JP2008099369A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 手作業での位置センサの調整などを行うことなく、位置センサの出力に基づいてモータを精度よく制御できるようにする。
【解決手段】 位置センサの出力に基づいてモータを制御する第1の制御手段と、位置センサの出力に依らずにモータの電気角E0を算出し、この電気角E0を用いてモータを制御する第2の制御手段と、第2の制御手段によりモータが制御される際に、位置センサの出力からモータの電気角E1を算出し、この電気角E1と第2の制御手段により算出される電気角E0との角度差Dから補正値を求める設定手段とを備える。
第2の制御手段は、モータを中速域ないし高速域の回転速度で回転するよう制御し、第1の制御手段は、位置センサの出力から算出したモータの電気角E1を設定手段により求められた補正値を用いて補正し、補正された電気角に基づいてモータを制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、位置センサの出力からモータの電気角を得て該モータを制御するモータ制御装置に関する。
従来、モータの制御において、センサを用いてロータの位置を検出し、これを利用することが行われているが、センサの取り付けの誤差など製造上の理由によりセンサの出力と実際のロータ位置とが正確に対応しないことがあり、この対応を正しく調整する作業に非常に手間がかかっている。そこで、例えば特許文献1に示すように、位置センサの出力を利用せずに、いわゆるセンサレス制御で検出した磁極位置と、位置センサの出力を使用して検出した磁極位置とを比較して補正値を求め、この補正値で位置センサの出力を使用して検出した磁極位置を補正することが考えられている。又、例えば特許文献2に示すように、モータを時計方向、反時計方向それぞれに回転させたときに得られる電流から検出ロータ位置と所定ロータ位置との誤差を求め、この誤差によりセンサの検出ロータ位置を補正することも考えられている。
一方、センサを用いてモータを制御する場合、センサからの信号は制御装置において処理して用いられるので、その処理時間の分だけ実際にはロータは回転し、その位置が進むことになる。そのため、制御装置で得られるロータ位置と、実際のロータ位置とに差(制御装置で得られるロータ位置から見ると遅れ)が生じることになり、この差(遅れ)が大きくなるほどモータの応答性や制御上の精度が悪化する。そこで、例えば特許文献3に示すように、モータ角速度に比例する補正値を加算してモータ角度を補正することが考えられている。
特開2004−208385号公報 特開2004−274855号公報 特開2004−336913号公報
本発明の目的は、上記の従来の技術に代わり、位置センサの出力に基づいてモータを精度よく制御できるようにすることである。
上記の目的を達成するため、本発明は、モータを制御するモータ制御装置であって、ロータの位置を検出し、それに応じた信号を出力する位置センサと、該位置センサの出力から算出した上記モータの電気角に基づいて上記モータを制御する第1の制御手段と、上記位置センサの出力によらずに算出した上記モータの電気角に基づいて上記モータを制御する第2の制御手段と、該第2の制御手段により上記モータが制御される際に、上記位置センサの出力から上記モータの電気角を算出し、該電気角と上記第2の制御手段により算出される電気角との角度差から補正値を求める設定手段とを備え、上記第1の制御手段は、上記位置センサの出力から算出した上記モータの電気角を上記補正値を用いて補正し、補正された電気角に基づいて上記モータを制御するものであり、上記第2の制御手段は、上記モータを所定方向へ中速域ないし高速域の所定回転速度で回転するよう制御するものであることを特徴とする構成としている。
このような本発明によれば、第2の制御手段によりモータを中速域ないし高速域の回転速度で制御している間に、位置センサの出力から算出される電気角と、第2の制御手段により算出される電気角との角度差から補正値を求めるので、より実用的な補正値が得られる。そして、第1の制御手段によりモータを制御する際には、こうして求められた補正値を用いて位置センサの出力から算出される電気角が補正されてより正確なモータの電気角が求められるので、モータを精度よく制御することができる。
第2の制御手段によりモータを制御する所定方向は、モータの使い方、つまり第1の制御手段によるモータの制御の仕方に合わせて設定すればよく、例えば一方向へのみ回転させて使用するモータであれば、モータをその方向へ回転するよう制御して補正値を求めればよく、正転、逆転の両方向へ回転させて使用するモータであれば、モータを正転方向、逆転方向それぞれに回転するよう制御して補正値を求めればよい。又、第2の制御手段によりモータを制御する所定回転速度も、モータの使い方に合わせて設定すればよく、例えば主に中速域で使用するモータであれば、モータを中速域の回転速度で回転するよう制御して補正値を求めればよく、中速域、高速域ともによく使用するモータであれば、モータを中速域の回転速度と、高速域の回転速度とで回転するよう制御して補正値を求めればよい。
但し、複数の回転方向(正転、逆転の両方向)、複数の回転速度、又はそれらを組み合わせてモータを制御して補正値を求めるようにすれば、得られる補正値の正確性や実用性は高まるが、補正値を得るのに時間がかかることになる。
本発明において、上記第2の制御手段は、上記モータを所定回転速度で正転させる正転制御パターンと、同回転速度で逆転させる逆転制御パターンとで順に制御するものであり、上記設定手段は、上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差を平均して上記補正値を求めるものとすることができる。
このようにすれば、第1の制御手段によりモータを正転、逆転させて補正値が求められる。このとき、同回転速度でモータを正転、逆転させるので、補正値にモータの回転方向の違いによる影響を反映させることができ、正転、逆転を併用するモータにとって適した補正値が得られる。尚、正転制御パターンと逆転制御パターンとをどのような順で実施するか(どちらを先に実施するか)は適宜設定すればよい。
上記の構成において、上記設定手段は、上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差の平均値であるオフセット補正値を求めると共に、上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差の差から上記モータの回転速度に応じた補正を行うための補正係数を求めるものであり、上記第1の制御手段は、上記位置センサの出力から算出した上記モータの電気角から上記モータの回転速度を算出し、該回転速度に上記補正係数を乗算してディレイ補正値を求めると共に、上記位置センサの出力から算出した上記モータの電気角に上記オフセット補正値及び上記ディレイ補正値を加算することで補正を行うものとすることができる。
このようにすれば、位置センサの出力から算出されるモータの電気角に対し、製造上のばらつき等による誤差分がオフセット補正値により補正されるようになり、制御上の遅れによる誤差分がディレイ補正値により補正されるようになる。従って、位置センサの出力からより正確な電気角が求められるので、モータをより精度よく制御することができる。
又、本発明において、上記第2の制御手段は、上記モータを第1の回転速度で正転させる第1の正転制御パターンと、上記第1の回転速度で逆転させる第1の逆転制御パターンと、上記第1の回転速度よりも速く設定される第2の回転速度で正転させる第2の正転制御パターンと、上記第2の回転速度で逆転させる第2の逆転制御パターンとで順に制御するものであり、上記第1の回転速度は上記モータの中速域に設定され、上記第2の回転速度は高速域に設定されており、上記設定手段は、上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差を平均して上記補正値を求めるものとすることができる。
このようにすれば、中速域の第1の回転速度と高速域の第2の回転速度とでモータを正転、逆転させて補正値を求めることができるので、幅広い速度域で正転、逆転を併用するモータにとって適した補正値が得られる。尚、第1の正転制御パターン、第1の逆転制御パターン、第2の正転制御パターン、及び第2の逆転制御パターンをどのような順で実施するかは適宜設定すればよく、例えば、第2の正転制御パターン→第1の正転制御パターン→第2の逆転制御パターン→第1の逆転制御パターンというようにすればよい。
上記の構成において、上記設定手段は、上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差の平均値であるオフセット補正値を求めると共に、上記第1の回転速度で制御する上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差の差と、上記第2の回転速度で制御する上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差の差とから上記モータの回転速度に応じた補正を行うための補正係数を求めるものであり、上記第1の制御手段は、上記位置センサの出力から算出した上記モータの電気角から上記モータの回転速度を算出し、該回転速度に上記補正係数を乗算してディレイ補正値を求めると共に、上記位置センサの出力から算出した上記モータの電気角に上記オフセット補正値及び上記ディレイ補正値を加算することで補正を行うものとすることができる。
このようにすれば、中速域の第1の回転速度と高速域の第2の回転速度とでモータを正転、逆転させたときの角度差、つまり4種類の角度差からオフセット補正値を求め、又、中速域の第1の回転速度でモータを正転、逆転させたときの角度差の差と、高速域の第2の回転速度でモータを正転、逆転させたときの角度差の差とから補正係数を求め、モータの回転速度に補正係数を乗算してディレイ補正値を求めることになる。そのため、幅広い速度域で正転、逆転を併用するモータにとって適したオフセット補正値及びディレイ補正値が得られる。そして、これらにより補正を行うことで、製造上のばらつき等による誤差分がオフセット補正値により補正されると共に、制御上の遅れによる誤差分がディレイ補正値により補正されて、より正確な電気角が求められるようになる。
尚、補正係数は、回転速度0から実用上の最高回転速度までの範囲、つまり低速域、中速域、及び高速域で共通のものとして求めることができる他、例えば回転速度0から第1の回転速度までの範囲と、第1の回転速度から第2の回転速度までの範囲と、第2の回転速度から最高回転速度までの範囲というように区分して、それぞれの範囲について求めることができる。もちろん、設定手段で複数の補正係数を求める場合は、第1の制御手段において、算出されるモータの回転速度に応じてディレイ補正値の算出に用いる補正係数を選択することになる。
以上に説明したように、本発明によれば、第2の制御手段によりモータを中速域ないし高速域の回転速度で制御している間により実用的な補正値が得られ、第1の制御手段によりモータを制御する際には、この補正値を用いて位置センサの出力から算出される電気角の補正を行うので、より正確なモータの電気角が求められる。その結果、モータを精度よく制御することができる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、この実施例はモータ1を制御するためのものであり、モータ1にはロータの位置を検出する位置センサ2が設けられている。位置センサ2からの出力はコントローラ3に入力されるようになっており、コントローラ3によりインバータ4が制御されることで、図示しないバッテリからインバータ4を通してモータ1へ電力が供給され、ロータの回転(以下、モータ1の回転ともいう)がなされる。インバータ4とモータ1との間で流れる電流は、電流センサ5,6により検出されるようになっている。
モータ1は、ロータに永久磁石を用いた3相ブラシレスモータであり、位置センサ2は、ロータと一体的に回転する磁石からなる被検出部と、この被検出部の磁界の強さに比例した信号(電圧)を出力する検出部とからなるアナログ型のホールセンサである。電流センサ5,6は何れも3相のうちの1相について電流を検出するものであり、電流センサ5,6の出力もコントローラ3に入力されモータ1の制御に利用される。
図1に示すように、コントローラ3は、外部からの信号を受けてモータ1を制御するための指令を行う指令部31と、指令部31からの指令を受けてインバータ4を制御する駆動部32と、電流センサ5,6の出力からモータ1の電気角E0を算出する角度演算部33と、位置センサ2の出力からモータ1の電気角E1を算出する角度演算部34と、電気角E1からモータ1の回転速度Vを算出する速度演算部35と、補正を行うためのオフセット補正値X及び補正係数Kを設定する設定部36とを備える。
指令部31は、位置センサ2の出力に基づいたモータ1の制御を行う運転モードと、位置センサ2の出力によらないモータ1の制御、いわゆるセンサレス制御を行う調整モードとの何れかのモード下で指令を行うものであり、予め調整モードでのモータ1の制御がなされた後に運転モードでの制御が行われる。
調整モード下では、回転速度Vaで正転、同速度で逆転、回転速度Vbで正転、同速度で逆転の4つの制御パターンで制御がなされるようになっており、駆動部32は、指令部31からの回転速度及び回転方向の指令と、角度演算部33で得られる電気角E0とに基づいてインバータ4を制御する。そして、この間に得られる電気角E0と角度演算部34で得られる電気角E1とから、設定部36は、後述するようにオフセット補正値X及び補正係数Kを算出する。
運転モード下では、外部からの信号を受けて所望の回転速度及び回転方向が指令部31から指令され、駆動部32は、これらの指令と、角度演算部34で得られる電気角E1をオフセット補正値X及び補正係数Kで補正して得られる電気角E1mとに基づいてインバータ4を制御する。
図2に示すように、角度演算部33は、電流センサ5,6の出力からモータ1の電気角E0を算出し、又、角度演算部34は、位置センサ2の出力からモータ1の機械角Mを算出し、この機械角Mからモータ1の電気角E1を算出する。こうして求められる電気角E0と電気角E1との位相差が角度差Dであり、電気角E1の方が進んでいれば角度差Dは正の値として求められ、電気角E1の方が遅れていれば角度差Dは負の値として求められる。
尚、この実施例では、モータ1の回転速度V=0から実用上の最高回転速度Vmaxまでを3等分し、下から順に低速域、中速域、高速域と称している。又、回転速度Vaは中速域における中間の回転速度(Vmaxの1/2)、回転速度Vbは高速域における中間の回転速度(Vmaxの5/6)としている。
以下、調整モードにおける処理の流れを説明する。
図3に示すように、駆動部32は先ずモータ1を正転方向に回転速度Vaで回転するようセンサレス制御し(S1)、設定部36はこのときに得られる電気角E0と電気角E1との角度差Danを算出する(S2)。次に、駆動部32はモータ1を正転方向に回転速度Vbで回転するようセンサレス制御し(S3)、設定部36はこのときに得られる電気角E0と電気角E1との角度差Dbnを算出する(S4)。更に、駆動部32はモータ1を逆転方向に回転速度Vaで回転するようセンサレス制御し(S5)、設定部36はこのときに得られる電気角E0と電気角E1との角度差Darを算出する(S6)。最後に、駆動部32はモータ1を逆転方向に回転速度Vbで回転するようセンサレス制御し(S7)、設定部36はこのときに得られる電気角E0と電気角E1との角度差Dbrを算出する(S8)。
こうして4つの角度差Dan,Dbn,Dar,Dbrが得られると、設定部36はこれら角度差を平均してオフセット補正値Xを算出する(S9)。更に、設定部36は、回転速度Vaで正転させたときの角度差Danと逆転させたときの角度差Darとの差Yaを求め(S10)、回転速度Vbで正転させたときの角度差Dbnと逆転させたときの角度差Dbrの差Ybを求める(S11)。そして、設定部36は角度差の差Ya,Ybを用いて補正係数Kを算出する(S12)。つまり、角度差の差Yaは回転速度Vaでのディレイ補正値Yの実測値、角度差の差Ybは回転速度Vbでのディレイ補正値Yの実測値とみなして、図4に示すように、ディレイ補正値Y=補正係数K×回転速度Vとなるよう最小二乗法により補正係数Kを算出する。算出されたオフセット補正値Xと補正係数Kとは設定部36に記憶され(S13)、これでオフセット補正値X及び補正係数Kの設定が完了し、調整モードでの処理が終了する。
このようにしてオフセット補正値X及び補正係数Kが得られた上で、運転モードでのモータ1の制御が行われる。尚、前述の調整モードでの一連の処理は、運転モードでの制御を行おうとする度に行うこともできるが、こうすると運転モードでの制御を開始するまでに時間を要することになる。そのため、運転モードでの制御を速やかに開始させたい場合には、モータ1やコントローラ3の点検に合わせて行うなど所定の時期に前もって行うようにすればよい。
以下、運転モードにおける処理の流れを説明する。
図5に示すように、角度演算部34は位置センサ2の出力からモータ1の電気角E1を算出し(S1)、この電気角E1から速度演算部35はモータ1の回転速度Vを算出する(S2)。駆動部32は得られた回転速度Vに設定部36で記憶されている補正係数Kを乗算してディレイ補正値Yを算出し(S3)、算出されたディレイ補正値Yと、記憶されているオフセット補正値Xとを電気角E1に加算することで補正を行う(S4)。そして、駆動部32は補正された電気角E1mを用いてモータ1を制御する(S5)。
このような実施例によれば、調整モードでモータ1を回転速度Va,Vbでそれぞれ正転、逆転するようセンサレス制御している間に、角度演算部33で算出される電気角E0と角度演算部34で算出される電気角E1との角度差Dan,Dbn,Dar,Dbrからオフセット補正値Xを求めるので、より実用的なオフセット補正値Xが得られる。又、センサレス制御により回転速度Vaでモータ1を正転、逆転させたときの角度差の差Yaと、回転速度Vbでモータ1を正転、逆転させたときの角度差の差Ybとから補正係数Kを求め、モータ1の回転速度Vに補正係数Kを乗算してディレイ補正値Yを求めるので、より実用的なディレイ補正値Yが得られる。そして、位置センサ2を用いて運転モードでモータ1を制御する際には、こうして求められたオフセット補正値Xとディレイ補正値Yとで位置センサ2の出力から算出される電気角E1が補正され、より正確なモータ1の電気角E1mが求められるので、モータ1を精度よく制御することができる。
尚、上記の実施例では、調整モードにおいて4つの制御パターンでセンサレス制御を行うようにしているが、本発明はこれに限られるものではなく、更に制御パターンの数を増やしてオフセット補正値X、ディレイ補正値Yの精度を高めるようにしてもよい。
又、上記の実施例では、ディレイ補正値Yはモータの回転速度Vに比例するものとして1つの補正係数K(回転速度Vによらず補正係数Kは一定値)を求めているが、速度域に応じて異なる補正係数を求めるようにすることも可能である。例えば図6に示すように、回転速度V≦Vaの範囲で用いる補正係数K1と、回転速度V>Vaの範囲で用いる補正係数K2とを区別して求めることができる。このようにすれば、求められる角度差の差Ya,Ybにより則した補正係数を得ることができるが、その分だけディレイ補正値Yを得るための演算は複雑になる。
本発明の実施例の機能ブロック図である。 本発明の実施例の説明図である。 本発明の実施例における調整モードでの制御フロー図である。 本発明の実施例の説明図であり、モータの回転速度とディレイ補正値との関係を示す。 本発明の実施例における運転モードでの制御フロー図である。 本発明の他の実施例の説明図であり、モータの回転速度とディレイ補正値との関係を示す。
符号の説明
1 モータ
2 位置センサ
3 コントローラ
31 指令部
32 駆動部
33 角度演算部
34 角度演算部
35 速度演算部
36 設定部
4 インバータ
5 電流センサ
6 電流センサ

Claims (5)

  1. モータを制御するモータ制御装置であって、
    ロータの位置を検出し、それに応じた信号を出力する位置センサと、該位置センサの出力から算出した上記モータの電気角に基づいて上記モータを制御する第1の制御手段と、上記位置センサの出力によらずに算出した上記モータの電気角に基づいて上記モータを制御する第2の制御手段と、該第2の制御手段により上記モータが制御される際に、上記位置センサの出力から上記モータの電気角を算出し、該電気角と上記第2の制御手段により算出される電気角との角度差から補正値を求める設定手段とを備え、
    上記第1の制御手段は、上記位置センサの出力から算出した上記モータの電気角を上記補正値を用いて補正し、補正された電気角に基づいて上記モータを制御するものであり、
    上記第2の制御手段は、上記モータを所定方向へ中速域ないし高速域の所定回転速度で回転するよう制御するものであることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 上記第2の制御手段は、上記モータを所定回転速度で正転させる正転制御パターンと、同回転速度で逆転させる逆転制御パターンとで順に制御するものであり、
    上記設定手段は、上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差を平均して上記補正値を求めるものであることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 上記設定手段は、上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差の平均値であるオフセット補正値を求めると共に、上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差の差から上記モータの回転速度に応じた補正を行うための補正係数を求めるものであり、
    上記第1の制御手段は、上記位置センサの出力から算出した上記モータの電気角から上記モータの回転速度を算出し、該回転速度に上記補正係数を乗算してディレイ補正値を求めると共に、上記位置センサの出力から算出した上記モータの電気角に上記オフセット補正値及び上記ディレイ補正値を加算することで補正を行うものであることを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 上記第2の制御手段は、上記モータを第1の回転速度で正転させる第1の正転制御パターンと、上記第1の回転速度で逆転させる第1の逆転制御パターンと、上記第1の回転速度よりも速く設定される第2の回転速度で正転させる第2の正転制御パターンと、上記第2の回転速度で逆転させる第2の逆転制御パターンとで順に制御するものであり、上記第1の回転速度は上記モータの中速域に設定され、上記第2の回転速度は高速域に設定されており、
    上記設定手段は、上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差を平均して上記補正値を求めるものであることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  5. 上記設定手段は、上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差の平均値であるオフセット補正値を求めると共に、上記第1の回転速度で制御する上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差の差と、上記第2の回転速度で制御する上記各制御パターンで制御されるときの上記角度差の差とから上記モータの回転速度に応じた補正を行うための補正係数を求めるものであり、
    上記第1の制御手段は、上記位置センサの出力から算出した上記モータの電気角から上記モータの回転速度を算出し、該回転速度に上記補正係数を乗算してディレイ補正値を求めると共に、上記位置センサの出力から算出した上記モータの電気角に上記オフセット補正値及び上記ディレイ補正値を加算することで補正を行うものであることを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
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