JPH10336425A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

Info

Publication number
JPH10336425A
JPH10336425A JP9138402A JP13840297A JPH10336425A JP H10336425 A JPH10336425 A JP H10336425A JP 9138402 A JP9138402 A JP 9138402A JP 13840297 A JP13840297 A JP 13840297A JP H10336425 A JPH10336425 A JP H10336425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
tilt angle
image
reading
inclination angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9138402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3613748B2 (ja
Inventor
Koji Washio
宏司 鷲尾
Yoshiyuki Ichihara
美幸 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP13840297A priority Critical patent/JP3613748B2/ja
Priority to US09/049,846 priority patent/US6301022B1/en
Priority to EP98105835A priority patent/EP0869659B1/en
Priority to DE69818894T priority patent/DE69818894T2/de
Publication of JPH10336425A publication Critical patent/JPH10336425A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3613748B2 publication Critical patent/JP3613748B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1、2発明においては、原稿の傾き角を検
出するために要する時間を短縮し、画像読取の高効率化
を図ることを課題とする。また、第3発明においては、
傾き角補正に要する時間を短縮し、低コスト化を図るこ
とを課題とする。 【解決手段】 傾き角検出手段22(PS1〜PS5)
によって検出された搬送手段により搬送されている原稿
Dの傾き角θに基づいて、読取手段21により読み取ら
れた画像を補正する。また、傾き角検出手段22により
傾き角θを検出することなく、傾き角記憶手段24に既
に記憶された原稿の傾き角θに基づいて、読取手段21
により読み取られた画像を補正する。また、読取手段2
1により読み取られた画像に対して補正手段29による
データシフト処理をする前に、傾き角検出手段22によ
り検出された原稿Dの傾き角θに応じて変倍処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿載置台上に載
置された原稿を画像読取位置まで搬送して原稿の画像を
読み取るスキャナ、ファックス、デジタルコピー機など
の画像読取装置に関し、特に、搬送された原稿が傾いた
としてもその補正を行うことができる画像読取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】原稿載置台上に載置された原稿を搬送手
段によって画像読取位置まで搬送して原稿の画像を読み
取るスキャナ、ファックス、デジタルコピー機などの画
像読取装置においては、原稿が傾いて搬送される場合が
あり、傾いた原稿をそのまま読み取り例えば複写(画像
形成)したときには、途切れた画像となる恐れがある。
【0003】そこで、従来の画像読取装置においては、
傾いた原稿から得られた画像情報から、文字の並びの傾
きを検出することにより、原稿の傾き角を検出して、得
られた画像情報に対して傾き角を補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような装置に
おいては原稿の傾き角を検出するために、事前に原稿を
読み取り位置上にセットした後に画像情報を読み取る
(プレスキャンする)ことを必要とするため、その傾き
角を検出するために時間を要し、画像読取の効率の低下
を招いている。しかも、文字の並びの傾きを検出するた
めに、複雑な演算を行う必要があるため時間を要し、さ
らに、演算のためのメモリを多く使用するため、高コス
トになっている。
【0005】そこで、第1、2発明においては、原稿の
傾き角を検出するために要する時間を短縮し、画像読取
の高効率化を図ることを課題とする。また、第3発明に
おいては、傾き角補正に要する時間を短縮し、低コスト
化を図ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の構成
により解決することができる。
【0007】請求項1に記載の第1発明においては、原
稿載置台上に載置された原稿を、読取位置まで搬送する
搬送手段と、前記搬送手段によって前記読取位置まで搬
送された原稿に記録された画像を読み取る読取手段と、
前記搬送手段による原稿の搬送経路途上で、搬送されて
いる原稿の傾き角を検出する傾き角検出手段と、前記傾
き角検出手段により検出された原稿の傾き角に基づい
て、前記読取手段により読み取られた画像を補正する補
正手段とを有することを特徴とすることにより、原稿を
搬送している途上で傾き角を検出するので、原稿の傾き
角を検出するためにプレスキャンする必要がなく、原稿
の傾き角を検出するために要する時間を短縮し、画像読
取の高効率化を図ることができる。
【0008】また、請求項2に記載の第2発明において
は、原稿載置台上に載置された複数枚の原稿から1枚の
原稿を分離し、読取位置まで搬送する搬送手段と、前記
搬送手段によって前記読取位置まで搬送された原稿に記
録された画像を読み取る読取手段と、前記読取位置上に
おける原稿の傾き角を検出する傾き角検出手段と、前記
傾き角検出手段により検出された原稿の傾き角を記憶す
る傾き角記憶手段と、原稿の傾き角に基づいて、前記読
取手段により読み取られた画像を補正する補正手段と、
を有し、前記傾き角検出手段による原稿の傾き角を検出
することなく、前記傾き角記憶手段に既に記憶された原
稿の傾き角に基づいて、前記読取手段により読み取られ
た画像を補正することを特徴とすることにより、複数枚
の原稿各々を搬送する毎に傾き角を検出する必要がない
ので、原稿の傾き角を検出するために要する時間を短縮
し、画像読取の高効率化を図ることができる。この発明
においては、本発明者らが鋭意検討した結果、原稿の傾
き角は、原稿の紙質、環境や搬送手段の条件など種々の
条件によって変化するが、原稿載置台上に載置された原
稿は同じ紙質であり環境や搬送手段の条件がほぼ同じで
あるために他の原稿と同じような傾き角を示すことを知
見したことに基づいて、原稿を搬送する毎に傾き角を検
出する必要はなく、既に検出された傾き角を利用するも
のである。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明において
は、前記傾き角検出手段は、前記搬送手段による原稿の
搬送経路途上で、搬送されている原稿の傾き角を検出す
ることにより、原稿の傾き角を検出するためにプレスキ
ャンする必要がなく、原稿の傾き角を検出するために要
する時間を短縮し、画像読取の高効率化を図ることがで
きる。
【0010】さらに、請求項4に記載の発明において
は、前記傾き角検出手段は、前記搬送手段による原稿の
搬送方向に直交する方向に配置された複数の原稿検知手
段を有し、前記複数の原稿検知手段により得られた情報
に基づいて原稿の傾き角を検出することを特徴とするこ
とにより、簡単な構成により原稿の傾き角を検出するこ
とができ、低コスト化だけではなく、傾き角検出の効率
化を図ることができる。
【0011】さらに、請求項5に記載の発明において
は、前記傾き角検出手段は、前記複数の原稿検知手段の
うち少なくとも1つの原稿検知手段に対して原稿の搬送
方向に原稿検知手段を有し、これら原稿検知手段により
得られた情報に基づいて原稿の傾き角を検出することを
特徴とすることにより、原稿の傾き角をより正確に検出
することができる。
【0012】また、請求項6に記載の第3発明において
は、原稿載置台上に載置された原稿を、読取位置まで搬
送する搬送手段と、原稿に対して相対移動することによ
り、前記搬送手段によって前記読取位置まで搬送された
原稿に記録された画像を読み取る読取手段と、前記読取
位置上における原稿の傾き角を検出する傾き角検出手段
と、前記傾き角検出手段により検出された原稿の傾き角
に応じてデータシフト処理をすることにより、前記読取
手段により読み取られた画像を補正する補正手段と、を
有し、前記読取手段により読み取られた画像に対して前
記補正手段によるデータシフト処理をする前に、前記傾
き角検出手段により検出された原稿の傾き角に応じて変
倍処理することを特徴とすることにより、複雑な演算を
することなく、データシフトという簡単な方法で傾き角
補正をすることができ、傾き角補正に要する時間を短縮
し、多くのメモリを使うことなく低コスト化を図ること
ができる。特に、前記変倍処理のうち前記読取手段と原
稿との相対移動方向における変倍処理は、前記傾き角検
出手段により検出された原稿の傾き角に応じて相対移動
速度を変えることにより行うことを特徴とすることによ
り、相対移動方向における変倍処理を演算で行うことが
ないので、さらに、時間短縮、低コスト化を図ることが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態について説明する。図1は、画像読取装置1
の概略断面図(a)と原稿台の上面側から見た概略図
(b)である。
【0014】まず、画像読取装置1の概略について説明
する。原稿載置台11は読み取る原稿Dを載置する手段
である。搬送手段は、原稿載置台11上に載置された原
稿を、後述する読取位置まで搬送する手段であり、本実
施の形態では、送出ローラ対12と、一対のローラ1
3、14に張掛された搬送ベルト15とを有している。
送出ローラ対12は、原稿載置台11上に載置された原
稿Dを1枚ずつ分離し、送り出す手段である。搬送ベル
ト15は、送出ローラ対12によって送り出された原稿
Dを、原稿台17との間に挟持しながら読取位置まで搬
送する手段である。この読取位置は、搬送手段によって
搬送された原稿Dを読み取る位置であり、本実施の形態
では原稿Dを停止した状態で走査光学系によって読み取
る画像読取装置1であるので、光透過性の原稿台17上
の所定位置である。なお、本実施の形態では原稿Dを停
止した状態で画像の読み取りを行うものであるが、原稿
Dを移動させながら読み取る画像読取装置であってもよ
い。また、本実施の形態の画像読取装置1は、センター
基準(搬送手段により搬送される原稿Dの中心が原稿台
17の中心線(副走査方向)になるようにする)で原稿
Dが搬送される。これは、原稿台17の端部に基準を合
わせる方式であると、原稿Dが傾くと後段において説明
する読取手段21によって原稿Dの画像の少なくとも1
つの角部を読み取ることができないためである。
【0015】光源18は、原稿台17上の読取位置まで
搬送され停止した原稿Dに対して、光照射を行う手段で
あり、主走査方向(図1において紙面垂直方向)に伸び
る線状光源である。第1ミラー19、Vミラー20は、
光源18から出射し、原稿Dから反射した光を、後段の
読取手段21に導く手段である。原稿Dの画像を読みと
る際には、光源18及び第1ミラーは一体となって主走
査方向と直交する副走査方向(図1において左右方向)
に移動するとともに、Vミラー20は光源18及び第1
ミラーの移動速度の1/2の移動速度で移動するよう構
成されている。なお、図示しないが、Vミラー20と読
取手段21との間に、原稿Dの光像を読取手段21上へ
結像させるための結像手段が配置されている。
【0016】読取手段21は、原稿Dの画像を読み取る
手段であり、原稿Dから反射した光を1画素毎に光電変
換する光電変換素子である。本実施の形態では、読取手
段21は主走査方向に伸びるラインセンサ(ラインCC
D)で構成されている。そして、読取手段21は1ライ
ン単位で原稿の画像を読みとり、読取位置で停止してい
る原稿Dに対して、光源18、第1ミラー19、Vミラ
ー20が副走査方向に移動することにより、原稿Dの全
面の画像を読み取ることができる。読み取られた原稿の
画像は、デジタルの画像信号に変換され、画像形成装置
など外部に供給される。なお、光源18、第1ミラー1
9、Vミラー20、読取手段21などをスキャナとい
う。
【0017】読取手段21によって全面の画像が読み取
られた原稿Dは、搬送ベルト15により搬送され、図示
しない排紙ローラによって排紙台16上に排紙される。
【0018】このような画像読取装置1において、原稿
載置台11上に載置された原稿Dを搬送手段により読取
位置まで搬送する際に、搬送手段の状態や原稿Dの紙質
などにより、搬送条件が原稿Dの幅方向(原稿Dの搬送
方向に直交する方向であり、本実施の形態では主走査方
向と平行な方向)で異なることがある。このため、原稿
Dが傾きながら搬送され(図1(b)参照)、所定の読
取位置に正しい角度で停止しないことがある。そのた
め、本実施の形態では、傾き角検出手段22によって原
稿Dの傾き角θを検出して、補正手段によりこの傾き角
θに基づいて読取手段21により読み取られた画像を補
正するよう構成している。以下、この構成について説明
する。
【0019】まず、傾き角検出手段22による原稿の傾
き角θの検出について、図1、フォトセンサPS1〜P
S5の検出結果を示す図である図2、及び、傾き補正の
機能ブロック図である図3に基づいて説明する。
【0020】原稿台17の下方にあって、搬送手段によ
る原稿の搬送方向(本実施の形態では副走査方向)に直
交する方向(主走査方向)に4つの原稿検知手段である
フォトセンサPS1〜PS4を一直線上に配置してい
る。このフォトセンサPS1〜PS4は、読取手段21
と並んで配置することにより、読取手段21の主走査方
向に空いた空間を効率的に利用することができる。ま
た、フォトセンサPS3に対して搬送手段による搬送方
向(副走査方向)下流側に、原稿検知手段であるフォト
センサPS5を配置している。これらフォトセンサPS
1〜PS5は、搬送手段により搬送されている原稿の端
部(搬送方向端部であり、本実施の形態では搬送方向先
端側の端部)を検出する手段である。
【0021】なお、本実施の形態では、フォトセンサP
S2−PS3間の距離と、フォトセンサPS3−PS5
間の距離とを、等しくなるように配置することにより、
傾き角θの演算を簡素化し、演算速度の向上、回路の簡
略化による低コスト化を実現している。また、フォトセ
ンサPS1〜PS5による原稿の検出を行うに際して、
光源18及び第1ミラー19は検出を阻害しない位置に
移動あるいは阻害しない構造としている。また、フォト
センサPS1〜PS5による検出を容易にするために、
搬送ベルト15の全面(又は部分的)を、原稿の地肌
(白)とは異なる濃度、例えば、黒にすることが好まし
い。
【0022】そして、搬送手段により原稿Dが読取位置
へと搬送される途上で、原稿Dの先端をフォトセンサP
S1〜PS5により検出すると、その出力信号は図2に
示すように、それぞれ原稿Dの先端を時間t1〜t5と
時間差を以て検出される。ここで、フォトセンサPS
2、PS3の出力信号で以て原稿Dの傾き角θを検出す
る。すなわち、フォトセンサPS2、PS3の出力信号
のタイミング差sが原稿Dの傾き角θに依存することを
利用して原稿Dの傾き角θを検出する。また、本実施の
形態では、傾き角θをより正確に検出するために原稿D
の搬送速度を、フォトセンサPS3、PS5の出力信号
のタイミング差Tで検出するよう構成しているが、搬送
手段は、予め所定の搬送速度で原稿Dを搬送するよう構
成されているので、この所定の搬送速度を代用してもよ
い。なお、これらタイミング差s、Tなどは、図示しな
い計時手段であるタイマなどにより計測する。
【0023】フォトセンサPS2、PS3、PS5から
の出力信号は、傾き角演算部23に送られ、この傾き角
演算部23によって原稿Dの傾き角θが演算される。す
なわち、 θ=Tan-1(s/T) を演算することにより、原稿Dの傾き角θが得られる。
得られた傾き角θは、傾き角θを記憶する傾き角記憶手
段である傾き角メモリ24に記憶させる。
【0024】なお、上述の演算の関係が成り立つために
は、搬送手段により搬送される原稿Dの同一の一辺がフ
ォトセンサPS2、PS3、PS4を通過しなければな
らない。なぜなら、フォトセンサPS2−PS3間を原
稿Dの角が通過することになると、これらの信号だけで
傾き角θを検出することができず、正確な傾き角の補正
が行われないためである。そのために、本実施の形態で
は、フォトセンサPS2、PS3の外側にフォトセンサ
PS1、PS4を配置している。そして、フォトセンサ
PS1〜PS4の出力信号に基づいて、原稿Dの一辺が
フォトセンサPS2、PS3、PS4を通過したかどう
かを検出する。すなわち、 t1−t2=t3−t4 の条件(完全なイコールでなくてもよく、少なくとも両
辺が同符号であればよい)を満足するかどうかを傾き角
演算部23で演算することにより検出する。この条件が
満足されなければ、傾き角θの検出はエラーとなり、原
稿Dの搬送を失敗したことを示す表示(メッセージ)を
図示しない操作パネル上に設けられた図示しない液晶デ
ィスプレイ(表示手段)に表示し、画像の読み取りを一
時停止する。
【0025】このように、本実施の形態では、原稿の傾
き角θの検出は、搬送手段による原稿Dの搬送経路途上
で、搬送されている原稿Dを検出して、この結果に基づ
いて原稿Dの傾きを検出するようにしている。これによ
り、原稿Dの傾き角θを検出するためにプレスキャンす
る必要がなく、原稿の傾き角を検出するために要する時
間を短縮し、画像読取の高効率化を図ることができる。
また、本実施の形態では、原稿Dを検出するために複数
のフォトセンサPS2、PS3を原稿Dの搬送方向に直
交する方向に配置したので、簡単な構成により原稿Dの
傾き角θを検出することができ、低コスト化だけでな
く、傾き角θの検出の効率化を図ることができる。さら
に、フォトセンサPS3に対して原稿Dの搬送方向にフ
ォトセンサPS5を配置することにより、原稿Dの実際
の搬送速度も正確に検出することができ、原稿Dの傾き
角θを正確に検出することができる。
【0026】なお、本実施の形態では、フォトセンサP
S1〜PS5を原稿台17の下方に設けることにより効
率的な空間利用を図るとともに、読取位置に近い位置で
原稿Dの傾き角θを演算することにより正確な傾き角θ
を検出するようにしたが、これに限られず、原稿台17
の上方や送出ローラ対12と搬送ベルト15との間など
の搬送手段による原稿Dの搬送経路途上に設けてもよ
い。また、本実施の形態ではフォトセンサPS1〜PS
5により原稿Dの先端を検出するようにしたが、後端を
検出するようにしてもよい。また、本実施の形態では、
フォトセンサPS1〜PS5を用いて原稿Dを検出した
が、他の非接触系のスイッチや接触系のスイッチなど用
いてもよく、要は、搬送手段により搬送される原稿Dを
検出できる手段であればよい。さらに、光源18及び第
1ミラー19は検出を阻害しない位置に移動あるいは阻
害しない構造としないで、搬送手段によって原稿Dが搬
送されている間光源18を点灯し、読取手段21を利用
して、原稿Dを検出するようにしてもよい。
【0027】次に、得られた傾き角θに基づいた読取手
段21により読み取られた画像を補正について説明す
る。
【0028】傾き角θで読み取られた画像を補正する方
法として、一般的に、アフィン変換が知られている。こ
のアフィン変換は、2×2のマトリックス演算を行うも
のであるため、演算量が多くなり、メモリ容量も大きく
しなければならない。そのため、本実施の形態において
は、本発明者が特願平9−83794号で提案した計算
量やメモリなどがより経済的なデータシフト処理による
画像の補正を行っている。このデータシフト処理は、画
像記憶手段である画像メモリ28に記憶された画素単位
の画像情報を、縦補正や横補正としてシフトさせること
により画像の補正を行うものである。なお、このデータ
シフト処理により画像の補正を行う際には、原稿の倍率
や縦横比が変わるので、縦横独立の変倍処理を行うこと
が好ましい。
【0029】ところで、一般に、データシフト処理と変
倍処理とは、データシフト処理を施した後に変倍処理を
した方が、データシフト処理によって縦横比が狂った画
像を元の大きさに合うように戻すことができるので考え
やすい。これに対して、変倍処理をした後にデータシフ
ト処理を施す場合は、データシフト処理によって生じる
縦横比に狂いを予め予測し、かつ、変倍処理によって読
み取った画像の傾き角が歪められ、その補正処理が複雑
になる。しかしながら、本実施の形態のように、原稿に
対して相対移動(より詳細には、走査光学系によって、
走査される)することにより原稿の画像を読み取る画像
読取装置においては、副走査方向(横)の変倍を、相対
移動速度(より詳細には、光源18、第1ミラー19、
Vミラー20の移動速度)を変えることにより容易に行
うことができ、しかも、変倍による画質の劣化を防ぐこ
とができる。そのために、本実施の形態においては、変
倍処理をした後にデータシフト処理を施すことにより、
傾き角θで読み取られた画像を補正する。
【0030】まず、変倍処理について、図3及び原稿台
17上で傾いた原稿を表す図4に基づいて説明する。図
4(a)は、原稿台17上で傾いた原稿を表す概略図で
あり、図4(b)は読み取る画像を示す概念図であり、
図4(c)は変倍処理後の画像データを示す概念図であ
る。この変倍処理として、 横(副走査方向):1/cosθ倍 縦(主走査方向):cosθ倍 の変倍処理を行う。
【0031】さらに具体的に説明すると、上述したよう
に搬送手段による搬送時に原稿Dの傾き角θが検出さ
れ、その傾き角が傾き角メモリ24に入力されている。
また、このとき原稿Dは、図4(a)に示すように傾い
て、原稿台17上に載置される。傾き角メモリ24に記
憶された傾き角θのデータは、まず、副走査変倍処理手
段25へ送られる。この副走査変倍処理手段25は、傾
き角θに応じて、スキャナによる副走査方向の走査(移
動)速度(本実施の形態では、光源18、第1ミラー1
9、Vミラー20の移動速度)を変えることにより、横
(副走査方向)変倍を行う手段である。すなわち、副走
査変倍処理手段25では、等倍時の走査速度に対して1
/cosθの走査速度で走査するようにスキャナを制御
する。そして、スキャナは、制御された走査速度で原稿
の全面を走査する(読取手段21によって読み取る)こ
とにより、副走査方向に1/cosθ倍に変倍された画
像信号が生成される。
【0032】生成された画像信号は、主走査変倍処理手
段26に順次入力され、主走査変倍処理(縦変倍処理)
を受ける。主走査変倍処理手段26は、傾き角メモリ2
4に記憶された傾き角θに応じて主走査変倍処理をする
手段であり、例えば、線形補間などにより、cosθ倍
に変倍する。
【0033】このように、原稿台17上の原稿Dに記録
された画像は、長方形(図4(b)参照)から、読取手
段21によって読み取り変倍処理をされると、平行四辺
形(図4(c)参照)に形状が変化する。この形状が変
化することに伴い、傾き角も次のように変化する(図4
(c)参照)。
【0034】横(副走査)方向からの角度:θ′=Ta
-1(tanθ・cos2θ) 縦(主走査)方向からの角度:θ″=Tan-1(tan
θ/cos2θ) このように、変倍処理を施された画像信号は、多値化処
理手段27によって多値化される。多値化の方法として
は、少メモリ容量で処理可能とするために画像サイズを
圧縮する多値化の方法、例えば、誤差拡散法やディザ法
などを用いることが好ましいが、メモリ容量が十分にあ
るのならば、この多値化処理手段を省略してもよい。そ
して、多値化処理された画像信号は、画像データを記憶
する画像記憶手段である画像メモリ28に、一旦蓄えら
れる。そして、データシフト処理によって画像の傾き補
正がなされる。
【0035】ところで、スキャナから出力される画像デ
ータは原稿台17のほぼ全面をカバーしているが、その
中の原稿Dに相当する領域を抽出(複写機の場合、所定
の用紙の正しい位置にプリント)するためには、画像デ
ータ中の原稿領域がどこ(補正後の原稿領域の先頭)か
ら始まるように補正するのがいいのかを把握しなければ
ならない。そのために画像の傾きを補正する前に、原稿
Dのサイズ、原稿基準点、傾き補正後の原稿領域の先頭
を正確に把握する必要がある。なお、ここでいう「原稿
基準点」とは、読取手段21による画像の読み取り時に
最初に読み取られる原稿Dの角部のことであり、また、
「補正後の原稿領域の先頭」とは、傾き補正後の画像デ
ータの原稿領域の先頭に相当する位置のことであり、図
4(c)に示すように、原稿基準点を(xs,ys)、
傾き補正後の原稿領域の先頭を(xt,yt)として表
す。因みに、傾き補正には、原稿基準点(原稿Dの角)
が補正後の原稿領域の先頭にくるように補正することも
含まれている。なお、図4(c)において破線で示す領
域は、傾き補正後の原稿の領域である。
【0036】これらを把握するために、画像メモリ28
に蓄えられた画像データから、原稿Dのエッジ部を検出
し、原稿Dのサイズ、原稿基準点、及び、傾き補正後の
原稿領域の先頭を求めることができる。
【0037】しかしながら、画像メモリ28に蓄えられ
た画像データから原稿Dのサイズ、原稿基準点、及び、
傾き補正後の原稿領域の先頭を求めるためには、演算を
行うための処理時間が必要となる。そこで、以下のよう
な方法により、これらを検出・推定することにより、短
時間で求めることができる。
【0038】まず、原稿Dのサイズの検出・推定につい
て説明する。原稿Dのサイズは、図示しないサイズ検出
手段により、原稿Dのサイズを検出してもよい。すなわ
ち、原稿載置台11上に原稿を載置したときに原稿の幅
(搬送方向と直交する方向)を検出し、さらに、搬送手
段により搬送される途上で原稿Dの長さ(搬送方向)を
検出し、これら検出された幅と長さから原稿のサイズを
検出する方法や、原稿Dが原稿台17上に載置されたと
きに、非接触型スイッチであるサイズ検出手段(不図
示)によって原稿のサイズを検出してもよい。
【0039】次に傾き補正後の原稿領域の先頭の推定に
ついて説明する。原稿Dのサイズが分かれば、傾き補正
後の原稿領域の先頭(xt,yt)を求めることができ
る。すなわち、傾き補正後の原稿領域の先頭(xt,y
t)は、原稿台17のセンター(図4(a)で示す一点
鎖線)より、a/2だけ下方に位置することになる。こ
の式において、aは原稿Dにおける主走査方向の幅であ
り、A4Rであれば210mmである(因みに、A4R
の副走査方向の長さbmmは297mmである)ので、
原稿台17のセンターから105mmだけ下方に位置し
ている。そして、以下の説明において、この傾き補正後
の原稿領域の先頭を原点とする((xt,yt)=
(0,0)となる)。
【0040】なお、本実施の形態を複写機に搭載した場
合は、図示しない操作パネルなどから設定される転写紙
のサイズである「コピーサイズ」の情報を原稿Dのサイ
ズとして推定し、さらに傾き補正後の原稿領域の先頭を
含め以下の演算においては、コピーサイズを原稿Dのサ
イズとして取り扱えばよい。これは、複写機の場合、原
稿Dと一致するコピーサイズを用いる(いわゆる、等
倍)、あるいは、コピーサイズに合わせるために原稿D
の画像情報を変倍処理する(上述した副走査編倍処理や
主走査変倍処理と同時に変倍してもよい)ために、コピ
ーサイズを用いた方がよい。
【0041】次に、原稿基準点の推定について説明す
る。原稿基準点の推定は、原稿Dのサイズと傾き角θに
基づいて推定する。原稿基準点を求めるためには、ま
ず、原稿Dの中心点(対角線の交点)から角までの長さ
Lと角度φを求める。Lは対角線の半分の長さなので、 L=1/2×(a2+b21/2 となる。また、中心線との角度φ(図4(a)参照)
は、 φ=Tan-1(a/b) となる。なお、Lやφは、原稿Dのサイズにのみ依存し
た値なので、予め紙サイズ毎に算出したLやφをメモリ
に記憶しておき、原稿Dのサイズから直接Lやφをメモ
リから読み出してもよい。
【0042】Lやφが求まると、原稿基準位置(xs,
ys)は、以下の式で求めることができる。
【0043】xs=0,ys=a/2−Lsin(φ−
θ)×cosθ ここで、ysの右辺がcosθで乗ぜられているのは、
前述したように画像データが、主走査変倍処理手段26
によって(原稿Dの傾き角θに応じた)変倍処理を受け
ているためである。
【0044】このように、原稿Dのサイズ、原稿基準
点、及び、傾き補正後の原稿領域の先頭を検出・推定に
より求めることにより、画像データを画像メモリ28に
蓄える前に検出することができ、直ちに、後述するデー
タシフト処理を施すことができるばかりでなく、データ
シフト処理のうち縦補正(主走査方向の補正)を先に行
う場合、画像データを画像メモリ28に記憶させる際
に、データシフト処理のうち縦補正を同時にでき(即
ち、読取手段21によって原稿Dを読み取る前に、予め
原稿基準位置と傾き補正後の原稿領域の先頭が分かって
いるので、縦補正をしながら画像メモリ28に記憶する
ことができる)、さらに、効率化を図ることも可能であ
る。
【0045】次に、データシフト処理について説明す
る。データシフト処理は、傾き角メモリ24に記憶され
た原稿の傾き角θに基づいて、読取手段21によって読
み取られた画像を補正する処理である。これは、画像メ
モリ28に記憶された画像データを、補正手段である傾
き補正手段29によってシフトさせることにより行う。
すなわち、傾き補正手段29は、画像メモリ28上でデ
ータシフトを行うことにより傾き補正する手段であり、
傾き角メモリ24に記憶された傾き角θに応じて、各画
素を縦方向(主走査方向)、横方向(副走査方向)に移
動させる量(移動量、それぞれ、I、J)を求め、この
移動量に基づいて各画素を移動させることにより、画像
の傾き補正を行うものである。以下、その詳細につい
て、説明する。なお、以下の説明においては、縦補正後
に横補正を行う場合について説明するが、この逆であっ
てもよい。
【0046】まず、縦補正について、縦補正を模式的に
示した図5に基づいて説明する。図5(a)は縦補正前
の画像データ(原稿)を模式的に示した図であり、図5
(b)は縦補正後の画像データ(原稿)を模式的に示し
た図であり、図5(c)(d)は、縦補正のデータシフ
トをイメージ的に示した図である。
【0047】図5(a)において、原稿の一辺に平行で
原稿基準点(xs,ys)を含む直線ABを、副走査方
向(x方向)に平行で「傾き補正後の原稿領域の先
頭」、すなわち原点を含む直線CDに揃える(一致させ
る)ように、画像データを縦(主走査)方向にシフト
(移動)させる。このとき、横(副走査)方向にはシフ
ト(移動)しないようにする。この縦方向のシフト(移
動)量Iは、画像データ内の任意の点を(x,y)とす
ると、 I=ys−x・tanθ′ と表すことができる。図5において、I<0で下方向、
I>0で上方向に移動させる。なお、θ′は前述したよ
うに、θの関数である。
【0048】したがって、移動量Iはxの関数となり、
yに依存しないので、yが等しいデータは等しい移動量
Iとなり、縦補正前の画像データを図5(c)のよう
に、主走査方向の画素(xで区切られた画素)同士をま
とめておいて、移動量Iに従って図5(d)になるよう
に画像メモリ28上をシフトさせるだけ、すなわち、主
走査(y、縦)方向の単なる移動ですみ、かつ、複数の
画素をまとめて行うことができ、xで区切られた画素の
まとまり毎に移動量Iを算出して行うことができる。
【0049】そして、縦補正後の画像データは、図5
(b)のようになる。因みに、縦補正後の画像データに
おける斜めの辺と主走査方向とのなす角δ(図5(b)
参照)は、次式のように、θの関数で表される。
【0050】 δ=Tan-1(1/(1/tanθ″+tanθ′)) =Tan-1(1/(cos2θ(1/tanθ+tanθ))) 次に、横補正について、横補正を模式的に示した図6に
基づいて説明する。図6(a)は横補正前(縦補正後)
の画像データ(原稿)を模式的に示した図であり、図6
(b)は横補正後(傾き補正後)の画像データ(原稿)
を模式的に示した図であり、図6(c)(d)は、横補
正のデータシフトをイメージ的に示した図である。
【0051】図6(a)において、斜めの辺が垂直にな
るように、x方向(副走査方向であり、横方向ともい
う)に画像データをシフト(移動)させる。このとき、
縦(主走査)方向にはシフト(移動)しないようにす
る。この横方向のシフト(移動)量Jは、画像データ内
の任意の点を(x,y)とすると、 J=−y・tanδ となる。図6において、J<0で左方向、J>0で右方
向に移動させる。
【0052】したがって、移動量Jはyの関数となり、
xに依存しないので、xが等しいデータは等しい移動量
Jとなり、横補正前の画像データを図6(c)のよう
に、副走査方向の画素(y区切られた画素)同士をまと
めておいて、移動量Jに従って図6(d)になるように
画像メモリ28上をシフトさせるだけ、すなわち、副走
査(x、横)方向の単なる移動ですみ、かつ、複数の画
素をまとめて行うことができ、yで区切られた画素のま
とまり毎に移動量Jを算出して行うことができる。
【0053】このように、傾き角メモリ24に記憶され
た傾き角θに基づいて、画像メモリ28に記憶された原
稿Dの画像データを、傾き補正手段によって、シフトさ
せるデータシフト処理を施すことにより、傾き補正を行
うことができる。すなわち、縦補正、横補正によって、
画素をy(主走査、縦)あるいはx(副走査、横)毎に
まとめてメモリ上を移動(シフト)させることによって
傾き補正を行うことができ、移動量i,jの総計算量が
少なくて済み、具体的には、x×y画素の画像データで
あれば、x+y回の移動量計算で済み、アフィン変換の
x×y回の移動量計算に比して、演算回数が減り、複雑
な演算をすることなく、傾き角補正に要する時間を短縮
し、多くのメモリを使うことなく低コスト化を図ること
ができる。
【0054】ところで、原稿Dの傾き角θは、原稿Dの
紙質、環境や搬送手段の条件など種々の条件によって変
化するが、原稿載置台11上に載置された原稿Dは同じ
紙質であり環境や搬送手段の条件がほぼ同じであるため
に他の原稿Dと同じような傾き角θを示す。すなわち、
原稿載置台11上に載置された一組の原稿Dは、搬送手
段に伴う原稿D(一組の原稿うち1枚の原稿)の傾き角
θは再現性がある。そのため、搬送手段により原稿Dを
搬送するたびに原稿Dの傾き角θを傾き角検出手段22
で検出する必要はなく、換言すると、傾き角検出手段2
2による原稿Dの傾き角を検出することなく、傾き角メ
モリ24に既に記憶された原稿Dの傾き角θに基づい
て、読取手段21により読み取られた画像を補正するこ
とができる。したがって、複数枚の原稿D各々を搬送す
る毎に傾き角θを検出する必要がないので、原稿Dの傾
き角θを検出するために要する時間を短縮し、画像読取
の高効率化を図ることができる。
【0055】例えば、1枚目の原稿Dの対しては、傾き
角θの検出、検出された傾き角θを傾き角メモリ24に
記憶、傾き補正を行い、原稿載置台11上に載置された
他の原稿D(2枚目以降の原稿)に対しては、傾き角θ
の検出を行わずに、傾き角メモリ24に記憶された傾き
角θに基づいて傾き補正をするようにしてもよく、ま
た、搬送手段により搬送される原稿Dのn枚毎(ただ
し、nは任意の整数であり、ユーザーが図示しない操作
パネル等から設定するようにしてもよい)に傾き角θの
検出を行うようにしてもよい。さらに、使用頻度が高い
原稿Dの場合は、予め傾き角θを図示しない操作パネル
等から設定し、傾き角メモリ24に記憶させることによ
り、この傾き角メモリ24に記憶された傾き角θに基づ
いて、読取手段21によって読み取られた画像を傾き補
正してもよい。
【0056】
【発明の効果】請求項1に記載の第1発明においては、
原稿の傾き角を検出するためにプレスキャンする必要が
なく、原稿の傾き角を検出するために要する時間を短縮
し、画像読取の高効率化を図ることができる。
【0057】また、請求項2に記載の第2発明において
は、複数枚の原稿各々を搬送する毎に傾き角を検出する
必要がないので、原稿の傾き角を検出するために要する
時間を短縮し、画像読取の高効率化を図ることができ
る。
【0058】さらに、請求項3に記載の発明において
は、原稿の傾き角を検出するためにプレスキャンする必
要がなく、原稿の傾き角を検出するために要する時間を
短縮し、画像読取の高効率化を図ることができる。
【0059】さらに、請求項4に記載の発明において
は、簡単な構成により原稿の傾き角を検出することがで
き、低コスト化だけではなく、傾き角検出の効率化を図
ることができる。
【0060】さらに、請求項5に記載の発明において
は、原稿の傾き角をより正確に検出することができる。
【0061】また、請求項6に記載の第3発明において
は、複雑な演算をすることなく、データシフトという簡
単な方法で傾き角補正をすることができ、傾き角補正に
要する時間を短縮し、多くのメモリを使うことなく低コ
スト化を図ることができる。
【0062】さらに、請求項7に記載の発明において
は、相対移動方向における変倍処理を演算で行うことが
ないので、さらに、時間短縮、低コスト化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置の概略断面図(a)と原稿台の上
面側から見た概略図(b)である。
【図2】フォトセンサPS1〜PS5の検出結果を示す
図である。
【図3】傾き補正の機能ブロック図である。
【図4】原稿台上で傾いた原稿を表す図である。
【図5】縦補正を模式的に示した図である。
【図6】横補正を模式的に示した図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置 11 原稿載置台 12 送出ローラ対(搬送手段) 15 搬送ベルト(搬送手段) 17 原稿台 18 光源 21 読取手段 22 傾き角検出手段 23 傾き角演算部 24 傾き角メモリ(傾き角記憶手段) 25 副走査変倍処理手段 26 主走査変倍処理手段 28 画像メモリ 29 傾き補正手段(補正手段) D 原稿 PS1〜PS5 フォトセンサ(原稿検知手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿載置台上に載置された原稿を、読取
    位置まで搬送する搬送手段と、 前記搬送手段によって前記読取位置まで搬送された原稿
    に記録された画像を読み取る読取手段と、 前記搬送手段による原稿の搬送経路途上で、搬送されて
    いる原稿の傾き角を検出する傾き角検出手段と、 前記傾き角検出手段により検出された原稿の傾き角に基
    づいて、前記読取手段により読み取られた画像を補正す
    る補正手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿載置台上に載置された複数枚の原稿
    から1枚の原稿を分離し、読取位置まで搬送する搬送手
    段と、 前記搬送手段によって前記読取位置まで搬送された原稿
    に記録された画像を読み取る読取手段と、 前記読取位置上における原稿の傾き角を検出する傾き角
    検出手段と、 前記傾き角検出手段により検出された原稿の傾き角を記
    憶する傾き角記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された原稿の傾き角に基づいて、前
    記読取手段により読み取られた画像を補正する補正手段
    と、を有し、 前記傾き角検出手段による原稿の傾き角を検出すること
    なく、前記記憶手段に既に記憶された原稿の傾き角に基
    づいて、前記読取手段により読み取られた画像を補正す
    ることを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記傾き角検出手段は、前記搬送手段に
    よる原稿の搬送経路途上で、搬送されている原稿の傾き
    角を検出することを特徴とする請求項2に記載の画像読
    取装置。
  4. 【請求項4】 前記傾き角検出手段は、前記搬送手段に
    よる原稿の搬送方向に直交する方向に配置された複数の
    原稿検知手段を有し、前記複数の原稿検知手段により得
    られた情報に基づいて原稿の傾き角を検出することを特
    徴とする請求項1又は3に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記傾き角検出手段は、前記複数の原稿
    検知手段のうち少なくとも1つの原稿検知手段に対して
    原稿の搬送方向に原稿検知手段を有し、これら原稿検知
    手段により得られた情報に基づいて原稿の傾き角を検出
    することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 原稿載置台上に載置された原稿を、読取
    位置まで搬送する搬送手段と、 原稿に対して相対移動することにより、前記搬送手段に
    よって前記読取位置まで搬送された原稿に記録された画
    像を読み取る読取手段と、 前記読取位置上における原稿の傾き角を検出する傾き角
    検出手段と、 前記傾き角検出手段により検出された原稿の傾き角に応
    じてデータシフト処理をすることにより、前記読取手段
    により読み取られた画像を補正する補正手段と、を有
    し、 前記読取手段により読み取られた画像に対して前記補正
    手段によるデータシフト処理をする前に、前記傾き角検
    出手段により検出された原稿の傾き角に応じて変倍処理
    することを特徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記変倍処理のうち前記読取手段と原稿
    との相対移動方向における変倍処理は、前記傾き角検出
    手段により検出された原稿の傾き角に応じて相対移動速
    度を変えることにより行うことを特徴とする請求項6に
    記載の画像読取装置。
JP13840297A 1997-04-02 1997-05-28 画像読取装置 Expired - Fee Related JP3613748B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13840297A JP3613748B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 画像読取装置
US09/049,846 US6301022B1 (en) 1997-04-02 1998-03-27 Correction method of document inclination angle
EP98105835A EP0869659B1 (en) 1997-04-02 1998-03-31 Correction method of document inclination angle
DE69818894T DE69818894T2 (de) 1997-04-02 1998-03-31 Verfahren zur Korrektur des Neigungswinkels eines Dokumentes

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13840297A JP3613748B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 画像読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10336425A true JPH10336425A (ja) 1998-12-18
JP3613748B2 JP3613748B2 (ja) 2005-01-26

Family

ID=15221126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13840297A Expired - Fee Related JP3613748B2 (ja) 1997-04-02 1997-05-28 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3613748B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001142263A (ja) * 1999-11-15 2001-05-25 Konica Corp 原稿読み取り方法
US6340984B1 (en) 1999-03-30 2002-01-22 Konica Corporation Image forming apparatus for correcting an angle of inclination of the recording material and for recording corrected image
US6466340B1 (en) 1998-03-02 2002-10-15 Konica Corporation Image reading apparatus
EP1024654A3 (en) * 1999-01-29 2002-12-18 Konica Corporation Image reading apparatus and image forming apparatus therewith
US6647155B2 (en) 1998-08-07 2003-11-11 Konica Corporation Inclination correction device and image reading apparatus therewith
US7880940B2 (en) 2006-09-27 2011-02-01 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image processing apparatus and image reading apparatus for reducing storage capacity of storage unit thereof
JP2019134348A (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 キヤノン株式会社 画像読取装置、画像形成装置
US11178302B2 (en) 2019-07-10 2021-11-16 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus and image reading device that stops conveyance of a sheet based on a change amount of skew angle

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6466340B1 (en) 1998-03-02 2002-10-15 Konica Corporation Image reading apparatus
US6647155B2 (en) 1998-08-07 2003-11-11 Konica Corporation Inclination correction device and image reading apparatus therewith
EP1024654A3 (en) * 1999-01-29 2002-12-18 Konica Corporation Image reading apparatus and image forming apparatus therewith
US6340984B1 (en) 1999-03-30 2002-01-22 Konica Corporation Image forming apparatus for correcting an angle of inclination of the recording material and for recording corrected image
JP2001142263A (ja) * 1999-11-15 2001-05-25 Konica Corp 原稿読み取り方法
US7880940B2 (en) 2006-09-27 2011-02-01 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image processing apparatus and image reading apparatus for reducing storage capacity of storage unit thereof
JP2019134348A (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 キヤノン株式会社 画像読取装置、画像形成装置
US11178302B2 (en) 2019-07-10 2021-11-16 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus and image reading device that stops conveyance of a sheet based on a change amount of skew angle

Also Published As

Publication number Publication date
JP3613748B2 (ja) 2005-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1608145A2 (en) Method and apparatus for processing image data, computer program and a computer readable storage medium
EP0869659B1 (en) Correction method of document inclination angle
EP1903768A2 (en) Image scanner and control method thereof
JP3724183B2 (ja) 画像読取装置及び画像処理方法
JP3613748B2 (ja) 画像読取装置
JPH089116A (ja) 画像読取装置
JP2009153052A (ja) 原稿読取装置
JP2000244728A (ja) 画像の傾き補正装置、原稿読取装置及び画像形成装置
JP6107515B2 (ja) 画像形成システムおよび画像処理装置
JP4380473B2 (ja) 画像処理装置
JP2022012616A (ja) 画像読取装置
JPH11298682A (ja) 画像読取装置
JP3417723B2 (ja) 画像読取装置
JP2011171992A (ja) 原稿読取装置及び画像形成装置
JP4465997B2 (ja) 画像読み取り装置、画像処理装置、および画像処理方法
JPH11298683A (ja) 画像処理装置及び画像読取装置
JP4367096B2 (ja) 画像読み取り装置
JP2010272962A (ja) 画像読取装置
JP2016197773A (ja) 画像読取装置
JP4060302B2 (ja) 原稿読取装置
JPH03165175A (ja) 画像読取装置における原稿検出装置および原稿検出方法
JPH10200711A (ja) 画像読取装置
JP2004343190A (ja) 画像読取装置
JP2005065128A (ja) 画像読み取り装置
JP2014140134A (ja) 原稿読取装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees