JPH1130205A - 油圧回路装置及び分流補償付き方向切換弁装置 - Google Patents

油圧回路装置及び分流補償付き方向切換弁装置

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JPH1130205A
JPH1130205A JP18662097A JP18662097A JPH1130205A JP H1130205 A JPH1130205 A JP H1130205A JP 18662097 A JP18662097 A JP 18662097A JP 18662097 A JP18662097 A JP 18662097A JP H1130205 A JPH1130205 A JP H1130205A
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JP
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pressure
meter
valve
control valve
throttle
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JP18662097A
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Hideyo Kato
英世 加藤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧ポンプの吐出流量をメータイン絞りの開口
面積比に応じて分流補償することができると共に、キャ
ビテーションの発生や逆流を防止できる油圧回路装置及
び分流補償付きの方向切換弁装置を提供する。 【解決手段】方向切換弁8のメータイン絞りの下流側に
ロードチェック弁22が配置され、アクチュエータ6,
7からロードチェック弁22の上流側への逆流を阻止す
る。方向切換弁のメータアウト絞りの下流側の排出路1
0a,10b上にはノーマルクローズ形の圧力制御弁2
1a,21bが設けられ、方向切換弁8のメータイン絞
りとロードチェック弁22との間には信号路31a,3
1bが接続され、メータイン絞りの下流側の圧力が負荷
圧相当の信号圧として検出される。信号路にはチェック
弁23が検出路30に開放動作可能に接続されており、
信号路で検出した信号圧の中の最高圧力が最高信号圧と
して検出路30に検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルや油
圧クレーンなどの油圧機械に備えられる油圧回路装置及
び方向切換弁装置に係わり、特に、アクチュエータとタ
ンクとを連絡するメータアウト通路上に圧力制御弁を有
する分流補償付き方向切換弁装置を備えた油圧回路装置
及びその方向切換弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ポンプの吐出圧油を複数の油圧アク
チュエータに供給するには、油圧ポンプの吐出路に並列
に複数の方向切換弁を接続し、かつこの複数の方向切換
弁をアクチュエータからの圧油をタンクへ排出可能なよ
うに接続し、この複数の方向切換弁を切り換え操作すれ
ばよい。しかし、このように複数の方向切換弁を並列接
続した場合、複数のアクチュエータを同時に駆動した際
には、低負荷側のアクチュエータに優先的に油圧ポンプ
の吐出流量が供給され、高負荷側のアクチュエータの駆
動が補償されなくなる。
【0003】そこで、これを解決する方法として、例え
ば、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3844400A
1に開示されるような油圧回路装置が提案されている。
【0004】この油圧回路装置では、可変容量型の油圧
ポンプからアクチュエータに至る方向切換弁のメータイ
ン通路上に圧力制御弁を配置すると共に、この圧力制御
弁の開方向と閉方向に付与される制御信号圧をそれぞれ
選択(切換・接続)可能な構成とすることにより、1つ
の圧力制御弁で圧力(分流)補償機能とロードチェック
機能を果たしかつアクチュエータの2方向作動に対応可
能としている。
【0005】また、特開平4−185903号公報には
圧力制御弁をメータアウト配置した油圧回路装置が提案
されている。この油圧回路装置を図5に示す。
【0006】図5において、油圧ポンプ1の吐出路3か
らの並列油路4に方向切換弁80,80が設けられると
共に、負荷油路11,12を介してアクチュエータ6,
7がそれぞれ並列接続されている。更に、方向切換弁8
0,80からの排出路90a,90bが、(共通の)タ
ンクライン10を介してタンク5へ接続される。
【0007】上記並列油路4上にはチェック弁82が配
置され、ポンプ吐出路3への逆流が阻止される。
【0008】排出路90a,90b上には、それぞれ分
流補償用の圧力制御弁81a,81bが設けられてい
る。
【0009】この油圧回路装置に備えられたアクチュエ
ータ6,7の負荷圧は、方向切換弁80,80の切り換
え動作に伴って、信号路84aあるいは84bを介して
検出路84に導かれ、または方向切換弁80の操作中立
時は信号路84cによりタンク圧が検出路84に導か
れ、更にチェック弁83によって、当該油圧回路装置の
最高負荷圧が検出路70で検出される。
【0010】この最高負荷圧は検出路70を介して油圧
ポンプ1の傾転制御手段であるレギュレータ2に導か
れ、その吐出圧が最高負荷圧よりも一定圧力高くなるよ
うに油圧ポンプ1の吐出容量を制御する、一般にロード
センシング制御と呼ばれる可変容量制御が行われる。
【0011】また、検出路70には絞り73を介してタ
ンクへ接続されるドレン通路が備わり、各方向切換弁8
0の操作中立時、油圧ポンプ1のロードセンシング制御
に係わる最高負荷圧をアンロード状態とする。
【0012】上記排出路90a,90bに備えられた圧
力制御弁81a,81bは、ノーマルオープン形であ
り、検出路84に接続された信号油路71a,71bを
介し負荷圧が圧力制御弁81a,81bを開弁するよう
に導かれ、ばね72と共に開方向の制御力が付与され、
更に最高負荷圧が、検出路70、信号油路70a,70
bを介し圧力制御弁81a,81bを閉弁するように導
かれ、閉方向の制御力が付与される。したがって、圧力
制御弁81a,81bは、方向切換弁80,80の切り
換え方向に対応したメータイン絞り下流圧、即ちアクチ
ュエータ負荷圧が概ね最高負荷圧と等しくなるようにメ
ータアウト側で排出制御しており、これにより負荷圧の
異なるアクチュエータ6,7の複合駆動の場合でも、該
圧力制御弁の作用によって低負荷側アクチュエータから
タンクラインへの通路面積制限により、油圧ポンプ1の
吐出圧が高負荷側のアクチュエータ駆動圧レベルまで上
昇できるので、各方向切換弁80,80のメータイン絞
りの開口面積比に応じて油圧ポンプ1の吐出流量を分配
することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ドイツ連邦共和国特許
出願公開第3844400A1に記載の油圧回路装置で
は、方向切換弁の流入開度(つまりメータイン絞り開
度)に基づくメータイン側での分流補償であり、方向切
換弁の戻り開度(つまりメータアウト絞り開度)に関係
なく圧力制御弁で分流制限される。このため、負荷圧差
のあるアクチュエータの複合駆動の際、特にポンプ流量
が不足した分流状態では、例えば、メータアウト制御が
必要な低負荷側アクチュエータでは圧油の供給が不足
し、キャビテーションが発生し、騒音上や機器の信頼性
上の問題が生じる。
【0014】また、圧力制御弁への信号圧の選択部や、
これに接続しなければならない複数の信号油路を設ける
必要があり、弁装置本体の構造が大型化、複雑化しやす
いため、製造・製作費の増加を招くなど欠点も生じる。
【0015】特開平4−185903号公報に記載の油
圧回路装置では、上記のように圧力制御弁81a,81
bをメータアウト配置し、方向切換弁80,80の切り
換え方向に対応したメータイン絞り下流圧、即ちアクチ
ュエータ負荷圧が概ね最高負荷圧と等しくなるようにメ
ータアウト側で排出制御するため、負荷圧の異なるアク
チュエータの複合駆動の場合でも、圧力制御弁の作用に
よって低負荷側アクチュエータからタンクラインへの通
路面積制限により、油圧ポンプ1の吐出圧が高負荷側の
アクチュエータ駆動圧レベルまで上昇できるので、各方
向切換弁80,80のメータイン絞りの開口面積比応じ
て油圧ポンプ1の吐出流量を分配することができると共
に、アクチュエータ内でのキャビテーションの発生が防
止できる。
【0016】しかしながら、ロードチェック弁82下流
配置の方向切換弁80のメータイン絞りの下流圧が検出
路84、チェック弁83を介し最高負荷圧の検出路70
へ接続されると共に、該検出路70は絞り73を介しタ
ンク5へ接続するドレン通路が形成されているので、ア
クチュエータに外力が作用した場合や油圧ポンプ1の吐
出圧がアクチュエータの駆動圧レベルに達しない場合な
どに、アクチュエータ側からこのドレン通路を介した圧
油の流出が阻止できず、アクチュエータの作動劣化及び
これらアクチュエータによって駆動する作業機械本体の
作業性劣化を招く問題を生じる。
【0017】また、圧力制御弁はノーマルオープン形で
あるため、例えばアームクラウドとブーム上げの複合操
作で行う水平引きなどのように、低負荷(アームクラウ
ド)と高負荷(ブーム上げ)の組み合わせによる複合操
作時には、低負荷側の圧力制御弁が絞られて始めて油圧
ポンプの吐出圧力が更に上昇し、高負荷側のアクチュエ
ータに圧油が供給可能な状態となるため、低負荷側のア
クチュエータに対して高負荷側のアクチュエータの動き
出しが鈍くなり、始動性が悪いという問題がある。
【0018】本発明の第1の目的は、油圧ポンプの吐出
流量をメータイン絞りの開口面積比に応じて分流補償す
ることができると共に、キャビテーションの発生や逆流
を防止できる油圧回路装置及び分流補償付きの方向切換
弁装置を提供することである。
【0019】本発明の第2の目的は、油圧ポンプの吐出
流量をメータイン絞りの開口面積比に応じて分流補償す
ることができると共に、キャビテーションの発生や逆流
を防止でき、更に複合操作での高負荷側のアクチュエー
タの良好な始動性を確保できる油圧回路装置及び分流補
償付きの方向切換弁装置を提供することである。
【0020】本発明の第3の目的は、比較的簡素化され
た構成でキャビテーションの発生や逆流を防止できる分
流補償付きの方向切換弁装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
(1)上記第1の目的を達成するために、本発明は、油
圧ポンプを複数のアクチュエータのそれぞれに接続する
複数のメータイン通路と、前記複数のアクチュエータの
それぞれをタンクに接続する複数のメータアウト通路
と、同じアクチュエータに係わるメータイン通路及びメ
ータアウト通路上にそれぞれ配置された複数の方向切換
弁と、これら複数の方向切換弁のそれぞれのメータイン
絞りの下流側の圧力を信号圧として検出する第1検出手
段と、当該信号圧の中の最高圧力を最高信号圧として検
出する第2検出手段とを有し、前記第1検出手段で検出
した信号圧と第2検出手段で検出した最高信号圧が導か
れ、対応する方向切換弁のメータイン絞りの下流側の圧
力を制御する複数の圧力制御弁とを有する油圧回路装置
において、前記複数の圧力制御弁を前記複数のメータア
ウト通路のそれぞれに配置すると共に、前記複数の方向
切換弁のそれぞれのメータイン絞りの下流側にロードチ
ェック弁を配置し、前記第1検出手段を各メータイン絞
りとロードチェック弁との間の油路に接続し、この油路
の圧力を前記信号圧として検出するものとする。
【0022】このように圧力制御弁をメータアウト通路
に配置することにより、油圧ポンプの吐出流量をメータ
イン絞りの開口面積比に応じて分流補償することができ
ると共に、従来分流時に起こりがちであったキャビテー
ションの発生を防止できる。
【0023】また、メータイン絞り下流側にロードチェ
ック弁を配置し、このメータイン絞り下流側の圧力を信
号圧として検出する構成なので、アクチュエータに外力
が作用した場合や油圧ポンプの吐出圧がアクチュエータ
の駆動圧レベルに達しない場合などに、アクチュエータ
側から最高信号圧の検出路に接続したドレン通路を介し
た圧油の逆流が阻止できる。
【0024】(2)また、上記第2の目的を達成するた
め、本発明は、上記(1)において、前記複数の圧力制
御弁をノーマルクローズ形の弁とし、かつ前記信号圧が
対応する圧力制御弁を開弁するように導かれ、開方向の
制御力が付与され、前記最高信号圧が全ての圧力制御弁
を閉弁するように導かれ、ばねと共に閉方向の制御力が
付与される構成としたものである。
【0025】このように圧力制御弁をノーマルクローズ
形とすることにより、低負荷と高負荷の組み合わせで行
う複合操作時には、低負荷側の圧力制御弁は開方向に動
作して必要な絞り状態となるので、低負荷側の圧力制御
弁の閉まり方が不十分となることはなく、油圧ポンプの
吐出圧力も応答良く高圧側のアクチュエータへの圧油の
供給に必要な圧力まで上昇し、低負荷側のアクチュエー
タに対して高負荷側のアクチュエータの動き出しが鈍く
なることはなく、良好な始動性が確保できる。
【0026】(3)上記(2)において、好ましくは、
前記第2検出手段は圧力発生手段として機能する予張さ
れたばねを備えたチェック弁であり、このチェック弁の
ばねの予張力が前記圧力制御弁の閉方向の制御力を付与
するばねの予張力より大きくなるよう設定されている。
【0027】このようにチェック弁のばねの予張力を圧
力制御弁のばねの予張力より大きくなるように設定する
ことにより、圧力制御弁がノーマルクローズ形であり、
閉方向に最高信号圧が作用する構成であっても、圧力制
御弁の開方向に信号圧が導かれると、圧力制御弁が確実
に開くようになる。
【0028】(4)また、上記(1)において、好まし
くは、前記圧力制御弁が対応する方向切換弁のメータア
ウト絞りの下流側に配置されている。
【0029】(5)上記(1)において、前記圧力制御
弁が対応する方向切換弁のメータアウト絞りの上流側に
配置されていてもよい。
【0030】(6)また、上記目的を達成するために、
本発明は、油圧ポンプを複数のアクチュエータのそれぞ
れに接続する複数のメータイン通路と、前記複数のアク
チュエータのそれぞれをタンクに接続する複数のメータ
アウト通路と、同じアクチュエータに係わるメータイン
通路及びメータアウト通路上にそれぞれ配置された複数
の方向切換弁と、これら複数の方向切換弁のそれぞれの
メータイン絞りの下流側の圧力を信号圧として検出する
第1検出手段と、当該信号圧の中の最高圧力を最高信号
圧として選択する第2検出手段と、前記第1検出手段で
検出した信号圧と第2検出手段で検出した最高信号圧が
導かれ、対応する方向切換弁のメータイン絞りの下流側
の圧力を制御する複数の圧力制御弁とを有する分流補償
付き方向切換弁装置において、前記複数の圧力制御弁を
前記複数のメータアウト通路のそれぞれに配置すると共
に、前記複数の方向切換弁のそれぞれのメータイン絞り
下流側にロードチェック弁を配置し、前記第1検出手段
を各メータイン絞りとロードチェック弁との間の油路に
接続し、この油路の圧力を前記信号圧として検出するも
のとする。
【0031】これにより上記(1)で述べたように、油
圧ポンプの吐出流量をメータイン絞りの開口面積比に応
じて分流補償することができると共に、キャビテーショ
ンの発生や逆流を防止できる。
【0032】(7)上記(6)において、好ましくは、
前記複数の圧力制御弁はノーマルクローズ形の弁であ
り、かつ前記信号圧が対応する圧力制御弁を開弁するよ
うに導かれ、開方向の制御力が付与され、前記最高信号
圧が全ての圧力制御弁を閉弁するように導かれ、ばねと
共に閉方向の制御力が付与される。
【0033】これにより上記(2)で述べたように、低
負荷と高負荷の組み合わせで行う複合操作時に低負荷側
の圧力制御弁の閉まり方が不十分となることはなく、低
負荷側のアクチュエータに対して高負荷側のアクチュエ
ータの動き出しが鈍くなることはなく、良好な始動性が
確保できる。
【0034】(8)上記(7)において、好ましくは、
前記第2検出手段は圧力発生手段として機能する予張さ
れたばねを備えたチェック弁であり、このチェック弁の
ばねの予張力が前記圧力制御弁の閉方向の制御力を付与
するばねの予張力より大きくなるよう設定されている。
【0035】これにより上記(3)で述べたように、圧
力制御弁がノーマルクローズ形であり、閉方向に最高信
号圧が作用する構成であっても、圧力制御弁の開方向に
信号圧が導かれると、圧力制御弁が確実に開くようにな
る。
【0036】(9)更に、上記第3の目的を達成するた
め、本発明は、上記(7)において、前記複数の方向切
換弁の弁体を、それぞれ、ケーシング本体のスプール孔
に嵌挿された第1スプールで構成し、前記複数の圧力制
御弁の弁体を、同じケーシング本体のスプール孔に前記
メインスプールと平行に挿嵌された第2スプールで構成
し、この第2スプールは大径部と小径部を持つ段付きス
プールとして構成され、この段付きスプールの小径側端
面と大径側端面をそれぞれ第1受圧室と第2受圧室に位
置させ、かつ第1受圧室には前記第2検出手段で検出し
た最高信号圧を導き、第2受圧室には前記圧力制御弁の
閉方向の制御力を付与するばねを位置させ、更に前記段
付きスプールの小径側端面と大径側端面を貫通する軸方
向の油孔を形成し、第1受圧室に導かれた最高信号圧を
更に第2受圧室に導くものとする。
【0037】このように圧力制御弁の弁体を段付きスプ
ールで構成し、このスプール内に両端を貫通する軸方向
の油孔を形成し、第1受圧室に導かれた最高信号圧を第
2受圧室に導くようにしたので、最高信号圧の検出路及
び信号路の構成を簡素化することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0039】図1は本発明の第1の実施形態による油圧
回路装置を示す回路図であり、1は可変容量形の油圧ポ
ンプである。この可変容量形の油圧ポンプ1はレギュレ
ータ2により傾転が制御される。油圧ポンプ1の吐出路
3には並列油路4,4が接続されており、この並列油路
4,4に方向切換弁8,8が接続され、更に油路13,
14,負荷油路11,12を介して油圧アクチュエータ
(油圧シリンダ)6,7がそれぞれ並列接続されてい
る。また、方向切換弁8,8からの排出路10a,10
bが共通のタンクライン10を介してタンク5へ接続さ
れる。
【0040】ここで、並列油路4,4、油路13,1
4、負荷油路11は油圧ポンプ1をアクチュエータ6,
7のそれぞれに接続するメータイン通路を構成し、負荷
油路12、排出路10a,10bはアクチュエータ6,
7のそれぞれをタンク5に接続するメータアウト通路を
構成している。また、向切換弁8,8はメータイン絞り
8a1,8a2及びメータアウト絞り8b1,8b2を
有し、油路13,14、負荷油路11はメータイン絞り
8a1,8a2の下流側に位置し、排出路10a,10
bはメータアウト絞り8b1,8b2の下流側に位置し
ている。
【0041】方向切換弁8,8のメータイン絞り8a
1,8a2の下流側となる油路13と油路14の間には
ロードチェック弁22が配置され、アクチュエータ6,
7からロードチェック弁22の上流側への逆流は阻止す
ることができる。更に、方向切換弁8,8のメータアウ
ト絞り8b1,8b2の下流側の排出路10a,10b
上には、それぞれ圧力制御弁21a,21bが設けられ
ている。
【0042】方向切換弁8,8のメータイン絞り8a
1,8a2とロードチェック弁22との間に位置する油
路13には信号路31a,31bが接続され、方向切換
弁8,8が図示の中立位置から切り換えられたときに
は、メータイン絞り8a1,8a2の下流側の圧力であ
る油路13の圧力がアクチュエータ6,7の負荷圧力に
相当する信号圧として検出され、方向切換弁8,8が図
示の中立位置にあるときはタンク5に接続したタンク油
路15a又は15b及び方向切換弁8,8内の信号路1
5cを介してタンク圧が信号路31a,31bに導かれ
る。
【0043】また、信号路31a,31bにはチェック
弁23が検出路30に開放動作可能に接続されており、
このチェック弁23により信号路31a,31bで検出
した信号圧の中の最高圧力が最高信号圧として検出路3
0に検出される。検出路30は絞り33を介してタンク
5へ至るドレン通路30aが接続されている。
【0044】また、チェック弁23には圧力発生手段と
して機能する予張されたばね24が備えられ、信号路3
1a,31bの信号圧の中の最高圧力がばね24の予張
力に相当する分だけ少し減圧され、この減圧された圧力
が上記最高信号圧として検出される。
【0045】検出路30に検出された最高信号圧は信号
路30bを介して油圧ポンプ1のレギュレータ2に導か
れ、ロードセンシング制御が行われると共に、信号路3
0cを介して油圧ポンプ1の吐出路3に接続されたアン
ロード弁50に導かれ、方向切換弁8,8が中立位置に
あるとき、油圧ポンプ1の吐出圧をアンロード状態とす
る。また、上記のドレン通路30aにより、方向切換弁
8,8が中立位置にあるとき、油圧ポンプ1のロードセ
ンシング制御に係わる最高信号圧をアンロード状態とす
る。
【0046】排出路10a,10bに設けられた圧力制
御弁21a,21bは、ノーマルクローズ形であり、信
号路31a,31bに検出された信号圧(油路13の圧
力)が圧力制御弁21a、21bを開弁するように導か
れ、開方向の制御力が付与されており、更に検出路30
に検出された最高信号圧が、信号路30d,30eを介
し圧力制御弁21a,21bを閉弁するように導かれ、
ばね32と共に閉方向の制御力が付与されている。
【0047】ここで、チェック弁23のばね24の予張
力は、圧力制御弁21a,21bのばね32の予張力よ
り大きくなるように設定されている。これにより圧力制
御弁21a,21bがノーマルクローズ形であり、閉方
向に最高信号圧が作用する構成になっていても、信号路
31a,31bに信号圧が導かれると圧力制御弁21
a,21bが確実に開くようになっている。
【0048】以上のように構成した本実施形態の油圧回
路装置の動作を説明する。
【0049】方向切換弁8,8が図示の中立位置にあ
り、アクチュエータ6,7のいずれも駆動されていない
ときは、検出路30の圧力はドレン通路30aによりア
ンロードされ、タンク圧となっている。このため、油圧
ポンプ1の吐出流量はレギュレータ2により最小流量
(最小傾転)に制御されると共に、油圧ポンプ1の吐出
圧力はアンロード弁50によりタンク圧よりアンロード
設定差圧分だけ高い最小圧力に制御されている。
【0050】このような状態から、例えば、アクチュエ
ータ6を単独駆動すべく、対応する方向切換弁8を図示
右方へ切り換え操作すると、油圧ポンプ1の吐出油は並
列油路4、方向切換弁8のメータイン絞り8a1を経て
油路13へ導かれる。この最初の時点ではロードチェッ
ク弁22はまだ閉弁しており、この状態で油路13の圧
力が信号路31a,31bに導かれ、ばね32の予張力
に打ち勝って圧力制御弁21a,21bを開弁すると同
時に、信号路31a,31bの圧力がばね24で予張さ
れていたチェック弁23を開け、検出路30に最高信号
圧として検出される。この検出路30に検出された圧力
はレギュレータ2及びアンロード弁50に導かれ、最初
はアンロード弁50の作用により油圧ポンプ1の吐出圧
力が上昇する。この上昇した油圧ポンプ1の吐出圧力は
再び油路13へ導かれ、更に検出路30で最高信号圧と
して検出され、油圧ポンプ1の吐出圧力は更に上昇し、
このことが繰り返され油圧ポンプ1の吐出圧力がアクチ
ュエータ6を伸長駆動するに足る圧力まで上昇すると、
ロードチェック弁22が開き、油圧ポンプ1からの吐出
油がアクチュエータ6に供給可能となる。
【0051】一方、このとき、圧力制御弁21a,21
bの閉方向には検出路30の最高信号圧力が作用する
が、チェック弁23に備えれたばね24が圧力発生手段
として機能し、検出路30には信号路31a,31bの
圧力よりもその分減圧した圧力が検出されると共に、チ
ェック弁23のばね24の予張力は、圧力制御弁21
a,21bのばね32の予張力より大きくなるように設
定されているため、圧力制御弁21a,21bの閉方向
に作用する検出路30の最高信号圧とばね32による制
御力は圧力制御弁21a,21bの開方向に作用する信
号路31a,31bの圧力により制御力より大きくなら
ず、圧力制御弁21a,21bは開放され続ける。
【0052】したがって、油圧ポンプ1の吐出油は、並
列油路4、方向切換弁8のメータイン絞り8a1を経て
油路13へ導かれ、更にロードチェック弁22、油路1
4、負荷油路11を経てアクチュエータ6へ導かれると
共に、アクチュエータ6からの戻り油が負荷油路12、
方向切換弁8のメータアウト絞り8b1を経て、排出路
10b上の圧力制御弁21bを介してタンクライン1
0、タンク5へ導かれる回路が構成される。
【0053】これと同時に、レギュレータ2に導かれた
最高信号圧により油圧ポンプ1はロードセンシング制御
され、方向切換弁8の操作量(メータイン絞り8a1又
は8a2の開度)に応じた流量になるよう油圧ポンプ1
の吐出流量は増大し、アクチュエータ6には方向切換弁
8の操作量に応じた流量が供給され、アクチュエータ6
の意図した駆動制御ができる。
【0054】次いで、この状態でアクチュエータ7を同
時駆動すべく、アクチュエータ7に対応する方向切換弁
8を図示右方へ切り換え操作したとする。このとき、ア
クチュエータ7の負荷圧力はアクチュエータ6の負荷圧
力よりも高いと仮定する。
【0055】油圧ポンプ1は上記のように低負荷側であ
るアクチュエータ6の負荷圧力を基にした吐出圧力にあ
り、したがって、アクチュエータ7側のロードチェック
弁22は、方向切換弁8の操作開始直後は開放できず、
よって方向切換弁8のメータイン絞り8a1の下流の油
路13には油圧ポンプ1の吐出油が直接導かれ、油路1
3の圧力が油圧ポンプ1の吐出圧力まで上昇すると共
に、この圧力はチェック弁23を介して検出路30へも
導かれるので、最高信号圧が上昇し始めて、ロードセン
シング制御による油圧ポンプ1の吐出容量制御が再調整
される。これにより油圧ポンプ1の吐出流量は増大し、
アクチュエータ6,7の双方にそれぞれの方向切換弁
8,8の操作量(メータイン絞り8a1又は8a2の開
度)に応じた流量が供給され、アクチュエータ6,7の
意図した複合駆動制御ができる。
【0056】また、このとき、アクチュエータ7の駆動
方向に対応するメータアウト通路である排出路10bに
設けられた圧力制御弁21bは、上述の通りばね24と
ばね32の予張力の大小関係により開放作動する。これ
と同時に、低負荷側であるアクチュエータ6のメータア
ウト通路である排出路10b上の圧力制御弁21bは、
上昇した最高信号圧が圧力制御弁21bの閉方向接続の
信号路30bにより導かれるので、当該メータアウト通
路からの戻り油は圧力制御弁21bで絞られ、低負荷側
であったアクチュエータ6の負荷圧が上記最高信号圧と
概ね等しくなるように上昇制御され、結果的には、油圧
ポンプ1の吐出圧力が高負荷側のアクチュエータ7の駆
動圧レベルまで上昇する。
【0057】このように圧力制御弁21a,21bは、
方向切換弁8の切り換え方向に対応したメータイン絞り
8a1,8a2の下流側の圧力、即ちアクチュエータ負
荷圧が概ね最高負荷圧と等しくなるようにメータアウト
側で排出制御しており、これにより負荷圧力の異なるア
クチュエータの複合駆動の場合でも、圧力制御弁の作用
によって低負荷側アクチュエータからタンクラインへの
通路面積制限により、油圧ポンプ1の吐出圧が高負荷側
のアクチュエータの駆動圧レベルまで上昇できるので、
各方向切換弁8のメータイン絞り8a1,8a2の開口
面積比に応じて油圧ポンプ1の吐出流量を分配すること
ができると共に、アクチュエータ内でのキャビテーショ
ンの発生が防止できる。
【0058】また、方向切換弁8の操作開始時や、アク
チュエータに外力が作用した時など、油圧ポンプ1の吐
出圧がまだアクチュエータの駆動圧レベルに達しない場
合にも、信号路31a,31bによりロードチェック弁
22の上流側の圧力を信号圧として検出するので、当該
信号路31a,31bへのアクチュエータ側からの逆流
は阻止でき、該信号路にチェック弁23を介して接続さ
れた最高信号圧の検出路30に形成されたドレン通路3
0aからの流出も防止でき、したがって作業機の作動劣
化を防止できる。
【0059】更に、圧力制御弁21a,21bはノーマ
ルクローズ形であるため、例えばアームクラウドとブー
ム上げの複合操作で行う水平引きなどのように、低負荷
(アームクラウド)と高負荷(ブーム上げ)の組み合わ
せで行う複合操作時には、低負荷側の圧力制御弁は開方
向に動作して必要な絞り状態となるので、低負荷側の圧
力制御弁の閉まり方が不十分となることはなく、油圧ポ
ンプの吐出圧力も応答良く高圧側のアクチュエータへの
圧油の供給に必要な圧力まで上昇し、低負荷側のアクチ
ュエータに対して高負荷側のアクチュエータの動き出し
が鈍くなることはなく、良好な始動性が確保できる。
【0060】次に、上述した油圧回路装置に用いる方向
切換弁装置の弁構造の一実施形態を図2により説明す
る。
【0061】図2において、100は方向切換弁装置の
ケーシング本体であり、このケーシング本体100には
第1スプール孔100aが形成され、この第1スプール
孔100aに方向切換弁8のスプール101が嵌挿され
ている。
【0062】また、ケーシング本体100の第1スプー
ル孔100aの周囲には、油圧ポンプ1の吐出路3に接
続するポンプポート104と、メータインポート105
aと、切換ポート106a,106bと、アクチュエー
タポート107a,107bと、メータアウトポート1
08a,108bと、タンクポート109a、109b
とが形成され、スプール101の各ランド部(大径部)
にはメータイン絞り8a1,8a2用のノッチ、メータ
アウト絞り8b1,8b2用のノッチと切換用のノッチ
8c1,8c2が形成され、これらノッチとランド部に
より上記各ポートは連通・遮断される。
【0063】更にケーシング本体100には、メータイ
ンポート105aに連通接続する通路105bが形成さ
れると共に、切換ポート106a,106bに連通接続
する通路ブリッジ106cが形成され、通路105bは
ロードチェック弁22の弁体22vを介して通路ブリッ
ジ106cに連通している。
【0064】また、スプール101内には軸方向の油孔
102が設けられ、この軸方向の油孔102には径方向
の細孔102a,102bが連通形成され、このうち細
孔102aはメータインポート105aに、細孔102
bはタンクポート109bに、それぞれスプール101
の作動状況に応じてそれぞれ連通・遮断するよう接続さ
れる。
【0065】更に、ケーシング本体100には第2スプ
ール孔209a,209bが形成され、これら第2スプ
ール孔209a,209bに圧力制御弁21a,21b
の弁体となるスプール210a,210bが嵌挿されて
いる。
【0066】また、ケーシング本体100にはメータイ
ンポート105aに連通接続する通路ブリッジ105c
が形成され、かつこの通路ブリッジ105cに連通接続
する第1補助ポート200a,200b及び信号路20
0cが形成されると共に、上記メータアウトポート10
8a,108bにそれぞれ通路110a,110bを介
して連通接続する第2補助ポート201a,201b
と、タンクポート109a,109bにそれぞれ通路1
10c,110dを介して連通接続する第3補助ポート
202a,202bとが形成され、圧力制御弁21a,
21bの弁体(スプール)210a,210bのランド
部に形成される絞り部により第2補助ポート201aと
第3補助ポート202aとが連通・遮断され、第2補助
ポート201bと第3補助ポート202bとが連通・遮
断される。
【0067】一方、信号路200cは、ばね24を備え
るチェック弁23の弁体23vを介して受圧室203に
連絡されると共に、当該受圧室203は貫通孔204に
よって他のケーシング本体の受圧室203と貫通接続さ
れ、最高信号圧の検出路30が形成され、よって該受圧
室203で最高信号圧が検出される。
【0068】圧力制御弁21a,21bのスプール21
0a,210bは中央に位置する大径部212a,21
2bと、受圧室203に位置する小径部211a,21
1bと、反対側の受圧室205a,205bに位置する
ストッパであるショルダ部213a,213bとを有す
る段付きスプールであり、スプール210a,210b
内には、このスプールの両端を貫通する軸方向の油孔2
14a,214bが設けられ、小径部211a,211
b側の上記受圧室203とショルダ部213a,213
b側の受圧室205a,205bとがそれぞれ連通接続
されると共に、受圧室205a,205bにはスプール
210a,210bを閉弁方向へ付勢するばね32がそ
れぞれ設けらている。更に、スプール210a,210
bの大径部212a,212bの一端が、上記第1補助
ポート200a,200bにそれぞれ配置されている。
【0069】したがって、圧力制御弁21a,21bの
弁体であるスプール210a,210bにおいては、シ
ョルダ部213a,213bと小径部211a,211
bとに導かれた最高信号圧による受圧面積差による閉方
向の油圧力とばね32の押圧力とにより閉方向の制御力
が付与され、第1補助ポート200a,200bに配設
された大径部212a,212bと小径部211a,2
11bとの間の環状受圧面に導かれた上記メータイン絞
り8a1,8a2の下流側のメータインポート105a
で検出した信号圧による開方向の制御力が付与される。
【0070】また、更には、チェック弁23のばね24
の予張力は、圧力制御弁21a,21bのばね32の予
張力を上回るように初期取付が行われている。
【0071】以上の図2に示す弁構造において、図1に
示す各油路又は通路との対応関係は次のようである。
【0072】ポンプポート104:並列油路4 油路13:通路105b 油路14:通路ブリッジ106c 排出路10a:通路110a,110c 排出路10b:通路110b,110d 信号路31a,31b:通路ブリッジ105c及び信号
路200c 信号路30d,30e:受圧室203、油孔214a,
214b 信号路15c:油孔102,102a,102b このように構成された本実施形態の方向切換弁装置おい
ては、図1で示した本発明の油圧回路装置の構成を基に
しており、図1で説明した上述の効果を得ることができ
る。
【0073】また、圧力制御弁21a,21bの弁体を
段付きスプール210a,210bで構成し、この弁体
(スプール)内に両端を貫通する軸方向の油孔214
a,214bを形成し、受圧室203で検出された最高
信号圧を受圧室205a,205bに導くようにしたの
で、最高信号圧の検出路30及び信号路30d,30e
の構成を簡素化することができる。
【0074】本発明の第2の実施形態による油圧回路装
置を図3により説明する。図中、図1に示す部分又は機
能と同等のものには同じ符号を付し、説明を省略する。
図1に示す油圧回路装置では、方向切換弁のメータアウ
ト絞りの下流側に圧力制御弁を配置したが、本実施形態
では、方向切換弁のメータアウト絞りの上流側に圧力制
御弁を配置したものである。
【0075】即ち、図3において、負荷油路11,12
からは排出路10c1,10c2がそれぞれ分岐し、圧
力制御弁21a,21bはこの排出路10c1,10c
2上に設けられ、圧力制御弁21a,21bは更に方向
切換弁8Aのメータアウト絞り8b1,8b2の上流に
位置する排出路10d1,10d2に接続されている。
【0076】図3に示す油圧回路装置に用いる方向切換
弁装置の弁構造の一実施形態を図4に示す。図中、図2
に示す部分と同等のものには同じ符号を付し、説明を省
略する。
【0077】図4において、ケーシング本体300には
第1スプール孔100aが形成され、この第1スプール
孔100aに方向切換弁8Aのスプール301が嵌挿さ
れている。更にケーシング本体300には第2スプール
孔209a,209bが形成され、これら第2スプール
孔209a,209bに圧力制御弁21a,21bの弁
体となるスプール210a,210bがそれぞれ嵌挿さ
れている。
【0078】ここで、図2との相違点は、第2補助ポー
ト301a,301bが通路110e,110fを介し
てアクチュエータポート107a,bに連通接続され、
第3補助ポート302a,302bが通路110g,1
10hを介してメータアウトポート108a,108b
にそれぞれ連通接続されており、更に、スプール301
において、メータアウトポート108a,108bとタ
ンクポート109a,109bとの間のランド部(大径
部)にそれぞれメータアウト絞り8b1,8b2用のノ
ッチが形成されていることである。即ち、通路110
g,110hが図3に示す排出路10c1,10c2に
相当し、通路110g,110hが図3に示す排出路1
0d1,10d2に相当する。
【0079】このような構成においては、メータアウト
絞り8b1,8b2の圧力降下分、背圧が上昇した状態
で、圧力制御弁21a,21bが作動するだけであり、
本実施形態の構成においても、上記の図1及び図2の実
施形態と同等の効果を得ることができる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、圧力制御弁をメータア
ウト側に配置したので、油圧ポンプの吐出流量をメータ
イン絞りの開口面積比に応じて分流補償することができ
ると共に、従来分流時に起こりがちであったキャビテー
ションの発生を防止できる。
【0081】また、メータイン絞り下流側にロードチェ
ック弁を配置し、このメータイン絞り下流圧を信号圧と
して検出する構成なので、アクチュエータに外力が作用
した場合やポンプ圧が駆動圧レベルに達しない場合など
に、アクチュエータ側から最高信号圧の検出路に接続し
たドレン通路を介した圧油の流出が阻止できる。
【0082】更に、圧力制御弁を段付きスプールにし、
信号圧の受圧部を形成すると共に、スプール内に両端を
貫通する油孔を設けたので、圧力制御弁に導かれる信号
路及び最高信号圧の検出路を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による油圧回路装置を
示す油圧回路図である。
【図2】図1に示す油圧回路装置に用いられる方向切換
弁装置の弁構造の一実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態による油圧回路装置を
示す油圧回路図である。
【図4】図3に示す油圧回路装置に用いられる方向切換
弁装置の弁構造の一実施形態を示す断面図である。
【図5】従来の油圧回路装置を示す油圧回路図である。
【符号の説明】 1 油圧ポンプ 2 レギュレータ 3 吐出路 4 並列油路 5 タンク 6,7 アクチュエータ 8 方向切換弁 10 タンクライン 10a,10b 排出路 11,12 負荷油路 13,14 油路 15a,15b タンク油路 15c 信号路 21a,21b 圧力制御弁 22 ロードチェック弁 22v 弁体 23 チェック弁 23v 弁体 24 ばね 30 最高負荷圧検出路 30a ドレン通路 31a,31b 信号路 32 ばね 33 絞り 100 ケーシング本体 100a 第1スプール孔 101 スプール 102 油孔 102a,102b 細孔 104 ポンプポート 105a メータインポート 105b 通路 105c 通路ブリッジ 106a,106b 切換ポート 107a,107b アクチュエータポート 108a,108b メータアウトポート 109a,109b タンクポート 200a,200b 第1補助ポート(受圧室) 200c 信号路 201a,201b 第2補助ポート 202a,2020b 第3補助ポート 203 受圧室 204 貫通孔 205a,205b 受圧室 209a,209b 第2スプール孔 210a,210b 圧力制御弁スプール 211a,211b 小径部 212a,212b 大径部 213a,213b ショルダ部(ストッパ) 214a,214b 油孔 300 ケーシング本体 301a,301b 第2補助ポート 302a,302b 第3補助ポート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ポンプを複数のアクチュエータのそれ
    ぞれに接続する複数のメータイン通路と、前記複数のア
    クチュエータのそれぞれをタンクに接続する複数のメー
    タアウト通路と、同じアクチュエータに係わるメータイ
    ン通路及びメータアウト通路上にそれぞれ配置された複
    数の方向切換弁と、これら複数の方向切換弁のそれぞれ
    のメータイン絞りの下流側の圧力を信号圧として検出す
    る第1検出手段と、当該信号圧の中の最高圧力を最高信
    号圧として検出する第2検出手段と、前記第1検出手段
    で検出した信号圧と第2検出手段で検出した最高信号圧
    が導かれ、対応する方向切換弁のメータイン絞りの下流
    側の圧力を制御する複数の圧力制御弁とを有する油圧回
    路装置において、 前記複数の圧力制御弁を前記複数のメータアウト通路の
    それぞれに配置すると共に、前記複数の方向切換弁のそ
    れぞれのメータイン絞りの下流側にロードチェック弁を
    配置し、前記第1検出手段を各メータイン絞りとロード
    チェック弁との間の油路に接続し、この油路の圧力を前
    記信号圧として検出することを特徴とする油圧回路装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の油圧回路装置において、前
    記複数の圧力制御弁はノーマルクローズ形の弁であり、
    かつ前記信号圧が対応する圧力制御弁を開弁するように
    導かれ、開方向の制御力が付与され、前記最高信号圧が
    全ての圧力制御弁を閉弁するように導かれ、ばねと共に
    閉方向の制御力が付与されることを特徴とする油圧回路
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の油圧回路装置において、前
    記第2検出手段は圧力発生手段として機能する予張され
    たばねを備えたチェック弁であり、このチェック弁のば
    ねの予張力が前記圧力制御弁の閉方向の制御力を付与す
    るばねの予張力より大きくなるよう設定されていること
    を特徴とする油圧回路装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の油圧回路装置において、前
    記圧力制御弁が対応する方向切換弁のメータアウト絞り
    の下流側に配置されていることを特徴とする油圧回路装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の油圧回路装置において、前
    記圧力制御弁が対応する方向切換弁のメータアウト絞り
    の上流側に配置されていることを特徴とする油圧回路装
    置。
  6. 【請求項6】油圧ポンプを複数のアクチュエータのそれ
    ぞれに接続する複数のメータイン通路と、前記複数のア
    クチュエータのそれぞれをタンクに接続する複数のメー
    タアウト通路と、同じアクチュエータに係わるメータイ
    ン通路及びメータアウト通路上にそれぞれ配置された複
    数の方向切換弁と、これら複数の方向切換弁のそれぞれ
    のメータイン絞りの下流側の圧力を信号圧として検出す
    る第1検出手段と、当該信号圧の中の最高圧力を最高信
    号圧として選択する第2検出手段と、前記第1検出手段
    で検出した信号圧と第2検出手段で検出した最高信号圧
    が導かれ、対応する方向切換弁のメータイン絞りの下流
    側の圧力を制御する複数の圧力制御弁とを有する分流補
    償付き方向切換弁装置において、 前記複数の圧力制御弁を前記複数のメータアウト通路の
    それぞれに配置すると共に、前記複数の方向切換弁のそ
    れぞれのメータイン絞り下流側にロードチェック弁を配
    置し、前記第1検出手段を各メータイン絞りとロードチ
    ェック弁との間の油路に接続し、この油路の圧力を前記
    信号圧として検出することを特徴とする分流補償付き方
    向切換弁装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の分流補償付き方向切換弁装
    置において、前記複数の圧力制御弁はノーマルクローズ
    形の弁であり、かつ前記信号圧が対応する圧力制御弁を
    開弁するように導かれ、開方向の制御力が付与され、前
    記最高信号圧が全ての圧力制御弁を閉弁するように導か
    れ、ばねと共に閉方向の制御力が付与されることを特徴
    とする分流補償付き方向切換弁装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の分流補償付き方向切換弁装
    置において、前記第2検出手段は圧力発生手段として機
    能する予張されたばねを備えたチェック弁であり、この
    チェック弁のばねの予張力が前記圧力制御弁の閉方向の
    制御力を付与するばねの予張力より大きくなるよう設定
    されていることを特徴とする分流補償付き方向切換弁装
    置。
  9. 【請求項9】請求項7記載の分流補償付き方向切換弁装
    置において、前記複数の方向切換弁の弁体は、それぞ
    れ、ケーシング本体のスプール孔に嵌挿された第1スプ
    ールで構成され、前記複数の圧力制御弁の弁体は、同じ
    ケーシング本体のスプール孔に前記メインスプールと平
    行に挿嵌された第2スプールで構成され、この第2スプ
    ールは大径部と小径部を持つ段付きスプールとして構成
    され、この段付きスプールの小径側端面と大径側端面を
    それぞれ第1受圧室と第2受圧室に位置させ、かつ第1
    受圧室には前記第2検出手段で検出した最高信号圧を導
    き、第2受圧室には前記圧力制御弁の閉方向の制御力を
    付与するばねを位置させ、更に前記段付きスプールの小
    径側端面と大径側端面を貫通する軸方向の油孔を形成
    し、第1受圧室に導かれた最高信号圧を更に第2受圧室
    に導いたことを特徴とする分流補償付き方向切換弁装
    置。
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