JPH1140003A - プッシュ機構付スライドスイッチ及びその組立て方法 - Google Patents

プッシュ機構付スライドスイッチ及びその組立て方法

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JPH1140003A
JPH1140003A JP9190839A JP19083997A JPH1140003A JP H1140003 A JPH1140003 A JP H1140003A JP 9190839 A JP9190839 A JP 9190839A JP 19083997 A JP19083997 A JP 19083997A JP H1140003 A JPH1140003 A JP H1140003A
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H25/00Switches with compound movement of handle or other operating part

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  • Switches With Compound Operations (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)
  • Manufacture Of Switches (AREA)
  • Slide Switches (AREA)
  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種電子機器に使用されるプッシュ機構付ス
ライドスイッチに関し、ばねの使用数が少なくスイッチ
の組立て作業が容易で、安価なプッシュ機構付スライド
スイッチを提供することを目的とする。 【解決手段】 略L字状で根元部19A,20Aがケー
ス15端部のばね保持部15B,15Cに保持された二
つのばね19と20の、第1のアーム部19B,20B
の摺動体16のばね当接部16B,16C及びカバー1
1のアーム受部11A,11Bに同時に当接させると共
に、第2のアーム部19D,20Dをロッド17後方に
配置された押圧体18の後面に各々当接させ、この二つ
のばねによってスライド及びプッシュ操作時に操作部1
7Aを中立位置に自動復帰させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器に使用
されるプッシュ機構付スライドスイッチ及びその組立て
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プッシュ機構付スライドスイッチは、図
15の外観斜視図に示すように、箱形のケース1の一方
の側壁から突出した操作部5Aを、中立位置から左右方
向へ摺動させるスライド操作に加え、このスライド方向
と直交するプッシュ方向にも操作可能なスイッチであ
り、スライド操作及びプッシュ操作によって各々のスイ
ッチ接点の電気的接離を行うと共に、各方向へ操作した
後に操作部5Aに加えた操作力を除くと、元の中立位置
に自動復帰する機能を備えた多方向操作形のスイッチで
あり、このような従来のプッシュ機構付スライドスイッ
チについて、図16〜図18を用いて説明する。
【0003】図16は従来のプッシュ機構付スライドス
イッチのカバーを除いた平面図、図17は同分解斜視図
であり、同図において、1は側壁の一部に開口部1Aを
有した上面開放の箱形のケースで、内底面の中央部に第
1の固定接点2A,2B,2Cが、開口部1A側に第2
の固定接点3A,3Bが各々開口部1Aと平行に植設さ
れており、4はケース1内にスライド可能に収納され、
上面にロッド収納部4Aを有する摺動体で、ケース1の
内側壁には左右に凹部1Bと1Cが、内底面には突起部
1Dと1Eが設けられ、摺動体4の後方下面にはケース
1の突起部1D,1Eよりもやや幅広の中央の溝4Bと
さらに幅広の両端の溝4Cが設けられている。
【0004】5は摺動体4のスライド方向と直交するプ
ッシュ方向に移動可能に摺動体4のロッド収納部4Aに
収納されたロッドで、一端にケース1の開口部1Aから
突出する操作部5Aを、他端にばね押圧部5Bを有して
いる。
【0005】6は摺動体4の下面に装着され第1の固定
接点2A,2B,2Cと接離する弾性金属薄板製の第1
の接触片、7はロッド5の下面に装着され第2の固定接
点3A,3Bと接離する弾性金属薄板製の第2の接触片
である。
【0006】8はスライド操作用のコイルばねで、左端
がケース1の凹部1Bに、右端が突起部1D及び摺動体
4の溝4Bの左側面に同時に当接しやや撓んだ状態で装
着され、9は同じくスライド操作用のコイルばねで、右
端が凹部1Cに、左端が突起部1E及び溝4Bの右側面
に同時に当接しやや撓んだ状態で装着されている。
【0007】10はプッシュ操作用のコイルばねで、一
端がロッド5のばね押圧部5Bに他端が摺動体4のロッ
ド収納部4Aの内側壁の凸部4Dに当接しやや撓んだ状
態で装着されている。11はケース1の上面を覆うカバ
ーである。
【0008】上記構成において、ケース1から突出した
ロッド5の操作部5Aを、図16の中立位置から図18
(a)に示すように右方向へスライド操作すると、ロッ
ド5を収納した摺動体4が右方向へスライドするため、
摺動体4の下面に装着された第1の接触片6が第1の固
定接点上を弾接摺動し、第1の接触片6を介して第1の
固定接点2Bと2Cとが電気的に導通する。
【0009】この時、摺動体4の下面中央の溝4Bの左
側面はコイルばね8から離れ、溝4Bの右側面がコイル
ばね9を押圧して撓ませるため、操作部5Aの操作力を
解除すると、コイルばね9の弾性復帰力によって摺動体
4とこれに収納されたロッド5が図16の中立位置に復
帰し、第1の接触片6も第1の固定接点2Cから離れ電
気的にOFFとなる。
【0010】これとは逆に、操作部5Aを図16の中立
位置から左方向へスライド操作する場合には、摺動体4
の溝4Bの右側面がコイルばね9から離れ、溝4Bの左
側面がコイルばね8を押圧して撓ませながら摺動体4が
左方向へスライドするため、第1の接触片6を介して第
1の固定接点2Aと2Bが電気的に導通し、操作部5A
の操作力を解除すると、コイルばね8の弾性復帰力によ
って摺動体4及びロッド5が図16の中立位置に復帰す
る。
【0011】また、操作部5Aを図16の中立位置から
スライド方向と直交するプッシュ方向に押圧操作する
と、図18(b)に示すように、ロッド5がばね押圧部
5Bによってコイルばね10を撓ませながら摺動体4の
ロッド収納部4A内を後方へ移動するため、ロッド5の
下面に装着された第2の接触片7がケース1の内底面上
を弾接摺動して、第2の固定接点3Aと3Bを電気的に
導通させ、操作部5Aの操作力を解除すると、コイルば
ね10の弾性復帰力によってロッド5が図16の押圧前
の位置に復帰し、第2の接触片7も第2の固定接点3A
と3Bから離れて電気的にOFFとなる。
【0012】なお、プッシュ方向の操作については、図
18(c)に示すように操作部5Aが中立位置ではなく
右方向へスライド操作され第1の固定接点2Bと2Cと
が電気的に導通した状態からでも、操作部5Aを押圧す
れば、第2の接触片7を介した第2の固定接点3Aと3
Bの電気的導通を行うことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のプッシュ機構付スライドスイッチにおいては、スライ
ド操作或いはプッシュ操作を行った後、操作部5Aを元
の中立位置に自動復帰させるために、コイルばね8,9
や10が各々別個に必要となるため、スイッチを構成す
る部品数が多くなると共に、この三つのばねをケース1
や摺動体4に各々装着する際にばね外れが生じ易いた
め、スイッチの組立て作業が困難で時間を要しコスト高
になるという課題があった。
【0014】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、ばねの使用数が少なくスイッチの組立て作
業が容易で、安価なプッシュ機構付スライドスイッチを
提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のプッシュ機構付スライドスイッチは、略L字
状で根元部がケース端部のばね保持部に保持された二つ
のばねの、第1のアーム部を摺動体のばね当接部及びケ
ースまたはカバーのアーム受部に同時に当接させると共
に、第2のアーム部をロッド後方に配置された押圧体の
後面に各々当接させ、この二つのばねによってスライド
及びプッシュ操作時に操作部を中立位置に自動復帰させ
るように構成したものである。
【0016】この本発明により、ばねの使用数が少なく
スイッチの組立て作業が容易で、安価なプッシュ機構付
スライドスイッチを得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、側壁の一部に開口部を有し内底面に複数の固定接点
を植設した上面開放の箱形のケースと、ケース内にスラ
イド可能に収納され上面にロッド収納部を両端部にばね
当接部を有する摺動体と、摺動体のスライド方向と直交
するプッシュ方向に移動可能にロッド収納部に収納さ
れ、一端に上記ケースの開口部から突出する操作部を他
端に押圧部を有するロッドと、ロッド後方に移動可能に
配置され前面がロッドの押圧部に当接した押圧体と、上
記摺動体またはロッドの少なくとも一方の下面に装着さ
れ上記固定接点と接離する弾性金属薄板製の接触片と、
略L字状で根元部がケースまたはカバー端部のばね保持
部に保持され、第1のアーム部が摺動体のばね当接部及
びケースまたはカバーのアーム受部に同時に当接すると
共に、第2のアーム部が上記押圧体の後面に各々当接し
た二つのばねと、ケースの上面を覆うカバーからなるプ
ッシュ機構付スライドスイッチとしたものであり、略L
字状の二つのばねによってスライド操作及びプッシュ操
作時に操作部を自動復帰させるように構成されているた
め、ばねが二つですむと共にその位置決めを確実に行う
ことができ、スイッチの組立て作業が容易で、安価なプ
ッシュ機構付スライドスイッチを得ることができるとい
う作用を有する。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1の発明
において、二つのばねの第2のアーム部先端をロッドの
後端面に当接させて、押圧体を省いたものであり、押圧
体が不要となるため構成部品を少なくできると共に、ス
イッチの組立て作業も容易となって、より安価なものと
することができるという作用を有する。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において、ばねの第1のアーム部の先端に
折曲部を設け、この折曲部を摺動体のばね当接部に当接
させたものであり、ばねの第1のアーム部先端の折曲部
全体が摺動体のばね当接部に当接しているため、ばねと
摺動体との当接箇所が広くなり、スライド操作時に摺動
体が確実にばねを撓ませることができると共に、スイッ
チ組立ての際にもこの折曲部によって摺動体に確実に当
接させてばねを組立てることができるため、摺動体から
のばねの外れを防止できるという作用を有する。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一つに記載の発明において、ケース内底面の開
口部側に第1の固定接点を、ケース内底面の中央部に第
2の固定接点を各々摺動体のスライド方向と平行に植設
すると共に、上記第1の固定接点上方のロッド下面のみ
に接触片を装着したものであり、摺動体には接触片の装
着が不要となり、ロッド下面に装着した接触片のみによ
って、第1の固定接点及び第2の固定接点の電気的接離
を行うことができるため、少ない構成部品で複数の固定
接点を切り替えることができると共に、スイッチ組立て
作業時に変形の生じ易い接触片が一つですむため、スイ
ッチ組立て作業性の向上を図ることができるという作用
を有する。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一つに記載の発明において、ロッドに突部を設
けると共に、ロッドを押圧した際にこの突部が案内挿入
される凹部をカバーまたはケースの所定の位置に設けた
ものであり、カバーまたはケースに凹部を設けた位置の
みでロッドのプッシュ操作が可能となるように構成でき
るため、スイッチを使用する条件に合わせてロッドの押
圧位置を任意に選択できると共に、スライド操作の際に
誤ってプッシュ操作を行うという誤操作も防止できると
いう作用を有する。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか一つに記載の発明において、摺動体の後端部
に、摺動体のスライド動作によってばねの第1のアーム
部の中間部が当接するばね押圧部を設けたものであり、
摺動体とばねの第1のアーム部との当接位置が、スライ
ド操作の途中で第1のアーム部の先端部から中間部に変
化するため、スライド操作時の操作力が途中で変化する
スイッチの操作感触を得ることができるという作用を有
する。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれか一つに記載の発明において、略L字状の二つの
ばねの根元部を摺動体の両端部に設けたばね保持部に保
持し、第1のアーム部を摺動体の両端に設けたアーム受
部及びケースまたはカバーに設けたばね当接部にも同時
に当接させたものであり、ばねを摺動体に保持すること
によって、ケースの両端にばね保持部を設ける場合に比
べて奥行き寸法を小さくすることができるため、スイッ
チ全体の小形化が図れると共に、ばねを摺動体に保持し
て部品をユニット化することができるため、ケースへの
二つのばねや摺動体の組込み作業が容易となり、作業の
簡易化が図れるという作用を有する。
【0024】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれか一つに記載の発明において、略L字状の二つの
ばねの第2のアーム部先端を連結した一体形状とし、こ
れをスイッチに組込んだ後ロッドのプッシュ操作によっ
て連結部を分割するプッシュ機構付スライドスイッチの
組立て方法としたものであり、一体形状に連結したばね
をスイッチに組込んだ後、これを二つのばねに分割する
ように構成されているため、構成部品を少なくすること
ができると共に、スイッチ組立て時にばねを一つの部品
として簡易に取扱えるため組立て作業性の向上を図るこ
とができるという作用を有する。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図14を用いて説明する。なお、従来の技術の項で説
明した構成と同一構成の部分には同一符号を付し、その
詳細な説明を省略する。
【0026】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態によるプッシュ機構付スライドスイッチのカバ
ーを除いた平面図、図2は同分解斜視図であり、同図に
おいて、側壁の一部に開口部15Aを有し内底面に第1
の固定接点2A,2B,2Cと第にの固定接点3A,3
Bを植設したケース15内に、下面に第1の接触片6を
装着した摺動体16がスライド可能に収納されると共
に、ケース15の開口部15Aから外方に突出する操作
部17Aを有し下面に第2の接触片7を装着したロッド
17が、ロッド収納部16Aに摺動体16のスライド方
向と直交するプッシュ方向に移動可能に収納されている
ことは従来の技術と同様であるが、ロッド17の後端部
には押圧部17Bが設けられている。
【0027】そして、ケース15の内底面には左右端部
に円柱状のばね保持部15B,15Cと、この中間部に
収納溝15Dが設けられ、この収納溝15Dには前面を
ロッド17の押圧部17Bに当接させた押圧体18が、
プッシュ方向に移動可能に収納されている。
【0028】また、略L字状のばね19と20の根元部
19Aと20Aがケース15のばね保持部15Bと15
Cに保持され、第1のアーム部19Bと20B先端の折
曲部19Cと20Cが摺動体16の左右の側面に設けた
ばね当接部16Bと16Cに、中間部がカバー11に設
けた左右のアーム受部11Aと11Bに各々同時に当接
すると共に、第2のアーム部19Dと20Dが押圧体1
8後面端部のばね押圧部18Aと18Bに当接してい
る。
【0029】上記構成において、ケース15の開口部1
5Aから突出したロッド17の操作部17Aを、図1の
中立位置から図3(a)に示すように右方向へスライド
操作すると、ロッド17をロッド収納部16Aに収納し
た摺動体16が右方向へ移動するため、摺動体16の下
面に装着された第1の接触片6が第1の固定接点上を弾
接摺動し、第1の接触片6を介して第1の固定接点2B
と2Cが電気的に導通することは従来の技術と同様であ
るが、この時摺動体16の右方向への移動に伴って、ば
ね19の折曲部19Cはばね当接部16Bから離れ、第
1のアーム部19Bの中間部がアーム受部11Aにのみ
当接し、一方、ばね20の第1のアーム部20Bの中間
部はアーム受部11Bから離れ、折曲部20Cがばね当
接部16Cに押圧されて第1のアーム部20Bが撓めら
れていく。
【0030】そして、操作部17Aの操作力を解除する
と、摺動体16のばね当接部16Cによって撓められた
ばね20の第1のアーム部20Bの弾性復帰力によっ
て、摺動体16とこれに収納されたロッド17が押し戻
されて、図1の中立位置に復帰する。
【0031】これとは逆に、操作部17Aを図1の中立
位置から左方向へスライド操作した場合には、ばね20
の折曲部20Cはばね当接部16Cから離れ、第1のア
ーム部20Bの中間部がアーム受部11Bにのみ当接
し、一方、ばね19の第1のアーム部19Bの中間部は
アーム受部11Aから離れ、折曲部19Cがばね当接部
16Bに押圧されて第1のアーム部19Bが撓められて
いき、操作部17Aの操作力を解除すると、摺動体16
のばね当接部16Bによって撓められたばね19の第1
のアーム部19Bの弾性復帰力によって、摺動体16と
ロッド17が図1の中立位置に復帰する。
【0032】また、操作部17Aを図1の中立位置から
プッシュ操作すると、図3(b)に示すように、ロッド
17が後端部の押圧部17Bによって押圧体18の前面
を押圧し、ばね押圧部18Aと18Bによってばね19
と20の第2のアーム部19Dと20Dを撓ませながら
ロッド収納部16A内を後方へ移動するため、ロッド1
7の下面に装着された第2の接触片7が第2の固定接点
3Aと3Bを電気的に導通させ、操作部17Aの操作力
を解除すると、ばね押圧部18Aと18Bによって撓め
られたばね19と20の第2のアーム部19Dと20D
の弾性復帰力によって、押圧体18に押圧部17Bを押
圧されたロッド17の操作部17Aが図1の押圧前の位
置に復帰する。
【0033】なお、プッシュ方向の操作については、図
3(c)に示すように、操作部17Aが中立位置ではな
く、右方向へスライド操作されて第1の接触片6を介し
て第1の固定接点2Bと2Cとが電気的に導通した状態
からでも、操作部17Aを押圧すれば、第2の接触片7
を介して第2の固定接点3Aと3Bの電気的導通が行わ
れることは、従来の技術と同様である。
【0034】このように本実施の形態によれば、略L字
状で根元部19Aと20Aがケース15端部のばね保持
部15Bと15Cに保持されたばね19と20の、第1
のアーム部19Bと20B先端を摺動体16のばね当接
部16Bと16Cに、中間部をカバー11のアーム受部
11Aと11Bに各々同時に当接すると共に、第2のア
ーム部19Dと20Dを押圧体18のばね押圧部18A
と18Bに当接させ、この二つのばね19と20によっ
てスライド及びプッシュ操作時に操作部を自動復帰させ
るように構成されているため、使用するばねの数が二つ
ですみ、また摺動体16を収納したケース15に上方か
らやや撓めたばね19と20を組込んでスイッチの組立
てを行うことができるため、スイッチの組立て作業が容
易で、安価なプッシュ機構付スライドスイッチを得るこ
とができる。
【0035】また、ばね19と20の第1のアーム部1
9Bと20Bの先端に折曲部19Cと20Cを設け、こ
の折曲部19Cと20C全体を摺動体16の両端に設け
たばね当接部16Bと16Cに当接させているため、折
曲部19Cと20C全体がばね当接部16Bと16Cに
当接し、ばね19,20と摺動体16との当接箇所が広
くなり、スライド操作時に摺動体16が確実にばね19
と20の第1のアーム部19Bと20Bを撓ませること
ができるとともに、スイッチ組立ての際にも、この折曲
部19Cと20Cによって摺動体16のばね当接部16
Bと16Cに確実に当接させてばね19と20を組立て
ることができるため、摺動体16からのばね19と20
の外れを防止することができる。
【0036】さらに、ばね19と20の第2のアーム部
19Dと20D先端をロッド17後端面に当接させて、
押圧体18を省くことによって、押圧体18が不要とな
るため構成部品を少なくできるとともに、スイッチの組
立て作業も容易となって、より安価なものとすることが
できる。
【0037】なお、上記の説明では、略L字状のばね1
9と20の根元部19Aと20Aをケース15の円柱状
のばね保持部15Bと15Cに保持する構成としたが、
図4に示すように、カバー11の左右端部に突起状のば
ね保持部11Cと11Dを設け、これにばね19と20
の根元部19Aと20Aを保持する構成としても同様の
効果を得ることができる。
【0038】(実施の形態2)図5は本発明の第2の実
施の形態によるプッシュ機構付スライドスイッチのカバ
ーを除いた平面図であり、同図において、ケース15内
に収納された摺動体16のロッド収納部16Aにロッド
17が収納され、ばね19と20の根元部19Aと20
Aがケース15のばね保持部15Bと15Cに保持さ
れ、第1のアーム部19Bと20Bが摺動体16のばね
当接部16Bと16C及びカバー11のアーム受部11
Aと11Bに同時に当接すると共に、第2のアーム部1
9Dと20Dが押圧体18のばね押圧部18Aと18B
に各々当接していることは実施の形態1と同様である
が、第1の固定接点2A,2B,2Cがケース15内底
面の開口部15A側に、第2の固定接点3A,3Bがケ
ース15内底面の中央部に各々摺動体16のスライド方
向と平行に植設され、また、第2の接触片7が第1の固
定接点2Bに弾接してロッド17の下面に装着されてい
る。
【0039】上記構成において、ケース15の開口部1
5Aから突出したロッド17の操作部17Aを、図5
(a)の中立位置から図5(b)に示すように右方向に
スライド操作すると、ロッド17をロッド収納部16A
に収納した摺動体16が右方向へスライドし、ばね20
の第1のアーム部20Bが摺動体16のばね当接部16
Cに押圧されて撓められることは実施の形態1と同様で
あるが、ロッド17のスライド動作に伴ってこの下面に
装着された第2の接触片7が、ケース1内底面の開口部
15A側に植設された第1の固定接点上を弾接摺動する
ことによって、第2の接触片7を介して第1の固定接点
2Bと2Cの電気的導通が行われ、操作部17Aの操作
力を解除すると、ばね20の第1のアーム部20Bの弾
性復帰力によって、摺動体16とこれに収納されたロッ
ド17が図5(a)の中立位置に復帰する。
【0040】これとは逆に、操作部17Aを図5(a)
の中立位置から左方向へスライド操作させた場合には、
ばね当接部16Bによってばね19の第1のアーム部1
9Bが撓められ、ロッド17の下面に装着された第2の
接触片7を介して第1の固定接点2Aと2Bの電気的導
通が行われる。
【0041】また、操作部17Aを図5(a)の中立位
置からプッシュ操作すると、図5(c)に示すように、
ロッド17の押圧部17Bが押圧体18を押圧し、押圧
体18のばね押圧部18Aと18Bがばね19と20の
第2のアーム部19Dと20Dを撓ませながら、ロッド
17がロッド収納部16A内を後方へ移動するため、ロ
ッド17の下面に装着された第2の接触片7がケース1
5の内底面を後方へ移動し、第1の固定接点2Bから離
れてケース15の内底面の中央部に植設された第2の固
定接点3Aと3Bと接触してこれを電気的に導通させ、
操作部17Aの操作力を解除すると、ばね19と20の
第2のアーム部19Dと20Dの弾性復帰力によって操
作部17Aが図5(a)の押圧前の位置に復帰する。
【0042】なお、図5(d)に示すように、操作部1
7Aが右方向にスライド操作された状態からでも、操作
部17Aを押圧すれば、第2の接触片7を介して第2の
固定接点3Aと3Bの電気的導通が行われることは実施
の形態1と同様である。
【0043】このように本実施の形態によれば、ケース
15内底面の開口部15A側に第1の固定接点2A,2
B,2Cを、ケース15内底面の中央部に第2の固定接
点3A,3Bを各々摺動体16のスライド方向と平行に
植設することによって、摺動体16には接触片の装着が
不要となり、ロッド17の下面に装着した第2の接触片
7のみによって、第1の固定接点2A,2B,2C及び
第2の固定接点3A,3Bの電気的接離を行うことがで
きるため、少ない構成部品で複数の固定接点を切り替え
ることができると共に、スイッチの構成も簡素なものと
なり、また、スイッチ組立て作業時に変形の生じ易い接
触片が一つですむため、スイッチの組立て作業性の向上
を図ることができる。
【0044】(実施の形態3)図6は本発明の第3の実
施の形態によるプッシュ機構付スライドスイッチのカバ
ーとロッドの斜視図であり、同図において、ロッド17
の操作部17Aの上面には突部17Cが設けられ、カバ
ー11の端面中央部にはこの突部17Cよりもやや幅広
の切欠き部11Eが設けられている。
【0045】上記構成のカバー11とロッド17をスイ
ッチとして組立て、ケース15の開口部15Aから突出
するロッド17の操作部17Aを操作した場合、中立位
置から左右方向へのスライド操作については実施の形態
1や2と同様であるが、このスライド方向と直交するプ
ッシュ方向の操作については、中立位置では操作部17
Aを押圧するとロッド17の移動に伴って突部17Cが
カバー11の切欠き部11Eに案内挿入されるため、プ
ッシュ操作が可能であるが、中立位置以外の左右いずれ
かに操作部17Aをスライド操作した位置では、操作部
17Aを押圧しても突部17Cがカバー11の端面に当
たるため、操作部17Aを操作できない構成となってい
る。
【0046】また、図7と図8は本実施の形態による他
の方法のロッドとケースの斜視図であり、図7において
は、ロッド17の操作部17Aの下面に突部17Dが、
ケース15の開口部15Aの中央部に切欠き部15Eが
各々設けられ、図8においては、ロッド17の後方に突
部17Eが、ケース15の開口部15Aの対向面側に凹
部15Fが各々設けられており、図6で説明したものと
同様に、中立位置以外ではプッシュ方向に操作できない
構成となっている。
【0047】なお、上記の説明では、ロッド17の中心
に各々突部17C,17Dまたは17Eを設け、カバー
11またはケース15の中央部にこの突部17C,17
Dまたは17Eが挿入される切欠き部11E,15Eや
凹部15Fを設けることで、中立位置位外ではプッシュ
方向に操作できない構成としたが、切欠き部11E,1
5Eや凹部15Fを任意の位置に設けることによって、
中立位置以外の任意の位置でのみプッシュ方向に操作で
きる構成とすることができる。
【0048】このように本実施の形態によれば、ロッド
17に突部17C,17Dまたは17Eを設けると共
に、ロッド17を押圧した際にこの突部17C,17D
または17Eが挿入される切欠き部11E,15Eや凹
部15Fをカバー11またはケース15の所定の位置に
設けることにより、カバー11またはケース15に切欠
き部11E,15Eや凹部15Fを設けた位置のみでロ
ッド17のプッシュ操作が可能となるように構成できる
ため、スイッチを使用する条件に合わせてロッド17の
押圧位置が任意に選択できると共に、スライド操作の際
に誤ってプッシュ操作を行うといった誤動作も防止する
ことができる。
【0049】(実施の形態4)図9は本発明の第4の実
施の形態によるプッシュ機構付スライドスイッチの摺動
体の斜視図、図10は同カバーを除いた平面図であり、
同図において、ケース15内に収納された摺動体16の
ロッド収納部16Aにロッド17が収納され、ばね19
と20の根元部19Aと20Aがケース15のばね保持
部15Bと15Cに保持され、第1のアーム部19Bと
20Bが摺動体16のばね当接部16Bと16C及びカ
バー11のアーム受部11Aと11Bに同時に当接する
と共に、第2のアーム部19Dと20Dが押圧体18の
ばね押圧部18Aと18Bに各々当接していることは実
施の形態2と同様であるが、ケース15内にスライド可
能に収納された摺動体16の後端部には、左右にばね押
圧部16Dと16Eが設けられている。
【0050】上記構成において、ケース15の開口部1
5Aから突出した操作部17Aを図10(a)の中立位
置から右方向へスライド操作すると、摺動体16が図1
0(b)に示す位置に移動するまでの間は、摺動体16
のばね当接部16Cがばね20の第1のアーム部20B
先端の折曲部20Cを押圧して、第1のアーム部20B
を撓ませるが、さらに操作部17Aを右方向へスライド
操作すると、図10(c)に示すように、摺動体16後
端部のばね押圧部16Eが第1のアーム部20Bの中間
部に当接しこれを押圧するため、先端の折曲部20Cは
摺動体16のばね当接部16Cから離れ、ばね押圧部1
6Eによって第1のアーム部20Bが撓められる。
【0051】このため、操作部17Aをスライド操作す
る操作力は、摺動体16のばね当接部16Cがばね20
の第1のアーム部20B先端の折曲部20Cから離れ、
ばね押圧部16Eが第1のアーム部20Bの中間部を押
圧する図10(b)から図10(c)までの間の位置で
急に大きく変化する。
【0052】そして、操作部17Aの操作力を解除する
と、ばね20の第1のアーム部20Bの弾性復帰力によ
って、摺動体16とこれに収納されたロッド17が図1
0(a)の中立位置に復帰するが、この時摺動体16
は、図10(c)から図10(b)の状態まで移動する
間は、ばね押圧部16Eをばね20の第1のアーム部2
0Bの中間部に押圧され、図10(b)から図10
(a)までの間は、ばね当接部16Cを第1のアーム部
20B先端の折曲部20Cに押圧されて、図10(a)
の中立位置に復帰する。
【0053】また、これとは逆に、操作部17Aを図1
0(a)の中立位置から左方向へスライド操作した場合
には、摺動体16の移動の途中までは、ばね当接部16
Bがばね19の第1のアーム部19B先端の折曲部19
Cを押圧し、その後は後端部のばね押圧部16Dが第1
のアーム部19Bの中間部を押圧して、第1のアーム部
19Bを撓ませながら摺動体16がスライド動作を行
う。
【0054】このように本実施の形態によれば、摺動体
16の後端部にばね押圧部16Dと16Eを設けること
によって、ばね19,20の第1のアーム部19B,2
0Bと摺動体16との当接位置がスライド操作の途中
で、第1のアーム部19B,20B先端の折曲部19
C,20Cから中間部に変化するため、スライド操作時
の操作力が途中で変化するスイッチの操作感触を得るこ
とができる。
【0055】(実施の形態5)図11は本発明の第5の
実施の形態によるプッシュ機構付スライドスイッチのカ
バーを除いた平面図、図12は同分解斜視図であり、同
図において、ケース15内に摺動体21がスライド可能
に収納され、操作部22Aを有し下面に第2の接触片7
を装着したロッド22が、ロッド収納部21Aにプッシ
ュ方向に移動可能に収納されていることは実施の形態2
と同様であるが、略L字状のばね23と24の根元部2
3Aと24Aは、摺動体21の上面両端部に設けた円柱
状のばね保持部21Bと21Cに保持されている。
【0056】そして、ばね23と24の第1のアーム部
23Bと24Bの先端部がケース15の後側壁に設けた
ばね当接部15Gと15Hに当接すると共に、中間部が
摺動体21上面両端に設けたアーム受部21Dと21E
にも同時に当接し、第2のアーム部23Cと24Cがロ
ッド22のばね押圧部22Bと22Cに当接している。
【0057】上記構成において、ケース15の開口部1
5Aから突出したロッド22の操作部22Aを、図11
(a)の中立位置から図11(b)に示すように右方向
へスライド操作すると、ロッド22の移動に伴ってこの
下面に装着された第2の接触片7が第1の固定接点上を
弾接摺動し、第2の接触片7を介して第1の固定接点2
Bと2Cが電気的に導通することは実施の形態2と同様
であるが、この時ロッド22を収納した摺動体21の移
動に伴って、ばね保持部21Bに根元部23Aを保持さ
れたばね23の第1のアーム部23Bの先端部がケース
15のばね当接部15Gから離れ、中間部がアーム受部
21Dにのみ当接し、一方、先端部がばね当接部15H
に当接したばね24の第1のアーム部24Bは中間部が
アーム受部21Eから離れて撓められていく。
【0058】そして、操作部22Aの操作力を解除する
と、先端部がばね当接部15Hに当接して撓められたば
ね24の第1のアーム部24Bの弾性復帰力によって、
摺動体21とこれに収納されたロッド22が押し戻され
て、図11(a)の中立位置に復帰する。
【0059】これとは逆に、操作部22Aを図11
(a)の中立位置から左方向へスライド操作した場合に
は、ばね24の第1のアーム部24Bの先端部がばね当
接部15Hから離れて中間部がアーム受部21Eにのみ
当接し、ばね23の第1のアーム部23Bの中間部がア
ーム受部21Dから離れ先端部がばね当接部15Gに当
接して撓められていき、操作部22Aの操作力を解除す
ると、先端部がばね当接部15Gに当接して撓められた
ばね23の第1のアーム部23Bの弾性復帰力によっ
て、摺動体21とロッド22が図11(a)の中立位置
に復帰する。
【0060】また、操作部22Aを図11(a)の中立
位置からプッシュ操作すると、図11(c)に示すよう
に、ロッド22のばね押圧部22Bと22Cがばね23
と24の第2のアーム部23Cと24C先端を押圧し、
第2のアーム部23Cと24Cを撓めながら、ロッド2
2がロッド収納部21A内を後方へ移動するため、ロッ
ド22の下面に装着された第2の接触片7が第2の固定
接点3Aと3Bを電気的に導通させ、操作部22Aの操
作力を解除すると、ばね23と24の第2のアーム部2
3Cと24Cの弾性復帰力によって、操作部22Aが図
11(a)の押圧前の中立位置に復帰する。
【0061】このように本実施の形態によれば、略L字
状のばね23と24の根元部23Aと24Aを摺動体2
1のばね保持部21Bと21Cに保持しているため、ケ
ース15の両端にばね保持部が不要となり、奥行き寸法
を小さくしてスイッチ全体の小形化が図れると共に、ば
ね23と24を摺動体21の上面に保持して部品をユニ
ット化し、これを第1のアーム部23Bと24Bの先端
部をばね当接部15Gと15Hに当接させてケース15
に組込むことができるため、ケース15への二つのばね
23と24や摺動体21の組込み作業が容易となり、ス
イッチ組立て作業の簡易化を図ることができる。
【0062】(実施の形態6)図13は本発明の第6の
実施の形態によるプッシュ機構付スライドスイッチのば
ねの平面図、図14は同カバーを除いた平面図であり、
同図において、ケース15内に摺動体16がスライド可
能に収納され、操作部17Aを有したロッド17が摺動
体16にプッシュ方向に移動可能に収納されていること
は実施の形態2と同様であるが、ばね25は略L字状の
二つのばねの第2のアーム部先端どうしを連結した一体
形状の略コの字状となっており、中央部にハーフカット
された細肉の連結部25Aが設けられている。
【0063】このプッシュ機構付スライドスイッチの組
立て方法について説明すると、図14(a)に示すよう
に、ばね25の根元部25Bと25Cをケース15のば
ね保持部15Bと15Cに挿入保持し、摺動体16やロ
ッド17を組込んだ後、ケース15の開口部15Aから
突出したロッド17の操作部17Aをプッシュ操作する
と、ロッド17後端部の押圧部17Bに当接した押圧体
18がばね25の連結部25Aを押圧するため、ばね2
5は中央部の連結部25Aから二つに分割され、図14
(b)に示すように、第2のアーム部25Dと25Eの
分割された先端が押圧体18に当接してスイッチが完成
する。
【0064】上記構成において、ケース15の開口部1
5Aから突出したロッド17の操作部17Aを、図14
(b)の中立位置から左右方向にスライド操作或いはプ
ッシシュ操作すると、摺動体16や押圧体18が第1の
アーム部や第2のアーム部25D,25Eを撓ませなが
らケース15内を移動し、ロッド17下面に装着された
第2の接触片7を介して固定接点の電気的接離が行われ
ることは実施の形態2と同様である。
【0065】このように本実施の形態によれば、二つの
ばねの第2のアーム部25Dと25Eの先端どうしを連
結した一体形状の略コの字状のばね25をケース15に
組込んだ後、ロッド17のプッシュ操作によってこれを
略L字状の二つのばねに分割するように構成されている
ため、構成部品数を削減できると共に、スイッチ組立て
時にばね25を一つの部品として簡易に取扱えるため、
組立て作業性の向上を図ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ばねの使
用数が少なくスイッチの組立て作業が容易で、安価なプ
ッシュ機構付スライドスイッチを得ることができるとい
う有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるプッシュ機構
付スライドスイッチのカバーを除いた平面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同操作状態を説明する平面図
【図4】同カバーの斜視図
【図5】本発明の第2の実施の形態によるプッシュ機構
付スライドスイッチのカバーを除いた平面図
【図6】本発明の第3の実施の形態によるプッシュ機構
付スライドスイッチのカバーとロッドの斜視図
【図7】同ロッドとケースの斜視図
【図8】同ロッドとケースの斜視図
【図9】本発明の第4の実施の形態によるプッシュ機構
付スライドスイッチの摺動体の斜視図
【図10】同カバーを除いた平面図
【図11】本発明の第5の実施の形態によるプッシュ機
構付スライドスイッチのカバーを除いた平面図
【図12】同分解斜視図
【図13】本発明の第6の実施の形態によるプッシュ機
構付スライドスイッチのばねの平面図
【図14】同カバーを除いた平面図
【図15】従来のプッシュ機構付スライドスイッチの外
観斜視図
【図16】同カバーを除いた平面図
【図17】同分解斜視図
【図18】同カバーを除いた平面図
【符号の説明】
2A,2B,2C 第1の固定接点 3A,3B 第2の固定接点 6 第1の接触片 7 第2の接触片 11 カバー 11A,11B アーム受部 11C.11D ばね保持部 11E 切欠き部 15 ケース 15A 開口部 15B,15C ばね保持部 15D 収納溝 15E 切欠き部 15F 凹部 15G,15H ばね当接部 16,21 摺動体 16A,21A ロッド収納部 16B,16C ばね当接部 16D,16E ばね押圧部 17,22 ロッド 17A,22A 操作部 17B 押圧部 17C,17D,17E 突部 18 押圧体 18A,18B ばね押圧部 19,20,23,24,25 ばね 19A,20A,23A,24A,25B,25C 根
元部 19B,20B,23B,24B 第1のアーム部 19C 20C 折曲部 19D,20D,23C,24C,25D,25E 第
2のアーム部 21B,21C ばね保持部 21D,21E アーム受部 22B,22C ばね押圧部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁の一部に開口部を有し内底面に複数
    の固定接点を植設した上面開放の箱形のケースと、ケー
    ス内にスライド可能に収納され上面にロッド収納部を両
    端部にばね当接部を有する摺動体と、摺動体のスライド
    方向と直交するプッシュ方向に移動可能にロッド収納部
    に収納され、一端に上記ケースの開口部から突出する操
    作部を他端に押圧部を有するロッドと、ロッド後方に移
    動可能に配置され前面がロッドの押圧部に当接した押圧
    体と、上記摺動体またはロッドの少なくとも一方の下面
    に装着され上記固定接点と接離する弾性金属薄板製の接
    触片と、略L字状で根元部がケースまたはカバー端部の
    ばね保持部に保持され、第1のアーム部が摺動体のばね
    当接部及びケースまたはカバーのアーム受部に同時に当
    接すると共に、第2のアーム部が上記押圧体の後面に各
    々当接した二つのばねと、ケースの上面を覆うカバーか
    らなるプッシュ機構付スライドスイッチ。
  2. 【請求項2】 二つのばねの第2のアーム部先端をロッ
    ドの後端面に当接させて、押圧体を省いた請求項1記載
    のプッシュ機構付スライドスイッチ。
  3. 【請求項3】 ばねの第1のアーム部の先端に折曲部を
    設け、この折曲部を摺動体のばね当接部に当接させた請
    求項1または2記載のプッシュ機構付スライドスイッ
    チ。
  4. 【請求項4】 ケース内底面の開口部側に第1の固定接
    点を、ケース内底面の中央部に第2の固定接点を各々摺
    動体のスライド方向と平行に植設すると共に、上記第1
    の固定接点上方のロッド下面のみに接触片を装着した請
    求項1〜3のいずれか一つに記載のプッシュ機構付スラ
    イドスイッチ。
  5. 【請求項5】 ロッドに突部を設けると共に、ロッドを
    押圧した際にこの突部が案内挿入される凹部をカバーま
    たはケースの所定の位置に設けた請求項1〜4のいずれ
    か一つに記載のプッシュ機構付スライドスイッチ。
  6. 【請求項6】 摺動体の後端部に、摺動体のスライド動
    作によってばねの第1のアーム部の中間部が当接するば
    ね押圧部を設けた請求項1〜5のいずれか一つに記載の
    プッシュ機構付スライドスイッチ。
  7. 【請求項7】 略L字状の二つのばねの根元部を摺動体
    の両端部に設けたばね保持部に保持し、第1のアーム部
    を摺動体の両端に設けたアーム受部及びケースまたはカ
    バーに設けたばね当接部にも同時に当接させた請求項1
    〜6のいずれか一つに記載のプッシュ機構付スライドス
    イッチ。
  8. 【請求項8】 略L字状の二つのばねの第2のアーム部
    先端どうしを連結した一体形状とし、これをスイッチに
    組込んだ後、ロッドのプッシュ操作によって連結部を分
    割する請求項1〜7のいずれか一つに記載のプッシュ機
    構付スライドスイッチの組立て方法。
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