JPH1134532A - クリップ装置 - Google Patents

クリップ装置

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JPH1134532A
JPH1134532A JP23478297A JP23478297A JPH1134532A JP H1134532 A JPH1134532 A JP H1134532A JP 23478297 A JP23478297 A JP 23478297A JP 23478297 A JP23478297 A JP 23478297A JP H1134532 A JPH1134532 A JP H1134532A
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JP
Japan
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plate
clip
link
clip plate
sheet bundle
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JP23478297A
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English (en)
Inventor
Toru Yoshie
徹 吉江
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Max Co Ltd
Original Assignee
Max Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリップ板を再使用する際に、シート束の差
し込みが簡単に行えるクリップ装置を提供する。 【解決手段】 略平板状のクリップ板231を、フォー
ミング体70の移動により両先他端部231a,231
bが閉じるように且つ後部231hが膨らんだ状態の二
つ折りに折り曲げるとともに、このフォーミング体70
の移動のときに、端部折曲手段86がクリップ板の一方
の先端部231aをクリップ板231の折り曲げ方向と
反対方向に反らせ、この後、この両先端部231a,2
31bを開けて二つ折りのクリップ板231にシート束
Tを差し込んでこのシート束Tをクリップするクリップ
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クリップ板を折
り曲げてシート束をクリップするクリップ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数枚のシート部材(シート
束)をクリップ部材(クリップ板)でクリップするクリ
ップ機が知られている(実公昭47−12089号公報
参照)。
【0003】かかるクリップ機は、図53および図54
に示すように、ベース1の一端に回動可能に設けたハン
ドル2と、ベース1とハンドル2との間に設けたカバー
3とを備え、ベース1の上面にガイド溝4を形成し、こ
のガイド溝4とカバー3との間に連結クリップ板5が収
納されている。この連結クリップ板5はクリップ板5N
をホッチキス針のように接着剤で連結したものであり、
各クリップ板5Nは上部先端を上側に僅かに反らせたU
字状に折り曲げったものである。
【0004】この連結クリップ板5の他端側(後端部)
は、図55に示す押棒6に摺動可能に設けた金具7に当
接されており、この金具7は押棒6に設けたスプリング
9によって連結クリップ板5を左方向(図54におい
て)へ付勢している。この付勢により、連結クリップ板
5の一端側(先端部)が溝4の一端4Aに当接してい
る。
【0005】また、ハンドル2の下面には押板8が設け
られており、ハンドル2を図53の実線位置から鎖線位
置へ回動させると、押板8が連結クリップ板5の後端の
クリップ板5Nの折曲基部5Naに当接し、クリップ板
5Nを連結クリップ板5から切り離す。そして、この切
り離されたクリップ板5Nのみが押板8の押圧によって
さらに圧縮変形され、矢印P方向から折曲基部5Naま
で差し込まれたシート束の端部がクリップ板5Nによっ
てクリップされることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のクリ
ップ機は、クリップ部材5Nによるクリップをより確実
なものとするためには、クリップ部材5Nの幅を広くし
て板状にする必要があるが、この幅を広くするとクリッ
プ部材5Nを収納できる枚数が少なくなり、連結クリッ
プ板5を頻繁に補充しなければならず、非常に不便なも
のという問題があった。
【0007】また、クリップ部材5Nにシート束を差し
込んで、クリップ部材5Nの折曲基部5Naを押しつぶ
してシート束を挟着しているので、シート束が厚くなる
と、その折曲基部5Naを十分に押しつぶすことができ
ず、このため、十分なクリップ力を得ることができない
という問題があった。
【0008】そこで、多数枚のクリップ板を収納するこ
とができるように、平板状のクリップ板をカートリッジ
に収納させておき、このカートリッジからクリップ板を
抜き出すようにするとともに、この抜き出したクリップ
板をコ字状に折り曲げ、この後、先端部だけが閉じるよ
うに後部を上から少し潰し、この後、その先端部を開け
ながらシート束にクリップ板を挟み込ませてシート束を
クリップさせるクリップ装置が考えられる。このような
クリップ装置によれば、先端部を開けてシート束にクリ
ップ板を挟み込ませるので、シート束が厚くても十分な
クリップ力が得られることになる。
【0009】しかしながら、このようなクリップ装置で
は、先端部が閉じるようにクリップ板の後部を潰してい
るので、クリップしたクリップ板からシート束を抜く
と、クリップ板の先端部が閉じてしまう。このため、そ
のクリップ板に他のシート束を差込むことが難しく、再
使用することが困難であるという問題があった。
【0010】この発明、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、クリップ板を再使用する際に、シー
ト束の差し込みが簡単に行えるクリップ装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、請求項1の発明は、略平板状のクリップ
板を、両先端部が閉じるように且つ後部が膨らんだ状態
の二つ折りに折り曲げ、この後、その両先端部を開けて
この二つ折りのクリップ板にシート束を差し込んでこの
シート束をクリツプするクリップ装置であって、前記ク
リップ板の一方の先端部を折り曲げ方向と反対方向に反
らせることを特徴とする。
【0012】また、請求項2の発明は、略平板状のクリ
ップ板を、フォーミング体の移動により両先端部が閉じ
るように且つ後部が膨らんだ状態の二つ折りに折り曲
げ、この後、その両先端部を開けてこの二つ折りのクリ
ップ板にシート束を差し込んでこのシート束をクリツプ
するクリップ装置であって、前記フォーミング体の移動
のときに、前記クリップ板の一方の先端部を前記クリッ
プ板の折り曲げ方向と反対方向に反らせる端部折曲手段
を設けたことを特徴とする。
【0013】そして、請求項3の発明は、前記端部折曲
手段は、前記クリップ板の一方の先端部に当接する当接
部を備え、前記フォーミング体の移動した際に、前記ク
リップ板の一方の先端部を前記クリップ板の折り曲げ方
向と反対方向に反らせることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わるクリップ
装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】図1〜図8において、10はシート束をク
リップするクリップ装置であり、このクリップ装置10
は装置本体11を備え、この装置本体11にはカートリ
ッジ200が着脱自在に装着されている。
【0016】装置本体11のハウジング12には、カー
トリッジ200に収納された略平板状のクリップ板23
1(図32参照)を所定位置へ送り出す送出機構30
と、クリップ板231を所定形状に折り曲げるフォーミ
ング機構60と、シート束Tを押さえる押え機構90
と、折り曲げられたクリップ板の先端部を広げてその先
端部にシート束Tを差し込むための拡開機構110(図
28参照)と、送出機構30およびフォーミング機構6
0を駆動させる駆動機構170とが設けられている。
【0017】[ハウジング]ハウジング12には、図9
に示すように、カートリッジ200を載置するテーブル
13が設けられており、このテーブル13の上面には係
合溝13Aが形成されている。また、テーブル13に
は、側壁15,16が形成され、側壁15と側壁16と
の間には、駆動機構170が設けられている駆動室25
が形成され、側壁15から所定間隔を隔てた側板515
に電動モータ171(図2参照)が取り付けられてい
る。また、テーブル13の前側の下面には、前後方向に
所定間隔を隔てた一対の保持壁部17,17が形成され
ている。
【0018】また、テーブル13の左端側(図5におい
て)には上方に突出した側壁18が形成され、側壁18
と側壁16の上部との間に後述するフォーミング機構6
0のフォーミング体70を収納したフォーミング室26
が形成されている。このフォーミング室26の前面は開
口され、側壁16と側壁18との間の前側に中間壁14
が形成されている。
【0019】テーブル13の上面13Aの前端側には前
壁22が形成され、前壁22の裏面には、後述するスラ
イダ130と対向する面22Aと、後述する送出機構3
0の送爪153(図15参照)を押し出すための突出部
23とが形成されている。この突出部23には、左右方
向(図5において)に延びた溝23Aと、この溝23A
を上下から挟む位置に且つ左右方向に延びた突起部23
B,23Bとが形成されている。突起部23B,23B
の一端には傾斜面23b(図15参照)が形成されてい
る。また、前壁22の裏面側の上下には、後方へ突出す
るとともに左右方向へ延びた突出部22T,22Tが形
成され、この突出部22T,22Tには左右方向(図6
において紙面と直交する方向)に延びたガイド溝22
g,22gが形成されている。
【0020】ハウジング12の前面側には、互いに所定
間隔を隔てた支持台300,301が形成され、この支
持台300,301には、図9に示すように、シート束
Tを載置するシートテーブル310,320が互いに所
定間隔を隔てて取り付けられている。シートテーブル3
10,320のテーブル板311,321と支持台30
0,301との間には、図10に示すように、所定の空
間が形成され、テーブル板311,321の下面には軸
部312,322と係止突起313,323とが形成さ
れている。また、テーブル板311,321の上面は面
一となっている。
【0021】[送出機構]送出機構30は、図11乃至
図13に示すように、軸J1に回動自在に取り付けられ
た第1,第2リンク部材31,32と、この第1,第2
リンク部材31,32によって左右方向へ往復移動され
るスライダ130等とから構成されている。軸J1はテ
ーブル13の下面に形成された一対の保持壁部17,1
7に設けられている。
【0022】〔第1,第2リンク部材〕第1リンク部材
31は、図13に示すように、先端部31bがカム溝1
83に挿入されているアーム部31Aを有する軸部33
を有している。そして、駆動カム180の回転によりア
ーム部31Aの先端部31bがカム溝183によって上
下動することにより、第1リンク部材31が軸J1を中
心に矢印P1に示す方向に回動する。
【0023】第2リンク部材32は、第1リンク部材3
1の軸部34に回動自在に嵌入した筒部35と、この筒
部35から上方に延びたアーム部36とから構成されて
いる。そして、第1リンク部材31は第2リンク部材3
2に対して相対的に所定量だけ回転可能となっている。
第2リンク部材32の筒部35の外側には、図12に示
すようにコイルスプリング37が装着され、このコイル
スプリング37によって、第2リンク部材32が第1リ
ンク部材31とともに同方向に回動するとともに、第2
リンク部材32の回動が停止されると第1リンク部材3
1のみが第2リンク部材32に対して所定量だけ相対的
に回動できるようになっている。
【0024】そして、第2リンク部材32の回動により
アーム部36が軸J1回りにP2方向に回動してスライダ
130を図11に示す左右方向へ往復移動させるもので
ある。
【0025】〔スライダ〕スライダ130は、図14お
よび図16に示すように、スライダ板131と、スライ
ダ板131に取り付けられた送爪板150およびアンビ
ル板160とから構成されている。
【0026】スライダ板131の前面131Aには、所
定間隔を隔てた一対の突起132,132が設けられて
おり、この突起132,132間には第2リンク部材3
2の係止突起36Aが挿入されている。また、スライダ
板131の前面131Aには、凹部133が形成され、
この凹部133にはスプリング用の孔133Aが形成さ
れ、スライダ板131の先端にはスリット状の一対の切
欠134,134が形成されている。また、スライド板
131の孔133Aの隣接位置には、上下方向に延びた
溝133Bが形成されている。
【0027】スライド板131の後面(裏面)131B
は、後述するカートリッジ200の凹部213内に入り
込むようになっており、この後面131Bには左右に延
びた幅広の凹部135が形成されている。また、スライ
ド板131の上下には左右方向に延びた突条部136,
136が形成され、この突条部136,136がハウジ
ング12の前壁22のガイド溝22g,22gに係合
し、スライド板131がガイド溝22g,22gに沿っ
て移動するものである。
【0028】凹部133内には、図14に示すように、
送爪板150が取り付けられており、送爪板150は、
基板部151の左端側から上下に延びたL字形の2つの
アーム板部152,152と、このアーム板部152,
152の先端部に裏面側へ突出して形成された送爪15
3,153と、基板部151の左端に送爪153の突出
方向へ傾斜して形成された傾斜板部154とを有してい
る。
【0029】送爪153,153はスライド板131の
切欠134,134に挿入され、基板部151の右端部
がネジN1によって固定されている。そして、傾斜板部
154の先端部は、スライダ板131の溝133Bに入
るとともに、傾斜板部154はハウジング12の前壁2
2の突起部23B,23Bの右側(図15において)の
位置に位置している。
【0030】スライド板131の凹部135には、アン
ビル板160がネジN2によって取り付けられており
(図15参照)、アンビル板160の棒状のアンビル部
161がスライダ板131の先端から左方向へ突出して
いる(図14参照)。アンビル部161はスライド板1
31の中心線131Oより少し上方に位置し、アンビル
部161の先端部161Aは上下方向の幅が狭くなって
おり、アンビル部161の断面形状は長方形状となって
いる。
【0031】スライド板131の孔133Aには、図1
5に示すように、スプリングS1が挿入されていて送爪
板150が前面側へ付勢され、送爪板150が右側(図
15において)へ行くほどスライド板131から浮いた
状態となっており、送爪153,153の先端部153
a,153aがアンビル板160の裏面より前面側へ引
き込んでいる。
【0032】スライダ130がホームポジションに位置
(図14および図15に示す位置)しているときは、送
爪153,153の先端部153a,153aがアンビ
ル板160の裏面より前面側へ引き込んでおり、後述す
るカートリッジ200の搬送路211にあるクリップ板
231に引っかからないようになっている。そして、ス
プリングS1が送爪153,153を搬送路211から
引き込めておく引込手段として機能する。
【0033】スライダ130がホームポジションから左
方へ少し移動すると、送爪板150の傾斜板部154が
ハウジング12の前壁22の突起部23B,23Bの傾
斜面23bに案内されて送爪板150の基板部151が
突起部23B,23Bに当接する。
【0034】すなわち、送爪板150の基板部151が
突起部23B,23Bに乗り上げる状態となり、これに
より送爪板150の左端側がスプリングS1の付勢力に
抗して後方(裏面側)へ移動し、送爪153,153の
先端部153a,153aが鎖線で示すようにアンビル
板160の裏面から搬送路211内へ突出する。
【0035】この突出により、送爪153,153の先
端部153a,153aが、カートリッジ200の搬送
路211内にあるクリップ板231に引っかかるように
なっている。そして、ハウジング12の前壁22の突起
部23B,23Bと送爪板150の傾斜板部154とで
送爪153,153を搬送路211へ突出させる突出手
段として機能する。
【0036】[フォーミング機構]フォーミング機構6
0は、図17乃至図21に示すように、駆動リンク61
と、フォーミング体70と、先端曲げガイド部材85
と、後ガイド板88とから構成されている。
【0037】〔駆動リンク〕駆動リンク61は、図21
に示すように、略L字形のアーム62と、このアーム6
2より長さが短かく且つアーム62に一体形成されたL
字形の補助板63とを有している。
【0038】この駆動リンク61はハウジング12の駆
動室25(図8参照)に設けられている。
【0039】補助板63は所定の間隔を隔ててアーム6
2と相対向している。このアーム62および補助板63
の中間部が駆動室25に設けた軸64に枢支されてお
り、この軸64回りに駆動リンク61が回動自在になっ
ている。
【0040】また、アーム62および補助板63の一端
には軸65が回動自在に設けられている。そして、アー
ム62と補助板63との間に後述する駆動カム180の
カム体190が入り込んでおり、このカム体190の周
面に上記軸65が当接している。 駆動リンク61は図
示しないスプリングにより軸65が常にカム体190の
周面に当接するように付勢されている。
【0041】アーム62の上端部62Aは、フォーミン
グ室26に進入するとともに、フォーミング体70のフ
ォーミングプレート71,72の間に入っており(図1
7参照)、その上端部62Aには長孔66が設けられて
いる。
【0042】〔フォーミング体〕フォーミング体70
は、図17に示すように、相対向した一対のフォーミン
グプレート71,72と、このフォーミングプレート7
1,72の間に設けられた加圧板73と、リンクプレー
ト74とから構成されている。
【0043】フォーミングプレート71,72の上下方
向の高さは、図8に示すように、クリップ板231の長
さより短く設定されており、フォーミングプレート7
1,72の上端部71a,72aは後述するカートリッ
ジ200のクリップ板231に設けた孔232の上辺近
傍位置(図32参照)に位置するように設定されてい
る。
【0044】フォーミングプレート71の先端部71A
の中間部には、図18に示すように、後方(右方向)へ
延びるとともに所定の幅(上下方向の幅)L1を有する
切欠75が形成され、この切欠75の右側端部には傾斜
面75A,75Bが形成されている。傾斜面75Aと傾
斜面75Bとは所定の角度をなして角75cを形成して
いる。また、切欠75の底面75Dと上面75Eは略水
平となっている。切欠75の幅L1はアンビル部161
の幅(上下方向の幅)にクリップ板231の肉厚の2倍
の厚さを加算した値にほぼ等しくなるように設定されて
いる。
【0045】フォーミングプレート71の先端部71A
には、切欠75を挟む位置に傾斜面77,78が形成さ
れ、傾斜面77は切欠75から上方へ行くにしたがって
前方へ突出するように傾斜している。傾斜面78は切欠
75から下方へ行くにしたがって前方へ突出するように
傾斜している。そして、傾斜面77の下端部77aは傾
斜面78の上端部78aより後方に位置している。
【0046】フォーミングプレート71の切欠75の下
方には、前後方向(図18において左右方向)に延びた
ガイド孔76が形成され、さらに、ガイド孔76の後方
であってガイド孔76より上方の位置に軸孔79が形成
されている。フォーミングプレート72もフォーミング
プレート71と全く同様に構成されているので、その説
明は省略する。
【0047】そして、フォーミングプレート71,72
のガイド孔76には後ガイド板88に設けた軸69が挿
入され、フォーミングプレート71,72の軸孔79に
は軸67が取り付けられている。この軸67は駆動リン
ク61のアーム62の長孔66に遊嵌しており、駆動リ
ンク61の回動によってフォーミング体70が前後方向
に移動するようになっている。そして、フォーミングプ
レート71,72と上記アンビル部161とでクリップ
板321に角部(折り目)を付けて折り曲げる折曲手段
が構成される。
【0048】加圧板73は、図20に示すように、先端
側の上部に傾斜面73aを有する突起73Aと、先端側
の下部に設けられた加圧部80とを有している。
【0049】加圧板73はフォーミングプレート71,
72間に軸73J回りに回動自在に設けられている。
【0050】突起73Aはフォーミングプレート71,
72から上方に突出している。
【0051】加圧部80は、後方側が上に上がっている
傾斜面80Aと、この傾斜面80Aの後端から下方へ突
出した突起部80Bとを有している。
【0052】突起80Bの両側が傾斜面80b,80c
となっている。また、加圧板73の後部には係止部73
Kが形成されている。
【0053】この加圧部80はフォーミング体70がホ
ームポジション位置にあるとき後ガイド板88の上面に
乗り上げている。
【0054】リンクプレート74は、フォーミングプレ
ート71,72の間に固定され、その先端の上部に形成
された傾斜面74Aを有し、この傾斜面74Aはフォー
ミングプレート71,72から上方へ突出している。
【0055】リンクプレート74には、捩りコイルバネ
81が取り付けられており、その一端81Aがリンクプ
レート74の突起74Tに係止され、その他端81Bが
加圧板73の係止部73Kに係止されて、加圧板73を
反時計回り(図20において)に付勢している。
【0056】〔先端曲げガイド部材〕先端曲げガイド部
材85は、ハウジング12のフォーミング室26の前側
の上部に取り付けられており、一対の側板部86,86
と、この側板部86,86間に設けた軸86Jと、この
軸86Jに回動自在に取り付けられたローラ87とを有
している。
【0057】側板部86,86の後側の下部に傾斜面8
6Aが形成され、この傾斜面86Aは後述するクリップ
板231の上先端部231a(図36参照)に当接する
ように形成され、側板部86,86間の距離はクリップ
板231の幅より小さく設定されている。ローラ87は
加圧板73の傾斜面73aに当接する高さ位置に取り付
けられている。
【0058】側板部86は後述するクリップ板231の
上先端部231aをクリップする方向と反対方向へ曲げ
る端部折曲手段として機能し、側板部86,86の後側
の下部に形成された傾斜面86Aはクリップ板231の
上先端部231aに当接する当接部である。ローラ87
は加圧板73の加圧部80を下方へ押し下げる加圧手段
として機能する。そして、ローラ87と加圧板73とで
コ字状に折り曲げられた後述するクリップ板231の後
部231h(図39参照)を前方へ押し出しながらつぶ
していく潰し手段として機能する。
【0059】〔後ガイド板〕後ガイド板88は、ハウジ
ング12の中間壁14と側壁16との間に取り付けらて
おり、後ガイド板88の上部がフォーミング体70のフ
ォーミングプレート71,72間に入っている。
【0060】[押え機構]押え機構(押え手段)90
は、図22乃至図25に示すように、第1押えリンク9
1と、第2押えリンク92と、押え部材93とを備えて
いる。
【0061】〔第1押えリンク〕第1押えリンク91は
ハウジング12の側壁16の外側に沿うとともに(図1
参照)、ハウジング12に設けた軸J2に回動可能に取
り付けられている。第1押えリンク91の後端部には内
側(図22において下方)へ突出した突出部95が形成
され、この突出部95がハウジング12の側壁16の凹
部20に入り込んでいる(図8参照)。
【0062】突出部95の先端には下方に突出した係止
片96が形成され、この係止片96がハウジング12の
フォーミング室26内に入っている。そして、係止片9
6の下部には後方にいくにしたがって上にいく傾斜面9
6Aが形成され、この傾斜面96Aとリンクプレート7
4の傾斜面74Aとが対向している(図20参照)。
【0063】第1押えリンク91はスプリングS2によ
って反時計方向(図25において)へ付勢されており、
係止片96がリンクプレート74の傾斜面74Aや上面
74Bに常に当接するようになっている。また、第1押
えリンク91の側方には係止部97が形成されている。
【0064】〔第2押えリンク〕第2押えリンク92
は、第1押えリンク91の外側面に当接している当接板
部98と、この当接板部98の先端に形成され押え部材
93を保持する保持部99と、この保持部99から後方
へ延びるとともに当接板部98と相対向したアーム板部
100とを有している。
【0065】当接板部98およびアーム板部100は、
軸J2に枢支され、第2押えリンク92は軸J2回りに回
動可能となっている。
【0066】第2押えリンク92の当接板部98には、
第1押えリンク91の係止部97に当接した当接片10
1が設けられており、この当接片101には係止部97
を貫通したネジN3が固定されている。そして、ネジN3
に装着したワッシャWと係止部97との間にスプリング
S3が介在され、このスプリングS3の付勢力によって第
1押えリンク91の係止部97と第2押えリンク92の
当接片101とが圧接されており、第1押えリンク91
は、第2押えリンク92とともに一体となって軸J2回
りに回動するようになっている。
【0067】また、第1押えリンク91は第2押えリン
ク92の回動が停止した際にもスプリングS3の付勢力
に抗しながら第2押えリンク92に対して相対回動する
ようになっている。
【0068】保持部99には、図27に示すように、凹
部102が形成され、この凹部102の底部102Aの
断面が下方に突出する円弧状に形成され、この底部10
2Aに前後方向に延びたスリット孔103が形成されて
いる。
【0069】〔押え部材〕押え部材93は、図26に示
すように、後面と底面が開口された筺体400と、この
筺体400に取り付けられたフック部材420とから構
成されている。
【0070】筺体400は、天板部401と、この天板
部401の両側から下方に延びた側壁部402,403
と、天板部401の中央部から上方に突出して上記スリ
ット孔103に挿入された支柱部404とを備えてお
り、この支柱部404の上部404aはスリット孔10
3から上方へ突出し、その上部404aには左右方向に
突出した突起405が設けられている。この突起405
により、押え部材93が保持部99の底部102Aに吊
るされた状態となっており、第2押えリンク92の回動
量に拘わりなく筺体400の底部が常に水平状態に保た
れるようになっている。
【0071】また、筺体400の側壁部402,403
の前端には、内側に突出した突出壁部404A,405
Aが形成され、この突出壁部404A,405A間には
間隙406が形成され、この間隙406の位置はフォー
ミング体70のフォーミングプレート71,72間と対
向するように設定されている。側壁部402,403お
よび突出壁部404A,405Aの下面にはゴムシート
407が貼着されており、突出壁部404A,405A
には間隙406を直交する方向に貫通した軸孔404
B,405Bが設けられている。また、突出壁部405
Aの前面には平坦面409Aを有する突出部409が形
成されている。
【0072】フック部材420は、一端(図26(A)
において右端)に下方に突出したフック部421と、他
端に折曲形成した係止部422と、他端側よりに設けら
れた軸孔423とを有している。
【0073】フック部421の後部には下方を向いた傾
斜面421Aが形成され、この傾斜面421Aの高さH
1は後述する折り曲げられたクリップ板231の上端部
231aの高さH2(図37(B)参照)より高く設定
されている。
【0074】そして、このフック部材420は、筺体4
00の突出壁部404A,405Aに設けた軸410に
枢支されて(図26参照)、回動可能に筺体400に取
り付けられている。フック部材420は捩りコイルバネ
430によって時計方向(図26において)に付勢され
ている。フック部材420の係止部422は、筺体40
0の突出部405の平坦面409Aに当接しており、フ
ック部材420は図26(A)に示す位置より時計方向
へ回動しないようになっている。
【0075】[拡開機構]拡開機構110は、図28に
示すように、ハウジング12の支持台300,301と
シートテーブル310,320との間の空間に配置され
た拡開部材111,112から構成されている。
【0076】拡開部材111,112(拡開手段)は、
シートテーブル310,320の軸部312,322に
枢支されて、軸部312,322回りに回動自在となっ
ている。
【0077】拡開部材111は、平板状の基板部113
と、この基板部113の一端(フォーミング体70側)
に基板部113より肉厚が厚く且つ基板部113の上面
より上方に突出したガイド基部114と、このガイド基
部114の側面であって且つ基板部113の上面より上
方となる位置に形成されたガイド突起(拡開手段)11
5とを有している。
【0078】ガイド突起115には、フォーミング体7
0側へいくほど下がっていくなだらかな傾斜面115A
と、ガイド突起115の底面115Bからフォーミング
体70へ向かって立ち上がっていく傾斜面115Cとが
形成されている。傾斜面115Cは傾斜面115Aより
短く且つ急な傾斜面となっている。
【0079】また、基板部113の側面であって且つガ
イド突起115より前方となる位置に突出部116が形
成され、この突出部116には前方にいくほどその突出
量が大きくなっていく傾斜面116Aが形成されてい
る。また、基板部113には凹部113Aが形成され、
この凹部113Aには突起113bが形成されている。
【0080】そして、突起113bにはスプリングS4
の一端が係止され、スプリングS4の他端がシートテー
ブル310の係止突起313に係止されていて、拡開部
材111は軸部312を中心にして時計方向に付勢され
ている(図28(A)参照)。また、拡開部材111は
図示しない係止部により図28に示す位置より時計方向
へ回動しないようになっている。
【0081】拡開部材112は、拡開部材111から所
定間隔を隔てた位置に配置されており、拡開部材111
と同様に構成されているので、その説明は省略する。
【0082】[駆動機構]駆動機構170は、駆動モー
タ171の駆動軸(図示せず)に設けた図示しない駆動
ギアと、図示しない減速ギア列と、駆動カム180とか
ら構成され、駆動カム180や駆動ギア,減速ギア列は
駆動室25に回転自在に配置されている。
【0083】駆動カム180は、図29に示すように、
円板状に形成されたカム板181と、このカム板181
の一側側に軸部186を介して一体に設けられたカム体
190とから構成されている。
【0084】カム板181の外周囲にはギア182が形
成され、このギア182には上記の減速ギア列が噛合さ
れていて、駆動カム180は駆動モータ171によって
駆動ギア,減速ギア列を介して回転していくようになっ
ている。
【0085】カム板181の他側面181Aには、環状
のカム溝183が形成され、このカム溝183は、回転
軸184の中心からの距離が小さくなっていく小径部1
83Aと、中心からの距離が一定な最小径部183B
と、その距離が大きくなっていく第1,第2大径部18
3C,183Dと、その距離が最大となっている最大径
部183Eとを有している。
【0086】カム体190は、回転軸184の中心から
の距離が最小となっている最小径部R1と、その距離が
徐々に大きくなっていく第1増大部R2と、その距離が
僅かに増加していく大径部R3と、その距離が急激に大
きくなっていく第2増大部R4と、その距離が最大とな
っている最大部R5と、その距離が急激に減少していく
減少部R6とを有している。
【0087】[カートリッジ]カートリッジ200は、
図30に示すように、略円形状の収納室202を形成し
た本体ケース203から構成され、本体ケース203は
上ケース204と下ケース205とから構成されてい
る。
【0088】下ケース205の底板206には、突起2
07が形成され、この突起207がハウジング12のテ
ーブル13の係合溝13Aに係合するようになってい
る。また、上ケース204の天板208には、突起20
9が形成され、ハウジング12に設けた係止突起210
に係合するようになっている。
【0089】本体ケース203内には収納室202と外
部とを連通する直線上の搬送路211が形成され、この
搬送路211を形成した側壁212には搬送路211を
露出する凹部213が形成されている。また、図31に
示すように、搬送路211を形成した側壁214の裏面
には逆止爪板220が取り付けられている。
【0090】逆止爪板220は、側壁214に設けた図
示しないスリット孔に挿入されている逆止爪222が設
けられており、この逆止爪222の先端部222aが搬
送路211内に突出している。この逆止爪222の先端
部222aは、逆止爪板220の弾性力によって搬送路
211から退避できるようになっていて、クリップ板2
31の送りに支障を来さないようになっている。
【0091】カートリッジ200の収納室202には図
32に示す連結クリップ板230が収納されている。こ
の連結クリップ板230は、複数のクリップ板231を
帯状のテープ240A,240Bに接着して連結し、こ
れをロール状に巻いたものである。
【0092】クリップ板231の一端側(図32におい
て上側)には三角形状の孔232が形成され、孔232
の位置からクリップ板231の上先端部231a(一方
の先端部)が曲がり易いようになっている。また、テー
プ240は上下方向(図32において)に配向性をもっ
ており、テープ240A,240Bがクリップ板231
とクリップ板231との間から上下方向に切断されてい
くようになっている。
【0093】[動作]次に、上記のように構成されるク
リップ装置の動作について説明する。
【0094】先ず、カートリッジ200の底板206の
突起207を装置本体11のテーブル13の係合溝13
Aに係合させて、カートリッジ200を装置本体11に
装着させる。カートリッジ200の装着により、カート
リッジ200の搬送路211内にある先頭のクリップ板
231は、図14の二点鎖線で示す位置に位置する。
【0095】駆動モータ171が駆動される前では、駆
動カム180は図8に示す初期位置にあり、スライダ1
30およびフォーミング体70は、図8,図11,図1
4,図15,図18〜図20および図33に示すホーム
ポジションにある。
【0096】そして、ハウジング12のシートテーブル
310,320にシート束Tを載置する。
【0097】この状態から駆動モータ171が駆動され
ると、図示しない減速ギア列等を介して駆動カム180
が反時計方向(図8において)へ回転していく。この駆
動カム180の回転により、第1リンク部材31のアー
ム部31Aの先端部31bがカム溝183の最大径部1
83Eから小径部183Aへ入っていき、第1リンク部
材31のアーム部31Aは図11において反時計方向
(図13において時計方向)へ回動していく。このアー
ム部31Aの回動とともに第2リンク部材32のアーム
部36が同方向へ回動していき、このアーム部36の回
動とともにスライダ130が左方向(図11,図14,
図15において)へ移動していく。
【0098】スライダ130が左方向へ移動していく
と、送爪板150の傾斜板部154がハウジング12の
前壁22の突起部23B,23Bの傾斜面23bに案内
されて送爪板150の基板部151が突起部23B,2
3Bに当接していき(図15参照)、送爪板150の左
端側がスプリングS1の付勢力に抗して後方(裏面側)
へ移動し、送爪153,153の先端部153a,15
3aが鎖線で示すようにアンビル板160の裏面から突
出する。
【0099】そして、スライダ130がさらに左方向へ
移動することにより、送爪153,153の先端部15
3a,153aが、図12および図19に示すように、
カートリッジ200の搬送路211内にある先頭のクリ
ップ板231に引っかかり、スライダ130の移動とと
もにクリップ板231を左方向(図14および図30に
おいて)へ送り出していく。
【0100】クリップ板231がフォーミング体70の
真正面位置(図14において一点鎖線位置)に送られる
と、スライダ130のアンビル部131の先端部131
Aが側壁16の角穴16Hに挿入されるとともに、第1
リンク部材31のアーム部31Aの先端部31bが、カ
ム溝183の小径部183Aから最小径部183Bへ入
っていく。その先端部31bがカム溝183の最小径部
183B内を移動している間は、スライダ130は図3
4に示すようにクリップ板231をフォーミング体70
の真正面位置に送った位置に停止している。なお、クリ
ップ板231が図14に示す一点鎖線位置へ送られる
と、クリップ板231の背面は後ガイド板88に当接す
る。
【0101】他方、駆動カム180のカム体190は、
図34に示す位置から反時計方向へ回転していき、駆動
リンク61の軸65がカム体190の最小径部R1の周
面に摺接していく。軸65が最小径部R1の周面に摺接
しているときは、駆動リンク61は図示の位置に停止し
た状態にある。すなわち、クリップ板231が送り出さ
れている間は駆動リンク61は停止している。
【0102】そして、第1リンク部材31の先端部31
bがカム溝183の最小径部183Bへ入って、クリッ
プ板231がフォーミング体70の真正面位置に送られ
ると、図35に示すように、駆動リンク61の軸65が
カム体190の第1増大部R2の周面を摺接していき、
駆動カム180の回転とともに駆動リンク61が軸64
を中心にして反時計方向へ回動していく。
【0103】駆動リンク61が反時計方向へ回動してい
くと、フォーミング体70が前方(図34において左方
向)へ移動していき、フォーミングプレート71,72
の上下端部71a,72a,71b,72bがクリップ
板231の上下部を前方へ押し出していく。クリップ板
231の前面の中間部はアンビル部161により押さえ
られており、また、クリップ板231の上先端部231
aが先端曲げガイド部材85の側板部86,86の傾斜
面86A,86Aに当接していくので、その上先端部2
31aは図35に示すように折り曲げられていく。この
とき、テープ240A,240Bはクリップ板231,
231の間から上下方向に切断され始めていく(図32
参照)。
【0104】クリップ板231の上先端部231aには
孔232が形成されているので、その上先端部231a
は孔232の位置から簡単に折り曲がっていくことにな
る。
【0105】そして、駆動リンク61の軸65がカム体
190の第1増大部R2の周面をさらに摺接していく
と、駆動リンク61が反時計方向へさらに回動してフォ
ーミング体70がさらに前方へ移動していき、図36に
示すように、クリップ板231の下部231Bがアンビ
ル部161とフォーミングプレート71,72の切欠7
5の底面75Dによって水平状態となるように折り曲げ
られていく。さらに、駆動リンク61が反時計方向へ回
動してフォーミング体70が前方へ移動していくと、図
37に示すように、アンビル部161とフォーミングプ
レート71,72の切欠75によって、クリップ板23
1の背面が後ガイド板88に当接していることにより、
クリップ板231はコ字状に折り曲げられていく。この
折り曲げにより、クリップ板231に角部231d,2
31eが形成され、折り目が付けられた状態になる。
【0106】この状態から、さらに、駆動リンク61の
軸65がカム体190の第1増大部R2の周面をさらに
摺接していくと、駆動リンク61が反時計方向へさらに
回動してフォーミング体70がさらに前方へ移動して、
フォーミングプレート71,72によりコ字状に折り曲
げられたクリップ板231は図38に示す位置へ送り出
される。そして、フォーミング体70の加圧板73の傾
斜面73aが先端曲げガイド部材85のローラ87に当
接する。
【0107】他方、カム体190が図37に示す位置か
ら図38に示す位置へ回転していくとき、第1リンク部
材31のアーム部31Aの先端部31bがカム溝183
の第1大径部183Cに入っていき、スライダ130が
元の位置であるホームポジションへ移動していく。駆動
リンク61の軸65がカム体190の大径部R3の周面
を摺接していくと、フォーミング体70は少しづつ前進
していき、図39に示すように、加圧板73の傾斜面7
3aがローラ87に当接していることにより、加圧板7
3はフォーミング体70の前進とともに反時計方向へ回
動していく。この回動により加圧板73は、コ字状に折
り曲げられたクリップ板231の後部231hを少しづ
つ押しつぶしていく。
【0108】この期間に、第1リンク部材31のアーム
部31Aの先端部31bがカム溝183の第2大径部1
83Dを通って最大径部183Eに入っていき、スライ
ダ130がホームポジションへ戻る。
【0109】すなわち、スライダ130がホームポジシ
ョンへ戻るとき、フォーミング体70の前進は僅かなの
で、フォーミング体70がアンビル部161を押さえ付
けてしまうことが防止され、スライダ130は確実にホ
ームポジションへ戻ることができることになる。
【0110】ところで、駆動リンク61の軸65がカム
体190の大径部R3の周面を摺接していくと、図38
に示す状態から図40に示す状態へと駆動リンク61が
反時計方向へ回動してフォーミング体70がさらに前方
へ移動していく。このフォーミング体70が図39に示
す位置から前方へ移動していくと、加圧板73の傾斜面
73aが先端曲げガイド部材85のローラ87に当接し
ているので、図41に示すように、加圧板73はフォー
ミング体70の前進とともに軸73Jを中心にして反時
計方向へ回動していき、加圧板73の加圧部80は前進
しながら下降していくことになる。
【0111】このため、加圧部80の傾斜面80Aおよ
び突起部80Bがクリップ板231の後部231hを前
へ押し出しながらつぶしていくことになる。この結果、
クリップ板231の下部231Bの下先端部231bが
フォーミングプレート71,72の切欠75の底面75
Dから浮き上がらずに、クリップ板231の後部231
hがつぶされていき、クリップ板231の後部231h
がく字状(図41において逆く字状)に折り曲げられて
いく。そして、クリップ板231は、上先端部231a
と下部231Bとが閉じた状態となるとともに後部が膨
らんだ状態の二つ折りに折り曲げられることになる。
【0112】一方、駆動リンク61の軸65がカム体1
90の第1増大部R2の周面を摺接していくと、図20
に示す第1押えリンク91の係止片96の傾斜面96A
がフォーミング体70のリンクプレート74の傾斜面7
4Aに当接していき、第1押えリンク91とともに第2
押えリンク92が軸J2を中心にして反時計方向(図2
0において)へ回動していく。そして、図38に示すよ
うに、駆動リンク61の軸65がカム体190の大径部
R3の周面を摺接していくと、図42および図43に示
すように、第1押えリンク91の係止片96の傾斜面9
6Aがリンクプレート74の上面74Bに乗り上がると
ともに、第1押えリンク91とともに第2押えリンク9
2がさらに反時計方向へ回動して、押え部材93がシー
ト束T上に載置される。この押え部材93によりシート
束Tが押さえられる。
【0113】押え部材93は、第2押えリンク92の保
持部99に吊るされた状態となっているとともにスリッ
ト孔103に沿って移動自在となっているので、シート
束Tの厚さに拘わりなく、押え部材93の底面全体がシ
ート束T上に当接する。
【0114】また、第1押えリンク91は、第2押えリ
ンク92に対して相対回動することができるので、シー
ト束Tの厚さに拘わりなくフォーミング体70は前進し
ていくことができ、駆動カム180の回転に支障を来し
てしまうことはない。
【0115】駆動リンク61の軸65が、カム体190
の第2増大部R4の周面を摺接していくと、図44に示
すように、先端曲げガイド部材85のローラ87が加圧
板73の傾斜面73aから外れて、加圧板73の加圧部
80によるクリップ板321の押しつぶしが解除される
とともに、フォーミング体70によって折り曲げられた
クリップ板321が図45に示す位置へ送られる。
【0116】そして、図46に示すように、駆動リンク
61の軸65が、カム体190の第2増大部R4をさら
に摺接していくと、さらにフォーミング体70とともに
クリップ板321が前方へ送り出されていき、クリップ
板231の下部231Bの下先端部231bが、拡開部
材111,112のガイド突起115,119の傾斜面
115C,119Cに案内されて、ガイド突起115,
119の下側(底面115B,119B)へ入り込んで
いく。他方、クリップ板231の上部231Aはガイド
突起115,119の傾斜面115A,119Aに案内
されて、クリップ板231の上部231Aがガイド突起
115,119の上側を摺接していくことになり、図4
7に示すように、ガイド突起115,119がクリップ
板231の上部231Aと下部231Bとの間に入り込
んでいく。
【0117】このため、図47(B)に示すように、ク
リップ板231の上部231Aの上先端部231aと下
部231Bの下先端部231bとが開いていく。
【0118】駆動リンク61の軸65が、図48に示す
ように、カム体190の最大部R5の周面に達するま
で、クリップ板231は上下先端部231a,231b
が開いた状態でフォーミング体70とともに前方へさら
に送り出されていき、シート束Tがクリップ板231の
上部231Aおよび下部231Bとの間に差し込まれて
いく。
【0119】一方、フォーミング体70とともにクリッ
プ板231が図47に示す状態からさらに前進していく
と、フォーミング体70の先端部(フォーミングプレー
ト71,72の先端部71A,72Aの上部が押え部材
93の筺体400内に入り込んでいくとともに、図49
に示すように、フォーミングプレート71,72の側面
に拡開部材111,112の突出部116,120が当
接していくので、拡開部材111,112は矢印方向に
回動して開いていく。つまり、図50に示すように、シ
ート束Tがクリップ板231の上部231Aおよび下部
231Bとの間に差し込まれながら拡開部材111,1
12は開いていく。
【0120】拡開部材111,112が開いていくこと
により、ガイド突起115,119がクリップ板231
の上部231Aと下部231Bとの間から抜けていき、
クリップ板231はシート束Tをクリップする。
【0121】また、図48に示すように、フォーミング
体70の先端部の上部が押え部材93の筺体400内に
入り込んでいった際に、クリップ板231の上先端部2
31aがフック部材420の傾斜面421Aに当接して
フック部材420は反時計方向へ回動していく。そし
て、図51に示すように駆動リンク61の軸65が、カ
ム体190の最大部R5の周面に摺接していくと、図5
2に示すように、フック部材420はクリップ板231
の上先端部231aを乗り越えて、フック部材420の
フック部421がクリップ板231の孔232に係合す
る。
【0122】そして、駆動カム180の回転により駆動
リンク61の軸65がカム体190の減少部R6の周面
を摺接し始めると、フォーミング体70は図51に示す
位置から後方(右方向)へ退避していく。このとき、フ
ック部材420のフック部421がクリップ板231の
孔232に係合しているので、シート束Tをクリップし
たクリップ板231がフォーミング体70の退避ととも
に外れてしまうことが防止される。
【0123】駆動カム180がさらに回転して駆動リン
ク61の軸65が、カム体190の減少部R6の周面を
さらに摺接していき、その軸65がカム体190の最小
径部R1近傍に達すると、フォーミング体70がホーム
ポジションに戻る。他方、フォーミング体70がホーム
ポジションに戻る途中で、第1押えリンク91の係止片
96の傾斜面96Aがフォーミング体70のリンクプレ
ート74の傾斜面74Aに当接していくので、第1押え
リンク91とともに第2押えリンク92が軸J2を中心
にして時計方向(図27において)へ回動していき、押
え部材93がホームポジションへ戻る(図8参照)。そ
して、駆動モータ171の駆動が停止される。
【0124】ところで、平板状のクリップ板231をコ
字状に折り曲げた後、このクリップ板231の上下先端
部231a,231bとを閉じさせるとともに後部23
1hを膨らんだ状態の二つ折りに折り曲げ、この後、そ
の上下先端部231a,231bを開けてこのクリップ
板231にシート束Tを差し込んでこのシート束Tをク
リップするものであるから、シート束Tの厚さに拘わり
なく所定以上のクリップ力でクリップすることができ
る。
【0125】この実施形態では、シート束Tをクリップ
したクリップ板231は、図50(B)に示すように、
上先端部231aが折り曲がっているので、その上先端
部231aに指をかける等により、シート束Tからクリ
ップ板231を簡単に取り外すことができ、このクリッ
プ板231を再度クリップとして使用することができ
る。再度使用する際には、クリップ板231の下先端部
231bと上先端部231aとの間にシート束を差し込
めばシート束をクリップすることができ、クリップ板2
31を何回でも使用することができる。また、クリップ
板231の上先端部231aが折り曲がっているので、
下先端部231bと上先端部231aとの間にシート束
を簡単に差し込むことができる。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、クリップ板を再使用する際に、シート束の差し込み
が簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるクリップ装置を示した平面図
である。
【図2】図1のクリップ装置の正面図である。
【図3】図1のクリップ装置の右側面図である。
【図4】図1のクリップ装置の左側面図である。
【図5】装置本体のハウジングを示した背面図である。
【図6】ハウジングの断面図である。
【図7】ハウジングの断面図である。
【図8】駆動機構およびフォーミング機構を示した説明
図である。
【図9】シートテーブルの取り付け状態を示した平面図
である。
【図10】シートテーブルの取り付け状態を示した断面
図である。
【図11】送出機構の構成を示した説明図である。
【図12】駆動カムとリンク部材との関係を示した説明
図である。
【図13】リンク部材の回動方向を示した説明図であ
る。
【図14】スライダの構成を示した説明図である。
【図15】スライダの構成を示した断面図である。
【図16】(A)図15のスライダのスライド板の構成
を示した正面図である。 (B)スライド板を示した右側面図である。 (C)スライド板の断面図である。
【図17】フォーミング体の構成を示した斜視図であ
る。
【図18】駆動リンクとカム体とフォーミング体との関
係を示した説明図である。
【図19】駆動リンクとカム溝とフォーミング体との関
係を示した説明図である。
【図20】フォーミング体がホームポジションにいると
きの状態を示した説明図である。
【図21】(A)駆動リンクの構成を示した側面図であ
る。 (B)駆動リンクの構成を示した正面図である。
【図22】押え機構の構成を示した平面図である。
【図23】押え機構の構成を示した側面図である。
【図24】押え機構の構成を示した正面図である。
【図25】押え機構の構成を示した側面図である。
【図26】(A)押え部材を示した縦断面図である。 (B)押え部材を示した横断面図である。 (C)押え部材を示した平断面図である。
【図27】フォーミング体と押え機構とクリップ板との
関係を示した説明図である。
【図28】(A)クリップ機構を示した平断面図であ
る。 (B)クリップ機構を示した縦断面図である。
【図29】(A)駆動カムを示した左側面図である。 (B)駆動カムを示した正面図である。 (C)駆動カムを示した右側面図である。
【図30】(A)カートリッジを示した平面図である。 (B)カートリッジを示した正面図である。
【図31】スライダとカートリッジとの関係を示した説
明図である。
【図32】連結したクリップ板を示した斜視図である。
【図33】フォーミング体とスライダとホームポジショ
ンにあるときのクリップ板の位置関係を示した斜視図で
ある。
【図34】ホームポジションにあるフォーミング体と、
スライダによって送られたクリップ板との位置関係を示
した説明図である。
【図35】クリップ板が少し折り曲げられた状態を示し
た説明図である。
【図36】図34に示すクリップ板がさらに折り曲げら
れた状態を示した説明図である。
【図37】(A)クリップ板がコ字状に折り曲げられた
状態を示した説明図である。 (B)クリップ板がコ字状に折り曲げられた状態の拡大
図である。
【図38】コ字状に折り曲げられクリップ板が前方へ送
られた状態を示した説明図である。
【図39】加圧板の傾斜面がローラに当接した状態を示
した説明図である。
【図40】コ字状に折り曲げられクリップ板が図38に
示す位置から少し前方へ送られた状態を示した説明図で
ある。
【図41】加圧板によってクリップ板がつぶされていく
状態を示した説明図である。
【図42】押え機構の押え部材によってシート束を押さ
える状態を示した断面図である。
【図43】押え機構の押え部材によってシート束を押さ
える状態を示した説明図である。
【図44】加圧板によるクリップ板のつぶしが解除され
る位置へクリップ板が送られた状態を示した説明図であ
る。
【図45】(A)図44に示すクリップ板とガイド部材
との位置関係を示した平面図である。 (B)図44に示すクリップ板とガイド部材との位置関
係を示した側面図である。
【図46】図44に示す位置からさらにクリップ板が前
方へ送り出された状態を示した説明図である。
【図47】(A)ガイド突起がクリップ板の上部と下部
との間に入った状態を示した平面図である。 (B)ガイド突起がクリップ板の上部と下部との間に入
った状態を示した平面図である。
【図48】フック部材が回動した状態を示した説明図で
ある。
【図49】ガイド部材が開いた状態を示した説明図であ
る。
【図50】(A)クリップ部材がクリップした状態を示
した平面図である。 (B)クリップ部材がクリップした状態を示した側面図
である。
【図51】カム体と駆動リンクとの関係を示した側面図
である。
【図52】フック部材がクリップ板の孔に係合する状態
を示した説明図である。
【図53】従来のクリップ機を示した断面図である。
【図54】従来のクリップ機の概略構成を示した断面図
である。
【図55】図54に示す金具および押棒を示した説明図
である。
【符号の説明】 70…フォーミング体 86…端部折曲手段 231…クリップ板 231a…一方の先端部(上先端部) 231b…他方の先端部(下先端部) 231h…後部 T…シート束

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略平板状のクリップ板を、両先端部が閉じ
    るように且つ後部が膨らんだ状態の二つ折りに折り曲
    げ、この後、その両先端部を開けてこの二つ折りのクリ
    ップ板にシート束を差し込んでこのシート束をクリツプ
    するクリップ装置であって、 前記クリップ板の一方の先端部を折り曲げ方向と反対方
    向に反らせることを特徴とするクリップ装置。
  2. 【請求項2】略平板状のクリップ板を、フォーミング体
    の移動により両先端部が閉じるように且つ後部が膨らん
    だ状態の二つ折りに折り曲げ、この後、その両先端部を
    開けてこの二つ折りのクリップ板にシート束を差し込ん
    でこのシート束をクリツプするクリップ装置であって、 前記フォーミング体の移動のときに、前記クリップ板の
    一方の先端部を前記クリップ板の折り曲げ方向と反対方
    向に反らせる端部折曲手段を設けたことを特徴とするク
    リップ装置。
  3. 【請求項3】前記端部折曲手段は、前記クリップ板の一
    方の先端部に当接する当接部を備え、前記フォーミング
    体の移動の際に、前記クリップ板の一方の先端部を前記
    クリップ板の折り曲げ方向と反対方向に反らせることを
    特徴とする請求項2のクリップ装置。
JP23478297A 1997-08-29 1997-08-29 クリップ装置 Pending JPH1134532A (ja)

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