JPH10340822A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
内燃機関用点火装置Info
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- JPH10340822A JPH10340822A JP9151880A JP15188097A JPH10340822A JP H10340822 A JPH10340822 A JP H10340822A JP 9151880 A JP9151880 A JP 9151880A JP 15188097 A JP15188097 A JP 15188097A JP H10340822 A JPH10340822 A JP H10340822A
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Abstract
に優れた内熱機関用点火装置を提供することにある。 【解決手段】一次コイル2,二次コイル4,センタコア
7,サイドコア8等の構成部品を、内側からセンタコア
7,二次コイル4,一次コイル2,サイドコア8の順に
同心状に配置し、二次ボビン3とセンタコア7間におい
てセンタコア7をセンタリングさせる位置決め手段を設
ける。 【効果】小形・高出力でかつ絶縁信頼性に優れた内燃機
関用点火装置を提供できる。
Description
置に係り、特にプラグホール内に収納される円筒形点火
装置に関する。
−70508 号のように、一次ボビンに巻装された一次コイ
ル,二次ボビンに巻装された二次コイル,センタコア等
の構成部品が、内側からセンタコア,一次コイル,二次
コイル,サイドコアの順に同心状に配置され、特にセン
タコアのセンタリング構造は採用されていなかった。
コアは、一次コイルの内側に配置され二次コイルの外側
にサイドコアが配置されていたため、二次コイルの静電
浮遊容量が大きく二次電圧のロスが多かった。又、二次
コイルは、センタコア,一次コイルの外側に配置されて
いたため、二次コイル抵抗が大きくなり二次エネルギー
や放電持続時間のロスが多かった。そこで、一次コイ
ル,二次コイル,センタコア,サイドコア等の構成部品
を、内側からセンタコア,二次コイル,一次コイル,サ
イドコアの順に同心状に配置することにより、二次コイ
ルの静電浮遊容量が小さくなり、二次電圧のロスを少な
くできる。また、二次コイル抵抗が小さくなることによ
り、二次エネルギーや放電持続時間のロスが少なくな
る。それにより、小形・軽量・高出力な内燃機関用点火
装置とすることができる。
と配置した場合、センタコアと二次コイルの間の電界強
度を均一にしないと、部分的に電界集中が起こり絶縁破
壊が発生する。
ながら、信頼性に優れた内燃機関用点火コイルを提供す
ることを目的とする。
め、センタコアの二次コイルボビンに対するセンタリン
グを行う位置決め部を設けた。これにより電界強度の均
一化を図ることができた。
ついて、図面を参照し説明する。
用点火コイルの構成を示す断面図である。
ート(PBT)やポリフェニレンオキサイド(変性PP
O)等の熱可塑性合成樹脂で形成され、一次コイル2が
巻層されている。また、変性ポリフェニレンオキサイド
(変性PPO),ポリフェニレンサルファイド(PP
S)等の熱可塑性合成樹脂で成形された二次ボビン3に
は、二次コイル4が巻層されている。
は線径0.3〜1.0mm程度のエナメル線を一層あたり数
十回から百数十回ずつ、数層にわたり合計100〜30
0回程度積層巻されており、二次コイル4は線径0.0
3〜0.1mm程度のエナメル線を用いて合計5000〜
30000回程度分割して巻かれている。
素鋼板をプレス積層しており、二次ボビン3の内側に挿
入される。該センタコア7の断面形状は、円形に近づけ
た多角形状とし、二次ボビン3の内径に対する占積率を
向上させている。
可とう性エポキシ樹脂16,シリコンゴム等の弾性を持
つ絶縁材が充填されている。
には、一次コイル2で発生する磁束と反対方向の磁束を
発生させるマグネット12を備えている。マグネット1
2による磁束は、センタコアにマイナスの磁束を与える
ため、コアの磁化曲線の負側から出発して正側まで利用
できるため、見かけ上飽和磁束密度の高いコア材料を用
いたのと同じ結果となり、コイルの高出力化が期待でき
る。
側には、ゴムなどの弾性体が設けられており、高圧側の
方は、二次ボビン3とマグネット12の間に、低圧側の
方は、マグネット12と絶縁用エポキシ樹脂6の間に配
置されている。これにより、軸方向の熱ひずみを弾性体
で吸収する構造としている。このため、弾性体として
は、体積が変化できる独立気泡ゴムが適している。
素鋼板を管状に丸めて1〜3枚重ねている。ただし、磁
束の1ターンショートを防ぐため、サイドコア8の円周
上の少なくとも1ヶ所は切れ目を設けている。
塑性合成樹脂で成形されており、筒部25とコネクタ部
24とから構成されている。そのため、別タイプのコネ
クタが要求された場合は、コネクタ部の変更のみで対応
できるようになっており、筒部25は、共用化を図れる
ようになっている。
7,二次コイル4,一次コイル2,ケース5,サイドコ
ア8の順に、又は、内側からセンタコア7,二次コイル
4,一次コイル2,サイドコア8,ケース5の順に同心
状に配置している。
ス5の中に圧入し、高電圧を絶縁する絶縁用エポキシ樹
脂6などの充填絶縁材を充填させる。絶縁用エポキシ樹
脂6は、硬化後のガラス転移点温度Tgが120℃〜1
62℃で、かつ熱膨張係数が、ガラス転移点温度Tg以
下の温度範囲における平均値として10〜50×10~6℃
程度の、例えば、25×10~6℃程度の特性を持つもの
を用いる。このような高ガラス転移点温度Tgの絶縁用
エポキシ樹脂を使用することにより、高温下での電気絶
縁特性がいっそう安定する。
置の長さを少しでも低減するよう長手方向に対して垂直
方向に配置された過早着火防止用高圧ダイオード17,
高圧端子13,スプリング14を介して点火プラグ10
に供給される。点火プラグ10が挿入される部分は、シ
リコンゴム等のゴムブーツ15で絶縁する。シリンダヘ
ッドカバー22と接する部分にはプラグホール11をシ
ールするシールゴム9が設けられている。コイル上部に
設置されるイグナイタユニット20は、箱型にプレス成
形された銅またはアルミ製の金属製ベース21に、パワ
ートランジスタチップとハイブリッドIC回路が内蔵さ
れており、金属製ベース21内にはシリコンゲルが充填
されている。
発明の詳細を説明する。
所設けられている。突起30の先端部はセンタコアとの
接触面積を少なくするため半円形状とし、センタコア7
と二次ボビン3間に生じる熱ひずみの影響を互いに与え
ないようにしている。センタコア7を挿入したときの状
態は、図3に示すようになり、この場合は、センタコア
7の平面部を突起30で位置決めするようになる。この
センタリング用突起30の長さは、図4に示すようにセ
ンタコアの長さの1/3以上の長さを二次ボビン3の高
圧側から設定する。これによりセンタコア7の傾き防止
と二次ボビン3とセンタコア7間の空隙をなくすために
充填する可とう性エポキシ樹脂16の含浸性向上を両立
させている。図5は、センタコア7の平面部で位置決め
するのではなく、センタコア7の凹み部に突起30がく
るように設定した場合の実施例である。センタコア7の
断面形状が円形に近い場合でも、突起30を二次ボビン
3の内側に数箇所設けることでセンタリングが可能とな
る。図6は、図3に示したセンタリング構造において、
センタコア7が斜めに挿入される等の誤挿入を防止する
ため、突起30の周囲部(図中斜線部)も樹脂肉を設け
ている。
うにセンタコア7の一部にテーピング31を施す方法も
ある。この場合、センタコア7の上部側にテーピング3
1を施してしまうと二次ボビン3とセンタコア7間の空
隙をなくすために充填する可とう性エポキシ樹脂16が
上方で遮られ含浸性が悪くなるので、センタコア7の下
側のみテーピング31を巻き付ける。また、テープは可
とう性エポキシ樹脂16が含浸し易いよう不織布テープ
を用いる。
8に示すようにセンタコア7の外周をあらかじめゴムモ
ールド32しておき、それを二次ボビン3に挿入する方
法もある。この方法は、二次ボビン3とセンタコア7間
の空隙をなくすために充填する可とう性エポキシ樹脂1
6を注入する工程を省くことができる。そして、モール
ドするゴム材を導電性にすることで、センタコア7が円
柱状になったのと同様になるため、二次コイル4に対す
る電界が均一になり、絶縁性の向上が期待できる。
頼性、特に絶縁性能に優れた内熱機関用点火装置を提供
することができる。
を示す断面図。
を示す部分拡大図。
…二次コイル、5…ケース、6…絶縁用エポキシ樹脂、
7…センタコア、8…サイドコア、9…プラグホールシ
ール、10…点火プラグ、11…プラグホール、12…
マグネット、13…高圧端子、14…スプリング、15
…ゴムブーツ、16…可とう性エポキシ樹脂、17…過
早着火防止用高圧ダイオード、18…発泡ゴム、19…
空気層、20…イグナイタユニット、21…ベース、2
2…シリンダヘッドカバー、24…コネクタ部、25…
筒部、30…突起、31…テーピング、32…ゴムモー
ルド。
Claims (10)
- 【請求項1】点火プラグに直結し、プラグホール内に収
納される円筒形点火装置において、一次ボビンに巻装さ
れた一次コイル,二次ボビンに巻装された二次コイル,
センタコア等の構成部品が、内側からセンタコア,二次
コイル,一次コイルの順に同心状に配置され、前記構成
部品が熱可塑性合成樹脂で予め成形されたケースに収納
されており、かつそのケース内の前記構成部品の周囲に
は熱硬化性合成樹脂が充填され、さらに一次コイルの外
側にサイドコアを配置し、センタコアと二次ボビンの間
に絶縁材を充填し、かつセンタコアの両端に弾性体を配
置した内燃機関用点火装置において、センタコアを二次
コイルに対し、センタリング位置決め部を設けたことを
特徴とする内燃機関用点火装置。 - 【請求項2】請求項1において、センタコアのセンタリ
ングは、二次コイルを巻層,固定する二次ボビンで行う
ことを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 【請求項3】請求項2において、二次ボビンの内側に突
起を数箇所設けることでセンタコアのセンタリングを行
うことを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 【請求項4】請求項3において、二次ボビンの内側の突
起形状は、先端を半円形状とすることを特徴とする内燃
機関用点火装置。 - 【請求項5】請求項3において、二次ボビンの内側の突
起の長さL1は、センタコアの長さL2の1/3以上と
することを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 【請求項6】請求項1において、二次ボビンのセンタリ
ングはセンタコア外周にテープを巻き付けて行うことを
特徴とする内燃機関用点火装置。 - 【請求項7】請求項6において、センタリング用のテー
プはセンタコアの高圧側のみテープを巻き付けることを
特徴とする内燃機関用点火装置。 - 【請求項8】請求項6において、センタリング用のテー
プは繊維状の不織布テープであることを特徴とする内燃
機関用点火装置。 - 【請求項9】請求項1において、センタコアをゴムモー
ルドしてセンタリングすることを特徴とする内燃機関用
点火装置。 - 【請求項10】請求項9において、モールドするゴムは
導電性ゴムであることを特徴とする内燃機関用点火装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15188097A JP3601256B2 (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 内燃機関用点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15188097A JP3601256B2 (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 内燃機関用点火装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004217601A Division JP4055751B2 (ja) | 2004-07-26 | 2004-07-26 | 内燃機関用点火装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10340822A true JPH10340822A (ja) | 1998-12-22 |
JP3601256B2 JP3601256B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=15528230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15188097A Expired - Lifetime JP3601256B2 (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 内燃機関用点火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3601256B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020043803A (ko) * | 2000-12-04 | 2002-06-12 | 배길훈 | 자동차용 스틱코일 어셈블리 |
WO2003102981A1 (en) * | 2002-06-03 | 2003-12-11 | Denso Corporation | Ignition coil |
JP2012094629A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Diamond Electric Mfg Co Ltd | 内燃機関用点火装置 |
JP2016134549A (ja) * | 2015-01-21 | 2016-07-25 | 株式会社デンソー | 内燃機関用の点火コイル |
-
1997
- 1997-06-10 JP JP15188097A patent/JP3601256B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20020043803A (ko) * | 2000-12-04 | 2002-06-12 | 배길훈 | 자동차용 스틱코일 어셈블리 |
WO2003102981A1 (en) * | 2002-06-03 | 2003-12-11 | Denso Corporation | Ignition coil |
US6980073B2 (en) | 2002-06-03 | 2005-12-27 | Denso Corporation | Ignition coil with optimized thermal stress relaxing member |
JP2012094629A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Diamond Electric Mfg Co Ltd | 内燃機関用点火装置 |
JP2016134549A (ja) * | 2015-01-21 | 2016-07-25 | 株式会社デンソー | 内燃機関用の点火コイル |
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