JPH11342631A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

Info

Publication number
JPH11342631A
JPH11342631A JP15033598A JP15033598A JPH11342631A JP H11342631 A JPH11342631 A JP H11342631A JP 15033598 A JP15033598 A JP 15033598A JP 15033598 A JP15033598 A JP 15033598A JP H11342631 A JPH11342631 A JP H11342631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording head
forming surface
port forming
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP15033598A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tamura
剛史 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Aptex Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Aptex Inc filed Critical Canon Aptex Inc
Priority to JP15033598A priority Critical patent/JPH11342631A/ja
Publication of JPH11342631A publication Critical patent/JPH11342631A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニング部材によるインク吐出口形成面
の清浄作業のとき、インク等の付着物が飛散することを
回避することができること。 【解決手段】 クリーニング部材保持体70およびブレ
ード部材72が清浄作業を行うにあたり、図1の矢印F
の示す方向に移動される場合、インク吐出口形成面26
sが、ブレード部材72の退避側に対して斜めに立ち上
がる所定の勾配をもって形成されているもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に対して
インクを吐出する記録ヘッドのインク吐出口形成面に付
着したインク等を除去するクリーニング部材を備えるイ
ンクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体の記録面に対してインクを吐出
するインク吐出口を複数個有する記録ヘッドを備えるイ
ンクジェットプリンタにおいては、記録動作終了後、記
録ヘッドにおける複数のインク吐出口が形成されるイン
ク吐出口形成面に付着したインクは、インクの不吐出の
原因、および、記録媒体の記録面におけるインクの着弾
位置の正規の位置からのずれの原因となる虞があるので
インク吐出口形成面を清浄な状態に維持することが必要
となる。
【0003】そこで、インクジェットプリンタにおいて
は、図8に示されるように、記録ヘッド2のインク吐出
口形成面2Sに付着したインク等を除去するクリーニン
グ部材保持体4が記録ヘッド2のインク吐出口形成面2
Sと記録媒体RMの記録面との間に選択的に移動可能に
配されている。
【0004】記録ヘッド2は、図示が省略される昇降機
構部により、記録媒体RMの記録面に対して選択的に近
接もしくは離隔可能に支持されている。記録ヘッド2の
記録動作が行われる場合、記録ヘッド2は、図8の矢印
Dの示す方向に沿って記録媒体RMの記録面に対して近
接され、一方、記録ヘッド2の記録動作が行われない場
合、記録ヘッド2は、図8の矢印Uの示す方向に沿って
記録媒体RMの記録面に対して離隔し、二点鎖線で示さ
れる位置で停止され待機状態となる。
【0005】クリーニング部材保持体4は、図示が省略
される移動機構部に連結される連結部材8により支持さ
れている。記録ヘッド2のインク吐出口形成面2Sに付
着したインクを除去するにあたり、記録ヘッド2が記録
媒体RMの記録面に対して離隔し待機状態となる場合、
クリーニング部材保持体4は、図8の矢印Rの示す方向
に沿って記録ヘッド2のインク吐出口形成面2Sに略平
行に移動せしめられ記録ヘッド2のインク吐出口形成面
2Sと記録媒体RMの記録面との間に配される。
【0006】また、記録ヘッド2が図8の矢印Dの示す
方向に沿って記録媒体RMの記録面に対して近接される
場合、クリーニング部材保持体4は、図8の矢印Lの示
す方向に沿って所定の待機位置まで移動せしめられ停止
状態とされる。
【0007】クリーニング部材保持体4は、インク吐出
口形成面2Sに付着したインクを拭いとる平板状のブレ
ード部材6の下端部を支持する溝部4aと、溝部4aに
隣接して設けられインク吐出口形成面2Sに付着したイ
ンクを吸い取るインク吸収体10が収容される凹部4b
とを有している。
【0008】ブレード部材6は、例えば、弾性材料でイ
ンク吐出口形成面2Sの長手方向の長さに対応して作ら
れ、インク吐出口形成面2Sのインク吐出口2iの配列
方向に略平行に支持されている。また、凹部4bの開口
端の周縁部には、停止中の記録ヘッド2のインク吐出口
形成面2Sの乾燥を抑制すべく記録ヘッド2のインク吐
出口形成面2Sの周囲に当接しそれを取り囲むキャッピ
ング部材5が設けられている。凹部4bの底部には、イ
ンク吸収体10に含まれるインクが排出される排出通路
12の一端が接続されている。また、排出通路12に
は、インク吸収体10に含まれるインクを吸引するポン
プ部14が配設されている。
【0009】かかる構成のもとで、記録ヘッド2の記録
動作終了後、あるいは、予備吐出終了後、記録ヘッド2
のインク吐出口形成面2Sに付着したインクIDを除去
するにあたっては、先ず、インク吸収体10が停止中の
記録ヘッド2のインク吐出口形成面2Sの真下の位置に
移動せしめられる。次に、記録ヘッド2のインク吐出口
形成面2Sが、図8に二点鎖線で示される位置から実線
で示される位置まで予め設定された所定量下降せしめら
れる。これにより、インク吐出口形成面2Sに付着した
インクIDは、インク吸収体10により吸い取られる。
その際、インク吸収体10により吸い取られたインク
は、ポンプ14が作動状態とされることにより、排気通
路12に排出される。
【0010】続いて、クリーニング部材保持体4は、さ
らに図8の矢印Rの示す方向に移動せしめられとき、イ
ンクが吸い取られたインク吐出口形成面2Sは、さらに
ブレード部材6の上端部により拭われることとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように記録ヘッ
ド2のインク吐出口形成面2Sに残存したインクがブレ
ード部材6の上端部により除去される場合、先ず、ブレ
ード部材6の上端部は、図9の(a)の位置でインク吐
出口形成面2Sに対して直交するように倒立された状態
から図9の(b)の位置まで矢印Rの示す方向に移動さ
れる。その際、ブレード部材6の上端部はインク吐出口
形成面2Sに摺接しつつ湾曲状に曲げられる。なお、図
9における(a)、(b)、(c)、および、(d)
は、それぞれ、ブレード部材6の移動方向に沿った位置
を示す。
【0012】次に、ブレード部材6の上端部は、インク
を拭いつつそのままの状態でさらに印Rの示す方向に図
9の(c)の位置まで移動され、続いて、図9の(d)
の位置で拭い取られてブレード部材6の上端部に付着し
たインクID′が、ブレード部材6の弾性による復元力
によってブレード部材6の上端部から空気中に飛散せし
められることとなる。従って、インクID′に起因した
インクミストにより装置内が汚染される虞がある。
【0013】以上の問題点を考慮し、本発明は記録媒体
に対してインクを吐出する記録ヘッドのインク吐出口形
成面に付着したインク等を除去するクリーニング部材を
備えるインクジェットプリンタであって、クリーニング
部材によるインク吐出口形成面の清浄作業のとき、イン
ク等の付着物が飛散することを回避することができるイ
ンクジェットプリンタを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るインクジェットプリンタは、インク
を吐出するインク吐出口が形成されるインク吐出口形成
面を有する記録ヘッドのインク吐出口形成面に対して相
対的に移動可能に配され、可撓性材料で作られインク吐
出口形成面に付着した付着物を移動しつつ除去する接触
端部を有するクリーニング部材と、クリーニング部材の
接触端部を記録ヘッドのインク吐出口形成面に対して摺
接させつつクリーニング部材または記録ヘッドを移動さ
せる駆動手段とを備え、記録ヘッドのインク吐出口形成
面は、クリーニング部材の接触端部の記録ヘッドのイン
ク吐出口形成面に対する相対的な移動に基づいて接触端
部が記録ヘッドのインク吐出口形成面に対して離隔する
とき、接触端部の復元力を比較的小とする被接触面部を
有することを特徴とされる。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係るインクジェ
ットプリンタの一例の概略構成を示す。
【0016】インクジェットプリンタは、例えば、収容
される紙票などの用紙34を1枚ずつ順次、後述する用
紙搬送部24に送り出す給紙部20と、給紙部20から
の用紙34を後述する記録部26の下方の位置を通過さ
せるとともに印刷された用紙34′を下流側の排紙部3
0に搬送する用紙搬送部24と、用紙搬送部24からの
印刷された用紙34′を順次積載し収容する排紙部30
と、用紙搬送部24の上方に対向配置され搬送中の用紙
34の記録面に対して順次、インクを吐出して記録動作
を行う記録部26と、用紙搬送部24の下方に対向配置
され記録部26に各色のインクをそれぞれ供給する再生
インク供給部22と、記録部26と用紙搬送部24との
間に配され記録部26の記録ヘッドにおけるインク吐出
口形成面を選択的に清浄するクリーニング機構部28と
を主要な構成要素として構成されている。
【0017】給紙部20は、筺体38内に設けられ複数
枚の用紙34が積載されるトレー部材36と、トレー部
材36に積載された用紙34の最上端の位置にある用紙
34を順次、一枚ずつ送出する分離給紙ローラ42とを
含んで構成されている。
【0018】所定の規格サイズを有する用紙34は、筺
体38に設けられる用紙取入口を覆うカバー部材40が
開状態とされるとき、用紙取入口を通じてトレー部材3
6に積載される。トレー部材36は、図示が省略される
昇降駆動機構に連結されており、積載される用紙34が
1枚ずつ送り出されるごとに昇降駆動機構により所定量
上昇せしめられる。
【0019】カバー部材40と筺体38との間には、カ
バー部材40の開閉状態を検出する開閉状態検出部40
sが設けられている。
【0020】分離給紙ローラ42は、その両端部が回動
可能に筺体38に支持され、用紙34の搬送方向に略直
交する方向に伸びている。分離給紙ローラ42の外周面
には、筺体38に支持されるコイルスプリング46の付
勢力によって押圧されるパッド44が摺接されている。
分離給紙ローラ42は、図示が省略される駆動モータの
出力軸に連結されている。駆動モータは、図示が省略さ
れる制御部により駆動制御される。制御部は開閉状態検
出部40sからの検出出力に基づいてカバー部材40が
閉状態とされるとき、所定のタイミングで駆動制御信号
をそのモータに供給する。これにより、モータが駆動さ
れ1枚の用紙34が分離給紙ローラ42の外周面とパッ
ド44とにより狭持されて記録部26側に送り出される
こととなる。
【0021】用紙搬送部24は、その上流側部分に配さ
れ分離給紙ローラ42に対向し給紙部20からの用紙3
4を協働して狭持し導入する搬送ローラ48および50
と、下流側部分に配され搬送ローラ48および50に対
向し印刷された用紙34′を協働して狭持し下流側に排
出する搬送ローラ56および58と、搬送ローラ48と
搬送ローラ56との間に巻装され用紙34を上流側から
下流側に向けて搬送する搬送ベルト52と、搬送ローラ
56と搬送ローラ48との間の中央位置に配され搬送ベ
ルト52に所定の初張力を与えるテンショナーローラ5
4とを含んで構成されている。
【0022】搬送ローラ48および50は、それぞれ、
その両端部が回動可能に筺体に支持され分離給紙ローラ
42に対して略平行に配されている。搬送ローラ48の
一端には、駆動用モータの出力軸が連結されている。そ
の駆動用モータは、制御部からの駆動制御信号に基づい
て制御される。これにより、駆動制御信号が供給される
とき、搬送ローラ48は、搬送ベルト52および搬送ロ
ーラ50を伴って回転されることとなる。従って、搬送
ベルト52上に載置された用紙34が下流側に向けて所
定の速度で搬送されることとなる。
【0023】排紙部30は、搬送ローラ56および58
に対向して配され用紙搬送部24からの用紙34′を協
働して狭持し排出する排紙ローラ60Aおよび60B
と、排紙ローラ60Aおよび60Bにより排出された用
紙34′を順次積載収容するトレー部材62とを含んで
構成されている。
【0024】排紙ローラ60Bの一端には、駆動用モー
タの出力軸が連結されている。その駆動用モータは、上
述の制御部からの駆動制御信号に基づいて制御される。
駆動制御信号が供給されるとき、駆動用モータが作動状
態とされることにより、排紙ローラ60Aおよび60B
が回転され用紙34′がトレー部材62上に排出される
こととなる。
【0025】記録部26は、上流側から下流側に向けて
順次、所定の相互間隔をもって配列される記録ヘッド2
6Bk、26C、26M、および、26Yを含んで構成
されている。記録ヘッド26Bkは、用紙34の記録面
に対してブラックのインクを吐出するものとされ、記録
ヘッド26Cは、用紙34の記録面に対してシアンのイ
ンクを吐出するものとされる。また、記録ヘッド26M
は、用紙34の記録面に対してマゼンタのインクを吐出
するものとされ、記録ヘッド26Yは、用紙34の記録
面に対してイエローのインクを吐出するものとされる。
【0026】記録ヘッド26Bk〜26Yは、それぞ
れ、例えば、バブルジェット式とされる既知の構造を有
している。記録ヘッド26Bk〜26Yにおける用紙3
4の記録面に対向する面には、後述するように、複数の
インク吐出口が用紙34の搬送方向に略直交する方向に
配列されるインク吐出口形成面がそれぞれ、用紙34の
記録面に対して所定の勾配をもって傾斜して形成されて
いる。インク吐出口形成面における長手方向の長さは、
搬送される用紙34の規格サイズの最大長さに対応した
長さに設定されている。また、記録部26は、用紙34
の搬送方向、および、搬送方向に対して略直交する方向
に対して所定の位置に固定されるとともに、図2に示さ
れる矢印の示す方向に沿って記録ヘッド昇降機構制御部
32により昇降動可能に支持されている。記録ヘッド昇
降機構制御部32は、各記録ヘッド26Bk〜26Yの
インク吐出口形成面を、搬送される用紙34の記録面に
対して近接し記録動作位置、もしくは、離隔させ待機位
置をとらせるべく、記録部26の昇降動作の駆動制御を
行う。
【0027】記録ヘッド26Bk〜26Yのそれぞれの
記録動作は、図示が省略される制御部からの駆動制御パ
ルス信号に基づいて制御される。これにより、図3のよ
うに、記録部26が記録ヘッド昇降機構制御部32によ
り下降されて記録動作位置をとるとき、記録ヘッド26
Bkが搬送中の用紙34の記録面に対して記録動作を行
い、次に、記録ヘッド26Cが記録ヘッド26Bkによ
り記録されたその記録面に対して記録動作を行う。記録
ヘッド26Cは、記録ヘッド26Bkにより形成された
同一の画素にさらに重ねてインクを吐出し、あるいは、
あらたな画素を形成するものとされる。続く記録ヘッド
26Mおよび26Yにおいても同様に搬送中の用紙34
の記録面に対して記録動作を行う。記録ヘッド26Bk
〜26Yには、それぞれ、再生インク供給部22が接続
されており、各色のインクが再生インク供給部22から
それぞれ供給される。
【0028】再生インク供給部22は、ブラックのイン
クが貯留される再生インクタンク22TBk、シアンの
インクが貯留される再生インクタンク22TC、マゼン
タのインクが貯留される再生インクタンク22TM、イ
エローのインクが貯留される再生インクタンク22TY
を含んで構成されている。各再生インクタンク22TB
k〜22TYは、それぞれ、記録ヘッド26Bk〜26
Yに図示が省略されるインク供給路により接続されてい
る。
【0029】また、各再生インクタンク22TBk〜2
2TYは、それぞれ、例えば、図4に示されるように、
各記録ヘッド26Bk〜26Yの正常なインク吐出を常
に維持するために各記録ヘッド26Bk〜26Yに対し
て所定のタイミングで予備吐出を行わせる回復処理系に
設けられるインク再生処理回路に配設されている。
【0030】図4は、例えば、記録ヘッド26Bkが下
降せしめられ最下端位置をとるとき、そのインク吐出口
形成面26sが後述するクリーニング部材保持体70に
近接した状態を示す。このような状態において、所定の
回復処理の実行が可能となる。
【0031】かかる回復処理系におけるインク再生処理
回路部は、回復処理に利用されたインクが再生処理され
て貯留される再生インクタンク22TBkと、再生イン
クタンク22TBkにインク供給路104を通じて接続
されるサブインクタンク102と、クリーニング部材保
持体70と再生インクタンク22TBkとの間を接続す
るインク供給路92に配されクリーニング部材保持体7
0からのインクを再生インクタンク22TBkに供給す
る再生用ポンプ96と、記録ヘッド26Bkの共通液室
にインク供給路94を介して接続されインク供給路内の
空気を除去するエアバッファ部108と、記録ヘッド2
6Bkの共通液室にインク供給路90を介して接続され
インク供給路内の空気を除去するエアバッファ部106
と、エアバッファ部106とサブインクタンク102と
の間を接続するインク供給路114に配されエアバッフ
ァ部106からのインクをサブインクタンク102に供
給する吸引ポンプ110と、サブインクタンク102と
エアバッファ部108との間を接続するインク供給路1
16に配されサブインクタンク102からのインクをエ
アバッファ部108に供給する加圧ポンプ112とを主
要な要素として構成されている。
【0032】サブインクタンク102には、その内部の
インクの液面の位置が所定の位置よりも上昇しないよう
に制御する液面位置制御部124が備えられている。イ
ンク供給路118およびインク供給路94には、それぞ
れ、逆止弁100および98が設けられている。
【0033】再生用ポンプ96、吸引ポンプ110、加
圧ポンプ112は、それぞれ、例えば、駆動用モータの
出力軸に連結されるインナーロータの周りに配される複
数のローラと、複数のローラと図示が省略されるポンプ
ヘッドケースとの間に配されインクを送出するチューブ
とを含んでなる既知の構造を備えている。また、加圧ポ
ンプ112の吐出圧は、吸引ポンプ110の吐出圧に比
して大に設定されている。
【0034】かかる構成のもとで、このような回復処理
系においては、記録ヘッド26Bk〜26Cの下降動作
に応じた所定のタイミングで回復処理が開始される。
【0035】回復処理が開始される場合、駆動用モータ
が作動状態とされる場合、再生用ポンプ96は、インク
供給路92を通じてクリーニング部材保持体70からの
インクを図4に示される矢印の示す方向に沿って再生イ
ンクタンク22Bkに供給する。また、回復処理におい
て、加圧ポンプ112が作動状態とされるとき、エアバ
ッファ部108内のインクがインク供給路94を通じて
記録ヘッド26Bkの共通液室に供給される。その際、
加圧ポンプ112の吐出圧が吸引ポンプ110の吐出圧
に比して大なので記録ヘッド26Bkに供給されたイン
クの大部分は、インク吐出口26opを通じて吐出され
排出される。これにより、インク吐出口26op内の異
物が除去されることとなる。
【0036】記録部26の記録ヘッド26Bk〜26Y
におけるインク吐出口形成面を清浄するクリーニング機
構部28は、図1に示されるように、各記録ヘッド26
Bk〜26Yに対応してそれぞれ設けられるクリーニン
グ部材保持体70と、4個のクリーニング部材保持体7
0の一端部を相互に連結する連結板76と、連結板76
を支持するとともに連結板76を伴って用紙34の搬送
方向に沿って往復動されるラック部材68と、ラック部
材68の複数の歯部68Aに噛み合わされるピニオンギ
ヤ66を有する駆動モータ64とを含んで構成されてい
る。
【0037】ラック部材68は、図1において右端部に
複数の歯部68Aを有しており、筺体38に固定される
一対のスライドガイド部材75により摺動可能に支持さ
れている。
【0038】ピニオンギヤ66を回動させる駆動モータ
64は、制御部からの駆動制御信号に基づいて順方向も
しくは逆方向可能に回転可能に制御される。記録部26
が上述の待機位置をとり、駆動モータ64が非作動状態
とされる初期位置のとき、図2においてラック部材68
の右端部が右方に突出するものとされて各クリーニング
部材保持体70が各記録ヘッド26Bk〜26Yに対向
する位置とされる。また、各クリーニング部材保持体7
0は、駆動モータ64が作動状態とされて順方向に回転
されるとき、図2において矢印が示す方向、即ち、下流
側の方向に用紙搬送部24に対して略平行に所定量移動
され各記録ヘッド26Bk〜26Yの相互間に配され
る。さらに、駆動モータ64が作動状態とされて逆方向
に回転されるとき、各クリーニング部材保持体70は上
流側に向けて所定量移動され初期の位置に戻される。
【0039】各クリーニング部材保持体70は、それぞ
れ、同一構造を有するのでそのうちの一つについて説明
し、他のクリーニング部材保持体70についての説明を
省略する。
【0040】クリーニング部材保持体70における用紙
34の搬送方向に略直交する方向の長さは、例えば、記
録ヘッド26Bkのインク吐出口の配列方向に沿った長
さにほぼ等しく設定されている。クリーニング部材保持
体70は、その一端が連結板76に連結され、インク吐
出口形成面を拭うブレード部材72の下端を支持する溝
部70aと、溝部70aに平行に設けられインク吐出口
形成面26sに付着したインクを吸収するインク吸収体
78が収容される凹部70bとを有している。凹部70
bを形成する壁面部の底部は、排出口を介して上述のイ
ンク供給路92に連通している。
【0041】インク吐出口形成面26sに向けて突出す
るブレード部材72は、例えば、弾性材料としてのゴム
材料で薄板状に作られている。ブレード部材72の最上
端は、近接される記録ヘッド26Bkのインク吐出口形
成面26sよりも高い位置まで延びている。ブレード部
材72の硬度、厚さ、および、クリーニング部材保持体
70の上端から上方に突出した部分の長さは、ブレード
部材72の移動量とインク吐出口形成面26sの勾配と
に基づき設定されている。
【0042】記録ヘッド26Bkのインク吐出口形成面
26sは、記録ヘッド26Bkの側面に対して所定の挟
角をもって形成されている。即ち、インク吐出口形成面
26sは、クリーニング部材保持体70およびブレード
部材72が清浄作業を行うにあたり図1の矢印Fの示す
方向に移動されるとき、ブレード部材72の移動の退避
側に対して斜めに立ち上がる所定の勾配をもって形成さ
れている。また、複数のインク吐出口26opの配列
は、インク吐出口形成面26sの最下端位置近傍に、図
1の矢印Fの示す方向に対して略直交する方向に沿って
形成されている。インク吐出口形成面26sの勾配は、
ブレード部材72が清浄作業終了後退避する際、ブレー
ド部材72の接触端部の曲率半径が比較的小となりその
接触端部の復元力が比較的小となるように設定されてい
る。
【0043】インク吸収体78は、例えば、多孔質材料
としてのウレタンフォームで略直方体に作られている。
【0044】かかる構成のもとで、記録部26の各記録
ヘッド26Bk〜26Yのインク吐出口形成面を清浄な
状態にするにあたっては、記録部26が記録動作終了直
後、待機状態とされる場合において、先ず、図2に示さ
れるように、クリーニング部材保持体70は、そのイン
ク吸収体78が各記録ヘッド26Bk〜26Yに対向し
た位置に配される。
【0045】次に、記録部26の各記録ヘッド26Bk
〜26Yは、記録ヘッド昇降機構制御部32により、各
記録ヘッド26Bk〜26Yのインク吐出口形成面26
sがそれぞれ所定の最下端位置まで下降せしめられる。
これにより、インク吐出口形成面に付着しているインク
の大部分は、インク吸収体78により吸収される。
【0046】続いて、各クリーニング部材保持体70
は、駆動モータ64が作動状態とされて順方向に回転さ
れるとき、図1の矢印Fの示す方向に向かって図5に示
されるように、所定量移動されて停止される。これによ
り、各クリーニング部材保持体70は、各記録ヘッド2
6Bk〜26Yの相互間に配置される。
【0047】図5において(a)、(b)、(c)、お
よび、(d)は、それぞれ、移動方向に沿ったクリーニ
ング部材保持体70の移動におけるブレード部材72の
基端部の位置を示す。
【0048】各クリーニング部材保持体70のブレード
部材72が図5の初期位置(a)から移動開始される場
合、先ず、位置(b)においてブレード部材72の接触
端部が記録ヘッド26Bkの側面に衝突されて湾曲さ
れ、かつ、インク吐出口形成面26sに摺接されインク
吐出口形成面26sから離隔することなく最上端近傍ま
で移動されることにより、各記録ヘッド26Bkのイン
ク吐出口形成面26sが拭われる。次に、ブレード部材
72の接触端部は、位置(c)まで移動した後、比較的
小なる曲率半径をもって撓んだ状態でインク吐出口形成
面26sに対して離隔され所定の位置(d)に停止され
る。このようにブレード部材72の接触端部は、比較的
小なる曲率半径をもって撓んだ比較的小なる復元力とな
る状態でインク吐出口形成面26sに対して離隔される
のでブレード部材72の接触端部に付着したインク等I
NRは、空気中に飛散することなくブレード部材72を
伝わって自重によりクリーニング部材保持体70に向け
て落下することとなる。
【0049】図6は、本発明に係るインクジェットプリ
ンタの一例に用いられる記録ヘッドおよびブレード部材
の他の一例を示す。なお、図6および後述する他の例に
おいては、図1に示される例において同一とされる構成
要素については同一の符号を付して示し、その重複説明
を省略する。
【0050】図1に示される例ではインク吐出口形成面
26s全体が傾斜面により形成されているが、図6に示
される例は、記録ヘッド120Bkにおける用紙34の
記録面に対向する下端面に、用紙34の記録面に対して
略平行なインク吐出口形成面120sおよび記録ヘッド
120Bkにおけるブレード部材124の退避側にイン
ク吐出口形成面120sに連なり形成される凹面120
asが形成されている。図6において(a)、(b)、
(c)、および、(d)は、それぞれ、移動方向に沿っ
たクリーニング部材保持体70の移動におけるブレード
部材124の基端部の位置を示す。記録ヘッド120B
kは、例えば、図2において記録ヘッド26Bkに対応
した位置に配設されるものとされる。また、複数のイン
ク吐出口120opの配列は、インク吐出口形成面12
0sに、図6の矢印Fの示す方向に対して略直交する方
向に沿って形成されている。
【0051】ブレード部材124の厚さ、硬度、およ
び、ブレード部材124におけるクリーニング部材保持
体70から上方に向けて突出した部分の長さは、それぞ
れ、ブレード部材124の接触端部が図6の(c)の位
置で復元力が比較的小となるようにその曲率半径が比較
的小となり、かつ、凹面120asから離隔しないよう
に設定される。
【0052】凹面120asは、ブレード部材124の
幅に対応して用紙34の幅方向に沿って延びて形成され
ている。
【0053】各クリーニング部材保持体70のブレード
部材124が図6の初期位置(a)から移動開始される
場合、先ず、位置(b)においてブレード部材124の
接触端部が記録ヘッド120Bkの側面に衝突されて湾
曲され、かつ、インク吐出口形成面120sに摺接され
た後、凹面120asから離隔することなく最上端近傍
まで移動されることにより、各記録ヘッド120Bkの
インク吐出口形成面120sが拭われる。次に、ブレー
ド部材124の接触端部は、位置(c)まで移動した
後、比較的小なる曲率半径をもって撓んだ状態でインク
吐出口形成面26sに対して離隔され、所定の位置
(d)に停止される。このようにブレード部材124の
接触端部は、比較的小なる曲率半径をもって撓んだ状態
で凹面120asに対して離隔されるのでブレード部材
124の接触端部に付着したインク等INRは、空気中
に飛散することなくブレード部材124を伝わって自重
によりクリーニング部材保持体70に向けて落下するこ
ととなる。
【0054】図7は、本発明に係るインクジェットプリ
ンタの一例に用いられる記録ヘッドおよびブレード部材
のさらなる他の一例を示す。
【0055】図1に示される例ではインク吐出口形成面
26s全体が傾斜面により形成されているが、図7に示
される例は、記録ヘッド122Bkにおける用紙34の
記録面に対向する下端面に、用紙34の記録面に対して
略平行なインク吐出口形成面122sおよび記録ヘッド
122Bkにおけるブレード部材126の退避側にイン
ク吐出口形成面122sに連なり形成される傾斜面12
2 asが形成されている。図7において(a)、
(b)、(c)、および、(d)は、それぞれ、移動方
向に沿ったクリーニング部材保持体70の移動における
ブレード部材126の基端部の位置を示す。記録ヘッド
122Bkは、例えば、図2において記録ヘッド26B
kに対応した位置に配されるものとされる。また、複数
のインク吐出口122opの配列は、インク吐出口形成
面122sに、図7の矢印Fの示す方向に対して略直交
する方向に沿って形成されている。
【0056】ブレード部材126の厚さ、硬度、およ
び、ブレード部材126におけるクリーニング部材保持
体70から上方に向けて突出した部分の長さは、それぞ
れ、ブレード部材126の接触端部が図7の(c)の位
置で復元力が比較的小となるようにその曲率半径が比較
的小となり、かつ、傾斜面122asから離隔しないよ
うに設定される。
【0057】傾斜面122asは、記録ヘッド122B
kにおけるブレード部材126の退避側に向けて立ち上
がるように傾斜されている。また、傾斜面122as
は、ブレード部材124の幅に対応して用紙34の幅方
向に沿って延びて形成されている。
【0058】各クリーニング部材保持体70のブレード
部材126が図7の初期位置(a)から移動開始される
場合、先ず、位置(b)においてブレード部材126の
接触端部は記録ヘッド120Bkの側面に衝突されて湾
曲され、かつ、インク吐出口形成面122sに摺接され
た後、傾斜面122asの最下端から離隔することなく
最上端近傍まで移動されることにより記録ヘッド122
Bkのインク吐出口形成面122sが拭われる。
【0059】次に、ブレード部材124の接触端部は、
位置(c)まで移動した後、比較的小なる曲率半径をも
って撓んだ状態でインク吐出口形成面122asに対し
て離隔され所定の位置(d)に停止される。このように
ブレード部材126の接触端部は、比較的小なる曲率半
径をもって撓んだ状態で傾斜面122asに対して離隔
されるのでブレード部材126の接触端部に付着したイ
ンク等INRは、空気中に飛散することなくブレード部
材126を伝わって自重によりクリーニング部材保持体
70に向けて落下することとなる。
【0060】なお、上述の例においては、クリーニング
部材保持体4が記録部26に対して移動される構成であ
るが、かかる例に限られることなく、例えば、記録部2
6がクリーニング部材保持体4のブレード部材72に対
して移動される構成とされてもよいことは勿論である。
【0061】図10は、ブレード部材に付着したイン
ク、つまりブレード部材がインク吐出口形成面を拭った
ときに付着したインクの清掃手段の構成例である。本例
の場合は、前述した図6中のブレード部材124に付着
したインク等INRを除去すべく、そのブレード部材1
24をブレードクリーナ(インク吸収体)Bに当接させ
て、インク等INRをブレードクリーナBに吸収させる
構成となっている。このようにブレードクリーナBによ
って、インク等INRが付着したブレード部材124が
積極的に清掃されることになる。
【0062】図11(a),(b),(c)は、記録ヘ
ッドおよびブレード部材の具体的な異なる構成例の説明
図である。
【0063】図11(a)は、前述した図6と同様の構
成における具体的な寸法例を示す。厚さ0.7mmのブ
レード部材124の移動速度は8.8mm/secであ
り、また記録ヘッド120BKにおける幅3mmの部分
はヘッドの支持体である。
【0064】図11(b)は、前述した図6と同様の構
成における具体的な他の寸法例を示す。ブレード部材の
厚さや移動速度は、図11(a)の場合と同一であり、
また記録ヘッド120BKにおける幅3mmの部分はヘ
ッドの支持体である。
【0065】図11(c)は、前述した図5と同様の構
成における具体的な寸法例を示す。ブレード部材の厚さ
や移動速度は、図11(a)の場合と同一であり、また
記録ヘッド120BKにおける幅3mmの部分はヘッド
の支持体である。
【0066】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0067】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0068】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0069】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0070】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0071】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0072】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0073】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0074】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るインクジェットプリンタによれば、記録ヘッドの
インク吐出口形成面は、クリーニング部材の接触端部の
記録ヘッドのインク吐出口形成面に対する相対的な移動
に基づいて接触端部が記録ヘッドのインク吐出口形成面
に対して離隔するとき、接触端部の復元力を比較的小と
する被接触面部を有するのでクリーニング部材によるイ
ンク吐出口形成面の清浄作業のとき、インク等の付着物
が飛散することを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの一例の
要部を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るインクジェットプリンタの一例の
全体の概略構成を示す正面図である。
【図3】図2に示される例における動作説明に供される
正面図である。
【図4】図2に示される例に備えられる回復処理系にお
けるインク再生処理回路図である。
【図5】図1に示される例における動作説明に供される
図である。
【図6】本発明に係るインクジェットプリンタの一例に
用いられる記録ヘッドの他の一例の動作説明に供される
図である。
【図7】本発明に係るインクジェットプリンタの一例に
用いられる記録ヘッドのさらなる他の一例の動作説明に
供される図である。
【図8】従来の記録ヘッドの構成をクリーニング部材保
持体とともに示す構成図である。
【図9】図8に示される例における動作説明に供される
図である。
【図10】本発明に係るインクジェットプリンタにおけ
るブレード部材の清掃手段の構成例の説明図である。
【図11】(a),(b),(c)は、本発明に係るイ
ンクジェットプリンタにおける要部の具体的な構成例の
説明図である。
【符号の説明】
26Bk,26C,26M,26Y,120Bk,12
2Bk 記録ヘッド 26s インク吐出口形成面 64 駆動モータ 66 ピニオンギヤ 68 ラック部材 70 クリーニング部材保持体 76 連結板 72,124,126 ブレード部材 120as 凹面 122as 傾斜面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するインク吐出口が形成さ
    れるインク吐出口形成面を有する記録ヘッドの該インク
    吐出口形成面に対して相対的に移動可能に配され、可撓
    性材料で作られ該インク吐出口形成面に付着した付着物
    を移動しつつ除去する接触端部を有するクリーニング部
    材と、 前記クリーニング部材の接触端部を前記記録ヘッドのイ
    ンク吐出口形成面に対して摺接させつつ該クリーニング
    部材または該記録ヘッドを移動させる駆動手段とを備
    え、 前記記録ヘッドのインク吐出口形成面は、前記クリーニ
    ング部材の接触端部の記録ヘッドのインク吐出口形成面
    に対する相対的な移動に基づいて該接触端部が該記録ヘ
    ッドのインク吐出口形成面に対して離隔するとき、該接
    触端部の復元力を比較的小とする被接触面部を有するこ
    とを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記被接触面部が傾斜面であることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記被接触面部が凹面であることを特徴
    とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 インクを吐出するインク吐出口が形成さ
    れるインク吐出口形成面を有する記録ヘッドの該インク
    吐出口形成面に対して相対的に移動可能に配され、可撓
    性材料で作られ該インク吐出口形成面に付着した付着物
    を移動しつつ除去する接触端部を有するクリーニング部
    材と、 前記クリーニング部材の接触端部を前記記録ヘッドのイ
    ンク吐出口形成面に対して摺接させつつ該クリーニング
    部材または該記録ヘッドを移動させる駆動手段とを備
    え、 前記記録ヘッドのインク吐出口形成面に連なり前記クリ
    ーニング部材の接触端部が退避する方向の部位が、前記
    クリーニング部材の接触端部の記録ヘッドのインク吐出
    口形成面に対する相対的な移動に基づいて該接触端部が
    該記録ヘッドのインク吐出口形成面に対して離隔すると
    き、該接触端部の復元力を比較的小とする被接触面部を
    有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記被接触面部が傾斜面であることを特
    徴とする請求項4記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記被接触面部が凹面であることを特徴
    とする請求項4記載のインクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記クリーニング部材が弾性材料により
    作られることを特徴とする請求項1または請求項4記載
    のインクジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、前記インクを吐出さ
    せるために熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有す
    ることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の
    インクジェットプリンタ。
JP15033598A 1998-05-29 1998-05-29 インクジェットプリンタ Withdrawn JPH11342631A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15033598A JPH11342631A (ja) 1998-05-29 1998-05-29 インクジェットプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15033598A JPH11342631A (ja) 1998-05-29 1998-05-29 インクジェットプリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11342631A true JPH11342631A (ja) 1999-12-14

Family

ID=15494765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15033598A Withdrawn JPH11342631A (ja) 1998-05-29 1998-05-29 インクジェットプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11342631A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7175254B2 (en) 2002-06-21 2007-02-13 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and method for cleaning the same
US7766450B2 (en) 2005-09-16 2010-08-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus
JP2017149159A (ja) * 2017-05-01 2017-08-31 キヤノンファインテックニスカ株式会社 インクジェット記録装置
JP2019072931A (ja) * 2017-10-17 2019-05-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 ヘッドクリーニング機構およびそれを備えたインクジェット記録装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7175254B2 (en) 2002-06-21 2007-02-13 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and method for cleaning the same
US8210644B2 (en) 2002-06-21 2012-07-03 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and method for cleaning the same
US7766450B2 (en) 2005-09-16 2010-08-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus
JP2017149159A (ja) * 2017-05-01 2017-08-31 キヤノンファインテックニスカ株式会社 インクジェット記録装置
JP2019072931A (ja) * 2017-10-17 2019-05-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 ヘッドクリーニング機構およびそれを備えたインクジェット記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4933201B2 (ja) 液体供給方法
JP3835699B2 (ja) 液体吐出ヘッド及び画像記録装置
WO2005002859A1 (ja) 液体吐出装置及びその制御方法
JPH0747679A (ja) インクジェット記録装置
JPH11334092A (ja) インクジェット記録装置
JP4046551B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4964812B2 (ja) ヘッド洗浄機構および画像記録装置
JPH11342631A (ja) インクジェットプリンタ
JPH07101081A (ja) インクジェット記録装置
JPH05147219A (ja) インクジエツト記録装置
JPH11348313A (ja) インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
JPH06328731A (ja) インクジェット記録装置
JPH10258523A (ja) 画像形成装置
JPH05238015A (ja) インクジェット記録装置
JP3569427B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP3571882B2 (ja) 画像形成装置
JP2695271B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3248544B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004042572A (ja) インクジェット記録装置
JP4569504B2 (ja) クリーニングブレードの製造方法
JP2915450B2 (ja) 液体噴射記録装置
JP2008087165A (ja) 液体噴射装置
JP2005104036A (ja) 画像形成装置
JP2006044176A (ja) 液体噴射装置の記録媒体搬送体、液体噴射装置及び液体噴射装置の駆動方法
JP2005028741A (ja) インクジェット記録手段の回復方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050802