JPH11146680A - 多相モータの駆動装置 - Google Patents

多相モータの駆動装置

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JPH11146680A
JPH11146680A JP9307569A JP30756997A JPH11146680A JP H11146680 A JPH11146680 A JP H11146680A JP 9307569 A JP9307569 A JP 9307569A JP 30756997 A JP30756997 A JP 30756997A JP H11146680 A JPH11146680 A JP H11146680A
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Japan
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motor
drive
signal
phase
detection
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JP9307569A
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English (en)
Inventor
Shigeru Furuki
茂 古木
Takayuki Sugawara
孝幸 菅原
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の三相モータを駆動するには、モータ内
に相数に応じた3つのホール素子を設ける必要があった
ため、コスト的に高価なものとなっていた。 【解決手段】 モータ内に設けられている回転速度検出
手段であるFGパターン12から、モータの回転速度に
比例した周波数信号が検出される。信号処理手段18で
は、前記周波数信号を基準として互いに1/3周期の位
相差を生じる第1、第2および第3の駆動信号を生成す
る。またモータ駆動回路17は、第1,第2および第3
の各駆動信号Eu,Ev,Ewの各タイミングでコイル
電流Iu,Iv,Iwを生成し、これを三相モータの駆
動用コイル7u,7v,7wに給電する。よって、ホー
ル素子を使用する必要がなく、従来のFGパターンを兼
用できるため、コストの低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロッピーディス
ク装置などに使用される多相モータの駆動装置に係り、
部品点数を少なくしてコストダウンを図れる多相モータ
駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の三相モータの駆動装置を
示す構成図である。三相モータ51は、例えば三相DC
ブラシレスモータなどであり、フロッピーディスク装置
などに搭載され、ディスクを定速回転させるモータとし
て使用される。三相モータには、符号51u(U相),
51v(V相),51w(W相)で示される各相のモー
タコイル(駆動用コイル)が設けられており、各モータ
コイル51u,51v,51wの発生トルクが互いに1
20°の位相差を持つように配置されている。また、モ
ータコイル51u,51v,51wに近接する位置に
は、3つのホール素子52u,52v,52wが設けら
れている。三相モータ51の内部に設けられたロータマ
グネットには、N極およびS極が交互に磁着された駆動
用着磁部が設けられ、前記ホール素子52u,52v,
52wは、それぞれ前記駆動用着磁部に対向する位置に
固定して設けられている。ロータが回転すると、前記3
つのホール素子52u,52v,52wから位相が順に
120°ずつ相違する磁気検出信号が得られる。
【0003】各ホール素子52u,52v,52wの出
力電圧(ホール電圧)Eu0,Ev0,Ew0は、入力端
子H1(+),H1(−)、H2(+),H2(−)、
H3(+),H3(−)を介してそれぞれモータドライ
バ(モータ駆動回路)53内に入力される。一方、モー
タドライバ53の出力端子Au0,Av0,Aw0は、前
記三相モータのモータコイル51u,51v,51wに
接続されており、所定のコイル電流Iu0,Iv0,Iw
0が給電されることにより、三相モータが回転駆動され
る。
【0004】図9は図8の三相モータ駆動回路のタイミ
ングチャートを示し、(A)はホール素子により検出さ
れるホール電圧,(B)はコイル電流である。三相モー
タが回転駆動されると、各ホール素子52u,52v,
52wからは、図9(A)に示すようなホール電圧Eu
0,Ev0,Ew0が検出される。各ホール電圧Eu0,E
v0,Ew0は、各ホール素子52u,52v,52wの
前を通過する前記ロータマグネットの磁界の向きに応じ
た信号として検出される。例えば、ホール素子52uの
前をN極が通過したときにホール電圧Eu0はハイレベ
ル(H)となり、S極が通過するときにはローレベル
(L)として検出される。他のホール電圧Ev0,Ew0
もホール素子52v,52wにより、上記同様にパルス
信号として検出されるが、各ホール素子52u,52
v,52wの取付け位置の関係により、ホール電圧Eu
0,Ev0,Ew0には、互いに1/3周期の位相差(1
/3T;120°)が生じる。
【0005】モータドライバ53では、上記各ホール電
圧Eu0,Ev0,Ew0に基づいて、図9(B)に示す
ようなコイル電流Iu0,Iv0,Iw0が生成される。
コイル電流Iu0,Iv0,Iw0はパルス電流であり、
上記ホール電圧Eu0,Ev0,Ew0の立ち上りおよび
立ち下がりエッジのタイミングに合わせて生成される。
また三相モータが定速回転している場合には、ホール電
圧Eu0,Ev0,Ew0の周期は一定となるため、コイ
ル電流Iu0,Iv0,Iw0のパルス幅も均等なものと
なる。そして、このようなコイル電流Iu0,Iv0,I
w0が給電されることにより、三相モータは全回転角度
に渡ってリップルの少ない安定したトルクを発生できる
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の三
相モータの駆動回路では、以下に示すような問題があ
る。第1の問題は、上記三相モータの駆動回路では、ホ
ール素子を必要とするため、部品点数の面から全体のコ
ストが高騰するという点にある。第2には、三個のホー
ル素子を三相モータ内に収納すると三相モータ全体の寸
法が大きくなるため、三相モータ自体の小型化の妨げと
なるという問題がある。
【0007】さらに、三個のホール素子は、三相モータ
内にそれぞれ所定の取付け角度で配置されるが、この取
付け角度に誤差が生じると各ホール電圧Eu0,Ev0,
Ew0のタイミングに誤差が生じる。また、コイル電流
Iu0,Iv0,Iw0は、各ホール電圧Eu0,Ev0,
Ew0の立ち上り及び立ち下がりエッジをトリガ信号と
して生成されるため、各コイル電流Iu0,Iv0,Iw
0にもタイミング的なずれが生じ、三相モータが安定し
たトルクで回転することができなくなる。よって、ホー
ル素子の取付け作業には、高い取付け精度が要求される
ため、高度の組立技術などが必要となり、組立てコスト
が高騰するという第3の問題がある。なお、センサレス
駆動なるものにより、ホール素子等の検出手段なしに安
定して三相モータを駆動する方法も存在する。しかし、
センサレス駆動は逆起電圧検出方式が一般的であるた
め、モータドライバ回路が複雑で高価なものになるとい
う欠点がある。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、部品点数を少なくしてコストダウン化を図
った多相モータの駆動回路を提供することを目的として
いる。
【0009】また本発明は、モータ自体を小型化できる
とともに、その組立て作業が容易となる多相モータの駆
動装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の多相モータの駆
動装置は、複数の駆動用コイルを有する多相モータと、
この多相モータ内に設けられてロータの回転速度または
回転位相に対応した検出信号を発生させる検出手段と、
前記検出信号に基づいて、前記全ての駆動用コイルに与
える駆動電力に対応した互いに異なる位相の駆動信号を
生成する信号処理手段と、前記信号処理手段で生成され
た異なる位相の駆動信号に基づいて各駆動用コイルに位
相の相違する駆動電力を順に与えるモータ駆動回路と、
が設けられていることを特徴とするものである。
【0011】前記多相モータでは、検出手段が、例え
ば、ロータに設けられた多数の着磁部に対向して、この
多数の着磁部の移動速度に応じた周波数出力を得る回転
速度検出手段である。
【0012】なお、本発明では、回転速度検出手段(周
波数ジェネレータ;FG)の代わりに、ロータの1周に
1箇所または2箇所に位相検出用の着磁部が設けられ
て、ロータが回転するときに、前記着磁部の通過を検出
し、ロータの1回転に1つまたは2つの磁気検出出力を
得る回転位相検出手段(位相ジェネレータ;PG)を用
い、この回転位相検出手段からの検出出力に基づいて、
各駆動用コイルに与える駆動電力に対応した位相の駆動
信号が生成されてもよい。
【0013】本発明のモータは、FGやPGなどのよう
な、駆動用コイルに与えるべき駆動信号と異なる周期の
検出信号を得て、この検出信号に基づいて全ての駆動用
コイルに対応した駆動信号を生成しているため、ホール
素子などのような、多相の駆動信号を生成するための専
用の検出手段をモータ内に設ける必要がないため、モー
タの小型化が容易となる。またFGやPGなどの検出手
段を兼用して使用することが可能となるため、コストが
抑えられる。さらに、ホール素子間の互いの取り付け角
度等を考慮する必要がない。よって、煩雑な作業がなく
なるため、組立てコストを安価にできるとともに、作業
効率の改善が可能となる。
【0014】なお、高精度のコイル電流を生成するため
には、検出手段の周波数が高いものが優れ、特に回転速
度検出着磁部の磁極対数の相数の整数倍の信号を発生で
きる検出手段が好ましい。この点で、PGよりもFGを
用いることが好ましい。
【0015】本発明の信号処理手段では、FGやPGな
どの検出信号に基づいて、所定の時間を計数し、この係
数値に基づいて、駆動用コイルに与えられる駆動信号が
生成されるため、駆動信号を高精度に設定することがで
き、常にトルクの安定した回転を実現することが可能と
なる。
【0016】さらにモータ駆動回路は、市販のものを使
用することができるため、部品を共通化することがで
き、コストダウンが図れる。
【0017】また、本発明では、駆動用コイルがロータ
側に設けられているものであっても、このロータの回転
速度や回転位相に比例した検出信号を得ることにより、
モータ駆動が可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明における被駆動部材とな
るの多相モータの断面図を示したものである。この多相
モータ(三相モータ)1は平板状のステータ基板2上
に、軸受4が固定されており、逆トレー型の円形状のロ
ータ3に固定された回転軸5が、前記軸受4に回転可能
に支持されている。前記ロータ3が対向する位置におい
て、ステータ基板2上にコイル本体20が固定されてい
る。前記ロータ3のステータ基板2とは反対の面に、情
報記録媒体としてのディスクを載せるためのターンテー
ブル14が固定されて設置されている。
【0019】前記コイル本体20は、図2の平面図に示
すように、半径方向へ延びて配置された12個の鉄芯の
ヨーク6と、このヨーク6の中心線回りに巻回された駆
動用コイル7(7u,7v,7w)とから構成されてい
る。図2に示される多相モータ1は、例えば3相モータ
用であり、U相、V相、W相のヨーク6および駆動用コ
イル7u,7v,7wが順番に配列されている。
【0020】前記ステータ基板2の前記ロータ3に対向
する表面に、銅箔をエッチングすることによりパターン
形成されたフレキシブル基板11が接着されて形成され
ている。また、このパターンでは、回転数の検出パター
ンとして機能するFG(周波数ジェネレータ)パターン
12が形成されており、前記FGパターン12はロータ
3の外周部に形成された後述するロータマグネット8に
沿って配設されている。なお、図3はFGパターン12
の上半分を平面図で示しているが、このFGパターン1
2では、半径方向に延びる検出ライン13が一定のピッ
チで配列している。隣接する検出ライン13どうしは、
外周側の接続ライン13aと内周側の接続ライン13b
とで交互に接続されており、その結果、FGパターン1
2はジグザグ形状である。
【0021】また前記ロータ3の内面外周部にロータマ
グネット8が固定されている。図4はロータマグネット
8を斜視図で示しているが、前記ロータマグネット8で
は、上記コイル本体20の先端部に対向する面に、駆動
用着磁部9が形成され、上記FGパターン12に対向す
る面に回転速度検出着磁部(FG着磁部)10が形成さ
れている。前記駆動用着磁部9は、円周方向へ一定ピッ
チでN極とS極とが交互に着磁され、前記回転速度検出
着磁部10についても、円周方向へ前記駆動用着磁部9
のピッチよりも狭い一定ピッチでN極とS極とが交互に
着磁されている。
【0022】また、前記回転速度検出着磁部10に形成
されたN極とS極の着磁ピッチは、前記FGパターン1
2の半径方向の検出ライン13のピッチと同じに形成さ
れている。そして、駆動用着磁部9の着磁極数に対し、
回転速度検出着磁部10の着磁極数が3n倍(nは整
数)となるように設定される。また、FGパターン12
と各駆動用コイル7u,7v,7wとの配置位相および
回転速度検出着磁部10と駆動用着磁部9との配置位相
であるが、これは、FGパターン12から得られる周波
数信号が波形整形された後の信号の立ち上がりエッジま
たは立ち下がりエッジが、各駆動用コイルへの駆動電力
の切換えタイミングと一致していることが好ましい。
【0023】これを実現するための具体的構成を説明す
る。図9に示すように、三相モータでは、U相,V相,
W相の各相への通電切換は120°の位相差を持って行
なわれ、各相の駆動用モータにより発生トルクが120
°の位相差を持つ。また図9に示すように、駆動用着磁
部9が所定位置(例えば1個の駆動用コイルの前方)を
移動するとき、N極とS極(一対の磁極)が通過する時
間(すなわち周期T)の間に、コイル電流Iu0,Iv
0,Iw0は6回切換えられるべきである。したがって、
前記FGパターン12からの周波数信号を波形整形した
ときの信号(図6(A)のVfg)の立ち上がりエッジ
と立ち下がりエッジが、前記コイル電流の6回の切換え
のタイミングと一致するように、周期Tの間に6回現れ
ることが好ましい。これは、FGパターン12と各駆動
用コイル7u,7v,7wとの配置位相および回転速度
検出着磁部10と駆動用着磁部9との配置位相、さらに
は回転速度検出着磁部10の着磁ピッチを決めることに
より設定できる。
【0024】あるいは、FGパターン12からの周波数
信号を波形整形したときの信号(図6(A)のVfg)
のうちの、立ち上がりエッジの回数または立ち下がりエ
ッジの回数が、前記周期T間に6回現れ、立ち上がりエ
ッジまたは立ち下がりエッジのタイミングが、各相の駆
動用コイルへの通電切換えのタイミングと一致していて
もよい。または前記周期T間でのVfgの、立ち上がり
エッジと立ち下がりエッジの現れる回数が12回または
36回(6の倍数)でもよく、この場合には、前記Vf
gを整数倍で分周することにより、各相のモータへの通
電の切換えタイミングを設定できる。あるいは、周期T
の間に、前記エッジが2回または3回(6の因数)現れ
るようにし、Vfgを逓倍することにより、図6(A)
に示すように、周期T間にエッジが6回現れる信号を生
成できる。
【0025】図5は本発明における多相モータの駆動装
置の実施の形態を示す構成図、図6は定常回転時におけ
る信号処理を示すタイミングチャートであり、(A)は
FG信号と駆動信号、(B)はコイル電流を示す。ま
た、図7は起動時における信号処理を示すタイミングチ
ャートであり、(A)はFG信号と駆動信号、(B)は
コイル電流を示す。上述の多相モータ1が三相モータで
ある場合には、例えば図5に示されるような駆動回路に
よって回転駆動される。すなわち、FGパターン12の
出力が、フレキシブル基板11を介してFGアンプ15
に入力され信号増幅された後、波形整形手段16で波形
整形される。符号18は、コンピュータや論理回路など
から構成された信号処理手段を示している。
【0026】信号処理手段18では、後述するように波
形整形後の信号から3種類の駆動信号(Eu,Ev,E
w)を生成し、モータ駆動回路17の入力端子H1
(+),H2(+),H3(+)にそれぞれ入力され
る。また他方の入力端子H1(−),H2(−)および
H3(−)には、リファレンス電圧Vrefが印加されて
おり、所定の電圧レベルに固定されている。なお、この
リファレンス電圧Vrefは、例えば、モータ駆動回路1
7内にて第1の駆動信号Eu,第2の駆動信号Evおよ
び第3の駆動信号Ewとの差動信号を生成するための基
準電圧として使用される。そして、モータ駆動回路17
の出力端子Au,Av,Awは、前記三相モータの駆動
用コイル7u,7v,7wに接続されており、所定のコ
イル電流Iu,Iv,Iwが給電される。なお、モータ
駆動回路17は、通常の三相モータ用のドライバ回路を
そのまま使用することが可能である。
【0027】上記のように構成される多相モータの駆動
回路の動作を説明する。 (定常回転モード)ロータマグネット8が回転すると、
回転速度検出着磁部10の磁束は前記検出ライン13を
垂直に通過するため、検出ライン13に電流が励起され
る。この際、隣合う検出ライン13を通過する磁束の向
きは互いに反対方向となるが、検出ライン13の向きも
互いに反対となるため、励起される電流は一方向に統一
される。また、検出ライン13には、ロータマグネット
8の回転によって回転速度検出着磁部10のN極とS極
が交互に対向する。よって、検出ライン13を通過する
磁束の向きは、その度に反転されるため、FGパターン
12からは、ロータの回転数に比例した周波数の信号が
得られる。図6(A)のVfgは、FGパターン12か
ら得られた周波数信号を波形整形した信号を示してい
る。
【0028】また、検出ライン13から得られる検出信
号の周期は、回転速度検出着磁部10の着磁極数および
検出ライン13のピッチに対応する。図6に示す例で
は、駆動用着磁部9のN極とS極が移動する周期Tの間
に、FGパターン12から得られた波形整形後の検出信
号(FG信号)Vfgの立ち上がりエッジと立ち下がり
エッジが、6回現れるように設定されている。信号処理
手段18では、FG信号Vfgの立ち下がりエッジ、お
よび立ち上がりエッジに同期させて、各駆動信号Eu,
Ev,Ewが切換えられる。
【0029】第1の駆動信号Euは、Vfgの立ち下が
りエッジ、立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジ
′に同期して極性が反転させられ、第2の駆動信号E
vは、Vfgの立ち下がりエッジ、立ち上がりエッジ
、立ち下がりエッジ′で極性が反転される。また第
3の駆動信号Ewは、立ち上がりエッジ、立ち下がり
エッジ、立ち上がりエッジ′に同期して極性が反転
させられる。このように信号処理手段18の論理回路を
構成することにより、第1の駆動信号Euに対して位相
が1/3周期(120°)進んだ第2の駆動信号Evが
生成され、また第1の駆動信号Euに対して位相が2/
3周期(240°)進んだ第3の駆動信号Ewが生成さ
れる。
【0030】このようにして生成された第1の駆動信号
Eu,第2の駆動信号Evおよび第3の駆動信号Ew
は、モータ駆動回路17に入力される。モータ駆動回路
17では、コイル電流Iu,Iv,Iwが上記第1の駆
動信号Eu、第2の駆動信号Evおよび第3の駆動信号
EwのH信号およびL信号の組み合わせに基づいて出力
される。
【0031】図6(A)に示す1周期Tに対する各駆動
信号Eu,Ev,EwのH信号およびL信号の組み合わ
せ、およびこれに対するコイル電流Iu,Iv,Iwの
出力は、以下の表1に示す通りである。
【0032】
【表1】
【0033】表1の(1)(符号−間)に示すよう
に、第1の駆動信号Euがローレベル(以下、Lとい
う),第2の駆動信号Evがハイレベル(以下、Hとい
う),第3の駆動信号EwがL(この場合をEx=
〔L,H,L〕という、以下同様)である場合には、モ
ータ駆動回路17からIu=−向きの電流、Iv=+向
きの電流,およびIw=0(この場合をIx=『−,
+,0』という、以下同様)の各コイル電流が出力され
る。また、(1)の状態から(2)の状態(符号−
間)であるEx=〔L,H,H〕に切り変わると、モー
タ駆動回路17はIx=『−,0,+』の各コイル電流
を出力する。
【0034】すなわち、第1,第2および第3の駆動信
号Eu,Ev,Ewは、上表の(1)→(2)→(3)
→(4)→(5)→(6)→(1)→(2)……の順序
で規則的に切り換わる。よって、モータ駆動回路17
は、この規則通りの切り換えに応じて上表に掲げる極性
に対応する各コイル電流Iu,Iv,Iwをそれぞれ出
力するものとなっている。よって、三相モータの各モー
タコイル7u(U相),7v(V相)および7w(W
相)には、常に図6(B)に示すような規則正しい位相
差を持つコイル電流Iu,Iv,Iwを給電することが
できる。すなわち、三相モータの定速回転を維持するこ
とが可能となる。
【0035】(起動時モード)起動時には、ロータ3は
回転していないため、FG信号Vfgの出力は0である。
よって、信号処理手段18ではFG信号Vfgに基づいた
各駆動信号を生成することができない。そこで、信号処
理手段18において図7(A)に示すような擬似的な第
1,第2および第3の駆動信号Eu′,Ev′,Ew′
を生成し、モータ駆動回路17の入力端子H1(+),
H1(−)、H2(+),H2(−)およびH3
(+),H3(−)にそれぞれ与えられる。また信号処
理手段18では、駆動しようとする三相モータの特性に
合わせて、予め図7(A)に示すようなパターンのパル
スの切換えが行なわれ、このパルスがモータ駆動回路1
7に与えられる。
【0036】すなわち、図7(A)に示す各駆動信号E
u′,Ev′,Ew′の各パルス幅Tu1,Tv1,Tw
1は、予め設定されたものであり、起動指令が出された
ら、擬似的な第1の駆動信号Eu′を例えばH信号、第
2の駆動信号EvをL信号、第3の駆動信号EwをH信
号(Ex=〔H,L,H〕:表1の(4))として出力
し、それぞれの駆動信号を表1の順序で切り換える。さ
らにその後に前記Tu1,Tv1,Tw1よりも短いパル
ス幅Tu2,Tv2,Tw2、さらにはパルス幅Tu3,T
v3,Tw3,…と徐々に短いパルス幅とする。その結
果、各駆動用コイル7u,7v,7wには、図7(B)
に示すような前記表1の(1)〜(6)の全ての組合せ
のコイル電流Iu,Iv,Iwが与えられることにな
り、いずれかの時点でモータを始動させることができ
る。そして、このように各パルス幅を徐々に短くするこ
とにより、ロータ3の回転を加速させることができる。
【0037】また、ロータ3にある程度の回転が生じる
とFGパターン12にパルス電流が生じFG信号Vfgが
検出されるようになる。よって、FG信号Vfgが得られ
た後は、擬似的な各駆動信号Eu′,Ev′,Ew′の
供給を停止する。そして、FG信号Vfgに基づいて第1
の駆動信号Eu,第2の駆動信号Evおよび第3のパル
ス信号Ewを生成させることにより、通常の回転制御動
作を行なう上記定常回転モードに移行させることができ
る。なお、この種のモータは、ロータが1/2回転また
は1回転するごとに、パルス出力を得る位相ジェネレー
タ(PG)が設けられているのが通常である。このPG
から出力が得られるタイミングを、駆動用着磁部9の着
磁位相に合わせて設定し、PGから得られる信号を整数
で逓倍して、例えば図6のVfgに示すように、駆動着
磁部9のN極とS極が移動する周期T内に6回エッジが
現れるような信号を生成し、これに基づいて第1と第2
と第2の駆動信号Eu,Ev,Ewを生成することも可
能である。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、従来から
あるFGパターンやPGパターンを使用してコイルへの
駆動電流の切換えタイミングが設定されるため、ホール
素子を使用する必要がなくなる。よって、部品点数を削
減できる。また市販のモータ駆動回路を使用することが
できるため、部品を共通化することができ、コストダウ
ンが図れる。
【0039】さらに、多相モータ内にホール素子を設け
る必要がなくなるため、モータ自体の小型化が可能とな
るとともに煩雑な取り付け作業からも開放される。
【図面の簡単な説明】
【図1】多相モータの断面図、
【図2】モータに配置された駆動用コイルを示す平面
図、
【図3】モータに使用されるFGパターンを示す一部省
略平面図、
【図4】モータに使用されるロータマグネットを示す斜
視図、
【図5】本発明における多相モータの駆動装置を示す構
成図、
【図6】定常回転時におけるタイミングチャートを示
し、(A)はFG信号および信号処理手段の出力電圧,
(B)はコイル電流、
【図7】起動時におけるタイミングチャートを示し、
(A)はFG信号および信号処理手段の出力電圧,
(B)はコイル電流、
【図8】従来の三相モータの駆動装置を示す構成図、
【図9】図8のタイミングチャートを示し、(A)はホ
ール電圧信号処理手段の出力電圧,(B)はコイル電
流、
【符号の説明】
1 多相モータ 3 ロータ 7u 駆動用コイル(U相) 7v 駆動用コイル(V相) 7w 駆動用コイル(W相) 8 ロータマグネット 9 駆動用磁着部 10 回転速度検出磁着部 12 FGパターン(検出手段) 13 検出ライン 15 FGアンプ 16 波形整形手段 17 モータ駆動回路 18 信号処理手段 Eu 第1の駆動信号 Ev 第2の駆動信号 Ew 第3の駆動信号 Iu,Iv,Iw コイル電流(駆動電力)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の駆動用コイルを有する多相モータ
    と、この多相モータ内に設けられてロータの回転速度ま
    たは回転位相に対応した検出信号を発生させる検出手段
    と、前記検出信号に基づいて、前記全ての駆動用コイル
    に与える駆動電力に対応した互いに異なる位相の駆動信
    号を生成する信号処理手段と、前記信号処理手段で生成
    された異なる位相の駆動信号に基づいて各駆動用コイル
    に位相の相違する駆動電力を順に与えるモータ駆動回路
    と、が設けられていることを特徴とする多相モータの駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 検出手段が、ロータに設けられた多数の
    着磁部に対向して、この多数の着磁部の移動速度に応じ
    た周波数出力を得る回転速度検出手段である請求項1記
    載の多相モータの駆動装置。
  3. 【請求項3】 信号処理手段では、検出手段で検出され
    たパルス信号のパルス数を計数し、このパルス数に基づ
    いて異なる位相の駆動信号が生成される請求項1または
    2記載の多相モータの駆動装置。
JP9307569A 1997-11-10 1997-11-10 多相モータの駆動装置 Withdrawn JPH11146680A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007082271A (ja) * 2005-09-09 2007-03-29 Canon Inc モータ制御装置
CN117288978A (zh) * 2023-11-24 2023-12-26 深圳市赛元微电子股份有限公司 旋转状态及速度测量方法以及装置

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CN117288978B (zh) * 2023-11-24 2024-03-08 深圳市赛元微电子股份有限公司 旋转状态及速度测量方法以及装置

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