JPH10301210A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH10301210A
JPH10301210A JP11091597A JP11091597A JPH10301210A JP H10301210 A JPH10301210 A JP H10301210A JP 11091597 A JP11091597 A JP 11091597A JP 11091597 A JP11091597 A JP 11091597A JP H10301210 A JPH10301210 A JP H10301210A
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JP
Japan
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photosensitive material
image
turret
exposure
cut
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Application number
JP11091597A
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English (en)
Inventor
Tomoya Norinobu
信 知 哉 則
Yoshiyuki Tsuzawa
澤 義 行 津
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH10301210A publication Critical patent/JPH10301210A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光材料をカットシートとした後に、デジタル
露光を行う、デジタルフォトプリンタ等に利用される画
像記録装置であって、感光材料をカットシートとした際
に生じた切断面を搬送ローラ対間の通過する際の衝突や
衝撃による荒れを防止し、現像処理時等における先端し
み込みを防止することが可能な画像記録装置の提供。 【解決手段】記録位置の搬送方向下流側に設けられ、搬
送されてきた露光済の感光材料を載置して回転可能な回
転板と、感光材料が回転板に載置されるごとに回転板を
水平方向に90度回転駆動する駆動源と、その向きが水
平方向に90度変更された感光材料を処理装置に向かう
下流側搬送経路に移す移動手段とを有する画像記録装置
により、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルの画像記
録装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィル
ムの投影光を感光材料に入射して、この投影光で感光材
料を面露光する、いわゆる直接(アナログ)露光によっ
て行われている。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、現像処
理を施してプリント(写真)として出力するデジタルフ
ォトプリンタが実用化された。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、フィルムを
光電的に読み取り、画像(信号)処理によって階調補正
等が行われて露光条件が決定される。そのため、画像処
理による複数画像の合成や画像分割等のプリント画像の
編集や、色/濃度調整、輪郭強調等の各種の画像処理も
自由に行うことができ、用途に応じて自由に処理したプ
リントを出力できる。また、プリント画像の画像データ
をコンピュータ等に供給することができ、また、フロッ
ピーディスク等の記録媒体に保存しておくこともでき
る。さらに、デジタルフォトプリンタによれば、従来の
直接露光によるプリントに比して、分解能、色/濃度再
現性等に優れた、より画質の良好なプリントが出力可能
である。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、スキャナ(画像読取装置)と画像処理装置とを
有する入力機、および焼付装置と現像機とを有する出力
機より構成される。スキャナでは、光源から射出された
読取光をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画
像を担持する投影光を得て、この投影光を結像レンズに
よってCCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電
変換することにより画像を読み取り、フィルムの画像デ
ータ(画像データ信号)として画像処理装置に送る。画
像処理装置は、スキャナから送られた画像データに所定
の画像処理を施し、画像記録のための出力画像データ
(露光条件)として焼付装置に送る。焼付装置は、例え
ば、光ビーム走査露光を利用する装置であれば、画像処
理装置から送られた画像データに応じて光ビームを変調
して、この光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主
走査方向と直交する副走査方向に感光材料(印画紙)を
搬送することにより、光ビームによって感光材料を走査
露光(焼付)して潜像を形成した後、バックプリントを
行う。現像機では、露光済の感光材料に、所定の現像処
理等を施して、フィルムに撮影された画像が再生された
プリントとする。
【0006】ところで、このようなデジタルフォトプリ
ンタのみならず、通常の直接露光によるフォトプリンタ
の焼付装置は、未使用の感光材料はロール状に巻回され
て遮光性の筐体に収納されてマガジン化されており、マ
ガジンごと焼付装置に装填され、このマガジンから引き
出されて搬送され、露光等に供される。ここで、通常の
フォトプリンタでは、感光材料を途中で切断することは
なく、長尺なまま露光、バックプリント、現像処理、乾
燥等を終了した後に、最後に感光材料を所定長に切断し
て1枚のプリントとする。
【0007】ところが、このように最後に感光材料を切
断する装置では、感光材料を露光する前あるいは露光時
に、各コマ(プリント一枚毎)の境目を示すためのコマ
情報(パンチ)を形成する必要がある。そのため、この
コマ情報を形成した部分の感光材料が無駄になってしま
い、また、パンチやセンサ等を有するコマ情報の形成手
段が必要となる。
【0008】さらに、デジタル露光の焼付装置では、ム
ラ等のない高画質な画像を記録するためには、露光中の
感光材料の走査搬送を、高精度かつ停止することなく行
う必要があるが、コマ情報の形成時には感光材料の搬送
を停止する必要があり、また、バックプリントの記録は
感光材料の走査搬送に負荷変動を与えてしまう。これら
の不都合を回避するために、デジタルフォトプリンタの
焼付装置では、露光位置とコマ情報形成部との間、およ
び露光位置とバックプリントの記録部との間に、感光材
料のたわみ(ループ)を形成しており、ループ内の感光
材料の量(コマ数)の制御や露光のタイミング等、感光
材料の搬送領域や搬送制御が複雑になって、装置が大型
化し、装置コストやランニングコストの向上の原因とな
っている。
【0009】そのため、デジタルフォトプリンタにおい
ても、長尺状の感光材料をプリント一枚に対応して切断
してカットシートとした後に、露光を行うことができる
焼付装置の実現が望まれている。しかしながら、感光材
料をカットシートとした後に、露光を行うデジタルの焼
付装置(以下、カットシートタイプの画像記録装置とい
う)は未だ実現されていないのが現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
カットシートタイプの画像記録装置を実現する場合、ロ
ール状の感光材料を装置内に設けられたカッタ(以下、
装置内カッタという)により搬送方向と直交する方向に
切断することにより、所定長さのシート状の感光材料に
する構成となる。しかしながら、使用される感光材料は
所定の厚みを有する紙であるため、シート状に切断され
た感光材料は、ロール状の感光材料を製造する際に工場
において使用されるカッタにより切断された切断面と、
装置内カッタにより切断された切断面との、切れ味の異
なる2種の切断面を有することとなる。
【0011】すなわち、工場においてロール状の感光材
料を製造する際に使用されるカッタは、多量の感光材料
を切断するものであるため、優れた切れ味が要求され、
そのため、このカッタにより切断された切断面も鋭いも
のとなる。その一方、装置内カッタとしては、工場で使
用されるものと比較して少量の感光材料を切断するもの
であり、コスト低減や機構の簡略化等を考慮すると、簡
易なものを採用するのが望ましく、結果として、工場で
使用されるカッタほどの優れた切れ味は通常要求されな
い。しかも、装置内カッタはユーザのもとで使用される
画像記録装置内に設けられるものであるため、工場で使
用されるカッタよりも、メンテナンスが行われる頻度も
必然的に低くなり、切れ味の経時的劣化が進行しやすい
ともいえる。従って、装置内カッタによる感光材料の切
断面は、工場で切断された切断面ほどは鋭くなく、工場
で切断された切断面と比較すれば荒れているともいえな
くない。
【0012】このような装置内カッタによりシート状に
切断された感光材料は、その切断面を先端として、装置
内を搬送され、露光が行われ、現像、漂白定着、水洗等
の各処理が行われる。このため、感光材料の切断面が工
場で切断された切断面よりも荒れていると、感光材料は
所定の厚さの紙であるため、各搬送ローラ対間を正面か
ら進入するたびにローラの表面に感光材料の切断面が衝
突することが繰り返され、その衝撃で切断面がわずかで
はあるが徐々に損傷していくことになる。このため、特
に感光材料処理装置内において、紙である感光材料に現
像液、漂白定着液等がしみ込んで、仕上がりプリントの
品質を低下させてしまう、いわゆる先端しみ込みが起こ
り、仕上がりプリントの商品価値を劣化させたり、先端
しみ込み部分の面切断が必要となったり、極端な場合に
は、不良品となったりする恐れがある。
【0013】また、写真のプリントに利用される一般的
な銀塩写真感光材料では、現像処理と露光とでは現像処
理の方が時間を要するため、連続的に露光を行うと現像
処理が間に合わなくなる。このため、装置全体の生産性
を向上するためには、露光側において、画像記録時間の
短縮化や、感光材料の搬送速度の向上を図るのみでは不
十分であり、現像処理装置の処理能力もこれと同等以上
に向上させることが必要となってくる。
【0014】本発明の目的は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、感光材料をカットシートとした後に、デ
ジタル露光を行う、デジタルフォトプリンタ等に利用さ
れる画像記録装置であって、感光材料をカットシートと
した際の装置内カッタによって生じた切断面を搬送ロー
ラ対間の通過する際の衝突や衝撃による荒れを防止し、
現像処理時等における先端しみ込みを防止することが可
能な画像記録装置を提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、上記画像記録
装置であって、さらに、効率的に露光済のカットシート
状感光材料を複数列に振り分けることにより、現像処理
装置の処理能力を向上し、生産性を大幅に向上させるこ
とが可能な画像記録装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、ロール状の長尺の感光材料を所定長に切
断した後、この所定長に切断された感光材料を走査搬送
しつつ、所定の記録位置において、記録されるべき画像
のデジタル画像データに応じて変調された記録光によっ
て露光を行って次の処理装置に排出する画像記録装置で
あって、前記記録位置の搬送方向下流側に設けられ、搬
送されてきた前記露光済の感光材料を載置して回転可能
な回転板と、前記感光材料が前記回転板に載置されるご
とに前記回転板を水平方向に90度回転駆動する駆動源
と、その向きが水平方向に90度変更された前記感光材
料を、前記処理装置に向かう下流側搬送経路に移す移動
手段とを有することを特徴とする画像記録装置を提供す
る。
【0017】また、本発明は、前記回転板が、左右両方
向に回転し、前記露光済の感光材料を搬送方向と直交す
る方向に振り分けて2列とする前記画像記録装置を提供
する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像記録装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例をもとに、詳細
に説明する。
【0019】図1に、本発明が適用される画像記録装置
の基本構成を示す。図1に示される画像記録装置10
(以下、記録装置10とする)は、長尺な感光材料を作
成するプリントに応じた所定長に切断してカットシート
とした後に、バックプリント(裏印字)およびデジタル
露光を行い、露光済の感光材料Zを現像機(プロセッ
サ)に供給する装置で、感光材料供給部12、バックプ
リント部14、記録部52および感光材料回転機構18
(以下、回転機構18とする)を有して構成される。な
お、装置の基本的な構成を明瞭にするために図示を省略
しているが、記録装置10には、搬送ローラ等の感光材
料Zの搬送手段や搬送ガイド、感光材料検出のためのセ
ンサ等、公知の画像記録装置に配置される各種の部材
が、必要に応じて配置されている。ここで、搬送手段と
して設けられる搬送ローラの間隔は、感光材料Zの搬送
に支障がないように、切断後のシート状感光材料Zのと
りうる最小長さよりも小さく設定されている。
【0020】感光材料供給部12には、乳剤面(感光
面)を外側にしてロール状に巻回された長尺な感光材料
Zを遮光性の筐体に収納してなるマガジン20および2
2が装填される装填部54および56が配置され、装填
部54には引き出しローラ対24が、装填部56には引
き出しローラ対26が、さらに、装填部54に対応して
カッタ28aが、装填部56に対応してカッタ28b
が、それぞれ引き出しローラ対24,26の下流側に近
接して配置される。図1に示されるように、記録装置1
0においては、装填部54の下方に装填部56が配置さ
れており、記録位置Xは上方に位置するため、それぞれ
に対応するカッタ28a,28bから上方に配置される
バックプリント部14(記録位置X)までの距離が異な
る。
【0021】図示例の記録装置10は、2つのマガジン
20および22を装填可能な装置で、両者は通常、サイ
ズ(幅)、面種(シルクやマット等)、仕様(厚さやベ
ースの種類等)等、互いに種類の異なる感光材料Zを収
納する。なお、本発明の記録装置10においては、装填
可能なマガジン数は図示例の2個に限定はされず、1個
であってもよく、あるいは3個以上のマガジンが装填さ
れるものであってもよい。
【0022】このような感光材料供給部12において
は、引き出しローラ対24および26によって対応する
マガジンのロール状の感光材料Zを引き出して、下流に
搬送する。この搬送は、カッタ28a,28bより下流
に搬送された感光材料Zが記録されるべき画像のサイズ
に応じた長さになった時点で停止し、次いで、カッタ2
8a,28bが作動して、感光材料Zが所定長のカット
シートとされる。
【0023】図1に示される記録装置10は、2つのマ
ガジン20および22の個々に対してカッタ28aおよ
び28bを設け、これらのマガジンから引き出された感
光材料Zを別個のカッタ28aおよび28bでそれぞれ
切断する構成としているが、本発明はこれに限定はされ
ず、共通の1つのカッタで切断する構成としてもよい。
このように感光材料供給部12から引き出されて、切断
されたシート状の感光材料Zは、バックプリント部14
に搬送される。
【0024】バックプリント部14は、シート状の感光
材料Zの裏面(非乳剤面)に、写真の撮影日、プリント
焼付日、コマ番号、フィルムID番号(符号)、撮影に
使用したカメラのID番号、フォトプリンタのID番号
等の各種の情報、いわゆるバックプリント(裏印字)を
行う部位である。このようなバックプリント部14は、
例えば、接触型の印字装置として、ドットインパクト方
式のプリンタ58であって、ガイド60に案内されて搬
送される感光材料Zにバックプリントを記録するが、バ
ックプリントの記録方法(プリンタ)としては、これに
限定されず、インクジェットプリンタ、熱転写プリンタ
等、公知のフォトプリンタに用いられるバックプリント
の記録方法が各種利用可能である。また、バックプリン
ト部14は、新規格の新写真システム(Advanced Photo
System) に対応して、2行以上の印字が可能に構成する
のが好ましい。
【0025】バックプリント部14は、搬送経路中のい
かなる位置にも配置することができ、特に限定されない
が、回転機構18が後述する2列振り分けを行う場合に
は、回転機構18の搬送方向下流側に配置すると、2台
のバックプリンタを設ける必要が生じることから、回転
機構18の搬送方向上流側に配置するのが好ましい。ま
た、記録部52の搬送方向上流側にバックプリント部1
4を配置するのが好ましく、この場合には、感光材料供
給部12、カッタ28a,28b、記録部52およびこ
れらを介在する搬送経路によって形成される空きスペー
スを有効利用でき、記録部52の下流側の搬送経路が簡
素化して、省スペース化を図ることができる。このよう
にして所定長に切断され、バックプリントが施された感
光材料Zは、次いで、記録部52(副走査搬送手段6
2)に搬送される。
【0026】記録部52は、露光光学ユニット(以下、
露光ユニットとする)16および副走査搬送手段62を
有して構成される。図示例において、露光ユニット16
による画像記録は、シート状の感光材料Zを走査搬送し
つつ、デジタルの画像データに応じて変調され、副走査
搬送手段62による走査搬送方向と直交する主走査方向
(図1紙面と垂直方向)に偏向した光ビームを記録光L
として、記録(露光)位置Xにおいて感光材料Zを露光
する、いわゆるデジタルの走査露光によって行われる。
【0027】露光ユニット16は、このようなデジタル
露光を行う光学ユニットであって、例えば、感光材料Z
の赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光のそ
れぞれに対応する光ビームを射出する光源、前記光源か
ら射出された光ビームをデジタルの画像データに応じて
変調するAOM(音響光学変調器)等の変調手段、変調
された光ビームを前記走査搬送方向と直交する主走査方
向に偏向するポリゴンミラー等の光偏向器、主走査方向
に偏向された光ビームを記録位置X(走査線)上の所定
位置に所定のビーム系で結像させるfθ(走査)レンズ
等を有して構成される、公知の光ビーム走査装置であ
る。
【0028】なお、露光ユニット16は、このような光
ビーム走査装置に限定されず、前記走査搬送方向と直交
する方向に延在する各種の発光アレイや空間変調素子ア
レイ等を用いるデジタルの露光手段が各種利用可能であ
る。具体的には、PDP(プラズマディスプレイ)アレ
イ、ELD(エレクトロルミネセントディスプレイ)ア
レイ、LED(発光ダイオード)アレイ、LCD(液晶
ディスプレイ)アレイ、DMD(デジタルマイクロミラ
ーデバイス)アレイ、レーザアレイ等を用いるデジタル
露光手段が例示される。
【0029】副走査搬送手段62は、記録位置X(走査
線)を挟んで配置される1対の搬送ローラ対64および
66と、露光搬送ガイド68とを有するものであり、露
光搬送ガイド68によってシート状の感光材料Zを記録
位置Xに保持しつつ、搬送ローラ対64および66によ
って、主走査方向と直交する副走査方向に搬送する。こ
こで、前述のように、光ビームは主走査方向に偏向され
ているので、感光材料Zは、光ビームによって2次元的
に走査露光され、潜像が形成される。
【0030】本発明の記録装置10に利用される走査搬
送手段にも特に限定はなく、公知のデジタルの走査露光
に利用される各種の搬送手段が例示される。具体的に
は、上述の記録位置X(走査線)を挟んで配置される一
対の搬送ローラ対を用いる走査搬送手段の他、感光材料
Zを記録位置Xに保持しつつ搬送する露光ドラムと、記
録位置Xを挟んで露光ドラムに当接する2本のニップロ
ーラとを用いる走査搬送手段、エンドレスベルトと2本
のニップローラからなる走査搬送手段、エンドレスベル
トのみからなる走査搬送手段等が好適に例示される。こ
のようにして、露光された感光材料は、回転機構18に
搬送される。
【0031】回転機構18は、搬送経路中におけるシー
ト状の感光材料Zの向きを90度変更するためのもので
あり、記録部52の下流側、かつ、感光材料処理装置7
2の2の上流側の搬送経路内に、水平に設けられる。こ
こで、本発明が適用される画像記録装置10は、カット
シートタイプの画像記録装置であり、カッタ28a,2
8bにおいてロール状の感光材料Zは搬送方向に直交す
る方向に切断されて所定長のシート状に形成されるが、
このような装置内カッタにより切断されたシート状の感
光材料Zの切断面が工場で切断された切断面に比較して
荒くなるのは、前述の通りである。このため、この切断
面を先端として、各搬送ローラ対間を搬送されると、ロ
ーラの表面に感光材料Zの切断面が衝突することが繰り
返され、その衝撃で切断面がわずかに損傷する。従っ
て、感光材料処理装置72において多段の搬送ローラ対
間を通過しながら、発色現像、漂白定着、水洗の各処理
が行われると、紙である感光材料の損傷部分から、現像
液、漂白定着液等の各処理液が浸透してしまい、仕上が
りプリントの品質を低下させてしまう、いわゆる先端し
み込みが起こりうる。
【0032】これに対し、本発明においては、回転機構
18を設けることにより、シート状の感光材料Zの露光
後、かつ、感光材料処理装置72の投入前において、シ
ート状の感光材料Zの向きを90度回転させて変更し、
カッタ28a,28bによる切断により生じた比較的荒
い切断面を搬送方向と平行方向とし、ロール状の感光材
料の製造時に工場で形成された比較的鋭い切断面を先端
として搬送する構成とする。こうすることにより、装置
内切断により生じた、工場で形成された切断面よりも荒
い切断面が、感光材料処理装置72内において多段に設
けられる各搬送ローラに対して正面から通過する時、ロ
ーラ表面に衝突することがないため、この切断面の劣化
を防止し、先端しみ込みを大幅に低減することができ
る。また、搬送方向からみて縦長に切断されたシート状
の感光材料Zが、90度回転して搬送方向からみて横長
の状態で搬送されるため、回転機構18の下流側におい
て搬送速度を減速して、感光材料Zごとの間隔を詰める
構成とすれば、感光材料処理装置72における処理能力
を向上させることも可能となる。
【0033】具体的に、図2に、本発明における回転機
構18による感光材料の回転方法の模式図を示す。回転
機構18は、ターレット80と、駆動源90と、図示し
ない移動手段とから構成される。ターレット80は、記
録部52より搬送されてきた感光材料Zが載置されるた
めの回転板であり、少なくとも一方向に90度回転する
ことにより、この感光材料Zの向きを常に回転機構18
への搬入前と90度異なる向きとなるように変更した
後、下流側搬送経路に供給する。このため、ターレット
80の中心には回転軸92が設けられ、この回転軸92
を介して駆動源90が設けられ、ターレット80が水平
方向に回転可能に構成される。なお、ターレット80の
形状は、図示例の円板状に限定されず、感光材料Zが載
置されうる面を有する形状であれば特に限定されず、種
々の形状の部材を用いることができる。また、駆動源9
0としては、特に限定されず、従来公知の種々のモータ
等が使用可能である。なお、駆動源90は回転軸92に
直結されていても、歯車やプーリとベルト等の伝動手段
を介して連結されていてもよい。
【0034】図2に示される回転機構18は、搬送され
てくる感光材料Zを順次左方向に90度回転して、下流
側搬送経路に供給するものであり、以下のようにして感
光材料Zの回転が行われる。まず、搬送されてきた露光
済の感光材料Zが上流側の搬送ローラ対84からターレ
ット80上に排出されて載置されると、ターレット80
が左方向に90度回転することにより、ターレット80
上の感光材料Zの向きを水平に90度変更する。
【0035】ここで、回転機構18の直前の搬送ローラ
対84からシート状の感光材料Zの後端が排出された際
に、感光材料Zがターレット80上の適切な位置に載る
ように構成するのが好ましい。このために、例えば、感
光材料Zの後端が搬送ローラ対84から排出された時点
で、棒状あるいは板状等の接触部材が駆動して、感光材
料Zの後端から接触して、感光材料Zをターレット80
上の適切な位置に移動させる構成としてもよい。また、
感光材料Zがターレット80に排出された時点で、吸盤
が上方から感光材料Zを吸着し、感光材料Zを適正位置
に移動させる、あるいは、ターレット80の上方に搬送
ローラを設け、ターレット80上に排出された感光材料
Zに上側から接触して回転駆動し、感光材料Zを適正位
置に移動させる構成としてもよい。また、ターレット8
0表面に搬送ローラを設け、あるいは、ターレット80
表面とターレット80の上方にそれぞれ搬送ローラを設
けて搬送ローラ対とし、感光材料Zの位置を調整する構
成としてもよい。
【0036】次に、このようにして90度回転した感光
材料Zの先端を下流側の搬送ローラ対86に挟持させる
ことにより、下流側搬送経路に供給する。この際におい
ても、上記同様に、接触部材の駆動、吸盤による吸着、
ターレット80上方の搬送ローラの駆動、ターレット8
0表面の搬送ローラの駆動、あるいは搬送ローラ対の駆
動等の移動手段により、感光材料Zの先端を下流側の搬
送ローラ対86に移動して挟持させることにより、効率
的に下流側への搬送を行うことができる。このようにタ
ーレット80上に載置された感光材料Zを移動させる移
動手段としては、上記例に限定されず、従来公知の種々
の方法が使用可能である。
【0037】ここで、図示例の回転機構18は、図3に
示されるように、左右両方向に90度回転可能に構成
し、搬送されてくる感光材料Zを搬送方向(現像機によ
る搬送方向に対応)と直交する方向に2列に振り分け
て、A列およびB列の2列搬送とする構成としてもよ
い。この場合には、単列の2倍弱の処理を行うことを可
能とし、現像処理と露光との処理時間差を相殺し、現像
装置における処理能力を大幅に向上することが可能とな
る。すなわち、一般に、写真のプリントに利用される一
般的な銀塩写真感光材料では、現像処理と露光とでは現
像処理のほうが時間がかかるため、連続的に露光を行う
と、現像処理が間に合わないという問題が起こりうる
が、上記構成とすることにより、このような問題をも改
善することができる。
【0038】具体的には、図3に示されるように、搬送
されてきた感光材料Zがターレット80上に排出されて
載置される毎に、ターレット80を左右いずれかの方向
に90度回転して、下流側搬送経路の右側として位置す
るA列、および左側として位置するB列の2列のうち、
所望の列に対応した位置に感光材料Zを配置させること
により行えばよい。例えば、搬送されてくる感光材料Z
が載置される毎にターレット80の回転方向を交互に反
転することで、感光材料Zを順次A列、B列、A列…と
いうように交互に2列に振り分ける構成とすればよい。
このようにして90度回転し、かつ、2列に振り分けら
れた感光材料Zはそのまま回転機構18の下流側の搬送
ローラ対86に挟持されて、2列として下流側に下流側
搬送経路に供給される。
【0039】このようにして、水平に90度回転され、
必要に応じて2列に振り分けられた感光材料Zは下流側
に搬送され、搬送ローラ対70を介して感光材料処理装
置72内に搬送され、感光材料Zに応じた、発色現像
槽、漂白定着槽、水洗槽等の各処理が施され、乾燥さ
れ、プリントとされる。
【0040】以上、本発明の画像記録装置について詳細
に説明したが、本発明は以上の例に限定はされず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更
を行ってもよいのはもちろんである。
【0041】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、感光材料をカットシートとした後に、デジタル
露光を行う画像記録装置において、感光材料をカットシ
ートとした際に生じた切断面を各搬送ローラ対間の通過
による衝撃から保護し、発色現像、漂白定着、水洗等の
各処理時における先端しみ込みを防止し、高品質なプリ
ント作製を効率的に行うことができる。
【0042】また、本発明において、回転板を左右両方
向に回転させて、単列で搬送されてくるシート状の露光
済感光材料をに2列に振り分け、現像処理装置に投入す
る構成とすれば、現像処理装置を大型化させることな
く、処理速度は従来通りのままで、処理能力の大幅な向
上を実現することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録装置の一例の概略図である。
【図2】図1に示される画像記録装置の回転機構によ
る、感光材料の回転方法の一例の模式図である。
【図3】図1に示される画像記録装置の回転機構によ
る、感光材料の回転方法の他の一例の模式図である。
【符号の説明】
10 (画像)記録装置 12 感光材料供給部 14 バックプリント部 16 露光ユニット 18 回転機構 20,22 マガジン 24,26 引き出しローラ対 28a,28b カッタ 52 記録部 54,56 装填部 58 プリンタ 60 ガイド 62 副走査搬送手段 64,66,70,84,86 搬送ローラ対 68 露光搬送ガイド 72 感光材料処理装置 80 ターレット 90 駆動源 92 回転軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール状の長尺の感光材料を所定長に切断
    した後、この所定長に切断された感光材料を走査搬送し
    つつ、所定の記録位置において、記録されるべき画像の
    デジタル画像データに応じて変調された記録光によって
    露光を行って次の処理装置に排出する画像記録装置であ
    って、 前記記録位置の搬送方向下流側に設けられ、搬送されて
    きた前記露光済の感光材料を載置して回転可能な回転板
    と、 前記感光材料が前記回転板に載置されるごとに前記回転
    板を水平方向に90度回転駆動する駆動源と、 その向きが水平方向に90度変更された前記感光材料
    を、前記処理装置に向かう下流側搬送経路に移す移動手
    段とを有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】前記回転板は、左右両方向に回転し、前記
    露光済の感光材料を搬送方向と直交する方向に振り分け
    て2列とする請求項1に記載の画像記録装置。
JP11091597A 1997-04-28 1997-04-28 画像記録装置 Pending JPH10301210A (ja)

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