JPH11245640A - ストラットの車輪側取付部構造 - Google Patents

ストラットの車輪側取付部構造

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JPH11245640A
JPH11245640A JP5043998A JP5043998A JPH11245640A JP H11245640 A JPH11245640 A JP H11245640A JP 5043998 A JP5043998 A JP 5043998A JP 5043998 A JP5043998 A JP 5043998A JP H11245640 A JPH11245640 A JP H11245640A
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fixing bracket
pair
strut
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JP5043998A
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Hiroshi Kato
博 加藤
Mitsuo Sasaki
光雄 佐々木
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ナックルフィキシングブラケット側の形成材料
としてナックル側の形成材料よりヤング率の低い材料を
用いてもナックルフィキシングブラケット側の塑性変形
によるボルト・ナット締結部のガタツキや異音の発生を
防止し、かつ、疲労破壊の原因となる削り傷の発生をな
くして耐久性を高めることができるストラットの車輪側
取付部構造の提供。 【解決手段】一対のフランジ部7、7およびナックル連
結部2aに形成されたボルト挿通穴2b、2cに対応す
る複数のボルト挿通穴3c、3dを有しナックルフィキ
シングブラケットよりヤング率の高い材料で形成された
一対の挟持部材3a、3aを各フランジ部7、7の外側
面長手方向に沿ってそれぞれ当接し、両挟持部材と両フ
ランジ部とナックル連結部とをナックルフィキシングブ
ラケットよりヤング率の高い材料で形成された複数のボ
ルト4・ナット5により一体に締結固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストラットタイプ
・サスペンションにおけるストラットの車輪側取付部構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のストラットショックアブソーバに
おけるストラットの車輪側取付部構造としては、例え
ば、特開平9−273583号公報「ショックアブソー
バ」に記載のものが知られている。この従来例のショッ
クアブソーバにおいては、軽量化の要請から、アルミニ
ュウム製外筒の下端部にナックルフィキシングブラケッ
トが一体的に形成されていて、図6に示すように、該ナ
ックルフィキシングブラケットにおける平行に突出する
一対のフランジ部101、101相互間にステアリング
ナックルの連結部102を挿入挟持し、複数のボルト・
ナット103で締結することにより、両者間を結合固定
するような構造となっている。なお、ステアリングナッ
クル側は、ヤング率の高い鉄系材料で形成されるのが一
般的である。即ち、ステアリングナックルにアルミニュ
ーム系材料を用いる場合は、ヤング率の低さをカバーす
るために肉厚を厚くする必要があるため、ステアリング
ナックルを大型化させる結果となるが、設置場所との関
係でスペース的な制約を受けるため、ステアリングナッ
クル側の大型化は好ましくないと共に、コストアップを
招くことにもなるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、ヤング率の低いアルミニューム系材料で形成さ
れているナックルフィキシングブラケットが、ヤング率
の高い鉄系材料で形成されているステアリングナックル
よりも変形し易く、ボルト・ナット締結部に集中荷重が
作用することで変形し易いフィキシングブラケットにお
ける両フランジ部の部分だけが、ボルトに沿って塑性変
形し、これにより、ボルト・ナットによる締結力が低下
してガタツキや異音を発生させる原因になるという問題
点があった。そこで、ヤング率の高い材料によって形成
された大きなワッシャをかましてボルト・ナット締結部
にかかる集中荷重を分散させることが考えられるが、ワ
ッシャを大きくしたところで円形であるため、荷重入力
方向のワッシャの先端の1点に荷重が集中してしまい、
やはりフィキシングブラケットの両フランジ部に塑性変
形を生じさせると共に、ワッシャは締め付け時に回転す
るため、その外周縁部で両フランジ部の表面が削られ、
その部分からの疲労破壊を生じさせるおそれがあるとい
う問題点がある。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、ナックルフィキシングブラケット側の
形成材料としてナックル側の形成材料よりヤング率の低
い材料を用いてもナックルフィキシングブラケット側の
塑性変形によるボルト・ナット締結部のガタツキや異音
の発生を防止し、かつ、疲労破壊の原因となる削り傷の
発生をなくして耐久性を高めることができるストラット
の車輪側取付部構造を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、ストラット外筒の下端部
にナックルフィキシングブラケットが一体的に結合され
ていて該ナックルフィキシングブラケットにおける平行
に突出する一対のフランジ部相互間に車輪側のナックル
を挿入挟持し、該挟持部を複数のボルト・ナットで締結
することにより両者間を締結固定するようにしたストラ
ットの車輪側取付部構造において、前記ナックルフィキ
シングブラケットがナックルよりヤング率の低い材料で
形成され、前記一対のフランジ部およびナックルに形成
されたボルト挿通穴に対応する複数のボルト挿通穴を有
し前記ナックルフィキシングブラケットよりヤング率の
高い材料で形成された一対の挟持部材を各フランジ部の
外側面長手方向に沿ってそれぞれ当接すると共に、該両
挟持部材と両フランジ部とナックルとを前記ナックルフ
ィキシングブラケットよりヤング率の高い材料で形成さ
れた複数のボルト・ナットにより一体に締結固定した手
段とした。請求項2記載のストラットの車輪側取付部構
造では、請求項1記載のストラットの車輪側取付部構造
において、前記ナックルフィキシングブラケットがアル
ミニュム系材料で形成され、前記ステアリングナック
ル、挟持部材およびボルト・ナットが鉄系材料で形成さ
れている手段とした。請求項3記載のストラットの車輪
側取付部構造では、請求項1または2に記載のストラッ
トの車輪側取付部構造において、前記一対の両挟持部材
の少なくともその一片が互いに連結部を介して一体に連
結されている手段とした。請求項4記載のストラットの
車輪側取付部構造では、請求項1または2に記載のスト
ラットの車輪側取付部構造において、前記一対の両挟持
部材の下端面側を除く2つの片が互いに連結部を介して
一体に連結されている手段とした。請求項5記載のスト
ラットの車輪側取付部構造では、ストラット外筒の下端
部にナックルフィキシングブラケットが一体的に結合さ
れていて該ナックルフィキシングブラケットにおける平
行に突出する一対のフランジ部相互間に車輪側のナック
ルを挿入挟持し、該挟持部を複数のボルト・ナットで締
結することにより両者間を締結固定するようにしたスト
ラットの車輪側取付部構造において、前記ナックルフィ
キシングブラケットがナックルよりヤング率の低い材料
で形成され、前記一対のフランジ部およびナックルに形
成された各ボルト挿通穴に対応するボルト挿通穴をそれ
ぞれ有し前記ナックルフィキシングブラケットよりヤン
グ率の高い材料で形成された左右一対の両挟持部材を各
ボルト挿通穴ごとに両フランジ部の外側面に沿ってそれ
ぞれ当接すると共に該各左右一対の両挟持部材の少なく
ともその一片が両フランジ部の先端縁部に当接する連結
部を介してそれぞれ一体に連結され、該各左右一対の両
挟持部材と両フランジ部とナックルとを前記ナックルフ
ィキシングブラケットよりヤング率の高い材料で形成さ
れたボルト・ナットによりそれぞれ一体に締結固定した
手段とした。請求項6記載のストラットの車輪側取付部
構造では、請求項5記載のストラットの車輪側取付部構
造において、前記各左右一対の両挟持部材の2つの片が
互いに連結部を介して一体に連結されている手段とし
た。
【0006】
【作用】この発明請求項1記載のストラットの車輪側取
付部構造では、上述のように構成されるため、ボルト・
ナットによる締結力は、ナックルフィキシングブラケッ
トよりヤング率の高い材料で形成された両挟持部材で受
け止められることで締結荷重が分散され、両フランジ部
の狭い範囲に直接集中荷重が作用することがないため、
ナックルフィキシングブラケット側の形成材料としてナ
ックル側の形成材料よりヤング率の低い材料を用いても
ナックルフィキシングブラケット側の塑性変形によるボ
ルト・ナット締結部のガタツキや異音の発生を防止する
ことができる。また、各挟持部材は、各フランジ部の外
側面長手方向に沿って長く形成され、複数のボルト挿通
穴を有しているため、ボルト・ナットの2点支持により
締結時における挟持部材の回転が阻止された状態とな
り、これにより、疲労破壊の原因となる削り傷の発生を
なくして耐久性を高めることができる。請求項2記載の
ストラットの車輪側取付部構造では、請求項1記載のス
トラットの車輪側取付部構造において、前記ナックルフ
ィキシングブラケットをアルミニュム系材料で形成する
ことにより、ストラットの軽量化を図ると共に、前記ス
テアリングナックル、挟持部材およびボルト・ナットは
鉄系素材で形成することにより、ステアリングナックル
側の大型化を防止し、コストアップを抑えることができ
る。請求項3記載のストラットの車輪側取付部構造で
は、請求項1または2に記載のストラットの車輪側取付
部構造において、前記一対の両挟持部材の少なくともそ
の一片が互いに連結部を介して一体に連結されることに
より、ステアリングナックルに対する締結後におけるナ
ックルフィキシングブラケットの剛性を高めることがで
きる。請求項4記載のストラットの車輪側取付部構造で
は、請求項1または2に記載のストラットの車輪側取付
部構造において、前記一対の両挟持部材の下端面側を除
く2つの片が互いに連結部を介して一体に連結されるこ
とにより、ステアリングナックルに対する締結後におけ
るナックルフィキシングブラケットの剛性をさらに高め
ることができる。請求項5記載のストラットの車輪側取
付部構造では、上述のように構成されるため、ボルト・
ナットによる締結力は、ナックルフィキシングブラケッ
トよりヤング率の高い材料で形成された左右一対の両挟
持部材で受け止められることで締結荷重が分散され、両
フランジ部の狭い範囲に直接集中荷重が作用することが
ないため、ナックルフィキシングブラケット側の形成材
料としてナックル側の形成材料よりヤング率の低い材料
を用いてもナックルフィキシングブラケット側の塑性変
形によるボルト・ナット締結部のガタツキや異音の発生
を防止することができる。また、各左右一対の両挟持部
材の少なくともその一片が両フランジ部の先端縁部に当
接する連結部を介してそれぞれ一体に連結されること
で、ステアリングナックルに対する締結後におけるナッ
クルフィキシングブラケットの剛性を高めることができ
る。また、左右一対の各挟持部材相互間が、その一片に
おいて連結部材により連結されていて該連結部がフラン
ジ部の先端縁部に当接することで、締結時における両挟
持部材の回転が阻止された状態となり、これにより、疲
労破壊の原因となる削り傷の発生をなくして耐久性を高
めることができる。請求項6記載のストラットの車輪側
取付部構造では、請求項5記載のストラットの車輪側取
付部構造において、前記各左右一対の両挟持部材の2つ
の片が互いに連結部を介して一体に連結されることで、
ステアリングナックルに対する締結後におけるナックル
フィキシングブラケットの剛性をさらに高めることがで
きる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (発明の実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1
のストラットの車輪側取付部構造を示す分解斜視図、図
2は両ボルト締結部における拡大縦断面図であり、これ
らの図において、1はストラット外筒、2はステアリン
グナックル、3はブラケット、4はボルト、5はナッ
ト、6はワッシャである。
【0008】前記ストラット外筒1は、アルミニュム系
材料により形成され、その下端部にはナックルフィキシ
ングブラケットにおける左右一対のフランジ部7、7が
同じくアルミニュム系材料により一体に突出形成されて
いる。そして、前記両フランジ部7、7には、上下2個
所にボルト挿通穴7a、7bがそれぞれ形成されてい
る。
【0009】前記ステアリングナックル2は、車輪側に
一端が固定されるもので、前記ナックルフィキシングブ
ラケットにおける左右一対のフランジ部7、7相互間に
挿入される連結部2aを有し、この連結部2aには、前
記両フランジ部7、7における各ボルト挿通穴7a、7
bと対応する位置の上下2個所にボルト挿通穴2b、2
cがそれぞれ形成されている。そして、このステアリン
グナックル2は鉄系材料により形成されている。
【0010】前記ブラケット3は、帯状の鉄系材料の折
曲により、左右一対の挟持部材3a、3aと該両挟持部
材3a、3aをその上端縁部において連結する連結部3
bとを有するコ字状に形成されている。そして、前記両
各挟持部材3a、3aは、前記両各フランジ部7、7の
外側面長手方向に沿ってそれぞれ当接すると共に、前記
両フランジ部7、7における各ボルト挿通穴7a、7b
と対応する位置の上下2個所にボルト挿通穴3c、3d
がそれぞれ形成されている。
【0011】そして、図2に示すように、左右両フラン
ジ部7、7相互間にステアリングナックル2の連結部2
を挿通すると共に、両各挟持部材3a、3aを前記両各
フランジ部7、7の外側面長手方向に沿ってそれぞれ当
接する状態でブラケット3を装着した状態で、上下2個
所をボルト4・ナット5で締結することにより、ストラ
ット外筒1の下端部がステアリングナックル2に対して
強固に連結固定されている。
【0012】次に、この発明の実施の形態1の作用・効
果を説明する。この発明の実施の形態1のストラットの
車輪側取付部構造では、上述のように構成されるため、
図2に示すように、ボルト4・ナット5により上下2個
所を締結した際の締結は、ナックルフィキシングブラケ
ットの両フランジ部7、7よりヤング率の高い鉄系材料
で形成された両挟持部材3a、3aで受け止められるこ
とで締結荷重が分散され、両フランジ部7、7の狭い範
囲に直接集中荷重が作用することがないため、ナックル
フィキシングブラケット側の形成材料としてステアリン
グナックル2側の形成材料よりヤング率の低いアルミニ
ュウム系材料を用いても両フランジ部7、7側の塑性変
形によるボルト4・ナット5締結部のガタツキや異音の
発生を防止することができるようになる。
【0013】また、両各挟持部材3a、3aは、各フラ
ンジ部7、7の外側面長手方向に沿って長く形成され、
上下2個所にそれぞれボルト挿通穴3c、3dを有して
いるため、上下両ボルト4・ナット5の2点支持により
締結時における両各挟持部材3a、3aの回転が阻止さ
れた状態となり、これにより、疲労破壊の原因となる削
り傷の発生をなくして耐久性を高めることができるよう
になる。
【0014】また、前記ナックルフィキシングブラケッ
ト側をストラット外筒1と一体にアルミニュム系材料で
形成することにより、ストラット側の軽量化を図ること
ができると共に、前記ステアリングナックル2、挟持部
材3a、3aおよびボルト4・ナット5は鉄系素材で形
成することにより、ステアリングナックル2側の大型化
を防止し、コストアップを抑えることができるようにな
る。
【0015】また、前記ブラケット3は、帯状の鉄系材
料の折曲により、左右一対の挟持部材3a、3aと該両
挟持部材3a、3aをその上端縁部において連結する連
結部3bとを有するコ字状に形成したことで、ステアリ
ングナックル2の連結部2aに対する締結後におけるナ
ックルフィキシングブラケット側の剛性を高めることが
できるようになる。
【0016】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。なお、この他の発明の実施の形態の説明に当た
っては、前記発明の実施の形態1との相違点についての
み説明し、同様の構成部分には同一の符号を付けてその
説明を省略する。
【0017】(発明の実施の形態2)この発明の実施の
形態2のストラットの車輪側取付部構造は、発明の実施
の形態1とはブラケットの構造を異にしたものである。
【0018】即ち、この発明の実施の形態2では、図3
に示すように、ブラケット3が、左右一対の挟持部材3
a、3aと、該両挟持部材3a、3aをその上端縁部に
おいて連結する連結部3bと、両挟持部材3a、3aを
その一側端縁部において連結する連結部3eとを有し、
下端縁部側の一片が開口した略箱状に形成されている。
そして、前記両各挟持部材3a、3aは、前記両各フラ
ンジ部7、7の外側面長手方向に沿ってそれぞれ当接す
ると共に、前記両フランジ部7、7における各ボルト挿
通穴7a、7bと対応する位置の上下2個所にボルト挿
通穴3c、3dがそれぞれ形成されている。
【0019】この発明の実施の形態2では、ブラケット
3を上述のように、左右一対の挟持部材3a、3aと該
両挟持部材3a、3aをその上端縁部および一側端縁部
において連結する連結部3b、3eとを有する略箱状に
形成したことで、ステアリングナックル2の連結部2a
に対する締結後におけるナックルフィキシングブラケッ
ト側の剛性をさらに高めることができるようになる。
【0020】(発明の実施の形態3)この発明の実施の
形態3のストラットの車輪側取付部構造は、発明の実施
の形態1とはブラケットの構造を異にしたものである。
【0021】即ち、この発明の実施の形態3では、図4
および図5に示すように、ブラケット3がボルト4・ナ
ット5ごとに上下方向に2分割されたもので、各ブラケ
ット30、31は、前記左右一対の各フランジ部7、7
およびステアリングナックル2の連結部2aに形成され
た各ボルト挿通穴7a、7b、2b、2cに対応するボ
ルト挿通穴30c、31cをそれぞれ有し前記ナックル
フィキシングブラケット側よりヤング率の高い鉄系材料
で形成された左右一対の両挟持部材30a、30a、3
1a、31aを各ボルト挿通穴ごとに両フランジ部7、
7の外側面に沿ってそれぞれ当接すると共に該各左右一
対の両挟持部材30a、30a、31a、31aの一側
端縁部が、両フランジ部7、7の先端面に当接する連結
部30b、31bを介してそれぞれ一体に連結された、
略コ字状に形成されている。
【0022】次に、この発明の実施の形態1の作用・効
果を説明する。この発明の実施の形態3のストラットの
車輪側取付部構造では、上述のように構成されるため、
図2に示すように、ボルト4・ナット5により上下2個
所を締結した際の締結は、ナックルフィキシングブラケ
ットの両フランジ部7、7よりヤング率の高い鉄系材料
で形成された両挟持部材30a、30a、31a、31
aでそれぞれ受け止められることで締結荷重が分散さ
れ、両フランジ部7、7の狭い範囲に直接集中荷重が作
用することがないため、ナックルフィキシングブラケッ
ト側の形成材料としてステアリングナックル2側の形成
材料よりヤング率の低いアルミニュウム系材料を用いて
も両フランジ部7、7側の塑性変形によるボルト4・ナ
ット5締結部のガタツキや異音の発生を防止することが
できるようになる。
【0023】また、上下各ブラケット30、31は、そ
の左右一対の各挟持部材30a−30a、31a−31
a相互間が、それぞれその一側端縁部において連結部材
30b、31bにより連結されていて、該連結部材30
b、31bが両フランジ部7、7の先端面に当接するこ
とにより締結時における両挟持部材30a、30a、3
1a、31aの回転が阻止された状態となるため、疲労
破壊の原因となる削り傷の発生をなくして耐久性を高め
ることができるようになる。
【0024】以上図面に基づいて本発明の実施の形態を
説明してきたが、本発明は上述の実施の形態に限定され
るものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、本実施の形
態1では、両挟持部材3a、3aの上端部側を連結部3
bで連結させたが、その側端縁部側を連結させるように
してもよく、また、連結部を設けることなく両挟持部材
3a、3aを別個独立に形成することもできる。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明請求項1
記載のストラットショックアブソーバとステアリングナ
ックルとの結合構造にあっては、ナックルフィキシング
ブラケットがナックルよりヤング率の低い材料で形成さ
れ、前記一対のフランジ部およびナックルに形成された
ボルト挿通穴に対応する複数のボルト挿通穴を有し前記
ナックルフィキシングブラケットよりヤング率の高い材
料で形成された一対の挟持部材を各フランジ部の外側面
長手方向に沿ってそれぞれ当接すると共に、該両挟持部
材と両フランジ部とナックルとを前記ナックルフィキシ
ングブラケットよりヤング率の高い材料で形成された複
数のボルト・ナットにより一体に締結固定した手段とし
たことで、ナックルフィキシングブラケット側の形成材
料としてナックル側の形成材料よりヤング率の低い材料
を用いてもナックルフィキシングブラケット側の塑性変
形によるボルト・ナット締結部のガタツキや異音の発生
を防止することができると共に、疲労破壊の原因となる
削り傷の発生をなくして耐久性を高めることができるよ
うになるという効果が得られる。請求項2記載のストラ
ットの車輪側取付部構造では、請求項1記載のストラッ
トの車輪側取付部構造において、前記ナックルフィキシ
ングブラケットをアルミニュム系材料で形成し、前記ス
テアリングナックル、挟持部材およびボルト・ナットを
鉄系材料で形成することで、ストラットの軽量化を図る
と共に、ステアリングナックル側の大型化を防止し、コ
ストアップを抑えることができるようになる。請求項3
記載のストラットの車輪側取付部構造では、請求項1ま
たは2に記載のストラットの車輪側取付部構造におい
て、前記一対の両挟持部材の少なくともその一片を互い
に連結部を介して一体に連結した構造とすることで、ス
テアリングナックルに対する締結後におけるナックルフ
ィキシングブラケットの剛性を高めることができるよう
になる。請求項4記載のストラットの車輪側取付部構造
では、請求項1または2に記載のストラットの車輪側取
付部構造において、前記一対の両挟持部材の下端面側を
除く2つの片を互いに連結部を介して一体に連結した構
造としたことで、ステアリングナックルに対する締結後
におけるナックルフィキシングブラケットの剛性をさら
に高めることができるようになる。請求項5記載のスト
ラットの車輪側取付部構造では、ナックルフィキシング
ブラケットがナックルよりヤング率の低い材料で形成さ
れ、前記一対のフランジ部およびナックルに形成された
各ボルト挿通穴に対応するボルト挿通穴をそれぞれ有し
前記ナックルフィキシングブラケットよりヤング率の高
い材料で形成された左右一対の両挟持部材を各ボルト挿
通穴ごとに両フランジ部の外側面に沿ってそれぞれ当接
すると共に該各左右一対の両挟持部材の少なくともその
一片が両フランジ部の先端縁部に当接する連結部を介し
てそれぞれ一体に連結され、該各左右一対の両挟持部材
と両フランジ部とナックルとを前記ナックルフィキシン
グブラケットよりヤング率の高い材料で形成されたボル
ト・ナットによりそれぞれ一体に締結固定した手段とし
たことで、ナックルフィキシングブラケット側の形成材
料としてナックル側の形成材料よりヤング率の低い材料
を用いてもナックルフィキシングブラケット側の塑性変
形によるボルト・ナット締結部のガタツキや異音の発生
を防止することができると共に、疲労破壊の原因となる
削り傷の発生をなくして耐久性を高めることができるよ
うになるという効果が得られる。また、各左右一対の両
挟持部材の少なくともその一片が両フランジ部の先端縁
部に当接する連結部を介してそれぞれ一体に連結される
ことで、ステアリングナックルに対する締結後における
ナックルフィキシングブラケットの剛性を高めることが
できるようになる。請求項6記載のストラットの車輪側
取付部構造では、請求項5記載のストラットの車輪側取
付部構造において、前記各左右一対の両挟持部材の2つ
の片を互いに連結部を介して一体に連結したことで、ス
テアリングナックルに対する締結後におけるナックルフ
ィキシングブラケットの剛性をさらに高めることができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のストラットの車輪側取
付部構造を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1のボルト締部結における
拡大縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2のストラットの車輪側取
付部構造におけるブラケットを示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態3のストラットの車輪側取
付部構造を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態3のボルト締部結における
拡大横断面図である
【図6】従来例のボルト締部結における拡大縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ストラット外筒 2 ステアリングナックル 2a 連結部 2b ボルト挿通穴 2c ボルト挿通穴 3a 挟持部材 3b 連結部 3c ボルト挿通穴 3d ボルト挿通穴 3e 連結部 4 ボルト 5 ナット 7 フランジ部 7a ボルト挿通穴 7b ボルト挿通穴 30a 挟持部材 30b 連結部 30c ボルト挿通穴 31a 挟持部材 31b 連結部 31c ボルト挿通穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストラット外筒の下端部にナックルフィキ
    シングブラケットが一体的に結合されていて該ナックル
    フィキシングブラケットにおける平行に突出する一対の
    フランジ部相互間に車輪側のナックルを挿入挟持し、該
    挟持部を複数のボルト・ナットで締結することにより両
    者間を締結固定するようにしたストラットの車輪側取付
    部構造において、 前記ナックルフィキシングブラケットがナックルよりヤ
    ング率の低い材料で形成され、 前記一対のフランジ部およびナックルに形成されたボル
    ト挿通穴に対応する複数のボルト挿通穴を有し前記ナッ
    クルフィキシングブラケットよりヤング率の高い材料で
    形成された一対の挟持部材を各フランジ部の外側面長手
    方向に沿ってそれぞれ当接すると共に、該両挟持部材と
    両フランジ部とナックルとを前記ナックルフィキシング
    ブラケットよりヤング率の高い材料で形成された複数の
    ボルト・ナットにより一体に締結固定したことを特徴と
    するストラットの車輪側取付部構造。
  2. 【請求項2】前記ナックルフィキシングブラケットがア
    ルミニュム系材料で形成され、前記ステアリングナック
    ル、挟持部材およびボルト・ナットが鉄系材料で形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のストラットの
    車輪側取付部構造。
  3. 【請求項3】前記一対の両挟持部材の少なくともその一
    片が互いに連結部を介して一体に連結されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載のストラットの車輪
    側取付部構造。
  4. 【請求項4】前記一対の両挟持部材の下端面側を除く2
    つの片が互いに連結部を介して一体に連結されているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のストラットの
    車輪側取付部構造。
  5. 【請求項5】ストラット外筒の下端部にナックルフィキ
    シングブラケットが一体的に結合されていて該ナックル
    フィキシングブラケットにおける平行に突出する一対の
    フランジ部相互間に車輪側のナックルを挿入挟持し、該
    挟持部を複数のボルト・ナットで締結することにより両
    者間を締結固定するようにしたストラットの車輪側取付
    部構造において、 前記ナックルフィキシングブラケットがナックルよりヤ
    ング率の低い材料で形成され、 前記一対のフランジ部およびナックルに形成された各ボ
    ルト挿通穴に対応するボルト挿通穴をそれぞれ有し前記
    ナックルフィキシングブラケットよりヤング率の高い材
    料で形成された左右一対の両挟持部材を各ボルト挿通穴
    ごとに両フランジ部の外側面に沿ってそれぞれ当接する
    と共に該各左右一対の両挟持部材の少なくともその一片
    が両フランジ部の先端縁部に当接する連結部を介してそ
    れぞれ一体に連結され、 該各左右一対の両挟持部材と両フランジ部とナックルと
    を前記ナックルフィキシングブラケットよりヤング率の
    高い材料で形成されたボルト・ナットによりそれぞれ一
    体に締結固定したことを特徴とするストラットの車輪側
    取付部構造。
  6. 【請求項6】前記各左右一対の両挟持部材の2つの片が
    互いに連結部を介して一体に連結されていることを特徴
    とする請求項5記載のストラットの車輪側取付部構造。
JP5043998A 1998-03-03 1998-03-03 ストラットの車輪側取付部構造 Pending JPH11245640A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101313891B1 (ko) * 2011-10-05 2013-10-01 주식회사 만도 차량용 현가장치의 일체형 베이스 쉘 및 그 제조방법
KR20210023521A (ko) * 2019-08-23 2021-03-04 이상욱 차량용 코일 스프링 지지구조

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