JPH11188849A - インキ膜厚の制御方法および制御装置 - Google Patents

インキ膜厚の制御方法および制御装置

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JPH11188849A
JPH11188849A JP9359723A JP35972397A JPH11188849A JP H11188849 A JPH11188849 A JP H11188849A JP 9359723 A JP9359723 A JP 9359723A JP 35972397 A JP35972397 A JP 35972397A JP H11188849 A JPH11188849 A JP H11188849A
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ink film
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JP9359723A
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Masaaki Ishida
正昭 石田
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Komori Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 「印刷前準備時間の短縮」、「労働負荷の軽
減」、「印刷資材の節約」、「生産効率の向上」、「生
産コストの低減」等を促進する。 【解決手段】 旧刷版による本刷りサンプルのカラーパ
ッチより各色の濃度を測定する(ステップ102)。各
色の測定濃度値と予め定められている各色の基準濃度値
との照合を行う(ステップ104)。各色の基準濃度値
と各色の測定濃度値とに隔たりがある場合、基準濃度値
に対する測定濃度値の変動値に対応して定められている
各色のリムービング枚数をインキリムービング動作に際
する印刷枚数とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インキツボ内の
インキをインキローラ群を介して刷版へ供給するインカ
ーにおけるインキ膜厚の制御方法および制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図9に輪転印刷機における各印刷ユニッ
ト内のインカー(インキ供給装置)の要部を示す。同図
において、1はインキツボ、2はインキツボ1に蓄えら
れたインキ、3はインキツボローラ、4(4−1〜4−
n)はインキツボローラ3の軸方向に複数並設して設け
られたインキツボキー、5はインキ移しローラ、6はイ
ンキローラ群、7は刷版、8は版胴、9はインキローラ
群6の軸方向に複数並設して設けられた洗浄液を吐出す
るノズル、10はインキローラ洗浄装置である。
【0003】このインキ供給装置は、インキツボキー4
−1〜4−nの開度調整によってインキツボ1内のイン
キ2をインキツボローラ3に供給し、このインキツボロ
ーラ3に供給されたインキをインキ移しローラ5の呼び
出し動作によりインキローラ群6を介して刷版7へ供給
する。
【0004】刷版7を交換して新しい刷版7’とした場
合、この新刷版7’の絵柄に応じた値にインキツボキー
4−1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量な
どがプリセットされる。すなわち、インキツボキー4−
1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量などを
新刷版7’の絵柄に応じた値として、インキツボ1内の
インキ2がインキローラ群6を介して新刷版7’へ供給
される。この場合、本刷りの前に試刷りを行って、イン
キ供給量を調整し、満足すべき色調を得る。これによ
り、インキローラ群6には、所望のインキ膜厚分布(イ
ンキ膜厚さの勾配)が作られる。
【0005】しかしながら、従来のインキ供給装置で
は、刷版7を交換して新刷版7’とした場合、旧刷版7
に対するインキ膜厚分布がインキローラ群6に残ってい
る。すなわち、この場合、旧刷版7に対するインキ膜厚
分布を新刷版7’に対するインキ膜厚分布に徐々に変え
て行かなければならず、満足すべき色調を得るまでにイ
ンキ供給量の調整と試刷りを過大に必要とし、「印刷前
準備時間の増加」、「労働負荷の増大」、「印刷資材の
浪費」、「生産効率の低下」、「コストアップ」等の問
題が生じる。
【0006】そこで、本出願人は、満足すべき色調を得
るまでのインキ供給量の調整と試刷りの回数を少なくす
ることを目的として、特願平8−167144号として
「インキ膜厚の制御方法」を提案した。このインキ膜厚
の制御方法では、旧刷版7の新刷版7’への交換に際し
て、先ずインキリムービングを行う。すなわち、ディス
プレイ(図示せず)上でインキリムービング動作を指定
し、インキ移しローラ5の呼び出し動作をオフとしたう
え、旧刷版7を装着したままの状態で本機を運転し、所
定枚数の印刷を行い、これによってインキローラ群6に
上流から下流になるにしたがって薄くなる印刷中に必要
とされる最低限のインキ膜厚分布Ma(図10(a)参
照)、すなわち刷版7の絵柄のない部分に対応するイン
キ膜厚分布Maを残す。
【0007】次に、ディスプレイ上でプレインキング2
動作を指定し、プレインキング2を行う。このプレイン
キング2では、インキツボキー4−1〜4−nの開度や
インキツボローラ3の回転量などを新刷版7’の絵柄に
応じた値にプリセットしたうえ、本機を運転し、インキ
移しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、インキロ
ーラ群6に残されている印刷中に必要とされる最低限の
インキ膜厚分布Maに新刷版7’の絵柄に応じたインキ
膜厚分布Mb(図10(b)参照)を重畳する。
【0008】そして、このインキ膜厚分布MaへのMb
の重畳後、刷版を新刷版7’に交換した状態で、所定枚
数の試刷りを行い、その試刷りされた印刷物について濃
度チェックを行う。この濃度チェックにおいて、満足す
べき色調であれば、「インキリムービング+プレインキ
ング2」によるインキ膜厚の制御を終了し、本刷りへ移
行する。満足すべき色調でなければ、プレインキング
(+)あるいはプレインキング(−)によってインキ膜
厚分布を微調整し、再度試刷りを行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、インキリムービング動作に際する印刷枚数(リ
ムービング枚数)が予め設定されている基準濃度に対応
する所定値とされている。この場合、旧刷版7による本
刷り終了後の印刷濃度が基準濃度に対し隔たりがある
と、インキリムービングによってインキローラ群6に残
されるインキ膜厚分布は印刷中に必要とされる最低限の
インキ膜厚分布Maとはならない。
【0010】すなわち、顧客の要求する印刷濃度と基準
濃度との間に隔たりがあると、オペレータは、プレイン
キング(+)あるいはプレインキング(−)によるイン
キ膜厚分布の微調整を行って、顧客の要求する印刷濃度
に合わせる。このような濃度調整を行うと、旧刷版7か
ら新刷版7’への版交換に際し、基準濃度に対応して定
められているリムービング枚数の印刷を行うと、インキ
ローラ群6に残されるインキ膜厚分布は印刷中に必要と
される最低限のインキ膜厚分布Maに対して「より厚
い」或いは「より薄い」状態となってしまう。
【0011】したがって、この後、プレインキング2動
作によって新刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚分布M
bを重畳しても所要のインキ膜厚分布を得ることができ
ず、プレインキング(+)あるいはプレインキング
(−)によるインキ膜厚分布の微調整を繰り返すことに
なり、オペレータに対して作業負荷がかかるばかりでな
く、本刷り開始までの時間が長引き、生産性が阻害さ
れ、生産コストのアップを招いてしまう。
【0012】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、「印刷前準
備時間の短縮」、「労働負荷の軽減」、「印刷資材の節
約」、「生産効率の向上」、「生産コストの低減」等を
促進することのできるインキ膜厚の制御方法および制御
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、旧刷版により印刷された印刷物の
濃度値を測定し、この測定した印刷物の濃度値に基づい
てインキリムービング動作に際する印刷枚数を定めるよ
うにしたものである。この発明によれば、旧刷版による
印刷物からの測定濃度値に基づいて、インキリムービン
グ動作に際する印刷枚数が定められる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。図2は本発明を適用してなる8色枚
葉輪転印刷機を示す図である。同図において、11−1
〜11−8は各色の印刷ユニットであり、この印刷ユニ
ット11−1〜11−8内に図9に示したインキ供給装
置が各個に設けられている。
【0015】また、この輪転印刷機には、図3に示すよ
うな操作デスク13が排紙部12の後方に配置されてい
る。操作デスク13のデスク上面には、試刷りシステム
(この例では、パソコン)14、印刷物の品質管理を行
うための印刷品質管理装置(PDC)15およびモニタ
16等が設置されている。なお、この実施の形態では、
図示してはいないが操作デスク13内に制御装置が設置
されており、この制御装置と合わせて試刷りシステム1
4が構成されている。
【0016】試刷りシステム14には試刷りデータが予
め標準化されて搭載されている。この場合、試刷りデー
タとは、プレインキング1,インキリムービング,プレ
インキング2,プレインキング(+)およびプレインキ
ング(−)における「インキ呼び出し回数」や「試刷り
枚数」,「リムービング枚数」などの設定条件である。
【0017】また、操作デスク13には、磁気カード1
7(図4(a)参照)やフロッピィディスク18(図4
(b)参照)などの記録媒体が挿入セットされる差込口
(図示せず)が設けられている。この実施の形態では、
記録媒体に、刷版の絵柄面積情報に基づいて作成された
本刷りデータ(印刷データ)を記録させておく。すなわ
ち、所要の刷版毎に、その刷版が用いられる印刷ユニッ
ト、その印刷ユニットにおけるインキツボキーの開度、
インキツボローラの回転量などの設定値データを本刷り
データとして記録させておく。
【0018】試刷りシステム14にはインキローラ群6
の各ローラ上に最適なインキの膜厚を形成するための機
能が搭載されている。これらの機能はメニュー画面M
(図5参照)に表示される。また、試刷りシステム14
には、インキリムービング動作に際する印刷ユニット1
1−1〜11−8での印刷枚数(リムービング枚数)を
自動的に定める機能(プログラム)が搭載されている。
【0019】この輪転印刷機において印刷ユニット11
(11−1〜11−8)における刷版交換に際してのイ
ンキローラ群6へのインキ膜厚分布の形成は次のように
して行われる。
【0020】試刷りシステム14の電源を入れると、そ
のディスプレイ上に、メニュー画面Mが出現する。この
メニュー画面Mには選択し得る機能として「プレインキ
ング1」,「プレインキング2」,「プレインキング
(+)」,「プレインキング(−)」,「インキリムー
ビング」,「試刷」が表示される。また、予め標準化さ
れて搭載されている試刷りデータの一部が、具体的な数
値として表示される。
【0021】すなわち、印刷ユニット11−1〜11−
8について、そのプレインキング1およびプレインキン
グ2動作におけるインキ呼び出し回数が「プレインキン
グ1」および「プレインキング2」横の表示部P1およ
びP2に表示される(図示状態は未設定の状態を示して
いる)。また、インキリムービング動作におけるリムー
ビング枚数が「インキリムービング」の横の表示部P3
に、試刷り枚数が「試刷」の横の表示部P4に表示され
る。また、「ユニット選択」として、印刷ユニット11
−1〜11−8に対応する番号「1」〜「8」が表示部
P5に表示される。
【0022】〔リムービング枚数の自動選択〕本刷り作
業の終了後(図1に示すステップ101)、印刷ユニッ
ト11−1〜11−8について、旧刷版7から新刷版
7’への交換を行うものとする。この場合、オペレータ
は、旧刷版7により印刷された印刷物、すなわち顧客の
要求する印刷品質を満たしている本刷りサンプルを操作
デスク13のデスク面13−1にセットし、この本刷り
サンプルに印刷されているカラーパッチより各色の濃度
をPDC15を用いて測定する(ステップ102)。こ
のPDC15による測定結果はモニタ16上に表示され
ると共に試刷りシステム14へ送られる(ステップ10
3)。
【0023】試刷りシステム14はPDC15から送ら
れてくる各色の測定濃度値と予め定められている各色の
基準濃度値との照合を行う(ステップ104)。各色の
基準濃度値は試刷りシステム14のディスプレイ上に表
示される基準濃度設定用画面G1(図6参照)を介して
変更可能に設定されている。
【0024】試刷りシステム14は、各色の基準濃度値
と各色の測定濃度値とが一致している場合、基準濃度値
に対応して定められている各色のリムービング枚数をそ
のままインキリムービング動作に際する印刷枚数とする
(ステップ105)。この定められた各色のリムービン
グ枚数はメニュー画面Mの表示部P3に表示される。各
色の基準濃度値に対応するリムービング枚数は試刷りシ
ステム14のディスプレイ上に表示されるリムービング
枚数設定用画面G2(図7参照)を介して変更可能に設
定されている。
【0025】また、試刷りシステム14は、各色の基準
濃度値と各色の測定濃度値とに隔たりがある場合、基準
濃度値に対する測定濃度値の変動値に対応して定められ
ている各色のリムービング枚数をインキリムービング動
作に際する印刷枚数とする(ステップ106)。この定
められた各色のリムービング枚数はメニュー画面Mの表
示部P3に表示される。各色の基準濃度値に対する測定
濃度値の変動値に対応するリムービング枚数は試刷りシ
ステム14のディスプレイ上に表示されるリムービング
枚数設定用画面G2を介して変更可能に設定されてい
る。すなわち、基準濃度値に対して測定濃度値が高い場
合にはリムービング枚数を多くし、基準濃度値に対して
測定濃度値が低い場合にはリムービング枚数を少なくす
る。
【0026】次に、オペレータは、メニュー画面Mの
「ユニット選択」において、印刷ユニット11−1〜1
1−8に対応する番号「1」〜「8」を選択する。そし
て、「インキリムービング」を選択する。
【0027】この時、印刷ユニット11−1〜11−8
におけるインキローラ群6には、印刷中に必要とされる
最低限のインキ膜厚分布Maに対し、旧刷版7の絵柄に
応じたインキ膜厚分布Mbあるいは顧客の要求する印刷
濃度に調整されたインキ膜厚分布Mb’が重畳されてい
る。
【0028】インキリムービング動作が指定されると、
試刷りシステム14は、インキ移しローラ5の呼び出し
動作をオフとしたうえ、旧刷版7を装着したままの状態
で本機を運転し(ステップ107)、ステップ105或
いはステップ106で定められたリムービング枚数の印
刷を行う(ステップ108)。
【0029】インキリムービングを行っている間、イン
キ移しローラ5の呼び出し動作を停止したままの状態で
印刷が行われるため、インキツボ1内のインキ2はイン
キローラ群6には一切供給されない。この時、印刷ユニ
ット11−1〜11−8では、基準濃度値に対して本刷
りサンプルからの測定濃度値が高い場合には多めにイン
キリムービングが行われ、低い場合は少なめにインキリ
ムービングが行われる。この結果、印刷ユニット11−
1〜11−8のインキローラ群6には、印刷中に必要と
される最低限のインキ膜厚分布Maが正確に残されるも
のとなる。
【0030】なお、この時、リムービング枚数の少ない
印刷ユニット11では他よりも早くその印刷が完了す
る。そこで、この実施の形態では、リムービング枚数分
の印刷を終了した印刷ユニット11では、そのインキ着
けローラ6−1を脱状態とし(ステップ109)、旧刷
版7より離して、インキローラ群6の保有するインキ膜
厚分布の補正を停止する。但し、ブランケット胴20
(図8参照)は印刷状態を維持すると共に、印刷機の運
転速度もそのままの状態を保ち続ける。
【0031】これによって、リムービング枚数が異なっ
ても、印刷ユニット11−1〜11−8のインキローラ
群6には、上流から下流になるにしたがって薄くなる印
刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布Maが正確
に残されるものとなる(ステップ110)。そして、こ
のインキリムービングを終了した後、印刷ユニット11
−1〜11−8のブランケット胴20を脱状態とし、印
刷機の運転速度を低速へと切り換える。なお、図8にお
いて、21は圧胴、22は圧胴洗浄装置、23はブラン
ケット胴20の表面を洗浄するブラン洗浄装置である。
【0032】インキリムービングを終了した状態では、
ブランケット胴20の表面はインキや紙粉等によって汚
れており、試刷りの印刷品質に影響を与える。これを排
除するため、オペレータは、ブランケット洗浄作業を行
う(ステップ111)。そして、印刷機の運転を停止し
たうえ(ステップ112)、オペレータは、印刷ユニッ
ト11−1〜11〜8にセットしようとする新刷版7’
の本刷りデータが記録されている記録媒体を操作デスク
13の差込口にセットする(ステップ113)。
【0033】そして、オペレータは、印刷ユニット11
−1〜11〜8について旧刷版7から新刷版7’への交
換を行う(ステップ114)。また、印刷ユニット11
−1〜11〜8に対し、記録媒体からの本刷りデータの
プリセットを行う(ステップ115)。
【0034】この後、オペレータは、印刷ユニット11
−1〜11−8に対してプレインキング2動作の開始を
指示する。これにより、試刷りシステム14は、印刷機
の運転を開始し、印刷ユニット11−1〜11−8にお
けるインキ移しローラ5を所定回数呼び出し動作させ
て、インキローラ群6に残されている印刷中に必要とさ
れる最低限のインキ膜厚分布Maに新刷版7’の絵柄に
応じたインキ膜厚分布Mbを重畳する(ステップ11
6)。
【0035】ステップ116でのプレインキング2動作
が終了すると、オペレータは、試刷り作業を経て、本刷
り作業へ移行する。ここで、ステップ110のインキリ
ムービングが終了した状態では、ステップ105或いは
ステップ106でのリムービング枚数の自動選択によっ
て、印刷ユニット11−1〜11−8のインキローラ群
6には印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布M
aが正確に残されている。ステップ116のプレインキ
ング2動作では、この正確に残されたインキ膜厚分布M
aに新刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mbが重
畳される。これにより、オペレータの作業負荷が軽減さ
れると共に、本刷り開始までの時間が短縮され、生産性
が向上し、生産コストの低減が図られる。
【0036】なお、上述した実施の形態では、試刷りシ
ステム14が自動的に、各色の基準濃度値に対する測定
濃度値の変動値を求め、この変動値に対応するリムービ
ング枚数をリムービング枚数設定用画面G2の設定内容
から読み出すようにしたが、オペレータが本刷りサンプ
ルの各色の濃度を直接濃度計で計測し、この計測した本
刷りサンプルの濃度値と基準濃度値との差を求め、この
差からインキリムービング動作に際する各色のリムービ
ング枚数を定めるようにしてもよい。
【0037】また、上述した実施の形態では、旧刷版に
より印刷された本刷りサンプルの測定濃度値と基準濃度
値との差を求め、この差からインキリムービング動作に
際する各色のリムービング枚数を求めるようにしたが、
旧刷版により印刷された本刷りサンプルの測定濃度値か
らインキリムービング動作に際する各色のリムービング
枚数を直接求めるようにしてもよい。旧刷版により印刷
された本刷りサンプルの測定濃度値からインキリムービ
ング動作に際する各色のリムービング枚数を直接求める
方法を採用した場合、通常の印刷物における各色の濃度
値が大きく異なるため(例えば、黒は通常1.9くら
い、黄は1.4くらい)、濃度値に応じた各色のリムー
ビング枚数を設定する時、図7に相当するリムービング
枚数設定用画面での表が見にくくなり、設定ミスが発生
し易い。これに対して、旧刷版により印刷された本刷り
サンプルの測定濃度値と基準濃度値との差から各色のリ
ムービング枚数を求める方法を採用すると、リムービン
グ枚数設定用画面での表が見やすくなり、設定ミスが発
生し難くなる。また、基準となるリムービング枚数に対
応する濃度値を変えたい場合には、図6の基準濃度設定
用画面で基準濃度値を変更するだけで良く、簡単に変更
することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、旧刷版による印刷物からの測定濃度値に
基づいて、インキリムービング動作に際する印刷枚数が
定められるものとなり、インキローラ群に印刷中に必要
とされる最低限のインキ膜厚分布を正確に残すことが可
能となり、「印刷前準備時間の短縮」、「労働負荷の軽
減」、「印刷資材の節約」、「生産効率の向上」、「生
産コストの低減」等を促進することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の特徴的な動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図2】 本発明を適用してなる8色枚葉輪転印刷機を
示す図である。
【図3】 この輪転印刷機に付設された操作デスクを示
す図である。
【図4】 印刷データが記録された記録媒体を例示する
図である。
【図5】 操作デスクのデスク面に載置された試刷りシ
ステムのディスプレイに出現するメニュー画面を示す図
である。
【図6】 試刷りシステムのディスプレイに出現する基
準濃度設定用画面を示す図である。
【図7】 試刷りシステムのディスプレイに出現するリ
ムービング枚数設定用画面を示す図である。
【図8】 印刷ユニットにおける各種洗浄装置等の配置
状況を示す図である。
【図9】 インキ供給装置の要部を示す図である。
【図10】 インキ供給装置のインキローラ群上に形成
されるインキ膜厚分布MaおよびMbを示す図である。
【符号の説明】
1…インキツボ、2…インキ、3…インキツボローラ、
4(4−1〜4−n)…インキツボキー、5…インキ移
しローラ、6…インキローラ群、6−1…インキ着けロ
ーラ、7(7’)…刷版、8…版胴、11(11−1〜
11−8)…印刷ユニット、13…操作デスク、14…
試刷りシステム、M…メニュー画面、G1…基準濃度設
定用画面、G2…リムービング枚数設定用画面、15…
印刷品質管理装置(PDC)、16…モニタ、17…磁
気カード、18…フロッピィディスク。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキリムービング動作によって、イン
    キ移しローラの呼び出し動作をオフとしたうえ、旧刷版
    を装着したままの状態で所定枚数の印刷を行い、インカ
    ー内のインキローラ群に印刷中に必要とされる最低限の
    インキ膜厚分布を残した後、プレインキング2動作によ
    って、このインキ膜厚分布に新刷版の絵柄に応じたイン
    キ膜厚分布を重畳するインキ膜厚分布形成工程を備えた
    インキ膜厚の制御方法において、 旧刷版により印刷された印刷物の濃度値を測定し、 この測定した印刷物の濃度値に基づいて前記インキリム
    ービング動作に際する印刷枚数を定めるようにしたこと
    を特徴とするインキ膜厚の制御方法。
  2. 【請求項2】 インキリムービング動作によって、イン
    キ移しローラの呼び出し動作をオフとしたうえ、旧刷版
    を装着したままの状態で所定枚数の印刷を行い、インカ
    ー内のインキローラ群に印刷中に必要とされる最低限の
    インキ膜厚分布を残した後、プレインキング2動作によ
    って、このインキ膜厚分布に新刷版の絵柄に応じたイン
    キ膜厚分布を重畳するインキ膜厚分布形成手段を備えた
    インキ膜厚の制御装置において、 旧刷版により印刷された印刷物の濃度値を測定する濃度
    測定手段と、 この濃度測定手段によって測定された印刷物の濃度値に
    基づいて前記インキリムービング動作に際する印刷枚数
    を定める印刷枚数設定手段とを備えたことを特徴とする
    インキ膜厚の制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006123176A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Komori Corp インキ膜厚の制御方法および制御装置
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