JPH11300577A - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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JPH11300577A
JPH11300577A JP11183598A JP11183598A JPH11300577A JP H11300577 A JPH11300577 A JP H11300577A JP 11183598 A JP11183598 A JP 11183598A JP 11183598 A JP11183598 A JP 11183598A JP H11300577 A JPH11300577 A JP H11300577A
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tool
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unclamping
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cutting feed
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JP11183598A
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Hidetsugu Kawai
秀貢 河合
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Publication date
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具割出の一連動作における無駄な待ち時間
を無くし、加工時間を短縮する。また、工具割出に伴う
干渉制御を不要にする 【解決手段】 通常は、加工プログラム30の工具指令
をデコードすると、アンクランプ、旋回、クラン
プの工具割出一連動作に入る。このの区分を、加工プ
ログラム30を先読みすることによって前もって行って
しまう。これにより、早送り時にアンクランプを並行し
て行う。この後、工具指令をデコードしたときは、の
旋回から始める。旋回が終了した時点で、工具指令の終
了を宣言し、加工プログラム30を先に進める。クラン
プの確認は取らない。クランプの確認は、クランプして
いなければ絶対にいけない切削送りの条件とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タレット旋盤な
ど、複数の工具を割り出して使用する工作機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】タレット
旋盤は、ワークを把持して回転させる主軸と、複数の工
具が装着され主軸のワークに対して近接離間するタレッ
トとを備える。タレットは、前記複数の工具のうちの一
つの工具を割出すために旋回可能とされる。加工時に
は、タレットは噛み合い継手等のクランプ手段により旋
回阻止状態とされる。加工プログラムには、その工具を
割出す工具指令として、Tコード指令が記述されてい
る。Tコード指令がNC装置でデコードされると、工具
割出一連動作として、タレットのアンクランプ、旋回、
およびクランプの3つの動作が順番に行われる。この場
合に、アンクランプ動作は、タレットの送り動作の完了
の後に行われるため、連続加工における工具割出一連動
作のための時間によって、全体の加工サイクルタイムが
長くなっている。
【0003】この発明の目的は、工具割出一連動作にお
ける無駄な待ち時間を無くし、加工時間を短縮すること
のできる工作機械を提供することである。この発明の他
の目的は、工具割出に伴う干渉制御を不要にすることで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の工作機械の構
成を、実施形態に対応する図1と共に説明する。この工
作機械は、ワーク(W)を支持するワーク支持手段
(6)と、送り台(7)に設置された工具支持体(8)
に複数の工具(25)が取付けられ希望の工具(25)
がワーク(W)と対応するように前記工具支持体(8)
を割出可能な工具支持手段(9)と、前記工具支持体
(8)を割出状態で送り台(7)に対してクランプする
クランプ手段(18)と、制御手段(2)とを備えたも
のである。制御手段(2)は、前記工具支持手段(9)
の切削送り,非切削送り,および割出動作、並びに前記
クランプ手段(18)の係脱動作を制御する機能を有す
るものであって、非切削送り時に前記クランプ手段(1
8)の係脱動作を並行して行わせることを特徴とする。
この構成の工作機械によると、制御手段(2)は、早送
り等の非切削送り時に、クランプ手段(18)の係脱操
作、すなわちクランプ動作やアンクランプ動作を並行し
て行わせる。例えば、工具割出を行う場合には、一般に
アンクランプ、割出、クランプの各動作を順に行
うが、この発明では、非切削送り時にアンクランプを
並行して行う。このため、加工時間が短縮される。非切
削送り時は、実加工に関係がないため、工具支持体
(8)がクランプされている必要はない。したがって、
アンクランプを行うのに、非切削送りの完了を待って行
う必要はなく、このように非切削送りとアンクランプと
を並行して行うことにより、無駄な待ち時間が少なくな
り、加工時間が短縮される。なお、非切削送り時に、ア
ンクランプだけを行い、工具支持体(8)の回転等によ
る割出動作は行わないようにした場合は、送り経路中で
割出動作によって工具(25)が周辺別物に干渉するこ
とを回避するための干渉制御が不要となり、制御が簡単
に行える。
【0005】この発明において、前記制御手段(2)
は、加工プログラム(30)に従い、前記工具支持手段
(9)の切削送り,非切削送り,および割出動作、並び
に前記クランプ手段(18)の係脱動作を制御するもの
であり、前記非切削送り動作中または係脱動作中に加工
プログラム(30)を先読みして所定の処理を実行する
先読み手段(32)を有するものとしてもよい。前記の
所定の処理は、例えば、非切削送り動作中に先読みした
指令が工具指令である場合に行われるアンクランプ動
作、または係脱動作中に先読みした指令が早送り指令で
ある場合に行われるその早送り動作の開始である。この
構成の場合、加工プログラム(30)を先読み手段(3
2)で先読みして所定の処理、例えばクランプ動作を実
行するため、確実に加工時間が短縮される。
【0006】また、この発明の工作機械は、タレット旋
盤であってもよい。その場合、主軸チャックが前記ワー
ク支持手段(6)であり、タレットが前記工具支持体
(8)となる。タレット旋盤の場合、工具割出の一連の
動作として、一般に前記のアンクランプ、割出、
クランプの各動作が順に行われるため、このアンクラ
ンプ動作を非切削送り時に並行して行うことで、加工時
間の短縮が実現できる。なお、この発明における前記各
構成の場合に、先読み手段(32)は、クランプ手段
(15)の係脱動作中に加工プログラム(30)を先読
みし、その先読みした指令が早送り指令である場合に、
その早送り指令までは無条件で先行動作させるものとし
ても良い。これにより可能な限り時間短縮が図れる。ま
た、この発明の前記各構成の場合に、工具指令(Tコー
ド)の完了を割出完了時(タレット旋盤では旋回の完了
時)に宣言し、同時にクランプ動作を行うようにしても
良い。この時は次のブロックの指令を実行している。た
だし、次のブロックが切削送り時の場合には、クランプ
していない時には切削送りをしないようにインタロック
をかける事により、クランプしていない時の切削動作を
防ぐ。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図面と共
に説明する。この工作機械は数値制御式のタレット旋盤
に適用したものであり、機械部1と制御手段2とで構成
される。機械部1は、ベッド3上に設置された主軸台4
に、主軸5が設置され、主軸5に、主軸チャックからな
るワーク支持手段6が設けられている。ベッド3上に
は、主軸台4と並んで、送り台7と、この送り台7に設
置された工具支持体であるタレット8とからなる工具支
持手段9が設置されている。送り台7は、ベッド3上に
設置されたレール10上を主軸5と直交する方向(X方
向)に進退自在な横送り台7aと、この横送り台7a上
に前後方向に進退自在に設置された前後送り台7bとで
なり、前後送り台7bにタレット8がタレット軸8aを
介して旋回自在に設置されている。横送り台7aは、X
軸のサーボモータ11および送りねじ12からなる送り
駆動装置13により進退駆動され、前後送り台7bはY
軸のサーボモータ14および送りねじ15からなる送り
駆動装置16により進退駆動される。なお、送り台7
は、前記の横送り台7aおよび前後送り台7bの2段積
みとしたものに代えて、タレット軸8aを進退および回
転自在に設置した単独の台としても良い。
【0008】タレット8は、正面形状が多角形に成形さ
れたドラム状の刃物台であり、周方向複数個所にバイト
や回転工具等の各種の工具25が、工具ホルダを介して
取付けられている。タレット8の割出回転は、送り台7
に設置されたサーボモータ等からなる割出用モータ17
により行われる。タレット8と送り台7との間(この例
では前後送り台7bとの間)には、タレット8を希望の
割出角度に割り出した状態でクランプするクランプ手段
18が設けられている。クランプ手段18は、タレット
8と送り台7とに設けられた継手部品からなる噛み合い
式等のカップリング19と、このカップリング19を係
脱させる係脱駆動源20とで構成される。係脱駆動源2
0は、クランプ駆動源21およびアンクランプ駆動源2
2からなる。クランプ駆動源21およびアンクランプ駆
動源22は、各々ソレノイドまたはシリンダ装置からな
る。クランプ手段18の周辺には、そのクランプ状態お
よびアンクランプ状態を各々確認するリミットスイッチ
等のクランプ検出センサ23およびアンクランプ検出セ
ンサ24が設けられている。
【0009】制御手段2は、コンピュータ式の数値制御
装置およびプログラマブルコントローラからなり、加工
プログラム30を解読して実行する主制御部31と、先
読み手段32とを備える。加工プログラム30は、NC
コードで記述されたものである。主制御部31は、加工
プログラム30の工具指令をデコードして所定の処理を
行う工具指令処理部33と、非切削送りの指令である早
送り指令、および切削送り指令を各々デコードして所定
の処理を行う早送り指令処理部34および切削送り指令
処理部35を有する。
【0010】先読み手段32は、加工プログラム30が
主制御部31で実行されているときに、加工プログラム
30を1行または複数行先読みし、その先読みした指令
の内容に応じて所定の処理を実行する手段である。先読
み手段32は、この例では機械部1または主制御部31
が設定先読み条件にあるときに先読みを行い、条件に該
当しないときは先読みを行わないものとしてある。設定
先読み条件は、先読みをしない場合として設定された各
場合に該当しないとき、すなわち切削時、連続した工具
指令の2つめ以降の実行時、および先読み解除モード時
のいずれにも該当しないことである。なお、先読み条件
を設定せずに、全て先読みし、その先読みした結果に応
じて処理を何も行わないようにしても良い。先読み手段
32で先読み結果に応じて行う処理は、この例では次の
a.b.の各処理としている。すなわち、a.先読みし
た指令が工具指令である場合に、クランプ手段18にア
ンクランプ指令を行うと共に、アンクランプ済みの宣言
を、例えばフラグ設定により行う。b.先読みした指令
が早送り指令であって、現在実行指令が工具指令である
場合に、早送りを開始させる。先読み手段32は、具体
的には、後に図2(A)の流れ図と共に説明する処理を
行う。
【0011】工具指令処理部33は、通常は、つまり先
読みに伴う処理を行っていないときは、工具指令がデコ
ードされたときに、次の〜の各処理を順次行う。 クランプ手段18にアンクランプ指令を与える。 割出用モータ17に割出指令(回転指令)を与える。 割出完了後にクランプ手段18にクランプ指令を与え
る。 工具指令処理部33は、工具指令の先読みがあった後
は、工具指令をデコードしたときに、前記の割出用モ
ータ17に割出指令(回転指令)を与える処理、および
前記の割出完了後にクランプ手段18へクランプ指令
を与える処理を行う。工具指令処理部33は、具体的に
は、後に図3の流れ図と共に説明する処理を行う。
【0012】早送り指令処理部34は、加工プログラム
30の早送り指令をデコードしたときに、早送り指令を
送り駆動手段13に与える手段である。切削送り指令処
理部35は、加工プログラム30の切削送り指令をデコ
ードしたときに、所定の動作条件で切削送りの指令を送
り駆動手段13に与えるものとしてある。所定の動作条
件は、切削送りインタロック手段35aがオフであるこ
ととしてある。切削送りインタロック手段35aは、図
2(B)に流れ図で示すように、クランプ手段18がク
ランプしていると切削送りインタロックオフとなり(ス
テップU1,U2)、クランプしていないと切削送りイ
ンタロックオンとなる。クランプ手段18がクランプ状
態にあることは、クランプ検出センサ23がオン状態に
あることで認識される。なお、送り動作については、こ
の実施形態ではX軸方向の送りのみを説明しており、Y
軸方向に送りについては説明を省略する。
【0013】上記構成による動作例を説明する。まず、
制御手段2で工具指令に関連して行われる動作の概略を
説明する。通常、加工プログラム30の工具指令(Tコ
ード)をデコードすると、工具割出一連動作に入る。こ
の工具割出一連動作は、前述のように、次の3つの工程
に区分される。 .アンクランプ .旋回 .クランプ このの区分を、加工プログラム30を先読みすること
によって前もって行ってしまう。この後、工具指令をデ
コードしたときは、の旋回から始める。また、旋回が
終了した時点で、工具指令の終了を宣言し、加工プログ
ラム30を先に進める。つまり、クランプの指令をした
時点で終了し、クランプの確認を取らない。これによ
り、工具指令処理は、純粋な旋回処理のみとなる。クラ
ンプの確認は、クランプしていなければ絶対にいけない
切削送りの条件としてしまう。これにより、アンクラン
プの状態での加工を防ぐことができる。この概略動作を
従来の動作と図8のタイミングチャートで比較すると、
従来は工具指令処理に時間L1を要していたところが、
この実施形態では時間L2で済む。
【0014】つぎに、上記構成の動作を、図2,図3の
流れ図と共に説明する。図2(A)の流れ図で示す先読
み手段32の処理は、加工プログラム30の実行中に割
込処理等により常に定期的(例えば数十ミリ秒毎に)に
実行される。先読み手段32は、まず「先読みアンクラ
ンプ有効」であるか否かを判断する(R1)。このステ
ップR1は、先読み手段32の機能を有効とするか無効
とするかのオペレータによる選択手段であり、先読み手
段32の機能を使いたくなく場合は、無効に設定してお
く。先読みアンクランプが有効であれば、次のアンクラ
ンプ済みの判断ステップ(R2)に進み、無効であれば
直ぐに処理を終了する。
【0015】アンクランプ済みの判断ステップ(R2)
において、アンクランプ済みである場合は、何も処理を
行わずに先読み手段32の処理を終了する。アンクラン
プ済みでない場合は、先読み処理を行う(R3)。この
後、先読みアンクランプ実行可か否かの所定の設定条件
の判断を行う(R4)。先読みアンクランプをしない場
合(してはいけない場合)は、例えば、現在切削送り
中、または現在工具指令(Tコード)の実行中、または
シングル運転中、または一時停止中などの場合、並びに
これ以上先読みをする必要がない指令であり、これらの
場合に該当しない場合が、先読みアンクランプ実行可の
場合である。これ以上先読みをする必要がない場合は、
先読みした指令が切削送りの指令である場合と、連続し
た工具指令の場合である。先読みアンクランプの実行不
可の場合は、先読み結果に係わらず先読み手段32の処
理を終了する。また、流れ図では図示を省略したが、前
記判断ステップR4で、これ以上先読みする必要がない
指令を発見した場合は、そこで先読み停止フラグをオン
にする。先読み停止フラグがオンの間は、先読みを行わ
ない。この先読み停止フラグは、その先読みされた指令
(ブロック)が実行されたとき、または加工プログラム
が途中でリセット等により中断された場合にオフにされ
る。先読みアンクランプ可の判断ステップ(R4)で、
先読みアンクランプ実行可であれば、先読み結果が工具
指令(Tコード)であるか否かを判断し(R5)、工具
指令であれば、アンクランプの実行(R6)およびアン
クランプ済み宣言(R7)を行い、処理を終了する。ア
ンクランプの実行(R6)は、先読み手段32により直
接に、あるいは主制御部31を介してアンクランプ駆動
手段22に指令を与えることで行われる。アンクランプ
済み宣言(R7)は、アンクランプが行われたことを示
す何らかの処理であり、例えばフラグ設定により行われ
る。このアンクランプ済宣言は、実際に工具指令が実行
されたとき、またはクランプしたときに解除される(フ
ラグがオフとされる)。
【0016】前記の判断ステップ(R5)で工具指令で
なかった場合は、さらに先読み結果が切削送り指令であ
るか否かの判断が行われる(R8)。先読み結果が切削
送り指令である場合は、何も処理を行わずに先読み手段
32の処理を終了する。先読み結果が切削送り指令でな
い場合は、「最後」であるか否かの判断を行い(R
9)、最後でなければ、さらに次の行あるいはブロック
の指令を先読みし(R10)、その結果がTコードであ
るか否かの判断ステップ(R5)に戻る。ステップR9
で「最後」である場合とは、先読みした指令が実行を制
限する所定の指令〔この実施形態では、エンドオブテー
プ(M30)、オプショナルストップ(M01)、およ
びプログラムエンド(M02)の各場合〕であるか、プ
ログラムの流れが分岐する場合である。この判断ステッ
プ(R9)でこれらの指令が発見されるか、または切削
送り指令か工具指令(Tコード)が発見されるまで、幾
つも先の指令まで先読みが続けられることになる。な
お、先読み数をカウントし、設定先読み数に達した場合
も先読みを止めるようにしても良い。この設定先読み数
で先読みを止める判断は、例えば前記判断ステップ(R
9)で行うようにする。このように先読み数を制限する
ことにより、制御の安全が確保される。先読み手段32
は、以上のような先読み処理を行う。なお、同図の流れ
図は、先読みを複数行(あるいは複数ブロック)まで行
う場合の処理であり、先読みを1行(あるいは1ブロッ
ク)までとする場合は、Tコードであるか否かの判断ス
テップ(R5)において、工具指令でなかった場合はそ
のまま処理を終了する。すなわち、図2(A)に破線で
示すように、ステップR8の処理を省くことになる。
【0017】工具指令の処理は、図3に示すように、先
読みによりアンクランプが行われた否かに応じた処理が
行われる。すなわち、加工プログラム30の工具指令が
主制御部31(詳しくは工具指令処理部33)でデコー
ドされたときに(S1)、工具指令の先読みが行われて
いる場合(したがってアンクランプが先に行われた場
合)は、割出動作、つまりタレット8の旋回のみを行う
(図3のステップS2,S3)。ただし、旋回後に、ク
ランプ指令の出力と共に工具指令完了宣言を行う(S
4,S5)。工具指令がデコードされたときに(S
1)、工具指令の先読みが行われていない場合は、通常
の工具割出一連動作が行われる(図3のステップS6〜
S10)。つまり、アンクランプ指令、アンクランプ確
認、割出(タレット8の旋回)、クランプ指令、および
工具指令終了宣言が順に行われる。
【0018】図4に示す加工プログラム例の場合の動作
を、図2,図3の流れ図にしたがって説明する。図4は
加工プログラム30の途中部分を示す。加工プログラム
30の早送り指令(Q1)が実行されているときは、通
常はパラメータが有効であり、次のアンクランプ済みの
判断が行われる(R2)。通常は、アンクランプがまだ
であり、その場合、加工プログラム30の次の指令(Q
2)が先読み手段32で先読みされる(R3)。このと
き、切削送り中ではなく、また先読み結果の指令(Q
2)が補助コードの指令であるため、各判断ステップ
(R4,R5,R8)による判断の結果、さらに次の指
令(Q3)が先読みされる(R9)。この指令(Q3)
は工具指令であるため、判断ステップ(R5)からステ
ップR6,R7へ進み、アンクランプ動作およびアンク
ランプ済み宣言が行われる。この後、先読み手段32
は、その処理(R1)を開始しても、アンクランプ済み
であるため、処理を直ぐに終了し、機械動作は行われな
い。先読み済みの工具指令(Q3)が主制御部31でデ
コードされたときは、図3のステップS3〜S5で示す
割出動作(タレット旋回)が実行される。この工具指令
(Q3)の実行により、前記のアンクランプ宣言(R
7)は解除される。この状態で先読み手段32が実行さ
れ、加工プログラム30の早送り指令(Q4)がさらに
先読みされても、機械動作は行われない。
【0019】この早送り指令(Q4)が主制御部31で
デコードされると、早送りが開始される。この早送り
は、工具指令の終了宣言があれば開始されるため、先の
工具指令(Q3)によるクランプ動作は、早送り中にク
ランプ動作が並行して行われることになる。すなわち、
タレット旋回(S3)後のクランプ指令(S4),工具
指令終了宣言(S5)が行われて、前記クランプ指令
(S4)による実際のクランプ動作が開始前や動作中で
あっても、次の早送り指令(Q4)による早送りが開始
され、この早送り中にクランプ動作が並行して行われ
る。
【0020】この早送り動作中にも、先読み手段32の
処理が実行されるが、次の指令(Q5)は切削送りであ
るため、図2の先読みアンクランプ実行可の判断ステッ
プ(R4)からエンドとなり、機械動作は何も行わな
い。また、前記判断ステップ(R4)で切削送り指令
(Q5)が読み出されたときは、先読み停止フラグがオ
ンになるため、これ以上の先読みは行われない。切削送
りの指令(Q5)が主制御部31でデコードされると、
クランプを確認して切削送りが実行される。すなわち、
図2(B)に示すように、クランプの確認(U1)が行
われ、クランプ手段18のクランプがまだであると、切
削送りのインターロックがオン(U3)となる。同図の
処理は、割込処理等で一定の時間毎に繰り返され、クラ
ンプが確認されると、切削送りインターロックがオフと
なり(U2)、切削送りが実行される。切削送り中は、
先読み手段32はパラメータが無効となっているため、
最初のステップR1から直ぐに終了する。
【0021】切削送り指令(Q5)の先読み時にフラグ
オンとされた先読み停止が解除されるのは、切削送り指
令(Q5)の実行が完了した時であるため、次の工具指
令(Q6)は、先読みが行われずに主制御部31で実行
されることになる。このため、この工具指令(Q6)で
は、通常の割出動作(図3のステップS6〜S10)が
行われる。この工具指令(Q6)の実行中も先読み手段
32の処理が実行され、次の指令である補助コード指令
(Q7)が先読みされる(R3)。このとき、この指令
(Q7)は工具指令でも切削送り指令でもないため、さ
らに次の指令(Q8)が先読みされる(R4,R5,R
8,R9)。この先読みした指令(Q8)は工具指令で
あるため、ステップR5の判断の後、アンクランプ動作
(R6)およびアンクランプ済宣言(R7)が行われ
る。この工具指令(Q8)が主制御部31で実行される
ときは、割出(タレット旋回)からの動作となる。ま
た、先読み手段32がさらに次の指令(Q9)を読むと
きは、連続した工具指令であるため、先読みアンクラン
プ実行可の判断ステップ(R4)からエンドとなり、ま
た先読み停止フラグがオンとされる。したがって、連続
して行われる2度目の工具指令(Q9)は、先読みによ
るアンクランプ動作を行わず、主制御部31でデコード
されたときに通常の割出動作を行うことになる。
【0022】この工作機械のより詳しい動作を、図5の
加工プログラム30の例とその実行時の状態を示す図
6,図7のタイミングチャートとを比較して説明する。
図5の加工プログラム30における工具指令(Q11)
が主制御部31で実行されてタレット8が旋回動作して
いる間(図6(d)における旋回中d1)に、早送り指
令(Q12)が先読みされると、タレットの旋回(d
1)中に早送り(e1)が並行して行われる。早送り指
令(Q12)に続いて、次の早送り指令(Q13)が主
制御部31で実行される(e2)。この早送り時(e
2)に、次の工具指令(Q14)が先読みされ、アンク
ランプ(d2)が並行して行われる。早送り時(e2)
の完了を待って(待機d3)、主制御部31の指令でタ
レット8の旋回(d4)が行われる。工具指令(Q1
4)の次の指令(Q15)は切削送り指令であるため、
旋回完了時点(t1)で、クランプの確認を行った後、
切削送り(e3)が行われる。切削送り(e3)の後の
工具指令(Q16)については、切削送り(e2)の完
了を待ってアンクランプを行い、タレット旋回(d5)
を行う。この工具指令(Q16)の実行中(詳しくは工
具指令完了宣言の後)に、次の早送り指令(Q17)が
実行され(e4)、ついで早送り割出同時指令(Q1
8)が実行される(d6,e5)。これら各指令(Q1
1)〜(Q18)の実行過程におけるアンクランプ検出
センサ24の出力、クランプ検出センサ23の出力、お
よびクランプソレノイド(クランプ駆動源21)のオン
オフ動作は、図6(A)〜(C)に示す通りである。な
お、図7は、図6のクランプソレノイドの動作の代わり
に、アンクランプソレノイド(アンクランプ駆動源2
2)動作を示した図であり、その他の図6と同じであ
る。
【0023】なお、前記実施形態は工作機械がタレット
旋盤である場合につき説明したが、この発明は、タレッ
トの他の刃物台(例えば刃物台の平行移動で工具選択を
行うもの)を工具支持体として用いた旋盤や、他の各種
の工作機械にこの発明を適用することができる。
【0024】
【発明の効果】この発明の工作機械は、工具支持体を割
出状態でクランプするクランプ手段の係脱動作を非切削
送り時に並行して行わせるようにしたため、加工時間が
短縮される。また、非切削送り時に、アンクランプだけ
を行い、工具支持体の回転等による割出動作を行わない
ようにした場合は、干渉制御が不要となり、制御が簡単
となる。制御手段が、非切削送り動作中または係脱動作
中に加工プログラムを先読みして所定の処理を実行する
先読み手段を有するものとした場合は、確実に加工時間
が短縮される。この発明の工作機械をタレット旋盤に適
用した場合は、工具割出一連動作における無駄時間の削
減による加工時間の短縮化が効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる工作機械の概念
構成を示すブロック図である。
【図2】(A)はその先読み手段の処理を示す流れ図、
(B)は切削送りインタロック手段の処理を示す流れ図
である。
【図3】工具指令処理手段の機能を示す流れ図である。
【図4】加工プログラム例を示す説明図である。
【図5】他の加工プログラム例を示す説明図である。
【図6】図5の加工プログラムによる各部の動作を示す
タイミングチャート例である。
【図7】図5の加工プログラムによる各部の動作を示す
他のタイミングチャート例である。
【図8】従来動作とこの実施形態の動作とを比較して示
すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…機械部 2…制御手段 5…主軸 6…ワーク支持手段 7…送り台 7a…左右送り台 7b…前後送り台 8…タレット(工具支持体) 9…工具支持手段 18…クランプ手段 23…クランプ検出センサ 24…アンクランプ検出センサ 30…加工プログラム 31…主制御部 32…先読み手段 33…工具指令処理部 35…切削送り指令処理部 W…ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを支持するワーク支持手段と、送
    り台に設置された工具支持体に複数の工具が取付けられ
    希望の工具がワークと対応するように前記工具支持体を
    割出可能な工具支持手段と、前記工具支持体を割出状態
    で送り台に対してクランプするクランプ手段と、前記工
    具支持手段の切削送り,非切削送り,および割出動作、
    並びに前記クランプ手段の係脱動作を制御する機能を有
    し、非切削送り時に前記クランプ手段の係脱動作を並行
    して行わせる制御手段とを備えた工作機械。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、加工プログラムに従
    い、前記工具支持手段の切削送り,非切削送り,および
    割出動作、並びに前記クランプ手段の係脱動作を制御す
    るものであり、前記非切削送り動作中または係脱動作中
    に加工プログラムを先読みして所定の処理を実行する先
    読み手段を有する請求項1記載の工作機械。
  3. 【請求項3】 タレット旋盤からなる工作機械であっ
    て、前記ワーク支持手段が主軸チャックであり、前記工
    具支持体がタレットである請求項1または請求項2記載
    の工作機械。
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