JPH11258894A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH11258894A
JPH11258894A JP10160367A JP16036798A JPH11258894A JP H11258894 A JPH11258894 A JP H11258894A JP 10160367 A JP10160367 A JP 10160367A JP 16036798 A JP16036798 A JP 16036798A JP H11258894 A JPH11258894 A JP H11258894A
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実男 増田
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博司 川本
Makoto Uehara
誠 上原
Yasutaka Maeda
恭孝 前田
Takeshi Wakabayashi
雄 若林
Takahiko Kimura
登彦 木村
Tou Ou
涛 欧
Naotaka Funayama
尚孝 船山
Toshio Nishino
俊夫 西野
Yasuyuki Ishiguro
康之 石黒
Shoichi Fujita
庄一 藤田
裕史 ▲崎▼田
Yasushi Sakida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像槽内の現像剤を循環搬送することで、補
給されるトナーとの混合及び撹拌を効率よく行うと同時
に、現像装置を幅方向(水平方向)をコンパクト化す
る。 【解決手段】 現像剤を収容する現像槽2を区切片2a
に上下に2分し、2分した下部領域に現像ローラ3及び
撹拌ローラ4を設け、上部領域に2本のスクリューロー
ラ5,6を設ける。そして、区切片2aの先端20と、
現像ローラ3に吸着される現像剤の量を規制する規制部
材7との間の間隔を、規制部材7にて除去された余分な
現像剤の取り入れ口9として形成する。これにより、現
像剤が上部のスクリューローラ5,6側へと送り込ま
れ、補給口15より補給されるトナーとの混合及び撹拌
を行いながらスクリューローラ5の軸方向へと搬送し、
対向配置されたスクリューローラ6へと送り込み、この
スクリューローラ6側に対向して形成された戻し口13
より撹拌された現像剤を撹拌ローラ4側へと循環させて
おり、上部に補給トナーを搬送するスクリューローラ
5,6を設けることで装置1のコンパクト化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体に形成さ
れた静電潜像を着色剤であるトナーにて可視像化してな
る現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタなどの電子写真方式を
採用してなる画像形成装置においては、像担持体である
感光体表面に静電潜像を形成し、これを可視像化するた
めに着色剤であるトナー等の現像剤を感光体側へと供給
し、トナーを付着させるようにしてなる現像装置が備え
られている。
【0003】上記現像装置にて、上記感光体に形成され
た静電潜像を現像し、その現像されたトナー像は、転写
材であるシート等に転写されている。そして、転写後、
上記感光体表面には、転写しきれなかった一部のトナー
が残留する。この残留する不要トナーは、次の画像形成
を繰り返し行うためにも感光体表面から除去される。そ
のため、転写後には感光体表面に残留するトナーを除去
するクリーニング装置が設けられており、該クリーニン
グ装置において除去された不要トナーがクリーニング装
置内の収容部に収容される。
【0004】そこで、現像装置としては、トナー及び磁
性キャリアからなる現像剤を磁力を利用して上記感光体
と対応する現像領域へと搬送する現像ローラを備え、現
像後には現像剤を現像槽内へと回収するようにしてい
る。そのため、現像を安定させるためには、回収された
現像剤は、一旦現像ローラより分離し、新しい現像剤を
現像ローラに供給するようにしている。これにより、現
像を安定させ、常に良質の可視像を得るようにしてい
る。
【0005】上記現像ローラより現像後に回収されてく
る現像剤を分離するために、現像ローラを構成する非磁
性の円筒形のスーリブ内に設けられたマグネットの磁極
を奇数極としている。そして、現像後の現像剤を分離す
る領域において、隣接する磁極が同極になるようにして
いる。これにより、現像剤が現像ローラから自然に、分
離する構成となっている。
【0006】上述した構成の現像装置は、像担持体であ
る感光体に対して、現像ローラが対向しており、感光体
に成されている静電潜像を可視像化する。該現像装置の
構成は、例えば図15に概略構成を示している。この図
15において、トナー及び磁性キャリアからなる現像剤
を収容してなる現像槽101の感光体(図示せず)と対
向する開口部に対応させて現像ローラ102を回転可能
に設けている。該現像ローラ102は、上記現像槽10
1の開口部より一部が露出し、図示しない感光体と一定
の間隔(現像ギャップ)を介して配置される。
【0007】この現像ローラ102は外周表面に非磁性
体からなる円筒形状の回転スリーブ102aと、このス
リーブ内に奇数の磁極からなるマグネットローラ102
bとを備えて構成されている。マグネットローラ102
bは、特に磁極N1が現像の主極となっており、この磁
極N1が感光体と一定の間隔を隔てて配置される。
【0008】上記マグネットローラ102bの磁極S2
とS3の間では磁力による現像剤の吸着が作用しない。
そのため、スリーブ102a表面から現像剤が剥がれ
る。その位置には、対向して撹拌ローラ103が配置さ
れている。この撹拌ローラ103は、現像剤を撹拌し、
これをマグネットローラ102bの汲み上げ磁極S3の
位置へと撹拌後の現像剤を供給する。そのため、現像剤
がスリーブ102a表面に吸着され該スリーブ102a
の回転により搬送される。
【0009】スリーブ102aは矢印方向に回転される
ことで、マグネットローラ102bの磁力により現像剤
を表面に吸着した状態で搬送する。特にマグネットロー
ラ102bの磁極S3に汲み上げられた現像剤をさらに
搬送磁極N2とS1とで現像剤を吸着し搬送できるよう
にしている。そして、磁極N2とS1との間には、現像
剤のスリーブ102aへの付着量を規制するドクター1
04がスリーブ102aと対向して配置され、現像磁極
N1に至って現像剤が補立ち(磁気ブラシとなり)回転
する感光体表面を摺擦させることで現像が行われる。
【0010】現像ローラ102の感光体と対向する反対
側には、補給されるトナーを現像ローラ102の回転軸
方向へと搬送しながら、撹拌ローラ103側へと順次ト
ナー供給する2本の搬送スクリューローラ105,10
6を設けている。この搬送スクリューローラ105,1
06は、現像ローラ102、撹拌ローラ103と水平方
向に並設されている。
【0011】搬送スクリューローラ105,106は、
図16に示すようにスクリューの方向が同一となった2
本が平行に互いに逆方向に回転駆動されるようになって
いる。一端部に対向配置されているトナー補給口107
よりトナー補給Pされる。この補給トナーは、搬送スク
リューローラ105にて矢印方向(図16において左方
向)に搬送され、撹拌ローラ103側と対向する搬送ス
クリューローラ106にて撹拌ローラ103側へと順次
供給される。
【0012】以上のような現像装置の構成は、例えば特
開平2−64583号公報等に記載されている。このよ
うな現像装置は、高さ方向の嵩が非常に小さくでき、よ
って薄型化に非常に有効である。これは、カラー画像を
形成する時に、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、さ
らにブラックのトナーを収容した現像装置を感光体に対
向させそれぞれを重ねるように配置する場合において非
常に有効である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように図15
及び図16に示す現像装置においては、現像剤の撹拌を
行う撹拌ローラ103、現像ローラ102、トナー供給
のための搬送スクリューローラ105,106等を水平
方向に設けることで、現像装置を薄型化できる点で有効
である。
【0014】しかし、近年では、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置は、デジタル化が急速に進
み、さらにカラー化が急激に進んでいる状況である。特
にカラー画像形成装置は、種々の画像形成方法が提案さ
れている。
【0015】一般的には、感光体の周りに上述したよう
に4個の現像装置を上下方向に並置し、4回の現像を繰
り返しカラー画像を形成するものがある。そのため、配
置スペース等を考えると、図15に示すような構造の現
像装置を4個設ける場合、上下方向に嵩張るのを防止で
きる。しかし、このようなカラー画像形成方法では、4
回の現像を個別に行う必要があり、コピー速度が遅くな
る。
【0016】そこで、4個の感光体を並列に配置し、そ
れぞれに異なる色のトナー画像を形成し、これを一つの
シート又は中間転写体に転写しカラー画像を形成するタ
ンデム方式のカラー画像形成方法がある。これによれ
ば、同時に4色のトナー像を形成でき、4倍ものコピー
速度を得ることができる点で非常に有利なカラー画像形
成方法と言える。
【0017】しかしながら、タンデム方式を採用したカ
ラー画像形成においては、各色のトナー画像を形成する
感光体を並設し、それぞれにトナー画像形成のプロセス
手段を必要とする。そのプロセス手段の一つである現像
装置が、図15に示すような構造のものであれば、並設
した時に水平方向に長くなる。特にタンデム方式におい
ては、各感光体の間隔を短くし、シートの搬送距離等を
短くすることでコピー速度を速くすることが望まれる。
この点、図15に示す構造の現像装置を設けると、上述
した要望を満たせなくなる。
【0018】また、図15に示す現像装置においては、
撹拌ローラ103が1個のみであり、補給されたトナー
を現像剤と混合し、撹拌する効率が劣る。そのため、高
速処理の現像装置には対応できなくなる。したがって、
撹拌ローラ103を複数個並設することが考えられる。
しかし、このようにすれば、さらに水平方向の長さ、つ
まり現像装置の幅がさらに大きくなる。
【0019】そこで、本発明は、現像装置の本来の特性
を損なうことなく、現像装置の幅、つまり水平方向の幅
をコンパクトにすることを第1の目的とする。
【0020】また本発明の目的は、カラー画像形成装置
のタンデム方式に最適な現像装置を提供するものであっ
て、横方向に現像装置が並設される時に、その横方向が
長くならないように現像装置を構成することにある。
【0021】さらに、本発明の目的は、高速処理に対応
できるように現像剤の撹拌等をより効率よく行い、また
合わせて現像剤の循環を効率よく行い、かつ現像剤の流
動性をよくして滞留等をなくし、安定した現像を可能に
できる現像装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明による上述した目
的を達成するための現像装置は、トナー及びキャリアか
らなる現像剤を、磁気的に吸着して搬送する現像ローラ
を現像槽に設けた現像装置において、上記現像槽を上下
に区切片にて2分した下部の領域に上記現像ローラを備
えて現像室とし、上部の領域に現像剤を撹拌し搬送する
搬送手段を備える撹拌室とし、上記現像ローラに吸着さ
れる現像剤の量を規制する規制部材にて規制された現像
剤を上記撹拌室側へと送り込むように、上記区切片先端
と上記規制部材との間の間隔を取り入れ口として形成し
てなり、上記撹拌室側の上記区切片に上記現像室側へと
現像剤を送り戻す戻し口を設け、現像剤を現像室と撹拌
室との間で循環させるようにしたことを特徴とする。
【0023】このように構成することで、規制部材にて
規制された現像剤が上部の撹拌室側に送られ搬送手段に
て撹拌されながら搬送される。そして、撹拌された後の
現像剤は戻し口から現像ローラが配置された下部の現像
室側へと戻される。これにより現像室から撹拌室、そし
て現像室側へと規制された現像剤が循環搬送され、十分
なる撹拌が行われる。そのため、トナー補給された時に
トナーが十分に現像剤と混合、撹拌され均一濃度の状態
で現像が行われ、よって良好なる現像を行える。また、
上部に撹拌室が存在するため、横方向における幅がコン
パクトになる。
【0024】そこで、上述した構成による現像装置にお
いて、請求項2記載の現像装置は、上記上部の撹拌室側
の一端部付近よりトナーが補給され、該補給されるトナ
ーと規制部材にて規制された現像剤とを混合し撹拌し、
トナー補給される一方の端部から反対側の端部へと搬送
する第1搬送手段、及び逆方向に搬送する第2搬送手段
とを並設し、この第1及び第2搬送手段の両者の間に邪
魔板を設け、該邪魔板に現像剤が互いに循環する通過口
を設けるようする。このような構成によれば、補給トナ
ーが撹拌室側で規制された現像剤との混合が十分に行わ
れ、部分的にトナー濃度が上がるといったこともなく、
撹拌等により十分な帯電電荷が与えられ、よってカブリ
等のない現像を可能にできる。この場合、現像室側で
は、現像の撹拌等を十分に行えるような複数の撹拌手段
を設ける必要がなくなり、さらにコンパクト化が可能に
なる。しかも、邪魔板には中央部付近に通過口を設ける
ことで、部分的に現像剤が現像室側に戻されることもな
く、ほぼ現像ローラの軸方向に均等に戻すこともでき
る。
【0025】また、上述した構成による現像装置におい
て、請求項3記載の現像装置は、上記邪魔板に形成され
ている通過口は、両端部に対応した位置と、その中央部
付近の位置に設け、それに対応して戻し口を第2搬送手
段側に分割して形成するようにしておけば、さらに部分
的に戻される現像剤が集中することなく、軸方向に均等
に戻ることができる。
【0026】また、上述した構成による現像装置におい
て、請求項4記載の現像装置は、中央部付近に設けた通
過口に対応した現像槽の底部に現像剤のトナー濃度を検
出するセンサを配置するようにしておけば、補給された
トナーが現像剤に混合、そして撹拌された後、その一部
が中央部付近の通過口を経て、即座にトナー濃度センサ
にて濃度検出される。そのため、トナー補給された後の
現像剤のトナー濃度の回復状態を迅速に検出することが
可能になる。しかも、補給トナーが現像剤との混合、撹
拌が行われることなくトナー濃度センサに達することな
く、混合及び撹拌が十分に行われた後であり、正確なト
ナー濃度検出が行える。
【0027】さらに、上述した構成による現像装置にお
いて、請求項5記載の現像装置は、上記第1搬送手段が
存在する端部のトナー補給される位置には、第2搬送手
段と区分されように設けられた邪魔板の通過口が存在し
ないように邪魔板にて遮蔽するようにしておけば、補給
トナーがそのまま撹拌されずに現像室側へと現像剤と共
に戻されるのを防止できる。これにより、一部で非常に
高濃度の現像剤にて現像を行うことでカブリ等による画
質低下を招くことがなくなる。つまり、補給トナーが確
実に第1搬送手段を経て第2搬送手段側より現像室側へ
と戻されることになる。
【0028】そして、上述した構成による現像装置にお
いて、請求項6記載の現像装置は、上記第1搬送手段を
取り入れ口側に設け、第2搬送手段を戻し口側に設け、
第2搬送手段による現像剤の搬送能力を大きく設定した
ことで、第1搬送手段に端部側へと搬送された現像剤を
迅速に反対方向へと搬送できるため、現像剤が一端部に
集中するのを避けることができ、現像室側に現像剤が一
部で収集して戻されるとを防止できる。しかも、迅速に
現像剤を第2搬送手段にて搬送するため、戻される現像
剤が搬送方向にほぼ均等になり、現像をより安定化でき
る。
【0029】一方、本発明の目的を達成するための請求
項7記載の現像装置、上記現像槽の上下に区切る区切片
の先端を、現像ローラと第1搬送手段の軸中心を結ぶ直
線と、現像ローラの軸中心と第1搬送手段の外周部とを
結ぶ直線とで作る角度θの範囲内に設定してなり、上記
区切片先端と規制部材との間隔を取り入れ口とすること
で、規制された現像剤を上部の撹拌室側へと効率よく送
り込むことができ、現像剤が現像室側で循環することな
く、撹拌室側との間での循環が行われ、現像剤の滞留に
よるトナー濃度の不均一や、撹拌不足等を解消できる。
【0030】また、上述した構成による現像装置におい
て、請求項8記載の現像装置は、上記現像槽の上下に区
切る区切片の先端を、現像ローラを構成するマグネット
ローラの一つの磁極と対応させて配置させるといった非
常に簡単に構成により、規制部材にて規制された現像剤
を確実に撹拌室側へと送り込める。つまり、現像ローラ
を構成するマグネットローラの一つの磁極にて現像剤に
よるブラシが形成され、これが堰となって規制された現
像剤が現像室側に戻されることなく、撹拌室側へと効率
よく送り込まれる。これにより、上述したように安定し
た現像を行える結果となる。
【0031】さらに、上述した構成による現像装置にお
いて、請求項9記載の現像装置は、上記戻し口と対向す
る現像室側に戻された現像剤を撹拌し現像ローラへと供
給する撹拌手段を設け、撹拌室側の搬送手段と現像室側
の撹拌手段との間隔mを、撹拌室側の搬送手段の径と現
像室側の撹拌手段の径の和の1/2以下に設定したこと
で、戻し口より戻される現像剤は、重力による移動だけ
でなく、現像室側の撹拌手段による移送能力の援助を受
ける。これにより、戻される現像剤が戻し口付近に溜ま
ることなく、迅速に現像室側へと移送され、撹拌後に現
像に寄与される。このため、規制された現像剤が撹拌室
へと送られ、効率よく現像室側へと戻されるため、現像
室側の現像剤の量も定量に保たれ、トナー濃度検出が安
定するだけでなく、定量の現像剤にて安定した現像を行
える。
【0032】本発明の上述した目的、つまり現像剤の循
環、供給をさらに安定させるための目的を達成する請求
項10記載の現像装置は、トナー及びキャリアからなる
現像剤を、磁気的に吸着して搬送する現像ローラを備え
た現像装置にいて、上記現像ローラへと現像剤を撹拌し
供給する撹拌ローラを備え、該撹拌ローラ及び現像ロー
ラを備えた現像室に対し、該現像室上部に設けられ現像
剤を搬送し、撹拌する搬送手段を備えてなる撹拌室を設
けてなり、上記現像ローラに吸着される現像剤の量を該
現像ローラと対向して配置された規制部材にて規制し、
該規制された現像剤を上記撹拌室へと送り込む取り入れ
口を形成すると共に、撹拌室にて撹拌された現像剤を現
像室側へと戻す戻し口を設け、上記戻し口を介して戻さ
れる現像剤の量を規制すると共に、上記現像室側の現像
ローラと対向するように設けられた撹拌ローラの現像ロ
ーラと対向する部分と反対側に現像剤を戻すようにして
なる戻し量規制板を設けたことを特徴とする。
【0033】このように構成すれば、現像剤が現像室及
び撹拌室を循環されなが撹拌される。この時、現像剤は
重力等の関係からして戻し口より自然に落下し、現像室
側へと戻される。そのため、取り入れ口及び戻し口の大
きさ等を考慮することで、その量を両者において同等に
し、現像室側の現像剤の量が過剰にならないようにする
ことができる。しかし、そのように配慮しない場合に
は、どうしても現像室側へと戻される現像剤の量が増
し、過剰状態になることが考えられる。
【0034】しかし、戻し量を規制する戻し量規制板を
設けることで、非常に簡単な手段、及び構成によりその
量を安定させることができ、現像室側の現像剤の量を過
剰状態にすることなく、かつ不足状態ともならず、安定
した循環、及び搬送(供給)を可能にできる。これによ
り、現像剤の流れが良好になり、滞留による現像不良や
撹拌不足による濃度不均一の画質低下等を防止できる。
しかも、現像装置は現像剤を循環、搬送するために上部
に撹拌室を設けているため、現像装置全体が大きくなら
ず、画像形成装置に設けて該装置の小型化を可能にでき
る。
【0035】また、上述したように構成された現像装置
において、請求項11に記載の発明によれば、上記戻し
量規制板は、傾斜状態で設けると共に、先端位置が撹拌
ローラの最上位置(上死点)よりも下部の位置になるよ
うに設けるようにしている。このようにすれば、撹拌室
から戻される現像剤は撹拌ローラの現像ローラと対向す
る部分と反対側に戻され、直接現像ローラ側へと送り込
まれることはなく、現像剤の戻し量が適当に規制され、
現像室内の現像剤の量を適正状態に保つことができる。
【0036】つまり、現像剤が現像ローラ側へと直接送
られないため、撹拌ローラにて現像剤を供給する分が戻
し口を介して撹拌室側から戻される。また、戻し量規制
板先端が、撹拌ローラの最上位置よりも下部に存在する
ため、撹拌ローラの最上位置付近は現像剤より突出した
状態になる。これは、現像室内の一部に空間領域が確保
され、現像剤が現像室内で過剰になることはなく、この
空間領域に撹拌ローラの最上位置部分が突出、すなわち
露出する状態となる。よって、撹拌ローラを回転させる
ための駆動トルクが増大し、現像剤に多大なストレスを
加えることもなくなり、帯電性についても安定する。こ
のように、現像剤の循環、搬送が良好に行え、一部で現
像剤の滞留等が生じることもなくなる。
【0037】さらに、上述したように構成された現像装
置において、請求項12に記載の発明によれば、上記戻
し量規制板の先端部分を、撹拌ローラの回転する円周の
接線方向に延伸させて設けるようにすれば、戻された現
像剤が撹拌ローラの回転により即座に取り込まれ撹拌
し、現像ローラへと供給できる。そのため、戻された現
像剤にて戻し口を塞ぎ、現像剤の循環、流動性が阻害さ
れることなく、より効率よく現像剤の循環、搬送を行え
るようになる。
【0038】なお、上述した戻し量規制板は、その材質
としては当然現像ローラの磁力により磁化されるのを避
けるために非磁性であることが重要である。つまり磁化
されると現像剤がその位置で拘束され、循環、搬送が阻
害される。また、戻し量規制板は、弾性部材にて構成す
ることで、現像剤の量が突発的にまたは一時的に増大し
たような場合には、変形によりそれを吸収し、現像剤の
量を平滑化でき、安定した循環、搬送を可能にできる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態について
図面に従って詳細に説明する。本発明の現像装置におけ
る第1の実施形態については、図1及び図2に示す図に
従って説明する。特に本発明の現像装置においては、タ
ンデム方式に適用して最適なものとして説明するが、タ
ンデム方式に限定されるものではなく、像担持体である
感光体に形成される潜像を現像する画像形成装置におい
て、その画像形成装置において横方向、つまり幅をコン
パクトにでき、現像剤の撹拌を効率よく行い、高速処理
に対応できるようにした点にある。
【0040】まず、図1及び図2を参照して現像装置を
説明する前に、画像形成装置の概略の構造について図9
を参照して簡単に説明する。
【0041】画像形成装置90本体のほぼ中央部には、
画像形成動作時に回転駆動されるドラム形状に形成され
た像担持体としての役割を担う感光体91が設けられて
いる。この感光体91の周囲に対向するようにトナー画
像形成を行う各種プロセス手段が配置されている。
【0042】上記各種プロセス手段は、まず感光体表面
を均一に帯電する帯電器92、画像に応じた光による像
を照射する光学系(像露光装置)93、該光学系により
露光されたことで感光体91表面に形成された静電潜像
を可視像化するための本発明にかかる現像装置1、現像
された像(トナー像)を適宜搬送されてくるシート状の
用紙や中間転写体に転写する転写器94、転写後のシー
トを感光体より剥離する剥離部材(除電部材)95、転
写後に感光体表面に転写されなかった残留現像剤(トナ
ー)を除去するクリーニング装置96、及び感光体表面
に残る帯電電荷を除去する除電器97が、この順序で感
光体の回転方向に配置されている。
【0043】この場合、カラー画像を形成する画像形成
装置において、タイデンム方式によるものは、上述した
感光体の周囲にトナー像を形成するための各種プロセス
手段が設けられており、使用する色のトナーが異なる現
像装置1がそれぞれに対向配置されている。他のプロセ
ス手段は同一である。そして、各色により形成されたト
ナー像は、例えば中間転写体に一旦重ねられて転写され
た後、1枚のシート上に一度に転写される。あるいは、
シートを搬送ベルト上に吸着し、上述した各感光体と対
向する転写位置を通過させることで4色のトナー像を順
次重ねて転写していく。
【0044】図9の装置においては、上記シートは、例
えばトレイ又はカセット98に多量に収容されており、
該収容されたシートが給送手段98aにて1枚給紙さ
れ、上述した転写位置へと送り込まれる。この転写後の
シートは、感光体91より分離され、定着装置99へと
送り込まれる。
【0045】定着装置99は、シート上に転写された未
定着のトナー像を永久像として定着させるものであっ
て、トナー像と対向する面が、トナーを溶融し、定着さ
せる温度に加熱されたヒートローラからなり、該ヒート
ローラに対して加圧され用紙をヒートローラ側へと密着
させる加圧ローラ等を設けて構成している。この定着装
置99を通過したシートは、その表面にトナー画像が形
成されており、画像形成装置外へと排出ローラ(図示せ
ず)を介して排出処理される。
【0046】また、シートは、上述したカセット98か
らの給紙だけでなく、画像形成装置90本体の下部に装
着可能に給紙カセットを備える給紙ユニットが必要に応
じて設けられており、該給紙ユニットからシートは搬送
経路を介して転写位置へと送り込まれる。また、任意の
サイズのシートを適宜給紙するために、手差し給紙部が
設けられている。
【0047】一方、感光体91表面を露光するための光
学系92は、図に示すように例えば、透明ガラスからな
る原稿台92a上に載置され原稿を照明するランプを含
む照明装置92b及び原稿からの反射光を必要な位置へ
と反射する第1ミラー92cを備えた第1走査手段と、
第1ミラー92cからの反射光を感光体91上に結像す
るためのレンズへと導くための第2,第3ミラー92
d,92eを支持した第2走査手段と、上記結像用レン
ズ92fと、レンズ92fを通過する反射光を感光体9
1へと導くための光路長等を調整する一対の固定ミラー
92g,92hと、最終的に感光体91へと反射光を照
射する固定ミラー92iと、から構成されている。
【0048】次に本発明の現像装置の各種実施形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0049】(第1の実施形態)本発明における現像装
置1は、図9に示すように感光体91表面に形成された
静電潜像を可視像化するために着色剤であるトナーを含
む現像剤を収容している。この現像装置1について、図
1を参照して以下に説明する。
【0050】図1において、現像装置1は、現像剤を収
容する容器構成の現像槽2内に回転可能に現像ローラ
3、現像剤を搬送又は(及び)撹拌する撹拌ローラ4が
備えられており、現像槽2の上部、特に現像ローラ3と
撹拌ローラ4との上部にトナー供給及び現像剤の循環供
給を行うためのスクリュー構成の撹拌スクリューローラ
5及び6を並設して構成している。
【0051】現像ローラ3は、円筒形状の非磁性体スリ
ーブ3a、該スリーブ3a内に設けられ5磁極構成の奇
数磁極からなるマブネットローラ3bを設けて構成され
ている。マブネットローラ3bは、その磁極N1が現像
極であって、該磁極N1が感光体91と対向する現像位
置に配置されるように固定されている。そして、その外
周を覆うように設けられたスリーブ3aが矢印方向に回
転され、マブネットローラ3bの磁力により現像剤を表
面に吸着し搬送し、現像後の現像剤を現像槽2へと回収
するようにしている。
【0052】上記現像剤は、例えばトナー及び磁性キヤ
リアからなる2成分系のもの、トナー自身が磁性を有す
る1成分系のもの等がある。そのため、現像剤は、マグ
ネットロール3bの磁力により非磁性スリーブ3a表面
に吸着される。吸着された現像剤は、感光体と対向する
現像位置へと搬送される前に、その吸着量が一定になる
ように規制部材(ドクター)7にて一部が除去される。
つまり、規制部材7は、一端側が現像槽2等に取り付け
られたフレーム8に固定され、他端がスリーブ3aと一
定の隙間(間隔)を隔てて配置されている。従って、こ
の規制部材7を摺り抜ける現像剤は、スリーブ3aに吸
着される量が一定量に規制される。
【0053】撹拌ローラ4は、その構造を、例えば図1
6の従来例において説明したように回転軸に楕円形状の
撹拌羽根を等間隔に所定の角度傾斜させて設けられてい
る。また、このような構成でなく、トナー搬送ローラの
ようなスパイラル(スクリュー)形状の羽根を有するよ
うな構造の撹拌ローラ4であってもよい。
【0054】また、撹拌ローラ4は、図3に示すように
構成したものでもよい。該図3において、楕円形状の多
数の羽根(鍔)4aを所定の傾斜角度で軸4bに固定し
て撹拌ローラ4が構成されている。羽根4aには図3
(a)に示すように一部に現像剤の軸方向への搬送を可
能にする通過部となる切り欠き4cが形成されている。
そして、各羽根4aの間には軸4bに固定された供給片
4dを設けている。これにより現像剤を現像ローラ3
側、また回収されてきた現像剤を現像ローラ3とは反対
側への送り込み、撹拌を行うことができる。
【0055】この撹拌ローラ4は、図1において矢印方
向に回転駆動されており、楕円形状の羽根4aにて軸方
向へと現像剤を搬送、そして撹拌を行う。さらに、供給
片4dにて軸4b方向と直交する方向へと現像剤を搬送
及び撹拌するようにしている。このようにして撹拌ロー
ラ4にて撹拌、搬送された現像槽2内の現像剤が、現像
ローラ3へと供給される。この場合、現像ローラ3側で
はマブネットローラ3bの磁極S3にて現像剤が汲み上
げられる。
【0056】現像剤は、上述したように回転される現像
ローラ3のスリーブ3a表面に吸着され、マブネットロ
ーラ3bの磁極N2とS1とに間に対向配置されている
規制部材7にて余分なものが除去される。そして、決め
られた量の現像剤がスリーブ3aに吸着された状態で磁
極S1を経て現像磁極N1の位置へと至る。この位置で
は、現像剤がブラシ状に穂立ち、対向する感光体表面に
摺擦される。これにより、感光体表面に形成された静電
潜像に応じてトナーが付着し、トナー像として現像され
る。
【0057】現像に寄与された後の現像剤は、スリーブ
3aの回転により、マブネットローラ3bの磁極S2と
の協同により現像槽2内へと回収される。そして、マブ
ネットローラ3bの磁極S2とS3その間の磁力関係に
おいて、現像剤がスリーブ3aより分離し、撹拌ローラ
4の図3に示したような供給片4dにて現像ローラ3側
と反対側へと取り込まれ、次の現像に備えて十分に撹拌
された後、上述したように現像ローラ3へと供給され
る。このようにして現像に寄与された現像剤は現像位置
から回収され、循環供給され、現像に再度寄与する。
【0058】そこで、本発明においては、現像位置へと
現像剤が搬送される途中で、その現像剤のスリーブ3a
への付着量を規制する規制部材7にて除去された現像剤
が、撹拌ローラ4側へと戻される。この現像剤を戻すた
めの構成は、図1に示すように、規制部材7に対応させ
て現像槽2内を上下に区分するようにしている。つま
り、現像ローラ3と撹拌ローラ4を現像室とし、上述し
た撹拌スクリューローラ5,6を備えた領域を撹拌室と
して、2分してなる現像槽区切片2aを設けて上下に区
分している。
【0059】この区切片2aの先端と、規制部材7と対
向する部分(間隔)は、現像ローラ3の軸方向全長にお
いて取り入れ口9となっている。従って、規制部材7に
て規制された余分な現像剤は、取り入れ口9より区切片
2a上に送り込まれる。
【0060】上記現像槽区切片2aには、補給されるト
ナーと取り入れ口9より送り込まれてくる現像剤を混合
し、搬送しながら撹拌するスクリューローラ5及び6が
設けられている。このスクリューローラ5及び6は、そ
の軸部分が図2に示すように現像槽2の両側壁に軸受1
0を介して回転可能に軸支されている。
【0061】一方のスクリューローラ5は、取り入れ口
9と対向する側に設けられており、図2において現像剤
及びトナー補給口15から補給されるトナーを矢印方向
へと現像剤と混合しながら搬送すると同時に撹拌を行
う。このスクリューローラ5と並設されたスクリューロ
ーラ6は、スクリュー形状の羽根を同一方向にし、回転
方向を逆にしている。そのため、現像剤及びトナーの搬
送方向はスクリューローラ5による搬送方向と逆にな
る。
【0062】なお、上記トナー補給口15には、図9に
示すように現像装置1に対して着脱可能にトナー補給装
置16が設けられている。トナー補給装置16には、上
記トナー補給口15と連通する供給口が対応するように
設けられており、該供給口には補給手段が設けられてい
る。そのため、必要時に、トナー補給装置16からトナ
ーが上記トナー補給口15を介して、撹拌室に設けられ
ているスクリューローラ5側に補給される。
【0063】また、上記撹拌室に設けられているスクリ
ューローラ5及び6との間には、現像剤等が互いに相手
側へと搬送されないように現像剤の軸と直交する方向の
搬送を邪魔(遮蔽)する邪魔板11が設けられている。
この邪魔板11は、現像槽区切片2aに一体的に形成さ
れたものであって、両端部及び中央部付近にそれぞれ通
過口12を設けている。そして、端部の通過口12a,
12bは、スクリューローラ5及び6にて搬送された現
像剤等を矢印方向に沿って相手側に送り込むための開口
であり、中央部付近の通過口12cは、互いの方向より
現像剤等を送り込むようになっている。
【0064】取り入れ口9より送り込まれてくる現像剤
は、まずスクリューローラ5にて一方の端部側へと搬送
される。その途中で一部の現像剤が通過口12cを介し
てスクリューローラ6へと送り込まれる。そして、現像
剤が通過口12aと対向する位置まで搬送されると、ス
クリューの形状が端部で逆になているため、現像剤がス
クリューローラ6側へと送り込まれる。その現像剤はス
クリューローラ6にて反対側の端部へと搬送され、端部
の通過口12bの位置で、スクリューローラ5側へと送
り込まれる。
【0065】上述したスクリューローラ5及び6にて現
像剤が搬送されるが、特にスクリューローラ6にて搬送
される途中で、現像剤は撹拌ローラ4側へと落下し戻さ
れる。そのため、現像槽2の区切片2aには、スクリュ
ーローラ6と対向する下部よりやや上めに形成された戻
し口13(図1参照)が形成されている。この戻し口1
3は、取り入れ口9と同様に、回転軸方向に全域に上記
区切片2aに形成されている。
【0066】従って、スクリューローラ5に搬送された
現像剤がスクリューローラ6に受け渡されると、その現
像剤はスクリューローラ6にて反対方向に搬送される途
中で部分的に徐々に撹拌ローラ4へと落下し、戻され
る。
【0067】一方、現像槽2の撹拌ローラ4と対向する
底面には、現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度セ
ンサ14が設けられている。該トナー濃度センサ14
は、例えば透磁率センサであり、現像剤中のトナー量が
少なくなれば、透磁率が大きくなるため、出力が大きく
なり、トナー不足を検出するようになっている。
【0068】このトナー濃度センサ14にてトナー不足
を検出すると、新たにトナー補給装置16内のトナーが
トナー補給口15より図1においてP方向に補給され、
トナー不足を解消するようにしている。そのために、現
像装置1の上部には、トナー補給を行う上述したトナー
補給装置16設けられている。このトナー補給装置16
は、現像装置1の一端部側に設けられたトナー補給口1
5と連結する供給口を設けており、トナーを補給口15
を介して行うようにしている。このトナー補給口15
は、図2に示すようにスクリューローラ5の一端部、特
に軸方向へと搬送する時のほぼ開始位置に対向するよう
に設けられている。
【0069】以上のような構成において、現像装置1が
感光体91に形成された静電潜像を現像するために、動
作を開始すれば、スリーブ3aが回転される。そして、
スリーブ3a上に吸着された現像剤が、規制部材7にて
規制され現像に寄与される以外の余分な現像剤は、スリ
ーブ3aの回転により順次搬送されてくる新たな搬送さ
れる現像剤に押されて、取り入れ口9を介して区切片2
a上のスクリューローラ5側の撹拌室側へと送り込まれ
る。
【0070】この時、現像剤のトナー濃度が低下してお
れば、トナー濃度センサ14がその状態を検出する。こ
の検出に応答してトナー補給装置側よりトナーが補給口
15を介して補給Pされる。このトナー補給と共に上述
したように規制部材7にて規制された余分な現像剤がス
クリューローラ5にて搬送される時に、補給されたトナ
ーは現像剤と混合及び撹拌されながら搬送される。この
トナーはスクリューローラ5の回転軸方向へと搬送され
る。そして、一方の端部へと送られた現像剤は、図2に
おいてスクリューローラ6側に送られ、該スクリューロ
ーラ6にて反対方向へと搬送される。
【0071】上述したスクリューローラ6による搬送の
途中に現像剤は、戻し口13を介して順次撹拌ローラ4
側に戻される。戻された現像剤はトナー補給されている
場合、補給トナーと十分に撹拌されており、さらに撹拌
ローラ4にて撹拌されることになる。この現像剤が現像
ローラ3へと供給され現像に寄与される。
【0072】一方、現像剤は現像に寄与されることで現
像位置から現像槽2へと回収され撹拌ローラ4にて撹拌
後に現像ローラ3へと供給される。また、現像に寄与さ
れることなく規制部材7にて除去された現像剤は、上部
のトナー補給される領域の撹拌室側のスクリューローラ
5へと送られ、該スクリューローラ5の搬送と同時に補
給されるトナーとの混合及び撹拌が十分に行われ、次に
スクリューローラ6へと送られることで、該スクリュー
ローラ6の搬送により撹拌ローラ4側へと順次戻され
る。この時、現像に寄与された後の現像剤とも合わせて
撹拌され現像ローラ3へと供給されることになる。
【0073】ここで、現像ローラ3及び撹拌ローラ4が
設けられている領域を現像室、スクリューローラ5及び
6を設けている上部領域を撹拌室とすれば、現像剤は現
像室のみで循環されることなく、トナー補給を行う領域
となる撹拌室を含めて循環される。そのため、従来技術
として説明した図15に示すような構成の現像装置によ
る現像剤の循環に比べて、現像剤の撹拌が十分に行われ
ると同時に、補給されるトナーと現像剤との混合及び撹
拌作用が十分に行われた状態で撹拌ローラ4へと供給、
つまり戻される。
【0074】しかし、従来の現像装置においては、図1
5に示すように補給されるトナーは撹拌ローラ103に
て現像剤と混合及び撹拌されるため、混合及び撹拌が十
分に行われず、トナー濃度が不安定になる。また、規制
部材104にて除去された現像剤は、撹拌ローラ103
との間でのみで循環されるため、現像室内で現像剤の滞
留が長くなりトナー濃度が不安定になりがちとなる。
【0075】その結果としては、本発明によれば、トナ
ーと現像剤との撹拌が十分に行われ、トナーの帯電状態
が安定するため、画質不良等が生じることはなくなる。
この点、図15に示す従来の現像装置によれば、現像を
行っている時にトナー補給されると、十分にトナーが現
像剤と混合、撹拌されず、帯電状態が安定しなくなる。
そのため、カブリ等が生じ、画質の劣化が生じる。よっ
て、本発明の現像装置によれば、補給されるトナーを現
像剤と混合し、撹拌することが効率よくスムースに行わ
れるため、高速処理に対応できる。
【0076】また、本発明による現像装置1によれば、
トナー補給され撹拌ローラ4へと供給するためのスクリ
ューローラ5及び6は、現像室を構成する現像ローラ3
と撹拌ローラ4の上部に位置するため、横方向(水平方
向)の幅が非常にコンパクトになる。同時に、上述した
ように、現像剤の撹拌、補給されるトナーとの混合、撹
拌を合わせて十分に行える相乗効果を奏する。
【0077】このような現像装置1を感光体91に形成
される静電潜像を現像するプロセス手段の一つに設ける
ことで、シートを搬送する方向の横方向の画像形成装置
の幅をコンパクトにできる。しかも、タンデム方式のカ
ラー画像形成装置の場合に、現像装置1を横方向に併置
するようなことがあっても、その方向の全体の幅をコン
パクトにできる。
【0078】なお、トナーの補給口15の位置として
は、図2に示すように通過口12bに対応することで、
邪魔板11にて流路が分離されている部分に設けられて
いる。これは、補給されたトナーが、その部分に現像剤
が多く集まると通過口12bを逆方向に流れスクリュー
ローラ6側へと送り込まれる。この時に、戻し口13を
介して撹拌ローラ4へと即座に戻され、補給トナーと現
像剤との撹拌が十分に行えない場合が考えられる。ま
た、補給トナーがそのまま撹拌ローラ4へと送られる
と、その部分のトナー濃度が高くなりすぎてカブリを生
じることもある。
【0079】そのため、図2に示すように、邪魔板11
にて仕切られた領域で、かつ現像剤の搬送開始部分に近
い位置にトナー補給口15を設けることで、上述したよ
うにトナーと現像剤の撹拌が十分に行われた状態で撹拌
ローラ4へと供給できる。
【0080】また、撹拌室を構成するスクリューローラ
5と6の間の邪魔板11の中央部付近に通過口12cを
形成しているが、これはトナー補給により現像剤のトナ
ー濃度が基準のトナー濃度に回復しているか否かを迅速
に検出するのに大いに役立つ。しかも、補給トナーが端
部で行われうような場合、軸方向に均等に補給するため
に、途中で逆方向へと現像剤を送ることで、補給トナー
が迅速に軸方向に均等に行き渡ることにもなる。
【0081】そこで、図4に示すように、トナー濃度セ
ンサ14を設ける位置を規定することで、補給されたト
ナーが現像剤の混合、撹拌されたトナー濃度を迅速に検
出することができる。図4は、撹拌室側の邪魔板11及
び通過口12a,12b,12c、現像室の現像槽2の
底部に設けられたトナー濃度センサ14の位置関係を模
式的に示している。したがって、補給されたトナーがス
クリューローラ5にて現像剤と撹拌されながら搬送さ
れ、中央部の通過口12cよりスクリューローラ6側へ
と一部が送り込まれる。この時、補給トナーと混合、撹
拌された現像剤はスクリューローラ6にて逆方向に搬送
される途中で撹拌ローラ4への戻され、現像室側の現像
槽2の底面に設けられているトナー濃度センサ7にてト
ナー濃度が検出される。
【0082】上記トナー濃度センサ14は、図4に示す
ように、通過口12cに対向する位置よりも多少下流側
に設けられている。そのため、補給されたトナーが混
合、撹拌され、一部のものが通過口12cを介してスク
リューローラ6側へと送られ、さらに搬送される途中で
撹拌ローラ4へと戻される。よって、補給されたトナー
が撹拌され、即座に撹拌ローラ4にて現像後の現像剤と
合わせて撹拌される時に、その底部のトナー濃度センサ
14が濃度検出を行う。これにより、不要にトナー補給
を行うことなく、オバートナー濃度状態になるのを防止
できる。特に、トナー濃度センサ14は、補給トナーが
即座にトナー濃度センサ14の位置に達することもな
く、正確なトナー濃度検出を行える。
【0083】なお、現像装置1の構成において、現像室
側に設けるられる撹拌ローラ4は、撹拌手段を構成する
ものであって、撹拌室側のスクリューローラ5,6は第
1及第2搬送、及び攪拌手段を構成している。
【0084】(第2の実施形態)上述したような構造の
現像装置1によれば、トナー補給を行う領域である撹拌
室を、現像ローラ3及び撹拌ローラ4からなる現像室の
上部に設け、規制部材7にて規制された余分な現像剤を
上記撹拌室側へと送り込み、トナー補給と同時に現像剤
との混合及び撹拌を行いながら搬送し、十分な撹拌後に
下部の現像室の撹拌ローラへと循環させるようにしてい
る。
【0085】この時、撹拌室側での現像剤の搬送時に、
現像室側の撹拌ローラ4へと戻される場合、軸方向にお
いて均等に現像剤が戻し口13を介して戻されるように
することが要求される。つまり、一部分に集中して現像
剤が撹拌ローラ4へと戻されると、撹拌ローラ4による
負担が大きくなるだけでなく、他の部分の現像剤不足に
よる現像不良の危惧が生じる。従って、スクリューロー
ラ6側に設けられた戻し口13の軸方向全域にて均等に
現像剤が撹拌ローラ4へと戻されるようにすることで、
上述した問題を解消できる。
【0086】その一例としては、図2に示すように、ス
クリューローラ5にて現像剤を軸方向に搬送する途中、
例えば中央部に通過口12cを設けることで、一部の現
像剤が通過口12cを介してスクリューローラ6側へと
送り込まれ、逆方向へと搬送される途中で、徐々に現像
剤が戻し口13を介して撹拌ローラ4に戻される。ま
た、残りの現像剤は、一端部へと搬送され、通過口12
aを介してスクリューローラ6への送り込まれ、そこで
逆方向に搬送される。その逆方向へと搬送される途中で
徐々に戻し口13より撹拌ローラ4に戻されるため、一
部に現像剤が集中して戻されるのを解消できる。
【0087】しかも、戻し口13を、図5に示すように
軸方向全域につながるように設けることなく、部分的に
分割するように設ける。特に、邪魔板11に設けられて
いる通過口12a,12c,12bの位置には、全域を
カバーするような戻し口13を設けることなく、多少か
かる程度に戻し口13を形成している。これは、通過口
12aか現像剤がスクリューローラ6側へと送り込まれ
る時に、その通過口12aの全域に対応させて戻し口1
3が存在すると、スクリューローラ6にて逆方向に搬送
されようとする現像剤が収集して撹拌ローラ4側へと戻
される。このようなことがないように部分的に戻し口1
3が存在するようにし、現像剤がスクリューローラ6側
に送り込まれ、スクリューローラ6にて逆方向へと現像
剤を搬送される途中で均等に現像剤が戻されるようにし
ている。
【0088】また、戻し口13を分割する個数は、4個
に限るものではなく、図において左右の邪魔板11に対
応して2個の分割した戻し口13を設けてもよい。ま
た、4個以上に分割した戻し口13を設けてもよい。し
かも、スクリューローラ6にて図において左方向に現像
剤を搬送する場合、右から左方向に徐々に戻し口の幅を
大きくなるようにくさび形状に形成すると、より効果的
に軸方向に均等に現像剤を戻すことが可能となる。
【0089】一方、図2において、スクリューローラ5
及び6のスクリューのピッチを同一としている。そのた
め、回転速度が同一であれば、現像剤の搬送能力は互い
に同一となる。しかし、スクリューローラ6側では現像
剤が徐々に戻し口13を介して撹拌ローラ4側へと戻さ
れるため、現像剤の量はスクリューローラ5側の方が多
くなる。そのため、現像剤はスクリューローラ5にて搬
送される端部側に多く溜まる。よって、現像剤が一方側
に片寄り、その端部付近での現像剤の撹拌ローラ4への
戻し量が多くなる傾向にある。また、現像剤の滞留が生
じ、現像剤の撹拌等が十分に行われず、現像不良等が生
じる結果ともなる。
【0090】そのため、スクリューローラ6側の現像剤
の搬送能力を高めるためにも、該スクリューローラ6の
回転速度を、スクリューローラ5側より速くする。これ
により、スクリューローラ5にて軸方向に搬送されてく
る現像剤を逆方向へと送り戻す現像剤の量を多くできる
ため、端部に片寄る現像剤を無くし、ほぼ均等に現像剤
を搬送でき、戻し口13を介して均等に戻すことができ
る。
【0091】また、スクリューローラ5及び6が駆動上
の問題で同一速度となる場合には、図6に示すように、
スクリューローラ6側のスクリュー6aのピッチをL2
を、スクリューローラ5側のスクリュー5aのピッチL
1より長く(L1<L2)する。このように構成するこ
とで、スクリューローラ6側の現像剤の搬送能力が上が
り、回転速度を速くする場合と同一の結果を得ることが
できる。
【0092】しかも、図6に示す状態において、さらに
搬送能力を高める必要がある場合には、スクリューロー
ラ6側の回転速度をスクリューローラ5側の回転速度よ
り速くするとよい。
【0093】(第3の実施形態)第1の実施形態におい
て説明したように、規制部材7にて規制された現像剤
は、上部の撹拌室を構成するスクリューローラ5側へと
送り込まれる。この時、現像剤がスクリューローラ5側
へと効率よく送られないと、この現像剤が撹拌ローラ4
側へと戻ろうとする時に、現像ローラ3のスリーブ3a
にて順次吸着され搬送されてくる現像剤と衝突し、現像
剤にダメージが生じることが考えられる。
【0094】また、規制部材7にて規制された現像剤
が、スクリューローラ5側へと送られずに、そのまま現
像室側の撹拌ローラ4へと戻されると、この現像室内で
現像剤が長く滞留することになり、トナー濃度が低下す
る等の不具合の危惧も生じてくる。
【0095】そこで、現像ローラ3によて搬送され、規
制部材7にて規制された現像剤を、スクリューローラ5
側へと効率よく送り込むために、図7において区切片2
aの先端20の位置を適切に決めるようにしている。つ
まり、区切片2aの先端20と、規制部材7との間隔に
より、規制された現像剤のスクリューローラ5へと送り
量が決まる。
【0096】即ち、区切片2aの先端20と規制部材7
との間隔となる取り入れ口9が、狭ければ、規制された
現像剤が取り入れ口9を介してスクリューローラ5へと
送り込まれる量が少なくなり、余りのほとんどの現像剤
が撹拌ローラ4側へと戻される。また、上記間隔である
取り入れ口9が、広ければ規制部材7にて規制された現
像剤が撹拌室側の区切片2a上に送られても、スクリュ
ーローラ5にて搬送されるときに区切片2aより逆流し
て撹拌ローラ4側へと戻される。従って、いずれにして
も、規制された現像剤を十分に上部の撹拌室を構成する
スクリューローラ5側へと送り込めなくなる。
【0097】本発明においては、現像槽の区切片2aの
先端20と規制部材7との間の取り入れ口9となる間隔
は、現像ローラ3の回転軸の中心とスクリューローラ5
の回転軸中心とを結ぶ直線と、現像ローラ3の回転軸中
心とスクリューローラ5の羽根外周端部とを結ぶ直線と
で作る角度θの範囲内に、上記現像槽区切片2aの先端
20が位置するように設定している。
【0098】このように構成することで、規制部材7に
て規制された現像剤が取り入れ口9より上部のスクリュ
ーローラ5側へと送られる。この時、区切片2a先端2
0が、規制板7との間で十分な間隔で、かつ先に送り込
まれた現像剤がスクリューローラ5に搬送される時に区
切片2aより零れ落ちるのを阻止できる。従って、規制
後の現像剤は、撹拌ローラ4側へと直接戻されることな
く、上部の撹拌室を構成する区切片2a上に効率よく送
られ、十分なる撹拌が行われた後、スクリューローラ6
側での逆搬送時に順次撹拌ローラ4へと送り戻されるこ
とになる。
【0099】よって、規制後の現像剤は、現像室側に滞
留するのを効率よく防止し、撹拌処理を十分に行いつ
つ、撹拌ローラ4側へと送り戻されるように循環され
る。
【0100】また、図8に示すように、現像ローラ3を
構成するマブネットローラ3bの一つの磁極N2が、区
切片2aの先端20に対向するように配置する。このよ
うに構成することで、規制された現像剤を取り入れ口9
より効率よく上部の撹拌室側へと送り込むことができ
る。
【0101】つまり、マブネットローラ3bの磁極N2
の部分で現像剤により磁気ブラシによる穂立ちが形成さ
れる。この現像剤による穂立ちが、区切片2aの先端2
0と接触し、ブラシによる堰を形成することになる。こ
れにより、規制された現像剤が取り入れ口9より撹拌ロ
ーラ4側へと直接戻されることなく、撹拌室側へと送り
込まれる。また、上記現像剤による堰にて、スクリュー
ローラ5より零れ落ちる現像剤の逆流もなくなる。
【0102】この場合、上述したように区切片2aの先
端20の位置を規定することなく、先端20が現像ロー
ラ3のマブネットローラ3bの一つの磁極と対応させる
単独構成としても十分に、上述した効果を期待できる。
しかも、区切片2aの先端20位置を、図7に示すよう
に角度θの範囲内に配置することと、マブネットローラ
3bの磁極N2を対応する位置に配置する図8に示す構
成を併用するようにすれば、さらにその効果が助長され
ることにもなる。
【0103】一方、規制された現像剤を撹拌室側へと送
り込むことと、撹拌室側の現像剤を撹拌、搬送して撹拌
ローラ4側へと送り戻すことも重要である。つまり、規
制された現像剤が撹拌室側へと送られる量と、撹拌室側
から現像室側の撹拌ローラ4へと戻される量が大きく異
なれば、現像室内の現像剤の量の増減が激しくなり、ト
ナー濃度センサによる検出値が安定しなくなるか、現像
剤の量の違いによる不安定な現像が行われることにもな
る。特に、現像室側の現像剤が不足すると、安定した現
像を行えなくなる。また、現像室側に多量の現像剤が存
在すると、トナー濃度センサ14によりトナー不足検出
によりオバートナーとなる。これにより、カブリ等が生
じる。
【0104】そのため、撹拌室側のスクリューローラ
5,6にて搬送される現像剤が、現像室側の撹拌ローラ
4へと戻される量を安定させるために、図8に示すよう
にスクリューローラ6側と撹拌ローラ4側の間隔mを適
宜設定している。このスクリューローラ6と撹拌ローラ
4とは、図に示すように戻し口13を介して対向配置さ
れている。
【0105】つまり、スクリューローラ6と撹拌ローラ
4との各羽根の外周の間隔mを、適宜設定する。例えば
上記間隔mが、広くなりすぎるとスクリューローラ6に
て搬送される現像剤は、撹拌室から現像室側へと現像剤
の重力での移動が支配的となる。このスクリューローラ
6にて搬送され現像室側へと移送される現像剤は、撹拌
ローラ4側で単に搬送し、現像槽2下部へと送り込むだ
けとなり、撹拌室側から移送される現像剤を現像室側で
移動する能力が低下する。そのため、徐々に重力にて移
動(落下)した現像剤の溜まりが間隔mの領域で生じ、
現像室側への現像剤の移動を迅速に行えなくなる。
【0106】この点、図8に示しているように、間隔m
を、スクリューローラ6の径d1と、撹拌ローラ4の径
d2の和の1/2以下に設定(m≦(d1+d2)/
2)する。このようにすることで、スクリューローラ6
の撹拌室側から戻し口13へと現像剤が重力にて移動
(落下)すれば、即座に撹拌ローラ4にて現像槽2の下
部へと送り込み搬送、撹拌を行うことができる。そのた
め、現像剤の重力により移動だけでなく、撹拌ローラ4
の回転による現像剤の移送能力が作用し、重力にて移動
する現像剤が間隔mの領域に溜まることなく、即座に撹
拌ローラ4にて移送される。結果、現像剤の移送能力が
スクリューローラ6を含むて撹拌ローラ4にて高められ
た形となり、現像剤が撹拌ローラ4を設ける現像室側へ
と迅速に戻され、撹拌され、現像に寄与されることにな
る。
【0107】(第4の実施形態)以上説明した各実施形
態においては、現像剤が戻し口13より現像室側の撹拌
ローラ4へと戻される。この場合、現像剤はキャリアを
含むものであって、重力により下方へと落ちようとす
る。そのため、現像室側に現像剤が多量に溜まることが
考えられる。
【0108】すなわち、図1に示すように現像装置1
は、撹拌室と現像室とを上下に区分し、撹拌室側を上位
置になるように設けている。そのため、現像室と撹拌室
双方を循環するように現像剤が搬送されるが、撹拌室へ
の現像剤の取り入れ口9と、撹拌室から現像室へと現像
剤を送り戻し口13とを設けても、重力の関係上、戻し
口13より戻される現像剤の方が多くなることが考えら
れる。
【0109】その結果、現像室側では、現像剤の量が過
剰状態となって、撹拌ローラ4による撹拌不良、現像剤
の流路の詰まり、スリーブ3aや撹拌ローラ4の駆動ト
ルクの増大、スリーブ3aの発熱等の弊害が予測でき
る。
【0110】また、上部の撹拌室側では、現像剤不足に
よりトナー補給が行われると、現像剤との混合、撹拌不
良が生じ、トナー濃度の不安定要素が増大される。
【0111】さらに、規制部材7で規制された現像剤
は、上部の撹拌室側へと取り入れ口9を介して送り込ま
れるが、現像室内での現像剤過多となることで圧力を吸
収する場所がなくなるため、取り入れ口9を通じて円滑
に上部撹拌室へ還流されない状態となる。そのため、現
像室側で現像剤の滞留が生じ、上述した不具合、危惧が
発生することにもなる。
【0112】よって、現像装置1全体での現像剤の流動
状態が不安定になるため、現像ローラ3による感光体9
1への現像剤の供給量等を一定に保つことができず、現
像が不安定になる。また、非現像時等において、現像装
置内で現像剤の循環、流動を行わない場合、現像剤は規
制部材7による圧力で、パッキングし、現像剤流路で詰
まりが発生する。そのため、次の現像時には現像剤の循
環、供給を行えなくなり、現像不能状態に陥ることも予
測できる。
【0113】以上のように取り入れ口9と戻し口13を
介して現像剤の循環、供給の量にアンバランス、特に戻
し口13からの現像剤の戻し量が増大することで、上述
した不具合が予測できる。これを解決するには、上記取
り入れ口9の通過口を大きくすれば、その送り込み現像
剤の量を多くできるものと考えられる。しかし、重力の
関係からして大きくし過ぎると、現像剤を撹拌室側へと
送り込む量が減る傾向にあり、その位置で現像剤の詰ま
りが生じる。
【0114】これに対し、上記戻し口13の開口面積を
小さく、現像室へと戻される現像剤の量を少なくするこ
とが考えれる。これにより、取り入れ口9からの現像剤
の撹拌室側への送り込み量と、戻し口13から現像室側
へと戻され量を一定に保つことが可能となる。つまり、
現像剤は重力等の関係から自然に下へと落下しようとす
るため、戻し口13の開口面積を小さくすることで、両
者での現像剤の量を均等にすることが可能となり、上述
した不具合を解消し、現像剤の循環、供給を良好に行
え、安定した現像を可能にできる。
【0115】しかし、上記戻し口13の開口面積をあま
り小さくし過ぎると現像剤で戻し口13を閉鎖されるこ
とが考えられる。そのため、実際に現像剤を循環、供給
させて、それらの量が均等になるような戻し口13の開
口面積を適宜設定すれば効果的である。一例として、戻
し口13の位置に通過量を調整できるシャッタ等を移動
可能に設け、戻し口13の開口面積を任意の大きさに設
定できるようにすればよい。
【0116】上述したように、取り入れ口9と戻し口1
3の開口幅を適宜調整することで、現像剤の送り込み量
と、戻し量を均等にでき、現像室側での現像剤の量が過
剰になるのを避けることができる。また、現像剤が不足
することで現像剤の現像ローラ3への十分なる供給を行
えなくなる状態をも合わせて解消できる。しかし、その
両者の口の幅を調整するのは非常に面倒でもある。
【0117】そこで、上述した現像剤の取り入れ及び戻
す時の現像剤の量を同等にするようにする簡単にした構
成を第4の実施形態として以下に詳細に説明する。
【0118】図1においては戻し口13は、その開口縁
を現像剤が落下する方向に平行、つまり垂直状態に形成
している。これに対して、第4の実施形態においては、
図10にその一例を示す戻し口13aの一方の縁を傾斜
状態に形成し、現像剤の戻りをある程度規制させ、その
落下量を少なくするようにしている。つまり、傾斜面を
滑るようにして現像剤が現像室側の撹拌ローラ4へと戻
されるように構成している。そのため、現像剤の戻り量
が規制される。
【0119】しかも、その戻し口13aの傾斜面の部分
に傾斜するように戻し量規制板17が設けられている。
この戻し量規制板17は、一端が戻し口13aの傾斜面
に固定されており、他端を自由端として現像室側の撹拌
ローラ4方向に近接させるように設けている。
【0120】上記戻し口13aに取り付ける戻し規制板
17は、材質として弾性を有する部材からなり、例えば
ポリエチレンテレフタレート等の樹脂、アルミニウムや
銅等の非磁性金属等を用いることができる。特に非磁性
とするのは、マグネットローラ3bにて磁化されて、現
像剤を拘束し、その位置での現像剤の流動性を阻害する
のを避けるためである。
【0121】以上のように構成された図10に示す現像
装置1において、本発明の第4の実施形態による発明を
理解しやすくするためにも、特に現像剤の流れ、つまり
循環供給される状態を以下に説明する。
【0122】現像装置1の現像槽2内に収容されている
現像剤は、まず撹拌ローラ4により、現像ローラ3へと
供給される。現像ローラ3の位置に供給された現像剤
は、マグネットローラ3bの磁力によりスリーブ3a表
面に吸着され、規制部材7の位置まで搬送される。ここ
で、現像剤は規制部材7の先端と現像ローラを構成する
スリーブ3aとの間を擦り抜けるて現像ローラ3表面に
吸着された状態で、対向配置されている感光体91へと
搬送される。
【0123】また、上記規制部材7の位置で擦り抜けら
ずに規制された現像剤は、継続して送られてくる現像剤
に押され、上部に設けられている撹拌室側へと取り入れ
口9を介して送り込まれる。撹拌室側へと送り込まれて
くる現像剤は、第1スクリューローラ5の回転に従っ
て、図において手前(前面)側から奥側に撹拌されなが
ら搬送される。この第1スクリューローラ5にて奥側へ
と搬送される現像剤は、邪魔板11の奥側の通過口12
a(図2参照)を通り、第2スクリューローラ6側へと
送り込まれる。また、この途中においても、図2に示す
ように中央に設けた通過口12cを介して現像剤の一部
が送り込まれる。
【0124】そして、第2スクリューローラ6側に送り
込まれた現像剤は、その送り方向が先の第1スクリュー
ローラ5と反対方向に撹拌されながら搬送される。この
搬送途中において、現像剤は現像室側と連通するように
設けられた戻し口13aを介して徐々に現像室側に戻さ
れる。この場合、戻し口13aに設けられている戻し量
規制板17にて規制されながら撹拌ローラ4の現像ロー
ラ3と対向する位置と反対側に戻される。
【0125】上記戻し口13aを介して現像室へと戻さ
れなかった現像剤は、再び邪魔板11に設けられている
通過口12bを介して第1スクリューローラ5側に送り
込まれ、取り入れ口9より送り込まれてくる現像剤と共
に、上述したように奥側に撹拌されながら搬送される。
このような動作を繰り返し行うことで、現像室と撹拌室
との間を現像位置へと搬送されない現像剤は、循環され
ながら撹拌される。
【0126】また、規制部材7の位置を通過した現像剤
は、現像ローラ3の回転により現像位置に対向している
感光体91へと搬送される。これにより、感光体91表
面に形成されている静電潜像は、現像剤中のトナーが付
着し、現像される。この現像を終えた現像剤は、さらに
現像ローラ3の回転により現像位置を離れ現像装置1の
現像槽2内へと回収される。そして、現像ローラ3の磁
気的な吸着力が存在しない領域で、現像ローラ3より剥
がれ、その位置には上記撹拌ローラ4が対向配置されて
いるため、撹拌される。この時、撹拌ローラ4は上述し
た撹拌室側から送り戻される現像剤とも合わせて混合
し、撹拌を行うことになる。その結果、混合、及び撹拌
された現像剤は、再度撹拌ローラ4の作用により、現像
ローラ3へと供給されることになる。
【0127】上述したように、撹拌室側より戻し口13
aを介して戻される現像剤は、戻し量規制板17により
戻される量が規制される。つまり、戻し量規制板17の
先端は、撹拌ローラ4の現像ローラ3と対向する位置と
反対側に位置していることから、戻される現像剤は撹拌
ローラ3にて現像剤を現像ローラ3側へと供給する量と
なる。そのため、現像剤は撹拌室側から多量に現像室側
へと戻されることはなくなる。
【0128】また、戻し量規制板17を設けることで、
図1においては現像剤が直接現像ローラ3側へもそもま
ま送られてしまう。この点、図10の現像装置1によれ
ば、撹拌ローラ4の上部には、戻し量規制板17にて現
像ローラ3側へと直接向かう現像剤が存在しなくなるた
め、空間領域18が形成される。
【0129】これにより、現像剤の戻し口13aから戻
される現像剤の量は抑制され、撹拌ローラ4が設けられ
ている現像室側の現像剤の量が一定に保たれる。その結
果、撹拌室側の第1及び第1スクリューローラ5,6に
よる現像剤の量も安定し、撹拌及び搬送性が向上し、現
像剤の循環と現像ローラ3への供給が良好に行われる。
また、撹拌ローラ4が位置する現像室の上部には、空間
領域18が形成されるため、撹拌ローラ4の駆動トルク
の増大を防止でき、種々の上述したストレス等が合わせ
て解消できる。
【0130】特に、図1に示すような現像装置1におい
て、上部の撹拌室側から現像剤が戻し口13を介して戻
される量が多くなり、また現像室側の撹拌ローラ4側に
多量の現像剤が戻されると、図10に示すような空間領
域18が形成されず、現像剤の循環、供給が一部で滞留
し、安定した現像剤の供給を行えなくなる。これによ
り、上述した種々のストレスが発生することが考えられ
るが、図10の構成によれば、現像剤の戻り量が規制さ
れ、安定するため、上述したような不具合を解消でき
る。
【0131】ここで、図11に示すように、上記撹拌ロ
ーラ4を備える現像室内の該撹拌ローラ4の上部に形成
される空間領域18は、戻し量規制板17にて決まる。
特に空間領域18の現像剤の上面位置18aは、戻し量
規制板17の先端位置にて決まってくる。つまり、現像
剤は上述したように戻し量規制板17にて現像ローラ3
側へと直接戻されることはなく、撹拌ローラ4にて現像
ローラ3へと撹拌されつつ、供給される。そのため、戻
し量規制板17の先端位置に応じて空間領域18の現像
剤の上面位置が決定される。その結果、現像剤の戻し量
が規制(抑制)され、多量の現像剤が現像室に戻される
ことがなくなる。
【0132】そこで、空間領域18に一部の撹拌ローラ
4が突出するようにするために、戻し量規制板17の先
端位置を、撹拌ローラ4の最上部位置(上死点)P2よ
り低くするようにすればよい。これにより、撹拌ローラ
4の上部位置が現像剤より露出し、空間領域18に突出
する。
【0133】また、戻し量規制板17の取り付け始端、
つまり自由端部分の始端aが、現像ローラ3(特にスリ
ーブ3a)の最上部位置(始点)P1よりも低い位置に
設けられている。これは、取り付け部の始端aが上記点
P1より高い場合、現像ローラ3への現像剤の供給量が
減少し、十分な現像剤を供給できなくなる。そのため、
現像剤の循環が悪くなり、現像室側から上部の撹拌室側
へと現像剤が送り込まれず、また撹拌室から現像室への
現像剤の戻り量が減少するため、現像剤の循環が良好に
行われず、よって現像剤の滞留が一部で生じる結果とな
る。
【0134】従って、戻し量規制板17は、その取り付
け始端aを、現像ローラ3の最上部位置P1より下部に
なるように設定することで、上述した不具合を解消で
き、現像剤が滞留することなく効率よく循環、供給され
ることになる。
【0135】上述したように戻し量規制板17の先端に
ついては、撹拌ローラ4の最上部位置P2より下部に設
定することで、現像剤の戻り量を抑制でき、現像剤の循
環、供給を効率よく行うことができる。しかし、戻し量
規制板17の先端が、点P2より上位に設定される場合
には、現像剤の戻り量が抑制できず、図10に示した空
間領域18が少なくなる。従って、現像室側での撹拌ロ
ーラ4により十分は撹拌性能が落ちる。よって、図11
に示すような戻り量規制板17先端の位置関係を設定す
る。
【0136】上記戻し量規制板17は、先に説明したよ
うに、その先端が撹拌ローラ4の現像槽2側、つまり現
像ローラ3の対向位置と反対側になるように設けられて
いる。これにより、戻し口13aより現像室側へと戻さ
れる現像剤は、現像ローラ3側へと直接供給されること
はなく、現像剤の循環経路が乱されるがなくなる。その
ため、現像剤の循環、搬送が良好に行えるため、現像剤
の流動状態が大きく乱れることはなく、そのために現像
剤が滞留することもなくなる。
【0137】そこで、現像剤の循環、搬送をより良好に
行うために、戻し量規制板17の先端部は、撹拌ローラ
4を構成する例えば図3に示すような撹拌羽根4aの回
転円周の接線方向に伸びるように設けるようにすれば、
上述したように戻された現像剤を撹拌羽根4aにて即座
に搬送できる。つまり、戻し口13aを介して戻される
現像剤は、その戻し量が規制されると同時に、撹拌ロー
ラ4の矢印方向の回転により現像槽2の側壁との間を下
部へと送り込み、現像ローラ3へと撹拌しながら供給し
ている。そのため、現像槽2内での循環、搬送を良好に
行え、現像剤が撹拌ローラ4にて即座に搬送されるた
め、現像剤の戻し量を抑制し過ぎて、現像室内が現像剤
が過不足状態になることもなく、現像剤の規制も良好に
行える。
【0138】上記戻し量規制板17は、樹脂部材や金属
等の弾性部材にて形成するような場合、戻し口13aか
ら戻される現像剤に押され、現像ローラ3側へと撓むこ
とで、突発的に、又は一時的に現像剤の戻り量が増大す
るような場合に対処できる。つまり、戻し量規制板17
が大きく撓むことで、増大した現像剤を現像室側へと取
り込み、平滑化した状態で循環、搬送できる。この場
合、戻し量規制板17を、薄い樹脂材にて構成すれば、
現像剤の戻り量が増大した時に、大きく撓み、元の形状
に戻らず、現像ローラ3側へと現像剤を直接導くことが
考えられる。そのため、図10に示すように現像剤の戻
し量を規制する面と反対面側に補強部材19を設けるよ
うにすればよい。しかし、金属等にて戻し量規制板17
を形成すれば、そのような補強部材19を設ける必要は
なくなる。
【0139】なお、戻し量規制板17は、戻し口13の
開口縁に取り付けるよう設けている。しかし、この戻し
量規制板17は、戻し口13を介して現像室側に流れ込
む現像剤の量を規制すればよく、このような構成に限る
ものではない。例えば、戻し量規制板17を仕切り板2
aの下部面に固定し、その先端を撹拌ローラ4と現像槽
2の側壁との間に送り込むように設ければ十分にであ
る。また、戻し量規制板17を、仕切り板2aと一体成
型により構成するようにしてもよい。
【0140】また、戻し量規制板17の表面は、通常平
面状に形成されている。そこで、撹拌性をさらに良好に
するために、その表面上にランダムに現像剤の流れを規
制するよう凸部多数設けたり、傾斜方向を適宜異なるよ
うにしたリブ等を設けるようにしてもよい。このように
構成すれば、現像剤の戻し量を規制できると同時に、凸
部やリブにて戻し量規制板17上を流れるように戻され
る時に、撹拌され、撹拌性の向上を期待できる。
【0141】以下に本発明の第4の実施形態による現像
装置について、その効果、特に撹拌性等が良好になる優
れた効果を得ること確認するために実験した結果を実施
例として記載する。この場合、図1に示すような第1の
実施形態による現像装置との比較による効果を確認し
た。
【0142】(実施例)図11に示すように、撹拌室か
ら現像室側へと戻すための戻し口13aの開口幅Aを
5.6mmに、戻し量規制板17の長さ、つまり突出量
Lを6mmに設定した。この場合、戻し量規制板17を
傾斜させて取り付けているが、この取り付ける角度、つ
まり傾斜角度θ1を107゜とし、規制板17の先端と
戻し口13aの規制板17を取り付けない開口縁までの
間隔Bを2.7mmとした。なお、戻り量規制板17の
突出量Lに対して、その垂直方向の直線距離lは5.6
mmであった。
【0143】また、戻し量規制板17の材質について
は、ポリエチレンテレフタレート樹脂にて構成した。
【0144】以上のように構成した現像装置において、
現像剤を循環、搬送させるために、撹拌ローラ4、現像
ローラ3、さらに撹拌室側の第1及び第2スクリューロ
ーラ5,6を回転させ、その時の現像室側に配置されて
いる撹拌ローラ4の駆動トルクを測定した。この場合、
現像槽2内に充填する現像剤の量を徐々に多くした状態
における駆動トルク(kgfcm)の変換状態を確認し
た。その結果を図12に示している。
【0145】図12に示すように、上述のように構成し
た戻し量規制板17を設けることで、現像剤の量を増し
ても、その撹拌ローラ4による駆動トルクに大きな変化
が見られなかった。これに対して、図1に示す第1の実
施形態における現像装置において、同様に現像剤の充填
量を変えてその撹拌ローラ4の駆動トルクの変化を確認
した。この場合、徐々に駆動トルクが大きくなっている
のが判る。しかし、図1に示す第1の実施形態のものに
おいて、駆動トルクは現像剤の量が増すに従って大きく
なっているが、実際のコピーにおいては現像剤の量が増
加することはなく、駆動トルクも大きく増すことはな
い。特に、取り入れ口9と戻し口13の開口幅等を適宜
設定しておけば、現像剤の量のアンバランス(撹拌室と
現像室との現像剤量のアンバランス)が大きく変化する
ことはない。よって実際の現像を行っても全く支障はな
い。
【0146】以上のように、戻し量規制板17を設ける
ことで、現像剤の量が増しても、駆動トルクの変化があ
まりないため、現像室側に戻される現像剤の量が規制板
17にて規制され、現像室側には適正の現像剤を常に保
った状態となる。よって、撹拌ローラ4の駆動トルクが
大きく変化することはなく、これによる現像剤に加える
多大なストレスを合わせて解消できる。
【0147】また、駆動トルクの変化がないことは、現
像剤の量を適正に保つことができ、よって現像剤が過剰
に、又は不足状態になることはなく、より安定した現像
剤の流路を確保して供給を行え、かつ安定した現像を可
能にできることにもなる。
【0148】次に、現像剤を撹拌することにより生じる
スペント量の変化についての実験結果を図13に示して
いる。この図13は、スペント量について第4の実施形
態による上述した構成の戻し量規制板17を設ける場合
と、第1の実施形態において説明した戻し量規制板を設
けない場合との比較を行った結果を示している。ここ
で、スペント量とは、現像剤を構成するキャリアの表面
にトナーが融着する現象によりキャリアに対するトナー
帯電量の変化を示すものである。つまり、現像の経時変
化によりキャリアに徐々にトナーが融着し、帯電量が徐
々に低下するのが現状であり、撹拌状態等を良好に行え
ずに、現像剤へのストレスが多くなると帯電量の低下が
顕著になる。
【0149】従って図13の結果を見れば分かるよう
に、戻し量規制板17を設ければ、現像剤の戻し量が規
制され、かつ撹拌ローラ4により撹拌が良好に行われ、
現像剤のスペントを最小限に押さえ、そのスペント量の
上昇を抑えることができる。なお、戻し量規制板17を
設けない、例えば第1の実施形態において説明した現像
装置においても、そのスペント量はコピー枚数が1万枚
までは徐々に上昇するものの、それ以後の変化はあまり
ない。よって、現像剤への過大のストレスを解消してい
ることが判る。
【0150】さらに、戻し量規制板17を設けた場合に
よる撹拌性を確認するために、トナー補給を行った時
に、そのトナー濃度変化の状態を確認した。この場合、
現像装置1においては、図2に示すようにトナーを現像
装置の前面(フトンロ/F)側より供給し、その供給時
点での濃度状態と現像装置の奥側(リア/R)側のトナ
ー濃度の変化状態を確認した。その結果を図14に示し
ている。この図14においては、戻し量規制板17の長
さ(突出量)Lを6mmとした場合、それより短いL=
4mmとした場合の撹拌性の結果をも示している。ま
た、第1の実施形態による戻し量規制板17を設けない
場合についても、同様に示している。
【0151】図14において、戻し量規制板17の突出
量Lが長い方が、その撹拌性が良好になる。これは、図
10に示すように空間領域18の現像剤の上位面18a
の位置が下げり、撹拌性をより良好にできるものと思わ
れる。つまり、上部の撹拌室側の第1及び第2スクリュ
ーローラ5,6による現像剤の量も十分に確保でき、撹
拌性がより良好になるものと考えられる。
【0152】また、第1の実施形態における戻し量規制
板17を設けない場合においても、その撹拌性は設ける
場合に比べて劣るものの、十分な撹拌性を確保でき、よ
って安定した現像を可能にできる。しかし、戻し量規制
板17を設けるほうが、より効果的であることがよく理
解できる。
【0153】第4の実施形態において説明したように戻
し量規制板17を設けることで、現像剤が撹拌ローラ及
び現像ローラ3を備える現像室側に戻される量を規制
し、現像室内の現像剤の量を適正状態に保つようにして
いる。そのため、戻し量規制板17を設けることによる
上述した多大の効果を奏することができる。
【0154】この場合、戻し量規制板17を傾斜状態で
設けている。そこで、戻し量規制板17を傾斜させない
で設けても、それなりの効果を発揮する。つまり、戻し
量規制板17を垂直状態(垂下状態)で設け、その先端
を撹拌ローラ4の最上部の位置(上死点)P2点より下
部で、図10において右側寄りに位置するよに設けれ
ば、図10に示すような空間領域18を形成できる。し
かし、現像剤の流れを規制する効果はあまり期待できな
い。
【0155】そのため、戻し量規制板17を傾斜させる
ことで上述したように現像剤の規制効果を十分に発揮で
きる。この戻し量規制板17の傾斜角度θ1(図10に
示す角度θ1)としては、90゜を越えればよいが、少
なくとも95゜以上とすればよい。最も良好な傾斜角度
θ1は100゜以上である。また、その傾斜角度θ1を
大きくし過ぎると、当然現像剤の戻し量を規制し過ぎる
ため、上限としは125゜程度であり、より良好な角度
θ1は120゜である。
【0156】上記傾斜角度θ1は、戻し口13aの設け
る位置と、戻し量規制板17の先端の配置位置において
決まり、よって上述したような範囲になるように、戻し
口13aや、戻し量規制板17の長さ(突出量L)等を
適宜設定すればよい。
【0157】以上説明したように、本発明による第1乃
至第4の実施形態、さらに第4の実施形態による効果を
確認する実施例において説明したように、現像装置1に
よれば、トナー補給される領域を現像ローラ3を設ける
現像槽2の上部に位置させ、規制部材7にて規制された
現像剤を上記トナー補給される領域へと送り込むように
したことで、現像装置の横方向、つまり水平方向の幅を
コンパクトにできると同時に、規制後の現像剤と補給ト
ナーとの混合及び撹拌を十分に行え、再度現像に寄与さ
せることができる。よって、補給されたトナーとの混
合、及び撹拌を十分に行った現像剤にて安定した現像を
可能にできると同時に、コンパクトになった現像装置を
備える画像形成装置、例えばタンデム方式によるカラー
画像形成装置においては、大幅なコンパクト化が可能に
なる。
【0158】また、従来においては、規制された現像剤
を戻す場合には、直接撹拌ローラ4等へ戻すだけであ
り、補給されるトナーとの混合、及び撹拌が十分に行え
なくなるため、現像を一時停止し撹拌を十分に行った
後、現像を開始させるような工夫を行ったり、撹拌ロー
ラ4を複数設けることで撹拌効率を上げるようにしてい
る。このようにすれば、現像速度が落ちるだけでなく、
現像装置全体がさらに大きくなる。
【0159】しかし、本発明の現像装置1によれば、撹
拌ローラ4を1個にしても、上部に設けるスクリューロ
ーラ5及び6を現像剤の撹拌、補給トナーの現像剤との
混合、撹拌を行うように構成したことで、現像速度を落
とすことな、かつ現像装置が大きくなるのを防止でき
る。しかも、画像形成装置の高速化にのも十分に対応さ
せることが可能となる。
【0160】また、本発明においては、現像剤を上部の
撹拌室側へと送り込み、現像室側へと戻すように現像剤
の循環を良好に行えるようにしている。その循環、特に
現像室へと現像剤を戻す場合に、戻す量規制板17を設
けるようにすれば、現像剤の循環がより良好になり、さ
らに撹拌性が向上し、より安定した現像剤の供給、現像
を行えるようになる。
【0161】なお、図2に示すように撹拌室側を構成す
る2本のスクリューローラ5及び6は、現像剤を軸方向
に搬送すると同時に撹拌を行うものでればよく、図3に
示すような撹拌ローラ4の構造であってもよい。この場
合、スクリューローラ5及6は、特に供給片4dを除い
た構造の撹拌手段にて構成してもよい。
【0162】
【発明の効果】本発明の現像装置によれば、現像剤の撹
拌、また補給されたトナーとの混合及び撹拌を効率よく
行えると共に、装置全体をコンパクトにできる。
【0163】そのため、カラー画像形成装置において、
特にコンパクトを要求されるタンデム方式のカラー画像
形成装置に適用することで十分にその目的を達成でき
る。
【0164】また、高処理処理にも十分に対処でき、小
型化と合わせて利用範囲の広い現像装置を提供できる。
【0165】さらに、現像剤の戻し量規制板を設けるこ
とで、現像剤の循環をより良好に行えることになり、撹
拌性等を良好にすることで、より安定した現像を可能に
できる。この場合、現像剤を適正状態に保つことが可能
となり、現像剤を撹拌のための駆動トルクが増大するよ
うなこともなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による現像装置の構成例を
示す図である。
【図2】図1に示す現像装置のトナー補給部分及び現像
剤の撹拌搬送を行う撹拌室を構成する領域に設けたスク
リューローラを示す平面図である。
【図3】図1に示す現像装置の現像室を構成する撹拌ロ
ーラの一構成例を示す平面図であり、(a)は撹拌ロー
ラの平面図、(b)は(a)の撹拌ローラを90°回転
させた状態を示す平面図である。
【図4】図1における現像装置のトナー補給部、撹拌室
の邪魔板、現像槽側のトナー濃度センサの位置関係等を
模式的に示した図である。
【図5】図2におけるトナー補給部分の撹拌室の領域を
示すものでスクリューローラを除いた現像槽を上下に2
分する区切片の構造を示す平面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を説明するための撹拌
室側に設けられる2本のスクリューローラの一例を示す
平面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における現像装置の構
造を説明するための図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における他の形態によ
る現像装置の構造を説明するための図である。
【図9】本発明にかかる画像形成装置の概略を説明する
ための内部構成図である。
【図10】本発明の第4の実施形態による現像装置の現
像剤の循環、撹拌性をさらに良好にするための構造を説
明するための図である。
【図11】本発明の第4の実施形態による一実施例の現
像装置を説明するために供する図である。
【図12】本発明の第4の実施形態による現像装置と、
第1の実施形態による現像装置の現像剤量と撹拌するた
めの駆動トルクとの関係を比較するための図である。
【図13】本発明の第4の実施形態による現像装置と、
第1の実施形態による現像装置のコピー枚数に対応する
スペント量の関係を比較するための図である。
【図14】本発明の第4の実施形態による現像装置と、
第1の実施形態による現像装置における現像剤の撹拌性
を比較するための図である。
【図15】従来の現像装置の構造の一例を示す図であ
る。
【図16】図15における現像ローラを除いた現像装置
の上から見た平面図である。
【符号の説明】
1 現像装置 2 現像槽 2a 区切片 20 区切片の先端 3 現像ローラ 3a 非磁性体のスリーブ 3b マグネットローラ 4 撹拌ローラ(撹拌手段) 5 スクリューローラ(第1搬送手段) 6 スクリューローラ(第2搬送手段) 7 規制部材 9 取り入れ口 11 邪魔板 12 通過口 13 戻し口 13a 戻し口 14 トナー濃度センサ 15 トナー補給口 17 戻し量規制板 18 空間領域 18a 現像剤の上面位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/08 507 G03G 15/08 507X (72)発明者 前田 恭孝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 若林 雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 木村 登彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 欧 涛 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 船山 尚孝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 西野 俊夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 石黒 康之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 藤田 庄一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 ▲崎▼田 裕史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー及びキャリアからなる現像剤を、
    磁気的に吸着して搬送する現像ローラを現像槽に設けた
    現像装置において、 上記現像槽を上下に区切片にて2分した下部の領域に上
    記現像ローラを備えて現像室とし、上部の領域に現像剤
    を撹拌し搬送する搬送手段を備える撹拌室とし、上記現
    像ローラに吸着される現像剤の量を規制する規制部材に
    て規制された現像剤を上記撹拌室側へと送り込むよう
    に、上記区切片先端と上記規制部材との間の間隔を取り
    入れ口として形成してなり、 上記撹拌室側の上記区切片に上記現像室側へと現像剤を
    送り戻す戻し口を設け、現像剤を現像室と撹拌室との間
    で循環させるようにしたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 上記上部の撹拌室側の一端部付近よりト
    ナーが補給され、該補給されるトナーと規制部材にて規
    制された現像剤とを混合し撹拌し、トナー補給される一
    方の端部から反対側の端部へと搬送する第1搬送手段、
    及び逆方向に搬送する第2搬送手段とを並設し、この第
    1及び第2搬送手段の両者の間に邪魔板を設け、該邪魔
    板に現像剤が互いに循環する通過口を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 上記邪魔板に形成されている通過口は、
    両端部に対応した位置と、その中央部付近の位置に設
    け、それに対応して戻し口を第2搬送手段側に分割して
    形成されていることを特徴とする請求項2記載の現像装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の現像装置において、中央
    部付近に設けた通過口に対応した現像槽の底部に現像剤
    のトナー濃度を検出するセンサを配置したことを特徴と
    する現像装置。
  5. 【請求項5】 上記第1搬送手段が存在する端部のトナ
    ー補給される位置には、第2搬送手段と区分されように
    設けられた邪魔板の通過口が存在しないように邪魔板に
    て遮蔽するようにしたことを特徴とする請求項3記載の
    現像装置。
  6. 【請求項6】 上記第1搬送手段を取り入れ口側に設
    け、第2搬送手段を戻し口側に設け、第2搬送手段によ
    る現像剤の搬送能力を大きく設定したことを特徴とする
    請求項2記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 上記現像槽の上下に区切る区切片の先端
    を、現像ローラと第1搬送手段の軸中心を結ぶ直線と、
    現像ローラの軸中心と第1搬送手段の外周部とを結ぶ直
    線とで作る角度θの範囲内に設定してなり、上記区切片
    先端と規制部材との間隔を取り入れ口としたことを特徴
    とする請求項2記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 上記現像槽の上下に区切る区切片の先端
    を、現像ローラを構成するマグネットローラの一つの磁
    極と対応させて配置したことを特徴とする請求項1記載
    の現像装置。
  9. 【請求項9】 上記戻し口と対向する現像室側に戻され
    た現像剤を撹拌し現像ローラへと供給する撹拌手段を設
    け、撹拌室側の搬送手段と現像室側の撹拌手段との間隔
    mを、撹拌室側の搬送手段の径と現像室側の撹拌手段の
    径の和の1/2以下に設定したことを特徴とする請求項
    1記載の現像装置。
  10. 【請求項10】 トナー及びキャリアからなる現像剤
    を、磁気的に吸着して搬送する現像ローラを備えた現像
    装置にいて、 上記現像ローラへと現像剤を撹拌し供給する撹拌ローラ
    を備え、該撹拌ローラ及び現像ローラを備えた現像室に
    対し、該現像室上部に設けられ現像剤を搬送し、撹拌す
    る搬送手段を備えてなる撹拌室を設けてなり、 上記現像ローラに吸着される現像剤の量を該現像ローラ
    と対向配置された規制部材にて規制し、該規制された現
    像剤を上記撹拌室へと送り込む取り入れ口を形成すると
    共に、撹拌室にて撹拌された現像剤を現像室側へと戻す
    戻し口を設け、上記戻し口を介して戻される現像剤の量
    を規制すると共に、上記現像室側の現像ローラと対向す
    るように設けられた撹拌ローラの現像ローラと対向する
    部分と反対側に現像剤を戻すようにしてなる戻し量規制
    板を設けたことを特徴とする現像装置。
  11. 【請求項11】 上記戻し量規制板は、傾斜状態で設け
    ると共に、先端位置が撹拌ローラの最上位置(上死点)
    よりも下部の位置になるように設けたことを特徴とする
    請求項10記載の現像装置。
  12. 【請求項12】 上記戻し量規制板は、その先端部分は
    撹拌ローラの回転する円周の接線方向に延伸させて設け
    られていることを特徴とする請求項11記載の現像装
    置。
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