JPH10299727A - 締め付けバンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】主として自動車の等速ジョイントのブーツを固
定する為の締め付けバンドであり、容易に仮止めを行
い、外部の接触にも安定し、本止め時には、バンド本体
に設けた切込み、爪及びジョッグル部形状より均一に結
合固着され、外部の衝撃にも結合部が外れず、円周方向
にゆるみを生じる事のない締め付けバンドを提供するこ
とにある。 【構成】バンド本体の一端部には外方に解放した台形状
の切込み部、やや離れて中心部下方の下方突起部及び凹
部ジョッグル部を、これと対象方向に凸部ジョッグル部
を設け、本体他端部は、前記凸部ジョッグル部に嵌合す
る細巾部とし、本体の巾部上に本体の一端部を通過させ
るバックルを固着し、バックル表面端の中央部は中心方
向に傾斜し、バックルの下端中央部及び本体バンドには
透孔を設け、これよりやや離れて爪を末端方向に切り起
こし、この爪が他端の台形状切込み部に嵌合するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は、締め付けバンドであ
り、主として自動車の等速ジョイントのブーツを固定さ
せる為に使用する。 【０００２】 【従来の技術】従来は、仮止め突起に仮止め孔を合わせ
るものや、結合突起のグリップにバンド先端を通すだけ
ののもので、仮止め時には軽微な外部の接触によって、
仮止めが容易に外れたりした。又本止め時には、バンド
の末端を固定せず、末端がめくれる恐れがあり、固定し
ても締め付け方向に対してフリーとなっていて、衝撃に
より締め付け方向にずれを生じ、結合部が外れるおそれ
があった。更に結合部グリップの板厚による弛みによる
シール性の不安定性等の欠点があった。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の技術では、仮止め時に仮止めの方法が安易で、外部
の接触で、容易に仮止めが外れる現状に鑑み、仮止め時
において、工具を使用しても又手作業によっても容易に
仮止めが行われ、然も外部の接触に対しては安定するよ
うな仮止めの機能を備え、本止め時には、バンド本体の
一端部の台形切込みが、他端部に設けた切り起こた爪に
嵌合し、後にこの切り起こし爪を圧接し、本体バンド上
に固着したバックルの板厚を、バンド本体のジョッグル
部形状により均一化し、バックルとバンド本体とをかし
めて係合固着するように圧接し、外部の衝撃に対して結
合部が外れることもなく、又端部がめくれることもな
く、円周方向にゆるみを生ずることも、左右にブレるこ
ともない、シール力に優れた締め付けバンドを提供する
事である。 【０００４】 【課題を解決するための手段】必要巾、必要長さを有す
るバンド本体の形状を、一端部は外方に向かって解放さ
れた台形状の切込み部を設け、前記切込み部からやや離
れて中心部に向けて切欠した突起部と、前記突起部にや
や離れて中心部に向けて下方に切欠突起した下方突起部
を設け、更に、外方の裏面に向けて僅か傾斜した段差部
の先端形状を円形とした凹部ジッグル部と、これに対象
に表面中心部に向けて傾斜した先端円形の凸部ジョッグ
ル部とを設け、本体バンドの他端部は、本体より細く、
前記凸部ジョッグル部に嵌合する形状に形成した細巾部
とし、本体の巾部には、充分に本体の一端部を通過させ
るバックルを、バックルの下端を本体巾部上に固着し、
バックルの表面端の中央部は、先端部を中心方向に傾斜
するように形成し、このバックルの下端中央部及び本体
バンドには透孔を設け、前記バックルからやや離れ、本
体はバンドの末端方向に切り起こしてなる爪を設け、こ
の爪の巾は、本体バンド一端部の台形状切り込み部に嵌
合する巾とした。 【０００５】本体バンドの形状を、上記 【０００４】と同様とし更に、工具によって本発明の締
め付けバンドを対象物にたいし締め付け易いように、バ
ンド本体の一端部の台形状の切込み部をやや離れた処
に、略正方形状の孔を設けると共に、本体バンドの他端
の切り起こしてなる爪の近くに、中心部に向けて切欠突
起して突起部を設け、前記の略正方形の孔と、この切欠
部とによって工具の引っ掛かりとして、両者を所定の箇
所に締め付けるものとする。 【０００６】本発明の締め付けバンドは、仮止め時に
は、器具又は人間の手によっても、一端を他端に固着し
たのバックルの中に挿入して円形状に形成してゆくと、
バックル中央傾斜部の先端部が、本体の一端部に設けた
突起部の切欠箇所に係止され、本体バンドの有する弾性
によって引っ掛かっており、工具や手等に触れても容易
に外れることがない。 【０００７】本発明の締め付けバンドの、本止め時に
は、本体バンドの一端部の台形状切込みの奥の巾が、切
り起こし爪の巾と同一であるから、両者は嵌合し、後に
爪を圧接すれば、端部がずれることはない。又他端の細
巾部は、本体に設けた凸部ジョッグル部の裏面に収ま
り、バックル下部の板厚による段差を、裏面中心方向の
凹部ジョッグル部が補い、加圧に対して均一性を有し、
バックル及び本体に設けた透孔には、一端部に設けた下
方突起部が係止されたのち、工具によって、バックルを
円の中心方向にかしめると、本体バンドとバックルとの
塑性変形により一体的に結合することができる 【０００８】 【実施の形態例】必要巾、必要長さを有する締め付けバ
ンド本体Ａの一端部は、外方に向けて解放した台形状の
切込み部ｃを設け、前記切込み部ｃからやや離れた箇所
に、中心部に向けて切欠し僅かに突起した突起部ｅと、
前記突起部ｅにやや離れて中心部に向けて下方に切欠突
起した下方突起部ｆを設け、更に外方の裏面に向けて僅
か傾斜して段差部を形成する先端部円形の凹部ジョッグ
ル部ｇと、これに対象に、表面中心部にむけて傾斜した
先端円形の凸部ジョッグル部ｈとを設け、本体１の他端
中央部は、本体巾１より細く、前記凸部ジョッグル部ｇ
の裏面に嵌合する形状に形成した細巾部Ｊに形成してよ
り本体１巾部とし、充分に本体１の一端部を通過させる
バックルＸを、バックルＸの下端を長く形成して本体巾
１部上に固着し、バックルＸの上端部の先端（中芯部に
向けて）中央部Ｚは、中心方向に傾斜するように斜めに
形成し、前記一端部の突起部ｅの切欠部に係止させるよ
うにする。前記バックルＸの下端中央部及び固着した本
体Ａには、透孔ｉを切欠し、更に前記バックルＸの中心
部にやや離れた箇所に、他端方向に向いて４５゜に切り
起こしてなる爪ｂを設け、この爪ｂの巾は、本体Ａの一
端部の台形状切込みｃの奥の巾に嵌合ように形成し、こ
の爪ｂより中心に近い箇所に、切り起こし爪ａを設け
る。 【０００９】締め付けバンド本体Ａの一端に設けた台形
状切欠部ｃと、突起部ｅとの間に、略正方形に形成した
孔ｄを設け、下方突起部ｆ、凹部ジョッグル及び凸部ジ
ョッグル部を設け、他端先端の細巾部ｊ、本体巾部Ａ上
に固着したバックルＸの下部と、このバックルＸを固着
した本体Ａとに設けた透孔ｉは、前述形状と同じであ
り、切り起こした爪ｂと、この爪ｂの中心部よりに、中
心部に向けて切り起こした突起部ａを設ける。締め付け
バンド本体Ａの一端部を持ち、円形に形成しつつ他端に
取り付けたバックルＸに挿入して、一旦は仮り止めし、
更に工具を使用して本止めをする際に、孔ｄと突起部ａ
とは、工具の引っ掛かりとして締め付けるために大変に
効果が上がるので設けたものである。 【００１０】締め付けバンドは、一旦品物に仮止めして
から、本止めするが、器具または手で行う仮止め時に
は、バンド本体Ａの一端に設けた突起部ｅの切欠部に、
バックルＸの先端部の傾斜部先端Ｚが引っ掛かり、進行
が止まる。この時、円形に締め付けようと進行している
力で引っ掛かり、締め付けバンド本体Ａの有する弾性に
よって係止されるから、少々の外部の衝撃や、接触など
で仮止めがはずれることはない。 【００１１】締め付けバンドの本止め時には、バンド本
体Ａの一端部に設けた台形状切込みｃの奥端が、他端の
切り起こし爪ｂに勘合し、後にこの爪ｅを圧接する。又
バンド本体１他端の細巾部は、バンド本体の一端部に設
けた凸部ジョッグル部の裏面に収まり、バックルＸ下と
バンド本体に設けた透孔ｉには、バンド本体Ａの一端部
に設けた下方突起部ｆが係止され、バックルＸの下部の
板厚による段差は、凹部ジッョグル部ｇによって補い、
バッグルＸから円の中心部方向へかしめると、本体バン
ド１とバックルＸとの塑性変形により、一体的に結合す
る。 【００１２】 【発明の効果】以上述べたように、本発明による効果
は、先ず仮止め時には、工具によっても作業員の手によ
っても、本体の一端を、他端に設けたバックル内に挿入
できて作業を進行し、締め付けバンド本体に設けた突起
に、バンド本体に固着したバックルの先端部が、バンド
本体の有する弾性により係止されるから、外部の衝撃
や、外部からの接触によっても簡単に外れることがな
い。 【００１３】又本止め時には、バンド本体に設けた切り
起こし爪と、一端に設けた台形状の切込み部が係止し、
台形状切り込み部の奥端の巾と、切り起こし爪の巾が同
一なので、バンド本体の上下のブレもなく、又後にこの
爪をかしめれば、バンド本体の先端部がめくれることも
なく、円周方向に弛むことも防止されるように固着され
る。 【００１４】更に、締め付けバンド本体の一端には略正
方形の孔を設け、他端には切り起こし爪を設けてあるの
で、孔と他端の切り起こし爪の両方に締め付け工具を引
っ掛けて締め付けると大変に締め付け易い。 【００１５】本止め時には、凸部ジョッグル裏面には同
形状に作成された、細巾部のバンド本体先端部が収ま
り、凸部ジョッグル部は、バンド本体上に固着されたバ
ックルの下部板厚を補い、バンド本体を固着するときの
圧力が均一になるように構成し、バックル下部とその下
のバンド本体とに設けた透孔に、下方突起部が引っ掛か
り、円の中心方向にバックルとバンド本体の突起部をか
しめると、両者の塑性変形により、バンド本体とバック
ルは、一体的に固着され、外部の衝撃にも、円周方向の
弛みも解消され、シール力が飛躍的に増強された。 【００１６】

【図面の簡単な説明】 【図１】 中央部の長さを省略し、両端部を示した平面
図 【図２】 同正面断面図 【図３】 締め付けバンドの仮止め時を示す図 【図４】 本止め時の主要断面図 【００１６】 【符号の説明】 Ａ 締め付けバンド本体 Ｘ バックル Ｚ バックル上端部の爪 ａ 切り起こし爪 ｂ 本体の爪 ｃ 台形状の切込み ｄ 孔 ｅ 突起部 ｆ 下方突起部 ｇ 凹部ジョッグル部 ｈ 凸部ジョッグル部 ｉ 透孔 ｊ 本体の細巾部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項Ｉ】必要巾、必要長さを有する締め付けバンド
   本体の一端部は、外方に向かって解放された台形状の切
   込み部を設け、前記切込み部から離れた箇所に、中心部
   に向けて切欠し僅かに突起した突起部と、前記突起部に
   やや離れて中心部に向けて下方に切欠突起した下方突起
   部を設け、更に外方の裏面に向けて僅か傾斜した段差部
   の先端円形の凹部ジョッグル部と、これと対象に表面中
   心部に向けて傾斜した先端円形の凸部ジョッグル部とを
   設け、本体の他端部は、本体より細く、前記凸部ジョッ
   グル部に嵌合する形状に形成した細巾部とし、本体巾部
   には、充分に本体一端部を通過させるバックルを、バッ
   クルの下端を本体巾部上に固着し、バックルの表面端の
   中央部は、先端部を中心部方向に傾斜するように形成
   し、このバックルの下端中央部及び本体バンドには透孔
   を設け、前記バックルからやや離れ、本体の末端方向に
   切り起こしてなる爪を設け、この爪の巾は、本体一端部
   の台形状切込み奥部に嵌合する巾としたことを特徴とす
   る締め付けバンド。 【請求項ＩＩ】必要巾、必要長さを有する締め付けバン
   ド本体の一端部は、外方に向かって開放された台形状の
   切込み部を設け、前記切込み部をやや離れた処に略正方
   形状の孔、次ぎに中心部に向けて切欠し僅かに突起した
   突起部と、前記突起部にやや離れて中心部に向けて下方
   に切欠突起した下方突起部を設け、更に外方の裏面に向
   けて僅か傾斜した段差部の先端円形の凹部ジョッグル部
   と、これと対象に、表面中心部に向けて傾斜した段差部
   の先端円形の凸部ジョッグル部とを設け、本体の他端部
   は、本体より細く、上記凸部ジョッグル部に嵌合する形
   状に形成した細巾部とし、本体巾部には、充分に本体一
   端部を通過させるバックルを、バックルの下端を本体巾
   部上にに固着し、バックルの表面端の中央部は、先端部
   を中心部方向に傾斜するように形成し、このバックル及
   び本体バンドには透孔を設け、前記バックルからやや離
   れ、本体の末端方向に切り起こしてなる爪を設け、この
   爪の巾は、本体一端部の台形状切込み部に嵌合する巾と
   し、この爪の近くに、中心部に向けて切欠突起した突起
   部を設けることを特徴とする請求項第１項の締め付けバ
   ンド。 【請求項ＩＩＩ】締め付けバンドの仮り止め時には、器
   具または手で、バンド本体の一端部を他端部のバックル
   を通過させて円形状に形成すると、バックルの中央傾斜
   部の先端部が、本体一端部に設けた突起部の切欠箇所に
   係止することを特徴とする請求項第１項又は第２項の締
   め付けバンド。 【請求項ＩＶ】締め付けバンドの本止め時には、本体の
   一端部台形切込みの奥端が、切り起こした爪に嵌合し、
   この後に爪と一端部を圧接し、本体他端の細巾部は、一
   端部の表面に向けた凸部ジョッグル部の裏面に収まり、
   バックル下部の板厚による段差を、本体に設けた裏面中
   心部方向の凹部ジョッグル部にて補い、バックル及び本
   体に設けた透孔には、一端部に設けた下方突起部が係止
   されてのち、工具によってバックルを円中心方向にかし
   めることを特徴とする請求項第１項、及び第２項、第３
   項の締め付けバンド。