JPH11302247A - 無水アゾジカルボンアミド結晶物及びその製造方法 - Google Patents

無水アゾジカルボンアミド結晶物及びその製造方法

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JPH11302247A
JPH11302247A JP11682298A JP11682298A JPH11302247A JP H11302247 A JPH11302247 A JP H11302247A JP 11682298 A JP11682298 A JP 11682298A JP 11682298 A JP11682298 A JP 11682298A JP H11302247 A JPH11302247 A JP H11302247A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、固化性が著しく抑制され、長期間
経過後も流動性や樹脂への分散性等が良好な発泡剤及び
その製造方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の発泡剤は、実質的に無水のアゾ
ジカルボンアミド結晶物であり、アゾジカルボンアミド
結晶物を、アゾジカルボンアミド結晶物から水分を除去
する性質を有する表面処理剤で処理した後、加熱するこ
とにより得られるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無水アゾジカルボ
ンアミド結晶物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アゾジカルボンアミド(以下、「ADC
A」という)は、従来から、塩化ビニル樹脂、ポリオレ
フィン樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂
等)、エチレンビニルアルコール樹脂等の熱可塑性樹脂
等の発泡剤として広く利用されている。このものは、通
常、微粉末状の結晶物であり、経時や荷重によって凝集
固化し、樹脂への添加工程における流動性が悪化してホ
ッパーを詰まらせたり、樹脂への分散性が悪化するとい
う問題点を有している。近年、発泡樹脂の高品質化と製
造の省力化が図られるに伴い、その固化性の改良がより
一層望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、このような問題
を解決するために、(1)シリカ、ケイ酸金属塩等の無
機系粉末粒子を固化防止剤として発泡剤に添加する方
法、(2)乾燥方式をバッチ式にして十分な乾燥時間を
とり、発泡剤に含有される微量の水分を減少させる方法
等が採用されている。
【0004】しかしながら、これらの方法を採用した場
合には種々の欠点を生ずる。即ち、(1)の方法では、
固化防止効果は幾分認められるが、その効果の維持は数
ヶ月程度に止まる。また、発泡剤が微粒子になると効果
が少なくなるため、より多くの無機系粉末粒子の添加が
必要になるが、無機系粉末粒子の多量添加は発泡時の気
泡の粗大化の原因となるため微細なセルが要求される用
途においては好ましくない。一方、(2)の方法では、
乾燥に長時間を要する上、結晶内部の水分を十分に乾燥
除去し実質的に無水のADCA結晶物を得るのは困難で
あり、固化防止効果も限られている。
【0005】特開平4−320432号公報には、AD
CAに、溶媒に溶解させたシラン系カップリング剤を添
加して、流動性や樹脂への分散性を改善する方法が提案
されている。しかしながら、該方法では十分に固化防止
を図ることはできなかった。
【0006】また、特開平8−295872号公報に
は、ADCAに、溶媒に溶解させたアルミニウム系カッ
プリング剤を添加して、流動性や樹脂への分散性を改善
する方法が提案されている。しかしながら、該方法でも
十分に固化防止を図ることはできなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため鋭意研究した結果、ADCA結晶物を、
ADCA結晶物から水分を除去する性質を有する表面処
理剤で処理することにより実質的に無水のADCA結晶
物が得られ、そのものは固化性が著しく抑制され、長期
間経過後も流動性や樹脂への分散性等が良好な発泡剤と
して極めて有用性の高いものであることを見い出した。
本発明は、斯かる知見に基づき完成されたものである。
【0008】即ち、本発明は、実質的に無水のADCA
結晶物に係る。
【0009】また、本発明は、ADCA結晶物をADC
A結晶物から水分を除去する性質を有する表面処理剤で
処理した後加熱することにより得られる実質的に無水の
ADCA結晶に係る。
【0010】また、本発明は、ADCA結晶物を、AD
CA結晶物から水分を除去する性質を有する表面処理剤
を用いて無溶媒下に処理した後、加熱して実質的に無水
のADCA結晶物を得ることを特徴とするADCA結晶
物の製造方法に係る。
【0011】本発明の実質的に無水のADCA結晶物
は、特に荷重固化性、経時固化性が著しく改良され、長
期間積載保存しても固化することは極めて少なく、製造
直後の良好な流動性と樹脂への分散性が長期に亘って保
持されている。
【0012】また、本発明のADCA結晶物の発泡性能
は、従来のADCAのそれと同等である。
【0013】従って、本発明の実質的に無水のADCA
結晶物が提供されたことにより、ADCAの製造からユ
ーザーで使用されるまでの製品の荷重固化及び経時固化
の不安が一掃される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において「実質的に無水」
とは、含水量が0.03重量%未満、好ましくは0.0
15重量%未満であることをいう。ここで含水量(重量
%)は、測定すべきADCA結晶物を、水分を含まない
窒素ガスを通しながら、110℃、2時間加熱し、流出
する窒素ガスを、外気からの水分が入り込まないように
したカールフィッシャー水分計(商品名:MKS−1、
京都電子社製)に通して窒素ガス中の水分量を測定し、
この水分量をADCA結晶物の重量に対する百分率とし
て求めたものである。
【0015】特に本発明の実質的に無水のADCA結晶
は、表面付着水、表面孔内水が実質的に皆無である。
【0016】本発明のADCA結晶物の粒子径は特に限
定されるものではないが、通常1〜50μm、好ましく
は3〜30μm程度のものがよい。本明細書においてA
DCA結晶物の粒子径は、レーザー回折式粒度分布計を
用いて測定したメジアン径である。
【0017】本発明で用いることのできる表面処理剤
は、ADCA結晶物から水分を除去する性質を有する表
面処理剤であり、斯かる表面処理剤としては水と化学的
に結合する性質を有する化合物や、水を吸着又は保持す
る性質を有する化合物が用いられる。斯かる表面処理剤
としては、例えばカップリング剤、有機酸無水物、無機
化合物の無水物、乾燥剤等を挙げることができる。
【0018】カップリング剤としては、シラン系カップ
リング剤、アルミニウム系カップリング剤、チタネート
系カップリング剤等が例示できる。
【0019】シラン系カップリング剤としては、従来公
知のものを広く使用でき、メチルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(β−ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−フェニルアミノメチルトリメトキシシラン、ビ
ニルメチルジエトキシシラン等を例示できる。
【0020】アルミニウム系カップリング剤としては、
従来公知のものを広く使用でき、アルミニウムイソプロ
ピレート、アルミニウムエチレート、アルミニウムトリ
ス(エチルアセトアセテート)、エチルアセトアセテー
トアルミニウムジイソプロピレート等を例示できる。
【0021】チタネート系カップリング剤としては、従
来公知のものを広く使用でき、イソプロピルトリイソス
テアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチ
ルパイロホスフェート)チタネート、テトラオクチルビ
ス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、ビス(ジ
オクチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネ
ート等を例示できる。
【0022】これらのカップリング剤は1種単独で又は
2種以上を混合して用いることができる。これらのカッ
プリング剤は、水と化学的に結合してADCA結晶物中
の水分を吸着除去する性質を有している上、ADCA結
晶の表面に外部からの吸水を防止する被膜を形成する性
質を有しているため、特に好ましく用いることができ
る。
【0023】有機酸無水物としては、従来公知のものを
広く使用でき、例えば無水フタル酸、無水コハク酸、無
水グルタル酸、無水安息香酸、無水トリメット酸等を挙
げることができる。これらの化合物は、例えば以下のよ
うな機構でADCA結晶物中の水と結合してこれを除去
する。
【0024】 (RCO)2O+H2O → 2RCOOH [式中、Rは有機酸残基を示す。]無機化合物の無水物
としては、水と結合して結晶水を持ち得るものである限
り従来公知のものを広く使用でき、例えば硫酸マグネシ
ウム無水物、炭酸カリウム無水物、炭酸ナトリウム無水
物、硫酸ナトリウム無水物、亜硫酸ナトリウム無水物、
炭酸マグネシウム無水物等を挙げることができる。これ
らの化合物は、例えば以下に代表される機構でADCA
結晶物中の水を吸着し、これを結晶水として固定化す
る。
【0025】 Na2SO4+nH2O → Na2SO4・nH2O [式中、nは1以上の整数を示す。] 乾燥剤としては、水を除去する性質を有しているもので
ある限り従来公知のものを広く使用でき、例えば酸性白
土、シリカゲル、酸化マグネシウム、酸化カルシウム等
を挙げることができる。
【0026】本発明では、表面処理剤として、上記カッ
プリング剤、有機酸無水物、無機化合物の無水物及び乾
燥剤を1種単独で使用してもよいし、2種以上混合して
使用してもよい。
【0027】これらの表面処理剤は、ADCA結晶物表
面に処理し、好ましくは加熱することにより、ADCA
結晶物中に含有される水分と効率的に反応もしくは吸着
し、ADCA結晶物中の水分含量を低減させることがで
きる。
【0028】これらの表面処理剤は、水分との反応や水
分の吸着に悪影響を及ぼさないように溶媒に溶解させる
ことなく、そのまま使用するのが好ましい。その際、表
面処理剤として固体状のものを用いる場合は微粉末状
で、もしくは溶融液化して用いるのが好ましい。
【0029】表面処理剤のADCA結晶物に対する使用
量としては、ADCA結晶物100重量部に対して通常
0.01〜10重量部程度、好ましくは0.05〜0.
5重量部の割合で使用すればよい。
【0030】本発明においては、ADCA結晶物に表面
処理剤を添加する際、もしくは添加後に加熱処理を行
い、ADCA結晶物中の水分と表面処理剤との反応を促
進させるのが好ましい。
【0031】加熱温度としては、通常40〜180℃、
好ましくは55〜180℃までを例示できるが、ADC
Aの分解や劣化を防ぐため、通常、100℃までの間で
行うのがよい。更に、加熱時間を少なくしてより一層効
率的に混合を行い、エネルギーコストを最小限にすると
いう観点からは、加熱温度は70〜90℃程度とするの
がよい。
【0032】加熱は、ADCA結晶物に表面処理剤を添
加混合する際に同時に行うのが効率的である。表面処理
剤の添加に際しては、ADCA結晶物を混合しながら行
うのが好ましい。
【0033】上記混合の際に用いることのできる混合装
置としては、特に制限はないが、例えば、スーパーミキ
サー、ヘンシエルミキサー、ナウタミキサー等のスクリ
ュー型ミキサー、プロシェアミキサー、リボン型ブレン
ダ等が例示できる。もっとも、実質的に無水となったA
DCA結晶物も粉砕されて比表面積が増大すると吸湿性
が増大するため、ナウタミキサーやプロシェアミキサー
(せん断羽根を取り外して用いる)、リボン型ブレンダ
等のシェアがかかりにくく、粒子の粉砕が抑制された混
合機を用いて、好ましくは処理後の比表面積の増加が処
理前に比較して20%以内、更に好ましくは10%以内
となるような条件で行うのが望ましい。
【0034】また、液状の表面処理剤を用いる場合、そ
の添加に際しては、加圧ノズルもしくは二流体ノズル等
を用いて表面処理剤を微小液滴状態としてADCA結晶
物に噴霧するのが好ましい。表面処理剤を微小液滴状態
としてADCA結晶物に噴霧することにより、少量の表
面処理剤の使用で本発明の無水ADCA結晶物を得るこ
とができる。
【0035】本発明の無水ADCA結晶物は、従来のA
DCA結晶物と同様に、各種合成樹脂の発泡剤として好
適に使用され得る。
【0036】また、本発明の無水ADCA結晶物の使用
に際しては、この分野で公知の安定剤、顔料・充填材、
発泡抑制剤等を配合した発泡剤組成物として用いること
もできる。斯かる安定剤としては、例えば三塩基性硫酸
鉛、二塩基性亜リン酸塩、ステアリン酸鉛、ステアリン
酸亜鉛、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、ステアリン酸バリウム、
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、
ジブチルチンマレート、尿素等が挙げられる。また顔料
・充填材としては、例えばクロムエロー、カーボンブラ
ック、二酸化チタン、炭酸カルシウム等が挙げられる。
また発泡抑制剤としては、例えばマレイン酸等が挙げら
れる。
【0037】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をよ
り一層明らかにする。以下単に「%」とあるのは「重量
%」を意味する。
【0038】本実施例において使用したADCAは大塚
化学株式会社製、平均粒子径20μmのものである。
【0039】実施例1 ADCA 25kgにアルミニウムトリス(エチルアセ
トアセテート)(商品名:ALCH−TR、川研ファイ
ンケミカル株式会社製)50gを90℃に加熱溶解しス
プレー噴霧により添加しつつ円錐形リボン型ブレンダ
(製品名:リボコーンE RME−50、大川原製作所
製)を用いて70rpm、90℃にて、10分間混合し
た後、同条件で更に7.5分混合を続けて本発明のAD
CA結晶物を得た。
【0040】実施例2 ADCA 25kgにN−(β−アミノエチル)−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン(商品名:TSL8
340、東芝シリコーン株式会社製)50gを90℃に
てスプレー噴霧により添加しつつ円錐形リボン型ブレン
ダ(製品名:リボコーンE RME−50、大川原製作
所製)を用いて70rpm、90℃にて、10分間混合
した後、同条件で更に7.5分混合を続けて本発明のA
DCA結晶物を得た。
【0041】実施例3 ADCA 25kgに無水グルタル酸50gを80℃に
てスプレー噴霧により添加しつつ円錐形リボン型ブレン
ダ(製品名:リボコーンE RME−50、大川原製作
所製)を用いて70rpm、90℃にて、10分間混合
した後、同条件で更に7.5分混合を続けて本発明のA
DCA結晶物を得た。
【0042】比較例1 ADCA 25kgにN−(β−アミノメチル)−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン(商品名:TSL8
340、東芝シリコーン株式会社製)50gを水1kg
に希釈した水溶液を調整しスーパーミキサー(製品名、
株式会社川田製作所製)を用いて600rpm、室温に
て、10分間混合した後、同条件で更に7.5分混合を
続けて、乾燥後、比較例1のADCA結晶物を得た。
【0043】比較例2 未処理のADCAを比較例2のADCA結晶物とした。
【0044】試験例1 上記の実施例及び比較例で得られた各発泡剤粉末につ
き、下記に示す方法で含水量(残存水分値)の測定、堆
積固化テスト、実包装固化テストを行った。結果を表1
に示す。
【0045】(1)含水量の測定:フラスコにサンプル
10gを精秤し、水分を含まない窒素ガスを通しなが
ら、110℃、2時間加熱した。この際、フラスコから
流出する窒素ガスを、外気からの水分が入り込まないよ
うにしたカールフィッシャー水分計(商品名:MKS−
1、京都電子社製)に通し窒素ガス中の水分量(g)を
測定した。
【0046】含水量は、次式 含水量(%)=(水分量/精秤したサンプル量)×10
0 により算出した。
【0047】(2)堆積固化テスト:サンプル400g
を23×13cmのポリ袋に充填し、十分脱気した後、
開口部をヒートシールしたものを重ねて、更にその上か
ら0.08kg/cm2の荷重を加えた。10日後、サ
ンプルを取り出し、14メッシュの篩にてふるい分けし
て不通過分の量を測定し、%に換算して求めた値を堆積
固化値とした。
【0048】(3)実包装固化テスト:サンプル25k
gを製品流通包装である段ボールケースに充填包装し、
温度40℃、湿度80%の条件下に1ヶ月放置し、その
後、14メッシュの篩にてふるい分けして不通過分の量
を測定し、%に換算して求めた値を堆積固化値とした。
【0049】
【表1】
【0050】実施例1、実施例2及び比較例2のADC
A結晶物についての試験結果を比較すると、本発明の無
水ADCA結晶物は、未処理の発泡剤粉末に比較して顕
著に固化が抑制されていることがわかる。
【0051】また実施例2と比較例1の発泡剤粉末につ
いての試験結果の比較から、シラン系カップリング剤に
よる表面処理でも、溶媒を使用せず加熱処理を行うこと
で、本発明所望の無水ADCA結晶物が得られ、固化防
止性が大きく向上することがわかる。
【0052】試験例2 実施例1、実施例2、実施例3及び比較例2で得られた
ADCA結晶物の各々15重量部(但し実施例1、実施
例2及び実施例3のADCA結晶物については試験例1
の堆積固化テストに供した後のものを使用)に、低密度
ポリエチレン(メルトインデックス 2.0)100重
量部及びジクミルパーオキサイド0.8重量部を配合し
た組成物をロール温度110〜115℃で加熱しながら
混練し、厚み5mmのシートにして取り出した後、12
5℃で5分間120kg/cm2の圧力をかけ加熱し
て、プレスシートとした。次いで、得られたシートを2
20℃にセットした熱風オーブンを用いて発泡させた。
【0053】得られた発泡体は、実施例1、実施例2、
実施例3及び比較例2のいずれのADCA結晶物を用い
たものについても、セルは均一微細で、表面平滑性、分
解速度ともにほぼ同等な良好な発泡体であった。
【0054】この結果から、本発明の無水ADCA結晶
物は荷重条件下における長期間経過後も、製造直後のA
DCA結晶物と同等の発泡性能を有していることがわか
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舘 良文 徳島県鳴門市里浦町里浦字花面615番地 大塚化学株式会社鳴門工場内 (72)発明者 住友 茂 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社徳島工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に無水のアゾジカルボンアミド結
    晶物。
  2. 【請求項2】 アゾジカルボンアミド結晶物を、アゾジ
    カルボンアミド結晶物から水分を除去する性質を有する
    表面処理剤で処理した後、加熱することにより得られる
    実質的に無水のアゾジカルボンアミド結晶物。
  3. 【請求項3】 表面処理剤としてカップリング剤、有機
    酸無水物、無機化合物の無水物及び乾燥剤から選ばれる
    少なくとも1種を用いた請求項2に記載のアゾジカルボ
    ンアミド結晶物。
  4. 【請求項4】 アゾジカルボンアミド結晶物を、アゾジ
    カルボンアミド結晶物から水分を除去する性質を有する
    表面処理剤を用いて無溶媒下に処理した後、加熱して実
    質的に無水のアゾジカルボンアミド結晶物を得ることを
    特徴とする無水アゾジカルボンアミド結晶物の製造方
    法。
JP11682298A 1998-03-03 1998-04-27 無水アゾジカルボンアミド結晶物及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3390828B2 (ja)

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