JPH11231129A - 光学フィルム積層中間体およびその製造方法ならびに光学フィルム積層チップの製造方法 - Google Patents

光学フィルム積層中間体およびその製造方法ならびに光学フィルム積層チップの製造方法

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JPH11231129A
JPH11231129A JP32722898A JP32722898A JPH11231129A JP H11231129 A JPH11231129 A JP H11231129A JP 32722898 A JP32722898 A JP 32722898A JP 32722898 A JP32722898 A JP 32722898A JP H11231129 A JPH11231129 A JP H11231129A
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optical film
optical
film
shaped
angle
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JP32722898A
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English (en)
Inventor
Naoyasu Atagi
直安 能木
Tsuneji Takemoto
常二 竹本
Tomoyuki Unno
智之 海野
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学軸のなす角が同じである例えば液晶表示
装置向けの光学フィルム積層中間体を共通化するととも
に、作業効率を改善できるようにする。 【解決手段】 帯状偏光フィルム10から偏光フィルム
中間体12を平行四辺形に切り出す。このときの断裁す
る線の距離は帯状位相差フィルム20の幅に等しくす
る。次に、偏光フィルム中間体12の吸収軸と帯状位相
差フィルム20の遅相軸とのなす角度が所定の相互角度
(θ0 )となるように、偏光フィルム中間体12を帯状
位相差フィルム20に貼合して帯状光学フィルム積層中
間体31を形成した後、これを偏光フィルム中間体12
の形状に沿って切断し、カットシート状の光学フィルム
積層中間体32を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶表示装
置に使用される光学フィルム積層中間体およびその製造
方法ならびに光学フィルム積層チップの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】偏光フィルムや位相差フィルムに代表さ
れる光学フィルムは、液晶表示装置を構成する光学部品
として重要である。そして、液晶表示装置における光学
フィルムの光学軸の方向、すなわち偏光フィルムの吸収
軸の方向や位相差フィルムの遅相軸の方向は、目的とす
る液晶表示装置の表示性能に大きく影響する重要な要素
である。
【0003】液晶表示装置でも、STN(super twiste
d nematic :スーパーツィスティッドネマチック)型液
晶表示装置などでは、偏光フィルムと位相差フィルムと
が貼合されて用いられることが多い。この場合、通常、
液晶表示装置には、偏光フィルムと位相差フィルムとが
あらかじめ貼合された光学フィルム積層チップとして組
込まれる。また、画面を斜め方向から見ても見易い液晶
表示装置を得るために、2種類の位相差フィルムを重ね
合せて組込むこともあるが、この場合、液晶表示装置に
は、2種類の位相差フィルムがあらかじめ貼合された光
学フィルム積層チップとして組込まれる。
【0004】このような光学フィルム積層チップは、そ
の製造工程において、目的とする液晶表示装置に適合し
た形状および光学軸の方向を確保しながら、帯状の光学
フィルム、即ち、帯状の偏光フィルムや帯状の位相差フ
ィルムから、光学フィルムチップ、即ち偏光フィルムチ
ップや位相差フィルムチップをそれぞれ切り出し、これ
らを貼合することにより光学フィルム積層チップを製造
する方法が一般に採用されている。
【0005】従来の技術にかかる光学フィルム積層チッ
プの製造方法の各工程について、図10および図11に
基づいて説明する。なお、ここで例示する光学フィルム
積層チップは、偏光フィルムと位相差フィルムが貼合さ
れているものである。
【0006】第1工程:偏光フィルムのチップカット
(ステップS21,S22,S23) 偏光フィルム原反ロール111から、帯状の偏光フィル
ム110を送り出す(ステップS21)。これを斜角定
尺に(光学軸に対して斜めに、規定の幅で)断裁して、
平行四辺形の偏光フィルム中間体112を連続的に切り
出す(ステップS22)。次に、偏光フィルム中間体1
12を光学フィルム積層チップ30とほぼ同じ大きさに
チップカット(チップの形状に切る)して、複数枚の偏
光フィルムチップ113を切り出す(ステップS2
3)。
【0007】ここで、ステップS23において、偏光フ
ィルムチップ113は、最終製品である液晶表示装置に
適合する形状(通常は方形、即ち正方形または長方形)
に切り出される。このとき同時に、偏光フィルムチップ
113の光学軸(吸収軸)の方向が、最終製品である液
晶表示装置で所望される光学軸(吸収軸)の方向と一致
するように切り出される(軸出しされる)。
【0008】第2工程:位相差フィルムのチップカット
(ステップS24,S25,S26) 位相差フィルム原反ロール121から、帯状の位相差フ
ィルム120を送り出す(ステップS24)。これを斜
角定尺に断裁して、平行四辺形の位相差フィルム中間体
122を連続的に切り出す(ステップS25)。次に、
位相差フィルム中間体122を光学フィルム積層チップ
30とほぼ同じ大きさにチップカットして、複数枚の位
相差フィルムチップ123を切り出す(ステップS2
6)。
【0009】ここで、ステップS26において、位相差
フィルムチップ123は、最終製品である液晶表示装置
に適合する形状(通常は方形)に切り出される。このと
き同時に、位相差フィルムチップ123の光学軸(遅相
軸)の方向が、最終製品である液晶表示装置で所望され
る光学軸(遅相軸)の方向と一致するように切り出され
る(軸出しされる)。
【0010】以上のように、偏光フィルムのチップカッ
トの工程(第1工程)と、位相差フィルムのチップカッ
トの工程(第2工程)とは、得られる光学フィルム積層
チップの吸収軸の方向および遅相軸の方向が、目的とす
る液晶表示装置において所望される方向に各々適合する
ように変更される以外は、全く同じように進められる。
また、両工程は並行して行われる。
【0011】第3工程:偏光・位相差フィルムチップ枚
葉貼合(ステップS27) 偏光フィルムチップ113と位相差フィルムチップ12
3とを、一組ずつ粘着剤等により貼合して、光学フィル
ム積層チップ30を形成する。このときすでに、偏光フ
ィルムチップ113と位相差フィルムチップ123と
は、それぞれの光学軸について軸出しされており、最終
製品である液晶表示装置に適合する形状に切り出されて
いる。ゆえに、偏光フィルムチップ113と位相差フィ
ルムチップ123をその外形に従って貼合すると、光学
フィルム積層チップ30では、吸収軸に対する遅相軸の
相互角度(即ち、吸収軸に対して遅相軸がなす角度)
(θ)が、所定の(所望とする)相互角度(θ0 )とな
っている。
【0012】第4工程:枚葉トリミング(ステップS2
8) 光学フィルム積層チップ30の外形を一枚ずつ調整し、
最終的な形状に仕上げるために、光学フィルム積層チッ
プ30をトリミング(所望する外形に沿って裁断)す
る。
【0013】第5工程:枚葉検品(ステップS29) 光学フィルム積層チップ30を一枚ずつ検品する。
【0014】第6工程:梱包(ステップS30) 光学フィルム積層チップ30を、再確認しながら選別す
るとともに、梱包する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、以下のような問題があった。光学フィル
ム積層チップを構成する2枚の光学フィルムチップは、
それぞれの帯状の光学フィルムから、形状および光学軸
の方向が目的とする液晶表示装置に適合するように、一
枚ずつ切り出されてから貼合される。そのため、得られ
る光学フィルム積層チップは、寸法や要求される(所望
の)相互角度(θ0 )がたとえ同じであっても、前記光
学フィルム積層チップの基準線(その延びる方向が前記
チップの例えば長辺方向に一致するように規定した線)
に対して偏光フィルムの吸収軸がなす角度や位相差フィ
ルムの遅相軸がなす角度が異なっていたのでは、他の液
晶表示装置向けの光学フィルム積層チップの製造に転用
することができなかった。したがって、それぞれの液晶
表示装置の品種ごとに光学フィルム積層チップを製造す
る必要があった。
【0016】また、各光学フィルムチップを一枚ずつ貼
合する必要があるため、貼合時の作業ミスが生じやす
く、また貼合用の粘着剤に異物が付着しやすかった。
【0017】加えて、位相差フィルムは非常に薄く、折
れ曲げが発生するとそこだけ表示画面の欠陥の原因とな
り、商品価値がなくなってしまう。したがって、位相差
フィルムの取り扱いは注意力を要し、不良品の発生する
可能性が高かった。
【0018】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、第1光学フィルムの光学
軸と第2光学フィルムの光学軸とがなす所望の相互角度
(θ0 )が同じである、例えば液晶表示装置向けの各種
光学フィルム積層中間体として共通に使用可能であり、
不良品が発生し難く、かつ作業効率を改善することがで
きる光学フィルム積層中間体およびその製造方法ならび
に光学フィルム積層チップの製造方法を提供することに
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に記載の光学フィルム積層中間
体の製造方法は、第1光学フィルムの光学軸に対する第
2光学フィルムの光学軸の角度である相互角度(θ)が
所定の相互角度(θ0 )と等しくなるように、第1光学
フィルムと第2光学フィルムとが積層された平行四辺形
をなす光学フィルム積層中間体の製造方法であって、光
学軸がその長手方向と平行または直交する帯状の第1光
学フィルムから、その長手方向に対して前記の角度(θ
0 )または角度(θ0 −90°)と等しい角度(φ)を
なして互いに平行である二辺を有し、これら二辺間の距
離が帯状の第2光学フィルムの幅に対応する平行四辺形
をなすカットシート状の第1光学フィルム中間体を切り
出す第1の工程と、光学軸がその長手方向と平行または
直交する帯状の第2光学フィルムに、前記第1光学フィ
ルム中間体をその前記二辺が帯状の第2光学フィルムの
両側縁部に沿うように積層して帯状の光学フィルム積層
中間体を得る第2の工程と、前記帯状の光学フィルム積
層中間体を第1光学フィルム中間体の形状に沿って切断
し、カットシート状の光学フィルム積層中間体を得る第
3の工程とを備えていることを特徴としている。
【0020】上記の構成において、目的とする光学フィ
ルム積層中間体における第1光学フィルムの光学軸に対
する第2光学フィルムの光学軸の角度である相互角度
(θ)は所定の相互角度(θ0 )である。ここで、これ
ら相互角度(θ)および所定の相互角度(θ0 )は、何
れも第1光学フィルムの光学軸を基準とし、この光学軸
に対して第2光学フィルムの光学軸がなす角度であっ
て、第1光学フィルム側の面から見て、反時計回りを正
として表される角度である。なお、本明細書において
は、角度(θ)および角度(θ0 )を0°以上+180
°未満の範囲となるように表示する。
【0021】上記の構成においては、先ず、帯状の第1
光学フィルムからカットシート状の第1光学フィルム中
間体を切り出し、これを帯状の第2光学フィルムに積層
する。
【0022】第1光学フィルム中間体は、帯状の第1光
学フィルムの長手方向に対して前記の角度(θ)または
(θ−90°)と概ね等しい角度(φ)をなして平行す
る二辺を有し、これら二辺の間の距離が帯状の第2光学
フィルムの幅に対応する平行四辺形となるように、帯状
の第1光学フィルムから切り出される。
【0023】ここで、上記の「二辺の間の距離が帯状の
第2光学フィルムの幅に対応する」とは、二辺の間の距
離が帯状の第2光学フィルムの幅と同一ないし実質的に
等しいことを意味する。
【0024】また、第1光学フィルム中間体を切り出す
際の角度(φ)は、第1光学フィルムの長手方向を基準
とし、これに対して切り出し線がなす角度であって、第
2光学フィルムが積層される側とは反対側の面から見て
反時計回りを正として表される角度である。なお、本明
細書においては、−90°以上+90°未満となるよう
に表示する。
【0025】かかる角度(φ)は、前記相互角度(θ)
を用い、次のように算出する。 光学軸がその長手方向と平行な帯状の第1光学フィル
ムと、光学軸がその長手方向と平行な帯状の第2光学フ
ィルムとを用いる場合には、角度(θ)と等しくなるよ
うに算出する。 光学軸がその長手方向と平行な帯状の第1光学フィル
ムと、光学軸がその長手方向と直交する帯状の第2光学
フィルムとを用いる場合には、角度(θ−90°)と等
しくなるように算出する。 光学軸がその長手方向と直交する帯状の第1光学フィ
ルムと、光学軸がその長手方向と直交する帯状の第2光
学フィルムとを用いる場合には、角度(θ)と等しくな
るように算出する。 光学軸がその長手方向と直交する帯状の第1光学フィ
ルムと、光学軸がその長手方向と平行な帯状の第2光学
フィルムとを用いる場合には、角度(θ−90°)と等
しくなるように算出する。
【0026】したがって、得られるカットシート状の第
1光学フィルム中間体は、2組の平行である二辺を有
し、かつ角度(φ)をなして交わる隣接する二辺を有す
る平行四辺形となる。
【0027】次に、カットシート状の第1光学フィルム
中間体は、帯状の第2光学フィルムに積層される。
【0028】この積層は、帯状の第1光学フィルムから
第1光学フィルム中間体を切り出す際の切り出し線で形
成される、第1光学フィルム中間体の平行な二辺が、帯
状の第2光学フィルムの両側縁部に沿うように行われ
る。
【0029】第1光学フィルム中間体はこのようにして
帯状の第2光学フィルムに積層されるので、得られる帯
状の光学フィルム積層中間体における第1光学フィルム
中間体の光学軸に対して帯状の第2光学フィルムの光学
軸がなす角度、即ちこれら2つの光学軸のなす相互角度
は、目的とする光学フィルム積層中間体における第1光
学フィルムの光学軸に対する第2光学フィルムの光学軸
の相互角度(θ)と同じ角度となり、これを所望する相
互角度(θ0 )と同じ角度にすることができる。
【0030】次に、得られた帯状の光学フィルム積層中
間体は、これを構成する第1光学フィルム中間体の形状
に沿って切断する。第1光学フィルム中間体の形状は平
行四辺形であるので、得られる光学フィルム積層中間体
の形状も平行四辺形となる。
【0031】この光学フィルム積層中間体は、第1光学
フィルムと第2光学フィルムとが積層された構成であ
り、前記相互角度(θ)は所定の相互角度(θ0 )と同
じである。
【0032】また、上記光学フィルム積層中間体は、平
行四辺形であり、2組の平行する二辺を有しているが、
そのうちの1組の平行する二辺は、第1光学フィルムの
光学軸と平行または直交する。同時に、この光学フィル
ム積層中間体の他の1組の平行する二辺は、第2光学フ
ィルムの光学軸と平行または直交する。加えて、この光
学フィルム積層中間体は、角度(φ)をなして交わる隣
接する二辺を有することになる。
【0033】そして、光学フィルム積層チップを得る場
合には、上記の光学フィルム積層中間体から光学フィル
ム積層チップを切り出す。
【0034】また、本発明の請求項5に記載の光学フィ
ルム積層チップの製造方法は、第1光学フィルムの光学
軸に対する第2光学フィルムの光学軸の角度である相互
角度(θ)が所定の相互角度(θ0 )と等しくなるよう
に、第1光学フィルムと第2光学フィルムとが積層され
て平行四辺形をなし、この平行四辺形を構成する2組の
互いに平行な二辺のうちの一方の組の二辺が第1光学フ
ィルムの光学軸と平行または直交し、他方の組の二辺が
第2光学フィルムの光学軸と平行または直交する光学フ
ィルム積層中間体を形成する第1の工程と、前記光学フ
ィルム積層中間体から光学フィルム積層チップを切り出
す第2の工程とを備えていることを特徴としている。
【0035】上記の請求項1および請求項5に記載の構
成によれば、従来行っていた工程のうち、第1光学フィ
ルム中間体から第1光学フィルムチップを切り出す工程
と、帯状の第2光学フィルムから第2光学フィルム中間
体を切り出す工程と、第2光学フィルム中間体から第2
光学フィルムチップを切り出す工程とを削減することが
できる。
【0036】また、トリミングの回数および貼合の回数
が削減されるとともに、第1光学フィルムおよび第2光
学フィルムが、カットシート状の第1光学フィルムおよ
び帯状の第2光学フィルムの状態で積層されるので、第
1光学フィルムと第2光学フィルムとを接着する粘着剤
が滲み出して切り屑などの異物を拾う状況を減らすこと
ができる。この結果、不良品の発生率が低くなり、検品
作業が容易となる。
【0037】さらに、帯状の光学フィルム積層中間体や
カットシート状の光学フィルム積層中間体を仕掛品とし
て保管することができる。また、これらから、寸法や基
準線の方向が異なるものの相互角度(θ)が共通する種
々の光学フィルム積層チップを得ることができる。した
がって、帯状の光学フィルム積層中間体やカットシート
状の光学フィルム積層中間体を上記のように共通化可能
なものとして保管することができる。
【0038】これにより、製造工程を削減できるととも
に、作業効率を改善でき、生産能力を改善することがで
きる。また、収率を改善できるとともに、在庫すべき中
間体(帯状の光学フィルム積層中間体、カットシート状
の光学フィルム積層中間体)の種類を削減することがで
きる。
【0039】本発明の請求項2に記載の光学フィルム積
層中間体の製造方法は、請求項1に記載の構成におい
て、前記の相互角度(θ0 )が、+40°以上+140
°以下であり、かつ帯状の第1光学フィルムはその光学
軸がその長手方向と平行であり、帯状の第2光学フィル
ムはその光学軸がその長手方向と平行であることを特徴
としている。
【0040】上記の構成によれば、請求項1に記載の構
成による作用に加えて、所定の相互角度(θ0 )が+4
0°以上+140°以下であるので、帯状の第1光学フ
ィルムから切り出されるカットシート状の第1光学フィ
ルム中間体は、前記相互角度(θ0 )で交わる隣接する
二辺を有する平行四辺形となり、形状が細長くなること
がない。したがって、その取り扱いが容易となる。
【0041】また、その後に得られる光学フィルム積層
中間体も、同様に、前記相互角度(θ0 )で交わる隣接
する二辺を有するものとなるので、形状が細長くなるこ
とがなく、したがって、その取り扱いが容易となる。
【0042】本発明の請求項3に記載の光学フィルム積
層中間体の製造方法は、請求項1に記載の構成におい
て、前記の相互角度(θ0 )が0°以上+50°以下、
または+130°以上+180°未満であり、かつ帯状
の第1光学フィルムはその光学軸がその長手方向と平行
であり、帯状の第2光学フィルムはその光学軸がその長
手方向と直交することを特徴としている。
【0043】上記の構成によれば、請求項1に記載の構
成による作用に加えて、所定の相互角度(θ0 )が0°
以上+50°以下、または+130°以上+180°未
満であるので、帯状の第1光学フィルムから切り出され
るカットシート状の第1光学フィルム中間体は、前記相
互角度(θ0 −90°)で交わる隣接する二辺を有する
平行四辺形となり、形状が細長くなることがない。した
がって、その取り扱いが容易となる。
【0044】また、その後に得られる光学フィルム積層
中間体も、同様に、前記相互角度(θ0 −90°)で交
わる隣接する二辺を有するものとなるので、形状が細長
くなることがなく、したがって、その取り扱いが容易と
なる。
【0045】本発明の請求項4に記載の光学フィルム積
層中間体の製造方法は、請求項1に記載の構成におい
て、第1光学フィルムが偏光フィルムであり、第2光学
フィルムが位相差フィルムであることを特徴としてい
る。
【0046】上記の構成によれば、請求項1に記載の構
成による作用に加えて、第1光学フィルムを一般に剛性
が比較的高い偏光フィルムとし、第2光学フィルムを一
般に剛性が比較的低い位相差フィルムとしているので、
剛性が低く取り扱いが容易でない位相差フィルムを用い
る場合であっても、このフィルムを通常取り扱いが容易
でないカットシート状フィルムとして取り扱う必要がな
く、扱いが容易なロールとして扱うことができる。した
がって、作業効率を改善し、生産性を向上することがで
きる。
【0047】本発明の請求項6に記載の光学フィルム積
層中間体は、第1光学フィルムと第2光学フィルムと
が、第1光学フィルムの光学軸に対する第2光学フィル
ムの光学軸の角度である相互角度(θ)が所定の相互角
度(θ0 )となるように積層され、第1光学フィルム
は、その光学軸と平行または直交する1組の二辺、およ
び第2光学フィルムの光学軸と平行または直交する他の
1組の二辺を有する平行四辺形のカットシート状をな
し、第2光学フィルムは帯状をなしていることを特徴と
している。
【0048】上記の構成によれば、光学フィルム積層中
間体は帯状をなしているので、ロールの状態で保管する
ことができるとともに、この帯状の光学フィルム積層中
間体を切断することにより、光学フィルム積層チップを
形成するためのカットシート状の光学フィルム積層中間
体を容易に得ることができる。
【0049】また、前述のように、この帯状の光学フィ
ルム積層中間体から、寸法や基準線の方向が異なるが相
互角度(θ)が共通する種々の光学フィルム積層チップ
を得ることができる。したがって、この光学フィルム積
層中間体を上記のように共通化可能なものとして保管す
ることができる。
【0050】これにより、製造工程を削減できるととも
に、作業効率を改善でき、生産能力を改善することがで
きる。また、収率を改善できるとともに、在庫すべき中
間体の種類を削減することができる。
【0051】本発明の請求項7に記載の光学フィルム積
層中間体は、請求項6に記載の構成において、前記の相
互角度(θ0 )が+40°以上+140°以下であり、
前記カットシート状の第1光学フィルムが、その光学軸
と平行な1組の二辺、および第2光学フィルムの光学軸
と平行な他の1組の二辺を有していることを特徴として
いる。
【0052】上記の構成によれば、請求項6に記載の構
成による作用に加えて、帯状の光学フィルム積層中間体
を切断して得られるカットシート状の光学フィルム積層
中間体は、所定の相互角度(θ0 )が+40°以上+1
40°以下であるので、前記相互角度(θ0 )で交わる
隣接する二辺を有する平行四辺形となり、形状が細長く
なることがない。したがって、その扱いが容易となり、
作業効率を改善し、生産性を向上することができる。
【0053】本発明の請求項8に記載の光学フィルム積
層中間体は、請求項6に記載の構成において、前記の相
互角度(θ0 )が0°以上+50°以下、または+13
0°以上+180°未満であり、前記カットシート状の
第1光学フィルムが、その光学軸と平行な1組の二辺、
および第2光学フィルムの光学軸と直交する他の1組の
二辺を有していることを特徴としている。
【0054】上記の構成によれば、請求項6に記載の構
成による作用に加えて、帯状の光学フィルム積層中間体
を切断して得られるカットシート状の光学フィルム積層
中間体は、所定の相互角度(θ0 )が0°以上+50°
以下、または+130°以上+180°未満であるの
で、前記相互角度(θ0 −90°)で交わる隣接する二
辺を有する平行四辺形となり、形状が細長くなることが
ない。したがって、その扱いが容易となり、作業効率を
改善し、生産性を向上することができる。
【0055】本発明の請求項9に記載の光学フィルム積
層中間体は、第1光学フィルムと第2光学フィルムと
が、第1光学フィルムの光学軸に対する第2光学フィル
ムの光学軸の角度である相互角度(θ)が所定の相互角
度(θ0 )となるように積層され、第1光学フィルムの
光学軸と平行または直交する1組の二辺、および第2光
学フィルムの光学軸と平行または直交する他の1組の二
辺を有する平行四辺形に形成されていることを特徴とし
ている。
【0056】上記の構成によれば、光学フィルム積層中
間体は、角度(θ)または(θ−90°)で交わる隣接
する二辺を有する平行四辺形となり、第1光学フィルム
の光学軸に対する第2光学フィルムの光学軸の相互角度
(θ)を容易に判別することができる。したがって、作
業効率を改善し、生産性を向上することができる。
【0057】また、光学フィルム積層中間体はカットシ
ート状となっているので、光学フィルム積層中間体から
光学フィルム積層チップを切り出す際に、切り出し不良
による不良品の発生を抑制し得るとともに、この不良品
の検品が容易となる。
【0058】即ち、例えば前記帯状の光学フィルム積層
中間体から直接光学フィルム積層チップを切り出す場
合、前記帯状の光学フィルム積層中間体は帯状の第2光
学フィルムに対してカットシート状の第1光学フィルム
が並設された状態となっているため、隣合う第1光学フ
ィルムの境目を見分け難く、1枚の光学フィルム積層チ
ップが、隣合う第1光学フィルムに跨がる範囲、あるい
は第1光学フィルムが存在せず帯状の第2光学フィルム
のみが存在する領域を含む範囲から切り出される虞があ
る。このような切り出し不良が生じた場合、切り出され
た不良品の光学フィルム積層チップも形状は所定形状を
維持したものとなる。このため、上記不良品を良品と見
分け難くなる。
【0059】一方、カットシート状の本光学フィルム積
層中間体では、光学フィルム積層チップの切り出し可能
な範囲が明確であるので、上記のような切り出し不良が
生じ難く、仮に上記の切り出し不良が生じた場合であっ
ても、不良品の光学フィルム積層チップは欠落部分を有
するものとなる。したがって、光学フィルム積層チップ
の検品が容易である。
【0060】また、カットシート状の本光学フィルム積
層中間体は、多数枚を積み上げた状態で保管可能である
から、小さいスペースでの保管が容易である。
【0061】本発明の請求項10に記載の光学フィルム
積層中間体は、請求項9に記載の構成において、前記の
相互角度(θ0 )が+40°以上+140°以下であ
り、第1光学フィルムの光学軸と平行な1組の二辺、お
よび第2光学フィルムの光学軸と平行な他の1組の二辺
を有していることを特徴としている。
【0062】上記の構成によれば、請求項9に記載の構
成による作用に加えて、所定の相互角度(θ0 )が+4
0°以上+140°以下であるので、光学フィルム積層
中間体は、前記相互角度(θ0 )で交わる隣接する二辺
を有する平行四辺形となり、形状が細長くなることがな
い。したがって、その扱いが容易となり、作業効率を改
善し、生産性を向上することができる。
【0063】本発明の請求項11に記載の光学フィルム
積層中間体は、請求項9に記載の構成において、前記の
相互角度(θ0 )が0°以上+50°以下、または+1
30°以上+180°未満であり、第1光学フィルムの
光学軸と平行な1組の二辺、および第2光学フィルムの
光学軸と直交する他の1組の二辺を有していることを特
徴としている。
【0064】上記の構成によれば、請求項9に記載の構
成による作用に加えて、所定の相互角度(θ0 )が0°
以上+50°以下、または+130°以上+180°未
満であるので、光学フィルム積層中間体は、前記相互角
度(θ0 −90°)で交わる隣接する二辺を有する平行
四辺形となり、形状が細長くなることがない。したがっ
て、その扱いが容易となり、作業効率を改善し、生産性
を向上することができる。
【0065】
【発明の実施の形態】本発明における光学フィルム積層
チップの製造方法および光学フィルム積層中間体に関
し、その実施の一形態を図1から図9に基づいて説明す
れば、以下のとおりである。
【0066】本実施の形態にかかる光学フィルム積層チ
ップにおいては、第1光学フィルムとして偏光フィルム
を、第2光学フィルムとして位相差フィルムを各々使用
する。ただし、これに限定されるものではなく、上記の
場合とは逆に、第1光学フィルムが位相差フィルムであ
り、第2光学フィルムが偏光フィルムであってもよい
し、第1および第2光学フィルムが共に位相差フィルム
であってもよい。また、ここで対象とする偏光フィルム
は、直線偏光フィルムである。
【0067】図2(a)に示すように、本実施の形態で
使用される帯状偏光フィルム(帯状の第1光学フィル
ム)10の基本的な構造は、次のとおりである。帯状偏
光フィルム10は、例えば、偏光層でありPVA(ポリ
ビニルアルコール)等からなる偏光子フィルム10a
が、2枚のセルロース系フィルムであるTAC(トリア
セチルセルロース)フィルム10b,10eによって挟
み込まれた構造である。そして、帯状偏光フィルム10
は、一方のTACフィルム10bの外面に粘着層10c
が設けられ、その上に離型フィルム10dが貼着されて
いる。また、他方のTACフィルム10eの外面に保護
フィルム10fが貼着されている。なお、偏光子フィル
ム10aは、一定方向に振動する光以外の光を遮断する
ため、例えばヨウ素、二色性染料などにより着色されて
いる。
【0068】上記偏光子フィルム10aの厚みは通常1
5〜30μm程度、2枚のTACフィルム10b,10
eの厚みはそれぞれ通常40〜200μm程度、粘着層
10cの厚みは通常15〜35μm程度、離型フィルム
10dの厚みは通常30〜100μm程度、保護フィル
ム10fの厚みは通常30〜100μm程度である。
【0069】また、図2(b)に示すように、本実施の
形態で使用される帯状位相差フィルム(帯状の第2光学
フィルム)20の基本的な構造は、以下のとおりであ
る。帯状位相差フィルム20は、例えば、位相差層であ
るポリカーボネート、ポリエーテルサルホン等からなる
位相差フィルム20aを有する。そして帯状位相差フィ
ルム20は、その一方の外面に、保護フィルム20bが
貼着されるとともに、他方の外面に液晶表示装置と貼合
する粘着層20cが設けられ、その上に離型フィルム2
0dが貼着されている。
【0070】上記位相差フィルム20aの厚みは通常3
0〜100μm程度、保護フィルム20bの厚みは通常
30〜100μm程度、粘着層20cの厚みは通常15
〜35μm程度、離型フィルム20dの厚みは通常30
〜100μm程度である。
【0071】一方、図2(c)に示すように、本実施の
形態における光学フィルム積層チップ30の基本的な構
造は、偏光フィルム10’から離型フィルム10dを、
位相差フィルム20’から保護フィルム20bをそれぞ
れ剥離し、粘着層10cを介して、偏光フィルム10’
と位相差フィルム20’とが貼合された構造を有する。
なお、偏光フィルム10’と位相差フィルム20’と
は、後述のように、それぞれ、帯状偏光フィルム10と
帯状位相差フィルム20とを断裁して形成されたものを
示している。
【0072】上記の帯状偏光フィルム10および帯状位
相差フィルム20は、通常は1.0m幅や0.7m幅の
ロール状に巻き取られた光学フィルムロール(原反)
(図3に示す偏光フィルム原反ロール11および位相差
フィルム原反ロール21)として供給されるものであ
る。そして、多くの場合、それらの光学軸、すなわち帯
状偏光フィルム10の吸収軸、および帯状位相差フィル
ム20の遅相軸は、用いる原反の延伸方向に延び、延伸
方法によって、その長手方向に対して平行または直交す
る。すなわち、原反が長手方向に延伸された縦延伸品で
ある場合、その光学軸は通常原反の長手方向に平行に形
成される。また、原反が長手方向と垂直に延伸された横
延伸品の場合、その光学軸は通常原反の長手方向に垂直
に形成される。
【0073】つぎに、本実施の形態における光学フィル
ム積層チップの製造方法の各工程について、図1、およ
び図3から図7に基づいて説明する。
【0074】第1工程:帯状偏光フィルム10の斜角定
尺カット(ステップS1,S2) 図4(a)に示すように、偏光フィルム原反ロール11
(図3参照)から、帯状偏光フィルム10を一定の送り
長(ピッチ)Lの長さで送り出し(ステップS1)、こ
れをカッター等の断裁手段により、帯状偏光フィルム1
0の長手方向に対して角度(φ)で斜めに断裁し、カッ
トシート状に形成されたものである偏光フィルム中間体
12(第1光学フィルム中間体)を連続的に切り出す
(ステップS2)。なお、送り長Lおよび断裁角度
(φ)の設計方法については後述する。
【0075】第2工程:定尺偏光フィルム(偏光フィル
ム中間体12)と位相差フィルムロール(帯状位相差フ
ィルム20)の貼着(ステップS3,S4) この工程では、位相差フィルム原反ロール21(図3参
照)から、帯状位相差フィルム20を送り出し(ステッ
プS3)、これに偏光フィルム中間体12を貼合すると
ともに、これら両者の貼合体を偏光フィルム中間体12
の外形に沿って断裁する(ステップS4)作業を同時に
行う。
【0076】この工程を詳述すると、まず、位相差フィ
ルム原反ロール21から、帯状位相差フィルム20を送
り出す(ステップS3)。この送り出しは、帯状位相差
フィルム20から保護フィルム20bを剥離して位相差
フィルム20aを露出させながら行う。これと同時に、
図4(b)に示すように、偏光フィルム中間体12を縦
横の向きを変えて帯状位相差フィルム20上に供給す
る。この供給は、偏光フィルム中間体12から離型フィ
ルム10dを剥離して粘着層10cを露出させながら行
う。
【0077】なお、本実施の形態において、上記偏光フ
ィルム中間体12は、粘着層10cを有しているので、
帯状偏光フィルム10上に直接供給して貼着することが
できる。
【0078】次に、図4(c)に示すように、カットシ
ート状の偏光フィルム中間体12を、その粘着層10c
側で帯状位相差フィルム20の上に重ね合わせて押圧す
ることにより、帯状位相差フィルム20に貼着し、帯状
の光学フィルム積層中間体31を形成する。
【0079】なお、帯状の光学フィルム積層中間体31
は、再びロールに巻取り、ロール状の形態で梱包、保
管、運搬等してもよい。この帯状の光学フィルム積層中
間体31のロールは、帯状位相差フィルム20が外側に
なった状態と内側になった状態との何れでもよいもの
の、前者の方が好ましい。
【0080】その後、図4(d)に示すように、帯状の
光学フィルム積層中間体31を、貼合されている偏光フ
ィルム中間体12の形状に沿って断裁することにより、
カットシート状に形成されたものである光学フィルム積
層中間体32を切り出す(ステップS4)。
【0081】ここで、ステップS2において、偏光フィ
ルム原反ロール11から帯状偏光フィルム10を送り出
す長さ(送り長L)は、断裁する位置(断裁する線)間
の距離L’が位相差フィルム原反ロール21の幅に概ね
等しくなるように設計されているのが好ましい。このよ
うに断裁することにより、偏光フィルム中間体12を縦
横の向きを変えて帯状位相差フィルム20上に置くと、
偏光フィルム中間体12の断裁された側の両辺が帯状位
相差フィルム20の両側縁部に一致する。つまり、帯状
位相差フィルム20の幅に合わせて、偏光フィルム中間
体12を貼合することができる。また、隣接する偏光フ
ィルム中間体12同士の間隔を空けることなくこれを貼
合すると、帯状位相差フィルム20の片面が偏光フィル
ム中間体12によって完全に覆われた状態の帯状の光学
フィルム積層中間体31が形成されることになる。な
お、帯状位相差フィルム20に貼合する偏光フィルム中
間体12・12の間に、作業上の必要性から少し間隔が
あっても問題はない。
【0082】また、同時に、帯状偏光フィルム10を断
裁する角度(断裁角度(φ))は、偏光フィルム10の
吸収軸に対する位相差フィルム20の遅相軸の角度、即
ち相互角度(θ)が、所定の相互角度(θ0 )となるよ
うに設定する。
【0083】第3工程:多面検品(ステップS5) 光学フィルム積層中間体32を、個々の光学フィルム積
層チップ30に断裁する前に検品する。なお、ステップ
S5において、検品後、光学フィルム積層中間体32を
そのまま梱包することもできる。
【0084】第4工程:多面トリミング(ステップS
6) 光学フィルム積層中間体32を、プレスやカッター等の
断裁手段によって、個々の光学フィルム積層チップ30
に断裁する。このとき、目的とする光学フィルム積層チ
ップ30の基準線の方向、例えばその長辺方向に基づい
て、光学フィルム積層チップ30の断裁方向を決定す
る。すなわち、目的とする光学フィルム積層チップ30
の基準線に基づいて、光学フィルム積層中間体32にお
ける偏光フィルムの吸収軸および位相差フィルムの遅相
軸の軸出しを行う。
【0085】第5工程:梱包(ステップS7) 1個ずつに断裁された光学フィルム積層チップ30を、
再確認しながら選別するとともに、梱包する。
【0086】ここで、光学フィルム積層中間体32の形
状の好ましい設計方法、すなわち、偏光フィルム中間体
12の形状の好ましい設計方法について、帯状偏光フィ
ルム10の吸収軸の方向が帯状偏光フィルム10の長手
方向に一致する場合を例として、図5から図7を用いて
説明する。
【0087】上記ステップS2において、カットシート
状の偏光フィルム中間体12の形状は、偏光フィルム原
反ロール11からの送り長Lと、断裁角度(φ)によっ
て決まる平行四辺形である。それらの決定の手順は次の
とおりである。
【0088】 目的とする光学フィルム積層チップ3
0に関し、所望の相互角度(θ0 )(偏光フィルムの吸
収軸と位相差フィルムの遅相軸とにより形成される(そ
れらの軸の間に形成される)角度)を、0°以上+18
0°未満の範囲で算定する。
【0089】 で求めた相互角度(θ0 )の値によ
り、帯状位相差フィルム20の遅相軸の方向を、下記の
表1に従って決定する。
【0090】
【表1】
【0091】表1からわかるように、所定の相互角度
(θ0 )が+40°以上+50°以下、または+130
°以上+140°以下である場合、使用する帯状位相差
フィルム20の遅相軸の方向は、長手方向に対して直交
する方向であってもよいし、平行する方向であってもよ
い。
【0092】 で算出した相互角度(θ0 )と、使
用する位相差フィルム原反ロール21の有効幅WSLとか
ら、下記の表2に従って、該当する偏光フィルム原反ロ
ール11の断裁角度(φ)および送り長Lを算出する。
【0093】
【表2】
【0094】なお、断裁角度(φ)は、前記のとおり、
帯状偏光フィルム10(帯状の第1光学フィルム)の長
手方向を基準としたときのこれに対する角度であって、
帯状位相差フィルム20(帯状の第2光学フィルム)に
貼合される側とは反対側の面から見て反時計回りを正と
して表される角度である。したがって、光学フィルム積
層チップ30の前記基準線に対する偏光フィルムの吸収
軸の目的とする角度をθPL、前記基準線に対する位相差
フィルムの遅相軸の目的とする角度をθSLとすると、各
場合において断裁の傾きは下記のようになる。
【0095】a.帯状位相差フィルム20の遅相軸の方
向がその長手方向と平行であって、θPL>θSLである場
合には、断裁の傾きは右肩上がりとなる。 b.帯状位相差フィルム20の遅相軸の方向がその長手
方向と平行であって、θPL<θSLである場合には、断裁
の傾きは右肩下がりとなる。 c.帯状位相差フィルム20の遅相軸の方向がその長手
方向と直交し、θPL>θSLである場合には、断裁の傾き
は右肩下がりとなる。 d.帯状位相差フィルム20の遅相軸の方向がその長手
方向と直交し、θPL<θSLである場合には、断裁の傾き
は右肩上がりとなる。
【0096】なお、θPL、θSLは共に目的とする光学フ
ィルム積層チップ30において、偏光フィルム側(第1
光学フィルム側)の面からみて反時計回りを正として表
す。
【0097】例えば、図5(b)に示すように、θPL
θSLであり、+45°≦θ0 ≦+135°である場合に
おいて、帯状位相差フィルム20は遅相軸の方向、偏光
フィルム原反ロール11の断裁角度(φ)および送り長
Lの設定について考える。
【0098】相互角度(θ0 )を算出する。 +45°≦θ0 ≦+135°であるので、表1より、
帯状位相差フィルム20としては遅相軸の方向がその長
手方向と平行であるもの(通常は縦延伸品)を用いる。 表2より、断裁角度(φ)はθ0 、送り長Lは、WSL
/sin(θ0)となる。
【0099】なお、図6(a)に、このときの多面トリ
ミングにおける断裁のパターンの一例を示す。また、図
6(b)(c)は、同じ光学フィルム積層チップ30を
従来の方法によって製造する場合の、チップ30の切り
出しパターンの一例である。
【0100】また、図5(c)に示すように、θPL>θ
SLであり、+135°≦θ0 <+180°である場合を
考える。 相互角度(θ0 )を算出する。
【0101】+135°≦θ0 <+180°であるの
で、表1より、帯状位相差フィルム20としては遅相軸
がその長手方向に対して直交するもの(通常は横延伸
品)を用いる。
【0102】表2より、断裁角度(φ)は(θ0 −9
0°)、送り長Lは、WSL/sin ((θ0 −90°)と
なる。
【0103】なお、図7(a)に、このときの多面トリ
ミングにおける断裁パターンの一例を示す。また、図7
(b)(c)は、同じ光学フィルム積層チップ30を従
来の方法によって製造する場合のチップ30の切り出し
パターンの一例である。
【0104】以上のような好ましい設計方法によれば、
帯状偏光フィルム10を断裁する線と線との間の長さ
(L’)を帯状位相差フィルム20の幅(WSL)と等し
くすることができる。即ち、得られる偏光フィルム中間
体12の二辺間の距離(L’)が帯状位相差フィルム2
0の幅(WSL)と等しくなるように、偏光フィルム原反
ロール11から帯状偏光フィルム10を送り出す長さ
(送り長L)を設定することができる。
【0105】なお、得られる偏光フィルム中間体12に
おける二辺間の距離(L’)は、帯状位相差フィルム2
0の幅(WSL)と厳密に等しくする必要はなく、実用的
には、帯状位相差フィルム20に貼合できる範囲で概ね
等しければよい。
【0106】また、かかる好ましい設計方法において、
さらに好ましい設計方法は、用いる帯状位相差フィルム
20を下記の表3に従って選択する設計方法である。
【0107】
【表3】
【0108】表3から分かるように、さらに好ましいこ
の設計方法においても、所定の相互角度(θ0 )が+4
5°または+135°である場合、使用する帯状位相差
フィルム20の遅相軸の方向は、長手方向に対して直交
する方向であってもよいし、平行する方向であってもよ
い。
【0109】このさらに好ましい設計方法によれば、帯
状偏光フィルム10を裁断する際の断裁角度(φ)の絶
対値は、表2の算出方法に基づき、常に45°以上とな
るので、切り出される偏光フィルム中間体12の形状
は、隣接する二辺の2種の角度が何れも45°以上であ
るような、取り扱いが容易であり、得られる光学フィル
ム積層チップ30の収率を向上し得る平行四辺形とする
ことができる。
【0110】ここで、本実施の形態における光学フィル
ム積層チップの製造方法を適用した光学フィルム積層チ
ップの製造システムに供される貼合装置1の概略につい
て説明する。
【0111】図8に示すように、上記貼合装置1は、保
護フィルム巻取りローラ2aと、補助ローラ2bと、上
貼合ローラ2cと、下貼合ローラ2dと、キャリアフィ
ルムローラ2eと、キャリアフィルム2fとを備えて構
成されている。
【0112】まず、偏光フィルム中間体12と帯状位相
差フィルム20との貼合を行う貼合部の上方に設けられ
た図示しない支持手段に、位相差フィルム原反ロール2
1がロールの軸部に設けられたシャフトによって装着さ
れる。装着された位相差フィルム原反ロール21から、
帯状位相差フィルム20が下方の貼合部方向へ送り出さ
れる。そして、帯状位相差フィルム20が上貼合ローラ
2cにかかる前に、保護フィルム20bが補助ローラ2
bを介して、保護フィルム巻取りローラ2aによって巻
き取られて剥離され、位相差フィルム20aが露出され
る。
【0113】一方、図示しない偏光フィルム断裁装置に
よって、斜角定尺に断裁された偏光フィルム中間体12
は、貼合装置1の貼合方向に対して縦横の向きが変えら
れるとともに、キャリアフィルム2f上に載置される。
ここで、キャリアフィルム2fは、貼合部直下に設けら
れた貼合ローラ2dと、貼合方向の上流位置に設けられ
たキャリアフィルムローラ2eに架け回されたフィルム
である。そして、キャリアフィルム2f上に載置された
偏光フィルム中間体12は、貼合ローラ2dおよびキャ
リアフィルムローラ2eの回転により、貼合部に上下に
設けられた一対の貼合ローラ2c,2dの間に搬送され
る。上記偏光フィルム中間体12からは、これが貼合ロ
ーラ2c,2dの間に到達する前に、離型フィルム10
dが作業員によって剥離され、粘着層10cが露出され
る。
【0114】貼合装置1の貼合部には、一対の貼合ロー
ラ2c,2dが上下に設けられており、この両貼合ロー
ラ2c,2dの間に、粘着層10cを上方に露出させた
偏光フィルム中間体12と、位相差フィルム20aを下
方に露出させた帯状位相差フィルム20とが重ね合わさ
れて供給される。そして、両貼合ローラ2c,2dによ
って押圧されることにより、偏光フィルム中間体12が
位相差フィルム原反ロール21に貼合され、帯状の光学
フィルム積層中間体31が形成される。その後、図示し
ないカッター等の断裁手段によって、この帯状の光学フ
ィルム積層中間体31は、これに貼合されている偏光フ
ィルム中間体12の形状に沿って断裁される。これによ
り、カットシート状の光学フィルム積層中間体32が切
り出される。
【0115】なお、上記貼合装置1では、偏光フィルム
中間体12の向きを変えながらの載置作業、および偏光
フィルム中間体12からの離型フィルム10dの剥離作
業は、作業員の手作業によって行われているが、これら
の作業を機械化することも可能である。
【0116】以上の説明のように、本実施の形態におけ
る光学フィルム積層チップの製造方法によれば、まず、
帯状偏光フィルム10からカットシート状の偏光フィル
ム中間体12を切り出し、この偏光フィルム中間体12
の偏光軸に対する帯状位相差フィルム20の遅相軸の角
度、即ち相互角度(θ)が所定の相互角度(θ0 )とな
るように、偏光フィルム中間体12を帯状位相差フィル
ム20に積層して帯状光学フィルム積層中間体31を形
成する。次に、この帯状光学フィルム積層中間体31を
偏光フィルム中間体12の形状に沿って断裁し、カット
シート状の光学フィルム積層中間体32を切り出す。そ
の後、この光学フィルム積層中間体32から目的とする
光学フィルム積層チップ30を切り出す。
【0117】これにより、従来行っていた工程、すなわ
ち、偏光フィルム中間体112から偏光フィルムチップ
113を切り出す工程、位相差フィルム原反ロール12
1から位相差フィルム中間体122を切り出す工程、位
相差フィルム中間体122から位相差フィルムチップ1
23を切り出す工程を削減することができる。
【0118】また、本実施の形態においては、位相差フ
ィルムが帯状のものである帯状位相差フィルム20とし
て、比較的剛性のある偏光フィルム(偏光フィルム中間
体12)と貼合され、帯状光学フィルム積層中間体3
1、さらにカットシート状の光学フィルム積層中間体3
2が形成される。したがって、帯状位相差フィルム20
は、偏光フィルム中間体12が貼合されることにより、
折れ曲げが防止される。即ち、製造工程において取り扱
いに注意を要する位相差フィルムを、取り扱いが難しい
位相差フィルムチップあるいはカットシート状の位相差
フィルムの単体として扱う必要がない。このように第2
光学フィルムとして、非常に薄く折れ曲げが発生し易い
位相差フィルムを用いる場合には、特に本実施の形態の
構成が有効である。
【0119】この点を詳細に説明すると、本実施の形態
において、帯状位相差フィルム20は、カットシート状
の偏光フィルム中間体12と貼合されるまで、軸部にシ
ャフトを有する位相差フィルム原反ロール21の状態で
取り扱われるため、折れ曲げが発生しない。そして、貼
合装置1において、帯状位相差フィルム20は、位相差
フィルム原反ロール21の状態から偏光フィルム中間体
12と直接貼合される。したがって、以後の工程におい
て、位相差フィルムの折れ曲げが防止されるため、位相
差フィルムの取り扱いが容易になる。よって、光学フィ
ルム積層チップ30の不良率が低下する。
【0120】加えて、従来は偏光フィルムと位相差フィ
ルムとをそれぞれのフィルムチップに切り出してから貼
合していたが、本実施の形態においては、上記両フィル
ムを帯状光学フィルム積層中間体31として貼合してか
ら、最終的なトリミング工程で切り出すので、光学フィ
ルム積層チップ30の寸法精度が優れている。
【0121】また、本実施の形態においては、偏光フィ
ルム中間体12の偏光軸に対する帯状位相差フィルム2
0の遅相軸の相互角度(θ)が所定の相互角度(θ0
となるように、偏光フィルム中間体12を帯状位相差フ
ィルム20に貼合して帯状積層中間体31を形成する。
【0122】さらに、本実施の形態においては、光学フ
ィルム積層チップ30を切り出す中間体として、カット
シート状の光学フィルム積層中間体32を形成する。こ
の光学フィルム積層中間体32から1回のトリミング作
業で光学フィルム積層チップ30を切り出すことでき
る。
【0123】また、従来、偏光フィルムチップと位相差
フィルムチップとを貼合する際には、これら両フィルム
の間から粘着剤が滲み出す場合があり、この滲み出した
粘着剤がフィルムの切屑等の異物を拾ってしまうことが
ある。これに対して、本実施の形態においては、偏光フ
ィルム中間体12と帯状位相差フィルム20とを貼合し
てから、光学フィルム積層チップ30に切り出すため、
滲み出した粘着剤が切屑等の異物を拾う状況を減らすこ
とができる。また、この結果、異物の噛み込みが少なく
なるため、不良品の発生率が低くなり、検品作業も容易
に行うことがでる。
【0124】また、本実施の形態においては、帯状光学
フィルム積層中間体31やカットシート状の光学フィル
ム積層中間体32は、目的とする光学フィルム積層チッ
プ30と比較して面積が大きいものであるが、これを仕
掛品としてそのまま保管することができる。
【0125】また、本実施の形態においては、光学フィ
ルム積層チップ30は、多面トリミングの工程において
初めて最終的な軸出しを行いながら光学フィルム積層中
間体32から切り出して得られたものである。したがっ
て、偏光フィルムの偏光軸に対する位相差フィルムの遅
相軸の相互角度(θ)が同じであって、寸法や基準線の
方向が異なる複数種類の光学フィルム積層チップ30に
ついても、共通の光学フィルム積層中間体32から、そ
れぞれの寸法および基準線の方向を確保するようなトリ
ミングパターンに従って切り出すことができる。よっ
て、帯状光学フィルム積層中間体31やカットシート状
の光学フィルム積層中間体32を相互角度(θ)ごとに
共通化することができる。
【0126】また、本実施の形態において、偏光フィル
ム中間体12は、帯状偏光フィルム10を断裁する位置
(断裁する線)間の距離L’が帯状位相差フィルム20
の幅に概ね等しくなるように設計される。そして、帯状
光学フィルム積層中間体31は、偏光フィルム中間体1
2が帯状位相差フィルム20に前記の相互角度(θ0
の関係を保持して貼合されることにより形成される。さ
らに、カットシート状の光学フィルム積層中間体32
は、平行四辺形の偏光フィルム中間体12が貼合されて
いる帯状位相差フィルム20を、偏光フィルム中間体1
2の形状に沿って平行四辺形に断裁することによって切
り出される。
【0127】これらの操作により、本実施の形態いおい
ては、偏光フィルム中間体12を、偏光フィルム原反ロ
ール11から無駄なく連続的に切り出すことができる。
そして、相互角度(θ0 )を確保しながら、偏光フィル
ム中間体12と位相差フィルム原反ロール21(帯状位
相差フィルム20)とを貼合して、帯状光学フィルム積
層中間体31を形成することができる。さらに、帯状位
相差フィルム20が偏光フィルム中間体12によって無
駄なく被覆されるため、これらによって形成された帯状
光学フィルム積層中間体31からカットシート状の光学
フィルム積層中間体32を無駄なく切り出すことができ
る。
【0128】また、本実施の形態において、カットシー
ト状の偏光フィルム中間体12および光学フィルム積層
中間体32は、表面と裏面とを識別できる形状となって
いる。
【0129】これにより、各製造過程で、表裏を錯誤し
たまま貼合や断裁を行うミスを削減することができる。
例えば、幅1.0mの原反から平行四辺形の偏光フィル
ム中間体12を切り出す場合であれば、断裁角度(φ)
は89°以下(または91°以上)であれば容易に識別
できる。
【0130】さらに、本実施の形態の偏光フィルム中間
体12の好ましい設計方法によれば、断裁角度(φ)に
関し、その絶対値|φ|が40°より小さくならないた
め、偏光フィルム中間体12が細長くなることはない。
よって、製造工程全体の作業性が大きく損なわれること
がない。また、位相差フィルム原反ロール21のロール
幅が変わっても、偏光フィルム原反ロール11の送り長
Lを変えるだけでよく、位相差フィルム原反ロール21
のロール幅を変更する必要がない。加えて、従来の方法
によれば、位相差フィルムについても、位相差フィルム
中間体122の設計を行う必要があったが、本実施の形
態によればこれを簡素化することができる。
【0131】以上に詳述したとおり、本実施の形態にお
ける光学フィルム積層チップの製造方法によれば、生産
能力が大幅に改善される。すなわち、工程数が削減さ
れ、積層中間体が大判貼合品化され、また光学フィルム
積層中間体32の形状により、作業性および面取率が大
幅に改善される。また、運搬性および取扱性が改善され
る。さらに、貼合工程において、貼合異物の混入が削減
されるため、検品作業が効率化されるとともに、収率が
改善される。加えて、ロール状の帯状光学フィルム積層
中間体31およびカットシート状の光学フィルム積層中
間体32を、所定の相互角度(θ0 )ごとに共通化する
ことができるため、さらに生産能力が改善される。ま
た、在庫を縮減することができる。
【0132】
【実施例】本発明の一実施例を以下に説明する。ここで
は、本発明の光学フィルム積層チップの製造方法(実施
例)を用いた場合、および従来の製造方法(比較例)を
用いた場合の各々において、表4に記載したように、目
的とする光学軸角度がθPL、θSLであり(即ち、偏光フ
ィルムの吸収軸の前記基準線に対する目的とする角度が
θPL、位相差フィルムの遅相軸の前記基準線に対する目
的とする角度がθSLであり)、所定の前記相互角度が
(θ0 )であり、製品寸法が表4に示されるような光学
フィルム積層チップ30を得たとき、その各実施例、比
較例において、取数、面取率および面取改善率を求め
た。その結果を表4に示した。
【0133】この実施例および比較例においては、幅
(WPL)が1000mmの帯状偏光フィルム10、およ
び遅相軸方向が長手方向と平行である幅(WSL)が70
0mmの帯状位相差フィルム20または遅相軸方向が長
手方向と直交する幅(WSL)が1000mmの帯状位相
差フィルム20を用いた。実施例においては、カットシ
ート状の偏光フィルム中間体12により帯状位相差フィ
ルム20を無駄なく被覆するため、帯状偏光フィルム1
0を断裁する線の間の距離L’が帯状位相差フィルム2
0の幅に概ね等しくなるように設計した。
【0134】なお、表4において、実施例における取数
とは、上記の設計による本発明の方法で得られた偏光フ
ィルム中間体12の1枚から得られた光学フィルム積層
チップ30の数である。また、比較例における取数と
は、従来の方法において、対応する実施例の上記「偏光
フィルム中間体12の1枚」と同じ面積の偏光フィルム
および位相差フィルムを用いて得られた光学フィルム積
層チップ30の数である。
【0135】偏光フィルムの面取率とは、帯状偏光フィ
ルム10の使用面積に対する得られた光学フィルム積層
チップ30の面積の総和の割合(%)である。位相差フ
ィルムの面取率とは、帯状位相差フィルム20の使用面
積に対する得られた光学フィルム積層チップ30の面積
の総和の割合(%)である。
【0136】偏光フィルムの面取改善率とは、実施例に
おける偏光フィルムの面取率から比較例における偏光フ
ィルムの面取率を減じた数値(%)である。位相差フィ
ルムの面取改善率とは、実施例における位相差フィルム
の面取率から比較例における位相差フィルムの面取率を
減じた数値(%)である。
【0137】
【表4】
【0138】表4から、本発明における光学フィルム積
層チップの製造方法では、製造過程において、カットシ
ート状の光学フィルム積層中間体32を経ることによ
り、面取率が、単純平均で偏光フィルムでは約10%、
位相差フィルムでは約9%向上していることがわかる。
【0139】また、図9には、幅(WPL)が1000m
mの帯状偏光フィルム10、および遅相軸方向が長手方
向と直交する幅(WSL)が1000mmの帯状位相差フ
ィルム20を用い、本発明の光学フィルム積層チップの
製造方法により、相互角度(θ0 )が40°(θPLおよ
びθSLは各々図9に示す通り)の光学フィルム積層中間
体32を多面トリミングした場合のパターンを示す。目
的とする光学フィルム積層チップ30の製品寸法は、各
々同図に示す通りである。
【0140】ここで、多面トリミングパターン中の十文
字(記号+)は、光学フィルム積層チップ30における
「偏光フィルムの光学軸の方向」および「位相差フィル
ムの光学軸の方向」を示している。なお、面取率は、1
枚の光学フィルム積層中間体32から切り出される光学
フィルム積層チップ30の枚数であり、単位面積当たり
の面取数は、光学フィルム積層中間体32の1平方メー
トル当たり切り出される光学フィルム積層チップ30の
枚数である。また、面取率は、光学フィルム積層中間体
32の使用面積当たりの光学フィルム積層チップ30の
面積の総和の割合(%)である。
【0141】図9に示すように、光学軸の相互角度(θ
0 )(ここでは40°を例示)が同じものであれば、光
学フィルム積層チップ30の形状および基準軸からの角
度(θSL、θPL)が異なっても、多面トリミングの工程
において、最終的な軸出しをすることにより、同じ光学
フィルム積層中間体32からチップ30を切り出すこと
ができる。このように、帯状光学フィルム積層中間体3
1や光学フィルム積層中間体32の仕掛品を、相互角度
(θ0 )ごとに共通化する(同じものを用いる)ことが
できる。
【0142】なお、上記の例では、多面トリミングパタ
ーンの外周部分は無駄になるが、所望する形状よりも小
さい光学フィルム積層チップ30を組み合わせて切り出
す多面トリミングパターンを設計することにより、さら
に面取率を改善することもできる。
【0143】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の光学フィルム積層中間体の製造方法は、第1光学フィ
ルムの光学軸に対する第2光学フィルムの光学軸の角度
である相互角度(θ)が所定の相互角度(θ0 )と等し
くなるように、第1光学フィルムと第2光学フィルムと
が積層された平行四辺形をなす光学フィルム積層中間体
の製造方法であって、光学軸がその長手方向と平行また
は直交する帯状の第1光学フィルムから、その長手方向
に対して前記の角度(θ0 )または角度(θ0 −90
°)と等しい角度(φ)をなして互いに平行である二辺
を有し、これら二辺間の距離が帯状の第2光学フィルム
の幅に対応する平行四辺形をなすカットシート状の第1
光学フィルム中間体を切り出す第1の工程と、光学軸が
その長手方向と平行または直交する帯状の第2光学フィ
ルムに、前記第1光学フィルム中間体をその前記二辺が
帯状の第2光学フィルムの両側縁部に沿うように積層し
て帯状の光学フィルム積層中間体を得る第2の工程と、
前記帯状の光学フィルム積層中間体を第1光学フィルム
中間体の形状に沿って切断し、カットシート状の光学フ
ィルム積層中間体を得る第3の工程とを備えている構成
である。
【0144】これにより、従来行っていた工程のうち、
第1光学フィルム中間体から第1光学フィルムチップを
切り出す工程と、帯状の第2光学フィルムから第2光学
フィルム中間体を切り出す工程と、第2光学フィルム中
間体から第2光学フィルムチップを切り出す工程とを削
減することができる。
【0145】また、トリミングの回数および貼合の回数
が削減されるとともに、第1光学フィルムと第2光学フ
ィルムとを接着する粘着剤が滲み出して切り屑などの異
物を拾う状況を減らすことができる。この結果、不良品
の発生率が低くなり、検品作業が容易となる。
【0146】さらに、帯状の光学フィルム積層中間体や
カットシート状の光学フィルム積層中間体を仕掛品とし
て保管することができる。また、これらから、寸法や基
準線の方向が異なるものの相互角度(θ)が共通する種
々の光学フィルム積層チップを得ることができる。した
がって、帯状の光学フィルム積層中間体やカットシート
状の光学フィルム積層中間体を例えば液晶表示装置向け
の各光学フィルム積層中間体として共通に使用可能なも
のとして保管することができる。
【0147】これにより、製造工程を削減できるととも
に、作業効率を改善でき、生産能力を改善することがで
きる。また、収率を改善できるとともに、在庫すべき中
間体(帯状の光学フィルム積層中間体、カットシート状
の光学フィルム積層中間体)の種類を削減することがで
きるという効果を奏する。
【0148】本発明の請求項2に記載の光学フィルム積
層中間体の製造方法は、請求項1に記載の構成におい
て、前記の相互角度(θ0 )が、+40°以上+140
°以下であり、かつ帯状の第1光学フィルムはその光学
軸がその長手方向と平行であり、帯状の第2光学フィル
ムはその光学軸がその長手方向と平行である構成となっ
ている。
【0149】これにより、請求項1に記載の構成による
効果に加えて、帯状の第1光学フィルムから切り出され
るカットシート状の第1光学フィルム中間体および光学
フィルム積層中間体は、形状が細長くなることがなく、
その取り扱いが容易となるという効果を奏する。
【0150】本発明の請求項3に記載の光学フィルム積
層中間体の製造方法は、請求項1に記載の構成におい
て、前記の相互角度(θ0 )が0°以上+50°以下、
または+130°以上+180°未満であり、かつ帯状
の第1光学フィルムはその光学軸がその長手方向と平行
であり、帯状の第2光学フィルムはその光学軸がその長
手方向と直交する構成である。
【0151】これにより、請求項1に記載の構成による
効果に加えて、帯状の第1光学フィルムから切り出され
るカットシート状の第1光学フィルム中間体および光学
フィルム積層中間体は、形状が細長くなることがなく、
その取り扱いが容易となるという効果を奏する。
【0152】本発明の請求項4に記載の光学フィルム積
層中間体の製造方法は、請求項1に記載の構成におい
て、第1光学フィルムが偏光フィルムであり、第2光学
フィルムが位相差フィルムである構成となっている。
【0153】これにより、請求項1に記載の構成による
効果に加えて、剛性が低く取り扱いが容易でない位相差
フィルムを用いる場合であっても、作業効率を改善し、
生産性を向上することができるという効果を奏する。
【0154】本発明の請求項5に記載の光学フィルム積
層チップの製造方法は、第1光学フィルムの光学軸に対
する第2光学フィルムの光学軸の角度である相互角度
(θ)が所定の相互角度(θ0 )と等しくなるように、
第1光学フィルムと第2光学フィルムとが積層されて平
行四辺形をなし、この平行四辺形を構成する2組の互い
に平行な二辺のうちの一方の組の二辺が第1光学フィル
ムの光学軸と平行または直交し、他方の組の二辺が第2
光学フィルムの光学軸と平行または直交する光学フィル
ム積層中間体を形成する第1の工程と、前記光学フィル
ム積層中間体から光学フィルム積層チップを切り出す第
2の工程とを備えている構成である。
【0155】これにより、請求項1に記載の製造方法と
同様、製造工程を削減できるとともに、作業効率を改善
でき、生産能力を改善することができる。また、収率を
改善できるとともに、在庫すべき中間体(帯状の光学フ
ィルム積層中間体、カットシート状の光学フィルム積層
中間体)の種類を削減することができるという効果を奏
する。
【0156】本発明の請求項6に記載の光学フィルム積
層中間体は、第1光学フィルムと第2光学フィルムと
が、第1光学フィルムの光学軸に対する第2光学フィル
ムの光学軸の角度である相互角度(θ)が所定の相互角
度(θ0 )となるように積層され、第1光学フィルム
は、その光学軸と平行または直交する1組の二辺、およ
び第2光学フィルムの光学軸と平行または直交する他の
1組の二辺を有する平行四辺形のカットシート状をな
し、第2光学フィルムは帯状をなしている構成である。
【0157】これにより、光学フィルム積層中間体はロ
ールの状態で保管することができるとともに、この帯状
の光学フィルム積層中間体を切断することにより、光学
フィルム積層チップを形成するためのカットシート状の
光学フィルム積層中間体を容易に得ることができる。
【0158】また、この帯状の光学フィルム積層中間体
から、寸法や基準線の方向が異なるが相互角度(θ)が
共通する種々の光学フィルム積層チップを得ることがで
きる。したがって、この光学フィルム積層中間体を上記
のように共通化可能なものとして保管することができ
る。
【0159】これにより、製造工程を削減できるととも
に、作業効率を改善でき、生産能力を改善することがで
きる。また、収率を改善できるとともに、在庫すべき中
間体の種類を削減することができるという効果を奏す
る。
【0160】本発明の請求項7に記載の光学フィルム積
層中間体は、請求項6に記載の構成において、前記の相
互角度(θ0 )が+40°以上+140°以下であり、
前記カットシート状の第1光学フィルムが、その光学軸
と平行な1組の二辺、および第2光学フィルムの光学軸
と平行な他の1組の二辺を有している構成である。
【0161】これにより、請求項6に記載の構成による
効果に加えて、帯状の光学フィルム積層中間体を切断し
て得られるカットシート状の光学フィルム積層中間体
は、形状が細長くなることがなく、その扱いが容易とな
り、作業効率を改善し、生産性を向上することができる
という効果を奏する。
【0162】本発明の請求項8に記載の光学フィルム積
層中間体は、請求項6に記載の構成において、前記の相
互角度(θ0 )が0°以上+50°以下、または+13
0°以上+180°未満であり、前記カットシート状の
第1光学フィルムが、その光学軸と平行な1組の二辺、
および第2光学フィルムの光学軸と直交する他の1組の
二辺を有している構成である。
【0163】これにより、請求項6に記載の構成による
効果に加えて、帯状の光学フィルム積層中間体を切断し
て得られるカットシート状の光学フィルム積層中間体
は、形状が細長くなることがなく、その扱いが容易とな
り、作業効率を改善し、生産性を向上することができる
という効果を奏する。
【0164】本発明の請求項9に記載の光学フィルム積
層中間体は、第1光学フィルムと第2光学フィルムと
が、第1光学フィルムの光学軸に対する第2光学フィル
ムの光学軸の角度である相互角度(θ)が所定の相互角
度(θ0 )となるように積層され、第1光学フィルムの
光学軸と平行または直交する1組の二辺、および第2光
学フィルムの光学軸と平行または直交する他の1組の二
辺を有する平行四辺形に形成されている構成である。
【0165】これにより、光学フィルム積層中間体は、
角度(θ)または(θ−90°)で交わる隣接する二辺
を有する平行四辺形となり、第1光学フィルムの光学軸
に対する第2光学フィルムの光学軸の相互角度(θ)を
容易に判別することができる。したがって、作業効率を
改善し、生産性を向上することができるという効果を奏
する。
【0166】また、光学フィルム積層中間体はカットシ
ート状となっているので、光学フィルム積層中間体から
光学フィルム積層チップを切り出す際に、切り出し不良
による不良品の発生を抑制し得るとともに、この不良品
の検品が容易となる。
【0167】また、カットシート状の本光学フィルム積
層中間体は、多数枚を積み上げた状態で保管可能である
から、小さいスペースでの保管が容易である等の効果を
奏する。
【0168】本発明の請求項10に記載の光学フィルム
積層中間体は、請求項9に記載の構成において、前記の
相互角度(θ0 )が+40°以上+140°以下であ
り、第1光学フィルムの光学軸と平行な1組の二辺、お
よび第2光学フィルムの光学軸と平行な他の1組の二辺
を有している構成である。
【0169】これにより、請求項9に記載の構成による
効果に加えて、光学フィルム積層中間体は、形状が細長
くなることがなく、その扱いが容易となり、作業効率を
改善し、生産性を向上することができるという効果を奏
する。
【0170】本発明の請求項11に記載の光学フィルム
積層中間体は、請求項9に記載の構成において、前記の
相互角度(θ0 )が0°以上+50°以下、または+1
30°以上+180°未満であり、第1光学フィルムの
光学軸と平行な1組の二辺、および第2光学フィルムの
光学軸と直交する他の1組の二辺を有している構成であ
る。
【0171】これにより、請求項9に記載の構成による
効果に加えて、光学フィルム積層中間体は、形状が細長
くなることがなく、その扱いが容易となり、作業効率を
改善し、生産性を向上することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における光学フィルム積
層チップの製造方法の概略を示すフローチャートであ
る。
【図2】図1に示した光学フィルム積層チップの製造方
法に適用する光学フィルムの構造の概略を説明するもの
であり、同図(a)は偏光フィルムの端面図、同図
(b)は位相差フィルムの端面図、同図(c)は光学フ
ィルム積層チップの端面図である。
【図3】図1に示した光学フィルム積層チップの製造方
法による光学フィルムの製造工程の概略を示す説明図で
ある。
【図4】図1に示した光学フィルム積層チップの製造方
法による光学フィルムの製造工程の一部を説明するもの
であり、同図(a)は帯状偏光フィルム、同図(b)は
偏光フィルム中間体、同図(c)は帯状位相差フィル
ム、同図(d)はカットシート状の光学フィルム積層中
間体である。
【図5】図1に示した光学フィルム積層チップの製造方
法のうち、偏光フィルム中間体の設計方法を説明するも
のであり、同図(a)は位相差フィルムの選択基準を示
す説明図であり、同図(b)は、遅相軸の方向が長手方
向に対して平行である帯状位相差フィルム(通常は縦延
伸品)を用いる場合の断裁角度を示す説明図であり、同
図(c)は、遅相軸の方向が長手方向に対して直交する
位相差フィルム(通常は横延伸品)を用いるの場合の断
裁角度を示す説明図である。
【図6】同図(a)は、図1に示した光学フィルム積層
チップの製造方法において、遅相軸の方向が長手方向に
対して平行である位相差フィルム(通常は縦延伸品)を
用いる場合の光学フィルム積層チップの切り出しのパタ
ーンの説明図、同図(b)は、従来の製造方法における
偏光フィルムチップの切り出しのパターンの説明図、同
図(c)は、従来の製造方法における位相差フィルムチ
ップの切り出しのパターンの説明図である。
【図7】同図(a)は、図1に示した光学フィルム積層
チップの製造方法において、遅相軸の方向が長手方向に
対して直交する位相差フィルム(通常は横延伸品)を用
いる場合の光学フィルム積層チップの切り出しのパター
ンの説明図、同図(b)は、従来の製造方法における偏
光フィルムチップの切り出しのパターンの説明図、同図
(c)は、従来の製造方法における位相差フィルムチッ
プの切り出しのパターンの説明図である。
【図8】図1に示した光学フィルム積層チップの製造方
法を適用した光学フィルム積層チップ製造システムに供
される貼合装置の概略を示すものであり、同図(a)は
平面図、同図(b)は正面図である。
【図9】図1に示した光学フィルム積層チップの製造方
法による光学フィルムの製造工程で行われる多面トリミ
ングのパターンを示す説明図である。
【図10】従来の技術における光学フィルム積層チップ
の製造方法の概略を示すフローチャートである。
【図11】図10に示した従来の技術における光学フィ
ルム積層チップの製造方法による光学フィルムの製造工
程の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
10 帯状偏光フィルム(帯状の第1光学フィルム) 12 偏光フィルム中間体(カットシート状の第1光
学フィルム中間体) 20 帯状位相差フィルム(帯状の第2光学フィル
ム) 30 光学フィルム積層チップ 31 帯状光学フィルム積層中間体(帯状の光学フィ
ルム積層中間体) 32 光学フィルム積層中間体(カットシート状の光
学フィルム積層中間体)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1光学フィルムの光学軸に対する第2光
    学フィルムの光学軸の角度である相互角度(θ)が所定
    の相互角度(θ0 )と等しくなるように、第1光学フィ
    ルムと第2光学フィルムとが積層された平行四辺形をな
    す光学フィルム積層中間体の製造方法であって、 光学軸がその長手方向と平行または直交する帯状の第1
    光学フィルムから、その長手方向に対して前記の角度
    (θ)または角度(θ−90°)と等しい角度(φ)を
    なして互いに平行である二辺を有し、これら二辺間の距
    離が帯状の第2光学フィルムの幅に対応する平行四辺形
    をなすカットシート状の第1光学フィルム中間体を切り
    出す第1の工程と、 光学軸がその長手方向と平行または直交する帯状の第2
    光学フィルムに、前記第1光学フィルム中間体をその前
    記二辺が帯状の第2光学フィルムの両側縁部に沿うよう
    に積層して帯状の光学フィルム積層中間体を得る第2の
    工程と、 前記帯状の光学フィルム積層中間体を第1光学フィルム
    中間体の形状に沿って切断し、カットシート状の光学フ
    ィルム積層中間体を得る第3の工程とを備えていること
    を特徴とする光学フィルム積層中間体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記の相互角度(θ0 )が、+40°以上
    +140°以下であり、かつ帯状の第1光学フィルムは
    その光学軸がその長手方向と平行であり、帯状の第2光
    学フィルムはその光学軸がその長手方向と平行であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光学フィルム積層中間
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記の相互角度(θ0 )が0°以上+50
    °以下、または+130°以上+180°未満であり、
    かつ帯状の第1光学フィルムはその光学軸がその長手方
    向と平行であり、帯状の第2光学フィルムはその光学軸
    がその長手方向と直交することを特徴とする請求項1に
    記載の光学フィルム積層中間体の製造方法。
  4. 【請求項4】第1光学フィルムが偏光フィルムであり、
    第2光学フィルムが位相差フィルムであることを特徴と
    する請求項1に記載の光学フィルム積層中間体の製造方
    法。
  5. 【請求項5】第1光学フィルムの光学軸に対する第2光
    学フィルムの光学軸の角度である相互角度(θ)が所定
    の相互角度(θ0 )と等しくなるように、第1光学フィ
    ルムと第2光学フィルムとが積層されて平行四辺形をな
    し、この平行四辺形を構成する2組の互いに平行な二辺
    のうちの一方の組の二辺が第1光学フィルムの光学軸と
    平行または直交し、他方の組の二辺が第2光学フィルム
    の光学軸と平行または直交する光学フィルム積層中間体
    を形成する第1の工程と、 前記光学フィルム積層中間体から光学フィルム積層チッ
    プを切り出す第2の工程とを備えていることを特徴とす
    る光学フィルム積層チップの製造方法。
  6. 【請求項6】第1光学フィルムと第2光学フィルムと
    が、第1光学フィルムの光学軸に対する第2光学フィル
    ムの光学軸の角度である相互角度(θ)が所定の相互角
    度(θ0 )となるように積層され、 第1光学フィルムは、その光学軸と平行または直交する
    1組の二辺、および第2光学フィルムの光学軸と平行ま
    たは直交する他の1組の二辺を有する平行四辺形のカッ
    トシート状をなし、第2光学フィルムは帯状をなしてい
    ることを特徴とする光学フィルム積層中間体。
  7. 【請求項7】前記の相互角度(θ0 )が+40°以上+
    140°以下であり、前記カットシート状の第1光学フ
    ィルムが、その光学軸と平行な1組の二辺、および第2
    光学フィルムの光学軸と平行な他の1組の二辺を有して
    いることを特徴とする請求項6に記載の光学フィルム積
    層中間体。
  8. 【請求項8】前記の相互角度(θ0 )が0°以上+50
    °以下、または+130°以上+180°未満であり、
    前記カットシート状の第1光学フィルムが、その光学軸
    と平行な1組の二辺、および第2光学フィルムの光学軸
    と直交する他の1組の二辺を有していることを特徴とす
    る請求項6に記載の光学フィルム積層中間体。
  9. 【請求項9】第1光学フィルムと第2光学フィルムと
    が、第1光学フィルムの光学軸に対する第2光学フィル
    ムの光学軸の角度である相互角度(θ)が所定の相互角
    度(θ0 )となるように積層され、第1光学フィルムの
    光学軸と平行または直交する1組の二辺、および第2光
    学フィルムの光学軸と平行または直交する他の1組の二
    辺を有する平行四辺形に形成されていることを特徴とす
    る光学フィルム積層中間体。
  10. 【請求項10】前記の相互角度(θ0 )が+40°以上
    +140°以下であり、第1光学フィルムの光学軸と平
    行な1組の二辺、および第2光学フィルムの光学軸と平
    行な他の1組の二辺を有していることを特徴とする請求
    項9に記載の光学フィルム積層中間体。
  11. 【請求項11】前記の相互角度(θ0 )が0°以上+5
    0°以下、または+130°以上+180°未満であ
    り、第1光学フィルムの光学軸と平行な1組の二辺、お
    よび第2光学フィルムの光学軸と直交する他の1組の二
    辺を有していることを特徴とする請求項9に記載の光学
    フィルム積層中間体。
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