JPH11207937A - 刷版クリーニング方法および刷版クリーニング装置 - Google Patents

刷版クリーニング方法および刷版クリーニング装置

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JPH11207937A
JPH11207937A JP10009662A JP966298A JPH11207937A JP H11207937 A JPH11207937 A JP H11207937A JP 10009662 A JP10009662 A JP 10009662A JP 966298 A JP966298 A JP 966298A JP H11207937 A JPH11207937 A JP H11207937A
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JP
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ink
printing
printing plate
roller
plate
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JP10009662A
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Hiroyuki Sugiyama
博幸 杉山
Masaaki Ishida
正昭 石田
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Komori Corp
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Komori Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性の向上、生産コストと印刷資材消耗量
の削減、オペレータの作業負荷の軽減を図る。 【解決手段】 試刷りシステムのメニュー画面で「クリ
ーニング」機能を選択すると共に、クリーニング枚数を
設定する(ステップ104)。試刷りシステムは、イン
キリムービング動作が終了すると(ステップ107)、
あるいはステップ105でのインキリムービング枚数の
チェック結果がゼロ枚であると、それまで刷版に対して
着状態とされていたインキ着けローラを脱状態とし、イ
ンキ移しローラの呼び出し動作を停止したままの状態
で、設定されたクリーニング枚数の印刷を開始する(ス
テップ108)。これにより、刷版とブランケットおよ
び給水ローラ群が保有しているインキが印刷用紙に移
り、全て除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、刷版上のインキ
を除去する刷版クリーニング方法および刷版クリーニン
グ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に輪転印刷機における各印刷ユニッ
ト内のインカー(インキ供給装置)の要部を示す。同図
において、1はインキツボ、2はインキツボ1に蓄えら
れたインキ、3はインキツボローラ、4(4−1〜4−
n)はインキツボローラ3の軸方向に複数並設して設け
られたインキツボキー、5はインキ移しローラ、6はイ
ンキローラ群、7は刷版、8は湿し水、9は給水ローラ
群、10は版胴、17はゴム胴、18はゴム胴17に巻
かれたブランケットである。
【0003】このインキ供給装置は、インキツボキー4
−1〜4−nの開度調整によってインキツボ1内のイン
キ2をインキツボローラ3に供給し、インキ移しローラ
5の呼び出し動作により、このインキツボローラ3に供
給されたインキをインキローラ群6を介して刷版7へ供
給する。この場合、インキローラ群6中のインキ着けロ
ーラ6−1が刷版7に対して着状態とされており、この
着状態とされているインキ着けローラ6−1を介してイ
ンキが刷版7へ供給される。また、このインキ供給と併
行して、湿し水8を給水ローラ群9を介して刷版7へ供
給する。
【0004】刷版7を交換して新しい刷版7’とした場
合、この新刷版7’の絵柄に応じた値にインキツボキー
4−1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量な
どがプリセットされる。すなわち、インキツボキー4−
1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量などを
新刷版7’の絵柄に応じた値として、インキツボ1内の
インキ2がインキローラ群6を介して新刷版7’へ供給
される。この場合、本刷りの前に試刷りを行って、イン
キ供給量を調整し、満足すべき色調を得る。これによ
り、インキローラ群6には、所望のインキ膜厚分布(イ
ンキ膜厚さの勾配)が作られる。
【0005】しかしながら、従来のインキ供給装置で
は、刷版7を交換して新刷版7’とした場合、旧刷版7
に対するインキ膜厚分布がインキローラ群6に残ってい
る。すなわち、この場合、旧刷版7に対するインキ膜厚
分布を新刷版7’に対するインキ膜厚分布に徐々に変え
て行かなければならず、満足すべき色調を得るまでにイ
ンキ供給量の調整と試刷りを過大に必要とし、「印刷前
準備時間の増加」、「労働負荷の増大」、「印刷資材の
浪費」、「生産効率の低下」、「コストアップ」等の問
題が生じる。
【0006】そこで、本出願人は、満足すべき色調を得
るまでのインキ供給量の調整と試刷りの回数を少なくす
ることを目的として、特願平8−167144号として
「インキ膜厚の制御方法」を提案した。このインキ膜厚
の制御方法では、旧刷版7の新刷版7’への交換に際し
て、先ずインキリムービングを行う。すなわち、本刷り
作業の終了後、ディスプレイ(図示せず)上で、印刷ユ
ニットを選択のうえ、インキリムービングを選択し、イ
ンキ移しローラ5の呼び出し動作をオフとしたうえ、旧
刷版7を装着したままの状態で本機を運転し、所定枚数
の印刷を行い、これによってインキローラ群6に上流か
ら下流になるにしたがって薄くなる印刷中に必要とされ
る最低限のインキ膜厚分布Ma(図7(a)参照)、す
なわち刷版7の絵柄のない部分に対応するインキ膜厚分
布Maを残す。
【0007】次に、ディスプレイ上でプレインキング2
を選択し、プレインキング2動作を行う。このプレイン
キング2では、インキツボキー4−1〜4−nの開度や
インキツボローラ3の回転量などを新刷版7’の絵柄に
応じた値にプリセットしたうえ、本機を運転し、インキ
移しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、インキロ
ーラ群6に残されている印刷中に必要とされる最低限の
インキ膜厚分布Maに新刷版7’の絵柄に応じたインキ
膜厚分布Mb(図7(b)参照)を重畳する。
【0008】そして、このインキ膜厚分布MaへのMb
の重畳後、ゴム胴17に巻かれたブランケット18を洗
浄し、刷版7を新刷版7’に交換した状態で、所定枚数
の試刷りを行い、その試刷りされた印刷物について濃度
チェックを行う。この濃度チェックにおいて、満足すべ
き色調であれば、「インキリムービング+プレインキン
グ2」によるインキ膜厚の制御を終了し、本刷りへ移行
する。満足すべき色調でなければ、プレインキング
(+)あるいはプレインキング(−)によってインキ膜
厚分布を微調整し、再度試刷りを行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、刷版を交換する際、交換前の刷版(旧刷版)の
絵柄分にはインキが残されたままの状態となっている。
この刷版上に残されたインキが「印刷前準備時間の増
加」、「労働負荷の増大」、「印刷資材の浪費」、「生
産効率の低下」、「コストアップ」等の問題を招く。
【0010】すなわち、 刷版上にインキが残っているため、胴入れの有無に関
係なく、ブランケットおよび給排版装置を構成する各部
を汚す。このため、排版作業を含めて、印刷終了後の刷
版の処置と取り扱いが面倒となり、オペレータの作業負
荷を増加させる。 胴入れ方式で刷版の給排版を行う場合、刷版上に残っ
ているインキがブランケットに転写されるため、試刷り
において刷版交換前の絵柄の影響を強く受ける。この影
響を排除するために、相当枚数の試刷りが必要となり、
多くの損紙が生じる。
【0011】紙厚の設定値が小さいと、刷版交換によ
って、刷版上のインキがブランケットから圧胴まで転写
される場合がある。この場合、「洗浄作業の増加」と
「試刷り品質の低下」等に結びつき、作業負荷および損
紙増加の要因となる。 圧胴へのインキ付着を防止するため、ゴム胴と圧胴間
の隙間を大きく設定する方法も考えられるが、試刷りの
時に再び正規の隙間に設定値を変更しなければならず、
圧胴へのインキ付着は防止できても、印刷前準備時間の
増加は避けられない。 給水ローラ群上に残っているインキの量によっては試
刷りの品質を低下させる影響を持つ場合がある。この影
響を排除するには、試刷りでの印刷枚数を増す必要性が
あり、損紙を増加させる要因となる。
【0012】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、上記の問題
を改善し、生産性の向上、生産コストと印刷資材消耗量
の削減、オペレータの作業負荷の軽減を図ることの可能
な刷版クリーニング方法および刷版クリーニング装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、インキツボキーを複数備え、これ
らインキツボキーの開度調整によってインキツボ内のイ
ンキをインキツボローラに供給し、インキ移しローラの
呼び出し動作により、このインキツボローラに供給され
たインキを着状態とされているインキ着けローラを介し
て刷版へ供給するインカーにおいて、インキ着けローラ
を脱状態とし、予め定められた一定枚数の印刷を行うこ
とにより、刷版上のインキを取り除くようにしたもので
ある。この発明によれば、インキ着けローラを脱状態と
しての一定枚数の印刷によって、旧刷版上に残されてい
るインキを除去した後、新刷版への交換を行うことが可
能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。図2は本発明を適用してなる4色枚
葉輪転印刷機を示す図である。同図において、11−1
〜11−4は各色の印刷ユニットであり、この印刷ユニ
ット11−1〜11−4内に図6に示したインキ供給装
置が各個に設けられている。また、印刷ユニット11−
1〜11−4に対応して、刷版自動交換装置12−1〜
12−4が設けられている。なお、印刷ユニット11−
1〜11−4において、17−1〜17−4はゴム胴、
18−1〜18−4はゴム胴17−1〜17−4の表面
に巻かれたブランケット、19−1〜19−4は圧胴で
ある。
【0015】また、この輪転印刷機には、図3に示すよ
うな操作デスク13が付設されている。この操作デスク
13は、そのデスク上面を操作盤13−1とし、この操
作盤13−1に表示部13−2および操作部13−3が
設けられている。また、操作デスク13のデスク上面に
は、試刷りシステム(この例では、パソコン)14が載
置されている。なお、この実施の形態では、図示しては
いないが操作デスク13内に制御装置が設置されてお
り、この制御装置と合わせて試刷りシステム14が構成
されている。また、操作部13−3からは、ゴム胴17
と圧胴19との間の隙間、すなわち紙厚を設定すること
ができる。
【0016】試刷りシステム14には試刷りデータが予
め標準化されて搭載されている。この場合、試刷りデー
タとは、プレインキング1,インキリムービング,プレ
インキング2,プレインキング(+)およびプレインキ
ング(−)における「インキ呼び出し回数(インキ移し
回数)」や「試刷り枚数」,「インキリムービング枚
数」などの設定条件である。
【0017】また、操作盤13−1には、磁気カード1
5(図4(a)参照)やフロッピィディスク16(図4
(b)参照)などの記録媒体が挿入セットされる差込口
(図示せず)が設けられている。この実施の形態では、
記録媒体に、刷版の絵柄面積情報に基づいて作成された
本刷りデータ(印刷データ)を記録させておく。すなわ
ち、所要の刷版毎に、その刷版が用いられる印刷ユニッ
ト、その印刷ユニットにおけるインキツボキーの開度、
インキツボローラの回転量などの設定値データを本刷り
データとして記録させておく。
【0018】試刷りシステム14には、インキローラ群
6の各ローラ上に最適なインキの膜厚を形成するための
機能と合わせて、ブランケット洗浄機能、刷版クリーニ
ング機能および試刷り機能が搭載されている。これらの
機能(制御プログラム)はメニュー画面M(図5参照)
に表示される。すなわち、メニュー画面Mに「プレイン
キング1」,「プレインキング2」,「ブランケット洗
浄」,「クリーニング(刷版クリーニング)」,「イン
キリムービング」,「試刷り」が表示される。これらの
機能は選択キーK1〜K6をタッチすることにより選択
することができる。
【0019】また、メニュー画面Mには、「プレインキ
ング1」や「プレインキング2」機能でのインキ呼び出
し回数の表示部(設定表示部)P1、「クリーニング」
機能での印刷枚数の表示部(設定表示部)P2、「イン
キリムービング」機能での印刷枚数の表示部(設定表示
部)P3、「試刷り」機能での印刷枚数の表示部(設定
表示部)P4が設けられている。
【0020】また、メニュー画面Mにおいて、「ブラン
ケット洗浄」はブランケットの洗浄を刷版のクリーニン
グ作業の終了後に連動して行うか、刷版のクリーニング
作業と切り離して単独で行うかを選択する機能であり、
選択キーK3をタッチする毎に表示部P5,P6の表示
状況が切り替わり、現在の設定状況を知らせる。
【0021】この輪転印刷機において印刷ユニット11
(11−1〜11−4)における刷版の交換は次のよう
にして行われる。
【0022】本刷り作業の終了後(図1に示すステップ
101)、例えば印刷ユニット11−1について、旧刷
版7から新刷版7’への交換を行うものとする。この場
合、オペレータは、印刷ユニット11−1にセットしよ
うとする新刷版7’の本刷りデータが記録されている記
録媒体を操作デスク13の差込口にセットし、印刷デー
タの入力を行う(ステップ102)。そして、オペレー
タは、試刷りシステム14のメニュー画面Mの「ユニッ
ト選択」において、印刷ユニット11−1に対応する番
号「1」を選択し、表示部P3に印刷枚数(インキリム
ービング枚数)を設定のうえ、選択キーK5により「イ
ンキリムービング」機能を選択する(ステップ10
3)。また、オペレータは、表示部P2に印刷枚数(ク
リーニング枚数)を設定のうえ、選択キーK4により
「クリーニング」機能を選択する(ステップ104)。
【0023】この時、印刷ユニット11−1におけるイ
ンキローラ群6には、印刷中に必要とされる最低限のイ
ンキ膜厚分布Maに対し、刷版7の絵柄に応じたインキ
膜厚分布Mbが重畳されている。
【0024】なお、既に終わった本刷り作業での印刷物
と新たに行う印刷物において絵柄がほとんど変わらない
場合、すなわち旧刷版7と新刷版7’の絵柄がほとんど
変わらない場合、インキリムービングの必要がないの
で、表示部P3への印刷枚数の設定はゼロ枚とする。
【0025】ステップ103,104での機能選択と設
定が終了すると、試刷りシステム14は、インキリムー
ビング枚数の設定がゼロ枚か否かを確認し(ステップ1
05)、インキリムービング枚数がゼロ枚である場合に
は直ちにステップ108へ進み、インキリムービング枚
数がゼロ枚でない場合にはステップ106へ進む。
【0026】ステップ106において、試刷りシステム
14は、インキリムービングを開始する。このインキリ
ムービングでは、インキ移しローラ5の呼び出し動作を
オフとしたうえ、旧刷版7を装着したままの状態で本機
を運転し、ステップ103で設定されたインキリムービ
ング枚数の印刷を行い、これによってインキローラ群6
に上流から下流になるにしたがって薄くなる印刷中に必
要とされる最低限のインキ膜厚分布Maを残す。
【0027】インキリムービングを行っている間、イン
キ移しローラ5の呼び出し動作を停止したままの状態で
印刷が行われるため、インキツボ1内のインキ2はイン
キローラ群6には一切供給されない。このため、インキ
ローラ群6で保有されているインキは、刷版7の絵柄部
のみが印刷によって消費される。この結果、インキの履
歴が解消され、印刷中に必要とされる最低限のインキ膜
厚分布Maが残る。
【0028】試刷りシステム14は、インキリムービン
グ動作が終了すると(ステップ107)、あるいはステ
ップ105でのインキリムービング枚数のチェック結果
がゼロ枚であると、それまで刷版7に対して着状態とさ
れていたインキ着けローラ6−1を脱状態とし、インキ
移しローラ5の呼び出し動作を停止したままの状態で、
ステップ104で設定されたクリーニング枚数の印刷を
開始する(ステップ108)。
【0029】このクリーニングを行っている間、インキ
着けローラ6−1を脱状態として、またインキ移しロー
ラ5の呼び出し動作を停止したままの状態として、印刷
が行われるため、刷版7とブランケット18および給水
ローラ群9が保有しているインキが印刷用紙に移り、全
て除去されるものとなる。
【0030】そして、このクリーニングを終了した後
(ステップ109)、試刷りシステム14は、記録媒体
からの本刷りデータのプリセットを行う(ステップ11
0)。また、これと並行して、試刷りシステム14は、
選択キーK3により「自動洗浄」が選択されていた場
合、ブランケット18の自動洗浄を行う(ステップ11
1)。すなわち、ステップ108,109でのクリーニ
ングを行っても、ブランケット18に紙粉等が付着して
いる場合があり、試刷りの品質に影響を与えるため、ブ
ランケット18の洗浄作業を行う。選択キーK3により
「単独洗浄」が選択されていた場合、試刷りシステム1
4はブランケット18の洗浄は行わない。
【0031】インキリムービングの開始から印刷データ
のプリセットまたはブランケット洗浄までは、クリーニ
ングを含めて、全て自動的に制御が行われる。これらの
制御が全て終了すると、試刷りシステム14は、インキ
着けローラ6−1を胴の着脱と連動する状態とし、また
インキ移しローラ5の呼び出し動作の停止も解除して、
通常の印刷作業が可能な状態へと切り替える(ステップ
112)。
【0032】オペレータは、この試刷りシステム14に
よる通常の印刷作業が可能な状態への切り替え後(自動
運転の終了後)、紙サイズプリセット装置(図示せず)
を操作して新刷版7’に対する印刷用紙のサイズをプリ
セットすると共に(ステップ113)、刷版自動交換装
置12を操作して刷版7を新刷版7’と交換する(ステ
ップ114)。
【0033】この刷版交換に際して、刷版7上のインキ
はステップ108,109によるクリーニング作業によ
って既に除去されているので、刷版の交換作業を行って
もブランケット18や刷版自動交換装置12を構成する
各部を汚すことはなく、各部の洗浄作業が不要となる。
また、胴入れ状態にして刷版の交換を行っても、すなわ
ちゴム胴17を圧胴19に接触させた状態で刷版の交換
作業を行っても、刷版7上にインキがないので、圧胴1
9やゴム胴17にインキが付着することがなく、圧胴1
9やゴム胴17の洗浄作業が不要となる。
【0034】また、従来においては、前述したように、
圧胴19へのインキ付着防止のためにゴム胴17と圧胴
19との間の隙間を広げておく刷版交換前の仮設定の作
業が考えられる。しかし、この実施の形態では、そのよ
うな作業を不要として、作業工程の簡略化と印刷前準備
時間の短縮化を実現することができる。また、この実施
の形態では、給水ローラ群9からもインキが除去される
ので、プレインキング2を経ての試刷りに際して(ステ
ップ115)、試刷り品質の低下が防止され、損紙を削
減することができる。
【0035】また、この実施の形態では、刷版7および
給水ローラ群9からのインキの除去と合わせて、ブラン
ケット18からもインキが除去される。したがって、小
ロット作業もしくは印刷によるブランケット18の汚れ
等が少ない場合、ブランケット洗浄機能を「単独洗浄」
としておくことにより、ステップ111でのブランケッ
トの洗浄作業を省略することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、インキ着けローラを脱状態とし、予め定
められた一定枚数の印刷を行うことにより、刷版上のイ
ンキを取り除くようにしたので、旧刷版上に残されてい
るインキを除去した後、新刷版の交換を行うことが可能
となり、旧刷版上に残されたインキによる悪影響を排除
し、生産性の向上、生産コストと印刷資材消耗量の削
減、オペレータの作業負荷の軽減を図ることができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の特徴的な動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図2】 本発明を適用してなる4色枚葉輪転印刷機を
示す図である。
【図3】 この輪転印刷機に付設された操作デスクを示
す図である。
【図4】 印刷データが記録された記録媒体を例示する
図である。
【図5】 試刷りシステムのディスプレイに出現するメ
ニュー画面を示す図である。
【図6】 輪転印刷機における各印刷ユニット内のイン
キ供給装置の要部を示す図である。
【図7】 このインキ供給装置のインキローラ群上に形
成されるインキ膜厚分布MaおよびMbを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…インキツボ、2…インキ、3…インキツボローラ、
4(4−1〜4−n)…インキツボキー、5…インキ移
しローラ、6…インキローラ群、6−1…インキ着けロ
ーラ、7(7’)…刷版、8…湿し水、9…給水ローラ
群、10…版胴、11(11−1〜11−4)…印刷ユ
ニット、12(12−1〜12−4)…刷版自動交換装
置、13…操作デスク、14…試刷りシステム、17
(17−1〜17−4)…ゴム胴、18(18−1〜1
8−4)…ブランケット、19(19−1〜19−4)
…圧胴、M…メニュー画面、K1〜K6…選択キー、P
1〜P6…表示部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキツボキーを複数備え、これらイン
    キツボキーの開度調整によってインキツボ内のインキを
    インキツボローラに供給し、インキ移しローラの呼び出
    し動作により、このインキツボローラに供給されたイン
    キを着状態とされているインキ着けローラを介して刷版
    へ供給するインカーにおいて、 前記インキ着けローラを脱状態とし、予め定められた一
    定枚数の印刷を行うことにより、前記刷版上のインキを
    取り除くようにしたことを特徴とする刷版クリーニング
    方法。
  2. 【請求項2】 インキツボキーを複数備え、これらイン
    キツボキーの開度調整によってインキツボ内のインキを
    インキツボローラに供給し、インキ移しローラの呼び出
    し動作により、このインキツボローラに供給されたイン
    キを着状態とされているインキ着けローラを介して刷版
    へ供給するインカーにおける刷版クリーニング装置であ
    って、 前記インキ着けローラの前記刷版に対する着脱を行うイ
    ンキ着けローラ着脱手段と、 前記インキ着けローラを脱状態として予め定められた一
    定枚数の印刷を行うことにより、前記刷版上のインキを
    取り除くインキ除去手段とを備えたことを特徴とする刷
    版クリーニング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010532724A (ja) * 2007-07-11 2010-10-14 マンローラント・アーゲー 印刷インキのリムービング
JP2015063081A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 リョービMhiグラフィックテクノロジー株式会社 印刷機の印刷準備方法及び印刷機の印刷準備支援装置

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