JPH11332253A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH11332253A
JPH11332253A JP10127622A JP12762298A JPH11332253A JP H11332253 A JPH11332253 A JP H11332253A JP 10127622 A JP10127622 A JP 10127622A JP 12762298 A JP12762298 A JP 12762298A JP H11332253 A JPH11332253 A JP H11332253A
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毅 田中
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    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/003Constructional details, e.g. physical layout, assembly, wiring or busbar connections

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主回路配線インダクタンス低減の徹底を図る
ことにより、スナバ回路を不要とし、小型、低損失、低
価格でかつ信頼度の高い電力変換装置を得る。 【解決手段】 交流出力端子7(AC)からスイッチン
グ素子SW2を経てコンデンサ10の負極端子Nに至る
電流の電流路、および交流出力端子7(AC)からス
イッチング素子SW1を経てコンデンサ10の正極端子
Pに至る電流の電流路が、共に、その往路と復路とが
互いに近接する往復路を形成するように、各端子および
各端子間の接続手段を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流と2レベル
交流との間で電力変換を行う2レベルインバータや2レ
ベルコンバータの電力変換装置に係り、特にその内部の
インダクタンスの低減技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は例えば特開平6−225545
号公報に記載された電力変換装置で、直流電力を3相交
流電力に変換する2レベル電力変換装置の主回路を示
す。図において、10は直流電圧源であるコンデンサ、
1〜6はブリッジに結線されたスイッチング素子SW1
〜SW6で、それぞれIGBT1A〜6Aとこれに逆並
列接続されたフライホイールダイオード1B〜6Bとか
ら構成されている。7〜9は交流出力端子である。
【0003】この種電力変換装置の一般的な回路動作に
ついては周知であるので、その説明は省略するが、特に
各スイッチング素子のターンオフ動作に伴う電流変化割
合di/dtと回路配線に存在するインダクタンスとの
積により発生する誘起電圧が問題となる。即ち、これら
誘起電圧がスイッチング素子の耐圧を脅かすことになる
からである。この対策として通常はいわゆるスナバ回路
を設けて、回路のインダクタンスにより発生する電磁エ
ネルギーをこのスナバ回路で消費させる方法が採用され
る。この場合、インダクタンスが大きいと、スナバ回路
を構成するコンデンサの容量が増大して装置が大形化し
損失が増大する等の弊害が生じる。
【0004】これに対し上掲文献は、回路配線のインダ
クタンス、特に、コンデンサ10の正極端子とスイッチ
ング素子SW1の陽極端子との間を接続する配線のイン
ダクタンスLsaとコンデンサ10の負極端子とスイッ
チング素子SW2の陰極端子との間を接続する配線のイ
ンダクタンスLsbとに着目し、この部分の配線を一対
の導板とその間に挿設された高誘電率材の間隔板とで構
成することにより、そのインダクタンスの低減を図って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電力変換装置に
おけるインダクタンスの低減は以上のようになされてい
るので、スイッチング素子の大容量化やスイッチング周
波数の増大等が要請された場合には、必ずしも十分な効
果が得られなかった。即ち、詳しくは後述するが、スイ
ッチング素子自体を含め直流電圧源の正極端子Pから負
極端子Nに至る全電流路を対象としてとらえてそのイン
ダクタンスを最小とする構成を検討する必要がある。
【0006】この発明は以上のような観点からなされた
もので、回路配線のインダクタンスの徹底した低減が可
能となる電力変換装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る電力変換
装置は、正極端子と負極端子とを有する直流電圧源、陽
極端子が上記直流電圧源の正極端子に接続された第1の
スイッチング素子、陽極端子が上記第1のスイッチング
素子の陰極端子に接続され陰極端子が上記直流電圧源の
負極端子に接続された第2のスイッチング素子、および
上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子
との接続点から導出された交流出力端子を備えた電力変
換装置において、上記交流出力端子から上記第2のスイ
ッチング素子を経て上記直流電圧源の負極端子に至る第
1の電流路が、往路と復路とが互いに近接する往復路を
形成するように、かつ上記交流出力端子から上記第1の
スイッチング素子を経て上記直流電圧源の正極端子に至
る第2の電流路が、往路と復路とが互いに近接する往復
路を形成するように、上記各端子および各端子間の接続
手段を配設するようにしたものである。
【0008】また、請求項2に係る電力変換装置は、請
求項1において、その第1および第2のスイッチング素
子の各端子がほぼ直線上に位置するように上記第1およ
び第2のスイッチング素子を配置し、直流電圧源の両端
子を連ねる方向が上記直線の方向とほぼ平行となるよう
に上記直流電圧源を配置し、交流出力端子を上記直流電
圧源の両端子のほぼ中間位置に配置したものである。
【0009】また、請求項3に係る電力変換装置は、請
求項2において、その直流電圧源の正極端子から負極端
子への向きが、第1のスイッチングの陽極端子から陰極
端子そして第2のスイッチング素子の陽極端子から陰極
端子への向きと一致するように、上記直流電圧源と第1
および第2のスイッチング素子とを配置したものであ
る。
【0010】また、請求項4に係る電力変換装置は、請
求項2において、その直流電圧源の正極端子から負極端
子への向きが、第1のスイッチング素子の陰極端子から
陽極端子そして第2のスイッチング素子の陰極端子から
陽極端子への向きと一致するように、上記直流電圧源と
第1および第2のスイッチング素子とを配置したもので
ある。
【0011】また、請求項5に係る電力変換装置は、請
求項1において、その第1および第2のスイッチング素
子の各端子がほぼ直線上に位置するように上記第1およ
び第2のスイッチング素子を配置し、直流電圧源の両端
子を連ねる方向が上記直線の方向とほぼ直角となるよう
に上記直流電圧源を配置し、交流出力端子を上記直流電
圧源の両端子のほぼ中間位置に配置したものである。
【0012】また、請求項6に係る電力変換装置は、請
求項5において、その第2のスイッチング素子に対して
第1のスイッチング素子を直流電圧源に近づけて配置し
たものである。
【0013】また、請求項7に係る電力変換装置は、請
求項5において、その第1のスイッチング素子に対して
第2のスイッチング素子を直流電圧源に近づけて配置し
たものである。
【0014】また、請求項8に係る電力変換装置は、請
求項1ないし7のいずれかにおいて、その直流電圧源の
正極端子と第1のスイッチング素子の陽極端子との接続
手段、上記直流電圧源の負極端子と第2のスイッチング
素子の陰極端子との接続手段、および上記第1のスイッ
チング素子の陰極端子と上記第2のスイッチング素子の
陽極端子と交流出力端子との接続手段を、絶縁板を介し
て互いに平行に重ねて配設された平板状の配線板とした
ものである。
【0015】また、請求項9に係る電力変換装置は、請
求項1ないし8のいずれかに記載の電力変換装置を複数
備え、互いに位相差を有する複数相の交流電圧を出力す
る構成としたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1における電力変換装置で、その1相分の各
構成部品の配置、その端子位置および接続要領を示すも
のである。図において、1はスイッチング素子SW1
で、IGBT1Aとこれに逆並列接続されたフライホイ
ールダイオード1Bとからなり、C1はスイッチング素
子SW1の陽極端子であるコレクタ端子、E1は陰極端
子であるエミッタ端子である。2はスイッチング素子S
W2で、IGBT2Aとフライホイールダイオード2B
とからなり、C2はスイッチング素子SW2の陽極端子
であるコレクタ端子、E2は陰極端子であるエミッタ端
子である。そして、スイッチング素子1および2は、両
者の各端子が図中右方から左方へ向かって、C1、E
1、C2、E2の順で一直線上に位置するように配置さ
れている。
【0017】10は直流電圧源であるコンデンサで、P
は正極端子、Nは負極端子である。そして、正極端子P
と負極端子Nを連ねる方向が、上述した各端子C1〜E
2の連ねる方向と平行となるよう、スイッチング素子
1、2およびコンデンサ10の相対的配置が決められて
いる。このように、この発明では配線インダクタンスの
一層の低減を図るため、各構成部品の相対的位置は勿
論、各端子位置についても特定する。以下に、これらの
配置を採用する根拠を示すため、先ず、この種電力変換
装置の代表的な転流動作について詳細に説明する。
【0018】図2は、以下の説明の便宜上、図1を通例
の接続図の形に表したものである。次に、この図2を基
に描いた図3により、代表的な転流動作について説明す
る。先ず、図3(a)はスイッチング素子SW2がオ
ン、スイッチング素子SW1がオフの状態からスイッチ
ング素子SW2のIGBT2Aがターンオフするときの
転流動作を示す。
【0019】即ち、IGBT2Aがオンで、電流がコ
ンデンサ10の正極端子P→負荷LL→交流出力端子7
→IGBT2A→コンデンサ10の負極端子Nのルート
で流れている状態から、IGBT2Aがターンオフ動作
を開始すると、負荷LLの電流は一定の値を保ちなが
ら、電流は先の電流から電流、即ち、コンデンサ1
0の正極端子P→負荷LL→交流出力端子7→フライホ
イールダイオード1B→コンデンサ10の正極端子Pの
ルートの電流に転流する。このときのスイッチング素子
SW2の電圧VSW2と電流、電流の波形を図4に
示す。
【0020】この転流時、電流はIGBT2Aによっ
て決定される電流変化割合di/dtによって減少し、
主回路配線インダクタンスL2、L4には上記di/d
tによってそれぞれ図中矢印に示す向きにVL2=L2
・di/dt、VL4=L4・di/dtの誘起電圧が
発生する。ここで、主回路配線インダクタンスL2はコ
ンデンサ10の負極端子Nとスイッチング素子SW2の
エミッタ端子E2との間に存在するインダクタンスを想
定したもの、主回路配線インダクタンスL4はスイッチ
ング素子SW2のエミッタ端子E2と交流出力端子7
(両スイッチング素子SW1、SW2の接続点が交流出
力端子7より手前に位置するときは当該スイッチング素
子SW1、SW2の接続点)との間に存在するインダク
タンスを想定したものである。
【0021】一方、フライホイールダイオード1Bを介
して流れる電流は同di/dtによって逆に電流が増
加し、主回路配線インダクタンスL1、L3には上記d
i/dtによってそれぞれ図中矢印に示す向きにVL1
=L1・di/dt、VL3=L3・di/dtの誘起
電圧が発生する。ここで、主回路配線インダクタンスL
1はコンデンサ10の正極端子Pとスイッチング素子S
W1のコレクタ端子C1との間に存在するインダクタン
スを想定したもの、主回路配線インダクタンスL3はス
イッチング素子SW1のコレクタ端子C1と交流出力端
子7(両スイッチング素子SW1、SW2の接続点が交
流出力端子7より手前に位置するときは当該スイッチン
グ素子SW1、SW2の接続点)との間に存在するイン
ダクタンスを想定したものである。
【0022】以上の結果、スイッチング素子SW2のタ
ーンオフ時には、コンデンサ10の電圧E+VL1+V
L2+VL3+VL4の電圧VSW2がターンオフサー
ジ電圧として印加される。
【0023】次に、スイッチング素子SW1のターンオ
フ時の動作を図3(b)を参照して説明する。IGBT
1Aがオンで、電流がコンデンサ10の正極端子P→
IGBT1A→交流出力端子7→負荷LL→コンデンサ
10の負極端子Nのルートで流れている状態から、IG
BT1Aがターンオフ動作を開始すると、負荷LLの電
流は一定の値を保ちながら、電流は電流から電流、
即ち、コンデンサ10の負極端子N→フライホイールダ
イオード2B→交流出力端子7→負荷LL→コンデンサ
10の負極端子Nのルートの電流に転流する。このとき
のスイッチング素子SW1の電圧VSW1と電流、電
流の波形は先にスイッチング素子SW2で説明した図
4と同様となる。
【0024】そして、この転流時、電流は、IGBT
1Aによって決定される電流変化割合di/dtによっ
て減少し、主回路配線インダクタンスL1、L3には上
記di/dtによってそれぞれ図中矢印に示す向きにV
L1=L1・di/dt、VL3=L3・di/dtの
誘起電圧が発生する。一方、フライホイールダイオード
2Bを介して流れる電流は、同di/dtによって逆
に電流が増加し、主回路配線インダクタンスL2、L4
には上記di/dtによってそれぞれ図中矢印に示す向
きにVL2=L2・di/dt、VL4=L4・di/
dtの誘起電圧が発生する。
【0025】以上の結果、スイッチング素子SW1のタ
ーンオフ時には、コンデンサ10の電圧E+VL1+V
L2+VL3+VL4の電圧VSW1がターンオフサー
ジ電圧として印加される。以上の説明から判るように、
図3(a)と(b)の転流動作は対称の内容となってお
り、以下のインダクタンスの低減策は、便宜上、図3
(a)、即ち、スイッチング素子SW2のターンオフ時
の動作を対象として説明するものとする。従って、以下
で登場する電流、電流は図3(a)で記載している
ものとする。
【0026】ところで、主回路配線インダクタンスは、
配線の長さ、およびこの配線に電流が流れたとき、いわ
ゆる右ねじの法則によって発生する磁界の大きさに影響
される。従って、主回路配線インダクタンスを低減する
ためには、配線長を短くするだけでは足らず、電流が流
れることによって発生する磁界を小さくすることが重要
となる。
【0027】図5は、例えば電流について、この通電
路に発生する主回路配線インダクタンスL2、L4を低
減するための原理を説明するものである。即ち、電流
の流路を往路と復路とからなる往復路で形成し、かつ、
この往路と復路との距離Dを極力小さくする。図5に示
すように、往路電流によって生じる磁界と復路電流によ
って生じる磁界とはその方向が逆となるので、上記距離
Dを小さくすることにより、両磁界が互いに相殺される
成分が増大し、結果として主回路配線インダクタンスの
インダクタンスが大幅に低減する訳である。
【0028】ここで、上記往復路として対象とする範囲
は、図3(a)から、電流については、交流出力端子
7→スイッチング素子SW2→コンデンサ10の負極端
子N、電流については、交流出力端子7→スイッチン
グ素子SW1→コンデンサ10の正極端子Pを設定すれ
ば十分である。
【0029】図6は、先の図1の構成図に、上述した電
流および電流のルートを描き加えたものである。即
ち、太実線で示す電流の往復路は、交流出力端子7→
SW2のコレクタ端子C2→同エミッタ端子E2→コン
デンサ10の負極端子Nのルートで形成され、その往路
と復路とが常に近接するように構成されている。また、
太鎖線で示す電流の往復路は、交流出力端子7→SW
1のエミッタ端子E1→同コレクタ端子C1→コンデン
サ10の正極端子Pのルートで形成され、同じくその往
路と復路とが常に近接するように構成されている。以上
の結果、ターンオフサージ電圧に影響を及ぼす主回路配
線インダクタンスL2、L4およびL1、L3が共に大
幅に減少する。
【0030】図7、図8は、各端子間の接続手段として
平板状の配線板を採用することにより、主回路配線イン
ダクタンスの一層の低減を図ったもので、図7はその平
面図、図8はその組み合わせ状態を説明するための斜視
図である。
【0031】図において、11は最上段に配置されたN
配線板で、コンデンサ10の負極端子Nとスイッチング
素子SW2のエミッタ端子E2とを接続する平板状の配
線板である。なお、このN配線板11とスイッチング素
子SW2のエミッタ端子E2との接続は、例えば、スイ
ッチング素子SW2に設けられたスタッドネジをN配線
板11まで貫通させナットで締め付けることにより行
う。このため、N配線板11より下段に位置するP配線
板12等には、このスタッドネジと電気的絶縁を確保す
るため、図に示すような、必要な径の開孔を設けてい
る。また、図7(a)中、11aで示すのは、N配線板
11の一部に形成されたスリットで、コンデンサ10の
負極端子NとSW2のエミッタ端子E2との間の電流路
を極力N配線板11の中央部分へ導いて先に説明した往
路復路間の実質的な距離の一層の短縮を図るためのもの
である。
【0032】12は絶縁板14を介してN配線板11の
下方に配置されたP配線板で、コンデンサ10の正極端
子Pとスイッチング素子SW1のコレクタ端子C1とを
接続する平板状の配線板である。なお、12aは既述し
たスリット11aと同じ目的のためにP配線板12の一
部に形成されたスリットである。13は絶縁板15を介
してP配線板12の下方に配置されたAC配線板で、交
流出力端子7とスイッチング素子SW1のエミッタ端子
E1とSW2のコレクタ端子C2とを接続する平板状の
配線板である。
【0033】以上のように、各配線板11〜13はそれ
ぞれ大面積を有し、しかもこれらが相互に平行にわずか
の寸法を介して重ねて配設された構造により先の電流
の往復路および電流の往復路が共に形成されているの
で、各主回路配線インダクタンスが大幅に低減され、タ
ーンオフサージ電圧を小さく抑えることが可能となり、
スナバ回路が不必要となり、装置の小型化、低損失化、
低価格化、また、部品点数の削減から装置としての信頼
性が向上する。
【0034】実施の形態2.図9はこの発明の実施の形
態2における電力変換装置を示すもので、先の実施の形
態1の図7に対応して、特にその各配線板11、12、
13の平面図を示すものである。図7の構造との差は、
図中左右方向の配列をすべて反対にしたことである。従
って、各端子間の接続構造も図7に対してすべて左右対
称となり、これら接続構造、接続配置の相対的位置関係
から決定される各主回路配線インダクタンスは図7の場
合と全く同一となる。従って、細部の説明の重複は避け
るが、図7の場合と同様、各主回路配線インダクタンス
が大幅に低減される。
【0035】実施の形態3.図10はこの発明の実施の
形態3における電力変換装置で、その1相分の各構成部
品の配置、その端子位置および接続要領を示すものであ
る。先の図1のものと異なるのは、両スイッチング素子
SW1、SW2の端子の位置である。即ち、図1では、
右方から左方へ向かって、C1、E1、C2、E2の順
で各端子が一直線上に並んでいるのに対し、この図10
では、右方から左方へ向かって、E1、C1、E2、C
2の順で各端子が一直線上に並んでいる。
【0036】図11は図10の構成図に、電流および
電流のルートを描き加えたものである。即ち、太実線
で示す電流の往復路は、交流出力端子7→SW2のコ
レクタ端子C2→同エミッタ端子E2→コンデンサ10
の負極端子Nのルートで形成され、その往路と復路とが
常に近接するように構成されている。また、太鎖線で示
す電流の往復路は、交流出力端子7→SW1のエミッ
タ端子E1→同コレクタ端子C1→コンデンサ10の正
極端子Pのルートで形成され、同じくその往路と復路と
が常に近接するように構成されている。以上の結果、実
施の形態1の場合と同様、ターンオフサージ電圧に影響
を及ぼす主回路配線インダクタンスL2、L4およびL
1、L3が共に大幅に減少する訳である。
【0037】図12は図10、11で示す各端子間の接
続手段として平板状の配線板を採用することにより、主
回路配線インダクタンスの一層の低減を図ったもので、
実施の形態1の図7に対応するものである。図におい
て、16は最上段に配置されたP配線板で、コンデンサ
10の正極端子Pとスイッチング素子SW1のコレクタ
端子C1とを接続する平板状の配線板である(同図
(a))。16aはスリットである。
【0038】17は図示しない絶縁板を介してP配線板
16の下方に配置されたN配線板で、コンデンサ10の
負極端子Nとスイッチング素子SW2のエミッタ端子E
2とを接続する平板状の配線板である(同図(b))。
17aはスリットである。18は図示しない絶縁板を介
してN配線板17の下方に配置されたAC配線板で、交
流出力端子7とスイッチング素子SW1のエミッタ端子
E1とSW2のコレクタ端子C2とを接続する平板状の
配線板である。
【0039】この場合も、、先の図7等で示したのと同
様、各配線板16〜18はそれぞれ大面積を有し、しか
もこれらが相互に平行にわずかの寸法を介して重ねて配
設された構造により先の電流の往復路および電流の
往復路が共に形成されているので、各主回路配線インダ
クタンスが大幅に低減され、ターンオフサージ電圧を小
さく抑えることが可能となり、スナバ回路が不必要とな
り、装置の小型化、低損失化、低価格化、また、部品点
数の削減から装置としての信頼性が向上する。
【0040】実施の形態4.図13はこの発明の実施の
形態4における電力変換装置で、その1相分の各構成機
器の配置、その端子位置および接続要領を示すものであ
る。この配置は、先の各形態例とは大幅に異なってい
る。即ち、両スイッチング素子SW1、SW2の各端子
は一直線上に配置されているが、この直線の方向がコン
デンサ10の端子P、Nを連ねる方向と直角となってい
る。そして、スイッチング素子SW1に対してスイッチ
ング素子SW2をコンデンサ10に近づけて配置してい
る。なお、図13(後述の図14も同様)では、各スイ
ッチング素子内のIGBT、フライホイールダイオード
の図示は省略している。
【0041】図14は図13の構成図に図3(a)の電
流および電流のルートを描き加えたものである。即
ち、太実線で示す電流の往復路は、交流出力端子7→
SW2のコレクタ端子C2→同エミッタ端子E2→コン
デンサ10の負極端子Nのルートで形成され、その往路
と復路とが常に近接するように構成されている。また、
太鎖線で示す電流の往復路は、交流出力端子7→SW
1のエミッタ端子E1→同コレクタ端子C1→コンデン
サ10の正極端子Pのルートで形成され、同じくその往
路と復路とが常に近接するように構成されている。以上
の結果、この場合も、実施の形態1の場合と同様、ター
ンオフサージ電圧に影響を及ぼす主回路配線インダクタ
ンスL2、L4およびL1、L3が共に大幅に減少する
訳である。
【0042】図15は図13、14で示す各端子間の接
続手段として平板状の配線板を採用することにより、主
回路配線インダクタンスの一層の低減を図ったもので、
実施の形態1の図7に対応するものである。図におい
て、19は最上段に配置されたP配線板で、コンデンサ
10の正極端子Pとスイッチング素子SW1のコレクタ
端子C1とを接続する平板状の配線板である(同図
(a))。
【0043】20は図示しない絶縁板を介してP配線板
19の下方に配置されたN配線板で、コンデンサ10の
負極端子Nとスイッチング素子SW2のエミッタ端子E
2とを接続する平板状の配線板である(同図(b))。
21は図示しない絶縁板を介してN配線板20の下方に
配置されたAC配線板で、交流出力端子7とスイッチン
グ素子SW1のエミッタ端子E1とSW2のコレクタ端
子C2とを接続する平板状の配線板である。
【0044】図16は図15の各配線板19〜21を使
用して組み立てた状態の側面図を示す。但し、この図1
6では、コンデンサ10の形状を考慮して、各配線板お
よび絶縁板を途中で直角に曲げたものとし、装置全体の
外形の低減を図っている。
【0045】以上のように、この場合も、先の図7等で
示したのと同様、各配線板19〜21はそれぞれ大面積
を有し、しかもこれらが相互に平行にわずかの寸法を介
して重ねて配設された構造により先の電流の往復路お
よび電流の往復路が共に形成されているので、各主回
路配線インダクタンスが大幅に低減され、ターンオフサ
ージ電圧を小さく抑えることが可能となり、スナバ回路
が不必要となり、装置の小型化、低損失化、低価格化、
また、部品点数の削減から装置としての信頼性が向上す
る。
【0046】実施の形態5.図17はこの発明の実施の
形態5における電力変換装置を示すもので、先の実施の
形態4の図15に対応して、特にその配線板の平面図を
示すものである。図において、22は最上段に配置され
たN配線板で、コンデンサ10の負極端子Nとスイッチ
ング素子SW2のエミッタ端子E2とを接続する平板状
の配線板である(同図(a))。
【0047】23は図示しない絶縁板を介してN配線板
22の下方に配置されたP配線板で、コンデンサ10の
正極端子Pとスイッチング素子SW1のコレクタ端子C
1とを接続する平板状の配線板である(同図(b))。
24は図示しない絶縁板を介してP配線板23の下方に
配置されたAC配線板で、交流出力端子7とスイッチン
グ素子SW1のエミッタ端子E1とSW2のコレクタ端
子C2とを接続する平板状の配線板である。
【0048】以上のように、この場合も先の図15等で
示したのと同様、各配線板22〜24はそれぞれ大面積
を有し、しかもこれらが相互に平行にわずかの寸法を介
して重ねて配設された構造により先の電流の往復路お
よび電流の往復路が共に形成されているので、各主回
路配線インダクタンスが大幅に低減され、ターンオフサ
ージ電圧を小さく抑えることが可能となり、スナバ回路
が不必要となり、装置の小型化、低損失化、低価格化、
また、部品点数の削減から装置としての信頼性が向上す
る。
【0049】なお、上述各実施の形態では、いずれも単
相分で説明したが、3相等複数相の電力変換装置として
構成可能なことは勿論であり、また、各スイッチング素
子として1並列のIGBTモジュールを使用したものと
したが、2個以上の複数個並列接続したものを使用する
ようにしてもよい。また、スイッチング素子としては、
IGBTに限らず、トランジスタ、インテリジェントパ
ワーモジュール、あるいはFET、GCT(Gate Comun
icated Thyristor)等種々のタイプのものを使用し得る
ことは当然である。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る電力変換
装置は、正極端子と負極端子とを有する直流電圧源、陽
極端子が上記直流電圧源の正極端子に接続された第1の
スイッチング素子、陽極端子が上記第1のスイッチング
素子の陰極端子に接続され陰極端子が上記直流電圧源の
負極端子に接続された第2のスイッチング素子、および
上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子
との接続点から導出された交流出力端子を備えた電力変
換装置において、上記交流出力端子から上記第2のスイ
ッチング素子を経て上記直流電圧源の負極端子に至る第
1の電流路が、往路と復路とが互いに近接する往復路を
形成するように、かつ上記交流出力端子から上記第1の
スイッチング素子を経て上記直流電圧源の正極端子に至
る第2の電流路が、往路と復路とが互いに近接する往復
路を形成するように、上記各端子および各端子間の接続
手段を配設するようにしたので、主回路配線インダクタ
ンスの徹底した低減が実現し、スイッチング素子の転流
によりスイッチング素子に印加されるターンオフサージ
電圧が大幅に抑制される。
【0051】また、請求項2に係る電力変換装置は、そ
の第1および第2のスイッチング素子の各端子がほぼ直
線上に位置するように上記第1および第2のスイッチン
グ素子を配置し、直流電圧源の両端子を連ねる方向が上
記直線の方向とほぼ平行となるように上記直流電圧源を
配置し、交流出力端子を上記直流電圧源の両端子のほぼ
中間位置に配置したので、主回路配線インダクタンス低
減を確実に実現し得る機器配置が得られる。
【0052】また、請求項3に係る電力変換装置は、そ
の直流電圧源の正極端子から負極端子への向きが、第1
のスイッチングの陽極端子から陰極端子そして第2のス
イッチング素子の陽極端子から陰極端子への向きと一致
するように、上記直流電圧源と第1および第2のスイッ
チング素子とを配置したので、主回路配線インダクタン
ス低減を確実に実現し得る端子配置が得られる。
【0053】また、請求項4に係る電力変換装置は、そ
の直流電圧源の正極端子から負極端子への向きが、第1
のスイッチング素子の陰極端子から陽極端子そして第2
のスイッチング素子の陰極端子から陽極端子への向きと
一致するように、上記直流電圧源と第1および第2のス
イッチング素子とを配置したので、主回路配線インダク
タンス低減を確実に実現し得る端子配置が得られる。
【0054】また、請求項5に係る電力変換装置は、そ
の第1および第2のスイッチング素子の各端子がほぼ直
線上に位置するように上記第1および第2のスイッチン
グ素子を配置し、直流電圧源の両端子を連ねる方向が上
記直線の方向とほぼ直角となるように上記直流電圧源を
配置し、交流出力端子を上記直流電圧源の両端子のほぼ
中間位置に配置したので、主回路配線インダクタンス低
減を確実に実現し得る機器配置が得られる。
【0055】また、請求項6に係る電力変換装置は、そ
の第2のスイッチング素子に対して第1のスイッチング
素子を直流電圧源に近づけて配置したので、主回路配線
インダクタンス低減を確実に実現し得る端子配置が得ら
れる。
【0056】また、請求項7に係る電力変換装置は、そ
の第1のスイッチング素子に対して第2のスイッチング
素子を直流電圧源に近づけて配置したので、主回路配線
インダクタンス低減を確実に実現し得る端子配置が得ら
れる。
【0057】また、請求項8に係る電力変換装置は、そ
の直流電圧源の正極端子と第1のスイッチング素子の陽
極端子との接続手段、上記直流電圧源の負極端子と第2
のスイッチング素子の陰極端子との接続手段、および上
記第1のスイッチング素子の陰極端子と上記第2のスイ
ッチング素子の陽極端子と交流出力端子との接続手段
を、絶縁板を介して互いに平行に重ねて配設された平板
状の配線板としたので、主回路配線インダクタンスが一
層低減する。
【0058】また、請求項9に係る電力変換装置は、請
求項1ないし8のいずれかに記載の電力変換装置を複数
備え、互いに位相差を有する複数相の交流電圧を出力す
る構成としたので、主回路配線インダクタンスを低減し
た複数相の電力変換装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における電力変換装
置の機器、端子配置および接続の構成を示す図である。
【図2】 図1を簡便化して示す回路図である。
【図3】 転流動作を説明するための図である。
【図4】 転流動作の各波形を示す図である。
【図5】 主回路配線インダクタンスを低減するための
原理を説明するための図である。
【図6】 図1に電流、の通電路を描き加えた図で
ある。
【図7】 平板状の配線板を使用した場合の接続の構成
を示す平面図である。
【図8】 平板状の配線板の組み合わせ状態を説明する
ための斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態2における電力変換装
置を示す平面図である。
【図10】 この発明の実施の形態3における電力変換
装置の機器、端子配置および接続の構成を示す図であ
る。
【図11】 図10に電流、の通電路を描き加えた
図である。
【図12】 平板状の配線板を使用した場合の接続の構
成を示す平面図である。
【図13】 この発明の実施の形態4における電力変換
装置の機器、端子配置および接続の構成を示す図であ
る。
【図14】 図13に電流、の通電路を描き加えた
図である。
【図15】 平板状の配線板を使用した場合の接続の構
成を示す平面図である。
【図16】 図15の電力変換装置の側面から見た図で
ある。
【図17】 この発明の実施の形態5における電力変換
装置を示す平面図である。
【図18】 3相の電力変換装置の主回路構成を示す図
である。
【符号の説明】
1(SW1),2(SW2) スイッチング素子、1
A,2A IGBT、1B,2B フライホイールダイ
オード、C1,C2 コレクタ端子、E1,E2 エミ
ッタ端子、7(AC) 交流出力端子、10 コンデン
サ、P 正極端子、N 負極端子、11,17,20,
22 N配線板、12,16,19,23 P配線板、
13,18,21,24 AC配線板、14,15 絶
縁板。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電力変換装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流と2レベル
交流との間で電力変換を行う2レベルインバータや2レ
ベルコンバータの電力変換装置に係り、特にその内部の
インダクタンスの低減技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は例えば特開平6−225545
号公報に記載された電力変換装置で、直流電力を3相交
流電力に変換する2レベル電力変換装置の主回路を示
す。図において、10は直流電圧源であるコンデンサ、
1〜6はブリッジに結線されたスイッチング素子SW1
〜SW6で、それぞれIGBT1A〜6Aとこれに逆並
列接続されたフライホイールダイオード1B〜6Bとか
ら構成されている。7〜9は交流出力端子である。
【0003】この種電力変換装置の一般的な回路動作に
ついては周知であるので、その説明は省略するが、特に
各スイッチング素子のターンオフ動作に伴う電流変化割
合di/dtと回路配線に存在するインダクタンスとの
積により発生する誘起電圧が問題となる。即ち、これら
誘起電圧がスイッチング素子の耐圧を脅かすことになる
からである。この対策として通常はいわゆるスナバ回路
を設けて、回路のインダクタンスにより発生する電磁エ
ネルギーをこのスナバ回路で消費させる方法が採用され
る。この場合、インダクタンスが大きいと、スナバ回路
を構成するコンデンサの容量が増大して装置が大形化し
損失が増大する等の弊害が生じる。
【0004】これに対し上掲文献は、回路配線のインダ
クタンス、特に、コンデンサ10の正極端子とスイッチ
ング素子SW1の陽極端子との間を接続する配線のイン
ダクタンスLsaとコンデンサ10の負極端子とスイッ
チング素子SW2の陰極端子との間を接続する配線のイ
ンダクタンスLsbとに着目し、この部分の配線を一対
の導板とその間に挿設された高誘電率材の間隔板とで構
成することにより、そのインダクタンスの低減を図って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電力変換装置に
おけるインダクタンスの低減は以上のようになされてい
るので、スイッチング素子の大容量化やスイッチング周
波数の増大等が要請された場合には、必ずしも十分な効
果が得られなかった。即ち、詳しくは後述するが、スイ
ッチング素子自体を含め直流電圧源の正極端子Pから負
極端子Nに至る全電流路を対象としてとらえてそのイン
ダクタンスを最小とする構成を検討する必要がある。
【0006】この発明は以上のような観点からなされた
もので、回路配線のインダクタンスの徹底した低減が可
能となる電力変換装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る電力変換
装置は、正極端子と負極端子とを有する直流電圧源、陽
極端子が上記直流電圧源の正極端子に接続された第1の
スイッチング素子、陽極端子が上記第1のスイッチング
素子の陰極端子に接続され陰極端子が上記直流電圧源の
負極端子に接続された第2のスイッチング素子、および
上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子
との接続点から導出された交流出力端子を備えた電力変
換装置において、上記第1および第2のスイッチング素
子の各端子がほぼ直線上に位置するように上記第1およ
び第2のスイッチング素子を配置し、上記直流電圧源の
両端子を連ねる方向が上記直線の方向とほぼ平行となる
ように、かつ、上記直流電圧源の両端子の中間位置が上
記第1および第2のスイッチング素子の上記直線の方向
の中間位置に略一致するように上記直流電圧源を配置
し、上記交流出力端子を上記直流電圧源の両端子のほぼ
中間位置に配置し、上記直流電圧源およびスイッチング
素子の全端子を覆う矩形の平板状導体からなり上記直流
電圧源の正極端子と第1のスイッチング素子の陽極端子
とを接続するP配線板、このP配線板と同一外形の導体
からなり絶縁板を介して直接上記P配線板と対向して平
行に配設され上記直流電圧源の負極端子と第2のスイッ
チング素子の陰極端子とを接続するN配線板、および平
板状の導体からなり絶縁板を介して上記P配線板または
N配線板と平行に配設され上記第1のスイッチング素子
の陰極端子と上記第2のスイッチング素子の陽極端子と
上記交流出力端子とを接続するAC配線板を備え、上記
P配線板には上記直流電圧源とスイッチング素子との中
間位置であって上記直線の方向に上記第1のスイッチン
グ素子側端から中央手前まで延在するスリットを形成
し、上記N配線板には上記直流電圧源とスイッチング素
子との中間位置であって上記直線の方向に上記第2のス
イッチング素子側端から中央手前まで延在するスリット
を形成したものである。
【0008】また、請求項2に係る電力変換装置は、請
求項1において、その直流電圧源の正極端子から負極端
子への向きが、第1のスイッチングの陽極端子から陰極
端子そして第2のスイッチング素子の陽極端子から陰極
端子への向きと一致するように、上記直流電圧源と第1
および第2のスイッチング素子とを配置したものであ
る。
【0009】また、請求項3に係る電力変換装置は、請
求項において、その直流電圧源の正極端子から負極端
子への向きが、第1のスイッチング素子の陰極端子から
陽極端子そして第2のスイッチング素子の陰極端子から
陽極端子への向きと一致するように、上記直流電圧源と
第1および第2のスイッチング素子とを配置したもので
ある。
【0010】また、請求項4に係る電力変換装置は、
極端子と負極端子とを有する直流電圧源、陽極端子が上
記直流電圧源の正極端子に接続された第1のスイッチン
グ素子、陽極端子が上記第1のスイッチング素子の陰極
端子に接続され陰極端子が上記直流電圧源の負極端子に
接続された第2のスイッチング素子、および上記第1の
スイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点
から導出された交流出力端子を備えた電力変換装置にお
いて、上記第1および第2のスイッチング素子の各端子
がほぼ直線上に位置するように上記第1および第2のス
イッチング素子を配置し、上記直流電圧源の両端子を連
ねる方向が上記直線の方向とほぼ直角となるように、か
つ、上記直流電圧源の両端子の中間位置が上記直線のほ
ぼ延長線上に位置するように上記直流電圧源を配置し、
上記交流出力端子を上記直流電圧源の両端子のほぼ中間
位置に配置し、平板状の導体からなり上記直流電圧源の
正極端子と第1のスイッチング素子の陽極端子とを接続
するP配線板、平板状の導体からなり絶縁板を介して直
接上記P配線板と対向して平行に配設され上記直流電圧
源の負極端子と第2のスイッチング素子の陰極端子とを
接続するN配線板、および平板状の導体からなり絶縁板
を介して上記P配線板またはN配線板と平行に配設され
上記第1のスイッチング素子の陰極端子と上記第2のス
イッチング素子の陽極端子と上記交流出力端子とを接続
するAC配線板を備えたものである。
【0011】また、請求項5に係る電力変換装置は、請
求項において、その第2のスイッチング素子に対して
第1のスイッチング素子を直流電圧源に近づけて配置し
ものである。
【0012】また、請求項6に係る電力変換装置は、請
求項において、その第1のスイッチング素子に対して
第2のスイッチング素子を直流電圧源に近づけて配置し
ものである。
【0013】また、請求項7に係る電力変換装置は、
求項1ないし6のいずれかに記載の電力変換装置を複数
備え、互いに位相差を有する複数相の交流電圧を出力す
る構成としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1における電力変換装置で、その1相分の各
構成部品の配置、その端子位置および接続要領を示すも
のである。図において、1はスイッチング素子SW1
で、IGBT1Aとこれに逆並列接続されたフライホイ
ールダイオード1Bとからなり、C1はスイッチング素
子SW1の陽極端子であるコレクタ端子、E1は陰極端
子であるエミッタ端子である。2はスイッチング素子S
W2で、IGBT2Aとフライホイールダイオード2B
とからなり、C2はスイッチング素子SW2の陽極端子
であるコレクタ端子、E2は陰極端子であるエミッタ端
子である。そして、スイッチング素子1および2は、両
者の各端子が図中右方から左方へ向かって、C1、E
1、C2、E2の順で一直線上に位置するように配置さ
れている。
【0015】10は直流電圧源であるコンデンサで、P
は正極端子、Nは負極端子である。そして、正極端子P
と負極端子Nを連ねる方向が、上述した各端子C1〜E
2の連ねる方向と平行となるよう、スイッチング素子
1、2およびコンデンサ10の相対的配置が決められて
いる。このように、この発明では配線インダクタンスの
一層の低減を図るため、各構成部品の相対的位置は勿
論、各端子位置についても特定する。以下に、これらの
配置を採用する根拠を示すため、先ず、この種電力変換
装置の代表的な転流動作について詳細に説明する。
【0016】図2は、以下の説明の便宜上、図1を通例
の接続図の形に表したものである。次に、この図2を基
に描いた図3により、代表的な転流動作について説明す
る。先ず、図3(a)はスイッチング素子SW2がオ
ン、スイッチング素子SW1がオフの状態からスイッチ
ング素子SW2のIGBT2Aがターンオフするときの
転流動作を示す。
【0017】即ち、IGBT2Aがオンで、電流がコ
ンデンサ10の正極端子P→負荷LL→交流出力端子7
→IGBT2A→コンデンサ10の負極端子Nのルート
で流れている状態から、IGBT2Aがターンオフ動作
を開始すると、負荷LLの電流は一定の値を保ちなが
ら、電流は先の電流から電流、即ち、コンデンサ1
0の正極端子P→負荷LL→交流出力端子7→フライホ
イールダイオード1B→コンデンサ10の正極端子Pの
ルートの電流に転流する。このときのスイッチング素子
SW2の電圧VSW2と電流、電流の波形を図4に
示す。
【0018】この転流時、電流はIGBT2Aによっ
て決定される電流変化割合di/dtによって減少し、
主回路配線インダクタンスL2、L4には上記di/d
tによってそれぞれ図中矢印に示す向きにVL2=L2
・di/dt、VL4=L4・di/dtの誘起電圧が
発生する。ここで、主回路配線インダクタンスL2はコ
ンデンサ10の負極端子Nとスイッチング素子SW2の
エミッタ端子E2との間に存在するインダクタンスを想
定したもの、主回路配線インダクタンスL4はスイッチ
ング素子SW2のエミッタ端子E2と交流出力端子7
(両スイッチング素子SW1、SW2の接続点が交流出
力端子7より手前に位置するときは当該スイッチング素
子SW1、SW2の接続点)との間に存在するインダク
タンスを想定したものである。
【0019】一方、フライホイールダイオード1Bを介
して流れる電流は同di/dtによって逆に電流が増
加し、主回路配線インダクタンスL1、L3には上記d
i/dtによってそれぞれ図中矢印に示す向きにVL1
=L1・di/dt、VL3=L3・di/dtの誘起
電圧が発生する。ここで、主回路配線インダクタンスL
1はコンデンサ10の正極端子Pとスイッチング素子S
W1のコレクタ端子C1との間に存在するインダクタン
スを想定したもの、主回路配線インダクタンスL3はス
イッチング素子SW1のコレクタ端子C1と交流出力端
子7(両スイッチング素子SW1、SW2の接続点が交
流出力端子7より手前に位置するときは当該スイッチン
グ素子SW1、SW2の接続点)との間に存在するイン
ダクタンスを想定したものである。
【0020】以上の結果、スイッチング素子SW2のタ
ーンオフ時には、コンデンサ10の電圧E+VL1+V
L2+VL3+VL4の電圧VSW2がターンオフサー
ジ電圧として印加される。
【0021】次に、スイッチング素子SW1のターンオ
フ時の動作を図3(b)を参照して説明する。IGBT
1Aがオンで、電流がコンデンサ10の正極端子P→
IGBT1A→交流出力端子7→負荷LL→コンデンサ
10の負極端子Nのルートで流れている状態から、IG
BT1Aがターンオフ動作を開始すると、負荷LLの電
流は一定の値を保ちながら、電流は電流から電流、
即ち、コンデンサ10の負極端子N→フライホイールダ
イオード2B→交流出力端子7→負荷LL→コンデンサ
10の負極端子Nのルートの電流に転流する。このとき
のスイッチング素子SW1の電圧VSW1と電流、電
流の波形は先にスイッチング素子SW2で説明した図
4と同様となる。
【0022】そして、この転流時、電流は、IGBT
1Aによって決定される電流変化割合di/dtによっ
て減少し、主回路配線インダクタンスL1、L3には上
記di/dtによってそれぞれ図中矢印に示す向きにV
L1=L1・di/dt、VL3=L3・di/dtの
誘起電圧が発生する。一方、フライホイールダイオード
2Bを介して流れる電流は、同di/dtによって逆
に電流が増加し、主回路配線インダクタンスL2、L4
には上記di/dtによってそれぞれ図中矢印に示す向
きにVL2=L2・di/dt、VL4=L4・di/
dtの誘起電圧が発生する。
【0023】以上の結果、スイッチング素子SW1のタ
ーンオフ時には、コンデンサ10の電圧E+VL1+V
L2+VL3+VL4の電圧VSW1がターンオフサー
ジ電圧として印加される。以上の説明から判るように、
図3(a)と(b)の転流動作は対称の内容となってお
り、以下のインダクタンスの低減策は、便宜上、図3
(a)、即ち、スイッチング素子SW2のターンオフ時
の動作を対象として説明するものとする。従って、以下
で登場する電流、電流は図3(a)で記載している
ものとする。
【0024】ところで、主回路配線インダクタンスは、
配線の長さ、およびこの配線に電流が流れたとき、いわ
ゆる右ねじの法則によって発生する磁界の大きさに影響
される。従って、主回路配線インダクタンスを低減する
ためには、配線長を短くするだけでは足らず、電流が流
れることによって発生する磁界を小さくすることが重要
となる。
【0025】図5は、例えば電流について、この通電
路に発生する主回路配線インダクタンスL2、L4を低
減するための原理を説明するものである。即ち、電流
の流路を往路と復路とからなる往復路で形成し、かつ、
この往路と復路との距離Dを極力小さくする。図5に示
すように、往路電流によって生じる磁界と復路電流によ
って生じる磁界とはその方向が逆となるので、上記距離
Dを小さくすることにより、両磁界が互いに相殺される
成分が増大し、結果として主回路配線インダクタンスの
インダクタンスが大幅に低減する訳である。
【0026】ここで、上記往復路として対象とする範囲
は、図3(a)から、電流については、交流出力端子
7→スイッチング素子SW2→コンデンサ10の負極端
子N、電流については、交流出力端子7→スイッチン
グ素子SW1→コンデンサ10の正極端子Pを設定すれ
ば十分である。
【0027】図6は、先の図1の構成図に、上述した電
流および電流のルートを描き加えたものである。即
ち、太実線で示す電流の往復路は、交流出力端子7→
SW2のコレクタ端子C2→同エミッタ端子E2→コン
デンサ10の負極端子Nのルートで形成され、その往路
と復路とが常に近接するように構成されている。また、
太鎖線で示す電流の往復路は、交流出力端子7→SW
1のエミッタ端子E1→同コレクタ端子C1→コンデン
サ10の正極端子Pのルートで形成され、同じくその往
路と復路とが常に近接するように構成されている。以上
の結果、ターンオフサージ電圧に影響を及ぼす主回路配
線インダクタンスL2、L4およびL1、L3が共に大
幅に減少する。
【0028】図7、図8は、各端子間の接続手段として
平板状の配線板を採用することにより、主回路配線イン
ダクタンスの一層の低減を図ったもので、図7はその平
面図、図8はその組み合わせ状態を説明するための斜視
図である。
【0029】図において、11は最上段に配置されたN
配線板で、コンデンサ10の負極端子Nとスイッチング
素子SW2のエミッタ端子E2とを接続する平板状の配
線板である。なお、このN配線板11とスイッチング素
子SW2のエミッタ端子E2との接続は、例えば、スイ
ッチング素子SW2に設けられたスタッドネジをN配線
板11まで貫通させナットで締め付けることにより行
う。このため、N配線板11より下段に位置するP配線
板12等には、このスタッドネジと電気的絶縁を確保す
るため、図に示すような、必要な径の開孔を設けてい
る。また、図7(a)中、11aで示すのは、N配線板
11の一部に形成されたスリットで、コンデンサ10の
負極端子NとSW2のエミッタ端子E2との間の電流路
を極力N配線板11の中央部分へ導いて先に説明した往
路復路間の実質的な距離の一層の短縮を図るためのもの
である。
【0030】12は絶縁板14を介してN配線板11の
下方に配置されたP配線板で、コンデンサ10の正極端
子Pとスイッチング素子SW1のコレクタ端子C1とを
接続する平板状の配線板である。なお、12aは既述し
たスリット11aと同じ目的のためにP配線板12の一
部に形成されたスリットである。13は絶縁板15を介
してP配線板12の下方に配置されたAC配線板で、交
流出力端子7とスイッチング素子SW1のエミッタ端子
E1とSW2のコレクタ端子C2とを接続する平板状の
配線板である。
【0031】以上のように、各配線板11〜13はそれ
ぞれ大面積を有し、しかもこれらが相互に平行にわずか
の寸法を介して重ねて配設された構造により先の電流
の往復路および電流の往復路が共に形成されているの
で、各主回路配線インダクタンスが大幅に低減され、タ
ーンオフサージ電圧を小さく抑えることが可能となり、
スナバ回路が不必要となり、装置の小型化、低損失化、
低価格化、また、部品点数の削減から装置としての信頼
性が向上する。
【0032】実施の形態2.図9はこの発明の実施の形
態2における電力変換装置を示すもので、先の実施の形
態1の図7に対応して、特にその各配線板11、12、
13の平面図を示すものである。図7の構造との差は、
図中左右方向の配列をすべて反対にしたことである。従
って、各端子間の接続構造も図7に対してすべて左右対
称となり、これら接続構造、接続配置の相対的位置関係
から決定される各主回路配線インダクタンスは図7の場
合と全く同一となる。従って、細部の説明の重複は避け
るが、図7の場合と同様、各主回路配線インダクタンス
が大幅に低減される。
【0033】実施の形態3.図10はこの発明の実施の
形態3における電力変換装置で、その1相分の各構成部
品の配置、その端子位置および接続要領を示すものであ
る。先の図1のものと異なるのは、両スイッチング素子
SW1、SW2の端子の位置である。即ち、図1では、
右方から左方へ向かって、C1、E1、C2、E2の順
で各端子が一直線上に並んでいるのに対し、この図10
では、右方から左方へ向かって、E1、C1、E2、C
2の順で各端子が一直線上に並んでいる。
【0034】図11は図10の構成図に、電流および
電流のルートを描き加えたものである。即ち、太実線
で示す電流の往復路は、交流出力端子7→SW2のコ
レクタ端子C2→同エミッタ端子E2→コンデンサ10
の負極端子Nのルートで形成され、その往路と復路とが
常に近接するように構成されている。また、太鎖線で示
す電流の往復路は、交流出力端子7→SW1のエミッ
タ端子E1→同コレクタ端子C1→コンデンサ10の正
極端子Pのルートで形成され、同じくその往路と復路と
が常に近接するように構成されている。以上の結果、実
施の形態1の場合と同様、ターンオフサージ電圧に影響
を及ぼす主回路配線インダクタンスL2、L4およびL
1、L3が共に大幅に減少する訳である。
【0035】図12は図10、11で示す各端子間の接
続手段として平板状の配線板を採用することにより、主
回路配線インダクタンスの一層の低減を図ったもので、
実施の形態1の図7に対応するものである。図におい
て、16は最上段に配置されたP配線板で、コンデンサ
10の正極端子Pとスイッチング素子SW1のコレクタ
端子C1とを接続する平板状の配線板である(同図
(a))。16aはスリットである。
【0036】17は図示しない絶縁板を介してP配線板
16の下方に配置されたN配線板で、コンデンサ10の
負極端子Nとスイッチング素子SW2のエミッタ端子E
2とを接続する平板状の配線板である(同図(b))。
17aはスリットである。18は図示しない絶縁板を介
してN配線板17の下方に配置されたAC配線板で、交
流出力端子7とスイッチング素子SW1のエミッタ端子
E1とSW2のコレクタ端子C2とを接続する平板状の
配線板である。
【0037】この場合も、、先の図7等で示したのと同
様、各配線板16〜18はそれぞれ大面積を有し、しか
もこれらが相互に平行にわずかの寸法を介して重ねて配
設された構造により先の電流の往復路および電流の
往復路が共に形成されているので、各主回路配線インダ
クタンスが大幅に低減され、ターンオフサージ電圧を小
さく抑えることが可能となり、スナバ回路が不必要とな
り、装置の小型化、低損失化、低価格化、また、部品点
数の削減から装置としての信頼性が向上する。
【0038】実施の形態4.図13はこの発明の実施の
形態4における電力変換装置で、その1相分の各構成機
器の配置、その端子位置および接続要領を示すものであ
る。この配置は、先の各形態例とは大幅に異なってい
る。即ち、両スイッチング素子SW1、SW2の各端子
は一直線上に配置されているが、この直線の方向がコン
デンサ10の端子P、Nを連ねる方向と直角となってい
る。そして、スイッチング素子SW1に対してスイッチ
ング素子SW2をコンデンサ10に近づけて配置してい
る。なお、図13(後述の図14も同様)では、各スイ
ッチング素子内のIGBT、フライホイールダイオード
の図示は省略している。
【0039】図14は図13の構成図に図3(a)の電
流および電流のルートを描き加えたものである。即
ち、太実線で示す電流の往復路は、交流出力端子7→
SW2のコレクタ端子C2→同エミッタ端子E2→コン
デンサ10の負極端子Nのルートで形成され、その往路
と復路とが常に近接するように構成されている。また、
太鎖線で示す電流の往復路は、交流出力端子7→SW
1のエミッタ端子E1→同コレクタ端子C1→コンデン
サ10の正極端子Pのルートで形成され、同じくその往
路と復路とが常に近接するように構成されている。以上
の結果、この場合も、実施の形態1の場合と同様、ター
ンオフサージ電圧に影響を及ぼす主回路配線インダクタ
ンスL2、L4およびL1、L3が共に大幅に減少する
訳である。
【0040】図15は図13、14で示す各端子間の接
続手段として平板状の配線板を採用することにより、主
回路配線インダクタンスの一層の低減を図ったもので、
実施の形態1の図7に対応するものである。図におい
て、19は最上段に配置されたP配線板で、コンデンサ
10の正極端子Pとスイッチング素子SW1のコレクタ
端子C1とを接続する平板状の配線板である(同図
(a))。
【0041】20は図示しない絶縁板を介してP配線板
19の下方に配置されたN配線板で、コンデンサ10の
負極端子Nとスイッチング素子SW2のエミッタ端子E
2とを接続する平板状の配線板である(同図(b))。
21は図示しない絶縁板を介してN配線板20の下方に
配置されたAC配線板で、交流出力端子7とスイッチン
グ素子SW1のエミッタ端子E1とSW2のコレクタ端
子C2とを接続する平板状の配線板である。
【0042】図16は図15の各配線板19〜21を使
用して組み立てた状態の側面図を示す。但し、この図1
6では、コンデンサ10の形状を考慮して、各配線板お
よび絶縁板を途中で直角に曲げたものとし、装置全体の
外形の低減を図っている。
【0043】以上のように、この場合も、先の図7等で
示したのと同様、各配線板19〜21はそれぞれ大面積
を有し、しかもこれらが相互に平行にわずかの寸法を介
して重ねて配設された構造により先の電流の往復路お
よび電流の往復路が共に形成されているので、各主回
路配線インダクタンスが大幅に低減され、ターンオフサ
ージ電圧を小さく抑えることが可能となり、スナバ回路
が不必要となり、装置の小型化、低損失化、低価格化、
また、部品点数の削減から装置としての信頼性が向上す
る。
【0044】実施の形態5.図17はこの発明の実施の
形態5における電力変換装置を示すもので、先の実施の
形態4の図15に対応して、特にその配線板の平面図を
示すものである。図において、22は最上段に配置され
たN配線板で、コンデンサ10の負極端子Nとスイッチ
ング素子SW2のエミッタ端子E2とを接続する平板状
の配線板である(同図(a))。
【0045】23は図示しない絶縁板を介してN配線板
22の下方に配置されたP配線板で、コンデンサ10の
正極端子Pとスイッチング素子SW1のコレクタ端子C
1とを接続する平板状の配線板である(同図(b))。
24は図示しない絶縁板を介してP配線板23の下方に
配置されたAC配線板で、交流出力端子7とスイッチン
グ素子SW1のエミッタ端子E1とSW2のコレクタ端
子C2とを接続する平板状の配線板である。
【0046】以上のように、この場合も先の図15等で
示したのと同様、各配線板22〜24はそれぞれ大面積
を有し、しかもこれらが相互に平行にわずかの寸法を介
して重ねて配設された構造により先の電流の往復路お
よび電流の往復路が共に形成されているので、各主回
路配線インダクタンスが大幅に低減され、ターンオフサ
ージ電圧を小さく抑えることが可能となり、スナバ回路
が不必要となり、装置の小型化、低損失化、低価格化、
また、部品点数の削減から装置としての信頼性が向上す
る。
【0047】なお、上述各実施の形態では、いずれも単
相分で説明したが、3相等複数相の電力変換装置として
構成可能なことは勿論であり、また、各スイッチング素
子として1並列のIGBTモジュールを使用したものと
したが、2個以上の複数個並列接続したものを使用する
ようにしてもよい。また、スイッチング素子としては、
IGBTに限らず、トランジスタ、インテリジェントパ
ワーモジュール、あるいはFET、GCT(Gate Comun
icated Thyristor)等種々のタイプのものを使用し得る
ことは当然である。
【0048】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る電力変換
装置は、正極端子と負極端子とを有する直流電圧源、陽
極端子が上記直流電圧源の正極端子に接続された第1の
スイッチング素子、陽極端子が上記第1のスイッチング
素子の陰極端子に接続され陰極端子が上記直流電圧源の
負極端子に接続された第2のスイッチング素子、および
上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子
との接続点から導出された交流出力端子を備えた電力変
換装置において、上記第1および第2のスイッチング素
子の各端子がほぼ直線上に位置するように上記第1およ
び第2のスイッチング素子を配置し、上記直流電圧源の
両端子を連ねる方向が上記直線の方向とほぼ平行となる
ように、かつ、上記直流電圧源の両端子の中間位置が上
記第1および第2のスイッチング素子の上記直線の方向
の中間位置に略一致するように上記直流電圧源を配置
し、上記交流出力端子を上記直流電圧源の両端子のほぼ
中間位置に配置し、上記直流電圧源およびスイッチング
素子の全端子を覆う矩形の平板状導体からなり上記直流
電圧源の正極端子と第1のスイッチング素子の陽極端子
とを接続するP配線板、このP配線板と同一外形の導体
からなり絶縁板を介して直接上記P配線板と対向して平
行に配設され上記直流電圧源の負極端子と第2のスイッ
チング素子の陰極端子とを接続するN配線板、および平
板状の導体からなり絶縁板を介して上記P配線板または
N配線板と平行に配設され上記第1のスイッチング素子
の陰極端子と上記第2のスイッチング素子の陽極端子と
上記交流出力端子とを接続するAC配線板を備え、上記
P配線板には上記直流電圧源とスイッチング素子との中
間位置であって上記直線の方向に上記第1のスイッチン
グ素子側端から中央手前まで延在するスリットを形成
し、上記N配線板には上記直流電圧源とスイッチング素
子との中間位置であって上記直線の方向に上記第2のス
イッチング素子側端から中央手前まで延在するスリット
を形成したので、主回路配線インダクタンスの徹底した
低減が実現し、スイッチング素子の転流によりスイッチ
ング素子に印加されるターンオフサージ電圧が大幅に抑
制される。
【0049】また、請求項2に係る電力変換装置は、そ
直流電圧源の正極端子から負極端子への向きが、第1
のスイッチングの陽極端子から陰極端子そして第2のス
イッチング素子の陽極端子から陰極端子への向きと一致
するように、上記直流電圧源と第1および第2のスイッ
チング素子とを配置したので、主回路配線インダクタン
ス低減を確実に実現し得る端子配置が得られる。
【0050】また、請求項3に係る電力変換装置は、そ
直流電圧源の正極端子から負極端子への向きが、第1
のスイッチング素子の陰極端子から陽極端子そして第2
のスイッチング素子の陰極端子から陽極端子への向きと
一致するように、上記直流電圧源と第1および第2のス
イッチング素子とを配置したので、主回路配線インダク
タンス低減を確実に実現し得る端子配置が得られる。
【0051】また、請求項4に係る電力変換装置は、そ
正極端子と負極端子とを有する直流電圧源、陽極端子
が上記直流電圧源の正極端子に接続された第1のスイッ
チング素子、陽極端子が上記第1のスイッチング素子の
陰極端子に接続され陰極端子が上記直流電圧源の負極端
子に接続された第2のスイッチング素子、および上記第
1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接
続点から導出された交流出力端子を備えた電力変換装置
において、上記第1および第2のスイッチング素子の各
端子がほぼ直線上に位置するように上記第1および第2
のスイッチング素子を配置し、上記直流電圧源の両端子
を連ねる方向が上記直線の方向とほぼ直角となるよう
に、かつ、上記直流電圧源の両端子の中間位置が上記直
線のほぼ延長線上に位置するように上記直流電圧源を配
置し、上記交流出力端子を上記直流電圧源の両端子のほ
ぼ中間位置に配置し、平板状の導体からなり上記直流電
圧源の正極端子と第1のスイッチング素子の陽極端子と
を接続するP配線板、平板状の導体からなり絶縁板を介
して直接上記P配線板と対向して平行に配設され上記直
流電圧源の負極端子と第2のスイッチング素子の陰極端
子とを接続するN配線板、および平板状の導体からなり
絶縁板を介して上記P配線板またはN配線板と平行に配
設され上記第1のスイッチング素子の陰極端子と上記第
2のスイッチング素子の陽極端子と上記交流出力端子と
を接続するAC配線板を備えたので、主回路配線インダ
クタンスの徹底した低減が実現し、スイッチング素子の
転流によりスイッチング素子に印加されるターンオフサ
ージ電圧が大幅に抑制される。
【0052】また、請求項5に係る電力変換装置は、そ
第2のスイッチング素子に対して第1のスイッチング
素子を直流電圧源に近づけて配置したので、主回路配線
インダクタンス低減を確実に実現し得る端子配置が得ら
れる。
【0053】また、請求項6に係る電力変換装置は、そ
第1のスイッチング素子に対して第2のスイッチング
素子を直流電圧源に近づけて配置したので、主回路配線
インダクタンス低減を確実に実現し得る端子配置が得ら
れる。
【0054】また、請求項に係る電力変換装置は、
求項1ないし6のいずれかに記載の電力変換装置を複数
備え、互いに位相差を有する複数相の交流電圧を出力す
る構成としたので、主回路配線インダクタンスを低減し
た複数相の電力変換装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における電力変換装
置の機器、端子配置および接続の構成を示す図である。
【図2】 図1を簡便化して示す回路図である。
【図3】 転流動作を説明するための図である。
【図4】 転流動作の各波形を示す図である。
【図5】 主回路配線インダクタンスを低減するための
原理を説明するための図である。
【図6】 図1に電流、の通電路を描き加えた図で
ある。
【図7】 平板状の配線板を使用した場合の接続の構成
を示す平面図である。
【図8】 平板状の配線板の組み合わせ状態を説明する
ための斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態2における電力変換装
置を示す平面図である。
【図10】 この発明の実施の形態3における電力変換
装置の機器、端子配置および接続の構成を示す図であ
る。
【図11】 図10に電流、の通電路を描き加えた
図である。
【図12】 平板状の配線板を使用した場合の接続の構
成を示す平面図である。
【図13】 この発明の実施の形態4における電力変換
装置の機器、端子配置および接続の構成を示す図であ
る。
【図14】 図13に電流、の通電路を描き加えた
図である。
【図15】 平板状の配線板を使用した場合の接続の構
成を示す平面図である。
【図16】 図15の電力変換装置の側面から見た図で
ある。
【図17】 この発明の実施の形態5における電力変換
装置を示す平面図である。
【図18】 3相の電力変換装置の主回路構成を示す図
である。
【符号の説明】 1(SW1),2(SW2) スイッチング素子、1
A,2A IGBT、1B,2B フライホイールダイ
オード、C1,C2 コレクタ端子、E1,E2 エミ
ッタ端子、7(AC) 交流出力端子、10 コンデン
サ、P 正極端子、N 負極端子、11,17,20,
22 N配線板、12,16,19,23 P配線板、
13,18,21,24 AC配線板、14,15 絶
縁板、11a,12a,16a,17a スリット
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極端子と負極端子とを有する直流電圧
    源、陽極端子が上記直流電圧源の正極端子に接続された
    第1のスイッチング素子、陽極端子が上記第1のスイッ
    チング素子の陰極端子に接続され陰極端子が上記直流電
    圧源の負極端子に接続された第2のスイッチング素子、
    および上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチン
    グ素子との接続点から導出された交流出力端子を備えた
    電力変換装置において、 上記交流出力端子から上記第2のスイッチング素子を経
    て上記直流電圧源の負極端子に至る第1の電流路が、往
    路と復路とが互いに近接する往復路を形成するように、
    かつ上記交流出力端子から上記第1のスイッチング素子
    を経て上記直流電圧源の正極端子に至る第2の電流路
    が、往路と復路とが互いに近接する往復路を形成するよ
    うに、上記各端子および各端子間の接続手段を配設する
    ようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 第1および第2のスイッチング素子の各
    端子がほぼ直線上に位置するように上記第1および第2
    のスイッチング素子を配置し、直流電圧源の両端子を連
    ねる方向が上記直線の方向とほぼ平行となるように上記
    直流電圧源を配置し、交流出力端子を上記直流電圧源の
    両端子のほぼ中間位置に配置したことを特徴とする請求
    項1記載の電力変換装置。
  3. 【請求項3】 直流電圧源の正極端子から負極端子への
    向きが、第1のスイッチングの陽極端子から陰極端子そ
    して第2のスイッチング素子の陽極端子から陰極端子へ
    の向きと一致するように、上記直流電圧源と第1および
    第2のスイッチング素子とを配置したことを特徴とする
    請求項2記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 直流電圧源の正極端子から負極端子への
    向きが、第1のスイッチング素子の陰極端子から陽極端
    子そして第2のスイッチング素子の陰極端子から陽極端
    子への向きと一致するように、上記直流電圧源と第1お
    よび第2のスイッチング素子とを配置したことを特徴と
    する請求項2記載の電力変換装置。
  5. 【請求項5】 第1および第2のスイッチング素子の各
    端子がほぼ直線上に位置するように上記第1および第2
    のスイッチング素子を配置し、直流電圧源の両端子を連
    ねる方向が上記直線の方向とほぼ直角となるように上記
    直流電圧源を配置し、交流出力端子を上記直流電圧源の
    両端子のほぼ中間位置に配置したことを特徴とする請求
    項1記載の電力変換装置。
  6. 【請求項6】 第2のスイッチング素子に対して第1の
    スイッチング素子を直流電圧源に近づけて配置したこと
    を特徴とする請求項5記載の電力変換装置。
  7. 【請求項7】 第1のスイッチング素子に対して第2の
    スイッチング素子を直流電圧源に近づけて配置したこと
    を特徴とする請求項5記載の電力変換装置。
  8. 【請求項8】 直流電圧源の正極端子と第1のスイッチ
    ング素子の陽極端子との接続手段、上記直流電圧源の負
    極端子と第2のスイッチング素子の陰極端子との接続手
    段、および上記第1のスイッチング素子の陰極端子と上
    記第2のスイッチング素子の陽極端子と交流出力端子と
    の接続手段を、絶縁板を介して互いに平行に重ねて配設
    された平板状の配線板としたことを特徴とする請求項1
    ないし7のいずれかに記載の電力変換装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の電
    力変換装置を複数備え、互いに位相差を有する複数相の
    交流電圧を出力する構成としたことを特徴とする電力変
    換装置。
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