JPH11508599A - 複素環式カルボキシアミド誘導体及び治療剤としてのその使用 - Google Patents

複素環式カルボキシアミド誘導体及び治療剤としてのその使用

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JPH11508599A
JPH11508599A JP9505471A JP50547197A JPH11508599A JP H11508599 A JPH11508599 A JP H11508599A JP 9505471 A JP9505471 A JP 9505471A JP 50547197 A JP50547197 A JP 50547197A JP H11508599 A JPH11508599 A JP H11508599A
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フランク マーティン キース
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クノル アクチエンゲゼルシャフト
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Abstract

(57)【要約】 式I: [式中、Aはメチレン又はOを表わし、Bはメチレン又はOを表わし、gは0、1、2、3又は4であり、R1は任意の置換基であり、Uは1又は数個のアルキルによって置換されていてよいアルキレン鎖であり、Qは窒素原子を含有する二価の基を表わし、かつTはCO.HETを表わす]の化合物及び製薬学的に認容性のその塩は、中枢神経系障害、例えば鬱病、不安、精神病(例えば、***病)、晩発性運動障害、パーキンソン病、肥満症、高血圧症、ツーレット症候群、性機能障害、薬剤耽溺、薬剤濫用、認識障害、アルツハイマー病、老人性痴呆、強迫反応行為、恐慌発作、社会的恐怖症、摂取障害及び食欲不振、心臓血管性及び脳血管性障害、非−インシュリン依存性糖尿病、過血糖症、便秘、不整脈、神経内分泌系の障害、ストレス、前立腺肥大及び痙攣性の治療において有効性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 複素環式カルボキシアミド誘導体 及び治療剤としてのその使用 本発明は、5−HT1A及び/又はα1及び/又はα2及び/又はD2受容体に対 する親和性を有する新規のヘテロアリールカルボキシアミド化合物、その製法、 それを含有する製薬学的組成物及び中枢神経系障害、例えば、鬱病、不安、精神 病(例えば、***病)、晩発性運動障害、パーキンソン病、肥満症、高血圧症、 ツーレット症候群、性機能障害、薬剤耽溺、薬剤濫用、認識障害、アルツハイマ ー病、老人性痴呆、強迫反応行為、恐慌発作、社会的恐怖症、摂取障害及び食欲 不良、心臓血管性及び脳血管性障害、非インシュリン依存性糖尿病、過血糖症、 便秘、不整脈、神経内分泌系の障害、前立腺肥大及び痙攣性の治療におけるその 使用に関する。 本発明により、製薬学的に認容性のその塩を包含する、式I: [式中、 Aは、メチレン又はOを表わし、 Bは、メチレン又はOを表わし、 gは、0、1、2、3又は4を表わし、 R1は、a)ハロゲン、b)1又は数個のハロゲンによって置換されていてよい 1〜3個の炭素原子を有するアルキル基、c)1又は数個のハロゲンによって置 換されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルコキシ基、d)1又は数個の ハロゲンによって置換されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルキルチオ 基、e)ヒドロキシ、f)1〜3個の炭素原子を有するアシルオキシ基、g)ヒ ドロキシメチル、h)シアノ、i)1〜6個の炭素原子を有するアルカノイル基 、j)2〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基、k)各々1〜3個 の炭素原子を有する1又は2個のアルキル基によって各々N−置換されていてよ いカルバモイル基又はカルバモイルメチル基、l)各々1〜3個の炭素原子を有 する1又は2個のアルキル基によって各々N−置換されていてよいスルファモイ ル又はスルファモイルメチル基、m)1又は数個のハロゲンによって置換されて いてよい1〜3個の炭素原子を有するアルキルスルホニルオキシ基、n)フリル 基、o)各々1〜3個の炭素原子を有する1又は2個のアルキル基によって置換 されていてよいアミノ基を表わすか、又は2個の隣接R1基がそれらが結合する 炭素原子と一緒になって縮合されたベンズ環を形成し、gが2、3又は4である 場合には、R1によって表 わされる置換基は同一又は異なり、 R2は、H、1又は数個のハロゲンによって置換されていてよい1〜3個の炭素 原子を有するアルキル基、又は1又は数個のハロゲンによって置換されていてよ い1〜3個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、R3及びR4は、同一又は異 なっていて、H又は1又は数個のハロゲンによって置換されていてよい1〜3個 の炭素原子を有するアルキル基であり、 Uは、各々1〜3個の炭素原子を有する1又は数個のアルキル基によって置換さ れていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルキレン鎖であり、 Qは、式IIa、IIb又はIIc: {式中、 Vは、単結合又は各々1〜3個の炭素原子を有する1又は数個のアルキル基によ って置換されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルキレン鎖であり、 V’は、各々1〜3個の炭素原子を有する1又は数個 のアルキル基によって置換されていてよい2〜6個の炭素原子を有するアルキレ ン鎖であり、 Xは、0〜2個の炭素原子を有するアルキレン鎖であり、かつ X’は、1〜4個の炭素原子を有するアルキレン鎖であるが、ここで、X及びX ’中の炭素原子の総数が3又は4であるという条件を有し、かつ R5は、H又は1〜3個の炭素原子を有するアルキル基である}の二価の基を表 わし、かつ Tは、基 CO.HET(ここで HETは、2−、3−又は4−ピリジル、2−、4−又は5−ピリミジニル、2 −又は3−チエニル、2−又は3−フリル、2−、3−又は7−ベンゾ[b]フ ラニル、2、3−ジヒドロ−7−ベンゾ「b」フラニル、2,3又は7−ベンゾ [b]チエニル、2−、3−又は4−ピペリジル、3−、4−又は5−ピラゾリ ル、4−又は5−トリアゾリル、5−テトラゾリル、2−、3−、4−又は8− キノリニル、2−又は4−キナゾリニル、3−、4−又は5−イソオキサゾリル 、2−、4−又は5−オキサゾリル、3−、4−又は5−イソチアゾリル又は2 −、4−又は5−チアゾリルであり、これらの各々は、a)ハロゲン、b)1又 は数個のハロゲンによって置換されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアル キル基、c)1又は数個のハロゲンによって置換されていてよい1〜3個の炭素 原子を有するアルコキシ基、d)1又は数個のハロゲンによって置換されていて よい1〜3個の炭素原子を有するアルキルチオ基、e)ヒドロキシ、f)1〜3 個の炭素原子を有するアシルオキシ基、g)ヒドロキシメチル、h)シアノ、i )1〜6個の炭素原子を有するアルカノイル基、j)2〜6個の炭素原子を有す るアルコキシカルボニル基、k)各々1〜3個の炭素原子を有する1又は2個の アルキル基によって各々N−置換されていてよいカルバモイル基又はカルバモイ ルメチル基、l)各々1〜3個の炭素原子を有する1又は2個のアルキル基によ って各々N−置換されていてよいスルファモイル又はスルファモイルメチル基、 m)各々1〜5個の炭素原子を有する1又は2個のアルキル基によって置換され ていてよいアミノ基、n)1−ピロリル、又はo)1−ピロリジニル又はピペリ ジノ基から選択される1又は数個の置換基によって置換されてよい)を表わす] の化合物が提供される。 有利な式Iの化合物中において、AはOである。 有利な式Iの化合物中において、BはOである。 もっと有利な式Iの化合物中において、A及びBは両方ともOである。 有利な式Iの化合物中において、gは0、1又は2である。 式中gが1又は2である、有利な式Iの化合物中において、R1は、ハロゲン (例えば、弗素、塩素又は 臭素)、1又は数個のハロゲンによって置換されていてよい1〜3個の炭素原子 を有するアルキル基、1〜3個の炭素原子を有するアルコキシ基、1又は数個の ハロゲンによって置換されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルカンスル ホニルオキシ基、又はヒドロキシ基を表わす。式中gが1又は2である、もっと 有利な式Iの化合物中において、R1は、臭素、塩素、弗素、トリフルオロメチ ル、トリフルオロメタンスルホニルオキシメチル又はメトキシを表わす。 有利な式Iの化合物中において、R2は、H又は1〜3個の炭素原子を有する アルキル基である。もっと有利な式Iの化合物中において、R2はHである。 有利な式Iの化合物中において、同一又は異なっているR3及びR4は、H又は メチルである。もっと有利な式Iの化合物中において、R3及びR4は両方ともH である。 有利な式Iの化合物中において、Uはメチレンである。 式中Qが式IIa又はIIcの基である、有利な式Iの化合物中において、V はメチレン又はエチレンであり、かつX及びX’は両方ともエチレンである。 式中Qが式IIbの基である、有利な式Iの化合物中において、V’は2〜4 個の炭素原子を有するアルキレン鎖である。 もっと有利な式Iの化合物中において、Qは式II a又はIIcの基であり、かつVはメチレンである。 有利な式Iの化合物中において、R5はH又はメチルである。もっと有利な式 Iの化合物中において、R5はHである。 有利な式Iの化合物中において、HETは、メチル、メトキシ、トリフルオル メチル、ハロゲン、メチルチオ、1−ピロリルから選択される1又は数個の置換 基又は各々1〜3個の炭素原子を有する1又は2個のアルキル基によって置換さ れていてよいアミノ基によって各々置換されていてよい2,3−又は4−ピリジ ル、8−キノリニル、又は2−チエニルである。もっと有利な式Iの化合物中に おいて、HETはアミノ基、メチル、メトキシ、1−ピロリル、トリフルオロメ チル、メチルチオ又は臭素によって各々置換されていてよい2−ピリジル、3− ピリジル、8−キノリニル又は2−チエニルである。最も有利な式Iの化合物中 において、HETはアミノ基によって置換されていてよい2−ピリジル又は3− ピリジルである。 有利な式Iの化合物中において、A及びBは両方ともOであり、gは0、1、 2又は2であり、R1はハロゲン(例えば、弗素、塩素又は臭素)、1又は数個 のハロゲンによって置換されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルキル基 、1〜3個の炭素原子を有するアルコキシ基、1又は数個のハロゲンによって置 換されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルキ ルスルホニルオキシ基、又はヒドロキシを表わし、R2はH又は1〜3個の炭素 原子を有するアルキル基であり、R3及びR4は同一又は異なり、H又はメチルで あり、Uはメチレンであり、Qは式IIa又はIIcの基であり、Vはメチレン であり、R5はH又はメチルであり、X及びX’は両方ともエチレンであり、H ETはメチル、メトキシ、トリフルオルメチル、ハロゲン、メチルチオ、1−ピ ロリルから選択される1又は数個の置換基又は1〜3個の炭素原子を各々有する 1又は2個のアルキル基によって置換されていてよいアミノ基によって各々置換 されていてよい2−、3−又は4−ピリジル、8−キノリニル又は2−チエニル である。 ここで挙げた、3個又はそれ以上の原子の鎖を有するいかなる基も、その中の 鎖は直鎖又は分枝鎖であってよい基を表わすことが理解されるべきである。例え ば、アルキル基は、n−プロピル及びイソプロピルを包含するプロピル、n−ブ チル、s−ブチル、イソブチル及びt−ブチルを包含するブチルより成ってよい 。ここで使用される”ハロゲン”という用語は、弗素、塩素、臭素及び沃素を示 す。 式Iの化合物は、製薬学的に認容性の酸との塩として存在してよい。そのよう な塩の例は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、マ レイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、酒石 酸塩[例えば、(+)−酒石酸塩、(−)−酒石酸塩又はラセミ混合物を包含す るその混合物]、蓚酸塩、安息香酸塩及びアミノ酸、例えば、グルタミン酸との 塩を包含する。式Iの化合物及びその塩は、溶媒化物(例えば水和物)の形で存 在してよい。 式Iの化合物は、1又は数個のキラル中心を有し、異なる光学的活性形で存在 する。式Iの化合物が1個のキラル中心を有する場合には、この化合物は2つの エナンチオマー形で存在し、本発明は両方のエナンチオマー及びエナンチオマー の混合物を包含する。エナンチオマーは、当業者に公知の方法、例えば次の方法 により分割され得る;例えば、結晶化によって分割され得るジアステレオマー塩 の形成;例えば、結晶化、気−液又は液体クロマトグラフィーによって分割され 得るジアステレオマー誘導体又は錯体の形成;1個のエナンチオマーとエナンチ オマー特異的試薬との選択的反応、例えば、酵素的エステル化;又はキラル環境 で、例えば、キラル支持体、例えば、結合キラル配位子を有するシリカ上で又は キラル溶剤の存在での気−液又は液体クロマトグラフィー。所望のエナンチオマ ーを前記の分割方法の1つにより他の化学的本体に変える場合には、所望のエナ ンチオマー形を遊離させるために、その先の段階が必要であることが認められる べきである。選択的に、特異的エナンチオマーは光学的活性剤、基質、触媒又は 溶剤を用いる不斉合成によ って、又は1つのエナンチオマーを不斉転換による他のものへの変換によって合 成され得る。 式Iの化合物が1個よりも多いキラル中心を有する場合には、ジアステレオマ ー形で存在し得る。ジアステレオマー対は、当業者にに公知の方法、例えばクロ マトグラフィー又は結晶化によって分割され、各々の対の中の個々のエナンチオ マーは前記のようにして分割され得る。本発明は式Iの化合物の各ジアステレオ マー及びその混合物を包含する。 特定の式Iの化合物及びその塩は、1よりも多い結晶形で存在し得て、本発明 は各結晶形及びその混合物を包含する。特定の式Iの化合物及びその塩は、溶媒 化物、例えば、水和物の形で存在することもでき、本発明は各溶媒化物及びその 混合物を包含する。 特異的な式Iの化合物は次のものである: 個々のエナンチオマー、ラセミ体、又は他のエナンチオマー混合物の形での、 2−アミノ−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(8−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジ ル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(7−メトキシ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル ]メチル}キノリン−8−カルボキシアミド; N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−2−メチルピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(7−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(8−メトキシ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−ピリジン−2−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(8−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}−6−メチルピリジン−3−カルボキシア ミド; 3−アミノ−N−{[1−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−チオフェン−2−カルボキシアミド; 3−アミノ−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}−チオフェン−2−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−2−メチルピリジン−3−カルボキシアミド; 1−(2−アミノニコチノイル)−4−[N−(7−クロロ−1,4−ベンゾジ オキサン−2−イルメチル)アミノメチルピペリジン; 2−アミノ−N−{[1−(8−トリフルオルメチル−1,4−ベンゾジオキサ ン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシア ミド; 2−アミノ−N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}キノリン−8−カルボキシアミド; N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−6−メチルピリジン−2−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−2−メトキシピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(7,8−ジフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド ; 2−アミノ−N−{[1−(8−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,4 −ベンゾジオキサン−2− イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 4−[N−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノ メチル]−1−(2−ピリジルカルボニル)−ピペリジン; N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−メチル−N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−6−(1−ピロリル)ピリジン−3−カルボキシアミ ド; N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボキシアミド ; 5−ブロモ−N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−2−メチルピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−6−(1−ピロリル)ピリジン−3−カルボキシアミ ド; N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボキシアミド ; 5−ブロモ−N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−6−(1−ピロリル)ピリジン−3−カルボキシアミ ド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボキシアミド ; 5−ブロモ−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボキシアミ ド; N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−メチル−N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4−ベンゾジオキサ ン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシア ミド; 6−(1−ピロリル)−N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4−ベン ゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カ ルボキシアミド; 2−(メチルチオ)−N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4−ベンゾ ジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カル ボキシアミド; 5−ブロモ−N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4−ベンゾジオキサ ン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシア ミド; N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−6−(1−ピロリル)ピリジン−3−カルボキシアミ ド; N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4 −ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボキシアミド ; 5−ブロモ−N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 及びその製薬学的に認容性の塩。 式Iの化合物の特異的エナンチオマー形は次のものを包含する: (S)−2−アミノ−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド ; (S)−2−アミノ−N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド ; (S)−2−アミノ−N−{[1−(8−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン −2−イルメチル)−4− ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; (S)−2−アミノ−N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド ; (S)−2−アミノ−N−{[1−(7−メトキシ−1,4−ベンゾジオキサン −2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミ ド; (S)−N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}−2−メチルピリジン−3−カルボキシアミド ; (S)−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド; (S)−2−アミノ−N−{[1−(8−メチル−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド ; (S)−2−アミノ−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}−6−メチルピリジン−3−カル ボキシアミド; (S)−2−アミノ−N−{[1−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; (S)−3−アミノ−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}チオフェン−2−カルボキシアミ ド; (S)−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}−2−メチルピリジン−3−カルボキシアミド ; (S)−2−アミノ−N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4−ベンゾ ジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カル ボキシアミド; (S)−2−アミノ−N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド ; (S)−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; (S)−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}キノリン−8−カルボキシアミド; (S)−N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; (S)−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}−2−メトキシピリジン−3−カルボキシアミ ド; (S)−2−アミノ−N−{[1−(7,8−ジフルオロ−1,4−ベンゾジオ キサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキ シアミド; (S)−2−アミノ−N−{[1−(8−トリフルオロメタンスルホニルオキシ −1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピ リジン−3−カルボキシアミド; (S)−N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; (S)−2−メチル−N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド ; (S)−N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; (S)−N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; (S)−5−ブロモ−N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド ; (S)−N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; (S)−N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}−2−メチルピリジン−3−カルボキシアミド ; (S)−N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}−6−(1−ピロリル)ピリジン−3−カルボ キシアミド; (S)−N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボキ シアミド; (S)−5−ブロモ−N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド ; (S)−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}−6−(1−ピロリル)ピリジン−3−カルボ キシアミド; (S)−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボキ シアミド; (S)−5−ブロモ−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド ; (S)−N−{[1−(7−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメ チル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; (S)−N−{[1−(7−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメ チル)−4−ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボ キシアミド; (S)−N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド ; (S)−2−メチル−N−{[1−(8−トリフルオ ロメチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メ チル}ピリジン−3−カルボキシアミド; (S)−6−(1−ピロリル)−N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1, 4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン −3−カルボキシアミド; (S)−2−(メチルチオ)−N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4 −ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン− 3−カルボキシアミド; (S)−5−ブロモ−N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4−ベンゾ ジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カル ボキシアミド; (S)−N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}−6−(1−ピロリル)ピリジン−3−カルボ キシアミド; (S)−N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル)−4−ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボキ シアミド; (S)−5−ブロモ−N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)−4−ピ ペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 及びその製薬学的に認容性の塩。 本発明はまた、式Iの化合物又はその塩の治療的有効量を、製薬的に認容性の 希釈剤又は賦形剤と一緒に含有する製薬学的組成物を包含する。 後記で使用されるように、”活性化合物”という用語は、式Iの化合物又はそ の塩を示す。治療的使用では、活性化合物は、経口、直腸、腸管外又は局所、有 利に経口で投与され得る。従って、本発明の治療的組成物は、経口、直腸、腸管 外又は局所投与のための周知の製薬学的組成物の任意の形を取り得る。そのよう な組成物中で使用するために好適な製薬学的に認容性の賦形剤は薬学技術で周知 である。本発明の組成物は、活性化合物0.1〜99重量%を含有し得る。本発 明の化合物は一般に単一用量形で製造される。活性成分の単一用量は有利に1〜 500mgである。そのような組成物の製造で使用される賦形剤は薬学者の技術 で周知の賦形剤である。 経口投与のための組成物は、本発明の有利な組成物であり、これらはそのよう な投与のための周知の製薬学的形、例えば、錠剤、カプセル剤、シロップ、及び 水性又は油性懸濁液である。これらの製造で使用される賦形剤は、薬学者の技術 で周知の賦形剤である。錠剤は、活性化合物を、崩壊剤、例えば、トウモロコシ 澱粉及び潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウムの存在で、不活性希釈剤、 例えば、燐酸カルシウムと混合させ、混合物を公知方法で錠剤にすることによっ て製造され得る。錠剤は、本発明の化合物の徐放性を与えるために、これらの当 業者に公知の方法で処方され得る。所望の場合には、そのような錠剤に、公知方 法により、例えば、酢酸燐酸セルロースの使用により腸溶皮を施すことができる 。添加賦形剤と共に、又は賦形剤を含有せずに、活性化合物を含有するカプセル 剤、例えば、硬質又は軟質カプセル剤を、同様に、慣用の方法で製造することが でき、所望の場合には、これに腸溶皮を公知方法で施すことができる。錠剤及び カプセル剤は各々、有利に活性化合物1〜500mgを含有することができる。 経口投与のための他の組成物には、例えば、非毒性懸濁化剤、例えば、ナトリウ ムカルボキシメチル−セルロースの存在で、水性媒体中に活性化合物を含有する 水性懸濁液、及び好適な植物油、例えば、落花生油中に本発明の化合物を含有す る油性懸濁液が包含される。 活性化合物を、添加賦形剤と共に、又は賦形剤を含有せずに、顆粒に処方する ことができる。顆粒は患者によって直接摂取されるか又はそれを摂取前に好適な 液体賦形剤(例えば、水)に添加することができる。顆粒は、液体媒体中での分 散を容易にするために、崩壊剤(例えば、酸及び炭酸塩及び重炭酸塩から形成さ れる製薬学的に認容性の沸騰カップル)を含有することができる。 直腸投与に好適な本発明の化合物は、そのような適用のために周知の製薬学的 形、例えばカカオ脂又はポリエチレングリコール基剤を有する座薬である。 腸管外投与に好適な本発明の化合物は、そのような投与のために周知の製薬学 的形、例えば、好適な溶剤中での無菌懸濁液又は無菌溶液である。 局所投与のための組成物は、化合物を経皮適用するために、化合物が皮膚との 接触を保つように、本発明の薬物学的活性化合物がその中に分散される基質を含 有し得る。好適な経皮組成物は、製薬学的活性化合物を、局所用賦形剤、例えば 、鉱油、ペトロラタム及び/又は蝋、例えば、パラフィン蝋又は蜜蝋と、相乗的 経皮促進剤、例えばジメチルスルホキシド又はプロピレングリコールと一緒に混 合することによって製造することができる。活性化合物は、製薬学的に認容性の クリーム又は軟膏基剤中に分散することもできる。局所用処方物中に含有される 活性化合物の量は、局所用組成物が皮膚上に施されている期間の間に、化合物の 治療的有効量が放出されるようにすべきである。 本発明の化合物を、外的給源から、例えば、静脈内注入によって、又は体内に 配置された化合物給源からの連続注入によって投与することもできる。内部給源 は、例えば、浸透によって連続的に放出される注入さ れるべき化合物を含有する埋め込み貯蔵器、及び(a)、例えば、極めて水に難 溶性の誘導体、例えばドデカノエート塩又はエステルの形で注入されるべき化合 物の、製薬学的に認容性の油中の懸濁液又は溶液のような液体又は(b)例えば 、注入されるべき化合物のための、合成樹脂又は蝋様物質の埋め込み支持体の形 での固体であってよい埋め込み体を包含する。支持体は、全化合物を含有する単 一体、又は与えられるべき化合物の1部を各々含有する一連の複数体であってよ い。内部給源中に存在する活性化合物の量は、化合物の治療的有効量が長時間に 渡って放出されるようでなければならない。 若干の処方物中においては、例えば、液体エネルギーミルによって得られるよ うな、極小粒子の形の本発明の化合物を使用することが有利であり得る。 本発明の化合物中においては、所望の場合には、活性化合物を他の相溶性の薬 物学的活性成分と会合させることができる。 また本発明は、薬剤としての式Iの化合物の使用を包含する。 式Iの化合物又はその塩又はその治療的有効量を含有する製薬学的組成物は、 人間における、鬱病、不安、精神病(例えば、***病)、晩発性運動障害、パー キンソン病、肥満症、高血圧症、ツーレット症候群、性機能障害、薬剤耽溺、薬 剤濫用、認識障害、アルツ ハイマー病、老人性痴呆、強迫反応行為、恐慌発作、社会的恐怖症、摂取障害、 食欲不振、心臓血管性及び脳血管性障害、非−インシュリン依存性糖尿病、過血 糖症、便秘、不整脈、神経内分泌系の障害、ストレス、前立腺肥大及び痙攣性の 治療に使用され得る。そのような治療で投与される活性化合物の正確な量は、多 数の因子、例えば、患者の年令、症状の重さ、及び過去の病歴に依存し、常に、 投与する医者の正確な判断内にあるが、1日当たりに投与される活性化合物の量 は、単一用量又は1日に1又は数回に分けられた用量で与えられる、1〜100 0mg、有利に5〜500mgの範囲である。 式Iの化合物又はその塩又はその治療的有効量を含有する製薬学的組成物は、 有利に、哺乳動物、特に、人間における、鬱病、不安、精神病(例えば、***病 )、晩発性運動障害、パーキンソン病、高血圧症、ツーレット症候群、強迫反応 行為、恐慌発作、社会的恐怖症、心臓血管性及び脳血管性障害、ストレス及び前 立腺肥大の治療に使用される。 本発明のもう1つの態様によれば、哺乳動物、特に、人間における、鬱病、不 安、精神病(例えば、***病)、晩発性運動障害、パーキンソン病、肥満症、高 血圧症、ツーレット症候群、性機能障害、薬剤耽溺、薬剤濫用、認識障害、アル ツハイマー病、老人性痴呆、強迫反応行為、恐慌発作、社会的恐怖症、摂取障害 、食欲不振、心臓血管性及び脳血管性障害、非−インシュリン依存性糖尿病、過 血糖症、便秘、不整脈、神経内分泌系の障害、ストレス、前立腺肥大及び痙攣性 を治療するための薬剤の製造における式Iの化合物又はその塩の使用が得られる 。 式Iの化合物又はその塩は、有利に、鬱病、不安、精神病(例えば、***病) 、晩発性運動障害、パーキンソン病、高血圧症、ツーレット症候群、強迫反応行 為、恐慌発作、社会的恐怖症、心臓血管性及び脳血管性障害、ストレス及び前立 腺肥大の治療のための薬剤の製造において使用される。 また本発明により、鬱病、不安、精神病(例えば、***病)、晩発性運動障害 、パーキンソン病、肥満症、高血圧症、ツーレット症候群、性機能障害、薬剤耽 溺、薬剤濫用、認識障害、アルツハイマー病、老人性痴呆、強迫反応行為、恐慌 発作、社会的恐怖症、摂取障害、食欲不振、心臓血管性及び脳血管性障害、非− インシュリン依存性糖尿病、過血糖症、便秘、不整脈、神経内分泌系の障害、ス トレス、前立腺肥大又は痙攣性を治療するための方法が提供され、この方法は、 それを必要とする哺乳動物、特に、人間への、式Iの化合物の治療的有効量の投 与を特徴とする。 有利に、この方法は、鬱病、不安、精神病(例えば、***病)、晩発性運動障 害、パーキンソン病、高血圧症、ツーレット症候群、強迫反応行為、恐慌発作、 社会的恐怖症、心臓血管性及び脳血管性障害、ストレス及び前立腺肥大を治療す る1方法である。 ここで、式Iの化合物の製法を記載する。本方法は本発明のもう1つの観点を 成す。この方法は有利に大気圧で実施される。 式I[式中、Qは式IIa(式中R5はHであり、Vは(CH2n+1であり、 ここで、nは0、1又は2である)の基である]の化合物は、式III: の化合物を、式IV: の化合物と反応させ、続いて、中間体イミンを還元剤、例えば、水素化硼素ナト リウムと反応させることによって製造することができる。 式I[式中Qは、式IIa(式中R5はHであり、Vは(CH2n+1であり、 ここで、nは0、1又は2である)の基である]の化合物は、式IIIの化合物 を、式V: [式中Yは、離脱しうる基、例えば、トルエン−4− スルホニルオキシである」の化合物と、任意に好適な溶剤の存在で、任意に塩基 、例えば、炭酸カリウムの存在で反応させることによって製造することができる 。 式I[式中Qは、式IIa(式中R5はHであり、Vは(CH2n+1であり、 ここで、nは0、1又は2である)の基である]の化合物は、式VI: の化合物を、式VII: [式中Zは、離脱しうる基、例えば、トルエン−4−スルホニルオキシである] の化合物と、任意に好適な溶剤の存在下で、任意に塩基、例えば、炭酸カリウム の存在で反応させることによって製造することができる。 式I[式中Uは、メチレンであり、Qは式IIa(式中R5はHであり、Vは (CH2n+1であり、ここでnは0、1又は2である)の基である]の化合物は 、式VIII: の化合物を、式VIの化合物と反応させ、続いて、中間体イミンを、好適な還元 剤、例えば、水素化硼素ナトリウムで還元することによって製造することができ る。 式中のR5がアルキル基である式Iの化合物は、式中のR5がHである式Iの化 合物を、例えば、ホルムアルデヒド及び蟻酸、又はアルデヒド及び還元剤、例え ば、水素化硼素シアノナトリウムでアルキル化することによって製造することが できる。 式中のUが(CH2m+1であり、ここで、mは0、1又は2である式IIIの 化合物は、式IX: の化合物を還元剤、例えば水素化アルミニウムリチウムで還元することによって 製造することができる。 式中のA及びBは両方ともOである式IXの化合物は、式X: の化合物と、式XI: [式中Yは、離脱しうる基、例えば、ハロゲン、例えば、臭素である]の隣接2 置換のニトリル化合物とを、塩基、例えば、炭酸カリウムの存在で反応させるこ とによって製造することができる。 式IIIの化合物は、式XII: [式中Eはそれが結合している窒素原子と一緒になって環状イミド、例えば、フ タルイミドである]の化合物から、酸又は塩基触媒の加水分解によって、又は試 薬、例えば、ヒドラジン水和物を用いる開裂によって製造することができる。 式中のEがそれが結合している窒素原子と一緒になったフタルイミドである式 XIIの化合物は、式VII[式中Zは離脱しうる基、例えば、トルエン−4− スルホニルオキシである]の化合物を、カリウムフタルイミドと反応させること によって製造することができる。 式中のUがメチレンである式IIIの化合物は、式XIII: の化合物を、好適な還元剤、例えば、水素化アルミニウムリチウムで還元するこ とによって製造することができる。 式XIIIの化合物は、式XIV: [式中mは0であり、Lは1〜6この炭素原子を有するアルキル基である]の化 合物を、アンモニアと反応させることによって製造することができる。 式IVの化合物は、式XV: [式中R6は1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基である]の化合物と、還 元剤、例えば、水素化アルミニウムビス(2−メトキシエトキシ)ナトリウムと を、溶剤、例えば、トルエン中で反応させることによって製造することができる 。 式XVの化合物は、式XVI: の化合物と、式X−CO.HET[式中Xは離脱しうる基、例えば、ハロゲン、 アルコキシ、ヒドロキシ又はアルコキシカルボニルオキシである]のアシル化剤 とを、塩基、例えば、トリエチルアミン、又はアミド結合形成剤、例えば、カル ボニルジイミダゾールの存在下で、好適な溶剤、例えばジクロロメタン中で反応 させることによって製造することができる。 式IVの化合物は、式XVII: の化合物を、好適な酸化剤、例えば、塩化オキサリル/ジメチルスルホキシドを 用いて酸化することによって製造することもできる。 式V[式中Yはトルエン−4−スルホニルオキシである]の化合物は、式XV IIの化合物を、トシル化剤、例えば、トルエン−4−スルホニルクロリドと反 応させることによって製造することができる。 式XVIIの化合物は、式XVIII: の化合物と、式X−CO.HET[式中Xは離脱しうる基、例えば、ハロゲン、 アルコキシ、ヒドロキシ又 はアルコキシカルボニルオキシである]のアシル化剤とを、塩基、例えば、トリ エチルアミン、又はアミド結合形成剤、例えば、カルボニルジイミダゾールの存 在下で、好適な溶剤、例えば、ジクロロメタン中で反応させることによって製造 することができる。 式XVIIIの化合物は、式XVI[式中R6は1〜4個の炭素原子を有する アルコキシ基である]の化合物を、還元剤、例えば水素化アルミニウムリチウム で還元することによって製造することができる。 式VIの化合物は、式XIX: [式中Dは保護基、例えば、5−ブロモ−2−ヒドロキシベンジリデンである] の化合物と、式X−CO.HET[式中Xは離脱しうる基、例えば、ハロゲン、 アルコキシ、ヒドロキシ又はアルコキシカルボニルオキシである]のアシル化剤 とを、塩基、例えば、トリエチルアミン、又はアミド結合形成剤、例えば、カル ボニルジイミダゾールの存在下で、好適な溶剤、例えば、ジクロロメタン中で反 応させ、続いて、例えば、酸−触媒の加水分解によって保護基を離脱させること によって製造することができる。 式XIXの化合物は、式XX: の化合物を、保護試薬、例えば、5−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド と反応させることによって製造することができる。 式XXの化合物は、式XVI[式中R6はNH2である]の化合物を、還元剤、 例えば、水素化アルミニウムリチウムで還元することによって製造することがで きる。 式VII[式中Zはトルエン−4−スルホニルオキシである]の化合物は、式 XXI: の化合物と、トルエン−4−スルホニルクロリドとを、任意に塩基、例えば、ピ リジンの存在下で反応させることによって製造することができる。 式XXI[式中Uは(CH2m+1である]の化合物は、式XIV[式中Lは1 〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、mは0、1又は2である]の化合 物を、還元剤、例えば、水素化アルミニウムリチウムで還元することによって製 造することができる。 式XXI[式中A及びBは両方とも−O−であり、R2、R3及びR4は全部H であり、Uはメチレンである]の化合物は、式XXII: [式中Zは離脱しうる基、例えば、塩素又はトルエン−4−スルホニルオキシで ある]の化合物と、式Xの化合物とを、好適な溶剤、例えば、水又はジメチルホ ルムアミド中で、塩基、例えば、水酸化ナトリウムの存在で反応させることによ って製造することができる。式XXIIの化合物のエナンチオマー純粋形、例え ば、(R)−グリシジル−4−トルエンスルホネートを使用する場合には、式X XIの化合物の単一の(S)−エナンチオマーを製造することができる。 式XXI[式中A及びBは両方とも−O−であり、Uはメチレンであり、R2 、R3及びR4は全部Hであり、R1は1〜3個の炭素原子を有するアルコキシ基 である]の化合物は、相応する式XXI[式中R1はヒドロキシである]の化合 物を、塩基、例えば水酸化ナトリウムの存在で、アルキル化剤、例えば、沃化メ チルとの反応によってアルキル化させることによって製造することができる。 式XXI[式中A及びBは両方とも−O−であり、Uはメチレンであり、R2 、R3及びR4は全部Hである]の化合物は、式XXIII: [式中RはH又は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である」の化合物を、 塩基、例えば、ナトリウムメトキシドで環化させることによって製造することが できる。 式XXIIIの化合物は、式XXIV: の化合物を、ペルオキシ酸、例えば、3−クロロペルオキシ安息香酸で酸化する ことによって製造することができる。 式XXIVの化合物は、式XXV: の化合物を、式XXII[式中Zは離脱しうる基、例えば、塩素又はトルエン− 4−スルホニルオキシである]の化合物を用いて、好適な溶剤、例えば、ジメチ ルホルムアミド中で、塩基、例えば、炭酸カリウムの存在で、アルキル化させる ことによって製造することができる。 式XXI[式中A及びBは両方とも−O−であり、Uはメチレンであり、R2 はアルキルであり、R3及びR4はHである]の化合物は、式XXVI: の化合物を、カルボニル化合物をエポキシドに変換させるために好適な試薬、例 えば、ジメチルスルホオキソニウムメチリドと反応させることによって製造する ことができる。 式XXVIの化合物は、式Xの化合物と、ハロゲンメチルケトン、例えば、C lCH2COR2とを、塩基、例えば、炭酸カリウムの存在で反応させることによ って製造することができる。 式XXI[式中A及びUはメチレンであり、Bは−O−であり、R2はHであ る]の化合物は、式XXVII: の化合物を、還元剤、例えば、ボラン−ジメチルスルファイド錯体で還元するこ とによって製造することができる。 式XXVIIの化合物は、式XXVIII: [式中LはHである]の化合物を、還元剤、例えば、木炭上のパラジウム触媒の 存在で水素を用いて還元することによって製造することができる。 式XXVIII[式中LはHである]の化合物は、式XXVIII[式中Lは 1〜6個の炭素原子を有するアルキルである]の化合物を、酸又は塩基−触媒で 加水分解することによって製造することができる。 式XXVIII[式中Lはアルキル基である]の化合物は、式XXIX: の化合物を、式XXX: [式中Lは1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である]の化合物と、塩基、 例えば、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)の存在 で反応させることによって製造することができる。 式XXIXの化合物は、式XXXI: [式中MはO−保護基、例えば、1−エトキシエチル基である]の化合物を、金 属化剤、例えば、n−ブチルリチウムと反応させ、続いて、ホルミル化剤、例え ば、ジメチルホルムアミドと反応させることによって製造することができる。 式XXI[式中、A、B及びUはメチレンであり、R2、R3及びR4はHであ る]の化合物は、式XXXII: の化合物を、還元剤、例えば、ボラン−ジメチルスルファイド錯体で還元するこ とによって製造することができる。 式XXXIIの化合物は、式XXXIII: の化合物を、例えば、液体アンモニア中のリチウムでのバーチの還元により製造 することができる。 式XXXIIIの化合物は、式XXXIV: の化合物を、金属化剤、例えば、n−ブチルリチウムと、続いて、二酸化炭素と 反応させ、続いて、中間体のカルボン酸を酸性化させることによって製造するこ とができる。 式VIIIの化合物は、式XXI[式中Uはメチレンである]の化合物を、好 適な酸化剤、例えば、ピリジニウムクロロクロメートで酸化させることによって 、又は式XIV[式中mは0である]の化合物を、好適な還元剤、例えば、ナト リウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリドで、溶剤、例えば、 トルエン中で還元することによって製造することができる。 式XIV[式中A及びBは両方とも−O−である]の化合物は、式XXXV: [式中Yは離脱しうる基、例えば、臭素であり、Lは1〜6個の炭素原子を有す るアルキル基である]の化合物を、式Xの化合物と、塩基、例えば炭酸カリウム の存在で反応させることによって製造することができる。 式XIV[式中Aはメチレンであり、Bは−O−であり、mは0であり、R2 はHであり、Lは1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である]の化合物は、 式XXVIII[式中Lは1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である]の化 合物を、好適な還元剤、例えば、木炭上のパラジウム触媒の存在で水素を用いて 還元することによって製造することができる。 式XIV[式中A及びBは両方ともメチレンであり、mは0であり、R2はH であり、Lは1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である]の化合物は、式X XXIIの化合物を、式 LOH のアルコールで、任意に酸又は塩基触媒の存 在で、エステル化させることによって製造することができる。 式I[式中Qは式IIaの基である]の化合物は、式XXXVI: [式中D’はHである]の化合物を、式VII[式中Zは離脱しうる基、例えば 、トルエン−4−スルホニルオキシである]の化合物と、任意に塩基、例えば、 炭酸カリウムの存在で、及び任意に溶剤、例えば、アセトニトリル中で反応させ ることによって製造することができる。 式XXXVI[式中D’はHである]の化合物は、式XXXVI[式中D’は 保護基、例えばt−ブトキ シカルボニルである]の化合物を、例えば、酸、例えばトリフルオロ酢酸の存在 での酸加水分解により、脱保護化させることによって製造することができる。 式XXXVI[式中D’は保護基である]の化合物は、式XXXVII: [式中D’は保護基、例えばt−ブトキシカルボニルである]の化合物を、式X .CO.HET[式中Xは離脱しうる基、例えば、ハロゲン、アルコキシ、ヒド ロキシ又はアルコキシカルボニルオキシである]の化合物と、塩基、例えば、ト リエチルアミン又はアミド結合形成剤、例えば、カルボニルジイミダゾールの存 在で、好適な溶剤、例えばジクロロメタン中で反応させることによって製造する ことができる。 式XXXVI[式中D’は保護基であり、HETは式XXXVIII: (式中Yは複素芳香族環を完成させ、RはH又はアルキルである)のものである ]の化合物は、式XXXVIIの化合物と、式XXXIX: [式中Yは複素芳香族環を完成させ、RはH又はアルキルである」の化合物とを 、溶剤、例えば、1,2−ジメトキシエタン中で、反応させることによって製造 することができる。 式I[式中Qは式IIbの基である]の化合物は、式XL: の化合物とを、式 X−CO.HET [式中Xは離脱しうる基、例えば、ハロ ゲン、アルコキシ、ヒドロキシ又はアルコキシカルボニルオキシである]のアシ ル化剤とを、塩基、例えば、トリエチルアミンの存在で、又はアミド結合形成剤 、例えば、カルボニルジイミダゾールの存在で、好適な溶剤、例えば、ジクロロ メタン中で反応させることによって製造することができる。 式I[式中Qは式IIbの基である]の化合物は、式VII[式中Zは離脱し うる基、例えば、トルエン−4−スルホニルオキシである]の化合物と、式XL I: の化合物とを、任意に塩基、例えば炭酸カリウムの存在で反応させることによっ て製造することができる。 式XLの化合物は、式XLII: [式中Eは、それが結合している窒素原子と一緒になって環状イミド、例えば、 フタルイミドである]の化合物から、酸又は塩基触媒の加水分解によって、又は 試薬、例えば、ヒドラジン水和物での開裂によって製造することができる。 式XLII[式中Eは、それが結合している窒素原子と一緒になってフタルイ ミドであり、R5はHである]の化合物は、式IIIの化合物を、ハロアルキル フタルイミド、例えば、N−(3−ブロモプロピル)フタルイミドと、任意に塩 基、例えば、炭酸カリウムの存在で反応させることによって製造することができ る。 式I[式中Qは式IIbの基である]の化合物は、式XLIII: [式中D’はHである]の化合物と、式VII[式中Zは離脱しうる基、例えば 、トルエン−4−スルホニルオキシである]の化合物とを、任意に塩基、例えば 炭酸カリウムの存在で、任意に溶剤、例えばアセトニトリル中で反応させること によって製造することができる。 式XLIII[式中D’はHである]の化合物は、式XLIII[式中D’は 保護基、例えばt−ブトキシカルボニルである]の化合物を、例えば、酸、例え ば、トリフルオロ酢酸の存在で酸加水分解することによって、脱保護化させるこ とによって製造することができる。 式XLIII[式中D’は保護基である]の化合物は、式XLIV: [式中D’は保護しうる基、例えば、t−ブトキシカルボニルである]の化合物 を、式 X.CO.HET [式中Xは離脱しうる基、例えばハロゲン、アルコ キシ、ヒドロキシ又はアルコキシカルボニルオキシである]の化合物と、塩基、 例えば、トリエチルアミン、又はアミド結合形成剤、例えば、カルボニルジイミ ダゾールの存在で、好適な溶剤、例えば、ジクロロメタン中で反応させることに より製造することができる。 式XLIII[式中D’は保護基であり、HETは式XXXVIII(式中Y は複素芳香族環を完成させ、RはH又はアルキルである)のものである]の化合 物は、式XLIVの化合物と、式XXXIX[式中Yは複素芳香族環を完成させ 、RはH又はアルキルである]の化合物とを、溶剤、例えば、1,2−ジメトキ シエタン中で反応させることによって製造することができる。 式I[式中Qは式IIcの基である]の化合物は、式XLV: [式中D’はHである]の化合物を、式VII[式中Zは離脱しうる基、例えば 、トルエン−4−スルホニルオキシである]の化合物と、任意に塩基、例えば、 炭酸カリウムの存在で、及び任意に溶剤、例えば、アセトニトリル中で反応させ ることによって製造することができる。 式XLV[式中D’はHである]の化合物は、式XLV[式中D’は保護基、 例えば、t−ブトキシカルボニルである]の化合物を、例えば、酸、例えばトリ フルオロ酢酸の存在で酸加水分解することによって、 脱保護化させることにより製造することができる。 式XLV[式中D’は保護基である]の化合物は、式XLVI: [式中D’は保護基、例えば、t−ブトキシカルボニルである]の化合物と、式 X.CO.HET [式中Xは離脱しうる基、例えば、ハロゲン、アルコキシ 、ヒドロキシ又はアルコキシカルボニルオキシである]の化合物とを、塩基、例 えば、トリエチルアミン、又はアミド結合形成剤、例えば、カルボニルジイミダ ゾールの存在で、好適な溶剤、例えば、ジクロロメタン中で反応させることによ って製造することができる。 式XLV[式中D’は保護基であり、HETは式XXXVIII(式中Yは複 素芳香族環を完成させ、RはH又はアルキルである)のものである]の化合物は 、式XLVIの化合物と、式XXXIX[式中Yは複素芳香族環を完成させ、R はH又はアルキルである]の化合物とを、溶剤、例えば、1,2−ジメトキシエ タン中で反応させることによって製造することができる。 式I[式中Qは式IIcの基である]の化合物は、式XLVII: の化合物と、式XXXIXの化合物、例えば、ピリド[2,3−d][1,3] オキサジン−2,4(1H)−ジオンとを、任意に溶剤、例えば、1,2−ジメ トキシエタンの存在で反応させることによって製造することができる。 式XLVII[式中R5はHである]の化合物は、式XLVIII: [式中Dは保護基、例えば、5−ブロモ−2−ヒドロキシベンジリデンである] の化合物から、酸又は塩基触媒作用下での加水分解によって製造することができ る。 式XLVIIIの化合物は、式XLIX: [式中Dは保護基、例えば、5−ブロモ−2−ヒドロキシベンジリデンである] の化合物と、式VIIの化合物とを、任意に塩基、例えばトリエチルアミンの存 在下で反応させることによって製造することができる 。 式XLIXの化合物は、式L: の化合物と、保護試薬、例えば、5−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド とを反応させることによって製造することができる。 式I[式中Qは式IIcの基である」の化合物は、式XLVIIの化合物と、 式 X−CO.HET [式中Xは離脱しうる基、例えばハロゲン、アルコキシ 、ヒドロキシ又はアルコキシカルボニルオキシである]のアシル化剤とを、塩基 、例えばトリエチルアミン、又はアミド結合形成剤、例えばカルボニルジイミダ ゾール又はN,N’−ジイソプロピルカルボジイミドの存在で、好適な溶剤、例 えばジクロロメタン中で反応させることによって製造することもできる。 式Iの化合物が5−ヒドロキシトリプタミン(5−HT)受容体と相互作用を する能力は、試験管内で、5−HT受容体、及び特に5−HT1A受容体に結合す るトリチウム化リガンドを抑制する化合物の能力を測定する次の試験によって説 明されている。 オスの Sprague-Dawley ラット(Charles River;体重範囲150〜250g) の脳からの海馬組織を、氷冷したトリス−HCl緩衝液(25℃で測定時pH7 .7)50ミリモル中で均質化し(1:40w/v) 、30000gで4℃で10分間遠心分離した。ペレットを同じ緩衝液中で再均 質化し、37℃で10分間恒温保持し、30000gで4℃で10分間遠心分離 した。最終ペレットを、CaCl24ミリモル、L−アスコルビン酸0.1%及 びパルギリン塩酸塩10マイクロモルを含有するトリス−HCl緩衝液(pH7 .7)50ミリモル中に再懸濁させ(組織の湿潤重量6.25mg/mlに相当 )、直ちに結合検定で使用した。この懸濁液の一部分(400μl;組織の湿潤 重量2.5mg/試験管に相当)を、リガンド(50μl;2ナノモル)及び蒸 留水(50μl全結合)又は5−HT(50μl;10マイクロモル;非−特異 的結合)又は試験化合物(50μl;単一濃度10-6モルで又は10-11〜10- 3 モルの範囲の10種の濃度で)を含有する試験管に加えた。リガンドは[3H] 8−ヒドロキシ−2−(ジプロピルアミノ)テトラリン([3H]8−OH−D PAT)であり、混合物を25℃で30分間恒温保持してから、恒温保持を急速 濾過によって終止させた。 フィルターを氷冷トリス−HCl緩衝液で洗浄し、乾燥させた。フィルターを バイアル中に打ち込み、シンチレーション液を加え、放射能を液体シンチレーシ ョン計数によって測定した。トリチウム化リガンドの特異的結合の置換率(%) を、試験化合物の単一濃度(10-6モル)について計算した。次いで、化合物 の濃度範囲を用いて10-6モルでトリチウム化リガンドの特異的結合の≧50% を置換したそれらの化合物について、置換曲線を作成した。特異的結合の50% 抑制を示した濃度(IC50)を曲線から得た。次いで抑制係数Kiを、式: [式中、[リガンド]は使用されるトリチウム化リガンドの濃度であり、KDは リガンドについての平衡解離定数である]を使用して計算した。 アドレノセプター結合部位と相互作用をする式Iの化合物の能力は、試験管内 で、アドレノセプター及び特にα1−アドレノセプターに結合するトリチウム化 リガンドを抑制する化合物の能力を測定する次の試験によって説明された。 体重150〜250gのオスのCharles RiverCDラットの脳からの全皮質組 織を、氷冷トリス−HCl緩衝液pH7.6(25℃で)50ミリモル中で均質 化し(1:40w/v)、1000gで4℃で10分間遠心分離した。上澄液を 30000gで4℃で10分間遠心分離した。ペレットをトリス−HCl(50 ミリモル)pH7.6中で再均質化し(1:40w/v)、30000gで4℃ で10分間遠心分離した。最終ペレットを、トリス−HCl(50ミリモル)p H7.6中に再懸濁させ(組織の湿潤重量12.5m g/mlに相当)、直ちに結合検定で使用した。この懸濁液の一部分(400μ l;組織の湿潤重量5mg/試験管に相当)を、リガンド(50μl;0.1ナ ノモル)及び蒸留水(50μl;全結合)又はフェントールアミン(50μl; 5マイクロモル;非−特異的結合)又は試験化合物(50μl;単一濃度10-6 モルで又は10-11〜10-3モルの範囲の10種の濃度で)を含有する試験管に 加えた。リガンドは[7−メトキシ−3H]プラゾシンであり、混合物を30℃ で30分間恒温保持してから、恒温保持を急速濾過によって終止させた。 フィルターを氷冷トリス−HCl緩衝液で洗浄し、乾燥させた。フイルターを バイアル中に打ち込み、シンチレーション液を加え、放射能を液体シンチレーシ ョン計数によって測定した。トリチウム化リガンドの特異的結合の置換率(%) を、試験化合物の単一濃度(10-6モル)について計算した。次いで、化合物の 濃度範囲を用いて10-6モルでトリチウム化リガンドの特異的結合の≧50%を 置換したそれらの化合物について、置換曲線を作成した。特異的結合の50%抑 制を示した濃度(IC50)を曲線から得た。次いで抑制係数Kiを、式: [式中、[リガンド]は使用されるトリチウム化リガ ンドの濃度であり、KDはリガンドについての平衡解離定数である]を使用して 計算した。 α2−アドレノセプター結合部位と相互作用をする式Iの化合物の能力は、試 験管内で、α2−アドレノセプター及び特にα2A−アドレノセプターに結合する トリチウム化リガンドを抑制する化合物の能力を測定する次の試験によって説明 された。 死後に得たヒト大脳皮質を氷冷スクロース0.25モル中で均質化し(1:3 0w/v)、1000gで4℃で12分間遠心分離した。上澄液を氷上で貯え、 ペレットをスクロース0.25モル中で再均質化し(1:15w/v)、850 gで4℃で12分間遠心分離した。合一した上澄液を、エチレンジアミンテトラ 酢酸(EDTA)5ミリモルを含有するトリス−HCl(pH7.5)5ミリモ ルで希釈し、1:80w/vに対して水酸化ナトリウム1モルでpH7.5(2 5℃で)に再調整し、11000gで4℃で10分間遠心分離した。得たペレッ トを、L−アスコルビン酸5.68ミリモル及びEDTA0.5ミリモルを含有 するトリス−HCl(pH7.5)50ミリモル中に再懸濁させ、1:80w/ vに対して水酸化ナトリウム1モルでpH7.5(25℃で)に再調整し、11 000gで10分間遠心分離した。ペレットを−80℃で貯蔵した。検定の日に 、ペレットを解凍し、1:80w/vに対してL−アスコルビン酸5.68ミリ モル及びEDTA5ミリモルを含有するトリス−HCl(pH7.5)50ミリ モル中に再懸濁させ、11000gで10分間遠心分離した。最終ペレットをL −アスコルビン酸5.68ミリモル及びEDTA5ミリモルを含有するトリス− HCl(pH7.5)50ミリモル中に再懸濁させた(組織の湿潤重量25mg /mlに相当)。 この懸濁液の一部分(400μl;組織の湿潤重量10mg/試験管に相当) を、リガンド(50μl;0.2ナノモル)及び蒸留水(50μl;全結合)又 はフェントールアミン(50μl;50マイクロモル;非−特異的結合)又は試 験化合物(50μl;単一濃度10-6モルで又は10-11〜10-3モルの範囲の 10種の濃度で)を含有する試験管に加えた。リガンドは、トリチウム化RX8 21002(2−(2−メトキシ−1,4−[6,7(n)−3H]ベンゾジオ キサン−2−イル)−2−イミダゾリンであり、混合物を0℃で75分間恒温保 持してから、恒温保持を急速濾過によって終止させた。 フィルターを氷冷トリス−HCl緩衝液で洗浄し、乾燥させた。フィルターを バイアル中に打ち込み、シンチレーション液を加え、放射能を液体シンチレーシ ョン計数によって測定した。トリチウム化リガンドの特異的結合の置換率(%) を、試験化合物の単一濃度(10-6モル)について計算した。次いで、化合物 の濃度範囲を用いて10-6モルでトリチウム化リガンドの特異的結合の≧50% を置換したそれらの化合物について、置換曲線を作成した。特異的結合の50% 抑制を示した濃度(IC50)を曲線から得た。次いで抑制係数Kiを、式: [式中、[リガンド]は使用されるトリチウム化リガンドの濃度であり、KDは リガンドについての平衡解離定数である]を使用して計算した。 アドレノセプター結合部位と相互作用をする式Iの化合物の能力は、試験管内 で、アドレノセプター及び特にα2D−アドレノセプターに結合するトリチウム化 リガンドを抑制する化合物の能力を測定する次の試験によって説明された。 体重150〜250gのオスのCharles RiverCDラットの脳からの前頭皮質 組織を、氷冷したスクロース0.25モル中で均質化し(1:30w/v)、1 000gで4℃で12分間遠心分離した。上澄液を氷上で貯蔵し、ペレットをス クロース0.25モル中で再均質化し(1:15w/v)、850gで4℃で1 2分間遠心分離した。合一した上澄液を、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDT A)5ミリモルを含有するトリス−HCl(pH7.5)5ミリモルで希釈し、 1:80w/vに対して水酸化ナトリウム1モルでp H7.5(25℃で)に調整し、30000gで4℃で10分間遠心分離した。 得たペレットをL−アスコルビン酸5.68ミリモル及びEDTA0.5ミリモ ルを含有するトリス−HCl(pH7.5)50ミリモル中に再懸濁させ、水酸 化ナトリウム1モルでpH7.5(25℃で)に調整し、30000gで10分 間遠心分離した。最終ペレットをL−アスコルビン酸5.68ミリモル及びED TA5ミリモルを含有するトリス−HCl(pH7.5)50ミリモル中に再懸 濁させた(組織の湿潤重量12.5mg/mlに相当)、直ちに結合検定で使用 した。この懸濁液の部分標本(400μl;組織の湿潤重量5mg/試験管に相 当)を、リガンド(50μl;1ナノモル)及び蒸留水(50μl;全結合)又 はフェントールアミン(50μl;5マイクロモル;非−特異的結合)又は試験 化合物(50μl;単一濃度10-6モルで又は10-11〜10-3モルの範囲の1 0種の濃度で)を含有する試験管に加えた。リガンドはトリチウム化イダゾキサ ン((1,4−[6,7(n)−3H]ベンゾジオキサン−2−イル)−2−イ ミダゾリン塩酸塩)であり、混合物を0℃で75分間恒温保持してから、恒温保 持を急速濾過によって終止させた。 フィルターを氷冷トリス−HCl緩衝液で洗浄し、乾燥させた。フィルターを バイアル中に打ち込み、シンチレーション液を加え、放射能を液体シンチレーシ ョン計数によって測定した。トリチウム化リガンドの特異的結合の置換率(%) を、試験化合物の単一濃度(10-6モル)について計算した。次いで、化合物の 濃度範囲を用いて10-6モルでトリチウム化リガンドの特異的結合の≧50%を 置換したそれらの化合物について、置換曲線を作成した。特異的結合の50%抑 制を示した濃度(IC50)を曲線から得た。次いで抑制係数Kiを、式: [式中、[リガンド]は使用されるトリチウム化リガンドの濃度であり、KDは リガンドについての平衡解離定数である]を使用して計算した。 ドーパミン受容体と相互作用をする式Iの化合物の能力は、試験管内で、ドー パミン受容体及び特にD2ドーパミン受容体に結合するトリチウム化リガンドを 抑制する化合物の能力を測定する次の試験によって説明された。 体重140〜250gのオスのCharles RiverCDラットの脳からの線条組織 を、氷冷したトリス−HCl緩衝液(25℃で測定時pH7.7)50ミリモル 中で均質化し、40000gで10分間遠心分離した。ペレットをトリス塩緩衝 液(アスコルビン酸6ミリモルの添加と共に、NaCl120ミリモル、KCl 5ミリモル、CaCl22ミリモル及びMgCl21 ミリモルを含有するトリス−HCl緩衝液50ミリモル;25℃で測定時pH7 .7)中で再懸濁させ、再び40000gで10分間遠心分離した。最終ペレッ トを−80℃で貯蔵した。各試験前に、ペレットをトリス塩緩衝液に再懸濁させ た(組織の湿潤重量2mg/mlに相当)。この懸濁液の一部分(720μl; 組織の湿潤重量1.44mg/試験管に相当)を、リガンド(40μl;1ナノ モル)及びトリス塩緩衝液(40μl;全結合)又はスピロペリドール(40μ l;10ナノモル;非−特異的結合)又は試験化合物(40μl;単一濃度10-6 モルで又は10-11〜10-4モルの範囲の6種の濃度で)を含有する試験管に 加えた。リガンドはトリチウム化(S)−スルピリド(sulpiride)であり、混合 物を4℃で40分間恒温保持して、恒温保持を急速濾過によって終止させた。 フィルターを氷冷トリス−HCl緩衝液で洗浄し、乾燥させた。フィルターを バイアル中に打ち込み、シンチレーション液を加え、約20時間置いてから、シ ンチレーション分光測定によって計測した。トリチウム化リガンドの特異的結合 の置換率(%)を、試験化合物の単一濃度(10-6モル)について計算した。次 いで、化合物の濃度範囲を用いて10-6モルでトリチウム化リガンドの特異的結 合の≧50%を置換したそれらの化合物について、置換曲線を作成した。特 異的結合の50%抑制を示した濃度(IC50)を曲線から得た。次いで抑制係数 Kiを、式: [式中、[リガンド]は使用されるトリチウム化リガンドの濃度であり、KDは リガンドについての平衡解離定数である]を使用して計算した。 後記の例1〜52の各最終生成物について、5−HT1A、α1、α2A、α2D、 及びD2結合について前記の試験で得たKi値を次の第1表に示す。 第1表中の%数字は10-6モルでの当該の放射性リガンドの置換率(%)であ る。 NTは試験しなかったことを示す。 本発明を、例としてのみ挙げる次の実施例につき説明する。これらの各例の最 終生成物は次の1以上の次の方法で特徴付けられる:ガス−液体クロマトグラフ ィー;高性能液体クロマトグラフィー;元素分析、核磁気共鳴分光法及び赤外分 光法。 例1 ジメチルホルムアミド(200ml)中の、(R)−グリシジル4−トルエン スルホネート(10.0g)、5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド( 8.92g)及び炭酸カリウム(7.87g)の混合物を60℃で5時間撹拌加 熱し、次いで18時間放置した。水(200ml)を加え、得た混合物をエーテ ル(3×150ml)で抽出した。合一したエーテル抽出物を食塩水(brine)( 3×150ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を蒸発させた 。油状の残分を、シリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、石油エー テル(沸点40〜60℃)及び酢酸エチル25:1、次いで10:1混合物で溶 離させて精製し、未知不純物〜10%で不純化された(R)−5−クロロ−2− (2,3−エポキシプロポキシ)ベンズアルデヒド(8.1g)を得て、これを 更に精製することなしに使用した。 ジクロロメタン(100ml)中の前の反応からの生成物(8.1g)及び3 −クロロペルオキシ安息香酸(85%;9.2g)の混合物を、20時間加熱還 流させ、次いで氷水中で冷却させた。沈殿を濾過し、濾液を飽和ピロ亜硫酸ナト リウム水溶液(100ml)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×100ml) 及び食塩水(100ml)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させた。 溶剤を蒸発させると、橙色油状物として、未確認不純物〜10%を含有する(R )−5−クロロ−2−(2,3−エポキシプロポキシ)フェニルホルメート(7 .98g)が得られ、これを更に精製することなしに使用した。 金属ナトリウム(0.25g)を、窒素下でメタノール(20ml)中に溶か し、メタノール(30ml)中の前の反応からの生成物(2.0g)の溶液を滴 加した。得た混合物を1時間撹拌し、次いで2時間加熱還流させ、次いで環境温 度で18時間放置した。溶剤を真空中で除去し、残分をエーテル(100ml) 及び水(100ml)の間で分配させた。エーテル層を水(100ml)で洗浄 し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を蒸発させると、黄色油状物として 、(S)−7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメタノール(1. 67g)が得られた。 4−トルエンスルホニルクロリド(5.9g)を、ピリジン(40ml)中の (S)−7−クロロ−1, 4−ベンゾジオキサン−2−イルメタノール(6.0g;前記の方法により製造 した)の溶液に加え、混合物を4時間撹拌した。更に4−トルエンスルホニルク ロリド(250mg)を加え、撹拌を2時間続け、次いで更に4−トルエンスル ホニルクロリド(250mg)を加え、撹拌を1時間続けた。混合物を水(20 0ml)中に注ぎ、酢酸エーテル(2×200ml)で抽出した。合一した抽出 物を塩酸(2モル;2×200ml)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×20 0ml)及び食塩水(200ml)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥 させた。溶剤を真空中で除去し、残分をエーテルから再結晶させると、(R)− 7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル4−トルエンスルホネ ート(7.00g)融点90〜91℃が得られた。 エタノール(2.5l)中の5−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド( 170g)及び4−(アミノメチル)ピペリジン(96.9g)の混合物を、環 境温度で3時間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、黄色固体として、4−ブロモ −2−[N−(4−ピペリジルメチル)イミノメチル]フェノール(267g) 融点35〜38℃が得られた。 アセトニトリル(160ml)中の前の反応からの生成物(6.87g)、( R)−7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル4−トルエンス ルホネート(4.1g)及び炭酸カリウム(1.6g)の混合物を18時間加熱 還流させた。冷却及び濾過後に、溶剤を真空中で除去し、残分をシリカ上でのフ ラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル及び石油エーテル(沸点60〜 80℃)の1:2混合物、次いで純粋の酢酸エチルで溶離させて精製した。当該 画分を合一し、溶剤を真空中で除去すると、黄色油状物として、(S)−4−ブ ロモ−2−{N−[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメ チル)ピペリド−4−イルメチル]イミノメチル}フェノール(4.0g)が得 られた。 硫酸水素カリウム水溶液(1モル;30ml)及び工業用メチル化スピリット (5ml)の混合物中の前の反応からの生成物(4.0g)を、5分間70℃に 加熱し、次いで環境温度で1時間撹拌した。混合物をエーテル(3×50ml) で洗浄し、次いで飽和炭酸ナトリウム水溶液を加えてpH11にした。混合物を ジクロロメタン(3×50ml)で抽出し、合一した抽出物を硫酸マグネシウム 上で乾燥させ、溶剤を蒸発させると、無色の油状物として、(S)−4−(アミ ノメチル)−1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル) ピペリジン(1.94g)が得られた。 1,2−ジメトキシエタン(30ml)中の前の反応からの生成物(1.0g )及びピリド[2,3−d ][1,3]オキサジン−2,4−(1H)−ジオン(0.55g)の混合物を 16時間加熱還流させた。溶剤を真空中で除去し、残分をシリカ上でのフラッシ ュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン及びメタノール97:3、次いで 95:5混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去 した。残分をエーテルと擦すると、(S)−(−)−2−アミノ−N−{[1− (7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル ]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド(0.80g)融点150〜152 ℃、[α]D−50.65°(c=0.918、MeOH)が得られた。 例2 ジメチルホルムアミド(120ml)中の2−クロロ−6−ヒドロキシベンズ アルデヒド(4.4g)、(R)−グリシジル4−トルエンスルホネート(5. 0g)及び炭酸カリウム(3.9g)の撹拌混合物を60℃で5時間加熱し、次 いで18時間放置した。溶剤を真空中除去し、水(60ml)を加え、混合物を エーテル(3×100ml)で抽出した。合一した抽出物を硫酸マグネシウム上 で乾燥させ、溶剤を蒸発させた。残分を、シリカ上でのフラッシユクロマトグラ フィーにより、石油エーテル(沸点60〜80℃)及びジクロロメタンの1:1 混合物、次いでジクロロメタン及び工業用メチル化スピリットの19:1混合物 で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去すると、(R) −2−クロロ−6−(2,3−エポキシプロポキシ)ベンズアルデヒド(2.8 g)融点62〜64℃が得られた。 ジクロロメタン(200ml)中の前の反応からの生成物(2.8g)及び3 −クロロペルオキシ安息香酸(85%;4.8g)の溶液を、18時間加熱還流 させた。更に3−クロロペルオキシ安息香酸(4.8g)を加え、還流を6時間 続けた。混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×200ml)で洗浄し、次 いで硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去すると、黄色固体と して(R)−2−クロロ−(2,3−エポキシプロポキシ)フェニルホルメート (2.8g)が得られた。 水酸化ナトリウム水溶液(2.5モル;20ml)中の前の反応からの生成物 (2.8g)の撹拌溶液を、1.5時間加熱還流させた。冷却溶液をジクロロメ タン(2×30ml)で抽出し、合一した抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥さ せ、溶剤を真空中で除去すると、黄色油状物として(S)−8−クロロ−1,4 −ベンゾジオキサン−2−イルメタノール(1.63g)が得られた。 ピリジン(10ml)中の4−トルエンスルホニルクロリド(1.7g)の溶 液を、ピリジン(30ml)中の前の反応の生成物(1.63g)の溶液に滴加 し、混合物を環境温度で4時間撹拌し、次いで30分間50℃に加温した。冷却 溶液を塩酸(5モル;50ml)中に注入し、ジクロロメタン(3×50ml) で抽出した。合一した抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を真空中で 除去すると、橙色油状物として(R)−8−クロロ−1, 4−ベンゾジオキサ ン−2−イルメチル4−トルエンスルホネート(2.33g)が得られた。 1,2−ジメトキシエタン(30ml)中の4−(アミノメチル)−1−(t −ブトキシカルボニル)ピペリジン(2.0g)及びピリド[2,3d][1, 3]オキサジン−2,4−(1H)−ジオン(1.53g)の混合物を、環境温 度で3時間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、残分をシリカ上でのフラッシュク ロマトグラフィーにより、ジクロロメタン、次いでジクロロメタン及び工業用メ チル化スピリットの19:1混合物で溶離させ精製した。当該画分を合一し、溶 剤を真空中で除去すると、2−アミノ−N−[(1−t−ブトキシカルボニル− 4−ピペリジル)メチル]ピリジン−3−カルボキシアミド(1.7g)が得ら れた。 トリフルオロ酢酸(9ml)をジクロロメタン(50ml)中の2−アミノ− N−[(1−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン−3 −カルボキシアミド(2.2g;前記の方法と同様に して製造した)の溶液に加え、混合物を環境温度で1時間撹拌した。溶剤を真空 中で除去すると、粗製2−アミノ−N−(4−ピペリジルメチル)ピリジン−3 −カルボキシアミドトリフルオロアセテートが得られた。 アセトニトリル(70ml)中のこの物質、(R)−8−クロロ−1,4−ベ ンゾジオキサン−2−イルメチル4−トルエンスルホネート(2.3g)及び炭 酸カリウム(3.6g)の混合物を、6時間加熱還流させた。溶剤を真空中で除 去し、残分に水(50ml)を加え、混合物をジクロロメタン(2×30ml) で抽出した。合一した有機層を塩酸(2.5モル;2×30ml)で抽出し、次 いで合一した抽出物を水酸化ナトリウム水溶液(5モル)で塩基性にし、ジクロ ロメタン(2×30ml)で抽出した。合一した有機層を硫酸マグネシウム上で 乾燥させ、溶剤を真空中で除去した。残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグ ラフィーにより、ジクロロメタン及びメタノールの9:1混合物で溶離させ精製 した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去すると、(S)−2−アミノ−N −{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4− ピペリジニル]メチル}−ピリジン−3−カルボキシアミド(1.0g)融点6 2〜70℃、[α]D−35.47°(c=0.888、MeOH)が得られた 。 例3 ヘキサン中のブチルリチウムの溶液(2.5モル;15.9ml)を、無水テ トラヒドロフラン(100ml)中の3−フルオロアニソール(5.0g)の撹 拌溶液に−78℃で加え、混合物をこの温度で30分間撹拌した。無水ジメチル ホルムアミド(3.1ml)を加え、混合物を撹拌し、1時間かけて環境温度に 暖めた。水(150ml)を加え、混合物を酢酸エチル(3×100ml)で抽 出した。合一した抽出物を食塩水(100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上 で乾燥させ、溶剤を真空中で除去した。減圧下での残分の蒸留により、油状物と して、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒド(4.6g)10.66ミ リバールで沸点120℃が得られた。 ジクロロメタン中の三臭化硼素の溶液(1モル;20.15ml)を、ジクロ ロメタン(40ml)中の2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒド(4. 66g、前記のように製造した)の撹拌溶液に−78℃で滴加した。混合物を環 境温度に暖め、次いで水(150ml)を加え、混合物をジクロロメタン(3× 100ml)で抽出した。合一した抽出物を水(100ml)、次いで食塩水( 100ml)で洗浄し、溶剤を蒸発させた。減圧下での残分の蒸留により、油状 物として、出発メトキシ化合物7%で不純化された2−フルオロ−6−ヒドロキ シベンズアルデヒド(2. 0g)が得られ(4.66ミリバールで沸点60℃)、これを更に精製すること なしに使用した。 ジメチルホルムアミド(50ml)中の前の反応からの生成物(1.7g)、 (R)−グリシジル4−トルエンスルホネート(2.1g)及び炭酸カリウム( 1.68g)の混合物を60℃で5時間撹拌加熱した。環境温度で18時間撹拌 した後に、混合物を水(150ml)中に注入し、次いで酢酸エチル(3×10 0ml)で抽出した。合一した抽出物を食塩水(100ml)で洗浄し、硫酸マ グネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去すると、油状の残分をシリカゲ ルのパッドを通過させ、酢酸エチル及び石油エーテル(沸点60〜80℃)の1 :2混合物で溶離させた。溶剤を真空中で除去すると、油状物として(R)−2 −(2,3−エポキシプロポキシ)−6−フルオロベンゾアルデヒド(0.71 g)が得られた。 ジクロロメタン(100ml)中の前の反応からの生成物(0.71g)及び 3−クロロペルオキシ安息香酸(85%;0.87g)の混合物を、3日間加熱 還流させた。更に3−クロロペルオキシ安息香酸(0.87g)を加え、18時 間還流を続けた。混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(250ml)中に注ぎ、 ジクロロメタン(3×100ml)で抽出した。合一した抽出物を食塩水(10 0ml)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を真空中で除去 すると、油状物として(R)−2−(2,3−エポキシプロポキシ)−6−フル オロフェニルホルメート(0.34g)が得られた。 金属ナトリウム(0.89g)をメタノール中に溶かし、メタノール(100 ml)中の(R)−2−(2,3−エポキシプロポキシ)−6−フルオロフェニ ルホルメート(6.56g、前記のように製造した)の溶液を滴加した。混合物 を環境温度で1時間撹拌し、次いで2時間還流加熱し、3日間放置し、次いで4 時間加熱還流させた。溶剤を真空中で除去し、水(100ml)を加え、混合物 を酢酸エチル(4×100ml)で抽出した。合一した抽出物を食塩水(100 ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を真空中で除去すると、 粗製の(S)−8−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメタノール (3.85g)が得られ、これは更に精製することなく使用した。 4−トルエンスルホニルクロリド(4.1g)を、ピリジン(50ml)中の 前の反応からの粗生成物(3.85g)の溶液に加え、混合物を18時間撹拌し 、次いで塩酸(5モル;100ml)中に注いだ。混合物を酢酸エチル(3×1 00ml)で抽出し、合一した抽出物を食塩水(100ml)で洗浄し、硫酸マ グネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去すると、半固体として粗製の( R)−8−フルオロ−1, 4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル4−トルエンスルホネート(4.1g) が得られ、これを更に精製することなく使用した。 アセトニトリル(100ml)中の粗製2−アミノ−N−(4−ピペリジルメ チル)ピリジン−3−カルボキシアミド(7.21g;例2に記載した方法と同 様にして製造した)、炭酸カリウム(4.15g)及び(R)−8−フルオロ− 1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチルトルエン−4−スルホネート(2g )の混合物を16時間加熱還流させた。冷却及び濾過後に、溶剤を真空中で除去 し、残分をシリカ上でのクロマトグラフィーによって純粋の酢酸エチルで溶離さ せ精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中除去し、固体(1.5g)を得た 。この固体(0.78g)を真空中で乾燥させ、磨り潰すと、(S)−(−)− 2−アミノ−N−{[1−(8−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド0.5 水和物0.15酢酸エチル、溶媒化物(610mg)融点115〜116℃、[ α]D−39.09°(c=0.967、メタノール)が得られた。 例4 アセトニトリル(50ml)中の1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル トルエン−4−スルホネート(0.82g)、2−アミノ−N−(4−ピペリジ ルメチル)ピリジン−3−カルボキシアミドトリフルオロアセテート(0.90 5g;例2に記載した方法と同様にして製造した)及び炭酸カリウム(1.4g )の撹拌混合物を、6時間加熱還流させた。冷却後に、溶剤を真空中で除去し、 残分に水(60ml)を加え、生成物をジクロロメタン(2×30ml)で抽出 した。抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を真空中で除去して、油状 物を得た。この油状物をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーによりジク ロロメタン及びメタノールの1:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合 一し、溶剤を真空中で除去して、油状物を得た。エーテルマレイン酸(20ml )を加え、白色固体を得た。この固体を濾過によって集め、エーテルで洗浄し、 溶剤を真空中で除去すると、2−アミノ−N−{[1−(1,4−ベンゾジオキ サン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシ アミド0.5マレエート(95mg)融点104〜106℃が得られた。 例5 無水1,2−ジメトキシエタン(150ml)中の2−ヒドロキシ−5−メチ ルベンズアルデヒド(7.1g)、(R)−グリシジル4−トルエンスルホネー ト(11.9g)及び炭酸カリウム(7.25g)の混合物を、60℃で5時間 撹拌加熱し、18時間環境温度で放置し、更に8時間60℃で加熱し、ついで1 8時間冷却させた。溶剤を真空中で除去し、残分を水(250ml)及びエーテ ル(250ml)の間で分配した。混合物をセライト(Celite)を通して濾過し、 エーテル層を分離し、水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を蒸 発させ、残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーによりエーテル及び 石油エーテル(沸点40〜60℃)の1:1混合物で溶離させて精製した。当該 画分を合一し、溶剤を蒸発させると、油状物として(R)−2−(2,3−エポ キシプロポキシ)−5−メチルベンズアルデヒド(8.91g)が得られた。 ジクロロメタン(250ml)中の前の反応からの生成物(8.91g)及び 3−クロロペルオキシ安息香酸(86%;19.6g)の溶液を、環境温度で1 8時間撹拌した。溶液を希炭酸水素ナトリウム溶液(2×200ml)、次いで 水(150ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を蒸発させ ると、なお若干の3−クロロ安息香酸を含有する生成物、粗製(R)−2−(2 ,3−エポキシプロポキシ)−5−メチルフェニルホルメート(14.0g)が 得られ、それを更に精製することなく使用した。 前の反応からの粗生成物(14.0g)を水酸化ナトリウム水溶液(2.5モ ル;100ml)中に溶かし、混合物を95〜100℃で1時間半撹拌加熱した 。冷却溶液をジクロロメタン(2×200ml)で抽 出し、合一した抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を蒸発させた。残 分をシリカ上でのクロマトグラフィーにより、エーテル及び石油エーテル(沸点 40〜60℃)の1:1混合物で溶離させ精製した。当該画分を集め、溶剤を蒸 発させると、油状物として(S)−7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2 −イルメタノール(4.71g)が得られた。 無水ピリジン(50ml)中の4−トルエンスルホニルクロリド(5.5g) の溶液を、無水ピリジン(50ml)中の前の反応からの生成物(4.7g)の 溶液に滴加し、混合物を環境温度で2時間、次いで50℃で2時間撹拌した。混 合物を氷上に注ぎ、塩酸(5モル)で酸性化させ、次いでジクロロメタン(2× 200ml)で抽出した。合一した抽出物を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ ウム上で乾燥させた。溶剤を蒸発させ、残分をシリカ上でのクロマトグラフィー により、エーテル及び石油エーテル(沸点40〜60℃)の1:1混合物で溶離 させ精製した。当該画分を合一し、溶剤を蒸発させると、固体として(R)−7 −メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル4−トルエンスルホネー ト(4.53g)が得られた。 トリフルオロ酢酸(5ml)を、ジクロロメタン(10ml)中の2−アミノ −N−[(1−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン− 3−カルボキシアミド(0.92g;例2に記載した方法と同様にして製造した )の溶液に加え、次いで混合物を環境温度で2時間撹拌し、溶剤を真空中で除去 した。そうして製造した粗製の2−アミノ−N−(4−ピペリジルメチル)ピリ ジン−3−カルボキシアミドトリフルオロアセテートを無水アセトニトリル(1 0ml)中に溶かし、炭酸カリウム(1.5g)、次いで無水アセトニトリル( 5ml)中の(R)−7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル 4−トルエンスルホネート(0.9g)の溶液を加えた。混合物を18時間加熱 還流させ、次いで水上に注ぎ、エーテル(2×100ml)で抽出した。合一し た抽出物を水で洗浄し、塩酸(1モル;50ml)で抽出した。酸抽出物をエー テル(100ml)で洗浄し、次いで炭酸水素ナトリウムで塩基性にし、エーテ ル(2×100ml)で抽出した。この抽出物を合一し、水で洗浄し、硫酸マグ ネシウム上で乾燥させた。溶剤を蒸発させ、残分をシリカ上でのクロマトグラフ ィーにより、ジクロロメタン及びメタノールの20:1混合物で溶離させ精製し た。当該画分を合一し、溶剤を蒸発させると、無色の固体として(S)−2−ア ミノ−N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル )−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド(0.36g) 融点143〜146℃、[α]D−46.23°(c =0.53、メタノール)が得られた。 例6 無水キシレン(50ml)中のピリジン−2−カルボン酸(2.7g)及び4 −(アミノメチル)−1−t−ブトキシカルボニルピペリジン(5.0g)の混 合物を、Dean and Stark water separator 下で6時間還流加熱した。冷却溶液 を酢酸エチル(150ml)で希釈し、蓚酸水溶液(2モル;2×100ml) 、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液(5モル;2×100ml)で洗浄し、硫酸 マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去すると、油状物としてN−[ (1−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン−2−カル ボキシアミド(2.53g)が得られた。 トリフルオロ酢酸(16ml)をジクロロメタン(50ml)中の前の反応か らの生成物(2.5g)の溶液に加え、混合物を環境温度で2時間撹拌した。溶 剤を真空中で除去し、残分を無水アセトニトリル(25ml)中に溶かした。炭 酸カリウム(7.0g)及び1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル4−ト ルエンスルホネート(2.4g)を加え、混合物を18時間加熱還流させ、次い で冷却し、水中に注いだ。得た混合物をジクロロメタン(2×100ml)で抽 出し、合一した抽出物を水で洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させた。 溶剤を蒸発させ、残分をシ リカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより酢酸エチルで溶離させて精製し た。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去すると、無色の固体としてN−{[ 1−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル }ピリジン−2−カルボキシアミド(2.43g)、融点95〜97℃が得られ た。 例7 無水ジメチルホルムアミド(100ml)中の2−ヒドロキシ−5−メトキシ ベンズアルデヒド(6.65g)、(R)−グリシジル4−トルエンスルホネー ト(10.0g)及び炭酸カリウム(6.1g)の混合物を撹拌し、60℃で5 時間加熱した。溶剤を真空中で除去し、残分に水を加え、混合物をエーテル(2 ×200ml)で抽出した。合一した抽出物を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上 で乾燥させた。溶剤を蒸発させ、残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフ ィーにより、エーテル及び石油エーテル(沸点40〜60℃の2:1混合物で溶 離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を蒸発させると、澄明な油状物とし て(R)−2−(2,3−エポキシプロポキシ)−5−メトキシベンズアルデヒ ド(7.25g)が得られた。 ジクロロメタン(200ml)中の前の反応からの生成物(7.25g)及び 3−クロロペルオキシ安息 香酸(86%、14.85g)の溶液を環境温度で20時間撹拌した。水を(2 00ml)を加え、有機層を分離し、炭酸水素ナトリウム溶液(5モル;3×2 00ml)、次いで水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を蒸発 させると、澄明な油状物として(R)−2−(2,3−エポキシプロポキシ)− 5−メトキシフェニルホルメート(7.1g)が得られた。 水酸化ナトリウム水溶液(2.5モル;100ml)中の前の反応からの生成 物(7.1g)の溶液を95〜100℃で1時間半加熱した。冷却混合物をエー テル(2×200ml)で抽出し、合一した抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥 させた。溶剤を蒸発させると、固体として(S)−7−メトキシ−1,4−ベン ゾジオキサン−2−イルメタノール(3.64g)が得られた。 無水ピリジン(35ml)中の4−トルエンスルホニルクロリド(3.54g )の溶液を、無水ピリジン(60ml)中の前の反応からの生成物(3.64g )の溶液に加え、混合物を環境温度で18時間撹拌し、次いで氷上に注いだ。混 合物を塩酸(5モル)で酸性化し、次いでジクロロメタン(200ml)で抽出 した。合一した抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を蒸発させると、 無色の固体として(R)−7−メトキシ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル−トルエンスルホネート(5.1g)が得られた。 トリフルオロ酢酸(10ml)をジクロロメタン(10ml)中の2−アミノ −N−[(1−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン− 3−カルボキシアミド(2.5g;例2に記載した方法と同様にして製造した) の溶液に加え、次いで混合物を環境温度で2時間撹拌し、溶剤を真空中で除去し た。残分をアセトニトリル(75ml)中に溶かし、次いで炭酸カリウム(15 g)及び前の反応からの生成物(2.5g)を加え、混合物を20時間加熱還流 させた。冷却混合物を水(200ml)上に注ぎ、ジクロロメタン(2×200 ml)で抽出した。合一した抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を蒸 発させ、残分をシリカ上でのクロマトグラフィーにより酢酸エチル、次いで酢酸 エチル及びメタノールの9:1混合物で溶離させ精製した。当該画分を合一し、 溶剤を真空中で蒸発させた。残分を酢酸エチルから再結晶させると、(S)−2 −アミノ−N−{[1−(7−メトキシ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド(1.1 5g)融点156〜158℃、[α]D−46.5°(c=0.505、メタノ ール)が得られた。 例8 キノリン−8−カルボン酸(0.74g)及び塩化チオニル(10ml)を一 緒に50℃で2時間撹拌加熱した。過剰の塩化チオニルを真空中で除去し、残分 をジクロロメタン(20ml)中に懸濁させた。ジクロロメタン(10ml)中 の4−(アミノメチル)−1−t−ブトキシカルボニルピペリジン(0.98g )の溶液を加え、混合物を環境温度で4時間撹拌し、次いで炭酸水素ナトリウム 水溶液(1モル;50ml)中に注いだ。有機層を分離し、蓚酸水溶液(2モル ;2×50ml)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を蒸 発させると、無色の固体として、N−[(1−t−ブトキシカルボニル−4−ピ ペリジル)メチル]キノリン−8−カルボキシアミド(0.59g)が得られた 。 トリフルオロ酢酸(5ml)をジクロロメタン(20ml)中のN−[(1− t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]キノリン−8−カルボキシ アミド(1.11g;前記の方法と同様にして製造した)の溶液に加え、混合物 を2時間加熱還流させ、次いで冷却し、溶剤を真空中で除去した。残分を無水ア セトニトリル(50ml)中に溶かし、炭酸カリウム(3.0g)及び1、4− ベンゾジオキサン−2−イルメチル4−トルエンスルホネート(0.92g)を 加え、混合物を20時間撹拌還流加熱した。冷却混合物を水(100ml)上に 注ぎ、ジクロロメタン(2 ×100ml)で抽出した。合一した抽出物を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上 で乾燥させた。溶剤を蒸発させ、残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフ ィーにより酢酸エチルで溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中 で除去して、油状物を得、これをメタノール(10ml)中に溶かし、フマル酸 (9.4g)を加えた。溶剤を真空中で除去すると、N−{[1−(1,4−ベ ンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}キノリン−8− カルボキシアミド2.5フマレート(1.12g)融点117〜120℃(78 ℃で軟化する)が得られた。 例9 ジメチルホルムアミド(120ml)中の2−クロロ−6−ヒドロキシベンズ アルデヒド(4.4g)、(R)−グリシジル4−トルエンスルホネート(5. 0g)及び炭酸カリウム(3.9g)の混合物を60℃で5時間撹拌加熱し、1 8時間かけて冷却させた。溶剤を真空中で除去し、残分に水(60ml)を加え 、混合物をエーテル(3×100ml)で抽出した。合一した抽出物を硫酸マグ ネシウム上で乾燥させ、溶剤を蒸発させた。残留油状物をシリカ上でのフラッシ ュクロマトグラフィーにより石油エーテル(沸点40〜60℃)及びジクロロメ タンの1:1混合物、次いで純粋のジクロロメタン、次いでジクロロメタン及び 工業用メチル化スピリットの19:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を 合一し、溶剤を真空中で除去すると、淡黄色固体として(R)−2−クロロ−6 −(2,3−エポキシプロポキシ)ベンズアルデヒド(2.8g)が得られた。 他の不完全精製画分から得た物質を繰り返しクロマトグラフィーにかけ、生成物 の第2収量(0.5g)が得られた。 ジクロロメタン(200ml)中の前の反応からの生成物(2.8g)及び3 −クロロペルオキシ安息香酸(86%、4.8g)の溶液を撹拌し、18時間加 熱還流させた。更に3−クロロペルオキシ安息香酸(86%、4.8g)を加え 、溶液を6時間加熱還流させた。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(3× 200ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を蒸発させると、 黄色固体として(R)−2−クロロ−6−(2,3−エポキシプロポキシ)フェ ニルホルメート(2.8g)が得られた。 水酸化ナトリウム水溶液(2.5モル;20ml)中の前の反応からの生成物 (2.8g)の溶液を撹拌し、1時間半加熱還流させた。冷却溶液をジクロロメ タン(2×30ml)で抽出し、合一した抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥さ せ、溶剤を蒸発させると、黄色油状物として(S)−8−クロロ−1,4−ベン ゾジオキサン−2−イルメタノール(1.63g)が得られた。 無水ピリジン(15ml)中の4−トルエンスルホニルクロリド(3.15g )の溶液を、無水ピリジン(40ml)中の(S)−8−クロロ−1,4−ベン ゾジオキサン−2−イルメタノール(3.32g;前記の方法と同様にして製造 した)の溶液に加え、混合物を環境温度で18時間撹拌し、次いで氷上に注ぎ、 希塩酸を加えてpH4にした。混合物をジクロロメタン(2×200ml)で抽 出し、合一した抽出物を食塩で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤 を蒸発させると、淡黄色固体として(R)−8−クロロ−1,4−ベンゾジオキ サン−2−イルメチル4−トルエンスルホネート(5.21g)が得られた。 無水アセトニトリル(50ml)中の前の反応からの生成物(2.5g)、N −ベンジリデン−1−(4−ピペリジル)メチルアミン(1.42g)及び炭酸 カリウム(2.0g)の混合物を撹拌し、24時間加熱還流させた。冷却混合物 を水(100ml)中に注ぎ、次いでジクロロメタン(2×100ml)で抽出 した。合一した抽出物を食塩で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤 を蒸発させ、残分をシリカパッドを通過させ、エーテルで溶離させることによっ て極性物質から分離した。溶剤を蒸発させると、クリーム色固体として、部分的 に精製された(S)−N−ベンジリデン−1−[1−(8−クロロ−1,4−ベ ンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル ]メチルアミン(1.72g)が得られた。 前の反応からの生成物(1.7g)を硫酸水素カリウム(1モル;100ml )中で環境温度で2時間撹拌した。溶液をエーテル(100ml)で洗浄し、水 酸化ナトリウム水溶液(5モル)で塩基性にし、ジクロロメタン(2×200m l)で抽出した。合一した抽出物を水(100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウ ム上で乾燥させた。溶剤を蒸発させると、油状物として(S)−4−(アミノメ チル)−1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)ピペ リジン(0.65g)が得られた。 トリエチルアミン(0.22g)、次いでエチルクロロホルメート(0.24 g)を、ジクロロメタン(20ml)中の2−メチルピリジン−3−カルボン酸 (0.3g)の溶液に加え、混合物を環境温度で18時間撹拌した。次いで、ジ クロロメタン(10ml)中の前の反応からの生成物(0.65g)の溶液を滴 加し、混合物を環境温度で24時間撹拌し、次いで水(100ml)で洗浄し、 硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を蒸発させ、残分をシリカ上でのフラッ シュクロマトグラフィーによりジクロロメタン及びメタノールの15:1混合物 で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去すると、固体と して(S)−N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イル メチル)−4−ピペリジル ]メチル}−2−メチルピリジン−3−カルボキシアミド(0.37g)融点1 47〜149℃、[α]D−37.9°(c=1.0035、メタノール)が得 られた。 例10 エピクロロヒドリン(38g)をエタノール(20ml)中の5’−フルオロ −2’−ヒドロキシアセトフェノン(20.9g)の撹拌溶液に加えた。次いで エタノール(30ml)及び水(5ml)の混合物中の水酸化カリウムの溶液を 加え、撹拌を1時間続けた。溶剤を真空中で除去し、残分を水中に注ぎ、次いで 酢酸エチルで抽出した。合一した抽出物を食塩で洗浄し、硫酸マグネシウム上で 乾燥させた。溶剤を真空中で除去し、残分をシリカ上でのクロマトグラフィーに より、石油エーテル(沸点40〜60℃)及び酢酸エチルの9:1混合物、次い で3:2混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去 すると、油状物として2’−(2,3−エポキシプロポキシ)−5’−フルオロ アセトフェノン(4.68g)が得られた。 クロロホルム(50ml)中の前の反応からの生成物(4.68g)及び3− クロロペルオキシ安息香酸(80%;5.86g)の溶液を18時間加熱還流さ せた。冷却後に、混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ついで食塩水で洗浄 し、溶剤を真空中で除去す ると、粗製の2−(2,3−エポキシプロポキシ)−5−フルオロフェニルアセ テート(4.44g)が得られて、これを更に精製することなく使用した。 前の反応からの粗生成物(4.0g)及び水酸化ナトリウム水溶液(10%; 7.3ml)を一緒に5時間加熱還流させた。冷却混合物を水中に注ぎ、酢酸エ チルで抽出した。合一した有機相を食塩水で洗浄し、ついで硫酸マグネシウム上 で乾燥させた。溶剤を真空中で除去すると、7−フルオロ−1,4−ベンゾジオ キサン−2−イルメタノール(2.0g)が得られた。 4−トルエンスルホニルクロリド(2.14g)をピリジン(50ml)中の 前の反応からの生成物(2.0g)の溶液に加え、混合物を環境温度で18時間 撹拌した。混合物を氷及び希塩酸の混合物中に注ぎ、ついで酢酸エチルで抽出し た。合一した有機相を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を 蒸発させ、多量の出発物質で不純の生成物を得た。この粗生成物を、更にピリジ ン(50ml)中の4−トルエンスルホニルクロリド(2.14g)と前記のよ うに反応させ、かつ前記のように後処理して粗生成物を得て、これをシリカ上で のフラッシュクロマトグラフィーによりジクロロメタン及びメタノールの20: 1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去すると 、澄明な油状物として7− フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル4−トルエンスルホネー ト(0.78g)が得られた。 トリフルオロ酢酸(5ml)を、ジクロロメタン(25ml)中の2−アミノ −N−[(1−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン− 3−カルボキシアミド(0.78g;例2に記載した方法と同様にして製造した )の溶液に加え、混合物を環境温度で2時間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、 残分をアセトニトリル(20ml)中に溶かした。この溶液に、炭酸カリウム( 3.0g)及びアセトニトリル(10ml)中の前の反応からの生成物(0.7 5g)の溶液を加え、次いで混合物を撹拌し、18時間加熱還流させた。冷却混 合物を濾過し、得た固体をジクロロメタン(100ml)で洗浄した。濾液及び 洗浄液を合一し、水(2×100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥さ せた。溶剤を真空中で除去し、残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィ ーによりジクロロメタン及びメタノールの25:1混合物で溶離させて精製した 。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去すると、無色の固体として2−アミノ −N−{[1−(7−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル) −4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド(0.56g)融 点141〜143℃が得られた。 例11 トリフルオロ酢酸(10ml)を、ジクロロメタン(50ml)中の2−アミ ノ−N−[(1−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン −3−カルボキシアミド(2.5g;例2に記載した方法と同様にして製造した )の溶液に加え、混合物を環境温度で2時間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、 残分をアセトニトリル(50ml)中に溶かした。この溶液に、炭酸カリウム( 3.0g)及びアセトニトリル(20ml)中の8−メトキシ−1,4−ベンゾ ジオキサン−2−イルメチル4−トルエンスルホネート(2.5g;世界知的所 有権機構(WO)第95/07274号明細書に記載された方法と同様にして製 造した)の溶液を加えた。得られた懸濁液を撹拌し、20時間加熱還流させ、冷 却させ、次いで水(100ml)中に注ぎ、混合物をジクロロメタン(2×10 0ml)で抽出した。合一した抽出物を水(100ml)で洗浄し、硫酸マグネ シウム上で乾燥させ、溶剤を蒸発させ油状物を得た。この生成物をシリカ上での クロマトグラフィーにより、溶離剤として酢酸エチル及びメタノールの9:1混 合物を使用して精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去すると、無色 の固体として2−アミノ−N−{[1−(8−メトキシ−1,4−ベンゾジオキ サン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシ アミド0.4エチルアセテート溶媒化物0.5水和物(1.55g)融点57〜 60℃が得られた。 例12 トリフルオロ酢酸(25ml)を、ジクロロメタン(50ml)中のN−[( 1−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン−2−カルボ キシアミド(5.2g)の溶液に加え、混合物を環境温度で2時間撹拌した。溶 剤を真空中で除去し、残分をアセトニトリル(50ml)中に溶かした。炭酸カ リウム(25g)及び(R)−7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル4−トルエンスルホネート(6.0g;例1に記載の方法と同様にして 製造した)を加え、混合物を撹拌し、24時間加熱還流させた。冷却反応混合物 を濾過し、溶剤を真空中で除去した。残分を酢酸エチル中に溶かし、溶液を水で 洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去し、残分 をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル、次いで酢酸 エチル及びメタノールの20:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一 し、溶剤を真空中で除去すると、(S)−N−{[1−(7−クロロ−1,4− ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−2 −カルボキシアミド(4.42g)融点110〜112℃[α]D47.7°( c=1.005、メタノール)が得られた。 例13 無水ジメチルホルムアミド(600ml)中の2−ベンジルオキシ−3−ヒド ロキシベンズアルデヒド(60.0g)(R)−グリシジル4−トルエンスルホ ネート(60.0g)及び炭酸カリウム(74g)の混合物を60℃で14時間 撹拌加熱した。冷却後に溶剤を真空中で除去し、水(250ml)を加え、混合 物をエーテル(2×200ml)、次いで酢酸エチル(2×400ml)で抽出 した。合一した抽出物を食塩水(2×500ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム 上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去し、残分をフラッシュクロマトグラフィー により、先ずジクロロメタン中の溶液からの蒸発によりシリカ上に予備吸着させ 、次いで石油エーテル(沸点40〜60℃)及びエーテルの3:1混合物で溶離 させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去し、(R)−2−ベン ジルオキシ−3−(2,3−エポキシプロポキシ)ベンズアルデヒド(14.2 2g)を得た。クロマトグラフィーにおいて使用したシリカをエーテル(6×5 00ml)で抽出し、次いで合一した抽出物を〜500mlの量まで濃縮し、1 晩冷却し、濾過し、次いで沈殿を石油エーテル(沸点40〜60℃)及びエーテ ルの1:1混合物で洗浄することによってもう1つの生成物収量(33.37g )を得た。溶剤を濾液から真空中で除去し、残分をフラッシュクロマトグラフィ ーにより前記の方法で精製し、第3の生成物収量(9.68g)を得た。合計生 成物収量57.27g。 前の反応からの合一生成物(57.27g)、木炭上のパラジウム(10%; 2.75g)、シクロヘキセン(81.4ml)及び酢酸エチル(2リットル) を加熱し、一緒に窒素下で24時間還流下に撹拌した。溶剤を蒸発させ、残分を 酢酸エチル(1リットル)中に溶かし、次いでセライトのパッドを通して濾過し た。溶剤を真空中で除去し、橙色油状物を得て、これをエタノール(500ml )、水(500ml)及びトリエチルアミン(55.2ml)の混合物中に溶か した。この混合物を撹拌し、3時間加熱還流させた。冷却後にエタノールを真空 中で除去し、残留水性混合物を酢酸エチル(2×250ml)で抽出した。合一 した抽出物を塩酸(1モル;2×250ml)、次いで水で洗浄し、硫酸マグネ シウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去し、残分をシリカ上でのフラッシュ クロマトグラフィーにより石油エーテル(沸点40〜60℃)及び酢酸エチルの 3:1、次いで1:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を 真空中で除去すると、(S)−2−ヒドロキシメチル−1,4−ベンゾジオキサ ン−8−カルボキシアルデヒド(8.02g)が得られた。 前の反応からの生成物(2.0g)、水酸化カリウム(0.16g)、ヒドラ ジンヒドレート(1.0m l)及びエタン−1,2−ジオール(50ml)の混合物を撹拌し、1時間加熱 還流させた。内部温度が185℃に達するまで、過剰のヒドラジンヒドレートを 留去させ、次いで残留混合物をもう2時間加熱還流させ、冷却させ、水中に注い だ。混合物を酢酸エチル(100ml)で抽出し、合一した抽出物を希塩酸(1 00ml)、次いで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)で洗浄し、硫 酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去し、残分をシリカ上でのフ ラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン及びメタノールの20:1 混合物で溶離させて精製すると、(S)−8−メチル−1,4−ベンゾジオキサ ン−2−イルメタノール(0.9g)が得られた。 無水ピリジン(10ml)中の4−トルエンスルホニルクロリド(0.96g )の溶液を、無水ピリジン(40ml)中の前の反応からの生成物(0.9g) の氷***液に加え、混合物を撹拌し、18時間かけて環境温度に暖め、次いで氷 上に注いだ。混合物を希塩酸で酸性化し、エーテル(2×200ml)で抽出し た。合一した抽出物を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を蒸 発させ、残分をシリカ上でのクロマトグラフィーにより石油エーテル(沸点40 〜60℃)及びエーテルの4:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一 し、溶剤を蒸発させると、(R)−8−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2 −イルメチル4−トルエンスルホネート(0.91g)が得られた。 トリフルオロ酢酸(5ml)を、ジクロロメタン(30ml)中のN−[(1 −t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン−2−カルボキ シアミド(0.9g)の溶液に加え、混合物を環境温度で2時間撹拌した。溶剤 を真空中で除去し、残分を無水アセトニトリル(20ml)中に溶かした。前の 反応からの生成物(0.85g)及び炭酸カリウム(2.0g)をこの溶液に加 え、混合物を撹拌し、24時間加熱還流させた。冷却溶液を濾過し、濾液をジク ロロメタン(100ml)及び水(100ml)の間で分配させた。有機層を水 で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を真空中で除去した。残分をシ リカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン及びメタノー ルの9:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を蒸発させる と、(S)−2−アミノ−N−{[1−(8−メチル−1,4−ベンゾジオキサ ン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシア ミド(0.42g)融点56〜58℃[α]D(c=0.869、メタノール) が得られた。 例14 6−メチルピリジン−2,3−ジカルボン酸(19.75g)及び無水酢酸( 51ml)の混合物を油浴 (浴温110℃)中で5時間撹拌加熱した。溶剤を真空中で除去し、ジクロロメ タン及びエーテルの2:1混合物を加え、暗褐色固体を得た。この固体のジクロ ロメタン中の溶液を、シリカゲルのパッドを通過させ、ジクロロメタンで溶離さ せ、次いで溶剤を蒸発させ、部分的に精製した無水6−メチルピリジン−2,3 −ジカルボン酸(12.1g)が得られた。 トリメチルシリルアジド(1.63ml)を、エタノールを含有しないクロロ ホルム(10ml)中の前の反応からの生成物(2.0g)の溶液に窒素下で加 えると、ミルク様懸濁液が得られて、これは10分間の加温で澄明になった。環 境温度で1時間後に、混合物を95〜100℃で1時間加熱し、冷却し、エタノ ール(0.72ml)を加えた。混合物を氷中で冷却し、沈澱した黄色固体を集 めると、7−メチルピリド[2,3−d][1,3]オキサジン−2,4−(1 H)−ジオン(1.2g)が得られた。 1,2−ジメトキシエタン(15ml)中の前の反応からの生成物(0.35 g)及び[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)4 −ピペリジル]メチルアミン(0.58g)の混合物を、環境温度で24時間撹 拌した。溶剤を真空中で除去し、残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフ ィーにより、ジクロロメタン及びメタノールの95:5混合物で溶離させて精製 した。当該画分を合一し、 溶剤を真空中で除去すると、(S)−2−アミノ−N−{[1−(7−クロロ− 1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}−6 −メチルピリジン−3−カルボキシアミド(0.3g)融点160〜163℃[ α]D−50.7°(c=0.036、メタノール)が得られた。 例15 トリフルオロ酢酸(8ml)を、ジクロロメタン(50ml)中のN−[(1 −t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン−2−カルボキ シアミド(1.0g)の溶液に加え、混合物を環境温度で1時間撹拌した。溶剤 を真空中で除去し、残分を無水アセトニトリル(50ml)中に溶かした。炭酸 カリウム(1.5g)及び(R)−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル 4−トルエンスルホネート(0.89g)を加え、混合物を撹拌し、4時間加熱 還流させた。溶剤を真空中で除去し、残分を水(40ml)及びジクロロメタン (40ml)の間で分配した。有機相を塩酸(2モル、40ml)で抽出し、抽 出物を水酸化ナトリウム水溶液(5モル)で塩基性にし、ジクロロメタン(3× 20ml)で抽出した。合一した有機性抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ 、溶剤を真空中で除去した。残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィー により、ジクロロメタン及び工業用メチル化スピリットの9:1混合物で溶離さ せて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去し、油状物が残留し、こ れをマレイン酸のエーテル溶液で処理した。生成した塩を集めたが、これは極め て吸湿性であることが判明し、従ってこれを水酸化ナトリウム水溶液(2モル) 中に入れ、混合物をジクロロメタンで抽出した。抽出物を硫酸マグネシウム上で 乾燥させ、溶剤を真空中で除去すると、無色の泡状物として(S)−2−アミノ −N−{[1−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジ ル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド(0.18g)融点102〜10 5℃[α]D−29.36°(c=0.6845、メタノール)が得られた。 例16 1,2−ジメトキシエタン(50ml)中の2H−チエノ[3,2−d][1 ,3]オキサジン−2,4(1H)−ジオン(3.1g)及び4−(アミノメチ ル)−1−t−ブトキシカルボニルピペリジン(3.9g)の溶液を、環境温度 で5時間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、残分をシリカ上でのフラッシュクロ マトグラフィーによりエーテルで溶離させて生成した。当該画分を合一し、溶剤 を蒸発させると、無色固体として3−アミノ−N−(1−t−ブトキシカルボニ ル−4−ピペリジルメチル)チオフェン−2−カルボキシアミド(2.57g) が得られた。 トリフルオロ酢酸(10ml)をジクロロメタン中 の前の反応からの生成物(2.0g)の懸濁液に加え、混合物を環境温度で18 時間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、残分をアセトニトリル(100ml)中 に溶かした。この溶液に、炭酸カリウム(3.1g)、トリエチルアミン(2m l)及び1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル4−トルエンスルホネート (1.8g)を加えた。混合物を撹拌し、6時間加熱還流させた。更にトリエチ ルアミン(4ml)を加え、還流をもう6時間続けた。冷却混合物を濾過し、溶 剤を真空中で除去した。残分をジクロロメタン中に溶かし、水(2×50ml) で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を真空中で除去した。残分をフ ラッシュクロマトグラフィーによりジクロロメタン、次いでジクロロメタン及び 工業用メチル化スピリットの19:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を 合一し、溶剤を蒸発させて油状物を得て、これをエーテルと擦すると、固体とし て3−アミノ−N−{[1−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−チオフェン−2−カルボキシアミド融点144〜1 46℃が得られた。 例17 トリフルオロ酢酸(5ml)をジクロロメタン(100ml)中の3−アミノ −N−(1−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジニルメチル)チオフェン− 2−カルボキシアミド(3.8g)の懸濁液に加え、 混合物を環境温度で18時間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、残分をアセトニ トリル(100ml)中に溶かした。この溶液に炭酸カリウム(1.4g)、ト リエチルアミン(4ml)及び(R)−7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン −2−イルメチル4−トルエンスルホネート(3.5g)を加え、混合物を撹拌 し、3日間加熱還流させた。混合物を冷却させ、濾過し、溶剤を真空中で除去し 、油状物を得て、これをジクロロメタン(100ml)中に溶かし、水(2×5 0ml)で洗浄した。溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を真空中で除 去した。残分をジクロロメタン中に溶かし、水(2×50ml)で洗浄し、硫酸 マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を真空中で除去した。残分をフラッシュクロマ トグラフィーによりジクロロメタン、次いでジクロロメタン及び工業用メチル化 スピリットの19:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を 蒸発させて淡黄色固体を得て、これをエーテルと擦すると、淡黄色固体として( S)−3−アミノ−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2 −イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}チオフェン−2−カルボキシアミド (100mg)融点200〜202℃[α]D−30°(c=0.224、エタ ノール)が得られた。 例18 トリエチルアミン(0.47ml)をジクロロメタ ン中の2−メチルピリジン−3−カルボン酸(0.46g)の懸濁液に加え、混 合物を氷水中で冷却した。エチルクロロホルメート(0.33ml)を撹拌しな がら加え、混合物を18時間かけて環境温度に加温させた。(S)−4−(アミ ノメチル)−1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル) ピペリジン(1.0g)を加え、撹拌を24時間続けた。溶剤を蒸発させ、残分 を水と擦し、濾過によって集め、シリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーに より酢酸エチル及びメタノールの3:1、次いで2:1、次いで1:1混合物で 溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を蒸発させて、なお不純な生成物 を得た。シリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーを繰り返し、ジクロロメタ ン及びメタノールの10:1混合物、次いでジクロロメタン、メタノール及びト リエチルアミンの18:1:1混合物で溶離させ、次いで当該画分から真空中で 溶剤を除去すると、無色固体として(S)−N−{[1−(7−クロロ−1,4 −ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}−2−メチ ルピリジン−3−カルボキシアミド(330mg)融点133〜136℃[α]D −46.6(c=0.837、メタノール)が得られた。 例19 ジクロロメタン(100ml)中の2−クロロピリ ジン−3−カルボン酸(4.09g)及び1−メチルモルホリン(2.7ml) の溶液を、窒素下で−5℃で撹拌し、エチルクロロホルメート(2.4ml)を 滴加した。10分間後に、ジクロロメタン(25ml)中のN−ベンジリデン− 1−(4−ピペリジル)メチルアミン(5.0g)の溶液を加え、撹拌を−5℃ で2時間、次いで環境温度で18時間続けた。溶剤を真空中で除去し、残分を硫 酸水素カリウム溶液(1モル;250ml)と共に5時間撹拌した。混合物を濾 過し、濾液をジクロロメタン(2×150ml)で洗浄し、水酸化ナトリウム水 溶液(5モル)で塩基性にし、ジクロロメタン(3×150ml)で抽出した。 合一した抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を蒸発させると、若干の 1−メチルモルホリンで不純化された4−(アミノメチル)−1−(2−クロロ −3−ピリジルカルボニル)−ピペリジン(4.81g)が得られた。この物質 を更に精製することなしに次の反応で使用した。 無水アセトニトリル(100ml)中の前の反応からの粗生成物(4.75g )、炭酸カリウム(12.93g)及び(R)−7−クロロ−1,4−ベンゾジ オキサン−2−イルメチル4−トルエンスルホネート(6.64g)の混合物を 撹拌し、48時間加熱還流させた。混合物を冷却させ、濾過し、溶剤を真空中で 除去し、油状物を得て、これをシリカ上でのフラッシ ュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン及び工業用メチル化スピリットの 25:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去 すると、ガム状物として(S)−4−[N−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオ キサン−2−イルメチル)アミノメチル]−1−(2−クロロニコチノイル)ピ ペリジンエタノール溶媒化物(2.49g)が得られた。 前の反応からの生成物(2.49g)、工業用メチル化スピリット(10ml )及びアンモニア水溶液(S.G.0.88;100ml)及びライニング銅粉 (copper lining powder)(0.5g)の混合物を圧力釜中で150℃で18時 間撹拌加熱した。冷却後にジクロロメタン(400ml)及び水(400ml) を加え、混合物をセライトに通して濾過し、水(4×50ml)、次いでジクロ ロメタン(4×50ml)で洗浄した。濾液層を分離し、水相をジクロロメタン (400ml)で抽出した。合一した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、 次いで溶剤を蒸発させ、赤色油状物を残留させ、これをシリカ上でのフラッシュ クロマトグラフィーにより、ジクロロメタン及びエタノールの9:1混合物で溶 離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去し、赤色ガム状物と して生成物を得て、これを熱エタノール(20ml)中に溶かし、エタノール( 5ml)中のフマル酸(3 40mg)の熱溶液を加えた。溶剤を真空中で除去し、残分をエーテルと擦する と、ラセミ性1−(2−アミノニコチノイル)−4−[N−(7−クロロ−1, 4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)アミノメチル]ピペリジン1.6フマ レート0.7水和物0.7エタノール溶媒化物(0.85g)融点110℃(分 解)[α]D0°が得られた。 例20 2−フルオロ−6−トリフルオロメチルベンズアルデヒド(25g)及び水酸 化ナトリウム水溶液(0.5モル;866ml)の混合物を、80℃で窒素下で 43時間撹拌加熱した。冷却溶液をエーテル(2×350ml)で洗浄し、濃塩 酸で酸性化し、エーテル(2×500ml)で抽出した。合一した抽出物を硫酸 マグネシウムで乾燥させ、溶剤を真空中で除去した。残分をシリカ上でのフラッ シュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン及びメタノールの95:5混合 物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去すると、油状 物として、2−ヒドロキシ−6−トリフルオロメチルベンズアルデヒド(6.2 g)が得られた。 ジメチルホルムアミド(150ml)中の前の反応からの生成物(5.95g )、(R)−グリシジル4−トルエンスルホネート(6.05g)及び炭酸カリ ウム(4.3g)の混合物を撹拌し、60℃で24時 間加熱した。冷却溶液を氷水(600ml)中に注ぎ、エーテル(3×300m l)で抽出した。合一した抽出物を食塩水(2×400ml)で洗浄し、硫酸マ グネシウム上で乾燥させ、溶剤を真空中で除去し、固体(7.0g)を得て、こ れをエーテル(30ml)から再結晶させると、固体として、(R)−2−(2 ,3−エポキシプロポキシ)−6−トリフルオロメチルベンズアルデヒド(5. 4g)が得られた。 クロロホルム(300ml)中の前の反応からの生成物(5.4g)及び3− クロロペルオキシ安息香酸(57%、13.84g)の混合物を撹拌し、18時 間加熱還流させ、次いで環境温度で3日間放置してから、飽和炭酸水素ナトリウ ム水溶液(400ml)中に注いだ。混合物をジクロロメタン(200ml)で 抽出し、有機相を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×400ml)で洗浄し、次 いで硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を真空中で除去すると、黄色固体とし て、粗製の2−(2,3−エポキシプロポキシ)−6−トリフルオロメチルフェ ニルホルメート(6.26g)が得られた。 メタノール(75ml)中の前の反応からの粗生成物の溶液を、メタノール( 75ml)中への金属ナトリウム(0.69g)の溶解によって製造されたナト リウムメトキシドの溶液に滴加し、混合物を環境温度で18時間撹拌し、次いで 24時間放置した。溶剤を 真空中で除去し、残分を水(300ml)に加えた。混合物を酢酸エチル(3× 200ml)で抽出し、合一した抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤 を真空中で除去すると、褐色油状物を得て、これをシリカ上でのフラッシュクロ マトグラフィーにより、石油エーテル(沸点40〜60℃)及び酢酸エチルの1 :1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去し、 黄色油状物として、(S)−8−トリフルオロメチル−1,4−ベンゾジオキサ ン−2−イルメタノール(1.80g)が得られた。 4−トルエンスルホニルクロリド(1.29g)を、無水ピリジン(50ml )中の前の反応からの生成物(1.26g)の溶液に−10℃で窒素下で加え、 混合物を18時間撹拌しながら環境温度に温めた。更に4−トルエンスルホニル クロリド(0.7g)を加え、撹拌を3日間続け、次いで混合物を希塩酸(20 0ml)中に注ぎ、酢酸エチル(2×300ml)で抽出した。合一した抽出物 を希塩酸(2×200ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ溶剤を真 空中で除去すると、粗製の(R)−8−トリフルオロメチル−1,4−ベンゾジ オキサン−2−イルメチル4−トルエンスルホネート(1.27g)が得られた 。 トリフルオロ酢酸(15ml)をジクロロメタン(15ml)中の2−アミノ −N−[(1−t−ブトキ シカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン−3−カルボキシアミド(1 .5g;例2に記載した方法と同様にして製造した)の溶液に加え、次いで混合 物を環境温度で3時間撹拌し、溶剤を真空中で除去した。残分をアセトニトリル (100ml)中に溶かし、炭酸カリウム(4.5g)及び前の反応からの生成 物(1.27g)を加え、混合物を撹拌し、72時間加熱還流させた。冷却溶液 を濾過し、固体を酢酸エチル(200ml)で洗浄した。濾液を真空中で蒸発さ せ、残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル及び メタノールの3:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真 空中で除去すると、無色の固体として、(S)−2−アミノ−N−{[1-(8 −トリフルオロメチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピ ペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド(870mg)融点101 〜103℃[α]D−16.2°(c=0.56、ジクロロメタン)が得られた 。 例21 ジメチルホルムアミド(1.5l)中の5−ブロモ−2−ヒドロキシベンズア ルデヒド(68.75g)、(R)−グリシジル4−トルエンスルホネート(6 5g)及び炭酸カリウム(47.3g)の混合物を、60℃で窒素下で24時間 撹拌加熱し、次いで冷却さ せ、環境温度で24時間放置した。混合物を水(2l)中に注ぎ、次いでエーテ ル(4×400ml)で抽出した。合一した抽出物を食塩水(4×500ml) で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を真空中で除去し、油状物を得 て、これをシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、石油エーテル( 沸点60〜80℃)及び酢酸エチルの4:1混合物で溶離させて精製した。当該 画分を合一し、溶剤を真空中で除去して油状物を得て、これをエーテル(150 ml)と擦すると、無色の固体として、(R)−5−ブロモ−2−(2,3−エ ポキシプロポキシ)ベンズアルデヒド(43.3g)が得られた。 クロロホルム(1.5l)中の前の反応からの生成物(42.6g)及び3− クロロペルオキシ安息香酸(86%;69.4g)の溶液を、24時間加熱還流 させ、次いで環境温度で48時間放置した。溶液を水(5×300ml)、飽和 重炭酸ナトリウム水溶液(600ml)及び食塩水(2×500ml)で洗浄し 、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去すると、黄色油 状物として、粗製の(R)−5−ブロモ−2−(2,3−エポキシプロポキシ) フェニルホルメート(47.8g)が得られて、これは放置時に結晶化した。 メタノール(400ml)中の前の反応からの粗生成物(47.8g)の溶液 を、メタノール(400m l)中に金属ナトリウムを溶かして製造したナトリウムメトキシドの溶液に滴加 し、混合物を環境温度で18時間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、水(800 ml)を残分に加え、混合物を酢酸エチル(4×500ml)で抽出した。合一 した抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を真空中で除去し、褐色油状 物を得て、これをシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、石油エー テル(沸点60〜80℃)及び酢酸エチルの5:1混合物で溶離させて精製した 。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去すると、橙色油状物として(S)−7 −ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメタノール(29.2g)が得 られた。 4−トルエンスルホニルクロリド(7.63g)をピリジン(50ml)中の 前の反応からの生成物(7.0g)の氷***液に加え、混合物を環境温度で20 時間撹拌し、次いで塩酸(1モル;200ml)中に注いだ。混合物を酢酸エチ ル(3×200ml)で抽出し、合一した抽出物を塩酸(1モル;200ml) で洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去し、残 分をエーテル及び酢酸エチルの3:1混合物から再結晶させると、無色固体とし て、(R)−7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル4−トル エンスルホネート(6.9g)が得られた。 トリフルオロ酢酸(17ml)をジクロロメタン(17ml)中の2−アミノ −N−[(1−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン− 3−カルボキシアミド(2.5g;例2に記載した方法と同様にして製造した) の溶液に加え、次いで混合物を環境温度で2時間撹拌し、溶剤を真空中で除去し た。残分をアセトニトリル(170ml)中に溶かし、炭酸カリウム(7.6g )及び前の反応からの生成物(2.21g)を加え、混合物を24時間加熱還流 させ、環境温度で36時間放置してから、水酸化ナトリウム水溶液(5モル;3 00ml)中に注いだ。混合物を酢酸エチル(100ml)で抽出し、有機相を 塩酸(1モル;2×300ml)で洗浄した。合一した酸抽出物を水酸化ナトリ ウム水溶液(5モル;200ml)で塩基性にし、混合物を酢酸エチル(3×2 00ml)で抽出した。合一した抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤 を真空中で除去し、無色固体(1.3)を得て、これを酢酸エチル及び石油エー テル(沸点40〜60℃)の5:1混合物から再結晶させると、(S)−2−ア ミノ−N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル )−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド(0.82g) 融点158〜160℃[α]D−25.5°(c=79、ジクロロメタン)が得 られた。 例22 ジクロロメタン(100ml)中の3−ピリジンカルボニルクロリド塩酸塩( 3.87g)の溶液を、ジクロロメタン(100ml)中の4−(アミノメチル )−1−t−ブトキシカルボニルピペリジン(5.0g)及び炭酸カリウム(1 0g)の懸濁液に加え、混合物を環境温度で2時間撹拌してから、水(500m l)中に注いだ。有機層を水(250ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾 燥させ、溶剤を蒸発させた。残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィー により、ジクロロメタン及びメタノールの20:1混合物で溶離させて精製した 。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去すると、橙色油状物として、N−[( 1−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン−3−カルボキシ アミド(3.22g)が得られた。 トリフルオロ酢酸(10ml)を、ジクロロメタン(25ml)中の前の反応 からの生成物(0.95g)の溶液に加え、混合物を2時間撹拌し、次いで溶剤 を真空中で除去した。残分を無水アセトニトリル(25ml)中に溶かし、炭酸 カリウム(5.0g)及び(R)−7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2 −イルメチル4−トルエンスルホネート(1.0g)を加え、混合物を撹拌し、 24時間加熱還流させた。冷却混合物を濾過し、濾液を真空中で蒸発させた。残 分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン及びメ タノールの20:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真 空中で除去すると、(S)−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキ サン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシ アミド(0.75g)融点172〜4℃[α]D−48°(c=0.9945、 メタノール)が得られた。 例23 トリフルオロ酢酸(10ml)をジクロロメタン(50ml)中のN−[(1 −t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]キノリン−8−カルボキ シアミド(1.51g;例8に記載した方法と同様にして製造した)の溶液に加 え、混合物を2時間撹拌し、次いで溶剤を真空中で除去した。残分を無水アセト ニトリル(30ml)中に溶かし、炭酸カリウム(3.0g)及び(R)−7− クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル4−トルエンスルホネート (1.51g))を加え、混合物を撹拌し、24時間加熱還流させた。混合物を 濾過し、溶剤を真空中で除去した。残分をジクロロメタン中に溶かし、溶液を水 (2×50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を蒸発させ 、残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン、 次いでジクロロメタン及びメタノールの100:1混 合物、次いで20:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を 真空中で除去すると、(S)−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオ キサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}キノリン−8−カルボキ シアミド(1.33g)融点51〜54℃[α]D−39.7°(c=0.72 30、メタノール)が得られた。 例24 トリフルオロ酢酸(10ml)をジクロロメタン(25ml)中のN−[(1 −t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン−3−カルボキ シアミド(1.56g)の溶液に加え、混合物を2時間撹拌し、次いで溶剤を真 空中で除去した。残分を無水アセトニトリル(10ml)中に溶かし、炭酸カリ ウム(5.0g)、次いで無水アセトニトリル(15ml)中の(R)−7−ク ロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル4−トルエンスルホネート( 1.7g)の溶液を加え、混合物を撹拌し、6時間加熱還流させた。冷却混合物 を水中に注ぎ、次いでジクロロメタン(2×100ml)で抽出した。合一した 抽出物を食塩水(100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤 を真空中で蒸発させた。残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーによ り、ジクロロメタン及びメタノールの20:1混合物で溶離させて精製した。当 該画分を合一し、溶剤を真 空中で除去すると、無色固体として、(S)−N−{[1−(8−クロロ−1, 4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン −3−カルボキシアミド(1.04g)融点52〜54℃[α]D−35.3° (c=1.024、メタノール)が得られた。 例25 キシレン(50ml)中の(S)−4−(アミノメチル)−1−(7−クロロ −1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−ピペリジン(0.57g)及 び6−メチルピリジン−2−カルボン酸(0.27g)の混合物を、ジーンスタ ーク水分離器下で6時間加熱した。冷却混合物から溶剤を真空中で除去し、残分 をジクロロメタン(100ml)中に溶かした。この溶液を水(2×100ml )で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を蒸発させた。残分をシリカ 上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン及びメタノールの 20:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去 し、油状物(0.15g)を得て、これをメタノール(10ml)中に溶かし、 次いでフマル酸(0.04g)を加えた。溶剤を真空中で除去すると、灰褐色固 体として(S)−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2− イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}−6−メチルピリジン−2−カルボキ シアミドジフマレート(0.19g)融点81〜3℃[α]D−39.6°(c =0.389、メタノール)が得られた。 例26 2−メトキシピリジン−3−カルボン酸(4.86g)を塩化チオニル(50 ml)に少量ずつ加え、次いで混合物を撹拌し、2時間加熱還流させた。冷却後 に、過剰の塩化チオニルを真空中で除去し、残分をジクロロメタン(100ml )中に溶かした。ジクロロメタン(100ml)中の4−(アミノメチル)−1 −t−ブトキシカルボニルピペリジン(7.3g)の溶液を加え、混合物を環境 温度で4時間撹拌し、次いで水(200ml)中に注いだ。有機相を水(100 ml)、蓚酸水溶液(2モル;2×100ml)、塩酸(1モル;100ml) 、炭酸水素ナトリウム水溶液(2モル;2×150ml)、次いで水で洗浄し、 硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去し、残分をシリカ上での フラッシュクロマトグラフィーにより、酢酸エチル及び石油エーテル(沸点60 〜80℃)の1:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真 空中で除去すると、N−[(1−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メ チル]−2−メトキシピリジン−3−カルボキシアミド(2.06g)が得られ た。 トリフルオロ酢酸(10ml)をジクロロメタン( 25ml)中の前の反応からの生成物(2.06g)の溶液に加え、混合物を2 時間半撹拌し、次いで溶剤を真空中で除去した。残分を無水アセトニトリル(5 0ml)中に溶かし、炭酸カリウム(12g)、次いで無水アセトニトリル(1 5ml)中の(R)−7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル 4−トルエンスルホネート(2.33g)の溶液を加え、混合物を撹拌し、24 時間加熱還流させた。冷却混合物を濾過し、溶剤を真空中で除去した。残分をジ クロロメタン(200ml)中に溶かし、溶液を水(2×200ml)で洗浄し 、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去し、残分をシリカ上で のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン及びメタノールの20 :1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去する と、固体として(S)−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン −2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}−2−メトキシピリジン−3− カルボキシアミド0.6塩酸塩0.9水和物(1.21g)融点72〜75℃[ α]D−47.3°(c=0.226、メタノール)が得られた。 例27 ヘキサン中のブチルリチウムの溶液(2.5モル;55.6ml)から真空中 で環境温度で溶剤を除去し、粘性油状物を得て、これを窒素下で−78℃に冷却 させ、テトラヒドロフラン(280ml)中のカリウムt−ブトキシド(15. 6g)の前以て冷却された溶液を徐々に加えた。次いで3,4−ジフルオロアニ ソール(20.0g)を、反応温度を−60℃以下に保ちながら滴加し、褐色溶 液を得た。−78℃で2時間撹拌後に、無水ジメチルホルムアミド(10.8m l)を加え、混合物を18時間かけて環境温度まで温めた。水(200ml)を 加え、混合物をエーテル(3×300ml)で抽出した。合一した抽出物を塩化 リチウム水溶液(40%;100ml)、水(200ml)で洗浄し、硫酸マグ ネシウム上で乾燥させた。溶剤を蒸発させ、橙色油状物を得て、これをシリカ上 でのフラッシュクロマトグラフィーにより、石油エーテル(沸点40〜60℃) 及び酢酸エチルの9:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一し、溶剤 を真空中で除去すると、黄色固体として、2,3−ジフルオロ−6−メトキシベ ンズアルデヒド(10.1g)が得られた。 ジクロロメタン(1.0モル;197.4ml)中の三臭化硼素の溶液を、ジ クロロメタン(100ml)中の2,3−ジフルオロ−6−メトキシベンズアル デヒド(10.4g;前記の方法と同様にして製造した)の溶液に、窒素下で撹 拌しながら−20℃以下で加えた。得られた溶液を1夜で環境温度まで温め、次 いでメタノール(200ml)、次いで水(100m l)を加え、混合物を40℃で2時間加熱した。水層を分離し、ジクロロメタン (2×300ml)で抽出した。合一した有機性溶液を水酸化ナトリウム水溶液 (1モル;3×400ml)で抽出し、合一した抽出物を濃塩酸で酸性化し、次 いで酢酸エチル(3×300ml)で抽出した。この合一した抽出物をマグネ上 で乾燥させ、溶剤を真空中で除去すると、固体として2,3−ジフルオロ−6− ヒドロキシベンズアルデヒド(8.12g)が得られた。 ジメチルホルムアミド(250ml)中の前の反応からの生成物(8.1g) 、(R)−グリシジル4−トルエンスルホネート(11.4g)及び炭酸カリウ ム(7.03g)の混合物を、60℃で窒素下で3日間撹拌加熱した。水(30 0ml)を加え、混合物をエーテル(3×400ml)で抽出した。合一した抽 出物を塩化リチウム水溶液(40%;200ml)、水(200ml)で洗浄し 、マグネ上で乾燥させた。溶剤を蒸発させ、油状物を得て、これにエーテル及び 石油エーテル(沸点40〜60℃)の1:1混合物を加え、橙色溶液を得て、こ れを暗褐色油状物からデカントした。溶剤を橙色溶液から真空中で除去すると、 油状物として、(R)−6−(2,3−エポキシプロポキシ)−2,3−ジフル オロベンズアルデヒド(9.0g)が得られた。 クロロホルム(500ml)中の前の反応からの生 成物(9.0g)及び3−クロロペルオキシ安息香酸(57%;26.47g) の溶液を18時間加熱還流させた。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300ml )及びジクロロメタン(500ml)を加え、次いで有機層を分離し、飽和炭酸 水素ナトリウム水溶液(3×300ml)、食塩水(300ml)で洗浄し、硫 酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去すると、固体として、粗製 の(R)−6−(2,3−エポキシプロポキシ)−2,3−ジフルオロフェニル ホルメート(11.9g)が得られた。 メタノール(140ml)中の前の反応からの粗生成物(11.9g)の溶液 を、メタノール(140ml)中に金属ナトリウム(1.22g)を溶解させる ことによって製造されたナトリウムメトキシドの撹拌溶液に窒素下で滴加し、こ の溶液を環境温度で18時間放置した。溶剤を真空中で除去し、水(500ml )を残分に加え、次いで混合物を酢酸エチル(3×400ml)で抽出した。合 一した抽出物を食塩水(300ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ 、溶剤を真空中で除去した。残分をシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーに より、酢酸エチル及び石油エーテル(沸点40〜60℃)の1:1混合物で溶離 させ精製した。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去すると、油状物として( S)−7,8−ジフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメタノール( 0.7g)が得られた。 ジクロロメタン(10ml)中の4−トルエンスルホニルクロリド(0.74 g)の溶液を、ジクロロメタン(10ml)中の前の反応からの生成物(0.7 g)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.52g)の溶液に0℃で窒素下 で滴加した。溶液を0℃で2時間、次いで環境温度で1時間撹拌した。水(50 ml)を加え、混合物をジクロロメタン(3×100ml)で抽出した。合一し た抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を蒸発させると、黄色油状物と して、(R)−7,8−ジフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチ ル4−トルエンスルホネート(1.1g)が得られて、これは放置時に結晶化し た。 トリフルオロ酢酸(10ml)を、ジクロロメタン(10ml)中の2−アミ ノ−N−[(1−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン −3−カルボキシアミド(1.48g;例2に記載した方法と同様にして製造し た)の溶液に加え、次いで混合物を環境温度で5時間撹拌し、溶剤を真空中で除 去した。残分を、アセトニトリル(100ml)中の炭酸カリウム(4.3g) 、沃化カリウム(10mg)及び前の反応からの生成物(1.1g)の混合物に 加え、混合物を撹拌し、16時間加熱還流させた。冷却混合物から溶剤を真空中 で除去し、残分を飽和炭酸 水素ナトリウム水溶液(300ml)及び酢酸エチル(300ml)の間に分配 させた。水層を更に酢酸エチル(3×300ml)で抽出し、合一した有機層を 食塩水(400ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空 中で除去すると、残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、酢 酸エチル及びメタノールの9:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を合一 し、溶剤を真空中で除去すると、黄褐色固体として(S)−2−アミノ−N−{ [1−(7,8−ジフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド0.2酢酸エチル溶 媒化物(0.47g)融点127〜128℃[α]D−25.8°(c=0.8 0、ジクロロメタン)が得られた。 例28 無水酢酸エチル(50ml)中のピロガロールカルボネート(8.2g)、( S)−エピクロロヒドリン(5.0g)及び無水ピリジン(0.2ml)の混合 物を、2時間加熱還流させた。溶剤を真空中で除去し、水(30ml)を加え、 混合物を30分間加熱還流させた。水(20ml)中の水酸化カリウム(10g )の溶液を滴加し、混合物をもう30分間窒素下で加熱還流した。冷却混合物を 水(100ml)で希釈し、塩酸(5モル)で酸性化し、次いで酢酸エチル(3 ×200ml)で抽出した。合一した抽出物を水(2×100ml)で洗浄し、 硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去し、残分をシリカ上での クロマトグラフィーにより、酢酸エチル及び石油エーテル(沸点60〜80℃) の1:1混合物、次いで純粋な酢酸エチルで溶離させて精製した。当該画分を合 一し、溶剤を真空中で除去すると、(S)−8−ヒドロキシ−1,4−ベンゾジ オキサン−2−イルメタノール(0.8g)が得られた。 無水トリフルオロメタンスルホン酸(2.48g)を、ジクロロメタン(50 ml)中の前の反応からの生成物(0.8g)及び4−(ジメチルアミノ)ピリ ジン(0.64g)の撹拌溶液に、窒素下で0℃で滴加した。混合物を18時間 撹拌を続けながら環境温度まで温め、次いで水(100ml)で洗浄し、硫酸マ グネシウム上で乾燥させた。溶剤を真空中で除去し、残分をシリカ上でのフラッ シュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンで溶離させて精製した。当該画 分を合一し、溶剤を真空中で除去すると、(R)−8−(トリフルオロメタンス ルホニルオキシ)−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチルトリフルオロメ タンスルホネート(1.10g)が得られた。 トリフルオロ酢酸(5ml)を、ジクロロメタン(25ml)中の2−アミノ −N−[(1−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピリジン− 3−カルボキシアミド(0.9g;例2に記載した方法と同様にして製造した) の溶液に加え、次いで混合物を環境温度で2時間撹拌し、溶剤を真空中で除去し た。残分を無水アセトニトリル(25ml)中に溶かし、炭酸カリウム(5.0 g)、次いで無水アセトニトリル(10ml)中の前の反応からの生成物(1. 03g)の溶液を加えた。混合物を撹拌し、1時間半加熱還流させ、冷却させ、 濾過し、溶剤を真空中で除去した。残分をジクロロメタン(100ml)中に溶 かし、水(2×100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶剤 を真空中で除去し、残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、 酢酸エチル及びメタノールの20:1混合物で溶離させて精製した。当該画分を 合一し、溶剤を真空中で除去すると、無色固体として(S)−2−アミノ−N− {[1−(8−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,4−ベンゾジオキサ ン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシア ミド(0.17g)融点52=54℃[α]D−21.9°(c=0.2925 、メタノール)が得られた。 例29 N,N’−カルボニルジイミダゾール(6.58g)を、ジクロロメタン(7 5ml)中のピリジン−2−カルボン酸(5.0g)の懸濁液に、撹拌しながら 窒素下で環境温度で加えた。ガス発生が止むまで(〜2時間)撹拌を続け、次い でN−ベンジリデン−1−(4−ピペリジル)メチルアミン(8.2g)を加え 、反応混合物を18時間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、粘性黄色油状物を得 て、次いでこれを硫酸水素カリウム水溶液(1モル;200ml)と共に18時 間撹拌した。混合物をジクロロメタン(2×250ml)で洗浄し、水酸化ナト リウム水溶液(5モル)でpH4に調整し、次いでジクロロメタン(3×250 ml)で抽出した。合一した抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶剤を真 空中で除去すると、粘性黄色油状物として4−(アミノメチル)−1−(2−ピ リジルカルボニル)ピペリジン(5.2g)が得られた。 無水アセトニトリル中の前の反応からの生成物(3.0g)、(R)−7−ク ロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル4−トルエンスルホネート( 4.86g)、沃化カリウム(200mg)及び炭酸カリウム(9.45g)の 混合物を撹拌し、18時間加熱還流させた。混合物を冷却し、濾過し、溶剤を真 空中で除去した。残分をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、ジ クロロメタン及び工業用メチル化スピリットの20:1混合物で溶離させ精製し た。当該画分を合一し、溶剤を真空中で除去し、粘性黄色油状物(2.87g) を得て、これを熱エタノー ル(10ml)中に溶かし、熱エタノール(10ml)中のフマル酸(0.76 g)の溶液で処理した。溶剤を真空中で除去し、残分をエーテル(250ml) と擦すると、固体として4−[N−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン− 2−イルメチル)アミノメチル]−1−(2−ピリジルカルボニル)ピペリジン 1.2フマレート0.5水和物0.4エタノール溶媒化物、融点〜55℃(分解 )[α]D−42.9°(c=0.8135、メタノール)が得られた。 例30〜52 次の式Iの化合物を次に詳説した方法によって製造した: 6種の異なる式XLVIIの化合物(gは1であり;AはOであり;BはOであ り;Uはメチレンであり;Xはエチレンであり;X’はエチレンであり;Vはメ チレンであり;R5はHであり;R1は7−メチル、7−ブロモ、7−クロロ、7 −フルオロ、8−トリフルオロメチル又は8−クロロである)及び5種の異なる 式R−HET−CO2Hの化合物(HETは3−ピリジニルであり、RはH、2 −メチル、6−(1−ピロリル)、2−メチルチオ、又は5−ブロモである)を 出発物質として使用した。 式R−HET−CO2Hの化合物(0.1ミリモル)を2ml入り反応バイア ル中に量り入れた。式XLVIIの化合物(0.1ミリモル)を無水ジクロロメ タン(0.5ml)中に溶かし、このバイアルに加えた。次いでN,N’−ジイ ソプロピルカルボジイミド(0.1ミリモル)を加え、混合物を窒素下で20℃ で5.5時間撹拌した。バイアルを真空デシケーター中で減圧に20分間曝すこ とによって溶剤を除去した。ジエチレングリコール(Digol)(1ml)を加え、 反応残分が再溶解/再懸濁するまで撹拌を続けた(0.1モル濃度)。この物質 20μlをジエチレングリ コール(1.98ml)に加え、0.001モル溶液を得て、これを5HT1A、 α1及びD2受容体に対する受容体結合親和力について試験した。 例53 製薬学的組成物の製造における本発明化合物の使用を次の記載により説明する 。この記載中”活性化合物”という用語は、任意の本発明の化合物を示すが、特 に前記の実施例の1例の最終生成物である任意の化合物である。 a)カプセル剤 カプセル剤の製造において、活性化合物10重量部及び乳糖240重量部を解 凝集させ、かつブレンドする。混合物を硬質ゼラチンカプセル中に詰め、各カプ セルが活性化合物の単位容量の1部の単位容量を含有するようにする。 b)錠剤 錠剤を次の成分から製造する。 重量部 活性化合物 10 乳糖 190 トウモロコシ澱粉 22 ポリビニルピロリドン 10 ステアリン酸マグネシウム 3 活性化合物、乳糖及び若干の澱粉を解凝集させ、配合し、得た混合物をエタノ ール中のポリビニルピロリドンの溶液と共に顆粒にする。乾燥顆粒をステアリン 酸マグネシウム及び残りの澱粉とブレンドする。次いで混合物を打錠機中で圧縮 すると、各錠剤が活性化合物の単位容量又は単位容量の1部を含有する錠剤が得 られる。 c)腸溶皮錠剤 錠剤を前記の(b)に記載した方法により製造する。エタノール:ジクロロメ タン(1:1)中のフタル酸酢酸セルロース20%及びフタル酸ジエチル3%の 溶液を使用して、慣用法により、錠剤に腸溶皮を施す。 d)座薬 座薬の製造において、活性化合物100重量部をトリグリセリド座薬基剤13 00重量部中に配合し、混合物を各座薬が活性成分の治療的有効量を含有する座 薬に成形する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),UA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU,BG ,BR,CA,CN,CZ,GE,HU,IL,JP, KR,LV,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,S G,SI,SK,TR,UA,US (72)発明者 フランク ケリガン イギリス国 エヌジー2 3エーエー ノ ッティンガム セイン ロード ウエスト 1 (72)発明者 キース フランク マーティン イギリス国 エヌジー2 3エーエー ノ ッティンガム セイン ロード ウエスト 1 (72)発明者 パトリシア レスリー ニーダム イギリス国 エヌジー2 3エーエー ノ ッティンガム セイン ロード ウエスト 1 (72)発明者 ブルース ジェレミー サージェント イギリス国 エヌジー2 3エーエー ノ ッティンガム セイン ロード ウエスト 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.製薬学的に認容性のその塩を包含する、式I: [式中、 Aは、メチレン又は−O−を表わし、 Bは、メチレン又は−O−を表わし、 gは、0、1、2、3又は4を表わし、 R1は、a)ハロゲン、b)1又は数個のハロゲンによって置換されていてよ い1〜3個の炭素原子を有するアルキル基、c)1又は数個のハロゲンによって 置換されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルコキシ基、d)1又は数個 のハロゲンによって置換されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルキルチ オ基、e)ヒドロキシ、f)1〜3個の炭素原子を有するアシルオキシ基、g) ヒドロキシメチル、h)シアノ、i)1〜6個の炭素原子を有するアルカノイル 基、j)2〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基、k)各々1〜3 個の炭素原子を有する1又は2個のアルキル基によって各々N−置換されていて よいカルバモイル基又はカルバモイルメチル基、l)各々1〜3個の炭素原子を 有する1又は2個のアルキル基によって各々N− 置換されていてよいスルファモイル又はスルファモイルメチル基、m)1又は数 個のハロゲンによって置換されていてよい1〜3個の炭素原子を含有するアルキ ルスルホニルオキシ基、n)フリル基、o)各々1〜3個の炭素原子を含有する 1又は2個のアルキル基によって置換されていてよいアミノ基を表わすか、又は 2個の隣接R1基がそれらに結合している炭素原子と一緒になって縮合されたベ ンズ環を形成し、gが2、3又は4である場合には、R1によって表わされる置 換基は同一又は異なり、 R2は、H、1又は数個のハロゲンによって置換されていてよい1〜3個の炭 素原子を有するアルキル基又は1又は数個のハロゲンによって置換されていてよ い1〜3個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、 R3及びR4は、同一又は異なっていて、H又は1又は数個のハロゲンによって 置換されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルキル基であり、 Uは、各々1〜3個の炭素原子を有する1又は数個のアルキル基によって置換 されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルキレン鎖であり、 Qは、式IIa又はIIc: (式中、 Vは、単結合又は各々1〜3個の炭素原子を有する1又は数個のアルキル基に よって置換されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルキレン鎖であり、 Xは0〜2個の炭素原子を有するアルキレン鎖であり、かつX’は1〜4個の 炭素原子を有するアルキレン鎖であるが、ここで、X及びX’中の炭素原子の総 数が3又は4であるという条件を有し、かつR5はH又は1〜3個の炭素原子を 有するアルキル基である)の二価の基を表わし、かつ Tは、基 CO.HET (ここで、HETは、2−、3−又は4−ピリジル 、2−、4−又は5−ピリミジニル、2−又は3−チエニル、2−又は3−フリ ル、2−、3−又は7−ベンゾ[b]フラニル、2、3−ジヒドロ−7−ベンゾ 「b」フラニル、2,3又は7−ベンゾ[b]チエニル、2−、3−又は4−ピ ペリジル、3−、4−又は5−ピラゾリル、4−又は5−トリアゾリル、5−テ トラゾリル、2−、3−、4−又は8−キノリニル、2−又は 4−キナゾリニル、3−、4−又は5−イソオキサゾリル、2−、4−又は5− オキサゾリル、3−、4−又は5−イソチアゾリル又は2−、4−又は5−チア ゾリルであり、これらの各々は、a)ハロゲン、b)1又は数個のハロゲンによ って置換されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルキル基、c)1又は数 個のハロゲンによって置換されていてよい1〜3個の炭素原子を有するアルコキ シ基、d)1又は数個のハロゲンによって置換されていてよい1〜3個の炭素原 子を有するアルキルチオ基、e)ヒドロキシ、f)1〜3個の炭素原子を有する アシルオキシ基、g)ヒドロキシメチル、h)シアノ、i)1〜6個の炭素原子 を有するアルカノイル基、j)2〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニ ル基、k)各々1〜3個の炭素原子を有する1又は2個のアルキル基によって各 々N−置換されていてよいカルバモイル基又はカルバモイルメチル基、l)各々 1〜3個の炭素原子を有する1又は2個のアルキル基によって各々N−置換され ていてよいスルファモイル又はスルファモイルメチル基、m)各々1〜5個の炭 素原子を有する1又は2個のアルキル基によって置換されていてよいアミノ基、 n)1−ピロリル又はo)1−ピロリジニル又はピペリジノから選択される1又 は数個の置換基によって置換されていてよい)を表わす]の化合物。 2.式中のA及びBは両方ともOであり、gは0、1又は2であり、R1はハロ ゲン(例えば弗素、塩素又は臭素)、1又は数個のハロゲンによって置換されて いてよい1〜3個の炭素原子を有するアルキル基、1〜3個の炭素原子を有する アルコキシ基、1又は数個のハロゲンによって置換されていてよい1〜3個の炭 素原子を有するアルキルスルホニル基又はヒドロキシを表わし、R2はH又は1 〜3個の炭素原子を有するアルキル基であり、R3及びR4は同一又は異なり、H 又はメチルであり、Uはメチレンであり、Qは式IIa又はIIcの基であり、 Vはメチレンであり、R5はH又はメチルであり、X及びX’は両方ともエチレ ンであり、かつHETは、各々、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、ハロ ゲン、メチルチオ、1−ピロリル又は各々1〜3個の炭素原子を有する1又は2 個のアルキル基によって置換されていてよいアミノ基から選択された1又は数個 の置換基によって置換されていてよい2−、3−又は4−ピリジル、8−キノリ ニル又は2−チエニルである、請求項1に記載の式Iの化合物。 3.式中のHETは、各々、アミノ基、メチル、メトキシ、1−ピロリル、トリ フルオロメチル、メチルチオ又は臭素によって置換されていてよい2−ピリジル 、3−ピリジル、8−キノリニル又は2−チエ ニルである、請求項1又は2に記載の式Iの化合物。 4.式中のHETは、アミノ基によって置換されていてよい2−ピリジル又は3 −ピリジルである、請求項1から3までのいずれか1項に記載の式Iの化合物。 5.個々のエナンチオマー、ラセミ体又は他のエナンチオマー混合物の形の次の 化合物: 2−アミノ−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(8−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2− イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(7−メトキシ−1,4−ベンゾジオキサン−2− イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジ ル]メチル}キノリン−8−カルボキシアミド; N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−2−メチルピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(7−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2− イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(8−メトキシ−1,4−ベンゾジオキサン−2− イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−ピリジン−2−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(8−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリ ジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}−6−メチルピリジン−3−カルボキシ アミド; 3−アミノ−N−{[1−(1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−チオフェン−2−カルボキシアミド; 3−アミノ−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}−チオフェン−2−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−2−メチルピリジン−3−カルボキシアミド; 1−(2−アミノニコチノイル)−4−[N−(7−クロロ−1,4−ベンゾ ジオキサン−2−イルメチル)アミノメチルピペリジン; 2−アミノ−N−{[1−(8−トリフルオルメチル−1,4−ベンゾジオキ サン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシ アミド; 2−アミノ−N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}キノリン−8−カルボキシアミド; N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−6−メチルピリジン−2−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−2−メトキシピリジン−3−カルボキシアミド; 2−アミノ−N−{[1−(7,8−ジフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン −2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミ ド; 2−アミノ−N−{[1−(8−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1, 4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン −3−カルボキシアミド; 4−[N−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサ ン−2−イルメチル)アミノメチル]−1−(2−ピリジルカルボニル)−ピペ リジン; N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−メチル−N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−6−(1−ピロリル)ピリジン−3−カルボキシア ミド; N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボキシアミ ド; 5−ブロモ−N−{[1−(7−メチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−2−メチルピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−6−(1−ピロリル)ピリジン−3−カルボキシア ミド; N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボキシアミ ド; 5−ブロモ−N−{[1−(7−ブロモ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−6−(1−ピロリル)ピリジン−3−カルボキシア ミド; N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボキシアミ ド; 5−ブロモ−N−{[1−(7−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル) −4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(7−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル) −4−ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボキシア ミド; N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 2−メチル−N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4−ベンゾジオキ サン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシ アミド; 6−(1−ピロリル)−N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4−ベ ンゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3− カルボキシアミド; 2−(メチルチオ)−N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4−ベン ゾジオキサン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カ ルボキシアミド; 5−ブロモ−N−{[1−(8−トリフルオロメチル−1,4−ベンゾジオキ サン−2−イルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシ アミド; N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル }−6−(1−ピロリル)ピリジン−3−カルボキシアミド; N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イルメチル)− 4−ピペリジル]メチル}−2−(メチルチオ)ピリジン−3−カルボキシアミ ド; 5−ブロモ−N−{[1−(8−クロロ−1,4−ベンゾジオキサン−2−イ ルメチル)−4−ピペリジル]メチル}ピリジン−3−カルボキシアミド; 及び製薬学的に認容性のその塩から選択される、請求項1に記載の式Iの化合 物。 6.請求項1に記載の式Iの化合物又はその塩の治療的有効量を、製薬学的に認 容性の希釈剤又は賦形剤と一緒に含有する組成物。 7.哺乳動物、特に人間における、鬱病、不安、精神病、晩発性運動障害、パー キンソン病、高血圧症、ツーレット症候群、強迫反応行為、恐慌発作、社会的恐 怖症、心臓血管性及び脳血管性障害、ストレス又は前立腺肥大の治療で使用する ための、請求項1に記載の式Iの化合物。 8.***病の治療で使用するための請求項7に記載の式Iの化合物。 9.哺乳動物、特に人間における、鬱病、不安、精神病、晩発性運動障害、パー キンソン病、高血圧症、ツーレット症候群、強迫反応行為、恐慌発作、社会 的恐怖症、心臓血管性及び脳血管性障害、ストレス又は前立腺肥大の治療のため の薬剤の製造における、請求項1に記載の関Iの化合物の使用。 10.人間における鬱病、不安、精神病、晩発性運動障害、パーキンソン病、高血 圧症、ツーレット症候群、強迫反応行為、恐慌発作、社会的恐怖症、心臓血管性 及び脳血管性障害、ストレス又は前立腺肥大を治療するために、式Iの化合物の 治療的有効量を、それを必要とする哺乳動物、特に人間に投与することを特徴と する治療方法。 11.***病の治療のための、請求項10に記載の方法。 12.請求項1に記載の式I[式中のQは式IIaの基である]の化合物を製造す るために、式XXXVI: [式中D’はHである]の化合物と、式VII [式中Zは離脱しうる基、例えば、トルエン−4−スルホニルオキシである] の化合物とを、場合により塩基、例えば、炭酸カリウムの存在又は不存在で 、及び溶剤、例えば、アセトニトリル中又は溶剤なしで反応させることを特徴と する請求項1に記載の式Iの化合物の製法。 13.請求項1に記載の式I[式中のQは式IIcの基である]の化合物を製造す るために、式XLV: [式中D’はHである]の化合物と、式VII [式中Zは離脱しうる基、例えば、トルエン−4−スルホニルオキシである] の化合物とを、塩基、例えば、炭酸カリウムの存在又は不存在で、及び溶剤、例 えば、アセトニトリル中又は溶剤なしで反応させることを特徴とする請求項1に 記載の式Iの化合物の製法。 14.請求項1に記載の式I[式中のQが式IIcの基である]の化合物を製造す るために、式XLVII: の化合物と、a)式XXXIX の化合物、例えば、ピリド[2,3−d][1,3]オキサジン−2,4(1 H)−ジオンとを、溶剤、例えば、1,2−ジメトキシエタンの存在又は不存在 で反応させるか、又はb)式X−CO.HET[式中Xは離脱しうる基、例えば ハロゲン、アルコキシ、ヒドロキシ又はアルコキシカルボニルオキシである]の アシル化剤と、塩基、例えばトリエチルアミン又はアミド結合形成剤、例えばカ ルボニルジイミダゾール又はN,N’−ジイソプロピルカルボジイミドの存在で 、好適な溶剤、例えばジクロロメタン中で反応させることを特徴とする、請求項 1に記載の式Iの化合物の製法。
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