JPH11179125A - フィルタおよびその製法 - Google Patents

フィルタおよびその製法

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JPH11179125A
JPH11179125A JP9349644A JP34964497A JPH11179125A JP H11179125 A JPH11179125 A JP H11179125A JP 9349644 A JP9349644 A JP 9349644A JP 34964497 A JP34964497 A JP 34964497A JP H11179125 A JPH11179125 A JP H11179125A
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net
filter
filter medium
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hot
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JP9349644A
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Masahiko Nagata
雅彦 永田
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Nitta Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ろ材表面を傷つけるおそれがなく取り扱いが
容易なフィルタを提供する。 【解決手段】 一方向に長い帯体5を折り畳んで折り山
と折り谷の双方に固定部材8を固着してひだ状に形成さ
れてなるろ材1に、繊維からなる糸11を網の目状に加
工してなるネット2を被せてなるフィルタ。ネット2は
ホットメルトによりろ材1に対してずれないように接着
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタおよびそ
の製法に関する。さらに詳しくは、主に、事務所ビル、
店舗、ホテル、工場などに使用される換気用のエアフィ
ルタおよび半導体工場などのクリーンルーム用などのフ
ィルタおよびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、フィルタは、図7に示されるように、帯体5を折り
畳んでひだ状に固定したろ材1をフレーム材4内に、密
封材3を介して固定してなるものである。
【0003】ところで、帯体5は不織布からなるもので
あり、固いもので擦ったりすると簡単に表面に傷が付
く。このような傷は、ろ材を製造したあとの製品組立時
や現場施工時に発生しやすく、フィルタのろ過性能を著
しく低下させるので大きな問題となる。
【0004】そこで、図8に示されるように、ろ材1の
通気面を保護ネット20で覆ったものがある。しかしな
がら、この保護ネット20は、アルミニウムなどの金属
製シートをエクスパンションし、網の目状に加工したも
のであり、金属製であるために押し切りなどの方法で切
断した端面にバリやカエリが発生している。したがっ
て、製品組立時などにおいてろ材1の表面が保護ネット
20の端部21に触れて傷付けられる場合が多く、前述
の課題を充分に解決しうるものではなかった。
【0005】本発明は、前記問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ろ材表面を傷つける
おそれがなく取り扱いが容易なフィルタおよびその製法
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、一方向
に長い帯体を折り畳んでひだ状に固定してなるろ材に、
繊維からなる糸を網の目状に加工したネットを被せてな
ることを特徴とする。ろ材にネットを被せているので、
ろ材に物が直に触れるのを防ぐことができ、ろ材面の損
傷によるフィルタ機能の低下を防ぐことができる。ま
た、ネットは繊維製であり、ネット自体に剛性がないの
で、ネットでろ材を傷つける心配がない。つまり、従来
のような金属製のネットでは剪断面に金属材料に特有の
バリやカエリが生じているので、製品組立作業時などに
ろ材面に触れて傷付けるおそれがあった。しかし、本発
明ではこのおそれがなく、取り扱いが容易であり、ろ材
面に傷を付けない。ネットの固定は、ろ材に貼着する、
または、ろ材を収納するフレーム枠に貼着する、など適
宜な方法で行われる。
【0007】請求項2にかかる発明は、請求項1に記載
の発明に加えて、前記ネットと前記ろ材がともにガラス
繊維を含むものである。ろ材に使用されているガラス糸
と同じ材質の繊維からなるネットを使用することによ
り、ネットとろ材の強度も同程度となり、ネットがろ材
を傷つけるおそれがさらになくなる。
【0008】請求項3にかかる発明は、請求項1または
2に記載の発明に加えて、前記ネットがろ材に対して位
置決めがされてなるものである。ネットを貼着などの方
法で位置決め固定してろ材に対してズレないようにする
ことで製品組立作業が容易になる。
【0009】請求項4にかかる発明は、請求項1、2ま
たは3に記載の発明に加えて、前記ネットの糸の太さ
が、0.13mm以上0.5mm以下であり、ピッチが1.
0mm以上3.5mm以下である。糸の太さが0.13mm未
満であると強度に問題があり、0.5mmを超えると開口
率が小さくなる。ピッチが1.0mm未満であると、開口
率が小さくなり通気性能を妨げる。ピッチが3.5mmを
超えると、ネット内に異物が容易に挿入し、保護機能を
有しない。繊維製の糸は容易に細くすることができ、金
属製の線材を細くすることに比して安価に製造すること
ができる。そのように細く形成された糸では、太いもの
に比べて同程度のピッチで、大きな開口率を有する。し
たがって、通気性能を妨げることがない。例えば、外径
約0.18mmで、ピッチ2.5mmとすると、開口率は8
6%になるが、従来の金属製のネットでは、開口率が4
5%程度である。
【0010】請求項5にかかる発明は、請求項1、2、
3または4に記載の発明に加えて、前記ろ材が、折り山
と折り谷の双方に固着される固定部材でひだ状に固定さ
れており、該固定部材の折り山に前記ネットを貼着して
なるものである。固定部材は、ろ材の隣り合うひだ同士
が接触しないように、折り目方向に適度な間隔をあけ
て、ろ材を両面から挟むように折り山と折り谷双方に設
けられた連続するU字またはV字を呈するものである。
この固定部材は、樹脂製であり、ひだ状に折り畳まれる
前、またはひだ状に折り畳まれる過程で溶融状のものが
塗布され、ひだ状に形成された後で固化する性質のもの
が好ましい。固定部材の材料としては、後述するホット
メルト形接着剤の他に、ガラス系繊維(9〜13μmの
無アルカリガラス長繊維を撚ったものなど)などがあ
る。ネットは、ろ材に直にではなく固定部材の折り山に
固着され、折り山と折り山の間で適度な張力を持つ。し
たがって、ろ材面にネットや他の物が触れるおそれは全
くなく、保護機能および通気性能が大きい。
【0011】請求項6にかかる発明は、請求項5に記載
の発明に加えて、前記ネットの裏面にホットメルト形接
着剤による層が形成されており、当該ネットが前記固定
部材にホットメルトにより固定されてなるものである。
ホットメルトによる接着方法とは、常温において固体の
ホットメルト形接着剤を加熱溶融して流動性のり状に
し、被着体の面間隙内に充填させるものであり、常温で
冷却固化すると同時に接着が完了するものである。ホッ
トメルトによると、数秒間という短時間で接着が完了
し、かつ残存溶剤がないので、ろ材に余分な接着剤が付
くこともなく、通気面積を損なうことがない。ホットメ
ルト形接着剤は、常温で固形の熱可塑性樹脂接着剤であ
り、アクリル系EVA、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リオレフィンなどが単独または混用されて構成されてい
る。なお、ネットの裏面にホットメルト形接着剤による
層が形成されている場合には、固定部材の材料としては
特に限定されない。一般的な樹脂の他にガラス系繊維
(9〜13μmの無アルカリガラス長繊維を撚ったもの
など)を含んだものなどを用いることができる。また、
固定部材をホットメルト形接着剤で形成し、ネットの裏
面の接着剤層と固定部材の双方をホットメルトして接着
することも可能である。
【0012】請求項7にかかる発明は、請求項5にかか
る発明に加えて、前記固定部材がホットメルト形接着剤
から形成されており、前記ネットが前記固定部材にホッ
トメルトにより固定されてなるものである。前述のよう
にネットの裏面に予めホットメルト形接着剤を塗布して
おく必要がなく、製造が容易である。この方法によって
も、数秒間という短時間で接着が完了し、かつ残存溶剤
がないので、ろ材に接着剤が付くこともなく、通気面積
を損なうことがない。
【0013】請求項8にかかる発明は、一方向に長い帯
体を折り畳んで折り山と折り谷の双方に固定部材を固着
してひだ状に形成されてなるろ材に、繊維からなる糸を
網の目状に加工したネットを被せてなるフィルタの製法
であって、前記ネットの裏面にホットメルト形接着剤を
塗布して接着剤層を形成し、前記ろ材に前記ネットを裏
面側を向けて被せ、前記ネットの表面側から前記固定部
材の折り山部分を加温装置で押圧しながら加温し、ネッ
トをホットメルトによりろ材に接着してなることを特徴
とする。加温装置とは、アイロン、ホットプレート、加
熱されたローラなどである。
【0014】請求項9にかかる発明は、一方向に長い帯
体を折り畳んで折り山と折り谷の双方に固定部材を固着
してひだ状に形成されてなるろ材に、繊維からなる糸を
網の目状に加工したネットを被せてなるフィルタの製法
であって、前記固定部材がホットメルト形接着剤で形成
されており、前記ろ材に前記ネットを被せて前記ネット
側から前記固定部材の折り山部分を加温装置で押圧しな
がら加温し、ネットをホットメルトによりろ材に接着し
てなることを特徴とする。加温装置とは、アイロン、ホ
ットプレート、加熱されたローラなどである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図示例と
ともに説明する。図1は、本発明のフィルタの一実施例
の斜視説明図であり、図2及び図3は、図1のネットの
説明図、図4および図5は、フィルタの要部の断面説明
図であり、図6は、本発明のフィルタの他の実施例の分
解斜視説明図である。
【0016】図1に示されるように、本発明のフィルタ
は、ろ材1にネット2が被せられてなるものである。こ
のろ材1は、密封材3を介してフレーム枠4内に収納さ
れる。
【0017】ろ材1は、ガラス繊維などからなる不織布
などから形成される一方向に長い帯体5を折り畳んで通
気方向(矢印6方向)に厚みを有するように、ひだ状に
固定して全体として直方体形状を呈するように形成され
たものである。ろ材1の折り目方向(矢印7方向)に
は、適宜な間隔をおいて固定部材8が設けられている。
【0018】固定部材8(8a、8b)は、図4に示さ
れるように、帯体5の両面に設けられた連続したU字形
状を呈するものであり、帯体5をひだ状に固定してろ材
1の形状を維持し、帯体5の隣り合うひだ同士が接触し
て通気性能の低下するのを防ぐ。図示例では、折り山が
曲線を描いており固定部材8は連続したU字形状となっ
ているが、折り山の形状に合わせて連続したV字形状を
呈するものなど、形状は適宜である。
【0019】固定部材8は、樹脂製であり、ひだ状に折
り畳まれる前、またはひだ状に折り畳まれる過程で溶融
状のものが塗布され、ひだ状に形成された後で固化する
性質のものが好ましい。そのような材料としては、一般
的な熱可塑性樹脂の他、それをベースにしてガラス系繊
維(9〜13μmの無アルカリガラス長繊維を撚ったも
のなど)を含んだものなどを適宜用いることができる。
また、後述するように、固定部材8自身を接着剤として
利用し、ホットメルトによりネットを接着することもで
きる。そのばあい、固定部材8はホットメルト形接着材
により形成される。ホットメルト形接着剤としては、ア
クリル系EVA、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレ
フィンなどの単体および混合物を挙げることができる。
ホットメルトによる接着方法では、数秒間という短時間
で接着作業が完了するので生産性がよい。また、残存溶
剤がないので、ろ材に接着剤が付いて通気性能を低下さ
せることもない。
【0020】ネット2は、図1に示されるように、ろ材
1の通気面に設けられる。図示例では両通気面に設けら
れているが、保護機能を確保できる場合には片方の面だ
けでもよい。ネット2は、図2に示されるように、繊維
からなる糸10を網の目状に加工したものであり、ろ材
1と同様の繊維、例えばガラス繊維などを用いることが
好ましい。ろ材1と同じ材料で形成することによりろ材
1と同程度の強度になり、さらにネット2がろ材1の表
面を傷付けるおそれがなくなる。しかしながら本発明で
はこれに限らず、金属のような剛性を持つ材料を除い
て、繊維製の糸を適宜ネットの材料として用いることが
できる。このようなネットでは、製品組立作業時などの
取り扱いが容易で、ろ材面に傷のある不良品の発生率が
少ない。
【0021】図1において、9はホットメルト接着部で
あり、ネット2は、このように、固定部材8の折り山に
貼着されることが好ましいが、固定部材8が折り山にな
い場合には、帯体5の折り山に直に貼着してもよい。ま
た、フレーム枠4にネット2を貼着することも可能であ
る。ネットは、製品組立時、運搬時、現場施工時など
に、ろ材1に物が直に触れるのを防ぎ、ろ材面の損傷に
よるフィルタ機能の低下を防ぐ。さらに、固定部材8な
どの折り山にネット2を貼着してろ材1に対する位置決
めを行うと、ネットがずれないので、製品の組立などが
容易にできる。また、折り山間で適度な張力を有するの
でろ材の補強にもなる。とくに、図示例のようにネット
2を固定部材8の折り山に貼着すれば、帯体5からネッ
ト2が僅かに浮くので、保護機能および通気性能が大き
い。
【0022】図2に示されるように、ネット2の糸10
の太さdは、0.13〜0.5mmで、ピッチtが1.0
〜3.5mmであることが好ましい。例えば、糸の太さを
約0.18mm、ピッチを約2.5mmとすると、開口率
は、(2.5−0.18)2/2.52で、約86%となる。したがっ
て、空気の流れを阻害することはない。これに対し、ア
ルミニウムなどの金属製の線材を用いたネットでは、開
口率が45%となっている。金属製のものは繊維製の糸
よりも太く、同じようなピッチで比較すると金属製のネ
ットでは思うように開口率を上げることができない。し
かも金属製のものは細くするのにコストがかかる。本発
明のフィルタでは繊維製のネットを用いているので、こ
のような問題も生じない。しかしながら、糸の太さが
0.13mm未満であると強度に問題があり、0.5mmを
超えると開口率が小さくなるので好ましくない。また、
ピッチが1.0mm未満であると開口率が小さくなり、ピ
ッチが3.5mmを超えると保護機能が低下するので好ま
しくない。
【0023】またさらに、後述するように、ネット2の
裏面にホットメルト形接着剤を塗布してある程度の厚さ
の層を形成したい場合には、ホットメルト形接着剤の塗
布量も考慮して、前記糸の太さおよびピッチが適宜選択
されることが好ましい。例えば、ホットメルト形接着材
は、約5g/m2で均一に塗布されることが好ましく、その
時の最適な糸の太さは、およそ0.15〜0.25mmで
あり、ピッチは、2.0〜3.0mmである。
【0024】ネット2は、図3に示されるように、ロー
ル状に巻回保持されており、製造工程において適宜の長
さに切断されて使用されることが好ましい。
【0025】次に、ネットの貼付方法を説明する。ネッ
ト2は、ホットメルトにより貼着することが好ましい
が、他の接着材などを用いてもよい。図4および図5
は、ホットメルトにより貼着されたネット2とろ材1の
側断面図を示すものである。ホットメルトによる貼着方
法としては、ネット2の片面にホットメルト形接着剤
による層11を形成しておく方法(図4参照)、固定
部材8を予めホットメルト形接着剤で形成しておく方法
(図3参照)などがある。
【0026】図4に示されるように、ホットメルト形接
着剤11はネット2の裏面に均一に塗布されている。塗
布量は約5g/m2である。このネット2を固定部材8a、
8bでひだ状に固定されているろ材1の通気面に被せ、
アイロンなどの加温装置で、折り山を押圧しながら加熱
すると、数秒でホットメルト形接着剤が溶融し、加温装
置を遠ざけると直ぐに常温に戻って硬化し、接着が完了
する。
【0027】また、図5に示されるように、予め固着部
材8a、8bをホットメルト形接着剤で形成しておく
と、ネット2を被せて加温装置で折り山を押圧しながら
加熱するだけで、折り山が溶融し、接着剤となってネッ
ト2をホットメルト接着することができる。この方法で
は、ネット2の裏面に図4に示されるようなホットメル
ト形接着剤による層11を形成しておく必要がないの
で、形成工程を簡略化でき、低コスト化を図れる。しか
しながら、これらは、共に用いてもよい。すなわち、ホ
ットメルト形接着剤による接着剤層11が形成されたネ
ット2と、ホットメルト形接着剤から形成された固定部
材8とを共に用いることによって、さらに強力で迅速な
接着が可能である。なお、加温装置としては、アイロン
の他に従来から用いられているものを適宜利用すること
ができる。
【0028】次に、図6に基づいて、本発明のフィルタ
の他の実施例を説明する。このフィルタ31は、フィル
タ枠33が、フィルタパック32に対して着脱自在な構
成となっているので、交換時には、フイルタパック32
のみを交換して棄却すればよいようになっている。
【0029】図6において、フィルタパック32は、ろ
材41と、密封材42、43と、ネット44からなる。
ろ材41は、図1に示されるろ材1と同様に、固定部材
などでひだ状に固定されている。密封材42、43は、
フレーム枠33とろ材32との間に隙間を作らないよう
に設けられるものであり、発泡性の樹脂などにより形成
された弾力性を有する部材である。ネット44は、図1
に示されるネット2と同様に繊維製の糸から形成されて
いる。このネット44は、ろ材41の折り山に接着固定
する他に、密封材42、43に接着しておくこともでき
る。
【0030】一方、フレーム枠33は、一面が開放され
た略コの字形状の本体34と、本体34の開放部35を
閉塞する蓋体36からなり、内側に向けて突出する突起
物37が本体34の開放部35に連なる2側面に形成さ
れている。この突起物37は、フイルタパック32を収
納するときに密封材42、43の滑りを良くするための
ものであり、また密封性も向上させる。このようなフィ
ルタ31において、フィルタパック32にネット44が
位置決め固着されていると、交換時にずれないので作業
が容易である。
【0031】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のうち請
求項1および2に記載の発明では、ろ材にネットを被せ
た構成であるために、ろ材に物が当たって傷つけること
がない。また、ネットが繊維製であるので、ネットがろ
材を傷つけることがない。したがって、製品組立時、運
搬時、現場施工時などにおいて取り扱いが容易である。
【0032】請求項3に記載の発明では、ネットがろ材
に対して位置決め固着されており、製品組立時などにず
れることがなく、作業が容易であり、保護機能も大き
い。
【0033】請求項4に記載の発明では、ネットの糸の
太さとピッチの関係が強度と通気性の両方を良好な状態
にする。
【0034】請求項5に記載の発明では、ネットが固定
部材の折り山に接着されて張力を持つので、ネットがろ
材に直に触れることがなく、保護機能と通気性能が大き
くなる。
【0035】請求項6および7に記載の発明では、ネッ
トとろ材の接着にホットメルトを用いており、数秒間と
いう非常に短い時間で接着でき、しかも残存溶剤がない
ので、ろ材面積を損なうことがない。
【0036】請求項8に記載の発明では、ホットメルト
形接着剤による層をネットに予め形成してあるので、ろ
材に被せて加温するだけでよく、容易に接着することが
できる。
【0037】請求項9に記載の発明では、ろ材をひだ状
に固定するための樹脂である固定部材をホットメルト形
接着剤で形成してあるので、他に接着剤を必要とせず、
また、接着剤を塗布しておく手間も必要でないので、製
造コストを低コストに抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルタの一実施例の斜視説明図であ
る。
【図2】本発明のフィルタの一実施例の要部の側断面説
明図である。
【図3】本発明のフィルタの他の実施例の要部の側断面
説明図である。
【図4】本発明のフィルタに用いられるネットの構成を
示す拡大説明図である。
【図5】本発明のフィルタに用いられるネットの説明図
である。
【図6】本発明のフィルタのさらに他の実施例の組立前
斜視説明図である。
【図7】従来のフィルタの一例の説明図である。
【図8】従来のフィルタの他の例の説明図である。
【符号の説明】
1 ろ材 2 ネット 5 帯体 8、8a、8b 固定部材 9 ホットメルト接着部 10 繊維から成る糸 11 ホットメルト形接着剤による接着剤層 d 糸の外径 t ピッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に長い帯体を折り畳んでひだ状に
    固定してなるろ材に、繊維からなる糸を網の目状に加工
    したネットを被せてなることを特徴とするフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記ネットと前記ろ材がともにガラス繊
    維を含むものである請求項1記載のフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記ネットがろ材に対して位置決めがさ
    れている請求項1または2記載のフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記ネットの糸の太さが、0.13mm以
    上0.5mm以下であり、ピッチが1.0mm以上3.5mm
    以下である請求項1、2または3記載のフィルタ。
  5. 【請求項5】 前記ろ材が、折り山と折り谷の双方に固
    着される固定部材でひだ状に固定されており、該固定部
    材の折り山に前記ネットを貼着してなる請求項1、2、
    3または4記載のフィルタ。
  6. 【請求項6】 前記ネットの裏面にホットメルト形接着
    剤による層が形成されており、当該ネットが前記固定部
    材にホットメルトにより固定されてなる請求項5記載の
    フィルタ。
  7. 【請求項7】 前記固定部材がホットメルト形接着剤か
    ら形成されており、前記ネットが前記固定部材にホット
    メルトにより固定されてなる請求項5記載のフィルタ。
  8. 【請求項8】 一方向に長い帯体を折り畳んで折り山と
    折り谷の双方に固定部材を固着してひだ状に形成されて
    なるろ材に、繊維からなる糸を網の目状に加工したネッ
    トを被せてなるフィルタの製法であって、前記ネットの
    裏面にホットメルト形接着剤を塗布して接着剤層を形成
    し、前記ろ材に前記ネットを裏面側を向けて被せ、前記
    ネットの表面側から前記固定部材の折り山部分を加温装
    置で押圧しながら加温し、ネットをホットメルトにより
    ろ材に接着してなることを特徴とするフィルタの製法。
  9. 【請求項9】 一方向に長い帯体を折り畳んで折り山と
    折り谷の双方に固定部材を固着してひだ状に形成されて
    なるろ材に、繊維からなる糸を網の目状に加工したネッ
    トを被せてなるフィルタの製法であって、前記固定部材
    がホットメルト形接着剤で形成されており、前記ろ材に
    前記ネットを被せて前記ネット側から前記固定部材の折
    り山部分を加温装置で押圧しながら加温し、ネットをホ
    ットメルトによりろ材に接着してなることを特徴とする
    フィルタの製法。
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