JPH10511855A - 液体酵素組成物の安定化 - Google Patents

液体酵素組成物の安定化

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JPH10511855A JP8521371A JP52137196A JPH10511855A JP H10511855 A JPH10511855 A JP H10511855A JP 8521371 A JP8521371 A JP 8521371A JP 52137196 A JP52137196 A JP 52137196A JP H10511855 A JPH10511855 A JP H10511855A
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Abstract

(57)【要約】 たとえば多成分組成物、たとえば、クリーニング業の洗濯または食器洗い用洗剤への引き続いての組み入れに十分に適する液体酵素組成物であって、この組成物は(i)40μMを越える量の酵素及び(ii)前記液体組成物を次に組み入れる多成分組成物において、前記酵素の貯蔵安定性を増強するのに有効な量の前記酵素の可逆阻害剤を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 液体酵素組成物の安定化 発明の分野 本発明は特に (i)比較的高濃度〜非常に高濃度の1またはそれよりも多い酵素、及び (ii)強い酵素−阻害特性を示す及び/または強い酵素阻害を引き起こす濃度で 存在する、1またはそれよりも多い適当な酵素阻害剤、特に可逆阻害剤、を含有 する液体酵素組成物に関する。 本発明はさらに次の、 酵素含有多成分組成物であって、酵素源として本発明の阻害剤−安定化(inhi bitor-stabilized)液体酵素組成物を用いて調製された液体組成物、たとえばク リーニング組成物、たとえば洗剤組成物、 酵素含有多成分組成物、たとえばクリーニング組成物、たとえば洗剤組成物で あって、当該酵素を本発明の阻害剤−安定化液体酵素組成物の形で組み入れる、 すなわち、多成分組成物に組み入れる時に酵素は阻害剤−安定化組成物の形であ る、前記組成物の調製方法、及び 後者の型の方法によって調製された、酵素含有多成分組成物、たとえばクリー ニング組成物、たとえば洗剤組成物に関する。 本発明はさらに、酵素含有多成分組成物、たとえばクリーニング組成物、たと えば洗剤組成物の調製に本発明の液体酵素組成物を用いることに関する。 発明の背景 貯蔵安定性の問題は酵素を含有する液体組成物に関して良く知られている。し たがって、酵素を含有する液体洗剤、たとえばプロテアーゼ(ペプチダーゼ)を 含有する液体洗剤についての主要な問題は貯蔵の間の十分な酵素活性の維持を保 証することである。酵素含有組成物、たとえば液体組成物、たとえば液体洗剤の 貯蔵安定性を、たとえば、プロテアーゼを含有する組成物にプロテアーゼ阻害剤 を加えることによって、改善する方法を見い出すために相当な努力をはらってき た。 この項の残りの説明による検討は、主としてプロテアーゼの阻害に関するが、 根本的な原理は他の型の酵素たとえばリパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ及びオ キシドレダクターゼ(たとえばペルオキシダーゼ及びオキシダーゼ)に等しく適 用でき、本発明の種々の面は、決して(可逆)プロテアーゼ阻害剤によるプロテ アーゼの安定化に関連する面に限定されない。 例として、ホウ酸及びボロン酸(boronic acids)はタンパク質分解酵素を可逆 的に阻害することが公知である。ボロン酸による、セリンプロテアーゼである、 ズプチリシンの阻害の検討が「Molecular & Cellular Bcochemistry」51、第5 〜32頁(1983年)に載っている。 ボロン酸はズブチリシン阻害剤として非常にいろいろな能力を有している。ア ルキル基、たとえばメチル、ブチルまたは2−シクロヘキシルエチル基のみを含 有するボロン酸は不十分な阻害剤で、メチルボロン酸は最も不十分な阻害剤であ る。しかしながら、芳香族基、たとえば、フェニル、4−メトキシフェニルまた は3,5−ジクロルフェニル基を担持するボロン酸は非常に良い阻害剤で、3, 5−ジクロルフェニルボロン酸は特に効果的なものと記載されてい る(Keller他の「Biochem.Biophys.Res.Comm.」176、第401〜405頁、1991) 。 ホウ素に関してアリール基の3−位置に置換されているアリールボロン酸は予 想外に良い可逆プロテアーゼ阻害剤であると、国際特許出願公開第92/19707号明 細書においても特許請求されている。このようにたとえば「アセトアミドベンゼ ンボロン酸」は、後者の文献にタンパク質分解酵素の特に有効な阻害剤であると 記載されている。 可逆酵素阻害剤の阻害効果を測るとき、いわゆる「阻害常数」(Ki)が酵素 阻害活性能力の測定に普通用いられ、Kiは通常下記のように定義される。 Ki=〔E〕・〔I〕/〔EI〕 式中、〔E〕,〔I〕及び〔EI〕は、当該条件下での、それぞれ、酵素、阻害 剤及び酵素−阻害剤錯体の平衡濃度(慣習的にモル濃度)を表わす。後者のKi の定義は本明細書及び請求の範囲に用いる。したがって相対的に低いKi値は相 対的に強力な阻害剤を示している。 発明の開示 多成分酵素含有組成物の調製及び製造において、酵素源として、酵素及び適当 な(可逆)酵素阻害剤を含有する、予備調製された酵素組成物を用いることが望 ましいであろう。予備調製された酵素組成物が、非常に高濃度の少なくとも1種 の酵素、ことによると当該型のいくつかの酵素を含有することが、とりわけ、比 較的に少容積または少量の予備調製された酵素/阻害剤組成物を用いて、大容積 または大量の酵素含有多成分組成物の調製を可能にするだろうという理由で便利 であろう。 さらに、最終の多成分組成物の貯蔵の間の、酵素の満足な安定性を、最初の予 備調製された酵素/阻害剤組成物の形で組み込まれた量の当該酵素阻害剤の存在 によってのみで確保すること、すなわち、多成分組成物(たとえば洗剤組成物) にさらに安定化剤を含有させる必要がないこと(もちろん、所望により、さらに 安定化剤を組み込んでもよいけれども)は明らかに有利であろう。 さらに、このように予備調製された酵素/阻害剤組成物にあっては、阻害剤が 存在している酵素の安定性が必然的に高いことが期待されるだろう。したがって この型の多数の予備調製された組成物は製造後、有意の、または少なくとも容認 できない酵素活性の低下なしに比較的に長期間貯蔵できることが期待されるだろ う。 したがって、本発明は、(i)40μMを越える量の酵素及び(ii)続いて液体 組成物を組み入れる、多成分組成物(たとえば洗剤組成物、たとえば液体洗剤組 成物)における酵素の貯蔵安定性を増強するのに有効な量の可逆酵素阻害剤、を 含む液体組成物に関する。 本発明の液体組成物は、たとえば、主として水性または主として非水性組成物 〔たとえば溶媒として高割合の1またはそれよりも多い非水性であるが、通常は 水混和性液体、一般的には有機液体(たとえば、アルコール、グリコールまたは その他類似のもの)〕でよい。本発明の液体組成物は、それ自身は、通常は非− 洗剤組成物であろう。 洗剤組成物(たとえばクリーニング屋の洗濯、食器洗い及びその他類似用の) は別として、特に液体組成物の形にある(本発明の文脈において適切である)、 他の型の酵素含有多成分組成物は、総義歯、コンタクトレンズまたは舗装面(た とえば畜殺場または食物加工産業における)の洗浄組成物、皮革産業で用いるた め(たとえば獣皮の脱毛及び/または脱脂のための)組成物、織物の糊抜きのた めの組成物及び「ストーンウォシュした」外観を達成するためのデニム織物の洗 浄用組成物を包含する。上記目的のための上記組成物の使用は本発明の範囲内で ある。酵素 本明細書及び請求の範囲中の関連する酵素分類番号(EC番号)は「生化学及び 分子生物学の国際同盟の命名法委員会の勧告(1992)(Recommendations(1992 )of the Nomenclature Committee of the International Unon of Biochemistr y and Molecular Biology)」(Academic Press Inc.,1992)による。 本発明の液体組成物は少なくとも1種の酵素を含む。適当な酵素は任意の市販 の酵素を含む。特に適切な酵素は、プロテアーゼ(すなわち、ペプチダーゼ、EC 3.4)、アミラーゼ(EC3.2.1と分類される)、リパーゼ(3.1.1. 3と分類されるものを含む)、セルラーゼ(EC3.2.1.4を包含する)及び オキシドレダクターゼ(EC1)、たとえばペルオキシダーゼ(EC1.11)及びオ キシダーゼ〔EC1.10.3と分類される酵素、たとえばラッカーゼ(EC1.10. 3.2.)〕及びそれらの任意の混合物からなる群から選択する酵素を包含する 。同じ類からの酵素の混合物(たとえば異るプロテアーゼ、異るリパーゼ等の混 合物)も包含する。 液体組成物中の酵素の量は、酵素の型及び液体組成物の所期の用途により変る だろう。一般に、存在するいずれの酵素も好ましくは液体組成物の 0.2〜50重量 (w/w)%(純粋な酵素タンパク質を基準にして計算)、しばしば液体組成物 の 0.5〜25重量%、たとえば1〜10重量%、たとえば2〜8重量%の範囲の量で 存在するだろう。濃度単位で表現すると、本発明の液体組成物に存在する酵素に ついての好ましい範囲は、約50μM〜約20mM、しばしば100μM〜10mM、たとえ ば 500μM〜5mM、たとえば 750μM〜3mMであろう (純粋な酵素タンパク質のモルを基準にして計算)。プロテアーゼ 液体組成物中で用いるのに適当ないかなるプロテアーゼ(タンパ ク質分解酵素)も用いることができる。適切なプロテアーゼは動物、植物または 微生物起原のもの、特に微生物起原のもの、並びに後者の型の1つの酵素のアミ ノ酸配列に関連して、1つまたはそれよりも多いアミノ酸が置換、挿入及び/ま たは削除された、化学的に製造されたまたはタンパク質工学(遺伝子工学)によ る変異体であって、タンパク質分解活性を示すものを包含する。プロテアーゼは 、たとえば、セリンペプチダーゼ、好ましくはアルカリ性微生物プロテアーゼま たはトリプシン様プロテアーゼである。アルカリ性プロテアーゼの例は、ズプチ リシン、特にバチルス由来のもの、たとえば、ズブチリシン ノボ、ズブチリシ ン カールスバーグ、ズブチリシン 309、ズブチリシン 147及びズブチリシン 1 68(国際特許出願公開第89/06279号明細書に記載されている)である。市販のバ チルス ズブチリシンの例はAlcalase(商標)、Savinase(商標)、Esperase( 商標)及びDurazym(商標)製品であって、すべてノボ ノルディスク A/S から入手できる。これらの多数のプロテアーゼ製品、たとえばAlcalase(商標) 、Esperase(商標)及びSavinase(商標)は液体で入手でき(たとえばSavinase (商標)16.0L,DX型及びEX型)、本発明のプロテアーゼ含有液体組成物の調製 によく適合している(下記参照)。 トリプシン様プロテアーゼの例は、トリプシン(たとえば、ブタまたはウシ起 原の)及び国際特許出願公開第89/06270号明細書に記載されているフサリウム( Fusarium)プロテアーゼである。アミラーゼ 液体組成物中で用いるのに適当ないかなるアミラーゼ(デンプン分 解酵素)も用いることができる。適当なアミラーゼは、細菌及び真菌起原のもの 、並びに後者の型の1つの酵素のアミノ 酸配列に関連して、1つまたはそれよりも多いアミノ酸が置換、挿入及び/また は削除された、化学的に製造されたまたはタンパク質工学(遺伝子工学)による 変異体であって、テンプン分解活性を示すものを包含する。アミラーゼは、たと えば英国特許第 1,296,839号明細書により詳細に記載されている、バチルス リ ヘニホルミス(B.licheniformis)の特定の菌株から得られる、たとえばα−ア ミラーゼ(EC3.2.1.1)を包含する。非常に適当なα−アミラーゼはTerm amyl(商標)であって、ノボ ノルディスク A/Sから入手できる(特に液体 製品として)。リパーゼ 液体組成物中で用いるのに適当ないかなるリパーゼ(脂質分解酵素) も用いることができる。適当なリパーゼは細菌及び真菌起原のもの、並びに後者 の型の1つの酵素のアミノ酸配列に関連して、1つまたはそれよりも多いアミノ 酸が置換、挿入及び/または削除された、化学的に製造されたか、またはタンパ ク質工学(遺伝子工学)で作られた変異体であって、脂質分解活性を示すものを 包含する。非常に適当なリパーゼは、欧州特許第 0258068号明細書に記載されて いるように、フミコーラ ラヌギノサ(Humicola lanuginosa)からの遺伝子をク ローン化し、その遺伝子をアスペルギルス オリザエ(Aspergillus oryzae)中 に発現させることにより得られたものであって、ノボ ノルディスク A/Sか ら、Lipolase(商標)という商品名で入手できる(特に液体製品として)。セルラーゼ 液体組成物中で用いるのに適当ないかなるセルラーゼ(セルロース 分解酵素)も用いることができる。適当なセルラーゼは細菌及び真菌起原のもの 、並びに後者の型の1つの酵素のアミノ酸配列に関連して、1つまたはそれより も多いアミノ酸が置換、挿入及び/または削除された、化学的に製造されたか、 またはタンパク質工学(遺伝子工学)で作られた変異体であって、セルロース分 解活性を示すものを包含する。適当なセルラーゼは、たとえば米国特許第 4,435 ,307号明細書に開示されているセルラーゼである。非常に適当なセルラーゼは、 フミコーラ インソレンス(Humicola insolens)の菌株により産生されたもので 商品名Celluzyme(商標)でノボ ノルディスク A/Sから入手できる。ペルオキシダーゼ 液体組成物、たとえば液体洗剤組成物に用いるのに適当ない かなるペルオキシダーゼも用いることができる。本明細書で適当なペルオキシダ ーゼは、植物、細菌及び真菌起原のもの、並びに後者の型の1つの酵素のアミノ 酸配列に関連して、1つまたはそれよりも多いアミノ酸が置換、挿入及び/また は削除された、化学的に製造されたか、またはタンパク質工学(遺伝子工学)で 作られた変異体であって、ペルオキシダーゼ活性を示すものを包含する。適当な ペルオキシダーゼの例はコプリヌス〔たとえば、コプリヌス シネリウス(C.ci nerius)またはコプリヌス マクロリツス(C.macrorhizus)〕の菌株またはバ チルス〔たとえば、バチルス プミルス(B.pumilus)の菌株由来のもの、特に PCT/DK90/00260号明細書に記載のペルオキシダーゼである。オキシダーゼ 液体組成物、たとえば液体洗剤組成物に用いるのに適当ないかな るペルオキシダーゼも用いることができる。本明細書で適当なペルオキシダーゼ は細菌及び真菌起原のもの、並びに後者の型の1つの酵素のアミノ酸配列に関連 して1つまたはそれよりも多いアミノ酸が置換、挿入及び/または削除された、 化学的に製造されたか、またはタンパク質工学(遺伝子工学)で作られた変異体 であって、オキシダーゼを活性を示すものを包含する。適当なオキシダーゼの例 は、アスペルギルス、アカパンカビ属(Neurospora)〔たとえばアカパンカビ属 クラッサ(N.crassa)〕、トラメテス(Trametes)〔たとえばトラメテス ビロ サ(T.villosa)〕または マイセリオフトラ(Myceliophthora)〔たとえばマイセリオフトラ テルモフィ ラ(M.thermophila)〕の菌株由来のラッカーゼである。酵素阻害剤(酵素安定剤) 本発明の液体組成物は少なくとも1種の可逆酵素阻害剤、通常は液体組成物中 に存在する少なくとも1種の酵素のための阻害剤を含有する。したがって、たと えば、本発明の液体組成物は、第1の型の酵素及びその型の酵素のための可逆阻 害剤に加えて、第2、第3・・・等の型の酵素(たとえば上述の型の酵素の1つ) であって、その内の1種以上はそれについての可逆阻害剤を伴なわない、酵素を 含有してもよい。 本明細書に開示された量の1つまたはそれよりも多い酵素を含有するが、これ らの酵素のための阻害剤を含有する代りに、液体組成物が次に接触する他の型の 酵素のための阻害剤を含有する、液体酵素組成物を製造することも完全に実行で きることであることをここに言及しなければならない。この1つの例は唯一の酵 素としてのリパーゼとプロテアーゼ阻害剤を含有する液体組成物であって、プロ テアーゼ阻害剤は、次いで故意にまたは不適切に続いてリパーゼと接触するプロ テアーゼによる分解に関してリパーゼを保護するだろう。 用いられる阻害剤の性質と量は、特にその組成物中に存在する酵素の性質と濃 度及び組成物の目的とする用途に依存するだろう。 本発明の液体組成物中に存在する種々の類/型の酵素に関連して用いるのに適 切な可逆阻害剤(及びそれに関連するKi値)に関して、広範囲にわたる列挙の ためにH.ツォルナー(Zollner)の「Handbook of Enzyme inhibitors(Part A 及びB)」第2版、(VCH Verlagsgesellschaft mbH,Weinheim,ドイツ国,199 3年)に言及す る。さらに適切な情報源はP.ウーリー(Woolley)及びS.B.ピーターセン(P etersen)編「Lipasestheir structure,Biochemistry and Application」(Cam bridge University Press,ケンブリッジ,1994年)中のS.パトカー(Patkar )及びF.ブジェクリング 可逆阻害剤の適切な型の選択された例は次のとおりである。プロテアーゼ阻害剤 可逆プロテアーゼ阻害剤の特に重要な類の1つは、ボロン 酸(boronic acid)〔R'B(OH)2〕及びボリン酸(borinic acid)〔R'R''B(OH〕 (式中、R’及びR''は有機置換基、たとえば任意に置換されたアリールまたは 異節環置換基)により構成され、そのいくつかの例を上述した。この型の適切な 化合物のさらなる例は国際特許出願公開第92/19707号明細書、欧州特許出願公開 第 0478050号明細書及び欧州特許出願公開第 0511456号明細書中に言及されてい るものの中から選択し得る。 この型の重要な化合物は国際特許出願公開第95/02046号明細書(これは本出願 の優先日には公開されていなかった)に記載されたものの中に見い出すことがで き、次の一般式の化合物を含む。 〔式中、R1は環中に14〜18の炭素原子を含有する任意に置換された融合芳香族 環構造または環中に17までの炭素原子を含有する任意に置換された単環もしくは 融合芳香族異節環構造または環中に18までの炭素原子を含有する任意に置換され た単環もしくは融合キノイド環構造であって、 R2は式 (式中、Xは同一または異なっていて、水素、C1〜C6アルキル、置換されたC1 〜C6アルキル、アリール、置換されたアリール、ヒドロキシ、ヒドロキシ誘導 体、ハロゲン、アミン、アルキル化アミン、アミン誘導体、ニトロ、チオール、 チオール誘導体、アルデヒド、酸、酸の塩、エステル、スルホン酸塩またはホス ホン酸塩から選択し、o,p及びqは同一または異なっていて、各々0,1また は2である)を有し、m及びnは同一または異なっていて各々、0または1で、 R3はR1と同一または異なっていて、R1から選択するか、R3はヒドロキシ基で あるか、R1とR3の両方が任意に置換された単環もしくは二環芳香族環構造であ る。〕 上記の文脈において、任意に置換された環構造は環構造上の置換基を自由に選 択するものであるが、それらは好ましくは、水素、C1〜C6アルキル、置換され たC1〜C6アルキル、アリール、置換されたアリール、ヒドロキシ、ヒドロキシ 誘導体、ハロゲン、アミン、アルキル化アミン、アミン誘導体、ニトロ、チオー ル、チオール誘導体、アルデヒド、酸、酸の塩、スルホン酸塩及びホスホン酸塩 から選択する。 ボロン酸誘導体及びボリン酸誘導体は当業者に周知の方法、たとえば次の方法 の1つを用いて製造することができる。 a)不飽和物質、すなわち、アルケン及びアルキンのホウ水素化(hydroborat ing)剤として、カテコールボラン(1,3,2−ベンゾジオキサボロール)ま たはジクロルボラン−ジメチルスルフィド錯体を用いるホウ水素化:H.C.Brow n,S.K.Gupta「JACS」97 第5249〜5255頁(1975年)及びH.C.Brown,N.Rav indran,S.U. Kuikarni「J.Org.Chem.」45 第 384頁(1980年)参照。 b)グリニア試薬とホウ酸トリ−n−ブチルまたはホウ酸トリメチルのいずれ かとの反応に続いて、このようにして生じたボロン酸エステルの加水分解:J.R .Johnson「JACS」54 第4415〜4425頁(1932年)及びS.H.Dandegaonher,S. P.Ingleshwar「Journal of Shivasity University」 第11〜13頁(1932年) 参照。市販されていない臭素置換出発物質は相当するカルボン酸から、LiAlH4を 用いる還元に続いてCBr4を用いる2段階で適宜製造することができる。 c)有機リチウム試薬とホウ酸ブチルとの反応:S.O.Lauesson ntin,B.Rocques「C.R.Acad.Sci.Paris」t.270第1608〜1610頁、(1970年 5月11日)参照。 d)ボリン酸誘導体は上記b)方法により製造することができる。しかしなが ら、その時はグリニア試薬:ホウ酸エステルの比は2:1を採用する。 e)任意の核置換または官能基の保護は、当業者に周知の標準的方法を用いて 達成する。 この型のさらに重要な化合物は国際特許出願公開第95/29223号明細書(本出願 の優先日には公開されていなかった)に記載されている、ナフタレンボロン酸か ら選択でき、それは次の一般式を有する化合物を含む。 (式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6及びR7は同一または異なっていて、水 素、C1〜C6アルキル、置換されたC1〜C6アルキル、アリール、置換されたア リール、ヒドロキシ、ヒドロキシ誘導体、ハロゲン、アミン、アルキル化アミン 、アミン誘導体、ニトロ、チオール、チオール誘導体、アルデヒド、酸、酸の塩 、エステル、スルホン酸塩、ホスホン酸塩から選択する。)。 ナフタレンボロン酸誘導体は同様に当業者に周知の、たとえば次のようなグリ ニア製造を用いる方法を用いて製造できる。 グリニア試薬をナトリウム乾燥エーテル中のマグネシウム削りくずへの、ナト リウム乾燥エーテル中の適当な臭化ナフタレン出発物質のゆっくりした滴加によ り製造する。反応を少量のヨウ素結晶の添加により促進する。 ナトリウム乾燥エーテル中のホウ酸トリメチルまたはホウ酸トリ−n−ブチル を−70℃に冷却し、有機ホウ酸エステル溶液を−70℃に保ち、絶え間なく撹拌し ながら、グリニア試薬を2時間かけて滴加する。反応混合物を一夜室温に加温さ せ、続いて冷希硫酸の滴加により加水分解する。エーテル層を分離し、水性層を エーテルで抽出する。エーテル含有分画をいっしょにし、溶媒を除去する。残留 物は強アルカリ性であって、そのようにして生成したいかなるメタノールまたは ブタノールも除去する。アルカリ性溶液を冷却し、生じる所望のボロン酸の結晶 をろ過により除去する。すべての生成物を好ましくは蒸留水から再結晶化する。 ナフタレンボロン酸は、ナフタレンの直接リチウム化(lithiation)及び/ま たは臭化物のリチウム化のいずれかを用いても製造することができる。 いかなる核置換または官能基の保護も当業者に周知の標準方法により達成でき る。 上述の型の化合物の中でも、本発明の文脈で重要な特定のボロン酸は次のもの を包含する。すなわち、ベンゾフラン−2−ボロン酸、フェニルボロン酸、4− ブロムフェニルボロン酸、4−ホルミルフェニルボロン酸、3−アセトアミドフ ェニルボロン酸、3,5−ジクロルフェニルボロン酸、5−クロルチオフェン− 2−ボロン酸、ナフタレン−1−ボロン酸、ナフタレン−2−ボロン酸及び6− ヒドロキシナフタレン−2−ボロン酸である。さらに、本発明の文脈で重要なこ の型の特定の化合物を本明細書の例2に示す表で言及する(下記参照)。 ボロン酸またはボリン酸型の阻害剤を、本発明の液体組成物中に酸自体の形で (たとえば適当な水混和性有機溶媒、たとえばモノプロピレングリコールまたは その他類似のものに溶解して)または、適当ならば(たとえば溶解性の理由のた め)塩として(たとえばアルカリ金属塩、たとえばナトリウムまたはカリウム塩 )導入もしくは組み入れる。可逆アミラーゼ阻害剤 本発明の文脈で受け入れられる適当な可逆アミラーゼ阻 害剤は、たとえばいわゆる「アカルボース(acarbose)」型〔すなわちアカルビ オシン(acarviosine)部分及び1またはそれよりも多いマルトース単位を含有 するシュードーオリゴ糖類〕の化合物中に見い出すことができる。特にα−アミ ラーゼのための阻害剤として適当な他の化合物はマルトースとマルトトリオース を包含する。化合物、たとえばメチル−α−グルコシド並びにシクロ アミロース、たとえばシクロヘキサ及び/またはシクロヘプタアミロースはβ− アミラーゼのための可逆阻害剤として適当である。可逆セルラーゼ阻害剤 本発明の文脈中で受け入れられる重要な可逆セルラーゼ 阻害剤は4−チオール−セロオリゴ糖類〔たとえばC.Schou他「Journal of Car bohydrate Chemistry」12 第 743〜752 頁、(1993年)参照〕を包含する。可逆リパーゼ阻害剤 本発明の文脈で適当な可逆リパーゼ阻害剤は、上記及び/ または下述のものから選択されるボロン酸及びボリン酸(たとえば、任意に置換 されたフェニルボロン酸)を包含する。酵素阻害の程度 本発明の液体組成物中に存在する酵素の所望の阻害の程度(強度、大きさ)は 数ある中で、その組成物が意図する目的に依存するだろう。一般に酵素に対する 可逆阻害剤のモル比は、当該酵素の活性部位当り少なくとも1阻害剤分子が存在 するように選択されるだろう。そして、それはもちろん、少なくとも1:1の阻 害剤(I)対酵素(E)のモル比を必要とするだろう。しかしながら、ある目的 のためにはより低いI:Eモル比、たとえば約 0.8:1、約 0.7:1、約 0.6: 1、さらに約 0.5:1が適当であろう。しかしながら、本発明の文脈では、一般 に少なくとも5、たとえば少なくとも15の酵素に対する阻害剤のモル比を用いる のが望ましい。ある場合には、I:Eモル比が少なくとも50または少なくとも10 0またはさらに高いモル比が適当であろう。 酵素に対する阻害剤のモル比は、とりわけ、本発明の液体組成物に基づく多成 分酵素含有組成物の実際の使用の間に存在することが望まれる、遊離(阻害され ていない)酵素のパーセントに関する考察を基にして選択されるだろう。したが って、たとえばクリーニング業の洗濯のためのクリーニング業用洗剤を用いる時 は、十分に高 レベルの遊離酵素(たとえば、プロテアーゼまたはリパーゼ)が洗浄媒体(それ は代表的には当該洗剤組成物が加えられた水である)中に存在することが必要な ことは明らかであろう。 これに関して、重要なパラメータは酵素の可逆阻害についての阻害常数(上で 定義)である。したがって、たとえば本発明の液体組成物が洗剤組成物中にある とき、その中の酵素の可逆阻害剤についてのモル/l(M)で慣用の方法で表わ した阻害常数(Ki)は、しばしば3×10-8M≦Ki≦ 1.2×10-2M、たとえば3 ×10-8M≦Ki≦1×10-2Mが適切であろう。しかしながら、洗剤酵素に関して より望ましい「阻害の窓(window)」は、しばしば特定の酵素に関連する阻害剤 が約3×10-7M≦Ki≦1×10-3、たとえば 4.3×10-7M≦Ki≦ 4.5×10-4Mに 相当する阻害を及ぼすものであろう。 一般に本発明の好ましい酵素含有液体組成物は、 (a)その組成物中に存在する可逆酵素阻害剤、Iの総モル濃度(〔I〕tと表 わされる)と (b)その組成物中に存在し、当該阻害剤により可逆阻害される酵素の阻害につ いての阻害常数(Ki:モル/lで表わされる)との間の比が、少なくとも50( すなわち〔I〕t/Ki≧50)、たとえば少なくとも100、または、しばしば少な くとも250 である組成物である。 本発明の液体組成物における〔I〕t/Ki比についての実際的な上限は通常は 約 10000(すなわち104)であろう。多くの目的のためには、〔I〕t/Ki比に ついての値は 250〜5000の範囲内、しばしば 250〜2500の範囲内が適当であろう 。 〔I〕t/Ki比の値は、本発明の液体組成物の「阻害能力」の測定とみなせる だろう。高い値−そしてそれによる高「阻害能力」 は、たとえば液体組成物中に、比較的にあまり大きくない濃度から低濃度の強く 阻害する阻害剤を取り入れるか、比較的に高濃度のより弱く阻害する阻害剤を取 り入れることにより達成されるたろう。 阻害された酵素Eに関して、比較的に大モル過剰の阻害剤の存在では、阻害剤 の大部分は通常は遊離形、すなわち酵素に結合していないだろう。遊離の(結合 していない)阻害剤の濃度を〔I〕(Kiと関連して、下記参照)と表わすと、 そこで〔I〕t/Ki比は、そのような条件ではほぼ〔I〕t/Ki比に等しい、す なわち、 酵素と可逆酵素阻害剤を含む、本発明の液体組成物は適当な方法(たとえば凍 結乾燥または噴霧乾燥)により乾燥することができるとここに言うことができる 。乾燥された酵素/阻害剤生成物を次いで粉末にし(たとえば製粉により)、非 水性液体媒体、たとえば非イオン界面活性剤〔たとえばBPからのSoftanol(商標 )〕中に適当な濃度で懸濁またはスラリー化して、スラリー製品を生成する。洗剤 洗剤組成物については、典型的な目標は洗剤組成物自体中の選択された酵素( たとえばプロテアーゼ)の少なくとも50%の阻害及びその酵素の総量の少なくと も50%に相当する洗浄媒体中の遊離酵素の量の達成であろう。 本発明の液体組成物を組み入れる洗剤組成物は、酵素と阻害剤は別として、界 面活性剤を含み、通常は液体洗剤組成物であろう。洗剤組成物はたとえばクリー ニング業用の洗剤組成物または食器洗い用洗剤組成物であってもよい。 液体洗剤組成物は、水性でたとえば典型的には70%までの水と0〜30%の有機 溶媒を含有するか、または実質的に非水性である。 洗剤組成物は1またはそれよりも多い界面活性剤を含み、その各 々はアニオン性、非イオン性、カチオン性または両性(双極性)でよい。洗剤は 通常0〜50%のアニオン性界面活性剤、たとえば線状アルキルベンゼンスルホン 酸塩(LAS)、アルファーオレフィンスルホン酸塩(AOS)、アルキル硫酸塩(脂肪ア ルコール硫酸塩)(AS)、アルコールエトキシ硫酸塩(AEOSまたはAES)、第2級 アルカンスルホン酸塩(SAS)、アルファースルホ脂肪酸メチルエステル、アルキ ルまたはアルケニルコハク酸または石けんを含むだろう。0〜40%の非イオン性 界面活性剤、たとえばアルコールエトキシ化物(AEOまたはAE)、アルコールプロ ポキシ化物、カルボキシル化アルコールエトキシ化物、ノニルフェノールエトキ シ化物、アルキルポリグリコシド、アルキルジメチルアミンオキシド、エトキシ 化脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸モノエタノールアミドまたはポリヒドロ キシアルキル脂肪酸アミド(たとえば国際特許出願公開第92/06154号明細書に記 載されているような)も含み得る。 通常洗剤は1〜65%の洗剤ビルダーを含むが、いくつかの食器洗い用洗剤は90 %までもの、洗剤ビルダーまたは錯化剤、たとえばゼオライト、2リン酸塩、3 リン酸塩、ホスホン酸塩、クエン酸塩、ニトリロトリ酢酸(NTA)、エチレンジア ミンテトラ酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTMPA)、アルキル またはアルケニルコハク酸、溶解性ケイ酸塩または層状化ケイ酸塩(たとえばヘ キストからの SKS−6)を含有してもよい。 洗剤ビルダーをリン含有型と非リン含有型に細分できる。リン含有無機アルカ リ性洗剤ビルダーの例は水溶性塩、特にアルカリ金属ピロリン酸塩、オルトリン 酸塩、ポリリン酸塩及びホスホン酸塩を包含する。非リン含有無機ビルダーの例 は水溶性アルカリ金属カルボン酸塩、ホウ酸塩及びケイ酸塩、並びに層状化ジケ イ酸塩及び種々の型の水不溶性、結晶または無定形アルミノケイ酸塩(ゼオライ トが最も良く知られた典型である)を包含する。 適当な有機ビルダーの例は、コハク酸塩、マロン酸塩、脂肪酸マロン酸塩、脂 肪酸スルホン酸塩、カルボキシメトキシコハク酸塩、ポリ酢酸塩、カルボン酸塩 、ポリカルボン酸塩、アミノポリカルボン酸塩及びポリアセチルカルボン酸塩の アルカリ金属、アンモニウムまたは置換アンモニウム塩を包含する。洗剤は洗浄 効果を増加していない、すなわち、本質的に洗剤ビルダーがなくてもよい。 洗剤は1またはそれよりも多いポリマーを含むことができる。例としてはカル ボキシメチルセルロース(CMC)、ポリ(ビニルピロリドン)(PVP)、ポリエチレ ングリコール(PEG)、ポリ(ビニルアルコール)(PVA)、ポリカルボン酸、たと えばポリアクリル酸、ポリマレイン酸、マレイン酸/アクリル酸コポリマー及び メタクリル酸ラウリル/アクリル酸コポリマーである。 洗剤組成物は、塩素/臭素型または酸素型の漂白剤を含有することができる。 漂白剤は被覆されていても、カプセル化されていてもよい。無機の塩素/臭素型 の漂白剤の例は、次亜塩素酸もしくは次亜臭素酸のリチウム塩、ナトリウム塩も しくはカルシウム塩、並びに塩素化リン酸トリナトリウムである。 漂白系はH2O2源、たとえば過ホウ酸塩または過炭酸塩を含むこともでき、それ は、過酸生成漂白活性化剤、たとえばテトラアセチルエチレンジアミン(TAED) またはノナノイルオキシベンゼンスルホン酸塩(NOBS)と組み合せてもよい。 有機塩素/臭素型漂白剤の例は異節環N−臭素及びN−塩素イミド、たとえば トリクロルイソシアヌル酸、トリブロムイソシアヌル酸及びジクロルイソシアヌ ル酸及び水可溶化カチオン、たとえばカリウム及びナトリウムとのそれらの塩で ある。ヒダントイン化合物も適当である。漂白系は、たとえば、アミド、イミド またはスルホ ン型の過オキシ酸も含むことができる。 食器洗い洗剤においては、酸素漂白剤は、たとえば、好ましくは漂白前駆体と いっしょの、または過オキシ酸化合物としての無機過酸塩の形であるのが好まし い。適当な過オキシ漂白化合物の代表的な例は、過ホウ酸アルカリ金属塩の4水 和物と1水和物の両方、過炭酸、過ケイ酸及び過リン酸のアルカリ金属塩である 。好ましい活性化剤物質はTAEDまたはNOBSである。 前述したように、本発明の洗剤組成物の酵素を本発明の液体酵素/阻害剤組成 物の形で洗剤組成物に組み入れる。 所望なら、さらに慣用の酵素安定剤、たとえばポリオール、たとえばプロピレ ングリコールもしくはグリセロール、砂糖もしくは、砂糖アルコール、乳酸、ホ ウ酸もしくはホウ酸誘導体、たとえば芳香族ホウ酸エステルを組み入れることが できる(たとえば、国際特許出願公開第92/19709号明細書及び国際特許出願公開 第92/19708号明細書参照)。 洗剤は他の慣用の洗剤成分、たとえば、粘土、解凝剤物質、泡増幅剤/泡抑制 剤(食器洗い洗剤では泡抑制剤)、(せっけんの)泡抑制剤、腐食防止剤、土壌 懸濁化剤、土壌再沈殿防止剤、染料、脱水剤、殺菌剤、光学的増白剤または香料 を包含する織物コンディショナーを含有することもできる。 pH(使用濃度で水溶液で測定した)は通常中性またはアルカリ性で、たとえば 7〜11の範囲である。 本発明の範囲のクリーニング業用洗剤組成物の特定の形は、次に記載のものを 包含する。 1)次のものからなる水性液体洗剤組成物 2)次のものからなる水性の構造のある(structured)液体洗剤組成物 3)次のものからなる液体洗剤組成物 4)次のものからなる液体洗剤組成物 5)線状アルキルベンゼンスルホン酸のすべてまたは一部を(C12〜C18)アル キル硫酸塩で置換した1)〜4)に記載された洗剤配合物。 6)付加成分またはすでに特定化された漂白系のための代用品のいずれかとして 、安定化またはカプセル化過酸を含有する1)〜5)に記載された洗剤配合物。 7)液体非イオン界面活性剤、たとえば線状アルコキシ化第1級アルコール、ビ ルダー系(たとえばリン酸塩)、酵素及びアルカリを含む、非水性洗剤液として 配合された洗剤組成物。 食器洗い用及び他の多成分酵素含有組成物 この種の適切な型の配合物は次のものを包含する。 1)次のものからなる洗浄界面活性剤系を有する液体食器洗い組成物 2)次のものからなる非水性液体自動食器洗い機用組成物 3)次のものからなる非水性液体食器洗い組成物 4)次のものからなるチキソトロピー性液体自動食器洗い機用組成物 5)次のものからなる液体自動食器洗い機用組成物 6)次のものからなる保護された漂白剤粒子を含有する液体自動食器洗い機用組 成物 7)過ホウ酸塩を過炭酸塩で置換した1)及び5)に記載された自動食器洗い機 用組成物。 8)さらにマンガン触媒を含有する1)に記載された自動食器洗い機用組成物。 マンガン触媒は、たとえば「ネイチャー(Nature)」369 第 637〜639 頁(1994 年)、『低温漂白に有効なマンガン触媒』に記載された化合物の1つであっても よい。 上記配合物中の「酵素」含有量は、存在している酵素阻害剤の含有量を包含し 得る。適当な場合には、上で列挙した型の1つに包含される特定の配合物は、そ の型の配合物に関して、特に上記していないが、たとえば、当該特定の配合物中 に組み入れられた、本発明の液体酵素/阻害剤組成物中に存在する阻害剤の溶解 剤としての役目を果たした型の有機溶媒を含有することができる。 本発明の液体酵素/阻害剤組成分は、洗剤中において慣用に用いられる酵素濃 度を与えるように洗剤組成物中に組み入れることができる。現在では、本発明の 洗剤組成物について、本発明の液体酵素/阻害剤組成物は、たとえば、この酵素 /阻害剤組成物中に存在する一定の酵素について、洗浄液1l当り、0.00001〜 1mg(純粋な酵素タンパク質として計算)の範囲の酵素の量に相当する量で組み 入れることができる。安定剤の試験 阻害剤の阻害効果を、プロテアーゼ/プロテアーゼ阻害剤について次の2つの 試験によりここに説明する。種々の方法で試験することができる。 a)液体洗剤中での貯蔵安定性試験 液体酵素/阻害剤組成物をはっきり定義された条件に貯蔵された液体洗剤配合 物に加える。各酵素活性を時間の関数として(たとえば、1,3及び7日後)測 定する。 貯蔵安定性のデータから阻害効率を計算するために反応メカニズムを提案する 。次の反応はプロテアーゼ(P)、リパーゼ(L)及び阻害剤(I)を含有する 液体洗剤についての、比較的に簡単であるが、なお、もっともらしいメカニズム を示す。 I)プロテアーゼの自己消化: P+P→DP+P II)プロテアーゼの変性: P→DP III)プロテアーゼの阻害: IV)阻害された酵素のプロテアーゼの消化: P+Pl→P+DP+I V)阻害された酵素の変性: Pl→DP+I VI)リパーゼのプロテアーゼ阻害: P+L→P+DL VII)リパーゼの変性: L→DL 上記において、DPとDLは変性された(すなわち不活性)プロテアーゼ及びリ パーゼである。 これらの反応から、P,L及びPlの不活化を表わす、3つの微分方程式を導き 出す。反応速度常数はパラメータ評価方法(レーベンベルク修正を伴なったガウ ス−ニュートン)を用いることによる貯蔵安定性データから導びく。貯蔵安定性 データは時間の関数として(P+Pl)及びLの濃度を示す。 反応IIIは他の反応よりずっと早く、そして計算においては平衡を仮定する。 反応IVをパラメータの数を減らすために除き、それによ り、阻害された酵素の安定性を唯一の反応常数(式Vから)で示す。 大量の上回る阻害分子(プロテアーゼ分子に関して)が存在すると、阻害剤の 濃度は、合理的な近似として、一定であると仮定できる。 反応速度常数の特定の値は、データの小さい変化についていくらか高感度であ るが、感度をホウ酸についての値に関連する結果を示すことにより感度はかなり 低下する。ホウ酸〔密接に関連する、または等価の物質、たとえばホウ酸アルカ リ金属塩(たとえばホウ砂)及びホウ素酸化物〕を特にプロテアーゼの阻害の目 的で用いることは周知であるが(たとえば、欧州特許出願公開明細書参照)、そ の低阻害強度と上記物質の一般的にどちらかといえば不十分な溶解性(本明細書 の実施例でホウ酸についてさらに説明する:下記参照)の組み合せは、一般的に それらを本発明の文脈で用いるのに不適当にする〔本発明の液体組成物中に存在 する阻害剤及び/またはその量は、その液体組成物を多成分組成物の1成分とし て組み入れる時に、なお、良好な酵素安定化を生じるようなものであるべきであ る。〕。したがって、化合物、たとえばホウ酸、ホウ酸アルカリ金属(たとえば ホウ砂)及びホウ素酸化物は、本発明の文脈において一般的に阻害剤としては除 かれるだろう。 「改良因子」は次のように定義できる。 したがって、このように定義されたIFi は、ホウ酸に関連して示された阻害効 率の程度を規定する。 b)iの決定:阻害常数Kiは標準方法を用いることにより決定することができ る〔Keller他「Biochem.Biophys.Res.Comm.」17 6 第 401〜405 頁(1991年)、J.Bieth「Bayer-Symposium『Proteinase lnhibi tors』」第 463〜469 頁(Springer-Verlag,1974年)及びLone Kierstein Hans en「プロテアーゼ活性、分子量、動的パラメータ及び阻害反応速度論を用いる選 択した洗剤プロテアーゼの特異的活性の決定(Determination of Specific Activ ities of Selected Detergent Proteases using Protease Activity,Molecular Weights,Kinetic Parameters)」博士論文(ノボ ノルディスク A/S及び コペンハーゲン大学、1991年)参照。〕所望により、洗剤組成物の非酵素成分( 界面活性剤等)の存在下に決定を実施してもよい。 酵素の阻害のためのKi値を決定するのに適当な条件は、一般に、適当なpHを 与え、当該酵素または酵素阻害剤と反応しないかまたは錯体を生成しない緩衝系 を用いることにより達成されるだろう。多くの酵素/阻害剤反応についての適切 な系は、たとえば穏やかなアルカリ性pH、たとえばpH8.6 で、室温(一般的に25 ℃)のグリシル−グリシン緩衝液であろう。実験の部 本発明をさらに次の例で説明し、具体化するが、例は、どのような意味でも請 求された発明の範囲を限定するものではない。 例1 次の手順は多数の型のボロン酸及びボリン酸の合成への適切なアプローチを説 明するものである。チオフェン−3−ボロン酸の製造 ナトリウム乾燥したエーテル(100ml)中の3−ブロムチオフェン(0.043モル)を −60℃に冷却した。速やかにブチルリチウム(1M,30ml)を加えた。次に混合 物を3分間撹拌し、その後、ナトリウム乾燥したエーテル(25ml)中のホウ酸ト リn−ブチル(0.043モル )またはホウ酸トリメチル(0.043モル)を加えた。混合物を4時間撹拌し、室温 になるまで放置した。その後反応混合物を塩酸(1M)で処理し、エーテル層を 分離した。水性層をエーテルで抽出した(25mlで2回)。エーテル層をいっしょ にし、水酸化ナトリウム(1M)で抽出した。次に、そのアルカリ性溶液を塩酸 (10%)で酸性化し、このようにして、所望のボロン酸を沈殿させた。そのボロ ン酸を単離し、次いで、水/エタノールで再結晶させ、空気中で乾燥させた。 C4H5BO2S、融点 163〜164 ℃。ジフェニルボリン酸の製造 :これを上記方法を用いて製造した。グリニア試薬を ブロムベンゼンとマグネシウムの削りくずから製造した。しかしながら、1モル のホウ酸トリ−n−ブチルに対して2モルのグリニア試薬を用いた。そのように して生じたボリン酸をエタノールアミンとの反応で単離し、このようにして、ジ フェニルボリン酸、エタノールアミン錯体 ((C6H5)2BO・CH2CH2NH2)(扱いや すい)を得た。融点192〜194 ℃4−ホルミルフェニル−ボロン酸の製造 :この化合物は「Chem.Ber.」123 第18 41〜1843頁(1990年)の記載のようにして製造することができる。4−ブロムベ ンズアルデヒドジエチルアセタールとマグネシウム削りくずとをテトラヒドロフ ラン中で反応させ、その後エーテルに溶解したホウ酸トリブチルを加え、その混 合物に硫酸を混合する。 例2iの決定 プロテアーゼSavinase(商標)についての阻害常数Kiを次の条件下に標準方 法を用いて決定した。基質 :スクシニル−アラニン−アラニン−プロリン−フェニルアラニン−p−ニ トロアニリド=SAAPFpNA(シグマからカタログ番号S−7388)。緩衝液 : 0.1Mグリシル−グリシン pH8.6;1l当り 1.5mlの15% Brij(商標 );25℃(グリシル−グリシンはシグマからカタログ番号G-3028)。分析中の酵素濃度 : Savinase(商標):1×10-10〜3×10-10M 基質の加水分解の初期速度はCobas 自動分光光度計を用いて、0.01〜2mMの範 囲の9つの基質濃度で測定した。動的パラメータVmax及びKmをENZFITTER(非 線状回帰データ分析プログラム)を用いて決定した。Kcatを式Vmax=Kcat× 〔Eo〕から計算した。活性酵素の濃度〔Eo〕を非常に強く結合するタンパク質 型プロテアーゼ阻害剤を用いる活性部位滴定で測定した。阻害常数Kiを阻害剤 の濃度の関数としてKm/Kcatのプロットから計算した。阻害剤は 100%純粋で あるものと仮定し、モル濃度を秤量された量及び分子量から決定した。 試験した1連のボロン酸酵素安定剤(阻害剤)についての阻害常数Kiの結果 として生じた値を下表に、これらのいくつかの阻害剤についての比〔I〕t/Ki の値と共に示す。 例3液体洗剤の貯蔵安定性試験 次においては、Savinase(商標)調製品に関して、KNPU(「Kilo Novo Protea se Units」)に、Lipolase(商標)調製物に関してKLU(「Kilo Lipase Units」 に言及する。1KNPUは2.53mg(約 9.4×10-5ミリモル)の純粋酵素タンパク質に 相当する。Savinase(商標)活性の測定に関して、パンフレット、AF220/1−G B(請求によりノボ ノルディスク A/S、デンマーク国バグスバードから入 手できる)に言及することができる。 1リパーゼ単位(LU)は、標準条件下で(30.0℃,pH7.0、乳化剤としてアラ ビアゴム、基質としてトリブチリンを用いて)、1分当り1μモルの滴定し得る 酪酸を遊離する酵素の量と定義されている。この分析方法をもっと詳細に記載し ているパンフレット(AF95/5)は請求によりノボ ノルディスク A/S(デ ンマーク国バグスバード)から入手できる。1KLU は 0.2mg(約 6.7×10-6ミリ モル)の純粋な酵素タンパク質に相当する。 下記に要約した条件下で、上記方法を用いて、種々のプロテアーゼ阻害剤につ いて液体洗剤における貯蔵安定性(酵素活性保持率)試験で試験した。各阻害剤 (ホウ酸以外)のモノプロピレングリコール(MPG)の4w/w%溶液を調製した 。ホウ酸は当該媒体に溶解性が不十分であり、したがって液体酵素/阻害剤組成 物よりもむしろ最終洗剤配合物に溶解した(その中で1w/w%のホウ酸濃度を 示した)。最初の試験シリーズ : 最初の試験シリーズのために、等重量部の阻害剤溶液とSavinase(商標)16.0 L,EX型(1g当り16KNPUのプロテアーゼを含有する液体プロテアーゼ調製物、 ノボ ノルディスク A/S、バグスバード、デンマーク国)を混合して、各々 2w/w%の阻害剤を含有するSavinase(商標)8 L EXを得た。各々1w/ w%の上記Savinase(商標)/阻害剤調製物、98w/w%の「洗剤ベース1」( 下記参照)及び1w/w%のLipolase(商標)100L,EX型(1g当り100KLUの リパーゼを含有する液体リパーゼ調製物、ノボ ノルディスク A/S、バグス バード、デンマーク国)を含有する洗剤組成物についての貯蔵安定性の結果は次 のとおりであった。 残存Lipolase(商標)活性%(30℃で貯蔵) 残存Savinase(商標)活性%(30℃で7日貯蔵) 上記結果は特に洗剤組成物中のLipolase(商標)及びSavinase(商標)の活性 の保持率は阻害剤の存在により著るしく改善されることを表わす。第2試験シリーズ : 第2試験シリーズのために、Savinase(商標),MPG 中の4w/w%の阻害剤 及び純粋なMPG をそれぞれ50:37.5:12.5の重量比で混合し、各々 1.5w/w% の阻害剤を含有するSavinase(商標)8 L EX調製物を得た。各々1w/w% の上記Savinase(商標)/阻害剤調製物、98w/w%の「洗剤ベースII」(下記 参照)及び1 w/w%のLipolase(商標) 100L,EX型を含有する洗剤組成物についての貯 蔵安定性の結果は次のとおりであった。 残存Lipolase(商標)活性%(30℃で貯蔵) 第3試験シリーズ: 各々 1.5w/w%の阻害剤を含有するSavinase(商標)8 L EX調製物を上 記第2試験シリーズと同じ方法で調製した。各々1w/w%の上記Savinase(商 標)/阻害剤調製物、98w/w%の「不活性化」OMO(商標)Micro(下記参照) 及び1w/w%のLipolase(商標)100L,EX型を含有する洗剤組成物について の貯蔵安定性の結果は次のとおりであった。 残存Lipolase(商標)活性%(35℃で貯蔵) 第4試験シリーズ: 貯蔵温度30℃を用い、不活性化OMO(商標)Micro を「洗剤ベースIII」(下記 参照)で置換した以外は本質的に上記第3シリーズと同 じである。 残存Lipolase(商標)活性%(30℃で貯蔵) 後の方の結果は、特に種々の洗剤組成物におけるLipolase(商標)活性の保持 率が阻害剤の存在により著るしく改善されることを表わす。洗剤ベースIの組成(米国型) 洗剤ベースIIの組成 洗剤ベースIIIの組成 OMO(商標)Micro はデンマークのスーパーマーケットで購入した小売製品で あった。その中の酵素内容物は電子レンジでの処理(85℃,5分間)により不活 性化した。 例4液体酵素/阻害剤組成物の例 本発明の液体酵素/阻害剤組成物のいくつかの例は次のとおりである(すべて の組成物は満足できる外観の溶液であった): 1) 0.1gの4−ブロムフェニルボロン酸+10gのSavinase 16.0L,EX型: この組成物の阻害剤:酵素(I:E)のモル比は約33である。 2) 0.2gの3,5−ジクロルフェニルボロン酸+40gのSavinase 16.0L, EX型:この組成物のI:Eモル比は約17である。 3) 0.1gの5−クロルチオフェン−2−ボロン酸+10gのSavinase 16.0L ,EX型:この組成物のI:Eモル比は約40である。 4) 0.1gのフェニルボロン酸+10gのSavinase 16.0L,EX型:この組成物 のI:Eモル比は約54である。 5) 0.2gのフェニルボロン酸+10gのSavinase 16.0L,EX型:この組成物 のI:Eモル比は約 108である。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.液体組成物であって、 (i)40μMを越える量の酵素、及び (ii)前記液体組成物を次に組み入れる多成分組成物中における、前記酵素の 貯蔵安定性を増強するのに有効な量の前記酵素の可逆阻害剤を含む前記組成物。 2.前記酵素が 500μM〜50mMの量で存在する請求項1記載の組成物。 3.前記酵素に対する前記阻害剤のモル比が少なくとも5である請求項1また は2記載の組成物。 4.〔I〕t/Ki比(本明細書に定義されている)が少なくとも50である請求 項1〜3のいずれか1項記載の組成物。 5.〔I〕t/Ki比が 250〜5000の範囲である請求項4記載の組成物。 6.前記酵素をプロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ及びオキシ ドレダクターゼからなる群から選択する先行する請求項のいずれか1項記載の組 成物。 7.前記酵素がプロテアーゼである先行する請求項のいずれか2項記載の組成 物。 8.前記阻害剤をボロン酸、ボリン酸及びそれらの塩から選択する請求項7記 載の組成物。 9.酵素と酵素阻害剤とを含む洗剤組成物の製造方法であって、請求項1〜8 のいずれか1項記載の液体組成物と前記洗剤組成物の残りの成分とを組み合せる 前記製造方法。 10.洗剤組成物が液体組成物である請求項9記載の方法。 11.請求項9または10記載の方法により製造された洗剤組成物。 12.クリーニング業の洗濯または食器洗いのための洗剤組成物の製造における 請求項1〜8のいずれか1項記載の液体組成物の使用。 13.液体洗剤組成物の製造のための請求項12記載の使用。
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