JPH06315293A - 永久磁石形モータの駆動装置 - Google Patents

永久磁石形モータの駆動装置

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JPH06315293A
JPH06315293A JP5100662A JP10066293A JPH06315293A JP H06315293 A JPH06315293 A JP H06315293A JP 5100662 A JP5100662 A JP 5100662A JP 10066293 A JP10066293 A JP 10066293A JP H06315293 A JPH06315293 A JP H06315293A
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JP
Japan
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motor
energization
stator
stator windings
angles
Prior art date
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Pending
Application number
JP5100662A
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English (en)
Inventor
Shigeya Tanimoto
茂也 谷本
Mayumi So
まゆみ 楚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5100662A priority Critical patent/JPH06315293A/ja
Publication of JPH06315293A publication Critical patent/JPH06315293A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、固定子巻線と回転子鉄心との間に
発生するトルクの有効利用を図るようにしている。 【構成】 制御回路15は、誘起電圧の位相から回転子
の位置を検出するようになっており、また制御回路15
は、各相の固定子巻線1Uないし4Wに対する通電開始
角度を、各相の1周期において電気角0°および180
°とし、且つその通電角度を電気角度120°としてい
る。さらに、制御回路15は、上述の通電タイミングで
各相の固定子巻線1Uないし4Wに順次矩形波電圧を印
加すべく前記各トランジスタ13をオンオフし、もって
モータを駆動するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続してN極およびS
極に着磁された永久磁石を鉄心内部に組み込んだ構成の
回転子を有する永久磁石形モータの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】永久磁石形モータにおいては、最近、高
トルク化および高効率化を図ったモータが開発されてい
る。このものの構造を図6に示す。すなわち、回転子1
は、回転子軸2に鉄心3を嵌合固着し、この鉄心3の内
部に、N極、S極に着磁された永久磁石4,5,6,7
が軸方向から挿入されて組込まれている。なお、固定子
8は、固定子鉄心9の24個のスロットS1〜S24に
U相巻線1U,2U,3U,4UおよびV相巻線1V,
2V,3V,4V並びにW相巻線1W,2W,3W,4
Wを挿入配置(図7参照)して構成されている。このモ
ータは、可変電圧可変周波数電源いわゆるインバータに
より給電されるようになっている。
【0003】上記構成の固定子8の各固定子巻線1Uな
いし4Wに対して、インバータからU,V,Wの各相に
対して2相ずつ、一般によく用いられる図8に示すよう
な120°(電気角)通電されると、これにより発生す
る磁気的な吸引力および反発力すなわちトルクにより回
転子1が回転する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の構成
の永久磁石形モータにおいては、回転子1の鉄心3が空
隙に直接面していることから、特に永久磁石4ないし7
の各間の部分A(図10および図11参照)と、固定子
巻線1Uないし4Wに流れる電流の磁束との間で吸引力
すなわちリラクタンストルク(第2のトルクと称する)
が作用する。図9には、空隙磁束密度と、固定子巻線1
Uないし4Wに流れる電流と永久磁石4ないし7によっ
て発生するU相、V相、W相のトルクと、これらトルク
を合成したトルク(第1のトルクと称する)と、前記第
2のトルクとの位相関係を示している。
【0005】しかし、図8のようなタイミングで通電す
る場合には、上記第2のトルクは、図9に示すように通
電1周期において、回転方向のトルク、反回転方向のト
ルクとして作用し、そのトルクの大きさは等しくなる。
図10は図8の通電タイミング「1」の直後を示してい
る。同図の「×」および「○」は電流の向きを示してお
り、「×」は紙面表から裏への流れを示し、「○」は紙
面裏から表への流れを示している。U相の巻線とW相の
巻線とによる磁極中心と、回転子磁極中心とは120°
(電気角)の位置にある。図11は図8の通電タイミン
グ「3」の直前のときを示しており、U相の巻線とW相
の巻線とによる磁極中心と、回転子磁極中心とは60°
(電気角)の位置にある。
【0006】このいずれの場合も、U相の巻線とW相の
巻線とに電流が流れているが、図10では第2のトルク
は、矢印Taで示すように、固定子磁極の作用により回
転方向(これは矢印Bで示す)に第2のトルクが生じて
いる。一方、図11では第2のトルクは固定子磁極の作
用で反回転方向にトルクが生じている。この結果、図8
における通電区間「1−2−3」においては有効トルク
としては「0」である。この第2のトルクは、他の通電
区間においても、「0」であるので、結局、図8のよう
な従来の通電タイミングにおいては、第2のトルクは回
転に寄与せず、有効なトルクとはなっていなかった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、固定子巻線と回転子鉄心との間に発
生するトルクの有効利用を図り、もって、効率向上を可
能とし、またモータの小形化を可能とする永久磁石形モ
ータの駆動装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の永久磁石形モー
タの制御装置は、複数相の固定子巻線を有する固定子
と、N極およびS極に着磁された永久磁石を鉄心内部に
交互に組み込んで有する回転子とを備えた永久磁石形モ
ータを駆動するものにおいて、前記回転子の位置を検出
する位置検出手段と、前記固定子巻線に対する通電開始
角度を、各相の1周期において0°以上から30°未満
の範囲および180゜以上から210°未満の範囲の電
気角度に設定し、且つその通電角度を、120°以上か
ら150°未満の範囲の電気角度に設定した通電タイミ
ング設定手段と、設定された前記通電タイミングで各相
巻線に順次矩形波電圧を印加する駆動制御手段とを具備
して成るところに特徴を有する。
【0009】この場合、位置検出手段は、固定子巻線の
誘起電圧に基づいて回転子の位置を検出する構成として
も良い。
【0010】
【作用】上記手段によれば、通電タイミング設定手段
は、固定子巻線に対する通電開始角度を、各相の1周期
において0°以上から30°未満の範囲および180゜
以上から210°未満の電気角度とし、且つその通電角
度を、120°以上から150°未満の範囲の電気角度
としているから、固定子巻線と回転子鉄心とで発生する
トルクが、固定子巻線と回転子の永久磁石の相互作用に
よって発生するトルクに加えられることになり、回転方
向のトルクが増大する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1ないし図
6を参照しながら説明する。永久磁石形モータの構成
は、図6に示した通りで、従って、回転子1は、回転子
軸2に鉄心3を嵌合固着し、この鉄心3内部に、N極、
S極に着磁された永久磁石4,5,6,7を軸方向から
挿入して交互に組込んだ構成となっている。なお、固定
子8は、固定子鉄心9の24個のスロットS1〜S24
にU相巻線1U,2U,3U,4UおよびV相巻線1
V,2V,3V,4V並びにW相巻線1W,2W,3
W,4Wを挿入配置して構成されている。
【0012】図1において、上記モータの駆動装置を示
している。直流電源11には、スイッチング主回路12
が接続されている。このスイッチング主回路12は、6
個のトランジスタ13および還流ダイオード14が3相
ブリッジ接続されて構成されている。このスイッチング
主回路12において各アーム部12u,12v,12w
が有するトランジスタ13の共通接続点に各固定子巻線
1Uないし4Wが接続されている。
【0013】一方、制御回路15は、位置検出手段、通
電タイミング設定手段および駆動制御手段として機能す
るものである。まず、位置検出手段としての機能につい
て述べる。この制御回路15には、固定子巻線1Uない
し4Wの端子電圧Vu,Vv,Vwが与えられるように
なっており、この端子電圧Vu,Vv,Vwには、巻線
に対する印加電圧の他に誘起電圧があらわれるものであ
る。しかして、この誘起電圧(ほぼ正弦波形)の位相と
回転子1の位置とは相間関係にあり、この誘起電圧の位
相から回転子1の位置を検出するようになっている。
【0014】次に通電タイミング設定手段としての機能
について述べる。制御回路15は、上述した誘起電圧か
らの位置検出に基づいて、図2に示すように、各相の固
定子巻線1Uないし4Wに対する通電開始角度を、各相
の1周期において電気角0°および180°とし、且つ
その通電角度を電気角度120°としている。
【0015】駆動制御手段としての機能について述べ
る。制御回路15は、上述の通電タイミングで各相の固
定子巻線1Uないし4Wに順次矩形波電圧(図2に示
す)を印加すべく前記各トランジスタ13をオンオフ
し、もってモータを駆動するようになっている。
【0016】さて、上記構成において、固定子磁極と回
転子1の位置関係から第2のトルクの発生について説明
する。図2においては、従来の図8で示した通電タイミ
ングより30°(電気角)早く通電しているので、従来
の図10および図11で示した位置に相当する第2のト
ルクの作用状態は、図3および図4に示すようになって
いる。すなわち、図3においては、固定子磁極中心と回
転子磁極中心とは電気角度150°の位置にあり、また
図4においては電気角度90°の位置にある。この図3
および図4から判るように、回転子1の反対方向に第2
のトルク(矢印Taをもって示す)が作用することはな
い。
【0017】そして、第1のトルクおよびこの第2のト
ルクは図5のようになり、モータ全体のトルクは、第1
のトルクの場合より大きくなる。従って、同じ電流値に
対してモータトルクは大きくなり駆動効率が向上するほ
か、従来の場合と同一トルクを得る場合にはモータを小
形化できる。
【0018】また、回転子1の位置検出を誘起電圧を利
用して行なうようにしたので、特別な位置検出素子が不
要で、特に、エアコンのコンプレッサモータ等のように
冷媒環境で使用されることで位置検出素子を設けること
が困難な場合に、この誘起電圧による位置検出構成は好
適する。
【0019】なお、通電開始角度は各相の1周期におい
て0°以上から30°未満の範囲および180゜以上か
ら210°未満の範囲の電気角度であって、その通電角
度は、120°以上から150°未満の範囲の電気角度
であれば、所期の目的を達成できるものである。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、複数相の固定子巻線を有する固定子と、N極および
S極に着磁された永久磁石を鉄心内部に交互に組み込ん
で有する回転子とを備えた永久磁石形モータを駆動する
ものにおいて、固定子巻線と回転子鉄心との間に発生す
るトルクの有効利用を図り得、これにて効率向上を図る
ことができ、またモータの小形化も可能となるといった
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気回路図
【図2】通電タイミングを示す図
【図3】第2のトルクを説明するための作用説明図
【図4】異なる回転角度位置における第2のトルクを説
明するための作用説明図
【図5】各トルクを説明するための作用説明図
【図6】モータの縦断正面図
【図7】従来例を示す固定子巻線のスロット配置を示す
【図8】図2相当図
【図9】図5相当図
【図10】図3相当図
【図11】図4相当図
【符号の説明】
1は回転子、3は鉄心、4ないし7は永久磁石、8は固
定子、9は固定子鉄心、1Uないし4Wは固定子巻線、
12はスイッチング主回路、15は制御回路(位置検出
手段、通電タイミング設定手段および駆動制御手段)を
示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数相の固定子巻線を有する固定子と、
    N極およびS極に着磁された永久磁石を鉄心内部に交互
    に組み込んで有する回転子とを備えた永久磁石形モータ
    を駆動するものにおいて、 前記回転子の位置を検出する位置検出手段と、 前記固定子巻線に対する通電開始角度を、各相の1周期
    において0°以上から30°未満の範囲および180゜
    以上から210°未満の範囲の電気角度に設定し、且つ
    その通電角度を、120°以上から150°未満の範囲
    の電気角度に設定した通電タイミング設定手段と、 設定された前記通電タイミングで各相巻線に順次矩形波
    電圧を印加する駆動制御手段とを具備して成る永久磁石
    形モータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 位置検出手段は、固定子巻線の誘起電圧
    に基づいて回転子の位置を検出する構成となっているこ
    とを特徴とする請求項1記載の永久磁石形モータの駆動
    装置。
JP5100662A 1993-04-27 1993-04-27 永久磁石形モータの駆動装置 Pending JPH06315293A (ja)

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JP5100662A JPH06315293A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 永久磁石形モータの駆動装置

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JP5100662A JPH06315293A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 永久磁石形モータの駆動装置

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JPH06315293A true JPH06315293A (ja) 1994-11-08

Family

ID=14280012

Family Applications (1)

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JP5100662A Pending JPH06315293A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 永久磁石形モータの駆動装置

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JP (1) JPH06315293A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001298982A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動機駆動装置、及びこれを備えた電動装置
KR100372235B1 (ko) * 1998-08-12 2003-04-18 주식회사 만도 브러시리스 모터의 로터위치감지장치 세팅방법
US6781333B2 (en) 2001-05-31 2004-08-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Drive control apparatus and method of alternating current motor

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JP2001298982A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動機駆動装置、及びこれを備えた電動装置
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