JPH11228924A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JPH11228924A
JPH11228924A JP10056489A JP5648998A JPH11228924A JP H11228924 A JPH11228924 A JP H11228924A JP 10056489 A JP10056489 A JP 10056489A JP 5648998 A JP5648998 A JP 5648998A JP H11228924 A JPH11228924 A JP H11228924A
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Nobuhisa Kobayashi
伸久 小林
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】離剤層と粘着剤とを組み合わせた粘着テープで
あって、重ね貼り性、ノンスリップ性、筆記性などに安
定して優れ、しかも耐熱性に優れた粘着テープを提供す
る。 【解決手段】テープ基材の片面に、特定成分A、Bを主
成分とする剥離剤層を設け、前記基材のもう一方の面に
粘着剤層を設けてなる粘着テープにおいて、前記A成分
およびB成分の重量比率が、A:B=30:70〜8
0:20の範囲にある粘着テープである。また、該剥離
剤層が(a)付加反応型シリコーン、(b)セルロース
誘導体、(c)特定化学構造単位を有する反応性有機レ
ジン系剥離コントロール剤の3成分を必須成分とし、剥
離剤層中に含まれる(a)、(b)、(c)成分が特定
範囲にあり、前記基材のもう一方の面に粘着剤層を設け
てなる粘着テープである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粘着テープに関する
ものである。さらに詳しくは、重ね貼り性、マジックで
の筆記性(印字性)、ノンスリップ性のいわゆる3機能
性に優れ、かつ耐熱性に優れた粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に粘着テープは、基材の片面に粘着
剤層を設け、もう一方の面に長鎖アルキル基含有化合物
もしくはシリコーン系剥離剤層を設けたものが用いられ
ている。シリコーン系剥離層を有する粘着テープは、テ
ープの展開力が軽く作業性が良好であり、安価であるこ
とから、特に包装用テープの中では最も生産量が多く、
主としてダンボールの封緘に使用されている。
【0003】しかし、上記構成のうち、シリコーン系剥
離剤を用いた粘着テープは、重ね貼りができない、テー
プ背面が滑りやすいため荷崩れを起こしやすい、テープ
背面に字を書くことができない等の欠点があった。
【0004】これらの欠点を解決するために、長鎖アル
キル基含有化合物を剥離剤として塗工したものがある。
この長鎖アルキル基含有化合物を剥離剤とした粘着テー
プは、剥離面の摩擦係数が高いため滑りにくく、剥離面
に重ねて貼ることができ、油性マジック等で字が書ける
という特徴がある。しかしながら、長鎖アルキル基含有
化合物は、シリコーン系の剥離剤と比較した場合に耐熱
性が悪く、高温で重剥離化して剥離異常を起こし、例え
ばポリオレフィン系樹脂を押し出しラミネートしたクラ
フト紙基材を用いたものでは、基材の層間割れを起こす
という問題がある。特に合成ゴムや天然ゴムを主成分と
する粘着剤との組み合わせでは剥離が重く、高温での重
剥離化による層間割れ現象が比較的低い温度で生じてい
た。また、基材にポリプロピレン、ポリエチレン等のフ
ィルムを用いた場合でも耐熱処理後に重剥離化し、作業
者が巻き戻すのに大変な力を必要としたり、あるいは巻
き戻せずにテープとして使用できなくなる問題がある。
【0005】また、特公昭51−20205号公報では
低密度ポリエチレン樹脂による剥離剤層とポリアクリル
酸エステル系粘着剤との組み合わせにより、さらに特公
昭57−45789号公報、特公昭57−45790号
公報ではエチレン/プロピレン共重合体樹脂及びまたは
エチレン−1−ブテンランダム共重合体を主成分とした
低密度樹脂による剥離剤層とポリアクリル酸エステル系
粘着剤との組み合わせにより、上記長鎖アルキル基含有
化合物を用いた場合の高温での層間割れを解決したクラ
フト粘着テープが提供されている。
【0006】しかしながら、上記低密度樹脂による剥離
剤層とポリアクリル酸エステル系粘着剤との組み合わせ
では、ゴム系粘着剤と比較して、接着力に乏しいため、
段ボール封緘性、重ね貼り性などの実用面でやや劣るこ
とや、コストが高い等の欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の如き
欠点を解決し、特定の剥離剤層と粘着剤とを組み合わせ
た粘着テープによって、重ね貼り性、ノンスリップ性、
筆記性などに安定して優れ、しかも耐熱性に優れた粘着
テープを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、上
記課題を解決するために、テープ基材の片面に下記A成
分およびB成分の2成分を主体とする剥離剤層を設け、
前記基材のもう一方の面に粘着剤層を設けてなる粘着テ
ープにおいて、前記A成分およびB成分の重量比率が、
A:B=30:70〜80:20の範囲にあることを特
徴とする粘着テープを提供するものである。 A成分:(1)または(2)から選択される。 (1)下記(i)〜(iii)を主成分とする付加反応
型シリコーン、(i)
【化3】 式中、R:CH3または(CH2)yCH=CH2 ただし(CH2)yCH=CH2は0.4〜5.0モル%
含み、y=0または4の整数を示す。m+nは100以
上の整数を示す。(ii)一分子中に3個以上のけい素
原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリ
シロキサン、(iii)白金系硬化触媒、(2)(i
v)〜(vi)を主成分とする縮合反応型シリコーン、
(iv)
【化4】 式中、R1〜R4の少なくとも1つがオキシアルキレン基
であり、m+nは10以上の整数を示す。(v)一分子
中に3個以上のけい素原子結合水素原子を有するオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサン、(vi)有機酸金属
塩系硬化触媒、 B成分:ガラス転移点(Tg)が300°K〜450°
Kである有機樹脂。
【0009】さらに、本発明は、上記課題を解決するた
めに、粘着テープ基材の片面にシリコーン系剥離剤層を
設け、該剥離剤層が(a)付加反応型シリコーン、
(b)セルロース誘導体、(c)下記(ハ)単位を有す
る反応性有機レジン系剥離コントロール剤の3成分を必
須成分とし、剥離剤層中に含まれる(a)成分が20〜
80重量%、(b)成分が15〜45重量%、(c)成
分が2〜35重量%であり、前記基材のもう一方の面に
粘着剤層を設けてなることを特徴とする粘着テープを提
供するものである。 CH2=CH(CH2)x(CH32SiO1/2…(ハ) ただし、式中x=0または4の整数を示す。
【0010】また、上記剥離剤層の構成において、メラ
ミンクルパックを基材とし、基材上に剥離剤層を設けた
剥離剤層面の接触角(水とエタノールの重量比が1:1
である溶液を用い、滴下量5μlで30秒後に測定)が
55〜75度の範囲にあり、剥離剤層面に対する前記粘
着剤層のJIS Z 0237に基づく剥離力が100
〜500gf/25mmであることがより好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の粘着テープは基材の片面
上に特定のシリコーンと特定の有機樹脂の2成分を主体
とする剥離剤層または特定のシリコーンとセルロース誘
導体及び特定の有機レジン系剥離コントロール剤を必須
とする剥離剤層を設け、基材のもう一方の面に粘着剤を
設けてなることを特徴とする。粘着テープとしては主に
紙、布、フィルムを用いたものがあるが、本発明の剥離
剤層を設ける基材は紙を基材とした場合に特に有効であ
るため、紙を基材とした粘着テープについて説明する。
【0012】本発明者らは、前記の諸問題を解決するた
めに、既に特願平9−192481号で縮合反応型シリ
コーン系剥離剤に特定のセルロース誘導体を特定量導入
することによって、特願平9−223537号では付加
反応型シリコーン系剥離剤にセルロース誘導体を特定量
導入することによって、耐熱性に優れるだけでなく、重
ね貼りが可能で、ノンスリップ性に優れ、かつ筆記性も
良好な粘着テープとして、特にクラフト粘着テープを提
供した。
【0013】上記提案したクラフト粘着テープは、目的
とする耐熱性に優れ、しかも重ね貼り性、ノンスリップ
性、筆記性の3機能性に優れたクラフト粘着テープを提
供することができる。しかし、使用するシリコーンの種
類とセルロース誘導体の組み合わせによっては、上記耐
熱性及び/または3機能性に大きなバラツキが生じる。
【0014】本発明では、これらの諸問題を解決するた
め、特定のシリコーンと特定範囲のガラス転移点を有す
る有機樹脂の重量比を限定すること、あるいは特定のシ
リコーンとセルロース誘導体及び反応性有機レジン系剥
離コントロール剤の3成分を必須成分とし、重量比を限
定することによって、さらに上記2成分または3成分を
主体とした剥離剤を塗布した剥離剤層面の接触角及び剥
離剤層面に対する粘着剤層の剥離力が特定範囲に限定さ
れた剥離剤層を設けることによって安定した品質を備え
る粘着テープを得ることができ、本発明を完成するに至
った。
【0015】本発明において、基材は特に限定されない
が、例えばクラフト紙、グラシン紙、上質紙、コート
紙、クレープ紙、合成紙、含浸紙等が挙げられる。例え
ば安価の割に基材強度が比較的高いという点でメラミン
クルパック処理したクラフト紙が用いられ、シリコーン
系剥離剤塗工液のしみ込みを防ぐためには、シリコーン
系剥離剤を形成する面に、目止め層が設けられているの
が好ましい。例示すれば、比較的安価なポリオレフィン
系樹脂を押し出しラミネートしたものや、リサイクルし
て再利用し易くするためにポリオレフィン系樹脂を使用
せずに顔料、接着剤等からなる塗液を用いたものが挙げ
られる。
【0016】基材に用いられる目止め層としては特に限
定されないが、例えばクラフト紙を用いた場合、比較的
安価で平滑な面が得られるという点ではポリエチレン樹
脂(以下単にポリラミと言う)が好適に用いられ、ポリ
ラミ層の厚みは5〜30μmが好ましく、さらには10
〜25μmがより好ましい。
【0017】剥離剤としては、粘着テープの耐熱性を向
上させるために、シリコーン系剥離剤が用いられ、その
反応型には付加型と縮合型とがある。反応型には特に制
限はないが、近年では低エネルギー(低温、短時間)で
の硬化反応が可能な付加反応型シリコーンが主に使用さ
れている。付加反応型シリコーンを用いた場合、一般的
にシリコーンポリマーの架橋密度によって硬化塗膜強度
が変化し、例えば架橋密度が低いと比較的柔らかい塗膜
となり、一方架橋密度が高くなると硬い塗膜となる。
【0018】例えば式(イ)において(CH2)yCH=
CH2が0.4モル%未満では硬化性が低下したり、粘
着テープの巻き戻し力が重剥離化するため好ましくな
い。一方5.0モル%を越えると剥離剤のポットライフ
が短くなるため好ましくない。また、官能基の種類が変
わることによってシリコーンの硬化性(反応性)、密着
性が変化する。例えば、特公平5−23308号公報に
あるようにビニル基を用いたものよりもヘキセニル基を
導入したシリコーンの反応性は高く低温短時間で硬化可
能であり、生産性を向上させるため、基材へのダメージ
を抑えるためには有用である。一方、密着性は未だ明ら
かになっていない事も多いが、一般的に反応性が高すぎ
ると基材との密着性が低下する傾向も見受けられるた
め、一概にビニル基とヘキセニル基のどちらの官能基を
用いた方が良いとは言及しにくい。
【0019】さらには重ね貼り性、ノンスリップ性、筆
記性を付与するために該シリコーン系剥離剤にはガラス
転移点(Tg)が300°K〜450°Kの有機樹脂が
特定量含有され、塗膜を形成させるため架橋剤であるオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサン及び触媒が添加さ
れる。さらに基材との密着を向上させるためにシランカ
ップリング剤、あるいは粘着テープとの剥離力を制御す
るためにレジン系剥離コントロール剤、シリカ等の助剤
を添加しても良い。
【0020】ただし、請求項1に記載したように、本発
明の剥離剤層はシリコーン成分と特定のガラス転移点を
有する有機樹脂とを主体とするものであり、上記助剤の
添加量は剥離剤の総重量に対し50%を越える量ではな
い。また、助剤のうちレジン系剥離コントロール剤の添
加量は剥離剤の総重量に対し、35%以下であることが
好ましい。35%を越えると剥離剤の硬化性が低下した
り、巻き戻し性において熱処理後に重剥離化するため好
ましくない。
【0021】特定のガラス転移点を有する有機樹脂をシ
リコーンに含有せしめることにより、剥離剤の塗膜形成
が有機樹脂とシリコーンとのウミシマ構造となり、有機
樹脂部分での重剥離化および油性インク吸収性、摩擦性
(摩擦係数の上昇)を発揮するものと考えられる。
【0022】上記有機樹脂は、該シリコーンもしくはシ
リコーン溶液に分散もしくは溶解可能でガラス転移点が
300〜450°Kの範囲にあるものであれば特に限定
はないが、例えばメチルセルロース、エチルセルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロース、ベンジルセル
ロース、アミノエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、カルボキシエチルセルロース等のセルロース
誘導体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エ
チル、ポリメタクリル酸プロピル、ポリメタクリル酸イ
ソプロピル等のポリメタクリル酸エステル、またはポリ
メタクリル酸誘導体からなる樹脂、ポリスチレン系樹脂
(PS)、アクリロニトリル/スチレン共重合樹脂(A
S)、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合
樹脂(ABS)、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル
系樹脂が挙げられ、シリコーンもしくはシリコーン溶液
との分散性、剥離剤の硬化性、重ね貼り性を遜色なく発
揮させる点ではセルロース誘導体がより好ましい。
【0023】ガラス転移点は、DSC(示差走査型熱量
計)により実験的に求めることが可能であり、また下記
Foxの式(1/Tgm=Σwi/Tgi、Tgm:複
合成分のガラス転移点、wi:各成分の重量分率、Tg
i:各成分のガラス転移点)により求めることもでき
る。ガラス転移点Tgが300°K未満の有機樹脂を用
いると剥離剤の耐熱性が悪化し、テープの重剥離化また
は基材の層間割れ等を生じるため好ましくない。一方、
ガラス転移点が450°Kを越えた有機樹脂を用いる
と、シリコーンもしくはシリコーン溶液との分散性が悪
化したり、剥離剤が形成する塗膜がもろくなったりする
場合があるため好ましくない。さらに好ましいガラス転
移点は300〜400°Kである。
【0024】上記A成分とB成分の重量比はA:B=3
0:70〜80:20であり、好ましくはA:B=4
0:60〜80:20である。B成分がA成分とB成分
の総重量の20%に満たないと上記剥離剤層と粘着剤層
との剥離力が十分に得られず、重ね貼り性が不十分とな
り、またノンスリップ性、筆記性も乏しくなるため好ま
しくない。
【0025】一方、B成分がA成分とB成分の総重量の
70%を越えると剥離剤溶液の粘度が高くなって塗工性
が悪化したり、剥離力が高く重剥離化して粘着テープ巻
き戻し時に自背面からテープを剥がしにくくなり、ポリ
ラミ部の浮きを生じたり、または層間割れとなる場合が
あるため好ましくない。
【0026】請求項2の付加反応型シリコーンには、官
能基であるビニル基またはヘキセニル基が含まれ、また
該官能基と反応し、該シリコーン系剥離剤を硬化(キュ
アー)させるための架橋剤(SiH)が含まれる。
【0027】架橋剤の量は官能基1に対し、1〜10が
好ましい。1未満になると該シリコーン系剥離剤の硬化
反応が完全に進行せず、硬化不良(スミアー)となる。
また、10を越えると架橋剤が未反応で残存し、結果と
して本来の剥離性を損ない、剥離が重くなるといった剥
離異常となるため好ましくない。
【0028】また、重ね貼り性、ノンスリップ性、筆記
性を付与するために該シリコーン系剥離剤にはセルロー
ス誘導体が特定量含有され、上記セルロース誘導体が増
えすぎるとシリコーンの硬化性や密着性、剥離剤の塗工
性等が悪化することがあり、添加量が制限され、その結
果、不足する重ね貼り性を補うため、反応性有機レジン
系剥離コントロール剤が添加される。
【0029】一般に有機レジン系剥離コントロール剤に
は、官能基を含まない非反応性のものと官能基を含む反
応性のものとがある。前者は、重剥離効果は高いが硬化
反応しないためシリコーン移行量が多く、粘着剤の残留
接着力の低下、または速度依存性が大きく、粘着テープ
を巻き戻す速度で剥がしにくくなる等の欠点を有する。
【0030】一方、後者は反応するため、シリコーン移
行が少なく、また速度依存性も小さいため、粘着テープ
を巻き戻す際に必要以上の力を必要としない。該反応性
有機レジン系剥離コントロール剤は、反応に寄与する官
能基としてビニル基もしくはヘキセニル基を含む下記
(ハ)単位を有するものである。 CH2=CH(CH2)x(CH32SiO1/2…(ハ) ただし、式中x=0または4の整数を示す。
【0031】さらに該シリコーン系剥離剤には、塗膜を
形成させるため架橋剤であるオルガノハイドロジェンポ
リシロキサン及び触媒が添加される。また、基材との密
着を向上させるためにシランカップリング剤、あるいは
粘着テープとの剥離力を制御するためにシリカ等の助剤
を添加しても良い。
【0032】特定のセルロース誘導体を剥離剤中に含有
せしめることにより、剥離剤の塗膜形成が有機樹脂とシ
リコーンとのウミシマ構造となり、セルロース誘導体部
分での重剥離化および油性インク吸収性、摩擦性(摩擦
係数の上昇)を発揮するものと考えられる。
【0033】上記セルロース誘導体は、該シリコーンも
しくはシリコーン溶液に分散もしくは溶解可能なもので
あれば特に限定はないが、例えばメチルセルロース、エ
チルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、
ベンジルセルロース、アミノエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース等
が挙げられ、シリコーンとの相溶性、剥離剤の硬化性、
重ね貼り性を遜色なく発揮させる点ではエチルセルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロースがより好まし
い。
【0034】また、有機レジン系剥離コントロール剤
は、シリコーンと同様に耐熱性が良好であるが、シリコ
ーンが剥離性を発揮する表面上にあるメチル基を部分的
に覆うことによって、または部分的に自己架橋を行い架
橋密度を高くすることによって本来もつシリコーンの離
型性を減少(喪失)させ重剥離化するものであるとされ
ており、シリコーンの硬化性や密着性、剥離剤の塗工性
を保つために該セルロース誘導体添加量が制限され、不
足する重ね貼り性を補うために用いられる。
【0035】また、上記各剥離剤層面の接触角(水とエ
タノールの重量比が1:1の溶液を使用し、滴下量5μ
lで30秒後に測定)は、本発明における剥離剤層面の
濡れの尺度とすることが可能で、接触角を55〜75度
にすることにより、3機能性である剥離剤層と粘着剤層
との剥離力(重ね貼り性)、剥離剤層の摩擦係数(ノン
スリップ性)、筆記性が良好で巻き戻し時の作業性及び
耐熱性に優れた粘着テープを得ることができる。
【0036】すなわち、製造される粘着テープの3機能
性及び巻き戻し性、耐熱性は、接触角を55〜75度に
することによってバランス良く保たれ、55〜75度の
範囲内であれば本発明の各成分の種類、各成分の配合比
等を変化させることによって自由にコントロールするこ
とが可能である。請求項1の剥離剤層では、例えば巻き
戻しをスムーズ(軽剥離化)にした粘着テープを得るた
めにはA/Bを80/20に近い比率にし、75度に近
い接触角に設計すれば良く、重ね貼り性、筆記性を重視
した粘着テープを得るためにはA/Bを30/70に近
い比率にし、55度に近い接触角に調整すればよい。
【0037】さらに、請求項2の剥離剤層中に含まれる
(a)成分が20〜80重量%、(b)成分が15〜4
5重量%、(c)成分が2〜35重量%とすることが必
要である。(a)付加型シリコーンが20重量%未満に
なると上記性能のうち、剥離力の重剥離化、または耐熱
性悪化、または硬化性低下、または残留接着率低下のう
ちいずれかの現象が発生するため好ましくない。一方、
80重量%を越えると重ね貼り性、筆記性、ノンスリッ
プ性の3機能性のいずれかが十分に発揮されないため好
ましくない。各成分と接触角との関係は、表面張力の低
い(濡れにくい)(a)または(c)成分が増えるにつ
れ接触角は上昇する。ただし、その効果は一般的に分子
量が高い(a)成分の方が高い。一方、表面張力が高い
(濡れやすい)(b)成分が増えるにつれて接触角は低
下する。このような各成分と接触角との関係から、各成
分が占める重量%を変えることによって接触角を制御す
ることができる。
【0038】接触角が55度未満では剥離剤層の濡れ性
が高くなり(濡れ易くなり)すぎるため、粘着剤が必要
以上に剥離剤層面と接着してしまうことがある。その効
果は特に粘着テープを熱処理した場合に顕著であり、粘
着テープが重剥離化(耐熱性悪化)し、テープを巻き戻
しにくくなったり、あるいは巻き戻すことができなくな
ったりするため好ましくない。
【0039】一方、75度を越えると剥離剤層の濡れ性
が低くなり(濡れにくくなり)すぎるため、粘着剤が剥
離剤層に接着しにくくなって重ね貼り性が不十分とな
る。また同様の理由から剥離剤層表面への吸油性も乏し
くなって、筆記性も劣るため好ましくない。
【0040】また、請求項2の剥離剤層中の(b)有機
樹脂が15重量%未満ではノンスリップ性、筆記性が乏
しく、一方45重量%を越えると剥離剤溶液の粘度が高
くなって塗工性が悪化したり、剥離力が重剥離化して粘
着テープ巻き戻し時に自背面からテープを剥がしにくく
なり、ポリラミ部の浮きを生じたり、または層間割れと
なる場合があるため好ましくない。
【0041】さらに、(c)有機レジン系剥離コントロ
ール剤添加量が2重量%に満たないと有機樹脂添加量が
比較的多く(45重量%近く)含まれた場合でも重ね貼
り性が不十分となることがあるため好ましくなく、一
方、35重量%を越えると剥離剤の硬化性が低下した
り、残留接着力が低下したりするため好ましくない。具
体的にこの条件に該当する反応性有機レジン系剥離コン
トロール剤としては、東レダウコーニング社製:SD−
7292が挙げられる。
【0042】架橋剤としては一分子中に3個以上のオル
ガノハイドロジェンポリシロキサンであれば特に制限さ
れることはないが、例えばトリメチルシロキシ基末端封
鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状メチルハ
イドロジェンポリシロキサン、ジメチルハイドロジェン
シロキシ基末端封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイド
ロジェンシロキサン共重合体等が挙げられる。
【0043】一方、付加反応の触媒としては、公知の白
金系触媒もしくは白金系触媒を導入した化合物であれば
特に制限されないが、塩化白金酸及び塩化白金酸とオレ
フィン類との錯塩、アルコール類との化合物等が挙げら
れる。前記触媒の添加量は基材の種類、硬化条件(乾燥
温度、乾燥時間、乾燥風量)によって異なるが、ポリエ
チレンラミネート層を目止め層として用いた場合の添加
量は、前記シリコーン系剥離剤100重量部に対して
0.5〜10重量部である。
【0044】また、縮合反応型の触媒としては、公知の
有機酸金属塩であれば特に制限されないが、例えばジブ
チル錫ジアセテート、ジブチル錫ジウラレート、亜鉛ナ
フトェート、鉄オクトェートが挙げられる。前記触媒の
添加量は基材の種類、硬化条件(乾燥温度、乾燥時間、
乾燥風量)によって異なるが、ポリエチレンラミネート
層を目止め層として用いた場合の添加量は、前記シリコ
ーン系剥離剤100重量部に対して1〜10重量部であ
る。
【0045】尚、付加反応型シリコーンを用いた場合、
該オルガノハイドロジェンポリシロキサンとアルケニル
基との比はオルガノハイドロジェンポリシロキサン/ア
ルケニル基=1以上であることが好ましい。因みに1未
満であると硬化性が低下するため好ましくない。前記A
成分を構成する(i)(ii)(iii)または(i
v)(v)(vi)成分の配合比率は、特に制限するも
のではないが、(i)または(iv)成分100重量部
に対し、(ii)または(v)成分0.5〜20重量
部、(iii)または(vi)成分0.2〜20重量部
とするのが好ましい。(i)(ii)を主成分とする付
加反応型シリコーンの具体例としてはシリコーン系剥離
剤:BY24−312,東レダウコーニング社製、BY
24−400,東レダウコーニング社製、KS−370
3,信越化学工業社製、などが、(iv)(v)を主成
分とする縮合反応型シリコーンの具体例としてはシリコ
ーン系剥離剤:BY24−036,東レダウコーニング
社製、などが例示される。
【0046】該シリコーン系剥離剤は、例えばトルエ
ン、n−ヘキサン、酢酸エチル、シクロヘキサン、n−
ヘプタン等の単独もしくは混合有機溶剤に溶解し、塗布
乾燥される。剥離剤の塗布量は0.05〜2.0g/m
2が好ましく、0.1〜1.5g/m2がより好ましい。
0.05g/m2未満ではテープとしての均一な剥離性
能は得られず、重剥離化して部分的に層間割れすること
があり、他方2.0g/m 2を超えるとシリコーンの硬
化性が悪くなるので好ましくない。
【0047】尚、該剥離剤の塗工方式は何ら限定される
ことはないが、例えばグラビアダイレクト法、グラビア
リバース法、バー塗工、3本ロール塗工などが挙げられ
る。また硬化させる温度は塗布されるシリコーンの種
類、乾燥装置によって異なるが、70〜140℃が望ま
しい。
【0048】粘着剤としては、何ら限定されないが、例
えばエラストマー成分として天然ゴム系粘着剤、合成ゴ
ム系粘着剤、アクリル系粘着剤などが使用され、粘着付
与樹脂、そして必要に応じて適宜、軟化剤、老化防止
剤、更に架橋剤、顔料等の添加剤が配合される。
【0049】特に重ね貼り性を重視した場合には接着力
が高くて安価な天然ゴム系粘着剤を用いることがより好
ましく、粘着テープの巻戻し力をよりスムーズにしたい
場合には一般的にゴム系粘着剤よりも接着力の比較的低
いアクリル系粘着剤を用いることが好ましい。
【0050】本発明において、所望とする重ね貼り性を
有し、粘着テープを巻き戻す際のポリ浮きあるいは層間
割れ等がなく、スムーズな剥離を有する粘着テープを得
るため、粘着テープと前記シリコーン系剥離剤塗布面と
の剥離力は、100〜500gf/25mmであれば目
的である重ね貼りが可能で、粘着テープを巻き戻す際の
ポリ浮きあるいは層間割れ等のない粘着テープを得るこ
とができる。100gf/25mm未満となると自背面
への接着力が弱く、重ね貼り性が悪くなり、経時で自背
面からテープが浮き上がってしまうことがあり、他方5
00gf/25mmを超えると巻き戻し時の剥離異常が
起こる場合があり、自背面からテープを剥がしにくくな
り、ポリラミネート部の浮きを生じたり、または層間割
れとなる場合がある。ここで、剥離力とは、JIS Z
0237に基づいて得られる値である。
【0051】また、粘着テープが貼り付けられた段ボー
ル箱を積み重ねて運ぶ際、荷崩れを防ぐために、該シリ
コーン系剥離剤層表面同士の動摩擦係数が0.20以上
であれば目的のノンスリップ性を付与した粘着テープを
得ることができる。0.20未満になると該シリコーン
系剥離剤層表面同士が滑りやすく、荷崩れを起こしやす
くなるので好ましくない。ここで、動摩擦係数とは、J
IS P 8147に基づいて得られる値である。
【0052】さらに、本発明の粘着テープのシリコーン
系剥離剤表面は、油性マジックでの筆記性を有すること
を特徴とする。これは上記の動摩擦係数と共に、本発明
の剥離剤層とすることで達成されるものである。
【0053】また、粘着剤の塗布量は、粘着剤の種類に
よって異なるが、20〜70g/m2が好ましく、30
〜60g/m2がより好ましい。塗布量が20g/m2
満の場合には、段ボールなどの封かん性が悪くなること
があり、また70g/m2を超えると粘着剤の投錨性が
悪くなり、テープ端面からの粘着剤のはみ出しが起こっ
たり、段ボール等の被着体に対して粘着剤の糊残りが生
じるなどの問題が起こることがある。
【0054】尚、粘着剤の塗工方式は何ら限定されない
が、例えばコンマコート法、リバースコート法、グラビ
アコート法、リバースグラビア法、キスコート法、ナイ
フコート法、バーコート法及び工程紙にこれらの方式で
塗布したものを転写させる転写法等が挙げられる。
【0055】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、もちろん本発明はこれによって制限されるも
のではない。尚、実施例および比較例中の「部」および
「%」は、特に断りのない限り「重量部」および「重量
%」を示す。
【0056】実施例1 基材にポリエチレンラミネートクラフト紙(メラミンク
ルパック73g/m2に20μmのポリエチレンフィル
ムをラミネートしたもの)を用い、ポリエチレン面に剥
離剤として、A成分:付加反応型のシリコーン系剥離剤
(BY24−312,東レダウコーニング社製、固形分
濃度30%、官能基:ビニル基、分子量(m+n):1
03〜106)40部に、B成分:Tgが約316°K
のエチルセルロース(粉末試薬、東京化成工業社製、4
5〜55cps 5% in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.a
t25℃)を60部加えた混合物(A:B=40:60)
を溶剤としてトルエンで溶解した。該混合物100部に
対して白金系硬化触媒(SRX−212、東レダウコー
ニング社製)を2部添加した混合溶液を剥離剤塗工液と
し、これを固形分0.3g/m2となるように塗工・乾
燥し、接触角63.3度の剥離層を得た。剥離剤塗工面
と反対面に塗工する粘着剤として、天然ゴム(RSS#
3)100部、粘着付与剤として石油系樹脂90部[ク
イントンS−100、軟化点94℃、日本ゼオン(株)
製]、軟化剤としてテルペン系液状軟化樹脂25部[ダ
イマロン、ヤスハラケミカル(株)製]、架橋剤0.8
部[ミリオネートMR−100、日本ポリウレタン
(株)製]、老化防止剤1部[ノクラックNS−5、大
内新興化学工業(株)製]からなる組成物をトルエンに
溶解し、これを固形分40g/m2となるように塗工・
乾燥したものを巻取り、粘着テープとした。
【0057】実施例2 剥離剤としてA成分:付加反応型のシリコーン系剥離剤
(BY24−312,東レダウコーニング社製、固形分
濃度30%)60部に、B成分:Tgが約316°Kの
エチルセルロース(粉末試薬、東京化成工業社製、45
〜55cps 5%in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at25
℃)を40部加えた混合物(A:B=60:40)をト
ルエンで溶解した。該混合物100部に対し白金系硬化
触媒(SRX−212、東レダウコーニング社製)2部
加した混合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.
3g/m2となるように塗工・乾燥して得た接触角6
8.5度の剥離層を用いた以外は実施例1と同様に粘着
テープを作製した。
【0058】実施例3 剥離剤としてA成分:付加反応型のシリコーン系剥離剤
(BY24−312,東レダウコーニング社製、固形分
濃度30%)75部に、B成分:Tgが約316°Kの
エチルセルロース(粉末試薬、東京化成工業社製、45
〜55cps 5%in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at25
℃)25部を加えた混合物(A:B=75:25)を、
溶剤としてトルエンで溶解した。該混合物100部に対
して白金系硬化触媒(SRX−212、東レダウコーニ
ング社製)を2部添加した混合溶液を剥離剤塗工液と
し、これを固形分0.3g/m2となるように塗工・乾
燥して得た接触角73.0度の剥離層を用いた以外は実
施例1と同様に粘着テープを作製した。
【0059】実施例4 剥離剤としてA成分:付加反応型のシリコーン系剥離剤
(KS−3703,信越化学工業社製、固形分濃度30
%、官能基:ビニル基、分子量(m+n):103〜1
06)60部に、B成分:Tgが約316°Kのエチル
セルロース(粉末試薬、東京化成工業社製、45〜55
cps 5% in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at25℃)
40部を加えた混合物(A:B=60:40)を、溶剤
としてトルエンで溶解した。該混合物100部に対して
白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業社製)を
2部添加した混合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形
分0.3g/m2となるように塗工・乾燥して得た接触
角72.0度の剥離層を用いた以外は実施例1と同様に
粘着テープを作製した。
【0060】実施例5 剥離剤としてA成分:縮合反応型のシリコーン系剥離剤
(BY24−036,東レダウコーニング社製、固形分
濃度30%、分子量102〜105)60部に、B成
分:Tgが約316°Kのエチルセルロース(粉末試
薬、東京化成工業社製、45〜55cps 5% in Tolue
ne+Ethanol(80:20) Sol.at25℃)40部を加えた混合
物(A:B=60:40)を、溶剤としてトルエンで溶
解した。該混合物100部に対して錫系硬化触媒(SR
X−67、東レダウコーニング社製)を5部添加した混
合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.3g/m
2となるように塗工・乾燥して得た接触角73.8度の
剥離層を用いた以外は実施例1と同様に粘着テープを作
製した。
【0061】実施例6 剥離剤としてA成分:付加反応型のシリコーン系剥離剤
(BY24−400,東レダウコーニング社製、固形分
濃度30%)60部に、B成分:Tgが約364°Kの
アクリロニトリル/スチレン共重合体樹脂(AS)を2
0部、さらに反応性有機レジン系剥離コントロール剤
(SD−7292,東レダウコーニング社製、固形分濃
度70%)20部を加えた混合物(A:B=75:2
5)を、溶剤としてトルエン/DMF/MEKで溶解し
た。該混合物100部に対して白金系触媒(SRX−2
12、東レダウコーニング社製)を2部添加した混合溶
液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.3g/m2
なるように塗工・乾燥して得た接触角60.2度の剥離
層を用いた以外は実施例1と同様に粘着テープを作製し
た。
【0062】実施例7 剥離剤としてA成分:付加反応型のシリコーン系剥離剤
(BY24−400,東レダウコーニング社製、固形分
濃度30%)70部に、B成分:Tgが約378°Kの
ポリメタクリル酸メチル樹脂を20部、さらに反応性有
機レジン系剥離コントロール剤(SD−7292,東レ
ダウコーニング社製、固形分濃度70%)10部を加え
た混合物(A:B=78:22)を、溶剤としてトルエ
ン/THF/MEKで溶解した。該混合物100部に対
して白金系触媒(SRX−212、東レダウコーニング
社製)を2部添加した混合溶液を剥離剤塗工液とし、こ
れを固形分0.3g/m2となるように塗工・乾燥して
得た接触角64.8度の剥離層を用いた以外は実施例1
と同様に粘着テープを作製した。
【0063】実施例8 粘着剤として、ポリアクリル酸エステルを主成分とする
汎用のエマルジョン型アクリル系粘着剤(HVC−62
80,東亜合成社製)を固形分40g/m2となるよう
に塗工・乾燥したものを使用した以外は実施例1と同様
に粘着テープを作製した。
【0064】実施例9 剥離剤としてA成分:付加反応型のシリコーン系剥離剤
(BY24−312,東レダウコーニング社製、固形分
濃度30%)60部に、B成分:Tgが約316°Kの
エチルセルロース(粉末試薬、東京化成工業社製、45
〜55cps 5%in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at25
℃)30部、添加剤として剥離コントロール剤(BY2
4−843,東レダウコーニングシリコーン社製、固形
分濃度50%)10部を加えた混合物(A:B=66.
7:33.3)を、溶剤としてトルエンで溶解した。該
混合物100部に対して白金系硬化触媒(PL−50
T、信越化学工業社製)を2部添加した混合溶液を剥離
剤塗工液とし、これを固形分0.3g/m2となるよう
に塗工・乾燥して得た接触角69.9度の剥離層を用い
た以外は実施例1と同様に粘着テープを作製した。
【0065】実施例10 基材にポリエチレンラミネートクラフト紙(メラミンク
ルパック73g/m2に20μmのポリエチレンフィル
ムをラミネートしたもの)を用い、ポリエチレン面に剥
離剤として、(a)成分:付加反応型のシリコーン系剥
離剤(BY24−400,東レダウコーニング社製、固
形分濃度30%)60部に、(b)成分:エチルセルロ
ース(粉末試薬、東京化成工業社製、45〜55cps
5% in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at25℃)を30
部、(c)成分:反応性有機レジン系剥離コントロール
剤(SD−7292,東レダウコーニング社製、固形分
濃度70%)10部加えた混合物を溶剤としてトルエン
で溶解した。
【0066】該混合物100部に対して白金系触媒(S
RX−212、東レダウコーニング社製)を2部添加し
た混合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.3g
/m2となるように塗工・乾燥し、接触角58.6度の
剥離層を得た。剥離剤塗工面と反対面に塗工する粘着剤
として、天然ゴム(RSS#3)100重量部、粘着付
与剤として石油系樹脂90重量部[クイントンS−10
0、軟化点94℃、日本ゼオン(株)製]、軟化剤とし
てテルペン系液状軟化樹脂25重量部[ダイマロン、ヤ
スハラケミカル(株)製]、架橋剤0.8重量部[ミリ
オネートMR−100、日本ポリウレタン(株)製]、
老化防止剤1重量部[ノクラックNS−5、大内新興化
学工業(株)製]からなる組成物をトルエンに溶解し、
これを固形分40g/m2となるように塗工・乾燥した
ものを巻取り、粘着テープとした。
【0067】実施例11 剥離剤として(a)成分:付加反応型のシリコーン系剥
離剤(BY24−400,東レダウコーニング社製、固
形分濃度30%)75部に、(b)成分:エチルセルロ
ース(粉末試薬、東京化成工業社製、45〜55cps
5% in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at25℃)を15
部、(c)成分:反応性有機レジン系剥離コントロール
剤(SD−7292,東レダウコーニング社製、固形分
濃度70%)10部加えた混合物をトルエンで溶解し
た。該混合物100部に対し白金系触媒(SRX−21
2、東レダウコーニング社製)2部加した混合溶液を剥
離剤塗工液とし、これを固形分0.3g/m2となるよ
うに塗工・乾燥して得た接触角62.4度の剥離層を用
いた以外は実施例1と同様に粘着テープを作製した。
【0068】実施例12 剥離剤として(a)成分:付加反応型のシリコーン系剥
離剤(BY24−400,東レダウコーニング社製、固
形分濃度30%)50部に、(b)成分:エチルセルロ
ース(粉末試薬、東京化成工業社製、45〜55cps
5% in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at25℃)40
部、(c)成分:反応性有機レジン系剥離コントロール
剤(SD−7292,東レダウコーニング社製、固形分
濃度70%)10部を加えた混合物を、溶剤としてトル
エンで溶解した。該混合物100部に対して白金系触媒
(SRX−212、東レダウコーニング社製)を2部添
加した混合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.
3g/m2となるように塗工・乾燥して得た接触角5
5.2度の剥離層を用いた以外は実施例1と同様に粘着
テープを作製した。
【0069】実施例13 剥離剤として(a)成分:付加反応型のシリコーン系剥
離剤(BY24−400,東レダウコーニング社製、固
形分濃度30%)40部に、(b)成分:エチルセルロ
ース(粉末試薬、東京化成工業社製、45〜55cps
5% in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at25℃)30
部、(c)成分:反応性有機レジン系剥離コントロール
剤(SD−7292,東レダウコーニング社製、固形分
濃度70%)30部を加えた混合物を、溶剤としてトル
エンで溶解した。該混合物100部に対して白金系触媒
(SRX−212、東レダウコーニング社製)を2部添
加した混合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.
3g/m2となるように塗工・乾燥して得た接触角5
7.0度の剥離層を用いた以外は実施例1と同様に粘着
テープを作製した。
【0070】実施例14 剥離剤として(a)成分:付加反応型のシリコーン系剥
離剤(BY24−400,東レダウコーニング社製、固
形分濃度30%)75部に、(b)成分:エチルセルロ
ース(粉末試薬、東京化成工業社製、45〜55cps
5% in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at25℃)20
部、(c)成分:反応性有機レジン系剥離コントロール
剤(SD−7292,東レダウコーニング社製、固形分
濃度70%)5部を加えた混合物を、溶剤としてトルエ
ンで溶解した。該混合物100部に対して白金系触媒
(SRX−212、東レダウコーニング社製)を2部添
加した混合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.
3g/m2となるように塗工・乾燥して得た接触角6
0.9度の剥離層を用いた以外は実施例1と同様に粘着
テープを作製した。
【0071】実施例15 剥離剤として(a)成分:付加反応型のシリコーン系剥
離剤(BY24−312,東レダウコーニング社製、固
形分濃度30%)70部に、(b)成分:エチルセルロ
ース(粉末試薬、東京化成工業社製、45〜55cps
5% in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at25℃)20
部、(c)成分:反応性有機レジン系剥離コントロール
剤(SD−7292,東レダウコーニング社製、固形分
濃度70%)10部を加えた混合物を、溶剤としてトル
エンで溶解した。該混合物100部に対して白金系触媒
(SRX−212、東レダウコーニング社製)を2部添
加した混合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.
3g/m2となるように塗工・乾燥して得た接触角7
2.0度の剥離層を用いた以外は実施例1と同様に粘着
テープを作製した。
【0072】実施例16 剥離剤として(a)成分:付加反応型のシリコーン系剥
離剤(BY24−400,東レダウコーニング社製、固
形分濃度30%)60部に、(b)成分:エチルヒドロ
キシエチルセルロース(粉末試薬、東京化成工業社製)
30部、(c)成分:反応性有機レジン系剥離コントロ
ール剤(SD−7292,東レダウコーニング社製、固
形分濃度70%)10部を加えた混合物を、溶剤として
トルエンで溶解した。該混合物100部に対して白金系
触媒(SRX−212、東レダウコーニング社製)を2
部添加した混合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形分
0.3g/m2となるように塗工・乾燥して得た接触角
59.0度の剥離層を用いた以外は実施例1と同様に粘
着テープを作製した。
【0073】実施例17 粘着剤として、ポリアクリル酸エステルを主成分とする
汎用のエマルジョン型アクリル系粘着剤(HVC−62
80,東亜合成社製)を固形分40g/m2となるよう
に塗工・乾燥したものを使用した以外は実施例10と同
様に粘着テープを作製した。
【0074】比較例1 剥離剤として長鎖アルキルペンダント型ポリマー[ピー
ロイル1010、一方社油脂工業(株)製]をトルエン
に溶解し、これを固形分0.1g/m2となるように塗
工・乾燥して得た接触角55.0度の剥離層を用いた以
外は実施例1と同様に粘着テープを作製した。
【0075】比較例2 剥離剤としてA成分:付加反応型のシリコーン系剥離剤
(BY24−312,東レダウコーニングシリコーン社
製、固形分濃度30%)20部に、B成分:Tgが約3
16°Kのエチルセルロース(粉末試薬、東京化成工業
社製、45〜55cps 5% in Toluene+Ethanol(80:2
0) Sol.at25℃)80部を加えた混合物(A:B=2
0:80)を、溶剤としてトルエンで溶解した。該混合
物100部に対して白金系硬化触媒(SRX−212、
東レダウコーニング社製)を2部添加した混合溶液を剥
離剤塗工液とし、これを固形分0.3g/m2となるよ
うに塗工・乾燥して得た接触角57.4度の剥離層を用
いた以外は実施例1と同様に粘着テープを作製した。
【0076】比較例3 剥離剤として、A成分:付加反応型のシリコーン系剥離
剤(BY24−312,東レダウコーニングシリコーン
社製、固形分濃度30%)90部に、B成分:Tgが約
316°Kのエチルセルロース(粉末試薬、東京化成工
業社製、45〜55cps 5% in Toluene+Ethanol(8
0:20) Sol.at25℃)10部を加えた混合物(A:B=9
0:10)を、溶剤としてトルエンで溶解した。該混合
物100部に対して白金系硬化触媒(SRX−212、
東レダウコーニング社製)を2部添加した混合溶液を剥
離剤塗工液とし、これを固形分0.3g/m2となるよ
うに塗工・乾燥して得た接触角76.7度の剥離層を用
いた以外は実施例1と同様に粘着テープを作製した。
【0077】比較例4 剥離剤としてA成分:付加反応型のシリコーン系剥離剤
(BY24−312,東レダウコーニングシリコーン社
製、固形分濃度30%)45部に、B成分:Tgが約3
16°Kのエチルセルロース(粉末試薬、東京化成工業
社製、45〜55cps 5% in Toluene+Ethanol(80:2
0) Sol.at25℃)5部、添加剤として剥離コントロール
剤(BY24−843,東レダウコーニングシリコーン
社製、固形分濃度50%)50部を加えた混合物(A:
B=90:10)を、溶剤としてトルエンで溶解した。
該混合物100部に対して白金系硬化触媒(SRX−2
12、東レダウコーニング社製)を2部添加した混合溶
液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.3g/m2
なるように塗工・乾燥して得た接触角64.1度の剥離
層を用いた以外は実施例1と同様に粘着テープを作製し
た。
【0078】比較例5 剥離剤としてA成分:付加反応型のシリコーン系剥離剤
(BY24−312,東レダウコーニング社製、固形分
濃度30%)70部に、B成分:Tgが約265°Kの
ポリプロピレン樹脂20部、さらに反応性有機レジン系
剥離コントロール剤(SD−7292,東レダウコーニ
ング社製、固形分濃度70%)10部を加えた混合物
(A:B=78:22)を、溶剤としてトルエン/TH
F/MEKの混合溶剤で溶解した。該混合物100部に
対して白金系触媒(SRX−212、東レダウコーニン
グ社製)を2部添加した混合溶液を剥離剤塗工液とし、
これを固形分0.3g/m2となるように塗工・乾燥し
て得た接触角74.8度の剥離層を用いた以外は実施例
1と同様に粘着テープを作製した。
【0079】比較例6 剥離剤としてA成分:付加反応型のシリコーン系剥離剤
(BY24−312,東レダウコーニング社製、固形分
濃度30%)70部に、B成分:Tgが約502°Kの
ポリメタクリル酸樹脂20部、さらに反応性有機レジン
系剥離コントロール剤(SD−7292,東レダウコー
ニング社製、固形分濃度70%)10部を加えた混合物
(A:B=78:22)を、溶剤としてトルエン/TH
F/MEKの混合溶剤で溶解した。該混合物100部に
対して白金系触媒(SRX−212、東レダウコーニン
グ社製)を2部添加した混合溶液を剥離剤塗工液とし、
これを固形分0.3g/m2となるように塗工・乾燥し
て得た接触角72.2度の剥離層を用いた以外は実施例
1と同様に粘着テープを作製した。
【0080】比較例7 剥離剤としてA成分:付加反応型のシリコーン系剥離剤
(SD−7220,東レダウコーニングシリコーン社
製、固形分濃度30%、官能基:ビニル基、分子量(m
+n):103〜106)100部を、溶剤としてトルエ
ンで溶解し、さらに白金系硬化触媒(SRX−212、
東レダウコーニング社製)を2部添加し、これを固形分
0.3g/m2となるように塗工・乾燥して得た接触角
79.8度の剥離層を用いた以外は実施例1と同様に粘
着テープを作製した。
【0081】比較例8 剥離剤として(a)成分:付加反応型のシリコーン系剥
離剤(BY24−400,東レダウコーニングシリコー
ン社製、固形分濃度30%)20部に、(b)成分:エ
チルセルロース(粉末試薬、東京化成工業社製、45〜
55cps 5% inToluene+Ethanol(80:20) Sol.at25
℃)80部を加えた混合物を、溶剤としてトルエンで溶
解した。該混合物100部に対して白金系触媒(SRX
−212、東レダウコーニング社製)を2部添加した混
合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.3g/m
2となるように塗工・乾燥して得た接触角52.7度の
剥離層を用いた以外は実施例1と同様に粘着テープを作
製した。
【0082】比較例9 剥離剤として、(a)成分:付加反応型のシリコーン系
剥離剤(BY24−162,東レダウコーニングシリコ
ーン社製、固形分濃度30%)90部に、(b)成分:
エチルセルロース(粉末試薬、東京化成工業社製、45
〜55cps 5%in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at25
℃)10部を加えた混合物を、溶剤としてトルエンで溶
解した。該混合物100部に対して白金系触媒(SRX
−212、東レダウコーニング社製)を2部添加した混
合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.3g/m
2となるように塗工・乾燥して得た接触角72.9度の
剥離層を用いた以外は実施例1と同様に粘着テープを作
製した。
【0083】比較例10 剥離剤として(a)成分:付加反応型のシリコーン系剥
離剤(BY24−400,東レダウコーニングシリコー
ン社製、固形分濃度30%)80部に、(c)成分:反
応性有機レジン系剥離コントロール剤(SD−729
2,東レダウコーニング社製、固形分濃度70%)20
部を加えた混合物を、溶剤としてトルエンで溶解した。
該混合物100部に対して白金系触媒(SRX−21
2、東レダウコーニング社製)を2部添加した混合溶液
を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.3g/m2とな
るように塗工・乾燥して得た接触角76.9度の剥離層
を用いた以外は実施例1と同様に粘着テープを作製し
た。
【0084】比較例11 剥離剤として(a)成分:付加反応型のシリコーン系剥
離剤(BY24−400,東レダウコーニング社製、固
形分濃度30%)85部に、(b)成分:エチルセルロ
ース(粉末試薬、東京化成工業社製、45〜55cps
5% in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at25℃)5部、
(c)成分:反応性有機レジン系剥離コントロール剤
(SD−7292,東レダウコーニング社製、固形分濃
度70%)10部を加えた混合物を、溶剤としてトルエ
ンで溶解した。該混合物100部に対して白金系触媒
(SRX−212、東レダウコーニング社製)を2部添
加した混合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.
3g/m2となるように塗工・乾燥して得た接触角7
5.2度の剥離層を用いた以外は実施例1と同様に粘着
テープを作製した。
【0085】比較例12 剥離剤として(a)成分:付加反応型のシリコーン系剥
離剤(BY24−400,東レダウコーニング社製、固
形分濃度30%)50部に、(b)成分:エチルセルロ
ース(粉末試薬、東京化成工業社製、45〜55cps
5% in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at25℃)5部、
(c)成分:反応性有機レジン系剥離コントロール剤
(SD−7292,東レダウコーニング社製、固形分濃
度70%)45部を加えた混合物を、溶剤としてトルエ
ンで溶解した。該混合物100部に対して白金系触媒
(SRX−212、東レダウコーニング社製)を2部添
加した混合溶液を剥離剤塗工液とし、これを固形分0.
3g/m2となるように塗工・乾燥して得た接触角7
6.1度の剥離層を用いた以外は実施例1と同様に粘着
テープを作製した。
【0086】上記各実施例、および比較例で得られた粘
着テープについて、それぞれ下記の方法により評価を行
い、それらの結果を表−1(請求項1関係)、表−2
(請求項2関係)に示した。 <硬化性>シリコーン系剥離剤の硬化性は上記シリコー
ン系剥離剤を基材に塗布乾燥し、指の腹で擦って硬化性
が良好な乾燥条件を評価した。 ◎;120℃×30秒(基材温度85℃)以下で硬化性
良好 ○;130℃×30秒(基材温度90℃)以下で硬化性
良好 △;140℃×30秒(基材温度95℃)以下で硬化性
良好 ×;140℃×30秒(基材温度95℃)でも硬化性不
【0087】<残留接着率>粘着テープの剥離剤層面に
粘着テープ(日東電工(株)製ポリエステルテープNo.
31B)を貼り付けし、ゴムロールで密着させてから、
25g/cm2の荷重を掛けたまま70℃で20時間放
置した後、剥離層面から粘着テープを引き剥がし、常温
に1時間以上放置した後、ステンレス版の研磨面に貼り
付け、0.3m/分にて180゜剥離したときの粘着力
(A)と、テフロンシートに粘着テープ(日東31B)
を貼り付けし、ゴムロールで密着させてから、25g/
cm2の荷重を掛けたまま70℃で20時間放置した
後、剥離層面から粘着テープを引き剥がし、常温に1時
間以上放置した後、ステンレス版の研磨面に貼り付け、
0.3m/分にて180゜剥離したときの粘着力(B)
を測定し、(A)と(B)との比率(A/B)×100
を残留接着率(%)として求めた。
【0088】<接触角>基材のポリラミネート処理面側
に施した剥離剤塗布面に、水とエタノールの重量比を
1:1に調整した溶液を5μl滴下し、30秒後に接触
角を測定した。(測定装置:協和界面科学(株)、CA
−X型接触角計)
【0089】<相溶性>各(a)、(b)、(c)成分
を有機溶剤に溶かしたシリコーン系剥離剤溶液を良く撹
拌した後、ビーカーに300ml取り、樹脂相とシリコ
ーン相とが分離する時間を測定し評価した。 ○:1時間以上分離しない。 ×:1時間以上分離しないが、塗工性が悪く実用に適さ
ない。 ××:1時間以内に相分離し、実用に適さない。
【0090】<背面剥離力>JIS Z 0237に準
じて粘着テープの粘着剤塗布面を剥離剤塗布面に貼付け
30分後、0.3m/分にて180゜剥離力を引張り試
験にて測定した。
【0091】<動摩擦係数>JIS P 8147に準
じる摩擦係数試験方法にて、粘着テープの剥離剤処理面
と同じ剥離剤処理面との水平方向での動摩擦係数を測定
した。
【0092】<筆記性>油性マジックを剥離剤塗布面に
筆記した後、キムワイプにて拭き取ったときにマジック
が落ちなくなるまでの時間を測定し評価した。 ◎;マジックで筆記後0〜10秒に拭き取った場合にマ
ジックが落ちない ○;マジックで筆記後11〜30秒に拭き取った場合に
マジックが落ちない △;マジックで筆記後31〜60秒に拭き取った場合に
マジックが落ちない ×;マジックで筆記後61秒以上に拭き取った場合にマ
ジックが落ちない
【0093】<重ね貼り性>JIS P 3902に規
定する外装用段ボール箱(K−7強化段ボール)に対
し、粘着テープを貼付け、さらに該粘着テープ背面上に
粘着テープを貼付けた後に重ね貼りした粘着テープが剥
がれるまでの時間を測定した。サンプル数は20枚で行
い、時間ごとの剥がれた枚数を測定値として評価した。 ◎;1日経過後1枚も剥がれることがない ○;1日経過後5枚以下の剥がれがある △;1日経過後10枚以下の剥がれがある ×;3時間以内にすべてはがれる
【0094】<封緘性>JIS P 3902に規定す
る外装用段ボール(K−7強化段ボール)に対し、粘着
テープを貼付けた時の作業性を評価した。 ○;作業性良好 △;作業性やや良好(実用上使用可能) ×;作業性不良(実用上問題あり)
【0095】<粘着テープの巻き戻し性>作製した粘着
テープを巻き戻す際の作業性を評価した。 ○;作業性良好 △;作業性やや不良(実用上問題なし) ×;作業性不良(実用上問題あり)
【0096】<粘着テープの耐熱性>粘着テープの耐熱
性については、得られた粘着テープを80℃の環境下に
2日間放置後、変角連続剥離試験機(テスター産業製)
を用いて、剥離速度30m/ninで剥離させた時の巻
き戻し性について、ラミネート層の浮き、および基材の
層間割れの有無を目視により観察した。ここで、ポリオ
レフィン系樹脂層の浮き(ポリ浮き)は、剥離力が重剥
離化したためにラミネート部が引っ張られて表面に凹凸
を生じる状態を示し、また基材の層間割れは、剥離剤塗
布面と粘着剤塗布面とで正常に剥離されず、基材の層間
で割れが生じる現象であり、下記の基準で評価した。 ○;ポリ浮き、層間割れともになく、実用上適している ×;層間割れはないが、ポリ浮きが生じ、実用上適さな
い ××;層間割れが生じ、実用上適さない
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】表1、2から明らかなように、実施例1〜
17の様な本発明の構成では、シリコーンの硬化性に優
れ、重ね貼りが可能で、ノンスリップ性に優れ、かつ筆
記性が良好で、さらに巻き戻し評価において耐熱性も優
れていた。
【0100】表1における比較例1、2では、巻き戻し
の際の剥離力が重いために比較例1では層間割れ、比較
例2ではポリ浮きが生じる。また、比較例2は粘度が高
く塗工性に難がある。比較例3、7では重ね貼り性(背
面剥離力)、筆記性、ノンスリップ性の3機能性が劣
る。比較例4では背面剥離力が高いため巻き戻し性が悪
く、耐熱性でも層間割れが生じる。比較例5では、B成
分のTgが低いため、耐熱性でポリ浮きが生じる。比較
例6では、剥離剤溶液の相溶性が悪く、1時間以内に相
分離してしまうため、実用には適さない。
【0101】表2における比較例8では、耐熱処理前か
ら巻き戻し性が劣り、比較例9、11では、重ね貼り性
(背面剥離力)、筆記性、ノンスリップ性の3機能性が
劣る。比較例10では重ね貼り性は良好だが、筆記性、
ノンスリップ性に劣る。比較例12では、筆記性、巻き
戻し性がやや劣り、耐熱性ではポリ浮きが生じる。
【0102】
【発明の効果】本発明により、重ね貼り性、ノンスリッ
プ性、および筆記性などに優れ、しかも耐熱性に優れた
作業性の良い粘着テープを提供することが可能となり、
産業界に寄与するところが大である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】実施例1 基材にポリエチレンラミネートクラフト紙(メラミンク
ルパック73g/m2に20μmのポリエチレンフィル
ムをラミネートしたもの)を用い、ポリエチレン面に剥
離剤として、A成分:付加反応型のシリコーン系剥離剤
(BY24−312,東レダウコーニング社製、固形分
濃度30%、官能基:ビニル基、分子量(m+n):
3 106 )40部に、B成分:Tgが約316°Kの
エチルセルロース(粉末試薬、東京化成工業社製、45
〜55cps 5% in Toluene+Ethanol(80:20) Sol.at2
5℃)を60部加えた混合物(A:B=40:60)を
溶剤としてトルエンで溶解した。該混合物100部に対
して白金系硬化触媒(SRX−212、東レダウコーニ
ング社製)を2部添加した混合溶液を剥離剤塗工液と
し、これを固形分0.3g/m2となるように塗工・乾
燥し、接触角63.3度の剥離層を得た。剥離剤塗工面
と反対面に塗工する粘着剤として、天然ゴム(RSS#
3)100部、粘着付与剤として石油系樹脂90部[ク
イントンS−100、軟化点94℃、日本ゼオン(株)
製]、軟化剤としてテルペン系液状軟化樹脂25部[ダ
イマロン、ヤスハラケミカル(株)製]、架橋剤0.8
部[ミリオネートMR−100、日本ポリウレタン
(株)製]、老化防止剤1部[ノクラックNS−5、大
内新興化学工業(株)製]からなる組成物をトルエンに
溶解し、これを固形分40g/m2となるように塗工・
乾燥したものを巻取り、粘着テープとした。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ基材の片面に、下記A、Bを主成分
    とする剥離剤層を設け、前記基材のもう一方の面に粘着
    剤層を設けてなる粘着テープにおいて、前記A成分およ
    びB成分の重量比率が、A:B=30:70〜80:2
    0の範囲にあることを特徴とする粘着テープ。 A成分:(1)下記(i)〜(iii)を主成分とする
    付加反応型シリコーン、(i) 【化1】 式中、R:CH3または(CH2)yCH=CH2 ただし(CH2)yCH=CH2は0.4〜5.0モル%
    含み、y=0または4の整数を示す。m+nは100以
    上の整数を示す。(ii)一分子中に3個以上のけい素
    原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリ
    シロキサン、(iii)白金系硬化触媒、または、
    (2)下記(iv)〜(vi)を主成分とする縮合反応
    型シリコーン、(iv) 【化2】 式中、R1〜R4の少なくとも1つがオキシアルキレン基
    であり、m+nは10以上の整数を示す。(v)一分子
    中に3個以上のけい素原子結合水素原子を有するオルガ
    ノハイドロジェンポリシロキサン、(vi)有機酸金属
    塩系硬化触媒、 B成分:ガラス転移点(Tg)が300°K〜450°
    Kである有機樹脂。
  2. 【請求項2】粘着テープ基材の片面にシリコーン系剥離
    剤層を設け、該剥離剤層が(a)付加反応型シリコー
    ン、(b)セルロース誘導体、(c)下記(ハ)単位を
    有する反応性有機レジン系剥離コントロール剤の3成分
    を必須成分とし、剥離剤層中に含まれる(a)成分が2
    0〜80重量%、(b)成分が15〜45重量%、
    (c)成分が2〜35重量%であり、前記基材のもう一
    方の面に粘着剤層を設けてなることを特徴とする粘着テ
    ープ。 CH2=CH(CH2)x(CH32SiO1/2…(ハ) ただし、式中x=0または4の整数を示す。
  3. 【請求項3】該剥離剤層面の接触角(水とエタノールの
    重量比が1:1である溶液を用い、滴下量5μlで30
    秒後に測定)が55〜75度の範囲であることを特徴と
    する請求項1または2に記載の粘着テープ。
  4. 【請求項4】剥離剤層面に対する前記粘着剤層のJIS
    Z 0237に基づく剥離力が100〜500gf/
    25mmであることを特徴とする請求項1、2または3
    に記載の粘着テープ。
  5. 【請求項5】目止め処理を施したメラミンクルパックを
    基材とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の粘着テープ。
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