JPH1059200A - 油圧パワーステアリング装置 - Google Patents

油圧パワーステアリング装置

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JPH1059200A
JPH1059200A JP24127796A JP24127796A JPH1059200A JP H1059200 A JPH1059200 A JP H1059200A JP 24127796 A JP24127796 A JP 24127796A JP 24127796 A JP24127796 A JP 24127796A JP H1059200 A JPH1059200 A JP H1059200A
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JP
Japan
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valve member
input shaft
hydraulic power
output shaft
power steering
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JP24127796A
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Kazufumi Sugimoto
和史 杉本
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操舵特性にばらつきがなく、組み立てが容易な
油圧パワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】入力シャフト2に弾性部材を介して弾性的
に相対回転可能に連結される出力シャフトに、筒状の第
1バルブ部材が同行回転可能に連結又は一体とされる。
その第1バルブ部材に相対回転可能に挿入される筒状の
金属製第2バルブ部材25が、入力シャフト2の外周に
同行回転可能に圧入される。その第1バルブ部材側凹部
の軸方向に沿う縁と第2バルブ部材側凹部の軸方向に沿
う縁との間の絞り部の開度変化により、操舵補助力発生
用油圧アクチュエータに作用する油圧を制御する。その
第2バルブ部材25に一体成形される第1規制部61
と、この第1規制部61の外周に対向すると共に出力シ
ャフトと同行回転する第2規制部とが接することで、そ
の入力シャフト2と出力シャフトの相対回転を一定範囲
に規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリー式の油
圧制御弁により操舵補助力発生用油圧アクチュエータに
作用する油圧を制御する油圧パワーステアリング装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】入力シャフトと、この入力シャフトにト
ーションバー等の弾性部材を介して弾性的に相対回転可
能に連結される出力シャフトと、その出力シャフトに同
行回転可能に連結又は一体化される筒状の第1バルブ部
材と、その第1バルブ部材に相対回転可能に挿入される
と共に入力シャフトに一体化される第2バルブ部材とを
備える油圧パワーステアリング装置が従来から用いられ
ている。その第1バルブ部材の内周と第2バルブ部材の
外周とに、複数の凹部が周方向に間隔をおいて形成さ
れ、その第1バルブ部材側凹部の軸方向に沿う縁と第2
バルブ部材側凹部の軸方向に沿う縁との間が、圧油供給
用ポンプ、操舵補助力発生用油圧アクチュエータ、及び
タンクに通じると共に、両バルブ部材の相対回転に応じ
て開度が変化する絞り部とされ、その絞り部の開度変化
により操舵補助力発生用油圧アクチュエータに作用する
油圧を制御する。
【0003】上記のような油圧パワーステアリング装置
においては、その入力シャフトと出力シャフトの相対回
転を一定範囲に規制することで、トーションバー等が破
損しないように両シャフトが過度に相対回転することを
防止している。その回転規制は、入力シャフトの外周に
形成される規制部と出力シャフトの内周に形成される規
制部とを当接させることで行っていた。
【0004】また、上記のような油圧パワーステアリン
グ装置においては、所望の操舵特性を得るために、各バ
ルブ部材における複数の凹部を、配置ピッチが均一にな
るように精度良く加工し、また、各絞り部を構成する凹
部の軸方向縁のチャンファを、均一形状になるように精
度良く研磨する必要がある。しかし、その加工や研磨が
ホブやミーリングカッターによる切削加工や研磨加工に
制限されると、各凹部を個々に形成する必要があるた
め、その配置ピッチやチャンファ形状の均一化が困難
で、操舵特性にばらつきが生じる等の品質上の問題があ
った。また、第2バルブ部材が入力シャフトと一体に形
成されていると、その第2バルブ部材のみに対する焼入
れ処理等の加工を行うことができず、加工工程が煩雑化
するという問題があった。
【0005】そこで、その第2バルブ部材を、第1バル
ブ部材に相対回転可能に挿入されると共に入力シャフト
の外周に同行回転可能に圧入される金属製の筒状部材に
より構成し、また、その第1バルブ部材を、金属製の筒
状外周部材と、この外周部材の内周側に圧入される金属
製の筒状内周部材とから構成することが提案されている
(特開平6‐99825号公報参照)。これにより、各
バルブ部材に形成される各凹部を、打ち抜き型を用いた
プレス加工により板金材やパイプ材から一挙に成形する
ことができ、その配置ピッチやチャンファ形状を容易に
精度良く均一なものにできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】第1バルブ部材と第2
バルブ部材の周方向相対位置は、各絞り部の開度を均一
にするために一定にする必要がある。そのため、入力シ
ャフトに形成される規制部として軸方向に沿う一対の互
いに平行な平面を、ミーリングカッター等を用いた切削
加工により精度良く形成し、出力シャフトに形成される
規制部に一定位置で接することができるようにしてい
た。さらに、その筒状の第2バルブ部材を入力シャフト
の外周に圧入する際に、その入力シャフトに形成される
規制部に対する周方向の位置決めを行っていた。その第
2バルブ部材と規制部の位置決めのため、上記従来例で
は筒状の第2バルブ部材に爪を設け、その爪を嵌め込む
凹部を入力シャフトに設けることで、第2バルブ部材と
入力シャフトの位置決めを行っていた。
【0007】しかし、そのような位置決めを伴う第2バ
ルブ部材の入力シャフトへの圧入工程は煩雑なもので組
み立てを困難なものにする。また、その入力シャフト
に、一対の互いに平行な平面等の規制部を機械加工によ
り精度良く加工するのは困難であった。そのため、操舵
特性にばらつきが生じるという問題がある。
【0008】また、上記のような油圧パワーステアリン
グ装置において、第2バルブ部材側凹部からタンクに圧
油を還流させるため、その第2バルブ部材側凹部の両端
から軸方向に沿って外方に延びる溝を形成し、その溝に
より圧油戻り流路を構成することが行われている(特開
昭54‐64334号公報参照)。これにより、入力シ
ャフトに圧油戻り流路を構成する流路を加工する必要性
をなくし、加工工数を低減できる。しかし、入力シャフ
トの外周に圧入される金属製の筒状部材により第2バル
ブ部材を構成する場合、そのような溝の両端が第2バル
ブ部材の両端において開口すると、第2バルブ部材が複
数部分に分割されてしまい、入力シャフトに圧入して固
定することができなくなる。また、複数部分に分割され
ないように筒状部材の肉厚や軸方向寸法を大きくする
と、装置が大型化してしまう。
【0009】本発明は、上記問題を解決することのでき
る油圧パワーステアリング装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本件発明は、入力シャフ
トと、この入力シャフトに弾性部材を介して弾性的に相
対回転可能に連結される出力シャフトと、その出力シャ
フトに同行回転可能に連結又は一体化される筒状の第1
バルブ部材と、その第1バルブ部材に相対回転可能に挿
入されると共に入力シャフトの外周に同行回転可能に圧
入される筒状の金属製第2バルブ部材と、その入力シャ
フトと出力シャフトの相対回転を一定範囲に規制する回
転規制手段とを備え、その第1バルブ部材の内周と第2
バルブ部材の外周とに、複数の凹部が周方向に間隔をお
いて形成され、その第1バルブ部材側凹部の軸方向に沿
う縁と第2バルブ部材側凹部の軸方向に沿う縁との間
が、圧油供給用ポンプ、操舵補助力発生用油圧アクチュ
エータ、及びタンクに通じると共に、両バルブ部材の相
対回転に応じて開度が変化する絞り部とされ、その絞り
部の開度変化により操舵補助力発生用油圧アクチュエー
タに作用する油圧を制御可能な油圧パワーステアリング
装置に適用される。
【0011】本発明による油圧パワーステアリング装置
において、その回転規制手段は、その第2バルブ部材に
一体成形される第1規制部と、この第1規制部の外周に
対向すると共に出力シャフトと同行回転する第2規制部
とを有し、その第1規制部の外周と第2規制部とが接す
ることで、その入力シャフトと出力シャフトの相対回転
が一定範囲に規制されることを一つの特徴とする。この
構成により、その入出力シャフトの相対回転を一定範囲
に規制するための第1規制部は、筒状の第2バルブ部材
に一体化されるので、その第1規制部と第2バルブ部材
の周方向相対位置は一定となる。よって、その筒状の第
2バルブ部材を入力シャフトの外周に圧入する際に、両
者の周方向の相対位置決めを行う必要はない。これによ
り、その圧入工程を簡単化できる。また、その第1規制
部は、その筒状の第2バルブ部材と共に打ち抜き型を用
いたプレス加工により一挙に精度良く成形でき、操舵特
性にばらつきが生じるのを防止できる。
【0012】その第1規制部にトルク伝達可能に挿入さ
れる受け部が、その入力シャフトに形成されるのが好ま
しい。これにより、その入力シャフトと出力シャフトの
相対回転を規制する際に第1規制部に作用するトルク
を、その受け部を介して入力シャフトにより受けること
ができ、第1規制部の変形や破損を防止できる。
【0013】本発明による油圧パワーステアリング装置
において、その第1バルブ部材は、筒状外周部材と、こ
の外周部材の内周側に一体化された合成樹脂製の内周部
材とを有し、その内周部材は、軸方向両端において開口
する軸方向に沿う溝により複数に分割され、その溝が前
記絞り部とタンクとの間の圧油戻り流路を構成すること
を一つの特徴とする。この構成によれば、その第1バル
ブ部材の内周部材は、筒状外周部材に一体化された合成
樹脂製であるので、軸方向に沿う溝が軸方向両端におい
て開口するように形成され、複数部分に分割されていて
も、外周部材に容易に固定できる。例えば、成形型内に
合成樹脂材を射出して内周部材を成形する場合、その成
形型内に外周部材を挿入してインサート成形を行うこと
で、その内周部材は外周部材に固定される。これによ
り、その内周部材の肉厚や軸方向寸法を固定のために大
きくすることなく、すなわち装置を大型化することな
く、軸方向に沿う溝により圧油戻り流路を構成すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照して本発
明の第1実施形態を説明する。
【0015】図1に示すラックピニオン式パワーステア
リング装置1は、ステアリングホイール(図示省略)に
連結される入力シャフト2と、この入力シャフト2にト
ーションバー(弾性部材)3を介して弾性的に相対回転
可能に連結される出力シャフト4とを備えている。その
トーションバー3はピン5を介し入力シャフト2に連結
され、また、セレーション6を介し出力シャフト4に連
結されている。その出力シャフト4にピニオン7が形成
され、このピニオン7に噛み合うラック8が操舵用車輪
(図示省略)に連結される。その入力シャフト2はベア
リング9を介しバルブハウジング10aに支持され、ま
た、ブッシュ11を介して出力シャフト4の一端に形成
された凹部4aの内周に支持される。その出力シャフト
4はベアリング12、13を介しラックハウジング10
bに支持される。これにより、操舵による入力シャフト
2の回転がトーションバー3を介しピニオン7に伝達さ
れてラック8が車両幅方向に移動し、このラック8の移
動により車輪が操舵される。なお、その入出力シャフト
2、4とバルブハウジング10aとの間にオイルシール
14、15が設けられる。また、そのラック8を支持す
るサポートヨーク16が設けられ、このサポートヨーク
16はバネ17の弾力によりラック8に押し付けられ
る。
【0016】操舵補助力を付与する油圧アクチュエータ
として油圧シリンダ18が設けられる。その油圧シリン
ダ18はラックハウジング10bにより構成されるシリ
ンダチューブと、ラック8に一体に形成されたピストン
20とを備え、そのピストン20により仕切られる一対
の油室21、22が形成される。各油室21、22にロ
ータリー式油圧制御弁23が接続される。
【0017】その制御弁23は、筒状の第1バルブ部材
24と、この第1バルブ部材24に相対回転可能に挿入
される筒状の金属製第2バルブ部材25とを備える。そ
の第1バルブ部材24は、図2にも示すように、筒状外
周部材24aと、この外周部材の内周側に圧入された金
属製の筒状内周部材24bとを有し、出力シャフト4に
ピン26を介して同行回転可能に連結される。その第2
バルブ部材25は入力シャフト2の外周に同行回転可能
に圧入される。操舵抵抗に応じて上記トーションバー3
が弾性的に捩じれることで、両バルブ部材24、25は
操舵抵抗に応じて弾性的に相対回転する。
【0018】図3に示すように、第1バルブ部材24の
内周と第2バルブ部材25の外周とに軸方向に沿う複数
の凹部が周方向等間隔に形成されている。その第1バル
ブ部材側凹部は、互いに周方向等間隔に位置する4つの
右操舵用凹部27と、互いに周方向等間隔に位置する4
つの左操舵用凹部28とで構成される。その第2バルブ
部材側凹部は、互いに周方向等間隔に位置する4つの圧
油供給用凹部29と、互いに周方向等間隔に位置する4
つの圧油排出用凹部30とで構成される。各右操舵用凹
部27と各左操舵用凹部28とは周方向に交互に配置さ
れ、各圧油供給用凹部29と各圧油排出用凹部30とは
周方向に交互に配置される。各右操舵用凹部27は、第
1バルブ部材24に形成された第1流路31およびバル
ブハウジング10aに形成された第1ポート32を介
し、図1に示すように油圧シリンダ18の一方の油室2
1に通じ、各左操舵用凹部28は、第1バルブ部材24
に形成された第2流路33およびバルブハウジング10
aに形成された第2ポート34を介し油圧シリンダ18
の他方の油室22に通じる。各圧油供給用凹部29は、
第1バルブ部材24に形成された第3流路35およびバ
ルブハウジング10aに形成された入口ポート36を介
し、図1に示すようにポンプ37に通じる。各圧油排出
用凹部30は第2バルブ部材25に形成された第1排出
路38、入力シャフト2とトーションバー3の内外周間
の通路47、入力シャフト2に形成された第2排出路3
9、第1バルブ部材24の軸方向外方空間、及びバルブ
ハウジング10aに形成された排出ポート40により構
成される圧油戻り流路を介しタンク41に通じる。これ
により、そのポンプ37、タンク41、及び油圧シリン
ダ18の各油室21、22が第1バルブ部材24と第2
バルブ部材25の内外周間の弁間流路42を介して通じ
る。その第1バルブ部材24の内周と第2バルブ部材2
5の外周との間の弁間流路42において、第1バルブ部
材側凹部の軸方向に沿う縁部と第2バルブ部材側凹部の
軸方向に沿う縁部との間は、両バルブ部材24、25の
相対回転により開度が変化する絞り部A、B、C、Dと
されている。その第2バルブ部材側凹部29、30の各
軸方向縁部はチャンファとされている。各絞り部A、
B、C、Dは、そのポンプ37、タンク41、及び油圧
シリンダ18の各油室21、22に通じ、各絞り部A、
B、C、Dの開度変化により油圧シリンダ18に作用す
る油圧が制御される。
【0019】図3は、直進状態での両バルブ部材24、
25の相対位置を示しており、この状態においては各圧
油供給用凹部29と各圧油排出用凹部30とが全絞り部
A、B、C、Dを介して通じるため、ポンプ37から供
給された圧油は直接タンク41へ還流し操舵補助力は発
生しない。直進状態から右方へ操舵すると、操舵トルク
に応じトーションバー3は捩じれ、両バルブ部材24、
25は相対回転する。その結果、各右操舵用凹部27と
各圧油供給用凹部29との間の絞り部Aの開度および各
左操舵用凹部28と各圧油排出用凹部30との間の絞り
部Bの開度が大きくなり、各左操舵用凹部28と各圧油
供給用凹部29との間の絞り部Cの開度および各右操舵
用凹部27と各圧油排出用凹部30との間の絞り部Dの
開度が小さくなる。これにより、ポンプ37から油圧シ
リンダ18の一方の油室21へ圧油が供給され、油圧シ
リンダ18の他方の油室22よりタンク41へ圧油が還
流され、車両の右方への操舵補助力がラック8に作用す
る。直進状態から左方へ操舵すると、各絞り部A、B、
C、Dの開度は右方へ操舵した場合と逆に変化するの
で、車両の左方への操舵補助力がラック8に作用する。
【0020】図4、図5の(1)、(2)、図6の
(1)、(2)に示すように、第2バルブ部材側凹部2
9、30は、第2バルブ部材25を貫通する通孔により
構成されている。この第2バルブ部材25は、例えば、
打ち抜き型を用いたプレス加工によりパイプ材から成形
し、この際、各凹部29、30を軸方向縁部のチャンフ
ァと共に併せて成形する。さらに、そのプレス加工によ
り、上記入力シャフト2と出力シャフト4の相対回転を
一定範囲に規制する回転規制手段を構成する第1規制部
61が、第2バルブ部材25に一体的に成形される。す
なわち、その第1規制部61は短筒状であり、一対の相
対向する湾曲部61aと、一対の相対向する平板部61
bとで構成される周壁を有し、各湾曲部61aの内外周
は第2バルブ部材25の一端に連なるように円弧に沿
い、各平板部61bは一方の湾曲部61aの端部と他方
の湾曲部61aの端部とを連結する。各平板部61bの
外周面が、入力シャフト2の軸方向に沿う一対の互いに
平行な規制面61b′とされている。この第1規制部6
1は、出力シャフト4の一端に形成された上記凹部4a
に挿入される。その出力シャフト4の凹部4aの内周
に、図7に示すように、その第1規制部61の外周に対
向する第2規制部62が形成されている。すなわち、そ
の出力シャフト4の凹部4aの内周面の一部が、第1規
制部61の規制面61b′に対向する平坦面とされ、そ
の平坦面が第2規制部62とされる。その第1規制部6
1の外周の規制面61b′と第2規制部62とが接する
ことで、その入力シャフト2と出力シャフト4の相対回
転が一定範囲に規制される。
【0021】上記構成によれば、入力シャフト2と出力
シャフト4の相対回転を一定範囲に規制するための第1
規制部61は、筒状の第2バルブ部材25に一体化され
るので、その第1規制部61と第2バルブ部材25の周
方向相対位置は一定となる。よって、その筒状の第2バ
ルブ部材25を入力シャフト2の外周に圧入する際に、
その第2バルブ部材25と入力シャフト2の周方向の相
対位置決めを行う必要はない。これにより、その圧入工
程を簡単化できる。また、その第1規制部61は、その
筒状の第2バルブ部材25と共に打ち抜き型を用いたプ
レス加工により一挙に精度良く成形でき、操舵特性にば
らつきが生じるのを防止できる。
【0022】図8、図9の(1)、(2)、図10の
(1)、(2)を参照して本発明の第2実施形態を説明
する。上記第1実施形態との相違は、第2バルブ部材2
5とブッシュ11に支持される部分2bとの間におい
て、入力シャフト2に一体的に受け部2aが形成されて
いる点にある。その受け部2aは、第1規制部61の周
壁の内周面に沿う外周面を有し、その第1規制部61に
挿入される。その第1規制部61の平板部61bの内周
面に受け部2aの外周面が接することで、その受け部2
aを介して第1規制部61から入力シャフト2にトルク
伝達可能である。これにより、その入力シャフト2と出
力シャフト4の相対回転を規制する際に第1規制部61
に作用するトルクを、その受け部2aを介して入力シャ
フト2により受けることができ、第1規制部61の変形
や破損を防止できる。他は第1実施形態と同様で、同一
部分は同一符号で示す。
【0023】図11〜図13を参照して本発明の第3実
施形態を説明する。上記第1実施形態との相違は、先
ず、第1バルブ部材24が、筒状外周部材24aの内周
側に圧入された金属製筒状内周部材24bに代えて、筒
状外周部材24aの内周側に一体化された合成樹脂製の
内周部材24b′を有する。その内周部材24b′は、
軸方向両端において開口する軸方向に沿う4本の溝71
により4分割される。その溝71は各圧油排出用凹部3
0に対向するように形成され、これにより、第1実施形
態における第1排出路38、入力シャフト2とトーショ
ンバー3の内外周間の通路47、入力シャフト2に形成
された第2排出路39に代わり、各絞り部A、B、C、
Dを第1バルブ部材24の軸方向外方空間および排出ポ
ート40を介してタンク41に連絡する圧油戻り流路を
構成する。この構成によれば、その第1バルブ部材24
の内周部材24b′は、筒状外周部材24aに一体化さ
れた合成樹脂製であるので、軸方向に沿う溝71が軸方
向両端において開口するように形成されて4分割されて
いても、外周部材24aに容易に固定できる。例えば、
成形型内に合成樹脂材を射出して内周部材24b′を成
形する場合、その成形型内に外周部材24aを挿入して
インサート成形を行うことで、その内周部材24b′は
外周部材24aに固定される。なお、ローレット加工等
を外周部材24aの内周に施しておくのが好ましい。こ
れにより、その内周部材24b′の肉厚や軸方向寸法を
固定のために大きくすることなく、すなわち装置1を大
型化することなく、軸方向に沿う溝71により各絞り部
A、B、C、Dとタンク41との間の圧油戻り流路を構
成することができる。他は第1実施形態と同様で、同一
部分は同一符号で示す。また、他を第2実施形態と同様
としてもよい。
【0024】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、本発明をボールスクリュー式油圧パワース
テアリング装置に適用してもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、操舵特性にばらつきが
なく、組み立てが容易で、装置を大型化することなく圧
油戻り流路の加工工数を低減できる油圧パワーステアリ
ング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の油圧パワーステアリン
グ装置の断面図
【図2】本発明の第1実施形態の油圧パワーステアリン
グ装置の第1バルブ部材の斜視図
【図3】図1のIII‐III線断面図
【図4】本発明の第1実施形態の油圧パワーステアリン
グ装置の第2バルブ部材と入力シャフトの斜視図
【図5】本発明の第1実施形態の油圧パワーステアリン
グ装置の第2バルブ部材と入力シャフトの(1)は側面
図、(2)は端面図
【図6】本発明の第1実施形態の油圧パワーステアリン
グ装置の第2バルブ部材と入力シャフトの(1)は図5
の(2)のVI(1)‐VI(1)線断面図、(2)は
図5の(2)のVI(2)‐VI(2)線断面図
【図7】本発明の第1実施形態の油圧パワーステアリン
グ装置の要部の横断面図
【図8】本発明の第2実施形態の油圧パワーステアリン
グ装置の第2バルブ部材と入力シャフトの斜視図
【図9】本発明の第2実施形態の油圧パワーステアリン
グ装置の第2バルブ部材と入力シャフトの(1)は側面
図、(2)は端面図
【図10】本発明の第2実施形態の油圧パワーステアリ
ング装置の第2バルブ部材と入力シャフトの(1)は図
9の(2)のX(1)‐X(1)線断面図、(2)は図
9の(2)のX(2)‐X(2)線断面図
【図11】本発明の第3実施形態の油圧パワーステアリ
ング装置の第1バルブ部材の斜視図
【図12】本発明の第3実施形態の油圧パワーステアリ
ング装置の第1バルブ部材の断面図
【図13】本発明の第3実施形態の油圧パワーステアリ
ング装置の要部の横断面図
【符号の説明】
2 入力シャフト 2a 受け部 4 出力シャフト 18 油圧シリンダ 24 第1バルブ部材 24a 外周部材 24b、24b′ 内周部材 25 第2バルブ部材 37 ポンプ 41 タンク 61 第1規制部 62 第2規制部 71 溝 A、B、C、D 絞り部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力シャフトと、 この入力シャフトに弾性部材を介して弾性的に相対回転
    可能に連結される出力シャフトと、 その出力シャフトに同行回転可能に連結又は一体化され
    る筒状の第1バルブ部材と、 その第1バルブ部材に相対回転可能に挿入されると共に
    入力シャフトの外周に同行回転可能に圧入される筒状の
    金属製第2バルブ部材と、 その入力シャフトと出力シャフトの相対回転を一定範囲
    に規制する回転規制手段とを備え、 その第1バルブ部材の内周と第2バルブ部材の外周と
    に、複数の凹部が周方向に間隔をおいて形成され、 その第1バルブ部材側凹部の軸方向に沿う縁と第2バル
    ブ部材側凹部の軸方向に沿う縁との間が、圧油供給用ポ
    ンプ、操舵補助力発生用油圧アクチュエータ、及びタン
    クに通じると共に、両バルブ部材の相対回転に応じて開
    度が変化する絞り部とされ、 その絞り部の開度変化により操舵補助力発生用油圧アク
    チュエータに作用する油圧を制御可能な油圧パワーステ
    アリング装置であって、 その回転規制手段は、その第2バルブ部材に一体成形さ
    れる第1規制部と、この第1規制部の外周に対向すると
    共に出力シャフトと同行回転する第2規制部とを有し、 その第1規制部の外周と第2規制部とが接することで、
    その入力シャフトと出力シャフトの相対回転が一定範囲
    に規制されることを特徴とする油圧パワーステアリング
    装置。
  2. 【請求項2】 その第1規制部にトルク伝達可能に挿入
    される受け部が、その入力シャフトに形成される請求項
    1に記載の油圧パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記第1バルブ部材は、筒状外周部材
    と、この外周部材の内周側に一体化された合成樹脂製の
    内周部材とを有し、その内周部材は、軸方向両端におい
    て開口する軸方向に沿う溝により複数に分割され、その
    溝が前記絞り部とタンクとの間の圧油戻り流路を構成す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の油圧パワ
    ーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 入力シャフトと、 この入力シャフトに弾性部材を介して弾性的に相対回転
    可能に連結される出力シャフトと、 その出力シャフトに同行回転可能に連結又は一体化され
    る筒状の第1バルブ部材と、 その第1バルブ部材に相対回転可能に挿入されると共に
    入力シャフトの外周に同行回転可能に圧入される筒状の
    金属製第2バルブ部材と、 その入力シャフトと出力シャフトの相対回転を一定範囲
    に規制する回転規制手段とを備え、 その第1バルブ部材の内周と第2バルブ部材の外周と
    に、複数の凹部が周方向に間隔をおいて形成され、 その第1バルブ部材側凹部の軸方向に沿う縁と第2バル
    ブ部材側凹部の軸方向に沿う縁との間が、圧油供給用ポ
    ンプ、操舵補助力発生用油圧アクチュエータ、及びタン
    クに通じると共に、両バルブ部材の相対回転に応じて開
    度が変化する絞り部とされ、 その絞り部の開度変化により操舵補助力発生用油圧アク
    チュエータに作用する油圧を制御可能な油圧パワーステ
    アリング装置であって、 前記第1バルブ部材は、筒状外周部材と、この外周部材
    の内周側に一体化された合成樹脂製の内周部材とを有
    し、その内周部材は、軸方向両端において開口する軸方
    向に沿う溝により複数に分割され、その溝が前記絞り部
    とタンクとの間の圧油戻り流路を構成することを特徴と
    する油圧パワーステアリング装置。
JP24127796A 1996-08-22 1996-08-22 油圧パワーステアリング装置 Pending JPH1059200A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008114762A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Toyota Motor Corp パワーステアリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008114762A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Toyota Motor Corp パワーステアリング装置

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