JPH11351874A - 角速度センサ及びその調整方法 - Google Patents

角速度センサ及びその調整方法

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JPH11351874A
JPH11351874A JP10124745A JP12474598A JPH11351874A JP H11351874 A JPH11351874 A JP H11351874A JP 10124745 A JP10124745 A JP 10124745A JP 12474598 A JP12474598 A JP 12474598A JP H11351874 A JPH11351874 A JP H11351874A
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vibrator
angular velocity
velocity sensor
arms
connecting portion
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JP10124745A
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Takehiro Watarai
武宏 度會
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音叉形状若しくは複数の音叉を組み合わせた
形状の圧電体からなる振動子を用いて角速度を検出する
角速度センサにおいて、振動子の不要振動に伴い生じる
検出信号のオフセット及びその温度ドリフトを低減す
る。 【解決手段】 圧電体からなる音叉形状の振動子2を備
えた角速度センサにおいて、自励発振回路40を介して
振動子2を駆動軸方向に自励振動させ、そのとき(角速
度非入力時)に検出回路50を介して得られる検出信号
(オフセット)が小さくなるように、振動子2の振動特
性に大きな影響を与える振動子2の根元付近の稜線をト
リミングする。またトリミングする稜線は、振動子2の
実際の振動状態を表す基準信号Vrと検出信号とをロッ
クインアンプ60に入れて、検出信号の基準信号Vrに
対する位相関係を検出することにより決定する。この結
果、振動子2の振動特性を効率よく調整でき、且つ、角
速度を高精度に検出できる角速度センサを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車両制
御、ナビゲーション、ビデオカメラの手振れ防止等に用
いられる振動型の角速度センサ、及び角速度センサを構
成する振動子の振動特性を調整する調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平8−21086
0号公報に開示されているように、一対のアーム部とこ
れを連結する連結部により音叉形状に形成された圧電体
からなる振動子を備え、この振動子をアーム部の配列方
向である駆動軸方向に一定振動させつつ、角速度入力時
に振動子が受けるコリオリ力を、駆動軸と直交する検出
軸方向への振動子の振動の変化状態から検出する角速度
センサが知られている。
【0003】そして、この種の角速度センサにおいて
は、音叉形状に形成した圧電体の外壁面に、駆動(励
振)用或いは振動検出用の電極を形成するだけで振動子
を作製できるため、従来より一般に使用されている、振
動子を金属にて形成してその表面に圧電体を接合するタ
イプの角速度センサに比べて、部品点数が少なく、構
造,延いては製造工程が簡易であるという、利点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように振動子を圧電体で構成した角速度センサでは、振
動子の駆動軸方向の共振周波数(駆動周波数)と、振動
子の検出軸方向の共振周波数(検知周波数)とが近接し
ていることから、角速度センサを駆動周波数にて駆動軸
方向に振動させているとき、角速度センサに角速度が加
わっていないにも関わらず、振動部が検出軸方向に振動
(不要振動)し、不要な検出信号(オフセット)が発生
するといった問題があった。
【0005】そして、このオフセット信号は、角速度セ
ンサの使用環境によらず常に一定であれば、角速度検出
時に得られた検出信号からオフセット分を除去すること
によって角速度を正確に検出できるようになるのである
が、上記不要振動,延いてはオフセットは、振動子の温
度によって変化することから、従来の角速度センサで
は、振動子の不要振動によって角速度を高精度に検出す
ることが難しいといった問題があった。
【0006】一方、特開平6−289043号公報に
は、金属板に圧電体を貼り付けた駆動用素子及び検知用
素子を板面が互いに直交するように接合することにより
一対のアーム部を形成し、このアーム部の一端を連結部
を介して連結することにより音叉形状に形成された振動
子を有する角速度センサにおいて、各アーム部の先端側
に配置される検知用素子を削ることにより、検出信号に
含まれるノイズを低減することが開示されている。従っ
て、この公報に開示された技術を、音叉形状に形成した
圧電体からなる振動子の調整に利用し、このタイプの振
動子を備えた角速度センサのオフセット温度ドリフトを
低減することが考えられる。
【0007】しかし、音叉形状の圧電体からなる振動子
を、上記公報に開示された調整方法に従って調整する
と、振動子の振動特性を効率よく調整できないことがわ
かった。これは、上記公報に開示された調整方法は、金
属板に圧電体を貼り付けた駆動用素子と検知用素子との
組み合わせにより構成した振動子の調整方法であり、圧
電体自体を音叉形状に形成した振動子の調整方法ではな
いからである。
【0008】即ち、上記公報に開示されたタイプの振動
子では、検出信号に直接影響を与えるアーム部先端側の
検知用素子を削ることによって、検出信号のノイズ成分
を低減できるようであるが、圧電体を音叉形状に形成し
たタイプの振動子では、振動子において検出電極が配置
されるアーム部先端側を削っても振動子の振動特性を大
きく変化させることができず、この結果、上記公報に開
示された調整方法では、振動子の不要振動によって生じ
るオフセットやオフセット温度ドリフトを低減すること
ができないのである。
【0009】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、音叉形状若しくは複数の音叉を合成した形状
の圧電体からなる振動子を有する角速度センサにおい
て、振動子の不要振動に伴い生じる検出信号のオフセッ
ト及びその温度ドリフトを、充分低減できるようにする
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の角速度センサは、角柱状
に形成され互いに平行に配置された少なくとも一対のア
ーム部と各アーム部を連結する連結部とにより、音叉形
状若しくは複数の音叉を合成した形状に形成された圧電
体からなる振動子を備える。そして、その振動子におい
て、連結部から各アーム部が突出される根元付近には、
振動特性調整用の凹凸が形成されている。
【0011】つまり、圧電体により音叉形状若しくは複
数の音叉を合成した形状に形成された振動子では、上記
公報に開示された調整方法に従って各アーム部の先端側
を削っても振動特性を効率よく調整することができない
ことから、本発明者は、鋭意検討の結果、この種の振動
子において振動特性に最も影響を与える箇所として、振
動子の根元付近を見出し、その部分に凹凸を形成するこ
とにより、振動特性を最適に調整した本発明の角速度セ
ンサを完成したのである。
【0012】そして、本発明の角速度センサによれば、
根元付近に凹凸を形成することにより振動特性が調整さ
れているので、振動子の不要振動の影響を受けることな
く角速度を検出可能な角速度センサを実現でき、圧電体
により音叉形状に形成された振動子を備えた角速度セン
サにおける検出信号のオフセットやその温度ドリフトを
充分低減できる。
【0013】尚、複数の音叉を合成した形状とは、互い
に平行に配置された一対のアーム部を複数組有し、これ
ら各アーム部を一つの連結部で連結することにより形成
される形状であり、後述の実施例で説明するように、例
えば、2対のアーム部を全て平行に配置してその一端を
連結部で連結すれば、連結部から4本のアームが同方向
に突出した櫛形形状となり、例えば、2対のアーム部を
夫々その軸方向に沿って並べ、各アーム部を連結部で連
結すれば、2組の音叉を合成したH字形の形状となる。
【0014】ここで、振動特性調整のために凹凸が形成
される振動子の根元付近とは、振動子の振動特性に影響
を与え、凹凸を形成することによりその振動特性を変化
させることのできる領域であればよいが、本発明者は、
後述実施例で説明する実験等によって、その最適領域を
見出した。それは、請求項2に記載のように、アーム部
に振動特性調整用の凹凸を形成する場合には、振動子の
根元から、アーム部の長手方向に沿った連結部の高さに
対して170%以内の領域であり、連結部に振動特性調
整用の凹凸を形成する場合には、振動子の根元から、ア
ーム部の長手方向に沿った連結部の高さに対して70%
以内の領域である。
【0015】従って、請求項2に記載のように、これら
の領域の一方、又はその両方の領域内に凹凸が形成され
た振動子を有する角速度センサであれば、極めて良好な
振動特性が得られる振動子を有し、オフセットや温度ド
リフトが充分低減された角速度センサということにな
る。
【0016】一方、振動特性調整のために振動子の根元
付近に凹凸を形成するのは、振動子の剛性を調整するこ
とであり、具体的には、振動子に対して、剛性を調整可
能な部材(例えば金属片等)を貼り付けるとか、或い
は、振動子の一部を削る、といった手法で、振動子の断
面形状を変えるようにすればよい。そして、特に請求項
3に記載の角速度センサのように、前記領域内で振動子
の一部を削るようにすれば、振動子に調整用部材を貼り
付けたものに比べて、振動特性の調整を簡単に行うこと
ができるので、好ましい。
【0017】またこのように振動子の一部を削って振動
子の特性を調整した角速度センサを作製する場合、振動
子の壁面を削るようにしてもよいが、より調整作業を簡
単にするには、請求項4に記載のように、振動子におい
て振動部の長手方向に沿った稜線の少なくとも一つを削
るようにすればよい。そして、このように振動子の稜線
を削ることによって振動子の振動特性が調整された請求
項4に記載の角速度センサによれば、調整作業が簡単に
なるので、製造コストを低減できる。
【0018】一方、請求項5〜請求項9に記載の発明
は、上記請求項1〜請求項4に記載の角速度センサにお
いて、振動子の振動特性を実際に調整する方法に関する
ものである。そして、請求項5に記載の調整方法によれ
ば、振動子の駆動電極に交流電圧を印加して振動子を駆
動軸方向に振動させ、そのとき各アーム部に形成された
一対の検出電極を介して得られる検出信号の不要信号成
分が小さくなるように、連結部の根元付近に凹凸を形成
する。従って、本発明によれば、振動子の不要振動によ
って検出信号に生じる不要信号(オフセット),延いて
はその温度ドリフトを低減でき、良好な角速度検出特性
が得られる角速度センサを実現できる。
【0019】また、請求項6に記載の調整方法によれ
ば、アーム部において、振動子の根元から、アーム部の
長手方向に沿った連結部の高さに対して170%以内の
領域、又は、連結部において、振動子の根元から、アー
ム部の長手方向に沿った連結部の高さに対して70%以
内の領域、又はその両方の領域内に凹凸を形成すること
により、振動子の振動特性を調整する。このため、振動
子の特性調整を、振動特性に最も影響を与える領域に対
して行うことができ、その調整作業を効率よく行うこと
が可能になる。
【0020】また、請求項7に記載の調整方法では、上
記領域内で振動子の一部を削り、請求項8に記載の調整
方法では、更にその領域内でアーム部の長手方向に沿っ
た振動子の稜線の少なくとも一つを削る。従って、これ
ら各調整方法によれば、上述の請求項3又は請求項4に
記載の角速度センサを実現でき、しかも、その調整作業
は、夫々、上記のように、振動子に金属片等の調整部材
を貼り付ける場合、或いは、振動子の壁面を削る場合に
比べて、簡単に行うことができるので、角速度センサの
製造コストを低減できる。
【0021】また、請求項8に記載のように、振動子の
稜線を削ることにより振動子の振動特性を調整する場
合、振動子を構成するアーム部の稜線の一つを削るよう
にしてもよいが、例えば、請求項9に記載のように、駆
動電極が形成された一対のアーム部の内、少なくとも一
方のアーム部において対角位置にある2つの稜線を削る
ようにしてもよく、或いは、請求項10に記載のよう
に、駆動電極が形成された一対のアーム部において、各
アーム部の間の中心位置で且つ各アーム部に平行な軸を
中心として対称な位置にある2つの稜線を削るようにし
てもよい。
【0022】そして、請求項9又は請求項10に記載の
調整方法によれば、特に、連結部から同一方向に突出し
た複数対のアーム部を有する櫛形形状の振動子を調整す
る場合に、優れた効果を発揮する。即ち、櫛形形状(換
言すれば多脚形状)の振動子は、音叉形状の振動子に比
べて、多くの振動モードを有する。従って、こうした振
動子においては、角速度検出用の振動(つまり駆動軸方
向及び検出軸方向の振動)が他の振動モードから受ける
影響をできるだけ小さくすることが望ましく、そのため
には、調整箇所を振動子の一つの稜線に設定して、その
稜線を深く、広く、長く削るよりも、調整箇所を分散さ
せた方がよい。そして、櫛形形状の振動子においては、
駆動電極が形成される駆動用のアーム部の振動が最も大
きくなることから、そのアーム部の振動が角速度の検出
精度に最も大きな影響を与える。
【0023】このため、櫛形形状の振動子の振動特性を
調整する場合には、請求項9に記載のように、駆動用の
一対のアーム部の内の一方のアーム部において対角位置
にある2つの稜線を削るようにするか、或いは、請求項
10に記載のように、駆動用の一対のアーム部におい
て、各アーム部の間の中心位置で且つ各アーム部に平行
な軸を中心として対称な位置にある2つの稜線を削るよ
うにすれば、振動子の振動特性を、角速度検出時に振動
子の他の振動モードの影響を受けることのないように、
効率よく高精度に調整することができるようになるので
ある。
【0024】また、特に請求項10に記載の調整方法で
は、駆動用の一対のアーム部の両方を削ることから、そ
の調整により、振動子の振動バランスを却って悪化させ
てしまうといったことも防止でき、一方のアーム部だけ
を削る場合に比べて、振動子の振動特性をより良好に調
整することが可能になる。
【0025】尚、請求項7〜請求項10に記載のよう
に、振動部の稜線を削って振動子の振動特性を調整する
場合には、請求項11に記載のように、稜線を削る際の
アーム部の長手方向に沿った長さ、稜線を削る際の振動
子に対する深さ、又はその両方を調整するようにすれば
よい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は実施例の角速度センサ全体の構成を
表わす斜視図、図2は本実施例の振動子を前後,左右か
ら見た状態を表す説明図である。
【0027】図1に示す如く、本実施例の角速度センサ
は、左右一対のアーム部4,6と各アーム部4,6の一
端を連結する連結部8とにより音叉形状に形成された振
動子2を備える。振動子2のアーム部4,6及び連結部
8は、夫々4角柱状になっており、振動子2は、これら
各部を圧電体にて一体形成することにより作製される。
尚、振動子2を構成する圧電体には、PZT等のセラミ
ック圧電体や水晶等を用いることができるが、本実施例
の振動子2には、分極方向を任意に設定可能で製造し易
いPZTが使用されている。
【0028】次に、図2(a)に示す如く、振動子2に
おいて凹字状を呈する一方の面(X1面)には、連結部
8から各アーム部4,6にかけて一対の駆動電極12
a,12bが形成され、これら各駆動電極12a,12
bから各アーム部4.6の先端に至る部分には、モニタ
電極14a,14b及び仮GND電極16a,16b
と、分極用電極18a,18bとが順に形成され、更に
各アーム部4,6の先端には、検出信号取出用のパット
電極20a,20bが形成されている。
【0029】そして、駆動電極12a及び12bは、連
結部8を通って、各アーム部4,6が互いに対向する対
向面側と、各アーム部4,6の左右の外側面(Y1,Y
2面)側とに夫々形成され、モニタ電極14a及び14
bは、各アーム部4,6の対向面側に夫々形成され、仮
GND電極16a及び16bは、各アーム部4,6のY
1,Y2面側に夫々形成され、分極用電極18a,18
bは、各アーム部4,6のY1,Y2面側から対向面側
に至る幅方向全体に夫々形成され、パット電極20a及
び20bは、各アーム部4,6のY1,Y2面側に夫々
形成されている。尚、各分極用電極18a,18bは、
短絡用電極26a,26bを介して、仮GND電極16
a,16bに夫々接続(短絡)されている。
【0030】一方、各アーム部4,6のY1,Y2面側
では、図2(b)及び(c)に夫々示す如く、分極用電
極18a,18bと対応する位置に、検出電極22a,
22bが夫々形成され、振動子2において凹字状を呈す
る他方の面(X2面)には、図2(d)に示す如く、駆
動電極12a,12b、モニタ電極14a,14b,及
び検出電極18a,18bに対する基準電極となる仮G
ND電極24が形成されている。尚、検出電極22a,
22bは、各アーム部4,6のY1,Y2面において、
その中心よりX2面側の位置に形成されている。
【0031】そして、X2面側の仮GND電極24とX
1面側の仮GND電極16a,16bとは、夫々、各ア
ーム部4.6のY1,Y2面に形成された短絡用電極2
8a,28bを介して、互いに接続(短絡)されてい
る。また、X1,X2面側のパット電極20a,20b
とY1,Y2面側の検出電極22a,22bとは、夫
々、Y1,Y2面に形成された検出信号引き出し用の電
極(引出電極)30a,30bを介して、互いに接続
(短絡)されている。
【0032】尚、本実施例の振動子2は、Y1,Y2面
に形成された検出電極22a,22b、短絡用電極28
a,28b及び引出電極30a,30bを除く各電極
(つまりX1,X2面の電極)を圧電体に形成した後、
X1,X2面に形成された各電極間に電圧を印加するこ
とにより、圧電体をX1面からX2面に至る方向(図1
に矢印で示す方向)に分極処理し、その後、Y1,Y2
面に、検出電極22a,22b、短絡用電極28a,2
8b及び引出電極30a,30bを夫々形成して、X2
面側の仮GND電極24とX1面側の仮GND電極16
a,16b、X1面側のパット電極20a,20bとY
1,Y2面側の検出電極22a,22b、を夫々短絡さ
せる、といった手順で作製される。
【0033】次にこのように作製された振動子2は、連
結部8側端面を、断面がエの字状に形成されたサポータ
32の台座部32bに接着剤(例えばエポキシ系の接着
剤)で接合し、更にサポータ32の本体側を、スペーサ
34を介して、溶接又は接着等で板状のベース36の表
面に固定することにより、ベース36に対して、裏面
(X2面)がベース36の表面と対向するように固定さ
れる。
【0034】サポータ32は、スペーサ34を介してベ
ース36に固定される本体側に対し、振動吸収用の首部
32aを介して、振動子2を接合するための台座部32
bを形成したものであり、例えば、42Nのような金属
により、断面エの字状に一体形成されている。また、ベ
ース36は、振動子2を角速度センサの筐体或は角速度
の検出対象となる車体等に直接又は防振ゴムを介して固
定するためのものである。そして、ベース36には、振
動子2に形成された駆動電極12a,12b、モニタ電
極14a,14b、仮GND電極16a,16b、及び
パット電極20a,20bに対応した8個のターミナル
T1〜T8が立設されている。各ターミナルT1〜T8
は、上記各電極と図示しない検出回路との中継を行うた
めのものであり、各電極とターミナルT1〜T8とは、
夫々、ワイヤW1〜W8を介して、ワイヤボンディング
により接続されている。尚、ベース36と各ターミナル
T1〜T8とは電気的に絶縁されている。
【0035】次に、このように構成された本実施例の角
速度センサを用いて角速度を検出する際には、ターミナ
ルT5,T6を図示しない信号線にて接地することによ
り、仮GND電極16a,16b、分極用電極18a,
18b、仮GND電極24を、基準電位に接地する。そ
して、駆動電極12a,12bに接続されたターミナル
T1,T2を介して、各駆動電極12a,12bに、位
相差180度の交流の駆動信号を夫々入力する。
【0036】尚、駆動信号は、基準電位を中心に正負に
変化する交流信号であり、その周波数は、左右アーム部
4,6の配列方向である駆動軸(図1に示すY軸)方向
への振動子2の共振周波数(駆動周波数)である。ま
た、上記各電極を基準電位に接地する際には、ターミナ
ルT5,T6をアース(グランド)に直接接地するよう
にしてもよく、ターミナルT5,T6に対して、例え
ば、2.5Vの一定電位に保持されるようにバイアスを
かけておいてもよい。即ち、基準電位は、直接にしろ、
間接的にしろ、接地された基準電位であればよい。
【0037】そしてこのように駆動電極12a,12b
に交流駆動信号を入力すると、X1面上の駆動電極12
a,12bとX2面上の仮GND電極24との間に、夫
々、位相が反転した交流電圧が印加されることになり、
各アーム部4,6は、駆動軸(Y軸)方向に共振する。
また、この駆動時には、ターミナルT3,T4を介して
モニタ電極14a,14bからの出力(具体的には、モ
ニタ電極14a,14bと仮GND電極24との間に流
れる電流)をモニタし、各アーム部4,6のY軸方向へ
の振幅が温度が変わっても一定となるように、駆動信号
を制御する(自励制御発振)。
【0038】即ち、本実施例の角速度センサにおいて
は、振動子2を駆動周波数にて振動させるために、図3
に示すような自励発振回路40が設けられ、振幅制御回
路(所謂AGC回路)42からの出力(交流電圧)を駆
動電極12bに、その出力(交流電圧)を反転回路44
にて反転させた位相差180度の交流電圧を駆動電極1
2aに、夫々印加すると共に、その電圧印加によって生
じる振動子2の振動状態を、モニタ電極14a,14b
に発生する電荷をチャージアンプ回路46にて電圧信号
に変換し、更にこの電圧信号をバッファ回路48を介し
て、振幅制御回路42にフィードバックすることによ
り、振幅制御回路42の動作によって、バッファ回路4
8からの信号レベル(換言すれば、振動子2の駆動軸方
向への振幅)が一定となるように、振動子2を自励発振
させる。
【0039】そして、このように振動子2を自励制御発
振させている際に、各アーム部4,6に平行なZ軸回り
の角速度Ωが入力されると、各アーム部4,6は、コリ
オリ力により、X1,X2面を貫くX軸方向(検出軸方
向)に振動し、このX軸方向の振動成分は、検出電極2
2a,22bと、仮GND電極24との間に流れる電流
に比例する。そこで、角速度検出時には、その電流を、
検出電極22a,22bに接続されたターミナルT7,
T8を介して取り込み、図3に示すような検出回路50
を用いて、まず、これら各電極間の電流を、夫々、電流
−電圧変換回路52,54にて電圧信号に変換し、更
に、各電圧信号を差動増幅回路56を用いて差動増幅す
ることにより、各アーム部4,6の検知共振モードでの
振動成分に対応した電圧信号を生成し、これをZ軸周り
の角速度を表す検出信号として出力する。
【0040】ところで、このように本実施例の角速度セ
ンサを用いてZ軸回りの角速度Ωを検出する場合、前述
したオフセットやその温度ドリフトが生じると、角速度
Ωの検出精度が低下する。そこで、本実施例では、この
オフセットやオフセット温度ドリフトの原因となる振動
子2の不要振動を、零又は所定のしきい値以下に抑制す
る調整を行ようにされている。
【0041】以下、この調整方法について説明する。こ
の調整作業を行う際には、図3に示したように、角速度
センサに自励発振回路40や検出回路50等からなる角
速度検出回路ユニットを組み付けた状態で、自励発振回
路40を実際に動作させ、そのとき(角速度の非入力
時)検出回路50から出力される検出信号(つまりオフ
セット)と、自励回路40にて振幅制御回路42に入力
される振動子2の実際の振動状態を表す信号とを用い
る。
【0042】即ち、振幅制御回路42への入力信号を基
準信号Vrとして、ロックインアンプ(所謂同期検波回
路)60に検出信号と共に入力し、ロックインアンプ6
0において、検出信号の中から、その基準信号Vrに対
して位相差が90度の直交信号成分V1(=Asin
φ)、基準信号Vrと同相の信号成分V2(=Acos
φ)、又は、これらを合成した信号成分を取り出す。そ
して、直交信号成分V1の場合、検出信号は基準信号V
rに対して、90度位相がずれているか−90度(つま
り270度)位相がずれているかを判断し、同相信号成
分V2の場合、検出信号は基準信号Vrと位相差零の同
位相か位相差180度かを判定し、その判定結果(つま
りオフセットの基準信号Vrに対する位相)から振動子
2のトリミング位置を決めて、各信号成分V1,V2,
又はその合成成分の大きさ(振幅A)が零又は所定のし
きい値以下になるまで、リュータ70等を用いて振動子
2の根元付近の稜線をトリミングする(図4(a)参
照)。尚、振動子2の根元とは、各アーム部4,6が突
設される連結部8の上端位置のことである。
【0043】そして、例えば、同相信号成分V2をモニ
タしているとき、図5(a)に示す如く、同相信号成分
V2が基準信号Vrと同相(位相差零)である場合に
は、左側のアーム部4のX1面とY1面との境界である
稜線部分をトリミングし、図5(b)に示す如く、同相
信号成分V2が基準信号Vrと逆相(位相差180度)
である場合には、右側のアーム部6のX1面とY2面と
の境界である稜線部分をトリミングする。すると、同相
信号成分V2、延いては、振動子2の不要振動が低下し
てゆくことから、この信号成分V2が略零(又は所定の
しきい値)になって、不要振動が充分小さくなるまで、
トリミングを続ける。尚、直交信号成分V1をモニタし
ているとき、或いは直交信号成分V1と同相信号成分V
2との合成信号をモニタしているときにも、図5
(a),(b)に示す手順に従って振動子2をトリミン
グすることにより、振動子2の不要振動を低減できる。
【0044】次に、このような手順で実際に振動子2
(サンプル1,サンプル2)を調整した結果を図6に示
す。図6(a)に示す如く、サンプル1の場合、調整前
には、同相信号成分V2(以下単にオフセットV2とい
う)が+83.3°/sec.であったのに対し、左側のア
ーム部4のX1面とY1面との境界である稜線部分をト
リミングすることにより、オフセットV2は+21.8
°/sec.まで低減した。その結果、調整前には、+19
°/sec.あったオフセット温度ドリフトを、トリミング
により+7.6°/sec.にまで低減できた。
【0045】一方、図6(b)に示す如く、サンプル2
の場合、調整前には、オフセットV2が−99.1°/
sec.であったのに対し、右側のアーム部6のX1面とY
2面との境界である稜線部分をトリミングすることによ
り、オフセットV2は−23.6°/sec.まで低減し
た。その結果、調整前には、−18.2°/sec.あった
オフセット温度ドリフトを、トリミングにより−8.2
°/sec.にまで低減できた。
【0046】従って、上記調整方法により、振動子2の
不要振動を低減して、オフセット及びその温度ドリフト
を低減できることがわかる。次に、トリミング量とオフ
セットV2及びオフセット温度ドリフトとの関係につい
て説明する。
【0047】図7に示す如く、オフセットV2が基準信
号Vrと同相(位相差零)である場合に、上記調整方法
にて、左側のアーム部4のX1面とY1面との境界であ
る稜線部分を、振動子2の根元付近でトリミングしてゆ
くと、オフセットV2及びその温度ドリフトは共に低下
してゆくが、トリミング量を更に増やすと、オフセット
V2と基準信号Vrとの位相が反転して逆相(位相差1
80度)となり、オフセットV2及びその温度ドリフト
が増加してゆく。次にこのようにオフセットV2と基準
信号Vrとの位相関係が反転して各信号が逆相となった
状態で、右側のアーム6のX1面とY2面との境界であ
る稜線部分をトリミングしてゆくと、オフセットV2及
びその温度ドリフトは再び低下してゆく。従って、トリ
ミングによる振動子2の振動特性調整時に、トリミング
し過ぎた場合でも、トリミングする位置(稜線)を変え
ることで、振動特性を容易に調整し直すことができる。
【0048】尚、本実施例の振動子2の大きさは、各ア
ーム部4,6のY軸方向(左右方向)の幅が約2.0m
m、各アーム部4,6間の隙間(Y軸方向の幅)が約
0.6mm、連結部8のZ軸方向の高さが約3mm、ア
ーム部4,6及び連結部8のX軸方向の厚みが約2.1
mm、アーム部4,6の先端から連結部8のサポータ3
2側端面までの長さが約20mmである。また、サポー
タ32のZ軸方向の長さは約4mmである。
【0049】そして、この寸法の振動子2において、ト
リミングによる振動特性の調整を行うのに最適な領域を
調査したところ、図8,図9に示す結果が得られた。即
ち、まず、図8(a)に示すように振動子2の根元付近
でアーム部4,6をトリミングすることにより、振動子
2の振動特性を調整する場合には、図8(b)に示すよ
うに、振動子2の根元から1mmまでの領域をトリミン
グすれば、オフセットV2及びその温度ドリフトは大き
く変化するものの、そのトリミング領域を振動子2の根
元からアーム部4,6の先端側に拡大してゆくと、オフ
セットV2及びその温度ドリフトの変化は鈍くなり、根
元からのトリミングの長さが約5mm以上となる領域で
は、トリミングを行ってもオフセットV2及び温度ドリ
フトは殆ど変化しないことがわかった。
【0050】そして、このトリミング長さは、振動子2
の体格によって異なることから、種々の実験の結果、ア
ーム部4,6を削ることによって振動子2の振動特性を
調整する場合には、振動子2の根元から、連結部8のZ
軸方向の高さ(本実施例では、3mm)に対して170
%(本実施例では、約5.1mm)までの領域をトリミ
ングするようにすればよく、それ以上トリミング領域を
拡大しても、振動特性の改善効果は得られず、振動子2
の強度を低下させるだけであることがわかった。
【0051】一方、図9(a)に示すように振動子2の
根元付近で連結部8をトリミングすることにより、振動
子2の振動特性を調整する場合には、図9(b)に示す
ように、振動子2の根元から1mmまでの領域をトリミ
ングすれば、オフセットV2及びその温度ドリフトは大
きく変化するものの、そのトリミング領域を振動子2の
根元から連結部8のサポータ32側に拡大してゆくと、
オフセットV2及びその温度ドリフトの変化は鈍くな
り、根元からのトリミングの長さが約2mm以上となる
領域では、トリミングを行ってもオフセットV2及び温
度ドリフトは殆ど変化しないことがわかった。
【0052】そして、このトリミング長さは、振動子2
の体格によって異なることから、種々の実験の結果、連
結部8を削ることによって振動子2の振動特性を調整す
る場合には、振動子2の根元から、連結部8のZ軸方向
の高さ(本実施例では、3mm)に対して70%(本実
施例では、約2.1mm)までの領域をトリミングする
ようにすればよく、それ以上トリミング領域を拡大して
も、振動特性の改善効果は得られないことがわかった。
【0053】従って、本実施例のように、音叉形状に形
成した圧電体からなる振動子2を用いて角速度を検出す
る角速度センサにおいて、振動子の振動特性を調整し
て、角速度を安定して高精度に検出できるようにするに
は、アーム部の長手方向に沿った連結部8の高さを基準
として、振動子2の根元からアーム部4,6側では、そ
の高さの170%までの領域をトリミングし、振動子2
の根元から連結部側では、その高さの70%までの領域
をトリミングすればよく、アーム部4,6から連結部8
にかけて連続的にトリミングする場合であっても、これ
ら各領域内でトリミングすればよいことがわかる。
【0054】また、上記手法で実際に振動子2の振動特
性を調整する際には、例えば、トリミングする深さを一
定にして、トリミング部のZ軸方向の長さを上記領域内
で調整するようにしても良く、或いは、その長さを上記
領域内で一定にして、深さを調整するようにしても良
い。但し、トリミングの深さとしては、振動子2のダメ
ージを考慮すると、本実施例の場合、0.5mm程度ま
でにすることが望ましい。
【0055】以上説明したように、本実施例の角速度セ
ンサによれば、振動子2の振動特性が、連結部8から各
アーム部4,6が突出される根元付近の稜線をトリミン
グ(削る)ことにより調整されていることから、検出信
号に含まれる不要信号成分であるオフセットを低減し
て、温度ドリフトの少ない安定した検出信号を得ること
ができる。このため、角速度センサによる角速度の検出
精度を向上できる。
【0056】また、振動子2の振動特性の調整は、振動
子2をベース36に組み付け、しかも、角速度検出用の
回路ユニットを組み付けた状態、つまり、角速度センサ
の出荷前の状態で行うことができるので、角速度センサ
の製造・調整工程が簡単になる。また、その調整の際に
は、振動子2の振動特性に大きな影響を与える根元付近
をトリミングするので、調整作業を効率よく行うことが
できる。よって、本実施例によれば、優れた検出精度が
得られる角速度センサを安価に提供できることになる。
【0057】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、検出信号と基準信号Vrとの位相関係からトリミン
グ位置(稜線)を決定し、検出信号から取り出した基準
信号Vrと同相(位相差零又は180度)の信号成分
(オフセット)V2が、基準信号Vrと完全に同相(位
相差零)である場合に、左側のアーム部4のX1面とY
1面との境界である稜線部分をトリミングし、オフセッ
トV2が基準信号Vrと逆相(位相差180度)である
場合に、右側のアーム部6のX1面とY2面との境界で
ある稜線部分をトリミングするものとして説明したが、
こうした位相関係から決定されるトリミングすべき稜線
の位置は、振動子2の形状や大きさ等によって異なるこ
とから、振動子の種類が異なれば、検出信号と駆動信号
との位相関係に応じてトリミングすべき稜線が逆になる
こともある。従って、検出信号と駆動信号との位相関係
に応じて最初にトリミングする稜線については、調整対
象となる振動子の種類に応じて適宜設定しておけばよ
い。
【0058】また、音叉形状の振動子の場合、図4
(b)に示す如く、左側のアーム部4のX1面の外側
(Y1側)の稜線P1を削った場合に得られる振動特性
の変化は、左側のアーム部4のX2面の内側の稜線P
2、右側のアーム部6のX1面の内側の稜線P3、或い
は、右側のアーム部6のX2面の外側の稜線P4を削る
ことによっても同様に実現できる。また、右側のアーム
部6のX1面の外側(Y2側)の稜線P5を削った場合
に得られる振動特性の変化は、右側のアーム部6のX2
面の内側の稜線P6、左側のアーム部4のX1面の内側
の稜線P7、或いは、左側のアーム部4のX2面の外側
の稜線P8を削ることによっても同様に実現できる。従
って、上記調整時には、同様の特性変化が得られる稜線
の中から、作業のし易い稜線を適宜選択して、トリミン
グするようにしてもよい。
【0059】一方、上記実施例では、音叉形状の振動子
2を備えた角速度センサとその振動特性の調整方法につ
いて説明したが、本発明は、角柱状に形成され連結部に
て連結された一対のアーム部を有する振動子を備えた角
速度センサであれば適用でき、本発明を適用可能な振動
子の形状は音叉形状に限定されるものではない。
【0060】つまり、連結部と一対のアーム部にて形成
される音叉を利用して角速度を検出する角速度センサと
しては、図10及び図11に示すように、音叉を構成す
る2本のアーム部を二組備え、これら各アーム部10
3,104,105,106を平行に配置して、その一
端を共通の連結部102にて連結することにより、櫛形
に形成した振動子100を用いるもの、或いは、図12
に示すように、音叉を構成する2本のアーム部を二組備
え、これら各組のアーム部203,204及び205,
206を、夫々、連結部202の両側に配置して連結す
ることにより、H字形に形成した振動子200を用いる
ものも考えられる。
【0061】そして、これらの角速度センサにおいて
も、上記実施例と同様の手法で振動子の振動特性を調整
するようにすれば、検出信号に含まれる不要信号成分で
あるオフセットを低減して、温度ドリフトの少ない安定
した検出信号を得ることができるようになり、角速度の
検出精度を向上できる。
【0062】以下、図10〜図12に示した各角速度セ
ンサの構成及びその調整方法について簡単に説明する。
図10及び図11に示した角速度センサの振動子100
は、アーム部103,104及び105,106の間隔
が異なる二組の音叉を組み合わせた所謂4脚音叉であ
り、アーム部105,106の間隔が広い一方の音叉の
間に、アーム部103,104の間隔が狭い音叉を配置
して、各音叉の連結部を連結した形状(櫛形形状)をし
ている。そして、この振動子100の連結部102に
は、図1に示した振動子2と同様、断面がエの字状に形
成されることにより中央にトーションビーム108を有
するサポータ107が接着材等を用いて接合され、更
に、サポータ107は、各アーム部103〜106を、
ベース111から一定距離だけ離れた位置に平行に配置
にするために、スペーサ110を介して、ベース111
上に溶接等で固定されている。
【0063】尚、図10は、櫛形の振動子100を備え
た角速度センサ全体の構成を表わす斜視図であり、図2
はその振動子100を前後(X1面,X2面)・左右
(Y1面,Y2面)から見た状態を表す説明図である。
振動子100は、例えば、PZTをダイシング等で機械
加工することにより櫛形に形成されている。そして、こ
の振動子100を構成する4本のアーム部103〜10
6の内、中央の音叉部を構成する一対のアーム部10
3,104には、振動子100を各アーム部103〜1
06の配列方向(Y軸方向)に振動させるための電極が
形成され、外側の音叉部を構成する一対のアーム部10
5,106には、振動子100に加わった各アーム部1
03〜106の中心軸に平行なZ軸周りの角速度Ωを検
出するための電極が形成されている。
【0064】即ち、図11に示すように、アーム部10
3,104には、そのX1面(ベース111とは反対側
の表面)に、駆動電極112とモニタ電極113とが夫
々形成され、X2面(ベース111との対向面である裏
面)には、基準電位に接地するための仮GND電極12
0が形成されている。そして、各アーム部103,10
4に形成された駆動電極112及びモニタ電極113
は、夫々、連結部102のX1面で互いに接続され、各
アーム部103,104のX2面に形成された仮GND
電極120は、連結部102のX2面で互いに接続され
ている。
【0065】一方、アーム部105のX1面には、検出
電極114が形成され、X2面には、検出電極122が
形成され、振動子100の外側側面となるY1面には、
仮GND電極125が形成されると共に、X1,X2面
の検出電極114,122を互いに接続(短絡)する短
絡用電極129が形成されている。また、アーム部10
6のX1面には、仮GND電極115が形成され、X2
面には、仮GND電極121が形成され、振動子100
の外側側面となるY2面には、検出電極124が形成さ
れると共に、X1,X2面の仮GND電極115,12
1を互いに接続(短絡)する短絡用電極128が接続さ
れている。
【0066】次に、連結部102のX1面には、検出信
号取出用のパット電極116が形成されており、このパ
ット電極116には、引出電極118を介して、アーム
部105のX1面に形成された検出電極114に接続さ
れると共に、引出電極126を介して、アーム部106
のY2面に形成された検出電極124に接続されてい
る。また、連結部102のX1面には、仮GND電極接
地用のパット電極117も形成されており、このパット
電極117には、引出電極119を介して、アーム部1
06のX1面に形成された仮GND電極115が接続さ
れている。そして、この仮GND電極115に接続され
たアーム部106の仮GND電極121には、連結部1
02のX2面に形成された引出電極123及びアーム部
105のY1面に形成された引出電極127を介して、
アーム部105のY1面に形成された仮GND電極12
5及びアーム部103,104のX2面に形成された仮
GND電極120が夫々接続されている。
【0067】そして、図10に示すように、ベース11
1には、連結部102のX1面に形成された駆動電極1
12、モニタ電極113、パット電極116、及びパッ
ト電極117に対応した4個のターミナルT31〜T3
4が立設されており、これら各電極と各ターミナルT3
1〜T34とは、夫々、夫々、ワイヤW31〜W34を
ボンディングすることにより接続される。尚、振動子1
00の各面への電極の形成手順等は、図1に示した振動
子2と全く同様である。
【0068】このように構成された角速度センサを用い
て、角速度を検出する際には、駆動用のアーム部10
3,104に形成された駆動電極112と仮GND電極
120との間に駆動信号(交流電圧)を印加することに
より、これらアーム部103,104にて構成される内
側の音叉部を左右の駆動軸方向(図に示すY軸方向)に
共振させると共に、モニタ電極113からの出力が一定
になるように、図示しない制御回路を用いて駆動信号を
制御することにより、振動子100の内側の音叉部を自
励発振させる。そして、このように振動子100を自励
制御発振させているときに、振動子100の長手方向の
中心軸(Z軸)を中心とする角速度Ωが入力されると、
上記各アーム部103,104は、コリオリ力によっ
て、X1,X2面を貫くX軸方向(検出軸方向)にも振
動する。すると、外側の音叉部を構成する各アーム部1
05,106もX軸方向に振動し、検出電極114,1
22と仮GND電極125との間、及び、検出電極12
4と仮GND電極115,121との間には、X軸方向
の振動に比例した電流が流れることから、これら各電極
間の電流を電圧値に変換することにより、Z軸回りの角
速度Ωを検出する。
【0069】そして、本実施例の振動子100の振動特
性をする際には、上記実施例と同様に、角速度センサ1
00に自励発振回路40や検出回路50等からなる角速
度検出回路ユニットを組み付けた状態で自励発振回路4
0を動作させ、そのとき得られる検出信号と、振幅制御
回路42に入力される振動子2の実際の振動状態を表す
基準信号とを用いて、これら各信号の同相信号成分をモ
ニタし、この同相信号成分(換言すれば不要信号)が小
さくなるように、連結部102から各アーム部103〜
106が突出される根元付近の振動子100の稜線をト
リミングするようにすればよい。
【0070】また、トリミングを行う稜線は、前述の実
施例と同様、各アーム部203〜206の稜線であれ
ば、外側でも内側でもよく、また連結部102の稜線で
あってもよいが、特に、上記振動子100は、連結部1
02から4本のアーム部103〜106が同一方向に突
出された4脚の櫛形形状であり、前述した音叉形状の振
動子2に比べて多くの振動モードを有し、角速度検出時
に駆動軸方向及び検出軸方向の振動とは異なる他の振動
モードから影響を受けやすくなることから、その影響を
受け難くするためには、図13に示すように、2つの稜
線を調整用の稜線として同時にトリミングするようにす
るとよい。
【0071】即ち、図13(a)は、駆動電極112が
形成された駆動用のアーム部103,104の内の一方
のアーム部103又は104において、互いに対角位置
にある2つの稜線(P11とP12,P13とP14,P15とP
16,P17とP18)を一組として、いずれかの組の稜線を
同時にトリミングすることにより、振動子100の振動
特性を調整することを表している。
【0072】そして、このような調整方法(換言すれば
請求項9に記載の調整方法)によれば、アーム部103
又は104において対角位置にある2つの稜線の内の一
方をトリミングする場合に比べて、振動子100の調整
箇所を分散させることができるため、振動子100の振
動バランスが悪化するのを防止して、角速度検出時の他
の振動モードからの影響を小さくすることが可能にな
り、振動子の振動特性を、効率よく且つ高精度に調整す
ることができるようになる。尚、アーム部103又は1
04において、互いに対角位置にある2つの稜線をトリ
ミングするのは、一つのアーム部で対角位置にある稜線
は、図4(b)を用いて説明したように、振動子の振動
特性を同一方向に調整できるためである。
【0073】一方、図13(b)は、駆動電極112が
形成された駆動用のアーム部103,104において、
各アーム部103,104の間の中心位置で且つ各アー
ム部103,104に平行な軸(換言すれば振動子10
0の中心軸P0)を中心として互いに対称な位置にある
2つの稜線(P21とP22,P23とP24,P25とP26,P
27とP28)を一組として、いずれかの組の稜線を同時に
トリミングすることにより、振動子100の振動特性を
調整することを表している。
【0074】そして、このような調整方法(換言すれば
請求項10に記載の調整方法)によれば、図13(a)
に示した調整方法と同様の効果を得ることができ、しか
も、駆動用の一対のアーム部の両方を削ることから、一
方のアーム部103又は104だけをトリミングする場
合に比べて、振動子100の振動バランスが悪化するの
をより確実に防止できる。
【0075】次に図12に示した角速度センサの振動子
200は、同一形状の音叉を、各音叉のアーム部20
3,204及び205,206が互いに逆方向を向くよ
うに、各音叉の連結部202にて連結したH字形形状を
している。この振動子200は、PZTをダイシング等
で機械加工することによりH字形に形成されており、一
方の音叉部を構成する一対のアーム部203,204に
は、振動子200をアーム部203,204の配置方向
(Y軸方向)に振動させるための電極が形成され、他方
の音叉部を構成する一対のアーム部205,206に
は、振動子200に加わった各アーム部203〜206
の中心軸に平行なz軸周りの角速度を検出するための電
極が形成されている。
【0076】即ち、アーム部203,204のX1面
(振動子200においてH字形を呈する一方の面)に
は、駆動電極207及びモニタ電極208が形成されて
いる。そして各アーム部203,204の駆動電極20
7及びモニタ電極208は、夫々、連結部202で連結
されている。また、アーム部205,206のX1面に
は、夫々、仮GND電極210,211が形成され、Y
1,Y2面(各アーム部205,206における振動子
200の外側側面)には、夫々、検出電極212,21
3が形成されている。
【0077】また、振動子200のX2面(振動子20
0においてH字形を呈する一方の面)には、アーム部2
03,204から連結部202を通ってアーム部20
5,206に至る略全域に仮GND電極209が形成さ
れており、アーム部205,206のX1面に形成され
た仮GND電極210,211は、各アーム部205,
206のY1面及びY2面に形成された短絡用電極21
8,219を介して、X1面の仮GND電極209に接
続されている。また、連結部202のX1面には、検出
信号取出用のパット電極214,215が形成され、各
アーム部205,206のY1,Y2面に形成された検
出電極212,213は、引出電極216,217を介
して、各パット電極214,215に夫々接続されてい
る。
【0078】このように構成された振動子200を用い
て角速度を検出する際には、例えば、連結部202のX
2面をサポータを介してベース上に固定すると同時に、
X2面の仮GND電極209を基準電位に接地する。そ
して、アーム部203,204に形成された駆動電極2
07と仮GND電極209との間に駆動信号(交流電
圧)を印加することにより、これらアーム部103,1
04にて構成される音叉部を左右の駆動軸方向(図に示
すY軸方向)に共振させると共に、モニタ電極208か
らの出力が一定になるように、図示しない制御回路を用
いて駆動信号を制御することにより、振動子200の内
側の音叉部を自励発振させる。
【0079】そして、このように振動子200を自励制
御発振させているときに、Z軸周りの角速度Ωが入力さ
れると、各アーム部203,204は、コリオリ力によ
って、X1,X2面を貫くX軸方向(図示せず)にも振
動する。すると、他方の音叉部を構成する各アーム部2
05,206もX軸方向に振動するため、検出電極21
2と仮GND電極209,210との間、及び、検出電
極213と仮GND電極209,211との間には、X
軸方向の振動に比例した電流が流れる。そこで、この電
流をパット電極214,215を介して取り出し、電圧
値に変換することにより、Z軸回りの角速度Ωを検出す
る。
【0080】また、本実施例の振動子200を調整する
際にも、上記実施例と同様、角速度センサ200に自励
発振回路40や検出回路50等からなる角速度検出回路
ユニットを組み付けた状態で自励発振回路40を動作さ
せ、そのとき得られる検出信号と、振幅制御回路42に
入力される振動子2の実際の振動状態を表す基準信号と
を用いて、これら各信号の同相信号成分をモニタし、こ
の同相信号成分(換言すれば不要信号)が小さくなるよ
うに、連結部202から各アーム部203〜206が突
出される根元付近の振動子100の稜線をトリミングす
るようにすればよい。尚、トリミングを行う稜線は、各
アーム部203〜206の稜線であれば、外側でも内側
でもよく、連結部202の稜線であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 音叉形状の振動子を備えた実施例の角速度セ
ンサの構成を表す斜視図である。
【図2】 図1に示した振動子に形成された電極を表す
説明図である。
【図3】 振動子に接続される自励発振回路及び検出回
路の構成並びにこれらを用いた振動特性調整時のシステ
ム構成を説明する説明図である。
【図4】 振動子のトリミングの方法を説明する説明図
である。
【図5】 振動子のトリミングによる調整手順を説明す
る説明図である。
【図6】 振動子のトリミングによるオフセット及びオ
フセット温度ドリフトの変化を測定した結果を表す説明
図である。
【図7】 振動子のトリミング量とオフセット及びオフ
セット温度ドリフト変化との関係を表す説明図である。
【図8】 アーム部をトリミングする際の最適領域を測
定した測定結果を表す説明図である。
【図9】 連結部をトリミングする際の最適領域を測定
した測定結果を表す説明図である。
【図10】 二組の音叉部を有する櫛形形状の振動子を
備えた角速度センサの構成を表す説明図である。
【図11】 図10に示した櫛形形状の振動子に形成さ
れた電極を表す説明図である。
【図12】 二組の音叉部を有するH字形形状の振動子
の構成を説明する説明図である。
【図13】 図10に示した櫛形形状の振動子のトリミ
ングによる調整方法を説明する説明図である。
【符号の説明】
2,100,200…振動子、4,6,103〜10
6,203〜206…アーム部、8,102,202…
連結部、12a,12b,112,207…駆動電極、
14a,14b,113,208…モニタ電極、16
a,16b,24,115,120,121,125,
209,210,211…仮GND電極、18a,18
b…分極用電極、20a,20b,116,117,2
14,215…パット電極、22a,22b,114,
122,124,212,213…検出電極、26a,
26b,28a,28b,128,129,218,2
19…短絡用電極 30a,30b,118,11
9,123,126,127,216,217…引出電
極、32,107…サポータ 34,110…スペー
サ、36,111…ベース、40…自励発振回路、50
…検出回路、60…ロックインアンプ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角柱状に形成され互いに平行に配置され
    た少なくとも一対のアーム部と各アーム部を連結する連
    結部とにより形成された圧電体からなり、外壁面に、少
    なくとも、外部から交流電圧を受けて前記各アーム部を
    各アーム部の配列方向である駆動軸方向に励振する駆動
    電極、及び、各アーム部において前記駆動軸とは直交す
    る検出軸方向に生じる振動を検出する一対の検出電極、
    が形成された振動子を備えた角速度センサにおいて、 前記連結部から前記各アーム部が突出される記振動子の
    根元付近に、振動特性調整用の凹凸が形成されているこ
    とを特徴とする角速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記凹凸は、 前記アーム部において、前記振動子の根元から、前記ア
    ーム部の長手方向に沿った連結部の高さに対して170
    %以内の領域、 前記連結部において、前記振動子の根元から、前記アー
    ム部の長手方向に沿った連結部の高さに対して70%以
    内の領域、 のいずれか一方又はその両方の領域内に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の角速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記凹凸は、前記領域内で振動子の一部
    が削られることにより形成されていることを特徴とする
    請求項2に記載の角速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記凹凸は、前記アーム部の長手方向に
    沿った前記振動子の稜線の少なくとも一つが削られるこ
    とにより形成されていることを特徴とする請求項3に記
    載の角速度センサ。
  5. 【請求項5】 角柱状に形成され互いに平行に配置され
    た少なくとも一対のアーム部と各アーム部を連結する連
    結部とにより形成された圧電体からなり、外壁面に、少
    なくとも、外部から交流電圧を受けて前記各アーム部を
    各アーム部の配列方向である駆動軸方向に励振する駆動
    電極、及び、各アーム部において前記駆動軸とは直交す
    る検出軸方向に生じる振動を検出する一対の検出電極、
    が形成された振動子を備えた角速度センサにおいて、前
    記振動子の振動特性を調整する方法であって、 前記駆動電極に交流電圧を印加して前記振動子を駆動軸
    方向に振動させ、そのとき前記一対の検出電極を介して
    得られる検出信号の不要信号成分が小さくなるように、
    前記連結部から前記各アーム部が突出される前記連結部
    の根元付近に凹凸を形成することを特徴とする角速度セ
    ンサの調整方法。
  6. 【請求項6】 前記振動特性の調整は、 前記アーム部において、前記振動子の根元から、前記ア
    ーム部の長手方向に沿った連結部の高さに対して170
    %以内の領域、 前記連結部において、前記振動子の根元から、前記アー
    ム部の長手方向に沿った連結部の高さに対して70%以
    内の領域、 のいずれか一方又はその両方の領域内に前記凹凸を形成
    することにより行うことを特徴とする請求項5に記載の
    角速度センサの調整方法。
  7. 【請求項7】 前記振動特性の調整は、前記領域内で振
    動子の一部を削ることにより行うことを特徴とする請求
    項6に記載の角速度センサの調整方法。
  8. 【請求項8】 前記振動特性の調整は、前記アーム部の
    長手方向に沿った前記振動子の稜線の少なくとも一つを
    削ることにより行うことを特徴とする請求項7に記載の
    角速度センサの調整方法。
  9. 【請求項9】 前記振動特性の調整は、前記駆動電極が
    形成された一対のアーム部の内、少なくとも一方のアー
    ム部において対角位置にある2つの稜線を削ることによ
    り行うことを特徴とする請求項8に記載の角速度センサ
    の調整方法。
  10. 【請求項10】 前記振動特性の調整は、前記駆動電極
    が形成された一対のアーム部において、各アーム部の間
    の中心位置で且つ各アーム部に平行な軸を中心として対
    称な位置にある2つの稜線を削ることにより行うことを
    特徴とする請求項8に記載の角速度センサの調整方法。
  11. 【請求項11】 前記振動特性の調整は、前記稜線を削
    る際の前記アーム部の長手方向に沿った長さ、前記稜線
    を削る際の前記振動子に対する深さ、又はその両方を調
    整することにより行うことを特徴とする請求項7〜請求
    項10いずれか記載の角速度センサの調整方法。
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