JPH109258A - デファレンシャルギヤのピニオン軸支持用軸受ユニット - Google Patents

デファレンシャルギヤのピニオン軸支持用軸受ユニット

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JPH109258A
JPH109258A JP8165964A JP16596496A JPH109258A JP H109258 A JPH109258 A JP H109258A JP 8165964 A JP8165964 A JP 8165964A JP 16596496 A JP16596496 A JP 16596496A JP H109258 A JPH109258 A JP H109258A
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JP
Japan
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pinion shaft
peripheral surface
ring
pinion
casing
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Application number
JP8165964A
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English (en)
Inventor
Haruyuki Aihara
治之 相原
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/66Special parts or details in view of lubrication
    • F16C33/6637Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/38Constructional details
    • F16H48/42Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピニオン軸1を支持した円すいころ軸受12
と玉軸受16との潤滑性を確保しつつ、これら両軸受1
2、16の耐久性向上を図る。 【構成】 外輪6の後端部内周面に第二のシールリング
26の外周縁を係止する。そして、この第二のシールリ
ング26を構成するゴム製のシールリップの内周縁を、
ピニオン軸1の外周面に、全周に亙り摺接させる。ケー
シング3内に貯溜された潤滑油は、シールリップの内周
縁とピニオン軸1の外周面との摺接部を通過して上記円
すいころ軸受12内に進入する。但し、この潤滑油に混
入した、摩耗粉等の異物は、上記摺接部を通過できず、
上記ケーシング3内に止まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車のデファレン
シャルギヤ(最終減速機)を構成するピニオン軸をケー
シング(デフケース)の内側に回転自在に支持する為
の、デファレンシャルギヤのピニオン軸支持用軸受ユニ
ットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の動力伝達系の途中に設けてプロ
ペラシャフトの回転を減速すると同時に回転方向を直角
に変換するデファレンシャルギヤとして、例えば特開昭
53−74653号公報には、図3に示す様な構造が記
載されている。先ず、この図3に示した従来構造に就い
て説明する。尚、以下の説明に於ける前後方向は、FR
車(前置エンジン後輪駆動車)用のデファレンシャルギ
ヤの場合で述べる。FF車(前置エンジン前輪駆動
車)、RR車(後置エンジン後輪駆動車)、ミッドシッ
プエンジン車等、FR車以外の駆動形式を有する自動車
に組み込むデファレンシャルギヤの場合には、必ずしも
前後方向が同じとは限らない。
【0003】車両の前後方向(図3の左右方向)に配設
したピニオン軸1の前端部(図3の左端部)は、このピ
ニオン軸1の前端部に外嵌固定した接続フランジ2によ
り、図示しないプロペラシャフトの後端部に連結自在と
している。又、上記ピニオン軸1の後端部(図3の右端
部)で、デファレンシャルギヤを納めたケーシング3内
に位置する部分には、減速小歯車4を固設している。こ
の減速小歯車4は、上記ケーシング3内に回転自在に支
持された、図示しない減速大歯車と噛合している。
【0004】上記ケーシング3の前側壁には、このケー
シング3の内外を連通させる、円筒状の貫通孔5を設
け、この貫通孔5の内側に、上記ピニオン軸1を回転の
み自在に支持している。即ち、上記貫通孔5の内側に円
筒形の外輪6を螺合固定すると共に、上記ピニオン軸1
に前後1対の内輪7、8を外嵌固定している。そして、
上記外輪6の後端部内周面に形成した外輪軌道9と後側
の内輪7の外周面に形成した内輪軌道10との間に複数
の円すいころ11、11を設けて、円すいころ軸受12
を構成している。又、上記外輪6の前端部内周面に形成
した外輪軌道13と前側の内輪8の外周面に形成した内
輪軌道14との間に複数の玉15、15を設けて、玉軸
受16を構成している。上記ピニオン軸1は、これら円
すいころ軸受12と玉軸受16とにより、上記ケーシン
グ3に対し回転自在に支持している。更に、上記外輪6
の前端部内周面にはシールリング17の外周縁を係止
し、このシールリング17の内周縁を、上記玉軸受16
を構成する内輪8の表面に摺接させている。
【0005】上述の様に構成されるデファレンシャルギ
ヤの運転時には、上記ピニオン軸1の回転に伴って、図
示しない減速大歯車が回転する。この減速大歯車は、上
記ケーシング3内に貯溜された潤滑油(デファレンシャ
ルオイル)を掻き上げる。この結果、上記外輪6内に潤
滑油の飛沫が入り込み、上記円すいころ軸受12及び玉
軸受16を潤滑する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】デファレンシャルギヤ
の運転に伴って減速大歯車により掻き上げられる潤滑油
中には、この減速大歯車と減速小歯車4との擦れ合いに
伴って発生した摩耗粉等の異物が混入している。従っ
て、図3に示した従来構造の場合には、円すいころ軸受
12及び玉軸受16内に、潤滑油と共に異物が送り込ま
れる。
【0007】この様な異物が円すいころ軸受12及び玉
軸受16内に送り込まれると、これら各軸受12、16
を構成する円すいころ11、11及び玉15、15の転
動面、外輪軌道9、13、内輪軌道10、14を損傷す
る原因となる。即ち、上記異物がこれら転動面や各軌道
の摩耗を促進して、上記各軸受12、16の予圧が不足
する、所謂予圧抜けを発生させたり、或は運転時の騒音
の増大や、フレーキングの発生による耐久性劣化の原因
となる。本発明のデファレンシャルギヤのピニオン軸支
持用軸受ユニットは、この様な事情に鑑みて発明したも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のデファレンシャ
ルギヤのピニオン軸支持用軸受ユニットは、前述した従
来のデファレンシャルギヤのピニオン軸支持用軸受ユニ
ットと同様に、一端部を駆動軸の端部に連結自在とし、
他端部に減速大歯車と噛合する減速小歯車を固定したピ
ニオン軸と、このピニオン軸の周囲にこのピニオン軸と
同心に配置されて、デファレンシャルギヤのケーシング
の側壁を油密に貫通した状態でこのケーシングに固定さ
れる外輪と、この外輪の内周面で軸方向に離隔した2個
所位置と上記ピニオン軸の中間部で軸方向に離隔した2
個所位置との間に設けられ、このピニオン軸の中間部で
軸方向に離隔した2個所位置を上記ケーシングに対して
回転自在に支持する1対の転がり軸受と、上記外輪の一
端部内周面と上記ピニオン軸若しくはこのピニオン軸に
外嵌固定された内輪の外周面との間に設けられて、上記
ケーシング内に存在する潤滑油が外部に漏洩する事を防
止するシールリングとを備える。そして、上記ピニオン
軸のうち、上記減速小歯車から遠い側を回転自在に支持
する第一の転がり軸受が玉軸受であり、同じく上記減速
小歯車に近い側を回転自在に支持する第二の転がり軸受
が円すいころ軸受である。特に、本発明のデファレンシ
ャルギヤのピニオン軸支持用軸受ユニットに於いては、
上記減速小歯車側に位置する外輪の端部内周面と、上記
ピニオン軸の中間部減速小歯車寄り部分若しくはこの部
分に外嵌固定された内輪の外周面との間に、第二のシー
ルリングを設けている。そして、この第二のシールリン
グは、一方の周縁部を上記外輪の内周面とピニオン軸若
しくは内輪の外周面とのうちの一方の周面に係止してい
る。又、この第二のシールリングの他方の周縁部はゴム
製として、上記外輪の内周面とピニオン軸若しくは内輪
の外周面とのうちの他方の周面に、全周に亙り摺接させ
ている。
【0009】
【作用】上述の様に構成される本発明のデファレンシャ
ルギヤのピニオン軸支持用軸受ユニットが、ピニオン軸
を回転自在に支持し、駆動軸の回転をこのピニオン軸及
び減速小歯車を介して減速大歯車に伝達する際の作用
は、前述した従来構造の場合と同様である。特に、本発
明のデファレンシャルギヤのピニオン軸支持用軸受ユニ
ットの場合には、第一、第二の転がり軸受である玉軸受
及び円すいころ軸受の潤滑性を確保しつつ、これら両軸
受内に異物が入り込む事を防止できる。即ち、デファレ
ンシャルギヤのケーシングの下部内側には潤滑油が貯溜
されているので、他方の周面と第二のシールリングの他
方の周縁部との摺接部のうちの下側部分は、上記潤滑油
中に浸漬された状態となる。又、上記摺接部に於ける上
記他方の周縁部と他方の周面との接触圧は、上記第二の
シールリングの他方の周縁部を構成するゴムの弾性のみ
による。従って上記ケーシング内に存在する潤滑油の一
部は、上記摺接部のうちの下側部分を通じて、上記円す
いころ軸受側に染み出す。この結果、この円すいころ軸
受の潤滑は十分に行なわれる。これに対して、上記ケー
シング内に存在する潤滑油中に混入した異物は、上記摺
接部を通過する事ができず、上記ケーシング内に止ま
る。従って、上記円すいころ軸受及び玉軸受が、潤滑油
中に混入した異物で損傷を受ける事がなくなる。尚、第
一の転がり軸受である玉軸受部分に達する潤滑油の量
は、上記円すいころ軸受に達する潤滑油の量に比べれば
少なくなるが、この玉軸受の潤滑が不良となる事はな
い。即ち、玉軸受は、円すいころ軸受に比べて少ない潤
滑油で十分な潤滑を行なえる。尚、上記玉軸受にグリー
スを封入する事により、初期の潤滑を行なっても良い。
又、デファレンシャルギヤの運転時に減速小歯車と減速
大歯車との噛合に基づいて上記ピニオン軸に加わるスラ
スト荷重の大部分は、上記円すいころ軸受で受け、上記
玉軸受には伝わるスラスト荷重は極く小さい。従って、
上記玉軸受は、少量の潤滑油を供給しさえすれば、焼き
付き等の損傷を発生する事はない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例を示している。車両の前後方向(図1の左右方向)
に配設したピニオン軸1の前端部(図1の左端部)に
は、接続フランジ2の内周縁部に形成した円筒部18を
締まり嵌めで外嵌すると共に、この円筒部18の内周面
と上記ピニオン軸1の前端部とをセレーション係合させ
ている。自動車への組み付け状態では、上記接続フラン
ジ2に図示しないプロペラシャフトの後端部を連結し
て、上記ピニオン軸1を回転駆動自在とする。又、上記
ピニオン軸1の後端部(図1の右端部)で、デファレン
シャルギヤを納めたケーシング3内に位置する部分に
は、減速小歯車4を固設している。この減速小歯車4
は、上記ケーシング3内に回転自在に支持された、図示
しない減速大歯車と噛合している。
【0011】上記ケーシング3の前側壁には、このケー
シング3の内外を連通させる、円筒状の貫通孔5を設
け、この貫通孔5の内側に、上記ピニオン軸1を回転の
み自在に支持している。この為に、上記貫通孔5の内側
に円筒形の外輪6を固定している。この外輪6の中間部
外周面には取付フランジ19を、全周に亙り形成してい
る。そして、この取付フランジ19に形成した通孔2
0、20を挿通したボルト21、21を、上記ケーシン
グ3に形成したねじ孔22、22に螺合し更に緊締する
事により、上記外輪6を上記貫通孔5の内側に支持固定
している。尚、上記取付フランジ19の片側面(図1の
右側面)と、上記ケーシング3の前端面(図1の左端
面)との間には、環状のガスケットを、全周に亙り挟持
して、上記ケーシング3と外輪6との間から潤滑油が漏
洩する事を防止している。
【0012】上記外輪6の内周面後端寄り部分には円す
い凹面状の外輪軌道9を、同じく前端寄り部分にはアン
ギュラ型の外輪軌道13を、それぞれ形成している。一
方、上記ピニオン軸1の中間部後端寄り部分には円すい
凸面状の内輪軌道10を、このピニオン軸1の外周面に
直接形成している。そして、この内輪軌道10と上記外
輪軌道9との間に複数の円すいころ11、11を設け
て、第二の転がり軸受である円すいころ軸受12を構成
している。
【0013】一方、上記ピニオン軸1の前半部(図1の
左半部)には小径部23を形成し、この小径部23と後
半部(図1の右半部)とを段部24により連続させてい
る。そして、この小径部23に内輪8を外嵌し、この内
輪8を、上記段部24と前記接続フランジ2の円筒部1
8との間で挟持している。この内輪8の外周面にはアン
ギュラ型の内輪軌道14を形成し、この内輪軌道14と
上記外輪軌道13との間に複数の玉15、15を設け
て、第一の転がり軸受である玉軸受16を構成してい
る。上記ピニオン軸1は、これら円すいころ12と玉軸
受16とにより、上記ケーシング3に対し回転自在に支
持している。
【0014】又、上記外輪6の前端部内周面にはシール
リング17の外周縁を内嵌固定し、このシールリング1
7の内周縁を、上記玉軸受16を構成する内輪8の外周
面に摺接させている。尚、このシールリング17には抑
えリング25を装着して、このシールリング17の内周
縁と上記内輪8の外周面との当接圧を、十分に大きくし
ている。従って、上記外輪6の内側に入り込んだ潤滑油
が上記シールリング17を通じて外部に漏れ出す事を、
十分に防止できる。
【0015】更に、前記減速小歯車4側に位置する、上
記外輪6の後端部内周面には、一方の周縁部である第二
のシールリング26の外周縁部を、全周に亙り嵌合係止
している。この第二のシールリング26は、外周側部分
を芯金とし、内周側部分をゴム製のシールリップとした
もので、このシールリップの先端部(内周縁部)は軸方
向反対側に向け二又に分かれている。そして、他方の周
縁部であるこのシールリップの内周縁部を、前記ピニオ
ン軸1の後端部外周面に、全周に亙り摺接させている。
【0016】上述の様に構成される本発明のデファレン
シャルギヤのピニオン軸支持用軸受ユニットが、ピニオ
ン軸1を回転自在に支持し、駆動軸であるドライブシャ
フトの回転をこのピニオン軸1及び減速小歯車4を介し
て減速大歯車に伝達する際の作用は、前述した従来構造
の場合と同様である。
【0017】特に、本発明のデファレンシャルギヤのピ
ニオン軸支持用軸受ユニットの場合には、第一、第二の
転がり軸受である玉軸受16及び円すいころ軸受12の
潤滑性を確保しつつ、これら両軸受16、12内に異物
が入り込む事を防止できる。即ち、デファレンシャルギ
ヤのケーシング3の下部内側には潤滑油が貯溜されてい
るので、上記第二のシールリング26の内周縁部と上記
ピニオン軸1の後端部外周面との摺接部のうちの下側部
分は、上記潤滑油中に浸漬された状態となる。又、上記
第二のシールリング26の内周縁部と上記ピニオン軸1
の後端部外周面との接触圧は、上記第二のシールリング
26の内周縁部を構成するゴムの弾性のみによる。従っ
て、上記ケーシング3内に存在する潤滑油の一部は、上
記摺接部のうちの下側部分を通じて、上記円すいころ軸
受12側に染み出す。即ち、油の分子は極く小さいの
で、上記第二のシールリング26を構成するシールリッ
プの内周縁とピニオン軸1の外周面とが軽く接触した状
態で互いに擦れ合うと、上記ケーシング3内の潤滑油が
上記円すいころ軸受12側に染み出して、この円すいこ
ろ軸受12を潤滑する。この円すいころ軸受12は、上
記第二のシールリング26に隣接した位置に設けられて
いるので、上記染み出した潤滑油の殆どが上記円すいこ
ろ軸受12内に取り込まれて、この円すいころ軸受12
の潤滑を十分効果的に行なう。
【0018】これに対して、上記ケーシング3内に存在
する潤滑油中に混入した異物の粒径は、上記潤滑油の分
子に比べて遥かに大きい為、上記摺接部を通過する事は
できず、上記ケーシング3内に止まる。従って、上記円
すいころ軸受12及び玉軸受16が、潤滑油中に混入し
た異物で損傷を受ける事がなくなる。
【0019】尚、第一の転がり軸受である玉軸受16
は、上記第二のシールリング26から離れた位置に設け
られているので、この玉軸受16部分に達する潤滑油の
量は、上記円すいころ軸受12に達する潤滑油の量に比
べれば少なくなる。但し、次の様な理由により、この玉
軸受16の潤滑が不良となる事はない。即ち、玉軸受1
6は、軌道面と転動体との接触面積が小さい為、円すい
ころ軸受12に比べて少ない潤滑油で十分な潤滑を行な
える。又、デファレンシャルギヤの運転時に減速小歯車
4と減速大歯車との噛合に基づいて上記ピニオン軸1に
加わるスラスト荷重の大部分は、スラスト方向に亙る負
荷容量が大きな上記円すいころ軸受12で受ける。従っ
て、上記玉軸受16に伝わるスラスト荷重は極く小さ
い。この為、上記玉軸受16は、少量の潤滑油を供給し
さえすれば、焼き付き等の損傷を発生する事はない。
【0020】次に、図2は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。上述した第1例の場合に、円すいころ
軸受12を構成する内輪軌道10を、ピニオン軸1の外
周面に直接形成していたのに対して、本例の場合には、
前述の図3に示した従来構造の場合と同様に、その外周
面に内輪軌道10を形成した内輪7を、上記ピニオン軸
1に外嵌している。又、図示の例の場合には、円すいこ
ろ軸受12を構成する内輪7と玉軸受16を構成する内
輪8との間に円筒形の間座27を設けて、これら両内輪
7、8同士の間隔保持を図っている。
【0021】尚、図1に示した第1例の構造の様に、円
すいころ軸受12を構成する内輪軌道10をピニオン軸
1の外周面に直接形成すれば、構成各部の寸法精度及び
組み付け精度のばらつきを抑えて、円すいころ軸受12
及び玉軸受16の予圧管理が容易になる。但し、ピニオ
ン軸1全体を、軸受鋼等、内輪軌道10を形成できるだ
けの硬度を有する材料により造る必要が生じる。これに
対して、図2に示した第2例の構造の場合には、予圧管
理の煩雑さが生じる反面、ピニオン軸1として、高価な
軸受鋼を使用する必要がなくなる利点がある。
【0022】又、図示は省略したが、内周面に1対の外
輪軌道9、13を有する外輪を、軸方向中間部で2分割
する事も可能である。又、外輪6を内嵌固定すべく、ハ
ウジング3に形成した貫通孔5の一部を凹ませて、上記
外輪6の外周面と貫通孔5の内周面とが部分的にのみ当
接する様に構成しても良い。この様な構造を採用すれ
ば、上記ハウジング3の軽量化を図れる。
【0023】
【発明の効果】本発明のデファレンシャルギヤのピニオ
ン軸支持用軸受ユニットは、以上に述べた通り構成され
作用するので、デファレンシャルギヤの運転時にピニオ
ン軸を支持する部分で発生する騒音を抑え、しかもこの
部分の耐久性向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す縦断側面
図。
【図2】同第2例を示す縦断側面図。
【図3】従来構造の1例を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1 ピニオン軸 2 接続フランジ 3 ケーシング 4 減速小歯車 5 貫通孔 6 外輪 7、8 内輪 9 外輪軌道 10 内輪軌道 11 円すいころ 12 円すいころ軸受 13 外輪軌道 14 内輪軌道 15 玉 16 玉軸受 17 シールリング 18 円筒部 19 取付フランジ 20 通孔 21 ボルト 22 ねじ孔 23 小径部 24 段部 25 抑えリング 26 第二のシールリング 27 間座

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部を駆動軸の端部に連結自在とし、
    他端部に減速大歯車と噛合する減速小歯車を固定したピ
    ニオン軸と、このピニオン軸の周囲にこのピニオン軸と
    同心に配置されて、デファレンシャルギヤのケーシング
    の側壁を油密に貫通した状態でこのケーシングに固定さ
    れる外輪と、この外輪の内周面で軸方向に離隔した2個
    所位置と上記ピニオン軸の中間部で軸方向に離隔した2
    個所位置との間に設けられ、このピニオン軸の中間部で
    軸方向に離隔した2個所位置を上記ケーシングに対して
    回転自在に支持する1対の転がり軸受と、上記外輪の一
    端部内周面と上記ピニオン軸若しくはこのピニオン軸に
    外嵌固定された内輪の外周面との間に設けられて、上記
    ケーシング内に存在する潤滑油が外部に漏洩する事を防
    止するシールリングとを備え、上記ピニオン軸のうち、
    上記減速小歯車から遠い側を回転自在に支持する第一の
    転がり軸受が玉軸受であり、同じく上記減速小歯車に近
    い側を回転自在に支持する第二の転がり軸受が円すいこ
    ろ軸受であるデファレンシャルギヤのピニオン軸支持用
    軸受ユニットに於いて、上記減速小歯車側に位置する外
    輪の端部内周面と、上記ピニオン軸の中間部減速小歯車
    寄り部分若しくはこの部分に外嵌固定された内輪の外周
    面との間に、第二のシールリングを設け、この第二のシ
    ールリングは、一方の周縁部を上記外輪の内周面とピニ
    オン軸若しくは内輪の外周面とのうちの一方の周面に係
    止し、他方の周縁部はゴム製として、上記外輪の内周面
    とピニオン軸若しくは内輪の外周面とのうちの他方の周
    面に、全周に亙り摺接させた事を特徴とするデファレン
    シャルギヤのピニオン軸支持用軸受ユニット。
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