JPH1137367A - ブーツバンド - Google Patents

ブーツバンド

Info

Publication number
JPH1137367A
JPH1137367A JP9200131A JP20013197A JPH1137367A JP H1137367 A JPH1137367 A JP H1137367A JP 9200131 A JP9200131 A JP 9200131A JP 20013197 A JP20013197 A JP 20013197A JP H1137367 A JPH1137367 A JP H1137367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
hook
guide
locking edge
overlapping portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9200131A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3851420B2 (ja
Inventor
Kichiji Kitamura
吉治 北村
Takashi Ogino
隆司 荻野
Yukihisa Tani
幸央 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP20013197A priority Critical patent/JP3851420B2/ja
Publication of JPH1137367A publication Critical patent/JPH1137367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3851420B2 publication Critical patent/JP3851420B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L33/00Arrangements for connecting hoses to rigid members; Rigid hose connectors, i.e. single members engaging both hoses
    • F16L33/02Hose-clips
    • F16L33/035Hose-clips fixed by means of teeth or hooks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一組の孔とフックとの係合が外れてもバンド
張力を保持できるようなブーツバンドを提供する。 【解決手段】 両端13,14が解放したボディ11を
丸めて使用するブーツバンド10であって、外側重なり
部分21に第1の孔30と第2の孔35が設けられてい
る。内側重なり部分22に第1の案内兼支持フック50
と第2の案内兼支持フック55が設けられている。第1
の案内兼支持フック50は第1の孔30の係止縁部31
と係合可能な形状である。第2の案内兼支持フック55
は、第2の孔35の係止縁部36と係合可能な形状であ
る。外側重なり部分21に第1の工具引掛け凸部60が
形成されている。ボディ11の中間部分23に第2の工
具引掛け凸部65が形成されている。第1の工具引掛け
凸部60は、第1の孔30と第2の孔35との間に設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばゴムブ−ツ
やゴムホ−スなどの円筒体を相手部材に固定するのに用
いるブーツバンドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、両端が解放した帯状のボディ
をリング状に丸めてホース等の被締結部材に取付けるバ
ンドが知られている。この種のバンドにおいて、例えば
実開平6−43482号公報などに記載されているよう
に、バンドの一方の重なり部分に外れ止め機能を有する
案内兼支持フックを設けるとともに、他方の重なり部分
に上記案内兼支持フックに係合する孔を形成し、さら
に、これらの重なり部分に外れ止め機能をもたない第2
のフックとこのフックに係合する孔を形成したものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のバンドは、例え
ば車両のゴムブーツ装着部に取付けた場合に、車両の走
行中に路面からの石跳ねなどによってフックと孔が変形
したり破損した場合、特に、案内兼支持フックが破壊し
た場合に、残りのフックと孔ではバンド張力に耐え切れ
なかったり、あるいはフックが孔から外れるなどして、
バンド張力を保持できないことがあった。従って本発明
の目的は、一組の孔とフックが係合できなくなっても、
バンド張力を保持できるようなブーツバンドを提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を果たすための
本発明は、請求項1に記載したように構成され、互いに
同等の形状と機能を有する第1の孔と第1の案内兼支持
フックおよび第2の孔と第2の案内兼支持フックを備え
るが、いずれか一方の孔とフックの組合わせのみでもバ
ンド張力を保持できる強度と外れ止め機能を有してい
る。
【0005】この発明においては、請求項2に記載した
ように、第1の工具引掛け凸部を第1の孔と第2の孔と
の間に設けることにより、外側重なり部分と内側重なり
部分とを重ねた状態において、第1の案内兼支持フック
と第2の案内兼支持フックとの間の距離を大きくとり、
かつ、これらフック間に第1の工具引掛け凸部が存在す
るようにするとよい。
【0006】請求項3に記載したように、第1の孔と第
1の案内兼支持フックが優先的にバンド張力を保持する
構成であれば、第1の孔と第1の案内兼支持フックとの
係合機能が喪失した場合に、第2の孔と第2の案内兼支
持フックによってバンド張力が保持される。
【0007】請求項4に記載したように、第2の孔と第
2の案内兼支持フックが優先的にバンド張力を保持する
構成の場合には、第2の孔と第2の案内兼支持フックと
の係合機能が喪失した場合に、第1の孔と第1の案内兼
支持フックによってバンド張力が保持される。
【0008】また請求項5に記載したように孔の係止縁
部にコイニング加工によるテーパ面を形成することによ
り、案内兼支持フックが係止縁部に係合する際の案内機
能を高めることができる。
【0009】請求項6に記載したように、ボディの長手
方向に沿う第2の孔にガイド凸部を嵌合させれば、外側
重なり部分と内側重なり部分との幅方向の変位を規制す
ることができる。
【0010】請求項7および請求項8に記載したよう
に、孔の係止縁部に形成されたテーパ面の傾斜角度θ1
を、案内兼支持フックの前面壁の傾斜角度θ2 よりも大
きくすれば、係止縁部に対するフックの接触箇所をフッ
クの根元付近までさらに近付けることができ、バンド張
力に対するフックの強度を高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施形態に
ついて、図1から図7を参照して説明する。図1に示す
ブーツバンド10は、帯状の金属(例えばステンレス
鋼)製のボディ11を有している。ボディ11の長手方
向の両端は、解放した第一端13と第二端14となって
いる。
【0012】図3に示すようにボディ11は、第二端1
4が内側に位置するように被締結部材20にリング状に
巻かれる。リング状に丸めたボディ11は、外側重なり
部分21と、内側重なり部分22と、これら両部分2
1,22の間に位置する長手方向中間部分23(重なり
合わない部分)とを有している。このボディ11は、予
めある程度リング状に成形されているとよい。
【0013】外側重なり部分21の第一端13に近い位
置に、第1の孔30が形成されている。この孔30は、
第一端13寄りに係止縁部31を有している。さらにこ
の外側重なり部分21には、第1の孔30よりも第一端
13から遠い位置に、第2の孔35が形成されている。
この孔35はボディ11の長手方向に延びる細長い形状
(長孔)であり、後述する第2の案内兼支持フック55
とガイド用凸部70が入り込める大きさとしている。こ
の第2の孔35も、第一端13寄りに係止縁部36を有
している。
【0014】第1の孔30と第2の孔35の各々の係止
縁部31,36は、図2に一方の係止縁部36を代表し
て示すように、ボディ11を真上から見た状態(平面
視)において弧状に成形されている。だだしこれらの係
止縁部31,36はボディ11の板幅方向に沿うほぼ直
線状であってもよい。係止縁部31,36には、コイニ
ング加工(coining )によって孔30,35の縁に向っ
て肉厚が漸減するようなテーパ面40,41が形成され
ている。
【0015】上記コイニング加工は、図示しないコイニ
ング用の金型とこの金型に対向するパンチとの間で係止
縁部31,36を厚み方向に打圧することにより、テー
パ面40,41の表面を平滑化するとともに、所望のテ
ーパ形状とする加工である。なお、第1の孔30と第2
の孔35のうち一方に上記コイニング加工が施されてい
てもよい。
【0016】内側重なり部分22に、第1の案内兼支持
フック50(この明細書では第1のフックとも言う)が
設けられている。この第1のフック50は、内側重なり
部分22の外側に膨出するようにプレス加工によって成
形されており、しかも第1の孔30に入り込める大きさ
としている。第1のフック50は、第1の孔30の係止
縁部31に係合可能な前面壁51と、この前面壁51の
後ろ側に連なる断面ア−チ状の膨出部分52とを備えて
いる。前面壁51は、第一端13の方向に突き出るよう
にオーバーハングした形状に立ち上がっている。フック
50の高さはボディ11の板厚分よりも大きい。
【0017】従って、後述する工具85を用いてバンド
10を引締める際に、第1の孔30の係止縁部31に前
面壁51を引掛けてから、工具85による引締めを弛め
たとき、バンド10が広がる方向に弾性的に戻ろうとす
ると、係止縁部31が前面壁51を滑りながら、係止縁
部31をフック50の根元付近まで引き寄せるようにな
る。つまりこの第1のフック50の前面壁51は、外側
重なり部分21を内側重なり部分22に引き寄せる案内
機能と、第1の孔30に対する外れ止め機能を発揮す
る。しかもこのフック50は、1つでバンド張力に十分
耐える強度を有している。
【0018】内側重なり部分22に第2の案内兼支持フ
ック55(この明細書では第2のフックとも言う)が設
けられている。この第2のフック55は、第1のフック
50よりも第一端13から遠い位置(第二端14に近い
位置)に設けられている。第2のフック55と第1のフ
ック50は互いに実質的に同一形状である。
【0019】すなわち第2のフック55も内側重なり部
分22の外側に膨出するようにプレス加工によって成形
されており、しかも第2の孔35に入り込める大きさと
している。この第2のフック55は、第2の孔35の係
止縁部36に係合可能な前面壁56と、この前面壁56
の後ろ側に連なる断面ア−チ状の膨出部分57とを備え
ている。前面壁56は、第一端13の方向に突き出るよ
うにオーバーハングした形状に立ち上がっている。フッ
ク55の高さはボディ11の板厚分よりも大きい。
【0020】従ってこの第2のフック55も、第1のフ
ック50と同様に、工具85によってバンド10を引締
める際に、第2の孔35の係止縁部36に前面壁56を
引掛けてから、工具85による引締めを弛めたとき、バ
ンド10が広がる方向に弾性的に戻ろうとすると、係止
縁部36が前面壁56を滑りながら、係止縁部36をフ
ック55の根元付近まで引き寄せるようになる。つまり
この第2のフック55の前面壁56も、外側重なり部分
21を内側重なり部分22に引き寄せる案内機能と、第
2の孔35に対する外れ止め機能を発揮する。しかもこ
のフック55は1つでバンド張力に十分耐える強度を有
している。
【0021】上述した第1の孔30と第1のフック50
の組合わせおよび第2の孔35と第2のフック55の組
合わせは、図4に一方の孔30とフック50を代表して
示すように、係止縁部31の垂直方向の線分Mに対する
傾斜角度をθ1 とした場合、この傾斜角度θ1 を、フッ
ク50の前面壁51の垂直方向の線分Mに対する傾斜角
度θ2 よりも大きくしている。第2の孔35と第2のフ
ック55との角度関係も同様である。
【0022】外側重なり部分21に第1の工具引掛け凸
部60が設けられている。この工具引掛け凸部60は第
一端13の近傍に位置している。第1の工具引掛け凸部
60は、第2の孔35の方向を向いている第1の立上が
り壁61を備えている。この工具引掛け凸部60は第1
の孔30と第2の孔35との間に設けているため、外側
重なり部分21と内側重なり部分22とを互いに重ねて
各孔30,35にフック50,55を係合させたとき
に、工具引掛け凸部60が第1の案内兼支持フック50
と第2の案内兼支持フック55との間に位置することに
なる。
【0023】ボディ11の長手方向中間部分23に第2
の工具引掛け凸部65が設けられている。この工具引掛
け凸部65は、第1の工具引掛け凸部60の立上がり壁
61と対をなす第2の立上がり壁66を備えている。こ
れらの工具引掛け凸部60,65は、プレス加工等によ
ってボディ11の外面側に突出するように成形されてい
る。
【0024】第2のフック55と第二端14との間にガ
イド用凸部70が設けられている。ガイド用凸部70
は、ボディ11の一部を外側に向けてプレス加工によっ
て切り起こしたものである。ガイド用凸部70は、ボデ
ィ11の長手方向に延びる第2の孔35に挿入され、第
2の孔35内においてボディ11の長手方向に移動でき
るが、幅方向の移動が規制されることにより、ボディ1
1を引締める際に外側重なり部分21が内側重なり部分
22に対して幅方向に変位することが抑制されるように
なっている。
【0025】この実施形態では、図9に示すように第1
の孔30の係止縁部31と第1のフック50の前面壁5
1とが互いに当接した係合状態において、第2のフック
55の前面壁56と第2の孔35の係止縁部36は離れ
て非係合状態となっている。すなわち、第1の孔30と
第1のフック50が優先的にバンド張力を保持する機能
を分担し、第2の孔35と第2のフック55は補助的に
バンド張力を保持する機能を分担するようにしている。
【0026】次に、上記ブーツバンド10の作用につい
て説明する。図3に示されるように本実施例のブーツバ
ンド10は、被締結部材20の一例としてのブ−ツ80
とパイプ81との接続部を固定するのに使用される。ブ
−ツ80は例えばゴム製であり、パイプ81は金属製で
ある。但し、ブ−ツ80あるいはパイプ81が合成樹脂
製であってもよい。
【0027】図3に示されるように、ブーツバンド10
がブ−ツ80とパイプ81との嵌合部の外側に巻かれ
る。そののち図5に示すように工具85の一対の先端部
86,87を工具引掛け凸部60,65に係止し、工具
85によって、工具引掛け凸部60,65を互いに近付
ける方向に引き寄せる。この時、ガイド用凸部70が第
2の孔35に入る。
【0028】工具85によってボディ11が所定量締付
けられた時、図6に示されるように孔30の係止縁部3
1が第1の案内兼支持フック50の前面壁51の前側に
位置するため、係止縁部31がフック50に係合できる
状態となる。この状態で、工具85による引締めを弛め
ると、孔30の係止縁部31のテーパ面40がフック5
0の前面壁51を滑りながらフック50の根元に向って
案内される。このため外側重なり部分21が内側重なり
部分22に引き寄せられ、最終的に図7に示すように両
者が重なり、しかも係止縁部31に対するフック50の
外れ止めがなされる。
【0029】なお、図8に示すように孔30の係止縁部
31に上記テーパ面が設けられていない場合は、フック
50の先端面に係止縁部31が引っ掛かったまま止まっ
てしまい、係止縁部31がフック50の根元付近まで移
動できず、十分な係合状態を実現できないことがある。
【0030】図9に示す実施形態のように、第1のフッ
ク50の前面壁51と第1の孔30の係止縁部31とが
互いに当接し、第2のフック55の前面壁56と第2の
孔35の係止縁部36が離れている場合には、石跳ね等
によって第1の孔30の係止縁部31と第1のフック5
0との係合が外れても、第2の孔35の係止縁部36と
第2のフック55とが係合し、第2のフック55によっ
てバンド張力が保持される。
【0031】本発明の第2の実施形態を図10に示す。
この実施形態は、第2の孔35の係止縁部36と第2の
フック55の前面壁56とが互いに当接した状態におい
て、第1の孔30の係止縁部31と第1のフック50の
前面壁51とが少し離れている。つまり、第2の孔35
の係止縁部36と第2のフック55が優先的にバンド張
力を保持する機能を分担し、第1の孔30の係止縁部3
1と第1のフック50は補助的にバンド張力を保持する
機能を分担するようにしている。この場合、石跳ね等に
よって第2の孔35の係止縁部36と第2のフック55
との係合が外れても、第1の孔30の係止縁部31と第
1のフック50とが係合し、第1のフック50によって
バンド張力が保持される。
【0032】図11に示す第3の実施形態では、第1の
孔30の係止縁部31と第1のフック50の前面壁51
とが互いに当接し、しかも第2の孔35の係止縁部36
と第2のフック55の前面壁56も当接している。
【0033】上記各実施形態のバンド10は、孔30,
35の係止縁部31,36にコイニング加工によるテー
パ面40,41を形成しているが、この発明は図12な
いし図14に示す実施形態のように係止縁部31,36
にコイニング加工を施さなくても所期の目的は達成でき
る。
【0034】図12に示す実施形態では、第1の孔30
の係止縁部31と第1のフック50の前面壁51が当接
し、第2の孔35の係止縁部36と第2のフック55の
前面壁56は当接していない。
【0035】図13に示す実施形態では、第2の孔35
の係止縁部36と第2のフック55の前面壁56が当接
し、第1のフック50の前面壁51と第1の孔30の係
止縁部31は当接していない。
【0036】図14に示す実施形態では、第1の孔30
の係止縁部31と第1のフック50の前面壁51が当接
し、かつ、第2の孔35の係止縁部36と第2のフック
55の前面壁56も当接している。
【0037】なお、この発明を実施するに当たって、こ
の発明を構成する孔30,35や案内兼支持フック5
0,55、工具引掛け凸部60,65の形状等をはじめ
として各構成要素をそれぞれ適宜に変形して実施できる
ことは言うまでもない。また、孔と案内兼支持フックと
の組合わせを3組以上設けてもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明によれば、例
えば車両走行中に路面からの石跳ね等によって一方のフ
ックと孔が係合できなくなっても、他方のフックと孔に
よってバンド張力を保持できる。
【0039】請求項2に記載したように、第1の孔と第
2の孔との間に第1の工具引掛け凸部を設けることによ
って、第1のフックと第2のフックとの間の距離を大き
くとるとともに、第1のフックと第2のフックとの間に
第1の工具引掛け凸部を配置できる構成であれば、石跳
ね等によって第1のフックと第2のフックが同時に破壊
されてしまう可能性を回避できる。
【0040】請求項3に記載したように第1の孔と第1
のフックを優先的に係合させる構成の場合には、第1の
孔と第1のフックが係合できなくなったとき、第2の孔
と第2のフックが係合することにより、バンド張力が保
持される。請求項4に記載したように第2の孔と第2の
フックを優先的に係合させる構成の場合には、第2の孔
と第2のフックが係合できなくなったとき、第1の孔と
第1のフックが係合することにより、バンド張力が保持
される。
【0041】請求項5に記載した発明のように、孔の係
止縁部にコイニング加工によるテーパ面を形成した場
合、工具によってボディを引締める工程の際に、テーパ
面によって孔の係止縁部とフックとが互いに確実に係合
する方向に案内される。また、このようなテーパ面を設
けておけば、一方の孔とフックとの係合が外れて他方の
孔とフックとの係合に移行する際に、上記テーパ面によ
って孔とフックとの係合が案内され両者が確実に係合す
る。そして上記テーパ面はコイニング加工によって表面
が好ましい状態に平滑化され、しかも鍛圧による組織の
緻密化および加工硬化等によって係止縁部付近の強度が
高まる。
【0042】請求項6に記載したように第2の孔にガイ
ド用凸部を挿入する構成であれば、ボディを引締める工
程においてボディが幅方向に変位することを抑制でき、
しかも第2の孔がガイド用の孔を兼用するので、孔の数
が少なくてすみ、ボディの強度上有利であるし、孔加工
に要する手間と設備も少なくてすむ。
【0043】請求項7および請求項8に記載した発明に
よれば、請求項1の構成による効果に加えて、孔の係止
縁部とフックとがフックの付け根付近において確実に係
合するため、バンド張力によるフックの曲げモーメント
が小さくなり、フックの強度がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すブーツバンドの断
面図。
【図2】 図1に示されたブーツバンドの一部の斜視
図。
【図3】 図1に示されたブーツバンドを締結相手部材
に取付けた状態の断面図。
【図4】 図1に示されたブーツバンドの孔とフックを
示す断面図。
【図5】 上記ブーツバンドを工具によって引締める前
の状態を示すブーツバンドの一部の断面図。
【図6】 上記ブーツバンドを工具によって引締めた状
態を示すブーツバンドの一部の断面図。
【図7】 上記ブーツバンドの孔の係止縁部とフックが
係合した状態を示すブーツバンドの一部の断面図。
【図8】 コイニング加工されていないブーツバンドの
孔の係止縁部とフックの係合状態を示すブーツバンドの
一部の断面図。
【図9】 コイニング加工されたブーツバンドの一実施
形態の一部を拡大して示す断面図。
【図10】 コイニング加工されたブーツバンドの変形
例を示す断面図。
【図11】 コイニング加工されたブーツバンドのさら
に別の変形例を示す断面図。
【図12】 コイニング加工されていないブーツバンド
の実施形態を示す断面図。
【図13】 コイニング加工されていないブーツバンド
の実施形態の変形例を示す断面図。
【図14】 コイニング加工されていないブーツバンド
の実施形態のさらに別の変形例を示す断面図。
【符号の説明】 10…ブーツバンド 11…ボディ 13…第一端 14…第二端 21…外側重なり部分 22…内側重なり部分 30…第1の孔 31…係止縁部 35…第2の孔 36…係止縁部 50…第1の案内兼支持フック 51…前面壁 55…第2の案内兼支持フック 56…前面壁 60…第1の工具引掛け凸部 65…第2の工具引掛け凸部 70…ガイド用凸部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端が解放した金属製の帯状のボディをリ
    ング状に丸めかつ第一端が外側に位置し第二端が内側に
    位置するように重ねた状態で使用されるブーツバンドに
    おいて、 上記ボディの外側重なり部分に形成されかつ上記第一端
    寄りに係止縁部を有する第1の孔と、 上記外側重なり部分の上記第1の孔よりも第一端から遠
    い位置に形成されかつ上記第一端寄りに係止縁部を有す
    る第2の孔と、 上記ボディの内側重なり部分に外側を向けて突設されか
    つ上記第一端の方向に突き出るオーバーハングした形状
    の前面壁を有していて上記第1の孔の係止縁部に接した
    状態においてバンドが広がる方向に動くときに外側重な
    り部分を内側重なり部分に引き寄せる方向に案内する機
    能を有するとともに上記第1の孔の係止縁部に対する外
    れ止め機能を有しかつバンド張力に耐える強度を有する
    第1の案内兼支持フックと、 上記ボディの内側重なり部分に上記第1の案内兼支持フ
    ックから離れた位置に外側を向けて突設されかつ上記第
    一端の方向に突き出るオーバーハングした形状の前面壁
    を有していて上記第2の孔の係止縁部に接した状態にお
    いてバンドが広がる方向に動くときに外側重なり部分を
    内側重なり部分に引き寄せる方向に案内する機能を有す
    るとともに上記第2の孔の係止縁部に対する外れ止め機
    能を有しかつバンド張力に耐える強度を有する第2の案
    内兼支持フックと、 上記ボディの外側重なり部分に設けられかつ外方に突出
    する第1の工具引掛け凸部と、 上記ボディの長手方向中間部分に設けられかつ外方に突
    出する第2の工具引掛け凸部と、 を具備したことを特徴とするブーツバンド。
  2. 【請求項2】上記第1の工具引掛け凸部が上記第1の孔
    と第2の孔との間に位置していることを特徴とする請求
    項1記載のブーツバンド。
  3. 【請求項3】上記第1の孔の係止縁部と第1の案内兼支
    持フックの前面壁とが互いに当接した状態において、上
    記第2の孔の係止縁部と第2の案内兼支持フックの前面
    壁とが当接しないように上記各フックが設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のブーツバンド。
  4. 【請求項4】上記第2の孔の係止縁部と第2の案内兼支
    持フックの前面壁とが互いに当接した状態において、上
    記第1の孔の係止縁部と第1の案内兼支持フックの前面
    壁とが当接しないように上記各フックが設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のブーツバンド。
  5. 【請求項5】上記第1の孔または第2の孔の少なくとも
    一方の係止縁部をコイニング加工することにより、孔の
    縁に向って厚みが漸減するテーパ面を形成したことを特
    徴とする請求項1記載のブーツバンド。
  6. 【請求項6】上記第2の孔がボディの長手方向に延びる
    長孔であり、この第2の孔にボディの内側重なり部分に
    設けた外向きのガイド用凸部が第2の孔の長手方向に移
    動可能に挿入されることを特徴とする請求項1記載のブ
    ーツバンド。
  7. 【請求項7】上記第1の孔の係止縁部のテーパ面の垂直
    方向の線分に対する傾斜角度θ1 を上記第1の案内兼支
    持フックの前面壁の垂直方向の線分に対する傾斜角度θ
    2 よりも大きくしたことを特徴とする請求項5記載のブ
    ーツバンド。
  8. 【請求項8】上記第2の孔の係止縁部のテーパ面の垂直
    方向の線分に対する傾斜角度θ1 を上記第2の案内兼支
    持フックの前面壁の垂直方向の線分に対する傾斜角度θ
    2 よりも大きくしたことを特徴とする請求項5記載のブ
    ーツバンド。
JP20013197A 1997-07-25 1997-07-25 ブーツバンド Expired - Lifetime JP3851420B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20013197A JP3851420B2 (ja) 1997-07-25 1997-07-25 ブーツバンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20013197A JP3851420B2 (ja) 1997-07-25 1997-07-25 ブーツバンド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1137367A true JPH1137367A (ja) 1999-02-12
JP3851420B2 JP3851420B2 (ja) 2006-11-29

Family

ID=16419326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20013197A Expired - Lifetime JP3851420B2 (ja) 1997-07-25 1997-07-25 ブーツバンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3851420B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002022080A (ja) * 2000-07-05 2002-01-23 Nhk Spring Co Ltd ブーツバンド
WO2010013563A1 (en) * 2008-07-28 2010-02-04 Yazaki Corporation Electrical wire fixing member
WO2013001981A1 (ja) * 2011-06-28 2013-01-03 日本発條株式会社 ブーツバンド
WO2013137120A1 (ja) * 2012-03-12 2013-09-19 日本発條株式会社 ブーツバンド

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002022080A (ja) * 2000-07-05 2002-01-23 Nhk Spring Co Ltd ブーツバンド
JP4499880B2 (ja) * 2000-07-05 2010-07-07 日本発條株式会社 ブーツバンド
WO2010013563A1 (en) * 2008-07-28 2010-02-04 Yazaki Corporation Electrical wire fixing member
JP2010031939A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Yazaki Corp 電線固定部材
US8336834B2 (en) 2008-07-28 2012-12-25 Yazaki Corporation Electrical wire fixing member
WO2013001981A1 (ja) * 2011-06-28 2013-01-03 日本発條株式会社 ブーツバンド
JPWO2013001981A1 (ja) * 2011-06-28 2015-02-23 日本発條株式会社 ブーツバンド
US9624950B2 (en) 2011-06-28 2017-04-18 Nhk Spring Co., Ltd. Boot band
WO2013137120A1 (ja) * 2012-03-12 2013-09-19 日本発條株式会社 ブーツバンド
JPWO2013137120A1 (ja) * 2012-03-12 2015-08-03 日本発條株式会社 ブーツバンド

Also Published As

Publication number Publication date
JP3851420B2 (ja) 2006-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4358080A (en) Fastener clip for detachably securing functional components to threaded pins fixed to a support plate
JP2595456Y2 (ja) ハーネスクリップ
US7441311B2 (en) T-bolt clamp quick attach latch
JP4213381B2 (ja) クリップ
JP2001327050A (ja) 固定具
KR20080098663A (ko) 호스 클램프
JP2008105474A (ja) バンパーの車体取付構造
US20060117533A1 (en) Clamping band
US6747209B2 (en) Clamp
JPH07217604A (ja) リザーブタンクの取付構造
US11060544B2 (en) Fasteners
JP2005045902A (ja) ワイヤハーネス等の細長い部材の留め具
US5797168A (en) Two-loop coiled type clamping device
JP2023021397A (ja) シートベルトウェビングのアンカープレート及びアンカー装置
JPH1137367A (ja) ブーツバンド
JP2023112206A (ja) シートベルトウェビングのアンカープレート及びアンカー装置
JP3927690B2 (ja) ブーツバンド
JP3860529B2 (ja) 締付けバンド
KR101854293B1 (ko) 유도고정가이드가 구비된 자동차 등속조인트 부트 체결용 밴드 클램프
JPH11223287A (ja) ブーツバンド
JP2000270448A (ja) ワイヤハーネス取付用バンド
JPH10299727A (ja) 締め付けバンド
JP3690153B2 (ja) 自動車の内装部品の爪嵌合による連結構造
CN211493748U (zh) 面套斜扣件
JP2002171645A (ja) グロメット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term