JPH11344686A - 偏波無依存型光アイソレータ - Google Patents

偏波無依存型光アイソレータ

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JPH11344686A
JPH11344686A JP15442098A JP15442098A JPH11344686A JP H11344686 A JPH11344686 A JP H11344686A JP 15442098 A JP15442098 A JP 15442098A JP 15442098 A JP15442098 A JP 15442098A JP H11344686 A JPH11344686 A JP H11344686A
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JP
Japan
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polarization
optical isolator
wave plate
faraday rotator
light
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Application number
JP15442098A
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English (en)
Inventor
Shin Sugiyama
慎 杉山
Toshihiko Riyuuo
俊彦 流王
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】挿入損失が少なく、消光性能が優れ、量産性が
あり小型で安価な偏波無依存型光アイソレータを提供す
る。 【解決手段】偏波無依存型光アイソレータは、ファラデ
ー回転子3の一面の一部分に第一の1/2波長板1が重
ね合わされ、ファラデー回転子3の別な面であって第一
の1/2波長板1が重ね合わされていない部分に第二の
1/2波長板2が重ね合わされた偏波無依存型光アイソ
レータであり、ファラデー回転子3の回転角がπ/4で
あり、第一の1/2波長板1および第二の1/2波長板
2がともにリチウムタンタレートからなる複屈折結晶で
あり、第一の1/2波長板1の遅相軸と第二の1/2波
長板2の遅相軸とのなす角がπ/4である。この光アイ
ソレータは、コヒーレントな平行光を光の干渉作用によ
り順方向には透過するが、逆方向には遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システムの
なかに組み込まれる光アイソレータであって、小型で高
性能な偏波無依存型光アイソレータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光通信システムのなかに組み込まれる光
学部品として、光を伝送の順方向には通すが、逆方向に
は通さない光アイソレータがあり、偏波依存型と偏波無
依存型のものが知られている。偏波依存型光アイソレー
タは、特定な偏波面を持つ偏光だけが順方向に透過し、
その反射光となって戻る逆方向の光は偏光の性質を利用
して遮断するものであるから、光アイソレータとしての
本来の機能である消光性能は優れているが、光源が偏光
でない順方向の透過率(挿入損失)は悪くなる。これに
対し偏波無依存型光アイソレータは、偏波面には影響さ
れることなく凡ゆる偏光成分の光を順方向に透過させ、
逆方向の光は入射面に結像させない構造であるから、挿
入損失は少ない。
【0003】従来、挿入損失の改善を重視する見地から
偏波無依存型光アイソレータが主に開発されてきた。例
えば特公昭61−58809号公報には、2つのくさび
形複屈折結晶板の間にファラデー回転子を配置した偏波
無依存型光アイソレータが開示されている。
【0004】一方、1997年電子情報通信学会総合大
会C−3−98において、新構造の偏波無依存型光アイ
ソレータが発表された。その偏波無依存型光アイソレー
タは、シングルモード光ファイバーから出射した光をレ
ンズでコリメートし半分に分け、それぞれの光を45゜
ファラデー回転子とλ/2板に上側と下側で順番を変え
て透過させる。光が右に進む方向(順方向)をz軸、z
軸に垂直な面内で紙面に垂直な方向をx軸、水平な方向
をy軸とすると、x軸からのλ/2板のslow軸角度を上
側は22.5゜、下側は−22.5゜にしてある。順方
向の光は、上側では45゜ファラデー回転子→1/2波
長板の順に、下側では1/2波長板→45゜ファラデー
回転子の順に透過すると、レンズで光ファイバーに結像
されるとき上側と下側で干渉し強め合う。しかし逆方向
の光は、光ファイバーから出射し、レンズでコリメート
し、上側では1/2波長板→45゜ファラデー回転子の
順に、下側では45゜ファラデー回転子→1/2波長板
の順に透過させると、レンズで光ファイバーに結像され
るとき上側と下側で干渉し弱め合う。したがって、順方
向に進む光は透過するが逆方向には透過しないという光
アイソレータの機能を実現できる。
【0005】このような干渉の原理に基づく偏波無依存
型光アイソレータは、前記公報に開示されたようなサイ
ズが大きく加工が困難な形の複屈折結晶板を使用しない
ため、小型にでき、低廉化できる可能性を示唆してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の偏波無依存型光
アイソレータには、1/2波長板として水晶の素材が使
用されている。一方、通信として汎用されている波長λ
=1.55μmであるから、1/2波長板は0.775
±0.005μm程度のリターデーション精度を持たな
ければ干渉作用が不十分となってしまう。これを水晶の
1/2波長板にあてはめると、水晶の常光線と異常光線
の屈折率差は0.0147であるから、厚さd
(0.775±0.005)/0.0147=52.7
μm±0.34μmの加工精度に仕上げる必要がある。
1/2波長板は研磨加工で仕上げられているが、水晶を
このように薄くしかも僅かな許容誤差範囲内に歩留り良
く仕上げるのは困難である。
【0007】本発明はこのような問題点を解消するため
なされたもので、挿入損失が少なく、光アイソレータと
しての本来の機能である消光性能が優れ、量産性があり
小型で安価な偏波無依存型光アイソレータを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明の偏波無依存型光アイソレータは、
実施例に対応する図1に示すとおり、ファラデー回転子
3の一面の一部分に第一の1/2波長板1が重ね合わさ
れ、ファラデー回転子3の別な面であって第一の1/2
波長板1が重ね合わされていない部分に第二の1/2波
長板2が重ね合わされた偏波無依存型光アイソレータで
あり、ファラデー回転子3の回転角がπ/4であり、第
一の1/2波長板1および第二の1/2波長板2がとも
にリチウムタンタレートからなる複屈折結晶であり、第
一の1/2波長板1の遅相軸θ(図3参照)と第二の
1/2波長板2の遅相軸θとのなす角θ+θがπ
/4であることを特徴とする。
【0009】この偏波無依存型光アイソレータに1/2
波長板として使用されるリチウムタンタレートは、常光
線と異常光線の屈折率差△=0.0037である。これ
を通信に汎用の波長λ=1.55μmで1/2波長板が
十分な干渉性を持つリターデーション精度(0.775
±0.005μm)について適用すると、厚さd=
(0.775±0.005)/0.0037=209μ
m±1.3μmに仕上げることになる。この厚さおよび
許容誤差は、前記した水晶の場合の厚さおよび許容誤差
(d=52.7μm±0.34μm)の約4倍程度あ
る。この程度の加工精度は現今の加工技術からしてさほ
ど困難ではない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を詳細に説
明する。本発明を適用する偏波無依存型光アイソレータ
の好ましい実施例の構成が図1に示してある。
【0011】図1に示す偏波無依存型光アイソレータ
は、正方形のファラデー回転子3のA側下半分には長方
形の1/2波長板2が貼り付けられ、同じくB側上半分
には長方形の1/2波長板1が貼り付けられている。こ
のように一体となっている1/2波長板2、ファラデー
回転子3、1/2波長板1は円筒磁石4の内部に配置さ
れる。
【0012】1/2波長板1および2はリチウムタンタ
レートの複屈折結晶からなる。1/2波長板1の遅相軸
(結晶軸)は長辺に対して時計回り方向に角度θ=1
/8π(22.5°)傾き、1/2波長板2の遅相軸は
長辺に対して反時計回り方向に角度θ=1/8π(2
2.5°)傾き、したがって1/2波長板1の遅相軸と
1/2波長板2の遅相軸とのなす角θ+θはπ/4
(45°)である。ファラデー回転子3は、テルビウム
−ビスマス系のガーネットまたはビスマス置換型鉄ガー
ネットからなり、円筒磁石4の磁界により、透過光の偏
光面を時計回り方向にπ/4(=45°)回転させる長
さになっている。
【0013】この偏波無依存型光アイソレータは、図2
に示すとおり、シングルモード光ファイバー7を焦点に
合わせたコリメータレンズ5とシングルモード光ファイ
バー8を焦点に合わせたコリメータレンズ6の中間に配
置されて使用される。図示のA→Bが順方向、B→Aは
逆方向である。順方向の光透過では、光ファイバー7が
レーザー(不図示)に繋がれ、光ファイバー8が光検出
器(不図示)に繋がれる。逆方向の光透過では、光ファ
イバー8がレーザーに繋がれ、光ファイバー7が光検出
器に繋がれる。
【0014】このように配置された本発明の偏波無依存
型光アイソレータの動作を図3を用いて説明する。図3
は上側の図A→Bが順方向の光透過、下側の図B→Aが
逆方向の光透過を説明している。尚、図3のA→Bおよ
びB→Aにおいて、矢印で示されているファラデー回転
子3の回転方向(45°)、1/2波長板1の遅相軸方
向θ(22.5°)、1/2波長板2の遅相軸方向θ
(−22.5°)は、ともにAからB方向を視た向き
で描いてある。また、符号60〜70および80〜90
の円に囲まれた実線の矢印と点線の矢印は偏波面の方向
であり、順方向の光透過、逆方向の光透過に拘わらず、
AからB方向を視た向きで示している。
【0015】順方向(A→B)では、光ファイバー5か
ら出たコヒーレント光(偏波面方向60)がコリメータ
レンズ5で平行光に拡げられ、光アイソレータに全面に
入射する。光アイソレータの上半分に入射する光(偏波
面方向61)は先ずファラデー回転子3を透過して偏波
面が45°回転し偏波面方向63になる。その光が1/
2波長板1を透過するとき、偏波面は遅相軸方向θ
関して面対称の方向になり、実線の偏波面は−45°、
点線の偏波面は135°回転し、偏波面方向65とな
る。光アイソレータの下半分に入射する光(偏波面方向
62)は先ず1/2波長板2を透過し、そのとき偏波面
は遅相軸方向θに関して面対称の方向になり、実線の
偏波面は−45°、点線の偏波面は135°回転する
(偏波面方向64)。さらにファラデー回転子3を透過
して偏波面が45°回転し、偏波面方向66になる。し
たがって光アイソレータの上半分を順方向透過した平行
光の偏波面方向65と下半分を順方向透過した平行光の
偏波面方向66は同一の偏波面となっており、コリメー
タレンズ6で光ファイバー8の端面に集光され(偏波面
方向70)、干渉により強めあう。その結果、光ファイ
バー7から出たコヒーレント光(偏波面方向60)は光
アイソレータの存在により殆ど弱められることなく、偏
波面方向は変わるがコヒーレント光(偏波面方向60)
のまま光ファイバー8に入射してゆく。
【0016】逆方向(B→A)の透過では、光ファイバ
ー8からの光(偏波面方向80)がコリメータレンズ6
で平行光に拡げられ、光アイソレータに全面に入射す
る。光アイソレータの上半分に入射する光(偏波面方向
81)は1/2波長板1を透過し、そのとき偏波面は遅
相軸方向θに関して面対称の方向になり、実線の偏波
面は45°、点線の偏波面は−135°回転する(偏波
面方向83)。さらにファラデー回転子3を透過して偏
波面が45°回転し、偏波面方向85になる。光アイソ
レータの下半分に入射する光(偏波面方向82)は先ず
ファラデー回転子3を透過して偏波面が45°回転し、
偏波面方向84となる。その光が1/2波長板2を透過
するとき、偏波面は遅相軸方向θに関して面対称の方
向になり、実線の偏波面は−135°、点線の偏波面は
45°回転し、偏波面方向86となる。光アイソレータ
の上半分を逆方向に透過した平行光の偏波面方向85と
同じく下半分を逆方向透過した平行光の偏波面方向86
とを比較すると、実線の偏波面および点線の偏波面とも
逆向きになっている。そのため、この平行光をコリメー
タレンズ5で集光した光は、逆向き成分を持つ偏波面方
向90となっており、干渉により弱められる。したがっ
て光ファイバー8からの光は、この光アイソレータによ
り遮断され光ファイバー7に入射することがない。
【0017】本発明の偏波無依存型光アイソレータを以
下のとおり試作し、性能を測定した。リチウムタンタレ
ート単結晶ウェハを10mm角に切り出し、209μm
の厚さにし、表面を鏡面に仕上げ1/2波長板を得た。
一方の表面には対接着剤の無反射コート、他方の表面に
は対空気の無反射コートを施した。その後さらに1×2
mm角に切断した。ファラデー回転子として、テルビウ
ム−ビスマス系のガーネットを液相エピタキシャル法に
よって成長させた単結晶膜を2mm角に切断して表面を
鏡面に仕上げた。その両表面に各々対接着剤と対空気の
無反射コートを行った。このファラデー回転子の片面一
方に寄せて1/2波長板を貼り合わせ、ファラデー回転
子のもう一方の面であって前記の1/2波長板が貼り合
わされていない方に寄せてもう1枚の1/2波長板を貼
り合わせた。これをSmCoの円筒磁石内に配置した。
このようにして光アイソレータを10台試作した。この
光アイソレータに波長λ=1.55μmのレーザー光を
300μmφの平行ビームにして入射させ光学特性を測
定した。その結果、順方向の挿入損失は10台平均で
0.25dB、消光比は同じく42dBであった。
【0018】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明を適
用する偏波無依存型光アイソレータは、従来の偏波無依
存型光アイソレータようにくさび形複屈折結晶板を使用
せず、平行平板である1/2波長板を使用しているので
極めて小型で量産性があるため安価に製造できる。また
1/2波長板としてリチウムタンタレート結晶を採用し
たことにより、1/2波長板の厚さを厚くすることがで
き、干渉作用を得るための許容誤差が大きくなり、加工
精度をさほど上げなくても、性能の良い偏波無依存型光
アイソレータを製造することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する偏波無依存型光アイソレータ
の実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明を適用する偏波無依存型光アイソレータ
の使用状態を示す側面図である。
【図3】本発明を適用する偏波無依存型光アイソレータ
の動作原理を説明する図である。
【符号の説明】
1・2は1/2波長板、3はファラデー回転子、4は磁
石、5・6はコリメータレンズ、7・8はシングルモー
ド光ファイバー、60〜70および80〜90は偏波面
方向である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファラデー回転子の一面の一部分に第
    一の1/2波長板が重ね合わされ、該ファラデー回転子
    の別な面であって第一の1/2波長板が重ね合わされて
    いない部分に第二の1/2波長板が重ね合わされた偏波
    無依存型光アイソレータにおいて、該ファラデー回転子
    の回転角がπ/4であり、第一の1/2波長板および第
    二の1/2波長板がともにリチウムタンタレートからな
    る複屈折結晶であり、第一の1/2波長板の遅相軸と第
    二の1/2波長板の遅相軸とのなす角がπ/4であるこ
    とを特徴とする偏波無依存型光アイソレータ。
JP15442098A 1998-06-03 1998-06-03 偏波無依存型光アイソレータ Pending JPH11344686A (ja)

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