JPH11136902A - モータの側圧付与機構 - Google Patents

モータの側圧付与機構

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JPH11136902A
JPH11136902A JP9296091A JP29609197A JPH11136902A JP H11136902 A JPH11136902 A JP H11136902A JP 9296091 A JP9296091 A JP 9296091A JP 29609197 A JP29609197 A JP 29609197A JP H11136902 A JPH11136902 A JP H11136902A
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    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型のモータであってもそれに内蔵させるこ
とができ、かつ、回転軸のがた付きを防止するのに十分
な側圧を付与可能なモータの側圧付与機構を提供するこ
と。 【解決手段】 モータの側圧付与機構4は、回転軸50
を囲むようにステータ側部材2に固定された第1のリン
グ5と、このリングの内側において回転軸50を囲むよ
うに配置され、第1のリング5の内側で半径方向に移動
可能な第2のリング6と、このリングの外周面に中間部
分が弾性をもって当接するように第1のリング5の2つ
の係合部11、13の間に架け渡されたワイヤスプリン
グ7とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)等の回転駆動装置に用いられるモータの側圧
付与機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CD等の回転駆動装置に用いられるモー
タとしては、ディスクの搭載部を備えたロータケースお
よびこのロータケースから延びた回転軸が軸受を介して
モータフレームに回転自在に支持された軸回転型のもの
がある。このような軸回転型のモータでは、ボールベア
リングに比べて安価で高速回転が可能な焼結含油軸受が
用いられることが多い。焼結含油軸受のようなすべり軸
受を用いたモータでは、軸受の内部で回転軸がスムーズ
に摺動回転できるように、軸受の内周面と回転軸の外周
面の間に適当なクリアランスを形成する必要がある。し
かし、このクリアランスは回転軸にがた付きが生じさ
せ、モータ駆動時にモータが振動する原因となる。
【0003】そこで、図5(a)に示すモータ1Bで
は、モータ1Bを装着した機器93にコイルばね91の
一端を取り付け、他端を係合用のフック92を介してモ
ータ1Bの回転軸50に接続することにより、回転軸5
0をその軸線Lとほぼ直交する方向(矢印Aの方向)に
引っ張る側圧付与機構が構成されている。このように、
回転軸50に対して側圧を付与すると、軸受の内周面の
1箇所に回転軸50の外周面が強制的に押し付けられる
ので、回転軸50のがた付きをなくすことができる。
【0004】図5(b)に示すモータ1Cでは、ステー
タコア46の形状を回転軸50に対して非対称に形成し
ている。このように形成すると、ロータマグネット56
がステータコア46を磁気吸引する力が偏るので、ロー
タケース52は矢印Bで示すように傾く。その結果、回
転軸50は軸受の内周面の1箇所に押し付けられるの
で、回転軸50のがた付きをなくすことができる。
【0005】図5(c)に示すモータ1Dでは、ステー
タコア46の上面の1箇所にマグネット94を追加して
ある。このように形成しても、矢印Cで示すように、マ
グネット94がロータケース52を磁気吸引するので、
ロータケース52が傾く。従って、回転軸50は軸受の
内周面の1箇所に押し付けられるので、回転軸50のが
た付きをなくすことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5
(a)に示すように、コイルばね91を用いて回転軸5
0を引っ張る側圧付与機構を設けたモータ1Bでは、モ
ータ1Bの外部にコイルばね91やフック92を配置す
るスペースが必要になるため、このモータ1Bを用いた
機器93の小形化、薄型化の障害となる。仮に、この側
圧付与機構をモータ1Bの内部に設けようとしても、十
分な側圧を得るにはコイルばね91を長く伸ばした状態
で配置する必要があり、このようなコイルばね91を配
置するスペースを小型のモータ1Bの内部に確保するの
は困難である。
【0007】また、図5(b)、(c)に示すように、
磁気吸引力を利用した構造のモータ1C、1Dでは、小
型化に伴ってロータケース52の外径寸法が小さくなる
と、磁気吸引される部分が回転軸50に近付く。その結
果、回転軸50を中心とした磁気吸引力のモーメントが
小さくなるため、ロータケース52が傾きにくくなる。
また、モータ1C、1Dの磁気回路のバランスが崩れる
ので、コギングが発生してロータケース52が円滑に回
転できないという弊害も発生する。
【0008】本発明の課題は、以上の問題を解消するこ
とにあり、小型のモータであってもそれに内蔵させるこ
とができ、かつ、回転軸のがた付きを防止するのに十分
な側圧を付与可能なモータの側圧付与機構を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、ステータ側部材に軸受を介して回転自
在に支持されたロータ側部材の回転軸に対し、該回転軸
の軸線方向と交差する方向の側圧を付与するモータの側
圧付与機構において、前記回転軸を囲むように前記ステ
ータ側部材に固定された第1のリングと、該第1のリン
グの内側において前記回転軸を囲むように配置され、当
該第1のリングの内側で半径方向に移動可能な第2のリ
ングと、前記第2のリングの外周面に中間部分が弾性を
もって当接するように前記第1のリングの2つの係合部
の間に架け渡されたワイヤスプリングとを有することを
特徴とする。
【0010】本発明では、第1のリングの内側で半径方
向に移動可能な第2のリングの外周面に対して、第1の
リングの2つの係合部の間に架け渡されたワイヤスプリ
ングの中間部分が弾性をもって当接しているので、この
ワイヤスプリングは第2のリングを偏心させる。その結
果、第2のリングの内周面はその内側にある回転軸に対
してその軸線と交差する方向の力(側圧)を伝達する。
従って、回転軸の外周面は軸受の内周面のうちの1箇所
に押し付けられるので、回転軸の外周面と軸受の内周面
とのクリアランスに起因する回転軸のがた付きをなくす
ことができる。ここで、第1のリングおよび第2のリン
グはいずれも回転軸を囲むように配置され、かつ、ワイ
ヤスプリングは第1のリングの内側に保持される。従っ
て、回転軸の周りに第1のリングを配置できる大きさの
スペースさえあればよいので、小型のモータであっても
それに側圧付与機構を内蔵させることができる。また、
第1のリングに両端が支持されたワイヤスプリングの形
状復帰力をその中間部分から得るので、第1のリングの
内側に保持されるような小さなスプリングでありなが
ら、大きな側圧を安定して得ることができる。それ故、
小型のモータに内蔵させるのに適している。さらに、ワ
イヤスプリングから直接、回転軸に側圧を加える場合と
違って、ワイヤスプリングから第2のリングを介して回
転軸に側圧を加えるので、ワイヤスプリングおよび回転
軸の磨耗などが発生しない。さらにまた、軸受を介して
回転軸に側圧を加える場合と違って、軸受を半径方向に
移動可能、あるいは傾斜可能にする必要がないなど、簡
素な構造で済むという利点もある。
【0011】本発明において、前記第2のリングは、前
記軸受の端面上で半径方向に移動可能に配置されている
ことが好ましい。このように構成すると、モータ内に従
来からある平面部(軸受の端面)をそのまま利用して第
2のリングを半径方向に移動可能に配置することができ
る。
【0012】本発明に係る側圧付与機構は、前記第2の
リングが配置された前記軸受の端面が、前記ステータ側
部材のステータコアに巻き回されたコイルの下端面から
上端面までの間の高さ位置にあるタイプのモータに適用
することが好ましい。すなわち、第2のリングを軸受の
端面上に配置するなど、従来のモータにおいてデッドス
ペースになりがちなコイルと軸受とで構成される空間を
活用すれば、モータの内部に側圧付与機構を構成するた
めの特別なスペースを確保する必要がない。それ故、側
圧付与機構を小型のモータに内蔵させるのに適してい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の実施の形態を説明する。
【0014】[実施の形態1] (モータの全体構成)図1は、本発明の実施の形態1に
係る側圧付与機構を内蔵のモータを示す断面図である。
【0015】図1に示すように、モータ1は、モータフ
レーム31およびステータコア46を備えたステータ側
部材2と、ステータ側部材2に対して軸受40を介して
回転自在に支持された回転軸50を備えたロータ側部材
3とを有している。モータフレーム31には円筒状の軸
受ホルダ32が取り付けられ、この軸受ホルダ32の外
周面33に前記のステータコア46が取り付けられてい
る。ステータコア46にはコイル47が巻かれ、電機子
48が構成されている。軸受ホルダ32の内周面34に
は、円筒状の焼結含油軸受40(以下、軸受40とい
う。)が嵌合され、この軸受40の内部に回転軸50が
回転可能な状態に支持されている。軸受ホルダ32の下
側の開口部36にはスラスト軸受45が取り付けられ、
回転軸50の下端部を支持している。
【0016】回転軸50の上端部には、ロータケース5
2が取り付けられている。ロータケース52の上端板5
3は円板状をしており、記録ディスク(図示せず。)の
載置面となっている。ロータケース52の上面53の中
央部54は円盤状に突き出ており、記録ディスクを搭載
する際のガイドとなっている。ロータケース52は円筒
状の外周部55を備えており、その内周面には、電機子
48と対峙する環状のロータマグネット56が取り付け
られている。また、モータフレーム31には、ロータケ
ース52の外周部55の開口端を微少間隔を介して囲む
環状のシール部材57が取り付けられている。
【0017】(側圧付与機構)このように構成されたモ
ータ1には、回転軸50の外周面51と軸受40の内周
面41とのクリアランスに起因するがた付きを防止する
ために、側圧付与機構4が搭載されている。本形態で
は、軸受40の上端面42(ロータケース52側の端
面)と軸受ホルダ32の上端面35が同一平面上にあ
り、これらの上端面42、35は、ステータコア46に
巻き回されたコイル47の上端面49よりも低い位置に
ある。本形態では、このようにコイル47および軸受4
0が構成する空間を利用して側圧付与機構4が構成され
ている。
【0018】図2(a)は、本形態の側圧付与機構4が
構成された回転軸50周辺の平面図である。
【0019】図1および図2(a)に示すように、側圧
付与機構4は、回転軸50を囲むように配置された第1
のリング5と、第1のリング5の内側で回転軸50を囲
むように配置された第2のリング6と、第2のリング6
を第1のリング5に対して偏心させるように第1のリン
グ5に取り付けられたステンレスなどの金属製のワイヤ
スプリング7とを有している。第1および第2のリング
5、6はいずれも合成樹脂製であるが、少なくとも第2
のリング6についてはナイロンなどの摺動性の良好な合
成樹脂材料で構成されている。
【0020】第1のリング5はステータコア46の上端
面35上に配置され、下面から突き出た2つの突部2
3、24がステータコア46の孔460内に嵌め込まれ
た状態でステータ側部材2に接着固定されている。第1
のリング5の上面からは、ワイヤスプリング7を保持す
るための4つの丸棒状の係合部11〜14が突出してい
る。これらの係合部11〜14のうち、相対峙する2つ
の係合部、例えば係合部11、13、または係合部1
2、14の間にワイヤスプリング7が架け渡されてい
る。
【0021】本形態では、係合部11〜14のうち、係
合部11、12については、図2(b)に縦断面を拡大
して示すように、丸棒状の係合部11、12の上半部に
はそこから側方にわずかに張り出す抜け止め部19、2
0が形成されている。これに対して、係合部13、14
については、図2(c)に縦断面を拡大して示すよう
に、丸棒状の係合部13、14の上端付近にはそこから
側方に張り出す抜け止め部21、22が構成されてい
る。ここで、係合部11、13の間、および係合部1
2、14の間では、各抜け止め部19、20、21、2
2が互いに第1のリング5の周方向における逆向きの方
向に張り出している。
【0022】ワイヤスプリング7は、係合部11に嵌ま
るように2重位に丸められたコイル部分26と、コイル
部分26から延びて先端部が係合部13に引っかかっる
ワイヤ部分25とを備えている。ワイヤスプリング7の
コイル部分26は、図2(b)に示すように、抜け止め
部19、20を通り抜けてその下方に位置するように係
合部11、12に嵌まっており、係合部11、12から
不用意に抜けないようになっている。また、図2(c)
に示すように、ワイヤスプリング7のワイヤ部分25の
先端部は係合部13、14の抜け止め部21の下に潜り
込んでおり、ワイヤ部分25が不用意に係合部13、1
4から上方に外れないようになっている。
【0023】再び図1および図2(a)において、第2
のリング6は、第1のリング5の内側で軸受40の上端
面42から軸受ホルダ32の上端面35の内周部分にか
けて配置されている。ここで、回転軸50は第2のリン
グ6の内側を通っているが、第2のリング6の内径が回
転軸50の外径よりもやや大きいので、回転軸50は第
2のリング6に緩く嵌まっている程度である。また、第
2のリング6の外径は第1のリング5の内径よりもやや
小さい。従って、第2のリング6は、第1のリング5の
内側で半径方向に移動可能である。
【0024】第2のリング6の上半部28は下半部27
よりも小径に形成されている。この上半部28の外周面
9からは、略等角度間隔で矩形に突き出した4つの突起
15〜18が形成され、これらの突起15〜18の下側
にワイヤスプリング7のワイヤ部分25が通っている。
ここで、第1のリング5の係合部11、13を結ぶ線か
らみれば、第2のリング6の外周面9は外側に張り出し
た状態にある。それ故、ワイヤスプリング7のワイヤ部
分25は撓んでおり、その中間部分は第2のリング6の
外周面9に弾性をもって当接している。
【0025】このように、ワイヤスプリング7のワイヤ
部分25は、その形状復帰力によって中間部分が第2の
リング6を矢印Fで示すように弾性をもって押している
ため、第2のリング6は、矢印Fで示す方向に偏心し、
第2のリング6の内周面10は、回転軸50の外周面5
1にその軸線Lとほぼ直交する方向の側圧を伝達してい
る。従って、回転軸50の外周面51は軸受40の内周
面41のうちの1箇所に押し付けられるので、回転軸5
0の外周面51と軸受40の内周面41とのクリアラン
スに起因する回転軸50のがた付きをなくすことができ
る。
【0026】(本形態の効果)このように、本形態の側
圧付与機構4では、第1のリング5および第2のリング
6はいずれも回転軸50を囲むように配置され、かつ、
ワイヤスプリング7は第1のリング5の内側に保持され
る。従って、回転軸50の周りに第1のリング5を配置
できる大きさのスペースさえあればよいので、側圧付与
機構4を小型のモータ1に内蔵させることができる。ま
た、第1のリング5に両端が支持されたワイヤスプリン
グ7の形状復帰力をワイヤ部分25の中間部分から出力
するので、ワイヤスプリング7は第1のリング5の内側
に保持されるような小さなスプリングでありながら、大
きな側圧を安定して発生させる。それ故、本形態の側圧
付与機構4は小型のモータに内蔵するのに適している。
さらに、金属製のワイヤスプリング7から直接、金属製
の回転軸50に側圧を加えると金属間の大きな摩擦でワ
イヤスプリング7や回転軸50の磨耗が激しいが、本形
態では、ワイヤスプリング7から摺動性能の良好な合成
樹脂製の第2のリング6を介して回転軸50に側圧を加
えるので、ワイヤスプリング7に磨耗が発生しない。さ
らにまた、軸受40を介して回転軸50に側圧を加える
場合と違って、軸受40を半径方向に移動可能、あるい
は傾斜可能にする必要がないなど、簡素な構造で済むと
いう利点もある。
【0027】また、第1および第2のリング5、6はい
ずれも略円形リングであるので、いずれの角度方向に配
置しても同じ大きさの側圧を得ることをができる。さら
に、第1のリング5には、ワイヤスプリング7が架け渡
すことの可能な2組の係合部(係合部11、13および
係合部12、14)が形成されている。従って、これら
の2組のいずれにワイヤスプリング7を架け渡しても同
じ大きさの側圧を得ることができる。それ故、モータ1
への側圧付与機構4の組み付け作業が容易である。
【0028】さらに、本形態では、第2のリング6は軸
受40の上端面42上で半径方向に移動可能に配置され
ている。従って、モータ1内で従来からある平面部(軸
受40の上端面42)をそのまま利用して第2のリング
6を配置しているので、モータ1の基本設計を変更する
必要がない。
【0029】しかも、第2のリング6が配置された軸受
40の上端面42が、ステータコア46に巻き回された
コイル47の上端面49よりも低い位置にあるタイプの
モータ1に本発明を適用するにあたって、軸受40の上
端面42に第2のリング6を配置するなど、従来のモー
タにおいてデッドスペースになりがちなコイル47と軸
受40とで構成される空間を有効に活用している。それ
故、モータ1の内部に側圧付与機構4を構成するための
特別なスペースを確保する必要がないので、本形態の側
圧付与機構4を小型のモータ1に内蔵させるのに適して
いる。なお、本形態では、軸受40の上端面42上に第
2のリング6を配置したが、軸受40の下端面がコイル
47の下端面よりも上方に位置するタイプのモータであ
れば、軸受40の下端面に対して第2のリング6を配置
すれば、上記のとおり、デッドスペースになりがちな空
間を有効活用して側圧付与機構4を配置できることにな
る。すなわち、軸受40の上端面または下端面がコイル
の下端面から上端面までの間の高さ位置にあるタイプの
モータであれば、本発明を適用することにより、デッド
スペースになりがちな空間を有効活用して側圧付与機構
4を配置できる。
【0030】[実施の形態2]図3は、本発明の実施の
形態2に係るモータの半断面図である。なお、本例のモ
ータは、実施の形態1で説明したモータと基本的な構成
が同様であるため、共通する機能を有する部分について
は図3に同じ符号を付して表し、それらの説明は省略す
る。
【0031】(モータの全体構成)図3に示すように、
本形態のモータ1Aは、モータフレーム31およびステ
ータコア46を備えたステータ側部材2と、ステータ側
部材2に対して軸受40を介して回転自在に支持された
回転軸50を備えたロータ側部材3とを有している。モ
ータフレーム31には軸受ホルダ32が取り付けられ、
軸受ホルダ32の外周面33には電機子48が構成され
ている。軸受ホルダ32の内周面34には軸受40が嵌
め込まれ、この軸受40の内周面41に回転軸50が支
持されている。回転軸50には、記録ディスクの載置面
53と、電機子48に対向配置されるロータマグネット
56が取り付けられた外周部55を備えたロータケース
52が取り付けられている。
【0032】(側圧付与機構)本形態では、軸受ホルダ
32の上端部(ロータケース52側の端部)には内周側
が凹む環状段部83が形成され、この環状段部83を利
用して、回転軸50に側圧を付与するための側圧付与機
構61が配置されている。
【0033】図4(a)は、本形態の側圧付与機構61
が構成された回転軸50周辺の平面図である。図4
(b)、(c)はそれぞれ、側圧付与機構61を構成す
るリング体の図4(a)のI−I’線における断面図、
および図4(a)のII−II’線における断面図であ
る。
【0034】図3および図4(a)に示すように、側圧
付与機構61は、回転軸50を囲むように軸受ホルダ3
2の上端部の環状段部83の内側に固定された第1のリ
ング62と、この第1のリング62の内側で回転軸50
を囲むように配置された第2のリング63と、第2のリ
ング63が第1のリング62の内側で偏心するように第
1のリング62に架け渡されたステレンス製のワイヤス
プリング64を有している。
【0035】図4(a)に示すように、本形態では、第
1のリング62と第2のリング63は2本の細い連結部
81、82でつながって一体のリング体60として構成
され、このリング体60において、第2のリング63
は、連結部81、82が撓むことにより第1のリング6
2の内側で半径方向に移動可能である。従って、第2の
リング63は、軸受40の上端面42に直接、支持され
ていなくても、連結部81、82を介して第1のリング
62に支持されている状態にある。本形態では、リング
体60全体がナイロンなどの摺動性能の良好な合成樹脂
から構成されている。
【0036】図4(b)に示すように、第1のリング6
2の内周部分には、軸線Lを挟んで対称の位置に2つの
係合部71、72が形成されている。これらの係合部7
1、72はいずれも、第1のリング62の内周面65の
上半部から内側に向けて張り出しており、図4(a)に
示すように、ワイヤスプリング64の中間部分が第2の
リング63の外周面66に当接するように架け渡された
状態において、係合部71、72は、第1のリング62
の内周面65に当接するワイヤスプリング64の両端部
分が不用意に跳ね上がって外れるのを防いでいる。
【0037】図4(c)に示すように、第2のリング6
3の外周面66には、その上半部に約30°の角度間隔
で3つの突起73、74、75が形成されており、これ
らの突起73、74、75の下を潜ってワイヤスプリン
グ64が第1のリング62の係合部71、72に保持さ
れている。従って、第2のリング63の外周面66に当
接するワイヤスプリング64の中間部分は、突起73、
74、75に引っ掛かって不用意に跳ね上がることがな
い。
【0038】このように構成した側圧付与機構61にお
いても、第2のリング63の外周面66に沿って撓んだ
ワイヤスプリング64の中間部分が第2のリング63を
矢印Fで示すように弾性をもって押している。その結
果、第2のリング63は、矢印Fで示す方向に偏心し、
第2のリング63の内周面67は、回転軸50の外周面
51にその軸線Lとほぼ直交する方向の側圧を伝達して
いる。従って、回転軸50の外周面51は軸受40の内
周面41のうちの1箇所に押し付けられるので、回転軸
50の外周面51と軸受40の内周面41とのクリアラ
ンスに起因する回転軸50のがた付きをなくすことがで
きる。
【0039】(本形態の効果)このように、本形態の側
圧付与機構61でも、実施の形態1と同様、第1のリン
グ62および第2のリング63はいずれも回転軸50を
囲むように配置され、かつ、ワイヤスプリング64は第
1のリング62の内側に保持される。従って、回転軸5
0の周りに第1のリング62(リング体60)を配置で
きる大きさのスペースさえあればよいので、側圧付与機
構61を小型のモータ1Aに内蔵することができる。ま
た、第1のリング62に両端が支持されたワイヤスプリ
ング64の形状復帰力をその中間部分から出力するの
で、ワイヤスプリング64は第1のリング62の内側に
保持されるような小さなスプリングでありながら、大き
な側圧を安定して発生させる。それ故、本形態の側圧付
与機構61は小型のモータに内蔵させるのに適してい
る。さらに、ワイヤスプリング64から摺動性能の良好
な合成樹脂製の第2のリング63を介して回転軸50に
側圧を加えるので、ワイヤスプリング64や回転軸50
に磨耗が発生しない。さらにまた、軸受40を介して回
転軸50に側圧を加える場合と違って、軸受40を半径
方向に移動可能、あるいは傾斜可能にする必要がないな
ど、簡素な構造で済む。
【0040】また、第1および第2のリング62、63
はリング体60として一体になっているので、側圧付与
機構61を構成する部材(第1のリング62、第2のリ
ング63、ワイヤスプリング64)をモータ1Aに一つ
ずつ組み込む必要がない。従って、側圧付与機構61を
単独で組み立てておき、それをモータ1Aに組み込めば
よいので、モータ1Aの組立工程を簡略化することがで
きる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のモータの
側圧付与機構は、回転軸を囲む第1のリングの内側で半
径方向に移動可能な第2のリングの外周面に対して、第
1のリングの2つの係合部の間に架け渡されたワイヤス
プリングの中間部分が弾性をもって当接することによ
り、回転軸に側圧を付与し、回転軸のがた付きをなくす
ことに特徴を有する。従って、本発明によれば、第1の
リングおよび第2のリングはいずれも回転軸を囲むよう
に配置され、かつ、ワイヤスプリングは第1のリングの
内側に保持されるので、回転軸の周りに第1のリングを
配置できる大きさのスペースさえあれば、小型のモータ
であってもそれに側圧付与機構を内蔵させることができ
る。また、第1のリングに両端が支持されたワイヤスプ
リングの形状復帰力をその中間部分から得るので、第1
のリングの内側に保持されるような小さなスプリングで
ありながら、大きな側圧を安定して得ることができる。
それ故、小型のモータに内蔵させるのに適している。さ
らに、ワイヤスプリングから直接、回転軸に側圧を加え
る場合と違って、ワイヤスプリングから第2のリングを
介して回転軸に側圧を加えるので、ワイヤスプリングお
よび回転軸の磨耗などが発生しない。さらにまた、軸受
を介して回転軸に側圧を加える場合と違って、軸受を半
径方向に移動可能、あるいは傾斜可能にする必要がない
など、簡素な構造で済むという利点もある。
【0042】また、第2のリングを軸受の端面に配置す
ると、モータ内に従来からある平面部(軸受の端面)を
そのまま利用して第2のリングを半径方向に移動可能な
状態に配置することができる。
【0043】さらに、第2のリングが配置された軸受の
端面がコイルの下端面から上端面までの間の高さ位置に
あるタイプのモータに本発明を適用すると、従来のモー
タであればデッドスペースになりがちなコイルと軸受と
で構成される空間を活用できる。それ故、モータの内部
に側圧付与機構を構成するための特別なスペースを確保
する必要がないので、側圧付与機構を小型のモータに内
蔵させるのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るモータを示す断面
図である。
【図2】(a)、(b)、(c)はそれぞれ、図1に示
すモータの回転軸周辺の平面図、第1のリングに構成し
た係合部の縦断面図、および第1のリングに構成した別
の係合部の縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るモータを示す半断
面図である。
【図4】(a)、(b)、(c)はそれぞれ、図3に示
すモータの回転軸周辺の平面図、このモータにおいて側
圧付与機構を構成するリング状部材の図4(a)のI−
I’線における断面図、および図4(a)のII−I
I’線における断面図である。
【図5】(a)、(b)、(c)は、いずれも従来のモ
ータの側圧付与機構を示す模式図である。
【符号の説明】
1、1A モータ 2 ステータ側部材 3 ロータ側部材 4、61 側圧付与機構 5、62 第1のリング 6、63 第2のリング 7、64 ワイヤスプリング 9、66 第2のリングの外周面 10、67 第2のリングの内周面 11〜14、71、72 第1のリングの係合部 15〜18、73〜75 第2のリングの突起 31 モータフレーム 32 軸受ホルダ 35 軸受ホルダの上端面 40 軸受 41 軸受の内周面 42 軸受の上端面 46 ステータコア 47 コイル 49 コイルの上面 50 回転軸 51 回転軸の外周面 52 ロータケース 56 ロータマグネット 81、82 連結部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータ側部材に軸受を介して回転自在
    に支持されたロータ側部材の回転軸に対し、該回転軸の
    軸線方向と交差する方向の側圧を付与するモータの側圧
    付与機構において、 前記回転軸を囲むように前記ステータ側部材に固定され
    た第1のリングと、該第1のリングの内側において前記
    回転軸を囲むように配置され、当該第1のリングの内側
    で半径方向に移動可能な第2のリングと、前記第2のリ
    ングの外周面に中間部分が弾性をもって当接するように
    前記第1のリングの2つの係合部の間に架け渡されたワ
    イヤスプリングとを有することを特徴とするモータの側
    圧付与機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第2のリング
    は、前記軸受の端面上で半径方向に移動可能に配置され
    ていることを特徴とするモータの側圧付与機構。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第2のリングが
    配置された前記軸受の端面は、前記ステータ側部材のス
    テータコアに巻回されたコイルの下端面から上端面まで
    の間の高さ位置にあることを特徴とするモータの側圧付
    与機構。
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