JPH10501508A - シート材料の枚葉方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 シート材料を枚葉機に垂直補給するためのシート収容室内の所定の位置に、シート材料が積重ね体の形態で供給され、該シート材料が、シート収容室の内部において前記補給位置からシート材料が枚葉される枚葉位置へ垂直に移動せしめられるようになされた、束ねられていないシート材料、特に銀行紙幣を枚葉するための方法であって、シート収容室内の枚葉位置に置かれた積重ね体に対する枚葉が依然として行なわれている間に、枚葉がなされるべき次の積重ね体が、前記シート収容室内の垂直補給の位置に早くも供給されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 シート材料の枚葉方法および装置 技術分野 この発明は、束ねられていないシート材料、特に銀行紙幣を枚葉するための方 法に関するものである。ここで上記シート材料は、シート収容室内の、シート材 料を枚葉機に垂直に補給するための所定の位置に積重ね体の形態で供給される。 上記シート材料は、シート収容室の内部において上記補給位置から前記シート材 料が枚葉される枚葉位置へ垂直に移動せしめられて枚葉される。この発明はまた 、束ねられていないシート材料の枚葉装置に関する。 背景技術 上述の形式の方法および装置は、例えばヨーロッパ特許第 0 185 395 B1 号に より知られている。周知の方法では、先の積重ね体の最後のシートが枚葉された ときに、シートの積重ね体が積重ね体搬送システムによって枚葉装置に供給され る。最後のシートが枚葉されると、上記搬送システムが作動されて次の積重ね体 を供給する。シートの垂直補給のために定められた位置における案内エッジを備 えた積重ねテーブル上にシートの積重ね体が置かれたときに、枚葉作業が開始さ れる。 周知の方法は、先の積重ね体の最後のシートが枚葉装置を離れたときに、初め て枚葉されるべき次の積重ね体の積重ねテーブル上への供給を開始することがで きるという欠点を有する。したがって、枚葉を中断して新たな積重ね体を供給し なければならず、このことは、多量のシートを枚葉するときに特に欠点になるこ とを証明している。周知の方法においても、枚葉されるべき次の積重ね体を可能 な限り迅速に供給することによって、枚葉作業における中断を短くすることが提 案されているが、この解決策は、シートの積重ね体の迅速な搬送によって、シー トの積重ね体の位置決め、したがって積重ね体の枚葉を困難にし得る個々のシー トのずれを発生される可能性があるので、不十分である。 発明の開示 この発明は、枚葉装置の枚葉動作が妨害されることなく高い運転効率を可能に する、束ねられていないシート材料を１枚ずつ枚葉する方法を提供する際の問題 に対処するものである。 この問題は、独立請求項の特徴部分に記載された特徴によって解決される。 この発明の基本的着想は、枚葉機内で先の積重ね体に対する枚葉が依然として 行なわれている間に、枚葉されるべき次の積重ね体が、枚葉機のシート収容室内 の所定の位置に供給されることにある。この解決策は、枚葉されるべき次の積重 ね体を供給するために枚葉作業を中断する必要がないので、運転効率が向上する 。先の積重ね体の枚葉にオーバーラップして、枚葉されるべき次の積重ね体が供 給されるので、枚葉機のシート収容室内における積重ね体の適切かつ正確な位置 決めのための時間が十分にとれることになる。このことは、例えば積重ね体が不 適切に位置決めされたことに起因する、枚葉作業における動作不良を回避するこ とを可能にし、信頼性を向上させる。 この発明の展開によれば、すでに枚葉機内で処理されているシートの積重ね体 に、枚葉されるべき次の積重ね体を枚葉装置内で合体することができ、その結果 、枚葉機のシート収容室内部においてシート材料の連続的な流れが生じる。この ことは特に、枚葉機内部でのシート材料の連続的な補給が、枚葉作業の中断なし の動作を可能にするという利点を有する。これは、運転効率をさらに向上させ、 この発明を、特にシート材料が束ねられていない形態で補給される高速分別機に 極めて適したものにしている。 例えばこの発明は、どんな場合でも枚葉機のシート収容室内に束ねられていな い形態で供給される印刷したての銀行紙幣を検査するために、あるいは使用済み の銀行紙幣の状態を検査するために用いることができる。印刷したての紙幣また は使用済みの紙幣からなる複数の積重ね体を合わせて、次に複数のシート収容室 に亘って分配される１つの処理単位にまとめることができる。この処理単位の最 後のシートは、例えば枚葉機の反射光バリヤによって自動的に認識することがで きる。 好ましい展開では、上記シート収容室が搬送可能な構造を有しており、ローデ ィング位置でシート材料を充填され、かつ１つまたはそれ以上の枚葉機に搬送さ れる。シート収容室の搬送のために、互いに連結することができる１つまたはそ れ以上の搬送路を備えることが可能な適当な搬送システムが用意される。搬送路 には、複数のシート収容室が縦列に配置され、その結果、この搬送路が収納機能 を有する。 シート収容室には、手動、あるいはロボットの助けを借りて自動的にシート材 料が充填される。後者の場合、シート収容室のシート材料充填および搬送ならび に枚葉が中央制御ステーションから自動的に制御される。この中央制御ステーシ ョンまたはコンピュータは、例えば個々の処理単位毎の、例えば１回の移動毎の 記録をも行なうことができ、これによって、オペレータは、いかなるときでも、 その記録から、１つの処理単位が正しく処理されたか否かについての情報を得る ことができる。 この発明はまた、積重ね体の形態で供給されるシート材料のためのシート収容 室と、このシート収容室の台上に置かれたシート材料を、前記シート積重ね体を 枚葉してシート収容室の外部に供給する機構に補給するための手段とを有する、 束ねられていないシート材料、特に銀行紙幣の枚葉装置に関する。 この装置は、シート補給手段が、シート収容室の内外でこのシート収容室に対 して垂直方向および水平方向に移動可能なように構成されている。このシート補 給手段は、例えば少なくとも１個のレーキ状グリッパを備え、このグリッパは、 シートがシート収容室の保持壁とグリッパとの間を通って滑落するのを防止する 態様で上記保持壁と協働する突出区域を備えている。 １つの展開では、上記グリッパの突出区域は回転可能な構造を有していてもよ い。シート収容室の台は垂直方向にも調整可能であってもよく、その場合は、異 なるサイズのシート材料が処理されるときに特に有益である。これは、例えばシ ート収容室のサイズが積み重ね体のサイズに最も良く適合されることを可能にし 、これによって、枚葉位置にあるグリッパが上記台の下方の補給位置に戻るのに 要する時間が短縮され、運転効率をも向上させる。 シート材料を枚葉機に補給するために、それぞれ垂直方向および水平方向に移 動可能な２個のレーキ状グリッパを用意することもでき、これら２個のグリッパ は、シート収容室の内部で、枚葉機構に対するシート材料の連続的な補給が達成 されるように協働する。独立的に移動可能な２個のグリッパを用いると、１つの 処理単位の処理の間におけるシート材料を補給するための枚葉作業の中断が不必 要になるので、枚葉機におけるシート材料の連続的な流れが可能になる。 １つの展開では、上記補給手段、特に２個のレーキ状グリッパがそれぞれ回転 可能に取り付けられており、その結果、例えば枚葉位置にある第１のグリッパが 補給位置から垂直に移動する第２のグリッパによって回動され、第２のグリッパ の補給動作が停止すると、枚葉位置にある第１のグリッパがシート収容室の外部 に移動するという態様で、第１のグリッパが電気機械的に操作される。２個のグ リッパが回転可能な構造を有することにより、特定の積重ね体の高さシート材料 の正しい自動的な補給が保証されるという利益がある。各グリッパの回転を検出 するために、制御ユニットに通信信号を送る適当なマイクロスイッチを備えてい る。制御ユニットは、上記信号を参照して、枚葉装置内でのシート材料の連続的 な補給を生じさせる態様で、２個のグリッパの動作パターンを制御する。 この枚葉装置内に設けられているシート収容室は、枚葉されるべきシート材料 のための少なくとも１つの台および保持壁を備えている。さらに、台のように、 例えば平行なロッドで形成された側壁を設けてもよい。 １つの展開によれば、シート収容室を２つの部分で構成することができ、上方 部分はこの枚葉装置に固定され、下方部分は、シート収容室にシート材料を充填 するローディング位置から１台または複数台の枚葉機までの搬送システムの助け を借りて搬送されるように構成されている。１つの処理単位に属する最後のシー ト収容室を認識するために、シート収容室の搬送可能な下方部分は、電気機械的 な動作が制御ユニットによって鑑識される適当な機械的フラグを備えることがで きる。 この発明のさらなる利点および展開は従属請求項と、図面を参照した下記の記 載とから明らかである。 図面の簡単な説明 第１図は、シート材料の枚葉装置の第１の実施の形態を示し、第２ａ図，第２ ｂ図はシート補給手段を示し、第３ａ図，第３ｂ図は、シート補給手段の他の実 施の形態を示し、第４ａ図〜第４ｆ図は、枚葉の中断を伴う束ねられていないシ ート材料の枚葉方法を示し、第５ａ図〜第５ｆ図は、束ねられていないシート材 料の連続的な枚葉方法を示し、第６ａ図，第６ｂ図は、異なる動作姿勢をとるシ ート材料の枚葉装置の第２の実施の形態を示し、第７ａ図，第７ｂ図は、シート 補給手段のさらに他の実施の形態を示し、第８図は、搬送システムをシート収容 室とともに示す図である。 発明を実施するための最良の形態 第１図は、束ねられていないシート材料、特に銀行紙幣を枚葉するための本発 明の装置の概略的側面図である。この装置は、その内部に上記シート材料が積重 ね体１，２として存在するシート収容室１０と、上記シート材料を上記シート収 容室の外で枚葉して搬送機構３５以降の機構に供給する機構３０に上記シート材 料を補給するための、垂直、水平方向に移動可能な手段２０とを備えている。シ ート収容室１０は、補給位置に置かれた積重ね体２のための垂直方向に調整可能 な台１１と、案内ロッド１２と、適当な固定手段１３，１４によって固定された 保持壁１５とを備えている。ここには、手段２０およびその上に置かれた銀行紙 幣積重ね体１が枚葉位置に配置されている状態が示されている。しかしながら手 段２０は、案内ロッド１２間の枚葉位置から外方に横方向に、すなわち水平方向 にに移動可能であり、かつシート収容室１０の外部から補給積重ね体２のための 台１１の下方に設定された位置に移動するために、上記シート収容室１０の外部 で移動可能である。 第２ａ図は、第１図の状態からシート収容室１０の外部に移動した手段２０の 平面図を示す。手段２０は、レーキ状のグリッパと、グリッパの垂直および水平 動作のための駆動手段を伴う図示しない案内ロッドアセンブリとを備えている。 グリッパは、フレーム２２に固定された複数のロッド２１を備えている。少なく ともシート収容室の保持壁１５の近傍のロッド２１は突出部２３を有しており、 この突出部２３は、突出部２３が第２ｂ図に示されるようにシート収容室１０内 に移動したとき、保持壁１５とグリッパの間を通ってシートが滑り落ちるのを防 止する役目を有する。 第３ａ図および第３ｂ図は、手段２０の他の実施の形態を示す平面図で、この 場合、少なくとも１本のロッドが、第３ｂ図に示すように、保持壁１６と噛合す る歯２４をその全長に亘って備えている。この歯を備えたロッドがシート収容室 に出入し得るように、このロッドは、フレーム２２に回転可能に設けられている 。グリッパの数本または全てのロッドを、回転可能でかつ歯を備えた構成とする こともでき、これによって、グリッパの部分的または完全に閉塞された支持面が 得られる。 第４ａ図〜第４ｆ図は、束ねられていないシート材料を１個のグリッパで枚葉 するための作用工程を示す。第４ａ図は、グリッパ２０が、銀行紙幣の積重ね体 １が置かれている台１１の下方位置に移動せしめられた状態を示す。第４ｂ図は 、グリッパ２０が台１１を通り抜けて、第４ｃ図に示す枚葉位置に向かって垂直 に移動している状態を示す。第４ｄ図では、次の積重ね体２がすでにシート収容 室内の補給位置に配置されている。枚葉位置にある積重ね体が枚葉されてしまう と、第４ｅ図および第４ｆ図に示されているように、グリッパはシート収容室の 外部に水平に移動し、かつ台１１の下方に垂直に下降する。 第５ａ図〜第５ｆ図は、２個のグリッパを用いて、束ねられていないシート材 料を枚葉するための作用工程を示す。第５ａ図は、補給位置にある第１のグリッ パ２０と、シート収容室から外方へ移動した第２のグリッパ４０とを示している 。第５ｂ図は、枚葉位置にある第１のグリッパ２０と、下降位置にある第２のグ リッパ４０とを示している。第５ｃ図は、積重ね体１を枚葉中の上方のグリッパ ２０と、台１１の下方の補給位置にあるい下方のグリッパ４０とを示している。 第５ｄ図は、下方のグリッパ４０が台１１を通り抜けて上方へ垂直に移動し、こ れによって、なおも枚葉されている積重ね体１のシートに積重ね体２が合体され る。第５ｅ図は、シート収容室内の台１１上にすでに配置された次の積重ね体３ と、シート収容室の外部へ移動したグリッパ２０とを示している。次にグリッパ ２０は台の下方へ垂直に下降し、次いでシート収容室に向かって移動して補給位 置に達するが、積重ね体２はなおも枚葉されている。作業は第５ｃ図に続く。 第６ａ図は、束ねられていないシート材料の枚葉装置の他の実施の形態の斜視 図を示す。シート材料を補給ための手段２０，４０は、レーキ状のグリッパを備 えており、上方のグリッパ２０は枚葉位置に配置され、下方のグリッパ４０は、 シート収容室１０の台１１の下方の補給位置にある。案内ロッドアセンブリと、 グリッパを垂直および水平方向に駆動する手段とは省略されている。シート収容 室１０は、固定手段１３，１４によってそれぞれ固定された台１１，案内ロッド １２および保持壁１５を備えている。シート材料の信頼性ある搬送を保証するた めに、シート収容室１０は、第６ａ図から明らかなように、水平面に対して傾い た２つの面を有する。 第１の実施の形態とは異なり、シート収容室は分離可能な２つの部分からなり 、案内ロッド１２およびシート収容室１０の保持壁１５は、分離可能な態様で連 結されている。上方部分１７は、固定手段１４上に固定されているが、シート収 容室の下方部分１８は搬送可能な構造になっている。シート収容室の搬送可能な 下方部分１８は、処理単位の最後のシート収容室１８の目印の役目をする機械的 に動作可能なフラグ１９を備えている。上記処理単位の最後のシートは、反射光 バリヤ３４によって認識される。 第６ｂ図は同様の装置を示すが、下方のグリッパ４０はその上に置かれた積重 ね体２を枚葉される積重ね体１とともに運び、上方のグリッパ２０は、シート収 容室の外部で水平および垂直方向に移動せしめられる。 第７図は、例えば第６ａ図，第６ｂ図の装置内で用いられるシート補給手段２ ０を示す。手段２０は、第６ａ図，第６ｂ図における手段４０と同一であり、フ レーム２２とこれに固定された複数本のフォーク２１とを備えたレーキ状のグリ ッパを備えており、少なくとも１本のフォークは、第２ａ図に示された突出部と 同様の機能を有する突出部２３を備えている。レーキ状のグリッパは、ガイドプ レート２８上に配置された回転可能なレバーアーム２５に固定されている。この グリッパは、駆動手段（図示せず）によりロッド２９を介して、例えば第６ａ図 および第６ｂ図に示されているように、一方では水平に、他方では垂直に移動可 能である。 このグリッパ動作パターンを制御するために、適当なマイクロスイッチ２６お よび２７が設けられており、これらマイクロスイッチは、上方の枚葉位置に配置 されたグリッパに接する下方のグリッパの補給動作によって生じる回転を検出す る。上方のグリッパの十分な回転によって、マイクロスイッチ２６は開放され、 マイクロスイッチ２７は閉塞される。下方のグリッパの補給動作に起因する回転 による上記スイッチの電気・機械的な動作は、制御ユニット（図示せず）によっ て停止され、上方のグリッパは、第６ｂ図に示されているように、シート収容室 の外方に移動する。 第７ａ図は、例えば第６ａ図，第６ｂ図の装置内で用いられるシート補給手段 ６０の他の実施の形態を示す。手段６０は、フレーム６２に固定された複数本の フォーク６１を有する、垂直および水平方向に移動可能なレーキ状のグリッパを 備えている。第７図に示された実施の形態と異なり、レーキ状のグリッパはレバ ーアーム６５を介してガイドプレート（図示せず）に固定的に連結されている。 レーキ状のグリッパの少なくとも１本のフォーク６１は、バネ付勢された機械的 な指状の触手６４を収容するためのスロットを備えている。触手６４はスロット 内で可動になっており、その動きは、センサ、例えば誘導式近接スイッチ６６に よって検知される。 第７ｂ図は、スロットおよび触手６４を備えたフォーク６１の第７ａ図Ａ−Ａ 線に沿う断面図である。触手６４はフレーム６２に回転可能に取り付けられ、ス プリング６７によって図示の枚葉位置に保持されている。下方のグリッパ（図示 せず）の補給動作は、その上に置かれたシート材料を触手６４に接触させ、これ によって、触手６４を枚葉位置からフォーク６１に向かって移動させる。触手６ ４の回転に起因するスイッチ６６の電気・機械的な動作により、上記補給動作が 停止される。この実施の形態では、触手６４のみが動いて、レーキ状のグリッパ 全体は動かないから、補給動作は、より低い慣性質量によってより正確にかつよ り迅速に制御可能である。また、レーキ状のグリッパがより単純な構成を有する ので、この実施の形態においては、摩耗の影響を受けにくい。 第８図は、下方部分１８をローディングユニットから枚葉機（図示せず）に搬 送するための通路５１を備えた搬送システム５０を示す。ローディングユニット において下方部分１８にはシート材料が充填され、次いで枚葉機に搬送され、そ こで下方部分１８は、第６ａ図に示されるように、シート収容室の上方部分に連 結可能となる。下方部分１８にはシート材料が、手動で、または例えばロボット の助けを借りて自動的に充填される。雑音低減のために、搬送路を枚葉機から音 響的に減結合させる可動のフラップ５２が設けられる。このような下方部分の複 数を搬送路に縦列に配置することができるので、搬送路は収納機能を果たす。 勿論、複数の枚葉機にシート材料を自動的に供給するためのこのような搬送路 を複数設けることができる。その場合の搬送、シート収容室に対するシート材料 の充填およびシート収容を空にする動作は、中央のマスターコンピュータ（図示 せず）によってすべて自動的に制御される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケニッヒ，ヴォルフガング ドイツ連邦共和国 ディー−80689 ミュ ンヘン エーレンプライストラーセ ９ (72)発明者 デンメレル，エルヴィン ドイツ連邦共和国 ディー−87700 メミ ンゲン ツール ロスヴァイデ 15 (72)発明者 ガイエル，ヨセフ ドイツ連邦共和国 ディー−81249 ミュ ンヘン ローテンフェルゼル ストラーセ 28

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．シート材料を枚葉機に垂直補給するためのシート収容室内の所定の位置に、 シート材料が積重ね体の形態で供給され、該シート材料が、前記シート収容室の 内部において前記補給位置から前記シート材料が枚葉される枚葉位置へ垂直に移 動せしめられるようになされた、シート材料、特に銀行紙幣の枚葉方法であって 、 前記シート収容室内の前記枚葉位置に置かれた前記積重ね体に対する枚葉が 依然として行なわれている間に、枚葉されるべき次の積重ね体が、前記シート収 容室内の垂直補給のための位置に早くも供給されることを特徴とする、シート材 料の枚葉方法。 ２．前記枚葉位置にある前記積重ね体に対する枚葉が行なわれている間に、前記 補給位置にある次の積重ね体が垂直に移動せしめられて、前記シート収容室内に おいて前記枚葉位置にある前記積重ね体に合体され、その結果前記シート材料の 連続的な補給がなされることを特徴とする、請求の範囲第１項記載の方法。 ３．複数の積重ね体が、複数のシート収容室に亘って分配され得る１つの処理単 位にまとめられ、該処理単位に属する最後のシート収容室が、検知機構によって 自動的に認識されることを特徴とする、請求の範囲第２項記載の方法。 ４．前記処理単位の最後のシートが、反射光バリヤによって自動的に検知される ことを特徴とする、請求の範囲第３項記載の方法。 ５．複数のシート収容室が供給され、かつローディング位置においてシート材料 を充填され、これらシート収容室が１台または複数台のシート枚葉機へ搬送され ることを特徴とする、請求の範囲第１項ないし第４項のいずれか１項記載の方法 。 ６．前記複数のシート収容室に対する前記シート材料の充填がロボットによって 自動的に行なわれ、かつ前記シート材料の充填および前記シート収容室の搬送が 、中央制御ステーションから制御されることを特徴とする、請求の範囲第５項記 載の方法。 ７．積重ね体の形態で供給されるシート材料のためのシート収容室（１０）と、 該シート収容室の台（１１）上に置かれたシート材料を、前記シート積重ね体を 前記シート収容室の外部に供給するために枚葉する機構（３０）に補給するため の手段（２０，４０，６０）とを有する、シート材料、特に銀行紙幣の枚葉装置 であって、 前記シート補給手段（２０，４０，６０）が前記シート収容室の一側から該 シート収容室内に進入して、前記台の下方に用意された補給位置に至り、次いで 前記シート補給手段が前記台を通り抜けて、前記台の上方に用意されたシート枚 葉位置に移動し、次に前記シート補給手段が前記枚葉位置から横方向に動いて前 記シート収容室の外に出て、該シート収容室の外側から前記補給位置に移動する という態様で、前記シート補給手段（２０，４０，６０）が前記シート収容室（ １０）と協働することを特徴とする、シート材料の枚葉装置。 ８．前記シート補給手段（２０，４０，６０）が、前記シート収容室に対してそ れぞれ垂直方向および水平方向に移動可能な２個のレーキ状グリッパを備え、該 グリッパが、前記枚葉機構（３０）に対するシート材料の連続的な補給を達成す る態様で前記シート収容室（１０）と協働することを特徴とする、請求の範囲第 ７項記載の装置。 ９．前記シート補給手段（２０，４０）がそれぞれ回転可能に設けられ、前記補 給位置から追従する第２のグリッパの補給動作が停止すると第１のグリッパが前 記シート収容室の外部に水平方向に移動するという態様で、前記枚葉位置にある 第１のグリッパが前記第２のグリッパによって電気機械的に作動されることを特 徴とする、請求の範囲第８項記載の装置。 10．前記回転の検知のために、マイクロスイッチ（２６，２７）が各グリッパ（ ２０，４０）に設けられていることを特徴とする、請求の範囲第９項記載の装置 。 11．前記台（１１）と前記シート収容室（１０）の少なくとも一方の側壁とが平 行なロッド（１２）で形成されていることを特徴とする、請求の範囲第７項記載 の装置。 12．前記シート収容室（１０）の前記台（１１）が垂直方向に調整可能であるこ とを特徴とする、請求の範囲第１１項記載の装置。 13．前記シート収容室（１０）が、この装置に固定された上方部分（１７）と、 この装置の外部で搬送可能な下方部分（１８）とを備え、これら両部分が合体さ れるように構成されていることを特徴とする、請求の範囲第１１項記載の装置。 14．前記シート補給手段（２０，４０）が、前記シート収容室（１０）に対して 垂直方向および水平方向に移動可能な少なくとも１つのレーキ状グリッパと、少 なくとも１つの突出区域（２３，２４）とを備え、該突出区域は、シートが前記 保持壁と前記グリッパとの間を通って滑落するのを防止する態様で前記前記シー ト収容室（１０）の保持壁（１５，１６）と協働することを特徴とする、請求の 範囲第７項記載の装置。 15．前記グリッパの突出区域（２４）が回転可能な構造を有することを特徴とす る、請求の範囲第１４項記載の装置。 16．複数の回転可能な突出区域（２４）が設けられて、前記グリッパの閉塞され た支持面を形成していることを特徴とする、請求の範囲第１５項記載の装置。 17．前記レーキ状グリッパ（６０）のそれぞれが機械的検知器（６４）を備え、 前記補給位置から追従する第２のグリッパの補給動作が停止すると第１のグリッ パが前記シート収容室の外部に水平方向に移動するという態様で、前記枚葉位置 にある第１のグリッパの前記検知器が前記第２のグリッパによって電気機械的に 作動されることを特徴とする、請求の範囲第８項記載の装置。 18．前記機械的検知器（６４）が指状構造を有し、各検知器（６４）の回転を検 出するために誘導式近接スイッチ（６６）が設けられていることを特徴とする請 求の範囲第１７項記載の装置。