JP3724183B2 - 画像読取装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像読取装置及び画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3724183B2
JP3724183B2 JP10278998A JP10278998A JP3724183B2 JP 3724183 B2 JP3724183 B2 JP 3724183B2 JP 10278998 A JP10278998 A JP 10278998A JP 10278998 A JP10278998 A JP 10278998A JP 3724183 B2 JP3724183 B2 JP 3724183B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
image
reading
correction
read
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10278998A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11298712A (ja
Inventor
剛 水端
寿夫 志田
悟 遠藤
政信 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP10278998A priority Critical patent/JP3724183B2/ja
Publication of JPH11298712A publication Critical patent/JPH11298712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3724183B2 publication Critical patent/JP3724183B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿載置台上に載置された原稿を画像読取位置まで搬送して原稿の画像を読み取るスキャナ、ファックス、デジタルコピー機などの画像読取装置に関し、特に、搬送された原稿が傾いて搬送されたり、基準位置から片寄って搬送されたとしても、その補正を行うことができる画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原稿載置台上に載置された原稿を搬送手段によって画像読取位置まで搬送して原稿の画像を読み取り、画像情報を得る画像読取装置は、スキャナ、ファックス、デジタルコピー機などに用いられている。一般に、この画像読取装置においては、原稿が傾いて搬送される場合があり、傾いた原稿をそのまま読み取り、例えば複写等の画像形成を行ったときには、記録紙上に傾いた画像が形成される。また、原稿読取部に原稿が基準位置から片寄って搬送された場合には、記録紙上に片寄った画像が形成され、正確な画像形成を行うことができない。そのために、従来から、傾いて搬送された原稿や片寄って搬送された原稿に対して、傾き補正、片寄補正を行う画像読取装置が提案されている。これらの補正を行うに際して、原稿の傾き角度の検出、片寄り位置の検出に関しても種々の提案がされている。
【0003】
例えば、特開平2−25863号公報においては、画像情報を読み取るのに先立って、予備走査してセンサにより原稿の傾き、片寄りを検出する画像読取装置が提案されている。
【0004】
また、特開平7−262312号公報においては、読み取った画像情報から、文字の並び方に基づいて原稿の傾きを検出する画像読取装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特開平2−25863号公報で提案された画像読取装置においては、傾きを検出するために、予備走査という余分な機械的動作を行うので、無駄な時間を要し、画像読取の効率の低下を招いている。
【0006】
また、特開平7−262312号公報で提案された画像読取装置においては、文字の並び方の傾きを検出するために、複雑な画像処理、画像認識、演算等を行う必要があるため、多大な処理時間を要し、さらに、演算のためのメモリを多く使用するため、高価格になっている。
【0007】
そこで、第1及び第2の発明においては、画像書き込み時に原稿の傾き角、片寄りを補正することは、画像処理ソフトに与える負担が大きいから、画像読み取り以前に補正情報を入力することにより、検出するために要する時間を短縮し、迅速な補正処理を行い、かつ、少量のメモリを用いて、画像読取の高効率化を図ることを課題とする。
【0008】
また、第3の発明においては、片面原稿と両面原稿の読み取りを可能にする画像読取装置において、傾き角、片寄り検出を行うセンサを複数配置することなく、共通化することにより、構造の簡易化と低価格化を図ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下の構成により解決することができる。
【0014】
請求項1に記載の画像読取装置は、原稿載置台に載置された原稿を、送り出し手段により送り出し、分離手段により1枚の原稿を分離して給送し、レジストローラ対により原稿を給紙する給紙手段と、
前記レジストローラ対から給紙された原稿を画像読取位置まで搬送する第1の搬送経路と、画像読取位置を通過した原稿を表裏反転して再び前記画像読取位置に搬送する第2の搬送経路とを有し、それらの一部を共通経路とする搬送手段と、
前記搬送手段によって前記画像読取位置まで搬送された原稿に記録された画像を読み取る読取手段と、
前記画像読取位置より原稿搬送方向上流であり、かつ、前記レジストローラ対より下流の前記共通経路中に配置された原稿の傾き角を検出するためのセンサと、
原稿の画像に基づく画像のデータを画像メモリに記憶するまでに求められた、前記センサの出力信号により検出された原稿の傾き角情報および画像情報信号補正処理条件に基づいて、前記読取手段により読み取られた画像の傾きを補正する補正手段と、
を有することを特徴とするものである。
【0015】
本発明により、画像読み取りのために原稿を搬送している途上で、原稿の傾き角を検出するため、傾き角を検出するための予備走査をする必要がなく、原稿の傾き角を検出するために要する時間を短縮でき、かつ、画像読取位置より上流側で傾き角を検出できるため、画像読取の高効率化を図れる。また、片面原稿と両面原稿の読み取りを可能にする画像読取装置において、第1の搬送経路と第2の搬送経路との共通経路中に、原稿の傾き角を検出するセンサを配置することにより、センサを共通化でき、構造の簡易化と低価格化を図れる。
【0016】
さらに、請求項6に記載の画像処理方法は、原稿載置台に載置された原稿を、送り出し手段、分離手段、レジストローラ対により給紙し、画像読取位置まで搬送し、原稿に記録された画像情報を読取手段により読み取り、読み取った画像の傾き角を補正手段により補正する画像読取方法において、
前記画像情報に基づく読み取り信号の入力前に、原稿画像の傾き角情報を入力し、かつ、画像情報信号補正処理条件を決定することを特徴とするものである。
【0017】
この画像処理方法により、傾き角補正に要する処理時間を短縮できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施の形態について説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態にかかる画像読取装置の断面図である。
【0020】
図示の画像読取装置は、自動原稿送り装置(以下、ADFとも称す)10と、静止型の読取光学装置(以下、読取手段と称す)20と、移動型の原稿台読取機構30とから成る。
【0021】
まず、自動原稿送り装置10について説明する。原稿載置部は、原稿Dを積載可能な給紙皿(原稿載置台)11と、給紙皿11上に載置された原稿Dの給紙方向と直交する幅方向を整合して幅規制する移動可能な幅規制部材12と、原稿Dの搬送方向の長さLを検出する原稿長検出センサ13A,13B,13Cとから成る。給紙皿11上に載置された原稿Dのサイズ及び送り方向は、幅規制部材12の移動と、原稿長検出センサ13A,13B,13Cとにより検出される。
【0022】
給紙皿11の原稿給送方向の下流側には、送り出しローラ対(送り出し手段)14A、分離給送ローラ対(分離手段)14B、レジストローラ対14Cとから成る給紙手段が配置されている。
【0023】
昇降可能な送り出しローラ対14Aは、駆動ローラと従動ローラとから成り駆動源より伝達系を経て回転され、給紙皿11上に積載された原稿Dの上層の少数枚の原稿Dを送り出す。送り出しローラ対14Aの下流側に配置された分離給送ローラ対14Bは、駆動源に接続して回転可能な送りローラと、トルクリミッタを有する停止ローラとから成る。分離給送ローラ対14Bの更に下流側に配置されたレジストローラ対14Cは、駆動源に接続して回転可能なレジストローラと従動ローラとから成る。前記送り出しローラ対14A、分離給送ローラ対14B、レジストローラ対14Cは、図示しない駆動源の給紙用モータ、例えばステッピングモータにより駆動される。
【0024】
レジストローラ対14Cの回転開始は、以降における原稿Dの搬送タイミング及び画像読み取りタイミング等の基準となる。
【0025】
上記の給紙経路のレジストローラ対14Cの上流側には、原稿Dの通過を検出する通過センサPS10が配置されている。通過センサPS10は、原稿Dのレジスト、ループ、ジャムを検出する。
【0026】
搬送手段は、レジストローラ対14Cから給紙された原稿Dを、後述の画像読取位置Rまで搬送したのち、排紙皿19上に排出する。なお、この搬送手段は、片面原稿の搬送機構と両面原稿の表裏反転搬送機構とを有する。
【0027】
レジストローラ対14Cから排出された原稿Dは、案内板16Aに沿って進行し、回転する大径の搬送ドラム15と従動ローラ16B,16Cにより挟持され、搬送ドラム15の外周面に沿って搬送され、画像読取位置Rを通過する。
【0028】
画像読取位置Rでは、光透過性の原稿台21と案内板16Dとが対向する間隙を原稿Dが通過するとき、後述の読取手段20により、原稿画像が読み取られる。
【0029】
図2(a)は片面原稿の搬送経路を示す模式図である。
【0030】
片面原稿の場合には、画像読取位置Rにおける画像読み取り後、引き続き搬送ドラム15の外周面に沿って搬送され、搬送路切り替え部材(分岐板)17A,17Bを経由して、排紙ローラ対18Aにより排紙皿19上に排出される。
【0031】
図2(b)は両面原稿の第1面画像の読み取り搬送経路を示す模式図である。
【0032】
両面原稿の場合には、画像読取位置Rにおいて原稿Dの第1面画像を読み取り後、分岐板17Aにより搬送ドラム15の外周面から分岐されて搬送され、排紙ローラ対18Bにより原稿押圧板33と一体をなす両面原稿皿32上に一旦排出される。この原稿排出時に、原稿Dの後端部は排紙ローラ対18Bにより挟持されている。
【0033】
図2(c)は両面原稿の第2面画像の読み取り搬送経路を示す模式図である。
【0034】
引き続き、原稿後端部が排紙ローラ対18Bにより挟持されている原稿Dは、排紙ローラ対18Bの逆転駆動により、搬送ドラム15の外周面方向に搬送され、搬送ドラム15と従動ローラ16Eに挟持され、さらに第1面画像読み取り搬送経路と共通の経路の従動ローラ16B,16Cとに順次挟持されて、再び原稿台21と案内板16Dとが対向する画像読取位置Rを通過し、読取手段20により、原稿Dの第2面画像が読み取られる。第2面画像読み取り後、引き続き搬送ドラム15の外周面に沿って搬送され、分岐板17A,17Bによる搬送路切り替えによって、排紙ローラ対18Aにより排紙皿19上に排出される。
【0035】
前記画像読取位置Rは、搬送手段によって搬送された原稿Dを読取手段20により読み取る位置であり、光透過性の原稿台21上の所定位置である。
【0036】
なお、本実施の形態の画像読取装置は、原稿Dを原稿台31上に停止させた状態で読取手段20によって読み取ることも可能である。
【0037】
また、本実施の形態の画像読取装置は、中央基準(搬送手段により搬送される原稿Dの中心が原稿台21又は原稿台31の中心線(副走査方向)になるようにする)で原稿Dが搬送される。これは、原稿台31の端部に基準を合わせる方式であると、原稿Dが傾くと後述の読取手段20によって原稿Dの画像の少なくとも1つの角部を読み取ることができないためである。
【0038】
読取手段20は、原稿台21上の画像読取位置Rに搬送され通過中の原稿Dに対して、静止状態の光源22により光照射を行う静止光学系型読取機構(実線で図示)と、原稿台(プラテン)31上に停止した原稿Dに対して、移動する露光手段により走査光照射を行う移動光学系型読取機構(プラテン読取機構、破線で図示)30とから成る。
【0039】
光源22は、原稿台21上の読取位置まで搬送された原稿D、及び原稿台31上の読取位置まで搬送されて停止した原稿Dに対して、光照射を行う手段であり、主走査方向(図1において紙面垂直方向)に伸びる線状光源である。第1ミラー23、Vミラー24A,24Bは、光源22から出射し、原稿Dから反射した光を、後述の読取手段20に導く手段である。
【0040】
移動光学系型読取機構30で原稿Dの画像を読みとる際には、光源22及び第1ミラー23は一体となって主走査方向と直交する副走査方向(図1において左右方向)に移動するとともに、Vミラー24A,24Bは光源22及び第1ミラー23の移動速度の1/2の移動速度で移動するよう構成されている。なお、Vミラー24A,24Bと撮像手段(撮像素子)26との間に、原稿Dの光像を読取手段20上へ結像させるための結像手段(撮像レンズ)25が配置されている。
【0041】
読取手段20は、原稿Dの画像を読み取る手段であり、原稿Dから反射した光を1画素毎に光電変換する光電変換素子である。本実施の形態では、読取手段20は主走査方向に伸びるラインセンサ(ラインCCD)で構成されている。そして、読取手段20は1ライン単位で原稿の画像を読みとり、読取位置で停止している原稿Dに対して、光源22、第1ミラー23、Vミラー24A,24Bが副走査方向に移動することにより、原稿Dの全面の画像を読み取ることができる。読み取られた原稿の画像は、デジタルの画像信号に変換され、画像形成装置など外部に供給される。なお、光源22、第1ミラー23、Vミラー24A,24B、結像手段(撮像レンズ)25、撮像手段(CCD撮像素子)26などから構成された読取手段20をスキャナとも称す。
【0042】
このような画像読取装置において、給紙皿11上に載置された原稿Dを給紙手段及び搬送手段により画像読取位置Rまで搬送する際に、給紙手段や搬送手段の状態及び原稿Dの紙質などにより、搬送条件が原稿Dの幅方向(原稿Dの搬送方向に直交する方向であり、本実施の形態では主走査方向と平行な方向)で異なることがある。このため、原稿Dが傾きながら搬送され、所定の読取位置に正しい角度で通過しないことがある。また、給紙皿11上の幅規制部材12による原稿載置不良や、給紙手段、搬送手段による原稿搬送時のずれ等による原稿読み取り時の片寄り発生がある。
【0043】
そのため、本実施の形態では、センサPS1〜PS6から成る検出手段によって原稿Dの傾き角θと片寄り量を検出して、補正手段により、この傾き角θ、片寄り量に基づいて撮像手段26により読み取られた画像を補正するよう構成している。以下、この構成について説明する。
【0044】
検出手段40は、画像読取位置Rより原稿搬送方向上流で、レジストローラ対14Cの下流の原稿搬送経路途上の原稿定速搬送領域に配置され、搬送される原稿Dの傾き角θと、原稿Dの片寄り位置とを検出する。
【0045】
図3(a)は、傾き角検出手段41による原稿Dの傾き角θの検出を説明する平面図である。原稿搬送経路の中間で、搬送手段による原稿Dの搬送方向(本実施の形態では副走査方向)に直交する方向(主走査方向)に、原稿先端部の傾き角を検出する傾き角検知手段41である2個のセンサPS1,PS2が一直線上に配置されている。このセンサPS1,PS2は搬送手段により搬送されている原稿Dの端部(搬送方向端部であり、本実施の形態では搬送方向先端側の端部)を検出する反射型光センサであり、発光素子と受光素子とから成るスポットセンサである。センサPS1,PS2は主走査方向に、所定の一定距離cに配置されている。
【0046】
搬送手段により原稿Dが画像読取位置Rへと搬送される途上で、原稿Dの先端をセンサPS1,PS2により検出すると、その出力信号は図4(b)に示すように、それぞれ原稿Dの先端を時間t1の時間差を以て検出される。ここで、センサPS1、PS2の出力信号により原稿Dの傾き角θを検出する。すなわち、センサPS1、PS2の出力信号のタイミング差sと原稿搬送速度vが原稿Dの傾き角θに依存することを利用して原稿Dの傾き角θを検出する。なお、タイミング差sは、図示しない計時手段であるタイマなどにより計測する。原稿搬送速度vは、搬送ドラム15の周速度となる。
【0047】
センサPS1、PS2からの出力信号は、傾き角演算部(図8に示すずれ演算部42)に送られ、この傾き角演算部によって、タイミング差sと原稿搬送速度vとにより、傾き量aが計算され、センサPS1とPS2の距離cと傾き量aとにより、原稿Dが原稿搬送中心線CLに対して傾いて搬送されたときの傾き角θが演算される。すなわち、次式、
θ=Tan-1(a/c)
を演算することにより、原稿Dの傾き角θが得られる。得られた傾き角θは、傾き角θを記憶する傾き角記憶手段である傾き角メモリ(図8に示すずれメモリ43)に記憶させる。
【0048】
このように、本実施の形態では、原稿の傾き角θの検出は、搬送手段による原稿Dの搬送経路途上で、搬送されている原稿Dを検出して、この結果に基づいて原稿Dの傾きを検出するようにしている。これにより、原稿Dの傾き角θを検出するために予備走査する必要がなく、原稿の傾き角を検出するために要する時間を短縮し、画像読取の高効率化を図ることができる。また、本実施の形態では、原稿Dを検出するために複数のセンサPS1,PS2を原稿Dの搬送方向に直交する方向に配置したので、簡単な構成により原稿Dの傾き角θを検出することができ、低価格化だけでなく、傾き角θの検出の効率化を図ることができる。
【0049】
図3(b)は、原稿Dの片寄り量検出手段44による原稿Dの片寄り量bの検出を説明する平面図である。原稿搬送経路の中間で、搬送手段による原稿Dの搬送方向(本実施の形態では副走査方向)に直交する方向(主走査方向)に平行して、片寄り量検出手段44であるラインセンサPS3を配置した。ラインセンサPS3は、複数の発光素子と受光素子とが直列配置されたラインセンサである。
【0050】
原稿搬送経路を通過する設定されたサイズ幅(短辺)Sの原稿が、原稿搬送中心線CLから片寄って搬送されたとき、原稿先端部の角部が、ラインセンサPS3を通過するとき、片寄り量bが検出される。得られた片寄り量bは、片寄り量記憶手段である片寄り量メモリ(図8に示すずれメモリ45)に記憶される。
【0051】
なお、傾き角検出用のセンサPS1,PS2は原稿が原稿搬送経路の定速搬送部に設置され、片寄り量検出用のラインセンサPS3は、画像読取位置Rの上流側で成るべく遠い位置、例えばレジストローラ対14の近傍に設置されると、片寄り補正処理が容易である。
【0052】
図4(a)は、傾き角検出手段41のセンサPS1,PS2と、片寄り量検出手段44のラインセンサPS3とを備えた検出手段の平面図である。図4(b)は、センサPS1,PS2,ラインセンサPS3のタイミングチャートである。
【0053】
図5は、ラインセンサPS4により傾き角検出と片寄り量検出とを行う検出手段の平面図である。ラインセンサPS4は複数の発光素子と受光素子とが直列配置されたラインセンサである。原稿Dの先端部の角部がラインセンサPS4を通過するときの位置を検出したのち、原稿Dが搬送されて、原稿Dの後端部角がラインセンサPS4を通過する位置を検出して、これらの検出位置間の距離dと、原稿Dの搬送方向の長さ(長辺)Lとにより、原稿Dの傾き角θと片寄り量が検出される。
【0054】
図6(a)は、ラインセンサPS5,PS6により傾き角検出と片寄り量検出とを行う検出手段の平面図、図6(b)はタイミングチャートである。原稿搬送経路の中間で、搬送手段による原稿Dの搬送方向(副走査方向)に直交する方向(主走査方向)に、2個の原稿先端部検知手段であるラインセンサPS5,PS6が一直線上に配置されている。このセンサPS5,PS6は搬送手段により搬送されている原稿Dの端部(搬送方向先端部であり、本実施の形態では搬送方向先端側の端部)を検出する反射型光センサであり、複数の発光素子と受光素子とが直列配置されたラインセンサである。ラインセンサPS5,PS6は主走査方向に、所定の一定距離cに配置されている。ラインセンサPS5,PS6による原稿Dの先端部の角部の通過検出により、原稿Dの傾き角θと片寄り量が検出される。
【0055】
図7は自動原稿送り装置(ADF)10と読取手段20とを備えた画像形成装置の断面構成図である。
【0056】
画像形成装置は画像書き込み部(レーザ走査露光装置)60、画像形成部70、記録紙給紙搬送部80を備えている。画像形成部70は感光体ドラム71、帯電手段72、現像手段73、転写手段74、分離手段75、クリーニング手段76、記録紙搬送手段77、定着手段78を有している。記録紙給紙搬送部80は、給紙カセット81及び給紙手段82、記録紙表裏反転手段83、排紙手段84を有している。90は画像処理部、91は画像メモリ、100は記録紙の片寄りと傾きを補正する補正手段である。
【0057】
次に、前記傾き角検出手段41により得られた傾き角θに基づいて行われる読取手段20により読み取られた画像の補正について説明する。
【0058】
傾き角θで読み取られた画像を補正する方法として、一般的に、アフィン変換が知られている。このアフィン変換は、2×2のマトリックス演算を行うものであるため、演算量が多くなり、メモリ容量も大きくしなければならない。そのため、本実施の形態においては、本発明者が特願平9−83794号で提案した計算量やメモリなどがより経済的なデータシフト処理による画像の補正を行っている。このデータシフト処理は、画像記憶手段である画像メモリに記憶された画素単位の画像情報(以下、画像データと称す)を、縦補正や横補正としてシフトさせることにより画像の補正を行うものである。なお、このデータシフト処理により画像の補正を行う際には、原稿Dの倍率や縦横比が変わるので、縦横独立の変倍処理を行うことが好ましい。
【0059】
まず、変倍処理について、図8のブロック図及び原稿Dが傾いて搬送される状態を模式的に示す図9に基づいて説明する。図9(a)は、傾いた原稿Dを表す概略図であり、図9(b)は読み取る画像を示す概念図であり、図9(c)は変倍処理後の画像データを示す概念図である。
【0060】
画像の読取によって、主走査方向と、副走査方向にとに変化した倍率を補正する変倍処理として、
横(副走査方向):1/cosθ倍
縦(主走査方向):cosθ倍
の変倍処理を行う。
【0061】
この変倍処理は、変倍処理手段51により、例えば、線形補間法によって行われる。変倍処理は、画像メモリ52を用いて線形補間法により行われる。
【0062】
このような変倍処理によって、原稿D上の画像は、長辺Lと短辺Sを持った長方形(図9(b)参照)から、長辺L′と短辺S′とを持った平行四辺形(図9(c)参照)に形状が変化する。この形状が変化することに伴い、傾き角も次のように変化する(図9(c)参照)。
【0063】
横(副走査)方向からの長辺L′の角度:
θ′=Tan-1(tanθ・cos2θ)
縦(主走査)方向からの短辺S′の角度:
θ″=Tan-1(tanθ/cos2θ)
このように、主走査方向と副走査方向に関して変倍処理された後、ずれメモリ43,45から入力された片寄りデータに基づいて、片寄り補正手段53により補正された後、多値化処理手段54によって多値化される。片寄り補正手段53においては、片寄り量bに基づいて、画像データを主走査方向及び副走査方向に平行移動する補正が行われる。
【0064】
多値化の方法としては、少メモリ容量で処理可能とするために画像サイズを圧縮する多値化の方法、例えば、誤差拡散法やディザ法などを用いることが好ましいが、メモリ容量が十分にあるならば、この多値化処理手段を省略してもよい。そして、多値化処理された画像信号は、画像データを記憶する画像記憶手段である画像メモリ91に、一旦蓄えられる。そして、データシフト処理によって画像の傾き補正がなされる。
【0065】
ところで、スキャナから出力される画像データは読み取られる原稿Dの全サイズの全面をカバーしているが、その中の原稿Dに相当する領域を抽出(複写機の場合、所定の用紙の正しい位置にプリント)するためには、画像データ中の原稿領域がどこ(補正後の原稿領域の先頭)から始まるように補正するかを把握しなければならない。そのために画像の傾きを補正する前に、原稿Dのサイズ、原稿基準点、傾き補正後の原稿領域の先頭を正確に把握する必要がある。なお、ここでいう「原稿基準点」とは、読取手段20による画像の読み取り時に最初に読み取られる原稿Dの角部のことであり、また、「補正後の原稿領域の先頭」とは、傾き補正後の画像データの原稿領域の先頭に相当する位置のことであり、図9(c)に示すように、原稿基準点を(xs,ys)、傾き補正後の原稿領域の先頭を(xt,yt)として表す。因みに、傾き補正には、原稿基準点(原稿Dの角)が補正後の原稿領域の先頭にくるように補正することも含まれている。なお、図9(c)において破線で示す領域は、傾き補正後の原稿Dの領域である。
【0066】
これらを把握するために、画像メモリ91に蓄えられた画像データから、原稿Dのエッジ部を検出し、原稿Dのサイズ、原稿基準点、及び、傾き補正後の原稿領域の先頭を求めることができる。
【0067】
しかしながら、画像メモリ91に蓄えられた画像データから原稿Dのサイズ、原稿基準点、及び、傾き補正後の原稿領域の先頭を求めるためには、演算を行うための処理時間が必要となる。そこで、以下のような方法により、これらを検出・推定することにより、短時間で求めることができる。
【0068】
まず、原稿Dのサイズの検出・推定について説明する。原稿Dのサイズは、原稿長Lを検出する原稿長検出センサ13A,13B,13Cと、原稿幅Sを検出する幅規制部材12の図示しないセンサとにより検出される。
【0069】
次に、傾き補正後の原稿領域の先頭の推定について説明する。原稿Dのサイズが分かれば、傾き補正後の原稿領域の先頭(xt,yt)を求めることができる。すなわち、傾き補正後の原稿領域の先頭(xt,yt)は、原稿中央より、a/2だけ下方に位置することになる。この式において、Sは原稿Dにおける主走査方向の幅であり、原稿がA4Rであれば210mmである(因みに、A4Rの副走査方向の長さLは297mmである)ので、原稿台31の中央から105mmだけ下方に位置している(図9(c)における下方)。そして、以下の説明において、この傾き補正後の原稿領域の先頭を原点とする((xt,yt)=(0,0)となる)。
【0070】
なお、本実施の形態を複写機に搭載した場合は、図示しない操作パネルなどから設定される転写紙のサイズである「コピーサイズ」の情報を原稿Dのサイズとして推定し、さらに傾き補正後の原稿領域の先頭を含め以下の演算においては、コピーサイズを原稿Dのサイズとして取り扱えばよい。これは、複写機の場合、原稿Dと一致するコピーサイズを用いる(いわゆる、等倍)、あるいは、コピーサイズに合わせるために原稿Dの画像データを変倍処理する(上述した副走査編倍処理や主走査変倍処理と同時に変倍してもよい)ために、コピーサイズを用いた方がよい。
【0071】
次に、原稿基準点の推定について説明する。原稿基準点の推定は、原稿Dのサイズと傾き角θに基づいて推定する。原稿基準点を求めるためには、まず、原稿Dの中心点(対角線の交点)から角までの長さMと角度φを求める。Mは対角線の半分の長さなので、
M=1/2×(S2+L21/2
となる。また、中心線との角度φ(図9(a)参照)は、
φ=Tan-1(S/L)
となる。なお、Mやφは、原稿Dのサイズにのみ依存した値なので、予め紙サイズ毎に算出したMやφをメモリに記憶しておき、原稿Dのサイズから直接Mやφをメモリから読み出してもよい。
【0072】
Mやφが求められると、原稿基準位置(xs,ys)は、以下の式で求めることができる。
【0073】
xs=0
ys=a/2−Msin(φ−θ)×cosθ
ここで、ysの右辺がcosθで乗ぜられているのは、前述したように画像データが、変倍処理手段51によって(原稿Dの傾き角θに応じた)変倍処理を受けているためである。
【0074】
このように、原稿Dのサイズ、原稿基準点、及び、傾き補正後の原稿領域の先頭を検出・推定により求めることにより、画像データを画像メモリ91に蓄える前に検出することができ、直ちに、後述するデータシフト処理を施すことができるばかりでなく、データシフト処理のうち縦補正(主走査方向の補正)を先に行う場合、画像データを画像メモリ91に記憶させる際に、データシフト処理のうち縦補正を同時にでき(即ち、読取手段20によって原稿Dを読み取る前に、予め原稿基準位置と傾き補正後の原稿領域の先頭が分かっているので、縦補正をしながら画像メモリ91に記憶することができる)、さらに、効率化を図ることも可能である。
【0075】
次に、データシフト処理について説明する。データシフト処理は、傾き角メモリ43に記憶された原稿Dの傾き角θに基づいて、読取手段20によって読み取られた画像を補正する処理である。これは、画像メモリ91に記憶された画像データを、補正手段である傾き補正手段55によってシフトさせることにより行う。すなわち、傾き補正手段55は、画像メモリ91上でデータシフトを行うことにより傾き補正する手段であり、傾き角メモリ43に記憶された傾き角θに応じて、各画素を縦方向(主走査方向)、横方向(副走査方向)に移動させる量(移動量、それぞれ、I、J)を求め、この移動量に基づいて各画素を移動させることにより、画像の傾き補正を行うものである。以下、その詳細について説明する。なお、以下の説明においては、縦補正後に横補正を行う場合について説明するが、この逆であってもよい。
【0076】
まず、縦補正について、縦補正を模式的に示した図10に基づいて説明する。図10(a)は縦補正前の画像データ(原稿)を模式的に示した図であり、図10(b)は縦補正後の画像データ(原稿)を模式的に示した図であり、図10(c)(d)は、縦補正のデータシフトをイメージ的に示した図である。
【0077】
図10(a)において、原稿Dの一辺に平行で原稿基準点(xs,ys)を含む直線ABを、副走査方向(x方向)に平行で「傾き補正後の原稿領域の先頭」、すなわち原点を含む直線CDに揃える(一致させる)ように、画像データを縦(主走査)方向にシフト(移動)させる。このとき、横(副走査)方向にはシフト(移動)しないようにする。この縦方向のシフト(移動)量Iは、画像データ内の任意の点を(x,y)とすると、
I=ys−x・tanθ′
と表すことができる。図10において、I<0で下方向、I>0で上方向に移動させる。なお、θ′は前述したように、θの関数である。
【0078】
したがって、移動量Iはxの関数となり、yに依存しないので、yが等しいデータは等しい移動量Iとなり、縦補正前の画像データを図10(c)のように、主走査方向の画素(xで区切られた画素)同士をまとめておいて、移動量Iに従って図10(d)になるように画像メモリ91上をシフトさせるだけ、すなわち、主走査(y、縦)方向の単なる移動ですみ、かつ、複数の画素をまとめて行うことができ、xで区切られた画素のまとまり毎に移動量Iを算出して行うことができる。
【0079】
そして、縦補正後の画像データは、図10(b)のようになる。因みに、縦補正後の画像データにおける斜めの辺と主走査方向とのなす角δ(図10(b)参照)は、次式のように、θの関数で表される。
【0080】
Figure 0003724183
次に、横補正について、横補正を模式的に示した図11に基づいて説明する。図11(a)は横補正前(縦補正後)の画像データ(原稿)を模式的に示した図であり、図11(b)は横補正後(傾き補正後)の画像データ(原稿)を模式的に示した図であり、図11(c)(d)は、横補正のデータシフトをイメージ的に示した図である。
【0081】
図11(a)において、斜めの辺が垂直になるように、x方向(副走査方向であり、横方向ともいう)に画像データをシフト(移動)させる。このとき、縦(主走査)方向にはシフト(移動)しないようにする。この横方向のシフト(移動)量Jは、画像データ内の任意の点を(x,y)とすると、
J=−y・tanδ
となる。図11において、J<0で左方向、J>0で右方向に移動させる。
【0082】
したがって、移動量Jはyの関数となり、xに依存しないので、xが等しいデータは等しい移動量Jとなり、横補正前の画像データを図11(c)のように、副走査方向の画素(y区切られた画素)同士をまとめておいて、移動量Jに従って図11(d)になるように画像メモリ52上をシフトさせるだけ、すなわち、副走査(x、横)方向の単なる移動ですみ、かつ、複数の画素をまとめて行うことができ、yで区切られた画素のまとまり毎に移動量Jを算出して行うことができる。
【0083】
このように、傾き角メモリ43に記憶された傾き角θに基づいて、画像メモリ91に記憶された原稿Dの画像データを、傾き補正手段によって、シフトさせるデータシフト処理を施すことにより、傾き補正を行うことができる。すなわち、縦補正、横補正によって、画素をy(主走査、縦)あるいはx(副走査、横)毎にまとめてメモリ上を移動(シフト)させることによって傾き補正を行うことができ、移動量I,Jの総計算量が少なくて済み、具体的には、x×y画素の画像データであれば、x+y回の移動量計算で済み、アフィン変換のx×y回の移動量計算に比して、演算回数が減り、複雑な演算をすることなく、傾き角補正に要する時間を短縮し、多くのメモリを使うことなく低価格化を図ることができる。
【0084】
ところで、原稿Dの傾き角θは、原稿Dの紙質、環境や搬送手段の条件など種々の条件によって変化するが、給紙皿11上に載置された原稿Dは同じ紙質であり環境や搬送手段の条件がほぼ同じであるために他の原稿Dと同じような傾き角θを示す。すなわち、給紙皿11上に載置された一組の原稿Dは、搬送手段に伴う原稿D(一組の原稿うち1枚の原稿)の傾き角θは再現性がある。そのため、搬送手段により原稿Dを搬送するたびに原稿Dの傾き角θをセンサで検出する必要はなく、換言すると、センサによる原稿Dの傾き角を検出することなく、傾き角メモリ43に既に記憶された原稿Dの傾き角θに基づいて、読取手段20により読み取られた画像を補正することができる。したがって、複数枚の原稿D各々を搬送する毎に傾き角θを検出する必要がないので、原稿Dの傾き角θを検出するために要する時間を短縮し、画像読取の高効率化を図ることができる。
【0085】
例えば、1枚目の原稿Dに対しては、傾き角θの検出、検出された傾き角θを傾き角メモリ43に記憶させて傾き補正を行い、給紙皿11上に載置された他の原稿D(2枚目以降の原稿)に対しては、傾き角θの検出を行わずに、傾き角メモリ43に記憶された傾き角θに基づいて傾き補正をするようにしてもよく、また、搬送手段により搬送される原稿Dのn枚毎(ただし、nは任意の整数であり、ユーザーが図示しない操作パネル等から設定するようにしてもよい)に傾き角θの検出を行うようにしてもよい。さらに、使用頻度が高い原稿Dの場合は、予め傾き角θを図示しない操作パネル等から設定し、傾き角メモリ43に記憶させることにより、このずれ傾き角メモリ43に記憶された傾き角θに基づいて、読取手段20によって読み取られた画像を傾き補正してもよい。
【0086】
【発明の効果】
本発明の請求項1の画像読取装置により、画像読み取りのために原稿を搬送している途上で、原稿の傾き角を検出するため、傾き角を検出するための予備走査をする必要がなく、原稿の傾き角を検出するために要する時間を短縮でき、かつ、画像読取位置より上流側で傾き角を検出できるため、画像読取の高効率化を図れる。また、片面原稿と両面原稿の読み取りを可能にする画像読取装置において、第1の搬送経路と第2の搬送経路との共通経路中に、原稿の傾き角を検出するセンサを配置することにより、センサを共通化でき、構造の簡易化と低価格化を図れる。さらに、画像のデータが画像メモリに記憶されるまでに求められた、原稿の傾き角情報と画像情報信号補正処理条件とに基づき、画像の傾きを補正できるため、傾き角補正に要する処理時間を短縮できる。
【0089】
本発明の請求項6の画像処理方法により、傾き角補正に要する処理時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像読取装置の断面図。
【図2】片面原稿の搬送経路及び両面原稿の搬送経路を示す模式図。
【図3】傾き角検出手段による原稿の傾き角の検出を説明する平面図、及び原稿の片寄り量検出手段による原稿の片寄り量の検出を説明する平面図。
【図4】傾き角検出手段のセンサと、片寄り量検出手段のラインセンサとを備えた検出手段の平面図、及びタイミングチャート。
【図5】ラインセンサにより傾き角検出と片寄り量検出とを行う検出手段の平面図。
【図6】ラインセンサにより傾き角検出と片寄り量検出とを行う検出手段の平面図及びタイミングチャート。
【図7】自動原稿送り装置と読取光学装置とを備えた画像形成装置の断面構成図。
【図8】検出手段及び補正手段のブロック図。
【図9】傾いた原稿の読取画像に対して行われる変倍処理を説明する図。
【図10】変倍処理後の画像に対して行われる縦シフト処理を説明する図。
【図11】変倍処理後の画像に対して行われる横シフト処理を説明する図。
【符号の説明】
10 自動原稿送り装置(ADF)
11 給紙皿(原稿載置台)
12 幅規制部材
13A,13B,13C 原稿長検出センサ
14A 送り出しローラ対(送り出し手段)
14B 分離給送ローラ対(分離手段)
14C レジストローラ対
15 搬送ドラム
20 読取光学装置(読取手段)
21,31 原稿台
41 傾き角検出手段
42 傾き角演算部
43 傾き角メモリ(ずれメモリ)
44 片寄り量検出手段
45 片寄り量メモリ(ずれメモリ)
50 補正手段
52,91 画像メモリ
53 片寄り補正手段
55 傾き補正手段
60 画像書き込み部(レーザ走査露光装置)
70 画像形成部
90 画像処理部
D 原稿
PS1,PS2 スポットセンサ(センサ)
PS3〜PS6 ラインセンサ
L 原稿長(長辺)
S 原稿幅(短辺)
R 画像読取位置
θ 傾き角
b 片寄り量

Claims (8)

  1. 原稿載置台に載置された原稿を、送り出し手段により送り出し、分離手段により1枚の原稿を分離して給送し、レジストローラ対により原稿を給紙する給紙手段と、
    前記レジストローラ対から給紙された原稿を画像読取位置まで搬送する第1の搬送経路と、画像読取位置を通過した原稿を表裏反転して再び前記画像読取位置に搬送する第2の搬送経路とを有し、それらの一部を共通経路とする搬送手段と、
    前記搬送手段によって前記画像読取位置まで搬送された原稿に記録された画像を読み取る読取手段と、
    前記画像読取位置より原稿搬送方向上流であり、かつ、前記レジストローラ対より下流の前記共通経路中に配置された原稿の傾き角を検出するためのセンサと、
    原稿の画像に基づく画像のデータを画像メモリに記憶するまでに求められた、前記センサの出力信号により検出された原稿の傾き角情報および画像情報信号補正処理条件に基づいて、前記読取手段により読み取られた画像の傾きを補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記センサの出力信号に基づき原稿の傾き角を演算する傾き角演算部を有することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記画像情報信号補正処理条件は、原稿のサイズ、画像の読み取り時に最初に読み取られる原稿の角部を示す原稿基準点、傾き補正後の画像データの原稿領域の先頭に相当する位置を示す傾き補正後の原稿領域の先頭であることを特徴とする請求項1または2の何れか1項に記載の画像読取装置。
  4. 前記画像読取位置より原稿搬送方向上流であり、かつ、前記レジストローラ対より下流の前記共通経路中に配置された原稿の片寄り位置を検出するためのセンサと、
    前記片寄り位置を検出するためのセンサから出力された出力信号に基づいて、前記読取手段により読み取られた画像の片寄りを補正する補正手段とを有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記共通経路では、原稿が一定速度で搬送されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像読取装置。
  6. 原稿載置台に載置された原稿を、送り出し手段、分離手段、レジストローラ対により給紙し、画像読取位置まで搬送し、原稿に記録された画像情報を読取手段により読み取り、読み取った画像の傾き角を補正手段により補正する画像読取方法において、
    前記画像情報に基づく読み取り信号の入力前に、原稿画像の傾き角情報を入力し、かつ、画像情報信号補正処理条件を決定することを特徴とする画像処理方法。
  7. 前記読取手段により読み取った画像の片寄り位置を補正することを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 前記画像情報信号補正処理条件は、原稿のサイズ、画像の読み取り時に最初に読み取られる原稿の角部を示す原稿基準点、傾き補正後の画像データの原稿領域の先頭に相当する位置を示す傾き補正後の原稿領域の先頭であることを特徴とする請求項6または7の何れか1項に記載の画像処理方法。
JP10278998A 1998-04-14 1998-04-14 画像読取装置及び画像処理方法 Expired - Fee Related JP3724183B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10278998A JP3724183B2 (ja) 1998-04-14 1998-04-14 画像読取装置及び画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10278998A JP3724183B2 (ja) 1998-04-14 1998-04-14 画像読取装置及び画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11298712A JPH11298712A (ja) 1999-10-29
JP3724183B2 true JP3724183B2 (ja) 2005-12-07

Family

ID=14336898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10278998A Expired - Fee Related JP3724183B2 (ja) 1998-04-14 1998-04-14 画像読取装置及び画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3724183B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3918919B2 (ja) * 2002-03-15 2007-05-23 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置およびその方法
JP2004193738A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Konica Minolta Holdings Inc 画像形成装置
WO2005071614A1 (ja) * 2004-01-27 2005-08-04 Seiko Epson Corporation 人物顔の検出位置ずれ補正方法及び補正システム並びに補正プログラム
JP4569434B2 (ja) * 2005-09-28 2010-10-27 ブラザー工業株式会社 画像読取装置
JP4786502B2 (ja) * 2006-10-31 2011-10-05 シャープ株式会社 原稿読取り装置及びこれを用いた画像形成装置
JP5192167B2 (ja) * 2007-03-29 2013-05-08 キヤノン電子株式会社 画像読取装置
JP5353412B2 (ja) * 2009-04-24 2013-11-27 ブラザー工業株式会社 読取装置
JP2012088660A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Fuji Xerox Co Ltd 画像読み取り装置、画像形成装置、プログラムおよび画像調整方法
JP6168843B2 (ja) * 2013-05-21 2017-07-26 キヤノン株式会社 画像読取装置
JP6394225B2 (ja) * 2014-09-19 2018-09-26 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
JP6977478B2 (ja) * 2017-10-27 2021-12-08 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、画像処理装置における記録媒体の検知方法、および制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11298712A (ja) 1999-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020123839A (ja) 傾き検出装置、読取装置、画像処理装置および傾き検出方法
JP5192167B2 (ja) 画像読取装置
JP3724183B2 (ja) 画像読取装置及び画像処理方法
US6340984B1 (en) Image forming apparatus for correcting an angle of inclination of the recording material and for recording corrected image
JP2016019117A (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2008079234A (ja) 画像読み取り装置及びその制御方法
JP3613748B2 (ja) 画像読取装置
JP4380473B2 (ja) 画像処理装置
JP2001022138A (ja) 自動原稿搬送装置
JP2008104165A (ja) 画像読み取り装置
JP2011171992A (ja) 原稿読取装置及び画像形成装置
JPH11298682A (ja) 画像読取装置
JP2022012616A (ja) 画像読取装置
JP4163537B2 (ja) 画像読取装置
JP5206582B2 (ja) 画像読取装置
JP2006005834A (ja) 両面画像読取装置
JP2007180843A (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP4915386B2 (ja) 原稿読取装置
JPH08310740A (ja) シートスルースキャナー両面原稿自動送り装置
JP2011254356A (ja) 画像読取装置、画像形成装置および画像読取方法
JP2004072152A (ja) スキャナ装置及び複写機
JP4060302B2 (ja) 原稿読取装置
JPH11298683A (ja) 画像処理装置及び画像読取装置
JP2006217030A (ja) 画像読み取り装置
JP2021153267A (ja) 画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080930

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090930

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090930

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100930

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100930

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110930

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120930

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120930

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130930

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees