JPH10306327A - フローティング式連続焼鈍炉 - Google Patents

フローティング式連続焼鈍炉

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Publication number
JPH10306327A
JPH10306327A JP11122497A JP11122497A JPH10306327A JP H10306327 A JPH10306327 A JP H10306327A JP 11122497 A JP11122497 A JP 11122497A JP 11122497 A JP11122497 A JP 11122497A JP H10306327 A JPH10306327 A JP H10306327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
annealing furnace
continuous annealing
steel sheet
width
floating type
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11122497A
Other languages
English (en)
Inventor
Ataru Morimoto
当 森本
Fumikazu Ando
文和 安藤
Fujikazu Muramoto
藤和 村本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH10306327A publication Critical patent/JPH10306327A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 炉内の鋼板の板幅方向に発生するC反りと鋼
板の形状不良部を簡単な設備で精度良く矯正することが
できるフローティング式連続焼鈍炉を提供する。 【解決手段】 連続焼鈍炉内に設置されたフローターに
よって浮上された帯状鋼板を通板させるフローティング
式連続焼鈍炉であって、該連続焼鈍炉へ供給される鋼板
Pの板幅形状を連続焼鈍炉の下側に湾曲させるための板
幅形状矯正手段Aである上部ローラ4aと下部ローラ4
bとからなる圧延ローラ4が連続焼鈍炉の入側2に設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフローティング式連
続焼鈍炉に関する。さらに詳しくは、鋼板の形状を矯正
し、歩留を向上させることができるフローティング式連
続焼鈍炉に関する。
【0002】
【従来の技術】フローティング式連続焼鈍炉は、図4に
示すように、無酸化予熱帯NOFと、加熱帯HFと、冷
却帯CFとからなり、圧延後の鋼板(原板)Pは、ブラ
イドルロールBRにより炉に供給されたのち、加熱帯H
Fの所定の位置に設置された複数のフローターFにより
浮上させて走行しているあいだに、鋼板Pの上下に配置
された加熱手段Hにより加熱されるように構成されてい
る。
【0003】連続焼鈍炉内へ供給される鋼板は、冷間圧
延されているため、均一な形状寸法をしておらず、中
伸、耳波などの形状不良部が発生しているが、これらの
形状不良部は、鋼板を炉の出側1から引っ張っているラ
イン張力を、たとえば0.2〜1.5kg/mm2以上
に上げてやることにより矯正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、焼鈍炉
内では鋼板は板幅方向へ膨脹するとともに、ライン張力
により走行方向に引っ張り応力が働くため、板幅方向に
挫屈応力が発生することになる。またフローターから鋼
板の下面に吹き上げられている噴出ガスの流速は20〜
80m/secであり、噴出されたガスは鋼板進行方向
と鋼板幅方向へ流れる。鋼板幅方向へ流れる噴出ガスの
流速は10〜50m/secであるが、フローターの構
造上、鋼板直下の浮上圧力分布はどうしても中高の状態
になってしまう。さらに焼鈍炉内における加熱工程から
冷却工程に移行する際、板幅変化率が大幅に変化するた
め、板幅方向に分力が働いている。その結果、図5に示
すように鋼板は板幅方向に上凸形状を呈するように湾曲
しやすく、すなわちC反り形状となりやすく、焼鈍後の
鋼板には板幅中央部の湾曲量が10〜50mm程度の形
状不良が発生する。かかる鋼板のC反りは、前記ライン
張力を0.4kg/mm2以下に下げることにより抑制
することができるが、ライン張力が0.7kg/mm2
より低いと前記圧延形状不良部が矯正されずに製品に残
るという問題がある。
【0005】一方、冷間圧延の精度を上げることで前記
形状不良を改善することもえられるが、曲げ力の調整や
中間ロールのシフト量の調整などは非常に微妙であり、
正確に調整するのが困難である。ゆえに、焼鈍工程以前
の工程で形状不良が発生しないようにするには、たとえ
ばTCM圧延機のスタンドの増設など、莫大な設備投資
が必要であった。
【0006】本発明は、叙上の事情に鑑み、炉内の鋼板
の板幅方向に発生するC反りと鋼板の形状不良部を簡単
な設備で精度良く矯正することができるフローティング
式連続焼鈍炉を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のフローティング
式連続焼鈍炉は、連続焼鈍炉内に設置されたフローター
によって浮上された帯状鋼板を通板させるフローティン
グ式連続焼鈍炉であって、該連続焼鈍炉へ供給される鋼
板の板幅形状を連続焼鈍炉の下側に湾曲させるための幅
形状矯正手段が連続焼鈍炉の入側に設けられてなること
を特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
のフローティング式連続焼鈍炉を説明する。
【0009】図1は本発明のフローティング式連続焼鈍
炉の一実施例を示す説明図、図2は幅形状矯正手段の他
の実施例を示す説明図、図3は幅形状矯正手段のさらに
他の実施例を示す説明図である。
【0010】本発明のフローティング式連続焼鈍炉は、
図4に示される連続焼鈍炉とほぼ同様に、無酸化予熱帯
NOFと、加熱帯HFと、冷却帯CFとからなり、連続
焼鈍炉内へ供給された帯状鋼板Pは炉の出側1から引っ
張られており、そして炉内の所定の位置に設置された複
数のフローターFにより鋼板Pを浮上せしめて走行させ
ているあいだに、鋼板Pを加熱するように構成され、図
1に示すように前記連続焼鈍炉へ供給される鋼板Pの板
幅形状を連続焼鈍炉の下側に湾曲、すなわち下凸形状の
C反りにさせるための幅形状矯正手段Aが連続焼鈍炉の
入側2に設けられていることを特徴としている。
【0011】前記矯正手段Aとしては、圧延機3の最終
工程位置に設置された上ロール4aと下ロール4bから
なる圧延ローラ4を用いることができる。そして、この
ときの上ロール4aを小径とし、下ロール4bを大径と
して両ロール間に径差をつけることにより、鋼板Pの両
面にロール曲率の相違による伸びの差が生じるため、鋼
板Pの板幅形状が下凸形状のC反りに矯正される。矯正
条件は、ライン張力、炉の温度、フローターからの噴射
ガスの流速などで決定されるC反りの湾曲量により適宜
選定することができ、たとえば湾曲量δが10〜20m
m程度のばあい、上ロールの直径を350〜390m
m、下ロールの直径を400〜420mmとし、上下ロ
ールの径差を10〜50mm程度付けることにより、C
反り形状が得られる。なお、本実施例では、幅形状矯正
手段Aである圧延ローラ4が2つ配置されているが、本
発明においては、これに限定されるものではなく、1
つ、または3つ以上配置するようにしてもよい。また上
ロール4aの形状は、ストレートな円柱形状を呈してい
るが、樽形状とすることもできる。
【0012】本実施例では、下凸形状のC反りにされた
鋼板を連続焼鈍炉内へ供給させるようにしたので、炉内
を通板しているあいだにフローターの浮上圧により板幅
方向に発生する挫屈力および温度変化による板幅方向の
分力などで鋼板が平坦にされるため、ライン張力を、た
とえば0.75kg/mm2程度まで上げられるように
なり、圧延による鋼板の形状不良品を矯正することがで
きる。
【0013】なお、本実施例における幅形状矯正手段A
として、径差をつけた上下ロールの圧延ロールを用いて
いるが、本発明においては、これに限定されるものでは
なく、たとえば図2に示すように、圧延機と連続焼鈍炉
のあいだに設置したサポートロール5とレベラーロール
(テンションレベラー)6を用いて、シリンダーなどに
よりレベラーロール6を圧延後の鋼板Pの板幅中央部に
押しつけて、板幅形状を下凸形状のC反りに矯正するこ
ともできる。このときの圧下量Lとしては、鋼板の湾曲
量を10〜20mmとするために、20〜100mmと
するのが望ましい。またレベラーロール6の外径形状と
しては、円柱形状または樽形状とすることもできる。ま
たは図3に示すように、通常の圧延機により鋼板Pが上
凸形状のC反りになったばあいには、一旦ロール軸7に
巻かれた鋼板Pを反転して鋼板Pの上下面を変え、下凸
形状のC反りになるように別のロール軸8に巻き取る。
そしてこの幅形状矯正手段Aであるロール軸8に巻かれ
た鋼板Pを用いて連続焼鈍炉内へ供給するようにしても
よい。
【0014】一方、ピンチロール方式で、上ロールにス
チールロールを、下ロールにゴムロールを使用し、ピン
チ(圧下)することにより、鋼板下凸形状を得ることも
できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
簡単な構成で、連続焼鈍炉内へ供給される鋼板の板幅形
状を湾曲させて下凸形状のC反りにしているので、炉内
で上凸形状のC反りが抑制されて焼鈍後には平坦な鋼板
とすることができる。また前記上凸形状のC反りが発生
しないため、鋼板のライン張力を上げられるようにな
り、圧延による形状不良部の矯正ができる。その結果、
焼鈍後に高品質の製品がえられるとともに、歩留りが向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフローティング式連続焼鈍炉の一実施
例を示す説明図である。
【図2】板幅形状矯正手段の他の実施例を示す説明図で
ある。
【図3】板幅形状矯正手段のさらに他の実施例を示す説
明図である。
【図4】従来の連続焼鈍炉の一例を示す説明図である。
【図5】従来の鋼板のC反りを示す説明図である。
【符号の説明】
1 出側 2 入側 3 圧延機 A 板幅形状矯正手段 F フローター P 鋼板 4 圧延ローラ 4a 上ロール 4b 下ロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続焼鈍炉内に設置されたフローターに
    よって浮上された帯状鋼板を通板させるフローティング
    式連続焼鈍炉であって、該連続焼鈍炉へ供給される鋼板
    の板幅形状を連続焼鈍炉の下側に湾曲させるための板幅
    形状矯正手段が連続焼鈍炉の入側に設けられてなること
    を特徴とするフローティング式連続焼鈍炉。
  2. 【請求項2】 前記板幅形状矯正手段が互いに径の異な
    る上下圧延ロールである請求項1記載のフローティング
    式連続焼鈍炉。
JP11122497A 1997-04-28 1997-04-28 フローティング式連続焼鈍炉 Withdrawn JPH10306327A (ja)

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JP11122497A JPH10306327A (ja) 1997-04-28 1997-04-28 フローティング式連続焼鈍炉

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JP11122497A JPH10306327A (ja) 1997-04-28 1997-04-28 フローティング式連続焼鈍炉

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JPH10306327A true JPH10306327A (ja) 1998-11-17

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JP11122497A Withdrawn JPH10306327A (ja) 1997-04-28 1997-04-28 フローティング式連続焼鈍炉

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100463980C (zh) * 2006-08-22 2009-02-25 杭州金舟电炉有限公司 一种双层辊底式连续球化退火炉
JP2015040341A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 Jfeスチール株式会社 フロータ式連続焼鈍炉の制御方法及び制御装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040706