JPH11293071A - 押出し成形用スチレン系樹脂組成物および成形体 - Google Patents

押出し成形用スチレン系樹脂組成物および成形体

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JPH11293071A
JPH11293071A JP10096035A JP9603598A JPH11293071A JP H11293071 A JPH11293071 A JP H11293071A JP 10096035 A JP10096035 A JP 10096035A JP 9603598 A JP9603598 A JP 9603598A JP H11293071 A JPH11293071 A JP H11293071A
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JP
Japan
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weight
resin composition
resin
wax
metal
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Application number
JP10096035A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Takami
康彦 高見
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スチレン系樹脂、充填剤、ワックス、脂肪酸
金属塩の特定量の組み合わせからなる押出し成形および
発泡押出し成形用樹脂組成物および成形体。 【効果】 流動性とメルトテンションのバランスを著し
く向上させたスチレン系樹脂組成物であり、押出し成形
または発泡押出し成形時の押出し機にかかる負荷を著し
く低減させることができる。成形品外観が良く、線膨張
係数も低い樹脂組成物であるため、この樹脂組成物を用
いた成形体は住宅内装材に適した成形体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメルトテンションと
流動性のバランスが優れた樹脂であり、押出し成形、発
泡押出し成形の容易なスチレン系樹脂組成物、ならびに
該組成物から形成される押出し成形体および発泡押出し
成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅内装部材として木材を使用す
る代わりに押出し成形や発泡押出し成形により成形され
た樹脂製品や充填剤を配合した樹脂製部材を使用する割
合が増えている。これらの樹脂としては成形性などの理
由から塩化ビニル樹脂が主として使用されている。しか
し、最近になりダイオキシン問題や塩化ビニル樹脂の焼
却廃棄による酸成分の飛散が原因とされる酸性雨等の問
題により塩化ビニル樹脂より環境にやさしい代替樹脂の
開発が望まれていた。代替樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂や、ポリス
チレン、ABS樹脂などのスチレン系樹脂などが候補と
して挙げられている。
【0003】上記代替樹脂のうち、オレフィン系樹脂
は、結晶性であるため押出し成形や発泡押出成形加工条
件巾が狭く成形が困難である。また、線膨張係数が大き
いことから熱成形後に収縮したり、熱により変形したり
するため、住宅内装部材として好ましくない。さらには
成形体表面は塗装密着性、接着性が低く住宅部材として
加飾する事が困難である。コロナ放電処理により接着性
は向上するが、二次処理のためコストがかかる。
【0004】一方、スチレン系樹脂は非晶性樹脂である
ため、オレフィン系樹脂に比べると押出し成形性や発泡
押出し成形は比較的容易である。押出し成形性時にダイ
スから流れ出た樹脂溶融体が垂れや変形を起こさないよ
うにするためや、発泡押出し成形時の発泡性を上げるに
はメルトテンションが高い方が良いと考えられている。
例えば特開昭47−35040号公報では、高分子量成
分を添加することで加工性と成形品表面を改良してい
る。しかしながら、メルトテンションを上げるために樹
脂の分子量を上げたり、高分子量成分を添加すると流動
性が低下し、成形時に押出し機に過大な負荷を掛けてし
まうことになる。また負荷を掛けないよう回転数を下げ
ると生産性が落ちてしまうという問題があった。また、
住宅内装部材は長尺成形品であるため線膨張係数が低い
方が好ましい。しかしながら成形品の線膨張係数を下げ
るために充填剤を配合すると、押出し機の負荷はさらに
大きくなることが問題とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、メル
トテンショと流動性のバランスが優れ、押出し成形、発
泡押出し成形の容易なスチレン系樹脂組成物を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、これらの問
題を克服するために鋭意検討した結果、スチレン系樹脂
に特定の充填剤、ワックス、脂肪酸金属塩を組み合わせ
ることによりメルトテンションと流動性のバランスが驚
異的に向上することを突き止め、本発明を完成するに至
った。
【0007】すなわち本発明は、スチレン系樹脂40〜
95重量%および充填剤5〜60重量%からなる樹脂組
成物100重量部に対し、ポリエチレンワックス、ポリ
プロピレンワックス、酸化型ポリエチレンワックスから
選ばれるワックス1種以上を0.1〜10重量部および
脂肪酸金属塩0.1〜5重量部を配合してなり、5〜1
50gのメルトテンション(200℃の巻き取り速度が
220m/分、ピストン押出し速度20mm/分)を有
することを特徴とするスチレン系樹脂組成物である。
【0008】これらの樹脂組成物は押出し成形、発泡押
出し成形が容易で、かつ住宅部材として使用に値する物
性を持つ成形体となる。以下に本発明について詳しく説
明する。本発明のスチレン系樹脂は、ゴム状物質の存在
下または非存在下でモノビニル芳香族単量体および/ま
たはシアン化ビニル単量体をさらに含んだ混合物から得
られる重合体であり、40〜95重量%が用いられる。
【0009】本発明のゴム状物質は、天然ゴム、ポリブ
タジエン、ブタジエン−スチレン共重合体、ブタジエン
−アクリロニトリル共重合体、ポリクロロプレン、アク
リルゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロ
ピレン−ジエンモノマーゴム、エチレン−酢酸ビニル共
重合体等が挙げられる。本発明のモノビニル芳香族単量
体は、スチレン、メチルスチレンのような置換スチレ
ン、ビニルトルエン、m−クロルスチレンのような核置
換スチレンなどを指し、これらの1種または2種以上が
用いられ、望ましい例はスチレンである。
【0010】本発明のシアン化ビニル単量体は、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられ、アク
リロニトリルが好適に用いられる。本発明に好適に用い
られるスチレン系樹脂の例としては、ポリスチレン(G
PPS、HIPS)樹脂、ポリスチレンとポリフェニレ
ンエーテル(PPE)の混合樹脂、AS樹脂、ABS樹
脂およびこれらの樹脂の混合体を示す。好ましくはポリ
スチレンおよびABS樹脂であり、最も好ましくはAB
S樹脂である。
【0011】本発明に用いられるスチレン系樹脂のMF
Rは、0.1〜80であり、好ましくは0.5〜60、
さらに好ましくは1〜30である。MFRが0.1未満
では押出し加工性が悪く、80を超えると本発明に必要
なメルトテンションを有すスチレン系樹脂組成物を得る
ことができない。本発明で用いられる充填剤は、金属酸
化物、金属水酸化物、金属炭酸塩、金属硫酸塩、金属珪
酸塩、炭素、セルロースを主体とする有機物から選ばれ
る1種または2種以上の混合物が好ましい。金属酸化物
としては、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化カルシ
ウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化アン
チモン、酸化スズ、珪藻土等が挙げられる。水酸化物と
しては、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸
化アルミニウム等が挙げられる。金属炭酸塩としては、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バ
リウム、ハイドロタルサイト等が挙げられる。金属硫酸
塩としては、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等が挙げら
れる。金属珪酸塩としては、珪酸カルシウム(ウォラス
トナイト、ゾノトライト)、タルク、マイカ、クレー、
モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セピオラ
イト、イモゴライト、セリサリト、ガラス繊維、ガラス
ビーズ、シリカ系バルン、ガラスフレーク等が挙げられ
る。炭素としては、カーボンブラック、グラファイト、
炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末等が挙げられる。セル
ロースを主体とした有機物としては、木粉、パルプ、も
みがら粉、クルミ粉、ペーパースラッジ等が挙げられ
る。好ましくは炭酸カルシウム、タルク、マイカ、ガラ
ス繊維、木粉から選ばれる1種以上の混合物である。充
填剤の配合量は、5〜60重量%である。5重量%未満
では充填剤の性質を発揮せず線膨張係数は改良されな
い。また60重量%を越えると樹脂の強度が極端に低
下、また製品の外観が悪化する。好ましくは10〜50
重量%、さらに好ましくは15〜40重量%である。
【0012】本発明で用いられるポリエチレンワックス
は、低分子量ポリエチレンを90重量%以上含むワック
スを指す。具体的には平均数分子量が1000〜100
00、140℃における粘度が100〜30000cp
s、軟化点が90〜120℃であるポリエチレンを90
重量%以上含むワックスである。ポリプロピレンワック
スは、低分子量ポリプロピレンを90重量%以上含むワ
ックスである。具体的には平均数分子量2000〜20
000、160℃における粘度が50〜5000cp
s、軟化点が130〜160℃であるポリプロピレンを
90重量%以上含むワックスである。また酸化型ポリエ
チレンワックスは、低分子量ポリエチレンを酸化剤等に
より部分的に酸化させたものである。具体的には平均数
分子量が1000〜7000、140℃における粘度が
100〜30000cps、軟化点が90〜140℃で
ある酸化型ポリエチレンである。本発明ではポリエチレ
ンワックス単独、ポリプロピレンワックス単独、酸化型
ポリエチレンワックス単独、ポリエチレンワックスと酸
化型ポリエチレンワックスの併用、ポリエチレンワック
スとポリプロピレンワックスの併用、ポリプロピレンワ
ックスと酸化型ポリエチレンワックスの併用、ポリエチ
レンワックスとポリプロピレンワックスと酸化型ポリエ
チレンワックスの併用のいずれにおいても効果がある。
好ましくはポリエチレンワックス単独、酸化型ポリエチ
レンワックス単独、ポリエチレンワックスと酸化型ポリ
エチレンワックスの併用、ポリプロピレンワックスと酸
化型ポリエチレンワックスの併用である。ワックスの添
加量は、スチレン系樹脂および充填剤からなる樹脂組成
物100重量部に対し0.1〜10重量部である。0.
1重量部より少ないと滑性が低下し、押出し機の負荷が
小さくならない。また、10重量部を越えると樹脂中へ
の分散が悪くなり、成形品の外観が悪くなる。
【0013】本発明で用いる脂肪酸金属塩は、金属がN
a、Mg、Ca、Alのいずれかであり、これらの金属
と脂肪酸の塩である。具体的にはステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム(モノ、ジ、トリ)、モ
ンタン酸ナトリウム、モンタン酸カルシウム、リシノー
ル酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム等が挙げられ
る。これらの脂肪酸金属塩の添加量は、スチレン系樹脂
および充填剤からなる樹脂組成物100重量部に対し
0.1〜5重量部である。0.1重量部より少ないと押
出し機の負担が軽減されず、5重量部より多いと分散不
良のため製品の外観が悪くなる。
【0014】本発明のスチレン系樹脂組成物には、ポリ
エチレンワックスまたはポリプロピレンワックス、酸化
型ポリエチレンワックスから選ばれたワックスと脂肪酸
金属塩を併用することが重要である。ワックスもしくは
脂肪酸金属塩のいずれか単独を使用した場合では、流動
性を上げる効果はあるものの、併用する場合に比べてそ
の効果は低い。
【0015】本発明においてスチレン系樹脂と充填剤、
ワックス、脂肪酸金属塩の混合には、押出機、プラスト
ミル、ニーダー、ロールミキサー、バンバリーミキサ
ー、ブラベンダー等の熱可塑性樹脂に一般的に用いられ
る混合装置を用いることができる。これらのうち押出し
機が好ましく、さらに好ましくはベント付き押出機を用
いることである。混合方法に特に制限はなく、それぞれ
の原料を一括配合し、押出し機等により混合しても良
い。また、ワックスと脂肪酸金属塩をあらかじめ混合・
熱処理等を行い、充填剤、スチレン系樹脂と混合して、
押出し機等を使うことにより本発明のスチレン系樹脂組
成物を得るなどでも良い。
【0016】本発明に用いるれるスチレン系樹脂組成物
は、200℃での測定における、巻き取り速度が20m
/分、ピストン押出し速度20mm/分の時のメルトテ
ンションが5〜150gであることが必要である。5g
より小さい場合は押出し成形時、ダイスから樹脂が垂れ
やすく賦型しにくい。また発泡押出しにおいては十分な
発泡倍率が得られない。150gを越える樹脂の場合、
溶融粘度が高過ぎるため押出し機に負荷がかかることに
なる。
【0017】また必要に応じ、本発明のスチレン系樹脂
およびスチレン系樹脂組成物に、目的とする特徴を阻害
しない範囲で、他の熱可塑性樹脂や添加剤を添加するこ
とも可能である。添加される熱可塑性樹脂としては、ポ
リ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、ポリカーボネー
ト、熱可塑性ポリウレタン、ポリエステル、アクリル樹
脂等が挙げられる。添加剤としては帯電防止剤、酸化防
止剤、難燃剤、紫外線吸収剤、顔料、染料、滑剤、漂白
剤等が挙げられる。
【0018】本発明のスチレン系樹脂組成物は、押出し
成形及び発泡押出し成形で賦形することにより住宅部材
に好適な成形体とすることができる。本発明でいう押出
し成形は、押出し機、ダイ、サイジングダイ、冷却槽、
引取機、巻取り機または切断機からなる一連の装置を用
いた成形方法であり、ダイおよびサイジングダイの形状
により所望の形の成形体を得ることができる。シート
状、パイプ状、チューブ状あるいは窓枠・住宅部材等の
異形品をも得ることができる。使用する押出し機は単
軸、多軸が用いられる。
【0019】本発明のスチレン系樹脂組成物を押出し成
形するには、シリンダー温度を120〜220℃に設定
し、可塑化した該樹脂組成物をダイから押出し、サイジ
ングダイ、冷却槽で冷却しつつ引取機で引取りながら所
望の形状に賦形する方法が一般的である。またその際、
真空サイジング法を使用することにより、より効果的な
冷却と賦形が可能となる。この方法で得られる長尺物の
成形体は、例えば戸当り、縁材等の住宅部材に好適に用
いられる。
【0020】また本発明のスチレン系樹脂組成物に、さ
らに発泡剤を添加し、押出し機で溶融混練、成形するこ
とにより発泡押出し成形品を得ることができる。この場
合、ダイおよびサイジングダイは、成形品の発泡倍率等
を勘案して設計する必要がある。本発明において使用さ
れる発泡剤は、有機または無機の化学発泡剤であり、ア
ゾジカルボンアミド(ADCA)、アゾビスイソブチロ
ニトリル(AIBN)、N,N’−ジニトロソペンタメ
チレンテトラミン(DPT)、4、4’−オキシビス
(ベンゼンスルホニルヒドラジド)(OBSH)、炭酸
水素ナトリウム、炭酸アンモニウム等の1種以上の混合
物が挙げられる。その際、亜鉛化合物、尿素化合物、酸
性物質、アミン等の発泡助剤が用いられる。さらにま
た、取扱い性を改良した発泡剤のマスターバッチを用い
てもよい。発泡剤は、スチレン系樹脂組成物100重量
部に対し、0.001〜5重量部、好ましくは0.1〜
3重量部が用いられる。0.001重量部未満では発泡
倍率が低く、住宅内装材には適さず、5重量部を越えて
配合した場合には、均一な発泡体は得ることができな
い。本発明の樹脂組成物を発泡押出しして得られた成形
体は、0.05〜2mmのスキン厚み、単独気泡/連続
気泡=10〜50/90〜50(%)の構造を有してお
り、発泡倍率が0.5〜2.5倍の発泡成形体である。
とりわけ、発泡倍率が1.5〜2.0倍の発泡成形体
は、「釘打ち」が可能であり、かつ適度の表面硬度を有
し、幅木、廻り縁等の住宅内装材に適した成形体が得ら
れる。
【0021】
【発明の実施の形態】下記の実施例および比較例は、本
発明をさらに具体的に説明するためのものであり、以下
の例に限定されるものではない。尚、実施例中の評価、
各種測定は以下の方法で行った。また、組成および配合
は、特にことわらない限り、重量単位を示す。
【0022】(評価方法) (1)MFR(メルトフローレート) JIS K 7210に準拠し測定した。 ((株)テクノセブン社製:キャピラリー径2.09m
m) (2)MT(メルトテンション) 200℃において、巻き取り速度20m/分、ピストン
押出し速度20mm/分で押出されるストランドの張力
を測定した。(東洋精機(株)製キャピログラフ1B使
用:キャピラリー径2mm、キャピラリー長さ10m
m) (3)押出し易さ 単軸押出し機で、本発明の各樹脂を押出した時の平均的
なモーター電力(A)で判断した。(スクリュー回転数
6rpm一定) <使用押出し機> NV型40mmSG(フリージアマクロス(株)製)
L/D=36(ただしモーターは三菱電機(株)製 M
ODEL GM−LJ) <押出し条件> シリンダー温度C1/C2/C3/C4/C5=180
/190/200/210/220(℃)、ダイス温度
220℃ 〜10A : ◎ 10〜20A : ○ 20〜30A : △ 30A〜 : × (4)押出し成形品外観 コの字(1mm厚、1辺2cm)のダイスを用いて押出
し成形を行い、その成形品の外観を評価した。 <成形条件>押出し条件は(3)と同じ、スクリュー回
転数6rpm、引き取り速度0.6m/分、水により冷
却 問題なし : ◎ わずかにざらつきあり : ○ 少しざらつきあり : △ ざらつき多い : × (5)線膨張係数 −5℃から60℃(5℃/分で昇温)における成形品の
平均線膨張係数を測定した。(パーキンエルマー製TM
A−7使用) <サンプル>射出成形品から5×5×6(mm)に切り
出した樹脂切片を使用 <測定条件> 荷重−10mN <5×10-5m/m/℃ : ◎ 5〜6×10-5m/m/℃ : ○ 6〜7×10-5m/m/℃ : △ >7×10-5m/m/℃ : × (6)発泡押出し評価 上記単軸押出し機で、本発明の各樹脂を押出した時の発
泡成形体の外観および発泡倍率を評価した。(スクリュ
ー回転数6rpm一定) <発泡押出し条件> シリンダー温度C1/C2/C3/C4/C5=170
/180/190/210/190(℃)、ダイス温度
150℃ <発泡剤> 実施例1〜8および比較例1〜8のABS:ポリスレン
EB−106(永和化成(株)製) 3重量部 実施例9〜10のPS :ポリスレン
ES−106(永和化成(株)製) 3重量部 <成形体形状> 厚み 3.5mm、幅 40mmの平板 <外観評価> 問題なし : ◎ わずかに表面に荒れあり : ○ 少し荒れあり : △ 荒れが多い : × <発泡倍率> 発泡倍率=非発泡の押出し成形体の比重/発泡させた成
形体の比重 (7)押出し時の負荷評価 押出し時の負荷については、押出し機主モータの電流値
および樹脂圧で評価した ABS−A調整 塊状重合によって得られたアクリロニトリル−スチレン
共重合体(アクリロニトリル/スチレン=34/66平
均重量分子量20万)と乳化重合によって得られたAB
S共重合体(ブタジエン含有量30重量部、アクリロニ
トリル/スチレン比=30/70)を2軸押出し機によ
り混練し、ブタジエン含有量を13.5重量%になるよ
うに調整した。
【0023】ABS−Aの200℃におけるメルトテン
ションは41であった。 PS−Aの調整 塊状重合によってHIPS(ブタジエン含有率10重量
%、ゴム部を除いたポリスチレンの平均重量分子量30
万)を得た。PS−Aの200℃におけるメルトテンシ
ョンは45であった。 ABS−Bの調整 乳化重合によって得られたアクリロニトリル含有量34
重量%のAS樹脂(平均重量分子量5万)と乳化重合に
よって得られたブタジエン含有量30重量%、アクリロ
ニトリル/スチレン比=30/70(重量比)のABS
樹脂を2軸押出し機により混練し、ブタジエン含有量を
13.5重量%になるように調整した。
【0024】ABS−Bの200℃におけるメルトテン
ションは4であった。
【0025】
【実施例1〜10】ABS−Aを、表1に従い配合し
た。結果を表3、4に示した。 炭酸カルシウム:白石カルシウム(株)製 ホワイトン
S.B タルク:土屋カオリン(株)製 TCタルク ポリエチレンワックス:三洋化成工業(株)製 サンワ
ックス165−P) ポリプロピレンワックス:三洋化成工業(株)製 ビス
コール660−P 酸化型ポリエチレンワックス:三洋化成工業(株)製サ
ンワックスE−250P ステアリン酸カルシウム:和光純薬工業(株)製 試薬 ステアリン酸マグネシウム:和光純薬工業(株)製 試
【0026】
【比較例1〜5】ABS−AまたはABS−Bを表2に
従い配合、結果を表3、4に示した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【発明の効果】以上のようにして得られたスチレン系樹
脂組成物のMFR、MT、押出し易さ、押出し成形品外
観、線膨張係数について評価を行った。結果を表3に示
す。MFR−MTバランスについて図1にプロットし
た。MFR−MTバランスは押出し成形や発泡押出し成
形の成形性の簡易的な指標として見ることができる。図
の領域Iに入る樹脂は押出し成形または発泡押出し成形
に優れた樹脂であり、領域IIに入る樹脂は押出し成形
または発泡押出し成形が可能な樹脂であり、領域III
に入る樹脂は押出し成形または発泡押出し成形が可能で
あるが技術的に困難または生産性が悪い樹脂である。し
かしながら、実際の成形は押出し機内でスクリューと樹
脂との激しい滑りが生じると成形できない。MFR−M
Tバランスを成形性の指標として見るためには滑りがな
いという前提が必要である。このグラフにおいて通常の
充填剤を含まないスチレン系樹脂は領域IIにプロット
される。ゴム成分を含まないスチレン系樹脂は領域Iと
領域IIの境界付近にプロットされる。
【0032】表3および図1に示すように本発明で規定
する条件を満たさないスチレン系樹脂組成物はMFR−
MTバランス、押出し性、押出し成形品外観、線膨張係
数のいずれかが悪い事がわかる。しかしながら、スチレ
ン系樹脂40〜95重量%および充填剤5〜60重量%
からなり、かつ5〜150gのメルトテンション(20
0℃の巻き取り速度が20m/分、ピストン押出し速度
20mm/分)を有す樹脂組成物100重量部に対し、
ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化
型ポリエチレンワックスから選ばれるワックス1種以上
を0.1〜10重量部、脂肪酸金属塩0.1〜10部か
らなるスチレン系樹脂組成物は、何ら特性に問題がな
く、押出し時に負荷がかかるという従来の問題を解決す
るものであり、線膨張係数が低いことからこの樹脂組成
物を用いた成形品は住宅の内装部材として好適に用いる
ことができることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMFR−MTバランスを示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3/04 C08K 3/22 3/22 3/24 3/24 3/26 3/26 3/34 3/34 5/098 5/098 C08L 51/04 C08L 51/04 55/02 55/02 B29C 67/22 //(C08L 25/00 23:02 1:00) (C08L 51/04 23:02 1:00) (C08L 55/02 23:02 1:00) B29K 25:00 55:02 96:02 105:04 105:16 B29L 31:58

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系樹脂40〜95重量%および
    充填剤5〜60重量%からなる樹脂組成物100重量部
    に、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、
    酸化型ポリエチレンワックスから選ばれるワックス1種
    以上を0.1〜10重量部および脂肪酸金属塩0.1〜
    5重量部を配合してなり、5〜150gのメルトテンシ
    ョン(200℃の巻き取り速度が20m/分、ピストン
    押出し速度20mm/分)を有することを特徴とするス
    チレン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 充填剤が金属酸化物、金属水酸化物、金
    属炭酸塩、金属硫酸塩、金属珪酸塩、炭素、セルロース
    を主体とする有機物から選ばれる1種以上である請求項
    1記載のスチレン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 Na、Mg、Ca、Alから選ばれる金
    属と脂肪酸の塩である脂肪酸金属塩を1種以上含む請求
    項1および2記載のスチレン系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のスチレン系
    樹脂組成物を、押出し成形により形成した成形体。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または3記載のスチレン系
    樹脂組成物を、発泡押出し成形により形成した成形体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001220476A (ja) * 2000-02-08 2001-08-14 Toyo Science Co Ltd 成形加工用の樹脂組成物
JP2009511726A (ja) * 2005-10-18 2009-03-19 ポリメリ ユーロパ ソシエタ ペル アチオニ 向上した膨張性を有するビニル芳香族ポリマー系の膨張性顆粒及びその製造方法
JP2015180752A (ja) * 2010-01-25 2015-10-15 テクノポリマー株式会社 異形押出成形用樹脂組成物及び異形押出樹脂成形品
JP2016150979A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 フクビ化学工業株式会社 Abs樹脂発泡体、及びその製造方法

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