JPH11294164A - 冷却ファンの制御装置 - Google Patents

冷却ファンの制御装置

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JPH11294164A
JPH11294164A JP10662198A JP10662198A JPH11294164A JP H11294164 A JPH11294164 A JP H11294164A JP 10662198 A JP10662198 A JP 10662198A JP 10662198 A JP10662198 A JP 10662198A JP H11294164 A JPH11294164 A JP H11294164A
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JP
Japan
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engine
engine load
cooling fan
thermostat
cooling water
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JP10662198A
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Makoto Baba
良 馬場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却ファンの回転数制御の適正化を図る。 【解決手段】 冷却水の水温とエンジン負荷域に応じて
電制サーモスタット10の開閉量を制御して、低負荷域
では冷却水の水温を許容限度ギリギリにコントロールし
て燃費向上に貢献すると共に、高負荷域においては車両
の急加速、急減速時など急激な水温上昇に備えて、早め
にラジエータ5への経路を開放し、冷却ファン11によ
り効果的に冷却水を空冷することができると共に、電制
サーモスタット10の開閉量に連動して冷却ファン11
の回転数Dを制御するようにしているため、冷却ファン
11の無駄な稼働を防止できて、冷却ファンの回転に伴
う騒音発生時間の増大、耐久性低下、燃費の悪化といっ
た各種不具合を解消できることは勿論、エンジンルーム
の熱環境を適正に保ち、周辺部品への熱による影響を最
小限に抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの冷却水
を冷却するための冷却ファンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷却ファンの制御装置としては、
例えば特開昭58−96119号公報に示されているよ
うに、水温センサによりエンジンの冷却水温が検出さ
れ、その検出結果に基づいて、ラジエータに対向して設
けられた冷却ファンを作動・停止するようにしてある。
【0003】すなわち、検出水温が冷却ファン作動用の
設定温度よりも高くなった場合には、冷却水を冷却する
必要が生じたものとして、制御手段としてのコンピュー
タが冷却ファンを作動させる一方、検出水温が停止用の
設定温度よりも低くなった場合には、冷却水を冷却する
必要がなくなったものとして、前記コンピュータが冷却
ファンを停止させて、冷却水の水温の異常な上昇又は低
下の抑制を制御するようにしてある。
【0004】また、このような冷却系においては、一般
的にエンジン本体とラジエータの間にサーモスタットが
設けられている。
【0005】このサーモスタットは、冷却水の水温によ
り開閉する弁の一種で、冷却水の水温が所定値未満の時
はエンジンおよびラジエータ間の通路を閉塞して、ラジ
エータからエンジン本体への流入を遮断する一方、冷却
水の水温が所定値を越えるとエンジンおよびラジエータ
間の通路を開放し、ラジエータからエンジン本体への流
入を許容するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構造では、
サーモスタットはワックスの熱による膨張・収縮を利用
して通路を開閉するいわゆるワックス型のものが用いら
れるのが一般的であった。
【0007】しかし、このようなワックス型のサーモス
タットでは、車両の急加速、急減速時などエンジン負荷
や車速が急激に変化したとき、冷却水の水温が急上昇し
てもすぐには全開にはならず徐々に開いていくので、開
弁初期にはラジエータからエンジン本体への冷却水の流
入が少いために効果的に冷却水の水温を下げることがで
きないのに加え、このようにラジエータに流れる冷却水
が十分でないにも関わらず冷却ファンは水温を下げよう
として最大能力で回転するため、冷却ファンの稼働率が
無駄に増えてしまうという問題があった。
【0008】また一方では、燃費向上等の面からエンジ
ンの燃焼効率を上げるためにエンジン排出口側の水温を
許容限度ギリギリにコントロールすることがのぞまれて
おり、冷却水の流量を規制する開弁量を制御できる電制
サーモスタットが採用され始めている。
【0009】このような電制サーモスタットはワックス
型に比べて開閉速度は速いものの、エンジン排出口側の
水温を許容限度ギリギリにコントロールしているため
に、車両の急加速、急減速時などエンジン負荷や車速が
急激に変化したときは、上がりすぎた水温を早く下げよ
うとして、冷却ファンの稼働率が増えてしまうという問
題があった。
【0010】その結果、冷却ファンの回転に伴う騒音発
生時間の増大、冷却ファンの耐久性低下、燃費の悪化と
いった各種不具合が生じる恐れがあった。
【0011】そこで本発明は、冷却ファン稼働率が増え
ることによる不具合の発生を抑制することのできる冷却
ファンの制御装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、エ
ンジンの冷却水の熱を放熱するためのラジエータと、該
ラジエータに対向して設けられた冷却ファンと、前記エ
ンジンとラジエータとの冷却水通路途中に設けられ、冷
却水の流量を規制する開弁量が制御されるサーモスタッ
トとを備えた冷却ファンの制御装置であって、エンジン
から排出される冷却水の水温を検出する水温検出手段
と、エンジン回転数およびエンジントルクからエンジン
負荷を算出し、算出されたエンジン負荷が、予め設定さ
れた低負荷域と高負荷域との少なくとも2つのエンジン
負荷域の何れにあるかを判定するエンジン負荷判定手段
と、前記水温検出手段により検出された冷却水の水温
と、エンジン負荷判定手段により判定されたエンジン負
荷域に応じてサーモスタットの開弁量を制御するサーモ
開閉量制御手段と、サーモスタットの開弁量に連動して
冷却ファンの回転数を制御する回転数制御手段とを備え
たことを特徴としている。
【0013】請求項2にあっては、請求項1に記載のエ
ンジン負荷判定手段は、算出したエンジン負荷がエンジ
ン負荷の大きさに基づいて予め複数設定されたエンジン
負荷域のうち、何れのエンジン負荷域にあるかを判定す
るようにしたことを特徴としている。
【0014】請求項3にあっては、請求項1,2に記載
のエンジン負荷判定手段は、所定時間当たりのエンジン
負荷の平均値を算出し、算出されたエンジン負荷の平均
値が、何れのエンジン負荷域にあるかを判定するように
したことを特徴としている。
【0015】
【発明の効果】請求項1によれば、エンジンから排出さ
れる冷却水の水温を検出する水温検出手段と、エンジン
回転数およびエンジントルクからエンジン負荷を算出
し、算出されたエンジン負荷が、予め設定された低負荷
域と高負荷域との少なくとも2つのエンジン負荷域の何
れにあるかを判定するエンジン負荷判定手段と、前記水
温検出手段により検出された冷却水の水温と、エンジン
負荷判定手段により判定されたエンジン負荷域に応じて
サーモスタットの開弁量を制御するサーモ開閉量制御手
段と、サーモスタットの弁の開閉量に連動して冷却ファ
ンの回転数を制御する回転数制御手段とを備えているた
め、低負荷域ではサーモスタットの開弁基準温度を高め
に設定して、冷却水の水温を許容限度ギリギリにコント
ロールして燃費向上に貢献すると共に、高負荷域におい
ては該サーモスタットの開弁基準温度を低めに設定し
て、車両の急加速、急減速時など急激に水温が上昇した
場合に備えて、早めにラジエータへの経路を開放するよ
うにして、このような急激な水温上昇があった場合にあ
ってもラジエータに十分に冷却水を流して冷却ファンに
より効果的に冷却水を空冷することができると共に、サ
ーモスタットの開弁量に連動して冷却ファンの回転数を
制御する回転数制御手段を備えてあるため、サーモスタ
ットがラジエータへの経路を閉塞しラジエータに冷却水
の十分な流通がない場合の冷却ファンの無駄な稼働も防
止できて、冷却ファンの回転に伴う騒音発生時間の増
大、冷却ファンの耐久性低下、燃費の悪化といった各種
不具合を解消できることはもちろん、エンジンルームの
熱環境を適正に保ち、周辺部品への熱による影響を最小
限に抑えることができる。
【0016】請求項2によれば、請求項1の効果に加え
て、エンジン負荷判定手段は、算出したエンジン負荷が
エンジン負荷の大きさに基づいて予め複数設定されたエ
ンジン負荷域のうち、何れのエンジン負荷域にあるかを
判定するようにしてあるため、エンジンのアイドリング
時や走行時など運転状況に応じてサーモスタットの開弁
量および冷却ファンの回転数制御をより適切に行うこと
ができる。
【0017】請求項3によれば、請求項1,2の効果に
加えて、エンジン負荷判定手段は、所定時間当たりのエ
ンジン負荷の平均値を算出し、算出されたエンジン負荷
の平均値が、何れのエンジン負荷域にあるかを判定する
ようにしてあるため、車両の急加速、急減速時などエン
ジン回転およびエンジントルクが大きく変化した際に、
一時的にエンジン負荷域が変化した場合であっても、エ
ンジン負荷の変化が一時的なものかどうかを判断して、
適正に判定を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態を図
面と共に詳述する。
【0019】図1は、本発明を適用した冷却ファンの制
御装置の概略構成を示すもので、1はエンジン本体を示
しており、このエンジン本体1が加熱するのを防止する
ためにその内部に図外のウォータージャケットを設け、
該ウォータージャケット内に冷却水を流すことによって
エンジン本体1を水冷するようにしてある。
【0020】エンジン本体1の前方には、アッパタンク
2、コア3、ロアタンク4からなるラジエータ5が配置
してある。コア3はアッパタンク2及びロアタンク4を
連結する図外の多数本のチューブとそれらチューブの周
囲に設けられた図外の冷却フィンとを備えている。
【0021】6はエンジン本体1の冷却水排出口にその
一端を接続した冷却水の第1通路を示し、該第1通路6
の他方端は前記ラジエータ5のアッパタンク2に接続し
てある。
【0022】また、7はエンジン本体1の冷却水供給口
にその一端を接続した冷却水の第2通路を示しており、
該第2通路7の他方端は前記ラジエータ5のロアタンク
4に連通してある。
【0023】これら第1通路6,第2通路7,エンジン
本体1内の図外のウォータージャケット,ラジエータ
5,及び後述するバイパス通路8により冷却水通路9を
形成している。
【0024】この冷却水通路9の一部、具体的には第2
通路7とエンジン本体内の図外のウォータージャケット
との接続部分には図外のウォーターポンプが設けてあ
り、このウォーターポンプを起点として冷却水は前記冷
却水通路9内を循環している。
【0025】この循環中、冷却水は図外のウォータージ
ャケットを通過する際にエンジン本体1の熱を吸収し、
基本的にラジエータ5のコア3を通過する際に前述した
図外の冷却フィンから熱を放射している。
【0026】第1通路6及び第2通路7はバイパス通路
8によって連通されていて、後述する電制サーモスタッ
ト10の働きにより、冷却水がラジエータ5を迂回する
際にはこのバイパス通路8を介して冷却水が循環できる
ようになっている。
【0027】前記電制サーモスタット10は第2通路7
に対するバイパス通路8の合流部分に配設されている。
【0028】この電制サーモスタット10は、第2通路
7のラジエータ5側を閉塞してラジエータ5からエンジ
ン本体1への冷却水の流通を遮断すると共に、バイパス
通路8側を開放して、該バイパス通路8からエンジン本
体1への流通を許容する閉塞位置と、第2通路のラジエ
ータ5側を開放して、ラジエータ5からエンジン本体1
への冷却水の流通を許容すると共に、バイパス通路8側
を閉塞して、該バイパス通路8からの第2通路7への冷
却水の流通を遮断する開放位置とを、後述するサーモ開
閉量制御手段によって制御される開閉弁である。
【0029】本実施形態では、前記ラジエータ5に対向
するようにして冷却ファン11が設けてある。
【0030】この冷却ファン11は強制的にラジエータ
5に風を送ることによって、該ラジエータ5の放熱作用
を促進するためのファン12と、該ファン12を回転さ
せるためのモータ13とを備えている。
【0031】また、第1通路6の途中、具体的には第1
通路6のエンジン排出側の端部に、エンジン本体1から
排出される冷却水の水温Tを検出する水温検出手段とし
ての水温センサ14を設けてある。
【0032】さらに、エンジン本体1等には、スロット
ル開度を検出するスロットルポジショニングセンサ,エ
ンジン回転数を検出する回転数センサ,吸入空気量を検
出するエアフローメータ,吸気温センサ,車速センサ等
の各種運転状況を検出するセンサ類が設けられている。
【0033】前記水温センサ14をはじめとする各種セ
ンサからの信号はエンジンコントロールユニット15に
入力されている。
【0034】本実施形態において、エンジンコントロー
ルユニット15はエンジン負荷判定手段、電制サーモス
タットの開弁量を制御するサーモ開閉量制御手段、およ
び冷却ファン11を制御する制御手段としての演算・制
御を担っている。
【0035】次にこのような冷却ファン11の制御内容
を図2のフローチャートと共に具体的に説明する。
【0036】この図2に示すフローチャートはエンジン
コントロールユニット15によって実行される各処理の
うち、電制サーモスタット10を制御してラジエータへ
の冷却水の流通量を制御すると共に、これに連動してモ
ータ13を制御し冷却ファン11の回転数制御をするた
めに行われる「冷却ファン制御ルーチン」であり、エン
ジン始動時からエンジン停止時まで所定時間毎の定時割
り込みで実施される。
【0037】ステップ101でエンジンコントロールユ
ニット15は水温センサ14をはじめとする各種センサ
等の検出結果から冷却水の水温T等、各種運転状態を示
す信号を読み込み、ステップ102に進む。
【0038】次に、ステップ102において、エンジン
本体1等に設けた前述のエアフローメータやスロットル
ポジショニングセンサからエンジントルクを算出し、さ
らにこのエンジントルクおよびエンジン回転数を用いて
エンジン負荷を算出し、予め設定されたエンジン負荷領
域判定マップ1(図5)により、該エンジン負荷の値が
低負荷域と高負荷域との何れかであるかを判定する。
【0039】特にこの実施形態においては、このように
低負荷域と高負荷域の2段階の判定を行っている。
【0040】ステップ102でエンジン負荷が高負荷域
であると判断されると、ステップ103に進み、サーモ
開弁量制御マップ1(図6)の高負荷時における制御曲
線L2を選択する。
【0041】この制御曲線L2に基づいてエンジン本体
1の冷却水排出口側に設置されている水温センサ14で
検出した冷却水の水温に応じて電制サーモスタット10
の開弁量を制御し、ステップ104に進む。
【0042】ステップ104では、モーター13へ印加
する電圧を決定し、ファン回転数Dを制御する。
【0043】このステップ104では、図7に示す冷却
ファン回転数制御マップを基に電制サーモスタット10
の開弁量に応じてファン回転数Dを制御している。
【0044】一方、ステップ102でエンジン負荷が低
負荷域であると判断されると、ステップ105に進み、
サーモ開弁量制御マップ1(図6)の低負荷時における
制御曲線L1を選択する。
【0045】以下高負荷域の場合と同様、水温センサ1
4で検出した冷却水の水温に応じて電制サーモスタット
10開弁量を制御し、ステップ104で、図7に示す冷
却ファン回転数制御マップを基に電制サーモスタット1
0の開弁量に応じてファン回転数Dを制御される。
【0046】以上のように、ステップ101で水温セン
サ14により検出された冷却水の水温と、ステップ10
2で判定されたエンジン負荷域に応じて電制サーモスタ
ット10の開弁量をステップ103又はステップ105
で制御するようにしているため、低負荷域では電制サー
モスタット10の開弁基準温度を高めに設定して、冷却
水の水温を許容限度ギリギリにコントロールして燃費向
上に貢献すると共に、高負荷域においては電制サーモス
タット10の開弁基準温度を低めに設定して、車両の急
加速、急減速時など急激に水温が上昇した場合に備え
て、早めにラジエータ5への経路を開放するようにし
て、このような急激な水温上昇があった場合でもラジエ
ータ5に冷却水を十分に流して冷却ファン11により効
果的に冷却水を空冷することができると共に、電制サー
モスタット10の開弁量に連動して冷却ファン11の回
転数Dを制御するため、電制サーモスタット10がラジ
エータ5への経路を閉塞しラジエータ5に冷却水の十分
な流通がない場合の冷却ファン11の無駄な稼働も防止
できて、冷却ファンの回転に伴う騒音発生時間の増大、
冷却ファンの耐久性低下、燃費の悪化といった各種不具
合を解消できることはもちろん、エンジンルームの熱環
境を適正に保ち、周辺部品への熱による影響を最小限に
抑えることができる。
【0047】しかも、この実施形態にあっては、エンジ
ン負荷がどの程度であるかを、低負荷域と高負荷域との
2段階判定で行うようにしてあるため、エンジンのアイ
ドリング時や走行時などエンジン負荷の状況に応じてサ
ーモスタット開閉量および冷却ファンの回転数制御を簡
単かつ適切に行うことができる。
【0048】次に本発明の第2実施形態を図3に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0049】ステップ201で第一実施形態と同様にエ
ンジンコントロールユニット15は水温センサ14をは
じめとする各種センサ等の検出結果を読み込みステップ
202に進む。
【0050】次に、ステップ202において、エンジン
負荷を算出,判定する。
【0051】エンジン本体1等に設けた前述のエアフロ
ーメータやスロットルポジショニングセンサからエンジ
ントルクを算出し、エンジン負荷領域を低負荷域から高
負荷域にかけてα1〜α7の7段階に予め設定したエンジ
ン負荷領域判定マップ2(図8)により、エンジン負荷
がどの領域にあるかを判定する。
【0052】特にこの実施形態においては、低負荷域か
ら高負荷域にかけてα1〜α7の7段階に設定してある
が、更に多くの段階を設定するほど、よりきめ細かな制
御ができ効果が大きくなることはもちろんである。
【0053】また、この実施形態では例として図8のよ
うな領域分別がしてあるが、車両の用途,車種等によ
り、エンジンの性格,使われ方が異なるため領域分別は
適宜設定されるべきものである。
【0054】ステップ202でエンジン負荷がα1〜α7
の何れかであると判定されると、ステップ203に進
み、判定されたα値に対応したサーモ開弁量制御マップ
2(図9)を選択する。
【0055】ここで、水温センサ14で検出した冷却水
の水温に応じて、電制サーモスタット10の開弁量が制
御される。
【0056】次に、ステップ204に進み、モーター1
3に印加する電圧を決定し、ファン回転数Dを制御す
る。
【0057】このステップ204では、図7に示す冷却
ファン回転数制御マップを基に、前記第1実施形態同
様、電制サーモスタット10の開弁量に応じてファン回
転数Dを制御している。
【0058】以上のようにステップ202でエンジン負
荷域を低負荷域から高負荷域にかけてα1〜α7の多段階
に設定し、ステップ203でエンジン負荷の値がα1〜
α7の何れかにあたるかを判定し、電制サーモスタット
10の開弁量を前記水温検出手段により検出された水温
と、これら低負荷域から高負荷域にかけての多段階に応
じて制御し、ステップ204でファン回転数Dを制御し
てあるため、前述の第1実施形態の持つ効果にくわえ
て、サーモスタットの開弁量および冷却ファンの回転数
制御がより細分化され、エンジンのアイドリング時や走
行時などエンジン負荷の状況に応じてファン回転数の制
御をより適切に行うことができる。
【0059】また、本発明の第3実施形態を図4に示す
フローチャートに基づいて説明する。
【0060】ステップ301で第一実施形態と同様に水
温センサ14をはじめとする各種センサ等の検出結果を
読み込む。
【0061】次に、ステップ302において、所定時間
前に算出されたエンジン負荷と今回算出されたエンジン
負荷とから、所定時間当たりの平均エンジン負荷を算出
し、エンジン負荷域を判定する。
【0062】具体的には、図8に示すエンジン負荷領域
を低負荷域から高負荷域に7段階に分別したエンジン負
荷領域判定マップ2により、エンジン負荷の値がどの領
域にあるかを判定している。
【0063】ステップ302でエンジン負荷がα1〜α7
の何れにあるかが判定されると、ステップ303に進
み、判定されたα値に対応したサーモ開弁量制御マップ
2(図9)を選択し、水温センサ14で検出した冷却水
の水温に応じて電制サーモスタット10の開弁量が制御
される。
【0064】次に、ステップ304に進み、モーター1
3へ印加する電圧を決定し、ファン回転数Dを制御す
る。
【0065】このステップ304では、図7に示す冷却
ファン回転数制御マップを基に、前述の第1,2実施形
態同様、電制サーモスタット10の開弁量に応じて冷却
ファンの回転数を制御している。
【0066】以上のようにステップ302では、所定時
間当たりの平均エンジン負荷を算出し、算出されたエン
ジン負荷がα1〜α7の何れかにあるかを判定するように
してあるため、前述の第1,第2実施形態の持つ効果に
くわえて車両の急加速、急減速時など一時的にエンジン
負荷が変化した場合であっても、エンジン負荷に対応す
る負荷領域が短時間のうちに変化することがなく、従っ
てファン回転数が頻繁に上下することにより、乗員に不
快感を与える騒音の発生を抑制することが出来るという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における冷却ファン制御装
置の概略構成図。
【図2】同実施形態における制御システムのフローチャ
ート。
【図3】本発明の第2実施形態における制御システムの
フローチャート。
【図4】本発明の第3実施形態における制御システムの
フローチャート。
【図5】エンジン負荷領域判定マップ1。
【図6】サーモ開弁量制御マップ1。
【図7】冷却ファン回転数制御マップ。
【図8】エンジン負荷領域判定マップ2。
【図9】サーモ開弁量制御マップ2。
【符号の説明】
1 エンジン本体 5 ラジエータ 10 電制サーモスタット 11 冷却ファン 14 水温センサ(水温検出手段) 15 エンジンコントロールユニット(エンジン負荷判
定手段,冷却ファン回転数制御手段,サーモ開弁量制御
手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの冷却水の熱を放熱するための
    ラジエータと、該ラジエータに対向して設けられた冷却
    ファンと、前記エンジンとラジエータとの冷却水通路途
    中に設けられ、冷却水の流量を規制する開弁量が制御さ
    れるサーモスタットとを備えた冷却ファンの制御装置で
    あって、 エンジンから排出される冷却水の水温を検出する水温検
    出手段と、 エンジン回転数およびエンジントルクからエンジン負荷
    を算出し、算出されたエンジン負荷が、予め設定された
    低負荷域と高負荷域との少なくとも2つのエンジン負荷
    域の何れにあるかを判定するエンジン負荷判定手段と、 前記水温検出手段により検出された冷却水の水温と、エ
    ンジン負荷判定手段により判定されたエンジン負荷域に
    応じてサーモスタットの開弁量を制御するサーモ開閉量
    制御手段と、 サーモスタットの開弁量に連動して冷却ファンの回転数
    を制御する回転数制御手段とを備えたことを特徴とする
    冷却ファンの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジン負荷判定手段は、算出した
    エンジン負荷がエンジン負荷の大きさに基づいて予め複
    数設定されたエンジン負荷域のうち、何れのエンジン負
    荷域にあるかを判定するようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載の冷却ファンの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジン負荷判定手段は、所定時間
    当たりのエンジン負荷の平均値を算出し、算出されたエ
    ンジン負荷の平均値が、何れのエンジン負荷域にあるか
    を判定するようにしたことを特徴とする請求項1,2の
    何れかに記載の冷却ファンの制御装置。
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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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