JPH1161950A - 洗落し洋風便器 - Google Patents

洗落し洋風便器

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JPH1161950A
JPH1161950A JP21468897A JP21468897A JPH1161950A JP H1161950 A JPH1161950 A JP H1161950A JP 21468897 A JP21468897 A JP 21468897A JP 21468897 A JP21468897 A JP 21468897A JP H1161950 A JPH1161950 A JP H1161950A
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JP
Japan
Prior art keywords
bowl
water
pool
style toilet
rim
Prior art date
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Pending
Application number
JP21468897A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Nakamura
祥一 中村
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗落し洋風便器の溜水面を小さくすることな
く洗浄水量を少なくする。 【解決手段】 ディストリビュータの右側管部37の途
中に設けられた放水口38からは左側リムに向って水が
放出され、この水は主として第2放出部26から鉢部2
7内に放出され、第2主流束S2 を形成する。ディスト
リビュータ21の左側管部39の先端から流出した水の
一部はこの第2放出部26から鉢内に放出され、第2主
流束S2 を形成し、残部はリム22のスリット24から
少しずつ流出しながらリム前部に到る。ディストリビュ
ータ21の右側管部37の先端から流出した水は、リム
22のスリット24から少しずつ鉢部27内に流出しな
がらリム22前部に到る。このリム22前部において、
左右のリムを流れてきた水が衝突し、合流して第1放出
部25から鉢部27内に放出され、第1主流束S1 を形
成する。この第1主流束S1 は溜水面31の中心に向っ
て鉢面を流れ下る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗落し洋風便器に係
り、詳しくは溜水面を小さくすることなく鉢内容物の排
出能力を向上させた洗落し洋風便器に関する。
【0002】
【従来の技術】洗落し洋風便器は、リムからの放出水の
落下水勢と、この上昇した水面と堰部(鉢部と排水孔と
を区画している。)との水頭差とによって鉢内容物(汚
物)を排水孔へ流出させるものである。この洗落し洋風
便器においては、サイホン作用は生じないので、排水音
が小さいという長所がある反面、排出能力が若干弱く、
鉢内に内容物が残留し易い。
【0003】鉢内の内容物残留量を小さくするには溜水
面を少なくするか、又は洗浄水総量を多くする必要があ
るが、溜水面が小さいと鉢面に汚れが付着し易い等の短
所がある。また、洗浄水総量は当然ながらなるべく少な
い方が良い。
【0004】古くから採用されている洗落し洋風便器で
は、第5図のように便鉢1の前後から主流束S1 ,S2
を放出しているが、溜水面の寸法は100×130mm
よりも小さいものである。なお、洗浄水量は8〜10L
(リットル)程度である。
【0005】改良された洗落し洋風便器が特開平8−1
20740号公報に記載されている。同号公報の洗落し
洋風便器は、主流束を対角線方向に流出させ、溜水に旋
回を生じさせ、内容物を残らず排出しようというもので
ある。この方式では、溜水面を130×170mm程度
に大きく取ることができる反面、軽比重の内容物がいつ
までも鉢内で旋回し続け、排出されにくい。
【0006】同号公報の第0005段落(及び図9。第
6図として本件図面に示されている。)には次の通り記
載されている。
【0007】『便器2Cにおいては、洗浄水分配器8の
分岐管10の先端側を全開孔12aとし、他方の分岐管
11の先端を小孔の半開孔12dとするとともに、この
分岐管10,11の中央給水管9寄りの所定の位置に同
面積の開口孔13a,13bが貫設され、また、給水部
側には開口孔13a,13bからの給水を流束A1とし
て溜め水面15に放水する後部流束孔16が開設され
て、給水がリム6の通水路7を流れる過程でそのスリッ
ト状溝部より便鉢5の内面に向けて旋回流18が放水さ
れ、また、後部流束孔16より流束A1を放水するとと
もに、リム6の一方の通水路7b側に溜め水面15に対
しほぼ対角状で流束A1に指向して流束A3を放水する
側部流束孔19を開設したものである。』ところが、こ
の洗落し洋風便器にあっては、主流束A1 を排水孔配置
側から溜水面中心に向って流出させるものであるため、
主流束の落下水勢を内容物の押し出しに有効に活用でき
ず、洗浄水量は依然として8〜10L程度必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、溜水面を小
さくすることなく少ない洗浄水量で十分に内容物を排出
することができる洗落し洋風便器を提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、便鉢上縁部か
ら鉢面に水を流出させ、鉢内容物を鉢内と排水孔との間
の堰部を自然流下によって溢流させる洗落し洋風便器で
あって、便鉢上縁から溜水面の中心に向って第1主流束
を流出させると共に、溜水に旋回をひき起こすために溜
水面の中心に向う方向に対し斜め方向に第2主流束を流
出させる洗落し洋風便器に対し次の改良を加えたもので
ある。
【0010】即ち、請求項1の洗落し洋風便器は、第1
主流束を便鉢中心を挟んで排水孔と反対側から流出させ
るようにしたことを特徴とするものである。
【0011】請求項3の洗落し洋風便器は、鉢内面のう
ち溜水面よりも上位の部分に前記第2主流束を案内する
ための段部を設けたことを特徴とするものである。
【0012】なお、請求項1の洗落し洋風便器において
も、この段部を設けるのが好ましい。
【0013】本発明では、第1主流束の水量が洗浄水総
量の35〜45%であり、第2流束の水量が洗浄水総量
の25〜35%であり、第1及び第2主流束以外の鉢面
洗浄水量が洗浄水総量の25〜35%であることが好ま
しい。
【0014】かかる本発明によると、洗浄水の総量を5
〜7L程度の少ないものとすることができる。また、溜
水面の寸法を100×130mm〜130×170mm
(幅が100〜130mm,前後長さが130〜170
mm)程度とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】第1図(a)は実施の形態に係る
洗落し洋風便器20の平面図、同(b)は縦断面図、同
(c)は同(a)のC−C線に沿う断面斜視図である。
第2図はディストリビュータの斜視図、第3図はディス
トリビュータの装着状態を示す平面図である。
【0016】この洗落し洋風便器20の後部上面にロ−
タンク(図示略)が設置され、第2図に示すディストリ
ビュータ(洗浄水分配器)21を用いてリム22に洗浄
水が供給される。このリム22はオープンリムであり、
全周にわたってスリット24が設けられている。
【0017】このスリットの一部に主流束を流出させる
ための放出部25,26が設けられている。第1の放出
部25は鉢部の前部中央に設けられ、第2の放出部26
は溜水面中心の側方に設けられている。
【0018】この洗落し洋風便器20は鉢部27の後方
に排水孔28が設けられている。符号29は排水孔28
と鉢部27との境界の堰部を示す。
【0019】この鉢内面には、第2主流束S2 を案内す
るための段部30が設けられている。この段部は第2の
放出部26から前方へ向って延設されている。鉢部27
の下部は、溜水面31の直上領域が溜り部32となって
おり、その便器前方の周壁33は比較的急峻に立ち上っ
ている。
【0020】この溜り部よりも上方においては、便器前
方の周壁34は比較的緩やかに傾斜している。この周壁
33,34同士の交わった屈曲部35付近に向って前記
段部が第2の放出部26近傍から延在している。なお、
段部30はこの屈曲部35を通り過ぎた後、溜水面31
直上に沿って鉢部27内面を周回し、第2の放出部26
の下方において溜水面水面下に没している。
【0021】このように構成された洗落し洋風便器20
において、ロータンク内の水はディストリビュータ21
を経てリム22に供給されるが、ディストリビュータ2
1の右側管部37の途中に設けられた放水口38からは
第3図の矢印Wの如く左側リムに向って水が放出され、
この水は主として第2放出部26から鉢部27内に放出
され、第2主流束S2 を形成する。
【0022】ディストリビュータ21の左側管部39の
先端から流出した水の一部はこの第2放出部26から鉢
内に放出され、第2主流束S2 を形成し、残部はリム2
2のスリット24から少しずつ流出しながらリム前部に
到る。ディストリビュータ21の右側管部37の先端か
ら流出した水は、リム22のスリット24から少しずつ
鉢部27内に流出しながらリム22前部に到る。
【0023】このリム22前部において、左右のリムを
流れてきた水が衝突し、合流して第1放出部25から鉢
部27内に放出され、第1主流束S1 を形成する。この
第1主流束S1 は溜水面31の中心に向って鉢面を流れ
下る。
【0024】この第1主流束S1 の落下水勢により、鉢
内容物が排水孔28に向って押し込まれる。
【0025】一方、前記第2放出部26からの第2主流
束S2 は、段部30に案内されて溜水面31前部に到
り、溜水に合流して該溜水に旋回流をひき起す。この旋
回流により内容物が全体としてよくかき混ぜられる。そ
して、第1主流束S1 によって形成される排水孔28へ
の押し込み流に合流して鉢内容物が速やかに排水孔28
へ流出する。
【0026】種々の実験の結果、溜水面を100×13
0mm〜130×170mmとし、ロータンクから5〜
7L程度の少量の水を流出させるだけでも、第1主流束
1として洗浄水総量の35〜45%、第2主流束S2
として25〜35%、リムスリット24から25〜35
%の水を流すことにより十分に内容物を排出できること
が認められた。
【0027】上記実施の形態ではリム22はオーブンタ
イプのものとなっているが、第4図洗落し洋風便器40
のようにクローズドタイプのリムとしても良い。この場
合、リム22’の底面には1個の第2放出部26’と複
数個(図では5個)の第1放出部25’が設けられると
共に、鉢面の全体に洗浄水を供給するための小孔(図示
略)が多数設けられている。
【0028】上記実施の形態では排水孔が鉢の後方に設
けられているが、排水孔を鉢の前方に配置したときには
第1主流束を前方に向って流出させる。段部は第2主流
束が第1主流束と合流するように設けられるのが好まし
い。
【0029】なお、前記段部を設けない場合は、段部を
設けた場合よりも約0.5L程度余分に洗浄水が必要で
あった。
【0030】
【発明の効果】以上の通り、本発明の洗落し洋風便器
は、溜水面を小さくすることなく少量の洗浄水で十分に
鉢内容物を排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る洗落し洋風便器の構成図であ
る。
【図2】ディストリビュータの斜視図である。
【図3】ディストリビュータを装着した洗落し洋風便器
の平面図である。
【図4】別の実施の形態に係る洗落し洋風便器の平面図
である。
【図5】従来の洗落し洋風便器の平面図である。
【図6】別の従来の洗落し洋風便器の平面図である。
【符号の説明】
20,40 洗落し洋風便器 21 ディストリビュータ 22,22’ リム 25 第1放出部 26 第2放出部 27 鉢部 28 排出孔 29 堰部 30 段部 S1 第1主流束 S2 第2主流束

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便鉢上縁部から鉢面に水を流出させ、鉢
    内容物を鉢内と排水孔との間の堰部を自然流下によって
    溢流させる洗落し洋風便器であって、 便鉢上縁から溜水面の中心に向って第1主流束を流出さ
    せると共に、溜水に旋回をひき起こすために溜水面の中
    心に向う方向に対し斜め方向に第2主流束を流出させる
    洗落し洋風便器において、 該第1主流束を便鉢中心を挟んで排水孔と反対側から流
    出させるようにしたことを特徴とする洗落し洋風便器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、鉢内面のうち溜水面
    よりも上位の部分に前記第2主流束を案内するための段
    部を設けたことを特徴とする洗落し洋風便器。
  3. 【請求項3】 便鉢上縁部から鉢面に水を流出させ、鉢
    内容物を鉢内と排水孔との間の堰部を自然流下によって
    溢流させる洗落し洋風便器であって、 便鉢上縁から溜水面の中心に向って第1主流束を流出さ
    せると共に、溜水に旋回をひき起こすために溜水面の中
    心に向う方向に対し斜め方向に第2主流束を流出させる
    洗落し洋風便器において、 鉢内面のうち溜水面よりも上位の部分に前記第2主流束
    を案内するための段部を設けたことを特徴とする洗落し
    洋風便器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、鉢に供給される洗浄水の総量が5〜7リットルであ
    ることを特徴とする洗落し洋風便器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、第1主流束の水量が洗浄水総量の35〜45%であ
    り、第2流束の水量が洗浄水総量の25〜35%であ
    り、第1及び第2主流束以外の鉢面洗浄水量が洗浄水総
    量の25〜35%であることを特徴とする洗落し洋風便
    器。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、溜水面の寸法が100×130mm以上であること
    を特徴とする洗落し洋風便器。
JP21468897A 1997-08-08 1997-08-08 洗落し洋風便器 Pending JPH1161950A (ja)

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