JPH11173668A - 給湯器 - Google Patents

給湯器

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JPH11173668A
JPH11173668A JP9356293A JP35629397A JPH11173668A JP H11173668 A JPH11173668 A JP H11173668A JP 9356293 A JP9356293 A JP 9356293A JP 35629397 A JP35629397 A JP 35629397A JP H11173668 A JPH11173668 A JP H11173668A
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hot water
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久恭 渡辺
Toshihisa Saito
寿久 斉藤
Tetsuya Sato
徹哉 佐藤
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  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)
  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給湯設定温度の湯を設定総流量でもって給湯
する。 【解決手段】 給湯設定温度の湯を給湯するためのバイ
パス流量Qbpと湯側の流量Qyuの目標流量比を求める。
また、流量センサFS1,FS2のセンサ出力を利用し
てバイパス流量Qbpと湯側の流量Qyuの流量比を検出
し、該検出した流量比を上記求めた目標流量比に比較す
る。また、流量センサFS2により給湯の総流量Qを検
出し、該検出総流量を設定総流量に比較する。上記流量
比と総流量の各比較結果と、流量比と総流量の各比較結
果の組み合わせに応じて予め与えられている弁開度制御
ルールとに基づいて、検出流量比が目標流量比に一致す
る方向に、かつ、検出総流量が設定総流量に一致する方
向に第1と第2の各流量制御手段GM1,GM2の弁開
度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湯を作り出して給
湯する給湯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12には給湯器のシステム構成の一例
がモデル図により示されている。この給湯器は、同図の
実線に示すように、バーナ1と給湯熱交換器2を有し、
給湯熱交換器2の入側には水供給源から給湯熱交換器2
に水を導くための給水通路3が連通接続され、また、給
湯熱交換器2の出側には給湯通路4の一端側が接続さ
れ、この給湯通路4の他端側は台所やシャワー等の給湯
場所に導かれている。上記給水通路3には該通路3の水
温を検出する入水サーミスタ5と、通水流量を検出する
水量センサ6とが設けられ、給湯通路4には該通路4か
ら給湯される湯水温を検出する出湯サーミスタ7が設け
られている。
【0003】上記バーナ1には燃料ガスを導くためのガ
ス供給通路8が連通接続されており、このガス供給通路
8には該通路の開閉を行う電磁弁10,11と、弁開度
でもってバーナ1への供給ガス量を制御する比例弁12
とが介設されている。
【0004】この給湯器には給湯運転を制御する制御装
置13が設けられ、この制御装置13には給湯設定温度
を設定するための給湯温度設定手段等が設けられたリモ
コン14が信号接続されている。上記制御装置13は次
のように給湯運転を制御する。例えば、台所やシャワー
等に導かれた給湯通路4の先端側に設けられた給湯栓
(図示せず)が開栓され、給水通路3の通水が水量セン
サ6により検出されると、電磁弁10,11を開弁して
ガス供給通路8からバーナ1に燃料ガスを供給してバー
ナ燃焼を開始させ、給湯される湯温がリモコン14に設
定されている給湯設定温度となるようにバーナ1の燃焼
熱量を比例弁12の弁開度を制御することによって(つ
まり、バーナ1への供給燃料ガス量を制御することによ
って)制御し、上記バーナ燃焼火炎の熱によって給湯熱
交換器2の通水が加熱されて給湯熱交換器2により湯が
作られ、該湯は給湯通路4を通って所望の給湯場所に供
給される。そして、給湯栓が閉栓されて給水通路3の通
水停止を水量センサ6が検出すると、電磁弁11を閉弁
してバーナ1の燃焼を停止し、給湯運転を終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、給湯運転を
停止した直後には、給湯熱交換器2の保有熱量が給湯熱
交換器2に滞留している湯水に加えられて給湯熱交換器
2内の滞留湯水が加熱され給湯設定温度の湯を給湯する
ための湯温よりも高温になる後沸き現象が発生し、この
ように、給湯熱交換器2内の滞留湯水に後沸きが生じて
いる状態から給湯が開始されると、上記高温に加熱され
た湯が給湯して湯の利用者に高温による不快感を与えた
り、火傷を負わせる等の危険があるという問題が生じ
る。
【0006】上記給湯熱交換器2内の滞留湯水に後沸き
が発生している状態から給湯が開始されるという再出湯
時の高温給湯の問題を回避するために、次に示すような
再出湯時高温給湯防止手段が考えられる。例えば、図1
2の点線に示すように、給水通路3と給湯通路4間を給
湯熱交換器2を迂回して連通接続するバイパス通路15
を設け、バイパス通路15には該通路15の開閉を行う
電磁弁により形成されたバイパス弁16を介設し、ま
た、給湯熱交換器2の出側には湯温を検出する熱交出側
サーミスタ17を設けておき、熱交出側サーミスタ17
により検出される湯温が予め定めた温度以上で給湯熱交
換器2内の滞留湯水に後沸きが発生していると判断でき
る状態から給湯が開始されたときには、上記バイパス弁
16を開弁して、給湯熱交換器2から流れ出た高温湯に
バイパス通路15から水をミキシングして湯温を下げ、
上記再出湯時の高温給湯の問題発生を防止することが考
えられる。
【0007】しかしながら、バイパス通路15から流れ
出る水の単位時間当たりの流量は、給湯熱交換器2から
流れ出る湯温の高低に拘らずほぼ一定であることから、
給湯設定温度の湯を給湯するための給湯熱交換器の出側
湯温に対する給湯熱交換器2から流れ出る湯温の上昇分
(以下、オーバーシュートの大きさと記す)が小さいと
きには、給湯熱交換器2から流れ出た湯にミキシングす
る水量が過剰となり、給湯設定温度よりもかなり低めの
アンダーシュートの湯が給湯されてしまったり、反対
に、上記オーバーシュートの大きさが大きいときには、
給湯熱交換器2から流れ出た湯にミキシングする水量が
不足して、給湯設定温度よりも高めの湯が給湯されてし
まい、給湯開始時に給湯設定温度の湯を安定供給するこ
とができないという問題が発生する。
【0008】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、再出湯時にも、給湯設
定温度の湯を予め定めた設定総流量でもって安定給湯す
ることが可能な給湯器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次のような構成をもって前記課題を解決
する手段としている。すなわち、第1の発明は、給水通
路から供給された水を加熱して湯を作り出し該湯を給湯
通路に送出する給湯熱交換器と、上記給水通路と給湯通
路間を上記給湯熱交換器を迂回して連通接続するバイパ
ス通路と、該バイパス通路から流れ出た水が合流する湯
側の流量を弁開度でもって制御する第1の流量制御手段
と、上記バイパス通路を流れる水の流量を弁開度でもっ
て制御する第2の流量制御手段と、上記バイパス通路の
通水流量と湯側の流量との総流量を検出する総流量検出
手段とを有し、バイパス通路から流れ出る水と湯側の湯
とのミキシング後の湯温が予め定められた給湯設定温度
になるためのバイパス通路の通水流量と湯側の流量との
目標流量比を検出する目標流量比検出部と、バイパス通
路の通水流量と湯側の流量との流量比を検出する流量比
検出部とを備えた給湯器であって、上記流量比検出部に
より検出された流量比を上記目標流量比検出部により検
出された目標流量比に比較する流量比比較部と;上記総
流量検出手段により検出された総流量を予め定められた
設定総流量に比較する総流量比較部と;上記流量比と総
流量の各比較結果の組み合わせに応じて予め与えられて
いる弁開度制御ルールと、上記流量比比較部と総流量比
較部の各比較結果とに基づいて上記第1と第2の各流量
制御手段の弁開度を制御して上記検出流量比が目標流量
比に一致する方向に制御し併せて検出総流量が設定総流
量に一致する方向に制御して給湯設定温度の湯を設定総
流量でもって給湯するための流量比・総流量制御部と;
が設けられている構成をもって前記課題を解決する手段
としている。
【0010】第2の発明は、上記第1の発明の構成を備
え、弁開度制御ルールは、上記検出総流量が設定総流量
にほぼ等しく検出流量比が目標流量比よりも大きい場合
に上記第1の流量制御手段の弁開度を予め定めた第1上
限変化量を越えない範囲で開方向に小さく制御し、第2
の流量制御手段の弁開度を予め定めた第2上限変化量を
越えない範囲で閉方向に小さく制御する第1のルール
と、検出総流量が設定総流量にほぼ等しく検出流量比が
目標流量比よりも小さい場合に第1の流量制御手段の弁
開度を小さく閉方向に、第2の流量制御手段の弁開度を
小さく開方向にそれぞれ制御する第2のルールと、検出
総流量が設定総流量よりも多くて検出流量比が目標流量
比にほぼ等しい場合に第1の流量制御手段の弁開度を小
さく閉方向に、第2の流量制御手段の弁開度を小さく閉
方向にそれぞれ制御する第3のルールと、検出総流量が
設定総流量よりも少なくて検出流量比が目標流量比にほ
ぼ等しい場合に第1の流量制御手段の弁開度を小さく開
方向に、第2の流量制御手段の弁開度を小さく開方向に
それぞれ制御する第4のルールと、検出総流量が設定総
流量よりも少なくて検出流量比が目標流量比よりも大き
い場合に第1の流量制御手段の弁開度を予め定めた第1
下限変化量以上に開方向に大きく制御し、第2の流量制
御手段の弁開度を閉方向に小さく制御する第5のルール
と、検出総流量が設定総流量よりも少なくて検出流量比
が目標流量比よりも小さい場合に第1の流量制御手段の
弁開度を小さく閉方向に、第2の流量制御手段の弁開度
を予め定めた第2下限変化量以上に開方向に大きく制御
する第6のルールと、検出総流量が設定総流量よりも多
くて検出流量比が目標流量比よりも大きい場合に第1の
流量制御手段の弁開度を小さく開方向に、第2の流量制
御手段の弁開度を大きく閉方向にそれぞれ制御する第7
のルールと、検出総流量が設定総流量よりも多くて検出
流量比が目標流量比よりも小さい場合に第1の流量制御
手段の弁開度を大きく閉方向に、第2の流量制御手段の
弁開度を小さく開方向にそれぞれ制御する第8のルール
と、検出総流量が設定の総流量にほぼ等しく検出流量比
が目標流量比にほぼ等しい場合には第1と第2の各流量
制御手段の弁開度を変化させない第9のルールとから成
る構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0011】第3の発明は、上記第1又は第2の発明の
構成に加えて、目標流量比に対する検出流量比の偏差
と、設定総流量に対する検出総流量の偏差とを求める偏
差検出部が設けられ、上記流量比と総流量の各偏差の組
み合わせを前件部とし、その偏差の組み合わせに応じた
第1と第2の各流量制御手段の弁開度制御形態を後件部
とした弁開度制御ルールと、上記偏差検出部により求め
られた流量比の偏差と総流量の偏差とに基づいたファジ
ィ論理演算により、流量比・総流量制御部は、第1と第
2の各流量制御手段の弁開度の操作量を求め、この求め
た操作量に応じて第1と第2の各流量制御手段の弁開度
を制御する構成をもって前記課題を解決する手段として
いる。
【0012】第4の発明は、上記第3の発明の構成を備
え、弁開度制御ルールの前件部は、目標流量比に対する
検出流量比の偏差の大小に応じた複数のメンバーシップ
関数と、設定総流量に対する検出総流量の偏差の大小に
応じた複数のメンバーシップ関数とから成り、弁開度制
御ルールの後件部は、第1の流量制御手段の弁開度操作
量の大小に応じた複数のメンバーシップ関数と、第2の
流量制御手段の弁開度操作量の大小に応じた複数のメン
バーシップ関数とから成り、偏差検出部により求められ
た流量比と総流量の各偏差に基づき、上記前件部のメン
バーシップ関数からファジィ変数グレードを検出するグ
レード検出部と、検出されたファジィ変数グレードに基
づいて前記弁開度制御ルールに合致した第1の流量制御
手段に対応した上記後件部のメンバーシップ関数の有効
面積の和集合と第2の流量制御手段に対応した後件部の
メンバーシップ関数の有効面積の和集合とをそれぞれ検
出する和集合検出部と、これら検出された第1と第2の
各流量制御手段に対応した有効面積の和集合の重心をそ
れぞれ算出し、該求めた重心に基づき第1と第2の各流
量制御手段の弁開度の操作量をそれぞれ検出する弁開度
操作量検出部とが設けられている構成をもって前記課題
を解決する手段としている。
【0013】上記構成の発明において、湯側の流量を制
御する第1の流量制御手段と、バイパス通路の通水流量
を制御する第2の流量制御手段とを設けたので、バイパ
ス通路から流れ出た水と湯側の湯とがミキシングした後
の湯温が給湯設定温度となるようにバイパス通路の通水
流量と湯側の流量との流量比を、上記第1と第2の各流
量制御手段の弁開度制御により、精度良く制御すること
ができ、再出湯時であっても給湯設定温度の湯を安定供
給することが可能となる。
【0014】その上、この発明では、上記流量比制御に
併せて総流量制御を上記第1と第2の各流量制御手段の
弁開度制御により行う構成を備えていることから、つま
り、流量比比較部により比較された流量比の比較結果
と、総流量比較部により比較された総流量の比較結果
と、流量比と総流量の各比較結果の組み合わせに応じて
予め与えられた弁開度制御ルールとに基づいて、検出流
量比が目標流量比に一致する方向に、かつ、検出総流量
が設定総流量に一致する方向に第1と第2の各流量制御
手段の弁開度を制御する構成を備えていることから、給
湯設定温度の湯を設定総流量でもって給湯することが可
能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づき説明する。
【0016】この実施形態例の給湯器は図3に示すよう
なシステム構成を有している。図3に示すように、給湯
熱交換器2が設けられ、該給湯熱交換器2の入側には水
供給源から水を給湯熱交換器2に供給するための給水通
路3が接続され、給湯熱交換器2の出側には給湯熱交換
器2により作られた湯を所望の給湯場所に導くための給
湯通路4が接続されている。上記給水通路3と給湯通路
4間を給湯熱交換器2を迂回して連通接続する常時バイ
パス通路18が設けられ、また、この常時バイパス通路
18との接続部Xよりも上流側の給水通路3と、常時バ
イパス通路18との接続部Yよりも下流側の給湯通路4
とを連通接続するバイパス通路15が設けられている。
【0017】上記常時バイパス通路18との接続部Yと
バイパス通路15との接続部Zとの間の給湯通路4には
上記バイパス通路15から流れ出た水に合流する湯側の
流量Qyuを弁開度でもって制御する第1の流量制御手段
GM1が介設され、また、上記バイパス通路15には該
通路15を流れる水のバイパス流量Qbpを弁開度でもっ
て制御する第2の流量制御手段GM2が介設されてい
る。上記第1と第2の各流量制御手段GM1,GM2は
ギアモータ等の駆動源が備えられており、その駆動源に
よって上記弁開度を連続的に又は段階的に可変制御可能
な構成となっている。
【0018】上記給水通路3には通水温度を検出する入
水サーミスタ5が設けられ、また、バイパス通路15と
の接続部Zよりも下流側の給湯通路4には湯側の湯温と
バイパス通路15から流れ出た水とがミキシングした後
の湯温を検出する出湯サーミスタ7が設けられ、さら
に、給湯熱交換器2の出側の湯温を検出する熱交出側サ
ーミスタ17が設けられている。
【0019】さらに、上記バイパス通路15との接続部
Wと常時バイパス通路18との接続部Xとの間の給水通
路3には該通路3部分の通水流量を上記湯側の流量Qyu
として検出する第1の流量センサFS1が設けられ、ま
た、バイパス通路15との接続部Zよりも下流側の給湯
通路4には給湯される給湯流量(出湯流量)Qを検出す
る総流量検出手段としての第2の流量センサFS2が設
けられている。
【0020】さらにまた、給湯熱交換器2を燃焼加熱す
るバーナ(図示せず)が設けられており、該バーナには
燃料ガスをバーナに供給するガス供給通路(図示せず)
が接続されている。
【0021】この給湯器には給湯運転を制御する制御装
置13が設けられ、この制御装置13にはリモコン14
が信号接続されている。
【0022】この実施形態例では、給湯設定温度の湯を
予め定められた設定総流量(例えば、16リットル/mi
n )でもって給湯できるように上記第1と第2の各流量
制御手段GM1,GM2の弁開度を制御する特有な制御
構成を備えたことを特徴としており、図1にはこの実施
形態例において特徴的な制御構成がブロック図により示
されている。この実施形態例に示す制御装置13は、湯
側温度検出部20と、湯側流量検出部21と、バイパス
流量検出部22と、目標流量比検出部23と、流量比比
較部24と、流量比検出部25と、総流量検出部26
と、偏差検出部27と、流量比・総流量制御部28と、
総流量比較部30と、データ格納部35とを有して構成
されている。
【0023】上記湯側温度検出部20は第1の流量制御
手段GM1を通る湯側の湯温を検出する制御構成を有す
る。上記湯側の湯温を検出する図3の点線に示すような
サーミスタ40を設け、該サーミスタ40により検出さ
れる湯温を湯側の湯温として検出してもよいが、この実
施形態例では、部品点数の増加を抑制するために、上記
サーミスタ40を設けずに演算により湯側の湯温を検出
する構成を有する。
【0024】湯側温度検出部20は、入水サーミスタ5
により検出された入水温度Tinと、熱交出側サーミスタ
17により検出される湯温Tout とを取り込み、これら
検出温度Tout ,Tinを利用して次式(1)の演算によ
り湯側の湯温Tyuを求める。
【0025】 Tyu=Tout ×m+Tin×n・・・・・(1)
【0026】上記式(1)に示すmは、給水通路3を通
って来る給水が常時バイパス通路18との接続部Xの位
置で給湯熱交換器2側に流れる水量の分配率であり、n
は上記接続部Xの位置で常時バイパス通路18側に流れ
る水量の分配率であり、上記分配率は予め定まることか
ら、定数として予め与えられる。例えば、給湯熱交換器
2側の分配率が70%で、常時バイパス通路18側の分
配率が30%であるときには、mの値として0.7が、
nの値として0.3がそれぞれ予め与えられる。
【0027】湯側温度検出部20は、上記の如く、入水
サーミスタ5により検出された入水温度Tinと、熱交出
側サーミスタ17により検出された給湯熱交換器出側湯
温Tout とに基づき、上記式(1)の演算により湯側の
湯温Tyuを求め、この求めた湯温Tyuの情報を目標流量
比検出部23に出力する。
【0028】目標流量比検出部23には上記湯側温度検
出部20から出力された湯側の湯温Tyuと、リモコン1
4に設定されている給湯設定温度Tspと、入水サーミス
タ5により検出された入水温度Tinとの各温度情報が時
々刻々と加えられ、それら温度情報に基づいて下式
(2)の演算により、給湯設定温度Tspの湯を給湯する
ための湯側の流量とバイパス通路15の流量との目標流
量比Rsp(Rsp=Qbp/Qyu)を求める。
【0029】 Qbp/Qyu=(Tyu−Tsp)/(Tsp−Tin)・・・・(2)
【0030】なお、給湯熱交換器2内の後沸きにより、
リモコン14に設定されている給湯設定温度Tspよりも
高温の湯側の湯温Tyuをもつ湯側の流量Qyuの熱量が給
湯設定温度Tspに低下するための放出熱量はバイパス通
路15を通る流量Qbpの水が入水温度Tinから給湯設定
温度Tspに上昇するのに要する吸熱熱量に等しく、この
熱平衡バランスの関係から上式(2)が導かれる。
【0031】目標流量比検出部23は、上記の如く求め
られた目標流量比Rspの情報を後述する流量比比較部2
4と偏差検出部27に出力する。
【0032】湯側流量検出部21は第1の流量制御手段
GM1を通る湯側の流量Qyuを検出するものであり、こ
の実施形態例では、第1の流量センサFS1のセンサ出
力を湯側の流量Qyuとして検出し、検出した湯側の流量
Qyuの情報を流量比検出部25に出力する。
【0033】バイパス流量検出部22はバイパス通路1
5を流れるバイパス流量Qbpを検出するものである。こ
の実施形態例では、図3に示すように、バイパス流量Q
bpを検出する流量センサをバイパス通路15に設けてい
ないので、バイパス流量検出部22は、第1と第2の各
流量センサFS1,FS2のセンサ出力を取り込んで、
第2の流量センサFS2により検出された総流量Qから
第1の流量センサFS1により検出された湯側の流量Q
yuを差し引くことによって、つまり、次式(3)の演算
によりバイパス流量Qbpを求める。
【0034】Qbp=Q−Qyu・・・・・(3)
【0035】バイパス流量検出部22は上記求めたバイ
パス流量Qbpの情報を流量比検出部25に加える。流量
比検出部25は上記湯側流量検出部21から加えられた
湯側の流量Qyuと、バイパス流量検出部22から加えら
れたバイパス流量Qbpとに基づいて、湯側の流量Qyuと
バイパス流量Qbpの流量比Rdeを次式(4)の演算によ
り検出し、その検出流量比Rdeの情報を流量比比較部2
4と偏差検出部27に出力する。
【0036】Rde=Qbp/Qyu・・・・・(4)
【0037】流量比比較部24は、上記目標流量比検出
部23から受け取った目標流量比Rspを、流量比検出部
25から受け取った検出流量比Rdeに比較し、検出流量
比Rdeが目標流量比Rspよりも大きいか否か、又は、検
出流量比Rdeが目標流量比Rspよりも小さいか否か、又
は、検出流量比Rdeが目標流量比Rspを含む予め定めた
許容幅内に入っており検出流量比Rdeは目標流量比Rsp
にほぼ等しいか否かを判断し、その比較結果を流量比・
総流量制御部28に出力する。
【0038】偏差検出部27は、上記目標流量比検出部
23から加えられた目標流量比Rspから、流量比検出部
25から加えられた検出流量比Rdeを差し引いて、目標
流量比Rspに対する検出流量比Rdeの偏差ΔRを求め、
その偏差ΔRの情報を流量比・総流量制御部28に加え
る。
【0039】総流量検出部26は給湯される給湯流量
(出湯流量)Qを検出するものであり、この実施形態例
では、第2の流量センサFS2のセンサ出力を総流量Q
として検出し、その検出した総流量Qの情報を偏差検出
部27と総流量比較部30に加える。
【0040】データ格納部35には予め定められた設定
総流量Qsp(例えば、16リットル/min )が与えられ
ており、総流量比較部30は上記総流量検出部26から
加えられた検出総流量Qを上記設定総流量Qspに比較
し、検出総流量Qが設定総流量Qspよりも多いか否か、
又は、検出総流量Qが設定総流量Qspよりも少ないか否
か、又は、検出総流量Qが設定総流量Qspを含む予め定
めた許容幅内に入っており検出総流量Qが設定総流量Q
spにほぼ等しいか否かを判断し、その比較結果を流量比
・総流量制御部28に加える。
【0041】偏差検出部27は、上記データ格納部35
に格納されている設定総流量Qspから、上記総流量検出
部26により検出された総流量Qを差し引いて、設定総
流量Qspに対する検出総流量Qの偏差ΔQを求め、この
偏差ΔQの情報を流量比・総流量制御部28に加える。
【0042】流量比・総流量制御部28は上記流量比比
較部24による流量比の比較結果と、総流量比較部30
による総流量の比較結果と、偏差検出部27により検出
された流量比の偏差ΔRと総流量の偏差ΔQとに基づい
て、第1と第2の各流量制御手段GM1,GM2の弁開
度を制御し検出流量比Rdeが目標流量比Rspに一致する
方向に流量比を制御し併せて検出総流量Qが設定総流量
Qspに一致する方向に総流量を制御する制御構成を有し
ている。この実施形態例では、流量比・総流量制御部2
8は、ファジィ論理演算を用いて上記第1と第2の各流
量制御手段GM1,GM2の弁開度を制御する。
【0043】流量比・総流量制御部28は、図2に示す
ように、グレード検出部31と、和集合検出部32と、
ミキシング制御部33と、弁開度操作量検出部34とを
有して構成されている。
【0044】データ格納部35には、目標流量比Rspと
検出流量比Rdeの比較結果と、設定総流量Qspと検出総
流量Qの比較結果に基づいて第1と第2の各流量制御手
段GM1,GM2の弁開度を制御するための次に示すよ
うな弁開度制御ルールが予め定め与えられている。この
実施形態例では、弁開度制御ルールは第1〜第9のルー
ルから成っている。
【0045】1) 検出総流量Qが設定総流量Qspにほ
ぼ等しく検出流量比Rdeが目標流量比Rspよりも大きい
場合に上記第1の流量制御手段GM1の弁開度を予め定
めた第1上限変化量(例えば、図4の(c)に示す弁開
度変化量ΔWj1)を越えない範囲で開方向に小さく制御
し、第2の流量制御手段GM2の弁開度を予め定めた第
2上限変化量(例えば、図4の(d)に示す弁開度変化
量ΔWj2)を越えない範囲で閉方向に小さく制御する。
【0046】2) 検出総流量Qが設定総流量Qspにほ
ぼ等しく検出流量比Rdeが目標流量比Rspよりも小さい
場合には第1の流量制御手段GM1の弁開度を小さく閉
方向に、第2の流量制御手段GM2の弁開度を小さく開
方向にそれぞれ制御する。
【0047】3) 検出総流量Qが設定総流量Qspより
も多くて検出流量比Rdeが目標流量比Rspにほぼ等しい
場合に第1の流量制御手段GM1の弁開度を小さく閉方
向に、第2の流量制御手段GM2の弁開度を小さく閉方
向にそれぞれ制御する。
【0048】4) 検出総流量Qが設定総流量Qspより
も少なくて検出流量比Rdeが目標流量比Rspにほぼ等し
い場合に第1の流量制御手段GM1の弁開度を小さく開
方向に、第2の流量制御手段GM2の弁開度を小さく開
方向にそれぞれ制御する。
【0049】5) 検出総流量Qが設定総流量Qspより
も少なくて検出流量比Rdeが目標流量比Rspよりも大き
い場合に第1の流量制御手段GM1の弁開度を予め定め
た第1下限変化量(例えば、図4の(c)に示す弁開度
変化量ΔWk1)以上に開方向に大きく制御し、第2の流
量制御手段GM2の弁開度を閉方向に小さく制御する。
【0050】6) 検出総流量Qが設定総流量Qspより
も少なくて検出流量比Rdeが目標流量比Rspよりも小さ
い場合に第1の流量制御手段GM1の弁開度を小さく閉
方向に、第2の流量制御手段GM2の弁開度を予め定め
た第2下限変化量(例えば、図4の(d)に示す弁開度
変化量ΔWk2)以上に開方向に大きく制御する。
【0051】7) 検出総流量Qが設定総流量Qspより
も多くて検出流量比Rdeが目標流量比Rspよりも大きい
場合に第1の流量制御手段GM1の弁開度を小さく開方
向に、第2の流量制御手段GM2の弁開度を大きく閉方
向にそれぞれ制御する。
【0052】8) 検出総流量Qが設定総流量Qspより
も多くて検出流量比Rdeが目標流量比Rspよりも小さい
場合に第1の流量制御手段GM1の弁開度を大きく閉方
向に、第2の流量制御手段GM2の弁開度を小さく開方
向にそれぞれ制御する。
【0053】9) 検出総流量Qが設定の総流量Qspに
ほぼ等しく検出流量比Rdeが目標流量比Rspにほぼ等し
い場合には第1と第2の各流量制御手段GM1,GM2
の弁開度を変化させない。
【0054】以上の第1〜第9のルールを記号化して記
すと、以下のように表すことができる。ただし、以下に
示すΔQは設定総流量Qspに対する検出総流量Qの偏差
を表し、ΔRは目標流量比Rspに対する検出流量比Rde
の偏差を表し、V1は第1の流量制御手段GM1の弁開
度を変動させるためにギアモータ等の駆動源を操作する
操作量(つまり、ここでは駆動源への供給電圧)を表
し、V2は第2の流量制御手段GM2の弁開度を変動さ
せるための操作量を表し、NBは閉方向に大きく弁開度
を変化させることを、NSは閉方向に小さく弁開度を変
化させることを、ZOは弁開度を変化させないことを、
PSは開方向に小さく弁開度を変化させることを、PB
は開方向に大きく変化させることをそれぞれ表してい
る。
【0055】1) IF ΔQ=ZO&ΔR=NB T
HEN V1=PS,V2=NS
【0056】2) IF ΔQ=ZO&ΔR=PB T
HEN V1=NS,V2=PS
【0057】3) IF ΔQ=NB&ΔR=ZO T
HEN V1=NS,V2=NS
【0058】4) IF ΔQ=PB&ΔR=ZO T
HEN V1=PS,V2=PS
【0059】5) IF ΔQ=PB&ΔR=NB T
HEN V1=PB,V2=NS
【0060】6) IF ΔQ=PB&ΔR=PB T
HEN V1=NS,V2=PB
【0061】7) IF ΔQ=NB&ΔR=NB T
HEN V1=PS,V2=NB
【0062】8) IF ΔQ=NB&ΔR=PB T
HEN V1=NB,V2=PS
【0063】9) IF ΔQ=ZO&ΔR=ZO T
HEN V1=ZO,V2=ZO
【0064】上記弁開度制御ルールにおける第1〜第9
のルールは、具体的には、流量比の偏差ΔRと総流量の
偏差ΔQに基づいて第1の流量制御手段GM1の弁開度
を変化させるため操作量(制御量)V1を求めるための
下記の表1に示すようなファジィテーブルと、流量比の
偏差ΔRと総流量の偏差ΔQに基づいて第2の流量制御
手段GM2の弁開度を変化させるため操作量(制御量)
V2を求めるための下記の表2に示すようなファジィテ
ーブルとにまとめられてデータ格納部35に記憶されて
いる。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】また、データ格納部35にはファジィ論理
演算に使用する図4の(a),(b),(c),(d)
に示されるようなメンバーシップ関数が格納されてい
る。図4の(a)には設定総流量Qspに対する検出総流
量Qの偏差ΔQの大小に応じたネガティブビックNBと
ゼロZOとポジティブビックPBの各前件部のメンバー
シップ関数が示され、同図の(b)には目標流量比Rsp
に対する検出流量比Rdeの偏差ΔRの大小に応じたネガ
ティブビックNBとゼロZOとポジティブビックPBの
各前件部のメンバーシップ関数が示され、同図の(c)
には第1の流量制御手段GM1の弁開度の操作量V1の
大小に応じたネガティブビックNBとネガティブスモー
ルNSとゼロZOとポジティブスモールPSとポジティ
ブビックPBの各後件部のメンバーシップ関数が示さ
れ、同図の(d)には第2の流量制御手段GM2の弁開
度の操作量V2の大小に応じたネガティブビックNBと
ネガティブスモールNSとゼロZOとポジティブスモー
ルPSとポジティブビックPBの各後件部のメンバーシ
ップ関数が示されている。
【0068】グレード検出部31には、前記流量比比較
部24による流量比の比較結果と、総流量比較部30に
よる総流量の比較結果と、偏差検出部27により検出さ
れた流量比の偏差ΔRと、総流量の偏差ΔQとの情報が
加えられ、これら情報と、前記データ格納部35に記憶
されている弁開度制御ルールと前記前件部のメンバーシ
ップ関数とに基づいて、グレード検出部31は前記弁開
度制御ルールの前件部に合致するファジィ変数グレード
を上記前件部のメンバーシップ関数から検出し、そのグ
レードの情報は和集合検出部32に出力され、該和集合
検出部32は、上記グレードに基づいて、前記弁開度制
御ルールに合致した第1の流量制御手段GM1に対応し
た後件部のメンバーシップ関数の有効面積の和集合を求
め、また、第2の流量制御手段GM2に対応した後件部
のメンバーシップ関数の有効面積の和集合を求める。
【0069】具体的には、例えば、検出総流量Qが設定
総流量Qspよりも少なく、その偏差ΔQが図5の(a)
に示すΔQnaであるときには、図5の(a)に示す総流
量の偏差ΔQに対応した前件部のメンバーシップ関数に
基づいて、上記総流量の偏差ΔQnaに対応するZOのグ
レードは0.75であり、NBのグレードは0.25で
ある。また、検出流量比Rdeが目標流量比Rspよりも大
きく、その偏差ΔRが図5の(b)に示すΔRpaである
ときには、図5の(b)に示す総流量の偏差ΔQに対応
した前件部のメンバーシップ関数に基づいて、流量比の
偏差ΔRpaに対応するZOのグレードは0.25であ
り、PBのグレードは0.75である。
【0070】上記総流量の偏差ΔQnaに対応するグレー
ドと流量比の偏差ΔRpaに対応するグレードとに基づい
て、弁開度制御ルールにおける第1〜第9の各ルールの
前件部に対応するファジィ変数グレードを上記各ルール
毎に次のように検出する。
【0071】前記弁開度制御ルールにおける第1のルー
ルの前件部は、「IF ΔQ=ZO&ΔR=NB」であ
り、総流量の偏差ΔQnaに対応したZOのグレードは
0.75であるが、流量比の偏差ΔRpaに該当するNB
のグレードはなく、この第1のルールは無視される。
【0072】前記第2のルールの前件部は、「IF Δ
Q=ZO&ΔR=PB」であり、総流量の偏差ΔQnaに
対応したZOのグレードは0.75であり、流量比の偏
差ΔRpaに対応したPBのグレードは0.75であるこ
とから、上記総流量の偏差ΔQnaに対応したZOのグレ
ード0.75と、流量比の偏差ΔRpaに対応したPBの
グレード0.75とのうち、ミニマム演算により小さい
方を、第2のルールに対応したファジィ変数グレードと
して検出するが、この場合、上記総流量の偏差ΔQnaの
グレードと流量比の偏差ΔRpaのグレードは等しいこと
から、グレード0.75が第2のルールに対応したファ
ジィ変数グレードとしてグレード検出部31により検出
される。
【0073】前記第2のルールの後件部は、「V1=N
S,V2=PS」であることから、図5の(c)に示す
第1の流量制御手段GM1の弁開度の操作量V1に対応
したNSのメンバーシップ関数を上記検出されたグレー
ド0.75の位置で頭切りし、図5の(c)に示す領域
AB0Cの面積が有効面積として求められ、また、図5
の(d)に示す第2の流量制御手段GM2の弁開度の操
作量V2に対応したPSのメンバーシップ関数を上記検
出されたグレード0.75の位置で頭切りし、図5の
(d)に示す領域abc0の面積が有効面積として求め
られる。
【0074】また、第3のルールの前件部は、「IF
ΔQ=NB&ΔR=ZO」であり、総流量の偏差ΔQna
に対応したNBのグレードは図6の(a)に示すグレー
ド0.25であり、流量比の偏差ΔRpaに対応したZO
のグレードは図6の(b)に示すグレード0.25であ
ることから、前述したように、ミニマム演算によりグレ
ード0.25が第3のルールのグレードとして検出され
る。
【0075】第3のルールの後件部は「V1=NS,V
2=NS」であることから、上記検出されたグレード
0.25に基づいて、第1の流量制御手段GM1の弁開
度の操作量V1に対応したNSのメンバーシップ関数の
頭切りが行われて図6の(c)に示すような領域DE0
Cの面積が有効面積として検出され、また、第2の流量
制御手段GM2の弁開度の操作量V2に対応したNSの
メンバーシップ関数の頭切りが行われて図6の(d)に
示すような領域de0fの面積が有効面積として検出さ
れる。
【0076】さらに、上記第4と第5と第6と第7の各
ルールは、上記第1のルールと同様に、総流量の偏差Δ
Qna又は流量比の偏差ΔRpaに該当するグレードがな
く、無視される。
【0077】第8のルールの前件部は、「IF ΔQ=
NB&ΔR=PB」であり、総流量の偏差ΔQnaに対応
したNBのグレードは図7の(a)に示すグレード0.
25であり、流量比の偏差ΔRpaに対応したPBのグレ
ードは図7の(b)に示すグレード0.75であること
から、前述したように、ミニマム演算によりグレード
0.25が第8のルールのグレードとして検出され、該
グレード0.25に基づき、第8のルールの後件部に該
当した第1の流量制御手段GM1の弁開度の操作量V1
に対応するNBのメンバーシップ関数の頭切りが行われ
て図7の(c)に示すような領域FGHIの面積が有効
面積として検出され、また、第2の流量制御手段GM2
の弁開度の操作量V2に対応するPSのメンバーシップ
関数の頭切りが行われて図7の(d)に示すような領域
ghc0の面積が有効面積として検出される。
【0078】第9のルールについても、前記同様にし
て、前件部のルールに従ってグレード0.25が検出さ
れ、該検出されたグレードに基づいて、図8の(c)に
示すような領域JKLHの面積が第1の流量制御手段G
M1の弁開度操作量V1に対応したZOのメンバーシッ
プ関数の有効面積として検出され、図8の(d)に示す
ような領域ijklの面積が第2の流量制御手段GM2
の弁開度操作量V2に対応したZOのメンバーシップ関
数の有効面積として検出される。
【0079】そして、上記の如く第1〜第9の各ルール
毎に検出された第1と第2の各流量制御手段GM1,G
M2の操作量V1,V2にそれぞれ対応するメンバーシ
ップ関数の有効面積の和集合を和集合検出部32により
求める。つまり、第1の流量制御手段GM1の弁開度操
作量V1については、図9の(c)に示すような領域A
BEKLIFDの面積を第1の流量制御手段GM1の弁
開度操作量V1に対応する有効面積の和集合として求
め、図9の(d)に示す領域abcfdgの面積を第2
の流量制御手段GM2の弁開度操作量V2に対応する有
効面積の和集合として求める。
【0080】和集合検出部32は上記の如く第1と第2
の各流量制御手段GM1,GM2の操作量V1,V2に
対応したメンバーシップ関数の有効面積の和集合を検出
したの後に、該有効面積の和集合の情報を弁開度操作量
検出部34に出力する。
【0081】弁開度操作量検出部34には和集合検出部
32から加えられた有効面積の和集合に基づいて該有効
面積の和集合の重心を求めるための解放データが予め与
えられており、弁開度操作量検出部34は、上記受け取
った有効面積の和集合の情報と上記解放データとに基づ
き、第1の流量制御手段GM1の弁開度操作量V1に対
応した上記有効面積の和集合の図9の(c)に示す重心
Sv1を、また、第2の流量制御手段GM2の弁開度操作
量V2に対応した上記有効面積の和集合の図9の(d)
に示す重心Sv2をそれぞれ求める。なお、上記有効面積
の和集合の重心を求めるための解放手法には様々な手法
があり、ここでは、それら手法のうちの何れの手法を用
いてもよく、ここでは、その手法および上記解放データ
の説明は省略する。
【0082】弁開度操作量検出部34は、上記求めた重
心に基づいて第1の流量制御手段GM1の弁開度操作量
ΔV1と、第2の流量制御手段GM2の弁開度操作量Δ
V2とを検出し、上記求めた弁開度操作量ΔV1,ΔV
2の情報をミキシング制御部33に出力する。ミキシン
グ制御部33は弁開度操作量検出部34により求められ
た操作量ΔV1,ΔV2の電圧を第1と第2の各流量制
御手段GM1,GM2の駆動源に供給し、第1と第2の
各流量制御手段GM1,GM2の弁開度を変動させる。
【0083】この実施形態例によれば、バイパス通路1
5を設け、該バイパス通路15の通水流量を弁開度でも
って制御する第1の流量制御手段GM1と、バイパス通
路15から流れ出た水が合流する湯側の流量Qyuを弁開
度でもって制御する第2の流量制御手段GM2とを設け
たので、上記第1と第2の各流量制御手段GM1,GM
2の弁開度を可変制御することによって、湯側の流量Q
yuとバイパス流量Qbpの流量比を可変制御することがで
き、かつ、湯側の流量Qyuとバイパス流量Qbpの総流量
Qを制御することが可能となる。
【0084】この実施形態例では、給湯設定温度の湯を
給湯するための湯側の流量Qyuとバイパス流量Qbpの目
標流量比Rspを求める一方で、バイパス流量Qbpと湯側
の流量Qyuの流量比Rdeを検出し、該検出流量比Rdeを
目標流量比Rspに比較した比較結果と、検出した総流量
Qを設定総流量Qspに比較した比較結果と、総流量と流
量比の各比較結果の組み合わせに応じて定められた弁開
度制御ルールとに基づいて、第1と第2の各流量制御手
段GM1,GM2の弁開度を制御するので、上記流量比
と総流量を共に考慮して上記第1と第2の各流量制御手
段GM1,GM2の弁開度の制御を行うことができ、通
常の給湯運転中にはもちろんのこと、給湯熱交換器2内
に後沸きが発生している状態から給湯が開始される再出
湯時にも、給湯設定温度の湯を設定総流量でもって精度
良く安定供給することが可能である。
【0085】例えば、給湯設定温度の湯を給湯すること
ができるように流量比のみを考慮して第1と第2の各流
量制御手段GM1,GM2の弁開度を制御した場合に
は、例えば、再出湯時に、流量比制御を行わない場合の
図11の(b)の点線に示す給湯湯温変動に比べて、図
11の(b)の実線に示すように、出湯開始後、直ち
に、給湯設定温度の湯を給湯することができるようにな
るが、給水通路3に流れ込む水圧が予め想定された通常
の水圧よりも高い地域では、図11の(a)に示す出湯
開始後の出湯流量の時間的変化に示すように、出湯開始
直後、設定流量(設定総流量)よりも多めの流量で給湯
され、反対に、水供給源の水圧が通常の水圧よりも低い
地域では、出湯開始直後、設定流量よりも少なめの流量
で給湯される虞がある。
【0086】これに対して、この実施形態例では、前記
の如く、流量比と総流量を共に考慮して第1と第2の各
流量制御手段GM1,GM2の弁開度制御が行われるの
で、図10の(a),(b)に示すように、再出湯時
に、給湯開始後、瞬時に、給湯設定温度の湯を給湯する
ことが可能となるだけでなく、出湯流量が高低に変動す
ることなく設定流量でもって給湯することができるとい
う優れた効果を得ることができる。
【0087】特に、この実施形態例では、上記第1と第
2の各流量制御手段GM1,GM2の弁開度操作量V
1,V2をファジィ論理演算により求めているので、検
出流量比を目標流量比に一致させ、かつ、総流量を設定
総流量に一致させることが容易となり、より一層精度良
く、給湯設定温度の湯を設定総流量でもって給湯するこ
とができるようになる。
【0088】なお、この発明は上記実施形態例に限定さ
れるものではなく、様々な実施の形態と採り得る。例え
ば、上記実施形態例では、上記第1と第2の各流量制御
手段GM1,GM2の弁開度制御は給湯が行われている
間、継続的に行われたが、再出湯時のみ行うようにして
もよい。
【0089】また、上記実施形態例では、図3に示すよ
うなシステム構成をもつ給湯器を例にして説明したが、
図3以外の給湯器にも本発明は適用することができる。
例えば、図3では、総流量(出湯流量)Qを検出する第
2の流量センサFS2はバイパス通路15との接続部Z
よりも下流側の給湯通路4に設けられていたが、バイパ
ス通路15との接続部Wよりも上流側の給水通路3に設
けてもよい。
【0090】さらに、バイパス通路15には流量センサ
が設けられていなかったが、バイパス流量Qbpを検出す
るバイパス流量センサをバイパス通路15に設けてもよ
い。このようにバイパス流量センサを設ける場合には、
第1の流量センサFS1と第2の流量センサFS2のう
ちのどちらか一方を省略してもよい。バイパス流量セン
サを設け、第1の流量センサFS1を省略する場合に
は、バイパス流量検出部22は上記バイパス流量センサ
のセンサ出力をバイパス流量Qbpとして検出し、湯側流
量検出部21は第2の流量センサFS2により検出され
る総流量Qから上記バイパス流量センサにより検出され
るバイパス流量Qbpを差し引いて湯側の流量Qyuを求め
る。
【0091】また、バイパス流量Qbpを検出するバイパ
ス流量センサを設け、第2の流量センサFS2を省略す
る場合には、前記バイパス流量検出部22は上記バイパ
ス流量センサのセンサ出力をバイパス流量Qbpとして検
出し、総流量検出部26は、第1の流量センサFS1に
より検出された湯側の流量Qyuと、上記バイパス流量セ
ンサにより検出されたバイパス流量Qbpとを合わせた流
量を総流量Qとして検出する。
【0092】さらに、第1の流量センサFS1や上記バ
イパス流量センサを設けずに総流量Qを検出する第2の
流量センサFS2のみを設けるようにしてもよく、この
場合には、湯側温度検出部20により検出される湯側の
温度Tyuと、入水サーミスタ5により検出される入水温
度Tinと、出湯サーミスタ7により検出される給湯温度
Tmix と、第2の流量センサFS2により検出される総
流量Qとに基づいて、次に示す式(5)の演算により、
バイパス流量検出部22はバイパス流量Qbpを求め、湯
側流量検出部21は上記求められたバイパス流量Qbpを
第2の流量センサFS2により検出された総流量Qから
差し引いて湯側の流量Qyuを求める。
【0093】 Qbp=(Tyu−Tin)×Q/(Tmix −Tin)・・・・(5)
【0094】さらに、上記図3に示す給湯器の例では総
流量Qを検出する第2の流量センサFS2が設けられて
いたが、湯側の湯温Tyuと、入水温度Tinと、湯側の湯
とバイパス通路15の水とがミキシングした後の湯温T
mixと、バイパス通路15の流量Qbpとを検出すること
ができる場合には、上記第2の流量センサFS2を省略
してもよい。この場合には、例えば、次式(6)によっ
て総流量Qを演算により求めることができる。
【0095】 Q=(Tmix−Tin)×Qbp/(Tyu−Tin)・・・・・(6)
【0096】さらに、上記図3に示す給湯器では常時バ
イパス通路18が1本設けられていたが、この常時バイ
パス通路18は省略してもよいし、また、2本以上常時
バイパス通路18を設けてもよい。
【0097】さらに、図3に示す給湯器のシステム構成
に風呂機能を備えた給湯器、例えば、図3に示すバイパ
ス通路15との接続部Zよりも下流側の給湯通路4と浴
槽を連通接続する湯張り通路が設けられ、給湯熱交換器
2により作られた湯を上記湯張り通路を介して落とし込
む風呂の湯張り機能を備えた給湯器や、浴槽水を循環さ
せ浴槽水の追い焚きを行うための追い焚き循環通路と、
給湯熱交換器2により作られた湯を上記追い焚き循環通
路を介して浴槽に落とし込む湯張り通路とを備えた風呂
の追い焚き機能と湯張り機能を備えた給湯器等にも、こ
の発明は適用することが可能である。
【0098】さらに、上記実施形態例では、弁開度制御
ルールに示した開方向と閉方向の第1上限変化量は等し
かったが、開方向の第1上限変化量と閉方向の第1上限
変化量とを異なる値に設定してもよい。第2上限変化量
と第1下限変化量と第2下限変化量についても同様に、
開方向と閉方向とで異なる値を取るようにしてもよい。
【0099】さらに、上記実施形態例では、流量比・総
流量制御部28はファジィ論理演算を用いて、第1と第
2の各流量制御手段GM1,GM2の弁開度を制御した
が、ファジィ論理演算を用いずに第1と第2の各流量制
御手段GM1,GM2の弁開度を制御してもよい。例え
ば、前記したような第1〜第9の弁開度制御ルールを予
め定め与えておき、かつ、流量比の偏差ΔRと総流量の
偏差ΔQの組み合せによって第1と第2の各流量制御手
段GM1,GM2の弁開度操作量(変化量)を求めるた
めの弁開度操作量検出データを予め定め与えておき、流
量比・総流量制御部28は、流量比比較部24と総流量
比較部30の各比較結果と弁開度制御ルールとに基づい
て第1と第2の各流量制御手段GM1,GM2の弁開度
の可変方向を求め、上記流量比と総流量の各偏差と上記
弁開度操作量検出データとに基づいて、第1と第2の各
流量制御手段GM1,GM2の弁開度の変化量を求め
て、第1と第2の各流量制御手段GM1,GM2の弁開
度を制御するようにしてもよい。
【0100】さらに、この発明における弁開度制御ルー
ルは、検出流量比が目標流量比に一致する方向に、か
つ、検出総流量が設定総流量に一致する方向に第1と第
2の各流量制御手段の弁開度を制御するために流量比と
総流量の各比較結果の組み合わせに応じて定められたも
のであればよく、上記実施形態例に示した弁開度制御ル
ールに限定されるものではない。さらに、上記実施形態
例では、ファジィ論理演算に用いられるメンバーシップ
関数は三角形状であったが、釣り鐘状のメンバーシップ
関数を与えてもよい。
【0101】さらに、上記実施形態例では、流量比・総
流量制御部28のグレード検出部31は、流量比の偏差
ΔRのグレードと総流量の偏差ΔQのグレードのうちの
小さい方を選択するミニマム演算によりファジィ変数グ
レードを選択検出していたが、例えば、上記流量比の偏
差ΔRのグレードと総流量の偏差ΔQのグレードのうち
の大きい方を選択するマキシマム演算によりファジィ変
数グレードを選択検出してもよいし、上記流量比の偏差
ΔRのグレードと総流量の偏差ΔQのグレードとの平均
を求めて該平均値をファジィ変数グレードを選択検出し
てもよく、このように、上記ミニマム演算以外の手法に
より、流量比の偏差ΔRのグレードと総流量の偏差ΔQ
のグレードに基づいてファジィ変数グレードを検出して
もよい。
【0102】さらに、上記実施形態例では、流量比・総
流量制御部28の和集合検出部32は、例えば、弁開度
制御ルールに合致する第1の流量制御手段GM1の弁開
度操作量V1に対応するメンバーシップ関数の有効面積
の和集合として、図9の(c)に示すような領域ABE
KLIFDの面積を求めていたが、例えば、図5の
(c)に示す領域AB0Cと図6の(c)に示す領域D
E0Cと図7の(c)に示す領域FGHIと図8の
(c)に示す領域JKLHの面積を合計した面積をメン
バーシップ関数の有効面積の和集合として求めてもよ
い。第2の流量制御手段GM2の弁開度操作量V2に対
応するメンバーシップ関数の有効面積の和集合について
も同様である。
【0103】
【発明の効果】この発明によれば、給水通路と給湯通路
間を給湯熱交換器を迂回して連通接続するバイパス通路
を設け、該バイパス通路から流れ出る湯側の流量を弁開
度でもって制御する第1の流量制御手段と、バイパス通
路の通水流量を弁開度でもって制御する第2の流量制御
手段とを設けたので、上記第1と第2の各流量制御手段
の弁開度を制御することによって、湯側の流量とバイパ
ス通路のバイパス流量との流量比、および、湯側の流量
と上記バイパス流量の総流量とを共に制御することが可
能となる。
【0104】この発明では、さらに、給湯設定温度の湯
を給湯するための湯側の流量とバイパス流量の目標流量
比を求め、上記流量比を検出し該検出した流量比を上記
目標流量比に比較し、また、検出した総流量を設定総流
量に比較し、これら流量比と総流量の比較結果と、流量
比と総流量の各比較結果の組み合わせに応じて予め与え
られている弁開度制御ルールとに基づいて、第1と第2
の各流量制御手段の弁開度を制御して検出流量比が目標
流量比に一致する方向に制御し併せて検出総流量が設定
総流量に一致する方向に制御する流量比・総流量制御部
を備えた構成としたので、再出湯時においても、精度良
く給湯設定温度の湯を設定総流量でもって給湯すること
ができるという画期的な効果を得ることができる。
【0105】特に、ファジィ論理演算によって上記第1
と第2の各流量制御手段の弁開度操作量を検出して該検
出操作量に応じて上記第1と第2の各流量制御手段の弁
開度を制御する構成にあっては、より一層、精度良く給
湯設定温度の湯を設定総流量でもって給湯することがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施形態例において特徴的な制御構成を示
すブロック図である。
【図2】ファジィ論理演算を用いて第1と第2の各流量
制御手段の弁開度操作量を求める流量比・総流量制御部
の制御構成例を示すブロック図である。
【図3】この実施形態例に示す給湯器のシステム構成を
示すモデル図である。
【図4】この実施形態例に示すファジィ論理演算に用い
るメンバーシップ関数を示すグラフである。
【図5】この実施形態例に示すファジィ論理演算により
第1と第2の各流量制御手段GM1,GM2の弁開度操
作量を求める手法を示すための説明図である。
【図6】引き続き、この実施形態例に示すファジィ論理
演算により第1と第2の各流量制御手段GM1,GM2
の弁開度操作量を求める手法を示すための説明図であ
る。
【図7】さらに、この実施形態例に示すファジィ論理演
算により第1と第2の各流量制御手段GM1,GM2の
弁開度操作量を求める手法を示すための説明図である。
【図8】さらに、この実施形態例に示すファジィ論理演
算により第1と第2の各流量制御手段GM1,GM2の
弁開度操作量を求める手法を示すための説明図である。
【図9】さらにまた、この実施形態例に示すファジィ論
理演算により第1と第2の各流量制御手段GM1,GM
2の弁開度操作量を求める手法を示すための説明図であ
る。
【図10】流量比と総流量を共に考慮した本実施形態例
に示した手法により第1と第2の各流量制御手段GM
1,GM2の弁開度を制御したときの出湯流量と給湯温
度の各特性データを示すグラフである。
【図11】流量比と総流量のうちの流量比のみを考慮し
た手法により第1と第2の各流量制御手段GM1,GM
2の弁開度を制御したときの出湯流量と給湯温度の各特
性データを示すグラフである。
【図12】従来の給湯器のシステム構成を示すモデル図
である。
【符号の説明】
2 給湯熱交換器 3 給水通路 4 給湯通路 15 バイパス通路 23 目標流量比検出部 24 流量比比較部 25 流量比検出部 26 総流量検出部 27 偏差検出部 28 流量比・総流量制御部 30 総流量比較部 31 グレード検出部 32 和集合検出部 34 弁開度操作量検出部 GM1 第1の流量制御手段 GM2 第2の流量制御手段 FS2 第2の流量センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水通路から供給された水を加熱して湯
    を作り出し該湯を給湯通路に送出する給湯熱交換器と、
    上記給水通路と給湯通路間を上記給湯熱交換器を迂回し
    て連通接続するバイパス通路と、該バイパス通路から流
    れ出た水が合流する湯側の流量を弁開度でもって制御す
    る第1の流量制御手段と、上記バイパス通路を流れる水
    の流量を弁開度でもって制御する第2の流量制御手段
    と、上記バイパス通路の通水流量と湯側の流量との総流
    量を検出する総流量検出手段とを有し、バイパス通路か
    ら流れ出る水と湯側の湯とのミキシング後の湯温が予め
    定められた給湯設定温度になるためのバイパス通路の通
    水流量と湯側の流量との目標流量比を検出する目標流量
    比検出部と、バイパス通路の通水流量と湯側の流量との
    流量比を検出する流量比検出部とを備えた給湯器であっ
    て、上記流量比検出部により検出された流量比を上記目
    標流量比検出部により検出された目標流量比に比較する
    流量比比較部と;上記総流量検出手段により検出された
    総流量を予め定められた設定総流量に比較する総流量比
    較部と;上記流量比と総流量の各比較結果の組み合わせ
    に応じて予め与えられている弁開度制御ルールと、上記
    流量比比較部と総流量比較部の各比較結果とに基づいて
    上記第1と第2の各流量制御手段の弁開度を制御して上
    記検出流量比が目標流量比に一致する方向に制御し併せ
    て検出総流量が設定総流量に一致する方向に制御して給
    湯設定温度の湯を設定総流量でもって給湯するための流
    量比・総流量制御部と;が設けられていることを特徴と
    した給湯器。
  2. 【請求項2】 弁開度制御ルールは、上記検出総流量が
    設定総流量にほぼ等しく検出流量比が目標流量比よりも
    大きい場合に上記第1の流量制御手段の弁開度を予め定
    めた第1上限変化量を越えない範囲で開方向に小さく制
    御し、第2の流量制御手段の弁開度を予め定めた第2上
    限変化量を越えない範囲で閉方向に小さく制御する第1
    のルールと、検出総流量が設定総流量にほぼ等しく検出
    流量比が目標流量比よりも小さい場合に第1の流量制御
    手段の弁開度を小さく閉方向に、第2の流量制御手段の
    弁開度を小さく開方向にそれぞれ制御する第2のルール
    と、検出総流量が設定総流量よりも多くて検出流量比が
    目標流量比にほぼ等しい場合に第1の流量制御手段の弁
    開度を小さく閉方向に、第2の流量制御手段の弁開度を
    小さく閉方向にそれぞれ制御する第3のルールと、検出
    総流量が設定総流量よりも少なくて検出流量比が目標流
    量比にほぼ等しい場合に第1の流量制御手段の弁開度を
    小さく開方向に、第2の流量制御手段の弁開度を小さく
    開方向にそれぞれ制御する第4のルールと、検出総流量
    が設定総流量よりも少なくて検出流量比が目標流量比よ
    りも大きい場合に第1の流量制御手段の弁開度を予め定
    めた第1下限変化量以上に開方向に大きく制御し、第2
    の流量制御手段の弁開度を閉方向に小さく制御する第5
    のルールと、検出総流量が設定総流量よりも少なくて検
    出流量比が目標流量比よりも小さい場合に第1の流量制
    御手段の弁開度を小さく閉方向に、第2の流量制御手段
    の弁開度を予め定めた第2下限変化量以上に開方向に大
    きく制御する第6のルールと、検出総流量が設定総流量
    よりも多くて検出流量比が目標流量比よりも大きい場合
    に第1の流量制御手段の弁開度を小さく開方向に、第2
    の流量制御手段の弁開度を大きく閉方向にそれぞれ制御
    する第7のルールと、検出総流量が設定総流量よりも多
    くて検出流量比が目標流量比よりも小さい場合に第1の
    流量制御手段の弁開度を大きく閉方向に、第2の流量制
    御手段の弁開度を小さく開方向にそれぞれ制御する第8
    のルールと、検出総流量が設定の総流量にほぼ等しく検
    出流量比が目標流量比にほぼ等しい場合には第1と第2
    の各流量制御手段の弁開度を変化させない第9のルール
    とから成ることを特徴とする請求項1記載の給湯器。
  3. 【請求項3】 目標流量比に対する検出流量比の偏差
    と、設定総流量に対する検出総流量の偏差とを求める偏
    差検出部が設けられ、上記流量比と総流量の各偏差の組
    み合わせを前件部とし、その偏差の組み合わせに応じた
    第1と第2の各流量制御手段の弁開度制御形態を後件部
    とした弁開度制御ルールと、上記偏差検出部により求め
    られた流量比の偏差と総流量の偏差とに基づいたファジ
    ィ論理演算により、流量比・総流量制御部は、第1と第
    2の各流量制御手段の弁開度の操作量を求め、この求め
    た操作量に応じて第1と第2の各流量制御手段の弁開度
    を制御する構成としたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の給湯器。
  4. 【請求項4】 弁開度制御ルールの前件部は、目標流量
    比に対する検出流量比の偏差の大小に応じた複数のメン
    バーシップ関数と、設定総流量に対する検出総流量の偏
    差の大小に応じた複数のメンバーシップ関数とから成
    り、弁開度制御ルールの後件部は、第1の流量制御手段
    の弁開度操作量の大小に応じた複数のメンバーシップ関
    数と、第2の流量制御手段の弁開度操作量の大小に応じ
    た複数のメンバーシップ関数とから成り、偏差検出部に
    より求められた流量比と総流量の各偏差に基づき、上記
    前件部のメンバーシップ関数からファジィ変数グレード
    を検出するグレード検出部と、検出されたファジィ変数
    グレードに基づいて前記弁開度制御ルールに合致した第
    1の流量制御手段に対応した上記後件部のメンバーシッ
    プ関数の有効面積の和集合と第2の流量制御手段に対応
    した後件部のメンバーシップ関数の有効面積の和集合と
    をそれぞれ検出する和集合検出部と、これら検出された
    第1と第2の各流量制御手段に対応した有効面積の和集
    合の重心をそれぞれ算出し、該求めた重心に基づき第1
    と第2の各流量制御手段の弁開度の操作量をそれぞれ検
    出する弁開度操作量検出部とが設けられていることを特
    徴とした請求項3記載の給湯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102102900A (zh) * 2011-03-14 2011-06-22 李耀强 一种不出冷水的热水器
JP2015152196A (ja) * 2014-02-12 2015-08-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 湯水混合装置

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