JP3352156B2 - スチレン系熱可塑性エラストマーの押出発泡成形体 - Google Patents

スチレン系熱可塑性エラストマーの押出発泡成形体

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JP3352156B2 JP16190293A JP16190293A JP3352156B2 JP 3352156 B2 JP3352156 B2 JP 3352156B2 JP 16190293 A JP16190293 A JP 16190293A JP 16190293 A JP16190293 A JP 16190293A JP 3352156 B2 JP3352156 B2 JP 3352156B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチレン系熱可塑性エ
ラストマー組成物を押出発泡成形してなるスチレン系熱
可塑性エラストマーの押出発泡成形体に関するものであ
る。具体的には、ソフトな感触の発泡単層、又は、一定
の強度を得るための硬質材料を基材として持つ発泡複合
成形体の形で用いられ、例えば、自動車の内装材(シー
ト表皮、ピラー、ウエザーストリップ等)や外装材(モ
ール、トリム等)、工業部品(パイプ、チューブ、電線
被覆材等)、家具(椅子の座部や肘掛け等)、雑貨
(靴、スリッパ等)等の部品や製品に使用されるスチレ
ン系熱可塑性エラストマーの押出発泡成形体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、スチレン系熱可塑性エラストマー
を押出成形時に発泡させた場合、低発泡倍率の成形体し
か得られず、かつ、表面の平滑性にも劣ることから、こ
のような素材には一般的に加硫ゴム(EPDM)が用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記加硫ゴム
の押出発泡成形においては、押出成形後に加硫処理が必
須であるために生産効率が低く、また、熱可塑性でない
ためにリサイクル性にも劣ることになる。本発明は、ス
チレン系熱可塑性エラストマーが備えているソフト感を
損なうことなく、上記のような従来技術における加硫ゴ
ムの抱える問題点を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
[発明の概要]本発明者らは、上記問題点に鑑みて、加
硫ゴムの抱える問題点を解決し、優れた成形外観とソフ
トな感触性(柔軟性)と耐低温衝撃性を有する押出発泡
成形体について検討を重ねた結果、本発明を完成するに
至ったものである。すなわち、本発明のスチレン系熱可
塑性エラストマーの押出発泡成形体は、(a) スチレン
・共役ジエンブロック共重合体の水素添加物をベースと
した、引張速度4m/分(190℃)における溶融張力
が1.5g以上、溶融延展性が100m/分(190
℃)以上、JIS−K6301によるJIS−A硬度が
40〜95、かつ、JIS−K7210によるMFR
(230℃、2.16kg荷重)が20g/10分以下
のスチレン系熱可塑性エラストマー 100重量部、及
び、 (b) 発泡剤 0.01〜10重量部 からなるスチレン系熱可塑性エラストマー組成物を押出
発泡成形してなるものである。
【0005】[発明の具体的説明] [I] 構成成分 (1) スチレン系熱可塑性エラストマー成分 本発明の発泡性スチレン系熱可塑性エラストマー組成物
の構成成分であるスチレン系熱可塑性エラストマー成分
(以下単に「スチレン系TPE」と略記することがあ
る。)としては、スチレン・ブタジエンブロック共重合
体の水素添加物又はスチレン・イソプレンブロック共重
合体の水素添加物又はそれらの混合物から選ばれたスチ
レン・共役ジエンブロック共重合体の水素添加物を基本
成分として含有したものであり、その物性が引張速度4
m/分(190℃)における溶融張力が1.5g以上、
溶融延展性(190℃)が100m/分以上、JIS−
K6301によるJIS−A硬度が40〜95、かつ、
JIS−K7210によるMFR(230℃、2.16
kg荷重)が20g/10分以下のものである。
【0006】(a) スチレン・共役ジエンブロック共重合
体の水素添加物 上記スチレン・共役ジエンブロック共重合体の水素添加
物としては、スチレン・ブタジエンブロック共重合体の
水素添加物又はスチレン・イソプレンブロック共重合体
の水素添加物又はそれらの混合物であり、具体的には、
スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体(以
下単に「SEBS」と略記することがある。)、或い
は、スチレン・イソプレンブロック共重合体の水素添加
物であるスチレン・エチレン・プロピレン・スチレン共
重合体(以下単に「SEPS」と略記することがあ
る。)、或いは、それらの混合物である。これらスチレ
ン・共役ジエンブロック共重合体の水素添加物は、平均
分子量が50,000〜300,000、好ましくは5
0,000〜130,000、スチレン含有量が5〜5
0重量%、好ましくは10〜45重量%、水素添加率が
95%以上のブロック共重合体を用いることが好まし
い。上記スチレン・共役ジエンブロック共重合体の水素
添加物の平均分子量が上記範囲未満のものはゴム弾性、
機械的強度に劣り、平均分子量が上記範囲を超えるもの
は、発泡後の成形性や感触性に劣るものとなるので好ま
しくない。但し、ここで平均分子量は、ゲル浸透クロマ
トグラフィー(GPC)により測定したポリスチレン換
算の重量平均分子量である。
【0007】平均分子量の測定は、150C ALC/
GPC(MILLIPORE社製)を用い、カラム:A
D80M/S(昭和電工(株)製)3本、溶媒:オルト
ジクロロベンゼン、測定温度:140℃、流速:1ml
/分、注入量:200μl、濃度:2ml(酸化防止剤
2,6−ジ−t−ブチル−p−フェノールを0.2重量
%添加)で測定する。濃度検出には赤外分光光度計(M
IRAN 1A(FOXBORO社製)を用い、波長
3.42μmで測定する。これらスチレン・ブタジエン
ブロック共重合体の水素添加物であるスチレン・エチレ
ン・ブチレン・スチレン共重合体(SEBS)、或い
は、スチレン・イソプレンブロック共重合体の水素添加
物であるスチレン・エチレン・プロピレン・スチレン共
重合体(SEPS)をベースとして含有するスチレン系
熱可塑性エラストマーは、例えば、三菱油化(株)製の
「ラバロン」として市場より求めることができる。
【0008】(b) 付加的配合材(任意成分) 上記スチレン系熱可塑性エラストマー成分には、上記ス
チレン・共役ジエンブロック共重合体の水素添加物の他
に、各種目的に応じて任意の配合成分を配合することが
できる。具体的には、炭化水素系ゴム用軟化剤(平均分
子量300〜1,000)、各種可塑剤、酸化防止剤、
熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、防
曇剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、着色剤、難
燃剤、分散剤、帯電防止剤等の各種添加物を添加するこ
とができる。更に、本発明の効果を著しく損なわない範
囲内で、各種熱可塑性樹脂、各種エラストマー、ガラス
繊維、ガラスバルーン、炭素繊維等の各種フィラー等の
配合材を配合することができる。
【0009】上記付加的配合材成分中の炭化水素系ゴム
用軟化剤は、スチレン系熱可塑性エラストマー組成物の
加工性、柔軟性のコントロールを行なうために重要な役
割を果すことができる。このような炭化水素系ゴム用軟
化剤(平均分子量が一般に300〜1,000、好まし
くは500〜1,000のもの)は、スチレン・共役ジ
エンブロック共重合体の水素添加物100重量部に対し
て、0〜250重量部、特に20〜200重量部配合す
ることが好ましい。このような炭化水素系ゴム用軟化剤
は、芳香族環、ナフテン環及びパラフィン環の三者を組
み合わせた混合物であって、パラフィン鎖炭素数が全炭
素中の50%以上を占めるものがパラフィン系オイルと
呼ばれ、ナフテン環炭素数が30〜45%のものがナフ
テン系オイルと呼ばれ、芳香族炭素数が30%より多い
ものが芳香族系オイルと呼ばれて区分されている。これ
らの中ではパラフィン系オイルを用いることが好まし
い。
【0010】また、上記付加的配合材成分中の熱可塑性
樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリ
オレフィン樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル・ス
チレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチ
レン共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリフェニレン
エーテル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリア
ミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリオキシ
メチレンホモポリマー、ポリオキシメチレンコポリマー
等のポリオキシメチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレ
ート系樹脂等を用いることができる。特に、エチレン系
樹脂は発泡倍率を上げるのに効果がある。エチレン系樹
脂としては、ポリエチレン、エチレン・α−オレフィン
共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・
(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン・(メタ)アク
リル酸エステル共重合体等を挙げることができる。上記
ポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(分岐状エ
チレン重合体)や中密度、高密度ポリエチレン(直鎖状
エチレン共重合体)を用いることができる。これらの中
でも特に低密度ポリエチレン(分岐状エチレン重合体)
を用いることが好ましい。上述のエチレン・α−オレフ
ィン共重合体としては、エチレン・ブテン−1共重合
体、エチレン・ヘキセン共重合体、エチレン・ヘプテン
共重合体、エチレン・オクテン共重合体、エチレン・4
−メチルペンテン−1共重合体等が代表的なものとして
挙げることができる。使用する熱可塑性樹脂は1種類で
も良く、複数種類でも良い。スチレン・共役ジエンブロ
ック共重合体の水素添加物100重量部に対して、一般
に1〜300重量部、好ましくは20〜250重量部配
合することが好ましい。
【0011】また、上記付加的配合材成分中のエラスト
マーとしては、エチレン・プロピレン二元共重合ゴム
(EPM)や、エチレン・プロピレン・非共役ジエン三
元共重合ゴム(EPDM)、エチレン・ブテン−1二元
共重合ゴムやエチレン・プロピレン・ブテン−1三元共
重合ゴムのエチレン系エラストマーを用いることができ
る。使用するエラストマーは1種類でも良く、複数種類
でも良い。スチレン・共役ジエンブロック共重合体の水
素添加物100重量部に対して、一般に0〜200重量
部、好ましくは0〜100重量部配合することが好まし
い。
【0012】(c) スチレン系熱可塑性エラストマー成分
の物性 このようなスチレン系熱可塑性エラストマー成分は、そ
の物性が引張速度4m/分(190℃)における溶融張
力が1.5g以上、好ましくは1.6g以上、特に好ま
しくは1.8g以上、かつ、溶融延展性(190℃)が
100m/分以上、好ましくは120m/分以上、特に
好ましくは150m/分以上、かつ、JIS−K630
1によるJIS−A硬度が40〜95、好ましくは60
〜95、特に好ましくは70〜95、更に、JIS−K
7210によるMFR(230℃、2.16kg荷重)
が20g/10分以下、好ましくは17g/10分以
下、特に好ましくは15g/10分以下のものに調製さ
れていることが重要である。従って、上記引張速度4m
/分(190℃)における溶融張力が上記範囲未満のも
のは発泡倍率が上がらずソフト感に劣ったものとなる。
また、上記溶融延展性が上記範囲未満のものは表面外観
に劣ったものとなる。更に、上記JIS−K6301に
よるJIS−A硬度が上記範囲未満のものは射出成形性
及び機械的強度に劣ったものとなる。また、JIS−A
硬度が上記範囲を超えるものは発泡後の感触性に劣るも
のとなる。また、上記JIS−K7210によるMFR
(230℃、2.16kg荷重)が上記範囲を超えるも
のは押出成形性、特にドローダウン性に劣ったものとな
る。
【0013】(2) 発泡剤成分 上記スチレン系熱可塑性エラストマーを発泡させるため
に用いられる発泡剤としては、押出成形によってスチレ
ン系熱可塑性エラストマーを発泡成形できるものであれ
ば有機系、無機系を問わないで使用することができる。
このような発泡剤の好ましい具体例としては、アゾジカ
ルボン酸アミド等のアゾ化合物、N,N´−ジニトロソ
ペンタメチレンテトラミン等のニトロソ化合物、重炭酸
ナトリウム、重炭酸アンモニウム等の炭酸塩、クエン
酸、クエン酸ナトリウム、蓚酸等の有機酸、水素化硼素
ナトリウム等を挙げることができる。また、炭酸塩と有
機酸の組み合わせでも良い。比較的高い温度で発泡成形
を行なう場合には、p,p´−オキシビスベンゼンスル
ホニルセミカルバジド、p−トルエンスルホニルセミカ
ルバジド、トリヒドラジノトリアジン、バリウムアゾジ
カルボキシレート等の化合物も使用することができる
が、一般的にアゾジカルボン酸アミドが好ましい。
【0014】[II] 量 比 発泡性スチレン系熱可塑性エラストマー組成物中に配合
される発泡剤の量は前記スチレン系熱可塑性エラストマ
ー100重量部に対して0.01〜10重量部、好まし
くは1〜9、特に好ましくは3〜7重量部である。上記
発泡剤の配合量が上記範囲未満では発泡倍率が劣ったも
のとなり、また、上記範囲を超えるものでは発泡外観が
劣ったものとなる。
【0015】[III] 発泡性スチレン系熱可塑性エラス
トマー組成物の製造 (1) 配 合 本発明の発泡性スチレン系熱可塑性エラストマー組成物
を製造するには、前記スチレン系熱可塑性エラストマー
成分と発泡剤成分とを配合することによって得ることが
できる。前記スチレン系熱可塑性エラストマー成分中に
発泡剤を添加する方法としては、材料混練時に発泡剤を
添加する方法でも、成形時に発泡剤又はそのマスターバ
ッチ(発泡剤を含むエラストマー)を添加する方法でも
良い。具体的には、スチレン系熱可塑性エラストマー成
分と発泡剤成分とを押出機、ブラベンダープラストグラ
フ、バンバリーミキサー、ニーダーブレンダー等を用い
て溶融、混練することにより、スチレン系熱可塑性エラ
ストマー組成物が得られる。該スチレン系熱可塑性エラ
ストマー組成物は通常に行なわれている方法、例えば、
押出機によりペレット状とするのが普通である。
【0016】[IV] 成形加工 上記発泡剤成分を含有するスチレン系熱可塑性エラスト
マー組成物は、各種押出成形法により発泡成形すること
によって、本発明のスチレン系熱可塑性エラストマーの
押出発泡成形体を成形することができる。上記成形加工
法により得られる押出発泡成形体は、単層或いは多層の
いずれにおいても得ることができる。該多層による成形
体の場合は、発泡層と発泡層との組み合わせ、或いは、
発泡層と非発泡層との組み合わせによるいずれのもので
も得ることができる。また、これら押出発泡成形体は異
樹脂との積層体とすることもできる。
【0017】
【実施例】本発明の発泡体の製造方法について、更に詳
細に説明するため、以下に本発明の実施例及び比較例を
挙げて具体的に説明する。なお、実施例及び比較例にて
使用した原材料、評価方法は以下に示す通りである。
【0018】[I] 原材料 (1) スチレン系熱可塑性エラストマー成分TPS−1: スチレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加物[スチレン・エチレ ン・ブチレン・スチレン共重合体「SEBS」(平均分子量85,700、スチ レン含量29%)] :22.5重量 % パラフィン系オイル(平均分子量746、環分析0%) :27.5重量 % JIS−K7203による曲げ弾性率が4,300kg/cm2 、かつ、 MFR(230℃、2.16kg)が6g/10分のエチレン・プロピレンブロ ック共重合体 :50重量% 密度0.919g/cm3 、かつ、MFR(190℃、2.16kg荷重 )が4g/10分の低密度ポリエチレン :10重量% からなる組成で、JIS−A硬度が89を有するもの。
【0019】TPS−2: スチレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加物[スチレン・エチレ ン・ブチレン・スチレン共重合体「SEBS」(平均分子量110,000、ス チレン含量28%)] :22.5重量 % パラフィン系オイル(平均分子量746、環分析0%) :27.5重量 % JIS−K7203による曲げ弾性率が4,300kg/cm2 、かつ、 MFR(230℃、2.16kg)が6g/10分のエチレン・プロピレンブロ ック共重合体 :50重量% 密度0.919g/cm3 、かつ、MFR(190℃、2.16kg荷重 )が4g/10分の低密度ポリエチレン :10重量% からなる組成で、JIS−A硬度が89を有するもの。
【0020】TPS−3: スチレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加物[スチレン・エチレ ン・ブチレン・スチレン共重合体「SEBS」(平均分子量85,700、スチ レン含量33%)] :18重量% スチレン・イソプレンブロック共重合体の水素添加物[スチレン・エチレ ン・プロピレン・スチレン共重合体「SEPS」(平均分子量125,000、 スチレン含量13%)] :20重量% パラフィン系オイル(平均分子量746、環分析0%) :22重量% JIS−K7203による曲げ弾性率が10,100kg/cm2 、かつ 、MFR(230℃、2.16kg)が1.5g/10分のエチレン・プロピレ ンブロック共重合体 :20重量% 密度0.919g/cm3 、かつ、MFR(190℃、2.16kg荷重 )が4g/10分の低密度ポリエチレン :20重量% からなる組成で、JIS−A硬度が81を有するもの。
【0021】TPS−4: スチレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加物[スチレン・エチレ ン・ブチレン・スチレン共重合体「SEBS」(平均分子量85,700、スチ レン含量33%)] :18重量% スチレン・イソプレンブロック共重合体の水素添加物[スチレン・エチレ ン・プロピレン・スチレン共重合体「SEPS」(平均分子量125,000、 スチレン含量13%)] :20重量% パラフィン系オイル(平均分子量746、環分析0%) :22重量% JIS−K7203による曲げ弾性率が9,500kg/cm2 、かつ、 MFR(230℃、2.16kg)が15g/10分のエチレン・プロピレンブ ロック共重合体 :10重量% JIS−K7203による曲げ弾性率が10,100kg/cm2 、かつ 、MFR(230℃、2.16kg)が1.5g/10分のエチレン・プロピレ ンブロック共重合体 :20重量% 密度0.919g/cm3 、かつ、MFR(190℃、2.16kg)が 4g/10分の低密度ポリエチレン :10重量% からなる組成で、JIS−A硬度が86を有するもの。
【0022】TPS−5: スチレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加物[スチレン・エチレ ン・ブチレン・スチレン共重合体「SEBS」(平均分子量85,700、スチ レン含量33%)] :27重量% パラフィン系オイル(平均分子量746、環分析0%) :33重量% 密度0.919g/cm3 、かつ、MFR(190℃、2.16kg)が 4g/10分の低密度ポリエチレン :40重量% からなる組成で、JIS−A硬度が80を有するもの。
【0023】TPS−6: スチレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加物[スチレン・エチレ ン・ブチレン・スチレン共重合体「SEBS」(平均分子量85,700、スチ レン含量29%)] :32重量% パラフィン系オイル(平均分子量746、環分析0%) : 8重量% JIS−K7203による曲げ弾性率が4,300kg/cm2 、かつ、 MFR(230℃、2.16kg)が6g/10分のエチレン・プロピレンブロ ック共重合体 :60重量% からなる組成で、JIS−A硬度が97を有するもの。
【0024】TPS−7: スチレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加物[スチレン・エチレ ン・ブチレン・スチレン共重合体「SEBS」(平均分子量246,000、ス チレン含量33%)] :27重量% パラフィン系オイル(平均分子量746、環分析0%) :33重量% JIS−K7203による曲げ弾性率が4,300kg/cm2 、かつ、 MFR(230℃、2.16kg)が6g/10分のエチレン・プロピレンブロ ック共重合体 :40重量% からなる組成で、JIS−A硬度が88を有するもの。
【0025】(2) 発泡剤成分発泡剤−1: 有機系と無機系の混合発泡剤(三菱油化
(株)製「ファインセロール100」)を20重量%含
有するマスターバッチ(三菱油化(株)製「ファインブ
ローS20N」)発泡剤−2: アゾジカルボン酸アミドを20重量%含有
するマスターバッチ(三菱油化(株)製「ファインブロ
ー BX037」)
【0026】[II] 評価方法 (1) 溶融張力及び溶融延展性の測定 溶融張力の測定は、メルトテンションテスターII型(東
洋精機製作所製)の装置を用い、長さ8,000mm、
内径2.095mm、外径9.50mmのダイより、1
90℃の温度で、押出速度:1cm/分にて押し出され
た溶融樹脂を、引取速度:4m/分でフィラメント状に
引き取った時の張力を溶融張力(略称MT)と定義す
る。溶融延展性の測定は、引取速度を1分間に120m
/分の増速率で増速させていって、フィラメントが切断
した時の引取速度を溶融延展性と定義する。 (2) 発泡倍率の測定方法 厚みが2mmのシート用ダイスを用いて、押出成形を行
ない、発泡したシートの体積と重量から求めた比重で、
未発泡時の比重で割った値を発泡倍率(倍)とした。 (3) 発泡体硬度の測定方法 押出発泡させたシートをJIS−K6301によるJI
S−A硬度を用いて測定した。 (4) 押出成形性(ドローダウン性) 押出成形時に、押出機から出てきたシートがドローダウ
ンするかしないかを確認し、ドローダウンの大きなもの
を×とした。
【0027】[III] 実験例 実施例1〜5及び比較例1〜3 表1に示す原材料を使用して、20mmシート押出成形
機(東測精密工業(株)製)を用いて、下記に示す押出
成形条件下にて押出成形した。押出成形条件 長さ80mm、幅100mm、厚さ50mmのダイス
(リップ厚み2mm、リップ幅50mm)を用いて、成
形温度190℃、トルク50rpm、ダイス温度180
℃でスチレン系熱可塑性エラストマー組成物の押出成形
を行ない、サージングをかけ、発泡シートを得た。ま
た、表1には該組成物(但し、発泡剤の配合前)の溶融
張力、溶融延展性、JIS−A硬度、MFR、発泡倍
率、発泡体硬度、押出成形性(ドローダウン性)を合わ
せて示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】このような本発明のスチレン系熱可塑性
エラストマーの押出発泡成形体は、優れた成形外観とソ
フトな感触性(柔軟性)と耐低温衝撃性を有する押出発
泡成形体で、リサイクルを行なうことも容易であること
から、自動車の内装材(シート表皮、ピラー、ウエザー
ストリップ等)や外装材(モール、トリム等)、工業部
品(パイプ、チューブ、電線被覆材等)、家具(椅子の
座部や肘掛け等)、雑貨(靴、スリッパ等)等の部品や
製品に使用できる工業的に極めて優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石 井 泉 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化 株式会社 四日市総合研究所内 (56)参考文献 特開 平2−41334(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) スチレン・ブタジエンブロック共重合
    体の水素添加物、スチレン・イソプレンブロック共重合
    体の水素添加物、及びそれらの混合物よりなる群から選
    択されたスチレン・共役ジエンブロック共重合体の水素
    添加物を含有し、引張速度4m/分(190℃)におけ
    る溶融張力が1.5g以上、溶融延展性が100m/分
    (190℃)以上、JIS−K6301によるJIS−
    A硬度が40〜95、かつ、JIS−K7210による
    MFR(230℃、2.16kg荷重)が20g/10
    分以下のスチレン系熱可塑性エラストマー 100重量
    部、及び、 (b) アゾ化合物、ニトロソ化合物、炭酸塩、及び有機酸
    よりなる群から選択された少なくとも一種の発泡剤
    0.01〜10重量部からなるスチレン系熱可塑性エラ
    ストマー組成物を押出発泡成形してなるスチレン系熱可
    塑性エラストマーの押出発泡成形体。
  2. 【請求項2】 スチレン系熱可塑性エラストマー組成物
    が、スチレン・共役ジエンブロック共重合体の水素添加
    物100重量部に対して20〜200重量部の炭化水素
    系ゴム用軟化剤を含有する請求項1に記載のスチレン系
    熱可塑性エラストマーの押出発泡成形体。
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