JPH1132676A - 水中油型乳化油脂組成物及びその製造方法 - Google Patents

水中油型乳化油脂組成物及びその製造方法

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JPH1132676A
JPH1132676A JP9200212A JP20021297A JPH1132676A JP H1132676 A JPH1132676 A JP H1132676A JP 9200212 A JP9200212 A JP 9200212A JP 20021297 A JP20021297 A JP 20021297A JP H1132676 A JPH1132676 A JP H1132676A
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oil
fat
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cream
water
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JP9200212A
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Toshiyuki Funaoka
利行 船岡
Sachiko Yamaguchi
幸子 山口
Yoshiyuki Yamane
義之 山根
Takashi Seki
隆志 関
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な口溶けでしかも温度耐性に優れ、滑ら
かな組織を有するクリーム状食品、及び当該クリーム状
食品を効率良く衛生的に生産する方法を提供すること。 【解決手段】 油脂の脂肪球を凝集、及び合一して組織
を形成する水中油型乳化油脂組成物、及び油相と水相と
を乳化剤の存在下に予備乳化、殺菌、及び均質化した液
状の水中油型エマルジョンの脂肪球を凝集、及び合一さ
せることにより可塑化し、比重0.7以上のクリーム状
にすることを特徴とする水中油型乳化油脂組成物の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中油型乳化油脂
組成物及びその製造方法に関し、さらに詳しくはシュ
ー、ケーキなどの菓子類や各種パン類にフィリングした
り、サンドするクリームとして使用されるバタークリー
ム状油脂組成物及びその製造方法に関し、液状の水中油
型エマルジョンの脂肪球を凝集、及び合一させることに
より可塑化し、比重0.7以上のクリーム状にすること
により、良好な口溶けと滑らかな組織を有する水中油型
乳化油脂組成物及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シュー、ケーキなどの菓子類や各
種パン類にフィリングしたり、サンドするクリームとし
てバタークリームが広く用いられてきた。バタークリー
ムとは、一口にいうとバターに甘味といろいろの味と香
りをつけてクリーム状につくったものであり、現在では
バターの代わりにマーガリンや食用硬化油も使用されて
いる。またバタークリームは使用する油脂の融点を調整
することにより保形性に適度な温度耐性と口溶けを付与
することができる。
【0003】しかし、バタークリームは油中水型乳化素
材であり 外相が油脂であることから、水相に呈味成分
が存在する場合に風味が弱かったり、温度耐性を保つた
めに油脂の融点を上げると口溶けが悪くなり油っぽさを
感じるなどの欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの問題
点を解決し、良好な口溶けでしかも温度耐性に優れ、滑
らかな組織を有するクリーム状食品を効率良く衛生的に
生産する方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべき鋭意研究の結果、油相と水相とを乳化剤の存
在下に予備乳化、殺菌、及び均質化した液状の水中油型
エマルジョンの脂肪球を凝集、及び合一させることによ
り可塑化し、比重0.7以上のクリーム状にすることに
より本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明の第1は、油脂の脂肪球を凝
集、及び合一して組織を形成する水中油型乳化油脂組成
物を、また本発明の第2は、油相と水相とを乳化剤の存
在下に予備乳化、殺菌、及び均質化した液状の水中油型
エマルジョンの脂肪球を凝集、及び合一させることによ
り可塑化し、比重0.7以上のクリーム状にすることを
特徴とする水中油型乳化油脂組成物の製造方法をそれぞ
れ内容とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
本発明において、油相と水相とを乳化剤の存在下に予備
乳化、殺菌、及び均質化した液状の水中油型エマルジョ
ンに使用される油脂としては、食用として広く使用され
ている植物油脂、乳脂肪を使用できる。例えばヤシ油、
ナタネ油、大豆油、パーム油、パーム核油、綿実油、と
うもろこし油等の植物油及びこれらの加工油脂、及びバ
ター、バターオイル等が好適に用いられる。良好な口溶
けでしかも温度耐性に優れた品質を得るためには油相が
ハードバターを含んでいることが好ましく、特にラウリ
ン系油脂を50重量%以上含んでいることが好ましい。
ラウリン系油脂としては、ヤシ油、パーム核油、及びこ
れらの硬化もしくは分別、エステル交換した油脂等が例
示できる。
【0008】本発明に用いる乳化剤としては特に制限さ
れず、通常水中油型乳化物に使用される乳化剤であれば
良く、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、シ
ョ糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エス
テル等が単独又は混合して用いられる。それら添加量は
エマルジョン全体に対し0.1〜1重量%の割合で油相
又は水相に添加する。
【0009】本発明の油相と水相とを乳化剤の存在下に
予備乳化、殺菌、及び均質化した液状の水中油型エマル
ジョンでは、上記成分の他に、所望により糖質、乳成
分、その他呈味成分の他、増粘剤、色素、保存料などの
成分を添加することもできる。糖質としては、ショ糖、
ブドウ糖、乳糖、菓糖、麦芽糖、ソルビトール、トレハ
ロース、還元澱粉糖化物、各種水飴などが例示できる。
【0010】乳成分としては、牛乳、脱脂乳、全脂粉
乳、脱脂粉乳、生クリーム、加糖練乳、ホエー、チーズ
など乳蛋白を含むもの、及びこれらを酸、酵素、加熱処
理したものなどが例示できる。その他呈味成分として
は、チョコレート、ココア、玉子、イチゴや蜜柑などの
果実類、アーモンドやピーナッツなどの種実類、及びこ
れらをソース状に処理した物、各種スパイス、香料など
が例示できる。
【0011】以上の他にも 本発明の物性、色、日持ち
調整を目的に各種増粘多糖類、ゲル化剤、澱粉といった
増粘剤、色素、保存料なども添加することができる。本
発明の、液状の水中油型エマルジョンの脂肪球を凝集、
及び合一させることにより可塑化し、比重0.7以上の
クリーム状にして製造された水中油型乳化油脂組成物
は、エマルジョンの脂肪球の凝集、及び合一により組織
を構成している。この為、これを食した場合、口の中で
脂肪球の凝集、及び合一体が直ちにほぐれ、バタークリ
ームに比べはるかに優れた口溶けを呈する。
【0012】ここでいう「脂肪球の凝集、及び合一」と
は、安定した状態で分散している脂肪球が接合している
ことをいう。また本発明の水中油型油脂組成物の温度耐
性を保つために本発明に使用する油脂の融点を上げて
も、食した場合、口の中で脂肪球の凝集、合一体がほぐ
れる速度は本質的に変化せず、バタークリームの様に口
溶けが悪くなり油っぽさを感じるといった欠点は生じな
い。さらに本発明の水中油型油脂組成物は、水中油型乳
化物である為、水相に存在する呈味成分の風味がより強
く感じるといった現象が確認された。
【0013】本発明の製造方法では、上記に示した原料
を用いて、まず油相と水相とを乳化剤の存在下に予備乳
化、殺菌、及び均質化し、液状の水中油型エマルジョン
を作成する。この液状の水中油型エマルジョンは通常の
イミテーションクリーム、フィリング用クリーム類にみ
られる製造工程と同様に作成でき、下記に一例を揚げ
る。
【0014】各原料をそれぞれ油相を水相に溶解し、温
度40〜80℃、5〜20分予備乳化したのち、110
〜150℃、60〜2秒の殺菌処理を行う。殺菌は超高
温加熱滅菌(UHT)処理するのが好ましく、装置とし
てはVTIS滅菌装置(アルファラバル社製)等の直接
加熱方式とAPVプレート式UHT滅菌装置(APV社
製)、コンサーム掻き取り式UHT滅菌装置(アルファ
ラバル社製)等の間接加熱方式が例示でき、これらの何
れの装置を使用してもよい。次いで温度40〜80℃、
圧力10〜150Kg/cm2で均質化し、液状の水中
油型エマルジョンを作成する。
【0015】本発明の製造方法では、この様に作成され
た液状の水中油型エマルジョンの脂肪球を凝集、及び合
一させることにより可塑化し、比重0.7以上のクリー
ム状にする。この可塑化の前後に、所望により糖質、乳
成分、その他呈味成分の他、増粘剤、色素、保存料など
の成分をブレンドすることもできる。可塑化の際、含気
させ比重が0.7より低くなると気体の影響を受け保形
性、温度耐性が低下する。なお、ここでいう比重は以下
の式で求められるものである。
【0016】{一定容積の純水の重量(g)−同容積の
クリームの重量(g)}÷同容積のクリームの重量
(g) 具体的にこの液状の水中油型エマルジョンの脂肪球を凝
集、及び合一させることにより可塑化し、比重0.7以
上のクリーム状にするには、作成した液状の水中油型エ
マルジョンに攪拌操作を加えれば良く、より具体的には
液状の水中油型エマルジョンを使用油脂の融点から−5
〜−20℃の範囲に冷却後、攪拌操作を加えて塑性状態
にする。また後述するように、この攪拌操作後さらにテ
ンパリングを行う場合は、粘度20ポアズ以上に粘度増
加させるだけでもよい。
【0017】攪拌操作を行う温度が本発明の最も重要な
条件であり、使用油脂の融点から−5℃より高い温度で
あると、水中油型エマルジョンの脂肪球の油脂結晶が充
分析出しておらず脂肪球が凝集、及び合一しても充分な
硬さが得られない。逆に攪拌操作を行う温度が使用油脂
の融点から−20℃より低い温度であると、水中油型エ
マルジョンの脂肪球が安定になりずぎて凝集、及び合一
しにくく、充分な硬さが得られない。
【0018】攪拌操作を行う装置としては、タンク中で
通常の攪拌ペラで攪拌してもよいが、ピンマシン、又は
ホイップマシンで攪拌を行った方が衛生的にも、生産性
からも好ましく、装置としては通常マーガリン、ショー
トニングの製造で使用されるボテーター(ケメトロン社
製)、コンビネーター(シュレーダー社製)等のピンマ
シン、モンドミックス(モンド社製)等の連続ホイップ
マシンが例示でき、これらの何れの装置を使用してもよ
く、またこれらの攪拌操作の直前、または攪拌中に比重
0.7以上の範囲内で気体を注入することもできる。
【0019】以上のようにして、比重0.7以上のクリ
ーム状水中油型油脂組成物は作成できるが、可塑化した
後さらに、マーガリン、ショートニング製造でよく行わ
れている、いわゆるテンパリングを使用油脂の融点から
−5〜−20℃の範囲で6〜24時間行うと、温度に対
する硬さの影響が少なくなり、性状の安定性を図るため
に好ましい。使用油脂の融点から−5℃より高い温度で
は、油脂が溶けてしまい、不均一な組織となる。逆に使
用油脂の融点から−20℃より低い温度では、テンパリ
ング効果が薄く、温度に対する硬さの安定性が得られな
い。また、テンパリング時間が6時間より短いと、テン
パリング効果が薄く、温度に対する硬さの安定性が得ら
れない。逆にテンパリング時間が24時間より長いと、
衛生的な観点から好ましくない。
【0020】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお 以下の記載において、「%」又は「部」とあるの
は、特に断らない限り「重量%」、「重量部」を意味す
る。 実施例1 表1の配合のうち、パーム核油、パーム核硬化油、パー
ム分別油を70℃に加温し、ポリグリセリン脂肪酸エス
テルA(HLB=4)、大豆レシチンを添加、溶解して
油相を調整した。なお、油相調合油の融点は31℃であ
った。一方、水を60℃に加温し、これにポリグリセリ
ン脂肪酸エステルB(HLB=11)、ショ糖脂肪酸エ
ステルを添加、溶解後、ブドウ糖、還元澱粉糖化物、脱
脂粉乳、香料を順次添加、混合し水相を調整した。次い
で、油相と水相を混合し、60〜70℃、15分間攪拌
し予備乳化した後、140℃、4秒間UHT直接加熱滅
菌処理し、ホモジナイザーにて1段圧35Kg/c
2、2段圧35Kg/cm2の条件で均質化し、液状の
水中油型エマルジョンを調整した。次いで、この水中油
型エマルジョンをチューブラー式熱交換器で20℃に冷
却し、連続ホイップマシン(モンド社製、商品名:モン
ドミックス)にて回転数100rpmの攪拌を加え可塑
化し、クリーム状の組成物を調整した。これをさらに袋
に充填後、20℃、12時間テンパリングを行い、比重
1.15のクリーム状の組成物を得た。
【0021】
【表1】
【0022】得られた組成物の構造を電子顕微鏡で観察
すると脂肪球の凝集、及び合一により組織が成り立って
いることが観察され、さらに電気伝導を測定すると通電
が確認され、得られたクリーム状の組成物は脂肪球の凝
集、及び合一により組織が成り立っている水中油型乳化
油脂組成物であることが示された。以上のようにして得
られた水中油型乳化油脂組成物は水中油型の乳化形態で
あるため、大変優れた口溶けを呈し、かつ温度耐性も5
〜28℃の間で優れた保形性を有する滑らかな組織のク
リームであった。 比較例1 実施例1と同配合で、油相と水相を予備乳化した後、殺
菌、及び均質化をおこなわずに予備乳化液をチューブラ
ー式熱交換器で20℃に冷却し、連続ホイップマシン
(モンド社製、商品名:モンドミックス)にて攪拌を加
えたが、回転数50〜250rpmのいかなる条件にお
いても、組成物は固形の油脂と水相に分離し、充填、テ
ンパリング後も滑らかな組織のクリーム状組成物は得ら
れなかった。 比較例2 実施例1と同配合で、油相と水相を予備乳化した後、殺
菌、及び均質化した液状の水中油型エマルジョンをチュ
ーブラー式熱交換器で27℃に冷却し、連続ホイップマ
シン(モンド社製、商品名:モンドミックス)にて攪拌
を加えたが、回転数50〜250rpmのいかなる条件
においても粘度増加が認められずクリーム状にならなか
った。このものを充填、テンパリングをおこなったが、
なかば流動状をしており、菓子や各種パンにフィリング
しても流れ出し、実用に耐えられるものではなかった。 比較例3 実施例1と同配合で、油相と水相を予備乳化した後、殺
菌、及び均質化した液状の水中油型エマルジョンをチュ
ーブラー式熱交換器で10℃に冷却し、連続ホイップマ
シン(モンド社製、商品名:モンドミックス)にて攪拌
を加えたが、容易に可塑化せず、連続ホイップマシンの
直前より窒素ガス又は空気を注入し、比重0.65、連
続ホイップマシンにて250rpmの高回転でクリーム
状となった。このものを充填、テンパリングをおこなっ
たが、得られた水中油型乳化油脂組成物は優れた口溶け
を呈しはいるものの、含気量が多いためか温度耐性にお
いて30℃、48時間でシロップ状の水相の分離が観察
され不満足ものであった。また比重0.7以上では連続
ホイップマシンのどの条件でも液状のままであり、クリ
ーム状の組成物は得られなかった。 実施例2 実施例1と同配合で、予備乳化、殺菌、及び均質化した
液状の水中油型エマルジョンをチューブラー式熱交換器
で20℃に冷却し、実施例1の連続ホイップマシンの代
わりにピンマシン(シュレーダー社製、商品名:コンビ
ネーター)で150rpmで攪拌を加え可塑化をおこな
った後、可塑化した水中油型乳化油脂組成物に表2のイ
チゴソースをブレンドした。ブレンドは可塑化した水中
油型乳化油脂組成物10部に対しイチゴソース3部とな
るよう、それぞれホイップマシンの吐出量、イチゴソー
スのフィードポンプの吐出量を調整してラインブレンド
し、次にスタティックミキサーで混合し、クリーム状の
組成物を調整した。これをさらに袋に充填後、20℃1
0時間テンパリングを行い比重1.15のクリーム状の
水中油型乳化油脂組成物を得た。
【0023】
【表2】
【0024】得られたクリーム状の水中油型乳化油脂組
成物は、実施例1と同様大変優れた口溶けと良好なイチ
ゴ味を呈し、かつ温度耐性も5〜30℃の間で優れた保
形性を有する滑らかな組織のクリームであった。 実施例3〜5 表3の配合のとおり、それぞれ油相と水相を予備乳化
し、殺菌、及び均質化した液状の水中油型エマルジョン
をチューブラー式熱交換器でそれぞれ表4の温度に冷却
した。次にピンマシン(シュレーダー社製、商品名:コ
ンビネーター)の直前に窒素ガスを比重1.0になるよ
うに注入し、このピンマシンで表4の回転数で攪拌を加
え、可塑化をおこなった後、袋に充填し、20℃、6時
間テンパリングを行い、比重1.0のクリーム状の水中
油型乳化油脂組成物を得た。
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】これらのものは実施例1、2と同様大変優
れた口溶けと良好な味を呈し、かつ温度耐性も5℃〜使
用油脂の融点−3℃の間で優れた保形性を有する滑らか
な組織のクリームであった。実施例5は可塑化させる
に、ピンマシンの回転数を上げなければならず、限界が
感じられた。この理由は実施例5の油脂配合は、他の実
施例に比べ使用油脂にラウリン系の油脂が少なく、可塑
化する時点で脂肪球内での油脂の結晶析出が少ないため
と考えられる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、製菓、製パン分野にお
いて、従来のバタークリームに比べはるかに優れた口溶
けを呈し、かつ優れた温度耐性を有し、呈味成分の風味
がより強く感じる滑らかな組織のフィリング用、サンド
用水中油型乳化油脂組成物を提供することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油脂の脂肪球を凝集、及び合一して組織
    を形成する水中油型乳化油脂組成物。
  2. 【請求項2】 比重0.7以上のクリーム状であること
    を特徴とする請求項1記載の水中油型乳化油脂組成物。
  3. 【請求項3】 油相と水相とを乳化剤の存在下に予備乳
    化、殺菌、及び均質化した液状の水中油型エマルジョン
    の脂肪球を凝集、及び合一させることにより可塑化し、
    比重0.7以上のクリーム状にすることを特徴とする水
    中油型乳化油脂組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 使用油脂の融点から−5〜−20℃の温
    度で攪拌操作をおこない、液状の水中油型エマルジョン
    の脂肪球に凝集、及び合一させることのより可塑化する
    請求項3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 可塑化する攪拌操作がピンマシン、又は
    ホイップマシンである請求項3記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 攪拌を加えて可塑化した後、使用油脂の
    融点から−5〜−20℃で6〜24時間テンパリングを
    行う請求項3〜5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 油相がラウリン系油脂を50重量%以上
    含んでいる請求項3〜6記載の製造方法。
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