JPH11324801A - 蝶型絞り弁気化器 - Google Patents
蝶型絞り弁気化器Info
- Publication number
- JPH11324801A JPH11324801A JP13772198A JP13772198A JPH11324801A JP H11324801 A JPH11324801 A JP H11324801A JP 13772198 A JP13772198 A JP 13772198A JP 13772198 A JP13772198 A JP 13772198A JP H11324801 A JPH11324801 A JP H11324801A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- passage
- throttle valve
- engine
- carburetor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 機関のアイドル運転、機関の傾斜運転、加速
性能などに悪影響を及ぼすことなく、急減速操作による
機関停止などの不具合を防止する。 【解決手段】 気化器本体３の内部に設けた円筒形の弁
室８に、弁座９を嵌合固定するとともに、弁座９の弁孔
９ａへばね１２の力により付勢係合される弁体１０を嵌
挿する。弁体１０の外周面に軸方向の溝通路１０ａを設
ける。弁室８の弁座９に隣接する端部から延びる通路７
を吸気路３のベンチユリ部３ａよりも上流側部分へ開口
する。弁室８の弁体１０に隣接する端部から延びる通路
１４を、吸気路３の絞り弁５の閉位置付近で絞り弁５よ
りも下流側部分へ開口する。
性能などに悪影響を及ぼすことなく、急減速操作による
機関停止などの不具合を防止する。 【解決手段】 気化器本体３の内部に設けた円筒形の弁
室８に、弁座９を嵌合固定するとともに、弁座９の弁孔
９ａへばね１２の力により付勢係合される弁体１０を嵌
挿する。弁体１０の外周面に軸方向の溝通路１０ａを設
ける。弁室８の弁座９に隣接する端部から延びる通路７
を吸気路３のベンチユリ部３ａよりも上流側部分へ開口
する。弁室８の弁体１０に隣接する端部から延びる通路
１４を、吸気路３の絞り弁５の閉位置付近で絞り弁５よ
りも下流側部分へ開口する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は刈払い機、動力鋸な
どの携帯作業機に搭載される小型内燃機関の膜式気化
器、特に急減速操作時の機関の不調を解消するようにし
た蝶型絞り弁気化器に関するものである。
どの携帯作業機に搭載される小型内燃機関の膜式気化
器、特に急減速操作時の機関の不調を解消するようにし
た蝶型絞り弁気化器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】携帯作業機の小型内燃機関には膜式蝶型
絞り弁気化器が採用されており、機関のいかなる姿勢で
も運転を継続することができる。作業内容によつては機
関は全出力で運転され、作業を一時中断する時は、絞り
弁操作レバーを戻してアイドル運転にする。しかし、絞
り弁操作レバーを急にアイドル位置へ戻すと、図３に線
２２で示すように、吸気路の吸気負圧が急にかつ過度に
強くなり、定圧燃料室から燃料ノズルを経て吸気路へ流
れる燃料量が急に増加し、機関へ供給される混合気が過
濃になり、機関が停止するなどの不調を来すことがあ
る。
絞り弁気化器が採用されており、機関のいかなる姿勢で
も運転を継続することができる。作業内容によつては機
関は全出力で運転され、作業を一時中断する時は、絞り
弁操作レバーを戻してアイドル運転にする。しかし、絞
り弁操作レバーを急にアイドル位置へ戻すと、図３に線
２２で示すように、吸気路の吸気負圧が急にかつ過度に
強くなり、定圧燃料室から燃料ノズルを経て吸気路へ流
れる燃料量が急に増加し、機関へ供給される混合気が過
濃になり、機関が停止するなどの不調を来すことがあ
る。
【０００３】機関の減速性能を高めるために、燃料調整
ボルトにより気化器の低速燃料系統の燃料量を調整する
と、機関のアイドル運転、機関の傾斜運転、加速性能な
どに悪影響を及ぼすことがあり、上述の各性能を満足さ
せることは難しい。
ボルトにより気化器の低速燃料系統の燃料量を調整する
と、機関のアイドル運転、機関の傾斜運転、加速性能な
どに悪影響を及ぼすことがあり、上述の各性能を満足さ
せることは難しい。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、機関のアイドル運転、機関の傾斜運転、加
速性能などに悪影響を及ぼすことなく、急減速操作によ
る機関停止などの不具合を防止するようにした、蝶型絞
り弁気化器を提供することにある。
問題に鑑み、機関のアイドル運転、機関の傾斜運転、加
速性能などに悪影響を及ぼすことなく、急減速操作によ
る機関停止などの不具合を防止するようにした、蝶型絞
り弁気化器を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は吸気路のベンチユリ部よりも上流側
部分と、絞り弁の閉位置付近で絞り弁よりも下流側部分
とを結ぶ通路の途中に、該通路の両端部の圧力差により
ばねの力に抗して開かれる開閉弁を備えたことを特徴と
する。
に、本発明の構成は吸気路のベンチユリ部よりも上流側
部分と、絞り弁の閉位置付近で絞り弁よりも下流側部分
とを結ぶ通路の途中に、該通路の両端部の圧力差により
ばねの力に抗して開かれる開閉弁を備えたことを特徴と
する。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明では機関の減速時の吸気負
圧を利用して開閉弁を開き、大気を一時的に気化器の吸
気路の絞り弁の閉位置付近で絞り弁よりも下流側部分へ
導入し、減速時の空燃比を小さくし（混合気が濃くなる
のを抑え）、機関の不調を解消する。燃料調整ボルトに
より気化器の低速燃料系統の燃料量を調整するものでは
ないから、通常のアイドル運転、傾斜運転、加速性能な
どに対する影響がなく各性能を満足させることができ
る。
圧を利用して開閉弁を開き、大気を一時的に気化器の吸
気路の絞り弁の閉位置付近で絞り弁よりも下流側部分へ
導入し、減速時の空燃比を小さくし（混合気が濃くなる
のを抑え）、機関の不調を解消する。燃料調整ボルトに
より気化器の低速燃料系統の燃料量を調整するものでは
ないから、通常のアイドル運転、傾斜運転、加速性能な
どに対する影響がなく各性能を満足させることができ
る。
【０００７】
【実施例】図１は本発明に係る蝶型絞り弁気化器の側面
断面図である。気化器本体２はこれを貫通する吸気路３
を設けられ、吸気路３の左端に図示してない空気清浄器
を接続される。吸気路３の右端は図示してない断熱管を
介して、機関の吸気口へ接続される。吸気路３のベンチ
ユリ部３ａよりも下流側部分に、吸気路３を横切る弁軸
６に蝶型の絞り弁５がボルト４により結合され、絞り弁
５の回動により吸気路３を流れる空気の量が加減され
る。このような構成は従来のものと同様である。
断面図である。気化器本体２はこれを貫通する吸気路３
を設けられ、吸気路３の左端に図示してない空気清浄器
を接続される。吸気路３の右端は図示してない断熱管を
介して、機関の吸気口へ接続される。吸気路３のベンチ
ユリ部３ａよりも下流側部分に、吸気路３を横切る弁軸
６に蝶型の絞り弁５がボルト４により結合され、絞り弁
５の回動により吸気路３を流れる空気の量が加減され
る。このような構成は従来のものと同様である。
【０００８】本発明は吸気路３のベンチユリ部３ａより
も上流側部分と、絞り弁５の閉位置付近で絞り弁５より
も下流側部分とを結ぶ通路の途中に、該通路の両端部の
圧力差によりばね１２の力に抗して開かれる開閉弁Ａを
備えたものである。詳しくは、気化器本体２の一端側か
ら吸気路３とほぼ平行をなす円筒部を設け、該円筒部へ
蓋１３を圧入して弁室８が形成される。弁室８に弁孔９
ａを有する弁座９が嵌合固定されるとともに、ポペツト
形の弁体１０が摺動可能に嵌挿される。弁体１０は蓋１
３との間に介装したばね１２の力により弁座９へ付勢係
合され、弁孔９ａを閉じるように構成される。弁室８の
弁座９により仕切られる端室８ａは通路７を介して、吸
気路３のベンチユリ部３ａよりも上流側部分へ開口され
る。通路７の向きは吸気路３と鋭角に交差するように構
成されるのが好ましい。弁室８の弁座９により仕切られ
る端室８ｂは通路１４を介して、絞り弁５の閉鎖位置付
近つまりアイドル位置で絞り弁５よりも下流側部分へ開
口される。
も上流側部分と、絞り弁５の閉位置付近で絞り弁５より
も下流側部分とを結ぶ通路の途中に、該通路の両端部の
圧力差によりばね１２の力に抗して開かれる開閉弁Ａを
備えたものである。詳しくは、気化器本体２の一端側か
ら吸気路３とほぼ平行をなす円筒部を設け、該円筒部へ
蓋１３を圧入して弁室８が形成される。弁室８に弁孔９
ａを有する弁座９が嵌合固定されるとともに、ポペツト
形の弁体１０が摺動可能に嵌挿される。弁体１０は蓋１
３との間に介装したばね１２の力により弁座９へ付勢係
合され、弁孔９ａを閉じるように構成される。弁室８の
弁座９により仕切られる端室８ａは通路７を介して、吸
気路３のベンチユリ部３ａよりも上流側部分へ開口され
る。通路７の向きは吸気路３と鋭角に交差するように構
成されるのが好ましい。弁室８の弁座９により仕切られ
る端室８ｂは通路１４を介して、絞り弁５の閉鎖位置付
近つまりアイドル位置で絞り弁５よりも下流側部分へ開
口される。
【０００９】図２に示すように、弁体１０は弁室８に嵌
挿され、外周面に多数の軸方向の溝通路１０ａを設けら
れる。したがつて、弁体１０が弁孔９ａから離れると、
端室８ａは弁孔９ａ、溝通路１０ａを経て端室８ｂに連
通する。
挿され、外周面に多数の軸方向の溝通路１０ａを設けら
れる。したがつて、弁体１０が弁孔９ａから離れると、
端室８ａは弁孔９ａ、溝通路１０ａを経て端室８ｂに連
通する。
【００１０】次に、本発明による蝶型絞り弁気化器の作
動について説明する。機関の高速運転では、開閉弁Ａの
弁体１０はばね１２の力により弁孔９ａへ押し付けられ
ている。絞り弁５を全開位置から急にアイドル位置へ操
作すると、絞り弁５に近接する通路１４の端部の吸気負
圧が急に強くなる。一方、吸気路３のベンチユリ部３ａ
よりも上流側部分の空気が通路７を経て端室８ａへ入
る。通路７と通路１４との圧力差により、弁体１０がば
ね１２の力に抗して左方へ押されて弁孔９ａが開く。吸
気路３の上流側部分が通路７、端室８ａ、弁孔９ａ、溝
通路１０ａ、端室８ｂ、通路１４を経て、絞り弁５の下
流側部分と連通されるので、絞り弁５の下流側部分、つ
まり低速燃料噴孔１５に作用する吸気負圧が弱くなり、
燃料量の増加が抑えられ、混合気は濃くならない。図３
に線２１で示すように、機関の急減速操作を行つても、
吸気負圧が過度に強くなり、混合気が濃くなることが抑
えられるので、機関が不調を来すことはない。
動について説明する。機関の高速運転では、開閉弁Ａの
弁体１０はばね１２の力により弁孔９ａへ押し付けられ
ている。絞り弁５を全開位置から急にアイドル位置へ操
作すると、絞り弁５に近接する通路１４の端部の吸気負
圧が急に強くなる。一方、吸気路３のベンチユリ部３ａ
よりも上流側部分の空気が通路７を経て端室８ａへ入
る。通路７と通路１４との圧力差により、弁体１０がば
ね１２の力に抗して左方へ押されて弁孔９ａが開く。吸
気路３の上流側部分が通路７、端室８ａ、弁孔９ａ、溝
通路１０ａ、端室８ｂ、通路１４を経て、絞り弁５の下
流側部分と連通されるので、絞り弁５の下流側部分、つ
まり低速燃料噴孔１５に作用する吸気負圧が弱くなり、
燃料量の増加が抑えられ、混合気は濃くならない。図３
に線２１で示すように、機関の急減速操作を行つても、
吸気負圧が過度に強くなり、混合気が濃くなることが抑
えられるので、機関が不調を来すことはない。
【００１１】機関が通常のアイドル運転になれば、通路
７と通路１４との圧力差は小さくなり、弁体１０がばね
１２の力により左方へ戻されて弁孔９ａが閉じる。
７と通路１４との圧力差は小さくなり、弁体１０がばね
１２の力により左方へ戻されて弁孔９ａが閉じる。
【００１２】
【発明の効果】本発明は上述のように、吸気路のベンチ
ユリ部よりも上流側部分と、絞り弁の閉位置付近で絞り
弁よりも下流側部分とを結ぶ通路の途中に、該通路の両
端部の圧力差によりばねの力に抗して開かれる開閉弁を
備えたものであるから、機関の急な減速操作時、前記通
路の両端部の圧力差が大きくなると開閉弁が一時的に開
き、絞り弁の閉位置付近で絞り弁よりも下流側部分の吸
気負圧が弱くなり、燃料量の急増を抑えるので、機関の
不調を解消できる。
ユリ部よりも上流側部分と、絞り弁の閉位置付近で絞り
弁よりも下流側部分とを結ぶ通路の途中に、該通路の両
端部の圧力差によりばねの力に抗して開かれる開閉弁を
備えたものであるから、機関の急な減速操作時、前記通
路の両端部の圧力差が大きくなると開閉弁が一時的に開
き、絞り弁の閉位置付近で絞り弁よりも下流側部分の吸
気負圧が弱くなり、燃料量の急増を抑えるので、機関の
不調を解消できる。
【００１３】燃料調整ボルトにより気化器の低速燃料系
統の燃料量を調整するものではないから、通常のアイド
ル運転、傾斜運転、加速性能などに影響を及ぼさない。
統の燃料量を調整するものではないから、通常のアイド
ル運転、傾斜運転、加速性能などに影響を及ぼさない。
【図１】本発明に係る蝶型絞り弁気化器の側面断面図で
ある。
ある。
【図２】蝶型絞り弁気化器の開閉弁の正面断面図であ
る。
る。
【図３】同蝶型絞り弁気化器の減速特性を表す線図であ
る。
る。
Ａ：開閉弁 ２：気化器本体 ３：吸気路 ３ａ：ベン
チユリ部 ４：ボルト ５：絞り弁 ６：弁軸 ７：通路 ８ａ：端室 ８：弁
室 ８ｂ：端室 ９：弁座 ９ａ：弁孔 １０：弁体
１０ａ：溝通路 １２：ばね １３：蓋 １４：通路
１５：低速燃料噴孔
チユリ部 ４：ボルト ５：絞り弁 ６：弁軸 ７：通路 ８ａ：端室 ８：弁
室 ８ｂ：端室 ９：弁座 ９ａ：弁孔 １０：弁体
１０ａ：溝通路 １２：ばね １３：蓋 １４：通路
１５：低速燃料噴孔
Claims (2)
- 【請求項１】吸気路のベンチユリ部よりも上流側部分
と、絞り弁の閉位置付近で絞り弁よりも下流側部分とを
結ぶ通路の途中に、該通路の両端部の圧力差によりばね
の力に抗して開かれる開閉弁を備えたことを特徴とする
蝶型絞り弁気化器。 - 【請求項２】気化器本体の内部に設けた円筒状の弁室
に、弁座を嵌合固定するとともに該弁座の弁孔へばねの
力により付勢係合される弁体を嵌挿し、該弁体の外周面
に軸方向の溝通路を設け、前記弁室の前記弁座に隣接す
る端部から延びる通路を吸気路のベンチユリ部よりも上
流側部分へ開口し、前記弁室の弁体に隣接する端部から
延びる通路を吸気路の絞り弁の閉位置付近で絞り弁より
も下流側部分へ開口したことを特徴とする蝶型絞り弁気
化器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13772198A JPH11324801A (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | 蝶型絞り弁気化器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13772198A JPH11324801A (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | 蝶型絞り弁気化器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11324801A true JPH11324801A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15205285
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13772198A Pending JPH11324801A (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | 蝶型絞り弁気化器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11324801A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10072614B2 (en) | 2015-11-02 | 2018-09-11 | Meiying Xue | Anti-adjusting rotary valve type carburetor |
-
1998
- 1998-05-01 JP JP13772198A patent/JPH11324801A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10072614B2 (en) | 2015-11-02 | 2018-09-11 | Meiying Xue | Anti-adjusting rotary valve type carburetor |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050418 |