JPH112859A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH112859A
JPH112859A JP9155318A JP15531897A JPH112859A JP H112859 A JPH112859 A JP H112859A JP 9155318 A JP9155318 A JP 9155318A JP 15531897 A JP15531897 A JP 15531897A JP H112859 A JPH112859 A JP H112859A
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Japan
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image
lens
mirror
subject
photographing
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JP9155318A
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Inventor
Noriyuki Nobuyuki
宣之 沖須
Keizo Ochi
圭三 越智
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/02Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by optical-mechanical means only
    • H04N3/08Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by optical-mechanical means only having a moving reflector
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/105Scanning systems with one or more pivoting mirrors or galvano-mirrors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/08Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification adapted to co-operate with a remote control mechanism
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体全体に正確にピントの合った画像を取
り込むようにする。 【解決手段】 撮像光学系は撮影レンズ17の前方にス
キャン用のミラー16が配置されたスキャンミラー方式
で構成されている。ミラー16を回転し、CCD19
(ラインセンサ)を被写体に対して相対的にスキャンし
て撮影が行われる。露出制御においては、撮影手レンズ
17の合焦位置がミラー16の回転動作に同期して移動
され、CCD19により取り込まれる各スリット状の画
像毎にピント調節が行われる。スリット状の画像を取り
込む毎に撮影レンズ17を駆動してピン調節することに
より被写体全体に正確にピントの合った画像を取り込む
ことができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体の光像を小
光像に分割し、各小光像毎に焦点を調節しつつ露光を行
なうことにより被写体全体にピントのあった画像を撮影
することのできるカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被写体の光像を小光像に分割し、
各小光像を順次、被露光部材に露光して被写体全体の撮
影を行なうカメラとして、例えば撮影レンズの光軸上と
異なる位置にCCD等からなるラインセンサを設けると
ともに、撮影レンズの光軸上に被写体の光像をラインセ
ンサの撮像面に反射するミラーをその反射面の撮像面に
対する角度を変更可能にして設け、ミラーを回転してそ
の反射面の角度を変化させることによりラインセンサの
撮像面を被写体の光像に対し相対的に走査して被写体全
体の撮影を行なうカメラ(以下、この方式のカメラをミ
ラースキャン方式のカメラという。)が知られている。
【0003】図33は、ミラースキャン方式のカメラの
撮像光学系を示す概略構成図である。同図において、撮
影レンズ100の光軸L上の前方位置に被写体であるボ
ード101がレンズ面S0と平行に配置され、撮影レン
ズ100の光軸L上の後方位置にミラー102が回転可
能に配置され、このミラー103の上方位置にラインセ
ンサ103が配置されている。
【0004】ミラー102は、その反射面をボード10
1及びラインセンサ103の撮像面に臨ましめて光軸L
に対し直交する方向の回転軸102Aに回転可能に設け
られている。ミラー102の光軸Lに対する角度φ1,
φ2,φ3は、それぞれボード101上のA点,B点,
C点がラインセンサ103の撮像面に投影される位置で
ある。
【0005】従って、角度φ1から角度φ3までミラー
102を回動させると、ラインセンサ103の撮像面が
ボード101に対してA点からC点まで相対的に移動す
るから、ミラー102の角速度に同期してラインセンサ
103の撮像動作を繰り返すことによりスリット状の画
像が順次、取り込まれ、これらの画像を合成してボード
101上のA点からC点までの全画像が取り込まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ミラースキャン方式の
撮像系は、ミラー102の回転に応じて撮影レンズ10
0からラインセンサ103の撮像面までの距離(光路
長)が変化するので、撮影画面全体にピントの合ってい
ない画像が取り込まれるという欠点がある。
【0007】ところで、被写体によっては、ホワイトボ
ードに描かれた文字、図形等のように描写性よりも情報
性が重視されるもののように、画面全体にピントのあっ
た写真を得たい場合がある。また、風景写真において
も、撮影画面内に被写体距離の異なる複数の人物が配置
されている場合、全ての人物にピントを合わせて撮影し
たい場合がある。
【0008】このような場合、絞りを可能な限り絞って
被写界深度を深くし、見かけ上画面全体にピントの合っ
た撮影を行う方法が採られている。しかし、この方法
は、例えば建物全体を斜め方向から撮影する場合のよう
に撮影画面内の被写体の距離分布が大きくばらついてい
たり、室内での撮影のように被写体の照明量が少ない等
の撮影画面の構図や被写体条件によって絞りが十分に絞
り切れず、画面全体にピントを合わせることができない
場合があり、確実性の点で問題がある。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、コンパクトな構成で画面全体に正確にピントの
あった撮影を行なうことのできるカメラを提供するもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮影レンズに
より被露光部材の露光面に投影される被写体の光像を複
数の小光像に分割し、各小光像を順次、上記被露光部材
に露光して上記被写体光像の撮影を行なうカメラであっ
て、上記小光像に対応する被写体部分と上記被露光部材
の露光面との間の距離に基づき上記小光像が上記被露光
部材の露光面に結像する上記撮影レンズの位置を設定す
るレンズ位置設定手段と、上記小光像の上記被露光部材
への露光の際、その小光像を上記露光面に結像させるべ
く上記撮影レンズの位置を上記レンズ位置設定手段で設
定された所定の位置に変更するレンズ位置変更手段とを
備えたものである(請求項1)。
【0011】上記構成によれば、被写体光像が複数の小
光像に分割され、各小光像を順次、被露光部材に露光し
て被写体全体の撮影が行われる。この撮影においては、
各小光像に対応する被写体部分と被露光部材との露光面
との間の距離に基づき小光像を被露光部材の露光面に結
像させるための撮影レンズの位置が設定される。そし
て、各小光像は、その小光像に対応するレンズ位置に撮
影レンズを移動した後、被露光部材への露光が行われ、
これにより被写体全体にピントの合った撮影が可能とな
る。
【0012】また、本発明は、上記カメラにおいて、上
記被露光部材は、上記撮影レンズの光軸上と異なる位置
に設けられ、複数の光電変換素子を線状に配列してなる
撮像手段からなり、上記撮影レンズの光軸上に、上記被
写体の光像を複数の小光像に分割して上記被露光部材の
露光面側に反射するべくその露光面に対する反射面の角
度を変更可能に設けられた反射鏡と、上記反射面の角度
を変更するべく上記反射鏡を駆動する駆動手段とを備
え、上記レンズ位置変更手段は、上記反射鏡の反射面の
角度変更に同期してその角度に対応する所定の位置に上
記撮影レンズの位置を変更するものである(請求項
2)。
【0013】上記構成によれば、被写体からの光束は反
射鏡で反射されてその一部が被露光部材の短冊状の撮像
面に結像される。そして、被露光部材の撮像面に対する
反射鏡の反射面の角度を変化させることにより被露光部
材の撮像面が被写体を相対的に走査し、これにより被写
体の光像が複数の小光像に分割されて順次、被露光部材
に露光面に投影される。
【0014】従って、反射鏡の反射面の変化に応じて被
露光部材の露光を繰り返すことにより小光像が順次、被
露光部材に露光される。また、反射鏡の反射面の変化に
応じて撮影レンズを移動させることにより小光像の露光
を行う毎に各小光像のピントが調節される。
【0015】なお、上記カメラにおいて、上記反射鏡
は、上記撮影レンズに対して光像が入射する側に設けて
もよく(請求項3)、上記撮影レンズに対して光像が射
出する側に設けてもよい(請求項4)。
【0016】請求項3記載の構成によれば、被写体から
の光像は反射鏡で撮影レンズの光軸上に反射され、この
撮影レンズを介して被写体部材の撮像面に結像される。
また、請求項4記載の構成によれば、撮影レンズを介し
て入射された被写体からの光像は反射鏡により光軸が屈
曲されて被写体部材の撮像面に結像される。
【0017】また、本発明は、上記カメラにおいて、カ
メラ本体から上記小光像の対応する被写体部分までの距
離を検出する被写体距離検出手段と、上記反射鏡の反射
面の角度を検出する角度検出手段と、上記撮影レンズの
焦点距離を設定する焦点距離設定手段とを備え、上記レ
ンズ位置設定手段は、上記小光像を被露光部材の露光面
に結像するための上記反射鏡の反射面の角度、その小光
像に対応する被写体部分までの距離及び上記撮影レンズ
の焦点距離に基づいてその小光像に対する上記撮影レン
ズの所定の位置を設定するものである(請求項5)。
【0018】上記構成によれば、カメラ本体から小光像
の対応する被写体部分までの距離が検出される。すなわ
ち、反射鏡が撮影レンズより物体側にあるものでは、正
面方向の被写体に対する反射面からの距離D0が検出さ
れ、反射鏡が撮影レンズより像側にあるものでは、光軸
上の被写体に対する撮影レンズからの距離D0が検出さ
れる。また、反射面の角度(例えば光軸に対する角度)
φが検出される。そして、被写体距離D0、反射鏡の反
射面の角度φ及び撮影レンズの焦点距離fとを用いて各
小光像に対する撮影レンズのレンズ位置(各小光像に対
する合焦位置)が演算、設定される。
【0019】また、本発明は、上記カメラにおいて、上
記被露光部材の露光面に対して斜め方向に配置された上
記被写体の当該配置方向と露光面とのなす傾斜角を設定
する傾斜角設定手段を備え、上記レンズ位置設定手段
は、上記傾斜角に基づいてその小光像に対する上記撮影
レンズの所定の位置を設定するものである(請求項
6)。
【0020】上記構成によれば、被写体面が撮像面に対
して傾斜している場合に、その傾斜角θが撮影者により
マニュアルで、若しくは取り込まれた画像を用いて自動
的に設定される。そして、この傾斜角θを用いて各小光
像に対する撮影レンズのレンズ位置(各小光像に対する
合焦位置)が演算、設定される。
【0021】これにより被写体面が傾斜している場合
(すなわち、被写体を斜め方向から撮影した場合)にも
被写体の各部分にピントを合わせて斜め画像を撮影する
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るデジタルカ
メラの第1の実施形態の外観を示す斜視図、図2は、同
デジタルカメラの背面図である。また、図3は、同デジ
タルカメラ内に設けられたミラースキャン方式の撮像光
学系の概略構成を示す図である。
【0023】同図に示すカメラ1は、スキャン部材であ
るミラーと撮像素子であるCCDラインセンサとからな
るミラースキャン方式の撮像系を有し、ミラーを回転さ
せることによりCCDラインセンサを撮影画面の主走査
方向(横長画面の横方向)に相対的に走査して画像デー
タが取り込まれ、この画像データが図略のPCMCIA
準拠のハードディスクカードに記録されるようになって
いる。
【0024】また、カメラ1は、CCDラインセンサの
撮像面と被写体面とが水平面内で平行でない被写体の画
像(以下、斜め画像という。)を撮像面と被写体面とが
平行な被写体の画像(以下、正面画像という。)に補正
(以下、この補正を斜め撮影補正という。)する機能を
備えている。
【0025】すなわち、例えば図5に示すように、ホワ
イトボードBDに対して左斜め前方位置(イ)からこの
ホワイトボードBDに描かれた文字や図等を通常の撮影
モードで撮影した場合、撮影画像は、撮影画面内の被写
体距離の分布が異なることに起因して、図6(a)に示
すように、右端側の寸法が左端側の寸法より小さくなる
斜め画像Kとなる。本カメラ1の斜め撮影補正機能は、
斜め画像Kを、図6(b)に示すように、ほぼホワイト
ボードBDの正面位置(ロ)から撮影したような正面画
像K′に補正するものである。
【0026】ここで、斜め撮影補正の原理について簡単
に説明する。なお、説明の便宜上、一次元の画像につい
て説明する。
【0027】図7は、斜め撮影における撮像系を真上か
ら見た図で、ホワイトボードBDの表示面(以下、被写
体面という。)と撮像素子(エリアセンサ)ASの撮像
面とが角度θ(以下、傾斜角θという。)だけ傾いてい
る場合の撮像系を示している。
【0028】図7において、直線Lは撮影レンズLSの
光軸である。また、線分N0,N1,N2はそれぞれホ
ワイトボードBD上の点P,F,Gを通るエリアセンサ
ASの撮像面に平行な線分である。点Oは撮影レンズL
Sのレンズ面と光軸Lとの交点、点Qは線分N1と光軸
Lとの交点、点Rは線分N2と光軸Lとの交点であり、
点D,Eはそれぞれ線分N0と線分BFの延長線及び線
分CEの交点である。
【0029】ホワイトボードBD上のFG間の光像はエ
リアセンサASの撮像面のAC間に結像するが、エリア
センサASの撮像面と被写体面とは傾斜角θで傾いてい
るので、エリアセンサASの撮像面に結像された光像A
Cは等価的にDE間の画像をエリアセンサASの撮像面
に投影したものとなっている。
【0030】エリアセンサASの撮像面におけるA,
B,Cの各点での撮影倍率をそれぞれm1,m0,m2、
被写体距離をそれぞれD0(=OP),D1(=OQ),
D2(=OR)とすると、m1=m0・OP/OQ=m0・
D0/D1、m2=m0・OP/OR=m0・D0/D2であ
るから、m2>m0>m1となる。従って、撮像面に結像
される光像は、図6(a)に示すような斜め画像Kとな
り、光像ACの内、完全に焦点が合っているのはB点
(光軸Lと撮像面との交点)のみとなっている。
【0031】従って、斜め撮影補正は、エリアセンサA
Sの撮像面におけるAB間の各点での撮影倍率mi(i
=3,4,…n)及びBC間の各点での撮影倍率mi′
(i=3,4,…n)を求め、これらの撮影倍率mi,
mi′に基づき光像ACの撮像画像の各点を拡大又は縮
小して行なうものである。
【0032】すなわち、エリアセンサASの撮像面にお
けるAB間の任意の点における被写体距離をDi′、そ
の点の撮影画角(その点及び点Oを通る線分と光軸Lと
のなす角度)をαiとすると、D0/Di′=1+tan(α
i)・tan(θ)であるから、AB間の任意の点における撮
影倍率mi′は傾斜角θ、撮影倍率m0及び撮影画角αi
から下記(1)式で算出される。
【0033】
【数1】
【0034】なお、上記(1)式で、撮影倍率m0は、
m0=a・f/D0(a;比例係数、f;焦点距離)より
算出される。また、D0/Di′=1+tan(αi)・tan
(θ)の式は、図7において、A点に対する被写体距離D
1、撮影画角αを例に説明すると、下記数2のようにな
る。
【0035】
【数2】
【0036】また、エリアセンサASの撮像面における
BC間の任意の点における被写体距離をDi、その点の
撮影画角をβiとすると、D0/Di=1−tan(βi)・tan
(θ)であるから、BC間の任意の点における撮像倍率m
iは、傾斜角θ、撮影倍率m0及び撮影画角βiから下記
(2)式で算出される。
【0037】
【数3】
【0038】なお、上記D0/Di=1−tan(βi)・tan
(θ)の式についても上述と同様の方法で求めることがで
きる。
【0039】図1において、カメラ1は、前面の略中央
に撮影窓2が配設され、その上部にアクティブ測距方式
により被写体距離を測定するための測距窓4,5が配設
されている。
【0040】撮影窓2は、カメラ1内に設けられたミラ
ースキャン方式の撮像光学系に被写体光像を導くための
窓である。第1の実施形態に係るカメラ1の撮像光学系
は、図3に示すように、ミラー16、撮影レンズ17、
絞り18及び固体撮像素子19から構成され、これらの
部材は、この順にカメラ1の横方向(図3のx軸方向)
に配設されている。
【0041】ミラー16は、被写体光像を固体撮像素子
19の撮像面に反射するもので、撮影窓2の後方位置に
配設されている。ミラー16は、被写体に対して反射面
を変更し得るように、y軸方向の軸161により回転可
能に支持され、図略の電動モータの駆動力により回転駆
動されるようになっている。
【0042】また、固体撮像素子19は、例えばCCD
ラインセンサからなり、被写体光像を電気画像に光電変
換して取り込むものである。固体撮像素子19(以下、
CCD19と略称する。)は、例えば3本のCCDライ
ンセンサを並列に配列してなる原色系のカラーラインセ
ンサで構成されている。各撮像面にはそれぞれR,G,
Bの色フィルタが設けられ、CCD19は、被写体光像
をライン単位でR,G,Bの各色成分の電気画像に変換
して取り込む。
【0043】撮影レンズ17は、例えば前群にフォーカ
シングレンズ群を有する複数レンズ群からなるズームレ
ンズで構成され、フォーカシングレンズ群を移動させて
焦点調節がなされるようなっている。なお、図3では、
撮影レンズ17を等価な凸レンズで表示している。ま
た、絞り17は、ミラー19を介してCCD19に入射
される光量を調節するものである。
【0044】図3に示すミラースキャン方式の撮像光学
系は、ミラー16を回転させることにより、図4に示す
ように、CCD19の撮像面19Aが被写体面S0を主
走査方向(横方向に)に相対的に走査し、この走査に同
期してCCD19を駆動することにより撮影が行なわれ
るようになっている。また、ミラースキャン方式では、
撮影レンズ17の焦点位置を固定すると、被写体面Sと
平行に撮像面19Aを保持してCCD19を相対走査さ
せることはできず(すなわち、CCD19の撮像面19
Aの軌跡が湾曲し)、撮影画像全体にピントの合った画
像は得られない。本実施の形態に係るカメラ1は、ミラ
ー16の回転動作(すなわち、スキャン動作)に連動し
て撮影レンズ17を光軸L上の所定の方向に移動し、ラ
イン単位で取り込まれる各画像毎に焦点を調節すること
で、撮影画像全体にピントの合った画像が得られるよう
にしている。
【0045】図1に戻り、測距窓4は被写体に対して赤
外光を照射する投光窓であり、測距窓5はこの赤外光の
被写体からの反射光を受光する受光窓である。なお、本
実施の形態では測距方式としてアクティブ測距方式を採
用しているが、パッシブ測距方式でもよい。
【0046】投光窓4と受光窓5との間に被写体の輝度
を測定するための測光窓3が配設されている。また、投
光窓4の左側にファインダ対物窓6が配設され、受光窓
5の右側にフラッシュ7が設けられている。
【0047】カメラ1の側面にはハードディスクカード
12が装着脱されるカード挿入口8が設けられ、このカ
ード挿入口8の上部にハードディスクカード12をイジ
ェクトするためのカード取出ボタン9が設けられてい
る。撮影結果をプリントアウトする場合、カード取出ボ
タン9を押してハードディスクカード12をカメラ1か
ら取り外し、このハードディスクカード12が装着可能
なプリンタに装着してプリントアウトすることができ
る。
【0048】なお、カメラ1にSCSIケーブルのイン
ターフェースを設け、カメラ1とプリンタとをSCSI
ケーブルで接続して直接、カメラ1からプリンタに画像
データを転送して撮影画像をプリントアウトさせるよう
にしてもよい。
【0049】また、本実施の形態では画像データの記録
媒体としてPCMCIA準拠のハードディスクカード1
2を採用しているが、撮影結果を画像データとして記憶
できるものであれば、メモリカードやミニディスク(M
D)等の他の記録媒体でもよい。
【0050】カメラ1の上面には左端部にシャッタボタ
ン10が設けられ、右端部にズームスイッチ11が設け
られている。シャッタボタン10は、半押しで焦点距離
調節、露出制御値設定等の撮影準備を指示するS1スイ
ッチがONになり、全押しでレリーズを指示するS2ス
イッチがONになる操作ボタンである。ズームスイッチ
11は、左右にスライド可能な3接点スイッチからな
り、ズームスイッチ11をT(TELE)側にスライドさせ
ると、望遠側に、また、W(WIDE)側にスライドさせる
と、広角側に、撮影レンズ2のズーム比を連続的に変更
することができる。
【0051】カメラ1の背面には、その上部の左端部と
略中央とにそれぞれメインスイッチ13とファインダ接
眼窓14とが設けられ、このファインダ接眼窓14の下
部にモード設定スイッチ15が設けられている。
【0052】モード設定スイッチ15は、通常の撮影モ
ードと斜め画像を正面画像に補正する斜め撮影補正モー
ドとを切換設定するとともに、傾斜角θを設定する機能
を有している。なお、傾斜角θは、被写体面とカメラ1
の撮像面とのなす角度で、例えばカメラ1の撮像面がカ
メラボディの背面と平行に配置されている場合、図5の
例では、ホワイトボードBDの面(被写体面)とカメラ
1の背面とのなす角度に相当するものである。
【0053】このモード設定スイッチ15は、上部に角
度目盛15aが設けられた横長のガイド溝15bとこの
ガイド溝15bに沿って移動可能な操作ボタン15cと
からなり、操作ボタン15cを角度目盛15aの所定の
角度位置に設定することにより傾斜角θを設定できるよ
うになっている。
【0054】なお、角度目盛15aは、中央の角度0°
を挟んで左右にそれぞれ15°,30°,45°の角度
が設けられ、左右にそれぞれ3種類の傾斜角θが設定で
きるようになっている。ここで、左側の角度は被写体に
向かって左側から撮影する場合の傾斜角であり、右側の
角度は被写体に向かって右側から撮影する場合の傾斜角
である。操作ボタン15cを正面位置に設定した場合
は、傾斜角が0°であるから、撮影画像に対して斜め撮
影補正は行われず、通常の撮影モードの設定となる。
【0055】また、本実施の形態では、撮影者が目分量
で計った傾斜角θを離散的に設定し得るようにしている
が、操作ボタン15cのスライド量に応じて連続的に傾
斜角θを設定するようにしてもよい。また、傾斜角θの
数値を直接、入力させるようにしてもよい。
【0056】図8は、第1の実施の形態に係るデジタル
カメラの一の実施の形態を示すブロック構成図である。
【0057】同図において、上述した部材と同一部材に
は同一の番号を付している。また、ミラー駆動制御部2
0は、ミラー16の駆動源である電動モータ201の駆
動を制御してミラー16の回転動作を制御するものであ
る。ミラー駆動制御部20は、制御部32から入力され
るレリーズ信号に基づきミラー16の回転動作を開始
し、所定の角速度でミラー16を所定の角度(以下、ス
キャン角度という。)だけ回転させる。ミラー16の回
転位置は、例えば光センサからなる位置検出センサ24
により検出されている。ミラー駆動制御部20は、回転
終了後に位置検出センサ24の検出信号に基づきミラー
16をホームポジション(スキャン開始位置)に復帰さ
せる。
【0058】レンズ駆動制御部21は、撮影レンズ17
内のフォーカシングレンズ群(図略)の駆動を制御する
ものである。フォーカシングレンズ群は、撮影レンズ1
7の最前部に光軸Lの前後方向に移動可能に設けられ、
電動モータ211の駆動力により移動する。レンズ駆動
制御部21は、この電動モータ211の駆動を制御して
撮影レンズ17の焦点調節を自動的に行なう。
【0059】撮影レンズ17の下部には、電動モータ2
11の駆動力を光軸方向の直進運動に変換して撮影レン
ズ17内のフォーカシングレンズ群に伝達する駆動力伝
達部材(図略)が設けられている。駆動力伝達部材はフ
ォーカシングレンズ群のレンズ位置を検出する位置検出
部材(図略)を有し、この位置検出部材の検出信号は、
制御部32に入力される。制御部32は、この検出信号
に基づいてフォーカシングレンズ群の位置を検出すると
ともに、ミラー16の回転動作に連動して撮影レンズ1
7の焦点位置が変化するように、電動モータ211の駆
動制御信号を生成し、この駆動制御信号をレンズ駆動制
御部21に出力する。
【0060】絞り駆動制御部22は、絞り18の開口量
を調節するものである。絞り駆動制御部22は、カメラ
の撮影動作を集中制御する制御部32から入力される露
出制御値に基づき絞り18の開口量を制御する。
【0061】CCD駆動制御部23は、CCD19の撮
像動作を制御するものである。CCD駆動制御部23
は、ミラー16の回転に同期して所定の周期でCCD1
9の撮像動作(電荷蓄積と蓄積電荷の出力)を行なわせ
る。
【0062】ここで、ミラースキャン方式による露出制
御におけるミラー16及び撮影レンズ17の駆動制御の
概要について説明する。
【0063】図9は、第1の実施の形態に係るミラース
キャン方式の撮像光学系を真上(y軸方向)から見た図
である。また、同図は、点Aの光像がCCD19の撮像
面に結像するように、レンズLSの焦点位置を調節した
状態を示している。
【0064】同図において、レンズLSは、撮影レンズ
17と等価な凸レンズに相当するものである。被写体面
S0は、図5におけるホワイトボードBDの表示面に相
当する面である。また、ミラー16の反射面の光軸Lに
対する角度をφとすると、角度φ1,φ2,φ3の各位
置は、それぞれ被写体面S上の点A,B,Cの光像をC
CD19の撮像面に反射する位置である。
【0065】レンズLSの焦点位置を図9の位置に保持
した状態でミラー16を角度φ1から角度φ3まで回転
すると、CCD19の撮像面に結像する被写体面は湾曲
した面S0′となる。このため、被写体面S0上の点B
以外の点Tについては、ミラー16の反射点Rから被写
体の点Tまでの光路長Dtが反射点Rから被写体の点B
までの光路長D0より長くなることにより点Pの光像の
結像位置は、CCD19の撮像位置Q1より所定の距離
だけ前方(ミラー16に近接する方向)に近接した位置
Q2となる。
【0066】従って、ミラー16を角度φ1からφ3ま
で変化させて被写体面S0を点Aから点Cまでスキャン
すると、点A〜点Cの間にある点Tの結像位置は、点Q
2から点Q1の間を往復するように変化することにな
る。このことはCCD19の撮像面を基準に点A〜点C
の光像の合焦状態を判定すると、点Bの光像に対しての
みピントが合い、他の部分の光像に対しては前ピン状態
(結像位置が撮像面より前にある状態)となることを示
している。
【0067】そこで、本実施の形態に係るミラースキャ
ン方式による撮像光学系では、点A〜点Cの光像全体に
対してピントが合うように、ミラー16の角度φ1〜φ
3までの回転に同期してレンズLSの位置を移動させ、
点A〜点Cの光像の結像位置が常にCCD19の撮像面
の位置Q1となるようにしている。
【0068】すなわち、光軸L上の無限遠に対する合焦
位置(CCD19側に最も近寄った位置)を基準位置
(X=0)とし、この合焦位置からの繰出量X(>0)
をレンズLSのレンズ位置とする。被写体の点A(又は
点C)に対する合焦位置をXa、被写体の点Bに対する
合焦位置Xbとすると、Xa>Xbとなり、ミラー16を
角度φ1〜φ3まで回転させるのに同期して、図10に
示すように、レンズLSを位置Xaと位置Xbとの間で移
動させることにより点A〜点Cの光像の結像面をCCD
16の撮像面に一致させるようにしている。
【0069】なお、図9に示すレンズLSのレンズ位置
の制御は、説明の便宜上、撮影レンズ2を焦点距離の等
価的な凸レンズに置き換え、撮影レンズ2を全体的に移
動させて焦点調節を行なう場合を例に説明したものであ
り、撮影レンズ2内のフォーカシングレンズ群の実際の
移動制御を示すものではない。焦点調節方法は、撮影レ
ンズ2のレンズ構成により全体繰出方式、前玉繰出方
式、中玉繰出方式等の種々の方法が採用できるが、いず
れの方式においても各小光像の結像位置を撮像面に一致
させるように撮影レンズ2を駆動することにより被写体
全体にピントの合った画像を得ることができるものであ
る。
【0070】また、ミラー16の角度φに対するレンズ
LSの位置は、ミラー16の反射点RからCCD19の
撮像位置Q1までの距離が固定され、既知であるから、
反射点Rから被写体の撮像点までの距離を検出すること
により算出される。
【0071】すなわち、図11において、被写体面S0
上の点A〜点Bの間の任意の点Tに対するミラー16の
角度をφt、∠TRBをγt、反射点Rから点Tまでの距
離をDtとし、被写体面S0上の点B〜点Cの間の任意
の点T′に対するミラー16の角度をφt′、∠T′R
Bをγt′、反射点Rから点T′までの距離をDt′とす
ると、 γt=90−2φt γt′=2φt′−90 であるから、距離Dt、Dt′は下記(3),(4)式で
表される。
【0072】
【数4】
【0073】そして、RB間の距離は測距部27により
被写体距離として検出され、角度φt,φt′は、位置検
出センサ24により検出されるから、距離Dt,Dt′
は、これらの検出結果を用いて上記(3)式又は(4)
式により算出される。
【0074】また、点Tに対するCCD19の撮像位置
Q1からレンズLSまでの距離をLrt、点Bに対するC
CD19の撮像位置Q1からレンズLSまでの距離をL
rb、ミラー16の反射点RからCCD19の撮像位置Q
1までの距離をLq、レンズLSの焦点距離をfとする
と、距離Lrtは、上記(3)式と下記(5),(6)式
とを用いて算出される。なお、点T′に対するCCD1
9の撮像位置Q1からレンズLSまでの距離をLrt′も
同様の演算式により算出される。
【0075】
【数5】
【0076】従って、CCD16の撮像位置Q1からレ
ンズLSの基準位置までの距離は既知であるから、距離
Lrt,Lrt′を用いてミラー16の角度φに対するレン
ズLSの位置Xを算出することができる。
【0077】図12は、被写体面が傾斜している場合の
第1の実施の形態に係るミラースキャン方式の撮像光学
系を真上(y軸方向)から見た図である。
【0078】同図は、図9において、被写体面S0を傾
斜角θで傾斜させたものである。図9においては、被写
体面S0は傾斜していないので、被写体の点B以外の部
分は全て前ピン状態(結像位置が撮像面より前にある状
態)となったが、図12の例では、被写体面S0が傾斜
しているので、点A〜点Bの部分は、傾斜していない場
合よりミラー16から遠くなるから、後ピン状態(結像
位置が撮像面より後にある状態)となり、点B〜点Cの
部分は、傾斜していない場合よりミラー16に近くなる
から、より前ピン状態となる。
【0079】従って、この場合は、被写体の点Aに対す
る合焦位置Xaは、Xb>Xaとなり、被写体の点Cに対
する合焦位置Xcは、Xc>Xbとなるから、ミラー16
を角度φ1〜φ3まで回転させるのに同期して、図13
に示すように、レンズLSを位置Xaから位置Xcまで
移動させることにより点A〜点Cの光像がCCD16の
撮像面に結像される。
【0080】なお、被写体が傾斜している場合は、図1
2において、上記(3),(4)式に相当する式は、そ
れぞれ下記(7),(8)式となるから、距離Dt,D
t′は、測距部27により検出された被写体距離と位置
検出センサ24により検出された角度φt,φt′とを用
いて下記(7),(8)式により算出される。
【0081】
【数6】
【0082】そして、距離Lrt,Lrt′は、上記
(7),(8)式と上記(5),(6)式とを用いて算
出され、この算出結果からミラー16の角度φに対する
レンズLSの位置Xが算出される。
【0083】ところで、上述のように、ミラー16の回
転に同期して撮影レンズ17を移動することにより被写
体全体にピントの合った画像を取り込むことができる
が、この場合においても、撮影レンズの前方にスキャン
用のミラーが配置されたミラースキャン方式による撮影
画像では、例えば被写体面が傾斜していない場合、一般
に、図13に示すような樽型の像歪みが発生する。
【0084】樽型歪みが発生する原因は2つあり、第1
の像歪みの原因は、図9に示すように、ミラー16の反
射点Rから被写体面S0までの距離が左右端(x軸方向
の両端)に行くほど大きくなり(すなわち、点Bから点
A又は点Cに行くほど点Rからの距離Dtが長くな
り)、撮影倍率βが小さくなるためで、これにより縦/
横の両方に像歪みが発生する。
【0085】第2の像歪みの原因は、ミラー16の回転
角速度を等速にしている場合、被写体面S0上における
横方向のスキャン速度が変化するためで、これにより横
方向に像歪みが発生する。
【0086】このため、本実施の形態に係るカメラ1で
は、ミラー16の回転角速度を等角速度(すなわち、d
(φt)/dt=d(φt′)/dt=一定)となるように制
御するとともに、画像処理において上述のミラースキャ
ン方式に起因する像歪みを補正するようにしている。
【0087】すなわち、図9において、被写体面S0の
点A〜点B間のスキャン速度Vtは、下記(9)式とな
り、被写体面S0の点A〜点B間のスキャン速度Vt′
は、下記(10)式となる。
【0088】
【数7】
【0089】従って、位置検出センサ24により検出さ
れるミラー16の角度φt,φt′と角速度(d(φt)/
dt=d(φt′)/dt=一定)とを用いて上記
(9),(10)式によりスキャン速度Vt,Vt′を算
出し、更にこの算出結果と被写体距離D0とを用いて各
撮像点T,T′における撮影倍率mt,mt′を演算す
る。そして、この撮影倍率mt,mt′を用いて撮影画像
を横方向に変倍処理することにより像歪みを補正する。
この変倍処理は、後述する斜め撮影補正モードにおける
補正処理と同様の補正方法で行われる。
【0090】なお、スキャン速度Vt,Vt′が等速度と
なるように、ミラー16の回転角速度を制御すれば、ス
キャン速度Vt,Vt′の変化に起因する横方向の像歪み
を防止することができる。
【0091】また、被写体面が傾斜している場合も被写
体面内で撮影倍率が異なるため、上述と同様の像歪みが
発生するが、同様の考え方で像歪みを補正することがで
きる。
【0092】この場合は、距離AB,BCは、下記(1
1),(12)式で算出されるから、これら両式を時間
tで微分することにより上記(9),(10)式に相当
するスキャン速度Vt,Vt′が算出される。
【0093】
【数8】
【0094】図6に戻り、画像処理部25は、CCD1
9から読み出される画像信号(各画素の受光信号を時系
列的に配列して出力される信号)に所定の信号処理を施
すものである。この信号処理には斜め撮影補正モードに
おける像歪み補正処理も含まれる。
【0095】画像処理部25にはアナログ信号処理部2
51、A/D変換部252、画像メモリ253、デジタ
ル信号処理部254及び出力I/F(インターフェー
ス)255が含まれる。アナログ信号処理部251は、
図略のCDS(Correlative Double Sampling)回路、
アナログアンプ等の信号処理回路を有し、CCD19か
ら出力されるR,G,Bの各色成分の画像信号(アナロ
グ信号)にノイズ低減やレベル調整(増幅)等の所定の
信号処理を施すものである。
【0096】A/D変換部252は、アナログ信号処理
部251から出力される画像信号を、例えば10ビット
構成のデジタル信号に変換するものである。また、画像
メモリ253は、デジタル信号に変換された画像信号
(以下、画像データという。)を一時的に記憶するバッ
ファメモリである。画像メモリ253は、例えば3フレ
ーム分のメモリ容量を有し、R,G,Bの各色成分の画
像データが記憶される。
【0097】デジタル信号処理部254は、図略のガン
マ補正回路、シェーディング補正回路、圧縮回路等の処
理回路を有し、画像メモリ253からR,G,Bの各色
成分の画像データを読み出し、ガンマ補正、シェーディ
ング補正、圧縮等の所定の信号処理を施すものである。
また、デジタル信号処理部254は、通常の撮影モード
おいては、ミラースキャン方式による撮像に起因する像
歪みの補正を行う。
【0098】更に、デジタル信号処理部254は、斜め
補正演算回路256を有し、斜め撮影補正モードにおい
て斜め撮影された画像の幾何学的像歪み(遠近法的な像
歪み)の補正処理を行なう。デジタル信号処理部254
で信号処理された画像データは、画像メモリ253に更
新的に再記憶される。
【0099】出力I/F255は、デジタル信号処理部
254で信号処理が行なわれた画像データをハードディ
スクカード12に出力する(書き込む)ためのインター
フェースである。
【0100】なお、図7における斜め撮影補正の原理で
は、光像ACに対して、ABの部分については縮小補
正、BCの部分については拡大補正をしなければならな
いので、実際の2次元画像について補正を行なう場合は
その処理が複雑になる。このため、本実施の形態では、
斜め画像Kに対して、最近接位置である一方端を基準
に、他方端側の画像を拡大することで斜め撮影補正を行
なうようにしている。
【0101】例えば、図15に示すように、斜め画像K
がホワイトボードBDを左側から斜め撮影した画像であ
る場合、最近接位置である左側端を基準に、右端側の画
像の拡大処理を行なうことで斜め撮影補正が行なわれ
る。この場合、擬似正面画像K′のうち、領域X1で不
足する画素データ(斜線で示す部分の画素データ)は、
各縦ライン毎に、図16に示すように、例えば両上下端
部の画素データg1,g1′、g2,g2′で追加すべ
き画素データg3,g3′(図中、斜線で示す画像デー
タ)を補間し、領域X2の画素データは、図17に示す
ように、既知の縦ラインの画素データg4全体で次の縦
ラインの画素データg5を補間して斜め撮影補正が可能
となる。
【0102】図18は、斜め補正演算回路の回路構成の
一例を示す図である。斜め補正演算回路256は、ライ
ンバッファ256A,256C、ラッチ回路256B、
メモリ256D、読出クロック制御回路256E及び読
出アドレス制御回路256Fから構成されている。
【0103】ラインバッファ256Aは、図19に示す
ように、画像メモリ253から縦ライン単位で読み出さ
れる各画素データを一時的に記憶するものである。読出
クロック制御回路256Eは、制御部32からの制御信
号に基づきラインバッファ256Aの各画素データを読
み出すための読出クロックを生成し、ラインバッファ2
56Aに入力するものである。
【0104】ラインバッファ256Aの各画素データ
は、読出クロック制御回路256Eから入力される読出
クロックに同期してラッチ回路256Bに読み出され
る。このとき、必要に応じてライン方向の拡大処理(図
16に示す縦ライン方向の拡大処理)が行われ、ライン
単位で斜め撮影補正が行なわれる。すなわち、横長画像
の画像データの縦方向(図15の画像メモリ253にお
けるY軸方向)に画素データを増加する場合、読出クロ
ック制御回路256Eは、増加すべき位置に対応するタ
イミングで読出クロックを1クロック乃至数クロック停
止させてクロック停止直前の画素データと同一のデータ
を所要の画素数分だけラッチ回路256Bに読み出す。
【0105】ラッチ回路256Bは、斜め撮影補正が行
われた1ライン分の画素データをラッチし、この画素デ
ータをラインバッファ256Cに順次、出力するもので
ある。また、ラインバッファ256Cは、ラッチ回路2
56Bから出力される斜め撮影補正後の各画素データを
ライン単位で一時的に記憶するものである。
【0106】メモリ256Dは、Y軸方向に斜め撮影補
正がなされた画像を記憶するメモリである。メモリ25
6Dは、RAM(Random Access Memory)からなり、ラ
インバッファ256Cから順次、出力される斜め撮影補
正後の各ラインを構成する各画素データを所定の記憶位
置に記憶する。なお、画像メモリ253から読み出され
る全画素データがラインバッファ256A、ラッチ回路
256B及びラインバッファ256Cを介してメモリ2
56Dに記憶されると、このメモリ256Dには斜め画
像KをY軸方向にだけ拡大処理した画像が格納されるこ
とになる。
【0107】読出アドレス制御回路256Fは、メモリ
256Dから画像メモリ253に読み出される各画素デ
ータのアドレスを生成し、各画素データの読出時にメモ
リ256Dに入力するものである。読出アドレス制御回
路256Fは、制御部32からの制御信号に基づきメモ
リ256Dの読出アドレスを生成する。
【0108】そして、メモリ256Dの読出アドレスを
制御することにより補正対象画像の横方向(図15の画
像メモリ253におけるX軸方向)の拡大補正、すなわ
ち、不足ラインの画素データの補間処理(図17に示す
ライン単位の画素データの追加)が行われ、これにより
画像メモリ253には補正対象画像Kを横及び縦の両方
向に補正してなる擬似正面画像K′が記憶される。不足
ラインの画素データの補間処理は、既知のラインの画素
データのアドレスを所要のライン数分だけ繰り返し画像
メモリ253に出力し、そのラインの画素データを追加
するラインに繰り返し読み出すことにより行われる。
【0109】なお、本実施の形態では、既知の画素デー
タと同一のデータを増加する画素位置のデータに補間す
るようにしているので、補正後の画像の濃度変化が不自
然になるおそれがあるが、例えば特開平5−16100
0号公報や特開平5−161001号公報に示される濃
度補間の手法を適用すれば、補正後の画像の濃度変化を
より自然にすることができる。
【0110】図6に戻り、カード駆動制御部26は、画
像データを記録するべくハードディスクカード12の駆
動を制御するものである。測距部27は、投光窓4及び
受光窓5の後方位置に設けられた被写体距離を検出する
ものである。測光部28は、測光窓3の後方位置に設け
られたSPC等の受光素子からなり、被写体の輝度を測
光するものである。
【0111】ROM(Read Only Memory)29は、撮像
系の駆動制御に必要なデータや斜め撮影補正を行なうた
めに必要なデータが記録されたメモリである。ROM2
9には、ミラースキャンにおけるミラー16及び撮影レ
ンズ17のフォーカシングレンズ群の駆動特性が記憶さ
れている。
【0112】RAM30は、斜め撮影補正や像歪み補正
を行うために必要なデータ(各画素位置における被写体
距離Di及び撮影倍率mi等のデータ)を記憶するもので
ある。
【0113】スイッチ群31は、シャッタボタン10、
ズームスイッチ11及びメインスイッチ13に対応する
スイッチである。スイッチSMは、メインスイッチ13
に相当するものである。スイッチS1,S2は、シャッ
タボタン10の半押し、全押し操作を検出するスイッチ
である。また、スイッチSW,STはズームスイッチ1
1のW側操作とT側操作とを検出するものである。
【0114】制御部32は、マイクロコンピュータから
なり、撮影動作を集中制御するものである。制御部32
は、露出制御値を算出する露出制御部321,撮影レン
ズ17の焦点位置を算出するAF制御部322及び斜め
撮影補正や像歪み補正における撮影画像の画像処理を制
御する画像処理制御部323を備えている。
【0115】露出制御部321は、測光部28で検出さ
れた被写体の輝度情報に基づき露出制御値(絞り値A
v、シャッタースピードTv)を演算する。また、AF
制御部322は、測距部27で検出された被写体距離D
0に基づき撮影レンズ17を合焦位置に設定するための
レンズ駆動量を演算する。また、画像処理制御部322
は、位置検出センサ24により検出されるミラー16の
回転角φ、測距部27で検出された撮影画面中央の被写
体に対する被写体距離D0、その測距点における撮影倍
率m0及びモード設定スイッチにより入力された傾斜角
θを用いてCCD19の各画素位置における被写体距離
Di及び撮影倍率miを演算する。
【0116】制御部32は、撮影の際、露出制御部32
1で絞り値AvとシャッタースピードTvとを演算し、
その演算結果をそれぞれ絞り駆動制御部22とCCD駆
動制御部23とに出力する。また、AF制御部322で
焦点調節のためのレンズ駆動量を演算し、その演算結果
をレンズ駆動制御部23に出力する。更に、斜め撮影補
正モードにおいては、画像処理制御部322でCCD1
9の各画素位置における被写体距離Di及び撮影倍率mi
を演算し、その演算結果を画像処理部254に出力す
る。
【0117】そして、制御部32は、露出制御値及びA
F制御値に基づきミラー駆動制御部20、レンズ駆動制
御部21及びCCD駆動制御部23の各部材を駆動を制
御してミラースキャンによる撮像動作を制御するととも
に、画像処理部25及びカード駆動制御部26の駆動を
制御して撮像した画像に所定の画像処理(斜め撮影補正
を含む)を施した後、ハードディスクカード12に記録
する。
【0118】次に、本カメラ1の撮影制御について、図
20,図21のフローチャートを用いて説明する。
【0119】メインスイッチ13をオンにし、カメラ1
が起動すると、撮影可能状態となる(#2のループ)。
撮影者によりシャッタボタン10が操作され、撮影指示
の信号が入力されると(#2でYES)、まず、モード
設定スイッチ15の操作ボタン15cの設定位置から傾
斜角θが取り込まれる(#4)。この傾斜角θが0°で
あれば、通常の撮影であるから、撮影画像の斜め撮影補
正は行なわれないが、傾斜角θが0°でなければ、斜め
撮影補正モードでの撮影であるから、撮影画像の斜め撮
影補正が行なわれる。
【0120】続いて、測距部27により測距用のデータ
が取り込まれ、このデータから測距点(図15のO点)
における撮像面から被写体までの距離D0(図9におけ
る距離RB)が演算される(#6)。そして、被写体距
離D0、傾斜角θ及び各画素位置に対する撮影画角αi,
βiとを用いて撮影画面内の被写体距離分布と撮影倍率
の分布とのデータが演算され、このデータがRAM30
に記憶される(#8)。なお、撮影画角αi,βiは、撮
影レンズ17、ミラー16及びCCD19の相互の配置
が定まっているので、予め算出されてROM29に格納
されている。
【0121】また、被写体距離D0に基づいて撮影レン
ズ17のフォーカシング特性がROM29から読み出さ
れ、レンズ駆動制御部21に設定される(#10)。続
いて、測光部28により被写体輝度のデータが取り込ま
れ(#12)、この被写体輝度のデータを用いて露出制
御値が演算される(#14)。続いて、上記露出制御値
の絞り値Avのデータが絞り駆動制御部22に出力さ
れ、絞り18の開口量の調節が行われるとともに、露出
制御値のシャッタスピードTvのデータがCCD駆動制
御部23に出力される(#16)。
【0122】また、ミラー16がスキャンの初期位置に
設定されるとともに、撮影レンズ17が所定の焦点初期
位置に設定される(#18)。例えば図9の例では、角
度φ=φ1の位置をホームポジションとすると、ミラー
16がホームポジションに設定され、撮影レンズ17が
X=Xaの位置(点Aの光像がCCD19の撮像面に結
像する位置)に設定される。
【0123】そして、ミラー16の回転動作(スキャン
動作)が開始される(#20)。また、これと同時にC
CD19の撮像動作が開始されるとともに(#22)、
撮影レンズ17のレンズ位置の移動が開始される(#2
4)。すなわち、図10に示すレンズ位置の特性に従っ
て撮影レンズ17の焦点位置が移動され、CCD19の
撮像面に投影されるスリット状の光像の焦点が常にCC
D19に撮像面上に調節される。
【0124】このミラースキャン動作の間に、CCD1
9の撮像面に結像された光像は所定の周期で画像信号に
光電変換して取り込まれ、その画像信号は画像処理部2
5に出力される(#26)。画像処理部25に入力され
た画像信号は、アナログ信号処理部251で所定の信号
処理が行なわれ、A/D変換部で画像データに変換され
た後、画像メモリ253に記憶される。
【0125】そして、被写体光像を構成する全ラインの
画像信号が取り込まれると(#28でYES)、撮影レ
ンズ17の駆動、CCD19の撮像動作及びミラー16
の回転動作が停止され(#30〜#34)、画像の取込
みは終了する。
【0126】続いて、画像メモリ253に記憶された画
像信号(画素データ)のデジタル信号処理部254への
読出しが開始される(#36)。画像メモリ253から
順次、読み出された各画素データは、デジタル信号処理
部254内の斜め補正演算回路256で縦ライン毎に縦
方向の拡大補正が行われた後、斜め補正演算回路256
から画像メモリ253への出力時に横方向の拡大補正が
行われ、斜め撮影補正をされつつ画像メモリ253に再
記録される(#38,#40)。
【0127】この斜め撮影補正処理においては、制御部
32内の画像処理制御部323で各画素位置に対応する
被写体距離Diと撮像倍率miのデータとを用いて縦方向
の拡大処理における追加すべき画素位置が演算され、そ
の演算結果が読出クロック制御回路256Eに出力され
るとともに、横方向の拡大処理における追加すべき画素
位置が演算され、その演算結果が読出アドレス制御部2
56Fに出力される。
【0128】そして、読出クロック制御回路256Eに
よりラインバッファ256Aからラッチ回路256Bに
読み出される画素データの読出クロックを制御すること
で、縦方向の拡大補正が行われ、読出アドレス制御部2
56Fによりメモリ256Dから画像メモリ253に書
き込まれる画素データの読出アドレスを制御すること
で、横方向の拡大補正が行われる。
【0129】そして、全画素データの画像メモリ253
への再記録が終了すると(#42でYES)、斜め補正
処理が終了する。続いて、この補正後の画像データが出
力I/F255を介してハードディスクカードに転送さ
れ(#44)、これにより、1枚の撮影動作は完了し、
次の撮影処理を行なうべく#2に戻る。
【0130】図22は、本発明に係るデジタルカメラの
第2の実施の形態の外観を示す斜視図である。また、図
23は、同デジタルカメラ内に設けられたミラースキャ
ン方式の撮像光学系の概略構成を示す図である。
【0131】第2の実施形態に係るカメラは、撮影レン
ズ17の後方にスキャン用のミラー16を配置したもの
である。従って、図22は、図1において、撮影窓2に
代えて撮影レンズ17が突出して設けられている。
【0132】また、第2の実施形態に係るカメラ1′の
撮像光学系は、図23に示すように、撮影レンズ17、
ミラー16及びCCD19の部材は、この順にカメラ1
の縦方向(図3のy軸方向)に配設されている。なお、
絞り18は、撮影レンズ17のユニット内に配置されて
いるので、図23では省略している。
【0133】図23に示す撮像光学系は、ミラー16を
回転させることにより、図24に示すように、CCD1
9の撮像面19Aが被写体面S0を副走査方向(縦方向
に)に相対的に走査し、この走査に同期してCCD19
を駆動することにより撮影が行なわれるようになる。
【0134】第2の実施の形態に係るカメラ1′は、第
1の実施の形態に係るカメラ1と比較してスキャン用の
ミラー16の配置が異なるのみであるから、そのブロッ
ク構成図は、図8において、撮影レンズ17及び絞り1
8をミラー16の前側に配置したものとなっている。従
って、第2の実施の形態に係るカメラ1′のブロック構
成図の説明は省略する。また、撮影制御についても図2
0,図21に示す第1の実施の形態に係るカメラ1の撮
影シーケンスと基本的に同一であるので、その説明は省
略する。
【0135】図25は、被写体面が傾斜していない場合
のスキャン用のミラーが撮影レンズの後方に配置された
ミラースキャン方式における被写体面、結像面及び撮像
面の関係の一例を示す図である。
【0136】同図において、レンズLSは、撮影レンズ
2と等価な凸レンズに相当するものである。被写体面S
0は、図5におけるホワイトボードBDの表示面に相当
し、点Q1は、CCD19の撮像面が設けられている位
置である。また、ミラー16の反射面の光軸Lに対する
角度φ1,φ2,φ3は、それぞれ被写体面S0上の点
A,B,Cの光像をCCD19の撮像面に反射する角度
である。
【0137】同図は、点Bの光像がCCD19の撮像位
置Q1に結像するように、レンズLSの焦点位置を調節
した状態を示している。レンズLSの焦点位置を図25
の位置に保持した状態でミラー16を角度φ2(又はφ
3)に設定すると、点A(又は点C)の光像がCCD1
9の撮像面に投影されるが、光路長の相違により点B
(又は点C)の光像の結像位置は、CCD19の撮像位
置Q1より距離だけ後方(ミラー16から離隔する方
向)に離れた位置Q2となる。従って、ミラー16を角
度φ1からφ3まで変化させて被写体面S0を点Aから
点Cまでスキャンすると、点A〜点Cの間にある点の結
像位置は、点Q2から点Q1の間を往復するように変化
することになる。
【0138】同図に示す平面S2は、CCD19の撮像
位置と等価な光軸L上の撮像位置に仮想された光軸Lに
垂直な平面で、撮像素子としてエリアセンサを用いた場
合の撮像面を示している。エリアセンサを用いた場合
は、被写体面S0上の点A〜点Cの光像は、撮像面S2
上の点a〜点cに結像し、略光像全体に焦点が合ってい
る。
【0139】ミラー16を回転してCCD19の撮像面
(ライン状の撮像面)を相対的にスキャンしたとき、当
該撮像面の移動軌跡により仮想的に形成される面状の撮
像面を光軸L上に描くと、湾曲面S1のようになる。こ
の湾曲面S1は、撮像面S2側に突出した凸面で、その
頂点が撮像面S2の点bに一致したものとなっている。
【0140】従って、撮像面S1を基準に点A〜点Cの
光像の合焦状態を判定すると、点Bの光像に対してのみ
ピントが合い、他の部分の光像に対しては後ピン状態と
なっている。このため、第2の実施の形態に係るカメラ
1′では、被写体の点A(又は点C)に対する合焦位置
をXa、被写体の点Bに対する合焦位置Xbとすると、X
b>Xaとなり、ミラー16を角度φ1〜φ3まで回転さ
せるのに同期して、図26に示すようにレンズLSを位
置Xaと位置Xbとの間で移動させることにより点A〜点
Cの光像の結像面をCCD16の撮像面に一致させるよ
うにしている。
【0141】なお、図25の例は、被写体面S0がレン
ズLSのレンズ面と平行で、点A,Cが点Bに対して対
称位置としているので、撮像面S1が頂点Bに対して対
称的な湾曲面(円筒の周面)となるから、図26に示す
レンズLSのレンズ位置の変化は、ミラー16の角度φ
2に対して対称的な円弧となっている。
【0142】図27は、被写体面が傾斜している場合の
スキャン用のミラーが撮影レンズの後方に配置されたミ
ラースキャン方式における被写体面、結像面及び撮像面
の関係の一例を示す図である。
【0143】同図は、図25において、被写体面S0を
レンズLSのレンズ面に対して角度θで傾斜し、ミラー
16を省略したものである。同図において、平面S3
は、点A〜点Cの光像の結像面である。図25において
は、傾斜角θが0°であったから、点A〜点Cの光像は
撮像面S2上に結像したが、図27の例では、被写体面
が傾斜しているので、点A〜点Cの光像の結像面S3は
撮像面S2に対して傾斜したものとなる。
【0144】この結像面S3のうち、レンズLSに対し
て点Bより遠くにある点A〜点Bに対応する点a〜点b
の部分は、レンズLSに対して撮像面S2より近くな
り、レンズLSに対して点Bより近くにある点B〜点C
に対応する点b〜点cの部分は、レンズLSに対して撮
像面S2より遠くなる。撮像面S1は、撮像面S2に対
してレンズLS側に凹面状に湾曲しているから、撮像面
S1を基準に点A〜点Cの光像の合焦状態を判定する
と、点A〜点Bの部分の光像に対しては前ピン状態とな
り、点B〜点Cの部分の光像に対しては後ピン状態とな
っている。
【0145】このため、図27の例では、ミラー16の
角度φがφ1のときのレンズLSの位置Xaを、ミラー
16の角度φがφ2のときの位置Xbよりも被写体面S
0側に所定の距離だけ離れた位置に移動して点Aの光像
の結像位置を撮像面S1上の点a′に後方移動させ、ミ
ラー16の角度φがφ3のときのレンズLSの位置Xa
を、位置Xbから撮像面S1側に所定の距離だけ離れた
位置に移動して点Cの光像の結像位置を撮像面S1上の
点c′に前方移動させる必要がある。
【0146】従って、図27のように被写体面S0が傾
斜しているときは、ミラー16の角度φ1〜φ3まで回
転させるのに同期してレンズLSを位置Xaから位置Xc
まで、図28に示すように移動させることにより点A〜
点Cの光像の結像面を撮像面S1に一致させるようにし
ている。
【0147】ミラー16を撮影レンズ17の後方に配置
したミラースキャン方式の撮像系では、撮像面S1が湾
曲するとともに、被写体光像の結像面が光軸Lに対して
垂直とならないので、ミラー16の回転角φに対するレ
ンズLSのレンズ位置Xの制御は非線形となる(図28
参照)。
【0148】なお、被写体面S0が傾斜している場合
は、エリアセンサで撮影する場合でも、図29に示すよ
うに、結像面S3はエリアセンサの撮像面S2に対して
傾斜するから、図27の場合と同様に、撮像面S2を基
準に点A〜点Cの光像の合焦状態を判定すると、点A〜
点Bの部分の光像に対しては前ピン状態となり、点B〜
点Cの部分の光像に対しては後ピン状態となる。
【0149】しかし、エリアセンサの場合は、撮像面S
2がミラースキャン方式のように湾曲していないので、
点Aを撮像するときのレンズLSの位置はミラースキャ
ン方式の場合よりも位置Xbに近くなり、点Cを撮像す
るときのレンズLSの位置もミラースキャン方式の場合
よりも位置Xbに近くなる。また、点A〜点Cの各光像
に対するレンズLSのレンズ位置の制御は、図30に示
すように、線形となる。
【0150】従って、例えばラインセンサを撮像面S2
上に移動させてライン単位で画像を取り込むようなリニ
アスキャン方式においても、被写体面S0が傾斜してい
る場合、図30に示すように、レンズLSの位置を制御
することにより被写体全体にピントの合った画像を得る
ことができる。なお、エリアセンサを用いた場合でも、
レンズLSの位置を変化させながら複数枚の画像を取り
込み、各画像からピントの合っている部分のみを抽出す
るとともに、これらの抽出画像を合成しても上述のリニ
アスキャン方式と同様に、被写体全体にピントの合った
撮像を行なうことができる。
【0151】特に、斜め撮影補正モードにより補正処理
を行なう場合は、画面全体にピントが合っていることが
望ましいので、斜め撮影補正機能を有しているカメラで
は、ミラースキャン方式、リニアスキャン方式のいずれ
の方式においても被写体光像を小光像に分割し、各小光
像を取り込む毎にレンズLSの位置を変化させて焦点を
合わせるようにするとよい。
【0152】ところで、上記実施の形態では、傾斜角θ
を手動で入力するようにしていたが、自動的に入力する
こともできる。
【0153】例えば図31に示すように、撮影画面内に
3個の測距エリアP1,P2,P3を有するマルチ測距
方式を採用した場合、傾斜角(tan(θ))は各測距エ
リアP1,P2,P3で検出された被写体距離DP1,D
P2,DP3に基づいて演算することができる。
【0154】すなわち、図32に示すように、カメラ1
側の測距の基準点をs点、ホワイトボードBD側の測距
エリアP1,P2,P3に対応する測距点をp点、q
点、r点、∠qsp=∠rsp=γ、q点を通る直線s
pへの垂線の直線spとの交点をq′点、r点を通る直
線opへの垂線の直線spとの交点をr′点とすると、 DP1=sp,DP2=sq′、DP3=sr′ rr′=sr′・tan(γ) tan(θ)=pr′/rr′ =(sr′−sp)/rr′ 若しくは qq′=sq′・tan(γ) tan(θ)=pq′/qq′ =(sp−sq′)/qq′ であるから、傾斜角tan(θ)は下記(13)式で算出
される。
【0155】
【数9】
【0156】tan(γ)は、カメラ1の測距センサ固有の
値であるから、各測距エリアP1,P2,P3から検出
される被写体距離DP1,DP2,DP3を用いて上記(1
3)式により演算することで、傾斜角θを自動入力する
ことができる。
【0157】なお、上述したレンズ位置の特性は、被写
体距離、ミラー16の回転位置及び傾斜角θ(被写体面
が傾斜している場合)から算出することができるが、予
めこれらの物理量をパラメータとしてレンズ位置の特性
を算出してROM29に記憶しておき、検出された被写
体距離D0及びミラー16の回転位置φ(並びに必要に
応じて傾斜角θ)からROM29に記憶した特性を用い
て撮影レンズ2の焦点位置を制御するようにしてもよ
い。この場合、被写体距離、ミラー16の回転位置及び
傾斜角θを主パラメータとし、例えば撮影レンズ2とミ
ラー16の回転中心間の距離やミラー16の回転範囲を
副パラメータとしてレンズ位置の特性をカメラ毎に設定
するとよい。
【0158】また、上記実施の形態では、撮影レンズ2
のフォーカシングレンズ群を駆動して焦点位置のみを変
化させるようにしていたが、撮影レンズ2がズームレン
ズで構成されている場合は、合わせてズーム比もミラー
16の回転に同期して変化させるようにしてもよい。ズ
ーム比を変化させることにより撮影倍率の変化に起因す
る像歪みや被写体面が傾斜している場合は遠近法的な像
歪みが吸収され、画像処理における像歪み補正の負担を
軽減することができる効果がある。
【0159】また、撮影レンズ2の等価的な曲率を変化
できるものであれば、レンズ位置を移動させることなく
その曲率を変化させることにより撮影レンズ2の焦点距
離を変化させることができるから、ミラー16の回転位
置に同期して曲率を変化させるようにしてもよい。
【0160】また、上記実施の形態では、デジタルカメ
ラについて説明したが、本発明は、これに限定されるも
のではなく、銀塩フィルムを用いたカメラや本,原稿等
の内容を読み取る画像読取装置にも適用できるものであ
る。
【0161】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮影レンズにより被露光部材の露光面に投影される被写
体の光像を複数の小光像に分割し、各小光像を順次、被
露光部材に露光して被写体光像の撮影を行なうカメラで
あって、小光像毎に撮影レンズの合焦位置を算出し、各
小光像の撮影を行う際を撮影レンズを合焦位置に移動さ
せるようにしたので、撮像光学系を複雑化させることな
く被写体光像全体にピントの合った撮影を行うことがで
きる。また、被写界深度を考慮することなく被写体全体
にピント調節が可能になるので、露出制御の自由度が大
きくなる。
【0162】また、本発明によれば、上記カメラにおい
て、線状の撮像手段からなる被露光部材を撮影レンズの
光軸上と異なる位置に配置するとともに、当該光軸上に
反射鏡をその反射面を変更可能に配置し、反射鏡の反射
面を変化させて被写体光像を短冊状の被露光部材の撮像
面に投影するようにし、反射鏡の反射面の変化に応じて
撮影レンズのレンズ位置を移動させるようにしたので、
従来のミラースキャン方式による撮像光学系を応用する
ことにより被写体全体にピントの合った撮影が可能な撮
像光学系を容易に実現することができる。
【0163】また、本発明によれば、カメラ本体から小
光像の対応する被写体部分までの距離と反射鏡の反射面
の角度とを検出し、これらの検出結果と撮影レンズの焦
点距離とに基づいて各小光像に対する撮影レンズの所定
の位置(合焦位置)を設定するようにしたので、各小光
像に対する撮影レンズの合焦位置を簡単に設定すること
ができる。
【0164】また、本発明によれば、被写体面が被露光
部材の露光面に対して傾斜している場合、その傾斜角を
設定可能にし、設定された傾斜角に基づいて各小光像に
対する撮影レンズの所定の位置(合焦位置)を設定する
ようにしたので、斜め方向からの撮影における斜め画像
に対しても被写体全体にピントの合った画像を簡単に撮
影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラの第1の実施の形
態の外観を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係るデジタルカメラの背面
図である。
【図3】第1の実施の形態に係るデジタルカメラ内に設
けられたミラースキャン方式の撮像光学系の概略構成を
示す図である。
【図4】第1の実施の形態に係るミラースキャン方式に
おける被写体光像に対する撮像素子(ラインセンサ)の
配置方向及び走査方向を示す斜視図である。
【図5】被写体に対する斜め撮影を示す図である。
【図6】斜め撮影補正を説明するための図で、(a)は
斜め撮像画像を示す図、(b)は斜め撮影補正後の画像
を示す図である。
【図7】斜め撮影における撮像系を真上から見た図であ
る。
【図8】第1の実施の形態に係るデジタルカメラの一の
実施の形態を示すブロック構成図である。
【図9】第1の実施の形態に係るミラースキャン方式の
撮像光学系を真上から見た図である。
【図10】被写体面が傾斜していない場合の第1の実施
形態に係るミラースキャン方式におけるレンズの駆動特
性の一例を示す図である。
【図11】ミラーの回転角φと正面方向に対する被写体
の撮像点の振れ角γとの関係を示す図である。
【図12】被写体面が傾斜している場合の第1の実施の
形態に係るミラースキャン方式の撮像光学系を真上から
見た図である。
【図13】被写体面が傾斜している場合の第1の実施形
態に係るミラースキャン方式におけるレンズの駆動特性
の一例を示す図である。
【図14】樽型像歪みの一例を示す図ある。
【図15】斜め撮影補正の方法を説明するための図であ
る。
【図16】斜め撮影補正における横方向の画素データの
補間処理を示す図である。
【図17】斜め撮影補正における縦方向の画素データの
補間処理を示す図である。
【図18】斜め補正演算回路の回路構成の一例を示す図
である。
【図19】画像メモリの画素データの読出方向を示す図
である。
【図20】撮影制御のフローチャートを示す図である。
【図21】撮影制御のフローチャートを示す図である。
【図22】本発明に係るデジタルカメラの第2の実施の
形態の外観を示す斜視図である。
【図23】第2の実施の形態に係るデジタルカメラ内に
設けられたミラースキャン方式の撮像光学系の概略構成
を示す図である。
【図24】第2の実施の形態に係るミラースキャン方式
における被写体光像に対する撮像素子(ラインセンサ)
の配置方向及び走査方向を示す斜視図である。
【図25】第2の実施の形態に係るミラースキャン方式
の撮像光学系を真横から見た図である。
【図26】被写体面が傾斜していない場合の第2の実施
形態に係るミラースキャン方式におけるレンズの駆動特
性の一例を示す図である。
【図27】被写体面が傾斜している場合の第2の実施の
形態に係るミラースキャン方式の撮像光学系を真横から
見た図である。
【図28】被写体面が傾斜している場合の第2の実施形
態に係るミラースキャン方式におけるレンズの駆動特性
の一例を示す図である。
【図29】被写体面が傾斜している場合のリニアスキャ
ン方式における撮像光学系を示す図である。
【図30】被写体面が傾斜している場合のリニアスキャ
ン方式におけるレンズの駆動特性の一例を示す図であ
る。
【図31】マルチ測距方式の測距エリアを示す図であ
る。
【図32】マルチ測距方式により傾斜角を自動演算する
方法を説明するための図である。
【図33】スキャン用のミラーが撮影レンズの後方に配
置されたミラースキャン方式の光学系の概略構成を示す
図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 撮影窓 3 測光窓 4 測距用投光窓 5 測距用受光窓 6 ファインダ対物窓 7 フラッシュ 8 カード挿入口 9 カード取出ボタン 10 シャッタボタン 11 ズームスイッチ 12 ハードディスクカード 13 メインスイッチ 14 ファインダ接眼窓 15 モード設定スイッチ(傾斜角設定手段) 16 ミラー(反射鏡) 17 撮影レンズ 18 絞り 19 撮像素子(撮像手段) 20 ミラー駆動制御部(駆動手段) 201 電動モータ(駆動手段) 21 レンズ駆動制御部(レンズ位置変更手段,焦点距
離設定手段) 211 電動モータ(レンズ位置変更手段) 22 絞り駆動制御部 23 CCD駆動制御部 24 位置検出センサ(角度検出手段) 25 画像処理部 251 アナログ信号処理部 252 A/D変換部 253 画像メモリ 254 デジタル信号処理部 255 出力I/F 256 斜め補正演算回路 256A,256C ラインバッファ 256B ラッチ回路 256D メモリ 256E 読出クロック制御回路 256F 読出アドレス制御回路 26 カード駆動部 27 測距部(被写体距離検出手段) 28 測光部 29 ROM 30 RAM 31 スイッチ群 32 制御部(レンズ位置設定手段) BD ホワイトボード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズにより被露光部材の露光面に
    投影される被写体の光像を複数の小光像に分割し、各小
    光像を順次、上記被露光部材に露光して上記被写体光像
    の撮影を行なうカメラであって、上記小光像に対応する
    被写体部分と上記被露光部材の露光面との間の距離に基
    づき上記小光像が上記被露光部材の露光面に結像する上
    記撮影レンズの位置を設定するレンズ位置設定手段と、
    上記小光像の上記被露光部材への露光の際、その小光像
    を上記露光面に結像させるべく上記撮影レンズの位置を
    上記レンズ位置設定手段で設定された所定の位置に変更
    するレンズ位置変更手段とを備えたことを特徴とするカ
    メラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカメラにおいて、上記被
    露光部材は、上記撮影レンズの光軸上と異なる位置に設
    けられ、複数の光電変換素子を線状に配列してなる撮像
    手段からなり、上記撮影レンズの光軸上に、上記被写体
    の光像を複数の小光像に分割して上記被露光部材の露光
    面側に反射するべくその露光面に対する反射面の角度を
    変更可能に設けられた反射鏡と、上記反射面の角度を変
    更するべく上記反射鏡を駆動する駆動手段とを備え、上
    記レンズ位置変更手段は、上記反射鏡の反射面の角度変
    更に同期してその角度に対応する所定の位置に上記撮影
    レンズの位置を変更するものであることを特徴とするカ
    メラ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のカメラにおいて、上記反
    射鏡は、上記撮影レンズに対して光像が入射する側に設
    けられていることを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のカメラにおいて、上記反
    射鏡は、上記撮影レンズに対して光像が射出する側に設
    けられていることを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載のカメラ
    において、カメラ本体から上記小光像の対応する被写体
    部分までの距離を検出する被写体距離検出手段と、上記
    反射鏡の反射面の角度を検出する角度検出手段と、上記
    撮影レンズの焦点距離を設定する焦点距離設定手段とを
    備え、上記レンズ位置設定手段は、上記小光像を被露光
    部材の露光面に結像するための上記反射鏡の反射面の角
    度、その小光像に対応する被写体部分までの距離及び上
    記撮影レンズの焦点距離に基づいてその小光像に対する
    上記撮影レンズの所定の位置を設定するものであること
    を特徴とするカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のカメラにおいて、上記被
    露光部材の露光面に対して斜め方向に配置された上記被
    写体の当該配置方向と露光面とのなす傾斜角を設定する
    傾斜角設定手段を備え、上記レンズ位置設定手段は、上
    記傾斜角に基づいてその小光像に対する上記撮影レンズ
    の所定の位置を設定するものであることを特徴とするカ
    メラ。
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