JP2001167953A - 点火コイル - Google Patents
点火コイルInfo
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- JP2001167953A JP2001167953A JP35401499A JP35401499A JP2001167953A JP 2001167953 A JP2001167953 A JP 2001167953A JP 35401499 A JP35401499 A JP 35401499A JP 35401499 A JP35401499 A JP 35401499A JP 2001167953 A JP2001167953 A JP 2001167953A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- primary
- ignition
- ignition coil
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
- F02P3/00—Other installations
- F02P3/02—Other installations having inductive energy storage, e.g. arrangements of induction coils
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Insulating Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の点火コイルは、経年の冷熱ストレスに
より絶縁材料のエポキシ樹脂などが各部材から剥離しそ
の隙間をぬって2次高電圧が1次コイル15など低電圧
部に短絡し絶縁破壊をおこしていた。また、コイル外形
を大きくすることなく高出力な点火コイルと、同出力な
ら小型化された点火コイルを提供すること。 【解決手段】 2次コイル17、中心鉄芯18をケース
内に収容しケース表面には1次巻き線を巻き回し、1次
ボビン14を廃止する。
より絶縁材料のエポキシ樹脂などが各部材から剥離しそ
の隙間をぬって2次高電圧が1次コイル15など低電圧
部に短絡し絶縁破壊をおこしていた。また、コイル外形
を大きくすることなく高出力な点火コイルと、同出力な
ら小型化された点火コイルを提供すること。 【解決手段】 2次コイル17、中心鉄芯18をケース
内に収容しケース表面には1次巻き線を巻き回し、1次
ボビン14を廃止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点火プラグに高電
圧を供給する点火コイル構造に関する。
圧を供給する点火コイル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近時の自動車用内燃機関に用いられる点
火コイルには、小型化と、地球環境を考慮した希薄燃焼
のエンジンに対応する為の高出力化という相反する要求
がある。
火コイルには、小型化と、地球環境を考慮した希薄燃焼
のエンジンに対応する為の高出力化という相反する要求
がある。
【0003】なかでも、点火プラグに高電圧を直接供給
する点火コイルは、エンジンヘッドのプラグホール内に
その一部分または大部分を収納するため、エンジンヘッ
ド上のスペースが縮小できることと、高電圧を点火プラ
グに直接供給するためハイテンションケーブルのような
点火プラグに伝導する線が必要ないため電装品に悪影響
がある点火時のノイズの発生が小さいことと、点火エネ
ルギーの点火プラグへの伝搬損失も少ないことなどの利
点から多くのエンジンに使用されている。
する点火コイルは、エンジンヘッドのプラグホール内に
その一部分または大部分を収納するため、エンジンヘッ
ド上のスペースが縮小できることと、高電圧を点火プラ
グに直接供給するためハイテンションケーブルのような
点火プラグに伝導する線が必要ないため電装品に悪影響
がある点火時のノイズの発生が小さいことと、点火エネ
ルギーの点火プラグへの伝搬損失も少ないことなどの利
点から多くのエンジンに使用されている。
【0004】従来の点火プラグに高電圧を直接供給する
点火コイルを表す縦断面図を図4に示す。従来点火プラ
グに高電圧を直接供給する点火コイルのケース11の上
部収納部11bには1次電圧入力部12や、場合によっ
ては1次電流をオン−オフするイグナイタ13を収納
し、当該ケース11内側には両端に、鉄芯の磁束の飽和
を抑制するために1次コイル15で発生する磁束と反対
方向の磁束を発生させる磁石21を装着した中心鉄芯1
8を収納し、当該中心鉄芯18と同軸的に、2次ボビン
16に2次銅線を巻き廻した2次コイル17と、1次ボ
ビン14に1次銅線を巻き廻した1次コイル15と、円
筒形状に形作られその円周の一部に切り欠き部を有する
外装鉄芯19とを順に配置し、ケース11底部に2次高
圧端子22を備え、当該2次高圧端子22は、2次コイ
ルとケース11に備えた高圧タワー部11a内のスプリ
ング23と電気的に接続され、ケース11上部の開口部
からエポキシ樹脂を注入充填して硬化させ、絶縁封止し
ていた。さらに前記高圧タワー部11aには、図示しな
いプラグホール等の金属部に高電圧がリークしないよう
にプロテクタ25を備え、点火コイル動作時には1次電
圧入力部12より1次電流を入力し、1次コイル15に
通電し、1次コイル15で発生した磁気エネルギーは、
中心鉄芯18と外装鉄芯19を伝搬し、1次コイル15
と2次コイル17の巻き数比に応じた高電圧が2次コイ
ル17で発生する。発生した高電圧は2次コイルから2
次高圧端子22を通り前記スプリング23を通してスプ
リング23に接続されている図示しない点火プラグに送
りこまれる。
点火コイルを表す縦断面図を図4に示す。従来点火プラ
グに高電圧を直接供給する点火コイルのケース11の上
部収納部11bには1次電圧入力部12や、場合によっ
ては1次電流をオン−オフするイグナイタ13を収納
し、当該ケース11内側には両端に、鉄芯の磁束の飽和
を抑制するために1次コイル15で発生する磁束と反対
方向の磁束を発生させる磁石21を装着した中心鉄芯1
8を収納し、当該中心鉄芯18と同軸的に、2次ボビン
16に2次銅線を巻き廻した2次コイル17と、1次ボ
ビン14に1次銅線を巻き廻した1次コイル15と、円
筒形状に形作られその円周の一部に切り欠き部を有する
外装鉄芯19とを順に配置し、ケース11底部に2次高
圧端子22を備え、当該2次高圧端子22は、2次コイ
ルとケース11に備えた高圧タワー部11a内のスプリ
ング23と電気的に接続され、ケース11上部の開口部
からエポキシ樹脂を注入充填して硬化させ、絶縁封止し
ていた。さらに前記高圧タワー部11aには、図示しな
いプラグホール等の金属部に高電圧がリークしないよう
にプロテクタ25を備え、点火コイル動作時には1次電
圧入力部12より1次電流を入力し、1次コイル15に
通電し、1次コイル15で発生した磁気エネルギーは、
中心鉄芯18と外装鉄芯19を伝搬し、1次コイル15
と2次コイル17の巻き数比に応じた高電圧が2次コイ
ル17で発生する。発生した高電圧は2次コイルから2
次高圧端子22を通り前記スプリング23を通してスプ
リング23に接続されている図示しない点火プラグに送
りこまれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来技術で
は、図5に示すように、ケース11内に中心鉄芯18と
同軸的に配置された2次コイル17は同様に同軸的に配
置された1次コイル15の中に収納され、2次コイル1
7の高電圧出力側の絶縁をエポキシ樹脂などの絶縁材料
を注入硬化することでおこなっているので、経年の冷熱
ストレスによりエポキシ樹脂が各部材から剥離し、特に
1次ボビン14が2次コイル17の高圧付近で剥離した
場合、剥離してできた空間に2次コイル17で発生した
高電圧がもれ、部材の沿面を這うように高電圧が1次コ
イル15など低電圧部に短絡し、絶縁破壊にいたる不具
合を引き起こしていた。
は、図5に示すように、ケース11内に中心鉄芯18と
同軸的に配置された2次コイル17は同様に同軸的に配
置された1次コイル15の中に収納され、2次コイル1
7の高電圧出力側の絶縁をエポキシ樹脂などの絶縁材料
を注入硬化することでおこなっているので、経年の冷熱
ストレスによりエポキシ樹脂が各部材から剥離し、特に
1次ボビン14が2次コイル17の高圧付近で剥離した
場合、剥離してできた空間に2次コイル17で発生した
高電圧がもれ、部材の沿面を這うように高電圧が1次コ
イル15など低電圧部に短絡し、絶縁破壊にいたる不具
合を引き起こしていた。
【0006】また、高エネルギーを発生する点火コイル
として、1次コイル15や2次コイル17の巻き数はそ
のままに巻き線径を大きく取り、それらコイルの電気抵
抗を下げることや、鉄芯断面積を増やし磁気回路を高効
率化するなどのコイル外形を大きくすることなどがある
が、一般的に直径20から35mmと言われる寸法規制の
厳しいプラグホールに収納するタイプの円筒形点火コイ
ルであれば、そのケース11内に1次コイル15、2次
コイル17、中心鉄芯18、外装鉄芯19、イグナイタ
13などを収納しつつ上記方法を採用することは困難で
あった。
として、1次コイル15や2次コイル17の巻き数はそ
のままに巻き線径を大きく取り、それらコイルの電気抵
抗を下げることや、鉄芯断面積を増やし磁気回路を高効
率化するなどのコイル外形を大きくすることなどがある
が、一般的に直径20から35mmと言われる寸法規制の
厳しいプラグホールに収納するタイプの円筒形点火コイ
ルであれば、そのケース11内に1次コイル15、2次
コイル17、中心鉄芯18、外装鉄芯19、イグナイタ
13などを収納しつつ上記方法を採用することは困難で
あった。
【0007】また、プラグホールに収納するタイプでな
くても点火コイルには、取り付け性、振動性、消費エネ
ルギーなどの点からも小型軽量化の要求がある。
くても点火コイルには、取り付け性、振動性、消費エネ
ルギーなどの点からも小型軽量化の要求がある。
【0008】そこで本発明は上記課題を解決し、長寿命
で小型の点火コイルを提供することを目的とする。
で小型の点火コイルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、点火プラグに高電圧を直接供給する点火コイル構
造を、従来と比べて変更するものである。本発明の点火
コイルは、中心鉄芯と、当該中心鉄芯に同軸的に2次銅
線を巻き廻した2次コイルをケース内に収納し、同じく
中心鉄芯に同軸的にケース外側に1次銅線を巻き廻した
1次コイルと、これら中心鉄芯、2次コイル、ケース、
1次コイルの外側に外装鉄芯を配置したことを特徴とす
る点火コイルである。
めに、点火プラグに高電圧を直接供給する点火コイル構
造を、従来と比べて変更するものである。本発明の点火
コイルは、中心鉄芯と、当該中心鉄芯に同軸的に2次銅
線を巻き廻した2次コイルをケース内に収納し、同じく
中心鉄芯に同軸的にケース外側に1次銅線を巻き廻した
1次コイルと、これら中心鉄芯、2次コイル、ケース、
1次コイルの外側に外装鉄芯を配置したことを特徴とす
る点火コイルである。
【0010】また、本発明の点火コイルは、1次コイル
を保護するために耐熱絶縁材を巻き、耐熱絶縁材を巻い
たことを特徴としてもよく、さらに当該点火コイルの外
装鉄芯外側に耐熱絶縁材を装着したことを特徴とし、耐
熱絶縁材として、絶縁テープ、熱収縮チューブ、フッ素
系ゴム、シリコンを使用してもよい。
を保護するために耐熱絶縁材を巻き、耐熱絶縁材を巻い
たことを特徴としてもよく、さらに当該点火コイルの外
装鉄芯外側に耐熱絶縁材を装着したことを特徴とし、耐
熱絶縁材として、絶縁テープ、熱収縮チューブ、フッ素
系ゴム、シリコンを使用してもよい。
【0011】
【作用】上記解決手段を用いると、従来の点火コイルの
経年劣化によるケース11内部の1次ボビン14、2次
ボビン16からのエポキシ樹脂剥離で2次出力高電圧が
剥離した付近の1次コイル15に流れ込みリークしてい
た不具合は、本発明の2次コイル17をケース11内に
収納し当該ケース外側に1次巻き線を巻き廻したことに
より、2次コイル17と1次コイル15が隔離されるの
で発生しなくなる。
経年劣化によるケース11内部の1次ボビン14、2次
ボビン16からのエポキシ樹脂剥離で2次出力高電圧が
剥離した付近の1次コイル15に流れ込みリークしてい
た不具合は、本発明の2次コイル17をケース11内に
収納し当該ケース外側に1次巻き線を巻き廻したことに
より、2次コイル17と1次コイル15が隔離されるの
で発生しなくなる。
【0012】また、ケース11に1次ボビン部14aを
設けたことにより従来の1次ボビン14の肉厚分が廃止
され、そのスペース分に巻き線径を大きく取ったり、外
装鉄芯19断面積を増やしたりし、2次出力エネルギー
を向上することができたり、従来と巻き線径や、外装鉄
芯19断面積を同じにするなら1次ボビン14の肉厚分
点火コイル外形を小型化できる。
設けたことにより従来の1次ボビン14の肉厚分が廃止
され、そのスペース分に巻き線径を大きく取ったり、外
装鉄芯19断面積を増やしたりし、2次出力エネルギー
を向上することができたり、従来と巻き線径や、外装鉄
芯19断面積を同じにするなら1次ボビン14の肉厚分
点火コイル外形を小型化できる。
【0013】
【実施例】本発明による実施例を図1乃至図3に沿って
説明する。
説明する。
【0014】図1は本発明の技術を適用した実施例を表
す点火プラグに高電圧を直接供給する点火コイルの縦断
面図であり、図2は本発明の技術を適用した実施例を表
す点火プラグに高電圧を直接供給する点火コイルのA−
Aで切り取った断面図である。また、図3は、本発明の
技術を適用した実施例を表す点火プラグに高電圧を直接
供給するの点火コイルのケース11を示した斜視図であ
る。
す点火プラグに高電圧を直接供給する点火コイルの縦断
面図であり、図2は本発明の技術を適用した実施例を表
す点火プラグに高電圧を直接供給する点火コイルのA−
Aで切り取った断面図である。また、図3は、本発明の
技術を適用した実施例を表す点火プラグに高電圧を直接
供給するの点火コイルのケース11を示した斜視図であ
る。
【0015】図1乃至図3によれば、本発明の実施例は
ケース11の上部収納部11bに1次電圧入力部12を
装着し、場合によっては1次電流をオン−オフするイグ
ナイタ13を収納し、当該ケース11内側には中心鉄芯
と中心鉄芯と同軸的に2次ボビン16に2次銅線を巻き
廻した2次コイル17を収納し、当該中心鉄芯18は両
端に、鉄芯の磁束の飽和を抑制するために1次コイル1
5で発生する磁束と反対方向の磁束を発生させる磁石2
1を装着してある。ケース11内底部には図示しない点
火プラグに高電圧を供給するために2次高圧端子22が
設けられ、当該2次高圧端子22は前記2次コイル17
と電気的に接続している。そしてケース11上部の開口
部からエポキシ樹脂を注入充填して硬化させ、絶縁封止
する。さらに、図3に示すようにケース11の1次ボビ
ン部14aに1次巻き線を巻き廻し、1次コイル15を
形成し1次コイル15は1次電圧入力部12の図示しな
い1次電圧入力端子と電気的に接続する。1次コイル1
5表面は、耐熱絶縁材30aで保護され、この耐熱絶縁
材30aは耐熱絶縁テープ、シリコン、フッ素系ゴム、
耐熱絶縁熱収縮チューブの少なくとも一つを使用する、
その外側に外装鉄芯19を組み付ける。当該外装鉄芯1
9は、円筒形状に形作られその円周の一部に切り欠き部
を有し、その切り欠き部を押し広げようとする力に対し
てバネ力を持たせてある。そのバネ力で、場合によって
は耐熱絶縁材30aで保護された1次コイル15の巻き
線表面上に装着し固定する。さらに外装鉄芯19外側に
耐熱絶縁材30bを組み付ける。耐熱絶縁材30bとし
て、熱収縮チューブ、フッ素系ゴム、シリコンのうち少
なくとも1つを使用し耐熱的、耐電圧的に保護する。ま
た、従来の点火コイルと同様に前記ケース11底部の2
次高圧端子22は、2次コイル17とケース11に備え
た高圧タワー部11a内のスプリング23と電気的に接
続され、前記高圧タワー部11aには、図示しないプラ
グホール等の金属部に高電圧がリークしないようにプロ
テクタ25を備え、点火コイル動作時には1次電圧入力
部12より1次電流を入力し、1次コイル15に通電
し、1次コイル15で発生した磁気エネルギーは、中心
鉄芯18と外装鉄芯19を伝搬し、1次コイル15と2
次コイル17の巻き数比に応じた高電圧が2次コイル1
7で発生していた。発生した高電圧は2次コイルから2
次高圧端子22を通り前記スプリング23を通してスプ
リング23に接続されている図示しない点火プラグに送
りこまれる。
ケース11の上部収納部11bに1次電圧入力部12を
装着し、場合によっては1次電流をオン−オフするイグ
ナイタ13を収納し、当該ケース11内側には中心鉄芯
と中心鉄芯と同軸的に2次ボビン16に2次銅線を巻き
廻した2次コイル17を収納し、当該中心鉄芯18は両
端に、鉄芯の磁束の飽和を抑制するために1次コイル1
5で発生する磁束と反対方向の磁束を発生させる磁石2
1を装着してある。ケース11内底部には図示しない点
火プラグに高電圧を供給するために2次高圧端子22が
設けられ、当該2次高圧端子22は前記2次コイル17
と電気的に接続している。そしてケース11上部の開口
部からエポキシ樹脂を注入充填して硬化させ、絶縁封止
する。さらに、図3に示すようにケース11の1次ボビ
ン部14aに1次巻き線を巻き廻し、1次コイル15を
形成し1次コイル15は1次電圧入力部12の図示しな
い1次電圧入力端子と電気的に接続する。1次コイル1
5表面は、耐熱絶縁材30aで保護され、この耐熱絶縁
材30aは耐熱絶縁テープ、シリコン、フッ素系ゴム、
耐熱絶縁熱収縮チューブの少なくとも一つを使用する、
その外側に外装鉄芯19を組み付ける。当該外装鉄芯1
9は、円筒形状に形作られその円周の一部に切り欠き部
を有し、その切り欠き部を押し広げようとする力に対し
てバネ力を持たせてある。そのバネ力で、場合によって
は耐熱絶縁材30aで保護された1次コイル15の巻き
線表面上に装着し固定する。さらに外装鉄芯19外側に
耐熱絶縁材30bを組み付ける。耐熱絶縁材30bとし
て、熱収縮チューブ、フッ素系ゴム、シリコンのうち少
なくとも1つを使用し耐熱的、耐電圧的に保護する。ま
た、従来の点火コイルと同様に前記ケース11底部の2
次高圧端子22は、2次コイル17とケース11に備え
た高圧タワー部11a内のスプリング23と電気的に接
続され、前記高圧タワー部11aには、図示しないプラ
グホール等の金属部に高電圧がリークしないようにプロ
テクタ25を備え、点火コイル動作時には1次電圧入力
部12より1次電流を入力し、1次コイル15に通電
し、1次コイル15で発生した磁気エネルギーは、中心
鉄芯18と外装鉄芯19を伝搬し、1次コイル15と2
次コイル17の巻き数比に応じた高電圧が2次コイル1
7で発生していた。発生した高電圧は2次コイルから2
次高圧端子22を通り前記スプリング23を通してスプ
リング23に接続されている図示しない点火プラグに送
りこまれる。
【0016】また、本発明の点火コイルに使用されるケ
ース11は一体的に成形されたもののみならず、イグナ
イタ13などを収容するケース11の上部収納部11b
と1次コイルを巻き廻す1次ボビン部14aとが別々に
成形され、組立によって一体的化する構造でもよい。
ース11は一体的に成形されたもののみならず、イグナ
イタ13などを収容するケース11の上部収納部11b
と1次コイルを巻き廻す1次ボビン部14aとが別々に
成形され、組立によって一体的化する構造でもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明の点火コイルを使用すれば、2次
コイル17がケース11内側に隔離され、1次コイル1
5のような電気的に低電圧になる部材から離されている
ので、たとえ経年の冷熱ストレスによりエポキシ樹脂が
各部材から剥離し、2次コイル17が2次高電圧部付近
で剥離した場合でも、その空間に高電圧がもれ、部材の
沿面を這うように高電圧が1次コイル15に短絡し、絶
縁破壊にいたる不具合が発生しない点火コイルを提供す
ることができる。
コイル17がケース11内側に隔離され、1次コイル1
5のような電気的に低電圧になる部材から離されている
ので、たとえ経年の冷熱ストレスによりエポキシ樹脂が
各部材から剥離し、2次コイル17が2次高電圧部付近
で剥離した場合でも、その空間に高電圧がもれ、部材の
沿面を這うように高電圧が1次コイル15に短絡し、絶
縁破壊にいたる不具合が発生しない点火コイルを提供す
ることができる。
【0018】また、ケース11に1次ボビン部14aを
設けたことにより従来の1次ボビン14肉厚分が廃止さ
れ、そのスペース分に巻き線径を大きく取ったり、外装
鉄芯19断面積を増やしたりすることができ、若しくは
従来と巻き線径や、外装鉄芯19断面積を同じにするな
ら1次ボビン14の肉厚分点火コイル外形を小型化でき
る。
設けたことにより従来の1次ボビン14肉厚分が廃止さ
れ、そのスペース分に巻き線径を大きく取ったり、外装
鉄芯19断面積を増やしたりすることができ、若しくは
従来と巻き線径や、外装鉄芯19断面積を同じにするな
ら1次ボビン14の肉厚分点火コイル外形を小型化でき
る。
【図1】 本発明の技術を適用した実施例を表す点火プ
ラグに高電圧を直接供給する点火コイルの縦断面図であ
る。
ラグに高電圧を直接供給する点火コイルの縦断面図であ
る。
【図2】 本発明の技術を適用した実施例を表す点火プ
ラグに高電圧を直接供給する点火コイルのA−Aで切り
取った断面図である。
ラグに高電圧を直接供給する点火コイルのA−Aで切り
取った断面図である。
【図3】 本発明の技術を適用した実施例を表す点火プ
ラグに高電圧を直接供給する点火コイルのケース11を
示した斜視図である。
ラグに高電圧を直接供給する点火コイルのケース11を
示した斜視図である。
【図4】 従来の点火プラグに高電圧を直接供給する点
火コイルを表す縦断面図である。
火コイルを表す縦断面図である。
【図5】 従来の点火プラグに高電圧を直接供給する点
火コイルの2次コイル高圧付近におけるリーク不具合の
発生過程を示す拡大縦断面図である。
火コイルの2次コイル高圧付近におけるリーク不具合の
発生過程を示す拡大縦断面図である。
図において同一符号は同一、又は相当部分を示す。 11 ケース 11a 高圧タワー部 11b 上部収納部 12 1次電圧入力部 13 イグナイタ 14 1次ボビン 14a 1次ボビン部 15 1次コイル 16 2次ボビン 17 2次コイル 18 中心鉄芯 19 外装鉄芯 21 永久磁石 22 2次高圧端子 23 スプリング 25 プロテクタ部 31a 耐熱絶縁材 31b 耐熱絶縁材
Claims (5)
- 【請求項1】点火プラグに高電圧を直接配電する点火コ
イルにおいて、中心鉄芯と、当該中心鉄芯に同軸的に2
次銅線を巻き廻した2次コイルをケース内に収納し、当
該ケース外側に1次銅線を巻き廻した1次コイルと、当
該1次コイルの外側に外装鉄芯を配置したことを特徴と
する点火コイル。 - 【請求項2】1次コイル表面に耐熱絶縁材を巻いたこと
を特徴とする請求項1記載の点火コイル。 - 【請求項3】1次コイル表面に耐熱絶縁材として、絶縁
テープ、熱収縮チューブ、フッ素系ゴム、シリコンのう
ち少なくとも1つを使用したことを特徴とする請求項2
記載の点火コイル。 - 【請求項4】外装鉄芯外側に耐熱絶縁材を装着したこと
を特徴とする請求項1記載の点火コイル。 - 【請求項5】外装鉄芯外側に耐熱絶縁材として、絶縁テ
ープ、熱収縮チューブ、フッ素系ゴム、シリコンのうち
少なくとも1つを使用したことを特徴とする請求項4記
載の点火コイル。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35401499A JP2001167953A (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 点火コイル |
EP00127445A EP1108887B1 (en) | 1999-12-14 | 2000-12-14 | Ignition coil |
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