JPH11258859A - 乾式非磁性一成分トナーを用いた現像方法 - Google Patents

乾式非磁性一成分トナーを用いた現像方法

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JPH11258859A
JPH11258859A JP7482698A JP7482698A JPH11258859A JP H11258859 A JPH11258859 A JP H11258859A JP 7482698 A JP7482698 A JP 7482698A JP 7482698 A JP7482698 A JP 7482698A JP H11258859 A JPH11258859 A JP H11258859A
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polyester resin
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urethane
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Yoshihito Suwa
義仁 諏訪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーの定着性および耐久性を向上させるこ
とができるのは勿論のこと、トナーを良好に帯電させる
ことができ、帯電不良やカブリの発生を未然に防止する
ことができる乾式非磁性一成分トナーを用いた現像方法
を提供する。 【解決手段】 現像スリーブ5と、この現像スリーブ5
に対向するブレード4によって現像スリーブ5上に乾式
非磁性一成分トナーの層を形成するようにした乾式非磁
性一成分トナーを用いた現像方法であって、乾式非磁性
一成分トナーは、ウレタン伸長で高分子量体を形成した
ポリエステル樹脂を主たるバインダー成分とし、現像ス
リーブ5とブレード4のうちいずれか一方が金属製であ
り他方が合成樹脂または天然ゴムもしくはそれらの混合
物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾式非磁性一成分トナ
ー(以下、単にトナーと称する)を用いた現像方法に係
り、特に、トナーの耐久性を向上させるとともに良好な
トナーへの帯電を行うことができ、これにより、現像ス
リーブとこれに対向配置されたブレード間でのトナーの
融着やカブリの発生等を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】非磁性一成分トナーには、比較的容易に
溶融する定着性(定着強度)と、熱的に安定で機械的負
荷に対して耐える耐久性とが要求される。従来、非磁性
一成分トナーとしては、例えばトリメリット酸等を架橋
剤として用いたポリエステル樹脂にワックス、カーボン
ブラック等の着色剤および帯電制御剤を混合して製造さ
れている。ところが、このようなトナーでは、上述した
定着性と耐久性とを両立させることが困難であるという
問題があった。そこで、そのような要求を満足するもの
として、ウレタン伸長により高分子量体を形成したポリ
エステル樹脂を用いたトナーが開発されてきている(例
えば特開昭63−56659号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なポリエステル樹脂を用いたトナーでは、現像スリーブ
とブレードの双方が合成ゴム、特にいずれか一方がウレ
タンゴムで形成されている場合にトナーへの帯電不良が
生じ、現像スリーブ上にトナーの層が均一に形成されな
いことが判った。よって、本発明は、トナーの定着性お
よび耐久性を向上させることができるのは勿論のこと、
トナーを良好に帯電させることができる乾式非磁性一成
分トナーを用いた現像方法を提供することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ウレタン伸
長で高分子量体を形成したポリエステル樹脂を主たるバ
インダー成分としたトナーを用い、現像スリーブとブレ
ードに種々の材料を用いて検討した結果、それらのうち
のいずれか一方が金属で他方が合成樹脂の場合には、帯
電不良が生じないことを見出した。また、合成樹脂に代
えて天然ゴムまたは天然ゴムと合成樹脂の混合物を用い
た場合にも、帯電不良が生じないことを見出した。ま
た、ウレタン伸長で高分子量体を形成したポリエステル
樹脂は、他のポリエステル樹脂よりも強度が強いため、
多数枚コピー時におけるシリカ微粒子等の外添剤の埋没
が起こりにくく、その結果、流動性低下による帯電性能
低下が起こりにくいことが判った。
【0005】本発明は上記知見に基づいてなされたもの
で、現像スリーブと、この現像スリーブに対向するブレ
ードによって現像スリーブ上に乾式非磁性一成分トナー
の層を形成するようにした乾式非磁性一成分トナーを用
いた現像方法において、乾式非磁性一成分トナーは、ウ
レタン伸長で高分子量体を形成したポリエステル樹脂を
主たるバインダー成分とし、現像スリーブとブレードの
うちいずれか一方が金属製であり他方が合成樹脂または
天然ゴムもしくはそれらの混合物であることを特徴とし
ている。以下、本発明のより好適な実施の形態について
説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】A.現像装置 図1は本発明を実施するための現像装置の一例を示す側
断面図である。図において符号1は静電潜像保持体であ
る円筒状の感光体ドラム、2はホッパー、3はトナー、
4はトナーの層厚を規制するブレード、5は現像スリー
ブ、6はトナー供給ロール、7は撹拌機である。感光体
ドラム1の表面には、公知の電子写真法によって静電潜
像が形成される。また、ホッパー2内にはトナー3が収
容されており、トナー3は、ブレード4によって現像ス
リーブ5の表面で層厚が規制された状態で担持される。
現像スリーブ5の表面層には、ウレタンゴムが好適に用
いられるが、シリコーンゴムやその他の合成樹脂、天然
ゴム、あるいは合成樹脂と天然ゴムの混合物を材料とす
ることができる。
【0007】ブレード4には、非磁性のオーステナイト
系ステンレス鋼が好適に用いられるが、その他の鉄系金
属あるいは非鉄金属を用いることができる。なお、ブレ
ード4には磁性金属を用いることもできる。
【0008】この実施の形態では、現像スリーブ5は感
光体ドラム1と接触しているが、非接触でトナーを感光
体ドラム1へ飛翔させる方式にも本発明は適用可能であ
る。また、現像スリーブ5には、直流または交流電圧を
印加するように構成することができる。現像スリーブ5
に担持されたトナーは、現像スリーブ5の回転により搬
送され、静電潜像を有する感光体ドラム1と接触するこ
とにより静電潜像を顕像化する。また、現像スリーブ5
がステンレス鋼等の金属製のものである場合は、ブレー
ド4は、ウレタンゴム等の合成樹脂または天然ゴムもし
くはそれらの混合物が用いられる。
【0009】B.トナー 本発明のトナーに使用されるウレタン伸長で高分子量体
が形成されたポリエステル樹脂(以下、ウレタン伸長ポ
リエステル樹脂と称する)は、ベースポリエステル樹脂
にジイソシアネートでウレタン架橋、ウレタン伸長させ
てウレタン架橋ポリエステル樹脂を得た後、他のポリエ
ステル樹脂を混合することにより得られる。
【0010】ベースポリエステル樹脂は、多価カルボン
酸と多価アルコールの重縮合により得られる。多価カル
ボン酸としては、例えばマロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ヘキサヒ
ドロ無水フタル酸などの脂肪族二塩基酸、マレイン酸、
無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸
などの脂肪族不飽和二塩基酸、無水フタル酸、フタル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳香族二塩基酸
及びこれらの低級アルキルエステルが用いられる。
【0011】また、多価アルコールとしては、例えばエ
チレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、水添ビスフェノール
A、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物、ビス
フェノールAプロピレンオキサイド付加物などのジオー
ル、及びグリセリン、トリメチロールプロパン、トリメ
チロールエタンなどのトリオールが用いられる。
【0012】重縮合方法としては、公知の高温重縮合、
溶液重縮合などが用いられる。多価カルボン酸と多価ア
ルコールの使用割合は、前者のカルボキシル基に対する
後者の水酸基の割合で0.8〜1.4が一般的である。
また、ベースポリエステル樹脂の数平均分子量は100
0〜30000、好ましくは2000〜15000であ
る。数平均分子量が1000未満ではトナーの耐オフセ
ット性が低下する場合があり好ましくない。30000
を越えるとベースポリエステル樹脂とジイソシアネート
との反応時に増粘が著しく製造上の観点から好ましくな
く、かつトナーの定着性が低下する場合がある。
【0013】ジイソシアネートとしては、例えばメチレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホンジイソシアネート、トリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシア
ネート等が用いられる。ジイソシアネートの使用範囲
は、ベースポリエステル樹脂1モル当り0.3〜0.9
5モル、特に0.5〜0.8モルが好ましい。ジイソシ
アネートが0.3モル未満ではトナーの耐オフセット性
が低下することがあり、0.95モルを越えると反応中
に増粘が著しく、場合によってはウレタン架橋ポリエス
モル樹脂の粘度が上昇して撹拌ができなくなるので製造
上好ましくない。
【0014】ウレタン伸長ポリエステル樹脂の材料であ
るウレタン架橋ポリエステル樹脂は、例えばベースポリ
エステル樹脂にジイソシアネートを投入し、溶媒の存在
下または不在下に50〜150℃の温度で数時間反応さ
せることにより得られる。また、前記した他のポリエス
テル樹脂は、ベースポリエステル樹脂と同様の方法によ
り得られ、数平均分子量は1000〜10000、好ま
しくは2000〜6000である。数平均分子量が10
00未満ではトナーの耐オフセット性が低下するおそれ
があり、10000を越えると定着性が悪化するおそれ
がある。他のポリエステル樹脂の製造に使用される多価
カルボン酸及び多価アルコールはベースポリエステル樹
脂と同じでもよく、異なっていてもよい。
【0015】ウレタン伸長ポリエステル樹脂において、
ウレタン架橋ポリエステル樹脂と他のポリエステル樹脂
の含有比率は重量比で20:80〜95:5が好まし
く、さらに好ましくは30:70〜80:20が良い。
ウレタン架橋ポリエステル樹脂の含有比率が両者の合計
の20重量%未満では、トナーの耐オフセット性が低下
し、他のポリエステル樹脂の含有比率が両者の合計の5
重量%未満では、トナーの製造工程における粉砕性が悪
化して好ましくない。
【0016】ウレタン伸長ポリエステル樹脂のガラス転
移温度は40〜80℃が好ましく、さらに好ましくは5
0〜60℃が良い。ガラス転移温度が40℃未満ではト
ナーのブロッキング性が悪化することがあり、また80
℃を越えると定着性が悪化する場合がある。
【0017】ウレタン伸長ポリエステル樹脂は、ウレタ
ン架橋ポリエステル樹脂単独又はウレタン架橋ポリエス
テル樹脂を含む溶液と他のポリエステル樹脂単独、又は
他のポリエステル樹脂を含む溶液とを所定の割合で、容
器内で必要に応じて加熱し、撹拌混合した後、不要な溶
剤、残存モノマー及び熱劣化による臭気を除去するため
高温真空で処理することにより得られる。
【0018】本発明におけるトナーは、ウレタン伸長ポ
リエステル樹脂の他に、着色剤、帯電制御剤、その他の
成分を含有する。着色剤としては、トナーに使用されて
いる顔料または染料が挙げられる。顔料としてはカーボ
ンブラック、アニリンブラック、アセチレンブラック、
ナフトールイエロー、ハンザイエロー、ローダミンレー
キ、アリザリンレーキ、ベンガラ、フタロシアニンブル
ー、インダンスレンブルー等が例示される。これらの顔
料は定着画像の光学濃度を維持するのに必要充分な量が
用いられ、通常樹脂100重量部に対し0.1〜20重
量部、好ましくは0.2〜10重量部添加される。染料
としてはアゾ系染料、アントラキノン系染料、キサンテ
ン系染料、メチン系染料等が例示される。これらの染料
は通常樹脂100重量部に対し0.1〜20重量部、好
ましくは0.3〜10重量部添加される。
【0019】帯電制御剤としては、ニグロシン、トリブ
チルベンジンアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフ
トスルフォン酸、テトラブチルアンモニウムテトラフル
オロボレートなどの第四級アンモニウム塩、及びこれら
のレーキ顔料、トリフェニルメタン染料及びこれらのレ
ーキ顔料、高級脂肪酸の金属塩、ジブチルスズオキサイ
ド、ジオクチルスズオキサイド、ジブチルスズボレー
ト、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボ
レートなどのジオルガノスズボレート類、含金属錯塩ま
たは錯体染料、官能基を共重合またはグラフト重合させ
たいわゆる樹脂型帯制御剤などの正または負帯電性のも
のがあげられる。これらを単独又は2種類以上組み合わ
せて用いることができる。その他の成分としては、低分
子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン等の離型
剤、フェライト、マグネタイト等の磁性剤、アルミナ、
酸化チタン等の研磨剤が用いられる。
【0020】トナー表面にはシリカ微粒子を付着させる
ことが好ましい。トナー表面にシリカ微粒子を付着させ
る場合は、トナー100重量部に対しシリカ微粒子0.
05〜3重量部が好ましい。また、トナーは球状化(ラ
ウンドエッジ化)されていることが望ましい。トナーを
球状化するには粉砕工程において、粉砕機として川崎重
工業社製のクリプトロン等を用いればよい。また、分級
した後のトナー粒子に対して、衝撃力、圧縮力による改
質装置、例えば奈良機械製作所社製のハイブリダイゼー
ション装置、細川ミクロン社製のオングミル装置等で機
械的、熱的エネルギーを付与してトナーを球状化しても
よい。上記球状化したトナーとは、次に述べる円相当粒
子径が1.6μm以上の範囲に有するトナー粒子におい
て、円形度が0.96〜1であるトナー粒子をいうもの
である。円形度が0.96〜1であるトナー粒子は、
0.96未満のトナー粒子に比較してトナー融着やカブ
リがより生じにくい。上記円相当粒子径及び円形度は、
約3000個のトナー粒子を東亜医用電子社製フロー式
粒子画像分析装置:FPIA−1000にて測定するこ
とにより得ることができる。この場合、円相当粒子径と
はトナー粒子の投影面積と同一面積となる円の直径のこ
とであり、円形度とは次の式で求められるものである。
【数1】
【0021】
【実施例】本発明を実施例によってさらに詳細に説明す
る。なお、以下の説明において「部」は「重量部」を意
味するものとする。 <実施例1> [ウレタン伸長ポリエステル樹脂の製造]重合釜内に、
ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物1700
部、ジエチレングリコール150部、イソフタル酸86
0部を仕込み、重合釜に窒素を導入しながら240℃で
重縮合を行い、ベースポリエステル樹脂を得た。次にベ
ースポリエステル樹脂の酸価が5mgKOH/g以下に
なったところで130℃まで冷却し、キシレン2500
部及びメチレンジイソシアネート100部を投入し、1
20℃にて4時間反応させ、ウレタン架橋ポリエステル
樹脂を得た。
【0022】一方、別の重合釜内に、ビスフェノールA
プロピレンオキサイド付加物1400部、ジエチレング
リコール100部、イソフタル酸800部、無水フタル
酸50部を仕込み、重合釜に窒素を導入しながら230
℃で重縮合を行い、他のポリエステル樹脂を得た。
【0023】前記ウレタン架橋ポリエステル樹脂及び他
のポリエステル樹脂をキシレン溶媒中で30:70で混
合し、真空系で脱溶剤を行ってウレタン伸長ポリエステ
ル樹脂を得た。このウレタン伸長ポリエステル樹脂は、
ガラス転移点が60.8℃、溶融開始温度が102.0
℃、フロー軟化点が133.0℃であった。
【0024】[トナーの製造]下記材料をスーパーミキ
サーにて撹拌混合後、2軸混練押出機にて溶融混練し、
ジェットミルにて粉砕し、風力分級機にて分級して平均
粒径7.5μmのトナーを得た。このトナー100部に
対し、シリカ微粒子(商品名:H3004、クラリアン
トジャパン社製)0.4部を加え、三井鉱山社製ヘンシ
ェルミキサーにて混合し、実施例のトナーを得た。な
お、このトナーの円形度は0.93であった。
【0025】 ・上記ウレタン伸長ポリエステル樹脂 91部 ・ポリプロピレンワックス 2部 (商品名:ビスコール550P、三洋化成社製) ・カーボンブラック 5部 (商品名:REGAL400R、キャボット社製) ・含金属錯体染料系帯電制御剤 2部 (商品名:ボントロンS−44、オリエント化学社製)
【0026】次に、図1においてブレード4をステンレ
ス鋼、現像スリーブ5の表面層をウレタンゴムで構成し
た現像装置のホッパー2内に上記トナーを投入し、ソニ
ーテクトロニクス社製のプリンターPhaser540
にセットして初期画像を得ると共に帯電量を測定した。
その後、上記現像装置をPhaser540より取り出
し、強制撹拌装置にセットして現像スリーブ5の周速が
300rpmで30分間強制撹拌させた。次に該現像装
置を前記プリンターにセットし直した後、画像、帯電量
及びブレード融着の有無の確認を行い、強制撹拌後のデ
ータを得た。その結果を表1に示した。なお、表1にお
いて、帯電量は現像スリーブ5の表面上に有するトナー
を吸引機で吸引してその時に失われる電荷を東芝ケミカ
ル社製のブローオフ粉体帯電量測定装置TB−200で
測定し、画像濃度はベタ画像をマクベス社製の反射濃度
計RD−914で測定し、地肌濃度は白地部分(バック
グランド)の画像濃度を日本電色工業社製の色差計Z−
1001DPで測定したものである。
【0027】<実施例2>前記ウレタン架橋ポリエステ
ル樹脂および他のポリエステル樹脂をキシレン溶媒中で
40:60で混合し、ガラス転移点が63.2℃、溶融
開始温度が109.0℃、フロー軟化点が139.0℃
のウレタン伸長ポリエステル樹脂を用いた以外は全て実
施例1と同じトナーを製造した。また、このトナーを用
いて実施例1と同一の条件で連続的に現像を行い、その
結果を表1に併記した。なお、このトナーの円形度は
0.92であった。
【0028】<実施例3>現像装置のブレードをウレタ
ンゴム、現像スリーブをステンレス鋼で構成した以外は
実施例1と同じ条件でトナーの製造と現像を行い、その
結果を表1に併記した。
【0029】<実施例4>帯電制御剤を商品名:NX−
434(クラリアントジャパン社製)に代えた以外は実
施例3と同じ条件でトナーの製造と現像を行い、その結
果を表1に併記した。なお、このトナーの円形度は0.
93であった。
【0030】<実施例5>ポリプロピレンワックスの添
加量を1部とし、顔料をカーボンブラックに代えて商品
名:トナーマゼンタE02(クラリアントジャパン社
製)とした以外は実施例4と同一の条件でトナーの製造
と現像を行い、その結果を表1に併記した。なお、この
トナーの円形度は0.92であった。
【0031】<実施例6>トナーの粉砕工程において川
崎重工業社製のクリプトロンを用いて球状化した以外は
実施例5と同一の条件でトナーの製造と現像を行い、そ
の結果を表1に併記した。なお、このトナーの円形度は
0.96であった。
【0032】<実施例7>現像装置の現像スリーブをシ
リコーンゴムで構成した以外は実施例1と同じ条件でト
ナーの製造と現像を行い、その結果を表1に併記した。
【0033】(比較例1)現像装置のブレードをウレタ
ンゴム、現像スリーブをシリコーンゴムで構成した以外
は実施例1と同じ条件でトナーの製造と現像を行い、そ
の結果を表1に併記した。
【0034】(比較例2)ウレタン伸長ポリエステル樹
脂に代えて一般的なポリエステル樹脂(商品名:FC−
664、三菱レイヨン社製)とした以外は実施例1と同
じ条件でトナーの製造と現像を行い、その結果を表1に
併記した。なお、このトナーの円形度は0.92であっ
た。
【0035】(比較例3)ウレタン伸長ポリエステル樹
脂に代えて一般的なポリエステル樹脂(商品名:HP−
313、日本合成社製)とした以外は実施例1と同じ条
件でトナーの製造と現像を行い、その結果を表1に併記
した。なお、このトナーの円形度は0.93であった。
【0036】(比較例4)トナーの粉砕工程において川
崎重工業社製のクリプトロンを用いて球状化した以外は
比較例2と同一の条件でトナーの製造と現像を行い、そ
の結果を表1に併記した。なお、このトナーの円形度は
0.96であった。
【0037】
【表1】
【0038】表1から明らかなように、実施例の現像方
法では強制撹拌を30分行った後であっても帯電量、画
像濃度が殆ど変化せず、帯電特性が良好である。また、
地肌の画像濃度も殆ど変化がなく、カブリの発生が抑制
されることが判る。さらに、ブレードへのトナーの融着
は一切生じず、耐久性も良好なことが確認された。
【0039】これに対して、比較例1では、実施例1と
同じトナーでありながら現像スリーブがシリコーンゴ
ム、ブレードがウレタンゴムであるため、帯電不良が発
生してトナーの層形成ができなかった。この原因とし
て、トナー中のウレタン伸長ポリエステル樹脂と、ウレ
タンゴムからなるブレードとの帯電性に問題があると推
定され、特に、現像スリーブが非金属である場合は、ト
ナーに与えられる電荷が顕著に低下していると考えられ
る。また、比較例2および比較例3では、ウレタン伸長
ポリエステル樹脂を用いていないために、強制撹拌後に
シリカ微粒子がトナー粒子中に埋没する結果、ブレード
融着が生じてカブリ及び画像濃度の低下が発生してい
る。なお、比較例4では、トナーを球状化したためにブ
レードへのトナーの融着は比較的軽微であった。なお、
実施例6における円形度が0.96のトナーを用いて前
記強制撹拌を60分行った場合でも、画像濃度、地肌濃
度及びブレード融着に何ら問題は生じなかった。これに
対し、円形度が0.93である実施例1のトナーでは、
60分強制撹拌後に軽微なブレード融着が生じていた。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の乾式非磁性
一成分トナーを用いた現像方法によれば、トナーの定着
性および耐久性を向上させることができるのは勿論のこ
と、トナーを良好に帯電させることができ、帯電不良や
カブリの発生を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施するための現像装置の一例を示
す側断面図である。
【符号の説明】
3……トナー、4……ブレード、5……現像スリーブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像スリーブと、この現像スリーブに対
    向するブレードによって上記現像スリーブ上に乾式非磁
    性一成分トナーの層を形成するようにした乾式非磁性一
    成分トナーを用いた現像方法において、 上記乾式非磁性一成分トナーは、ウレタン伸長で高分子
    量体を形成したポリエステル樹脂を主たるバインダー成
    分とし、上記現像スリーブとブレードのうちいずれか一
    方が金属製であり他方が合成樹脂または天然ゴムもしく
    はそれらの混合物であることを特徴とする乾式非磁性一
    成分トナーを用いた現像方法。
  2. 【請求項2】 前記非磁性一成分トナーは、球状化され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の乾式非磁性一
    成分トナーを用いた現像方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007293045A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Fuji Xerox Co Ltd 樹脂粒子分散液及びその製造方法、静電荷像現像トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤、並びに、画像形成方法

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