JPH0746857A - インバータ装置の主回路 - Google Patents

インバータ装置の主回路

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JPH0746857A
JPH0746857A JP5248292A JP24829293A JPH0746857A JP H0746857 A JPH0746857 A JP H0746857A JP 5248292 A JP5248292 A JP 5248292A JP 24829293 A JP24829293 A JP 24829293A JP H0746857 A JPH0746857 A JP H0746857A
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phase
low
capacitor
inductance
switching elements
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JP5248292A
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Inventor
Koichiro Mitsushima
光一郎 光島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インバータのスイッチング動作時におけるス
イッチング素子の分流状態を安定させる。 【構成】 3相分のスイッチング回路22a〜24cの
配線を銅板などの低インダクタンス導体にて形成された
P側用導体板30,32,34の各相毎に独立した3枚
構成にて形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インバータ装置の主
回路に係り、例えば、直流電圧を交流電圧に変換して電
動機などの負荷に供給するインバータ装置の主回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図10〜図12は、例えば特開平4−8
119号公報または特開昭62−40069号公報等に
示された従来のインバータ装置の主回路の構成を示す図
であり、これらの図において、10a〜10fはそれぞ
れコンデンサであり、それぞれ2個ずつ導体板12a,
12b,12cにて接続された3組の直列回路が並列に
配置されて大容量の直流供給回路を形成している。14
はコンデンサ10a,10b,10cの正極端子(+)
を共通接続するP側用導体板であり、例えば銅板などの
板状の低インダクタンス導体が断面逆L字状に形成され
て、その脚部14aがそれぞれのコンデンサ10a,1
0b,10cに接続されている。16はコンデンサ10
d,10e,10fの負極端子(−)を共通接続するN
側用導体板であり、N側用導体板と同様の銅板などの板
状の低インダクタタンス導体が略T字状に形成されて、
その脚部16aがそれぞれのコンデンサ10d,10
e,10fに接続されている。
【0003】18は接続用導体板12a,12b,12
cとN側用導体板16との間に配置された第1の絶縁
板、20はP側用導体板14とN側用導体板16の間に
配置された第2の絶縁板である。22a〜22cはU相
用スイッチング回路、23a〜23cはV相用スイッチ
ング回路、24a〜24fはW相用スイチング回路であ
り、それぞれ図12に示すように、絶縁ゲート型トラン
ジスタ(IGBT Ins-ulated Gate Bipolar Transist
or)にダイオードが並列に接続された回路が2個ずつ直
列に接続されて構成されている。これらスイッチング回
路22a〜24cは一方の絶縁ゲートトランジスタのエ
ミッタがそれぞれP側用導体板14に共通接続されて、
他方側の絶縁ゲートトランジスタのコレクタがそれぞれ
N側導体板16に共通接続されている。また、図10に
おいて26は放熱フィン、図12において28は電動機
などの負荷である。
【0004】次に動作について説明する。まず、直流電
源やコンバータなどの直流回路からP側用導体板14お
よびN側用導体板16を介して直流供給回路を形成する
コンデンサ10a〜10fに直流電力が充電される。次
いで、各スイッチング回路22a〜24cの絶縁ゲート
トランジスタが順次、オン,オフ制御されると、コンデ
ンサ10a〜10fからの直流電圧がダイオードを介し
て交流電圧に変換されて、電動機などの負荷28に供給
される。この場合、これらのスイッチング回路22a〜
24cのトランジスタのオン,オフ時にはサージ電圧や
スイッチングロスが生じる。
【0005】そこで、かかる不都合を改善するために、
図10〜図12の例ではP側用導体板14とN側用導体
板16とが銅板等の低インダクタンス導体にて形成され
て、インバータ装置の主回路の配線インピーダンスをよ
り低くすることにより、サージ電圧を減少させるように
している。また、放熱フィン26により、スイッチング
ロスで生じたトランジスタの熱を放出させている。
【0006】そして、このインバータ装置の主回路の配
線には、銅板等の低インダクタンス導体14,16を使
用しているため、絶縁板18,20によってP側用導体
板14とN側用導体板16との間、およびN側用導体板
16とコンデンサ接続用導体板12a,12b,12c
との間の絶縁をとるようにしている。
【0007】また、このインバータ装置の主回路の各ス
イッチング回路22a〜24cは、各相について3組ず
つが並列に使用され、各相に流れる電流値を(それぞれ
素子1個に対して)均等に1/3倍にすることにより、
各スイッチング素子の定格値内におさめるとともに、イ
ンバータ負荷容量を上げることを可能にしている。な
お、上記例ではスイッチング素子に絶縁ゲート型トラン
ジスタが適用されているが、必要に応じてパワートラン
ジスタなどのスイッチング素子が適用されてもよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のインバータ装置
の主回路は以上のように構成されているので、複数のス
イッチング素子のうち、1相でもスイッチング素子に流
れる電流(以下、分流という)がアンバランスになる
と、他の相の分流にも影響するなどの問題点があった。
つまり、スイッチング回路22a〜24cの複数のスイ
ッチング素子に対してP側用導体板14およびN側用導
体板16のそれぞれ1枚ずつにて共通接続されているた
めに、複数のスイッチング素子の特性にばらつきがあっ
たり、または負荷側の各相のインピーダンスが変化した
りすると、それぞれのスイッチング素子に流れる電流が
アンバランスになり、他の相の分流に影響を与えて確実
な3相交流の供給が行えなくなり、電動機などでは騒音
などの発生が生じるなどの問題が生じてくる。また、ス
イッチング素子と負荷との間では、ひずみ波電圧による
高調波の影響により損失が負荷への正弦波印加時にくら
べて大きくなるなどの問題点があった。
【0009】請求項1ないし請求項4の発明は上記のよ
うな問題点を解消するためになされたもので、各相のス
イッチング素子の分流が常にバランス状態となり、他の
相のスイッチング素子の分流に影響を与えるのを防止で
きるインバータ装置の主回路を得ることを目的とする。
【0010】請求項5および請求項6の発明は、ひずみ
波電圧による高調波の影響を少なくすることができるイ
ンバータ装置の主回路を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るイ
ンバータ装置の主回路は、各相毎に複数のスイッチング
素子が設けられ、各相のそれぞれのスイッチング素子の
正極とコンデンサの正極とを各相毎に独立したそれぞれ
低インダクタンス導体にて接続し、負極側を共通の低イ
ンダクタンス導体にて接続したものである。
【0012】請求項2の発明に係るインバータ装置の主
回路は、各相毎に独立して設けられた低インダクタンス
導体が銅板にて形成され、これらがコンデンサの正極に
接続された低インダクタンス導体に共通に接続されると
ともに、絶縁板を介して積層されているものである。
【0013】請求項3の発明に係るインバータ装置の主
回路は、各相毎に複数のスイッチング素子が設けられ、
各相のそれぞれのスイッチング素子の正極とコンデンサ
の正極側とを各相毎に独立したそれぞれ低インダクタン
ス導体にて接続し、同様に各相のそれぞれのスイッチン
グ素子の負極とコンデンサの負極側とを各相毎に独立し
たそれぞれ低インダクタンス導体にて接続したものであ
る。
【0014】請求項4の発明に係るインバータ装置の主
回路は、各相毎に独立して設けられた低インダクタンス
導体が銅板にて形成され、これらがコンデンサの正極ま
たは負極に接続された低インダクタンス導体にそれぞれ
共通に接続されるとともに、絶縁板を介して積層されて
いるものである。
【0015】請求項5の発明に係るインバータ装置の主
回路は、各相毎に複数のスイッチング素子が設けられ、
各相のそれぞれのスイッチング素子の正極とコンデンサ
の正極側とを各相毎に独立したそれぞれ低インダクタン
ス導体にて接続し、同様に各相のそれぞれのスイッチン
グ素子の負極とコンデンサの負極側とを各相毎に独立し
たそれぞれ低インダクタンス導体にて接続し、さらに各
相のそれぞれのスイッチング素子の出力に各相毎に独立
した低インダクタンス導体を接続したものである。
【0016】請求項6の発明に係るインバータ装置の主
回路は、各相毎に独立して設けられた低インダクタンス
導体が銅板にて形成され、これらがコンデンサの正極ま
たは負極に接続された低インダクタンス導体にそれぞれ
共通に接続されるとともに、それぞれの銅板が絶縁板を
介して積層されているものである。
【0017】
【作用】請求項1の発明におけるインバータ装置の主回
路は、各相のスイッチング素子の正極側の配線をそれぞ
れ独立した低インダクタンス導体にて接続することによ
り、各相のスイッチング素子の分流をバランスさせ、1
つの相の分流が他の相の分流に影響を与えないように機
能する。
【0018】請求項2の発明におけるインバータ装置の
主回路は、各相の低インダクタンス導体を銅板にて形成
して、各相のスイッチング素子の分流をバランスさせ、
1つの相の分流が他の相の分流に影響を与えないように
機能し、さらに別の低インダクタンス導体により各相の
低インダクタンス導体の銅板を共通にコンデンサの正極
に接続してそれぞれ絶縁板を介して有効に積層し得る。
【0019】請求項3の発明におけるインバータ装置の
主回路は、各相のスイッチング素子の正極側の配線をそ
れぞれ独立した低インダクタンス導体にて接続し、同様
に負極側の配線をそれぞれ独立した低インダクタンス導
体にて接続することにより、さらに各相のスイッチング
素子の分流をバランスさせ、1つの相の分流が他の相の
分流に影響を与えないように機能する。
【0020】請求項4の発明におけるインバータ装置の
主回路は、各相の低インダクタンス導体を銅板にて形成
して、各相のスイッチング素子の分流をバランスさせ、
1つの相の分流が他の相の分流に影響を与えないように
機能し、さらに別の低インダクタンス導体により各相の
低インダクタンス導体の銅板を共通にコンデンサの正極
または負極に接続してそれぞれ絶縁板を介して有効に積
層し得る。
【0021】請求項5の発明におけるインバータ装置の
主回路は、各相のスイッチング素子の正極側の配線をそ
れぞれ独立した低インダクタンス導体にて接続し、同様
に負極側の配線をそれぞれ独立した低インダクタンス導
体にて接続することにより、さらに各相のスイッチング
素子の分流をバランスさせ、1つの相の分流が他の相の
分流に影響を与えないように機能し、さらに負荷の各相
と接続する出力配線を低インダクタンス導体にて形成し
たことにより高調波による影響を軽減し得る。
【0022】請求項6の発明におけるインバータ装置の
主回路は、各相の低インダクタンス導体を銅板にて形成
して、各相のスイッチング素子の分流をバランスさせ、
1つの相の分流が他の相の分流に影響を与えないように
機能し、さらに別の低インダクタンス導体により各相の
低インダクタンス導体の銅板を共通にコンデンサの正極
または負極に接続してそれぞれ絶縁板を介して有効に積
層し得る。
【0023】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1〜図3は請求項1の発明によるイ
ンバータ装置の主回路の構成を示す図であり、従来技術
である図10〜図12の相当部分には同一符号を付して
その説明を省略する。これら図1〜図3において、30
はU相のP側用導体板(第1の低インダクタンス導体)
であり、コンデンサ10a,10b,10cに接続され
たP側用導体板14(第5の低インダクタンス導体)と
一端部が接続されて、他端部がU相のスイッチング回路
22a〜22cに接続される広さを有する例えば銅板な
どの低インダクタンス導体にて形成されている。32は
V相のP側用導体板(第2の低インダクタンス導体)で
あり、V相のスイッチング回路23a〜23cの上方に
達するU相のP側用導体板30よりも広い銅板などの低
インダクタンス導体にて形成されている。34はW相の
P側用導体板(第3の低インダクタンス導体)であり、
W相のスイッチング回路24a〜24cの上方に達する
V相のP側用導体板32よりもさらに広い銅板などの低
インダクタンス導体にて形成されている。36はU相の
P側用導体板30とV相のP側用導体板32との間に配
置された絶縁板、38はV相のP側用導体板32とW相
のP側用導体板34との間に配置された絶縁板である。
【0024】また、40,42は各P側用導体板30,
32,34間に介装された導電性の鉄平ワッシャー、4
4は鉄平ワッシャー40,42を介して各導体板30,
32,34をP側用導体板14に固定するとともに、上
記各P側用導体板30,32,34およびP側用導体板
14を電気的に接続する導電材料からなるねじ部材であ
る。46a〜46cはU相のスイッチング回路22a〜
22cの正極側、つまり図3に示す絶縁ゲートトランジ
スタのエミッタ側とU相の導体板30とを接続する銅鋲
などから形成された接続端子であり、N側導体板16
(第4の低インダクタンス導体)およびP側導体板3
0,32,34ないしそれらの間の絶縁板20,36,
38を貫通してU相の導体板30上にて押拡されて、そ
の上面に接続されている。48a〜48cはV相のスイ
ッチング回路23a〜23cの正極側とV相の導体板3
2とを接続する接続端子であり、N側導体板16および
P側導体板32,34ないし絶縁板20,36を貫通し
てV相の導体板32上にて押拡されて、その上面に接続
されている。50a〜50cはW相のスイッチング回路
24a〜24cの正極側とW相の導体板34とを接続す
る接続端子であり、N側導体板16およびP側導体板3
4ないし絶縁板20を貫通してW相の導体板34上にて
押拡されて、その上面に接続されている。なお、U,
V,W各相の負極側、つまり図3に示すスイッチング素
子のコレクタとN側用導体板16とは図2に示す他の接
続端子にてそれぞれのP側接続端子46a〜50cと同
様にN側用導体板16と接続されている。
【0025】次に動作について説明する。まず、直流電
源やコンバータなどの直流回路からP側用導体板14お
よびN側用導体板16を介して直流供給回路を形成する
コンデンサ10a〜10fに直流電力が充電される。次
いで、各スイッチング回路22a〜24cの絶縁ゲート
トランジスタが順次、オン,オフ制御されると、コンデ
ンサ10a〜10fからの直流電圧がダイオードを介し
て交流電圧に変換されて、電動機などの負荷28に供給
される。この場合、コンデンサ10a〜10fの正極側
からの電流は、スイッチング回路22a〜22cのスイ
ッチング素子がオンとなると、P側用導体板14からU
相のP側用導体板30を介してそれぞれのスイッチング
素子に流入して、負荷のU相に供給される。同様に、ス
イッチング回路23a〜23cのスイッチング素子がオ
ンとなると、V相のP側用導体板32を介してそれぞれ
のスイッチング素子に流入して、負荷のV相に供給され
る。さらに、スイッチング回路24a〜24cのスイッ
チング素子がオンとなると、W相のP側用導体板34を
介してそれぞれのスイッチング素子に流入して、負荷の
W相に供給される。
【0026】以上のように、この実施例におけるインバ
ータ装置の主回路は、導体板14,20,30,32,
34が銅板等の低インダクタンス導体にて形成されてい
るため、配線インピーダンスが低く、したがって、スイ
ッチング素子のオン,オフ制御によるサージ電圧を低く
抑えることができる。そして、さらに、P側の配線をU
相のP側用導体板30とV相のP側用導体板32とW相
のP側用導体板34のそれぞれ各相毎に独立した3枚に
て構成したことによって、各相のスイッチング回路24
a〜24cの各素子への分流は独立状態となる。したが
って、各相の上記分流はバランス状態であり、このうち
ある相の分流状態が、他相に比べアンバランスになって
も、その他の相の分流に影響することはほとんどなくな
る。
【0027】実施例2.図4〜図6は請求項3の発明に
よるインバータ装置の主回路の一実施例を示す図であ
り、上記実施例である図1〜図3の相当部分には同一符
号を付してその説明を省略する。図4〜図6において、
52はU相のN側用導体板(第4の低インダクタンス導
体)であり、U相のP側導体板30と同様の広さを有す
る例えば銅板などの低インダクタンス導体にて形成され
て、絶縁板36を介してP側導体板30の下層に積層さ
れている。54はV相のN側用導体板(第5の低インダ
クタンス導体)であり、V相のP側用導体板32と同様
の広さを有する銅板などの低インダクタンス導体にて形
成されて、絶縁板38を介してV相のP側用導体板32
の下層に積層されている。56はW相のN側用導体板
(第6の低インダクタンス導体)であり、W相のP側用
導体板34と同様の広さを有する銅板などの低インダク
タンス導体にて形成されて、絶縁板62を介してW相の
P側用導体板34の下層に積層されている。58はU相
のN側用導体板52とV相のP側用導体板32との間に
配置された絶縁板、60はV相のN側用導体板54とW
相のP側用導体板34との間に配置された絶縁板、64
はW相のN側用導体板56とコンデンサ10a,10
b,10cに接続されたP側用導体板(第7の低インダ
クタンス導体)14との間に配置された絶縁板である。
つまり、本実施例においては、上記実施例における3枚
のP側用導体板30,32,34に加えて3枚のN側用
導体板52,54,56が絶縁板36,38,58,6
0,62を介して積層されてスイッチング回路22a〜
24cの上方に配置されている。
【0028】また、45はN側用導体板52,54,5
6をコンデンサ10d,10e,10fに接続されたN
側用導体板14に電気的に接続する導電材料からなるね
じ部材であり、例えば、P側用導体板30,32,3
4,14を貫通する位置にはねじ周囲に絶縁が施され
て、N側用導体板14,52,54,56に図示しない
ワッシャー等を介して電気的に接続されている。この場
合、P側用導体板14,30,32,34を電気的に接
続するねじ部材44もN側用導体板14,52,54,
56を貫通する位置に絶縁が施されてP側用導体板1
4,30,32,34のみを電気的に接続している。6
6a〜66cはU相のスイッチング回路22a〜22c
の負極側、つまり図3に示す絶縁ゲートトランジスタの
コレクタ側とU相のN側用導体板52とを接続する銅鋲
などから形成された接続端子であり、それぞれの導体板
32,34,52,54,56およびそれらの間の絶縁
板62,60,38,58を貫通してU相の導体板52
上にて押拡されて、その上面に接続されている。68a
〜68cはV相のスイッチング回路23a〜23cの負
極側とV相のN側用導体板54とを接続する接続端子で
あり、それぞれの導体板54,34,56および絶縁板
60,62を貫通してV相のN側用導体板54上にて押
拡されて、その上面に接続されている。70a〜70c
はW相のスイッチング回路24a〜24cの負極側とW
相のN側用導体板56とを接続する接続端子であり、N
側導体板56を貫通してその上面にて押拡されて接続さ
れている。
【0029】次に動作について説明する。まず、直流電
源やコンバータなどの直流回路からP側用導体板(第7
の低インダクタンス導体)14およびN側用導体板(第
8の低インダクタンス導体)16を介して直流供給回路
を形成するコンデンサ10a〜10fに直流電力が充電
される。次いで、各スイッチング回路22a〜24cの
絶縁ゲートトランジスタが順次、オン,オフ制御される
と、コンデンサ10a〜10fからの直流電圧がダイオ
ードを介して交流電圧に変換されて、電動機などの負荷
28に供給される。この場合、コンデンサ10a〜10
fの正極側からの電流は、スイッチング回路22a〜2
2cのスイッチング素子がオンとなると、P側用導体板
14からU相のP側用導体板30を介してそれぞれのス
イッチング素子に流入して、負荷のU相に供給される。
同様に、スイッチング回路23a〜23cのスイッチン
グ素子がオンとなると、V相のP側用導体板32を介し
てそれぞれのスイッチング素子に流入して、負荷のV相
に供給される。さらに、スイッチング回路24a〜24
cのスイッチング素子がオンとなると、W相のP側用導
体板34を介してそれぞれのスイッチング素子に流入し
て、負荷のW相に供給される。また、負荷のU相からの
電流はスイッチング回路22a〜22cを介してU相の
N側用導体板52へ流入してN側用導体板16を介して
コンデンサ10d〜10fへ流れる。同様に、負荷のV
相からの電流はスイッチング回路23a〜23cを介し
てV相のN側用導体板54へ流入してN側用導体板16
を介してコンデンサ10d〜10fへ流れる。負荷のW
相からの電流はスイッチング回路24a〜24cを介し
てW相のN側用導体板56へ流入してN側用導体板16
を介してコンデンサ10d〜10fへ流れる。
【0030】以上のように、本実施例のインバータ装置
の主回路は銅バー配線構造を持つため、配線インピーダ
ンスが低く、したがって、スイッチング素子のオン,オ
フ制御によるサージ電圧を低く抑えることができる。さ
らに、P側の配線をU相のP側用導体板30とV相のP
側用導体板32とW相のP側用導体板34のそれぞれ各
相毎に独立した3枚にて構成したことに加えて、N側の
配線をU相のN側用導体板52とV相のN側用導体板5
4とW相のN側用導体板56の3枚としたことによっ
て、各相のスイッチング回路22a〜24cへの分流は
さらに独立状態となる。したがって各相の上記分流はバ
ランス状態となり、ある相の分流状態が他相に比べてア
ンバランスになっても、その他の相の分流に対する影響
はなくなる。
【0031】実施例3.図7〜図9は請求項5の発明に
よるインバータ装置の主回路の実施例を示す図であり、
上記実施例である図4〜図6の相当部分には同一符号を
付してその説明を省略する。図7〜図9において、72
はU相の出力用導体板(第7の低インダクタンス導体)
であり、一方側がU相のP側用導体板30とN側用導体
板52との間に絶縁板78,36を介して積層され、中
央部が下方に湾曲して、さらに他方側がコンデンサ10
a,10b,10cの上方に突出して形成された広さを
有する銅板等の低インダクタンス導体にて形成されてい
る。74はV相の出力用導体板(第8の低インダクタン
ス導体)であり、一方側がV相のP側用導体板32とN
側用導体板54との間に絶縁板80,38を介して積層
され、中央部が下方にわずかに湾曲して、さらに他方側
がコンデンサ10a,10b,10cの上方に突出して
形成された広さを有する銅板等の低インダクタンス導体
にて形成されている。76はW相の出力用導体板(第9
の低インダクタンス導体)であり、一方側がW相のP側
用導体板34とN側用導体板56との間に絶縁板80,
38を介して積層され他方側がコンデンサ10a,10
b,10cの上方に突出して形成された広さを有する銅
板等の低インダクタンス導体にて形成されている。絶縁
板80は、V相の出力用導体板74に沿って中央部にて
わずかに湾曲して他方側にてU相の出力用導体72とV
相の出力用導体74との間に配置され、絶縁板82はW
相の出力用導体に沿って延在してV相の出力用導体板7
4とW相の出力用導体板76との間に配置される。つま
り、本実施例では、それぞれ各相毎に独立して設けられ
たP側用導体板30,32,34およびN側用導体板5
2,54,56に加えて出力用導体板72,74,76
が低インダクタンス導体にて形成されて、これらが一方
側にて絶縁板78,36,58,80,38,60,8
2,62を介して積層されて、他方側にて出力導体板7
2,74,76が絶縁板80,82を介して積層されて
いる。
【0032】また、86a〜86cはU相のスイッチン
グ回路22a〜22cの出力、つまり図3に示す2つの
絶縁ゲートトランジスタの中点とU相の出力用導体板7
2とを接続する銅鋲などから形成された接続端子であ
り、それぞれの導体板32,34,52,54,56,
72,74,76およびそれらの間の絶縁板62,8
2,60,38,80,58,36を貫通してU相の出
力用導体板72上にて押拡されて、その上面に接続され
ている。88a〜88cはV相のスイッチング回路23
a〜23cの出力とV相の出力用導体板74とを接続す
る接続端子であり、それぞれの導体板56,76,3
4,54,74および絶縁板62,82,60,38を
貫通してV相の出力用導体板74上にて押拡されて、そ
の上面に接続されている。90a〜90cはW相のスイ
ッチング回路24a〜24cの出力とW相の出力用導体
板76とを接続する接続端子であり、導体板56,76
および絶縁板62を貫通して出力用導体板76の上面に
て押拡されて、その上面にて接続されている。
【0033】次に動作について説明する。まず、直流電
源やコンバータなどの直流回路からP側用導体板14
(第10の低インダクタンス導体)およびN側用導体板
(第11の低インダクタンス導体)16を介して直流供
給回路を形成するコンデンサ10a〜10fに直流電力
が充電される。次いで、各スイッチング回路22a〜2
4cの絶縁ゲートトランジスタが順次、オン,オフ制御
されると、コンデンサ10a〜10fからの直流電圧が
ダイオードを介して交流電圧に変換されて、電動機など
の負荷28に供給される。この場合、コンデンサ10a
〜10fの正極側からの電流は、スイッチング回路22
a〜22cのスイッチング素子がオンとなると、P側用
導体板14からU相のP側用導体板30を介してそれぞ
れのスイッチング素子に流入して、これらスイッチング
素子からU相の出力導体板72を介して負荷のU相に供
給される。同様に、スイッチング回路23a〜23cの
スイッチング素子がオンとなると、V相のP側用導体板
32を介してそれぞれのスイッチング素子に流入して、
これらスイッチング素子からV相の出力用導体板74を
介して負荷のV相に供給される。さらに、スイッチング
回路24a〜24cのスイッチング素子がオンとなる
と、W相のP側用導体板34を介してそれぞれのスイッ
チング素子に流入して、これらスイッチング素子からW
相の出力用導体板76を介して負荷のW相に供給され
る。また負荷のU相からの電流はU相の出力導体板72
を介してスイッチング回路22a〜22cのスイッチン
グ素子に流入して、これらからU相のN側用導体板52
およびN側用導体板16を介してコンデンサ10d〜1
0fへ流れる。同様に、負荷のV相からの電流はV相の
出力導体板74を介してスイッチング回路23a〜23
cのスイッチング素子へ流入して、これらからV相のN
側用導体板54およびN側用導体板16を介してコンデ
ンサ10d〜10fへ流れる。さらに負荷のW相からの
電流はW相の出力導体板76を介してスイッチング回路
24a〜24cのスイッチング素子に流入して、これら
からW相のN側用導体板56およびN側用導体板16を
介してコンデンサ10d〜10fへ流れる。
【0034】以上のように本実施例のインバータ装置の
主回路は、銅バー配線構造を持つため、配線インピーダ
ンスが低く、従って、スイッチング素子のオン,オフ制
御によるサージ電圧を低く抑えることができる。さら
に、P側の配線をU相のP側用導体板30とV相のP側
用導体板32とW相のP側用導体板34のそれぞれ各相
毎に独立した3枚にて構成したこと、およびN側の配線
をU相のN側用導体板52とV相のN側用導体板54と
W相のN側用導体板56の3枚としたことに加えて、負
荷配線をU相の出力導体板72とV相の出力導体板74
とW相の出力導体板76との3枚にて構成したことによ
り、各相のスイッチング回路22a〜24cへの分流は
さらに独立状態となる。したがって各相の上記分流はバ
ランス状態となり、ある相の分流状態が他相に比べてア
ンバランスになっても、その他の相の分流に対する影響
はなくなる。また、負荷配線72,74,76をP側導
体板30,32,34とN側導体板52,54,56と
にてはさみ込んだ積層構造としたことにより、スイッチ
ング回路22a〜24cから負荷への電流方向とコンデ
ンサ10a〜10fからスイッチング回路22a〜24
cへの電流方向がそれぞれ反対方向となるため、各相に
発生する磁束をそれぞれの配線にて打ち消し合って、磁
束による回路への影響を軽減することができる。
【0035】なお、上記各実施例ではスイッチング素子
として絶縁ゲート型トランジスタが適用されているが、
本発明においてはパワートランジスタやサイリスタなど
の他のスイッチング素子を用いてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
3相分のスイッチング素子の配線に用いるP側用導体板
を低インダクタンス導体にて形成し、各相ごとに独立す
る3枚にて構成したので、各相のスイッチング素子の分
流状態をバランスさせることができ、しかも、一方の相
の分流が他の相の分流に影響を与えるのを防止できる効
果がある。
【0037】請求項2の発明によれば、各相の低インダ
クタンス導体を銅板にて形成して、これらを絶縁板を介
して積層するように構成したので、コンデンサおよびス
イッチング素子を有効に接続できるとともに各相のスイ
ッチング素子の分流をバランスさせて1つの相の分流が
他の相の分流に影響を与えないようにすることができる
効果がある。
【0038】請求項3の発明によれば、各相のスイッチ
ング素子の正極側の配線をそれぞれ独立した低インダク
タンス導体にて接続し、さらに負極側の配線をそれぞれ
独立した低インダクタンス導体にて接続するように構成
したので、各相のスイッチング素子の分流をさらにバラ
ンスさせて、1つの相の分流が他の相の分流に影響を与
えるのをさらに防止できる効果がある。
【0039】請求項4の発明によれば、各相の低インダ
クタンス導体を銅板にて形成して、これらを絶縁板を介
して積層するように構成したので、コンデンサおよびス
イッチング素子を有効に接続できるとともに各相のスイ
ッチング素子の分流をバランスさせて1つの相の分流が
他の相の分流に影響を与えないようにすることができる
効果がある。
【0040】請求項5の発明によれば、各相のスイッチ
ング素子の正極側の配線をそれぞれ独立した低インダク
タンス導体にて接続し、同様に負極側の配線をそれぞれ
独立した低インダクタンス導体にて接続し、さらに負荷
の各相と接続する出力配線を低インダクタンス導体にて
形成するように構成したので、各相のスイッチング素子
の分流をバランスさせて1つの相の分流が他の相の分流
に影響を与えないようにすることができるとともに、特
に高調波による影響を軽減し得る効果がある。
【0041】請求項6の発明によれば、各相の低インダ
クタンス導体を銅板にて形成して、これらを絶縁板を介
して積層するように構成したので、コンデンサおよびス
イッチング素子もしくは負荷を有効に接続できるととも
に各相のスイッチング素子の分流をバランスさせて1つ
の相の分流が他の相の分流に影響を与えないようにする
ことができ、また磁束による回路への影響を軽減するこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例によるインバータ装
置の主回路の構成を示す正面図である。
【図2】図2の実施例におけるインバータ装置の主回路
の上面図である。
【図3】図2の実施例におけるインバータ装置の主回路
の回路図である。
【図4】請求項3の発明の一実施例によるインバータ装
置の主回路の構成を示す正面図である。
【図5】図4の実施例におけるインバータ装置の主回路
の上面図である。
【図6】図4の実施例におけるインバータ装置の主回路
の回路図である。
【図7】請求項5の発明の一実施例によるインバータ装
置の主回路の構成を示す正面図である。
【図8】図7の実施例におけるインバータ装置の主回路
の上面図である。
【図9】図7の実施例におけるインバータ装置の主回路
の回路図である。
【図10】従来のインバータ装置の主回路を示す正面図
である。
【図11】図10の従来例におけるインバータ装置の主
回路の上面図である。
【図12】図10の従来例におけるインバータ装置の主
回路の回路図である。
【符号の説明】
10a〜10f コンデンサ 14 P側用導体板(第5,第7,第10の低インダク
タンス導体) 16 N側用導体板(第4,第8,第11の低インダク
タンス導体) 30,32,34 P側用導体板(第1〜第3の低イン
ダクタンス導体) 22a〜24c スイッチング回路 52,54,56 N側用導体板(第4〜第6の低イン
ダクタンス導体) 72,74,76 出力用導体板(第7〜第9の低イン
ダクタンス導体)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】次に動作について説明する。まず、直流電
源やコンバータなどの直流回路からP側用導体板14お
よびN側用導体板16を介して直流供給回路を形成する
コンデンサ10a〜10fに直流電圧が充電される。次
いで、各スイッチング回路22a〜24cの絶縁ゲート
トランジスタが順次、オン,オフ制御されると、コンデ
ンサ10a〜10fからの直流電圧がダイオードを介し
て交流電圧に変換されて、電動機などの負荷28に供給
される。この場合、これらのスイッチング回路22a〜
24cのトランジスタのオン,オフ時にはサージ電圧や
スイッチングロスが生じる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に動作について説明する。まず、直流電
源やコンバータなどの直流回路からP側用導体板14お
よびN側用導体板16を介して直流供給回路を形成する
コンデンサ10a〜10fに直流電力が充電される。次
いで、各スイッチング回路22a〜24cの絶縁ゲート
トランジスタが順次、オン,オフ制御されると、コンデ
ンサ10a〜10fからの直流電圧がダイオードを介し
て交流電圧に変換されて、電動機などの負荷28に供給
される。この場合、コンデンサ10a〜10fの正極側
からの電流は、スイッチング回路22a〜22cのP側
のスイッチング素子がオンとなると、P側用導体板14
からU相のP側用導体板30を介してそれぞれのスイッ
チング素子に流入して、負荷のU相に供給される。同様
に、スイッチング回路23a〜23cのP側のスイッチ
ング素子がオンとなると、V相のP側用導体板32を介
してそれぞれのスイッチング素子に流入して、負荷のV
相に供給される。さらに、スイッチング回路24a〜2
4cのP側のスイッチング素子がオンとなると、W相の
P側用導体板34を介してそれぞれのスイッチング素子
に流入して、負荷のW相に供給される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】次に動作について説明する。まず、直流電
源やコンバータなどの直流回路からP側用導体板(第7
の低インダクタンス導体)14およびN側用導体板(第
8の低インダクタンス導体)16を介して直流供給回路
を形成するコンデンサ10a〜10fに直流電力が充電
される。次いで、各スイッチング回路22a〜24cの
絶縁ゲートトランジスタが順次、オン,オフ制御される
と、コンデンサ10a〜10fからの直流電圧がダイオ
ードを介して交流電圧に変換されて、電動機などの負荷
28に供給される。この場合、コンデンサ10a〜10
fの正極側からの電流は、スイッチング回路22a〜2
2cのP側のスイッチング素子がオンとなると、P側用
導体板14からU相のP側用導体板30を介してそれぞ
れのスイッチング素子に流入して、負荷のU相に供給さ
れる。同様に、スイッチング回路23a〜23cのP側
のスイッチング素子がオンとなると、V相のP側用導体
板32を介してそれぞれのスイッチング素子に流入し
て、負荷のV相に供給される。さらに、スイッチング回
路24a〜24cのP側のスイッチング素子がオンとな
ると、W相のP側用導体板34を介してそれぞれのスイ
ッチング素子に流入して、負荷のW相に供給される。ま
た、負荷のU相からの電流はスイッチング回路22a〜
22cのN側を介してU相のN側用導体板52へ流入し
てN側用導体板16を介してコンデンサ10d〜10f
へ流れる。同様に、負荷のV相からの電流はスイッチン
グ回路23a〜23cのN側を介してV相のN側用導体
板54へ流入してN側用導体板16を介してコンデンサ
10d〜10fへ流れる。負荷のW相からの電流はスイ
ッチング回路24a〜24cのN側を介してW相のN側
用導体板56へ流入してN側用導体板16を介してコン
デンサ10d〜10fへ流れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】次に動作について説明する。まず、直流電
源やコンバータなどの直流回路からP側用導体板14
(第10の低インダクタンス導体)およびN側用導体板
(第11の低インダクタンス導体)16を介して直流供
給回路を形成するコンデンサ10a〜10fに直流電力
が充電される。次いで、各スイッチング回路22a〜2
4cの絶縁ゲートトランジスタが順次、オン,オフ制御
されると、コンデンサ10a〜10fからの直流電圧が
ダイオードを介して交流電圧に変換されて、電動機など
の負荷28に供給される。この場合、コンデンサ10a
〜10fの正極側からの電流は、スイッチング回路22
a〜22cのP側のスイッチング素子がオンとなると、
P側用導体板14からU相のP側用導体板30を介して
それぞれのスイッチング素子に流入して、これらスイッ
チング素子からU相の出力導体板72を介して負荷のU
相に供給される。同様に、スイッチング回路23a〜2
3cのP側のスイッチング素子がオンとなると、V相の
P側用導体板32を介してそれぞれのスイッチング素子
に流入して、これらスイッチング素子からV相の出力用
導体板74を介して負荷のV相に供給される。さらに、
スイッチング回路24a〜24cのP側のスイッチング
素子がオンとなると、W相のP側用導体板34を介して
それぞれのスイッチング素子に流入して、これらスイッ
チング素子からW相の出力用導体板76を介して負荷の
W相に供給される。また負荷のU相からの電流はU相の
出力導体板72を介してスイッチング回路22a〜22
のN側のスイッチング素子に流入して、これらからU
相のN側用導体板52およびN側用導体板16を介して
コンデンサ10d〜10fへ流れる。同様に、負荷のV
相からの電流はV相の出力導体板74を介してスイッチ
ング回路23a〜23cのN側のスイッチング素子へ流
入して、これらからV相のN側用導体板54およびN側
用導体板16を介してコンデンサ10d〜10fへ流れ
る。さらに負荷のW相からの電流はW相の出力導体板7
6を介してスイッチング回路24a〜24cのN側のス
イッチング素子に流入して、これらからW相のN側用導
体板56およびN側用導体板16を介してコンデンサ1
0d〜10fへ流れる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ動作用の直流電力を充電する
    コンデンサと、該コンデンサからの直流電力をオン,オ
    フ制御することにより3相の交流電圧を生成して負荷に
    供給する複数のスイッチング素子とを有するインバータ
    装置の主回路において、前記スイッチング素子は、3相
    の各相毎に複数個ずつ設けられ、該スイッチング素子と
    前記コンデンサとは、該コンデンサの正極側に接続され
    て3相交流のうちの第1相の交流電圧を生成するそれぞ
    れのスイッチング素子の正極側を共通接続する第1の低
    インダクタンス導体と、前記コンデンサの正極側に接続
    されて第2相の交流電圧を生成するそれぞれのスイッチ
    ング素子の正極側を共通接続する第2の低インダクタン
    ス導体と、前記コンデンサの正極側に接続されて第3相
    の交流電圧を生成するそれぞれのスイッチング素子の正
    極側を共通接続する第3の低インダクタンス導体と、前
    記コンデンサの負極端子側に接続されて前記スイッチン
    グ素子の負極側を共通接続する第4の低インダクタンス
    導体とにて並列接続されていることを特徴とするインバ
    ータ装置の主回路。
  2. 【請求項2】 前記第1〜第3の低インダクタンス導体
    は、それぞれ所定の面積を有する銅板にて形成され、こ
    れらは前記コンデンサの正極側に接続された第5の低イ
    ンダクタンス導体に共通接続されるとともに、複数の絶
    縁板を介して積層されていることを特徴とする請求項1
    に記載のインバータ装置の主回路。
  3. 【請求項3】 インバータ動作用の直流電力を充電する
    コンデンサと、該コンデンサからの直流電力をオン,オ
    フ制御することにより3相の交流電圧を生成して負荷に
    供給する複数のスイッチング素子とを有するインバータ
    装置の主回路において、前記スイッチング素子は、3相
    の各相毎に複数個ずつ設けられ、該スイッチング素子と
    前記コンデンサとは、該コンデンサの正極側に接続され
    て3相交流のうちの第1相の交流電圧を生成するそれぞ
    れのスイッチング素子の正極側を共通接続する第1の低
    インダクタンス導体と、前記コンデンサの正極側に接続
    されて第2相の交流電圧を生成するそれぞれのスイッチ
    ング素子の正極側を共通接続する第2の低インダクタン
    ス導体と、前記コンデンサの正極側に接続されて第3相
    の交流電圧を生成するそれぞれのスイッチング素子の正
    極側を共通接続する第3の低インダクタンス導体と、前
    記コンデンサの負極端子側に接続されて第1相のそれぞ
    れのスイッチング素子の負極側を共通接続する第4の低
    インダクタンス導体と、前記コンデンサの負極側に接続
    されて第2相のそれぞれのスイッチング素子の負極側を
    共通接続する第5の低インダクタンス導体と、前記コン
    デンサの負極側に接続されて第3相のそれぞれのスイッ
    チング素子の負極側を共通接続する第6の低インダクタ
    ンス導体とにて並列接続されていることを特徴とするイ
    ンバータ装置の主回路。
  4. 【請求項4】 前記第1〜第6の低インダクタンス導体
    は、それぞれ所定の面積を有する銅板にて形成されて、
    前記第1〜第3の低インダクタンス導体の銅板が前記コ
    ンデンサの正極側に接続された第7の低インダクタンス
    導体に共通接続され、前記第4〜第6の低インダクタン
    ス導体の銅板が前記コンデンサの負極側に接続された第
    8の低インダクタンス導体に共通接続されて、さらに第
    1〜第6の低インダクタンス導体の銅板は、複数の絶縁
    板を介して積層されていることを特徴とする請求項3に
    記載のインバータ装置の主回路。
  5. 【請求項5】 インバータ動作用の直流電力を充電する
    コンデンサと、該コンデンサからの直流電力をオン,オ
    フ制御することにより3相の交流電圧を生成して負荷に
    供給する複数のスイッチング素子とを有するインバータ
    装置の主回路において、前記スイッチング素子は、3相
    の各相毎に複数個ずつ設けられ、該スイッチング素子と
    前記コンデンサとは、該コンデンサの正極側に接続され
    て3相交流のうちの第1相の交流電圧を生成するそれぞ
    れのスイッチング素子の正極側を共通接続する第1の低
    インダクタンス導体と、前記コンデンサの正極側に接続
    されて第2相の交流電圧を生成するそれぞれのスイッチ
    ング素子の正極側を共通接続する第2の低インダクタン
    ス導体と、前記コンデンサの正極側に接続されて第3相
    の交流電圧を生成するそれぞれのスイッチング素子の正
    極側を共通接続する第3の低インダクタンス導体と、前
    記コンデンサの負極端子側に接続されて第1相のそれぞ
    れのスイッチング素子の負極側を共通接続する第4の低
    インダクタンス導体と、前記コンデンサの負極側に接続
    されて第2相のそれぞれのスイッチング素子の負極側を
    共通接続する第5の低インダクタンス導体と、前記コン
    デンサの負極側に接続されて第3相のそれぞれのスイッ
    チング素子の負極側を共通接続する第6の低インダクタ
    ンス導体とにて並列接続され、さらに、第1相のそれぞ
    れのスイッチング素子の出力端子に負荷の第1相に共通
    接続される第7の低インダクタンス導体が接続され、第
    2相のそれぞれのスイッチング素子の出力端子に負荷の
    第2相に共通接続される第8の低インダクタンス導体が
    接続され、第3相のそれぞれのスイッチング素子の出力
    端子に負荷の第3相に共通接続される第9の低インダク
    タンス導体が接続されていることを特徴とするインバー
    タ装置の主回路。
  6. 【請求項6】 前記第1〜第9の低インダクタンス導体
    は、それぞれ所定の面積を有する銅板にて形成されて、
    前記第1〜第3の低インダクタンス導体の銅板が前記コ
    ンデンサの正極側に接続された第10の低インダクタン
    ス導体に共通接続され、前記第4〜第6の低インダクタ
    ンス導体の銅板が前記コンデンサの負極側に接続された
    第11の低インダクタンス導体に共通接続されて、さら
    に第1〜第9の低インダクタンス導体の銅板は、複数の
    絶縁板を介して積層されていることを特徴とする請求項
    5に記載のインバータ装置の主回路。
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