JPH1086971A - 易分離性複合容器 - Google Patents

易分離性複合容器

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JPH1086971A
JPH1086971A JP24046696A JP24046696A JPH1086971A JP H1086971 A JPH1086971 A JP H1086971A JP 24046696 A JP24046696 A JP 24046696A JP 24046696 A JP24046696 A JP 24046696A JP H1086971 A JPH1086971 A JP H1086971A
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JP
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container
outer container
perforations
paper
easily separable
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Application number
JP24046696A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kawasaki
浩志 河崎
Hiroto Kashima
浩人 鹿島
Keiko Nakamura
圭子 中村
Masayoshi Suzuta
昌由 鈴田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複合容器の紙製の外側容器にミシン目を設ける
ことにより、紙製の外側容器とプラスチック製の内側容
器を容易に分別できる易分離性複合容器を提供すること
を目的とする。 【解決手段】プラスチック製の内側容器と紙を主体とす
る略筒状の外側容器とから成る複合容器において、外側
容器にミシン目が少なくとも1本設けられており、その
ミシン目を切り離すことにより内側のプラスチック容器
と外側の紙が分離することを特徴とする易分離性複合容
器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙を主体とする外側
容器とその外側容器の内部に収納されたプラスチック製
の内側容器から成る複合容器に関するもので、特に使用
後に外側容器と内側容器とを互いに分別廃棄し易くした
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題が深刻化し、容器類なら
びに包装材料の易廃棄性が必要とされ、易焼却性、リサ
イクル性、またはリサイクル材料使用の需要が高まって
いる。そこでプラスチック製の容器の外側を紙で被覆し
た複合容器が提案され、廃棄時には紙とプラスチックの
分別が可能となり、更にはプラスチックの減量化、リサ
イクル化が図られた複合容器が種々提案されている(特
願平6−212537号等)。
【0003】プラスチックと紙からなる複合容器は省資
源に対応するため極力内側容器に使用するプラスチック
の重量を少なくさせているため、プラスチック容器自体
の強度物性は低下している。そこで紙を主体とする製の
外側容器とプラスチック製の内側容器を組み合わせるこ
とにより、容器自体の物性強度を確保している。
【0004】従来の複合容器においては、外側内側のプ
ラスチック容器と外側の紙容器が接着剤等を用いること
によってよく一体化されており、プラスチック樹脂の使
用量の減量化がなされた複合容器の強度物性を確保する
ために高強度の紙部材が外側容器として使用されるた
め、廃棄時に分別した場合においても外側の紙容器を破
壊することが困難であり、決して分別し易い紙とプラス
チックから成る複合容器とは言い難いものであった。
【0005】そこで紙製の外側容器とプラスチック製の
内側容器の分離性を向上させるため接着剤、接着性樹脂
材料あるいは接着部位、接着部形状の検討がなされてい
る。複合容器が製造され、流通過程を経て、消費者が内
容物が充填された商品として複合容器を購入してから内
容物の使用を終えるまでは紙製の外側容器とプラスチッ
ク製の内側容器が剥離してしまうことはなく、消費者が
内容物の使用を終えて、複合容器を廃棄する際に意図的
に容器を分別使用とした場合には、外側容器と内側容器
が分別できるといった、接着力をはじめとした接着剤特
性ならびに接着部分のパターン化が行なわれてきた。
【0006】しかし、前述した従来の複合容器において
は消費者が内容物の使用中に紙製の外側容器とプラスチ
ック製の内側容器が剥離せず、なおかつ廃棄時には紙製
の外側容器とプラスチック製の内側容器が分別できる接
着特性の検討が行われたにもかかわらず、商品陳列時の
商品イメージを損なわないために、外観からは紙とプラ
スチックの複合容器であることが分からないくらいに一
体化されていた。そのため、環境問題、リサイクル性を
考慮されて考案された紙とプラスチックからなる複合容
器であるにも関わらず、廃棄時には分別されることなく
プラスチックゴミ、あるいは可燃ゴミとされることがあ
った。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題
を解決することを目的として、発明者らによる更なる鋭
意研究の結果、発明されたものであり、複合容器の紙製
の外側容器にミシン目を設けることにより、紙製の外側
容器とプラスチック製の内側容器を容易の分別できるよ
うにした易分離性複合容器を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく考えられたものであり、請求項1の発明は、プラ
スチック製の内側容器と紙を主体とする略筒状の外側容
器とから成る複合容器において、外側容器にミシン目が
少なくとも1本設けられており、そのミシン目を切り離
すことにより内側容器と外側容器とを分離することを特
徴とする易分離性複合容器である。請求項2の発明は、
外側容器の容器上部から容器下部の方向に連続的にミシ
ン目が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
易分離性複合容器である。請求項3の発明は、外側容器
の容器上部から容器下部の方向に断続的にミシン目が設
けられ、ミシン目のない部分には切り込み線が設けられ
ていることを特徴とする請求項1記載の易分離性複合容
器である。請求項4の発明は、外側容器の周方向に連続
的にミシン目が設けられていることを特徴とする請求項
1記載の易分離性複合容器である。請求項5の発明は、
外側容器の周方向に断続的にミシン目が設けられ、ミシ
ン目のない部分には切り込み線が設けられていることを
特徴とする請求項1記載の易分離性複合容器である。請
求項6の発明は、外側容器に配されたミシン目が少なく
とも1カ所の屈曲点を有することを特徴とする請求項1
乃至請求項5記載の何れかの易分離性複合容器である。
請求項7の発明は、外側容器に配されたミシン目が少な
くとも1つの円弧を有することを特徴とする請求項1乃
至請求項5記載の何れかの易分離性複合容器である。請
求項8の発明は、外側容器に配されたミシン目が屈曲点
を少なくとも1カ所有し、かつ少なくとも1つの円弧を
有することを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の何
れかの易分離性複合容器である。請求項9の発明は、内
側容器がブロー成形により得られた容器であることを特
徴とする請求項1乃至請求項8記載の何れかの易分離性
複合容器である。請求項10の発明は、内側容器が延伸
ブロー成形により得られた容器であることを特徴とする
請求項1乃至請求項8記載の何れかの易分離性複合容器
である。請求項11の発明は、外側容器を金型内に挿入
し、内側容器の成形を行なうと同時に外側容器と内側容
器を一体化させることにより得られたことを特徴とする
請求項1乃至請求項10記載の何れかの易分離性複合容
器である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明の易分離性複合容器は、紙を主体とした
外側容器とプラスチック製の内側容器から構成されてお
り、予め筒状に成形された紙製の外側容器は金型内に装
填されて、外側容器の中でプラスチック製の内側容器が
成形されて一体となる。
【0010】外側容器となる紙部材の構成は、紙の種類
としては100%バ−ジンパルプのものから古紙を含ん
だコ−トボ−ル等の様々な種類の原紙を用いることが可
能である。また、紙の片面あるいは紙の両面に樹脂層を
有する紙を使用することも可能であり、紙部材に樹脂層
を設ける方法としては押出ラミネート、ドライラミネー
ト、ウエットラミネートあるいはコーティングのいずれ
の方法を選択することも可能である。
【0011】紙を主体とした外側容器は、紙から成る層
の容器内側面にポリエチレンがラミネートされた構成の
ものが最も好ましく用いられる。また、外側容器は紙層
の容器外側面にはポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹
脂等のポリオレフィン系の樹脂がよく用いられる。さら
に、紙層の容器内側面にもポリエチレンやポリプロピレ
ンのようなポリオレフィン系樹脂のほか、ポリエステル
樹脂、ポリアミド樹脂やエチレン−ビニルアルコ−ル共
重合体のようなバリアー性樹脂の単体やもしくはこれら
の樹脂を組み合わせた複合フィルム等も使用可能である
が、上記材質、構成に限定されるものではない。
【0012】分別廃棄可な容器として従来の複合容器
は、内側容器のプラスチック樹脂使用量をできるだけ少
なく抑えているため、紙製の外側容器は強度を向上する
ため様々な検討がなされ、結果的に外側容器の分離性は
紙部材の強度が向上したため、必然的に低下した。
【0013】本発明の易分離性複合容器の紙製外側容器
に設けられたミシン目は外側容器に使用する紙の坪量、
厚さ、またはラミネート樹脂層の構成等によって、外側
容器を分割し易いミシン目形状、ミシン目の切断部と非
切断部の比率等、任意のものが選択できる。
【0014】本発明の第1点は、紙製外側容器に設けら
れたミシン目を切断することによって、紙製外側容器の
一部が容易に破壊することができる。外側容器を破壊し
たミシン目部分から紙製外側容器を分離させることによ
って紙製外側容器はプラスチック製内側容器から容易の
分離することが可能となる。
【0015】本発明の第2点は、筒状に接合された紙製
外側容器の容器上部から容器下部にミシン目を設けるこ
とにより、ミシン目を切断すると、ミシン目により切断
された部分はどこからでも分離開始部分となり、分離の
開始部分からであればどこからでも分離は容易である。
また、紙製外側容器の容器上部から容器下部に連続した
ミシン目を切断すれば、分離された外側容器は板紙状に
なりさらに分離は容易になる。
【0016】本発明の第3点は、筒状に接合された紙製
外側容器の容器上部から容器下部に設けられたミシン目
が容器上部から容器下部まで連続していないが、紙製外
側容器の紙部材が、内面のみポリエチレンがコートされ
た坪量300g程度の紙のように引き裂き可能な紙であ
れば、部分的に設けられたミシン目を切断し、分離の開
始部分を作ることによって紙製外側容器を容易に引きち
ぎり破壊することが可能であり、紙の種類、坪量、構成
に限定されるものではない。
【0017】本発明の第4点は、筒状の紙製外側容器の
周方向にミシン目が設けられている。通常の紙容器では
容器の周方向に紙目がくるよう設計されるため、容器の
周方向にミシン目を設ける方がミシン目を切断すること
が容易になる。また容器の上下方向に紙目が設定された
場合においては、ミシン目を切断した後の分離の方向は
容器の上下方向となるが、この場合、紙目に従って外側
容器を分離した方が紙の層間剥離を防ぐことが可能とな
る。また、ミシン目が容器周方向に連続していることに
よって、ミシン目切断後、外側容器の分離開始部分はミ
シン目切断部分の周方向のどこでもよい。
【0018】本発明の第5点は、筒状の紙製外側容器の
周方向にミシン目が設けられている。通常の紙容器では
容器の周方向に紙目がくるよう設計されるため、容器の
周方向にミシン目を設ける方がミシン目を切断すること
が容易になる。また、容器の上下方向に紙目が設定され
た場合においてはミシン目を切断した後の分離の方向は
容器の上下方向となるが、この場合、紙目に従って外側
容器を分離した方が紙の層間剥離を防ぐことが可能とな
る。ミシン目が容器周方向で連続していないが、紙製外
側容器の紙部材が、内面のみポリエチレンがコートされ
た坪量300g程度の紙のように引き裂き可能な紙であ
れば、部分的に設けられたミシン目を切断し、分離開始
部分を作ることによって紙製外側容器を容易に引きちぎ
り破壊することが可能であり、紙の種類、坪量、構成に
限定されるものではない。
【0019】本発明の第6点は、筒状の紙製外側容器に
配されたミシン目が屈曲点または円弧部を有することに
より、ミシン目の屈曲部を最初に切断することにより、
それに続くミシン目が容易に切断することが可能とな
る。切断されたミシン目部分が紙製の外側容器とプラス
チック製の内側容器の分離開始部分となって切断したミ
シン目から外側容器は内側容器から容易に分離すること
が可能となる。
【0020】内容物によっては商品イメージを重視する
ために、外側容器を分割しやくくするためのミシン目が
容器の外観から目立ちにくくさせたい場合がある。そう
いった場合においても、多角形断面形状が多角形をした
易分離性複合容器の場合には、多角形コーナー上に上記
のようなミシン目を設けることにより、商品イメージの
印刷部分を損なうことなく易分離性を付与することがで
きる。
【0021】本発明の第7点は、上記の易分離性複合容
器において、プラスチック製の内側容器がブロ−成形に
より得られた容器であることを特徴とする易分離性複合
容器に関するものであり、プラスチック製内側容器の製
造方法はダイレクトブロー方式でも構わないが、本発明
では予め、射出成形により成形された成形予備体(プリ
フォーム)を加熱し、延伸ロッドと圧縮空気による延伸
ブロー成形であることが好ましい。さらには紙製外側容
器をプラスチック製内側容器を成形する金型内に予め挿
入しておき、ブロ−成形を行うと同時に外側容器と内側
容器を一体化させる方法が好ましい。
【0022】内側容器が成形される金型内に装填される
紙製外側容器には内面に予め、接着剤が配されており、
内側容器のブロー成形を行なうと同時に紙製外側容器と
プラスチック製の内側容器を接合させる。接着剤として
は溶液型接着剤やホットメルトタイプ接着剤、感熱性接
着剤、反応型接着剤、水性接着剤など使用することが可
能である。さらには紙製の外側容器の内面すなわちプラ
スチック製の内側容器と接する面に、接着剤の代わりと
して予め、接着性樹脂を紙製外側容器の原紙に押し出し
ラミネ−トさせておく方法も選択できる。
【0023】プラスチック製内側容器の材料樹脂として
はポリエチレンテレフタレ−ト樹脂やポリエチレンナフ
タレート樹脂あるいはそれらの混合物やポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂等の
ポリオレフィン系樹脂、そしてポリアクリロニトリル樹
脂等のブロ−成形が可能な樹脂であれば何れを選択して
もよい。
【0024】外側容器と内側容器の接合は接合部分の接
着強度および接着面積が分離性に大きく関与する。易分
離性を向上させるには接着面積ができるだけ小さくした
方がよい。しかし、接着面積が小さくなることによって
外側容器と内側容器の一体性が低下する場合には図1の
ように接着面をパターン化し、必要最小限の接着面積、
接着強度に抑えることが好ましい。
【0025】本発明の易分離性複合容器は、内側容器の
プラスチック使用量を限界まで抑えることによって生じ
た容器の強度不足を紙製の外側容器で補っている複合容
器に、紙製の外側容器にミシン目を設けることによっ
て、廃棄時に紙製の外側容器とプラスチック性の内側容
器の分離性を向上させることが可能となった。同時に、
分離された後の紙製外側容器がミシン目に従って分離さ
れているため、紙製外側容器とプラスチック製内側容器
を分別廃棄するときにも紙製外側容器を小さく折り畳む
ことによりゴミ容量を小さくすることができ、環境問題
に対応した優れた容器である。以下に本発明の実施例を
示す。
【0026】
【実施例】
<実施例1>外側容器の構成として、坪量310g/m
2 のコートボール紙の内面にポリエチレン層を15μm
の層厚で押出ラミネートしたものを用い、内面ポリエチ
レン層の上にEVA系接着剤グラビア印刷機により印刷
し、外側容器形状に打ち抜きを行なうと同時に図2に示
すようなミシン目を打ち抜き、筒状の外側容器を成形し
た。該外側容器を延伸ブロー成形機の中に装填し、予
め、ポリプロピレン樹脂で成形しておいたプリフォーム
を用いて内側容器を延伸ブロー成形を行ない、図2に示
すようなミシン目Mが設けられた易分離性複合容器Aを
得た。このミシン目は外側容器の胴部上端、下端の角部
からそれぞれ斜め方向に延び、屈曲点Kを介して円弧状
のミシン目Cに連続している。これらのミシン目を切断
し、そのミシン目切断部を分離開始部分とすることで外
側容器1と内側容器2を容易に分離することができた。
分離後の内側容器には外側容器の紙が残ることなく、紙
製外側容器とプラスチック製内側容器は完全に分別でき
た。
【0027】<実施例2>外側容器の構成として、坪量
310g/m2 のコートボール紙の内面にポリエチレン
層を25μmの層厚で押出ラミネートしたものを用い、
内面ポリエチレン層の上にEVA系接着剤グラビア印刷
機により印刷し、外側容器形状に打ち抜きを行なうと同
時に図3に示すようなミシン目および切り込み線を打ち
込み、筒状の外側容器を成形した。該外側容器を延伸ブ
ロー成形機の中に装填し、予め、ポリプロピレン樹脂で
成形しておいたプリフォームを用いて内側容器を延伸ブ
ロー成形を行ない、図3に示すようなミシン目Mが設け
られた易分離性複合容器Aを得た。H字形の切り込み線
Nからミシン目を切断し、そのミシン目切断部を分離開
始部分とすることで外側容器1と内側容器2を容易に分
離することができた。分離後の内側容器には外側容器の
紙が残ることなく、紙製外側容器とプラスチック製内側
容器は完全に分別できた。
【0028】<実施例3>外側容器の構成として、坪量
360g/m2 のコートボール紙の内面にポリエチレン
層を15μmの層厚で押出ラミネートしたものを用い、
内面ポリエチレン層の上にEVA系接着剤グラビア印刷
機により印刷し、外側容器形状に打ち抜きを行なうと同
時に図4に示すようなミシン目を打ち抜き、筒状の外側
容器を成形した。該外側容器を延伸ブロー成形機の中に
装填し、予めポリプロピレン樹脂で成形しておいたプリ
フォームを用いて内側容器を延伸ブロー成形を行ない、
図4に示すようなミシン目Mが設けられた易分離性複合
容器Aを得た。まず、最初に容器中央部に設けられた円
形のミシン目、または四角形のミシン目を切断し、さら
に容器上下方向のミシン目を切断し、そのミシン目切断
部を分離開始部分とすることで外側容器1と内側容器2
を容易に分離することができた。分離後の内側容器には
外側容器の紙が残ることなく、紙製外側容器とプラスチ
ック製内側容器は完全に分別できた。
【0029】<実施例4>外側容器の構成として、坪量
360g/m2 のコートボール紙の内面にポリエチレン
層を25μmの層厚で押出ラミネートしたものを用い、
内面ポリエチレン層の上にEVA系接着剤グラビア印刷
機により印刷し、外側容器形状に打ち抜きを行なうと同
時に図5に示すようなミシン目を打ち抜き、筒状の外側
容器を成形した。該外側容器を延伸ブロー成形機の中に
装填し、予め、ポリプロピレン樹脂で成形しておいたプ
リフォームを用いて内側容器を延伸ブロー成形を行な
い、図5に示すようなミシン目Mが設けられた易分離性
複合容器Aを得た。実施例3同様に容器中央部に設けら
れた円形のミシン目を切断し、さらに容器の周方向およ
び容器の上下方向に設けられたミシン目を切断し、その
ミシン目切断部を分離開始部分とすることで外側容器1
と内側容器2を容易に分離することができた。分離後の
内側容器には外側容器の紙が残ることなく、紙製外側容
器とプラスチック製内側容器は完全に分別できた。
【0030】<実施例5>外側容器の構成として、坪量
310g/m2 のコートボール紙の内面にポリエチレン
層を15μmの層厚で押出ラミネートしたものを用い、
内面ポリエチレン層の上にEVA系接着剤グラビア印刷
機により印刷し、外側容器形状に打ち抜きを行なうと同
時に図6に示すようなミシン目を打ち抜き、筒状の外側
容器を成形した。該外側容器を延伸ブロー成形機の中に
装填し、予め、ポリエチレンテレフタレート樹脂で成形
しておいたプリフォームを用いて内側容器を延伸ブロー
成形を行ない、図6に示すようなミシン目Mが設けられ
た易分離性複合容器Aを得た。外側容器ののりしろ部に
設けられたミシン目は外側容器が二重になっているため
切断が容易であり、そのミシン目切断部を分離開始部分
とすることで外側容器1と内側容器2をH字形の切り込
み線Nをきっかけとして容易に分離することができた。
分離後の内側容器には外側容器の紙が残ることなく、紙
製外側容器とプラスチック製内側容器は完全に分別でき
た。
【0031】<実施例6>外側容器の構成として、坪量
310g/m2 のコートボール紙の内面にポリエチレン
層を25μmの層厚で押出ラミネートしたものを用い、
内面ポリエチレン層の上にEVA系接着剤グラビア印刷
機により印刷し、外側容器形状に打ち抜きを行なうと同
時に図7に示すようなミシン目を打ち抜き、筒状の外側
容器を成形した。該外側容器を延伸ブロー成形機の中に
装填し、予め、ポリエチレンテレフタレート樹脂で成形
しておいたプリフォームを用いて内側容器を延伸ブロー
成形を行ない、図7に示すようなミシン目Mが設けられ
た易分離性複合容器Aを得た。H字形の切り込み線Nを
きっかけとしてミシン目を切断し、そのミシン目切断部
を分離開始部分とすることで外側容器1と内側容器2を
容易に分離することができた。分離後の内側容器には外
側容器の紙が残ることなく、紙製外側容器とプラスチッ
ク製内側容器は完全に分別できた。
【0032】<実施例7>外側容器の構成として、坪量
360g/m2 のコートボール紙の内面にポリエチレン
層を15μmの層厚で押出ラミネートしたものを用い、
内面ポリエチレン層の上にEVA系接着剤グラビア印刷
機により印刷し、外側容器形状に打ち抜きを行なうと同
時に図8に示すようなミシン目を打ち抜き、筒状の外側
容器を成形した。該外側容器を延伸ブロー成形機の中に
装填し、予め、ポリエチレンテレフタレート樹脂で成形
しておいたプリフォームを用いて内側容器を延伸ブロー
成形を行ない、図8に示すようなミシン目Mが設けられ
た易分離性複合容器Aを得た。実施例3同様に容器中央
部に設けられた円形のミシン目を切断し、容器の上下方
向に設けられたミシン目を切断し、そのミシン目切断部
を分離開始部分とすることで外側容器1と内側容器2を
容易に分離することができた。分離後の内側容器には外
側容器の紙が残ることなく、紙製外側容器とプラスチッ
ク製内側容器は完全に分別できた。
【0033】<実施例8>外側容器の構成として、坪量
360g/m2 のコートボール紙の内面にポリエチレン
層を15μmの層厚で押出ラミネートしたものを用い、
内面ポリエチレン層の上にEVA系接着剤グラビア印刷
機により印刷し、外側容器形状に打ち抜きを行なうと同
時に図9に示すようなミシン目を打ち抜き、筒状の外側
容器を成形した。該外側容器を延伸ブロー成形機の中に
装填し、予め、ポリエチレンテレフタレート樹脂で成形
しておいたプリフォームを用いて内側容器を延伸ブロー
成形を行ない、図9に示すようなミシン目Mが設けられ
た易分離性複合容器Aを得た。実施例3同様に容器中央
部に設けられた円形のミシン目を切断するか、あるいは
容器中央部のH字形の切り込み線Nから、容器の上下方
向に設けられたミシン目を切断し、そのミシン目切断部
を分離開始部分とすることで外側容器1と内側容器2を
容易に分離することができた。分離後の内側容器には外
側容器の紙が残ることなく、紙製外側容器とプラスチッ
ク製内側容器は完全に分別できた。
【0034】<実施例9>外側容器の構成として、坪量
360g/m2 のコートボール紙の内面にポリエチレン
層を15μmの層厚で押出ラミネートしたものを用い、
内面ポリエチレン層の上にEVA系接着剤グラビア印刷
機により印刷し、外側容器形状に打ち抜きを行なうと同
時に図10に示すようなミシン目を打ち抜き、筒状の外
側容器を成形した。該外側容器を延伸ブロー成形機の中
に装填し、予め、ポリプロピレン樹脂で成形しておいた
プリフォームを用いて内側容器を延伸ブロー成形を行な
い、図10に示すようなミシン目Mが設けられた易分離
性複合容器Aを得た。ミシン目を切断し、そのミシン目
切断部を分離開始部分とすることで外側容器1と内側容
器2を容易に分離することができた。分離後の内側容器
には外側容器の紙が残ることなく、紙製外側容器とプラ
スチック製内側容器は完全に分別できた。さらに外側容
器を罫線にそって小さく折り畳むことができ、紙ゴミの
減容化ができた。
【0035】<実施例10>外側容器の構成として、坪
量360g/m2 のコートボール紙の内面にポリエチレ
ンを15μmの層厚で押出ラミネートしたものを用い、
内面ポリエチレン層の上にEVA系接着剤グラビア印刷
機により印刷し、外側容器形状に打ち抜きを行うと同時
に図11に示すようなミシン目を打ち抜き、筒状の外側
容器を成形した。該外側容器を延伸ブロー成形機の中に
装填し、予め、ポリプロピレン樹脂で成形しておいたプ
リフォームを用いて内側容器を延伸ブロー成形を行い、
図11に示すようなミシン目Mが設けられた易分離性複
合容器Aを得た。ミシン目を切断し、そのミシン目切断
部を分離開始部分とすることで外側容器1と内側容器2
を容易に分離することができた。分離後の内側容器には
外側容器の紙が残ることなく、紙製外側容器とプラスチ
ック製内側容器は完全に分別できた。さらに外側容器を
罫線にそって小さく折り畳むことができ、紙ゴミの減容
化ができた。
【0036】<比較例1>外側容器の構成として、坪量
310g/m2 のコートボール紙の内面にポリエチレン
層を15μmの層厚で押出ラミネートした実施例で使用
したものと同じ紙を用い、内面ポリエチレン層の上にE
VA系接着剤グラビア印刷機により印刷し、易分離用の
ミシン目を有さない筒状の外側容器を成形した。該外側
容器を実施例と同様に延伸ブロー成形機の中に装填し、
予め、ポリプロピレン樹脂で成形しておいたプリフォー
ムを用いて内側容器を延伸ブロー成形を行い、図12に
示すようなミシン目のない従来の複合容器を得た。外側
容器に分離用のミシン目がないため、外側容器のと内側
容器の接合境界から外側容器を分離したが、さらに筒状
に成形された外側容器を引き裂かなければ分離できず、
外側容器1と内側容器2の分離は容易とは言えない。ま
た、外側容器端部では紙層の端部が露出しているため紙
が剥離(紙剥け)してしまい、分離後の内側プラスチッ
ク容器には外側容器の紙が残ってしまった。
【0037】
【発明の効果】本発明の易分離性複合容器は紙製の外側
容器に分離性を高めるためのミシン目を設けることによ
り、ミシン目が設けられていない複合容器に比べて紙製
の外側容器と内側のプラスチック容器を容易に分離する
ことが可能となった。さらに分離された後の紙製外側容
器がミシン目に従って分離されているため、紙製外側容
器はリサイクル性に加え、ゴミの減容化が可能となっ
た、環境問題に対応した優れた容器である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の易分離性複合容器の接着部のパターン
の例を示す外側容器の展開図である。
【図2】本発明の易分離性複合容器の第1の例を示す斜
視図である。
【図3】本発明の易分離性複合容器の第2の例を示す斜
視図である。
【図4】本発明の易分離性複合容器の第3の例を示す斜
視図である。
【図5】本発明の易分離性複合容器の第4の例を示す斜
視図である。
【図6】本発明の易分離性複合容器の第5の例を示す斜
視図である。
【図7】本発明の易分離性複合容器の第6の例を示す斜
視図である。
【図8】本発明の易分離性複合容器の第7の例を示す斜
視図である。
【図9】本発明の易分離性複合容器の第8の例を示す斜
視図である。
【図10】本発明の易分離性複合容器の第9の例を示す
斜視図である。
【図11】本発明の易分離性複合容器の第10の例を示
す斜視図である。
【図12】本発明の易分離性複合容器の第11の例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1:外側容器 3:接着部 2:内側容器 A:複合容器 C:円弧状の切り込み線 K:屈曲点 M:ミシン目 N:切り込み線
フロントページの続き (72)発明者 鈴田 昌由 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック製の内側容器と紙を主体とす
    る略筒状の外側容器とから成る複合容器において、外側
    容器にミシン目が少なくとも1本設けられており、その
    ミシン目を切り離すことにより内側容器と外側容器とを
    分離することを特徴とする易分離性複合容器。
  2. 【請求項2】外側容器の容器上部から容器下部の方向に
    連続的にミシン目が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の易分離性複合容器。
  3. 【請求項3】外側容器の容器上部から容器下部の方向に
    断続的にミシン目が設けられ、ミシン目のない部分には
    切り込み線が設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の易分離性複合容器。
  4. 【請求項4】外側容器の周方向に連続的にミシン目が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の易分離性
    複合容器。
  5. 【請求項5】外側容器の周方向に断続的にミシン目が設
    けられ、ミシン目のない部分には切り込み線が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の易分離性複合容
    器。
  6. 【請求項6】外側容器に配されたミシン目が少なくとも
    1カ所の屈曲点を有することを特徴とする請求項1乃至
    請求項5記載の何れかの易分離性複合容器。
  7. 【請求項7】外側容器に配されたミシン目が少なくとも
    1つの円弧を有することを特徴とする請求項1乃至請求
    項5記載の何れかの易分離性複合容器。
  8. 【請求項8】外側容器に配されたミシン目が屈曲点を少
    なくとも1カ所有し、かつ少なくとも1つの円弧を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の何れか
    の易分離性複合容器。
  9. 【請求項9】内側容器がブロー成形により得られた容器
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の何
    れかの易分離性複合容器。
  10. 【請求項10】内側容器が延伸ブロー成形により得られ
    た容器であることを特徴とする請求項1乃至請求項8記
    載の何れかの易分離性複合容器。
  11. 【請求項11】外側容器を金型内に挿入し、内側容器の
    成形を行なうと同時に外側容器と内側容器を一体化させ
    ることにより得られたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項10記載の何れかの易分離性複合容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007238149A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Tokan Kogyo Co Ltd 二重容器
JP2008087330A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Dainippon Printing Co Ltd 積層体およびそれを用いた容器
JP2017065701A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 凸版印刷株式会社 カートン一体型パウチ

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