JPH1142792A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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Publication number
JPH1142792A
JPH1142792A JP20004197A JP20004197A JPH1142792A JP H1142792 A JPH1142792 A JP H1142792A JP 20004197 A JP20004197 A JP 20004197A JP 20004197 A JP20004197 A JP 20004197A JP H1142792 A JPH1142792 A JP H1142792A
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JP
Japan
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ink
paper dust
print head
drum
discharge
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Pending
Application number
JP20004197A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuro Ito
卓郎 伊藤
Norio Kamitou
典夫 神頭
Sakae Shiida
栄 椎田
Yasuhiro Suzuki
康裕 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Publication of JPH1142792A publication Critical patent/JPH1142792A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字ヘッドの先端面に付着した紙粉を迅速か
つ安全に除去可能とする。 【解決手段】 非印刷時に印字ヘッド20の先端面24
とドラム外周面11との間に介装可能でかつ介装状態に
おいて各ノズル23から吐出されたインクの流動を利用
して該先端面24に付着した紙粉を除去可能に形成され
た紙粉除去手段(30)と,紙粉除去後のインクを外部
に排出するインク排出手段50と,紙粉除去後に紙粉除
去手段(30)の対向面(31)に残留するインクをド
ラム10の長手方向に移動しつつインク排出手段50側
へ払拭可能に形成されたインク払拭手段70とを設けた
構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラムの長手方向
に整列配設された複数のノズルを有する印字ヘッドを駆
動して、各ノズルからドラムとともに回転する媒体に向
けてインクをジェットしつつ画像を印刷可能に形成され
たインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】図10に示すいわゆるシリアル型のイン
クジェットプリンタは、ガイドバー100に沿って往復
移動可能なキャリア101に印字ヘッド20Pとインク
カセット(図示省略)とを搭載させ、媒体(用紙)Pの
行(X)方向(図で左右方向)に印字ヘッド20Pを移
動させつつ各ノズルからインクをジェットして画像を形
成する。印字ヘッド20Pの各色インク用ノズルは、X
方向にはそれぞれに単一である。したがって、例えばA
4サイズ1枚のカラー印刷には10分(0.1PPM)
かかる。
【0003】これに対し、例えば20PPMの印刷高速
化を図れるインクジェットプリンタが提案(例えば、特
願平8−296959号)されている。図11におい
て、印字ヘッドユニット20Uを形成する各色用印字ヘ
ッド(20C,20Y,20M,20B)の各色インク
用ノズルは、媒体(用紙P)の行方向〔ドラム10の長
手方向(X)〕に例えば解像度相当ピッチあるいは解像
度相当ピッチの2〜4倍のピッチで整列配設された多数
とされ、X方向に静止あるいはノズルピッチ分だけX方
向に往復移動可能とされている。媒体(P)は、軸線Z
を中心に例えば120rpmで回転可能なドラム10に
担持されR方向に高速移動する。かくして、例えばA4
サイズ1枚を2〜3秒でカラー印刷することができる。
【0004】しかも、各印字ヘッド20はほとんど静止
状態に近くかつ各インクカセットを各印字ヘッド20と
一体的に形成しなくてもよいので、大量インクを充填可
能な別置きインクタンクを用いて多数枚を連続的に印刷
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
シリアル型のインクジェットプリンタ(図10)では、
低速であり、しかもインクカセット交換時に印字ヘッド
20Pも同時に交換されるものも多いので、問題視され
ていないが、高速・連続印刷型(図11)には固有的な
技術事項が存在する。
【0006】すなわち、ノズル先端と媒体(P)とのギ
ャップを例えば1mmとし、各印字ヘッド20と媒体
(P)とを高速相対回転(移動)させると、媒体(P)
から紙粉が発生し易くかつ印字ヘッド20の先端面に付
着することがある。これを放置すると、付着紙粉にイン
クが滲み、さらに印刷面に落下して印刷品質の低下原因
ともなる。
【0007】しかし、印刷運転中に外部から紙粉を除去
することは至難であるとともに機械的および人身的にも
危険である。したがって、非印刷時に除去する必要があ
るが、一方要請の小型軽量化の点からプリンタ内実装密
度が高いので、相当の困難性を伴う。
【0008】しかも、印字ヘッド20の先端面には、各
ノズルからジェットされたインクの媒体(P)に向う所
定軌跡を得るために、撥液(水)膜が設けられているの
で、この膜の破損を引起す虞れが強い。このために、除
去作業が一段と煩雑で長時間を必要とするが、これでは
一層の高品質印刷および高速・連続印刷が妨げられると
ともに、取扱い不便である。
【0009】本発明の目的は、印字ヘッドの先端面を効
率良く清掃して当該先端面に付着した紙粉を迅速かつ安
全に除去することができるインクジェットプリンタを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】撥液(水)膜は、機械
的,熱的に非常に弱くその性状によっては、例えば硬質
ゴム製ブレードでなすっただけでも変形・破損する場合
がある。一方、インクジェットプリンタの固有的技術事
項として、ノズルの目詰防止やガス抜きのために印刷開
始に先立ちあるいは印刷運転途中においても、各ノズル
からインクを吐出させるメンテナンス(例えばパージ
等)が必要である。
【0011】本発明はこれらの点に着目し、パージ等に
際する吐出インクあるいはパージ等に必要とする時間を
利用して印字ヘッドの先端面にインク流動を生成し、こ
のインク流動を利用して紙粉を除去可能に形成したもの
である。
【0012】請求項1の発明は、ドラムの長手方向に整
列配設された複数のノズルを有する印字ヘッドを駆動し
て、各ノズルからドラムとともに回転する媒体に向けて
インクをジェットしつつ画像を印刷可能に形成されたイ
ンクジェットプリンタにおいて、非印刷時に前記印字ヘ
ッドの先端面と前記ドラム外周面との間に介装可能でか
つ介装状態において前記各ノズルから吐出されたインク
の流動を利用して該先端面に付着した紙粉を除去可能に
形成された紙粉除去手段と,紙粉除去後のインクを外部
に排出するインク排出手段と,紙粉除去後に紙粉除去手
段の該先端面に対向する対向面に残留するインクを前記
ドラムの長手方向に移動しつつインク排出手段側へ払拭
可能に形成されたインク払拭手段とを設けた、インクジ
ェットプリンタである。
【0013】かかる発明では、非印刷時に紙粉除去手段
が印字ヘッドの先端面とドラム外周面との間に介装さ
れ、各ノズルから当該紙粉除去手段の対向面に向けて吐
出されたインクの流動を利用して該先端面に付着した紙
粉が除去される。紙粉除去に使用されたインクは、イン
ク排出手段によって外部に排出される。これにより、印
字ヘッドの先端面を少ないインク吐出量で迅速に清掃し
て当該先端面に付着した紙粉を除去することができる。
【0014】こうして、印字ヘッドの先端面から紙粉が
除去されたところで、紙粉除去手段の対向面に残留する
紙粉入りのインクが、インク払拭手段によってドラムの
長手方向に移動されてインク排出手段側へ払拭される。
このように、紙粉除去手段の対向面から紙粉入りのイン
クが除去されるので、次の非印刷時に当該紙粉除去手段
を用いてインク流動を生成し印字ヘッドの先端面の清掃
を行っても紙粉が再付着してしまうようなことはない。
したがって、印字ヘッドの先端面を効率良く清掃して当
該先端面に付着した紙粉を迅速かつ安全に除去すること
ができる。
【0015】請求項2の発明は、前記インク排出手段が
前記紙粉除去手段の対向面を外れた位置に設けられた排
出口を通しかつ吸引力を利用してインク排出可能に形成
されているインクジェットプリンタである。
【0016】かかる発明では、紙粉除去手段から排出口
を通してインクを吸引して排出することができる。した
がって、インク流動性をより高めつつ紙粉除去のために
必要なインク量(インク必要量)を一段と軽減できる。
また、排出口は、対向面と外れた位置に設けられている
ので、吸引力を大きくしても印字ヘッドの各ノズルから
直接吸引してしまうようなことはない。
【0017】したがって、請求項1の発明の場合と同様
な作用効果を奏し得る他、インク必要量を一段と抑える
ことができる。
【0018】請求項3の発明は、前記吸引力が、前記各
ノズルから吐出されたインクが前記先端面に接した以後
に生成可能に形成されているインクジェットプリンタで
ある。
【0019】かかる発明では、各ノズルから吐出された
インクは印字ヘッドの先端面と接触して紙粉を除去した
後に吸引される。したがって、請求項2の発明の場合と
同様の効果を奏し得る他、インク必要量を更に少なくす
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。本インクジェットプリンタは、基本
的構成(10,20)が先提案(図11)の場合と同様
とされているが、図1〜図8に示す如く、紙粉除去手段
(30)と,インク排出手段50と,インク払拭手段7
0とを設け、印字ヘッド20とドラム10(媒体)との
間に介装した紙粉除去手段(30)の対向面に向けて各
ノズル23からインクを吐出させてインク流動を生成
し、この流動を利用して印字ヘッド20の先端面24に
付着した紙粉を除去して外部へ排出可能かつ紙粉除去後
に紙粉除去手段(30)の対向面に残留するインクをイ
ンク排出手段50側へ払拭可能に形成されている。
【0021】この実施形態における各色用印字ヘッド
(20C,20Y,20M,20B)は、それぞれに複
数(4つ)のノズルユニットを図11に示すドラム10
の軸線Z方向つまり媒体(用紙P)の行方向(X)に各
一部を重ねかつR方向に位置ずれさせた千鳥形状に配設
してある。
【0022】例えば、シアン(C)用の印字ヘッド20
Cは、図5〜図7に示すように4つのノズルユニット
(20CA,20CB,20CC,20CD)を連結部
材21に取付けてなる。各ノズルユニットのノズル先端
(先端面24)を同一高さに揃えてある。
【0023】なお、印字ヘッドユニット20U(20
C,20Y,20M,20B)は、図示しない昇降手段
によって、図9(A)に示す印刷時(下降限)と,同
(B),(C)に示す非印刷時(上昇限)および同
(D)に示す非印刷時で紙粉除去(パージ等)時の位置
(高さ)に自動調整される。
【0024】ここに、紙粉除去手段は、非印刷時に印字
ヘッド20の先端面24とドラム外周面11との間に介
装可能でかつ介装状態において各ノズル23から吐出さ
れたインクの流動を利用して該先端面24に付着した紙
粉を除去する手段である。
【0025】この実施形態では、紙粉除去手段は、ウォ
ッシングボード30から形成されている。ウォッシング
ボード30は、図8に示すように、この実施形態では4
つの印字ヘッド(20C,20Y,20M,20B)に
共通として一体形成されている。
【0026】印字ヘッド20C用について説明すると、
印字ヘッド20Cの幅方向(図8で左右方向)には、図
2に示す当該先端面24に非対向の位置でかつ印字ヘッ
ド20Cの長手方向に連続する一対のインク止め凸部
(32,32)が設けられ、かつ図2,図8に示す先端
面24に非対向の位置(非対向面31E)に排出口(3
5,35)を介して図1に示すインク排出手段50が接
続されている。
【0027】つまり、各インク止め凸部(32,32)
と,先端面24に対向する対向面31と,便宜的なイン
ク止め側凸部(32S,32S)とで囲まれる空間が、
インク流動生成室30Sを形成する。
【0028】このインク流動生成室30Sは、各ノズル
ユニット(20CA,20CB,20CC,20CD)
ごとに形成してもよいが、この実施形態では、共通の一
室としてある。同色インクの排出便宜のためである。し
たがって、各色用印字ヘッド(20C,20Y,20
M,20B)ごとの4つのインク流動生成室30Sが設
けられている。
【0029】なお、対向面31に起立された複数の凸部
34は、先端面24と対向面31との隙間G(図1,図
2参照)を確立するための位置決め部材である。つま
り、昇降手段は、連結部材21の下端面が図7に示すよ
うに位置決め部材(34)の上端面に当接したところ
で、印字ヘッドユニット20U(20C)の下降を停止
することができる。
【0030】ここに、隙間Gの値は、インク流動性,紙
粉除去性およびこれらのためのインク必要量との関係
上、非常に重要である。大き過ぎる(例えば、0.5m
mを越える)とインク必要量が増大し、、小さ過ぎる
(例えば、0.1mm未満)と円滑流動が必ずしも保証
されないばかりかその隙間G自体の確立が困難になる。
かくして、実験値として0.1〜0.5mmの間で最も
好ましい0.3mmに選択してある。
【0031】また、ウォッシングボード30は、図9に
示す如く、回動位置決め手段(図示省略)によってドラ
ム10の回転中心Zを中心として回動可能とされ、図9
(A)に示す左に45度傾く退避位置と、同(C),
(D)に示す紙粉除去位置とに選択的かつ自動的に位置
決めされる。
【0032】インク排出手段50は、図1に示す如く、
紙粉除去手段としてのウォッシングボード30に設けら
れた排出口35を通しかつ吸引力を利用してインク排出
可能に形成されている。ここに、排出口35は、ウォッ
シングボード30の対向面31を外れた位置〔印字ヘッ
ド(20C等)の先端面24に非対向の位置〕に設けら
れている。
【0033】この実施形態では、インク排出手段50
は、ウォッシングボード30と一体的に形成された回収
室51と排出管52と排出チューブ53と吸引ポンプ5
4とを含む吸引構造とされており、紙粉除去後のインク
を外部に排出可能に形成されている。
【0034】このインク排出手段50は、各ノズル23
からインクが吐出されている間でも吸引排出可能に制御
装置(図示省略)によって駆動制御される。詳しくは、
図1,図2において、各ノズル23からのインクがイン
ク流動生成室30S内を満しかつインク面が先端面24
に接触した後に吸引ポンプ54を回転駆動して吸引排出
するものと形成されている。紙粉の除去に必要なインク
量(インク必要量)の一層の軽減を図るためである。
【0035】さらに、この実施形態では、インク排出手
段50により排出された排インクは、排インクカセット
60に回収するものとされている。排インクカセット6
0は、排出チューブ53(54)に着脱自在とされてい
る。かくして、多数枚(例えば、2000枚)を連続印
刷しても排インクの処理に手間が入らず、周囲を汚さず
かつプリンタ全体の簡素化・小型化も図れる。
【0036】インク払拭手段70は、紙粉除去後にウォ
ッシングボード30の対向面31に残留するインクをド
ラム10の長手方向(X方向)に移動しつつ排出口35
を介してインク排出手段50側へ払拭する手段である。
【0037】この実施形態では、インク払拭手段70
は、ウォッシングボード30に一体的に設けられてお
り、ブレード71,ブレード支持体72,一対のガイド
部材(73,74)およびブレード駆動手段75等から
形成されている。
【0038】各ガイド部材(73,74)は、ウォッシ
ングボード30の長手方向側端部に取付けられている。
両ガイド部材(73,74)には、ブレード支持体72
がドラム10の長手方向(X方向)に往復移動可能に支
持されている。
【0039】ブレード支持体72には、弾性薄板製のブ
レード71がウォッシングボード30の対向面31と摺
接可能に装着されている。ブレード駆動手段75は、一
対のプーリ(76A,76B)に掛け渡されかつブレー
ド支持体72と一部が連結された無端状ベルト76Cを
有するベルト伝動機構76と,歯車列(ウオームG1,
ウオームホイールG2)を介してプーリ(76B)を回
転駆動する駆動モータ77とから形成されている。
【0040】したがって、駆動モータ77を駆動してベ
ルト伝動機構76を作動させると、ブレード71がX方
向に往復移動してウォッシングボード30の各対向面3
1と摺接する。これにより、各対向面31上の紙粉入り
インクが、排出口35を介してインク排出手段50側へ
払拭される。
【0041】次に、この実施形態の作用・動作を説明す
る。非印刷時(印刷運転が終了後あるいは印刷運転の途
中の一時停止時)に、図9(A),(B)に示す如く、
昇降手段が印字ヘッドユニット20Uを上昇限に上昇さ
せ、その後あるいは併行して回動位置決め手段がウォッ
シングボード30を回動させ同(C)に示すように位置
決めする。
【0042】すると、制御手段は、昇降手段を逆動作
(下降)させ、連結部材21の下端面が図7に示す位置
決め部材(34)に当接したところで、停止させる〔図
9(D)参照〕。これにより、各印字ヘッド20C(2
0Y,20M,20B)の各先端面24と,当該各対向
面31との隙間G(0.3mm)が確立される。
【0043】紙粉除去専用にあるいはメンテナンス(目
詰り防止,ガス抜き)のために、インク供給手段40
(加圧ポンプ41,供給チューブ42)を働かせて、各
ノズル23からインクを各対向面31に向けて吐出させ
る。紙粉除去専用とした場合でも、結果としてメンテナ
ンス効果も発揮することができる。
【0044】吐出インクは、各対向面31で跳返りつつ
各色インクヘッド(20C等)の先端面24に付着した
紙粉を除去しつつインク流動生成室30S内を満す。そ
の一部は、図2に示す非対向位置(31E)の排出口3
5,35から回収室51に落下排出される。
【0045】この段階で、インク排出手段50(54)
が起動される。したがって、各ノズル23からの吐出イ
ンクは、流動しつつ吸引排出されるから、先端面24に
付着した紙粉を効率良く除去することができる。インク
利用の回収除去であるから紙粉の再飛散は全くない。隙
間Gが0.3mmであるから必要とするインク量も非常
に少なくてすむ。つまり、従来パージ等によるメンテナ
ンス用吐出量でもまかなえ得る。
【0046】さらに、この実施形態では、インク流動生
成室30S内が満杯となった後の各ノズル23からのイ
ンク吐出は、図1に2点鎖線で示したインクジェット制
御部(素子)25を働かせ、つまり通常の印刷時と同様
な高周波(例えば、50KHZ)でインク吐出(パー
ジ)させるように選択切替えすることができる。
【0047】したがって、一種の超音波清浄作用と同様
に働くので、先端面24に付着した紙粉をより確実に除
去することができ、かつノズルメンテナンスにも都合が
よい。
【0048】この紙粉除去は、非常に短時間(例えば、
5秒)でよく、さらにこの実施形態では各色印字ヘッド
(20C,20Y,20M,20B)について同時に実
行するものとされているので、作業時間が短い。
【0049】紙粉除去後には、昇降手段と回動位置決め
手段とは、先とは逆に図9(D),(C),(B),
(A)の順に働く。したがって、直ちに印刷再開も行え
る。
【0050】しかして、この実施形態によれば、非印刷
時に各ノズル23からインクを吐出しつつ印字ヘッド
(20C)の先端面24とウォッシングボード30との
間にインク流動を生成しつつこのインク流動を利用して
先端面24に付着した紙粉を除去可能に形成されている
ので、紙粉を迅速・確実かつ安全に除去できる。したが
って、高品質印刷を連続して行え取扱いも容易であると
ともに自動化も簡単に図れ得る。
【0051】また、インク排出手段50が、ウォッシン
グボード30の各対向面31を外れた位置に設けられた
排出口35を通しかつ吸引力を利用してインク排出可能
に形成されているので、インク流動性をより高めつつイ
ンク必要量を一段と軽減できる。また、排出口35は、
各対向面31と外れた位置に設けられているので、吸引
力を大きくしても印字ヘッド20の各ノズル23から直
接インクを吸引してしまうようなことはない。したがっ
て、インク必要量を一段と抑えることができる。
【0052】また、上記吸引力が、各ノズル23から吐
出されたインクが先端面24に接した以後に生成可能に
形成されているので、インク必要量を更に少なくするこ
とができる。
【0053】また、印字ヘッド(20C)の長手方向に
連続する一対のインク止め凸部(32,32)間でかつ
先端面24に非対向な位置(31E)に排出口35を介
してインク排出手段50が接続されているので、紙粉除
去に必要なインク量を軽減できる。
【0054】また、インク排出手段50がインク吸引排
出構造とされかつインク吐出とインク排出とを並行して
行うことができるように形成されているので、インク流
動性をより高めつつインク必要量を一段と軽減できる。
【0055】また、インク排出手段50が排出口35を
介して印字ヘッド(20C)の長手方向両側の位置(3
1E)に接続されているので、インク流動生成室30S
内に円滑な高速流動を誘起できかつ両側への振分け流動
とすることができるから、インク必要量を一段と軽減で
きる。
【0056】また、ウォッシングボード30(対向面3
1)と先端面24との隙間Gが0.3mmに選択されて
いるので、紙粉除去作用を一段と促進できかつこのため
に必要なインク量をより大幅に軽減できるとともにプリ
ンタ全体の一層の小型化を図りつつ自動除去を一段と容
易に図れる。
【0057】さらに、各色用印字ヘッド(20C)が連
結部材21に複数(4つ)のノズルユニット(20C
A,20CB,20CC,20CD)を各ノズル先端位
置を揃えて取付けた構造とされ、かつ連結部材21の下
端面を位置決め部材(34)の上端面に当接することに
より隙間Gを確立するように形成されているので、小さ
な0.1〜0.5mmの隙間Gでも正確かつ繰り返しに
際しても安定して確立することができる。
【0058】さらに、ウォッシングボード30が各色用
印字ヘッド20C,20Y,20M,20Bに共通に一
体化形成されているので、印字ヘッドユニット20U全
体の紙粉除去を短時間で行える。
【0059】さらにまた、インク排出手段50からの排
出インクを着脱自在な排インクカセット60に回収する
ものと形成されているので、インク汚れがなくかつ長時
間の連続印刷が可能でプリンタ全体の小型化にも有効で
ある。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、印字ヘッドと
ドラム(媒体)との間に介装した紙粉除去手段の対向面
に向けて各ノズルからインクを吐出させてインク流動を
生成し、このインク流動を利用して印字ヘッドの先端面
に付着した紙粉を除去して外部へ排出可能かつ紙粉除去
後に紙粉除去手段の対向面に残留するインクをインク排
出手段側へ払拭可能に形成されているので、印字ヘッド
の先端面を効率良く清掃して当該先端面に付着した紙粉
を迅速かつ安全に除去することができる。
【0061】請求項2の発明によれば、インク排出手段
が紙粉除去手段の対向面を外れた位置に設けられた排出
口を通しかつ吸引力を利用してインク排出可能に形成さ
れているので、インク流動性をより高めつつインク必要
量を一段と軽減できる。また、排出口は、対向面と外れ
た位置に設けられているので、吸引力を大きくしても印
字ヘッドの各ノズルから直接吸引してしまうようなこと
はない。したがって、請求項1の発明の場合と同様な効
果を奏し得る他、インク必要量を一段と抑えることがで
きる。
【0062】請求項3の発明によれば、上記吸引力が、
各ノズルから吐出されたインクが先端面に接した以後に
生成可能に形成されているので、請求項2の発明の場合
と同様の効果を奏し得る他、インク必要量を更に少なく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す縦断面図である。
【図2】同じく、側断面図である。
【図3】同じく、インク払拭手段を説明するための図で
ある。
【図4】同じく、インク払拭動作を説明するための図で
ある。
【図5】同じく、1色用の印字ヘッドの構造を説明する
ための図である。
【図6】同じく、1色用印字ヘッドの一部を省略した外
観斜視図である。
【図7】同じく、隙間確立に際する印字ヘッドとウォッ
シングボードとの位置関係を説明するための図である。
【図8】同じく、ウォッシングボードを示す一部を省略
した外観斜視図である。
【図9】同じく、動作を説明するための図である。
【図10】従来プリンタを説明するための図である。
【図11】先提案プリンタを説明するための図である。
【符号の説明】
10 ドラム 20U 印字ヘッドユニット 20C,20Y,20M,20B 印字ヘッド 21 連結部材 23 ノズル 24 先端面 25 ジェット制御部 30 ウォッシングボード 30S インク流動生成室 31 対向面 31E 非対向面(非対向の位置) 32 インク止め凸部 32S インク止め側凸部 34 凸部(位置決め部材) 35 排出口 50 インク排出手段 51 回収室 52 排出管 53 排出チューブ 54 吸引ポンプ 60 排インクカセット 70 インク払拭手段 71 ブレード 72 ブレード支持体 75 ブレード駆動手段 P 用紙(媒体) G 隙間 X ドラム長手方向
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 康裕 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 株式会 社テック大仁事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムの長手方向に整列配設された複数
    のノズルを有する印字ヘッドを駆動して、各ノズルから
    ドラムとともに回転する媒体に向けてインクをジェット
    しつつ画像を印刷可能に形成されたインクジェットプリ
    ンタにおいて、 非印刷時に前記印字ヘッドの先端面と前記ドラム外周面
    との間に介装可能でかつ介装状態において前記各ノズル
    から吐出されたインクの流動を利用して該先端面に付着
    した紙粉を除去可能に形成された紙粉除去手段と,紙粉
    除去後のインクを外部に排出するインク排出手段と,紙
    粉除去後に紙粉除去手段の該先端面に対向する対向面に
    残留するインクを前記ドラムの長手方向に移動しつつイ
    ンク排出手段側へ払拭可能に形成されたインク払拭手段
    とを設けた、インクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記インク排出手段が、前記紙粉除去手
    段の対向面を外れた位置に設けられた排出口を通しかつ
    吸引力を利用してインク排出可能に形成されている請求
    項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記吸引力が、前記各ノズルから吐出さ
    れたインクが前記先端面に接した以後に生成可能に形成
    されている請求項2記載のインクジェットプリンタ。
JP20004197A 1997-07-25 1997-07-25 インクジェットプリンタ Pending JPH1142792A (ja)

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