JPH1130523A - 角速度検出用振動子の製造方法 - Google Patents

角速度検出用振動子の製造方法

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JPH1130523A
JPH1130523A JP12474498A JP12474498A JPH1130523A JP H1130523 A JPH1130523 A JP H1130523A JP 12474498 A JP12474498 A JP 12474498A JP 12474498 A JP12474498 A JP 12474498A JP H1130523 A JPH1130523 A JP H1130523A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音叉形状若しくは複数の音叉を合成した形状
の圧電体からなる角速度検出用振動子を、圧電体の配向
方向が均一で、常に安定した検出特性が得られるように
製造する。 【解決手段】 圧電体からなる音叉形状の振動子2の表
面(X1)に駆動電極、モニタ電極、分極用電極等を備
え、側面(Y1,Y2)面に検出電極を備え、裏面(X
2)にこれら各電極の共通電極を備えた角速度検出用振
動子を製造する際には、まず第1工程で、X1,X2面
に電極を形成し、第2工程で、X1,X2面に形成した
電極間に分極電圧を印加することにより、圧電体を分極
処理し、その後、第3工程で、Y1,Y2面に電極を形
成する。この結果、分極処理の際にY1,Y2面の電極
の影響を受けることなく圧電体を均一に分極させること
ができ、角速度の検出精度を向上できる。また、第3工
程で電極を形成する際には、分極特性に影響を与えるこ
とのないよう、低温硬化型の導電性樹脂を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車両制
御、ナビゲーション、ビデオカメラの手振れ防止等に用
いられる角速度検出用振動子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平8−21086
0号公報に開示されているように、一対のアーム部とこ
れを連結する連結部により音叉形状に形成された圧電体
からなる振動子を備え、この振動子をアーム部の配列方
向である駆動軸方向に一定振動させつつ、角速度入力時
に振動子が受けるコリオリ力を、駆動軸と直交する検出
軸方向への振動子の振動の変化状態から検出する角速度
センサが知られている。
【0003】そして、この種の角速度センサにおいて
は、音叉形状に形成した圧電体の外壁面に駆動(励振)
用或いは振動検出用の電極を形成するだけで振動子を作
製できるため、従来より一般に使用されている、振動子
を金属にて形成してその表面に圧電体を接合するタイプ
の角速度センサに比べて、部品点数が少なく、構造,延
いては製造工程が簡易であるという、利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
圧電体からなる振動子を用いて角速度を検出する場合、
振動子を角速度検出用として機能させるには、圧電体に
高電圧を印加して圧電的に活性化させる、分極処理とい
う工程が必要である。
【0005】そこで、従来では、交流電圧を受けて圧電
体を駆動軸方向に振動(励振)させる駆動電極や、各ア
ーム部の検出軸方向への振動を検出する検出電極等、角
速度の検出に必要な全ての電極を圧電体に形成した後、
その形成した電極間に高電圧を印加することにより、圧
電体を分極処理するようにしていた。尚、圧電体への各
電極の形成は、一般に、銀等の導電性金属を主成分とす
る金属ぺーストを、その電極形状に対応して圧電体に塗
布し、焼き付ける、といった手順で行われる。
【0006】しかしながら、上記のように音叉形状の圧
電体からなる従来の振動子においては、圧電体において
凹字状を呈する圧電体の表面に駆動電極や分極用電極を
形成し、各アーム部の側面で且つ表面の分極用電極と対
応する位置に検出電極を形成し、圧電体の裏面に各電極
に対する共通電極を形成し、分極処理の際には、圧電体
の表裏面に形成された電極間に分極用電圧を印加するこ
とにより、圧電体を表面から裏面又はその逆方向に分極
させていた。
【0007】この結果、従来の振動子においては、分極
処理の際に、各アーム部の側面に形成された検出電極の
影響を受けて、圧電体の配向方向を均一にすることがで
きず、圧電体に内部応力が残って、経時的に圧電特性が
変化してゆくという問題があった。そして、このように
圧電体に内部応力が残ると、振動子の振動特性がばらつ
き、角速度を安定して検出できなくなるとか、圧電体の
圧電特性の経時変化によって、角速度の検出特性も経時
的に変化し、信頼性が低下する、といった問題が生じ
る。
【0008】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、音叉形状若しくは複数の音叉を合成した形状
の圧電体からなる角速度検出用振動子を製造するに当た
って、圧電体の配向方向が均一で、常に安定した検出特
性が得られる角速度検出用振動子を製造できるようにす
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明方法では、互いに略
平行に配置された少なくとも一対のアーム部と各アーム
部を連結する連結部とにより音叉形状若しくは複数の音
叉を合成した形状に形成された圧電体からなる角速度検
出用振動子を製造するに当たって、まず、圧電体の表・
裏面に、この表・裏面に配置すべき角速度検出用の電極
を形成する(第1工程)。そして、この第1行程で圧電
体の表・裏面に形成された電極間に、分極用の電圧を印
加することにより、圧電体を表・裏面に略直交する方向
に分極処理し(第2工程)、その後、圧電体の側面に、
この側面に配置すべき角速度検出用の電極を形成する
(第3工程)。
【0010】このように、本発明では、各アーム部の側
面に検出電極を形成する前に、圧電体の分極処理を行う
ことから、この分極処理の際に、検出電極の影響を受け
ることなく圧電体を分極させることができ、圧電体の配
向方向を均一にすることができる。従って、本発明によ
れば、分極処理によって、圧電体に内部応力が残り、振
動子の振動特性がばらついて、角速度の検出精度が低下
するとか、或いは、圧電体の圧電特性の経時変化によっ
て、角速度の検出特性も経時的に変化し、信頼性が低下
する、といった問題を防止できる。よって、本発明によ
れば、角速度を高精度に検出でき、しかも、高い信頼性
が得られる角速度センサを実現できることになる。
【0011】次に請求項2に記載の発明方法は、請求項
1に記載の製造方法を利用して、一対のアーム部とこれ
らを連結する連結部とにより音叉形状に形成された角速
度検出用振動子を製造する方法であり、圧電体の表・裏
面に電極を形成する第1工程では、圧電体の表面に駆動
電極及び分極用電極を、圧電体の裏面に共通電極を、夫
々形成する。そして、第2工程では、圧電体裏面の共通
電極と、圧電体表面の各電極との間に、夫々分極用電圧
を印加することにより、圧電体を分極処理し、圧電体の
側面に電極を形成する第3工程では、分極処理後の圧電
体の各アーム部の側面で且つ分極用電極との対応位置に
検出電極を形成する。
【0012】本発明方法により作製された音叉形状の振
動子においては、例えば、裏面に形成された共通電極を
基準電位に接地し、表面に形成された駆動電極に基準電
位を中心に変化する交流電圧を印加すれば、駆動軸方向
に振動させることができる。またこのように振動子を駆
動軸方向に振動させた状態で、各アーム部に略平行な軸
周りの角速度が入力されると、各アーム部が、その入力
角速度に応じて検出軸方向に振動し、その振動は、各ア
ーム部の側面に形成された検出電極と共通電極との間に
流れる電流変化から検出できる。従って、検出電極を介
してこの電流を検出することにより、上記軸周りの入力
角速度を検出できる。
【0013】そして、本発明方法においても、各アーム
部の側面に検出電極を形成する前に圧電体の分極処理を
行うことから、請求項1に記載の発明と同様の効果を得
ることができる。ここで、請求項2に記載の製造方法に
おいて、第1工程で圧電体の表面に電極を形成する際に
は、駆動電極及び分極用電極だけでなく、請求項3に記
載のように、各アーム部の表面に、各アーム部の駆動軸
方向の振動状態をモニタするモニタ電極を形成し、分極
処理を行う第2工程では、このモニタ電極と共通電極と
の間にも分極用電圧を印加して、これら電極間も分極さ
せるようにしてもよい。
【0014】そして、このように作製された振動子によ
れば、角速度検出のために駆動電極に交流電圧を印加し
て振動子を振動させた際に、その振動状態をモニタ電極
を介して検出でき、その検出結果に従い駆動電極に印加
する交流電圧を制御することにより、振動子の駆動軸方
向の振動状態を常に一定にさせて、角速度の検出精度を
向上できることになる。
【0015】また、請求項2に記載の製造方法におい
て、第1工程で圧電体の表面に電極を形成する際には、
請求項4に記載のように、上記各電極に加えて、各アー
ム部に検出信号取出用のパット電極を夫々形成し、各ア
ーム部の側面に電極を形成する第3工程では、検出電極
に加えて、検出電極とパット電極とを接続する引出電極
を形成するようにしてもよい。
【0016】そして、このように作製された振動子によ
れば、駆動電圧印加用の信号線や検出信号取出用の信号
線、更に、モニタ電極を設けた場合にはモニタ信号取出
用の信号線を、振動子の表面に形成した各電極に接続す
ることができるようになり、その配線を簡単に行うこと
ができると共に、各アーム部間で生じる振動のばらつき
を抑えて、角速度を良好に検出することが可能になる。
【0017】つまり、音叉形状の振動子の場合、各アー
ム部に接続される信号線の長さや形状等が各アーム部間
でばらつくと、各アーム部間で振動特性がばらつき、音
叉形状の振動子としての所望の振動特性が得られなくな
る。そして、このように各アーム部間で振動特性がばら
つくと、角速度が入力されていないときにも、各アーム
部が検出軸方向に振動することになり、この不要振動は
検出信号に含まれることから、角速度検出時には、検出
信号から、この不要振動によって生じるオフセット分を
除去する必要がある。またこの不要振動は、温度によっ
ても変化することから、各速度検出時に、検出信号か
ら、不要振動によって生じるオフセット分を確実に除去
することは困難であり、検出信号には、オフセット温度
ドリフトが含まれることになる。従って、このオフセッ
ト温度ドリフトを低減するには、各アーム部に対して、
信号線を、ばらつきなく、対称に接続することが好まし
いのであるが、各アーム部の側面に形成した検出電極に
検出信号取出用の信号線を直接接続するようにしている
と、この信号線を左右アーム部間でばらつきなく接続す
ることは困難である。
【0018】しかし、請求項4に記載の製造方法によれ
ば、各アーム部の側面に形成した検出電極から検出信号
を取り出すためのパッド電極を、振動子の表面側に形成
するので、本製造方法により作製した振動子によれば、
駆動電圧印加用,検出信号取出用,更にはモニタ信号取
出用の各信号線を、振動子の表面側に形成した各電極に
接続することができ、これら各信号線を各アーム部間で
ばらつきなく配置することも容易に行うことができる。
尚、これら各信号線の接続は、ワイヤボンディングにて
行うようにすれば、各アーム部に接続される各信号線の
長さや形状のばらつきをなくすことができ、より安定し
た検出特性が得られることになる。
【0019】また上記のように、各アーム部の表面に検
出信号取出用のパット電極を形成する際には、請求項5
に記載のように、各アーム部の表面において分極用電極
よりもアーム部の先端側にパット電極を形成するように
してもよく、請求項6に記載のように、各アーム部の表
面において分極用電極よりも連結部側にパット電極を形
成するようにしてもよい。
【0020】そして、パット電極を分極用電極よりもア
ーム部の先端側に形成した場合には、駆動電極とパット
電極との距離を大きくすることができるので、駆動電極
側からパット電極側に侵入する電気ノイズを低減でき、
検出信号のS/N(信号対雑音比)を向上することがで
きる。
【0021】また、逆に、パット電極を分極用電極より
も連結部側に形成した場合には、アーム部の駆動軸方向
への振動の振幅が小さい箇所から検出信号を取り出すこ
とができるので、パット電極をアーム部先端側に形成し
た場合に比べて、接続する信号線の強度が要求されず、
信号線を細くすることができる。また、振動の振幅が小
さい箇所から検出信号を取り出すことができるので、信
号に起因するノイズを低減でき、検出信号のS/N(信
号対雑音比)を向上することもできる。
【0022】また次に、請求項2に記載の製造方法にお
いて、第1工程で圧電体の表面に電極を形成する際に
は、請求項7に記載のように、上記各電極に加えて、各
アーム部に、共通電極を基準電位に接地するための接地
用電極を夫々形成し、各アーム部の側面に電極を形成す
る第3工程では、検出電極(或いは検出電極と引出電
極)に加えて、裏面の共通電極と表面の接地用電極とを
接続する短絡用電極を形成ようにしてもよい。
【0023】そして、このように振動子を製造した場合
には、共通電極を基準電位に接地するための信号線を、
振動子の表面に形成した接地用電極に接続することがで
き、表面にパット電極を設けた場合(請求項4)と同
様、振動子の裏面の共通電極に対して、直接、接地用の
信号線を接続する必要がないため、その配線を簡単に行
うことができると共に、その信号線の接続により各アー
ム部間で生じる振動のばらつきを抑えることができる。
そして特に、パット電極についても、振動子の表面に形
成するようにすれば、振動子に接続される全ての信号線
を、振動子の表面側から引き出すことが可能になり、振
動子に信号線を接続することにより生じる各アーム部間
での振動のばらつきをより確実に抑制することが可能に
なり、角速度を高精度に検出可能な振動子を実現でき
る。
【0024】次に請求項8に記載の発明方法は、請求項
1に記載の製造方法を利用して、互いに略平行に配置さ
れた4本のアーム部を連結部にて連結した櫛形形状の角
速度検出用振動子を製造する方法であり、第1工程で
は、圧電体の表面に、駆動電極と、検出電極及び共通電
極の少なくとも一方とを夫々形成し、圧電体の裏面に
は、共通電極及び検出電極の少なくとも一方を形成す
る。そして、第2工程では、第1工程で形成された圧電
体表・裏面の各電極間に夫々分極用電圧を印加して、前
記圧電体を分極処理し、第3工程では、圧電体の側面に
共通電極及び検出電極の少なくとも一方を形成する。ま
た、第1工程及び第3工程では、圧電体の表・裏面及び
側面に上記各電極を夫々形成すると同時に、共通電極同
士及び検出電極同士を夫々接続する接続用電極を形成す
る。
【0025】本発明方法により作製された櫛形形状の振
動子においては、上記音叉形状の振動子と同様、例え
ば、共通電極を基準電位に接地し、駆動電極に基準電位
を中心に変化する交流電圧を印加すれば、駆動電極が形
成されたアーム部をその配列方向である駆動軸方向に振
動させることができる。また、このように振動子を駆動
軸方向に振動させた状態で、各アーム部に略平行な軸周
りの角速度が入力されると、駆動軸方向に振動している
アーム部は、その入力角速度に応じて各アーム部の配列
方向とは略直交する検出軸方向にも振動し、他のアーム
部も検出軸方向に振動する。そして、検出電極と共通電
極との間には、これら各電極が形成されたアーム部の検
出軸方向への振動に比例した電流が流れ、これら各電極
間の電流を検出することにより、入力角速度を検出でき
る。
【0026】そして、本発明方法においても、圧電体の
側面に電極を形成する前に分極処理を行うことから、請
求項1,2に記載の発明と同様の効果を得ることができ
る。尚、請求項8に記載の製造方法において、第1工程
で圧電体の表面に電極を形成する際には、請求項9に記
載のように、上記各電極に加えて、共通電極同士及び検
出電極同士を夫々接続する各接続用電極に接続された共
通電極接地用及び検出信号取出用のパット電極を形成し
てもよい。そして、このように振動子の表面にパット電
極を形成すれば、請求項4に記載の発明と同様に、振動
子からの信号線の引き出しを容易に行うことができ、し
かも、各アーム部間で生じる振動のばらつきを抑えて、
角速度を良好に検出することができるようになる。
【0027】次に請求項10に記載の発明方法は、請求
項1に記載の製造方法を利用して、互いに略平行に配置
された一対のアーム部を二組有し、これら各組のアーム
部を連結部にて連結したH字形状に形成された角速度検
出用振動子を製造する方法であり、まず、第1工程で
は、二組のアーム部の内、一方の組のアーム部の表面に
駆動電極を、他方の組のアーム部の表面に共通電極を、
夫々形成し、更に、圧電体の裏面で且つ前記連結部から
前記各アーム部表面の駆動電極及び共通電極との対応位
置までの領域に共通電極を形成する。そして、第2工程
では、圧電体裏面の共通電極と、圧電体表面の各電極と
の間に、夫々分極用電圧を印加して、圧電体を分極処理
し、第3工程では、圧電体の側面に、圧電体の表・裏面
に夫々形成された共通電極同士を接続する短絡用電極を
形成すると共に、共通電極が表・裏面に形成された一対
のアーム部の側面に、検出電極を形成する。
【0028】本発明方法により作製されたH字形状の振
動子においては、前述の音叉形状及び櫛形形状の振動子
と同様、例えば、共通電極を基準電位に接地し、駆動電
極に基準電位を中心に変化する交流電圧を印加すれば、
駆動電極が形成された一方の組のアーム部を、その配列
方向である駆動軸方向に振動させることができる。ま
た、このように振動子を駆動軸方向に振動させた状態
で、各アーム部に略平行な軸周りの角速度が入力される
と、各アーム部は、その入力角速度に応じて各アーム部
の配列方向とは略直交する検出軸方向にも振動する。そ
して、検出電極が形成された他方の組のアーム部側で
は、検出電極と共通電極との間に、検出軸方向の振動に
比例した電流が流れる。このため、これら各電極間の電
流を検出することにより、入力角速度を検出できる。
【0029】そして、本発明方法においても、圧電体の
側面に電極を形成する前に分極処理を行うことから、請
求項1,2,8に記載の発明と同様の効果を得ることが
できる。尚、請求項10に記載の製造方法においては、
請求項11に記載のように、第1工程では、圧電体の表
面に、検出信号取出用のパット電極を形成し、第3工程
では、圧電体の側面に、検出電極とパット電極とを接続
する引出電極を形成するようにしてもよい。そしてこの
ように振動子の表面にパット電極を形成すれば、請求項
4に記載の発明と同様に、振動子からの信号線の引き出
しを容易に行うことができ、しかも、各アーム部間で生
じる振動のばらつきを抑えて、角速度を良好に検出する
ことができるようになる。
【0030】また次に、請求項8〜請求項11に記載の
製造方法により櫛形形状若しくはH字形状の振動子を製
造する際には、請求項12に記載のように、第1工程で
は、駆動電極が形成される組の各アーム部の表面に、駆
動軸方向の振動状態をモニタするモニタ電極を形成し、
第2工程では、このモニタ電極と圧電体の裏面に形成さ
れた共通電極との間にも分極用電圧を印加して、これら
各電極間の圧電体を分極処理するようにしてもよい。
【0031】そして、このようにすれば、請求項3に記
載の製造方法にて音叉形状の振動子を製造した場合と同
様、角速度検出のために駆動電極に交流電圧を印加して
振動子を振動させた際に、その振動状態をモニタ電極を
介して検出することが可能になり、角速度の検出精度を
向上できる。
【0032】また次に、本発明の製造方法(請求項1〜
12)にて角速度検出用振動子を製造する場合、第3工
程で、圧電体分極処理後に、各アーム部の側面に検出電
極をはじめとする上記各電極を形成する際には、請求項
13に記載のように、少なくとも圧電体のキュリー温度
よりも低い温度で、各電極を形成することが望ましい。
これは、圧電体の分極処理後に、従来より一般に行われ
ている金属ぺーストの焼き付けによって電極を形成する
ようにすると、その焼き付け時に、圧電体の温度がその
キュリー温度以上になって、分極処理による均一にされ
た圧電体の配向方向が乱れ、圧電体の圧電特性が低下す
るからである。つまり、本発明方法(請求項13)で
は、分極処理後の電極の形成を、キュリー温度よりも低
い温度で行うことにより、圧電体の圧電特性を損なうこ
となく、振動子を作製できるようにしているのである。
【0033】そして、このように、分極処理後の圧電体
に対して、第3工程で圧電体のキュリー温度よりも低い
温度で電極を形成するには、例えば、請求項14に記載
のように、圧電体のキュリー温度よりも低い温度で硬化
する低温硬化型の導電性樹脂を用いて、各アーム部の側
面に電極を形成するようにするか、或いは、請求項15
に記載のように、金属の蒸着法により各アーム部の側面
に電極を形成するようにすればよい。
【0034】尚、低温硬化型の導電性樹脂としては、例
えば、圧電体のキュリー温度より充分低い温度(例えば
150℃程度)で硬化する熱硬化性樹脂(例えばフェノ
ール樹脂)をバインダとして、金,銀,銅等からなる導
電性金属の粉末を均一分散させた、所謂ポリマー型導電
性ペーストを使用することができ、より具体的には、例
えば、(株)アサヒ化学研究所製の銀導電性ペースト
「LS−504」を利用できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は実施例の角速度センサ全体の構成を
表わす斜視図、図2は本実施例の振動子を前後,左右か
ら見た状態を表す説明図である。
【0036】図1に示す如く、本実施例の角速度センサ
は、左右一対のアーム部4,6と各アーム部4,6の一
端を連結する連結部8とにより音叉形状に形成された振
動子2を備える。振動子2のアーム部4,6及び連結部
8は、夫々4角柱状になっており、振動子2は、これら
各部を圧電体にて一体形成することにより作製される。
尚、振動子2を構成する圧電体には、PZT等のセラミ
ック圧電体や水晶等を用いることができるが、本実施例
の振動子2には、分極方向を任意に設定可能で製造し易
いPZTが使用されている。
【0037】次に、図2(a)に示す如く、振動子2に
おいて凹字状を呈する一方の面(表面;以下X1面とい
う)には、連結部8から各アーム部4,6にかけて一対
の駆動電極12a,12bが形成され、これら各駆動電
極12a,12bから各アーム部4.6の先端に至る部
分には、モニタ電極14a,14b及び仮GND電極1
6a,16bと、分極用電極18a,18bとが順に形
成され、更に各アーム部4,6の先端には、検出信号取
出用のパット電極20a,20bが形成されている。
【0038】そして、駆動電極12a及び12bは、連
結部8を通って、各アーム部4,6が互いに対向する対
向面側と、各アーム部4,6の左右の外側側面(以下Y
1,Y2面という)側とに夫々形成され、モニタ電極1
4a及び14bは、各アーム部4,6の対向面側に夫々
形成され、仮GND電極16a及び16bは、各アーム
部4,6のY1,Y2面側に夫々形成され、分極用電極
18a,18bは、各アーム部4,6のY1,Y2面側
から対向面側に至る幅方向全体に夫々形成され、パット
電極20a及び20bは、各アーム部4,6のY1,Y
2面側に夫々形成されている。
【0039】尚、各分極用電極18a,18bは、短絡
用電極26a,26bを介して、仮GND電極16a,
16bに夫々接続(短絡)されている。そして、これら
各仮GND電極16a,16bは、請求項7に記載の接
地用電極に相当する。一方、各アーム部4,6のY1,
Y2面側では、図2(b)及び(c)に夫々示す如く、
分極用電極18a,18bと対応する位置に、検出電極
22a,22bが夫々形成され、振動子2において凹字
状を呈する他方の面(裏面;以下X2面という)には、
図2(d)に示す如く、駆動電極12a,12b、モニ
タ電極14a,14b,及び検出電極18a,18bに
対する共通電極となる仮GND電極24が形成されてい
る。尚、検出電極22a,22bは、各アーム部4,6
のY1,Y2面において、その中心よりX2面側に偏っ
た位置に形成されている。
【0040】そして、X2面側の仮GND電極24とX
1面側の仮GND電極16a,16bとは、夫々、各ア
ーム部4.6のY1,Y2面に形成された短絡用電極2
8a,28bを介して、互いに接続(短絡)されてい
る。また、X1,X2面側のパット電極20a,20b
とY1,Y2面側の検出電極22a,22bとは、夫
々、Y1,Y2面に形成された検出信号引き出し用の引
出電極30a,30bを介して、互いに接続(短絡)さ
れている。
【0041】次に、本実施例の振動子2は、図3(a)
〜(c)に示す手順に沿って作製されている。即ち、図
3(a)に示すように、まず、音叉形状に形成された圧
電体のX1面に上記各電極(駆動電極12a,12b、
モニタ電極14a,14b,仮GND電極16a,16
b、分極用電極18a,18b,パット電極20a,2
0b)を形成すると共に、圧電体のX2面に仮GND電
極24を形成する(第1工程)。尚、この第1工程で
は、例えば、銀等の導電性金属を主成分とする金属ぺー
ストを、上記各電極の形状に合わせて圧電体に塗布(印
刷)し、高温で焼き付ける、といった手順で、圧電体の
表・裏面に各電極を形成(Ag焼付)する。
【0042】このように第1工程で圧電体の表裏面に各
電極を形成すると、今度は、図3(b)に示すように、
X1面に形成した駆動電極12a,12b、モニタ電極
14a,14b,仮GND電極16a,16b、分極用
電極18a,18bと、これら各電極に対する共通電極
としてX2面に形成した仮GND電極24との間に、圧
電体分極用の直流電圧(分極電圧)を印加することによ
り、これら各電極間の圧電体を、所定方向(本実施例で
は、図1に矢印で示すようにX1面からX2面に至る方
向)に分極させる、分極処理を行う(第2工程)。尚、
この第2工程で分極処理を行う際には、圧電体の側面
(Y1,Y2面)に検出電極等が形成されていないの
で、Y1,Y2面に形成された電極の影響を受けること
なく圧電体を分極させることができ、圧電体の配向方向
を均一にすることができる。
【0043】そして、第2工程で圧電体の分極処理がな
されると、今度は、図3(c)に示すように、圧電体の
各アーム部4,6のY1,Y2面に、検出電極22a,
22b、短絡用電極28a,28b、及び引出電極30
a,30bを夫々形成する(第3工程)。尚、この第3
工程で各アーム部4,6のY1,Y2面に電極を形成す
る際には、低温硬化型の導電性樹脂(例えば前述のポリ
マー型導電性ペースト)を、各電極の形状に合わせて、
各アーム部4,6のY1,Y2面に塗布(印刷)し、圧
電体のキュリー温度よりも充分低い所定温度(例えば、
150℃程度)で焼き付ける、といった手順で、各電極
を形成(低温焼付)する。
【0044】次にこのように作製された振動子2は、連
結部8側端面を、断面がエの字状に形成されたサポータ
32の台座部32bに接着剤(例えばエポキシ系の接着
剤)で接合し、更にサポータ32の本体側を、スペーサ
34を介して、溶接又は接着等で板状のベース36の表
面に固定することにより、ベース36に対して、X2面
がベース36の表面と対向するように固定される。
【0045】サポータ32は、スペーサ34を介してベ
ース36に固定される本体側に対し、振動吸収用の首部
32aを介して、振動子2を接合するための台座部32
bを形成したものであり、例えば、42Nのような金属
により、断面エの字状に一体形成されている。また、ベ
ース36は、振動子2を角速度センサの筐体或は角速度
の検出対象となる車体等に直接又は防振ゴムを介して固
定するためのものである。そして、ベース36には、振
動子2に形成された駆動電極12a,12b、モニタ電
極14a,14b、仮GND電極16a,16b、及び
パット電極20a,20bに対応した8個のターミナル
T1〜T8が立設されている。
【0046】各ターミナルT1〜T8は、上記各電極と
図示しない検出回路との中継を行うためのものであり、
各電極とターミナルT1〜T8とは、夫々、ワイヤW1
〜W8を介して、ワイヤボンディングにより接続されて
いる。尚、ベース36と各ターミナルT1〜T8とは電
気的に絶縁されている。
【0047】次に、本実施例の振動子2を用いて角速度
を検出する際には、ターミナルT5,T6を図示しない
信号線にて接地することにより、仮GND電極16a,
16b、分極用電極18a,18b、仮GND電極24
を、基準電位に接地する。そして、駆動電極12a,1
2bに接続されたターミナルT1,T2を介して、各駆
動電極12a,12bに、位相差180度の交流の駆動
信号を夫々入力する。
【0048】尚、駆動信号は、基準電位を中心に正負に
変化する交流信号であり、その周波数は、左右アーム部
4,6の配列方向である駆動軸(図1に示すY軸)方向
への振動子2の共振周波数である。また、上記各電極を
基準電位に接地する際には、ターミナルT5,T6をア
ース(グランド)に直接接地するようにしてもよく、タ
ーミナルT5,T6に対して、例えば、2.5Vの一定
電位に保持されるようにバイアスをかけておいてもよ
い。即ち、基準電位は、直接にしろ、間接的にしろ、接
地された基準電位であればよい。
【0049】そしてこのように駆動電極12a,12b
に交流駆動信号を入力すると、X1面上の駆動電極12
a,12bとX2面上の仮GND電極24との間に、夫
々、位相が反転した交流電圧が印加されることになり、
各アーム部4,6は、駆動軸(Y軸)方向に共振する。
また、この駆動時には、ターミナルT3,T4を介して
モニタ電極14a,14bからの出力(具体的には、モ
ニタ電極14a,14bと仮GND電極24との間に流
れる電流)をモニタし、各アーム部4,6のY軸方向へ
の振幅が温度が変わっても一定となるように、駆動信号
を制御する(自励制御発振)。
【0050】そして、このように振動子2を自励制御発
振させている際に、各アーム部4,6の中心位置にて各
アーム部4,6に略平行なZ軸を中心とするZ軸回りの
角速度Ωが入力されると、各アーム部4,6は、コリオ
リ力により、X1,X2面を貫くX軸方向(検出軸方
向)に振動する。そして、このX軸方向の振動成分は、
検出電極22a,22bと、仮GND電極24との間に
流れる電流に比例する。そこで、これら各電極間の電流
を、夫々、検出電極22a,22bに接続されたターミ
ナルT7,T8を介して取り込み、電流−電圧変換回路
にて電圧信号に変換し、更に、各電圧信号を差動増幅器
を介して差動増幅することにより、各アーム部4,6の
検知共振モードでの振動成分に対応した電圧信号を生成
し、これをZ軸周りの角速度を表す検出信号として出力
する。
【0051】以上説明したように、本実施例では、音叉
形状の振動子2を作製するに当たって、まず振動子本体
である圧電体の表・裏面(X1,X2面)に電極を形成
し、その表・裏面の電極間に分極電圧を印加することに
より、圧電体を分極処理することから、圧電体を一定方
向(本実施例ではX1面からX2面方向)に均一に分極
させることができる。従って、本実施例によれば、分極
処理によって、圧電体に内部応力が残り、振動子の振動
特性がばらついて、角速度の検出精度が低下するとか、
或いは、圧電体の圧電特性の経時変化によって、角速度
の検出特性も経時的に変化し、信頼性が低下する、とい
った問題を防止できる。
【0052】また、第1工程で圧電体のX1面に電極を
形成する際には、駆動電極12a,12b、モニタ電極
14a,14b、及び分極用電極18a,18bに加え
て、分極用電極18a,18bとX2面の仮GND電極
24を基準電位に接地するための仮GND電極16a,
16b、分極用電極18a,18bと仮GND電極16
a,16bとを接続する仮短絡用電極26a,26b、
及び、Y1,Y2面の検出電極22a,22bから検出
信号を取り出すためのパット電極20a,20bも同時
に形成し、更に、分極処理後の第3工程で各アーム部
4,6のY1,Y2面に低温硬化型導電性樹脂にて電極
を形成する際には、検出電極22a,22bに加えて、
この検出電極22a,22bとX1面のパット電極20
a,20bとを接続する引出電極30a,30b、及
び、X2面の仮GND電極24とX1面の仮GND電極
16a,16bとを接続する短絡用電極28a,28b
を同時に形成する。
【0053】この結果、本実施例によれば、角速度検出
のために振動子2に接続する信号線を、全て、振動子2
の表面(X1面)に形成した電極から引き出すことが可
能になる。また、特に本実施例では、信号線にワイヤボ
ンディング用のワイヤW1〜W8を使用し、X1面の各
電極と振動子2の周囲に配置したターミナルT1〜T8
との間を、ワイヤボンディングにより接続するようにし
ている。このため、本実施例の振動子2によれば、信号
線を、左右のアーム部4,6間で左右対称となるように
配置することができ、信号線を接続することによって各
アーム部4,6間で生じる振動のばらつきを抑制するこ
とができ、角速度の検出精度を向上できる。
【0054】また更に、第3工程で、分極処理後の圧電
体に対して、各アーム部4,6の側面(Y1,Y2面)
に電極を形成する際には、圧電体のキュリー温度よりも
充分低い温度で電極を形成可能な、低温硬化型の導電性
樹脂を使用し、導電性樹脂の低温焼付によって、各電極
を形成するようにしているので、分極処理後の電極形成
によって、圧電体の圧電特性が損なわれるのも防止でき
る。
【0055】尚、この分極処理後の電極形成には、低温
硬化型の導電性樹脂を用いる方法以外に、金属の蒸着法
を利用するようにしても、圧電体のキュリー温度よりも
充分低い温度で電極を形成することができる。以上、本
発明の一実施例について説明したが、本発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ること
ができる。例えば、上記実施例では、信号線を全て振動
子2の表面から引き出せるように、各アーム部4,6の
表面にパット電極20a,20bを備え、且つ、各アー
ム部4,6の側面(Y1,Y2面)に引出電極30a,
30b及び短絡用電極28a,28bを備えた振動子を
形成する場合について説明したが、本発明方法は、例え
ば、図4(a)に示すように、これら各電極を備えてい
ない振動子を製造する場合であっても適用できる。
【0056】また、上記実施例では、振動子の表面(X
1面)で検出信号を取り出すために、各アーム部4,6
の先端部分にパット電極20a,20bを形成したが、
図4(b)に示すように、表面(X1面)からの検出信
号取出用のパット電極40a,40bは、X1面におい
て、分極用電極18a,18bよりも連結部8側の位置
(図では、分極用電極18a,18bと、モニタ電極1
4a,14b及び仮GND電極16a,16bとの間の
位置)に形成するようにしてもよい。
【0057】尚、この場合、上記実施例と同様に、X1
面の仮GND電極16a,16bに接続された信号線
(ワイヤW5,W6)を介して、X1面の分極用電極1
8a,18bとX2面の仮GND電極24とを基準電位
に接地できるようにするには、分極処理後の第3工程
で、各アーム部4,6の側面(Y1,Y2面)に、検出
電極22a,22a及び短絡用電極28a,28bを形
成する際、分極用電極18a,18bと仮GND電極2
4とを接続(短絡)する短絡用電極44a,44bも同
時に形成するようにすればよい。
【0058】また上記実施例では、第1工程で振動子2
の表面(X1面)に形成される駆動電極12a,12b
は、連結部8から左右の連結部4,6にかけて形成され
るものとして説明したが、この駆動電極12a,12b
は、図5(a)に示す如く、連結部8では接続せず、左
右のアーム部4,6にのみ、各アーム部4,6の長手方
向に沿って形成するようにしても良く、或いは、図5
(b)に示す如く、連結部8側にのみ、連結部8の長手
方向(つまり左右方向)に沿って形成するようにしても
よい。
【0059】尚、振動子2を構成する圧電体は、連結部
8にサポータ32が連結された形状に形成してもよい。
一方、上記実施例では、音叉形状の振動子2の製造方法
について説明したが、本発明の製造方法は、互いに略平
行に配置され一端が接続された一対のアーム部を有する
振動子であれば適用でき、本発明を適用可能な振動子の
形状は音叉形状に限定されるものではない。
【0060】つまり、連結部と一対のアーム部にて形成
される音叉を利用して角速度を検出する角速度センサと
しては、図6及び図7に示すように、音叉を構成する2
本のアーム部を二組備え、これら各アーム部103,1
04,105,106を略平行に配置して、その一端を
共通の連結部102にて連結することにより、櫛形に形
成した振動子100を用いるもの、或いは、図8に示す
ように、音叉を構成する2本のアーム部を二組備え、こ
れら各組のアーム部203,204及び205,206
を、夫々、連結部202の両側に配置して連結すること
により、H字形に形成した振動子200を用いるものも
考えられる。
【0061】そして、これらの角速度センサにおいて
も、振動子100,200を上記実施例と同様の手順で
製造するようにすれば、角速度の検出精度を向上でき
る。以下、図6〜図8に示した振動子100,200の
構成及びその製造方法について簡単に説明する。
【0062】図6及び図7に示した角速度センサの振動
子100は、アーム部103,104及び105,10
6の間隔が異なる二組の音叉を組み合わせた所謂4脚音
叉であり、アーム部105,106の間隔が広い一方の
音叉の間に、アーム部103,104の間隔が狭い音叉
を配置して、各音叉の連結部を連結した形状(櫛形形
状)をしている。そして、この振動子100の連結部1
02には、図1に示した振動子2と同様、断面がエの字
状に形成されることにより中央にトーションビーム10
8を有するサポータ107が接着材等を用いて接合さ
れ、更に、サポータ107は、各アーム部103〜10
6を、ベース111から一定距離だけ離れた位置に略平
行に配置にするために、スペーサ110を介して、ベー
ス111上に溶接等で固定されている。
【0063】尚、図6は、櫛形の振動子100を備えた
角速度センサ全体の構成を表わす斜視図であり、図2は
その振動子100を前後(X1面,X2面)・左右(Y
1面,Y2面)から見た状態を表す説明図である。振動
子100は、例えば、PZTをダイシング等で機械加工
することにより櫛形に形成されている。そして、この振
動子100を構成する4本のアーム部103〜106の
内、中央の音叉部を構成する一対のアーム部103,1
04には、振動子100を各アーム部103〜106の
配列方向(Y軸方向)に振動させるための電極が形成さ
れ、外側の音叉部を構成する一対のアーム部105,1
06には、振動子100に加わった各アーム部103〜
106の中心軸に略平行なZ軸周りの角速度Ωを検出す
るための電極が形成されている。
【0064】即ち、図7に示すように、アーム部10
3,104には、そのX1面(ベース111とは反対側
の表面)に、駆動電極112とモニタ電極113とが夫
々形成され、X2面(ベース111との対向面である裏
面)には、基準電位に接地するための仮GND電極12
0が形成されている。そして、各アーム部103,10
4に形成された駆動電極112及びモニタ電極113
は、夫々、連結部102のX1面で互いに接続され、各
アーム部103,104のX2面に形成された仮GND
電極120は、連結部102のX2面で互いに接続され
ている。
【0065】一方、アーム部105のX1面には、検出
電極114が形成され、X2面には、検出電極122が
形成され、振動子100の外側側面となるY1面には、
仮GND電極125が形成されると共に、X1,X2面
の検出電極114,122を互いに接続(短絡)する短
絡用電極129が形成されている。また、アーム部10
6のX1面には、仮GND電極115が形成され、X2
面には、仮GND電極121が形成され、振動子100
の外側側面となるY2面には、検出電極124が形成さ
れると共に、X1,X2面の仮GND電極115,12
1を互いに接続(短絡)する短絡用電極128が接続さ
れている。
【0066】次に、連結部102のX1面には、検出信
号取出用のパット電極116が形成されており、このパ
ット電極116には、引出電極118を介して、アーム
部105のX1面に形成された検出電極114に接続さ
れると共に、引出電極126を介して、アーム部106
のY2面に形成された検出電極124に接続されてい
る。また、連結部102のX1面には、仮GND電極接
地用のパット電極117も形成されており、このパット
電極117には、引出電極119を介して、アーム部1
06のX1面に形成された仮GND電極115が接続さ
れている。そして、この仮GND電極115に接続され
たアーム部106の仮GND電極121には、連結部1
02のX2面に形成された引出電極123及びアーム部
105のY1面に形成された引出電極127を介して、
アーム部105のY1面に形成された仮GND電極12
5及びアーム部103,104のX2面に形成された仮
GND電極120が夫々接続されている。
【0067】そして、図6に示すように、ベース111
には、連結部102のX1面に形成された駆動電極11
2、モニタ電極113、パット電極116、及びパット
電極117に対応した4個のターミナルT31〜T34
が立設されており、これら各電極と各ターミナルT31
〜T34とは、夫々、夫々、ワイヤW31〜W34をボ
ンディングすることにより接続される。
【0068】このように構成された角速度センサを用い
て、角速度を検出する際には、駆動用のアーム部10
3,104に形成された駆動電極112と仮GND電極
120との間に駆動信号(交流電圧)を印加することに
より、これらアーム部103,104にて構成される内
側の音叉部を左右の駆動軸方向(図に示すY軸方向)に
共振させると共に、モニタ電極113からの出力が一定
になるように、図示しない制御回路を用いて駆動信号を
制御することにより、振動子100の内側の音叉部を自
励発振させる。そして、このように振動子100を自励
制御発振させているときに、振動子100の長手方向の
中心軸(Z軸)を中心とする角速度Ωが入力されると、
上記各アーム部103,104は、コリオリ力によっ
て、X1,X2面を貫くX軸方向(検出軸方向)にも振
動する。すると、外側の音叉部を構成する各アーム部1
05,106もX軸方向に振動し、検出電極114,1
22と仮GND電極125との間、及び、検出電極12
4と仮GND電極115,121との間には、X軸方向
の振動に比例した電流が流れることから、これら各電極
間の電流を電圧値に変換することにより、Z軸回りの角
速度Ωを検出する。
【0069】そして、このような櫛形形状の振動子10
0においても、音叉形状の振動子2と同様の手順、即
ち、振動子100を構成する圧電体の表・裏面(X1,
X2面)に上記各電極を形成し(第1工程)、次に、こ
の表・裏面の電極間に圧電体分極用の直流電圧(分極電
圧)を印加して、圧電体を所定方向(例えばX1面から
X2面に至る方向)に分極させ(第2工程)、その後、
圧電体の側面(Y1,Y2面)に上記各電極を形成する
(第3工程)、といった手順で製造することができ、上
記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0070】次に図8に示した角速度センサの振動子2
00は、同一形状の音叉を、各音叉のアーム部203,
204及び205,206が互いに逆方向を向くよう
に、各音叉の連結部202にて連結したH字形形状をし
ている。この振動子200は、PZTをダイシング等で
機械加工することによりH字形に形成されており、一方
の音叉部を構成する一対のアーム部203,204に
は、振動子200をアーム部203,204の配置方向
(Y軸方向)に振動させるための電極が形成され、他方
の音叉部を構成する一対のアーム部205,206に
は、振動子200に加わった各アーム部203〜206
の中心軸に略平行なz軸周りの角速度を検出するための
電極が形成されている。
【0071】即ち、アーム部203,204のX1面
(振動子200においてH字形を呈する一方の面)に
は、駆動電極207及びモニタ電極208が形成されて
いる。そして各アーム部203,204の駆動電極20
7及びモニタ電極208は、夫々、連結部202で連結
されている。また、アーム部205,206のX1面に
は、夫々、仮GND電極210,211が形成され、Y
1,Y2面(各アーム部205,206における振動子
200の外側側面)には、夫々、検出電極212,21
3が形成されている。
【0072】また、振動子200のX2面(振動子20
0においてH字形を呈する一方の面)には、アーム部2
03,204から連結部202を通ってアーム部20
5,206に至る略全域に仮GND電極209が形成さ
れており、アーム部205,206のX1面に形成され
た仮GND電極210,211は、各アーム部205,
206のY1面及びY2面に形成された短絡用電極21
8,219を介して、X1面の仮GND電極209に接
続されている。また、連結部202のX1面には、検出
信号取出用のパット電極214,215が形成され、各
アーム部205,206のY1,Y2面に形成された検
出電極212,213は、引出電極216,217を介
して、各パット電極214,215に夫々接続されてい
る。
【0073】このように構成された振動子200を用い
て角速度を検出する際には、例えば、連結部202のX
2面をサポータを介してベース上に固定すると同時に、
X2面の仮GND電極209を基準電位に接地する。そ
して、アーム部203,204に形成された駆動電極2
07と仮GND電極209との間に駆動信号(交流電
圧)を印加することにより、これらアーム部103,1
04にて構成される音叉部を左右の駆動軸方向(図に示
すY軸方向)に共振させると共に、モニタ電極208か
らの出力が一定になるように、図示しない制御回路を用
いて駆動信号を制御することにより、振動子200の内
側の音叉部を自励発振させる。
【0074】また、このように振動子200を自励制御
発振させているときに、Z軸周りの角速度Ωが入力され
ると、各アーム部203,204は、コリオリ力によっ
て、X1,X2面を貫くX軸方向(図示せず)にも振動
する。すると、他方の音叉部を構成する各アーム部20
5,206もX軸方向に振動するため、検出電極212
と仮GND電極209,210との間、及び、検出電極
213と仮GND電極209,211との間には、X軸
方向の振動に比例した電流が流れる。そこで、この電流
をパット電極214,215を介して取り出し、電圧値
に変換することにより、Z軸回りの角速度Ωを検出す
る。
【0075】そして、このようなH字形状の振動子20
0においても、音叉形状或いは櫛形形状の振動子2,1
00と同様の手順で製造することができ、上記実施例と
同様の効果を得ることができる。尚、本発明において、
同一のアーム部に形成される駆動電極と検出電極とは、
アーム部において直交な面でなくても、略直交な関係の
面に設けられればよい。即ち、アーム部の駆動軸方向に
対して垂直方向に加わる角速度を検出電極にて検出でき
る位置に、駆動電極と検出電極が配置されればよい。
【0076】そのため、各々のアーム部の表・裏面は、
必ずしも各アーム部の配列方向に平行である必要もな
く、略平行であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の角速度センサの構成を表す斜視図で
ある。
【図2】 図1に示した振動子に形成された電極を表す
説明図である。
【図3】 図1に示した振動子の製造方法を説明する説
明図である。
【図4】 図1に示した振動子に対して、検出電極に接
続されるパット電極を削除・変更した振動子の構成例を
説明する説明図である。
【図5】 図1に示した振動子に対して駆動電極の形状
を変えた振動子の構成例を説明する説明図である。
【図6】 二組の音叉部を有する櫛形形状の振動子を備
えた角速度センサの構成を表す説明図である。
【図7】 図7に示した櫛形形状の振動子に形成された
電極を表す説明図である。
【図8】 二組の音叉部を有するH字形形状の振動子の
構成を説明する説明図である。
【符号の説明】
2,100,200…振動子、4,6,103〜10
6,203〜206…アーム部、8,102,202…
連結部、12a,12b,112,207…駆動電極、
14a,14b,113,208…モニタ電極、16
a,16b…仮GND電極(接地用電極)、18a,1
8b…分極用電極、20a,20b,116,117,
214,215…パット電極、22a,22b,11
4,122,124,212,213…検出電極、2
4,115,120,121,125,209,21
0,211…仮GND電極(共通電極)、26a,26
b,28a,28b,128,129,218,219
…短絡用電極 30a,30b,118,119,1
23,126,127,216,217…引出電極、3
2,107…サポータ 34,110…スペーサ、3
6,111…ベース、T1〜T8,T31〜T34…タ
ーミナル,W1〜W8,W31〜W34…ワイヤ。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに略平行に配置された少なくとも一
    対のアーム部と各アーム部を連結する連結部とにより形
    成された圧電体からなり、前記アーム部の配列方向に略
    平行な表・裏面、及び、該表・裏面に略直交する側面
    に、少なくとも、外部から交流電圧を受けて前記各アー
    ム部を各アーム部の配列方向である駆動軸方向に励振す
    る駆動電極、及び、各アーム部において前記駆動軸とは
    直交する検出軸方向に生じる振動を検出する検出電極、
    を含む角速度検出用の電極が形成された角速度検出用振
    動子の製造方法であって、 前記圧電体の表・裏面に、該表・裏面に配置すべき角速
    度検出用の電極を形成する第1工程と、 該第1行程で前記圧電体の表・裏面に形成された電極間
    に、分極用の電圧を印加して、前記圧電体を前記表・裏
    面に略直交する方向に分極処理する第2工程と、 該分極処理後の圧電体の前記側面に、該側面に配置すべ
    き角速度検出用の電極を形成する第3工程と、 からなることを特徴とする角速度検出用振動子の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記圧電体は、一対のアーム部と各アー
    ム部の一端を連結する連結部とにより音叉形状に形成さ
    れており、 前記第1工程では、前記圧電体の表面に前記駆動電極及
    び分極用電極を、裏面に共通電極を、夫々形成し、 前記第2工程では、前記圧電体裏面の共通電極と、前記
    圧電体表面の各電極との間に、夫々分極用電圧を印加し
    て、前記圧電体を分極処理し、 前記第3工程では、該分極処理後の圧電体の各アーム部
    の側面で且つ前記分極用電極との対応位置に、前記検出
    電極を形成することを特徴とする請求項1に記載の角速
    度検出用振動子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1工程では、前記各アーム部の表
    面に、前記各アーム部の前記駆動軸方向の振動状態をモ
    ニタするモニタ電極を形成し、 前記第2工程では、該モニタ電極と前記共通電極との間
    にも分極用電圧を印加して、該電極間の圧電体を分極処
    理することを特徴とする請求項2に記載の角速度検出用
    振動子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1工程では、前記各アーム部の表
    面に検出信号取出用のパット電極を形成し、 前記第3工程では、前記各アーム部の側面に、前記検出
    電極と前記パット電極とを接続する引出電極を形成する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の角速度
    検出用振動子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1工程では、前記各アーム部の表
    面で且つ前記分極用電極よりもアーム部の先端側に、前
    記パット電極を形成することを特徴とする請求項4に記
    載の角速度検出用振動子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1工程では、前記各アーム部の表
    面で且つ前記分極用電極よりも前記連結部側に、前記パ
    ット電極を形成することを特徴とする請求項4に記載の
    角速度検出用振動子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1工程では、前記各アーム部の表
    面に、前記共通電極を基準電位に接地するための接地用
    電極を形成し、 前記第3工程では、前記各アーム部の側面に、前記共通
    電極と前記接地用電極とを接続する短絡用電極を形成す
    ることを特徴とする請求項1〜請求項6いずれか記載の
    角速度検出用振動子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記圧電体は、互いに略平行に配置され
    た4本のアーム部を前記連結部にて連結した櫛形に形成
    されており、 前記第1工程では、表面に、駆動電極と、検出電極及び
    共通電極の少なくとも一方とを、夫々形成すると共に、
    裏面に、共通電極及び検出電極の少なくとも一方を形成
    し、 前記第2工程では、前記第1工程で形成された圧電体表
    ・裏面の各電極間に夫々分極用電圧を印加して、前記圧
    電体を分極処理し、 前記第3工程では、側面に共通電極及び検出電極の少な
    くとも一方を形成し、 更に、前記第1工程及び第3工程では、前記圧電体の表
    ・裏面及び側面に夫々前記各電極を形成すると同時に、
    前記共通電極同士及び検出電極同士を夫々接続する接続
    用電極を形成することを特徴とする角速度検出用振動子
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1工程では、前記圧電体の表面
    に、前記共通電極同士及び検出電極同士を夫々接続する
    各接続用電極に接続された共通電極接地用及び検出信号
    取出用のパット電極を形成することを特徴とする請求項
    8に記載の角速度検出用振動子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記圧電体は、互いに略平行に配置さ
    れた一対のアーム部を二組有し、該各組のアーム部を前
    記連結部にて連結したH字形状に形成されており、 前記第1工程では、二組のアーム部の内、一方の組のア
    ーム部の表面に前記駆動電極を、他方の組のアーム部の
    表面に共通電極を、夫々形成すると共に、前記圧電体の
    裏面で且つ前記連結部から前記各アーム部表面の駆動電
    極及び共通電極との対応位置までの領域に共通電極を形
    成し、 前記第2工程では、前記圧電体裏面の共通電極と、前記
    圧電体表面の各電極との間に、夫々分極用電圧を印加し
    て、前記圧電体を分極処理し、 前記第3工程では、前記圧電体の側面に、前記表・裏面
    に夫々形成された共通電極同士を接続する短絡用電極を
    形成すると共に、前記共通電極が表・裏面に形成された
    一対のアーム部の側面に、前記検出電極を形成すること
    を特徴とする請求項1に記載の角速度検出用振動子の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1工程では、前記圧電体の表面
    に、検出信号取出用のパット電極を形成し、 前記第3工程では、前記圧電体の側面に、前記検出電極
    と前記パット電極とを接続する引出電極を形成すること
    を特徴とする請求項10に記載の角速度検出用振動子の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1工程では、前記駆動電極が形
    成される組の各アーム部の表面に、前記駆動軸方向の振
    動状態をモニタするモニタ電極を形成し、 前記第2工程では、該モニタ電極と前記裏面の共通電極
    との間にも分極用電圧を印加して、該電極間の圧電体を
    分極処理することを特徴とする請求項8〜請求項11に
    いずれか記載の角速度検出用振動子の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第3工程では、少なくとも前記圧
    電体のキュリー温度よりも低い温度で、前記圧電体の側
    面に電極を形成することを特徴とする請求項1〜請求項
    12いずれか記載の角速度検出用振動子の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第3工程では、前記圧電体のキュ
    リー温度よりも低い温度で硬化する低温硬化型の導電性
    樹脂を用いて、前記圧電体の側面に電極を形成すること
    を特徴とする請求項13に記載の角速度検出用振動子の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第3工程では、金属の蒸着法によ
    り前記圧電体の側面に電極を形成することを特徴とする
    請求項13に記載の角速度検出用振動子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008053527A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Nsk Ltd 誘電性ゴム積層体及びその製造方法
JP2015087251A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 セイコーエプソン株式会社 振動素子、物理量検出装置、電子機器、および移動体

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