JPH1039631A - 非磁性一成分現像装置 - Google Patents

非磁性一成分現像装置

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JPH1039631A
JPH1039631A JP19190496A JP19190496A JPH1039631A JP H1039631 A JPH1039631 A JP H1039631A JP 19190496 A JP19190496 A JP 19190496A JP 19190496 A JP19190496 A JP 19190496A JP H1039631 A JPH1039631 A JP H1039631A
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JP
Japan
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toner
developing roller
roller
developing
bias voltage
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Application number
JP19190496A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Shimazaki
大充 島崎
Hirochika Taguchi
博規 田口
Kazuhiko Noda
和彦 野田
Tetsuhiro Tsuru
哲浩 津留
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、均一な印字画像が得られるととも
に、トナー供給ローラの耐久性に優れ、トナー供給ロー
ラや現像ローラ等のトルクの増大を引き起こすことのな
い非磁性一成分現像装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 非磁性一成分のトナー層が表面に形成さ
れる現像ローラ9と、現像ローラ9にバイアス電圧(V
b)を印加する現像バイアス電源11と、現像ローラ9
にトナー7を供給するトナー供給ローラ10と、現像ロ
ーラ9に圧接し、トナー量を規制するトナー規制ブレー
ド13と、現像後の現像ローラ9上の残存トナーを回収
するトナー回収部材30と、トナー回収部材30に接続
されトナー回収部材30にバイアス電圧(Vz)を印加
するトナー回収部材バイアス電源31と、を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真装置や静電
記録装置において、現像剤として非磁性トナーを用いた
非磁性一成分現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置は乾式トナーを使用
する機器が主流を占め、多くの複写機、レーザプリン
タ、普通紙ファクシミリ等として実用化され、めざまし
い発展を遂げている。この電子写真装置は電子写真プロ
セス技術を応用した機器であり、感光体上に形成された
静電潜像をトナー粒子により顕像化するものである。電
子写真装置の現像装置として、一成分現像装置、二成分
現像装置が開発されている。また、一成分現像装置は磁
性トナーを用いるものと非磁性トナーを用いるものとに
大きく分けられるが、機構が簡便で使い易さや小型化、
低コスト化に優れることから、現在、非磁性一成分現像
装置を用いた電子写真装置が主流を占めている。
【0003】以下、従来の非磁性一成分現像装置を用い
た電子写真装置の構成及び動作について図3を用いて説
明する。
【0004】図3は従来の非磁性一成分現像装置を用い
た電子写真装置の断面模式図である。図3において、1
は静電潜像担持体である感光体であり、アルミニウム等
の金属ドラムを基材とし、その外周面上にセレン(S
e)又は有機光導電体(以下、OPCという)等の感光
受容層が薄膜状に塗布されている。1aは感光体1を回
転自在に軸支する金属製のシャフトである。2は感光体
1に近接して配設された帯電器、2aはタングステンワ
イヤ等の帯電線、2bは金属製のシールド板、2cはグ
リッド板、3は露光光学系、4は露光光学系3から照射
される露光光線である。
【0005】帯電線2a、シールド板2b、グリッド板
2cにより構成された帯電器2において、帯電線2aに
よりコロナ放電が発生されグリッド板2cを介して感光
体1を一様に帯電する。ここで、露光光学系3から照射
される露光光線4は画像信号をレーザ駆動回路(図示せ
ず)により光強度変調やパルス幅変調して得られ、露光
光線4により感光体1上に静電潜像が形成される。
【0006】5は現像ユニット、6は現像ユニット5の
ハウジングである現像ホッパー、7は現像ホッパー6に
収納されたトナー、8はトナー7を撹拌するトナー撹拌
部材である。9は現像ホッパー6内に感光体1に接触又
は近接して配設されたトナー担持体である現像ローラ、
9aは現像ローラ9を回転自在に現像ホッパー6の両端
に軸支した金属製のシャフト、10は現像ローラ9に接
触又は近接して配設されたトナー供給ローラ、10aは
トナー供給ローラ10を回転自在に現像ホッパー6の両
端に軸支した金属製のシャフトである。現像ローラ9と
トナー供給ローラ10は、ステンレス等の金属を基材と
してその外周面上にウレタン、シリコン等の弾性部材が
層状に形成されている。11はシャフト9aに接続され
た現像バイアス電源であり、現像ローラ9にバイアス電
圧を印加する。12はシャフト10aに接続されたトナ
ー供給バイアス電源であり、トナー供給ローラ10のシ
ャフト10a部分に一定電圧のバイアス電圧を印加す
る。13はトナー規制ブレード、13aは金属ばね板部
材、13bは現像ローラ9上に接触するトナー規制部材
であり、金属ばね板部材13aの一端にシリコン又はウ
レタン等の弾性部材を一体形成されたものである。14
はブレードホルダであり、トナー規制ブレード13を螺
着して固定している。
【0007】トナー撹拌部材8はトナー供給ローラ10
の矢印B方向の回転とともに円の軌跡を描いて回転し、
現像ホッパー6内に収容されたトナー7の凝集を防ぐと
ともにトナー7をトナー供給ローラ10へ搬送する。ト
ナー供給ローラ10はトナー供給バイアス電源12によ
りトナー7の帯電極性と同極性の一定電圧が印加されて
いる。
【0008】搬送されたトナー7はトナー供給ローラ1
0と現像ローラ9の接触により摩擦帯電され、静電気力
によって現像ローラ9の外周面上に付着してトナー層が
形成される。トナー層は現像ローラ9の外周面上に担持
されながら、現像ローラ9の矢印B方向の回転によりト
ナー規制ブレード13まで搬送される。搬送されたトナ
ー層は現像ローラ9とトナー規制ブレード13のトナー
規制部材13bの圧力により摩擦帯電されて、現像ロー
ラ9の外周面上に薄層状態を形成する。その後、現像バ
イアス電源11より現像ローラ9に印加されるバイアス
電圧により、トナー7を感光体1上の静電潜像が形成さ
れた部分に転移付着させて静電潜像を顕像化する。
【0009】15は用紙カセット、16は用紙カセット
15に収納された用紙、17は半月形の給紙ローラ、1
8a、18bは搬送ローラ、19はレジストローラ、2
0はレジストローラ19に当接された従動ローラ、21
は感光体1と当接された転写ローラ、21aは転写ロー
ラ21を回転自在に軸支した金属製のシャフトである。
転写ローラ21はステンレス等の金属を基材としてその
外周面上に弾性部材が層状に形成されている。22はシ
ャフト21aに接続された転写バイアス電源、23は感
光体1の上方に配設された除電器、24は定着器、25
は内部に熱源を有するヒートローラ、26はヒートロー
ラ25と当接された加圧ローラである。
【0010】用紙カセット15に収納されている用紙1
6は用紙カセット15から給紙ローラ17によって1枚
ずつ搬送ローラ18a、18bへ送り出される。送り出
された用紙16は搬送ローラ18a、18bによって矢
印Aで示した方向へ搬送される。レジストローラ19で
は用紙16と感光体1上に形成されたトナー像を一致さ
せるため、一時的に用紙16を停止待機させる。感光体
1の矢印Bで示した方向への回転にともなってトナー像
が転写ローラ21と感光体1の当接部に到達すると、レ
ジストローラ19によりトナー像とタイミングを合わせ
て用紙16もこの当接部に到達する。このとき転写ロー
ラ21の金属シャフト21aへ転写バイアス電源22か
ら高電圧を印加することにより用紙16の裏面にトナー
7と逆極性の電荷を付与し、感光体1上のトナー像を用
紙16上に転写する。次に用紙16は内部に熱源を有す
るヒートローラ25と加圧ローラ26で構成された定着
器24に送られ、ヒートローラ25と加圧ローラ26の
挟持回転により用紙16上に転写されたトナー像を加圧
と熱によって定着する。また、感光体1上のトナー7が
転写された後、感光体1上に残留する静電潜像である残
留電荷の除電を除電器23により行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の非磁性一成分現像装置の場合、トナーが現像ローラ
側へ移動するように現像ローラとトナー供給ローラ間の
電界を設定するため、トナー供給ローラや現像ローラ等
のトルクの増大を引き起こすという問題点がある。ま
た、現像ローラ上に形成されたトナー層が消費されずに
複数回トナー規制ブレードを通過すると、その都度トナ
ーの帯電量が上昇し、トナーが感光体へ搬送され難くな
り、印字画像の前端部分の画像濃度が低下するという問
題点がある。また、トナー供給ローラの外周面上がウレ
タン、シリコン等の発泡体の弾性材料であるため、トナ
ー供給ローラの外周面上にトナーが詰まりやすく、発泡
体の硬度が高くなり発泡体の耐久性に欠けるという問題
点がある。また、トナー供給ローラの外周面上の弾性材
料が導電性であるため環境の変化等により抵抗値が変化
して現像ローラのトナー帯電量のばらつき等が発生し、
印字画像の濃度にばらつきが生じるという問題点があ
る。
【0012】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、均一な印字画像が得られるとともに、トナー供給
ローラの耐久性に優れ、トナー供給ローラや現像ローラ
等のトルクの増大を引き起こすことのない非磁性一成分
現像装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明における非磁性一成分現像装置は、非磁性一成
分のトナー層が表面に形成される現像ローラと、前記現
像ローラにバイアス電圧(Vb)を印加する現像バイア
ス電源と、前記現像ローラにトナーを供給するトナー供
給ローラと、前記現像ローラの上部に配設され前記現像
ローラに圧接し前記現像ローラ上のトナー量を規制する
トナー規制ブレードと、前記現像ローラと平面で接触し
て配設され現像後の前記現像ローラ上の残存トナーを回
収するトナー回収部材と、前記トナー回収部材に接続さ
れ前記トナー回収部材にバイアス電圧(Vz)を印加す
るトナー回収部材バイアス電源と、を備えた構成を有し
ている。
【0014】この構成により、トナー回収部材を備える
ため、現像ローラ上のトナーの帯電量の上昇を防ぐこと
ができる。また、トナー供給ローラにバイアス電圧を印
加しないため、現像ローラやトナー供給ローラ等のトル
クの増大や、環境の変化による印字画像の濃度のばらつ
きを防ぐことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の非磁性
一成分現像装置は、非磁性一成分のトナー層が表面に形
成される現像ローラと、現像ローラにバイアス電圧(V
b)を印加する現像バイアス電源と、現像ローラにトナ
ーを供給するトナー供給ローラと、現像ローラの上部に
配設され現像ローラに圧接し現像ローラ上のトナー量を
規制するトナー規制ブレードと、現像ローラと平面で接
触して配設され現像後の現像ローラ上の残存トナーを回
収するトナー回収部材と、トナー回収部材に接続されト
ナー回収部材にバイアス電圧(Vz)を印加するトナー
回収部材バイアス電源と、を備えたものであり、これに
より、トナー回収部材を備えるため現像ローラの外周表
面上のトナーの帯電量の上昇を防ぐとともに、トナー供
給ローラにバイアス電圧を印加しないため、環境の変化
による印字画像の濃度のばらつきを防ぎ、印字画像の品
質を向上させることができる。また、トナー供給ローラ
や現像ローラ等のトルクの増大を防ぐことができる。
【0016】本発明の請求項2に記載の非磁性一成分現
像装置は、請求項1に記載の発明において、トナー回収
部材が、現像ローラと平面で接触する代わりに、現像ロ
ーラと平行に形成された曲部を有し、現像ローラと曲部
で接触しているものであり、これにより、現像ローラの
トルクの増大を防ぐことができる。また、消費されずに
現像ローラ上に残ったトナー層の回収効率を向上させる
ことができる。更に、トナー漏れを防止することができ
る。
【0017】本発明の請求項3に記載の非磁性一成分現
像装置は、請求項1又は2の内いずれか1項に記載の発
明において、トナー回収部材がステンレス板やリン青銅
板等の弾性を有する板状の金属材料で形成されているも
のであり、これにより、現像後の現像ローラ外周表面上
の残存トナーが回収され易く、現像ローラ外周表面上に
残存トナーを残さないという作用を有する。また、環境
変動による影響を受けず、環境により印字画像が変化す
るのを防ぐという作用を有する。
【0018】本発明の請求項4に記載の非磁性一成分現
像装置は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の発
明において、トナー回収部材バイアス電源によりトナー
回収部材にトナーと同極性の直流バイアス電圧が印加さ
れているものであり、これにより、トナーをトナー供給
ローラから現像ローラ側へ引きつける力が作用し、現像
ローラへのトナーの供給を安定して行えるという作用を
有する。
【0019】本発明の請求項5に記載の非磁性一成分現
像装置は、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の発
明において、バイアス電圧VbとVzの関係が|Vb|
≦|Vz|であるものであり、これにより、現像ローラ
の外周面上の残存トナーの回収がおこなわれ、現像ロー
ラ等のトルクを増大させるのを防ぐことができるととも
に、トナー漏れを防止することができる。
【0020】尚、現像ローラとトナー回収部材との電位
差を2つのバイアス電源を用いたが、1つのバイアス電
源で抵抗を用いて分圧し、電気的に出力を変更しても同
様の効果を得られる。
【0021】(実施の形態)図1は本発明の実施の形態
における非磁性一成分現像装置を用いた電子写真装置の
断面模式図であり、図2は曲部を有したトナー回収部材
の要部断面図である。
【0022】図1において、1は感光体、2は帯電器、
2aは帯電線、2bはシールド板、2cはグリッド板、
3は露光光学系、4は露光光線、5は現像ユニット、6
は現像ホッパー、7はトナー、8はトナー撹拌部材、9
は現像ローラ、9aはシャフト、10はトナー供給ロー
ラ、10aはシャフト、11は現像バイアス電源、13
はトナー規制ブレード、13aは金属ばね板部材、13
bはトナー規制部材、14はブレードホルダ、15は用
紙カセット、16は用紙、17は給紙ローラ、18a、
18bは搬送ローラ、19はレジストローラ、20は従
動ローラ、21は転写ローラ、21aはシャフト、22
は転写バイアス電源、23は除電器、24は定着器、2
5はヒートローラ、26は加圧ローラであり、これらは
従来例と同様なもので同一の符号を用い説明を省略す
る。
【0023】30は現像ローラ9に接触して配設された
トナー回収部材、31はトナー回収部材30に接続され
たトナー回収部材バイアス電源である。
【0024】図2において、32はトナー回収部材30
の曲部である。従来例と異なるのは、トナー供給バイア
ス電源がなく、現像ローラ9に接触して配設されたトナ
ー回収部材30と、トナー回収部材バイアス電源31が
備えられている点である。
【0025】以下に本実施の形態における非磁性一成分
現像装置を用いた電子写真装置について説明する。
【0026】感光体1、現像ローラ9の回転方向は図1
に示す矢印Bの方向になっており、感光体1と現像ロー
ラ9は周壁面において摩擦接触の状態になっている。感
光体1は負帯電型OPCであり、帯電器2により−70
0Vに均一に帯電されている。現像ローラ9は金属製の
シャフト9aを基材としてその外周面上に導電性弾性部
材であるシリコンゴムを形成した単層構成であり、抵抗
値は106Ωである。
【0027】尚、感光体1と現像ローラ9はトナー層の
厚み分だけ離して非接触であってもよい。また、現像ロ
ーラ9の外周面上のゴム硬度は30度〜60度が好まし
く、表面粗さは、表面の平滑性が高い方がトナー薄層形
成において均一化が図れるため、2μmRz〜7μmR
zが好ましい。本実施の形態における現像ローラ9の外
周面上はゴム硬度40度、表面粗さ3μmRzである。
【0028】また、現像ローラ9のシャフト9aに接続
された現像バイアス電源11は電圧電源である。
【0029】トナー回収部材30にはトナー回収部材バ
イアス電源31により、現像バイアス電源11のバイア
ス電圧(以下、Vbという)の絶対値より大きなバイア
ス電圧(以下、Vzという)が印加される。トナー回収
部材30は現像ローラ9と平面又は図2に示すように曲
部32で当接している。また、トナー回収部材30の材
質はステンレス板、リン青銅板等の弾性を有する金属材
料であればよい。トナー回収部材30と現像ローラ9と
の線圧が低すぎると現像ローラ9の前面からトナー漏れ
が発生し、線圧が高すぎると現像ローラ9に傷が発生す
るため、トナー回収部材30と現像ローラ9との線圧は
10g/cm〜40g/cmで設定されている。
【0030】トナー規制ブレード13は、ステンレス
板、リン青銅板等の弾性を有する金属ばね板部材13a
と、その一端にトナー規制部材13bとして弾性部材で
あるゴム硬度60度のウレタンゴムを一体成形したもの
であり、現像ローラ9を線圧80g/cmで押圧し、現
像ローラ9の外周面上に0.5mg/cm2のトナー層
を形成する。本実施の形態の非磁性一成分現像装置で
は、現像ローラ9上のトナー層は0.3mg/cm2
0.6mg/cm2が好ましい。これにより、現像ロー
ラ9上のトナー層が1〜3層形成され、印字画像の濃度
のバランスがとれる。
【0031】尚、現像ローラの材質としては、導電性の
ウレタンゴムを用いたが、弾性ローラに限る必要はな
く、フェノール樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂SB
R、NBR等の樹脂ローラやステンレス等の金属ローラ
を用いることもできる。また、トナー規制部材13bと
して弾性部材であるウレタンゴムを使用したが、この他
にシリコンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、ブタジエ
ンゴム、EPDMゴム等のゴム部材、剛性部材であるP
ETフィルム、PPフィルム等、又はPPS等の樹脂部
材、ステンレス、銅、チタン等の金属部材等、現像ロー
ラ上のトナー付着量の経時変化を防ぐため、耐摩耗特性
の優れたものを用いることができる。
【0032】トナー7は非磁性一成分系トナーであり、
ポリエステル樹脂にカーボン、ワックス、帯電制御剤等
を均一分散させた負帯電性トナーを使用した。
【0033】転写ローラ21は金属製のシャフト21a
の周囲に導電性発泡体を形成したもので抵抗値が107
Ωであり、シャフト21aに接続された転写バイアス電
源22は4μAの定電流電源である。
【0034】以上のように構成された非磁性一成分現像
装置を用いた電子写真装置について、以下にその印字動
作について説明する。
【0035】帯電器2により感光体1を−700Vに均
一に帯電した後、露光光学系3により露光し露光後の感
光体1の表面電位を−100Vまで減衰させ、感光体1
上に静電潜像が形成される。トナー回収部材30はトナ
ー回収部材バイアス電源31によりトナー7の帯電極性
と同極性の電圧が印加されている。現像ローラ9の外周
面上にトナー供給ローラ10からトナー7が供給され、
現像ローラ9の外周面上に形成されたトナー層を形成す
る。トナー層を担持しながらトナー規制ブレード13ま
で搬送し、トナー層を現像ローラ9とトナー規制部材1
3bの圧力により摩擦帯電して現像ローラ9の外周面上
に薄層状態を形成する。現像ローラ9が現像バイアス電
圧Vbにより印加され、感光体1上にトナー像を形成
し、転写ローラ21から用紙16に4μAの電流を流し
てトナー像を転写し、電子写真プロセスとして一般に知
られている定着工程を経て用紙16にトナー像が定着さ
れる。感光体1にトナー像を形成した後、現像ローラ9
の外周面上に残った残存トナーがトナー回収部材30に
より回収される。
【0036】
【実施例】次に、本発明の具体例を説明する。
【0037】(実験例1〜4)本発明の実施の形態の非
磁性一成分現像装置を用いた電子写真装置において、ト
ナー回収部材30と現像ローラ9の接触部、印加バイア
ス電圧Vz、トナー回収部材30と現像ローラ9との線
圧を変化させて全面を高濃度とした印字画像の前端部分
と後端部分の印字濃度差と印字動作前後の現像ローラ器
のトルク差の試験を行った。
【0038】印字を行う際の電子写真プロセス条件とし
ては、プロセス速度が76mm/sec、現像ローラ9
の周速度が152mm/sec、トナー供給ローラ10
の周速度が106mm/secに設定した。また、温度
及び湿度が、10℃/20%RHである低温/低湿の環
境(以下、L/Lという)、20℃/60%RHである
常温/常湿の環境(以下、N/Nという)、32.5℃
/80%RHである高温/高湿の環境(以下、H/Hと
いう)の3環境で印字濃度の試験を行った。
【0039】測定方法としては、各環境下において印字
動作を行い、印字画像の前端部分と後端部分の印字濃度
をマクベス濃度計により測定した。また、現像ローラの
初期トルクと各環境での印字後の現像ローラのトルクの
差もトルクメータにより測定した。測定後、印字画像の
後端濃度と先端濃度の差と、印字動作後の現像ローラの
トルクと印字動作前の現像ローラの初期トルクの差の評
価を行った。
【0040】実験例1として、トナー回収部材30の曲
部32が90°、印加バイアス電圧Vzが−400V、
現像ローラ9との線圧が40g/cm、現像バイアス電
圧Vzが−300Vに設定した。
【0041】実験例2として、トナー回収部材30の曲
部32が120°、印加バイアス電圧Vzが−500
V、現像ローラ9との線圧が35g/cm、現像バイア
ス電圧Vzが−300Vに設定した。
【0042】実験例3として、トナー回収部材30の曲
部32が60°、印加バイアス電圧Vzが−400V、
現像ローラ9との線圧が30g/cm、現像バイアス電
圧Vzが−300Vに設定した。
【0043】実験例4として、トナー回収部材30の曲
部32が180°、印加バイアス電圧Vzが−500
V、現像ローラ9との線圧が40g/cm、現像バイア
ス電圧Vzが−350Vに設定した。
【0044】(実験例5〜8)本発明の実施の形態の非
磁性一成分現像装置を用いた電子写真装置において、実
験例1〜4で使用した負帯電トナーと同粒径の正帯電ト
ナーを使用し、感光体1を帯電器2により+700Vに
均一に帯電し、露光光学系3により露光し露光後の感光
体1の表面電位を+120Vまで減衰させて実験例1〜
4と同様に印字濃度差と現像ローラのトルク差の試験を
行った。
【0045】実験例5として、トナー回収部材30の曲
部32が90°、印加バイアス電圧Vzが+500V、
現像ローラ9との線圧が35g/cm、現像バイアス電
圧Vzが+350Vに設定した。
【0046】実験例6として、トナー回収部材30の曲
部32が120°、印加バイアス電圧Vzが+500
V、現像ローラ9との線圧が35g/cm、現像バイア
ス電圧Vzが+350Vに設定した。
【0047】実験例7として、トナー回収部材30の曲
部32が90°、印加バイアス電圧Vzが+450V、
現像ローラ9との線圧が40g/cm、現像バイアス電
圧Vzが+300Vに設定した。
【0048】実験例8として、トナー回収部材30の曲
部32が90°、印加バイアス電圧Vzが+450V、
現像ローラ9との線圧が30g/cm、現像バイアス電
圧Vzが+300Vに設定した。
【0049】(比較例1,2)図3に示した従来の非磁
性一成分現像装置を用いた電子写真装置の断面模式図
で、トナー供給ローラ10の外周面がウレタンシートで
形成され、トナー供給バイアス電源12により、トナー
供給ローラ10にバイアス電圧を印加した場合の全面を
高濃度とした印字画像の前端部分と後端部分の印字濃度
差と印字動作前後の現像ローラのトルク差の試験を行っ
た。また、この際の印加バイアス電圧をVsとした。
【0050】印字を行う際の電子写真プロセス条件、電
子写真プロセス条件、測定方法は実験例1〜8と同様に
した。
【0051】比較例1として、実験例1〜4で使用した
負帯電トナーを使用し、印加バイアス電圧Vzが−45
0V、現像ローラ9とトナー供給ローラ10との線圧が
20g/cm、現像バイアス電圧Vzが−300Vに設
定した。
【0052】比較例2として、実験例5〜8で使用した
正帯電トナーを使用し、印加バイアス電圧Vzが+50
0V、現像ローラ9とトナー供給ローラ10との線圧が
20g/cm、現像バイアス電圧Vzが+300Vに設
定した。
【0053】以上、実験例1〜8、比較例1,2の全面
を高濃度とした印字画像の前端部分と後端部分の印字濃
度差と印字動作前後の現像ローラのトルク差の試験の結
果を(表1)に示す。
【0054】
【表1】
【0055】(表1)から明らかなように、実験例1〜
4において、トナー回収部材を備え、トナー供給ローラ
にバイアス電圧を印加せず、トナー回収部材にバイアス
電圧を印加することにより、環境変化による印字濃度の
ばらつきの発生を防ぐことが判明した。また、印字動作
前後の現像ローラのトルク差が増大しないことが判明し
た。
【0056】実験例5〜8において、正帯電トナーを使
用した場合にも、実験例1〜4と同様に印字濃度のばら
つきを防ぎ、印字動作前後の現像ローラのトルクの増大
も防ぐことが判明した。
【0057】一方、比較例1,2において、環境変化に
より印字濃度にばらつきが発生し、印字画像が不安定で
あった。また、印字動作前後の現像ローラのトルク差が
増大した。
【0058】以上のように本実施の形態によれば、トナ
ー回収部材を備え、トナー供給ローラにバイアス電圧を
印加せず、現像ローラとトナー回収部材に電位差をもた
せてバイアス電圧を印加することにより、温度及び湿度
の環境変化に影響を受けにくく、印字濃度のばらつきを
防ぎ、印字画像を向上させることができた。また、印字
動作後の現像ローラのトルクを大幅に低くさせることが
できた。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、トナー回
収部材を備え、現像ローラとトナー回収部材にバイアス
電圧を印加することにより、現像ローラの外周面上の現
像後の残存トナーを回収でき、現像ローラの外周面上の
トナーの帯電量が上昇するのを防ぐため、印字画像のば
らつきを低減し、印字画像の品質に優れるという効果を
有する。また、トナー回収部材を現像ローラと曲部で接
触させることにより、更に、トナーの回収効率を向上さ
せるとともに、現像ローラのトルクの増大を防ぐことが
できるという効果を有する。また、トナー回収部材をス
テンレス板やリン青銅板等の弾性を有する板状の金属材
料で形成することにより、更に、環境変化による印字画
像の乱れを防止できるという効果を有する。また、トナ
ー回収部材に印加されるバイアス電圧Vzをトナーと同
極性とすることにより、更に、トナーを安定して現像ロ
ーラに供給でき、印字濃度のばらつきを防ぎ印字画像の
品質の安定性に優れるという効果を有する。また、現像
ローラに印加されるバイアス電圧Vbとトナー回収部材
に印加されるバイアス電圧Vzが、|Vb|≦|Vz|
の関係を有することにより、更に、環境変化における印
字濃度のばらつきを防ぎ、印字画像の品質に優れるとい
う効果を有する。更に、印字動作前後の現像ローラやト
ナー供給ローラ等のトルクの増大を防ぎ、非磁性一成分
現像装置の省力化を図ることができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】非磁性一成分現像装置を用いた電子写真装置の
断面模式図
【図2】曲部を有したトナー回収部材の要部断面図
【図3】従来の非磁性一成分現像装置を用いた電子写真
装置の断面模式図
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電器 2a 帯電線 2b シールド板 2c グリッド板 3 露光光学系 4 露光光線 5 現像ユニット 6 現像ホッパー 7 トナー 8 トナー撹拌部材 9 現像ローラ 9a シャフト 10 トナー供給ローラ 10a シャフト 11 現像バイアス電源 12 トナー供給バイアス電源 13 トナー規制ブレード 13a 金属ばね板部材 13b トナー規制部材 14 ブレードホルダー 15 用紙カセット 16 用紙 17 給紙ローラ 18a 搬送ローラ 18b 搬送ローラ 19 レジストローラ 20 従動ローラ 21 転写ローラ 21a シャフト 22 転写バイアス電源 23 除電器 24 定着器 25 ヒートローラ 26 加圧ローラ 30 トナー回収部材 31 トナー回収部材バイアス電源 32 曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津留 哲浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性一成分のトナー層が表面に形成され
    る現像ローラと、前記現像ローラにバイアス電圧(以
    下、Vbという)を印加する現像バイアス電源と、前記
    現像ローラにトナーを供給するトナー供給ローラと、前
    記現像ローラの上部に配設され前記現像ローラに圧接し
    前記現像ローラ上のトナー量を規制するトナー規制ブレ
    ードと、前記現像ローラと平面で接触して配設され現像
    後の前記現像ローラ上の残存トナーを回収するトナー回
    収部材と、前記トナー回収部材に接続され前記トナー回
    収部材にバイアス電圧(以下、Vzという)を印加する
    トナー回収部材バイアス電源と、を備えたことを特徴と
    する非磁性一成分現像装置。
  2. 【請求項2】前記トナー回収部材が、前記現像ローラと
    平面で接触する代わりに、前記現像ローラと平行に形成
    された曲部を有し、前記現像ローラと前記曲部で接触す
    ることを特徴とする請求項1に記載の非磁性一成分現像
    装置。
  3. 【請求項3】前記トナー回収部材がステンレス板やリン
    青銅板等の弾性を有する板状の金属材料で形成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2の内いずれか1項に
    記載の非磁性一成分現像装置。
  4. 【請求項4】前記トナー回収部材バイアス電源により前
    記トナー回収部材にトナーと同極性の直流バイアス電圧
    が印加されていることを特徴とする請求項1乃至3の内
    いずれか1項に記載の非磁性一成分現像装置。
  5. 【請求項5】前記バイアス電圧VbとVzの関係が|V
    b|≦|Vz|であることを特徴とする請求項1乃至4
    の内いずれか1項に記載の非磁性一成分現像装置。
JP19190496A 1996-07-22 1996-07-22 非磁性一成分現像装置 Pending JPH1039631A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11258859A (ja) * 1998-03-09 1999-09-24 Tomoegawa Paper Co Ltd 乾式非磁性一成分トナーを用いた現像方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11258859A (ja) * 1998-03-09 1999-09-24 Tomoegawa Paper Co Ltd 乾式非磁性一成分トナーを用いた現像方法

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