JPH11247268A - 洋風大便器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洋風大便器にはリムと呼ばれる射水孔の製造
が困難で、結露、水垢の原因となり、清掃性が悪く、汚
れ状態の確認がしにくい。また、男子小用時に邪魔であ
る。 【解決手段】 ボウル部後上端部に別体のボウル面洗浄
水吐出部２０を備え、ボウル面１はボウル部の開口部か
ら溜水面６のある溜水側に向かう連続した流れとする曲
率の曲面により構成される。別体のボウル面洗浄水吐出
部２０は水平吐出孔２１と垂直吐水孔２２を有し、水平
吐出孔２１からボウル部の水平方向の曲面に沿ったボウ
ル面洗浄水を吐出し、垂直吐出孔２２から水平吐出孔２
１よりも少ない流量であってボウル部の垂直方向の曲面
に沿ったボウル面洗浄水を吐出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ボウル部上端側か
ら溜水側に向かうボウル面洗浄水とボウル部下端側のト
ラップ入り口に向かうゼット洗浄水とによってボウル部
を洗浄する洋風大便器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の構成を簡単に説明するために図１
０に従来の洋風大便器の構成を示す。ボウル面１内面全
周上端部に接着された直径２〜８ｍｍの１０〜３０個の
射水孔２を有する導水路３が存在する。前記射水孔２各
位置の間隔や導水路のどの位置にあるかにより前記射水
孔２の径や吐水向きを変更している。また前記導水路３
はある横幅ａを有している。また、前記ボウル面１は吸
い込み口４を通じてトラップ５まで連通している。

【０００３】したがって、ボウル面１の洗浄について
は、適度な間隔で開けられた前記射水孔２からの各吐水
により前記ボウル面１内面均等洗浄を可能とし、ボウル
面１に付着した汚物を洗浄することが可能となる。ま
た、前記射水孔２からのバランスを崩された吐水により
溜水面６に旋回を与え、溜水面６に浮かぶ低比重汚物の
位置を前記溜水面６からサイホンによる吸い込み力が強
い領域である吸い込み口４まで導く。また前記導水路３
が幅ａを有することにより、大便***時に導水路３上面
に設置する便座７の支持脚４０を安定し保持する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の洋風大便器の射
水孔は、構成上便器に相対した位置からは見ることが不
可能な、あるいは困難な場所に位置するため、射水孔の
ある面あるいは射水孔面付近のボウル面の清掃性が悪
く、また清掃しても汚れが除去できたかどうかの確認が
しにくい、また汚れの発生および進行状況の確認ができ
ないため不潔になりやすい。

【０００５】またボウル洗浄後に残った導水路内の残水
が垂れることによるボウル面への水垢付着をおこす箇所
が多く、また室内との温度差により導水路側面に結露を
生じてしまう。

【０００６】また導水路とボウル面の一体成形が困難で
あるので、導水路とボウル面それぞれ分けて作成し、接
着する作業を行わなければならない。また接着前にはで
きあがった導水路に１０〜３０個の射水孔を開ける必要
があり、非常に数多くの工程を踏まなければならない。

【０００７】また男子小用時に小便を流下させることの
できるボウル面開口部が導水路の幅分だけ狭くなり小用
時の使い勝手が悪く、また小便がボウル面前部の導水路
の上面に当たり非常に不衛生になりやすい。

【０００８】また射水孔の数が多いため、導水路の上流
側からの異物、スケールにより射水孔がふさがり吐水で
きなくなる確率が高く、また異物等がつまった際の異物
の除去が射水孔が見えにくいため困難である。

【０００９】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、本発明の目的は、ボウル面上端部の清掃性
を向上させ、また不潔になりにくくさせ、また導水路側
面部に結露生じず、また、ボウル面開口部を広くでき男
子小用時の使い勝手を向上させ、また射水孔の異物詰ま
りの確率を減らすことができ、また射水孔面を見やすく
させ射水孔のある面の状態を確認しやすくさせ、射水孔
の異物による詰まりが生じた際に異物を除去しやすくさ
せ、また一体成形が可能となり製造性が向上する洋風大
便器を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために本発明の洋風大便器は、ボウル
部の上端側から溜水側に向かうボウル面洗浄水とボウル
部下端側のトラップ入り口に向かうゼット洗浄水とによ
ってボウル部を洗浄する洋風大便器において、前記ボウ
ル部の後上端部および／または前上端部に、ボウル部の
水平方向の曲面に沿ったボウル面洗浄水を吐出する水平
吐出孔と該水平吐出孔よりも少ない流量であってボウル
部の垂直方向の曲面に沿ったボール面洗浄水を吐出する
垂直吐出孔と、を有するボウル面洗浄水吐出部を備える
ことを特徴とする。

【００１１】本発明の洋風大便器によれば、ボウル部の
後上端部および／または前上端部に設けられたボウル面
洗浄水吐出部は、水平吐出孔からボウル部の水平方向の
曲面に沿ったボウル面洗浄水を吐出し、垂直吐出孔から
水平吐出孔よりも少ない流量であってボウル部の垂直方
向の曲面に沿ったボウル面洗浄水を吐出する。従って、
ボウル面洗浄水吐出部の水平吐出孔から吐出されたボウ
ル面洗浄水は、ボウル部の上端部を旋回するように水平
方向のボウル内曲面を洗浄し、垂直吐出孔からのボウル
面洗浄水はボウル面洗浄水吐出部が取り付けられたボウ
ル部の上端部から下部の垂直方向の曲面を洗浄する。

【００１２】したがって、ボウル面の洗浄が可能なう
え、従来の洗浄水の通路である管形状の導水路及びその
底面に開けられた射水孔をなくすことが可能となり、導
水路内の残水の水たれによるボウル面への水垢付着を起
こす箇所を減らすことができ、また、従来の射水孔より
数が減ったため水平吐出孔、垂直吐水孔等の射水孔の異
物詰まりの確率を減らすことができ、また、導水路を有
さないため室内との温度差による導水路側面の結露を生
じず、また前上端部にボウル面洗浄吐出部を設けること
によりボウル部の溜水がない部分すなわち乾燥面を強い
水勢で洗うことになり、洗浄効率が増加する。

【００１３】また請求項２は、前記ボウル部の上端部
は、水平吐出孔から吐出されたボウル面洗浄水を、ボウ
ル部の開口部から溜水側に向かう連続した流れとする曲
率の曲面により構成されることを特徴とする。本発明の
洋風大便器によれば、前記ボウル部の上端部は、ボウル
部の開口部から溜水側に向かう連続した曲率の曲面によ
り構成されるので、水平吐出孔から吐出されたボウル面
洗浄水は、ボウル部の開口部から溜水側に向かう連続し
た流れとなる。したがって、ボウル部上端部の清掃性が
向上し、また清掃後の汚れ除去の確認がしやすく、また
汚れの発生および進行状況の確認ができるため不潔にな
りにくい。また便器の一体成形が可能となり、またボウ
ル面開口部を広くでき男子小用時の使い勝手を向上させ
ることができる。

【００１４】また請求項３は、前記ボウル部の開口部
は、少なくとも便座底面の支持脚に適合した箇所に、該
支持脚を載置する載置面を有することを特徴とする。本
発明の洋風大便器によれば、前記ボウル部の開口部に少
なくとも便座底面の支持脚に適合した箇所に載置面を有
するため、前記支持脚を載置することが可能となる。し
たがって、大便***時にボウル部上端部に便座を設置す
ることが可能となったうえに、ボウル部上端部の清掃性
が向上し、また清掃後の汚れ除去の確認がしやすく、ま
た汚れの発生および進行状況の確認ができるため不潔に
なりにくい。またボウル面開口部を広くでき男子小用時
の使い勝手を向上させることができる。

【００１５】また請求項４は、前記ボウル部が、水平吐
出孔から吐出されたボウル面洗浄水を水平方向に導く段
部を有することを特徴とする。本発明の洋風大便器によ
れば、ボウル部の段部が、水平吐出孔から吐出されたボ
ウル面洗浄水を水平方向に導く。したがって、段部によ
りボウル面洗浄水が水平方向に導かれるため、ボウル面
洗浄水はボウル面の勾配の影響を受けにくいので、水平
吐出孔の位置をボウル部の上端部のどこに設置してもボ
ウル面が洗浄可能となり、水平吐出孔の設置位置の自由
度が向上する。また水平吐出孔と垂直吐出孔に加え、段
部によりボウル面洗浄水の流れを制御可能となるため、
水平吐出孔と垂直吐出孔の設計の自由度も向上する。

【００１６】また請求項５は、前記ボウル面洗浄水吐出
部は、前記ボウル部の後上端部に取り付けられ、該ボウ
ル部の一方の水平曲面に沿ったボウル面洗浄水を吐出す
る一方水平吐出孔と該一方水平吐出孔よりも少ない流量
であってボウル部の垂直曲面に沿ったボール面洗浄水を
吐出する垂直吐出孔と、を有する後方ボウル面洗浄水吐
出部と、前記ボウル部の前上端部に取り付けられ、前記
後方ボウル面洗浄水吐出部の一方水平吐出孔と同一方向
のボウル面洗浄水を吐出する同方水平吐出孔を有する前
方ボウル面洗浄水吐出部と、を有することを特徴とす
る。本発明の洋風大便器によれば、前記ボウル部の後上
端部に取り付けられた後方ボウル面洗浄水吐出部の一方
水平吐出孔より該ボウル部の一方の水平曲面に沿ったボ
ウル面洗浄水を吐出し、垂直吐出孔より該一方水平吐出
孔よりも少ない流量であってボウル部の垂直曲面に沿っ
たボール面洗浄水を吐出する。また、前記ボウル部の前
上端部に取り付けられた前方ボウル面洗浄水吐出部の同
方水平吐出孔より、前記後方ボウル面洗浄水吐出部の一
方水平吐出孔からの吐水と同一方向にボウル面洗浄水を
吐水する。したがって、ボウル面内の溜水面に旋回を与
え、溜水面中央の水位が低下させられることで水面に浮
きやすい低比重汚物を水中に早期に没させることができ
るため、低比重汚物の洗浄効率が向上する。なお、水平
吐出孔と垂直吐出孔、一方水平吐出孔と垂直吐出孔は、
それぞれ独立した孔あるいは連続した孔の何れとして構
成してもよい。独立した孔とした場合には、互いの流量
関係の設計が容易となる。また、連続した孔とした場合
には、目詰まりに対して有効であり、製造も簡単とな
る。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下図面に沿って発明内容を説明
する。図１に本発明に係る一実施例を示した洋風大便器
の概略図を示す。図１に示す洋風大便器は、ボウル部後
上端部に別体のボウル面洗浄水吐出部２０を備え、ボウ
ル面１はボウル部の開口部から溜水面６のある溜水側に
向かう連続した流れとする曲率の曲面により構成され
る。また図２（ａ）には、図１に示す別体のボウル面洗
浄水吐出部２０の拡大図を示す。別体のボウル面洗浄水
吐出部２０は水平吐出孔２１と垂直吐水孔２２を有す
る。

【００１８】図１において、別体のボウル面洗浄水吐出
部２０は、水平吐出孔２１からボウル部の水平方向の曲
面に沿ったボウル面洗浄水を吐出し、垂直吐出孔２２か
ら水平吐出孔２１よりも少ない流量であってボウル部の
垂直方向の曲面に沿ったボウル面洗浄水を吐出する。し
たがって、ボウル面洗浄水吐出部２０の水平吐出孔２１
から吐出されたボウル面洗浄水は、ボウル部の上端部を
旋回するように水平方向のボウル内曲面を洗浄し、垂直
吐出孔２２からのボウル面洗浄水はボウル面洗浄水吐出
部２０が取り付けられたボウル部の上端部から下部の垂
直方向の曲面を洗浄する。

【００１９】よって本実施例では、従来のボウル面洗浄
水の通路である管形状の導水路及びその底面に開けられ
た射水孔をなくすことが可能となり、ボウル面上端部の
清掃性を向上させ、また不潔になりにくくさせ、また導
水路内の残水の水たれによるボウル面１への水垢付着を
起こす箇所を減らすことができ、また、ボウル面開口部
を広くでき男子小用時の使い勝手を向上させ、また、従
来の射水孔より数が減ったため水平吐出孔２１、垂直吐
水孔２２等の射水孔の異物詰まりの確率を減らすことが
でき、また、水平吐出孔２１、垂直吐水孔２２等の射水
孔のある面の状態を確認しやすくさせ、また異物による
詰まりが生じた際に異物を除去しやすくさせ、また導水
路を有さないため室内との温度差による導水路側面の結
露を生じない、また一体成形が可能となり製造性が向上
する。

【００２０】なお図２（ｂ）に示すようにボウル面洗浄
水吐出部２０の水平吐出孔２１と垂直吐出孔２２は連通
させても良い。また図５に示すようにボウル面洗浄水吐
出部２０をボウル面１前上端部に配置させた場合、ボウ
ル面１の乾燥している多くの部分を吐出直後のボウル面
洗浄水が洗浄するためボウル面１の洗浄効率が向上す
る。

【００２１】また図６に示す洋風大便器は、ボウル部の
後上端部に取り付けられ、該ボウル部の一方の水平曲面
に沿ったボウル面洗浄水を吐出する一方水平吐出孔２７
と該一方水平吐出孔２７よりも少ない流量であってボウ
ル部の垂直曲面に沿ったボール面洗浄水を吐出する垂直
吐出孔２２と、を有する後方ボウル面洗浄水吐出部２５
と、前記ボウル部の前上端部に取り付けられ、前記後方
ボウル面洗浄水吐出部２５の一方水平吐出孔２７と同一
方向のボウル面洗浄水を吐出する同方水平吐出孔２８を
有する前方ボウル面洗浄水吐出部２６と、を有する。

【００２２】本実施例の洋風大便器によれば、前記ボウ
ル部の後上端部に取り付けられた後方ボウル面洗浄水吐
出部２５の一方水平吐出孔２７より該ボウル部の一方の
水平曲面に沿ったボウル面洗浄水を吐出し、垂直吐出孔
２２より該一方水平吐出孔２７よりも少ない流量であっ
てボウル部の垂直曲面に沿ったボール面洗浄水を吐出す
る。また、前記ボウル部の前上端部に取り付けられた前
方ボウル面洗浄水吐出部２６の同方水平吐出孔２８よ
り、前記後方ボウル面洗浄水吐出部２５の一方水平吐出
孔２７からの吐水と同一方向のボウル面洗浄水を吐水す
る。

【００２３】したがって、ボウル面１内の溜水面６に旋
回を与え、溜水面６中央の水位が低下させられることで
水面に浮きやすい低比重汚物を水中に早期に没させるこ
とができるため、低比重汚物の洗浄効率が向上する。

【００２４】図３はボウル部後上端部と一体となってい
るボウル面洗浄水吐出部３０を有する実施例である。ま
た図４（ａ）、（ｂ）には、図３における一体ボウル面
洗浄水吐出部３０の拡大断面図を示す。別体の場合と同
様、一体ボウル面洗浄水吐出部３０は、水平吐出孔２１
と垂直吐出孔２２を有する。本実施例の場合、ボウル上
端部の一部がボウル面洗浄水吐出部３０を形成している
ため、デザインの自由度が向上する。

【００２５】次に図７に、図１においてボウル部に段部
５０を有する洋風大便器を示す。本実施例の洋風大便器
によれば、ボウル部の段部５０が、ボウル洗浄水吐出部
２０の水平吐出孔２１から吐出されたボウル面洗浄水を
水平方向に導く。

【００２６】したがって、段部５０によりボウル面洗浄
水が水平方向に導かれるため、ボウル面洗浄水はボウル
面１の勾配の影響を受けにくいので、水平吐出孔２１の
位置をボウル部上端部のどこに設置してもボウル面１が
洗浄可能となり、水平吐出孔２１の設置位置の自由度が
向上する。また水平吐出孔２１と垂直吐出孔２２に加
え、段部５０により洗浄の形態を制御可能となるため、
水平吐出孔２１と垂直吐出孔２２の設計の自由度も向上
する。

【００２７】次ぎに図８に便座支持脚の載置面を有する
洋風大便器を示す。本実施例の洋風大便器は、図１に示
す洋風大便器のボウル部の開口部に少なくとも便座７底
面の支持脚４０に適合した箇所に載置面４１を有するた
め、支持脚４０を載置することが可能となる。

【００２８】したがって、大便***時にボウル部上端部
に便座７の支持脚４０を安定して設置することが可能と
なったうえに、ボウル部上端部の清掃性が向上し、また
清掃後の汚れ除去の確認がしやすく、また汚れの発生お
よび進行状況の確認ができるため不潔になりにくい。ま
たボウル面開口部を広くでき男子小用時の使い勝手を向
上させることができる。

【００２９】次ぎに図９に、図１に示す洋風大便器のボ
ウル部前上端部付近以外がオーバーハング形状である洋
風大便器を示す。本実施例の洋風大便器は、図１に示す
洋風大便器のボウル部の開口部に便座７底面の支持脚４
０に適合した箇所にオーバーハング６０上面を有するた
め、支持脚４０を載置することが可能となる。またボウ
ル部後上端部にあるボウル面洗浄水吐出部２０の水平吐
出孔２１からの吐水がボウル面１外部へ飛び出しづらく
なるため水平吐出孔２１の向きを斜め上向きにすること
が可能となり、同一水勢であってもよりボウル部前上端
部へ届きやすくなり、ボウル面洗浄吐出部への給水条件
の自由度が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】ボウル部後上端部に別体ボウル面洗浄水吐出部
を備えた洋風大便器の説明図。

【図２】図１に示す別体ボウル面洗浄水吐出部の拡大
図。

【図３】ボウル部後上端部に一体ボウル面洗浄水吐出部
を備えた洋風大便器の説明図。

【図４】図３に示す一体ボウル面洗浄水吐出部の拡大
図。

【図５】ボウル部前上端部にボウル面洗浄水吐出部を備
えた洋風大便器の説明図。

【図６】ボウル部後上端部に後方ボウル面洗浄水吐出部
及びボウル部前上端部に前方ボウル面洗浄水吐出部を備
えた洋風大便器の説明図。

【図７】図１に示すボウル部に段部を有する洋風大便器
の説明図。

【図８】図１において便座支持脚の載置面を有する洋風
大便器の説明図。

【図９】図１においてボウル前上端部以外がオーバーハ
ング形状である洋風大便器の説明図とその断面図。

【図１０】従来の洋風大便器の構成図。

【符号の説明】

１…ボウル面 ２０…ボウル面洗浄水吐出部 ２１…水平吐出孔 ２２…垂直吐出孔

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボウル部の上端側から溜水側に向かうボ
   ウル面洗浄水とボウル部下端側のトラップ入り口に向か
   うゼット洗浄水とによってボウル部を洗浄する洋風大便
   器において、 前記ボウル部の後上端部および／または前上端部に、ボ
   ウル部の水平方向の曲面に沿ったボウル面洗浄水を吐出
   する水平吐出孔と該水平吐出孔よりも少ない流量であっ
   てボウル部の垂直方向の曲面に沿ったボウル面洗浄水を
   吐出する垂直吐出孔と、を有するボウル面洗浄水吐出部
   を備える洋風大便器。
2. 【請求項２】 前記ボウル部の上端部は、水平吐出孔か
   ら吐出されたボウル面洗浄水を、ボウル部の開口部から
   溜水側に向かう連続した流れとする曲率の曲面により構
   成される請求項１記載の洋風大便器。
3. 【請求項３】 前記ボウル部の開口部は、少なくとも便
   座底面の支持脚に適合した箇所に、該支持脚を載置する
   載置面を有する請求項１または請求項２記載の洋風大便
   器。
4. 【請求項４】 前記ボウル部は、水平吐出孔から吐出さ
   れたボウル面洗浄水を水平方向に導く段部を有する請求
   項１ないし請求項３いずれか記載の洋風大便器。
5. 【請求項５】 前記ボール面洗浄水吐出部は、 前記ボウル部の後上端部に取り付けられ、該ボウル部の
   一方の水平曲面に沿ったボウル面洗浄水を吐出する一方
   水平吐出孔と該一方水平吐出孔よりも少ない流量であっ
   てボウル部の垂直曲面に沿ったボール面洗浄水を吐出す
   る垂直吐出孔と、を有する後方ボウル面洗浄水吐出部
   と、 前記ボウル部の前上端部に取り付けられ、前記後方ボウ
   ル面洗浄水吐出部の一方水平吐出孔と同一方向のボウル
   面洗浄水を吐出する同方水平吐出孔を有する前方ボウル
   面洗浄水吐出部と、からなる請求項１ないし請求項４い
   ずれか記載の洋風大便器。