JPH1080188A - 回転磁石形多相同期電動機の制御方法及びその装置 - Google Patents

回転磁石形多相同期電動機の制御方法及びその装置

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JPH1080188A
JPH1080188A JP8234290A JP23429096A JPH1080188A JP H1080188 A JPH1080188 A JP H1080188A JP 8234290 A JP8234290 A JP 8234290A JP 23429096 A JP23429096 A JP 23429096A JP H1080188 A JPH1080188 A JP H1080188A
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phase
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定章 小島
Hiroshi Araki
博司 荒木
Satoru Kato
覚 加藤
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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P25/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details
    • H02P25/02Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details characterised by the kind of motor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置検出器の回転磁石形多相同期電動機への
取付け精度の許容値を広げ、かつ位相補正値を自動的に
算出し制御性の良い回転磁石形多相同期電動機の制御方
法及びその装置を得ること。 【解決手段】 回転磁石形多相同期電動機1の磁石位置
を検出する位置検出器2と、回転磁石形多相同期電動機
を駆動する駆動装置43とを備え、位置検出器2を取り
付けた回転磁石形多相同期電動機1を駆動装置43で駆
動し、回転磁石形多相同期電動機1が一定の速度に到達
した後に、回転磁石形多相同期電動機1の電流と駆動電
圧を測定し、これらの電流、駆動電圧、回転磁石形多相
同期電動機1の定数及び前記一定の速度を用いて、位置
検出器2の取付け誤差に基づく制御に用いる2軸座標軸
と多相交流座標系を換算した2軸座標系との位相補正値
を算出し、この位相補正値により位置検出器2からの回
転磁石形多相同期電動機1の回転子位置を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転磁石形多相
同期電動機の制御方法及びその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】永久磁石形同期電動機に対してベクトル
制御を行う場合、一般に固定子巻線の基準点とロータマ
グネットの基準点の2つの基準点に合わせて、絶対位置
検出器を永久磁石形同期電動機に取付け、この絶対位置
情報を制御装置に取り込み、dーq座標系へ変換する場
合の位相とすることが提案されている。
【0003】図10〜図13に基づいて従来例を詳細に
説明する。図10は制御装置の詳細を示すブロック図、
図11は永久磁石形同期電動機の一相分の等価回路、図
12はd軸電流をゼロに制御した場合の永久磁石形同期
電動機のベクトル図、図13は絶対位置検出器2に取付
け誤差がある場合の永久磁石形同期電動機のベクトル図
を示す。
【0004】図において同一符号は同一又は相当部分を
示し、1は永久磁石形同期電動機、2は永久磁石形同期
電動機1の回転子の回転に伴う絶対位置(J1)を検出
する絶対位置検出器、3は絶対位置検出器2の位置出力
(J1)から永久磁石形同期電動機1の回転子角速度を
演算する回転子角速度演算器、5は永久磁石形同期電動
機1に流れる三相交流電流(I1u、I1v、I1w)
を永久磁石形同期電動機1の固定子巻線に印加される交
流電圧の周波数と同期して回転する二軸の回転座標系
(dーq軸座標系)での電流(I1d、I1q)に変換
する三相ー二相変換器である。
【0005】又、4はdーq座標系における電圧指令値
を三相の電圧指令値に変換する二相ー三相変換器、6は
永久磁石形同期電動機1の固定子巻線電流のd軸成分指
令(I1dcom)とその実際値(I1d)との差を増
幅して指令値通りの電流を流すd軸電流コントローラ、
7は永久磁石形同期電動機1の固定子巻線電流のq軸成
分を制御するq軸電流コントローラ、8は永久磁石形同
期電動機1の回転子角速度(ωr)を指令値(ωrco
m)通りに制御する速度コントローラである。
【0006】又、9は絶対位置検出器2の位置出力(J
1)から回転子の電気角位相(Th)を演算する位相演
算器で、この電気角位相(Th)は三相のu相軸にα相
軸を一致させたα−β軸座標系から見たd−q軸座標系
の回転角度を示している。10は直流電圧を可変電圧、
可変周波数の三相交流電圧に変換するPWMインバー
タ、11はPWMインバータ10から永久磁石形同期電
動機1に流れる三相交流電流を検出する電流検出器、1
2、13、14は減算器である。
【0007】このような構成において、PWMインバー
タ10は二相−三相変換器4からの出力に応じた周波
数、電圧の出力を発生し、永久磁石形同期電動機1の回
転速度やトルクを制御することになる。永久磁石形同期
電動機1の一相分の等価回路は、図11に示すように、
電機子巻線抵抗(Ra)、電機子巻線自己インダクタン
ス(La)及び永久磁石による速度起電力(V)を直列
に接続した回路の両端に電動機相電圧(E)を印加する
と電機子電流(I)が流れるものとして表わされる。
【0008】従って、電機子巻線鎖交磁束数をφとする
と、d軸電流をゼロに制御した場合(即ち、絶対位置検
出器2の取付け誤差がない場合)はI1d=0、I1q
=Iとなり、図12に示すベクトル図が成立する。ここ
で、Vrは電機子巻線抵抗(Ra)の電機子電流Iによ
る電圧降下(Vr=Ra×I)、Vdは電機子巻線自己
インダクタンス(La)の電機子電流(I)による電圧
降下(Vd=ω1×La×I)である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の永久磁石形同期
電動機の制御方法及びその装置では、d軸電流をゼロに
制御した場合の永久磁石形同期電動機1の発生トルク
(T1)は下式で表わすことができる。 T1=p×φ×I1q ここで、pは永久磁石形同期電動機1の極対数である。
しかし、絶対位置検出器2の永久磁石形同期電動機1へ
の取付けにおいて、回転方向に機械角(θ)だけ取付け
誤差があったとすると、制御装置が認識している位相と
実際の位相との間に誤差が生じ、図12の状態で永久磁
石形同期電動機1を制御しようとしても、図13に示す
ように、電機子電流Iはq軸に一致しなく、q軸と回転
角(θ1)だけずれたq’軸上にずれてしまう。ここ
で、θ1=p×θである。
【0010】この状態におけるd軸電流をゼロに制御し
た場合の永久磁石形同期電動機1の発生トルク(T2)
は下式で表わすことができる。 T2=p×φ×I1q×cos(p×θ) したがって、cos(p×θ)の係数だけ発生トルクが
減少してトルクー電流特性の効率が低下し、更に永久磁
石形同期電動機1にd軸分電流が流れるために永久磁石
が減磁される状態にさらされるという問題が生じる。
【0011】そして従来では、絶対位置検出器2の永久
磁石形同期電動機1への取付けは、固定子巻線の基準点
とロータマグネットの基準点の2つの基準点に合わせ
て、人の手で絶対位置検出器2を永久磁石形同期電動機
1に取付けていたので、特に永久磁石形同期電動機1の
極対数が大きい場合には、絶対位置検出器2の取付け精
度が極めて厳しくなるという問題が有った。
【0012】この発明はかかる問題点を解決するために
なされたものであり、位置検出器の回転磁石形多相同期
電動機への取付け精度の許容値を広げ、かつ制御に用い
る2軸座標軸と多相交流座標系を換算した2軸座標系と
の位相差を補正して制御性の良い回転磁石形多相同期電
動機の制御方法及びその装置を得ることを目的としてい
る。
【0013】更に、回転磁石形多相同期電動機でエレベ
ータ巻上機を駆動する場合において、位置検出器の回転
磁石形多相同期電動機への取付け精度の許容値を広げ、
かつ制御に用いる2軸座標軸と多相交流座標系を換算し
た2軸座標系との位相差を補正して制御性の良い回転磁
石形多相同期電動機の制御方法及びその装置を得ること
を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる永久磁
石形同期電動機の制御方法においては、回転磁石形多相
同期電動機の磁石位置を検出する位置検出器と、回転磁
石形多相同期電動機を駆動する駆動装置と、を備え、位
置検出器を取り付けた回転磁石形多相同期電動機を駆動
装置で駆動し、回転磁石形多相同期電動機が一定の速度
に到達した後に、回転磁石形多相同期電動機の電流と駆
動電圧を測定し、これらの電流、駆動電圧、回転磁石形
多相同期電動機の定数及び前記一定の速度を用いて、位
置検出器の取付け誤差に基づく制御に用いる2軸座標軸
と多相交流座標系を換算した2軸座標系との位相補正値
を算出し、この位相補正値により位置検出器からの回転
磁石形多相同期電動機の回転子位置を補正するものであ
る。
【0015】又、位相補正値を算出する回転磁石形多相
同期電動機の電流と駆動電圧は多相座標系から見た電流
と駆動電圧の成分であるものである。
【0016】又、位相補正値を算出する回転磁石形多相
同期電動機の電流と駆動電圧は制御に用いる2軸座標軸
から見た電流と駆動電圧の成分であるものである。
【0017】又、回転磁石形多相同期電動機に位置検出
器を最初に取り付けたときに位置検出器の取付け誤差に
基づく制御に用いる2軸座標軸と多相交流座標系を換算
した2軸座標系との位相補正値を算出し、その後は位相
補正値の記憶された値を用いて位置検出器からの回転磁
石形多相同期電動機の回転子位置を補正するものであ
る。
【0018】又、位相補正値は、制御に用いる2軸座標
軸のd軸電圧成分からq軸電流成分の電機子巻線自己イ
ンダクタンスによる電圧降下を減じた値をq軸電圧成分
からq軸電流成分の電機子巻線抵抗による電圧降下を減
じた値で除した値に基づいて算出するものである。
【0019】又、位相補正値は、回転磁石形多相同期電
動機を正転方向に回転させて求めた位相補正値と逆転方
向に回転させて求めた位相補正値の平均値とするもので
ある。
【0020】又、回転磁石形多相同期電動機でエレベー
タ巻上機を駆動し、エレベータのかごと釣合おもりと平
衡させた状態で位相補正値を算出する運転を行うもので
ある。
【0021】又、回転磁石形多相同期電動機でエレベー
タ巻上機を駆動し、位相補正値は、エレベータ巻上機を
上昇方向に回転させて求めた位相補正値と下降方向に回
転させて求めた位相補正値の平均値とするものである。
【0022】又、回転磁石形多相同期電動機の制御装置
においては、回転磁石形多相同期電動機の磁石位置を検
出する位置検出器と、回転磁石形多相同期電動機を駆動
する駆動装置と、回転磁石形多相同期電動機が一定の速
度に到達したことを検出する検出タイミング検出手段
と、回転磁石形多相同期電動機が一定の速度に到達した
ときに回転磁石形多相同期電動機の電流と駆動電圧を測
定するデータ取込手段と、これらの電流、駆動電圧、回
転磁石形多相同期電動機の定数及び一定の速度を用いて
位置検出器の取付け誤差に基づく制御に用いる2軸座標
軸と多相交流座標系を換算した2軸座標系との位相差を
算出する位相補正値検出手段と、この位相補正値により
位置検出器からの回転磁石形多相同期電動機の回転子位
置を補正する回転子位置補正手段と、を備えたものであ
る。
【0023】又、位相補正値を算出する回転磁石形多相
同期電動機の電流と駆動電圧は多相座標系から見た電流
と駆動電圧の成分であるものである。
【0024】又、位相補正値を算出する回転磁石形多相
同期電動機の電流と駆動電圧は制御に用いる2軸座標軸
から見た電流と駆動電圧の成分であるものである。
【0025】又、回転磁石形多相同期電動機に位置検出
器を最初に取り付けたときに位置検出器の取付け誤差に
基づく制御に用いる2軸座標軸と多相交流座標系を換算
した2軸座標系との位相補正値を算出し、その後は位相
補正値の記憶された値を用いて位置検出器からの回転磁
石形多相同期電動機の回転子位置を補正するものであ
る。
【0026】又、位相補正値は、制御に用いる2軸座標
軸のd軸電圧成分からq軸電流成分の電機子巻線自己イ
ンダクタンスによる電圧降下を減じた値をq軸電圧成分
からq軸電流成分の電機子巻線抵抗による電圧降下を減
じた値で除した値に基づいて算出するものである。
【0027】又、位相補正値は、回転磁石形多相同期電
動機を正転方向に回転させて求めた位相補正値と逆転方
向に回転させて求めた位相補正値の平均値とするもので
ある。
【0028】更に、回転磁石形多相同期電動機でエレベ
ータ巻上機を駆動し、エレベータのかごと釣合おもりと
平衡させた状態で位相補正値を算出する運転を行うもの
である。
【0029】そして、回転磁石形多相同期電動機でエレ
ベータ巻上機を駆動し、位相補正値は、エレベータ巻上
機を上昇方向に回転させて求めた位相補正値と下降方向
に回転させて求めた位相補正値の平均値とするものであ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明の第1の実施の形態を図1〜図
4に基づき説明する。図1は制御装置の詳細を示すブロ
ック図、図2は位相補正設定を行う制御装置の構成を示
すブロック図、図3は制御装置の動作を示すフローチャ
ート、図4は永久磁石形同期電動機からの各種データの
取込みタイミングを示すタイミングチャートである。
【0031】図において、従来例と同一符号は同一又は
相当部分を示し、16は後述の位相補正設定を行う制御
装置49からの位相補正値(θ1)を位相演算器9から
の電気角位相(Th)から減算する減算器、42は商用
電源、43は永久磁石形同期電動機1の駆動装置、49
は絶対位置検出器2の位相補正設定を行う制御装置で後
述のデータ取込手段44、位相補正値検出タイミング検
出手段45、位相補正値検出手段46、位相補正値記憶
手段47、補正値出力手段48より構成される。
【0032】データ取込手段44は駆動装置43と絶対
位置検出器2とからデータを採取し、位相補正値検出タ
イミング検出手段45は位相補正値を検出するタイミン
グを検出し、位相補正値検出手段46は位相補正値検出
タイミング検出手段45で得られたタイミングで位相補
正量を算出し、位相補正値記憶手段47は位相補正値検
出手段46で得られた位相補正値を記憶し、補正値出力
手段48は位相補正値記憶手段47で記憶した位相補正
値を出力するものでる。
【0033】次に、位相補正設定を行う制御装置49の
動作について説明する。まず絶対位置検出器2を永久磁
石形同期電動機1に組付け後、後述の補正値検出フラグ
をリセットする。次に位相補正量算出運転として、補正
値出力手段48の出力(θ1)を0に設定し、永久磁石
形同期電動機1を駆動装置43によりd軸電流をゼロに
するよう制御しながら駆動し、データ取込手段44に駆
動装置43からのデータ(K21)と絶対位置検出器2
とからの速度データ(K20)(図4(a)に示す。)
を取り込む。
【0034】位相補正値検出タイミング検出手段45
は、データ取込手段44からのデータ(K23)に基づ
いて、永久磁石形同期電動機1の速度が一定になったこ
とを検出したら、図4(e)に示すように一定速検出タ
イミング信号(K24)を位相補正値検出手段46へ出
力する。そして、位相補正値検出手段46は、この一定
速検出タイミング信号(K24)を受けた後、データ取
込手段44を介して駆動装置43より電機子電流(I)
の値と電動機相電圧(E)のデータ(K22)を取り込
む。そして、次に示す式を用いて回転角(θ1=p×
θ)を算出する。
【0035】E2=(Vr+V×cosθ1)2+(Vd
+sinθ1)2 θ1=arcsin((E2−(Ra×I)2−(ω1×
La×I)2−V2)/(2V×((Ra×I)2+(ω
1×La×I)2 )1/2)−arctan(Ra/(ω1
×La)) ここで、Ra、Laは永久磁石形同期電動機1の定数で
あり、ω1は永久磁石形同期電動機1の駆動周波数から
求められ、又Vは固定子巻線に誘起される速度起電力で
駆動周波数から求められる。従って、電機子電流(I)
と電動機相電圧(E)を測定すれば、回転角(θ1)を
算出することができる。
【0036】このように、位相補正値検出手段46で算
出された回転角(θ1)は、位相補正値として位相補正
値格納手段47に記憶(データ(K25)として)され
る。そして、絶対位置検出器2を永久磁石形同期電動機
1に組付け後に位相補正値算出運転を行ったことを示す
補正値検出フラグをセットする。以後の運転では、この
補正値検出フラグをチェックして、リセットされている
場合は再度位相補正値算出運転を行い、セットされてい
る場合は、補正値出力手段48が位相補正値格納手段4
7に記憶されている位相補正値(θ1)を、データ(K
26)として呼出し、駆動装置43に出力して位相演算
器9からの電気角位相(Th)を補正する。
【0037】更に、図3に示すフローチャートに基づき
データの処理方法を説明する。まずステップS50にお
いて、位相補正値が検出済みかどうかをチェックする。
検出済みであればステップS51で位相補正値(θ1)
を位相補正値記憶手段47から読み出し、駆動装置43
に出力して位相を補正する。一方、検出済みでなけれ
ば、ステップS52において位相補正値をゼロに設定
し、ステップS53で一定速度で運転中かどうかをチェ
ックする。一定速度で運転中でなければ終了し、一定速
度で運転中であればステップS54へ進む。そこで駆動
装置43からデータを取込み、次にステップS55で位
相補正値(θ1)を算出し、ステップS56でこの位相
補正値(θ1)を位相補正値記憶手段47に格納し、更
にステップS57で補正値検出フラグをセットする。
【0038】以上詳述したように、位相補正設定を行う
制御装置49は、絶対位置検出器2を永久磁石形同期電
動機1に最初に組付けた後においては、電機子電流
(I)と電動機相電圧(E)とを測定し、永久磁石形同
期電動機1に関する他の定数と組み合わせて位相補正値
(θ1)を算出し、この位相補正値(θ1)を用いて電
機子電流Iをq軸に一致させる(図13に示したベクト
ル図において、d軸とd’軸とが一致させる。)ように
制御するので、cos(θ1)の係数だけ発生トルクが
減少してトルクー電流特性の効率が低下することを防ぐ
と共に永久磁石形同期電動機1にd軸分電流が流れるこ
とによる永久磁石の減磁という問題も解消することがで
きる。
【0039】又、このように絶対位置検出器2を永久磁
石形同期電動機1に組付けた後に、そこから得られるデ
ータに基づいて検出器の取付け誤差に起因する位相補正
値(θ1)を算出してこれを制御に用いるので、取付け
精度が極めて厳しい場合においても、従来のように取付
け精度を人手に依存する場合と異なって、ある程度ラフ
に取り付けることができ作業性が向上する。
【0040】又、補正値検出フラグを用いて、絶対位置
検出器2を永久磁石形同期電動機1に最初に組付けた後
においてのみ位相補正設定を行うようにし、一度設定さ
れた場合には再度位相補正設定を行うことなく、位相補
正値記憶手段47に格納された位相補正値(θ1)を用
いるので制御効率を向上させることができる。
【0041】更に、位相補正値(θ1)を算出するため
のデータを取り込む場合には、永久磁石形同期電動機1
の速度が一定になったかどうかを検出して行っているの
で、再現性のある正確な位相補正値(θ1)を算出する
ことができる。
【0042】実施の形態2.この発明の第2の実施の形
態である位相補正値(θ1)の他の算出方法を図5及び
図6に基づき説明する。図5は制御装置の詳細を示すブ
ロック図、図6はd−q座標軸の制御量から位相補正値
(θ1)を生成するブロック図である。図において、従
来例及び第1の実施の形態と同一符号は同一又は相当部
分を示し、21aは位相補正設定を行う制御装置、22
は係数J2演算器、23は係数J3演算器、24は係数
J4演算器、25は係数J5演算器、26はarcsi
nテーブルから入力のarcsinを演算するarcs
in演算器、27は加算器、28、29は乗算器、3
0、31、32は減算器、33は除算器である。
【0043】この実施の形態では、絶対位置検出器2を
永久磁石形同期電動機1に最初に組付けた後の位相補正
設定においては、永久磁石形同期電動機1を駆動装置4
3によりd軸電流をゼロにするよう制御しながら駆動
し、絶対位置検出器2からの速度データ(K20)(図
4(a)に示す。)を取り込み、第1の実施の形態にお
いて用いた駆動装置43からのデータ(K21)の代わ
りに、三相ー二相変換器5からq軸電流I1qを、d軸
電流コントローラ6からd軸電圧V1dを、q軸電流コ
ントローラ7からq軸電圧V1qをそれぞれ取り込む。
【0044】そして次に示す式を用いて位相補正値(θ
1)を算出する。 θ1=arcsin(((V1d2+V1q2)/3−
(Ra×I1q/31/22−(ω1×La×I1q/3
1/22−V2)/(2V×((Ra×I1q/31/22
+(ω1×La×I1q/31/221/2))−arc
tan(Ra/(ω1×La)) ここで、Ra、Laは永久磁石形同期電動機1の定数で
あり、ω1は永久磁石形同期電動機1の駆動周波数から
求められ、又Vは固定子巻線に誘起される速度起電力で
駆動周波数から求められる。従って、三相ー二相変換器
5からq軸電流I1qを、d軸電流コントローラ6から
d軸電圧V1dを、q軸電流コントローラ7からq軸電
圧V1qをそれぞれ取り込めば、回転角(θ1)を算出
することができる。
【0045】上述の回転角(θ1)を算出する式を以下
に示すように変形することにより、図6に示す回路を導
くことができる。 θ1=arcsin((J2×(V1d2+V1q2)/
3−J3)/(I1q/31/2)−J4×(I1q/3
1/2))−J5 J2=1/(2V×(Ra2+(ω1×La)21/2) J3=1/(2(Ra2+(ω1×La)21/2) J4=(Ra2+(ω1×La)21/2/(2V) J5=arctan(Ra/(ω1×La))
【0046】即ち図6において、入力されたd及びq軸
電圧V1d及びV1qをそれぞれ2剰し、信号K1=V
1d2、信号K2=V1q2を得る。これらを加算器27
で加え合わせ3で割ったものを信号K3とする。これに
乗算器28で係数J2演算器22からの係数J2を掛
け、更に減算器30で係数J3演算器23からの係数J
3を引いたものを信号K4とする。一方、除算器33に
おいて信号K4を入力されたq軸電流I1qを31/2
割ったものを信号K5とし、乗算器29においてq軸電
流I1qを31/2で割ったものに係数J4演算器24か
らの係数J4を掛けたもの信号K6とする。
【0047】そして、減算器31において信号K5から
信号K6を引き、arcsin演算器26でこの値に対
する位相角を算出し、減算器32において、この位相角
から係数J5演算器25からの係数J5を引いたものを
回転角(θ1)として出力する。ここで、このようにし
て算出された位相補正値(θ1)は、位相補正設定を行
う制御装置21aに含まれている図2に示すような位相
補正値記憶手段47に格納され、位相補正値を算出した
後の通常の運転ではこの位相補正値記憶手段47に格納
された位相補正値(θ1)を読み出して、減算器16で
位相演算器9からの電気角位相(Th)から減算し位相
を補正することになる。
【0048】以上詳述したように、この実施の形態によ
れば、永久磁石形同期電動機1の駆動制御に用いている
d−q軸座標系の制御量であるI1q、V1d、V1q
を用いて位相補正値(θ1)を算出しているので、制御
システム内での位相補正値(θ1)の算出には演算の簡
略化の点で極めて有利である。
【0049】実施の形態3.この発明の第3の実施の形
態である位相補正値(θ1)の更に他の算出方法を図7
及び図8に基づき説明する。図7は制御装置の詳細を示
すブロック図、図8はd−q座標軸の制御量から位相補
正値(θ1)を生成するブロック図である。図におい
て、従来例及び第1、2の実施の形態と同一符号は同一
又は相当部分を示し、21bは位相補正設定を行う制御
装置、35は乗算器、36、39はそれぞれ電機子巻線
抵抗(Ra)、電機子巻線自己インダクタンス(La)
の係数器、37、40は減算器、38は除算器、41は
arctanテーブルから入力のarctanを演算す
るarctan演算器である。
【0050】この実施の形態では、絶対位置検出器2を
永久磁石形同期電動機1に最初に組付けた後の位相補正
設定においては、永久磁石形同期電動機1を駆動装置4
3によりd軸電流をゼロにするよう制御しながら駆動
し、絶対位置検出器2からの速度データ(K20)(図
4(a)に示す。)を取り込み、第2の実施の形態と同
様に、三相ー二相変換器5からq軸電流I1qを、d軸
電流コントローラ6からd軸電圧V1dを、q軸電流コ
ントローラ7からq軸電圧V1qをそれぞれ取り込み、
更に角速度演算器3から電気角速度ωrを取り込む。
【0051】そして、位相補正値(θ1)は図11に示
す永久磁石形同期電動機1の一相分の等価回路と図13
に示す絶対位置検出器2に取付け誤差がある場合の永久
磁石形同期電動機のベクトル図から、以下に示すように
算出することができる。 θ1=arctan((V1d−ωr×La×I1q)
/(V1q−Ra×I1q)) ここで、Ra、Laは永久磁石形同期電動機1の定数で
あり、ωrは永久磁石形同期電動機1の電気角速度から
求められる。従って、三相ー二相変換器5からq軸電流
I1qを、d軸電流コントローラ6からd軸電圧V1d
を、q軸電流コントローラ7からq軸電圧V1qをそれ
ぞれ取り込めば、回転角(θ1)を算出することができ
る。
【0052】即ち図8において、乗算器35において入
力されたq軸電流I1qに電気角速度ωrを掛け、これ
に係数器36で電機子巻線自己インダクタンス(La)
を掛け、更に減算器37で入力されたd軸電圧V1dか
ら引き、これを信号K14とする。一方、入力されたq
軸電流I1qに係数器39で電機子巻線抵抗(Ra)を
掛け、更に減算器40で入力されたq軸電圧V1qから
引き、これを信号K16とする。そして、除算器38に
おいて信号K14を信号K16で割り、この信号をar
ctan演算器41に入力し、この値に対する位相角を
回転角(θ1)として出力する。
【0053】ここで、このようにして算出された位相補
正値(θ1)は、位相補正設定を行う制御装置21aに
含まれている図2に示すような位相補正値記憶手段47
に格納され、位相補正値を算出した後の通常の運転では
この位相補正値記憶手段47に格納された位相補正値
(θ1)を読み出して、減算器16で位相演算器9から
の電気角位相(Th)から減算し位相を補正することに
なる。
【0054】以上詳述したように、この実施の形態によ
れば、永久磁石形同期電動機1の駆動制御に用いている
d−q軸座標系の制御量であるI1q、V1d、V1q
を用いて位相補正値(θ1)を算出しているので、制御
システム内での位相補正値(θ1)の算出には演算の簡
略化の点で極めて有利である。
【0055】又、は永久磁石形同期電動機1の回転周波
数(ω)としては、駆動周波数(ω1)だけでなく、角
速度演算器3で求めた実際の電気角速度(ωr)を用い
ることもでき、更に、図13に示す絶対位置検出器2に
取付け誤差がある場合の永久磁石形同期電動機のベクト
ル図より導いた位相補正値(θ1)の算出式を用いるの
で、制御装置の回路構成が簡単になる利点がある。
【0056】実施の形態4.この発明の第4の実施の形
態である位相補正設定を行う制御装置をエレベータを駆
動する永久磁石形同期電動機1に用いた場合について、
図9に基づき説明する。図9は制御装置の詳細を示すブ
ロック図である。図において、従来例及び第1、2、3
の実施の形態と同一符号は同一又は相当部分を示し、2
1cは位相補正設定を行う制御装置、58はエレベータ
巻上機綱車、59は釣合おもり、60は綱車58に掛け
られたロープ、61はエレベータのかご、62は位相補
正モード設定スイッチである。
【0057】この実施の形態では、絶対位置検出器2を
永久磁石形同期電動機1に最初に組付けた後の位相補正
設定においては、永久磁石形同期電動機1を駆動装置4
3によりd軸電流をゼロにするよう制御しながら駆動
し、絶対位置検出器2からの速度データ(K20)(図
4(a)に示す。)を取り込み、第2の実施の形態と同
様に、三相ー二相変換器5からq軸電流I1qを、d軸
電流コントローラ6からd軸電圧V1dを、q軸電流コ
ントローラ7からq軸電圧V1qをそれぞれ取り込み、
更に角速度演算器3から電気角速度ωrを取り込む。
【0058】そして、第3の実施の形態と同様に、位相
補正値(θ1)は図11に示す永久磁石形同期電動機1
の一相分の等価回路と図13に示す絶対位置検出器2に
取付け誤差がある場合の永久磁石形同期電動機のベクト
ル図から、以下に示すように算出することができる。 θ1=arctan((V1d−ωr×La×I1q)
/(V1q−Ra×I1q)) ここで、Ra、Laは永久磁石形同期電動機1の定数で
あり、ωrは永久磁石形同期電動機1の電気角速度から
求められる。従って、三相ー二相変換器5からq軸電流
I1qを、d軸電流コントローラ6からd軸電圧V1d
を、q軸電流コントローラ7からq軸電圧V1qをそれ
ぞれ取り込めば、回転角(θ1)を算出することができ
る。
【0059】ところで、上式を用いて回転角(θ1)を
算出する際に、上式の分子に含まれる項(ωr×La×
I1q)と分母に含まれる項(Ra×I1q)を可能な
限り小さくして、Raの値の温度変化による算出精度へ
の影響とI1qの測定誤差による算出精度への影響を少
なくすることが、エレベータを駆動する永久磁石形同期
電動機1の制御装置としては極めて重要である。
【0060】そこで、エレベータのかご61に釣合おも
り59と平衡する平衡荷重を積み、位相補正モード設定
スイッチ62により通常制御モードから位相補正モード
に切り換えてから、第3の実施の形態と同様の方法で位
相補正値算出運転を行う。
【0061】このとき、まずエレベータのかご61を上
昇させる方向に駆動して位相補正値算出運転を行い、上
昇側位相補正値(θ1u)を求める。次に、エレベータ
のかご61を下降させる方向に駆動して位相補正値算出
運転を行い、下降側位相補正値(θ1d)を求める。そ
して、減算器16で位相演算器9からの電気角位相(T
h)から減算する位相補正値としては、 θ1=(θ1u+θ1d)/2 として、両者の平均値を用いることもできる。
【0062】以上のように、この実施の形態によれば、
位相補正値(θ1)を算出する際に、永久磁石形同期電
動機1の負荷をほとんどゼロにした状態で行うので、位
相補正値(θ1)を算出する場合の誤差の要因であるR
aの値の温度変化の影響やI1qの測定誤差の影響を取
り除くことができ、エレベータの駆動に欠くことのでき
ない制御性の良さを確保することができる。
【0063】更に、電子的に位相補正値を算出する制御
装置を用いれば、通常のエレベータの制御に必要としな
い特殊な測定計器を用いて位相補正値を算出する必要が
なく、又エレベータの機械室で容易に制御装置を操作す
ることもできる。
【0064】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0065】回転磁石形多相同期電動機の磁石位置を検
出する位置検出器と、回転磁石形多相同期電動機を駆動
する駆動装置と、を備え、位置検出器を取り付けた回転
磁石形多相同期電動機を駆動装置で駆動し、回転磁石形
多相同期電動機が一定の速度に到達した後に、回転磁石
形多相同期電動機の電流と駆動電圧を測定し、これらの
電流、駆動電圧、回転磁石形多相同期電動機の定数及び
前記一定の速度を用いて、位置検出器の取付け誤差に基
づく制御に用いる2軸座標軸と多相交流座標系を換算し
た2軸座標系との位相補正値を算出し、この位相補正値
により位置検出器からの回転磁石形多相同期電動機の回
転子位置を補正するので、位置検出器を回転磁石形多相
同期電動機に組付けた後にそこから得られるデータに基
づいて検出器の取付け誤差に起因する位相補正値を算出
し、これを制御に用いることになり、検出器の取付け精
度を緩和すると共に発生トルクが減少してトルクー電流
特性の効率が低下することを防ぐという効果がある。
【0066】又、位相補正値を算出する回転磁石形多相
同期電動機の電流と駆動電圧は多相座標系から見た電流
と駆動電圧の成分であるので、位置検出器を回転磁石形
多相同期電動機に組付けた後にそこから得られる実際の
データに基づいて検出器の取付け誤差に起因する位相補
正値を算出し、これを制御に用いることになり、検出器
の取付け精度を緩和すると共に発生トルクが減少してト
ルクー電流特性の効率が低下することを防ぐという効果
がある。
【0067】又、位相補正値を算出する回転磁石形多相
同期電動機の電流と駆動電圧は制御に用いる2軸座標軸
から見た電流と駆動電圧の成分であるので、回転磁石形
多相同期電動機の駆動制御に用いているd−q軸座標系
の制御量を用いて位相補正値を算出することになり、制
御システム内での位相補正値の算出のための演算が簡略
化される効果がある。
【0068】又、回転磁石形多相同期電動機に位置検出
器を最初に取り付けたときに位置検出器の取付け誤差に
基づく制御に用いる2軸座標軸と多相交流座標系を換算
した2軸座標系との位相補正値を算出し、その後は位相
補正値の記憶された値を用いて位置検出器からの回転磁
石形多相同期電動機の回転子位置を補正するので、回転
磁石形多相同期電動機に取り付ける位置検出器を変更し
たときのみ位相補正値を算出することになり、通常運転
における位相補正値の入手を高速化し制御性を高める効
果がある。
【0069】又、位相補正値は、制御に用いる2軸座標
軸のd軸電圧成分からq軸電流成分の電機子巻線自己イ
ンダクタンスによる電圧降下を減じた値をq軸電圧成分
からq軸電流成分の電機子巻線抵抗による電圧降下を減
じた値で除した値に基づいて算出するので、簡単な算出
式を用いて位相補正値を算出することになり、位相補正
値の算出動作を高速に行いかつ位相補正値の信頼性を向
上させる効果がある。
【0070】又、位相補正値は、回転磁石形多相同期電
動機を正転方向に回転させて求めた位相補正値と逆転方
向に回転させて求めた位相補正値の平均値とするので、
異なる2つ状態において求めた位相補正値の平均値を採
用することになり、正転と逆転における制御性を平均化
することのできる効果がある。
【0071】又、回転磁石形多相同期電動機でエレベー
タ巻上機を駆動し、エレベータのかごと釣合おもりと平
衡させた状態で位相補正値を算出する運転を行うので、
回転磁石形多相同期電動機の負荷電流の少ない状態で位
相補正値を算出することになり、流れる電流量により変
動する回転磁石形多相同期電動機の定数や流れる電流量
の測定誤差の影響を最小にし位相補正値の測定精度を向
上させる効果がある。
【0072】又、回転磁石形多相同期電動機でエレベー
タ巻上機を駆動し、位相補正値は、エレベータ巻上機を
上昇方向に回転させて求めた位相補正値と下降方向に回
転させて求めた位相補正値の平均値とするので、異なる
2つ状態において求めた位相補正値の平均値を採用する
ことになり、エレベータ巻上機の上昇運転と下降運転に
おける制御性を平均化することのできる効果がある。
【0073】又、回転磁石形多相同期電動機の制御装置
においては、回転磁石形多相同期電動機の磁石位置を検
出する位置検出器と、回転磁石形多相同期電動機を駆動
する駆動装置と、回転磁石形多相同期電動機が一定の速
度に到達したことを検出する検出タイミング検出手段
と、回転磁石形多相同期電動機が一定の速度に到達した
ときに回転磁石形多相同期電動機の電流と駆動電圧を測
定するデータ取込手段と、これらの電流、駆動電圧、回
転磁石形多相同期電動機の定数及び一定の速度を用いて
位置検出器の取付け誤差に基づく制御に用いる2軸座標
軸と多相交流座標系を換算した2軸座標系との位相差を
算出する位相補正値検出手段と、この位相補正値により
位置検出器からの回転磁石形多相同期電動機の回転子位
置を補正する回転子位置補正手段と、を備えたので、位
置検出器を回転磁石形多相同期電動機に組付けた後にそ
こから得られるデータに基づいて検出器の取付け誤差に
起因する位相補正値を算出し、これを制御に用いること
になり、検出器の取付け精度を緩和すると共に発生トル
クが減少してトルクー電流特性の効率が低下することを
防ぐという効果がある。
【0074】又、位相補正値を算出する回転磁石形多相
同期電動機の電流と駆動電圧は多相座標系から見た電流
と駆動電圧の成分であるので、位置検出器を回転磁石形
多相同期電動機に組付けた後にそこから得られる実際の
データに基づいて検出器の取付け誤差に起因する位相補
正値を算出し、これを制御に用いることになり、検出器
の取付け精度を緩和すると共に発生トルクが減少してト
ルクー電流特性の効率が低下することを防ぐという効果
がある。
【0075】又、位相補正値を算出する回転磁石形多相
同期電動機の電流と駆動電圧は制御に用いる2軸座標軸
から見た電流と駆動電圧の成分であるので、回転磁石形
多相同期電動機の駆動制御に用いているd−q軸座標系
の制御量を用いて位相補正値を算出することになり、制
御システム内での位相補正値の算出のための演算が簡略
化される効果がある。
【0076】又、回転磁石形多相同期電動機に位置検出
器を最初に取り付けたときに位置検出器の取付け誤差に
基づく制御に用いる2軸座標軸と多相交流座標系を換算
した2軸座標系との位相補正値を算出し、その後は位相
補正値の記憶された値を用いて位置検出器からの回転磁
石形多相同期電動機の回転子位置を補正するので、回転
磁石形多相同期電動機に取り付ける位置検出器を変更し
たときのみ位相補正値を算出することになり、通常運転
における位相補正値の入手を高速化し制御性を高める効
果がある。
【0077】又、位相補正値は、制御に用いる2軸座標
軸のd軸電圧成分からq軸電流成分の電機子巻線自己イ
ンダクタンスによる電圧降下を減じた値をq軸電圧成分
からq軸電流成分の電機子巻線抵抗による電圧降下を減
じた値で除した値に基づいて算出するので、簡単な算出
式を用いて位相補正値を算出することになり、位相補正
値の算出動作を高速に行いかつ位相補正値の信頼性を向
上させる効果がある。
【0078】又、位相補正値は、回転磁石形多相同期電
動機を正転方向に回転させて求めた位相補正値と逆転方
向に回転させて求めた位相補正値の平均値とするので、
異なる2つ状態において求めた位相補正値の平均値を採
用することになり、正転と逆転における制御性を平均化
することのできる効果がある。
【0079】更に、回転磁石形多相同期電動機でエレベ
ータ巻上機を駆動し、エレベータのかごと釣合おもりと
平衡させた状態で位相補正値を算出する運転を行うの
で、回転磁石形多相同期電動機の負荷電流の少ない状態
で位相補正値を算出することになり、流れる電流量によ
り変動する回転磁石形多相同期電動機の定数や流れる電
流量の測定誤差の影響を最小にし位相補正値の測定精度
を向上させる効果がある。
【0080】そして、回転磁石形多相同期電動機でエレ
ベータ巻上機を駆動し、位相補正値は、エレベータ巻上
機を上昇方向に回転させて求めた位相補正値と下降方向
に回転させて求めた位相補正値の平均値とするので、異
なる2つ状態において求めた位相補正値の平均値を採用
することになり、エレベータ巻上機の上昇運転と下降運
転における制御性を平均化することのできる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による制御装置の詳
細を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による位相補正設定
を行う制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による制御装置の動
作を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1による永久磁石形同
期電動機からの各種データの取込みタイミングを示すタ
イミングチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態2による制御装置の詳
細を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態2によるd−q座標軸
の制御量から位相補正値(θ1)を生成するブロック図
である。
【図7】 この発明の実施の形態3による制御装置の詳
細を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態3によるd−q座標軸
の制御量から位相補正値(θ1)を生成するブロック図
である。
【図9】 この発明の実施の形態4による制御装置の詳
細を示すブロック図である。
【図10】 従来の制御装置の詳細を示すブロック図で
ある。
【図11】 従来の永久磁石形同期電動機の一相分の等
価回路図である。
【図12】 従来のd軸電流をゼロに制御した場合の永
久磁石形同期電動機のベクトル図ある。
【図13】 従来の絶対位置検出器2に取付け誤差があ
る場合の永久磁石形同期電動機のベクトル図ある。
【符号の説明】
1 永久磁石形同期電動機、2 絶対位置検出器、3
回転子角速度演算器、4 二相ー三相変換器、5 三相
ー二相変換器、9 位相演算器、11 電流検出器、1
6 減算器、21a、21b,21c,49 位相補正
設定を行う制御装置、43 駆動装置、44 データ取
込手段、45 位相補正値検出タイミング検出手段、4
6 位相補正値検出手段、47 位相補正値記憶手段、
48 補正値出力手段、58 エレベータ巻上機綱車、
59 釣合おもり、61 エレベータのかご、62 位
相補正モード設定スイッチ。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転磁石形多相同期電動機の磁石位置を
    検出する位置検出器と、前記回転磁石形多相同期電動機
    を駆動する駆動装置と、を備え、前記位置検出器を取り
    付けた前記回転磁石形多相同期電動機を前記駆動装置で
    駆動し、前記回転磁石形多相同期電動機が一定の速度に
    到達した後に、前記回転磁石形多相同期電動機の電流と
    駆動電圧を測定し、これらの電流、駆動電圧、前記回転
    磁石形多相同期電動機の定数及び前記一定の速度を用い
    て、前記位置検出器の取付け誤差に基づく制御に用いる
    2軸座標軸と多相交流座標系を換算した2軸座標系との
    位相補正値を算出し、この位相補正値により前記位置検
    出器からの前記回転磁石形多相同期電動機の回転子位置
    を補正することを特徴とする回転磁石形多相同期電動機
    の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記位相補正値を算出する前記回転磁石
    形多相同期電動機の電流と駆動電圧は前記多相座標系か
    ら見た電流と駆動電圧の成分であることを特徴とする請
    求項1に記載の回転磁石形多相同期電動機の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記位相補正値を算出する前記回転磁石
    形多相同期電動機の電流と駆動電圧は前記制御に用いる
    2軸座標軸から見た電流と駆動電圧の成分であることを
    特徴とする請求項1に記載の回転磁石形多相同期電動機
    の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記回転磁石形多相同期電動機に前記位
    置検出器を最初に取り付けたときに前記位置検出器の取
    付け誤差に基づく制御に用いる2軸座標軸と多相交流座
    標系を換算した2軸座標系との位相補正値を算出し、そ
    の後は前記位相補正値の記憶された値を用いて前記位置
    検出器からの前記回転磁石形多相同期電動機の回転子位
    置を補正することを特徴とする請求項1に記載の回転磁
    石形多相同期電動機の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記位相補正値は、制御に用いる2軸座
    標軸のd軸電圧成分からq軸電流成分の電機子巻線自己
    インダクタンスによる電圧降下を減じた値をq軸電圧成
    分からq軸電流成分の電機子巻線抵抗による電圧降下を
    減じた値で除した値に基づいて算出することを特徴とす
    る請求項3に記載の回転磁石形多相同期電動機の制御方
    法。
  6. 【請求項6】 前記位相補正値は、前記回転磁石形多相
    同期電動機を正転方向に回転させて求めた位相補正値と
    逆転方向に回転させて求めた位相補正値の平均値とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転磁石形多相同期
    電動機の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記回転磁石形多相同期電動機でエレベ
    ータ巻上機を駆動し、エレベータのかごと釣合おもりと
    平衡させた状態で前記位相補正値を算出する運転を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転磁石形多相同期
    電動機の制御方法。
  8. 【請求項8】 前記回転磁石形多相同期電動機でエレベ
    ータ巻上機を駆動し、前記位相補正値は、前記エレベー
    タ巻上機を上昇方向に回転させて求めた位相補正値と下
    降方向に回転させて求めた位相補正値の平均値とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の回転磁石形多相同期電
    動機の制御方法。
  9. 【請求項9】 回転磁石形多相同期電動機の磁石位置を
    検出する位置検出器と、前記回転磁石形多相同期電動機
    を駆動する駆動装置と、前記回転磁石形多相同期電動機
    が一定の速度に到達したことを検出する検出タイミング
    検出手段と、前記回転磁石形多相同期電動機が一定の速
    度に到達したときに前記回転磁石形多相同期電動機の電
    流と駆動電圧を測定するデータ取込手段と、これらの電
    流、駆動電圧、前記回転磁石形多相同期電動機の定数及
    び前記一定の速度を用いて前記位置検出器の取付け誤差
    に基づく制御に用いる2軸座標軸と多相交流座標系を換
    算した2軸座標系との位相差を算出する位相補正値検出
    手段と、この位相補正値により前記位置検出器からの前
    記回転磁石形多相同期電動機の回転子位置を補正する回
    転子位置補正手段と、を備えたことを特徴とする回転磁
    石形多相同期電動機の制御装置。
  10. 【請求項10】 前記位相補正値を算出する前記回転磁
    石形多相同期電動機の電流と駆動電圧は前記多相座標系
    から見た電流と駆動電圧の成分であることを特徴とする
    請求項9に記載の回転磁石形多相同期電動機の制御装
    置。
  11. 【請求項11】 前記位相補正値を算出する前記回転磁
    石形多相同期電動機の電流と駆動電圧は前記制御に用い
    る2軸座標軸から見た電流と駆動電圧の成分であること
    を特徴とする請求項9に記載の回転磁石形多相同期電動
    機の制御装置。
  12. 【請求項12】 前記回転磁石形多相同期電動機に前記
    位置検出器を最初に取り付けたときに前記位置検出器の
    取付け誤差に基づく制御に用いる2軸座標軸と多相交流
    座標系を換算した2軸座標系との位相補正値を算出し、
    その後は前記位相補正値の記憶された値を用いて前記位
    置検出器からの前記回転磁石形多相同期電動機の回転子
    位置を補正することを特徴とする請求項9に記載の回転
    磁石形多相同期電動機の制御装置。
  13. 【請求項13】 前記位相補正値は、制御に用いる2軸
    座標軸のd軸電圧成分からq軸電流成分の電機子巻線自
    己インダクタンスによる電圧降下を減じた値をq軸電圧
    成分からq軸電流成分の電機子巻線抵抗による電圧降下
    を減じた値で除した値に基づいて算出することを特徴と
    する請求項11に記載の回転磁石形多相同期電動機の制
    御装置。
  14. 【請求項14】 前記位相補正値は、前記回転磁石形多
    相同期電動機を正転方向に回転させて求めた位相補正値
    と逆転方向に回転させて求めた位相補正値の平均値とす
    ることを特徴とする請求項9に記載の回転磁石形多相同
    期電動機の制御装置。
  15. 【請求項15】 前記回転磁石形多相同期電動機でエレ
    ベータ巻上機を駆動し、エレベータのかごと釣合おもり
    と平衡させた状態で前記位相補正値を算出する運転を行
    うことを特徴とする請求項9に記載の回転磁石形多相同
    期電動機の制御装置。
  16. 【請求項16】 前記回転磁石形多相同期電動機でエレ
    ベータ巻上機を駆動し、前記位相補正値は、前記エレベ
    ータ巻上機を上昇方向に回転させて求めた位相補正値と
    下降方向に回転させて求めた位相補正値の平均値とする
    ことを特徴とする請求項9に記載の回転磁石形多相同期
    電動機の制御装置。
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