JP2005122326A - 撮影画像投影装置、撮影画像投影装置の画像処理方法及びプログラム - Google Patents

撮影画像投影装置、撮影画像投影装置の画像処理方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2005122326A
JP2005122326A JP2003354421A JP2003354421A JP2005122326A JP 2005122326 A JP2005122326 A JP 2005122326A JP 2003354421 A JP2003354421 A JP 2003354421A JP 2003354421 A JP2003354421 A JP 2003354421A JP 2005122326 A JP2005122326 A JP 2005122326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
document
shape
unit
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003354421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4363152B2 (ja
Inventor
Keiichi Sakurai
敬一 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2003354421A priority Critical patent/JP4363152B2/ja
Publication of JP2005122326A publication Critical patent/JP2005122326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4363152B2 publication Critical patent/JP4363152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】原稿画像の形状を正確に抽出し、見やすい画像を得る。
【解決手段】書画カメラ1は、画像処理装置を備え、画像処理装置は、原稿4の画像から、Robertsフィルタを用いて輪郭を取得する。画像処理装置は、取得した輪郭から、原稿4の画像を形成する候補となる直線を検出して、原稿4の四角形の形状を取得する。画像処理装置は、各四角形の大きさを算出し、ユーザが予め指定した用紙サイズに最も近い四角形を選択し、原稿4の画像の形状と実際の原稿4の形状との関係を示す射影パラメータを求めて原稿4の画像を射影変換する。書画カメラ1は、この画像データをプロジェクタ2に出力し、プロジェクタ2は、この画像データに基づいて原稿4の画像をスクリーン3に投影する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮影画像投影装置、方法及びプログラムに関するものである。
紙の書類やOHP用紙などを読み取って投影をおこなうOHPでは、デジタルカメラの発達に伴い、従来のラインスキャナで読み取る方式から、デジタルカメラを用いた書画カメラと呼ばれる方式の撮影画像投影装置(書画カメラ)が開発されつつある。
この撮影画像投影装置は、ユーザが原稿台に載置した原稿をカメラで撮影して、カメラで撮影した原稿の画像データをコンピュータの記憶装置に記憶して画像処理を行い、プロジェクタを用いてスクリーン上に原稿の画像を拡大して投影するものである(例えば、特許文献1参照)。
このような撮影画像投影装置は、従来のOHPでは、できなかった3次元の撮影対象を撮影して、この画像を投影することができるので、従来のOHPにとって変わりつつある。
特開2002−354331号公報(第2−3頁、図1)
しかし、従来の撮影画像投影装置では、カメラで原稿を斜め方向から撮影すると、カメラに近い原稿の辺がカメラの画角(撮影範囲)から外れてしまうため、カメラのズーム倍率を小さくせざるを得ない。
結果として原稿の占める面積が減ってくるため、台形補正をおこなっても画像に対して原稿の占める割合が減り、投影された原稿の画像が小さくなってしまい、スクリーンに投影された画像が見にくくなってしまう。この傾向は、特にあおり角が大きくなると顕著になる。
また、原稿画像の形状を正確に抽出することが困難なため、台形補正をおこなっても原稿以外の余分な画像部分が含まれてしまい、やはり、スクリーンに投影された画像が見にくくなってしまう。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、見やすい画像を取得することが可能な撮影画像投影装置、撮影画像投影装置の画像処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る撮影画像投影装置は、
撮影した原稿の画像をスクリーンに投影する撮影画像投影装置において、
撮影によって得られた原稿画像の歪みを補正するように、前記原稿画像に対して画像処理を行う画像処理部と、
前記画像処理部が画像処理した画像を前記スクリーンに投影する投影部と、を備え、
前記画像処理部は、
前記原稿画像から前記原稿画像候補の輪郭を取得し、取得した輪郭で囲まれた形状及びその頂点位置を取得する形状取得部と、
前記形状取得部が取得した前記形状の面積を求める面積取得部と、
前記面積取得部が求めた面積と指定された面積とを比較して、前記面積取得部が求めた面積のうち、指定された面積と最も近い面積を有する形状を前記原稿画像の形状として選択する形状選択部と、
前記形状選択部が選択した前記原稿画像の形状と実際の原稿の形状とを対応させて、前記形状取得部が取得した前記原稿画像の頂点位置から、前記原稿画像と実際の原稿との関係を示す射影パラメータを求める射影パラメータ取得部と、
前記射影パラメータ取得部が求めた射影パラメータを用いて前記原稿画像の画像変換を行う画像変換部と、を備えたことを特徴とする。
前記形状取得部は、
前記原稿画像のエッジ画像を検出するエッジ画像検出部と、
前記エッジ画像検出部が検出したエッジ画像から前記原稿の輪郭の候補となる直線を検出する直線検出部と、を備え、
前記直線検出部が検出した直線を組み合わせて前記原稿の輪郭を取得してもよい。
前記面積取得部は、前記原稿画像の大きさと前記形状取得部が取得した頂点位置とに基づいて、前記形状取得部が取得した輪郭で囲まれた形状の面積を求めるようにしてもよい。
光を集光するレンズと、前記レンズが集光した光によって画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部上に前記原稿画像が結像するように前記レンズの位置を制御するレンズ制御部と、を有するカメラを備え、
前記面積取得部は、
前記レンズ制御部の制御によって前記画像形成部上に前記原稿画像が結像したときの前記レンズと前記画像形成部との間の距離と、前記レンズと前記原稿との間の距離と、に基づいて前記形状取得部が取得した前記原稿画像の大きさを求めるようにしてもよい。
前記レンズ制御部は、
測距用の光を出力する光出力部と、
前記光出力部が出力した光による前記原稿からの反射光に基づいて前記レンズと前記原稿との間の距離を計測する距離センサと、を備えたアクティブ方式のものであって、
前記面積取得部は、前記レンズ制御部の制御によって前記画像形成部上に前記原稿画像が結像したときに前記距離センサによって計測された前記レンズと前記原稿との間の距離と、前記レンズの焦点距離と、に基づいて前記レンズと前記結像部との間の距離を求めるようにしてもよい。
前記レンズ制御部は、前記レンズと前記画像形成部との間の距離が予め設定されて、前記画像形成部上に形成された前記原稿画像のコントラストが最大となるように前記レンズの位置を制御するパッシブ方式のものであって、
前記面積取得部は、前記原稿画像のコントラストが最大となったときに前記レンズ制御部から出力された前記レンズと前記結像部との間の距離と、前記レンズの焦点距離と、に基づいて前記レンズと前記原稿との間の距離を求めるようにしてもよい。
本発明の第2の観点に係る撮影画像投影装置の画像処理方法は、
撮影した原稿の画像をスクリーンに投影する撮影画像投影装置の画像処理方法であって、
前記原稿画像から前記原稿画像候補の輪郭を取得し、取得した輪郭で囲まれた形状及びその頂点位置を取得するステップと、
前記取得した前記形状の面積を求めるステップと、
前記求めた面積と指定された面積とを比較して、前記求めた面積のうち、指定された面積と最も近い面積を有する形状を前記原稿画像の形状として選択するステップと、
前記選択した前記原稿画像の形状と実際の原稿の形状とを対応させて、前記取得した前記原稿画像の頂点位置から、前記原稿画像と実際の原稿との関係を示す射影パラメータを求めるステップと、
前記求めた射影パラメータを用いて前記原稿画像の画像変換を行うステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
撮影によって得られた原稿画像から前記原稿画像候補の輪郭を取得し、取得した輪郭で囲まれた形状及びその頂点位置を取得する手順、
前記取得した前記形状の面積を求める手順、
前記求めた面積と指定された面積とを比較して、前記求めた面積のうち、指定された面積と最も近い面積を有する形状を前記原稿画像の形状として選択する手順、
前記選択した前記原稿画像の形状と実際の原稿の形状とを対応させて、前記取得した前記原稿画像の頂点位置から、前記原稿画像と実際の原稿との関係を示す射影パラメータを求める手順、
前記求めた射影パラメータを用いて前記原稿画像の画像変換を行う手順、
を実行させるためのものである。
本発明によれば、見やすい画像を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る撮影画像投影装置を、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
実施形態1に係る撮影画像投影装置の構成を図1に示す。
撮影画像投影装置は、書画カメラ1と、プロジェクタ2と、から構成される。
書画カメラ1は、投影対象の原稿4を撮影するためのカメラシステムであり、カメラ部11と、支柱12と、台座13と、操作台14と、を備える。カメラ部11は、原稿4を撮影するためのものである。カメラ部11には、デジタルカメラが用いられる。支柱12は、カメラ部11を取り付けるためのものである。台座13は、支柱12を支えるためのものである。
また、書画カメラ1は、図2に示すように、画像データ生成部21と、データ処理部22と、からなる。画像データ生成部21は、原稿4を撮影して原稿4の画像データを取り込むためのものである。
データ処理部22は、画像データ生成部21から、取り込んだ原稿4の画像データを取得して画像処理を行い、画像処理を施した画像データをプロジェクタ2に出力するものである。
尚、画像データ生成部21とデータ処理部22とは、図1に示すカメラ部11に備えられてもよいし、画像データ生成部21,データ処理部22が、それぞれ、カメラ部11、操作台14に備えられてもよい。
画像データ生成部21は、光学レンズ装置101と、イメージセンサ102と、から構成される。
光学レンズ装置101は、原稿4を撮影するために、光を集光するレンズなどで構成されたものである。
イメージセンサ102は、光学レンズ装置101が光を集光することによって結像した画像を、デジタル化した画像データとして取り込むためのものであり、CCD等によって構成される。
データ処理部22は、メモリ201と、表示装置202と、画像処理装置203と、操作部204と、プログラムコード記憶装置205と、CPU206と、から構成される。
メモリ201は、イメージセンサ102からの画像、表示装置202に送り出すための画像データ等を一時記憶するためのものである。
表示装置202は、プロジェクタ2に送り出す画像を表示するためのものである。
画像処理装置203は、メモリ201に一時記憶された画像データに対して、画像の歪み補正や画像効果などの画像処理を行うためのものである。
画像処理装置203は、図3(a)に示すようにカメラ部11の撮影面に対して斜めの状態、あるいは回転した状態で撮影した原稿4の画像から、歪み補正(台形補正)を行うことによって、図3(b)に示すような正面から撮影した原稿4の画像を生成する。
画像処理装置203は、歪み補正を行うため、歪んだ原稿4の画像から四角形を切り取り、切り取った四角形に原稿4の画像を射影変換して逆変換する。
さらに具体的には、画像処理装置203は、CPU206に制御されて、以下の処理等を行う。
(1)原稿4の画像からのアフィンパラメータ抽出
(2)抽出したアフィンパラメータによる画像変換
(3)輝度あるいは色差等に関する画像効果補正用パラメータの抽出及び画像効果処理
(4)画像変換の調整
尚、これらの処理内容については、後述する。
操作部204は、書画投影の機能を制御するためのスイッチ、キーを備えたものである。操作部204は、ユーザが、これらのキー、スイッチを操作したときの操作情報をCPU206に出力する。
また、操作部204は、図4に示すように、画像調整キーとして、上拡大キー211と、下拡大キー212と、左拡大キー213と、右拡大キー214と、右回転キー215と、左回転キー216と、拡大キー217と、縮小キー218と、撮影/解除キー219と、を備える。
上拡大キー211、下拡大キー212、左拡大キー213、右拡大キー214は、射影変換を行うときに操作する射影変換キーである。
上拡大キー211は、画像の中心を通る横線を軸にして、横線よりも上の画面上部と横線よりも下の画面下部とを比較し、画面上部を、見ている側に回転させるときに操作するキーであり、下拡大キー212は、画面下部を、見ている側に回転させるときに操作するキーである。
左拡大キー213と右拡大キー214とは、画像の中心を通る縦線を軸にして、画像を回転させることによって画像左右のひずみを調整するキーであって、左拡大キー213は、左の画像が小さいときに操作するキー、右拡大キー214は、右が小さいときに操作するキーである。
右回転キー215、左回転キー216は、それぞれ、画像の回転を調整するための回転補正キーであり、右回転キー215は、画像の右回転を行なうときに操作するキーであり、左回転キー216は、画像の左回転を行なうときに操作するキーである。
拡大キー217、縮小キー218は、それぞれ、画像の拡大、縮小などの画像変換を行うときに操作するキーである。
尚、1回の押下で拡大又は縮小する率を示すRatioに2が設定されていると、ユーザが拡大キー217を一度押すことにより、画像処理装置203は、画像を2倍に拡大する。さらに、もう一度拡大キー217を押すことにより、操作部204、CPU206は応答して、画像処理装置203を制御し、画像処理装置203は、画像をさらに2倍に拡大し、結果として元の画像は4倍画像に拡大される。拡大した画像を、1/2に戻す場合、縮小キー218を押す。操作部204、CPU206は応答し、画像処理装置203は、拡大した画像を縮小する。
また、上拡大キー211、下拡大キー212、左拡大キー213、右拡大キー214は、拡大キー217が操作されたときのカーソルキーとしても機能する。即ち、上拡大キー211は、拡大キー217が操作されたときに、表示装置202に表示されている原稿4の画像を上に移動させるための上移動キーとなる。下拡大キー212は、拡大キー217が操作されたときに、原稿4の画像を下に移動させるための下移動キーとなる。左拡大キー213は、拡大キー217が操作されたときに、原稿4の画像を左に移動させるための左移動キーとなる。右拡大キー214は、拡大キー217が操作されたときに、原稿4の画像を右に移動させるための右移動キーとなる。
また、拡大キー217および縮小キー218は、同時に押下されることによって、用紙設定モードに入るためのキーとして機能する。この用紙設定モードにおいて、右回転キー215と左回転キー216とは、それぞれ所望の用紙サイズを選択するためのカーソルキーとなる。尚、この用紙設定モードについての説明は、後述する。
撮影/解除キー219は、原稿4を撮影するときに操作するキーである。また、後述する用紙設定モードにおいて、選択した用紙サイズを決定するための決定キーとなる。
プログラムコード記憶装置205は、CPU206が実行するプログラムを記憶するためのものであり、ROM等によって構成される。
CPU206は、プログラムコード記憶装置205に格納されているプログラムに従って、各部を制御する。尚、メモリ201は、CPU206の作業メモリとしても用いられる。
また、CPU206は、後述するフローチャートに従って、撮影対象物である原稿4の画像に動きがあるか否かを判定し、判定結果に従って、撮影モードを切り替える。
撮影モードは、動画モードと静止画モードの2つとする。動画モードは、ユーザが台座13に投影したい原稿4等を載置しようとする場合に設定されるモードであって、カメラ部11で映し出している画像をそのままプロジェクタ2に投影するモードである。
動画モードでは、CPU206は、例えば、画像解像度がVGA(600×480ドット)程度の画像を30fps(フレーム/秒)の速さで動画投影を行なうように、各部を制御するものとする。このように、動画モードは、解像度は低いものの、リアルタイム性を重視したモードである。
静止画モードは、ユーザが原稿4を置いた後に設定されるモードであって、カメラ部11で高解像度の画像撮影を行い、高解像度の静止画像の投影を行うモードである。カメラ部11が撮影解像度300万画素のカメラである場合、切り出した投影画像はXGA(1024×768)の静止画像になる。
CPU206は、撮影モードの切り替えを行うため、原稿4の画像に動きがあるか否かを判定する。CPU206は、このような判定を行うため、前回撮影した画像との画像変化量MDを求める。画像変化量MDは撮影している画像が前回の画像と比較してどれぐらい変化したかを表す量である。この量を計算する方法はいくつか考えられる。一例として、CPU206は、前回撮影した画像のデータから、各画素の差分の絶対値の総和を画像変化量MDとして求める。
即ち、前回の画素データをPn-1(x,y)、今回の画素データをPn(x,y),1≦x≦640 1≦y≦480とすると、画像変化量MDは、次の数1によって表される。

但し、全画素の総和を求めるには、計算量が多いので、画像変化量MDを求める方法としては、いくつかの画素を抜き出して実現する方法もある。
また、この画像変化量MDと比較して動きの有無を判定するための閾値として、閾値Thresh1と閾値Thresh2とが予め設定される。閾値Thresh1は、動きがないか否かを判定するための閾値であり、CPU206は、画像変化量MDが閾値Thresh1未満であれば、動きがないと判定する。
閾値Thresh2は、静止画モードにおいて、例えば、影が動いた場合、ペン等を置いた場合のように、動きはあっても、その動きが動画モードに切り替える必要のない程度の僅かな動きであるか否かを判定するための閾値である。
CPU206は、画像変化量MDが閾値Thresh2未満であれば、動画モードに切り替える必要のない程度の僅かな動きであると判定する。尚、閾値Thresh2は、閾値Thresh1よりも高く設定される(Thresh1<Thresh2)。メモリ201は、この閾値Thresh1と閾値Thresh2とを予め記憶する。
また、CPU206は、動画モードから静止画モードに切り替える場合、画像に動きがないと判定し、所定の時間が経過してから、撮影モードを静止画モードに切り替える。このため、CPU206は、画像に動きがないと判定してから、静止時間Ptimeを計測し、メモリ201は、この静止時間Ptimeと比較するために予め設定された所定時間HoldTimeを記憶する。
距離センサ103は、撮影対象までの距離を測定するためにレンズ装置付近に設けられたセンサであり、カメラの画像の中心が映している被写体対象までの距離の計測が可能となっている。
プロジェクタ2は、スクリーン3に投影光を照射して原稿4の画像を結像させるものである。書画カメラ1とプロジェクタ2とは、RGB等のケーブル15を介して接続される。書画カメラ1は、カメラ部11が撮影した原稿4の画像データを、ケーブル15を介してプロジェクタ2に出力する。
次に、実施形態1に係る撮影画像投影装置の動作を説明する。
ユーザが撮影画像投影装置の電源をONすると、書画カメラ1のCPU206は、プログラムコード記憶装置205からプログラムコードを読み出して基本投影処理を実行する。
この基本投影処理の内容を図5に示すフローチャートに従って説明する。
まず、CPU206は、書画カメラ1のカメラ部11の焦点、露出、ホワイトバランスなどのカメラ設定パラメータの初期化を行う(ステップS11)。
CPU206は、撮影モードを動画モードに初期化する(ステップS12)。CPU206は、撮影モードを動画モードに初期化するため、メモリ201上の指定した領域に動画モード(Motion)をセットする。さらに、CPU206は、カメラ部11のイメージセンサ102から読み出された画像データを、VGAによる画像データになるように設定する。
これにより、カメラ部11が捉えているシーンが、光学レンズ装置101を経由してイメージセンサ102に集光され、イメージセンサ102は集光された画像から動画撮影用の解像度の低いデジタル画像を作成する。そして、イメージセンサ102は、作成したデジタル画像を定期的に、例えば、秒30枚で、メモリ201に送り出す。
次に、CPU206は、静止時間Ptimeのリセットを行う(ステップS13)。
次に、CPU206は、イメージセンサ102から低解像度の画像データをメモリ201に転送するように、イメージセンサ102とメモリ201とを制御する(ステップS14)。尚、ここでは、イメージセンサ102の画像データがメモリ201に転送されるだけで、表示装置202は、画像を表示しない。表示装置202が画像を表示しないのは、表示装置202の表示を行なう画像データがメモリ201上の異なるアドレスで示される領域に記憶されているからである。
次に、CPU206は、前回撮影した画像との画像変化量MDを、数2に従って求める(ステップS15)。
CPU206は、撮影モードが動画モードか静止画モードかを判定する(ステップS16)。
初期状態では撮影モードに動画モードが設定されている。CPU206は、このため、初期状態では、動画モードと判定し、撮影した動画を投影するために、メモリ201内にある動画の画像データをメモリ201の所定領域にコピーする(ステップS17)。これにより、表示装置202は、撮影された画像データをメモリ201から読み出し、RGB信号をプロジェクタ2に出力する。プロジェクタ2は、この信号に基づいて、画像を投影する。
CPU206は、予め設定された前述の閾値Thresh1とステップS15において求めた画像変化量MDとを比較し、比較結果に基づいて画像に動きがあるか否かを判定する(ステップS18)。
このとき、ユーザが、まだ、用紙を置くなどの動作を続けている場合、画像変化量MDは閾値Thresh1以上になる。この場合、CPU206は、画像に動きがあると判定し(ステップS18においてYes)、静止時間Ptimeをリセットして低解像度の画像データの読み込みを行い、画像変化量MDを求め、画像のメモリ201の投影画像領域への書き込みを行う(ステップS13〜S17)。これによりユーザが動作を行なっている間、撮影画像投影装置は、動画モードの状態を維持し続け、低解像度の動画画像がスクリーン3に投影される。
その後、ユーザが用紙のセットを終えて画像に動きがなくなると、画像変化量MDは閾値未満になる。この場合、CPU206は、画像に動きがないと判定し(ステップS18においてNo)、静止時間Ptimeに1を加算する(ステップS19)。
そして、CPU206は、静止時間Ptimeが所定時間HoldTimeに達したか否かを判定する(ステップS20)。
静止時間Ptimeが所定時間HoldTimeに達していないと判定した場合(ステップS20においてNo)、CPU206は、画像に動きがないと判定するまで、再び低解像度の画像データを読み込んで、画像変化量MDを求め、動きがなければ、静止時間Ptimeに1を加算する(ステップS14〜S19)。この場合、静止時間Ptimeがリセットされないため、静止時間Ptimeは、CPU206によって、動画を読み込むごとにカウントアップされる。
静止時間Ptimeが所定時間HoldTimeに達したと判定した場合(ステップS20においてYes)、CPU206は、ユーザが画像を静止させたと判定し、撮影モードを静止画モードに設定する(ステップS21)。
CPU206は、高解像度の静止画像を撮影するようにイメージセンサ102を制御する(ステップS22)。そして、CPU206は、イメージセンサ102が取得した画像データをメモリ201に書き込む。尚、CPU206は、画像データをメモリ201に書き込んだ後、カメラ部11の解像度を再び低解像度の読み込み状態に戻す。
CPU206は、画像処理装置203を制御し、画像処理装置203は、読み込まれた高解像度の静止画像に対して、斜め補正を行うための射影パラメータの抽出を行う(ステップS23)。この射影パラメータは、原稿4の画像の形状と実際の原稿4の形状との関係を示すものである。
画像処理装置203は、さらにその抽出された射影パラメータに従って、撮影対象の切抜きと、正面画像への射影変換を行う(ステップS24)。
画像処理装置203は、作成された補正画像から、コントラスト補正などの鮮明、識別しやすい画像へ変換するため、画像効果補正用パラメータの抽出を行う(ステップS25)。
画像処理装置203は、抽出された画像効果補正用パラメータを用いて、画像効果処理を行う(ステップS26)。
CPU206は、画像効果処理を行った画像データの投影を行うために、動画画像のときと同じように、メモリ201内の所定領域に補正画像データの書き込みを行う。そして、CPU206は、表示装置202から、画像データをRGB信号でプロジェクタ2に出力させる(ステップS27)。
一度静止画モードになると、CPU206は、再び静止時間Ptimeをリセットして、低解像度の画像を読み込み、画像変化量MDを求める(ステップS13〜S15)。
ここで、撮影モードが静止画モードと判定した場合(ステップS16)、CPU206は、求めた画像変化量MDともう一つの所定閾値Thresh2(Thresh1<Thresh2)との比較を行い、画像に動きがあるか否かを判定する(ステップS28)。
CPU206は、画像変化量が閾値Thresh2未満であれば、画像に動きがないと判定する(ステップS28においてNo)。この場合、CPU206は、引き続き、画像変化量MDと閾値Thresh1との比較を行い、画像に動きがあるか否かを判定する(ステップS30)。
そして、画像変化量MDが閾値Thresh2以上であれば、CPU206は、画像に動きがあると判定し(ステップS28においてYes)、撮影モードを動画モードに設定する(ステップS29)。そして、CPU206は、静止時間Ptimeをリセットする(ステップS13)。
一方、画像変化量MDが閾値Thresh2未満であっても、閾値Thresh1以上であれば、CPU206は、画像に動きがあると判定する(ステップS30においてYes)。この場合、CPU206は、画像変化量MDが閾値Thresh1と閾値Thresh2との間であるため、撮影モードを動画モードに切り替えずに、再度、高解像度で静止画像を撮影し、画像処理装置203は、取得した高解像度の静止画像データの画像処理を行う(ステップS22〜S27)。
また、画像変化量MDが閾値Thresh2未満であり、かつ、閾値Thresh1未満であれば、CPU206は、静止状態が継続しているものと判定する(ステップS30においてNo)。この場合、CPU206は、画像効果の調整を行う指示情報として、操作部204から出力された操作情報に基づいて画像調整キーが操作されたか否かを判定する(ステップS31)。
画像調整キーが操作されていないと判定した場合(ステップS31においてNo)、CPU206は、ステップS13に戻り、静止時間Ptimeをリセットする。
画像調整キーが操作されたと判定した場合(ステップS31においてYes)、CPU206は、画像の拡大や回転などの画像変換の調整を行う(ステップS32)。
CPU206は、画像変換が射影変換、回転等なのか、画像の拡大縮小、移動なのかを判定する(ステップS33)。
画像変換が射影変換、回転等であるとCPU206が判定した場合、画像処理装置203は、CPU206に制御されて、再度、画像効果補正用パラメータの抽出を行って(ステップS25)、画像効果処理を行う(ステップS26)。他方、画像変換が画像の拡大縮小、移動であるとCPU206が判定した場合、画像処理装置203は、画像から前回、抽出された画像効果補正用パラメータを用いて、画像効果処理を行う(ステップS26)。そして、CPU206は、表示装置202から、画像データをRGB信号でプロジェクタ2に出力させる(ステップS27)。
このようにして、CPU206は、動画モードと静止画モードとの切り替えを行いながら投影制御を行う。これにより、ユーザが操作を行なっている間は、フレーム周波数優先の画像の投影が行われ、画像が静止すれば、撮影対象の原稿4の切り抜き及び画像効果処理を行って高解像度画像の投影が行われる。
次に、画像処理装置203が行う画像処理について説明する。
まず、画像処理装置203が画像処理に用いるアフィン変換についての基本的な考え方(実現方法)を説明する。
画像の空間変換にアフィン変換が幅広く応用されている。本実施形態では、3次元のカメラパラメータを用いずに2次元アフィン変換を用いて射影変換を行う。これは、変換前の座標(u,v)の点が、移動、拡大縮小、回転などの変換によって、変換後の座標(x,y)が次の数2によって関係付けられることになる。射影変換もこのアフィン変換により行われることができる。

最終的な座標(x,y)は、次の数3によって算出される。

数3は、射影変換するための式であり、座標x、yは、z’の値に従い、0に向かって縮退する。即ち、z’に含まれるパラメータが射影に影響を及ぼすことになる。このパラメータはa13,a23,a33である。また、他のパラメータは、パラメータa33で正規化されることができるので、a33を1としてもよい。
図6は、図3(a)に示す四角形の原稿4の各頂点の座標を示したものである。カメラ部11で撮影された四角形と実際の原稿4の画像との関係について、図7に基づいて説明する。
この図7において、U−V−W座標系は、カメラ部11で撮影して得られた画像の3次元座標系である。A(Au,Av,Aw))ベクトルとB(Bu,Bv,Bw)ベクトルとは、3次元座標系U−V−Wにおいて、原稿4の用紙をベクトルで表したものである。
また、S(Su,Sv,Sw)ベクトルは、3次元座標系U−V−Wの原点と原稿4との距離を示す。
図7に示す投影スクリーンは、原稿4の画像の射影を行うためのものである(スクリーン3に対応)。
投影スクリーン上の座標系をx,yとすると、この投影スクリーン上に投影される画像がカメラ部11に撮影される画像と考えればよい。投影スクリーンは、W軸上から距離fだけ離れて垂直に位置するものとする。原稿4の用紙上の任意の点P(u,v,w)と原点とを直線で結び、その直線と投影スクリーンと交差する点があるものとして、その交点のX−Y座標をp(x,y)とする。このとき、座標pは、射影変換より次の数4によって表される。

数4より、図7に示すように点P0,P1,P2,P3と投影スクリーンへの投影点p0,p1,p2,p3との関係から、次の数5に示す関係が求められる。

このとき、射影係数α、βは次の数6によって表される。
次に、射影変換について説明する。
原稿4上の任意の点Pは、S,A,Bベクトルを用いて、次の数7によって表される。

この数7に、数5の関係式を代入すると、座標xとyとは、次の数8によって表される。
この関係を、アフィン変換の式に当てはめると、座標(x',y',z')は、次の数9によって表される。
この数9にm,nを代入することにより、撮影画像の対応点(x,y)が求められる。対応点(x,y)は、整数値とは限らないので、画像補間法などを用いて画素の値を求めればよい。
画像処理装置203は、このようなアフィン変換を行うため、まず、撮影した原稿4の画像から射影パラメータを抽出する(図5のステップS23)。
画像処理装置203が実行する射影パラメータの抽出処理を図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
画像処理装置203は、撮影した原稿4の画像から、この原稿4の画像の四隅の座標点(四角形輪郭)を抽出する(ステップS41)。画像処理装置203は、図9に示すフローチャートに示す四角形の輪郭を抽出する。
即ち、画像処理装置203は、画像処理の演算数を減らすため、入力画像から縮小輝度画像を生成する(ステップS51)。
画像処理装置203は、生成した縮小輝度画像から、原稿4のエッジ画像を生成する(ステップS52)。
画像処理装置203は、原稿4のエッジ画像から、このエッジ画像に含まれる直線パラメータを検出する(ステップS53)。
画像処理装置203は、検出した直線パラメータから、原稿4の輪郭を形成する候補となる四角形を生成する(ステップS54)。
画像処理装置203は、このように候補となる四角形を生成し、生成した各四角形に優先順位を付す(図8のステップS42)。
画像処理装置203は、優先順位に従って四角形を選択し、選択した四角形を抽出できたか否かを判定する(ステップS43)。
四角形を抽出できたと判定した場合(ステップS43においてYes)、画像処理装置203は、原稿4の画像の形状として四角形を取得し、取得した四角形の頂点からアフィンパラメータを算出する(ステップS44)。
一方、抽出できなかったと判定した場合(ステップS43においてNo)、画像処理装置203は、最大面積を有する四角形の画像を原稿4の画像として取得し(ステップS45)、この取得した四角形の頂点からアフィンパラメータを算出する(ステップS44)。
次に、この射影パラメータの抽出処理を、さらに具体的に説明する。
画像処理装置203がステップS51において生成した縮小輝度画像の一例を図10(a)に示す。画像処理装置203は、このような縮小輝度画像から、Robertsフィルタと呼ばれるエッジ検出用のフィルタを用いて図10(b)に示すようなエッジ画像を生成する(ステップS52)。このRobertsフィルタとは、2つの4近傍画素の重み付けを行って2つのフィルタΔ1、Δ2を取得して平均化することによって、画像のエッジを検出するフィルタである。
図11(a)は、フィルタΔ1の係数を示し、図11(b)は、フィルタΔ2の係数を示す。この2つのフィルタΔ1,Δ2の係数を、ある着目した座標(x,y)の画素値f(x,y)に適用すると、変換後の画素値g(x,y)は、次の数10によって表される。
図10(b)に示すエッジ画像には、直線パラメータが含まれている。画像処理装置203は、このエッジ画像から、ラドン変換を行って直線パラメータを検出する(ステップS53の処理)。
ラドン変換は、n次元のデータを、(n−1)次元の投影データに対応させる積分変換である。具体的には、図12(a),(b)に示すように、画像データをf(x,y)として、x−y座標系から角度θだけ回転したr−θ座標系を考える。θ方向の画像投影データp(r,θ)は、次の数11によって定義される。
この数11による変換がラドン変換と呼ばれるものである。
図12(a)に示すような画像データf(x,y)は、ラドン変換により、図12(b)に示すような画像投影データp(r,θ)に変換される。
このようなラドン変換によれば、図13(a)に示すようなx−y座標系の直線Lは、極座標系では、ρ=xcosα+ysinαであらわされる。この直線Lは、p(ρ,α)の点に全て投影されるので、p(r,θ)のピークを検出することで、直線の検出が可能になる。画像処理装置203は、この原理を用いて、エッジ画像から、ラドン変換によりデータp(r,θ)を生成する。
次に、画像処理装置203は、生成したデータp(r,θ)から、そのピーク点を抽出する。このため、画像処理装置203は、図14に示すフローチャートに従って、このピーク点の抽出処理を実行する。
画像処理装置203は、p(r,θ)での最大値pmaxを探す(ステップS61)。
画像処理装置203は、閾値pth = pmax * k(kは0以上1までの定数値)を求める(ステップS62)。
画像処理装置203は、pthを閾値にしてp(r,θ)から2値画像B(r,θ)を生成する(ステップS63)。
画像処理装置203は、B(r,θ)の画像ラベリングを行う。このとき得られたラベル数をN1とする(ステップS64)。
画像処理装置203は、各ラベル領域内でp(r,θ)の最大値のところのr,θを調べる。そして、画像処理装置203は、この値を、それぞれri,θi (i=1〜Nl)として取得する(ステップS65)。これが直線のパラメータとなる。
次に、画像処理装置203は、検出した直線パラメータを用いて四角形候補を生成するため(ステップS54の処理)、著しく歪んでいる四角形を候補から外す。これは書画カメラ1は、台座13から大きく離れた原稿4を撮影することはないため、著しく歪んでいる四角形は、原稿4の輪郭を表すものではないと推測されるからである。
即ち、図15(a)に示すように、カメラ部11で撮影した場合の表示装置202のLCDの表示領域に、4つの直線a1〜a4が表示され、4つの直線a11〜a14の交点p1〜p4が表示されている場合、直線a1〜a4は、四角形を形成する直線の候補になる。
一方、表示領域に表示されている直線が4つ未満の場合、あるいは、図15(b)、(c)に示すように、表示領域に4つの直線が表示されていても、交点が4つ未満の場合、この直線の組は、四角形を形成する直線の組の候補にはならない。
図15(a)に示すように、直線a1〜a4の表示領域の下辺に対する角度を、それぞれ、θ11,θ12,θ21,θ22とすると、直線a1の角度θ11に最も近い角度は、直線a3の角度θ12になるため、直線a1と直線a3とは、互いに向かい合う直線と判別される。
また、図15(d)に示すように、互いに向かい合う直線a5とa6の角度差が大きいと、台座13から離れた位置で、書画カメラ1によって原稿4が撮影されることはないため、直線a5〜a8の組は、四角形を形成する直線の組の候補にはならない。尚、原稿4を台座13に載置して直線の角度を計測すれば、原稿4の辺に基づく直線か否かを判別できるため、互いに向かい合う直線の角度差をdθ1、dθ2として、角度差dθ1、dθ2には、予め閾値dθ1th、dθ2thが設けられ、この閾値dθ1th、dθ2thは、メモリ201に記憶される。
このような観点に基づいて、画像処理装置203は、複数の直線から四角形の候補を取得する。具体的に、画像処理装置203は、図16に示すフローチャートに従って、この四角形の検出処理を実行する。
画像処理装置203は、四角形の候補数Nrを0に初期化する(ステップS71)。
画像処理装置203は、表示領域に表示されている直線の数N1を取得する(ステップS72)。
画像処理装置203は、取得した直線の数N1が4つ以上か否かを判定する(ステップS73)。
取得した直線の数N1が4つ未満であると判定した場合(ステップS73においてNo)、画像処理装置203は、この処理を終了させる。この場合、四角形の候補数Nrは0となる。
取得した直線の数N1が4つ以上であると判定した場合(ステップS73においてYes)、画像処理装置203は、四角形を形成する直線の組があるか否かを判定する(ステップS74)。
直線の組があったとしても、組になった直線による4つの交点がなければ、画像処理装置203は、四角形を形成する直線の組がないと判定し(ステップS74においてNo)、この処理を終了させる。
四角形を形成する直線の組があると判定した場合(ステップS74においてYes)、画像処理装置203は、対応する直線の組の角度差dθ1,dθ2を取得する(ステップS75)。
画像処理装置203は、角度差dθ1が、予め設定された閾値dθ1th未満であるか否かを判定する(ステップS76)。
角度差dθ1が閾値dθ1th以上であると判定した場合(ステップS76においてNo)、画像処理装置203は、四角形を形成する直線の組の次の候補についての処理を繰り返す(ステップS74〜75)。
一方、角度差dθ1が閾値dθ1th未満であると判定した場合(ステップS76においてYes)、画像処理装置203は、角度差dθ2が閾値dθ2th未満であるか否かを判定する(ステップS77)。
角度差dθ2が閾値dθ2th以上であると判定した場合(ステップS77においてNo)、画像処理装置203は、四角形を形成する直線の組の次の候補についての処理を繰り返す(ステップS74〜76)。
一方、角度差dθ2が閾値dθ2th未満であると判定した場合(ステップS77においてYes)、画像処理装置203は、得られた4つの交点をもつ四角形を候補として、四角形の候補数Nrを1つだけインクリメントして(ステップS78)、この四角形の候補数Nrをメモリ201に記憶する。
画像処理装置203は、四角形を形成する直線の組をメモリ201に記憶する(ステップS79)。
画像処理装置203は、このようなステップS74〜79の処理を順次、実行し、次の四角形を形成する直線の組の候補がないと判定すると(ステップS74においてNo)、この四角形の検出処理を終了させる。
次に、画像処理装置203は、四角形の候補の中から、原稿4の辺を表すものとして、最もふさわしい四角形を選択する。まず、撮影対象中の各四角形候補のそれぞれの大きさを求める方法について、説明する。
数5より、撮影対象である四角形の縦の長さ|A|と横の長さ|B|とは、次の数12によって表される。

ここで、k1=Sw/fであるので、撮影対象までの距離Swと、カメラパラメータfとが分かれば、四角形の大きさが求まる。
撮影対象までの距離Sw及びカメラパラメータfを求める方法はいくつか考えられ、光学レンズ装置101がどのような種類のレンズを備えるかによって異なる。具体的には、大きく分けて1)固定焦点レンズ、2)自動焦点レンズの2種類である。以下、それぞれの場合について、撮影対象までの距離Swと、カメラパラメータfとを求める方法を説明する。
1)固定焦点レンズ
光学レンズ装置101に固定焦点レンズを用いる場合、カメラの焦点距離fは、予め所定の値に設定されている。一方、撮影対象(原稿4)までの距離Swは、カメラ部11から台座13までの距離Dに近似することができる。この、カメラ部11から台座13までの距離Dは、ユーザが焦点合わせをおこなう(イメージセンサ102上に原稿4の画像を結像させる)際に、光学レンズ装置101の機械的構成から容易に取得可能な値である。従って、f=レンズ焦点、Sw=Dを数12に代入して計算することにより、|A|および|B|を求めることができる。
しかし、より精度良く四角形の大きさを求めるためには、Sw=Dという近似をおこなうのではなく、直接的に撮影対象までの距離Swを測定できることが望ましい。そこで、光学レンズ装置101のレンズから被写体としての原稿4までの距離を計測する必要がある。このため、図17に示すように、書画カメラ1の画像データ生成部21は、距離センサ103を備える。この距離センサ103は、赤外線センサ等から構成され、光学レンズ装置101に隣接して設けられており、カメラ部11の画像の中心に映し出された原稿4までの距離を計測する。
書画カメラ1が、図17に示すような構成を有する場合、撮影対象までの距離Swは、距離センサ103の計測した値で表すことができる。一方、カメラ部11の焦点距離fは、前述したように、予め設定された既知の値である。従って、f=レンズ焦点、Sw=距離センサ103による計測値、を数12に代入することにより、|A|および|B|を求めることができる。
2)自動焦点レンズ
光学レンズ装置101に自動焦点レンズを用いる場合、光学レンズ装置101は、レンズのフォーカス位置を変化させ、焦点の合うところを自動的に位置決めする。このような自動焦点(オートフォーカス)型のレンズ装置では、数12で用いたカメラパラメータfは、厳密にはレンズの焦点距離と同じものとはならない。計算の都合上、レンズの焦点距離をf’とすると、薄いレンズを用いた場合、f’は、レンズからイメージセンサ102までの距離Laとレンズから被写体までの距離Lbとを用いて、次の数13で表される。

この数13により、距離Laと距離Lbとの関係が規定されるため、La、Lbのどちらかが分かれば、f=La、Sw=Lbを数12に代入して計算することにより、|A|および|B|を求めることができる。
自動焦点レンズには、大きく分けてa)アクティブ方式、b)パッシブ方式の2種類があり、それぞれの場合で、前述した距離La、Lbの求め方が異なる。
2−a)アクティブ方式自動焦点レンズ
アクティブ方式は、赤外線とPSD(距離センサ)とを用いて焦点位置を決める自動焦点(オートフォーカス)の方式である。光学レンズ装置101がアクティブ方式の自動焦点レンズである場合、書画カメラ1は、前述した距離センサ103の他に、所定レベルの赤外光を発光する赤外線発光部(図示せず)と、レンズ位置を変化させて合焦(焦点合わせ)させるためのステッピングモータ(図示せず)とを備える。
アクティブ方式自動焦点レンズを備える書画カメラ1が距離La、距離Lbを求める方法について、図18のフローチャートに従って説明する。
まず、CPU206は、赤外線発光部を制御して、赤外光を発光させる(ステップS81)。さらに、CPUは距離センサ103を制御して、撮影対象までの距離Lbを測定させる(ステップS82)。
一方、レンズからイメージセンサ102までの距離Laは、レンズの焦点距離f’と撮影対象までの距離Lbとを用いて、次の数14に示す関係で表される。

そこで、CPU206は、ステップS82で求めた距離Lbと焦点距離f’の値とを数14に代入して、距離Laを求める(ステップS83)。
CPU206は、ステッピングモータを制御して駆動させ、そのステップ数を計測して、レンズからイメージセンサ102までの距離が所定の距離Laになるように制御する。
2−b)パッシブ方式自動焦点レンズ
パッシブ方式は、レンズ位置を動かしてコントラストの最も高い位置を探し(位相差検知)、焦点位置を決める自動焦点(オートフォーカス)の方式である。
パッシブ方式自動焦点レンズを備える書画カメラ1が距離La、距離Lbを求める方法について、図19のフローチャートに従って説明する。
まず、CPU206は、光学レンズ装置101を制御してレンズ位置を変化させ、焦点を合わせさせる(ステップS91)。そして、CPU206は、焦点の合ったレンズの位置の情報を取得し、レンズとイメージセンサ102との距離Laの値を得る(ステップS92)。
一方、レンズから被写体までの距離Lbは、レンズの焦点距離f’とレンズからイメージセンサ102までの距離Laとを用いて、次の数15に示す関係で表される。

そこで、CPU206は、ステップS92で求めた距離Laと焦点距離f’の値とを数15に代入して計算し、距離Lbを算出する(ステップS93)。
尚、より高精度で撮影対象までの距離Lbを算出するため、予め絞りをあけた状態(被写界深度が浅い状態)で、焦点合わせをおこなうことが望ましい。
以上説明したように、CPU206は、レンズ位置や焦点距離等を用いて、撮影対象中の各四角形の大きさ(|A|および|B|)を求める。さらに、画像処理装置203は、大きさの判明したこれらの四角形の中から、原稿4の辺を表すものとして、最もふさわしい四角形を選択する。具体的には、画像処理装置203は、これらの四角形の中から、原稿の用紙サイズに最も近い大きさのものを、原稿を表す四角形として選択する。
画像処理装置203が用紙サイズに最も近い四角形を選択するにあたり、予めユーザによって原稿の用紙サイズが設定され、入力されていることが必要となる。この用紙サイズの設定処理の内容を、図20のフローチャートに従って説明する。
ユーザが拡大キー217と縮小キー218とを同時に押下すると、書画カメラ1のCPU206は、プログラムコード記憶装置205からプログラムコードを読み出して用紙サイズの設定処理を実行する。
まず、CPU206は、用紙設定画面の画像データをメモリ201の所定領域にコピーする。これにより、表示装置202には、用紙設定画面の画像データを読み出し、所定の信号をプロジェクタ2に出力する。プロジェクタ2は、この信号に基づいて、図21に示すような用紙サイズ設定画面を投影する(ステップS101)。
CPU206は、図21の画面で最上段に位置するA4の用紙サイズが選択状態にあるとして、選択用紙の指定用紙番号Pを1に初期化する(ステップS102)。そして、CPU206は、メモリ201に書き込みをおこない、表示装置202を制御して、用紙サイズ設定画面上で現在選択状態にある用紙(この場合A4サイズ)の選択領域を点灯(ハイライト)させる(ステップS103)。これにより、ユーザにA4サイズが選択されていることを知らせることが可能となる。その後、CPU206は、ユーザからの用紙サイズの選択指示が、操作部204を介して入力されるのを待つ。
CPU206は、操作部204を介して入力されたユーザからの指示がどの用紙サイズを選択するものであるのかを判定する(ステップS104)。ユーザによって右側のカーソルキー(左回転キー214)が押されたこと示す信号を操作部204から受信すると(ステップS104:Sw215)、CPU206は指定用紙番号Pに1を加える(ステップS105)。
CPU206は、ステップS103に戻ってメモリ201に書き込みを行い、表示装置202を制御して、図21の画面上で次の行の用紙サイズの選択領域を点灯させる。
一方、左側のカーソルキー(右回転キー215)が押されたことを示す信号を操作部204から受信すると(ステップS104:Sw214)、CPU206は指定用紙番号Pに−1を加える(ステップS106)。
CPU206は、ステップS103に戻ってメモリ201に書き込みを行い、表示装置202を制御して、図21の画面上で上の行の用紙サイズの選択領域を点灯させる。
そして、決定キー(撮影/解除キー219)が押されたことを示す信号を操作部204から受信すると(ステップS104:Sw219)、CPU206は、予めプログラムコードからメモリ201内に配列Sとして呼び出された各用紙サイズの面積の中から、その時点で選択されている用紙サイズ(用紙P)の面積S(P)を、用紙面積Srとして読み出す(ステップS107)。そして、この面積Srの値をメモリ201に保存する(ステップS108)。
次に、画像処理装置203が、前述した用紙サイズ設定処理によって設定された原稿サイズを基に、四角形を選択する四角形選択処理の内容を、図22のフローチャートに従って説明する。
画像処理装置203は、候補数Nrの四角形Riの中から、いずれかの四角形Rtを選択する。
まず、画像処理装置203は、前述した焦点機構によって得られる、La、Lbの情報を取得する(ステップS111)。
画像処理装置203は、変数i、tおよびdSminの初期化を行う。ここで、iは四角形の候補を示す変数、tは選択される四角形を示す変数であり、dSminは四角形の面積Sと指定された用紙の面積Srとの差|S−Sr|の最小値である。画像処理装置203は、具体的には、i=1、t=1、dSmin=MAX(数値上とりうる最大値)として、初期化をおこなう(ステップS112)。
次に、画像処理装置203は、四角形Riの4点と、前述した処理で求めたSw=Lb、f=Laの値を数12に代入し、|A|と|B|とを計算する(ステップS113)。そして、求めた|A|および|B|より四角形の面積S(=|A|*|B|)を計算し、指定された用紙の面積Srとの差、(S−Sr)の絶対値dSを求める(ステップS114)。
画像処理装置203は、用紙面積Srと四角形の面積Sとの差の絶対値dSの値が最小となるiを探す。
詳細には、まず画像処理装置203は、面積差の絶対値dSの値とdSminの値とを比較する(ステップS115)。dSがdSmin以上の値をとる場合(ステップS115:dS≧dSmin)、処理はステップS117にジャンプする。一方、dSがdSminよりも小さい場合(ステップS115:dS<dSmin)、画像処理装置203は、新たにdSmin=dS、t=iと設定して、メモリ201を上書きする(ステップS116)。
次に、画像処理装置203は、変数iに+1を加え(ステップS117)、iと四角形の候補数Nrとを比較する(ステップS118)。iがNrよりも小さい場合、即ち全てのiについて処理を行っていない場合(ステップS118:i≦Nr)、画像処理装置203は、ステップS113に戻って、一連の処理を続ける。一方、iがNrに達している場合(ステップS118:i>Nr)、dSの値が最小となるiを抽出する。最終的に得られたこの候補番号iをtとしてメモリ201に保存し、該当する四角形Rtを選択する(ステップS119)。
このようにして、画像処理装置203は、画像中の四角形のうち、ユーザの指定した用紙サイズに最も近いものを常に原稿画像として選択する。これにより、書画の台座が四角形で原稿サイズより大きい場合などにも、余分な部分を含まずに正確に原稿画像を抽出することができる。
また、所定の用紙面積という絶対値を用いて四角形を決定するため、他の方法、例えば四角形の各辺の比を用いて比較を行う場合などと比較して、精度良く原稿画像の形状を抽出することができる。
(1)原稿4の画像からのアフィンパラメータ抽出
次に、選択された四角形から、射影パラメータ(アフィンパラメータ)を求める方法について説明する。
選択された四角形の4点の頂点座標(x0,y0),(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)を用いて数6,数8に従い、数9に示す行列の要素であるアフィンパラメータを求めることができる。
この際、m,nのスケールは 0≦m≦1,0≦n≦1の範囲であるので、座標単位の修正を行う。画像の中心を変えずに、U軸側、V軸側の画像サイズを、それぞれusc,vscでスケーリングするものとする。このとき画像の中心をuc,vcとすると、画像のスケール変換は次の数16によって表される。
この数16をu,vスケールに書き直すと、変換後の四角形の座標(x',y',z')は次の数17によって表される。

ここで、Afは、アフィン変換行列であり、アフィン変換行列Afは次の数18によって表される。

尚、アフィン変換行列Afの各要素がアフィンパラメータである。
数17,18から、u軸とv軸との関係を示す四角形の縦横比kは、次の数19によって表される。
尚、書画カメラ1の場合、通常、カメラ部11の焦点距離は、レンズと原稿4を載置する台座13の上との距離になるように設計される。このため、カメラ部11の焦点距離を、カメラ部11と原稿4との距離としてもよい。いずれにしても、書画カメラ1の場合、焦点距離又はカメラ部11と原稿4との距離は、既知の値である。
但し、光学レンズ装置101のレンズがズームレンズの場合、ズーム位置によって焦点距離が変わるので、そのズーム位置に応じたカメラパラメータfを予めテーブル等に記憶しておくことにより、縦横比k=B/A(絶対値)を計算することができる。
スクリーン3に出力可能な最大画像(画面)サイズが(umax,vmax)で与えられている場合、uc,vcは、次の数20によって表される。

また、vmax/umax>kのとき、vmax/umax ≦kのときは、それぞれ、次の数21,22に従って画像のスケーリングを行うと、所望の縦横比kの画像が得られる。

このような考え方に基づいて、画像処理装置203は、四角形の頂点からアフィンパラメータを取得する。この処理を、図23に示すフローチャートに基づいて説明する。
画像処理装置203は、四角形の4点の頂点座標(x0,y0),(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)から、数6に従って、射影係数α、βを算出する(ステップS121)。
画像処理装置203は、数19に従って原稿4の縦横比kを算出する(ステップS122)。
画像処理装置203は、数20に従って、画像の中心点(uc,vc)を指定する(ステップS123)。
画像処理装置203は、最大画像サイズvmax/umaxと数16で表される縦横比kとを比較する(ステップS124)。
vmax/umax>kの場合(ステップS124においてYes)、縦横比kを変えないものとして、画像処理装置203は、V軸側(縦)の最大画像サイズvmaxの方が原稿4の画像サイズよりも大きいと判定する。そして、画像処理装置203は、U軸側の最大画像サイズと原稿4の画像サイズとが一致するように、数21に従ってusc,vscを求め、V軸側の原稿4の画像のスケールを決定する(ステップS125)。
vmax/umax≦kの場合(ステップS124においてNo)、縦横比kを変えないものとして、画像処理装置203は、U軸側(横)の最大画像サイズumaxの方が原稿4の画像サイズよりも大きいと判定する。そして、画像処理装置203は、V軸側の最大画像サイズと原稿4の画像サイズとが一致するように、数22に従って、usc,vscを求め、U軸側の原稿4の画像のスケールを決定する(ステップS126)。
画像処理装置203は、算出したusc,vsc,uc,vcと四角形の4点の頂点座標(x0,y0),(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)から、数18に従って、アフィン変換行列Afを求める(ステップS127)。
画像処理装置203は、このアフィン変換行列Afの各要素をアフィンパラメータAとして、このアフィンパラメータAを取得する(ステップS128)。
(2)抽出したアフィンパラメータによる画像変換
次に、得られたアフィンパラメータを用いて補正画像を作成する画像処理方法について説明する。
まず、アフィンパラメータを用いて射影変換や他のアフィン変換を行なう場合、図24に示すように、元の画像の点p(x,y)が、変換行列Apによる射影変換等によって変換(後)画像の点P(u,v)に対応するものとする。この場合、元の画像の点pに対応する変換画像の点Pを求めるよりは、変換画像の点P(u,v)に対応する元の画像の点p(x,y)を求めたほうが好ましい。
尚、変換画像の点Pの座標を求める際、バイリニア法による補間方法を用いるものとする。バイリニア法による補間方法は、一方の画像(元の画像)の座標点と対応する他方の画像(変換画像)の座標点を探し出して、一方の画像の座標点の周辺4点の(画素)値から変換画像の点P(u,v)の(画素)値を求める方法である。この方法によれば、変換画像の点Pの画素値Pは、次の数23に従って算出される。
変換画像の点P(u,v)に対応する元の画像の点p(x,y)を求めるため、画像処理装置203は、図25に示すフローチャートの処理を実行する。
画像処理装置203は、変換画像の画素位置uを0に初期化する(ステップS131)。
画像処理装置203は、変換画像の画素位置vを0に初期化する(ステップS132)。
画像処理装置203は、アフィンパラメータAに変換画像の画素位置(u,v)を代入し、数3に従って、元の画像の画素位置(x,y)を求める(ステップS133)。
画像処理装置203は、求めた画素位置(x,y)から、数23に従って、バイリニア法により画素値P(u,v)を求める(ステップS134)。
画像処理装置203は、補正後画像の座標vを1つだけインクリメントする(ステップS135)。
画像処理装置203は、補正後画像の座標vと座標vの最大値vmaxとを比較して、補正後画像の座標vが最大値vmax以上になったか否かを判定する(ステップS136)。
座標vが最大値vmax未満であると判定した場合(ステップS136においてNo)、画像処理装置203は、ステップS133〜S135を再度実行する。
ステップS103〜S105の処理を繰り返すことにより、座標vが最大値vmaxに達したと判定した場合(ステップS136においてYes)、画像処理装置203は、補正後画像の座標uを1つだけインクリメントする(ステップS137)。
画像処理装置203は、座標uと座標uの最大値umaxとを比較し、座標uが最大値umax以上になったか否かを判定する(ステップS138)。
座標uが最大値umax未満であると判定した場合(ステップS138においてNo)、画像処理装置203は、再度、ステップS132〜S137の処理を実行する。
ステップ132〜S137の処理を繰り返すことにより、座標uが最大値umaxに達したと判定した場合(ステップ138においてYes)、画像処理装置203は、この画像変換処理を終了させる。
(3)輝度あるいは色差等に関する画像効果補正用パラメータの抽出及び画像効果処理
次に、このように得られた画像から、画像効果補正用パラメータを抽出する処理と、このパラメータを用いて行う画像効果処理と、について説明する。画像効果処理は、より鮮明な画像を得るための処理である。
画像効果補正用パラメータは、輝度ヒストグラムの最大値、最小値、ピーク値、色差ヒストグラムのピーク値、平均値といった画像効果処理に必要な変数である。
画像効果補正用パラメータを抽出するには、さらに、(3−a)全体の画像から輪郭を除く実原稿部の画像を切り出し、(3−b)輝度、色差のヒストグラムを生成する必要がある。まず、画像効果補正用パラメータの抽出に必要な処理について説明する。
(3−a)画像の切り出し
図26に示すように、原稿4の画像には、写真、図形、文字等の実体的な画像だけでなく、台座13や、原稿4の紙面の影等のように、原稿4の内容に無関係の画像も写っている場合がある。この全体画像に内枠と外枠とを設定し、原稿4の実体的な画像がある内枠内を実原稿部、台座13や、原稿4の紙面の影等が写っている内枠と外枠との間を周辺部とする。周辺部に写っている原稿4の輪郭は、概して黒であることが多い。画像データに、このような周辺部のデータがあった方が好ましい場合もある。
しかし、原稿4の周辺部の画像も含めてヒストグラムを生成すると、ヒストグラムの引き伸ばしなどが有効に機能しない場合がある。
このため、画像効果補正用パラメータを取り出すときにのみ、実原稿部の画像を切り出して輝度、色差のヒストグラムを生成し、このヒストグラムから取り出した画像効果補正用パラメータを用いて画像全域に対して画像効果処理を行なうものとする。この方が、より効果的なパラメータを取得することができる。
具体的には、周辺部を含めた画像データがM行N列であって、X、Y方向とも外枠と内枠との間のドット数がKドットであるとすると、X軸側では、実原稿部の画素データであるKからM−K行までの画素データを取得し、Y軸側では、実原稿部の画素データであるKからN−K列までの画素データを取得する。実原稿部の画素データは、(M-2*K)行、(N-2*K)列のデータになる。
(3−b)輝度、色差のヒストグラムの生成
このように切り出した実原稿部の画像について、輝度ヒストグラム、色差ヒストグラムを生成する。
輝度ヒストグラムは、実原稿部に存在する輝度値(Y)の分布を示すものであり、輝度値毎に実原稿部の画素の数を計数することにより生成される。図27(a)に輝度ヒストグラムの一例を示す。図27(a)において、横軸は、輝度値(Y)を示し、縦軸は、画素数を示す。画像効果を補正するには、画像効果補正用パラメータとして、最大値(Ymax)、最小値(Ymin)、ピーク値(Ypeak)を求める必要がある。
最大値は、輝度値毎に画素の数を計数し、予め設定された所定数以上の計数値を有する輝度値のうちの最大輝度を示す値であり、最小値は、設定された所定数以上の計数値を有する輝度値のうちの最小輝度を示す値である。ピーク値は、計数値が最大となる輝度値である。ピーク値は、撮影対象である原稿4の背景色の輝度値を示すものと考えられる。
また、色差ヒストグラムは、実原稿部に存在する色差(U,V)の分布を示すものであり、色差毎に実原稿部の画素の数を計数することにより生成される。図27(b)に、色差ヒストグラムの一例を示す。図27(b)において、横軸は、色差を示し、縦軸は、画素数を示す。色差ヒストグラムの場合も、画素の計数値が最大となる色差のピーク値(Upeak,Vpeak)が現れる。このピーク値も原稿4の背景色の色差を示すものと考えられる。画像効果を補正するには、画像効果補正用パラメータとして色差ヒストグラムのピーク値と平均値(Umean,Vmean)とを求める必要がある。尚、平均値は、平均計数値を有する色差の値である。
尚、画像効果を補正して視認性に優れた画像を得るには、原稿4の背景色によって補正効果が異なってくるため、画像効果の補正方法を原稿4の背景色によって変える必要がある。このため、原稿4の背景色の判別が必要になってくる。原稿4の背景色は、輝度ヒストグラム、色差ヒストグラムの各ピーク値から判別される。
ここで、原稿4の背景色を、3つに分類するものとする。第1は、ホワイトボード、ノート等のように背景色が白の場合である。第2は、黒板等のように背景色が黒の場合である。第3は、雑誌、パンフレットのように背景色が白又は黒以外の場合である。
具体的に、原稿4の背景色は、以下の判別式に従って判別される。
(2−a)白の判定条件
白判定条件は、次の数24によって表され、数24に示す条件を満足したときに、原稿4の背景色は白(W)と判定される。

(2−b)黒の判定条件
黒判定条件は、次の数25によって表され、数25に示す条件を満足したときに、原稿4の背景色は黒(b)と判定される。
また、数24,25に示す条件を満足しなかった場合、原稿4の背景色はカラー(C)と判定される。尚、カラー閾値は、例えば、50に、白判定閾値は、例えば、128に、黒判定閾値は、例えば、50に設定される。
このような考え方に基づいて、画像処理装置203は、図28に示すフローチャートに従って画像効果補正用パラメータの抽出処理を実行する。
画像処理装置203は、実原稿部の中で、各輝度(Y)値を有する画素の数を計数して、図27(a)に示すような輝度ヒストグラムを生成する(ステップS141)。
画像処理装置203は、生成した輝度ヒストグラムから、輝度の最大値(Ymax)、最小値(Ymin)、ピーク値(Ypeak)を取得する(ステップS142)。
画像処理装置203は、図27(b)に示すような色差(U,V)のヒストグラムを作成する(ステップS143)。
画像処理装置203は、画像効果補正用パラメータとして、色差(U,V)のピーク値(Upeak,Vpeak)を求める(ステップS144)。
画像処理装置203は、画像効果補正用パラメータとして、色差の平均値(Umean,Vmean)を求める(ステップS145)。
画像処理装置203は、画像ヒストグラムのこれらのピーク値(Ypeak,Upeak,Vpeak)から、数24,25に示す判定条件式に従って原稿4の背景色を判別する(ステップS146)。
画像処理装置203は、画像効果補正用パラメータと原稿4の背景色のデータをメモリ201に記憶する(ステップS147)。
次に、画像処理装置203は、このように抽出した画像効果補正用パラメータを用いて画像効果処理(ステップS25)を行う。
前述のように、画像効果処理を効果的に行うには、背景色によって処理内容を替える必要がある。
ホワイトボード、ノート等のように、背景色が白である場合、図29(a)に示すような輝度変換を行う。黒板等のように、背景色が黒である場合、図29(b)に示すような輝度変換を行う。雑誌、パンフレット等のように、背景色が白または黒以外である場合、図29(c)に示すような変換を行う。尚、図29(a),(b),(c)において、横軸は、画素値の入力値を示し、縦軸は、画素値の出力値を示す。
背景色が白である場合、図29(a)に示すように、ピーク値を境にして、輝度変換線の傾斜角度を変える。所定輝度値を、例えば、230として、入力された輝度のピーク値を輝度値230まで引き上げる。そして、最大値を、最大輝度まで持ち上げる。従って、輝度変換線は、図29(a)に示すように、2つの線分によって表される。
背景色が黒である場合、図29(b)に示すように、ピーク値をある一定の輝度値(20)になるように輝度変換を行なう。この場合も、図29(b)に示すように、輝度変換線は2つの線分によって表される。
背景色が白または黒以外の色である場合、図29(c)に示すように、通常の引き伸ばし処理と同様に、最小値以下と最大値以上をカットし、1つの線分として表されるように輝度変換線を設定する。
尚、このように背景の輝度(Y)と出力(Y’)との変換テーブルを予め設定してメモリ201に記憶してもよい。作成した変換テーブルに従って、入力された各画素の値から、それぞれの出力値を求め、画像効果処理を施す。このように変換された画像は、明るい画素はより明るく、暗い画素はより暗くなるので、輝度分布が広がり、視認性がすぐれた画像になる。
また、撮影された画像によっては、デジタルカメラのホワイトバランスの調整が適正に行われず、例えば、全体が黄色等に色が変わってしまう場合がある。この色の変化は、輝度ヒストグラムの画像効果処理を行うだけでは、修正することができない。
この場合、好ましい画像を得るためには、カラー調整を行う。図30にカラー調整を行うための輝度変換グラフの一例を示す。
図30において、横軸は、色差の入力値を示し、縦軸は、色差の出力値を示す。カラー調整は、図27(b)に示す色差(U,V)のそれぞれの平均値(Umean,Vmean)がグレーになるように、図30に示す輝度変換グラフに従って輝度変換が行なわれる。
色差UとVの値がともに0である場合、色は無彩色となるため、ピーク値(Upeak,Vpeak)が0になるようにカラー調整を行う。即ち、カラーの変換線は2つの線分によって表される。入力値Uに対する出力値U’は次の数26で与えられる。

色差Vについても同様である。
次に、画像効果処理として、前述の輝度引き延ばしだけでは、十分に背景が白色化しない場合、背景の白色化を行い、画像内の背景と思われる部分の色を白(Y:255, U:0, V:0)または、それに近い色にする。
図31(a)は、ある画素の輝度値を基準(0)にして、この画素の輝度値に対する輝度値の引き上げ率を示す図である。横軸は、輝度値を示し、縦軸は輝度値の引き上げ率を示す。また、図31(b)は、色差と色差の変化率を示す図である。横軸は、色差を示し、縦軸は、色差の変化率を示す。
図中、C0は、輝度と色差とを100%引き上げる0からの範囲を示し、C1は、輝度値に従って引き上げ率を可変する範囲を示す。図31(a),(b)に示すように、輝度(Y)値が一定値以上(Yw)で、色差(U,V)が一定範囲内(C0)の画素の色を白色化範囲として、輝度値を引き上げ、色差を0にする。このような背景の白色化を行えば、輝度引き延ばしだけでは、十分に背景が白色化しない場合に、画像効果処理が非常に有効なものとなる。
このような考え方に基づいて、画像処理装置203は、図32に示すフローチャートに従って、画像効果処理を実行する。
画像処理装置203は、保存した画像効果補正用パラメータをメモリ201から読み出す(ステップS151)。
画像処理装置203は、背景が白か否かを判定する(ステップS152)。
背景が白と判定した場合(ステップS152においてYes)、画像処理装置203は、背景をより白くして、視認性が良くなるように、図29(a)に示すような輝度変換を行って、輝度ヒストグラムの調整を行う(ステップS153)。
背景が白ではないと判定した場合(ステップS152においてNo)、画像処理装置203は、背景が黒か否かを判定する(ステップS154)。
背景が黒であると判定した場合(ステップS154においてYes)、画像処理装置203は、背景が黒の場合、図29(b)に示すような輝度変換を行って、輝度ヒストグラムを調整する(ステップS155)。
背景が黒ではないと判定した場合(ステップS154においてNo)、画像処理装置203は、図29(c)に示すような輝度変換を行って、原稿4の背景色に応じたヒストグラム調整を行う(ステップS156)。
画像処理装置203は、このように調整した画像に対して、図30に示すような変換を行ってカラー調整を行う(S157)。
画像処理装置203は、図33に示すフローチャートに従って背景の白色化処理(S158)を行う。
即ち、画像処理装置203は、カウント値jを0に初期化する(ステップS161)。
画像処理装置203は、カウント値iを0に初期化する(ステップS162)。
画像処理装置203は、入力画像の画素(i,j)の輝度(Y)が一定値以上(Yw)であるか否かを判定する(ステップS163)。
輝度(Y)が一定値以上(Yw)であると判定した場合(ステップS163においてYes)、画像処理装置203は、入力画像の画素(i,j)の色差U、Vの絶対値が所定値C0未満であるか否かを判定する(ステップS164)。
色差U、Vの絶対値が所定値C0未満であると判定した場合(ステップS164においてYes)、画像処理装置203は、輝度値(Y)を255に設定し、色差(u,v)を0にして(S165)、画素(i,j)の値を書き換え、カウント値iをインクリメントする(ステップS166)。
一方、色差U、Vの絶対値が所定値C0未満ではないと判定した場合(ステップS164においてNo)、画像処理装置203は、色差U、Vの絶対値が所定値C1未満であるか否かを判定する(ステップS167)。
色差U、Vの絶対値が所定値C1未満であると判定した場合(ステップS167においてYes)、画像処理装置203は、輝度値Y=Y+a*(255−Y)として(ステップS168)、画素(i,j)の値を書き換えて、カウント値iをインクリメントする(ステップS166)。
色差U、Vの絶対値が所定値C1未満ではないと判定した場合(ステップS167においてNo)、画像処理装置203は、輝度値を変更せずに、カウント値iをインクリメントする(ステップS166)。
画像処理装置203は、カウント値iを、その最大値imaxと比較して、カウント値iが最大値imaxに達したか否かを判定する(ステップS169)。
カウント値iが最大値imaxに達していないと判定した場合(ステップS169においてNo)、画像処理装置203は、ステップS163〜S168の処理を、再度、実行する。
ステップS163〜S168の処理を繰り返し実行することにより、カウント値iが最大値imaxに達したと判定した場合(ステップS169においてYes)、画像処理装置203は、カウント値jをインクリメントする(ステップS170)。
画像処理装置203は、カウント値jを、その最大値jmaxと比較して、カウント値jが最大値jmaxに達したか否かを判定する(ステップS171)。
カウント値jが最大値jmaxに達していないと判定した場合(ステップS171においてNo)、画像処理装置203は、ステップS162〜S170の処理を、再度、実行する。
ステップS162〜S170の処理を繰り返し実行することにより、カウント値jが最大値jmaxに達したと判定した場合(ステップS171においてYes)、画像処理装置203は、この背景の白色化処理を終了させる。
(4)画像変換の調整
次に、一度画像変換を行った画像に対して行われる調整(図5のステップS33)について説明する。
抽出された四角形の頂点の座標に若干の誤差等が含まれているような場合、図34(a)、(b)に示すように、得られたアフィンパラメータで射影した結果が好ましくない場合がある。このため、本実施形態の撮影画像投影装置は、ユーザによって射影変換の調整を行えるように構成されている。
ユーザは操作部204の各キーを操作すると、操作部204は、ユーザの操作に応答して、この操作情報を指示情報としてCPU206に送る。CPU206は、この操作情報を判別し、判別結果に従って画像処理装置203を制御する。
尚、図35に示すように、補正画像の補間画素Q(u',v')を求める際に、補間画素Q(u',v')に対して逆変換Aiを行って、補間画素Q(u',v')に対応する補正画像P(u,v)を求め、さらに補正画像P(u,v)に対して逆変換を行って、元の画像のp(x,y)を求め、画像p(x,y)に対して画素補間を行うのが通常である。射影変換と拡大変換等、画像変換を2段変換する場合は、2つの変換を合成した変換行列を求めておいて、元の画像に対して変換を一度で行う。この方が、変換を2回行うより画像を高速に求めることができ、、かつ、前述した2回の逆変換を行って画像を作成する方法より、画像劣化は少なくなる。
変換前の画像を、X軸,Y軸を中心に角度θだけ回転して得られた変換後の画像から、変換前の画像を取得する場合の回転逆変換行列Arは、次の数27によって表される。

変換前の画像を、X軸,Y軸を中心にしてSc倍拡大して得られた変換後の画像から、変換前の画像を取得する場合の拡大行列Ascは、次の数28によって表される。
尚、一度、画像を拡大すると、アフィンパラメータの調整や計算で丸め誤差の処理等が行われる場合がある。このため、画像を拡大する場合、その前に元の等倍のアフィンパラメータに復帰させるようにしておく必要がある。
変換前の画像をX,Y方向に、それぞれ、Tx,Tyだけ移動させることによって得られた変換後の画像から、変換前の画像を取得する場合の移動行列Asは、次の数29によって表される。
補正前の画像をX,Y方向に、それぞれ、α,βだけ傾斜することによって得られた変換後の画像から、変換前の画像を取得する場合の射影効果行列Apは、次の数30によって表される。

そして、2段の逆変換を実行する場合、その逆変換行列Aは、次の数31によって表される。
このような考え方に基づいて実行される画像変換の調整処理を、図36,37に示すフローチャートに基づいて説明する。
CPU206は、拡大率Zoomが1であるか否かを判定する(ステップ181)。尚、拡大率Zoomは、予め1に初期化されているため、CPU206は、最初、拡大率Zoomが1であると判定する(ステップS181においてYes)。拡大率Zoomが1であると判定すると、CPU206は、射影変換キーとして、上拡大キー211、下拡大キー212、左拡大キー213、右拡大キー214のいずれかが押下されたか否かを判定する(ステップ182)。
射影変換キーが押下されたと判定した場合(ステップS182においてYes)、CPU206は、操作された射影変換キーの種別を判別する。
押下された射影変換キーが右拡大キー214であると判別した場合、CPU206は、数26に示す射影効果行列Apに、α=0.1、β=0をそれぞれ代入して、逆変換行列Ai=Apを取得する(ステップS183)。
押下された射影変換キーが左拡大キー213であると判別した場合、CPU206は、数30に示す射影効果行列Apに、α=-0.1,β=0をそれぞれ代入して、逆変換行列Ai=Apを取得する(ステップS184)。
押下された射影変換キーが上拡大キー211であると判別した場合、CPU206は、数30に示す射影効果行列Apに、α=0,β=0.1をそれぞれ代入して、逆変換行列Ai=Apを取得する(ステップS185)。
押下された射影変換キーが下拡大キー212であると判別した場合、CPU206は、数30に示す射影効果行列Apに、α=0,β=-0.1をそれぞれ代入して、逆変換行列Ai=Apを取得する(ステップS186)。
射影変換キーは押下されていないと判定した場合(ステップ182においてNo)、CPU206は、回転キーが押下されたか否かを判定する(ステップS187)。
回転キーが押下されたと判定した場合(ステップS187においてYes)、CPU206は、押下された回転キーの種別を判別する。
押下された回転キーが右回転キー215であると判別した場合、CPU206は、数27に示す回転逆変換行列Arに、θ=−1を代入して、逆変換行列Ai=Arを取得する(ステップ188)。
押下された回転キーが左回転キー216であると判別した場合、CPU206は、数27に示す回転逆変換行列Arに、θ=1を代入して、逆変換行列Ai=Arを取得する(ステップ189)。
回転補正キーは押下されていないと判定した場合(ステップS187においてNo)、CPU206は、拡大処理が行われる前に、元の等倍のアフィンパラメータに復帰させることができるように、現在のアフィンパラメータを行列Afに退避させる(ステップS190)。
一方、拡大率Zoomが1ではないと判定した場合(ステップS181においてNo)、CPU206は、カーソルキーが押下されたか否かを判定する(ステップS191)。
カーソルキーが押下されたと判定した場合(ステップS191においてYes)、CPU206は、押下されたカーソルキーの種別を判別する。
カーソルキーが右移動キー(拡大キー217と右拡大キー214)であると判別した場合、CPU206は、数29に示す移動行列Asに、X軸,Y軸のそれぞれの移動量Tx=64,Ty=0を代入して、逆変換行列Ai=Asを取得する(ステップS192)。
カーソルキーが左移動キー(拡大キー217と左拡大キー213)であると判別した場合、CPU206は、数29に示す移動行列Asに、X軸,Y軸のそれぞれの移動量Tx=-64,Ty=0を代入して、逆変換行列Ai=Asを取得する(ステップS193)。
カーソルキーが上移動キー(拡大キー217と上拡大キー211)であると判別した場合、CPU206は、数29に示す移動行列Asに、X軸,Y軸のそれぞれの移動量Tx=0,Ty=64を代入して、逆変換行列Ai=Asを取得する(ステップS194)。
カーソルキーが下移動キー(拡大キー217と下拡大キー212)であると判別した場合、CPU206は、数29に示す移動行列Asに、X軸,Y軸のそれぞれの移動量Tx=0,Ty=-64を代入して、逆変換行列Ai=Asを取得する(ステップS195)。
一方、カーソルキーは押下されていないと判定した場合(ステップS191においてNo)、あるいは、回転補正キーは押下されていないと判定して現在のアフィンパラメータを行列Afに退避させた場合(ステップS160)、CPU206は、拡大キー217又は縮小キー218が押下されたか否かを判定する(ステップS196)。
拡大キー217又は縮小キー218は押下されていないと判定した場合(ステップS196においてNo)、CPU206は、この射影変換の調整処理を終了させる。
一方、拡大キー217又は縮小キー218が押下されたと判定した場合(ステップS196においてYes)、CPU206は、押下されたキーの種別を判別する。
押下されたキーが拡大キー217であると判別した場合、CPU206は、拡大率Zoom=Zoom*Ratio(Ratioは、例えば、2倍)として、新たな拡大率Zoomを取得し(ステップS197)、数28に示す拡大行列AscのScに、Sc=Ratioを代入して、逆変換行列Ai=Ascを取得する(ステップS198)。
押下されたキーが縮小キー218であると判別した場合、CPU206は、拡大率Zoom=Zoom/Ratioとして、新たな拡大率Zoomを取得する(ステップS199)。
縮小キー218の場合、CPU206は、拡大率Zoomが1を越えているか否かを判定する(ステップS200)。
拡大率Zoomが1を越えている(Zoom>1)と判定した場合(ステップS200においてYes)、CPU206は、数28に示す拡大行列AscのScに、Sc=1/Ratioを代入して、逆変換行列Ai=Ascを取得する(ステップS201)。
次に、逆変換行列Aiを設定した場合(ステップS183〜S186,S188,S189、S192〜195,S198,S201)、CPU206は、数31に従って、逆変換行列Aを求める(ステップS202)。
CPU206は、求めた変換行列Aを画像処理装置203に供給し、逆変換行列Aに基づいて画像変換を行うように画像処理装置203を制御する。画像処理装置203は、供給された逆変換行列Aに基づいて、アフィン変換による画像変換を行う(ステップS203)。
一方、拡大率Zoomが1を越えていない(Zoom≦1)と判定した場合(ステップS200においてNo)、CPU206は、拡大率Zoom=1とする(ステップS204)。
CPU206は、A=Af(ステップS190で保存しておいた拡大前のアフィンパラメータ)として、元の逆変換行列Aに戻す(ステップS205)。
そして、CPU206は、同じように、求めた逆変換行列Aを画像処理装置203に供給して画像変換を行うように画像処理装置203を制御し、画像処理装置203は、供給された逆変換行列Aに基づいて、アフィン変換による画像変換を行う(ステップS203)。
尚、拡大等を行って作成された画像は、原稿4の一部のものである。このように拡大して説明する原稿4は、図、グラフ、写真等である場合が多く、拡大された部分のみを用いてコントラスト引き延ばしなどの画像効果処理を行うと、期待するような画像品質が得られない場合がある。これは、原稿4が図や、写真の場合、背景色の比率が少ないためである。
従って、画像を拡大、縮小、移動させる場合、このような画像変換を行う前の画像効果補正用パラメータを、そのまま用いたほうが好ましい。このような理由から、図5のステップS33(画像変換)では、画像変換が画像の拡大、縮小、移動等である場合には、CPU206は、画像効果補正用パラメータの抽出をスキップさせて、画像処理装置203は、画像変換を行う前の画像効果補正用パラメータで画像効果処理を行う。
一方、画像変換が射影変換、回転の場合、撮影対象(原稿4)の切抜きが正しくできていなくても操作されるので、新しく調整された画像を用いて、新たに画像効果補正用パラメータの抽出を行うのが好ましい。このため、画像変換が射影変換、回転の場合、CPU206は、画像効果補正用パラメータの抽出処理(図5のステップS25)に移行させる。
以上説明したように、本実施形態1によれば、画像処理装置203は、原稿4の画像から輪郭を取得して、原稿4の四角形の形状を取得し、四角形の頂点位置から、射影パラメータを求めて原稿4の画像を射影変換するようにした。
従って、被写体対象である原稿4が四角形であれば、自動的に原稿4だけの画像を切り出し、正面から見た画像に変換されるので、必ずしも撮影被写体に対して真上から撮影する必要もなく、また、原稿4を置いたときの向きに関わらず、正しい向きで原稿4の画像をスクリーン3に投影することができる。
また、切り出した画像に対して最適な画像効果処理が行われるので、原稿4を照明しなくても、十分に判読性の高い画像を得ることができる。
また、一度切り出した画像に対して、画像の回転や射影効果処理の補正を行う場合には、最初の切り出しで求めた画像効果補正用パラメータを用いて行えるようにしたので、さらに見やすい画像を簡単に作成することができ、原稿4に反り、曲がりがあっても、簡単な操作によって画像処理を調整することができる。
また、切り出した画像に対して、拡大、縮小等を行えるようにするとともに、その画像を得るのに切り出した画像から作成するのではなく、切り出しと拡大を一度に画像変換を行うので、劣化の少ない画像を作成することができる。
切り出した画像の拡大画像に画像効果処理を行う際に、拡大する前の画像効果補正用パラメータを記憶し、その記憶したパラメータを用いて画像効果処理を行うようにしたので、安定した高品位の画像を得ることができる。
(実施形態1)
実施形態2に係る撮影画像投影装置は、コンピュータを備え、コンピュータが画像処理を行うように構成されたものである。
実施形態2に係る撮影画像投影装置の構成を図38に示す。
実施形態2に係る撮影画像投影装置は、書画カメラ1とプロジェクタ2とに加え、コンピュータ5を備える。
書画カメラ1とコンピュータ5とは、USB(Universal Serial Bus)等の通信ケーブル31を介して接続され、コンピュータ5とプロジェクタ2とは、RGBケーブル等のビデオ映像ケーブル32を介して接続される。
実施形態2の書画カメラ1は、図39に示すように、実施形態1の画像処理装置203の代わりに画像圧縮装置207と、インタフェース装置208と、をデータ処理部22に備える。
画像圧縮装置207は、コンピュータ5に送信するデータの量を低減するために画像データを圧縮するものである。画像圧縮装置207は、JPEG(Joint Photographic Expert Group)規格等の技術を用いて静止画像を圧縮する。
インタフェース装置208は、圧縮した画像データをコンピュータ5に送信し、またコンピュータ5からの撮影コマンドを受信するためのものである。
また、CPU206は、光学レンズ装置101の焦点、露出、ホワイトバランス等のカメラ設定パラメータを動画モードに初期化する機能を有する。これによりに、カメラ部11が捉えているシーンは、光学レンズ装置101を経由してイメージセンサ102に集光され、イメージセンサ102は、集光された画像から動画撮影用の解像度の低いデジタルの画像データを作成し、メモリ201に、例えば、1秒あたり30枚程度で送り出す。
コンピュータ5は、書画カメラ1に撮影コマンドを送って書画カメラ1を制御し、画像データを受信して画像処理を行った画像データをプロジェクタ2に送信するものである。
コンピュータ5は、インタフェース装置231と、表示装置232と、画像処理装置233と、操作部234と、HDD(Hard Disk Drive)235と、CPU236と、ROM(Read Only Memory)237と、RAM(Random Access Memory)238と、を備える。
インタフェース装置231は、圧縮された画像データを受信するとともに、撮影コマンド等を送信するためのものである。
表示装置232は、表示装置202と同様に、プロジェクタ2に送り出す画像を表示するためのものである。
画像処理装置233は、受信した画像データに対して、画像の歪み補正や画像効果などの画像処理を行うためのものであり、実施形態1の画像処理装置203と同様の機能を有する。また、画像処理装置233は、圧縮された画像に対して圧縮デコードを行って非圧縮データを生成する。
画像処理装置233は、ハードウェアで構成されてもよいし、ソフトウェアで構成されたものであってもよい。ソフトウェアであれば、バージョンアップによって機能を更新することができるので、画像処理装置233は、ソフトウェアで構成されることが好ましい。
尚、コンピュータ5が書画カメラ1の画像処理装置203の機能を備えることにより、カメラ部11には、画像処理用のハードウェアを実装する必要がなくなり、市販の標準的なデジタルカメラを用いてもよい。
操作部234は、ユーザがデータ、コマンドを入力するためのスイッチ、キーを備えたものである。
HDD235は、データ等を記憶するためのものである。HDD235は、予めインストールされた書画処理用のソフトウェアのデータも記憶する。
CPU236は、コンピュータ5の各部を制御するとともに、高解像度静止画の撮影を指示する撮影コマンド等を書画カメラ1に送信して書画カメラ1を制御するものである。
ROM237は、CPU236が実行する基本的なプログラムコード等を記憶するものである。
RAM238は、CPU236が実行するのに必要なデータを記憶するものである。
次に実施形態2に係る撮影画像投影装置の動作を図40に示すフローチャートに基づいて説明する。
書画カメラ1のCPU206は、インタフェース装置208、画像圧縮装置207やメモリ201内の作業メモリの初期化を行う(ステップS211)。
CPU206は、光学レンズ装置101の焦点、露出、ホワイトバランス当、カメラ設定パラメータを動画モードに初期化する(ステップ212)。
CPU206は、インタフェース装置208をチェックして、コンピュータ5からの撮影コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS213)。
撮影コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS213においてNo)、CPU206は、操作部204からの操作情報に基づいて操作部204の画像調整キーが押下されたか否かを判定する(ステップS214)。
画像調整キーが押下されたと判定した場合(ステップS214においてYes)、CPU206は、押下された画像調整キーの種別情報を、インタフェース装置208を介してコンピュータ5に送信し(ステップS215)、イメージセンサ102から低解像度画像を読み込む(ステップS216)。
一方、画像調整キーが押下されていないと判定した場合(ステップS214においてNo)、CPU206は、種別情報を送信せずに、イメージセンサ102から低解像度画像を読み込む(ステップS216)。
画像圧縮装置207は、CPU206の制御の下、CPU206が読み込んだ画像データを圧縮する(ステップS217)。
CPU206は、画像圧縮装置207が圧縮した低解像度画像のデータをインタフェース装置208を介して、例えば、毎秒30フレーム程度の速度でコンピュータ5に送信する(ステップS218)。
そして、CPU206、画像圧縮装置207は、ステップS213〜S218の処理を実行する。このようにして、書画カメラ1は、撮影コマンドを受信しない限り、低解像度画像を定期的にコンピュータ5に送信する。
撮影コマンドを受信したと判定した場合(ステップS213においてYes)、CPU206は、イメージセンサ102、光学レンズ装置101の撮影モードを高解像度の静止画モードに設定する(ステップS219)。
CPU206は、高解像度静止画の撮影を行うように、カメラ部11を制御する(ステップS220)。
CPU206は、カメラ部11によって撮影された画像データを画像圧縮装置207に送り、画像圧縮装置207は、受け取った画像データを圧縮する(ステップS221)。
画像圧縮装置207は、圧縮した高解像度静止画像のデータを、インタフェース装置208を介してコンピュータ5に送信する(ステップS222)。
CPU206は、再び、低解像度の動画モードに設定し(ステップS223)、撮影コマンドを受信するまで、ステップS213〜S218の処理を実行し、取得した低解像度画像を、インタフェース装置208を介してコンピュータ5に送信する。
コンピュータ5は、HDD235にインストールされた書画処理ソフトウェアが起動されると、図41,42に示すフローチャートに従って、書画カメラ機能の処理を実行する。
CPU236は、通信等の初期化を行う(ステップS231)。
CPU236は、データを受信したか否かを判定して、受信したデータの内容を判別する(ステップS232)。
受信したデータが低解像度画像であると判別した場合、画像処理装置233は、圧縮されている画像に対して圧縮デコードを行うことにより、圧縮データを非圧縮データに変換する(ステップS233)。
CPU236は、実施形態1と同様に、数1に従って画像変化量MDを算出する(ステップS234)。
CPU236は、撮影モードが動画モードか静止画モードであるかを判定する(ステップS235)。
初期状態では、撮影モードが動画モードに設定されているので、CPU236は、撮影モードは動画モードと判定する(ステップS235においてYes)。この場合、CPU236は、受信した低解像度画像の描画を行う(ステップS236)。画像処理装置233は、描画された低解像度画像のデータをプロジェクタ2に出力し、プロジェクタ2は、この画像をスクリーン3に投影する。
CPU236は、前回撮影した画像との画像変化量MDを、数1に従って求め、求めた画像変化量MDと予め設定された閾値Thresh1とを比較し、比較結果に基づいて画像に動きがあるか否かを判定する(ステップS237)。
画像に動きがある(MD≧Thresh1)と判定した場合(ステップS237においてYes)、CPU236は、静止時間Ptimeをクリアして(ステップS245)、動画モードを続ける。
一方、画像に動きがない(Thresh1>MD)と判定した場合(ステップS237においてNo)、CPU236は、静止時間Ptimeに1を加算する(ステップS238)。
CPU236は、動きが停止して、予め設定された所定時間HoldTimeが経過したか否かを判定する(ステップS239)。
所定時間HoldTimeが経過していない(Ptime<HoldTime)と判定した場合(ステップS239においてNo)、CPU236は、動画モードを持続し、次のデータを受信するまで待機する(ステップS232)。
所定時間HoldTimeが経過した(Ptime≧HoldTime)と判定した場合(ステップS239においてYes)、CPU236は、撮影モードを静止画モードに設定する(ステップS240)。
CPU236は、高解像度静止画像の撮影を指示する撮影コマンドを送信し(ステップS241)、書画カメラ1から静止画データを受信するまで待機する(ステップS232)。
そして、データを受信して、受信したデータが低解像度画像と判別した場合(ステップS232)、CPU236は、低解像度画像をデコードし(ステップS233)、画像変化量MDを算出し(ステップS234)、撮影モードが動画モードか否かを判定する(ステップS235)。
静止画モードであると判定した場合(ステップS235においてNo)、CPU236は、実施形態1と同様に、画像変化量MDと2つの閾値Thresh2とを比較して画像に動きがあるか否かを判定する(ステップS242、S243)。
MD<Thresh1であれば(ステップS242においてNo、ステップS243においてYes)、CPU236は、撮影コマンドを送信する(ステップS241)。
Thresh1≦MD≦Thresh2であれば(ステップS242においてNo、ステップS243においてNo)、CPU236は、現在表示されている静止画画像をそのままにして、撮影モードも動画モードのままとする(ステップS244)。そして、CPU236は、静止時間Ptimeに0をセットする(ステップS245)。そして、CPU236は、次のデータを受信するまで待機する(ステップS232)。
Thresh2<MDであれば(ステップS242においてYes)、CPU236は、静止画モードのまま、次のデータを受信するまで待機する(ステップS232)。
受信したデータが高解像度画像であると判別した場合(ステップS232)、CPU236は、高解像静止画像のデコードを行う(図42のステップS246)。
画像処理装置233は、実施形態1と同様に、射影パラメータを抽出して画像効果処理を行う(ステップS247〜250)。
画像処理装置233は、画像を描画してプロジェクタ2に出力し(ステップS251)、CPU236は、次のデータを受信するまで待機する(ステップS232)。
受信したデータがキーの操作情報に関するものと判別すれば、CPU236は、撮影モードが静止画モードであるか否かを判定し、静止画モードでなければ(ステップS252においてNo)、次のデータを受信するまで待機する(ステップS232)。
静止画モードであると判定した場合(ステップS252においてYes)、CPU236は、実施形態1と同様に調整と画像変換を行い(ステップS253)、画像変換の内容に従って画像効果処理を行う(ステップS254,S249、S250)。そして、画像処理装置233は、画像を描画してプロジェクタ2に出力し(ステップS251)、CPU236は、次のデータを受信するまで待機する(ステップS232)。
以上説明したように、本実施形態2によれば、コンピュータ5を備え、コンピュータ5が画像処理を行うようにした。従って、画像処理用のハードウェアをカメラ部11に実装する必要がないので、市販の標準的なデジタルカメラを用いることができ、撮影画像投影装置を構成することができる。このため、安価にシステムを構成することができる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施形態に限られるものではない。
例えば、実施形態1では、画像効果補正用パラメータを抽出する際に、原稿4の画像に対して射影パラメータによって変換した画像に対して、画像の切り出し処理を行うようにした。しかし、原稿4の画像が歪んでいても、射影変換を行わずに、実原稿部から画像効果補正用パラメータを抽出することもできる。
上記実施形態では、原稿4の形状を四角形として、原稿4の輪郭から四角形を取得して各処理を行うようにした。しかし、現実的ではないものの、原稿4の形状は四角形に限られるものではなく、五角形等であってもよい。
尚、上記実施の形態では、プログラムが、それぞれメモリ等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、コンピュータを、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
本発明の実施形態1に係る撮影画像投影装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す書画カメラの構成を示すブロック図である。 図2に示す画像処理装置の機能の説明図である。 図2に示す操作部が備える各キーの説明図である。 図1に示す撮影画像投影装置が実行する基本投影処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置の切り抜き処理の内容の説明図である。 射影パラメータの抽出とアフィン変換の基本的な考え方の説明図である。 図2に示す画像処理装置が実行する射影パラメータ抽出処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置が実行する四角形輪郭抽出処理の内容を示すフローチャートである。 縮小輝度画像とエッジ画像の説明図である。 Robertsフィルタの機能の説明図である。 ラドン変換の原理を説明するためのイメージ図である。 X、Y座標系の直線をラドン変換して極座標系のデータを取得する動作の説明図である。 図2に示す画像処理装置が実行する極座標系のデータからのピーク点検出処理の内容を示すフローチャートである。 ピーク点を検出して抽出した直線から、四角形を検出する考え方を示す説明図である。 図2に示す画像処理装置が実行する四角形検出処理の内容を示すフローチャートである。 図1に示す書画カメラが距離センサを備える場合の構成を示すブロック図である。 図2又は図17に示す光学レンズ装置がアクティブ方式の自動焦点レンズを有する場合に実行する距離計測処理の内容を示すフローチャートである。 図2又は図17に示す光学レンズ装置がパッシブ方式の自動焦点レンズを有する場合に実行する距離計測処理の内容を示すフローチャートである。 ユーザからの入力を受けて図2又は図17に示す画像処理装置が実行する用紙サイズの設定処理の内容を示すフローチャートである。 用紙サイズの設定処理の際にユーザに提示される画面の例を示す図である。 図2に示す画像処理装置が実行する検出した四角形の選択処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置が実行する四角形の頂点からアフィンパラメータを求める処理の内容を示すフローチャートである。 射影変換後の画像から元の画像を得るための逆変換の説明図である。 図2に示す画像処理装置が実行するアフィン変換による画像変換処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置が切り出した画像例を示す説明図である。 ヒストグラムの一例を示す説明図であり、図27(a)は、輝度ヒストグラムを示し、図27(b)は、色差ヒストグラムを示す。 図2に示す画像処理装置が実行する画像効果補正用パラメータの抽出処理の内容を示すフローチャートである。 画像効果処理を示す説明図であり、図29(a)は、背景色が白の場合の画像効果処理を示し、図29(b)は、背景が黒の場合の画像効果処理を示し、図29(c)は、背景が白又は黒以外の場合の画像効果処理を示す。 カラー調整を行うための輝度変換グラフの一例を示す説明図である。 背景の白色化を説明するための図である。 図2に示す画像処理装置が実行する画像効果処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置が実行する背景白色化処理の内容を示すフローチャートである。 射影変換によって画像の歪みを補正することができなかった例を示す説明図である。 元の画像、射影変換画像、拡大した射影変換画像との対応関係を説明するための図である。 図2に示す画像処理装置が実行する補正調整と画像変換処理の内容を示すフローチャート(その1)である。 図2に示す画像処理装置が実行する補正調整と画像変換処理の内容を示すフローチャート(その2)である。 本発明の実施形態2に係る撮影画像投影装置の構成を示すブロック図である。 図38に示す書画カメラの構成を示すブロック図である。 図39に示す書画カメラが実行する基本処理の内容を示すフローチャートである。 図38に示すコンピュータが実行する書画基本処理の内容を示すフローチャート(その1)である。 図38に示すコンピュータが実行する書画基本処理の内容を示すフローチャート(その2)である。
符号の説明
1・・・書画カメラ、2・・・プロジェクタ、3・・・スクリーン、4・・・原稿、11・・・カメラ部、201・・・メモリ、202,232・・・表示装置、203,233・・・画像処理装置、204,234・・・操作部、206,236・・・CPU

Claims (8)

  1. 撮影した原稿の画像をスクリーンに投影する撮影画像投影装置において、
    撮影によって得られた原稿画像の歪みを補正するように、前記原稿画像に対して画像処理を行う画像処理部と、
    前記画像処理部が画像処理した画像を前記スクリーンに投影する投影部と、を備え、
    前記画像処理部は、
    前記原稿画像から前記原稿画像候補の輪郭を取得し、取得した輪郭で囲まれた形状及びその頂点位置を取得する形状取得部と、
    前記形状取得部が取得した前記形状の面積を求める面積取得部と、
    前記面積取得部が求めた面積と指定された面積とを比較して、前記面積取得部が求めた面積のうち、指定された面積と最も近い面積を有する形状を前記原稿画像の形状として選択する形状選択部と、
    前記形状選択部が選択した前記原稿画像の形状と実際の原稿の形状とを対応させて、前記形状取得部が取得した前記原稿画像の頂点位置から、前記原稿画像と実際の原稿との関係を示す射影パラメータを求める射影パラメータ取得部と、
    前記射影パラメータ取得部が求めた射影パラメータを用いて前記原稿画像の画像変換を行う画像変換部と、を備えた、
    ことを特徴とする撮影画像投影装置。
  2. 前記形状取得部は、
    前記原稿画像のエッジ画像を検出するエッジ画像検出部と、
    前記エッジ画像検出部が検出したエッジ画像から前記原稿の輪郭の候補となる直線を検出する直線検出部と、を備え、
    前記直線検出部が検出した直線を組み合わせて前記原稿の輪郭を取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影画像投影装置。
  3. 前記面積取得部は、前記原稿画像の大きさと前記形状取得部が取得した頂点位置とに基づいて、前記形状取得部が取得した輪郭で囲まれた形状の面積を求める、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影画像投影装置。
  4. 光を集光するレンズと、前記レンズが集光した光によって画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部上に前記原稿画像が結像するように前記レンズの位置を制御するレンズ制御部と、を有するカメラを備え、
    前記面積取得部は、
    前記レンズ制御部の制御によって前記画像形成部上に前記原稿画像が結像したときの前記レンズと前記画像形成部との間の距離と、前記レンズと前記原稿との間の距離と、に基づいて前記形状取得部が取得した前記原稿画像の大きさを求める、
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮影画像投影装置。
  5. 前記レンズ制御部は、
    測距用の光を出力する光出力部と、
    前記光出力部が出力した光による前記原稿からの反射光に基づいて前記レンズと前記原稿との間の距離を計測する距離センサと、を備えたアクティブ方式のものであって、
    前記面積取得部は、前記レンズ制御部の制御によって前記画像形成部上に前記原稿画像が結像したときに前記距離センサによって計測された前記レンズと前記原稿との間の距離と、前記レンズの焦点距離と、に基づいて前記レンズと前記結像部との間の距離を求める、
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮影画像投影装置。
  6. 前記レンズ制御部は、前記レンズと前記画像形成部との間の距離が予め設定されて、前記画像形成部上に形成された前記原稿画像のコントラストが最大となるように前記レンズの位置を制御するパッシブ方式のものであって、
    前記面積取得部は、前記原稿画像のコントラストが最大となったときに前記レンズ制御部から出力された前記レンズと前記結像部との間の距離と、前記レンズの焦点距離と、に基づいて前記レンズと前記原稿との間の距離を求める、
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮影画像投影装置。
  7. 撮影した原稿の画像をスクリーンに投影する撮影画像投影装置の画像処理方法であって、
    前記原稿画像から前記原稿画像候補の輪郭を取得し、取得した輪郭で囲まれた形状及びその頂点位置を取得するステップと、
    前記取得した前記形状の面積を求めるステップと、
    前記求めた面積と指定された面積とを比較して、前記求めた面積のうち、指定された面積と最も近い面積を有する形状を前記原稿画像の形状として選択するステップと、
    前記選択した前記原稿画像の形状と実際の原稿の形状とを対応させて、前記取得した前記原稿画像の頂点位置から、前記原稿画像と実際の原稿との関係を示す射影パラメータを求めるステップと、
    前記求めた射影パラメータを用いて前記原稿画像の画像変換を行うステップと、を備えた、
    ことを特徴とする撮影画像投影装置の画像処理方法。
  8. コンピュータに、
    撮影によって得られた原稿画像から前記原稿画像候補の輪郭を取得し、取得した輪郭で囲まれた形状及びその頂点位置を取得する手順、
    前記取得した前記形状の面積を求める手順、
    前記求めた面積と指定された面積とを比較して、前記求めた面積のうち、指定された面積と最も近い面積を有する形状を前記原稿画像の形状として選択する手順、
    前記選択した前記原稿画像の形状と実際の原稿の形状とを対応させて、前記取得した前記原稿画像の頂点位置から、前記原稿画像と実際の原稿との関係を示す射影パラメータを求める手順、
    前記求めた射影パラメータを用いて前記原稿画像の画像変換を行う手順、
    を実行させるためのプログラム。
JP2003354421A 2003-10-14 2003-10-14 撮影画像投影装置、撮影画像投影装置の画像処理方法及びプログラム Expired - Fee Related JP4363152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003354421A JP4363152B2 (ja) 2003-10-14 2003-10-14 撮影画像投影装置、撮影画像投影装置の画像処理方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003354421A JP4363152B2 (ja) 2003-10-14 2003-10-14 撮影画像投影装置、撮影画像投影装置の画像処理方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005122326A true JP2005122326A (ja) 2005-05-12
JP4363152B2 JP4363152B2 (ja) 2009-11-11

Family

ID=34612336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003354421A Expired - Fee Related JP4363152B2 (ja) 2003-10-14 2003-10-14 撮影画像投影装置、撮影画像投影装置の画像処理方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4363152B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007266791A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Casio Comput Co Ltd 書画カメラ及び書画カメラ撮影画像投影システム
JP2011009813A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Ricoh Co Ltd 画像切出装置
KR20120083352A (ko) * 2009-09-23 2012-07-25 마이크로소프트 코포레이션 카메라 기반의 스캐닝
US8249382B2 (en) * 2006-01-27 2012-08-21 Casio Computer Co., Ltd. Image-capturing apparatus, image processing method and program product
JP2013034152A (ja) * 2011-08-03 2013-02-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像静止判定方法、映像静止判定装置、及びプログラム
JP2016225671A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 撮像装置および画像形成装置
CN110017956A (zh) * 2019-04-16 2019-07-16 中铁(贵州)市政工程有限公司 一种双肢薄壁墩托架预压测试***

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05153468A (ja) * 1991-05-24 1993-06-18 Kyocera Corp 寸法測定表示可能な電子スチルカメラ
JPH05252352A (ja) * 1992-03-06 1993-09-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像読取方法及びその装置
JPH05266161A (ja) * 1992-03-18 1993-10-15 Meidensha Corp ベクトル型データの補正装置
JPH112859A (ja) * 1997-06-12 1999-01-06 Minolta Co Ltd カメラ
JP2000201293A (ja) * 1999-01-05 2000-07-18 Minolta Co Ltd 画像処理装置
JP2001014453A (ja) * 1999-06-28 2001-01-19 Casio Comput Co Ltd 撮影画像処理装置及び記憶媒体
JP2001177716A (ja) * 1999-12-17 2001-06-29 Ricoh Co Ltd 画像処理方法と画像処理装置
JP2002057879A (ja) * 2000-08-10 2002-02-22 Ricoh Co Ltd 画像処理装置と画像処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2002092606A (ja) * 2000-09-14 2002-03-29 Sharp Corp 画像処理装置、画像処理方法およびそれを記録した記録媒体
JP2003015218A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Ricoh Co Ltd 投影型表示装置
JP2003016437A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Ricoh Co Ltd 画像入力装置
JP2003283916A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Seiko Epson Corp デジタルカメラ

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05153468A (ja) * 1991-05-24 1993-06-18 Kyocera Corp 寸法測定表示可能な電子スチルカメラ
JPH05252352A (ja) * 1992-03-06 1993-09-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像読取方法及びその装置
JPH05266161A (ja) * 1992-03-18 1993-10-15 Meidensha Corp ベクトル型データの補正装置
JPH112859A (ja) * 1997-06-12 1999-01-06 Minolta Co Ltd カメラ
JP2000201293A (ja) * 1999-01-05 2000-07-18 Minolta Co Ltd 画像処理装置
JP2001014453A (ja) * 1999-06-28 2001-01-19 Casio Comput Co Ltd 撮影画像処理装置及び記憶媒体
JP2001177716A (ja) * 1999-12-17 2001-06-29 Ricoh Co Ltd 画像処理方法と画像処理装置
JP2002057879A (ja) * 2000-08-10 2002-02-22 Ricoh Co Ltd 画像処理装置と画像処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2002092606A (ja) * 2000-09-14 2002-03-29 Sharp Corp 画像処理装置、画像処理方法およびそれを記録した記録媒体
JP2003016437A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Ricoh Co Ltd 画像入力装置
JP2003015218A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Ricoh Co Ltd 投影型表示装置
JP2003283916A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Seiko Epson Corp デジタルカメラ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8249382B2 (en) * 2006-01-27 2012-08-21 Casio Computer Co., Ltd. Image-capturing apparatus, image processing method and program product
JP2007266791A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Casio Comput Co Ltd 書画カメラ及び書画カメラ撮影画像投影システム
JP2011009813A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Ricoh Co Ltd 画像切出装置
KR20120083352A (ko) * 2009-09-23 2012-07-25 마이크로소프트 코포레이션 카메라 기반의 스캐닝
KR101711233B1 (ko) 2009-09-23 2017-02-28 마이크로소프트 테크놀로지 라이센싱, 엘엘씨 카메라 기반의 스캐닝
JP2013034152A (ja) * 2011-08-03 2013-02-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像静止判定方法、映像静止判定装置、及びプログラム
JP2016225671A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 撮像装置および画像形成装置
CN110017956A (zh) * 2019-04-16 2019-07-16 中铁(贵州)市政工程有限公司 一种双肢薄壁墩托架预压测试***

Also Published As

Publication number Publication date
JP4363152B2 (ja) 2009-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100682651B1 (ko) 화상처리장치, 화상투영장치, 화상처리방법 및 관련 프로그램이 저장된 기록매체
KR100610569B1 (ko) 촬영장치, 화상처리장치, 촬영장치의 화상처리방법
JP4363151B2 (ja) 撮影装置、その画像処理方法及びプログラム
US7643701B2 (en) Imaging apparatus for correcting a distortion of an image
US7001024B2 (en) Image input apparatus using projected light
JP4501701B2 (ja) 撮影装置、撮影装置の画像処理方法及びプログラム
JP4363152B2 (ja) 撮影画像投影装置、撮影画像投影装置の画像処理方法及びプログラム
JP2005275447A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP4363154B2 (ja) 撮影装置、その画像処理方法及びプログラム
JP4238749B2 (ja) 画像処理装置、画像投影装置、画像処理方法及びプログラム
JP4600019B2 (ja) 撮影装置、画像処理方法及びプログラム
JP4561302B2 (ja) 撮影装置、撮影装置の画像処理方法及びプログラム
JP4225224B2 (ja) 画像処理装置、撮影画像投影装置、画像処理方法及びプログラム
JP4524616B2 (ja) 撮影装置、撮影画像の画像処理方法及びプログラム
WO2005022915A1 (en) Image capture and projection device and image capture and projection method
JP4363153B2 (ja) 撮影装置、その画像処理方法及びプログラム
JP2005122319A (ja) 撮影装置、その画像処理方法及びプログラム
JP4591343B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及びプログラム
JP4305229B2 (ja) 画像処理装置、画像投影装置、画像処理方法及びプログラム
JP4314959B2 (ja) 撮影装置、撮影装置における撮影対象物判定方法、及びプログラム
JP2007214857A (ja) 撮影装置、撮影画像処理方法及びプログラム
JP4225226B2 (ja) 撮影装置、撮影装置の撮影制御方法及びプログラム
JP2005260691A (ja) 撮影装置、画像取得方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090810

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4363152

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130828

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees